JP2002130099A - スタータ - Google Patents

スタータ

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JP2002130099A JP2000325479A JP2000325479A JP2002130099A JP 2002130099 A JP2002130099 A JP 2002130099A JP 2000325479 A JP2000325479 A JP 2000325479A JP 2000325479 A JP2000325479 A JP 2000325479A JP 2002130099 A JP2002130099 A JP 2002130099A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シフトレバーにセット荷重を与えるように
し、ピニオンを押出す弾発力が向上できるスタータを提
供する。 【解決手段】 スタータモータ2に駆動される出力軸3
上をヘリカルスプライン嵌合により軸方向に進退可能な
ピニオン4を、シフトレバー部5を介して前進させるマ
グネットスイッチ6を備えたスタータ1において、シフ
トレバー部5は支持部51と板ばね52aを備えたレバ
ー52からなり、このレバー52には、板ばね52aを
収容するレバーホルダ52bと共に挟み込むことで板ば
ね52aにセット荷重を付与するピン52cが保持され
ている。しかも、レバーホルダ52bとピン52cは金
属性材料で形成されるので、熱処理等の材料改質、表面
硬化による強度アップ手段を用いれば、板ばね52aの
セット荷重の設定可能な範囲が拡大できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用スタータに
関し、特にピニオンギヤを有する移動筒部材の移送をす
る規制手段のレバー(以下、シフトレバーとも呼ぶ)に
関する。
【0002】
【従来の技術】ピニオンギヤを有する移動筒部材の移送
をする規制手段であるシフトレバーをばね材を用いて形
成した車両用スタータがある(特開昭50−65806
号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来構造では、
シフトレバーのセット荷重は、板ばねが曲がり始めて発
生する。言換えると、移動筒部材に当接する前に、板ば
ねに予めセット荷重を与えられないので、移動筒部材を
勢いよく飛ばす弾発力が小さい。このため、移動筒部材
が勢いよく飛ばないので、ピニオンギヤとエンジン側の
リングギヤとの噛み合い性が不十分となる恐れがある。
また、噛み合い不十分なピニオンギヤ、リングギヤ同士
は摩耗も生じ易く、耐久性が不十分となる可能性があ
る。
【0004】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたものであり、その第1の目的は、シフトレバーにセ
ット荷重を与えるようにし、ピニオンギヤを有する移動
筒部材を押出す弾発力を大きくしてピニオンとリングギ
ヤとの噛み合い性を向上できるスタータを提供すること
にある。
【0005】また、第2の目的は、移動筒部材を押出す
弾発力を大きくして噛み合い性を向上しつつ、回転部で
もある移動筒部材との当接部の発熱等による信頼性低下
を防止が可能なスタータを提供することにある。
【0006】また、第3の目的は、移動筒部材を押出す
弾発力を大きくして噛み合い性を向上しつつ、小型化が
可能なスタータを提供することにある。
【0007】また、第4の目的は、移動筒部材を押出す
弾発力を大きくして噛み合い性を向上しつつ、組付け等
製造容易なスタータを提供することにある。
【0008】また、第5の目的は、噛み合い性向上を可
能にしつつ、噛み合い後は、規制手段の折損等を防止可
能なスタータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
と、スタータモータに駆動されると共に外周にヘリカル
スプラインを有する出力軸と、エンジンのリングギヤと
噛み合うピニオンギヤを有し出力軸のヘリカルスプライ
ンに嵌合すると共に、出力軸のヘリカルスプラインに沿
って軸方向に進退可能に設けられた移動筒部材と、移動
筒部材に当接して移動筒部材を前進させる規制手段と、
規制手段を移動筒部材の当接位置へ移動させる駆動手段
とを備えたスタータにおいて、規制手段は、支持部と、
板ばねを保持し支持部に支承されるレバーと、支持部に
支承されレバーを回動させるピンとを有し、レバーは、
板バネを保持するレバーホルダとピンとで板ばねを挟み
込むことで板ばねにセット荷重を与えることができる。
【0010】本発明の請求項2によると、レバーホルダ
に保持された板ばねを備えるレバーは、駆動手段に板ば
ねを介して当接するので、駆動手段が規制手段のレバー
を移動筒部材へ前進させるとき、レバーはセット荷重に
応じた付勢力を移動筒部材に付勢できる。したがって、
セット荷重を付与された板ばねを介して規制手段は移動
筒部材に弾発力を加えれるので、移動筒部材を勢いよく
飛すことができ、移動筒部材のピニオンギヤとリングギ
ヤとの噛み合い性を向上できる。
【0011】また、本発明の請求項2によれば、レバー
の移動筒部材側は、レバーホルダが二股状に分岐形成さ
れた二股状部が移動筒部材の外周側に当接するので、移
動筒部材に当接する二股状部は、板ばねのセット荷重に
