JP2002129704A - 根太補強金物 - Google Patents

根太補強金物

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JP2002129704A JP2000329093A JP2000329093A JP2002129704A JP 2002129704 A JP2002129704 A JP 2002129704A JP 2000329093 A JP2000329093 A JP 2000329093A JP 2000329093 A JP2000329093 A JP 2000329093A JP 2002129704 A JP2002129704 A JP 2002129704A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】簡単に取り付けることができ、施工性を向上で
きる根太補強金物を提供する。 【解決手段】 第1側板16および第2側板18が根太
に設けられた第1リップと第2リップとの間(溝内)に
嵌まり、この根太補強金物10が第1リップと第2リッ
プとによって挟持される。このとき、第1係止部28お
よび第2係止部30が第1リップおよび第2リップに当
接される。そして、第1係止部28および第2係止部3
0と第1リップおよび第2リップを、ドリリングタッピ
ングねじで、ねじ止めすることによって、金物10が根
太に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は根太補強金物に関し、
特にたとえば、スチールハウスのような建造物に適用さ
れるリップ溝形鋼で形成された根太を補強する、根太補
強金物に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示す従来の根太補強金物1は、平
板状の鋼板により構成される。リップ溝形鋼で形成され
た根太2の両端は、図示しないクリップアングルを介し
て胴差し3にドリリングタッピングねじ4によりねじ止
めされる。また、根太2の上フランジ5は、二点鎖線で
示される床合板6にねじ止めされている。この根太補強
金物1は、根太2の上リップ7および下リップ8にねじ
止めされ、根太2を補強していた。具体的には、根太2
にたわみやねじれ等が発生するのを防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で
は、根太補強金物1は平板状の鋼板であるため、根太2
にねじ止めする際に、クランプ等の固定治具を用いて根
太補強金物1を仮止めしなければならず、作業が面倒で
あり、現場での施工性が悪かった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、簡
単に取り付けることができる、根太補強金物を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上下両端に
第1リップおよび第2リップを有するリップ溝形鋼で形
成された根太を補強するための根太補強金物であって、
底板、底板の対向する1対の端縁から立ち上げられるか
つ第1リップおよび第2リップ間の間隔と同じかほぼ同
じ間隔を有して形成される第1側板および第2側板、お
よび第1側板および第2側板のそれぞれの立ち上がり先
端縁から連続的に形成されるかつ第1リップおよび第2
リップにそれぞれ当接される第1係止部および第2係止
部を備える、根太補強金物である。
【0006】
【作用】第1側板および第2側板が根太に設けられた第
1リップと第2リップとの間(溝内)に嵌まり、この根
太補強金物が第1リップと第2リップとによって挟持さ
れる。このとき、第1係止部および第2係止部が第1リ
ップおよび第2リップに当接される。そして、第1係止
部および第2係止部と第1リップおよび第2リップを、
ドリリングタッピングねじで、ねじ止めすることによっ
て、金物が根太に取り付けられる。
【0007】また、第3側板および第4側板を、さらに
底板の他の1対の端縁から立ち上げて設けるようにして
もよい。この場合には、金物自体の強度が上がるととも
に補強度を高めることができる。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、根太のリップ間で挟
持して仮止めできるので、クランプ等の固定治具を用い
て仮止めする必要がなく、したがって、現場での施工性
が向上する。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1を参照して、この実施例の根太補強金物
10は、図2に示すようなスチールハウス100に適用
されるリップ溝形鋼で形成された根太12を補強するも
のであり、矩形状の底板14を含む。
【0011】底板14には、対向する1対の端縁から立
ち上がって第1側板16および第2側板18が形成さ
れ、他の1対の端縁から立ち上がって第3側板20およ
び第4側板22が形成される。第1側板16および第2
側板18の外面の間隔は、根太12の第1リップ(上リ
ップ)24および第2リップ(下リップ)26間の間隔
と同じかほぼ同じに設定される。第1側板16および第
2側板18には、それぞれの立ち上がり先端縁から折り
返して、第1係止部28および第2係止部30が連続的
に形成される。
【0012】この根太補強金物10を製造する際には、
1枚の鋼板を準備する。ただし、この鋼板は、スチール
ハウス100を構成するリップ溝形鋼および溝形鋼等の
各構造部材と同様に、0.8〜1.6mm程度の厚みを
有するものである。次に、この鋼板を、根太補強金物1
0が展開された形状すなわち底板14,第1側板16,
第2側板18,第3側板20,第4側板22,第1係止
部28および第2係止部30が含まれる所定の形状に切
断する。続いて、所定形状にされた鋼板を、底板14の
各端縁に相当する部分において、底板14にほぼ直角に
なるように曲げ加工する(立ち上げる)。また、第1側
板16および第2側板18の各立ち上がり先端縁に相当
する部分おいて、第1側板16および第2側板18にほ
ぼ直角になるように、かつ、第1側板16および第2側
板18を立ち上げた方向とは逆方向に曲げ加工する(折
り返す)。そして、第1側板16,第2側板18,第3
側板18および第4側板20の立ち上がり側端縁を溶接
