JP2002128070A - 内側被覆部材付き折畳通い箱 - Google Patents

内側被覆部材付き折畳通い箱

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JP2002128070A
JP2002128070A JP2000331221A JP2000331221A JP2002128070A JP 2002128070 A JP2002128070 A JP 2002128070A JP 2000331221 A JP2000331221 A JP 2000331221A JP 2000331221 A JP2000331221 A JP 2000331221A JP 2002128070 A JP2002128070 A JP 2002128070A
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Kenzo Saito
藤 建 三 斎
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NIPPON KOPATSUKU KK
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定の強度と耐久性を有し、簡単にコンパク
トに折畳むことができ、再資源化される段ボール製通い
箱を提供すること。 【解決手段】 折り畳み構造を有する通い箱を内側から
被覆する被覆部材が、通い箱の周側部を覆う周側部被覆
部材と、蓋部被覆部材と、前記底部を覆う底部被覆部材
とからなり、補助板と係止片とで係止される。また、蓋
部被覆部材は通い箱の保持部や袋状のカバーで保持され
る。通い箱の底部は、底板添着板が底板の所定部位に貼
り付けられて、ワンタッチで折畳むことができる。この
ような、内側被覆部材付き折畳通い箱は、一定の挫屈強
度や曲げ強度を有し、通い箱に着脱自在であることによ
り、分別して廃棄することが容易であり、寿命の長い通
い箱とすることで、廃棄処分量を減らすことができる。
再資源化可能な通い箱は、容器包装リサイクル法や、I
SO14001の対応などグリーン調達構想に迎合する
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類や雑貨等の物
品を収容、保管、搬送するために繰り返し用いられる通
い箱であって、折り畳み構造を有すると共に所定の強度
を有し、再資源化可能な被覆部材を備えた通い箱に関す
る。
【0002】
【従来の技術】所定強度を備えた通い箱としては、折り
畳み構造を有したプラスチック製通い箱がある。しか
し、プラスチック製通い箱は、強度はあるが成型コスト
や金型代が高く、所望のサイズの通い箱とするにはコス
ト高となる問題点を有していた。また、ある程度の強度
を持たせる為に,段ボール箱を補強したとしても、段ボ
ール箱は、比較的安価であることから、通常、繰り返し
使用される事は無く搬送先で廃棄されている。しかし、
リサイクル性が考慮され、搬送先でも廃棄されることの
ない補強部材を備えた段ボール性通い箱として、段ボー
ル箱を重ねて貼り合わせた形態のダブルフルートがあ
る。このダブルフルートは、外側と内側とのカートン
に、強度上の差異を持たせて衝撃を和らげたり、一方の
カートンに補強機能を持たせて他方のカートンの寿命を
延ばすなどの工夫がなされている。しかし、このような
ダブルフルートであっても、一定以上の衝撃があった場
合は、両カートン伴に使用不能となり、シングル箱に比
べ廃棄処分量が倍になるなどの問題点を有している。図
10は、ダンボール箱が、一度の搬送で膨れじわ10
0、角部のしわ101、角のつぶれ102などを発生さ
せたことを示した図である。貼り合わせたダブルフルー
トは、周壁部と蓋部との折り目、すなわち開閉の軸が厚
みを増し、開閉が不自由であることにより、この部分で
ずれ及びしわが発生したり、蓋が充分に開ききらない事
により,ピッキングなどの作業に支障がでるという問題
点を有していた。
【0003】通い箱として使用される段ボール箱は、搬
送先から返却される際に、返送コストが考慮されること
から、折り畳まれて返却される必要があり、簡易な折畳
み構造を有したものとしては、段ボール箱の底部の一部
を貼り付けるなどしたものがあるが、底部が弱くなるな
