JP2002128488A - 高所作業車の安全装置 - Google Patents

高所作業車の安全装置

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JP2002128488A
JP2002128488A JP2000324927A JP2000324927A JP2002128488A JP 2002128488 A JP2002128488 A JP 2002128488A JP 2000324927 A JP2000324927 A JP 2000324927A JP 2000324927 A JP2000324927 A JP 2000324927A JP 2002128488 A JP2002128488 A JP 2002128488A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業台に搭乗して作業を行う作業者が、安全
帯側の係止具を作業台側の係止具に係止させたうえで作
業を行っているか否かを地上の者が目視で確認できるよ
うにする。 【解決手段】 係止体90のロープ91にはフック83
とフック係止部材92とを係止させた状態で両部材8
3,92を覆うカバー部材100が取り付けられる。こ
のカバー部材100は一方に開口した袋状に構成されて
おり、フック83とフック係止部材92とを係止させた
後にはこのカバー100で両部材83,92を覆うよう
にする。作業者Mはこれら一連の作業の後、カバー部材
100を作業台40の外側に出してこれが地上の者に見
えるようにする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高所作業車の安全装
置に関し、詳しくは、作業中の作業者が作業台から誤っ
て転落することを防止する安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車体上に昇降装置を介して作業台が取り
付けられた高所作業車は従来知られており、このような
高所作業車の作業台から作業者が誤って転落することを
防止する装置としては、安全帯と称される命綱が知られ
ている。この安全帯は、作業者の体に巻き付けられるベ
ルトにロープを介してフックを取り付けた構成となって
おり、作業台側にはこのフックが係止されるフック係止
部材が取り付けられている。作業台に搭乗した作業者
は、先ず自分の体に取り付けた安全帯のフックをフック
係止部材に係止させ、万一の転落に備えてから高所での
作業に取りかかるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな安全装置では、作業者が自らの意志でフックをフッ
ク係止部材に係止するという行為をしなければ万一の転
落に対処することはできず、また作業者がこのようなフ
ックの係止行為を行ったうえで作業を行っているかどう
かを他の者、特に地上の監督者が目視で確認することは
困難であった。
【0004】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、作業台に搭乗して作業を行う作業者が、安
全帯側の係止具を作業台側の係止具に係止させたうえで
作業を行っているか否かを地上の者が目視で確認でき、
作業者に注意を促して安全性を高めることが可能な高所
作業車の安全装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高所作業車
の安全装置は、作業台に搭乗した作業者の体に巻き付け
られるベルト部材(例えば、実施形態におけるベルト8
1)に綱状部材(例えば、実施形態におけるロープ8
2)を介して第1の係止具(例えば、実施形態における
フック83)が取り付けられてなる安全帯と、作業台若
しくは昇降装置から延びた綱状部材(例えば、実施形態
におけるロープ91)の端部に第1の係止具を係脱自在
に係止可能な第2の係止具(例えば、実施形態における
フック係止部材92)が取り付けられてなる係止体と、
両係止具を係止させた状態で両係止具を覆うカバー部材
とを備え、カバー部材を地上より目視できる位置に位置
させて両係止具の係止状態を地上より確認できるように
している。
【0006】この安全装置では、安全帯側の係止具を作
業台側の係止具に係止させておくことにより作業者の作
業台からの転落が防止されるのであるが、これら両係止
