JP2002127762A - エンジンマウント - Google Patents

エンジンマウント

Info

Publication number
JP2002127762A
JP2002127762A JP2000322168A JP2000322168A JP2002127762A JP 2002127762 A JP2002127762 A JP 2002127762A JP 2000322168 A JP2000322168 A JP 2000322168A JP 2000322168 A JP2000322168 A JP 2000322168A JP 2002127762 A JP2002127762 A JP 2002127762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine mount
main body
power unit
notch
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000322168A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4054172B2 (ja
Inventor
Masakazu Kashiwagi
正和 柏木
Naoki Kaneda
直樹 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2000322168A priority Critical patent/JP4054172B2/ja
Publication of JP2002127762A publication Critical patent/JP2002127762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4054172B2 publication Critical patent/JP4054172B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来と同等の衝突エネルギーを吸収すること
ができるエンジンマウントを、より軽量、かつ、より低
コストで実現する。 【解決手段】 車体およびパワーユニットのいずれか一
方の側に係合する第1係合部材9と、前記車体および前
記パワーユニットのいずれか他方の側に係合する第2係
合部材6と、前記第1係合部材9と第2係合部材6との
間に介在する弾性体から構成されるインシュレータ7と
を備えるエンジンマウント1において、前記第1係合部
材9および第2係合部材6のいずれか一方または両方
に、あらかじめ設定した設定荷重以上の入力荷重で塑性
変形または破壊の起点となるノッチ部5を形成して成る
エンジンマウント1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンマウント
に関し、特に、車両の衝突時に衝突エネルギーを吸収す
ることができるエンジンマウントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車のエンジン支持構造は、例
えば、フロントエンジン・フロントドライブ方式の自動
車(以下「FF車」という。)においては、図2または
図4に示すような構造が挙げられる。
【0003】図2(a)はFF車の一例のエンジルーム
Aの要部を示す平面図であり、図2(b)は図2(a)
の縦断面図である。図2(a)、(b)に示すエンジン
支持構造は、エンジンとトランスミッションとが一体に
構成されたパワーユニット12が、サイドメンバ10
R、10Lに対して、各々エンジンマウント1Rとパワ
ーユニット12側に取り付けられたパワーユニット側ブ
ラケット14、およびパワーユニット12側に取り付け
られたエンジンマウント1Lと車体側に取り付けられた
車体側ブラケット13、さらにサブメンバ11、11に
対して防振ストッパ15を介して支持される構造となっ
ている。
【0004】このようにサブメンバ11、11、11,
11を有するエンジン支持構造(以下「サブメンバ支持
構造」という。)における衝突時の力の作用について考
察すると、衝突時にパワーユニット12はまず慣性によ
り車両前方へ移動する力を受け、次に衝突対象物に押さ
れて車両後方へ移動する力を受ける。一方、過大な衝突
荷重が車体前部に作用すると、まず前記慣性力と前記衝
突荷重によってサイドメンバ10R、10Lにおけるエ
ンジンマウントよりも前の部分が変形し、次にサイドメ