どの問題点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、搬送
用に繰り返し用いられる通い箱が、所定の強度と耐久性
を有し、簡単にコンパクトに折畳むことができ、廃棄処
分されたとしても、再資源化されることにより環境汚染
などの問題が生じない段ボール製通い箱を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、周側
部と蓋部と底部とからなる折り畳み構造を有する通い箱
を二つの被覆部材が内側から覆う通い箱であて、第1の
被覆部材は、前記通い箱の前記周側部と前記蓋部とを覆
う周側部被覆部材と蓋部被覆部材とからなり、第2の被
覆部材は、前記通い箱の前記底部を覆う底部被覆部材か
らなり、前記第1、第2の被覆部材が、係止されて前記
通い箱を覆うことを特徴とする。
【0006】内部が被覆部材で覆われた通い箱は、一定
の落下強度や一定の挫屈強度を有したものとすることが
できる。また、この被覆部材が通い箱に貼り付けられて
いないことにより、蓋部の開閉に不自由がなく、蓋板や
側蓋板がピッキングなどの作業に支障となることはな
い。更に、被覆部材は係止されていることにより、着脱
が容易で、破損したときには各々別々に交換することも
できる。
【0007】請求項2の発明は、前記周側部被覆部材
が、妻板被覆板と側板被覆板とが交互に折り目を介して
連設された連設体と、その連設体の何れか一方の縁に連
設された連結板と、少なくとも一つの妻板被覆板に設け
られた面ファスナーとからなり、前記蓋部被覆部材は、
前記妻板被覆板の上縁に折り目を介して連設され、細長
孔を有する蓋板被覆板と、上縁に係止凸部を有し下縁が
前記側板被覆板の上縁と折り目を介して連設される側蓋
板被覆板とからなり、前記底部被覆部材は、面ファスナ
ーが設けられた底面被覆板と、前記底面被覆板の下縁に
折り目を介して連設された係止片と、前記底面被覆板の
上縁に折り目を介して連設された補助板とからなること
を特徴とする。
【0008】蓋板被覆板に設けられた細長孔には、留め
具が挿入されて、蓋板被覆板を細長方向に移動可能に係
止することができる。また、底面被覆板に設けられた係
止片は、周側部被覆部材と通い箱との間に挟まれて底面
被覆板を係止させることができる。また、底面被覆板に
設けられた補助板は、妻板被覆板に前記補助板と同形状
の係止凹部を設けることにより、嵌め込み係止すること
ができる。更に、妻板被覆板と底面被覆板とには、それ
ぞれ面ファスナーが設けられていることにより、折畳み
時に底面被覆板を持ち上げて妻板被覆板と密着させ係止
して折畳むことができる。
【0009】請求項3の発明は、前記底面被覆板の上部
に、取出し孔が設けられるかもしくは前記妻板被覆板の
下部に引出し凹部が設けられていることを特徴とする。
【0010】この引出し凹部が設けられていることによ
り、妻板被覆板の係止凹部に嵌め込まれて係止されてい
た補助板は、容易に係止を外すことができる。また、取
出し孔が設けられた底面被覆板は、着脱が容易なものと
することができる。
【0011】請求項4の発明は、前記側板被覆板と、前
記側蓋板被覆板とに、それぞれが連結する折り目とは直
角な折り目が中央に設けられていることを特徴とする。
【0012】このことにより、通い箱内部で、側板被覆
板と側蓋板被覆板とが、中央に設けられた折り目で内側
に折り込まれてコンパクトなものとすることができる。
【0013】請求項5の発明は、前記通い箱の前記周側
部が、妻板と側板とが交互に折り目を介して連設されて
おり、その連設体の端部には、その連設体の端部を接続
して周壁を形成する連結板が設けられ、前記蓋部は、前
記妻板の上縁に連設された蓋板と、前記側板の上縁に連
設された側蓋板とからなり、前記側蓋板の上縁には、前
記蓋部被覆部材の係止凸部を保持する保持部が形成さ
れ、前記保持部と前記側蓋板と前記側板とには、それぞ
れが連結する折り目とは直角な折り目が中央に設けられ
ていることを特徴とする。
【0014】この保持部は、折り返されて、側蓋板被覆
板の上縁の係止凸部を保持することができる。また、保
持部と側蓋板と側板とには、それぞれが連結する折り目
とは直角な折り目が中央に設けられていることにより、
折り畳む時には、それらが妻板に挟まれるように内側に