よる弾発力で移動筒部材を前進させると共に、スタータ
モータに駆動されるヘリカルスプラインに嵌合する移動
筒部材の回転を二股状部が弾発力に応じて回転規制する
ことで、ヘリカルスプラインに沿ってさらに勢いよく前
進させることができる。
【0012】上記二股状部は、請求項3に記載のよう
に、発熱等による信頼性低下を防止する以下の構成を有
する。すなわち、二股状部の移動筒部材に当接するブレ
ーキシュ部は、樹脂材で形成され、レバーホルダに固定
されている。このため、移動筒部材のピニオンギヤを勢
いよく飛ばしてエンジン側のリングギヤに噛み合った
後、エンジン始動後もなお移動筒部材がエンジンに駆動
され続けて過回転してしまう場合があるが、移動筒部材
が過回転しても、樹脂材のブレーキシュ部を介して移動
筒部材に当接するので、樹脂材の熱伝導性に起因して、
板ばねを保持するレバーホルダに熱が伝わるのを軽減で
きる。
【0013】本発明の請求項4によると、板ばねには、
金属性材料で形成されたレバーホルダの二股状部に沿っ
て保持されるように二股部を設けることで、板ばねの長
さを長くすることができるので、板ばねに荷重を加えた
ときの変形量が長さに応じて大きくできる。つまり、板
ばねにセット荷重を付与するピンが、板ばねを挟み込み
易くできる。
【0014】本発明の請求項5によると、ピンは、金属
性材料で形成され、レバーホルダを貫通するように固定
されており、レバーホルダより突出するピン端部は、支
持部に支承されているので、金属性材料で形成されたピ
ンは本実施形態の説明の如く、レバーホルダに圧入して
確実に固定できる。また、板ばねにセット荷重を付与す
る作用部材であるピンを用いて、支持部に支承される端
部として兼用できるので、構成が簡素にでき、レバーの
小型化、言換えるとスタータの小型化が可能である。
【0015】また、請求項4および請求項5によれば、
板ばねを挟み込んで、板ばねにセット荷重を付与するレ
バーホルダとピンは、金属性材料で形成されるので、熱
処理等の材料改質、表面硬化を実施すれば、板ばねのセ
ット荷重が設定可能な範囲を拡げることが可能である。
言換えると、レバーホルダとピンは、金属性材料で形成
されるので、所望のセット荷重を得るために熱処理等に
よる強度向上ができ、強度向上のためレバーホルダとピ
ンの体格を大きくするという手段を選択する必要はな
い。このため、樹脂材の如く、熱処理等の材料改質によ
る強度向上手段がとれない材料に比べて、体格の小型化
が可能である。
【0016】本発明の請求項6によると、板ばねは、複
数のばね材を重ね合せたものであって、駆動手段に当接
する当接部は、複数のばね材のうち、一枚のばね材を湾
曲させて形成したものである。
【0017】まず、板ばねとして複数のばね材を重ね合
せたものを用いることにより、板ばねのばね特性を、ば
ね材の板厚等を選択して組合わせることで調整可能であ
るので、移動筒部材を勢いよく飛ばす弾発力の製品毎の
バラツキを抑えることが可能である。これにより、所望
の弾発力に設定が可能であるので、ピニオンギヤとリン
グギヤの噛み合い性がさらに向上可能である。
【0018】次に、板ばねの駆動手段に当接する当接部
は、板ばねを形成するばね材を湾曲させて形成すること
で、駆動手段と板ばねの当接面に片当たりが生じ難くな
るので、駆動手段を用いてレバーを移動筒部材へ前進さ
せることが安定してスムーズにできる。しかも、レバー
の動作中、駆動手段とは常に湾曲面で面接触させること
が可能であるので、耐摩耗性の信頼性向上が図れる。
【0019】さらに、板ばねとして使用する複数のばね
材のうち、一枚のばね材のみを湾曲させることで、プレ
ス加工等で湾曲させることが容易となり、製造コストの
低減が可能である。
【0020】したがって、上述の構成にすれば、駆動手
段を用いてレバーを移動筒部材へ前進させる動作の安定
性、駆動手段とレバーの当接部の耐摩耗性の信頼性向
上、および製造コストの低減が両立可能となる。
【0021】本発明の請求項7によれば、板ばねは、板
ばねを保持するレバーホルダの切欠き部に係止される突
起部を有するので、セット荷重を付与するように板ばね
をレバーホルダとピンで挟み込む構成を組付ける組付作
業において、板ばねとレバーホルダとがずれ難くなり、
ピンのレバーホルダへの組付けが容易にできる。
【0022】上記突起部は、請求項8に記載のように、
二股部の先端に設けることが望ましい。
【0023】本発明の請求項9によれば、レバーホルダ
の駆動手段側に角部を設けるので、レバーホルダは、ピ
ン軸に対して垂直方向に、板ばねより長く突出させるこ
とができる。
【0024】本発明の請求項10によれば、支持部は、
樹脂材で形成され、駆動手段とスタータモータとに固定
される樹脂表面には、ゴム材が備えられたいるので、駆
動手段とスタータモータとの合せ面をゴム材でシール可
能である。したがって、レバーを内包するスタータ内部
空間への水、油等の浸入防止が可能である。
【0025】本発明の請求項11によれば、駆動手段の
プランジャは円筒形状であって、レバー側に付勢するリ
ターンスプリングが備えられる駆動手段を備えたスター
タに好適である。すなわち、ピニオンギヤがリングギヤ
に当接後、駆動手段のプランジャをさらに移動させて駆
動手段の内部接点を閉じさせる付勢力として、板ばねの
セット荷重を用いることができる。これにより、プラン
ジャには、レバー側に付勢するリターンスプリングを設
けるだけでよいので、プランジャを中空でない円筒形状
