JP2002128981A - 耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物 - Google Patents

耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物

Info

Publication number
JP2002128981A
JP2002128981A JP2000327454A JP2000327454A JP2002128981A JP 2002128981 A JP2002128981 A JP 2002128981A JP 2000327454 A JP2000327454 A JP 2000327454A JP 2000327454 A JP2000327454 A JP 2000327454A JP 2002128981 A JP2002128981 A JP 2002128981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
resin composition
tetrafluoroethylene
volume
resistant slidable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000327454A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3871506B2 (ja
Inventor
Takuya Ishii
卓哉 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2000327454A priority Critical patent/JP3871506B2/ja
Publication of JP2002128981A publication Critical patent/JP2002128981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3871506B2 publication Critical patent/JP3871506B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Devices (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 15MPaを越えるような高面圧での摺動条
件でクリープ変形量が小さくシール性を充分に発揮で
き、しかも潤滑油に接する摺動相手のアルミニウム合金
材を摩耗損傷しない耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組
成物とすることである。 【解決手段】 テトラフルオロエチレンと一部変性テト
ラフルオロエチレンの共重合体からなる変性四フッ化エ
チレン樹脂100体積部に対して、平均繊維長0.03
〜1mm、アスペクト比5〜100の炭素繊維5〜40
体積部、モース硬度4以下の硫酸カルシウムや酸化亜鉛
2〜30体積部を配合し、100℃雰囲気にてASTM
D621の圧縮クリープ特性の24時間最大変形率が
15%以下の耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物と
する。または、上記耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組
成物の成形体からなる対アルミニウム金属摺接用シール
部材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シールリングや
チップシールなどに使用される耐圧摺動性四フッ化エチ
レン樹脂組成物および対アルミニウム金属摺接用シール
部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、四フッ化エチレン樹脂(以下、
PTFEと略記する。)を主成分とする成形体は、弾性
率が小さく、取扱いの容易性(ハンドリング)や安定し
たシール性および動摩擦係数が低く安定している特性を
有しており、シールリングやチップシールのような摺動
性シールとして用いられている。
【0003】また、テトラフルオロエチレンと一部変性
テトラフルオロエチレンとからなる変性テトラフルオロ
エチレン共重合体は、変性PTFE樹脂とも呼ばれる周
知の樹脂である。
【0004】そして、変性PTFE樹脂を主成分として
ガラス繊維、炭素繊維などの繊維状充填剤や、黒鉛、マ
イカ、タルクなどの鱗片状充填剤を配合して弾性率を高
め、耐クリープ性をある程度改善することができること
が特開平5−239440号公報に開示されている。
【0005】上記の充填剤配合の変性PTFE樹脂組成
物は、摺動相手材がアルミニウム合金である場合に、高
面圧の摺動条件でこれを損傷(異常摩耗)させることが