することによりこれらを接合する。このとき、この根太
補強金物10の内面P側から溶接し、外面Q側に接合部
の填充材がはみ出さないようにする必要がある。
【0013】なお、この根太補強金物10を製造する方
法は、上述のものに限定されない。たとえば、1枚の鋼
板を曲げ加工して、底板14,第1側板16,第2側板
18,第1係止部28および第2係止部30を形成し、
これに別途準備した平板状の第3側板20および第4側
板22を溶接するようにしてもよい。また、所定形状の
型を用いて1枚の鋼板をプレス成形することにより製造
してもよい。
【0014】図2から分かるように、根太12は、たと
えばスチールハウス100の上階と下階の境界部分にお
いて、一定間隔を隔てて複数設けられる。根太12の両
端部は、図示しないクリップアングルを介してドリリン
グタッピングねじ(以下、「ねじ」という。)32によ
り胴差し34に固着される。また、根太12の上フラン
ジ36は、二点鎖線で示される上階の床合板38にねじ
止めされる。なお、胴差し34は、下階に設けられた複
数の柱40の上端部を繋ぐ上枠42の上面に設置されて
いる。
【0015】この根太補強金物10を根太12に取り付
ける際には、第1側板16および第2側板18が根太1
2の上フランジ36および下フランジ44に平行になる
ようにして、外面Q側から根太12の溝内に差し込む。
すると、第1側板16および第2側板18が根太12の
上リップ24と下リップ26との間に嵌まり、この根太
補強金物10が上リップ24と下リップ26とによって
挟持される。このとき、第1係止部28および第2係止
部30が上リップ24および下リップ26に当接され
る。そして、第1係止部28および第2係止部30と上
リップ24および下リップ26とをねじ32で固着す
る。
【0016】根太補強金物10が取り付けられた根太1
2では、図3からよく分かるように、この根太補強金物
10によって、根太12の開放されていたリップ間が閉
塞されて上リップ24が支持される。したがって、曲げ
剛性,ねじり剛性および座屈強度等が補強されるので、
根太12に上階の床合板32から圧縮力が作用しても、
たわみ,ねじれおよび座屈等が発生しにくくなる。
【0017】この実施例によれば、根太12のリップ間
で挟持して仮止めできるので、クランプ等の固定治具を
用いて仮止めする必要がない。すなわち、簡単に取り付
けることができる。したがって、現場での施工性を向上
できる。
【0018】また、第3側板20および第4側板22が
設けられるので、根太補強金物10自体の強度が上がる
とともに、補強度を高めることができる。なお、場合に
よっては、この第3側板20および第4側板22は設け
られなくてもよい。
【0019】なお、上述の実施例では、第1側板16お
よび第2側板18の立ち上がり先端縁間が開放されてい
るが、図4に示す他の実施例の根太補強金物10のよう
に、この間は閉塞されてもよい。
【0020】この根太補強金物10では、図1実施例と
異なり、第1側板16および第2側板18の立ち上がり
先端縁から、それぞれ第1接続部46および第2接続部
48が互いに向き合うように立ち上がって形成される。
そして、この第1接続部46および第2接続部48に
は、天板50がねじ32により接合される。また、第1
側板16および第2側板18から突出される天板50の
第1端部52および第2端部54が、図1実施例の第1
係止部28および第2係止部30に相当し、根太12の
上リップ24および下リップ26に当接される。
【0021】この根太補強金物10を製造する際には、
2枚の鋼板を準備し、まず1の鋼板を曲げ加工すること
により底板14,第1側板16,第2側板18,第1接
続部46および第2接続部48を形成する。そして、天
板50となる他の鋼板を第1接続部46および第2接続
部48にねじ32により固着する。このように、この根
太補強金物10は、溶接することなく製造できる。
【0022】この実施例によっても、根太12のリップ
間で挟持して仮止めできるので、簡単に取り付けること
ができる。したがって、現場での施工性が向上する。ま
た、天板50により第1側板16と第2側板18との間
が閉塞されて第1側板16が支持されるので、この根太
補強金物10自体の強度が上がるとともに、補強度を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1実施例の根太補強金物の使用形態を示す図
解図である。
【図3】図1実施例の根太補強金物を根太に取り付けた
状態を示す図解図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図5】従来技術を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …根太補強金物 12 …根太 14 …底板 16 …第1側板 18 …第2側板 20 …第3側板 22 …第4側板 24 …第1リップ(上リップ) 26 …第2リップ(下リップ) 28 …第1係止部 30 …第2係止部 50 …天板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下両端に第1リップおよび第2リップを
    有するリップ溝形鋼で形成された根太を補強するための
    根太補強金物であって、 底板、 前記底板の対向する1対の端縁から立ち上げられるかつ
    前記第1リップおよび前記第2リップ間の間隔と同じか
    ほぼ同じ間隔を有して形成される第1側板および第2側
    板、および前記第1側板および前記第2側板のそれぞれ
    の立ち上がり先端縁から連続的に形成されるかつ前記第
    1リップおよび前記第2リップにそれぞれ当接される第
    1係止部および第2係止部を備える、根太補強金物。
  2. 【請求項2】前記底板の他の1対の端縁から立ち上げら
    れる第3側板および第4側板をさらに備える、請求項1
    記載の根太補強金物。
  3. 【請求項3】前記第1係止部および前記第2係止部はそ
    れぞれ前記第1側板および前記第2側板の前記先端縁か
    ら折り返されて形成される、請求項1または2記載の根
    太補強金物。
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