ンバ10R、10L全体が変形することで衝突エネルギ
ーを吸収するようになっている。
【0005】このように衝突時のエネルギーをより効率
的かつ充分に吸収するための構造設計は極めて重要であ
り、この概念は車体の構造部材や個々の部品にまで広く
及んでいる。一般的には衝突時のエネルギーをより充分
に吸収するべく、サイドメンバ10R、10Lの長さや
板厚を適切化する、サイドメンバ10R、10Lの一部
に前記衝突エネルギーを吸収する部材として強化プラス
チックを付加する、等の方策が採られている。
【0006】しかるにこれらの方策では、コストパフォ
ーマンスや質量パフォーマンスが悪いため、比較的低価
格かつ軽量性が要求される、いわゆる中級車や大衆車と
呼ばれているジャンルに属する各種の乗用車には不向き
であった。そこで、該乗用車に好適な、より低コスト、
かつ、より軽量な構成で効率的に衝突エネルギーを吸収
する方策が種々考案されている。
【0007】例えば、前記サイドメンバ支持構造におけ
る衝突エネルギー吸収手段として、車体前部に衝突エネ
ルギーを吸収する部分を車体の一部に設けることによ
り、自動車の車体前部に車体後方に向かう衝突荷重が加
わった際にキャビンへの衝撃を吸収する方策が考えられ
ている。
【0008】特開平7−164894号公報において、
車体前後方向に沿って長手状に延びるようにエンジンル
ーム内に配設されるサイドメンバにてパワーユニットを
支持し、このパワーユニットが過大な衝突荷重にて移動
されるのに伴い、このサイドメンバによるエンジンの支
持状態が解除されるように構成するエンジン支持構造が
提案されている。
【0009】この構造で、車体前部に車体後方に向かう
過大な衝突荷重が加わった場合に、パワーユニットが下
方に沈み込むことにより、エンジンがブレーキブースタ
やカウル等にぶつかるのを回避できるとともに、エンジ
ンルーム内のつぶれ代を多くし得て衝突エネルギーの吸
収量を多くでき、しかもカウルの後退によるフロントピ
ラーの折れの発生を防止することができる。
【0010】また、特開平5−240283号公報にお
いて、パワーユニットを支持するエンジンマウントを車
体に固定するブラケットを備えるエンジン支持構造にお
いて、前記ブラケットに、衝突時に車体に対してパワー
ユニットが前方へ変位し易く、かつ、後方への変位を起
こり難くさせるような変位規制手段を設けた自動車のエ
ンジン支持構造が提案されている。このエンジン支持構
造により、パワーユニットの質量を有効活用して衝突時
に乗員に対する衝撃を吸収することができる。
【0011】さらに、特開平9−263141号公報に
おいて、車体の前部において前後方向に延びる左右のサ
イドメンバ間を連結して2本のサブメンバが前後方向に
特定の間隔を設けて取り付けられ、この両サブメンバ間
のサイドメンバ部分に剛性部材が取り付けられてなる自
動車の前部構造において、前記剛性部材が、前面衝突時
における前記両サブメンバ間のサイドメンバ部分の潰れ
変形を阻害しない態様で前記サイドメンバ部分に取り付
けられてなる自動車の前部構造が提案されている。
【0012】この自動車の前部構造によって、前面衝突
時における潰れスペースを前記両サブメンバ間のサイド
メンバ部分に拡大し、衝突エネルギーを吸収することが
できる。そして、前記サイドメンバ、または、前記サブ
メンバの取付部には「折れビード」と呼ばれる脆弱部を
形成して、前面衝突時の衝突荷重によってこの脆弱部を
変形させるように構成されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして衝突エネルギーを吸収する構成では、エンジン
支持構造が複雑化して質量が増加する、またはコストが
高くなるといった問題がある。したがって、本発明の課
題は、従来と同等の衝突エネルギー吸収を、より軽量か
つより低コストで、しかもエンジンルームのレイアウト
性に影響することなく実現できるエンジンマウントを提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意研究し
た結果、自動車の前面衝突時にエンジンマウントに含ま
れるブラケットに塑性変形または破壊を生じさせること
によってサイドメンバの変形を起き易くし、さらにパワ
ーユニットを下方に沈み込ませて、車体前方から後方に
向かう衝突エネルギーを効果的に吸収できることを見い
出し本発明を創作するに至った。
【0015】前記課題を解決するために、請求項1に係
るエンジンマウントは、車体およびパワーユニットのい
ずれか一方の側に係合する第1係合部材と、前記車体お