あった。
【0006】このような不具合を避けるためには、前述
の充填剤の添加量を減らす試みがなされたが、耐クリー
プ性や耐摩耗性が低下するばかりで充分な効果が得られ
なかった。また、繊維状充填剤の一種である芳香族ポリ
アミド繊維(アラミド繊維)は、アルミニウム合金に摺
接してもこれを損傷しない特性の繊維であるが、耐クリ
ープ性を改善する効果はないものである。
【0007】また、アルミニウム合金の摺動摩耗を防止
するために、モース硬度の低いウィスカを樹脂に配合す
る技術が、特開平6−184385号公報に開示されて
いるが、開示された技術では所定のウィスカによる補強
効果が充分でないので、高温雰囲気で高面圧の摺動条件
では、成形体のクリープ変形率が非常に大きくなる欠点
があり、また摩耗しやすいものであった。
【0008】高圧下の使用条件でアルミニウム合金に摺
接してもこれを損傷し難い組成物としては、炭素繊維を
低硬度のウィスカ、膨張黒鉛または炭素粉末と併用して
添加したものが特開平11−71493号公報等に開示
されている。
【0009】ところで、シールリングのような摺動性シ
ール部材を装着した装置類は、装置全体の小型化や高性
能化などの要請があり、以前より高圧の条件下でも良好
に摺動できる特性が要求されるようになってきた。
【0010】そして、特開平11−71493号公報に
開示された充填剤の組み合わせでは、針状のウィスカと
鱗片状の膨張黒鉛の形状的要因のためか、摺動面のアル
ミニウム合金の損傷を防止できない。また、炭素粉末
は、耐クリープ性や耐摩耗性を向上させる効果が不充分
であった。
【0011】具体的なシール部材に要求されているシー
ル性を具体的に説明すると、冷媒を代替フロンに変更す
る熱機関において、シールリング、チップシールの仕様
は、冷媒の常温での蒸気圧が1MPaから1.7MPa
になり、100℃を越える条件では5MPa以上になっ
た。特に、近年注目されている炭酸ガスを冷媒としたコ
ンプレッサーに至っては、10〜16MPaの仕様とな
っている。また、高層化する建築物の屋上の水タンクか
ら、階下へ導通する配管内の水圧は、従来建築物におけ
る配管内水圧の2〜3倍にもなる。また、自動車等の車
両用油圧装置については、その負荷が大きくなる傾向が
あり、特にトラックなどのパワーステアリングに係わる
油圧系統では、シール部材の所要面圧が車両重量規制の
緩和に伴って従来の14MPaを越える高圧になってき
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のような
従来のPTFE系樹脂組成物からなるシールリング、チ
ップシールその他のシール部材では、クリープ変形量が
大きくて、近年要求される高圧条件に耐えてシール性を
充分に発揮させることはできず、特にせん断方向にクリ
ープ変形し(連れ込まれ)やすくて異常摩耗も起こりや
すいという問題点があった。
【0013】そして、トラックやバスなどの自動車用油
圧装置においては、100℃程度の高温条件でシール性
が求められるので、上記したようなクリープ変形は確実
に起こると考えられ、これを防止する手段が要望されて
いる。
【0014】また、油圧シリンダなどに装着されるシー
ルリングなどの摺接用シール部材においては、通常、軸
やシリンダのいずれかをアルミニウム合金で形成して切
削加工性を確保すると共に装置の軽量化を図っている
が、このようなシール部材で潤滑油に接して摺動するア
ルミニウム金属面は、潤滑油に接しない無潤滑条件(い
わゆる乾燥摩擦条件)で摺動する場合に比べ、却って損
傷され易いものである。
【0015】なぜなら、高面圧によって摺動面に潤滑油
が充分に供給されないことがあり、また何らかの理由で
摺動面に非常に希薄な油膜が形成されている場合には、
乾燥摩擦面で通常に起こるPTFE組成物から摺動相手
材への潤滑物質の移着が起こらないからである。このよ
うな場合に摺動面に固体潤滑剤または液体潤滑剤のいず
れも供給されなくなり、アルミニウム金属は摩耗損傷す
ることになる。
【0016】一方、フロン代替冷媒、空気、ヘリウム、
天然ガスなどの各種ガスを圧縮するコンプレッサーで
は、常温で面圧が10MPaに達しない使用条件が予定
されていても、実際には無潤滑シールが摩擦発熱によっ
て摺動面および雰囲気温度が100℃以上で使用される
場合があり、この場合には無潤滑シールがクリープ変形
してシール性が充分に発揮されないことが予想される。
【0017】特に、シール部材に摺接する相手材が熱伝
導率の低いステンレス鋼の場合には、相手材へ潤滑物質
は移着するが、ステンレス鋼の蓄熱性により摺動面およ
び雰囲気温度が高くなる。また、相手材がアルマイトな
どの皮膜処理を施したアルミニウム合金である場合は、
表面粗さが小さいので移着が起こらず、皮膜が損傷して
アルミニウム合金基材まで傷つけることになる。
【0018】そこで、本願の各請求項に係る発明の課題
は、上記した問題点を解決して15MPaに達するかま