折り畳まれて、コンパクトなものとすることができる。
【0015】請求項6の発明は、前記蓋板の内側と、前
記保持部の外側と、前記側板の外側との所定の部位に
は、面ファスナーが設けられていることを特徴とする。
【0016】このことにより、コンパクトに折畳んだ時
には、二枚の側板の外側に添着された面ファスナーはそ
れぞれが係止する。また、保持部の外側に添着された面
ファスナーは折り返されて留め具で留められて、蓋板の
内側に添着された面ファスナーと係止される。面ファス
ナーが添着されることにより、所定の面ファスナー同士
が係止されて折畳んだ通い箱をコンパクトのまま維持す
ることができる。
【0017】請求項7の発明は、前記底部が、前記妻板
の下縁に折り目を介して連設された底板と、前記側板の
下縁に折り目を介して連設された左右の底板半板とから
なり、前記底板の何れか一方の前記底板の上縁には、所
定幅の延長部が連設されており、前記底板半板は、前記
底板が連設されている折り目の左右の端部を起点とする
斜めの折り目で二分されて底板分板と底板添着板とな
り、前記底板添着板が前記底板の所定部位に貼り付けら
れていることを特徴とする。
【0018】このことにより、この通い箱は、ワンタッ
チで折畳むことができ、また、底板の上縁に所定幅の延
長部が連設されていることにより、この延長部が他の底
板と重なって通い箱の底部を形成することから、底割れ
しない折畳通い箱とすることができる。
【0019】請求項8の発明は、前記通い箱と前記第
1、第2の被覆部材とに設けられる面ファスナーは、取
付け部材を介して添着されて設けられることを特徴とす
る。
【0020】通い箱や被覆部材は、紙製の段ボールであ
ることから、直接面ファスナーが添着された場合は容易
に紙剥けを起こすが、合成樹脂からなる取付部材を介し
て添着することにより、紙剥けを起こさないものとする
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を基に詳
述する。図1は、通い箱の内部を覆う被覆部材の展開図
である。この被覆部材は、二つの被覆部材からなり、第
1の被覆部材は、周側部被覆部材30と、周側部被覆部
材30の上縁で折り目61を介して連設される蓋部被覆
部材20とからなる。周側部被覆部材30は、妻板被覆
板21、21と、側板被覆板23、23と、側板被覆板
23、23の何れか一方の縁部に連設された連結板11
とからなり、これらが折り目61を介して連設されてい
る。更に、一つの妻板被覆板21の下部には、係止凹部
35が設けられているが、この係止凹部35は、底部被
覆部材40の補助板27の形状により嵌め込み可能に形
成されるものであることから、この形状に限定されるも
のではない。また、他の妻板被覆板21の上部には、面
ファスナー33を添着する取付け部材38が設けられて
いる。
【0022】蓋部被覆部材20は、蓋板被覆板22、2
2と、側蓋板被覆板24、24とからなり、これらが妻
板被覆板21、21の上縁もしくは側板被覆板23、2
3の上縁に折り目61を介して連設されている。更に、
側蓋板被覆板24、24は、その上縁に係止凸部31、
31を有している。また、蓋板被覆板22、22の下方
には、両側に細長孔72、72が設けられている。更
に、係止凸部31、31を含め側蓋板被覆板24,24
と、側板被覆板23,23とには、それぞれが連結する
折り目61とは直角な折り目60が中央に設けられてお
り、また、係止凸部31、31の上部中央に溝39、3
9を有していることにより、折畳みが容易なものとなっ
ている。
【0023】第2の被覆部材は、底部被覆部材40から
なる。底部被覆部材40は、底面被覆板28と、補助板
27と、係止片29とからなり、これらが折り目61を
介して連設されている。底面被覆板28には、補助板2
7が連設されている折り目61の近傍に面ファスナー3
3を添着する取付け部材38が設けられている。また、
補助板27は、妻板被覆板21の下部に設けられた係止
凹部35に嵌め込むことで底部被覆部材40を係止する
ことができる。係止片29は、周側部被覆部材30と通
い箱との間に挟まれて底部被覆部材40を係止すること
ができる。
【0024】図2は、組み立てられた被覆部材の斜視図
である。側板被覆板23の縁に設けられた連結板11