に形成できるので、駆動手段のプランジャの小型化、す
なわち、スタータの小型化が可能である。
【0026】本発明の請求項12によれば、スタータモ
ータに駆動されると共に外周にヘリカルスプラインを有
する出力軸と、エンジンのリングギヤと噛み合うピニオ
ンギヤを有し出力軸のヘリカルスプラインに嵌合すると
共に、出力軸のヘリカルスプラインに沿って軸方向に進
退可能に設けられた移動筒部材と、移動筒部材に当接し
て移動筒部材を前進させる規制手段と、規制手段を移動
筒部材の当接位置へ移動させる駆動手段とを備えたスタ
ータにおいて、規制手段はレバーホルダと板ばねとを含
む装置であって、レバーホルダ、および板ばねは、駆動
手段に当接可能に配置されており、移動筒部材が静止し
ているとき、駆動手段に板ばねが当接せず、レバーホル
ダが当接、あるいは板ばねより近接している。このた
め、移動筒部材が静止時、すなわち駆動手段が規制手段
を移動筒部材へ移動させる前、規制手段の装置あるレバ
ーホルダと板ばねのうち、レバーホルダが駆動手段に当
接するように設けられているので、ピニオンギヤがリン
グギヤに噛み合い時、板ばねが開放されたとき、また
は、噛み合い後、駆動手段が規制手段を移動筒部材へ移
動させる前の状態に戻るとき、板ばねに加わる荷重いわ
ゆる衝撃荷重が抑えられ、レバーホルダで受けることが
できる。これにより、衝撃荷重による規制手段、特に板
ばねの折損等を防止できる。
【0027】上記レバーホルダは、請求項13に記載の
ように、駆動手段側に角部を有し、角部が駆動手段に当
接するものであって、角部は、レバーホルダの姿勢に係
わらず、駆動手段に面接触可能な端部形状を有すること
が望ましい。これにより、噛み合い後、駆動手段が規制
手段を移動筒部材へ移動させる前の状態に戻るとき、レ
バーホルダの姿勢、つまり傾きを素早く矯正できる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明のスタータを車両用スター
タに適用し、具体化した実施形態を図面に従って説明す
る。
【0029】(第1の実施形態)図1は第1の実施形態
のスタータの概略構成を示す断面図である。図2は図1
中の本発明の要部である規制手段のレバー周りの構造を
表す図であって、図2(b)はIIからみた側面図、図
2(a)は図2(b)のa−aからみた断面図である。
また、図3は、規制手段のレバーの動作を説明する模式
的断面図であって、図3(a)は、駆動手段が非作動時
のレバーの状態を示す図、図3(b)は、駆動手段が作
動時のレバーの状態を示す図である。
【0030】図1に示すように、スタータ1は、通電を
受けて回転力を発生するスタータモータ2、このスター
タモータ2の回転軸と同軸に配された出力軸3、この出
力軸3のヘリカルスプライン3aに嵌合すると共にこの
ヘリカルスプライン3aに沿って軸方向に進退可能な移
動筒部材4、この移動筒部材4の歯部(以下ピニオンギ
ヤと呼ぶ)4aがエンジンのリングギヤ100と噛み合
せるため、移動筒部材4の後退を規制しつつピニオンギ
ヤ4aがリングギヤ100と噛み合って所定量前進する
ように移動筒部材4を飛出させる規制部材5、およびこ
の規制部材5のレバー52を移動筒部材4側方向へ押出
す駆動手段6とを含んで構成されている。
【0031】スタータモータ2は、アーマチャ21、固
定磁極22、ヨーク23、およびブラシ24とを含んで
構成される周知の直流電動機であり、図示しないキース
イッチ(詳しくはスタータスイッチ)がONされてマグ
ネットスイッチ6の内部接点(図示せず)が閉じると、
ブラシ24を通じてアーマチャ21に給電されてアーマ
チャ21が回転する。
【0032】なお、このスタータ1には、スタータモー
タ2の回転力を出力軸3に伝達する減速装置25が備え
られている。この減速装置25は、アーマチャシャフト
21aの外周に外歯を形成するサンギヤ25aと、この
サンギヤ25aの径方向に内歯を形成するリング状のイ
ンターナルギヤ25bと、サンギヤ25aとインターナ
ルギヤ25bとの間に配置されて、両ギヤ25a、25
bに噛み合うプラネットギヤ25cにより構成され、こ
のプラネットギヤ25cがサンギヤ25aの外周を自転
しながら公転することにより、そのプラネットギヤ25
cの公転がピン25dを介して出力軸3に伝達される。
減速装置25は、前述のヨーク23とこのヨーク23の
前後に配置されて固定されているセンタケース26、エ
ンドカバー27により、上述のアーマチャ21等と共に
収容されている。
【0033】移動筒部材(以下、ピニオンと呼ぶ)4
は、エンジンのリングギヤ100と噛み合うピニオンギ
ヤ4aと、出力軸3のヘリカルスプライン3aに嵌合す
ると共にこのヘリカルスプライン3aに沿って軸方向に
進退可能な一方向クラッチ4bとを含んで構成されてい
る。
【0034】すなわち、一方向クラッチ4bは、出力軸
3の外周にヘリカルスプライン3aを介して摺動自在に
ヘリカルスプライン嵌合して、ピニオンギヤ4と一体に
出力軸3上を前後移動可能に設けらている。次に、ピニ
オンギヤ4aは、出力軸3の外周に軸受4a1を介して
摺動自在に嵌合し、後述のレバー52を介して一方向ク
ラッチ4bと一体的に出力軸3上を前方へ押し出され、
リングギヤ100と噛み合うことでリングギヤ100に
回転力を伝達する。一方、一方向クラッチ4bは、出力
軸3の回転をピニオンギヤ4aに伝達すると共に、エン
ジンの始動によってピニオンギヤ4aの回転速度が出力