たはそれ以上の高面圧での摺動条件においても、クリー
プ変形量が小さくシール性を充分に発揮でき、しかも潤
滑油の供給される摺動状態で摺動相手のアルミニウム合
金材を摩耗損傷しない特性のある耐圧摺動性四フッ化エ
チレン樹脂組成物を提供することである。
【0019】また、本願の各請求項に係る他の課題とし
ては、常温で面圧が4MPa以上の無潤滑摩擦条件にお
いて、シール性が充分に発揮できるようにクリープ変形
を小さくし、しかもアルマイトなどで皮膜処理したアル
ミニウム合金やステンレス鋼に摺接した場合においても
摺動面を摩耗損傷させない耐圧摺動性四フッ化エチレン
樹脂組成物とすることである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、テトラフルオロエチレンと一
部変性テトラフルオロエチレンとの共重合体からなる変
性四フッ化エチレン樹脂100体積部に対し、炭素繊維
5〜40体積部、モース硬度4以下の粒状無機化合物2
〜30体積部を配合してなる耐圧摺動性四フッ化エチレ
ン樹脂組成物としたのである。この耐圧摺動性四フッ化
エチレン樹脂組成物は、100℃雰囲気にてASTM
D621の圧縮クリープ特性の24時間最大変形率が1
5%以下となる物性を有するものであることが好まし
い。
【0021】また、前記の従来のシール部材に関する課
題を解決するために、上記した耐圧摺動性四フッ化エチ
レン樹脂組成物の成形体を対アミニウム金属摺接用シー
ル部材としたのである。
【0022】前記変性四フッ化エチレン樹脂は、下記の
化2の式で表わされる変性四フッ化エチレン樹脂を採用
することができる。
【0023】
【化2】
【0024】(式中、m、nは整数、m>>nであり、X
はパーフルオロアルキルエーテル基またはフルオロアル
キル基その他のフルオロアルキルを有する側鎖基であ
る。)前記の炭素繊維は、平均繊維長0.03〜1m
m、アスペクト比5〜100の炭素繊維を採用すること
が好ましい。
【0025】前記の粒状無機化合物は、粒状の硫酸カル
シウムまたは粒状の酸化亜鉛を採用することが好まし
い。
【0026】変性四フッ化エチレン樹脂は、テトラフル
オロエチレンと一部変性テトラフルオロエチレンとの共
重合体からなり、一部変性テトラフルオロエチレンであ
るコポリマーの分子構造は、TFE分子構造から変性部
分の分子構造が突き出しているため、コポリマー同士の
突出部分が引っ掛かりを持つようになっている。
【0027】そのため、変性四フッ化エチレン樹脂は、
通常の(変性していない)PTFEよりも分子鎖同士が
滑り難く、強度および弾性係数が高く、耐クリープ性に
も優れている。
【0028】そして、この発明では繊維状補強材とし
て、炭素繊維と所定硬度のウィスカを併用することによ
り、炭素繊維は変性PTFEの全体をマクロ的に補強
し、ウィスカは前記繊維間をミクロ的に補強し、これら
2種類の繊維補強材が互いの弱点を補うように作用し
て、組成物の耐クリープ性および耐摩耗性を相乗的に向
上させていると考えられる。
【0029】
【発明の実施の形態】この発明に用いる変性四フッ化エ
チレン樹脂は、前記化2の式で表わされる重合体からな
り、この樹脂は、PTFE本来の特性を保持していて、
溶融加工性を有しない程度に変性されたPTFEであ
り、変性量を多くした場合のテトラフルオロエチレン−
ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)やテトラ
フルオロエチレン−フルオロアルキルビニルエーテル共
重合体(PFA)のような溶融成形可能な熱可塑性フッ
素樹脂とは、コモノマーが異なるものである。
【0030】すなわち、変性四フッ化エチレン樹脂を構
成するコモノマーの組成を表わす化2の式中のm、n
は、m>>nであり、上記したようにPTFEが本来有す
る非溶融特性を実質上保持するように、整数値nに比べ
て整数値mの値はかなり大きいm>nの関係である。
【0031】化2の式中のXは、TFEと共重合可能な
1価の基であり、この基は成形温度で熱分解されないも
のであれば特に基の種類を限定使用したものではなく、
例えば−O−Rf(Rf:パーフルオロアルキル基)で
示されるパーフルオロアルキルエーテル基、−CF3
どのフルオロアルキル基、またはその他のフルオロアル
キルを有する側鎖基を採用できる。
【0032】このような変性四フッ化エチレン樹脂の重
合法は、モールディングパウダーを重合する場合に採用
される懸濁重合法、ファインパウダーを重合する乳化重
合法の何れでもよく、分子量は約50万から1000万
であることが好ましく、より好ましくは100万から7
00万である。
【0033】上述の条件を満足する市販の変性四フッ化
エチレン樹脂の例としては、三井・デュポンフロロケミ
カル社製:テフロンTG−70J、ダイキン工業社製:
ポリフロンM111、同社製:ポリフロンM112、ヘ
キスト社製:ホスタフロンTFM1600、同社製:ホ