は、側板被覆板23と妻板被覆板21とを接着し、これ
により周壁が形成されている。底面被覆板28の上縁で
折り目を介して連設されている補助板27は、妻板被覆
板21に設けられた係止凹部35に嵌め込まれて係止さ
れている。この図では、妻板被覆板21に引出し凹部2
6が設けられており,嵌め込まれた補助板を容易に引き
出すことができる。
【0025】図3は、図2の被覆部材の側断面図であ
り、底面被覆板28が持ち上げられて、面ファスナー3
3で係止されることを示したものである。このように、
底面被覆板28と、妻板被覆板21とに設けられた取付
け部材38には、面ファスナー33が添着され、折畳み
時には、底面被覆板28が持ち上げられて、これらの面
ファスナー33が係止される。
【0026】図4は、底部被覆部材40の種々の形状を
示したものである。図4の(a)は、底面被覆板28の
上縁に折り目61を介して設けられた補助板27が底面
被覆板28の背面に折込まれる背面補助板41であるこ
とを示したものである。このような背面補助板41を有
した底部被覆部材40は、通い箱の底部との間に隙間を
設けることができることから、クッション性の良い底部
被覆部材40とすることができる。
【0027】図4の(b)は、底面被覆板28と同じ幅
で、係止片27に切り抜き孔36を設けたことを示した
ものである。この係止片27は、妻板被覆板21の幅と
ほぼ同じ幅であることから、幅方向の衝撃に強い底部被
覆部材40とすることができる。この切り抜き孔36
は、この形状に限定されるものではなく、切り抜き孔3
6が設けられない形態のものでも良い。また、底面被覆
板28の上部には、引出し孔32が設けられている。こ
のように、引出し孔32が設けられている場合は、妻板
被覆板21に引出し凹部26を設ける必要がない。
【0028】図4の(c)は、補助板27と、係止片2
9との所定部位に切り欠き37を有した底面被覆板28
である。補助板27に設けられた切り欠き37を境に、
底面被覆板の背面に折込まれる背面補助板41と、妻板
被覆板21の背面に差込まれる差込補助板42とを有し
たものとすることができる。また、係止片29にも切り
欠き37が設けられており,これにより、この切り欠き
37に挟んで、妻板被覆板21を係止することもでき
る。
【0029】図5は、折畳通い箱の展開図である。妻板
1と縦の折り目60が中央に設けられた側板3とが交互
に折り目61を介して連設されて、通い箱の周側部50
が形成され、その端部には、連結板11が設けられてい
る。また、側板3の両側には、面ファスナー33が添着
可能に取付部材38が設けられている。この取付部材3
8には、面ファスナー33が添着されて、折畳んだ時に
は、その面ファスナー33で係止されて折畳み状態が維
持される。
【0030】蓋部51は、妻板1の上縁に連設された蓋
板2と、側板3の上縁に連設された側蓋板4とからな
り、側蓋板4の上縁には、蓋部被覆部材20の係止凸部
31を保持する保持部5が形成されている。また、保持
部5と側蓋板4とには、それぞれが連結する折り目61
とは直角な折り目60が中央に設けられると共に,保持
部5の中央には溝13が形成されて容易に折畳むことが
できるものとなっている。また、側蓋板4と保持部5と
には、保持部5が内側に折り返されて留められる小孔7
1が設けられている。更に、保持部5の外側両側には、
蓋板2と係止可能に面ファスナー33が添着可能に取付
部材38が設けられている。また、蓋板2の内側の両側
上部には、面ファスナー33が添着可能に取付部材38
が設けられている。この取付部材38は、袋状のカバー
80が被せられた場合には、その袋状のカバー80の外
表面に取付けられることで、袋状のカバー80を被せた
状態でコンパクトに折畳むことができる。
【0031】底部52は、底板6、6と左右の底板半板
8、8とが、それぞれ妻板1、1と、側板3、3との下
縁に折り目61及び折り目62を介して連設されてい
る。また、底板6、6の何れか一方の底板6の下縁に
は、所定幅の延長部7が連設されている。左右の底板半
板8、8は、底板6が連設されている折り目62の左右
の端部を起点とする斜めの折り目63で二分されて底板
分板9、9と底板添着板10、10となり、底板添着板
10が底板6の貼り付け部位12に貼り付けられてい