軸3の回転速度を上回ると、出力軸3とピニオンギヤ4
aとの間で動力伝達を遮断する。
【0035】規制部材(以下、シフトレバー部と呼ぶ)
5は、支持部51と、この支持部51に支承され、板ば
ね52aを備えたレバー52と、支持部51に支承され
レバーを回動させるピンとから構成されている。このシ
フトレバー部5は、支持部51を支点として、レバー5
2の一方は、後述の駆動手段6の可動部6aに当接し、
この可動部6aの軸方向の往復移動をピニオン4へ伝達
可能に配置されており、他方は、エンジンを始動すると
き、駆動手段6の作動により、支持部51を支点とし
て、ピニオン4の当接面4b1へ移動可能に配置されて
いる。また、シフトレバー部5は、駆動手段6、スター
タモータ2、およびこのスタータモータ2と一体的に回
転する出力軸3と共に、図1の如く、フロントカバー7
に収容され、スタータ1に内包されている。
【0036】なお、シフトレバー部5の詳細については
後述する。
【0037】駆動手段(以下、マグネットスイッチと呼
ぶ)6は、図1の如く、プランジャ61と、コイル62
と、内部接点(図示せず)とを含んで構成されている。
このプランジャ61には、コイル62が非通電時にレバ
ー52側に付勢するリターンスプリング63が設けられ
ている。マグネットスイッチ6が作動状態になると、す
なわち、コイル62に通電して吸引力を発生させると、
内蔵されるプランジャ61は図1中の右方向に移動す
る。このプランジャ61の移動に伴って前述の内部接点
の開閉を行うと共に、シフトレバー部5のレバー52に
当接しうる可動部6aをプランジャ61と一体的に前後
(図1中では左右方向に)移動させて、レバー52を介
してピニオン4を出力軸上を前後(図1中では左右方向
に)移動させる。
【0038】なお、可動部6aは、レバー52側のプラ
ンジャ61の先端に備えられている。また、プランジャ
61は、プランジャ端部61bを軸方向に進退自在に配
置される内部接点の可動接点(図示せず)にセット荷重
を加える接点スプリング64を有する。
【0039】次に、上述の構成のスタータ1の作動を以
下説明する。図示しないキースイッチ(詳しくはスター
タスイッチ)のON操作により、マグネットスイッチ6
に内蔵されたコイル62が通電されると、プランジャ6
1が図1の右方向へ吸引される。これにより、プランジ
ャ61と一体的に前後移動可能な可動部6aが、シフト
レバー部5の支持部51に支承されるレバー52に当接
し、プランジャ61の移動量に応じて、ピニオン4を所
定量移動さる。すなわち、マグネットスイッチ6を作動
させると、レバー52を介して、ピニオンギヤ4aが一
方向クラッチ4bと一体となって出力軸3上を前方へ押
し出される。これにより、ピニオン4は前進し、リング
ギヤ100に当接する。
【0040】次に、ピニオン4がリングギヤ100に固
定されることで、レバー52を介して、プランジャは右
方向にさらに移動して駆動手段6の内部接点を閉じる。
この内部接点が閉じられるとアーマチャ21が通電され
て回転し、そのアーマチャ21の回転が減速装置25で
減速されて出力軸3に伝達される。
【0041】この出力軸3の回転は、リングギヤ100
に当接するピニオンギヤ4aに伝達され、このピニオン
ギヤ4aがリングギヤ100と噛み合い可能な回転角度
位置まで回転すると、ピニオンギヤ4aは、レバー52
に保持された板ばね52aの弾発力により勢いよく押し
出されるので、リングギヤ100と噛み合うことができ
る。これにより、ピニオンギヤ4aの回転がリングギヤ
100に伝達されてエンジンを始動させる。
【0042】なお、規制手段5のレバー52の弾発力を
有する構成と作動の詳細については、後述する。
【0043】次にエンジン始動後、前述のキースイッチ
のOFF操作によりマグネットスイッチ6のコイル62
への通電が停止すると、それまで吸引されていたプラン
ジャ61がリターンスプリング63の付勢力により初期
位置へ復帰する。これにより、レバー52が図2の右方
向へ後退する。このとき、ピニオン4の後退を規制する
ものがなくなるので、リングギヤ100から離脱可能な
状態となる。このため、一方向クラッチ4bの作用によ
り、ピニオンギヤ4aは一方向クラッチ4bと一体とな
ってリングギヤ100を離脱し、出力軸3上を後退す
る。また、マグネットスイッチ6の内部接点が開くこと
により、アーマチャ21への通電が停止されて回転が停
止する。
【0044】ここで、本発明の要部である規制手段5の
レバー52周りの構造を、図1および図2に従って以下
説明する。
【0045】図2(a)に示すように、規制手段である
シフトレバー部5は、支持部51と、この支持部51に
支承され、板ばね52aを備えたレバー52とからな
る。
【0046】まず、レバー52について以下説明する。
レバー52は、板ばね52aと、板ばねを保持するレバ
ーホルダ52bと、板ばね52aをレバーホルダ52b
と共に挟み込むピン52cとを含んで構成されている。
【0047】レバーホルダ52bは、金属性材料で形成
され、図1および図2に示す如く、板ばね52aを囲む
ようにスタータ1軸方向に延びるリブ部52bRを備え
ている。言換えると、レバーホルダ52bは金属性材料
で形成され、板ばね52aを収容するリブ部52bRを
有している。
【0048】このレバーホルダ52bの一方のピニオン
4側には、ピニオン4の回転を規制するように、図2
(b)の如く、ピニオン4の当接面4b1の外周側に当