よび前記パワーユニットのいずれか他方の側に係合する
第2係合部材と、前記第1係合部材と第2係合部材との
間に介在する弾性体とを備えるエンジンマウントにおい
て、前記第1係合部材および第2係合部材のいずれか一
方または両方に、あらかじめ設定した設定荷重以上の荷
重が作用すると塑性変形の起点となるノッチ部を形成し
て成ることを特徴とする。
【0016】かかる構成によれば、前記あらかじめ設定
した設定荷重以上の衝突荷重が作用した場合に、エンジ
ンマウントに含まれる第1係合部材、または第2係合部
材の塑性変形が容易に発生して、衝突エネルギーを効果
的に吸収するエンジンマウントを具現化できる。
【0017】請求項2に係るエンジンマウントは、請求
項1において、前記第1係合部材が、前記第2係合部材
を前記弾性体を介して外側から保持する本体部と、前記
車体または前記パワーユニットに対し締結部材を介して
取り付けられる複数の取付部とを有し、前記ノッチ部
が、前記本体部に形成されて成ることを特徴とする。か
かる構成によれば、弾性体を介して前記第1係合部材と
前記第2係合部材との間に作用する方向の所定以上の入
力に対して安定してノッチ部を塑性変形させ、衝突エネ
ルギーを効果的に吸収するエンジンマウントを具現化で
きる。
【0018】請求項3に係るエンジンマウントは、請求
項1において、前記第1係合部材が、前記第2係合部材
を前記弾性体を介して外側から保持する本体部と、前記
車体または前記パワーユニットに対し、締結部材を介し
て取り付けられる複数の取付部と、を有し、前記ノッチ
部が、前記取付部に形成されて成ることを特徴とする。
かかる構成によれば、エンジンマウントの形状と衝突荷
重の入力方向とにより、前記取付部に応力が集中する場
合に、安定してノッチ部を塑性変形させ、衝突エネルギ
ーを効果的に吸収するエンジンマウントを具現化でき
る。
【0019】請求項4に係るエンジンマウントは、請求
項2において、前記ノッチ部が、前記第1係合部材の本
体部で前記第2係合部材の上方に位置する部分、また
は、前記第1係合部材の本体部で前記取付部の近傍に位
置する部分に形成されて成ることを特徴とする。かかる
構成によれば、前記あらかじめ設定した設定荷重以上の
衝突荷重が略上下方向に作用した場合、前記第2係合部
材の上方に位置する部分、または、前記第1係合部材の
本体部で前記取付部の近傍に位置する部分を起点とした
塑性変形が、より安定して生じるエンジンマウントを具
現化できる。
【0020】請求項5に係るエンジンマウントは、請求
項2または請求項4において、前記ノッチ部が、前記第
1係合部材の本体部で前記弾性体と相対向する側面部と
反対側の側面部に形成されて成ることを特徴とする。か
かる構成によれば、前記あらかじめ設定した設定荷重以
上の衝突荷重が作用した場合に、前記ノッチ部を起点と
する塑性変形がより容易に生じるエンジンマウントを比
較的低コストで具現化できる。
【0021】請求項6に係るエンジンマウントは、請求
項1において、前記第1係合部材が、前記第2係合部材
を前記弾性体を介して外側から保持する本体部と、前記
車体または前記パワーユニットに対し、締結部材を介し
て取り付けられる複数の取付部とを有し、前記ノッチ部
は、前記第1係合部材の取付部と本体部との間で少なく
とも1箇所に形成されて成ることを特徴とする。かかる
構成によれば、エンジンマウントの形状と衝突荷重の入
力方向とにより、前記取付部と前記本体部との間に応力
が集中する場合、安定してノッチ部を塑性変形させ、衝
突エネルギーを効果的に吸収できるエンジンマウントを
具現化できる。
【0022】請求項7に係るエンジンマウントは、請求
項1から請求項6のいずれか1項において、前記ノッチ
部が、前記第1係合部材の幅方向の一端から他端に渡っ
て形成されて成ることを特徴とする。かかる構成によれ
ば、前記あらかじめ設定した設定荷重以上の衝突荷重が
作用した場合に、前記ノッチ部を起点とする塑性変形を
より確実に生じさせることができるエンジンマウントを
具現化できる。
【0023】請求項8に係るエンジンマウントは、請求
項1から請求項7のいずれか1項において、前記第2係
合部材は、締結部材を介して前記車体および前記パワー
ユニットのいずれか一方に取り付けられる環状部材から
構成されることを特徴とする。かかる構成によれば、前
記あらかじめ設定した設定荷重以上の衝突荷重が作用し
た場合に、前記第2係合部材から前記第1係合部材への
入力荷重の伝達効率を一層よくしたエンジンマウントを
比較的低コストで具現化できる。