る。また、この図に示した貼り付け部位12は、組み立
てられる時に、底板添着板10が底板6に貼り付けられ
る部位を示したものである。
【0032】図6は、折畳通い箱に被覆部材が内装され
たことを示す斜視図である。この図に示すように、通い
箱の側蓋板4に連設された保持部5が折り返され、留め
具70で側蓋板4に留められていることにより、係止凸
部31、31が挿入されて被覆部材が保持されている。
一方、被覆部材に設けられた連結板11と、通い箱に設
けられた連結板11とは重なったり隣合わせになること
がない対角の位置になるように設置され、これにより折
畳まれた時に厚みが増すことがない。また、通い箱の内
側を蓋部被覆部材20、周側部被覆部材30、底部被覆
部材40で覆うことにより、所定強度を有した内側被覆
部材付き折畳通い箱とすることができる。さらに、この
被覆部材は、通い箱と接着されていないことにより、挫
屈や曲げに対する強度が、接着されたものより良好なも
のとすることができる。
【0033】また、蓋板被覆板22は、通い箱の蓋板2
を覆うとともに、この蓋板被覆板22は、袋状のカバー
80で蓋板2と伴に覆われ留め具70で留められて保持
されている。この袋状のカバー80は、糊付き配送伝票
やラベルと良好な剥離性を有する合成樹脂フィルムであ
ることから、紙製の段ボール部分には、ラベルなどが貼
られることがなく、このことにより、通い箱の汚れ、紙
剥け、破れを防ぎ、繰り返し使える耐久性のある通い箱
とすることができる。
【0034】図7は、袋状のカバー80と、蓋板被覆板
22と、蓋板2とが留め具70で留められて保持されて
いる部分の側断面図を示したものである。蓋板被覆板2
2に設けられた細長孔72と、蓋板2に設けられた小孔
とに、留め具70が挿入されて留められている。図7の
(a)は、蓋が閉じている状態であり、図7の(b)
は、蓋が開いている状態であることを示したものである
が、(a)の状態では、留め具70の軸が、細長孔72
の上部に位置しており、逆に、(b)の状態では、留め
具70の軸が、細長孔72の下部に位置している。この
ように、留め具70の軸が、細長孔72の細長方向に所
定長さの移動範囲を有することにより、通い箱の蓋部5
1及び蓋部被覆部材20の開閉に不自由さがない。ま
た、この留め具70にワンタッチ鋲が用いられた場合
は,このワンタッチ鋲が係合自在であることから、これ
ら袋状のカバー80と、蓋板被覆板22と、蓋板2とを
着脱自在に留めることができる。
【0035】図8は、コンパクトに折畳まれる途中の状
態を示したものである。この折畳通い箱は、保持部5と
側蓋板4と側板3とに、折り目60が中央に設けられて
いることにより、折り畳んだ時には、それらが妻板1に
挟まれるように内側に被覆部材と共に折畳まれて、コン
パクトなものとすることができる。また、このコンパク
トな状態を維持するために、取付け部材38が設けられ
て面ファスナー33を添着することができる。この取付
け部材38は、発泡ポリプロピレンなどの合成樹脂であ
り、面ファスナー33が直接紙製の段ボールに貼り付け
られることによる紙剥けなどを防止することができる。
【0036】図9の(a)は、折畳通い箱の底部52を
示したものである。この図に示すように、底板半板8と
底板6とで底部52が形成されている。また、底板6の
延長部7が設けられていることから、底部52の中央部
より底割れし難いものとすることができる。
【0037】図9の(b)、(c)、(d)は、内側被
覆部材付き折畳通い箱の底部52が折畳まれる過程を示
したものである。この図の斜線部は、底板添着板10で
あり、底板添着板10が通い箱の底板6の貼り付け部位
12(図5参照)に貼り付けられていることを示したも
のであり、図9の(c)に示すようにワンタッチで折畳
むことができる。また、底板6に連設されている延長部
7は、他の底板6と重なっており、この延長部が他の底
板と重なって通い箱の底部52を形成することから、底
割れしない折畳通い箱とすることができる。図9の
(d)は、折畳通い箱が折畳まれた状態の底部52を示
したものであるが、このように、側板3が妻板1の内側
に折込まれてコンパクトなものとすることができる。
【0038】
【発明の効果】通い箱の内部は、被覆部材で覆われるこ
とにより、落下や荷重に対し、一定の強度や挫屈強度を