スタフロンTFM1700などが挙げられる。
【0034】この発明に用いる炭素繊維は、その原材料
からピッチ系またはPAN系のいずれのものであっても
よいが、2000℃またはそれ以上の高温で焼成されて
黒鉛(グラファイト)化されたものよりも、1000℃
程度で焼成された炭化品のものが、摺動相手のアルミニ
ウム合金を摩耗損傷しにくいので好ましい。炭素繊維の
大きさは、平均繊維長0.03〜1mm、好ましくは
0.05〜0.2mm、平均繊維径はφ20μm以下、
好ましくはφ5〜15μm、アスペクト比は5〜10
0、好ましくは5〜30である。上記した範囲未満の平
均繊維長または平均繊維径の炭素繊維では、基材の補強
効果が乏しくて組成物に充分な耐クリープ性や耐摩耗性
の補強効果が得られず、前記範囲を越える平均繊維長ま
たは平均繊維径のものでは、組成物の成形性が阻害され
ると共に、摺動相手のアルミニウム合金を摩耗損傷する
可能性も高くなって好ましくない。
【0035】上記した条件を満足する市販の炭素繊維と
しては、ピッチ系炭素繊維として、呉羽化学工業社製:
クレカミルド M101S、同M107S、同M201
S、同M207Sなど、または大阪ガスケミカル社製:
ドナカーボン S241、同S244、同SG241、
同SG241、同SG244などがある。また、同様の
PAN系炭素繊維として、東邦レーヨン社製:ベスファ
イト HTA−CMF0160−OH、同HTA−CM
F0040−OHなど、または東レ社製:トレカ ML
D−30、同MLD−300などがある。
【0036】次に、この発明に用いるモース硬度4以下
の粒状無機化合物は、樹脂組成物の特性改善のための添
加物として周知の無機化合物のうち、崩壊しやすいよう
に所定硬度条件を満足する粒状のものであればよく、例
えば硫酸カルシウム、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸
マグネシウムなどからなる粉粒状無機化合物が挙げられ
る。ウィスカによるアルミニウム合金の摺動摩擦による
損傷性を考慮すると、モース硬度は3以下であることが
好ましい。
【0037】粒状無機化合物の平均粒径は、100μm
以下(例:1〜100μm)であり、好ましくは10〜
50μmのものである。粒径1μm未満の極端に小粒径
の無機化合物を用いると、組成物に充分な耐クリープ性
および耐摩耗性が備わらないからである。また、100
μmを超える大粒径の無機化合物を組成物に配合する
と、ミクロ的な補強効果が得られないので好ましくな
い。
【0038】このようにPTFE組成物中に所定硬度の
粒状無機化合物と炭素繊維とを併用して添加すると、炭
素繊維は基材を比較的粗いネットワークで補強し、粒状
無機化合物は、前記ネットワークを縫うようにミクロ的
に補強するので、組成物の耐クリープ性および耐摩耗性
が著しく向上すると考えられる。また、粒状無機化合物
は、炭素繊維に比べて小さいので、摩擦面での分布密度
が高くなる。そして、このような所定モース硬度の粒状
無機化合物によって、摩擦面における大部分の摩擦せん
断力を受けるため、摺動相手のアルミニウム合金(JI
S H2118で規定されるダイカスト用アルミニウム
合金など)は、摩耗および損傷され難くなるのである。
【0039】以上の条件を満足していてより好ましい粒
状無機化合物の具体例としては、硫酸カルシウムの無水
塩型のもの、または半水塩型のものが挙げられ、特に好
ましいものは無水塩型のものである。また、硫酸マグネ
シウムは、無水塩型のもの、または七水和物のものが挙
げられるが、無水塩型のものが好ましい。
【0040】この発明に使用可能な粒状無機化合物(市
販品)を列記すると、以下の通りである。 [硫酸カルシウム(モース硬度2〜3)] ノリタケ社製:D−101A(無水塩型)、D−200
(無水塩型)、FT−2(半水塩型) [酸化亜鉛(モース硬度4)] 正同化学工業社製:酸化亜鉛1種、2種、3種 [炭酸カルシウム(モース硬度3)] 日窒工業社製:NA600 [硫酸マグネシウム(モース硬度2〜3)] 和光純薬社製:試薬 前記したように、変性PTFE樹脂100体積部に対
し、炭素繊維の配合割合は、5〜40体積部であり、モ
ース硬度4以下の粒状無機化合物の配合割合は、2〜3
0体積部である。
【0041】なぜなら、炭素繊維の配合割合が40体積
部を越えると、成形性が悪くなり、摺動相手のアルミニ
ウム金属を摩耗損傷する可能性も高くなるからである。
炭素繊維の配合割合が5体積部未満では組成物を補強す
る効果が乏しくなり、充分な耐クリープ性や耐摩耗性が
得られなくなる。
【0042】また、粒状無機化合物の配合割合が、30
体積部を越える多量では、組成物の成形性が悪くなり、
耐摩耗性も所要程度より低下する。また、粒状無機化合
物の配合割合が、2体積部未満では組成物に所要の補強
効果がなくなり、アルミニウム金属を摩耗損傷する可能
性も高くなり、所要の摺動特性が得られないからであ