接する二股状に分岐形成された2個の当接部52dを有
する二股状部52bFが設けられいる。また、他方のマ
グネットスイッチ6側には、マグネットスイッチ6の可
動部6aと板ばね52aが当接できるように、図2
(b)の如く、切欠き部52Kを設けている。
【0049】なお、ピニオン4が静止時、すなわちマグ
ネットスイッチ6がシフトレバー部5をピニオン4へ移
動させる前には、切欠き部52Kを形成するリブ部(以
下、角部と呼ぶ)52bTは、板ばね52a、つまり後
述の当接部52aTが可動部6aに当接しないように、
プランジャ61に当接している。このため、ピニオンギ
ヤ4aがリングギヤ100に噛み合い時、板ばね52a
が開放されたとき、または、噛み合い後、可動部6aが
戻るとき、板ばねに加わる荷重いわゆる衝撃荷重が抑え
られ、レバーホルダ52bの角部52bTで受けること
ができる。これにより、衝撃荷重によるシフトレバー部
5、特に板ばね52aの折損等を防止することができ
る。
【0050】次に、板ばね52aは、ばね材で形成さ
れ、この外形形状は、レバーホルダ52bの板ばね52
aを収容するリブ部52bRに沿うように形成されてお
り、レバーホルダ52bの二股状部52bFに対応する
二股部52aFを有する。
【0051】なお、可動部6aと当接する当接部52a
Tは、図2(a)の如く、板ばねを湾曲に形成すること
が望ましい。これにより、板ばね52aの当接部52a
Tと、マグネットスイッチ6の可動部6aの当接面に片
当たりが生じ難くなるので、マグネットスイッチ6を作
動させて可動部6aを図1右方向に移動させるとき、可
動部6aと係合するレバー52のピニオン4へ前進が安
定してスムーズにできる。しかも、湾曲させた当接部5
2aTで面接触が可能となるので、可動部6aと当接部
52aTは、耐摩耗性の信頼性向上が図れる。
【0052】次に、ピン52cは、金属性材料で形成さ
れ、出力軸3に対して垂直方向に配置され、レバーホル
ダ52bのリブ部52bRを貫通するように、レバーホ
ルダ52bに固定されている。このレバーホルダ52b
より突出するピン端部52c1は、支持部51に、レバ
ー52の支点として支承されている。これにより、ピン
52cは支持部51に支承されレバー52を回動可能と
すると共に、ピン52cとレバーホルダ52bとで板ば
ね52aを挟み込むことで、板ばね52aにセット荷重
を与えることができる。言換えると、板ばね52aにセ
ット荷重を付与する作用部材であるピン52cを用い
て、支持部51に支承されるピン端部52c1として兼
用できるので、構成が簡素化できるので、スタータ1の
小型化、特にレバー52の小型化が可能である。
【0053】一方、支持部51は、樹脂材で形成され、
上述のように構成するレバー52を、ピン52cを支点
として支承する。
【0054】ここで、本発明のレバー52を構成するレ
バーホルダ52bとピン52cが前述のように金属性材
料で形成されているので、板ばね52aにセット荷重を
付与するレバーホルダ52bとピン52cは、熱処理等
により材料改質或いは表面硬化を実施すれば、体格を大
きくすることなく強度アップが図れるので、板ばね52
aのセット荷重の設定可能範囲が拡大できる。言換える
と、レバーホルダ52bとピン52cは、金属性材料で
形成されるので、所望のセット荷重を得るために熱処理
等による強度向上が可能である。このため、強度向上の
ためレバーホルダ52bとピン52cの体格を大きくす
るという手段を選択する必要がない。したがって、樹脂
材の如く、熱処理等の材料改質、表面硬化による強度向
上手段がとれない材料に比べて、体格の小型化が可能で
ある。
【0055】しかも、ピン52cをレバーホルダ52b
に固定させる手段として、溶接等の接着部材を用いるこ
となく、ピン52cをレバーホルダ52bの貫通孔52
bcに圧入することで確実に固定できる。
【0056】また、本発明のレバー52の板ばね52a
は、前述の二股部52aFを有する。これにより、板ば
ね52aを長くすることができるので、板ばね52aに
セット荷重を付与する場合、荷重を加えられて生じる変
形量が長さに応じて大きくできる。つまり、板ばね52
aにセット荷重を付与するピン52cが、板ばね52a
を挟み込み易くすることができる。
【0057】次に、本発明の要部のシフトレバー部5の
作用を図3に従って以下説明する。前述で本実施形態の
スタータ1の作動については既に説明したので、ここで
は、シフトレバー部5が、レバー52のセット荷重の弾
発力を用いてピニオン4を勢いよく飛び出させて、ピニ
オンギヤ4aとリングギヤ100の噛み合い性を向上さ
せる特徴について説明する。
【0058】図3(a)は、キースイッチがOFF状
態、つまりさらに詳しく説明すると、車両のキースイッ
チのイグニッションスイッチ、スタータマグネットスイ
ッチのうち、イグニションスイッチがON、スタータマ
グネットスイッチがOFFの状態にある始動準備状態、
およびエンジン始動後の状態、あるいはエンジンを停止
してイグニションスイッチがOFF、スタータマグネッ
トスイッチがOFFの状態にある放置状態の3モードに
対応するレバー52状態を表す模式的断面図である。図
3(b)は、キースイッチがON状態、つまりスタータ
マグネットスイッチがON状態におけるレバー52の状
態を表す模式的断面図である。
【0059】図3(a)に示すように、スタータマグネ
ットスイッチ6が非作動状態では、支持部51に支承さ