【0024】請求項9に係るエンジンマウントは、請求
項1から請求項8のいずれか1項において、前記ノッチ
部は、切欠溝から構成されることを特徴とする。かかる
構成によれば、前記あらかじめ設定した設定荷重以上の
衝突荷重が作用した場合に、前記ノッチ部を起点として
生じる塑性変形をより確実に生じさせるエンジンマウン
トを具現化できる。
【0025】請求項10に係るエンジンマウントは、請
求項1から請求項9のいずれか1項において、前記ノッ
チ部は、あらかじめ設定した設定荷重以上の荷重が作用
すると破壊の起点となることを特徴とする。かかる構成
によれば、前記あらかじめ設定した設定荷重以上の衝突
荷重が作用した場合に、一層多くの衝突エネルギーをよ
り確実に吸収するエンジンマウントを具現化できる。
【0026】なお、本発明において、「前面衝突」と
は、車体前部から後方に向かう衝突荷重が作用すること
を意味し、「衝突荷重」とは、自動車の前面衝突によっ
て車体前部から後方に向かって作用する荷重を意味し、
「衝突エネルギー」とは、自動車の前面衝突によって車
両で吸収されるべきエネルギーを意味し、また「入力荷
重」とは、パワーユニットの支持部に作用する荷重を意
味し、さらに「塑性変形または破壊荷重」とは、パワー
ユニットの支持部へ作用する入力荷重のうち前記エンジ
ンンマウントに含まれるブラケットを塑性変形または破
壊させる荷重を意味し、さらにまた「ノッチ部」とは、
前記エンジンマウントに含まれるブラケットに設けられ
た単体の切欠(断面がV字またはU字形のもの)、複数
の細孔、複数の切欠(断面がV字またはU字形のも
の)、連続する凹溝等の断面凹形状を有し、前記塑性変
形または破壊荷重によって生じる物理的変形の起点とな
る部位を意味する。
【0027】また、本発明のエンジンマウントは、パワ
ーユニット等の支持構造について特に限定するものでは
なく、パワーユニットをサイドメンバ等に係合させてパ
ワーユニット等を支持させる構造を有するものであれば
適用可能である。また、本発明に係るエンジンマウント
は、エンジンルームに前方から衝突する場合であれば、
フルフラップ・オフセット等の衝突範囲を問わず、また
斜め前方から衝突する場合でも本発明に係るエンジンマ
ウントは効果を発揮することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
から図3を参照して説明する。なお、本発明はこの実施
の形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的
思想に基づく限りにおいて適宜に変形することが可能で
ある。図1(a)は本発明に係るエンジンマウント1の
構成の一例を示す図であり、図1(b)は図1(a)に
示すエンジンマウント1に含まれるノッチ部5の断面図
である。また、図2(a)は本発明に係るエンジンマウ
ント1が配設されたFF車のエンジンルームAの要部の
正面図であり、図2(b)は図2(a)の縦断面図であ
る。
【0029】そして、図3(a)は、図2(a)、
(b)に示すエンジンルームAを有するFF車がバリア
に正面衝突した際に、該FF車のパワーユニットとキャ
ビンが受ける衝撃の様子を、衝突の比較的初期の段階で
ある衝突前半と衝突の比較的後期の段階である衝突後半
に分けて模式的に示した模式図であり、図3(b)は該
正面衝突によってパワーユニット12の左側支持部(エ
ンジンマウント1L)に作用する入力荷重の経時変化の
一例を3次元的に分解して示したグラフである。なお、
図2(a)、(b)、および、図3(a)、(b)に示
すX、Y、Zは、各々パワーユニット12の左右、前
後、上下方向を示す。
【0030】[エンジンマウントの構成]図1(a)に
示すように、本発明に係るエンジンマウント1は、本体
部2と本体部2の外周縁の一部より突出するフランジ部
3とを有する第1係合部材であるブラケット9と、第2
係合部材である内筒6と、弾性体であるインシュレータ
7とから構成される。ブラケット9は、本体部2の内面
でインシュレータ7を保持し、インシュレータ7の略中
心には、図2(a)に示すサイドメンバ10Lに配設さ
れた車体側ブラケット13に図示しないボルトを介して
支持固定するための内筒6が備えられている。
【0031】また、フランジ部3には、ボルトを介して
相手部品へ取り付けるための取付穴4を有する取付部8
が設けられ、エンジンマウント1はこの取付穴4に挿通
されるボルトによって図2(a)に示すパワーユニット
12に連結される。なお、インシュレータ7の材質は所