る。
【0043】因みに、この発明の効果を阻害しないなら
ば、以下に列挙するような周知の樹脂用添加材を配合し
てもよい。 (1)着色剤:炭化粉末、酸化チタン、コバルトブルー
など (2)電気特性向上剤:炭化粉末、酸化亜鉛、酸化チタ
ンなど (3)熱伝導性向上剤:黒鉛、金属酸化物粉末。
【0044】以上述べた諸原材料を混合し、混練する手
段は、特に限定するものではなく、粉末原料のみをヘン
シェルミキサー、ボールミキサー、リボンブレンダー、
レディゲミキサー、ウルトラヘンシェルミキサーなどに
て乾式混合すればよい。さらに、湿式法などにより成形
方法に合致する所定粒径に造粒することが好ましい。
【0045】この発明の耐圧摺動性四フッ化エチレン樹
脂組成物でもってシールリング、チップシールなどの対
アルミニウム金属摺接用シール部材を成形するには、樹
脂成形に一般的に採用される以下の成形法を採用でき
る。たとえば、フリーベーキング法、ホットモールディ
ング法、アイソスタチックモールディング、連続ラム押
出し、ペースト押出し法、ダイレクトモールドなどであ
る。
【0046】なお、この発明の耐圧摺動性四フッ化エチ
レン樹脂組成物からなる成形品の適用品としては、炭酸
ガス、天然ガス、空気、ヘリウムガス、フロン代替冷媒
などが使用されているコンプレッサー用シール、高層マ
ンションまたは公共ビルディングなどの高層建築物用の
高水圧シール、トラック、バス、自動車などのパワース
テアリングシールなどが挙げられる。さらに、ショベル
カー、フォークリフト、ブルドーザーまたは釘打ち機等
の建設機械関連のシール軸受としても使用可能である。
【0047】また、安全性を考慮するならば、前述の1
00℃雰囲気で負荷圧力が15MPaを越えるようなシ
ール用途ばかりでなく、より穏やかな条件で用いるシー
ル部材であってもよい。また、接触する相手の材質が、
鋼、鋳鉄などのアルミニウム合金より硬度の高い材質の
場合であっても、前記組成物をシール部材等の成形体と
して使用可能である。
【0048】
【実施例および比較例】実施例および比較例に用いる原
材料を一括して以下に示す。なお、原材料に括弧書きし
た番号は、表中の原材料番号と一致している。 (1)変性四フッ化エチレン樹脂−1[変性PTFE−
1] 三井デュポンフロロケミカル社製:テフロンTG70J (1')変性四フッ化エチレン樹脂−2[変性PTFE−
2] ダイキン工業社製:ポリフロンM111 (1'')変性四フッ化エチレン樹脂−3[変性PTFE
−3] ヘキスト社製:ホスタフロンTFM1700 (2)四フッ化エチレン樹脂[PTFE] 三井デュポンフロロケミカル社製:テフロン7J (3)炭素繊維(ピッチ系)−1[CF−1] 呉羽化学工業社製:クレカミルド M101S(炭素
化、平均繊維長100μm、平均繊維径14.5μm) (4)炭素繊維(PAN系)−2[CF−2] 東邦レーヨン社製:ベスファイト HTA−CMF01
60−OH(炭素化、平均繊維長160μm、平均繊維
径7μm) (5)炭素繊維(ピッチ系)−3[CF−3] 呉羽化学工業社製:クレカミルド M107S(炭素
化、平均繊維長700μm、平均繊維径14.5μm) (6)炭素繊維(ピッチ系)−4[CF−4] 呉羽化学工業社製:クレカミルド M101T(炭素
化、平均繊維長100μm、平均繊維径18μm) (7)炭素繊維(ピッチ系)−5[CF−5] 呉羽化学工業社製:クレカミルド M201S(黒鉛
化、平均繊維長100μm、平均繊維径14.5μm) (8)硫酸カルシウム[粒状硫酸カルシウム] ノリタケ社製:D101A(無水塩型)(モース硬度2
〜3、平均粒径25μm) (9)酸化亜鉛[粒状酸化亜鉛] 正同化学工業社製:酸化亜鉛2種、(モース硬度4、粒
径45μm以下) (10)チタン酸カリウムウィスカ[チタン酸カリウム
ウィスカ] 大塚化学社製:ティスモN(モース硬度4、平均繊維長
10〜20μm) (11)硫酸カルシウムウィスカ[硫酸カルシウムウィ
スカ] 大日精化工業社製:フランクリンファイバーA−30
(無水塩型)(モース硬度2〜3、平均繊維長50〜6
0μm) (12)黒鉛[黒鉛] 日本黒鉛社製:ACP (13)アルミナ[アルミナ粉末] アドマテックス社製:アドマファインAO−509(モ
ース硬度9、平均粒径10μm)
【0049】〔実施例1〜10、比較例1〜7〕表1お
よび表2に示す配合割合で原材料をヘンシェル乾式混合
機を用いてドライブレンドし、プレス機を用いてφ30
×100(mm)の棒素形材を予備成形し、370℃で
4時間フリーベーキング法により焼成した。これらの素
材を切削加工してφ17×φ21×4(mm)の摩擦摩
耗試験機用のリング状試験片、12.7×12.7×1
2.7(mm)の圧縮クリープ用の試験片を作製した。
【0050】摩擦摩耗試験としては、油潤滑摩擦摩耗
試験および無潤滑摩擦摩耗試験を行ない、の試験で
は、スラスト型試験機を用い、試験条件は100℃のA