具を係止させた状態で両係止具を覆うカバー部材を地上
より目視できる位置に位置させて両係止具の係止状態を
確認できるようにしているので、地上の者(特に作業の
監督者)は作業台に搭乗した作業者に安全帯の使用につ
いての注意を適宜与えることができ、作業者の万一の転
落を確実に防止することができる。また、カバー部材の
構造は極めて簡単であり、既存の高所作業車における係
止体若しくは安全帯に後から装着することが可能である
のでコストも非常に安価である。
【0007】ここで、カバー部材が安全帯側にのみ設け
られている場合や、カバー部材が安全帯側及び係止体側
のいずれにも取り付けられておらず、両係止具の係止後
に別途取り付けるようになっている場合には、カバー部
材を地上から見ることで両係止具が係止状態にあること
を確認できる。また、カバー部材が安全帯側と係止体側
との両方に設けられている場合には、これら両カバー部
材を地上から見ること(特に、これら両カバー部材を接
合して両係止具を覆う構成であれば、両カバー部材が接
合された状態を地上から見ること)で両係止具が係止状
態にあることを確認できる。更に、カバー部材が係止体
側にのみ設けられている場合には、カバー部材が安全帯
側の綱状部材に引っ張られて水平方向に延びた状態を見
ることで両係止具が係止状態にあることを確認できる。
【0008】なお、上記カバー部材は、地上より認識し
易い色(目立つ色)に着色されることが好ましい。ま
た、カバー部材が安全帯側と係止体側との両方に設けら
れた構成では、両カバー部材は、遠目でも両カバー部材
の存在を区別して認識できるように、互いに異なる色に
着色されることが望ましい。また、このカバー部材が電
気絶縁性材料からなっていれば、両係止具が金属製であ
る場合において、作業者の感電防止効果を高めることが
可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について説明する。図1は本発明に係る高所作業車の安
全装置の一実施形態が適用される高所作業車を示したも
のである。この高所作業車1はタイヤ車輪11を備えて
道路走行が走行可能な車体10上に起伏、伸縮及び旋回
可能なブーム30が設けられており、このブーム30の
先端部には水平旋回(首振り)可能な作業台40が設け
られている。
【0010】ブーム30は入れ子式に構成されており、
内蔵された伸縮シリンダ31を油圧駆動することにより
長手方向に伸縮させることが可能である。ブーム30は
その基端部が車体10の後部に設けられた旋回台20の
支柱21の上方にフートピン22により枢支されてお
り、旋回台20との間に設けられた起伏シリンダ24を
油圧駆動することによりブーム30自身の中心軸を通る
上下面内で起伏させることが可能である。旋回台20は
車体10に内蔵された旋回モータ23を油圧駆動するこ
とにより作動させることができ、これによりブーム30
を旋回台20の中心軸(上下軸)まわりに旋回させるこ
とが可能である。
【0011】ブーム30の先端部には垂直ポスト32が
取り付けられており、作業台40の側方から張り出した
ブラケット41がこの垂直ポスト32の周囲を取り囲ん
で設置されている。垂直ポスト32はブーム30の先端
部に設けられた油圧シリンダ33の作用により常時垂直
に保持されるようになっており、作業台40の床面は常
に水平が保たれる。作業台40のブラケット41内には
首振りモータ(図示せず)が設けられており、この首振
りモータを油圧駆動することにより作業台40を垂直ポ
スト32まわりに首振りさせることが可能である。
【0012】図2に示すように、作業台40には上部操
作装置50が備えられており、作業台40に搭乗した作
業者Mは、この上部操作装置50からレバー類を操作す
ることにより、起伏シリンダ24、伸縮シリンダ31及
び旋回モータ23の作動入力を行うことができる。この
レバー類の操作により出力される作動入力信号はブーム
30内を通る信号伝送線(図示せず)を介して車体10
内に備えられたコントローラ(図示せず)に入力され、
このコントローラによるバルブ駆動制御を介して上記起
伏シリンダ24,伸縮シリンダ31及び旋回モータ23
が油圧駆動される。
【0013】このため作業者Mは、作業台40上からの
レバー操作によりブーム30の起伏、伸縮、旋回動作と
作業台40の首振り動作とを行うことができ、自らの意
志で所望の位置に移動して作業を行うことが可能であ