定の弾性を備えているものであれば特に限定されるもの
ではないが、エネルギーの吸収効果とコストとの両方を
満足させるために、通常、天然ゴム、スチレン―ブタジ
エン系ゴム、シリコーン系ゴム、またはフッ素系ゴム等
の弾性体で構成することができる。
【0032】そして、本体部2の略頭頂部に幅方向の一
端から他端に渡ってノッチ部5が形成されている。この
ノッチ部5の断面形状は、図1(b)に示すように、断
面U字形に形成されている。
【0033】また、図2(a)、(b)に示すように、
エンジンマウント1Rは、エンジンとトランスミッショ
ンとが一体に組み合わされて成るパワーユニット12の
右側に配設されたサイドメンバ10R上に固定され、パ
ワーユニット12に配設されたパワーユニット側ブラケ
ット14を、ボルト16を介して連結されてパワーユニ
ット12を支持している。
【0034】[前面衝突によってパワーユニット12の
支持部に作用する荷重]つぎに、このようなパワーユニ
ット12の支持構造とエンジンマウント1を備えるFF
車の前面衝突のシミュレーションを行った結果の一例に
ついて、図3(a)、(b)を参照しながら説明する。
なお、本実施の形態における前面衝突は、静的物体への
前面衝突、および、動的物体への前面衝突のいずれの場
合も含む。
【0035】FF車の前面衝突のシミュレーションは、
図3(a)に示すように、図2(a)、(b)に示すパ
ワーユニット支持構造を有するFF車が所定の強度以上
に形成された障害物(以下「バリア」という。)に前面
衝突して前部から車体後方に向かう過大な衝突荷重が作
用した場合を想定し、衝突に関するパラメータ(衝突車
速等)を所定の初期値に設定してパワーユニット12の
支持部に作用する荷重(以下「入力荷重」という。)の
作用方向を3次元的に分解して分析することができる。
その左側支持部の結果を図3(b)に示す。
【0036】図3(b)は、前記シミュレーションとし
て、前面衝突に関するパラメータの初期値を所定の値に
設定し、パワーユニット12の左側支持部に作用する入
力荷重を縦軸にとり、経時時間を横軸にとって、入力荷
重をX、Y、Z軸方向(図3(a)参照)に分けてそれ
ぞれの経時変化の一例を示すものである。
【0037】図3(b)に示すように、前記シミュレー
ションにおいてパワーユニット12の左右方向をX軸
(車体前方に向かって右側方向を正)、その前後方向を
Y軸(車体前方に向かう方向を正)、その上下方向をZ
軸(上方向を正)とし、またノッチ部5を設けていない
同種のエンジンマウントに上下方向入力で破壊を生じさ
せる破壊荷重の大きさを100とする。そして、Y軸方
向に作用する入力荷重が0となる時点を基準にとって、
FF車のエンジンルームAの衝突段階を衝突前半と衝突
後半とに分けることができる。
【0038】図3(b)に示すように、FF車の前面衝
突によって、パワーユニット12の支持部に対して、パ
ワーユニットの慣性により車両前方へ向かう荷重が作用
し、つぎに衝突対象物にパワーユニットが押されて車両
後方へ向かう荷重が作用する。この例では、衝突後、時
間t2を境界として、このような衝突前半と衝突後半と
に分けることができる。
【0039】また、図3(b)において、Z軸方向(パ
ワーユニット12の上下方向)に作用する入力荷重の変
化量に着目すると、時間t1〜t2、および時間t2〜t3
にかけて、前記入力荷重が、それぞれE2〜E5、および
5〜E1へと急激に変化していることがわかる。このよ
うにエンジンマウントのZ軸方向で前記入力荷重が急激
に変化する領域に注目し、エンジンマウント1LのZ軸
方向の目標破壊荷重の設定範囲について分析を行った。
【0040】図3(b)に示すように、パワーユニット
12の左側支持部のZ軸方向に作用する荷重を表わす曲
線(以下「Z曲線」という。)において、このZ曲線が
ピークに到達する前の段階でZ曲線の変曲点を含む領域
である領域(I)の範囲内の力でエンジンマウント1に
破壊が生じるように設定すれば、前面衝突したときに効
率的にエンジンマウント1の破壊が生じ、パワーユニッ
ト12をより効果的に下方に沈み込ませることができる
と考えられる。
【0041】すなわち、エンジンマウント1の破壊が生
じる前記入力荷重は、E3〜E4であることが望ましい。
したがって、ノッチ部を備えるエンジンマウント1に破
壊を生じさせる入力荷重であるPnotchは、E3≦P
notch≦E4となるように設定すればよい。
【0042】一方、図3(b)に示す領域(II)、す
なわちZ軸方向に作用する力のピーク値を含む領域内の