TFオイル中に摺接相手材のアルミニウム合金(ADC
12:JIS H211812種)、周速6m/分、面
圧15MPaで10時間供試し、試験終了直前の動摩擦
係数、樹脂試験片の摩耗量、相手材の摩耗量を表3およ
び表4に示した。
【0051】また、の無潤滑摩擦摩耗試験ではスラス
ト型試験機を用い、試験条件は大気中に摺接相手材の硬
質アルマイト(下地はA5056)、周速32m/分、
面圧6MPaで20時間供試し、試験終了直前の動摩擦
係数、樹脂試験片の摩耗量、相手材の摩耗量を表3また
は表4に示した。
【0052】圧縮クリープ試験は、ASTM D621
に準拠し、常温および100℃の雰囲気で面圧13.7
MPaで圧縮し、24時間後の最大変形率(%)と、さ
らにその後24時間経過後の変形率(永久変形率:%)
を求めた。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】表3および表4の結果からも明らかなよう
に、変性PTFEに炭素繊維などを配合した比較例1〜
5は、100℃での圧縮クリープ試験における最大変形
率が15%以下ではあったが、摩擦摩耗試験で相手材を
著しく損傷した。また、充填剤として粒状無機化合物の
みを配合した比較例6は、摺動相手材を摩耗損傷させな
いが、耐摩耗性および耐クリープ性が共に劣っていた。
また、変性PTFEに代えてPTFEを配合した比較例
7は、100℃での圧縮クリープ試験における最大変形
率が大きく、不満足な結果であった。
【0058】これに対して、実施例の組成物は、100
℃雰囲気にてASTM D621の圧縮クリープ特性の
24時間最大変形率が15%以下であり、オイル雰囲気
条件での摩擦摩耗試験で相手材(ADC12)をほとん
ど損傷することなく、低摩擦特性および耐摩耗性に優れ
ていた。
【0059】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、変性
四フッ化エチレン樹脂に、炭素繊維、および所定硬度の
粒状無機化合物をそれぞれ所定量配合した樹脂組成物と
したので、15MPaを越えるような高面圧での摺動条
件において、クリープ変形量が小さくシール性を充分に
発揮でき、しかも潤滑油に接する摺動状態で、摺動相手
のアルミニウム合金材を摩耗損傷しない耐圧摺動性四フ
ッ化エチレン樹脂組成物であるという利点がある。
【0060】また、この発明の耐圧摺動性四フッ化エチ
レン樹脂組成物は、常温で面圧6MPa以上の潤滑油に
接しない無潤滑条件(いわゆる乾燥摩擦条件)の摺動条
件において、クリープ変形が小さくてシール性を充分に
発揮し、しかも摺接する相手材が、熱伝導率の低いステ
ンレス鋼や表面粗さの小さいアルマイト等の皮膜処理を
したアルミニウム合金等である場合にも相手材を摩耗損
傷しないという利点もある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 7/06 C08K 7/06 C10M 107/38 C10M 107/38 125/02 125/02 125/10 125/10 125/22 125/22 169/04 169/04 F16J 15/20 F16J 15/20 // C10N 10:04 C10N 10:04 20:00 20:00 Z 20:06 20:06 B Z 30:06 30:06 40:02 40:02 40:34 40:34 Fターム(参考) 3J043 AA10 AA11 AA15 BA08 CA03 CB06 CB14 DA02 DA03 4H104 AA04C AA13C AA18C CD01A CD04A EA01C EA01Z EA08C EA10C FA02 LA03 PA01 PA19 4J002 BD151 DA016 DE107 DG057 FA046 FD016 FD017 4J100 AC26P AC34Q BA02Q BA04Q BB18Q CA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラフルオロエチレンと一部変性テト
    ラフルオロエチレンとの共重合体からなる変性四フッ化
    エチレン樹脂100体積部に対し、炭素繊維5〜40体
    積部、モース硬度4以下の粒状無機化合物2〜30体積
    部を配合してなる耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 テトラフルオロエチレンと一部変性テト
    ラフルオロエチレンとの共重合体からなる変性四フッ化
    エチレン樹脂100体積部に対し、炭素繊維5〜40体
    積部、モース硬度4以下の粒状無機化合物2〜30体積
    部を配合してなり、100℃雰囲気にてASTM D6
    21の圧縮クリープ特性の24時間最大変形率が15%
    以下である耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 変性四フッ化エチレン樹脂が、下記の化