る。なお、図1に示すように、車体10の前後左右4箇
所には車体10を持ち上げ支持可能なジャッキ12が設
けられており、これらを下方に張り出して車体10を安
定支持させておくことにより、車体10に作用する転倒
モーメントが大きい場合でも転倒することなく作業を行
うことができるようになっている。
【0014】作業台40に搭乗した作業者Mの転落防止
には、図2に示すような安全帯80と係止体90とから
なる安全装置が用いられる。安全帯80は、作業者Mの
体に巻き付けられるベルト81と、このベルト81に一
端が取り付けられたロープ82と、このロープ82の他
端に取り付けられたフック83とからなっており、係止
体90は、作業台40のブラケット41に取り付けられ
たロープ91と、このロープ91の端部に取り付けられ
て中央部にフック係止穴93が形成されたフック係止部
材92とからなっている。
【0015】作業者Mは、作業台40に搭乗している間
は安全帯80のフック83をフック係止部材92のフッ
ク係止穴93に引っ掛けて係止させた状態にしておく。
これにより作業者Mの体は作業台40側に係留された状
態となり、作業台40から誤って転落することが防止さ
れる。ここで、フック83とフック係止部材92とは強
度や摩耗等を考慮して金属製であることが好ましく、両
ロープ82,91は作業者Mの感電防止を考慮して電気
絶縁性材料からなっていることが好ましい。
【0016】また、係止体90のロープ91には、図2
及び図3に示すように、フック83とフック係止部材9
2とを係止させた状態で両部材83,92を覆うカバー
部材100が取り付けられている。このカバー部材10
0は図3に示すように一方(図3では下方)に開口した
袋状に構成されており、フック係止部材92にフック8
3を係止させようとするときには先ず図3(A)のよう
に図の上方に縮ませる。そしてフック83をフック係止
部材92に係止させたらカバー部材100を元の状態に
戻し(図の下方に伸ばし)、フック83とフック係止部
材92とがともにカバー部材100に覆われるようにす
る。
【0017】ここで、カバー部材100は電気絶縁性材
料(例えば皮)からなっていることが好ましく、このよ
うにすれば上記のようにフック83とフック係止部材9
2とが金属製であっても作業者Mの感電を防止して作業
の安全を図ることができる。
【0018】また、上記のような袋状のカバー部材10
0は、フック83とフック係止部材92とを係止させた
状態で両部材83,92が覆うことができればよいの
で、以下に示すような様々な変形が可能である。図4は
カバー部材101が裾広がりの筒状(スカート状)にな
っているものであり、フック係止部材92にフック83
を係止させようとするときには先ず図4(A)に示すよ
うに裾部を図の上方にまくり上げ、フック83をフック
係止部材92に係止させたら図4(B)のように裾部を
降ろしてフック83とフック係止部材92とがともにカ
バー部材101に覆われるようにする。
【0019】また、図5はカバー部材102がジッパー
Zにより開閉可能な筒状になっているものであり、フッ
ク係止部材92にフック83を係止させようとするとき
には先ず図5(A)のようにジッパーZを開いてカバー
部材102を開き、フック83をフック係止部材92に
係止させたら図5(B)のようにジッパーZを閉じてフ
ック83とフック係止部材92とがともにカバー部材1
02に覆われるようにする。
【0020】更に、図6はカバー部材103が複数のボ
タンB(ホックや面ファスナ等であってもよい)により
開閉可能な筒状にしたものであり、フック係止部材92
にフック83を係止させようとするときには先ず図6
(A)のようにボタンBを外してカバー部材103を開
き、フック83をフック係止部材92に係止させたら図
6(B)のようにボタンBを留めてフック83とフック
係止部材92とがともにカバー部材103に覆われるよ
うにする。また、図示はしないが、カバー部材が図3に
示すような筒型形状等であり、これをロープ91に対し
てスライド移動させることにより、係止されたフック8
3及びフック係止部材92を覆うようにする構成であっ
てもよい。
【0021】このように作業者Mは高所作業に入る前に
安全帯80のフック83を係止体90のフック係止部材
92に係止させてカバー部材100(或いは101,1
02,103。以下同じ)によりこれら両部材83,9
2を覆う作業を行うのであるが、このような一連の作業