れるレバー52は、ピン52cを支点として垂直に配置
されている。板ばね52aにセット荷重が付与されてい
るので、可動部6aとレバー52の板ばね52aは当接
させて板ばね52aをたわませておく必要はない。した
がって、本実施形態のレバー52は、板ばね52a、つ
まりレバー52を可動部6aに当接させる必要がなく、
当接するか、当接せずに可動部6aの近傍にあればよ
い。
【0060】次に、キースイッチがON、つまりスター
タマグネットスイッチがON状態になると、図3(b)
に示すように、マグネットスイッチ6が作動状態とな
る。すなわち、プランジャ61と共に一体的に可動部6
aが図3(a)から図3(b)の状態へ右方向移動す
る。このとき、シフトレバー部5のレバー52に収容さ
れた板ばね52aの当接部52aTは、可動部6aと当
接する。さらに可動部6aが右方向移動すると、支持部
51に支承されているレバー52の当接部52dは、可
動部6aの移動量に応じて、ピニオン4の当接面4b1
側へ所定量だけ移動するので、この当接部52aは、当
接面4b1に当接して、さらにピニオン4のピニオンギ
ヤ4aをリングギヤ100に当接するまで押し出し前進
させる。すなわち、ピニオンギヤ4aは、出力軸3上を
前方へ押し出され、リングギヤ100に当接する。
【0061】次に、レバー52を介して押出されるピニ
オンギヤ4aがリングギヤ100に当接すると、レバー
52の板ばね52aで形成された当接部52dが当接す
る可動部6a、すなわちプランジャ61は、レバー52
のセット荷重に抗して、さらに右方向に移動してマグネ
ットスイッチ6の内部接点を閉じる。
【0062】さらに、この内部接点が閉じられると、ア
ーマチャ21が通電されて回転し、そのアーマチャ21
の回転が減速装置25で減速されて出力軸3に伝達され
る。この出力軸3の回転は、リングギヤ100に当接す
るピニオンギヤ4aに伝達される。このとき、ピニオン
ギヤ4aには、図3(b)に示すように、レバーホルダ
52bのセット荷重作用点52Sから離脱してさらにた
わまされたレバー52の板ばね52aのセット荷重とた
わみ分の荷重が加算された荷重に相当する弾発力を付与
されている。このため、ピニオンギヤ4aがリングギヤ
100と噛み合い可能な回転角度位置まで回転すると、
ピニオンギヤ4aは、セット荷重とたわみ分の荷重が加
算された荷重に相当する弾発力により、図3(b)中の
左方向に勢いよく押し出される。
【0063】言換えると、マグネットスイッチ6の作動
により、可動部6aに当接するレバー52がピニオン4
をリングギヤ100に当接させるまでの所定の移動量に
応じてセット荷重作用点52Sから離脱してたわまされ
るたわみ分の荷重と、セット荷重とが加算しうる荷重に
相当する弾発力を備えた本発明のレバー52、すなわ
ち、シフトレバー部5は、この弾発力により、ピニオン
ギヤ4aを勢いよく押し出すことができる。これによ
り、ピニオンギヤ4aとリングギヤ100の噛み合い性
の向上が可能となる。したがって、噛み合い不十分とな
ることなく、ピニオンギヤ4aとリングギヤ100が噛
み合って速やかにエンジンが始動できる。
【0064】なお、 ピニオンギヤ4aがリングギヤ1
00に当接後、プランジャ61をさらに右方向に移動さ
せてマグネットスイッチ6の内部接点を閉じさせるため
の付勢手段として、レバー52のセット荷重を用いるこ
とで、プランジャ内に配設しプランジャ61を右方向に
付勢するための付勢手段(所謂、ドライブスプリング)
を内蔵する必要がないので、図1に示す如く、プランジ
ャ61は中空でない円筒形状に形成できる。このため、
板ばね52aのセット荷重を有するレバー52を用いる
ことにより、スタータマグネットスイッチ6のプランジ
ャ61の小型化、すなわちスタータ1の小型化が可能で
ある。
【0065】(第2の実施形態)第2の実施形態のスタ
ータを図4に従って以下説明する。図4は、本実施形態
のスタータのレバー周りの構造を示す図であって、図4
(b)は側面図、図4(a)は図4(b)のa−aから
みた断面図である。
【0066】本実施形態は、板ばね52aの構成、形
状、およびそれを収容するレバーホルダ52bの形状の
みが、第1の実施形態と異なる。
【0067】図4(a)に示すように、板ばね52a
は、複数のばね材を重ね合せたもの(図4(a)では2
枚のばね材を重ね合せたもの)であって、スタータマグ
ネットスイッチ6の可動部6aに当接する当接部52a
Tは、2枚のばね材52a1、52a2のうち、ばね材
52a1を湾曲させて形成されている。これにより、板
ばね52aのばね特性を、ばね材52a1、52a2の
板厚の選択によって組合わせることで調整できる。この
ため、ピニオン4を勢いよく飛ばす弾発力の製品毎のバ
ラツキを抑えることができる。したがって、所望の弾発
力に設定が可能であるので、ピニオンギヤ4aとリング
ギヤ100の噛み合い性がさらに向上可能である。
【0068】しかも、板ばね52aのスタータマグネッ
トスイッチ6に当接する当接部52aTは、ばね材52
a1、52a2を重ね合せた板ばねのうち、一枚のばね
材52a1を湾曲させて形成するので、プレス加工等で
湾曲させることが容易であり、製造コストの低減が可能
である。したがって、第1の実施形態で得られる効果で
あるスタータマグネットスイッチ6を用いてレバー52
をピニオン4へ前進させる動作の安定性、スタータマグ
ネットスイッチ6の可動部6aとレバー52の当接部5