    1の式で表わされる変性四フッ化エチレン樹脂である請
    求項1または2に記載の耐圧摺動性四フッ化エチレン樹
    脂組成物。 【化1】 (式中、m、nは整数、m>>nであり、Xはパーフルオ
    ロルキルエーテル基またはフルオロアルキル基その他の
    フルオロアルキルを有する側鎖基である。)
  4. 【請求項4】 炭素繊維が、平均繊維長0.03〜1m
    m、アスペクト比5〜100の炭素繊維である請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の耐圧摺動性四フッ化エチレ
    ン樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 粒状無機化合物が、粒状の硫酸カルシウ
    ムである請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐圧摺動
    性四フッ化エチレン樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 粒状無機化合物が、粒状の酸化亜鉛であ
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐圧摺動性四フ
    ッ化エチレン樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の耐
    圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物の成形体からなる
    対アルミニウム金属摺接用シール部材。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の耐
    圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物からなるシールリ
    ングまたはチップシール。
JP2000327454A 2000-10-26 2000-10-26 耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物 Expired - Lifetime JP3871506B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000327454A JP3871506B2 (ja) 2000-10-26 2000-10-26 耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000327454A JP3871506B2 (ja) 2000-10-26 2000-10-26 耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002128981A true JP2002128981A (ja) 2002-05-09
JP3871506B2 JP3871506B2 (ja) 2007-01-24

Family

ID=18804470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000327454A Expired - Lifetime JP3871506B2 (ja) 2000-10-26 2000-10-26 耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3871506B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2007007663A1 (ja) * 2005-07-08 2009-01-29 ポリプラスチックス株式会社 難燃性樹脂組成物
JP2009221332A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 極低温用耐摩耗性材料
WO2019017487A1 (ja) * 2017-07-21 2019-01-24 東邦化成株式会社 複合樹脂材料および成形体
WO2019225435A1 (ja) 2018-05-22 2019-11-28 ダイキン工業株式会社 樹脂組成物
WO2019225434A1 (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 ダイキン工業株式会社 ポリテトラフルオロエチレン組成物
CN112592575A (zh) * 2020-12-15 2021-04-02 江西省萍乡市轩品塑胶制品有限公司 一种生物降解改性树脂的制备方法
CN114605760A (zh) * 2022-03-29 2022-06-10 江苏博诚新科技材料有限公司 一种制备聚四氟乙烯玻璃纤维透气漆布的工艺