の後、カバー部材100を作業台40の外側に出してこ
れが地上の者に見えるようにする(図1及び図7(B)
参照)。これにより地上の者(特に監督者)は、作業台
40に搭乗した作業者Mの装着した安全帯80のフック
83が作業台40側のフック係止部材92に係止されて
いるか否かを目視で確認できるようになる。すなわち地
上の者は、カバー部材100が下方に垂れ下がった状態
(図7(A)参照)を見ることで両部材83,92が非
係止状態にあることが判り、カバー部材100がロープ
82に引っ張られて水平方向に延びた状態(図7(B)
参照)を見ることで両部材83,92が係止状態にある
ことを確認することができる。
【0022】なお、この場合カバー部材100が常時地
上から目視することができるように、言い換えるとカバ
ー部材100が作業台40の内部に入り込んでしまわな
いように、作業台40上端の枠部40aや外壁等に係止
体90のロープ91を(安全帯80のロープ82でもよ
い)を保持する保持部材を設けるようにしてもよい。或
いは作業台40の枠部40a等に切り欠き部を設け、こ
の切り欠き部に係止体90のロープ91を引っ掛けるよ
うにしてもよい。
【0023】このように本発明では、安全帯80のフッ
ク83を係止体90のフック係止部材92に係止させて
おくことにより作業者Mの作業台40からの転落が防止
されるのであるが、フック83とフック係止部材92と
を係止させた状態でこれら両部材83,92を覆うカバ
ー部材100を地上より目視できる位置に位置させて両
部材83,92の係止状態(両部材83,92が係止さ
れているか否か)を確認できるようにしているので、地
上の者(特に作業の監督者)は作業台40に搭乗した作
業者Mに安全帯80の使用についての注意を適宜与える
ことができ、作業者40の万一の転落を確実に防止する
ことができる。また、カバー部材100の構造は極めて
簡単であり、既存の高所作業車1に設けられた係止体9
0若しくは安全帯80に後から装着することが可能であ
るのでコストも非常に安価である。
【0024】また、上記のように係止させた状態のフッ
ク83及びフック係止部材92を覆うカバー部材100
は、上述のように必ずしも係止体90のロープ91に取
り付けなければならないわけではなく、安全帯80のロ
ープ82に設けるようにしてもよい。但し、この場合は
カバー部材100を地上から見ることでフック83とフ
ック係止部材92とが係止状態にあることを確認するこ
とになる。また、カバー部材が安全帯80及び係止体9
0のいずれにも取り付けられておらず、両部材83,9
2の係止後に別途取り付けるようにすることもできる
が、この場合もカバー部材が地上から見ることでフック
83とフック係止部材92とが係止状態にあることを確
認することになる。
【0025】なお、上記カバー部材100は、地上より
認識し易い色(目立つ色)に着色されることが好まし
い。この色は一般には作業台40の塗装の色等に応じて
選択されることになるが、例えば作業台40が黄土色に
塗装されている場合には、カバー部材100が赤色に着
色されることが考えられる。
【0026】また、カバー部材は安全帯80のロープ8
2と係止体90のロープ91との両方に設けるようにし
てもよい。図8はカバー部材104が2つのカバー部材
半体104a,104bからなり、安全帯80のロープ
82にカバー部材半体104aが、係止体90のロープ
91にカバー部材半体104bが設けられた場合の例を
示している。このカバー部材104は図8に示すよう
に、一方のカバー部材104aの端部が、他方のカバー
部材半体104bの端部に形成された外方へ突出する突
起Tと嵌合するように構成されており、これにより両カ
バー部材半体104a,104bは一体に結合されるよ
うになっている。そして、フック83のフック係止部材
92への係止は、図8(A)のように両カバー部材半体
104a,104bが分離した状態で行い、フック83
をフック係止部材92に係止させたら両カバー部材半体
104a,104bを結合させてフック83とフック係
止部材92とがともにカバー部材104に覆われる(カ
バー部材104の内部に収められる)ようにする。
【0027】図9は上記カバー部材104の変形例であ
るカバー部材105の構成を示している。このカバー部
材105は2つのカバー部材半体105a,105bか
らなっており、安全帯80のロープ82にカバー部材半