2aTの耐摩耗性の信頼性向上と、製造コストの低減が
両立可能である。
【0069】また、図4(b)に示すように、板ばね5
2aには、レバーホルダ52bの切欠き部52bKに係
止される突起部52aKを有するので、レバーホルダ5
2bとピン52cとで板ばね52aを挟み込むことで板
ばね52aにセット荷重を付与する組付け作業におい
て、板ばね52aとレバーホルダ52bとがずれ難くな
るので、ピン52aをレバーホルダ52bへ組付ける組
付作業が容易にできる。
【0070】なお、突起部52aKは、図4(b)の如
く、二股部52aFの先端に設けることが望ましい。
【0071】(変形例)変形例となる本実施形態を以下
説明する。この変形例は、レバー52のピニオン4側の
当接部52dと、支持部51の構成、形状が、第2の実
施形態と異なるだけであり、図4を参照して説明する。
【0072】図4(a)に示すように、ピニオン4の当
接面4b1と当接する当接部(以下、ブレーキシュ部と
呼ぶ)52dは、樹脂材で形成され、金属性材料で形成
されたレバーホルダ52bに固定されている。このた
め、ピニオン4のピニオンギヤ4aを勢いよく飛ばして
リングギヤ100に噛み合った後、エンジンが始動し始
めた瞬間、ピニオン4がエンジンに駆動され続けるとき
にはピニオン4が過回転しまう場合がある。しかし、本
例では、ピニオン4が過回転しても、レバー52は、樹
脂材で形成されたブレーキシュ部52dを介してピニオ
ン4に当接するので、樹脂材の熱伝導性に起因して、板
ばね52aを収容するレバーホルダ52bに熱が伝わる
のを軽減できる。
【0073】支持部51は、図4(a)に示すように、
マグネットスイッチ6とスタータモータ2(詳しくは、
スタータモータ2のセンタケース26)とに固定される
背面部51aの表面には、ゴム材で形成されたパッキン
53が設けられている。これにより、マグネットスイッ
チ6とスタータモータ2との合せ面を、このパッキンを
用いてシールができる。したがって、シフトレバー部5
を内包するスタータ内部空間への水、油等の浸入を防止
できる。なお、パッキン53は、背面部51の位置決め
孔51aHに挿入して固定する突状壁53aを有する。
これにより、市場での分解組付作業性の向上と、組替え
部品のコスト低減が両立できる。
【0074】また、レバー52のレバーホルダ52bの
マグネットスイッチ側には、図4(b)に示すように、
角部52bTを設けるので、レバーホルダ52bは、ピ
ン52c軸に対して垂直方向に、板ばね52aより長く
突出させることができる。
【0075】これにより、ピニオン4が静止時、52b
Tは、板ばね52aの当接部52aTが可動部6aに当
接しないように、図1に示すプランジャ61に当接させ
ることができる。このため、ピニオンギヤ4aがリング
ギヤ100に噛み合い時、または噛み合い後、板ばねに
加わる衝撃荷重が抑えられ、角部52bTで受けること
ができる。
【0076】なお、角部は、レバーホルダ52bの姿
勢、つまり傾きに係わらず、駆動手段であるプランジャ
61に面接触可能な端部形状52bTCを有することが
望ましい。この端部形状52bTCは、図4(a)に示
すようなR形状等の曲線形状で面接触するものであれば
よい。
【0077】なお、シフトレバー部5は、板ばね52a
と、この板ばね52aを保持するレバーホルダ52bと
を含む装置であって、本実施形態で説明した板ばね52
aにセット荷重を付与するシフトレバー部5の構成以外
に、セット荷重を付与せず板ばねを保持するだけのシフ
トレバー部の構成であっても、板ばねによる弾発力を利
用してピニオンギヤとリングギヤの噛み合い性を向上し
ようとするものであればどのようなものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のスタータの概略構成
を示す断面図である。
【図2】図1中の本発明の要部である規制手段のレバー
周りの構造を表す図であって、図2(b)はIIからみ
た側面図、図2(a)は図2(b)のa−aからみた断
面図である。
【図3】本発明の要部である規制手段のレバーの動作を
説明する模式的断面図であって、図3(a)は、駆動手
段であるマグネットスイッチが非作動時のレバーの状態
を示す図、図3(b)は、マグネットスイッチが作動時
のレバーの状態を示す図である。
【図4】第2の実施形態のスタータのレバー周りの構造
を示す図であって、図4(b)は側面図、図4(a)は
図4(b)のa−aからみた断面図である。
【符号の説明】
1 スタータ 2 スタータモータ 3 出力軸 3a ヘリカルスプライン 4 移動筒部材(ピニオン) 4a ピニオンギヤ 4b 一方向クラッチ 4b1 当接面(当接位置) 5 規制手段(シフトレバー部) 51 支持部 52 レバー 52a 板ばね 52aF 二股部 52aK 突起部 52aT 当接部 52b レバーホルダ 52bF 二股状部 52bK 切欠き部 52bT 角部 52c ピン 52c1 ピン端部 52d 当接部(ブレーキシュ部) 53 ゴム材で形成されるパッキン 6 駆動手段(マグネットスイッチ) 6a 可動部 61 プランジャ 62 コイル 63 リターンスプリング 7 フロントカバー 26 センタケース 100 リングギヤ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタータモータに駆動されると共に、外