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2007007663A1 (ja) * 2005-07-08 2009-01-29 ポリプラスチックス株式会社 難燃性樹脂組成物
JP5186210B2 (ja) * 2005-07-08 2013-04-17 ポリプラスチックス株式会社 難燃性樹脂組成物
JP2009221332A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 極低温用耐摩耗性材料
WO2019017487A1 (ja) * 2017-07-21 2019-01-24 東邦化成株式会社 複合樹脂材料および成形体
US10920059B2 (en) 2017-07-21 2021-02-16 Toho Kasei Co., Ltd. Composite resin material and molded article
WO2019225435A1 (ja) 2018-05-22 2019-11-28 ダイキン工業株式会社 樹脂組成物
WO2019225434A1 (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 ダイキン工業株式会社 ポリテトラフルオロエチレン組成物
CN112154183A (zh) * 2018-05-22 2020-12-29 大金工业株式会社 聚四氟乙烯组合物
US11168210B2 (en) 2018-05-22 2021-11-09 Daikin Industries, Ltd. Resin composition
CN112154183B (zh) * 2018-05-22 2022-08-16 大金工业株式会社 聚四氟乙烯组合物
CN112592575A (zh) * 2020-12-15 2021-04-02 江西省萍乡市轩品塑胶制品有限公司 一种生物降解改性树脂的制备方法
CN114605760A (zh) * 2022-03-29 2022-06-10 江苏博诚新科技材料有限公司 一种制备聚四氟乙烯玻璃纤维透气漆布的工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP3871506B2 (ja) 2007-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07268126A (ja) 潤滑性樹脂組成物
JP6606513B2 (ja) 水潤滑式軸受材料
WO2012005133A1 (ja) 樹脂組成物および成形品
JP3660123B2 (ja) 耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物
JPS58160353A (ja) 樹脂組成物
JP2001089780A (ja) 潤滑性樹脂組成物およびシールリング
JP3871506B2 (ja) 耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物
JP3235223B2 (ja) ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物の製法
JP2016164216A (ja) 低摩擦性及び低摩耗性の摺動部材用フッ素樹脂組成物
JP6520899B2 (ja) 樹脂組成物
JP3410487B2 (ja) 摺動部品用樹脂組成物
CN112154188B (zh) 树脂组合物
JP2002327750A (ja) 複層軸受
JPH1121405A (ja) 耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物
JPH1121406A (ja) 耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物
JP5150924B2 (ja) カーエアコン用軸シール材
JPH10158456A (ja) 潤滑性樹脂組成物
JP4046875B2 (ja) すべり軸受装置
JPH0920883A (ja) スクロール型コンプレッサ用シール部材組成物
JP3805583B2 (ja) スクロール型コンプレッサー用シール材料
JP4039791B2 (ja) 潤滑性樹脂組成物およびシールリング
JP3466255B2 (ja) 四フッ化エチレン樹脂組成物
JPH0160509B2 (ja)
JPH0881608A (ja) フッ素樹脂組成物
JP3646678B2 (ja) ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3871506

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131027

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term