体105aが、係止体90のロープ91にカバー部材半
体105bが設けられている。一方のカバー部材105
bの端部には雌ねじが、また他方のカバー部材半体10
4aの端部には雄ねじが形成されており、これら両ねじ
を螺合させることにより、両カバー部材半体105a,
105bを一体に結合できる。そして、フック83のフ
ック係止部材92への係止は図9(A)のように両カバ
ー部材半体105a,105bが分離した状態で行い、
フック83をフック係止部材92に係止させたら両カバ
ー部材半体105a,105bを螺合してフック83と
フック係止部材92とがともにカバー部材105に覆わ
れる(カバー部材105の内部に収められる)ようにす
る。
【0028】このようなカバー部材104(或いは10
5)においても、上記カバー部材100の場合と同様
に、作業者Mは高所作業に入る前に安全帯80のフック
83を係止体90のフック係止部材92に係止させてカ
バー部材104によりこれら両部材83,92を覆う作
業を行うのであるが、このような一連の作業の後、カバ
ー部材104を作業台40の外側に出してこれが地上の
者に見えるようにする(図10(B)参照)。これによ
り地上の者(特に監督者)は、作業台40に搭乗した作
業者Mの装着した安全帯80のフック83が作業台40
側のフック係止部材92に係止されているか否かを目視
で確認することができるようになる。すなわち地上の者
は、係止体90側カバー部材半体104bが下方に垂れ
下がった状態(図10(A)参照)を見ることで両部材
83,92が非係止状態であることが判り、両カバー部
材半体104a,104bが一体に結合された状態(図
10(B)参照)を見ることで両部材83,92が係止
状態にあることを確認することができる。
【0029】また、この場合においても、カバー部材1
04(105においても同様)には地上より認識し易い
色(目立つ色)が着色されることが好ましいが、本場合
のように、カバー部材104が2つの半体104a,1
04bからなり、これらが安全帯80側のロープ82と
係止体90側のロープ91とのそれぞれに設けられた構
成(言い換えると、カバー部材が安全帯80側と係止体
90側との両方に設けられた構成)では、両カバー部材
半体104a,104bは、遠目でも両カバー半体10
4a,104bの存在を区別して認識できるように、互
いに異なる色が着色されることが望ましい(例えば、作
業台40の塗装が黄土色であれば、赤と緑)。
【0030】これまで本発明に係る高所作業車の安全装
置の一実施形態について説明してきたが、本発明の範囲
は上記のものに限定されない。例えば、上記実施形態に
おいて示したカバー部材の構成は一例に過ぎず、他の形
態に変更することも可能である。また、上記実施形態に
おける係止体90は作業台40のブラケット41に取り
付けられるものであったが、これは垂直ポスト32など
ブーム30(作業台40の昇降装置)側の部材に取り付
けられるものであってもよく、或いは作業台40(作業
台40の外面側が好ましい)に取り付けられるものであ
ってもよい。また上記実施形態では、安全帯80側にフ
ックが設けられて係止体90側にこのフックが係止され
る部材(フック係止部材)が設けられる構成であった
が、これらフックとフック係止部材の取り付けは逆であ
ってもよい。
【0031】また、上記実施形態では、フック83及び
フック係止部材92が金属製であるとして説明したが、
これは強度が充分であるならば、電気絶縁性を有する非
金属材料(例えば樹脂)等により作製することもでき
る。この場合にはカバー部材は必ずしも電気絶縁性材料
により作製しなくてもよい。更に、上記実施形態におい
ては、高所作業車1のブーム30は長手方向に伸縮する
直伸式のものであったが、これは屈伸式のもの等であっ
てもよく、更には、作業台40の昇降装置は、上記ブー
ム30のように作業台40を3次元的に移動ができるも
のに限られず、シザース装置のように作業台の垂直昇降
のみができるもの等であってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る高所
作業車の安全装置においては、安全帯側の係止具を作業
台側の係止具に係止させておくことにより作業者の作業
台からの転落が防止されるのであるが、これら両係止具
を係止させた状態で両係止具を覆うカバー部材を地上よ
り目視できる位置に位置させて両係止具の係止状態を確