有した寿命の長い通い箱とすることができる。また、こ
の被覆部材は、通い箱に貼り付けられていないことによ
り、蓋部の開閉に不自由がなく、蓋板や側蓋板がピッキ
ングなどの作業に支障となることはない。さらに、分別
して廃棄することが容易あることから、廃棄処分量を減
らすことができる。
【0039】通い箱の底部は、底部被覆部材が面ファス
ナーと係止片とで係止されて覆うことにより、底割れす
るようなことのないものとすることができる。また、通
い箱と被覆部材との連結板は、互いに重ならないことか
ら、折畳み時の厚みを減らすことができる。通い箱の折
り返される保持部は、被覆部材の係止凸部が挿入され
て、被覆部材を保持することができる。また、保持部と
側蓋板と側板とには、それぞれが連結する折り目とは直
角な折り目が中央に設けられていることにより、折り畳
む時には、それらが妻板に挟まれるように内側に折り畳
まれて、コンパクトなものとすることができる。この通
い箱は、底板添着板が通い箱の底板の貼り付け部位に貼
り付けられていることにより、ワンタッチで折畳むこと
ができる。また、底板の上縁に所定幅の延長部が連設さ
れていることにより、この延長部が他の底板と重なって
通い箱の底部を形成することから、底割れしない折畳通
い箱とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】被覆部材の展開図である。
【図2】組み立てられた被覆部材の斜視図である。
【図3】被覆部材の側面図で底部被覆部材が持ち上げら
れて係止されることを示した図である。
【図4】(a)は、背面補助板を有した底部被覆部材で
ある。(b)は、係止片が底面被覆板と同じ幅である底
部被覆部材である。(c)は、補助板と係止片とに切り
欠きを有した底面被覆部材である。
【図5】折畳み通い箱の展開図である。
【図6】折畳通い箱に被覆部材が内装されたことを示す
斜視図である。
【図7】(a)は、留め具で留められて蓋が閉じている
状態の側断面図を示したものである。(b)は、留め具
で留められて蓋が開いている状態の側断面図を示したも
のである。
【図8】折畳まれる途中の折畳通い箱の斜視図である。
【図9】(a)は、折畳通い箱の底部を示したものであ
る。(b)は、被覆部材が内装された折畳通い箱の底部
を示したものである。(c)は、ワンタッチで折畳まれ
る途中の底部を示したものである。(d)は、折畳まれ
た状態の底部を示したものである。
【図10】ダンボール箱に発生する膨れじわ、角部のし
わ、角のつぶれなどを示した図である。
【符号の説明】
1 妻板 2 蓋板 3 側板 4 側蓋板 5 保持部 6 底板 7 延長部 8 底板半板 9 底板分板 10 底板添着板 11 連結板 12 貼り付け部位 13、39 溝 20 蓋部被覆部材 21 妻板被覆板 22 蓋板被覆板 23 側板被覆板 24 側蓋板被覆板 26 引出し凹部 27 補助板 28 底面被覆板 29 係止片 30 周側部被覆部材 31 係止凸部 32 引出し孔 33 面ファスナー 35 係止凹部 36 切り抜き孔 37 きり欠き 38 取付け部材 40 底部被覆部材 41 背面補助板 42 差込補助板 43 係止補助板 50 周側部 51 蓋部 52 底部 60、61、62、63 折り目 70 留め具 71 小孔 72 細長孔 80 袋状のカバー 100 膨れじわ 101 角部のしわ 102 角のつぶれ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周側部と蓋部と底部とからなる折り畳み
    構造を有する通い箱を二つの被覆部材が内側から覆う通
    い箱であて、 第1の被覆部材は、前記通い箱の前記周側部と前記蓋部
    とを覆う周側部被覆部材と、蓋部被覆部材とからなり、 第2の被覆部材は、前記通い箱の前記底部を覆う底部被
    覆部材からなり、 前記第1、第2の被覆部材が、係止されて前記通い箱を
    覆うことを特徴とする内側被覆部材付き折畳通い箱。
  2. 【請求項2】 前記周側部被覆部材は、妻板被覆板と側
    板被覆板とが交互に折り目を介して連設された連設体
    と、その連設体の何れか一方の縁に連設された連結板
    と、少なくとも一つの妻板被覆板に設けられた面ファス
    ナーとからなり、 前記蓋部被覆部材は、前記妻板被覆板の上縁に折り目を