    周にヘリカルスプラインを有する出力軸と、 エンジンのリングギヤと噛み合うピニオンギヤを有し、
    前記出力軸のヘリカルスプラインに嵌合すると共に、前
    記出力軸のヘリカルスプラインに沿って軸方向に進退可
    能に設けられた移動筒部材と、 該移動筒部材に当接して前記移動筒部材を前進させる規
    制手段と、 前記規制手段を前記移動筒部材の当接位置へ移動させる
    駆動手段とを備え、 前記規制手段は、支持部と、板ばねを保持し前記支持部
    に支承されるレバーと、前記支持部に支承され前記レバ
    ーを回動させるピンとを有し、前記レバーは、前記板ば
    ねを保持するレバーホルダと前記ピンとで前記板ばねを
    挟み込むことで前記板ばねにセット荷重を与えるように
    構成されていることを特徴とするスタータ。
  2. 【請求項2】 前記レバーの前記駆動手段側は、前記レ
    バーホルダに保持された板ばねが前記駆動手段に当接
    し、前記レバーの前記移動筒部材側は、前記レバーホル
    ダが二股状に分岐形成された二股状部が、前記移動筒部
    材の外周側に当接することを特徴とする請求項1に記載
    のスタータ。
  3. 【請求項3】 前記二股状部の前記移動筒部材に当接す
    るブレーキシュ部は、樹脂材で形成され、前記レバーホ
    ルダに固定されていることを特徴とする請求項2に記載
    のスタータ。
  4. 【請求項4】 前記板ばねは、金属性材料で形成された
    前記レバーホルダの前記二股状部に沿って保持されるよ
    うに、二股部を有していることを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3に記載のスタータ。
  5. 【請求項5】 前記ピンは、金属性材料で形成され、前
    記レバーホルダを貫通するように固定されており、前記
    レバーホルダより突出するピン端部は、前記支持部に支
    承されていることを特徴とする請求項1から請求項4の
    いずれか一項に記載のスタータ。
  6. 【請求項6】 前記板ばねは、複数のばね材を重ね合せ
    たものであって、前記板ばねの前記駆動手段に当接する
    当接部は、前記複数のばね材のうち、一枚のばね材を湾
    曲させて形成したことを特徴とする請求項1から請求項
    5のいずれか一項に記載のスタータ。
  7. 【請求項7】 前記板ばねは、前記板ばねを収容する前
    記レバーホルダの切欠き部に係止される突起部を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項
    に記載のスタータ。
  8. 【請求項8】 前記突起部は、前記板ばねの前記二股部
    の先端に形成されていることを特徴とする請求項7に記
    載のスタータ。
  9. 【請求項9】 前記レバーホルダは、前記駆動手段側に
    角部を有し、該角部は、前記ピンの軸に対して垂直方向
    に、前記板ばねより長く突出るように形成されているこ
    とを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に
    記載のスタータ。
  10. 【請求項10】 前記支持部は、樹脂材で形成され、前
    記駆動手段と前記スタータモータとに固定される前記樹
    脂表面には、ゴム材が備えられていることを特徴とする
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のスター
    タ。
  11. 【請求項11】 前記駆動手段は、コイルと、内部接点
    と、該コイルを通電して発生する吸引力により内部接点
    が閉じる方向へ進退可能なプランジャとを備えており、
    前記プランジャは円筒形状であって、コイルが非通電の
    とき、前記規制手段側に付勢するリターンスプリングが
    備えられていることを特徴とする請求項1から請求項1
    0のいずれか一項に記載のスタータ。
  12. 【請求項12】 スタータモータに駆動されると共に、
    外周にヘリカルスプラインを有する出力軸と、 エンジンのリングギヤと噛み合うピニオンギヤを有し、
    前記出力軸のヘリカルスプラインに嵌合すると共に、前
    記出力軸のヘリカルスプラインに沿って軸方向に進退可
    能に設けられた移動筒部材と、 該移動筒部材に当接して前記移動筒部材を前進させる規
    制手段と、 前記規制手段を前記移動筒部材の当接位置へ移動させる
    駆動手段とを備え、 前記規制手段はレバーホルダと板ばねとを含む装置であ
    って、前記レバーホルダ、および前記板ばねは、前記駆
    動手段に当接可能に配置されており、 前記移動筒部材が静止しているとき、前記駆動手段に前
    記板ばねが当接せず、前記レバーホルダが当接、あるい
    は前記板ばねより近接していることを特徴とするスター
    タ。
  13. 【請求項13】 前記レバーホルダは、前記駆動手段側
    に角部を有し、該角部が前記駆動手段に当接するもので
    あって、 前記角部は、前記レバーホルダの姿勢に係わらず、前記
    駆動手段に面接触可能な端部形状を有することを特徴と
    する請求項12に記載のスタータ。
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