認できるようにしているので、地上の者(特に作業の監
督者)は作業台に搭乗した作業者に安全帯の使用につい
ての注意を適宜与えることができ、作業者の万一の転落
を確実に防止することができる。また、カバー部材の構
造は極めて簡単であり、既存の高所作業車における係止
体若しくは安全帯に後から装着することが可能であるの
でコストも非常に安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る安全装置の一実施形態が適用され
る高所作業車の側面図である。
【図2】図1に示す高所作業車における作業台の部分断
面図である。
【図3】本安全装置に備えられるカバー部材の形態のう
ち、袋状の構成を有するものの例を示す図であり、
(A)はフックをフック係止部に係止させる直前の状態
を示し、(B)はフックをフック係止部に係止させた
後、これら両部材を覆った状態を示している。
【図4】図3に示すカバー部材の変形例を示す図であ
り、(A)はフックをフック係止部に係止させる直前の
状態を示し、(B)はフックをフック係止部に係止させ
た後、これら両部材を覆った状態を示している。
【図5】図3に示すカバー部材の変形例を示す図であ
り、(A)はフックをフック係止部に係止させる直前の
状態を示し、(B)はフックをフック係止部に係止させ
た後、これら両部材を覆った状態を示している。
【図6】図3に示すカバー部材の変形例を示す図であ
り、(A)はフックをフック係止部に係止させる直前の
状態を示し、(B)はフックをフック係止部に係止させ
た後、これら両部材を覆った状態を示している。
【図7】図3に示すカバー部材によりフックとフック係
止部との係止状態が判断されることを示す図であり、
(A)はフックとフック係止部とが係止されていない状
態を示し、(B)はフックとフック係止部とが係止され
ている状態を示している。
【図8】本安全装置に備えられるカバー部材の形態のう
ち、2つの半体からなるものの例を示す図であり、
(A)はフックをフック係止部に係止させる直前の状態
を示し、(B)はフックをフック係止部に係止させた
後、これら両部材を覆った状態を示している。
【図9】図8に示すカバー部材の変形例を示す図であ
り、(A)はフックをフック係止部に係止させる直前の
状態を示し、(B)はフックをフック係止部に係止させ
た後、これら両部材を覆った状態を示している。
【図10】図8に示すカバー部材によりフックとフック
係止部との係止状態が判断されることを示す図であり、
(A)はフックとフック係止部とが係止されていない状
態を示し、(B)はフックとフック係止部とが係止され
ている状態を示している。
【符号の説明】
1 高所作業車 40 作業台 41 ブラケット 80 安全帯 81 ベルト(ベルト部材) 82 ロープ(綱状部材) 83 フック(第1の係止具) 90 係止体 91 ロープ(綱状部材) 92 フック係止部材(第2の係止具) 100 カバー部材 M 作業者
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E184 JA03 KA11 LA03 LA16 LA23 LA34 3F333 AA08 AA15 AC07 BB03 BB08 BB23 BB26 BD02 BE02 CA19 CB08 FG04 FG10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に昇降装置を介して作業台が設けら
    れた高所作業車の安全装置であって、 前記作業台に搭乗した作業者の体に巻き付けられるベル
    ト部材に綱状部材を介して第1の係止具が取り付けられ
    てなる安全帯と、 前記作業台若しくは前記昇降装置から延びた綱状部材の
    端部に前記第1の係止具を係脱自在に係止可能な第2の
    係止具が取り付けられてなる係止体と、 前記両係止具を係止させた状態で前記両係止具を覆うカ
    バー部材とを備え、 前記カバー部材を地上より目視できる位置に位置させて
    前記両係止具の係止状態を地上より確認できるようにし
    たことを特徴とする高所作業車の安全装置。
  2. 【請求項2】 前記カバー部材が電気絶縁性材料からな
    ることを特徴とする請求項1記載の高所作業車の安全装
    置。
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