    介して連設され、細長孔を有する蓋板被覆板と、上縁に
    係止凸部を有し下縁が前記側板被覆板の上縁と折り目を
    介して連設される側蓋板被覆板とからなり、 前記底部被覆部材は、面ファスナーが設けられた底面被
    覆板と、前記底面被覆板の下縁に折り目を介して連設さ
    れた係止片と、前記底面被覆板の上縁に折り目を介して
    連設された補助板とからなることを特徴とする請求項1
    に記載の内側被覆部材付き折畳通い箱。
  3. 【請求項3】 前記底面被覆板の上部には、取出し孔が
    設けられるかもしくは前記妻板被覆板の下部に引出し凹
    部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の
    内側被覆部材付き折畳通い箱。
  4. 【請求項4】 前記側板被覆板と、前記側蓋板被覆板と
    には、それぞれが連結する折り目とは直角な折り目が中
    央に設けられていることを特徴とする請求項1から請求
    項3の何れかに記載の内側被覆部材付き折畳通い箱。
  5. 【請求項5】 前記通い箱の前記周側部は、妻板と側板
    とが交互に折り目を介して連設されており、その連設体
    の端部には、その連設体の端部を接続して周壁を形成す
    る連結板が設けられ、 前記蓋部は、前記妻板の上縁に連設された蓋板と、前記
    側板の上縁に連設された側蓋板とからなり、前記側蓋板
    の上縁には、前記蓋部被覆部材の係止凸部を保持する保
    持部が形成され、 前記保持部と前記側蓋板と前記側板とには、それぞれが
    連結する折り目とは直角な折り目が中央に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記
    載の内側被覆部材付き折畳通い箱。
  6. 【請求項6】 前記蓋板の内側と、前記保持部の外側
    と、前記側板の外側との所定の部位には、面ファスナー
    が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項
    5の何れかに記載の内側被覆部材付き折畳通い箱。
  7. 【請求項7】 前記底部は、前記妻板の下縁に折り目を
    介して連設された底板と、前記側板の下縁に折り目を介
    して連設された左右の底板半板とからなり、前記底板の
    何れか一方の前記底板の上縁には、所定幅の延長部が連
    設されており、前記底板半板は、前記底板が連設されて
    いる折り目の左右の端部を起点とする斜めの折り目で二
    分されて底板分板と底板添着板となり、前記底板添着板
    が前記底板の所定部位に貼り付けられていることを特徴
    とする請求項1から請求項6の何れかに記載の内側被覆
    部材付き折畳通い箱。
  8. 【請求項8】 前記通い箱と前記第1、第2の被覆部材
    とに設けられる面ファスナーは、取付け部材を介して添
    着されて設けられることを特徴とする請求項1から請求
    項7の何れかに記載の内側被覆部材付き折畳通い箱。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010013169A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Yamato Packing Technology Institute Co Ltd 運搬箱および運搬箱の繰り返し使用方法
JP2017512159A (ja) * 2014-03-03 2017-05-18 ワッカー ケミー アクチエンゲゼルシャフトWacker Chemie AG 多結晶シリコンの製造方法
CN109606889A (zh) * 2018-12-25 2019-04-12 上海时诺包装印务有限公司 一种可折叠可循环复用的快递包装箱及其制造方法
US11414234B1 (en) 2021-02-07 2022-08-16 John Michael Massey Sustainable shipping box, system, and methods

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