力でエンジンマウント1が破壊するように設定した場合
には、前面衝突時の挙動の微妙な違いによってエンジン
マウント1の破壊が起きる場合と破壊が起きない場合と
があることが考えられる。また、エンジンマウント1の
破壊を生じさせる入力荷重をE3未満に設定すると、パ
ワーユニット12がエンジンマウント1に支持されたま
まの状態で衝突エネルギーを吸収することが充分可能な
低速度領域で衝突した場合にも破壊が生じてしまい、比
較的軽度の衝突や、急発進・急加速・悪路走行等の走行
条件によっても敏感にエンジンマウント1の破壊が生じ
るようになり好ましくない。
【0043】本発明は、図2に示すようなパワーユニッ
ト12の支持構造において、前記したようにFF車の前
面衝突時に特定以上の衝突荷重が作用すると、パワーユ
ニット12が効率的に切り離されて自重により下方に沈
み込み、サイドメンバ10Lの変形が起き易くなるよう
にすることで前記衝突エネルギーを効果的に吸収するこ
とが可能な構造として、従来公知のエンジンマウントの
構造を改良して適用することについて種々検討した。そ
のために、エンジンマウント1を所定の入力エネルギー
を材料に作用させる試験機の試験台上に固定してブラケ
ット9にエネルギーを連続的に所定の割合で増加させて
入力することによってブラケット9が塑性変形または破
壊されるときのエネルギーを測定する台上強度試験を行
った。
【0044】まず、ノッチ部を設けていない従来のブラ
ケット9を、その取付部8の取付穴4にボルトを挿通し
て前記台上強度試験の試験台上に固定し、このノッチ部
を設けていないブラケット9を破壊させる入力荷重(P
maxとする)を測定した。
【0045】続いて、このPmaxより小さな入力荷重
(Pnotchとする)で破壊を生じるようなノッチ部5を
備えるブラケット9の試験部品を各種作製した。なお、
この試験部品は、前記ノッチ部の形状・寸法を適宜に変
えることによって、Pnotchの水準を適宜に設けて作製
した。これらの試験部品に対し、従来のブラケットと同
様の前記台上強度試験を実施した。
【0046】その結果、例えば、図1(a)に示すよう
にエンジンマウント1の本体部2に、図1(b)に示す
ように断面形状がU字形であるノッチ部5を形成するこ
とでエンジンマウント1を図3(b)に示された領域
(I)の範囲内で、ばらつきなく効果的に破壊できるこ
とが判明した。
【0047】[ノッチ部の位置]エンジンマウント1に
形成されるノッチ部5の位置は、特に限定されるもので
はなく、所定の破壊荷重以上の荷重が作用した場合のみ
に確実に破壊される部位であればよい。ノッチ部5がエ
ンジンマウント1に形成される位置は、第1係合部材で
あるブラケット9および第2係合部材である内筒6の両
方、またはいずれか一方とすることができる。
【0048】このノッチ部5の位置は、エンジンマウン
ト1が破壊される破壊荷重の大きさと関係しており、後
記する第1係合部材または第2係合部材の肉厚とこのノ
ッチ部5の位置とを適宜に設定することによって、破壊
荷重の方向と大きさとを所望の値とすることができる。
【0049】例えば、ノッチ部5の位置を、図1に示す
ようにエンジンマウント1の本体部2で円弧状を有する
上面の略頭頂部とすれば、エンジンマウント1の塑性変
形、または破壊を、入力荷重の方向が略上下方向の場合
に、比較的容易に生じさせることができる。また、図5
に示すように、ノッチ部5aの位置をエンジンマウント
1aの取付部8と本体部2との間、あるいは図7に示す
ようにノッチ部5kの位置をエンジンマウント1cの取
付部8とすれば、エンジンマウント1a、1cの形状と
衝突荷重の方向とにより、それぞれ取付部8と本体部2
との間に応力が集中する場合、あるいは取付部8に応力
が集中する場合に、安定して塑性変形または破壊を生じ
させることができる。
【0050】[ノッチ部の形態]また、エンジンマウン
ト1に形成されるノッチ部5の形態は、特に限定される
ものではなく、前記第1係合部材の幅方向の一端から他
端に渡って形成されたものでもよい。例えば、後記する
ような前記第1係合部材の幅方向の一端から他端に渡っ
て連続的に形成され断面がU字形またはV字形の形態で
あっても、あるいは図12に示すような前記第1係合部
材の幅方向の一端から他端に渡って不連続に形成され断
面がU字形の形態であってもいずれの形態でもよい。
【0051】また、ノッチ部5は、溝の幅、溝の深さ、
略円形部の半径等の形状にかかる構成について特に限定
されるものではなく、本体部2の肉厚、所定の前面衝突
条件で塑性変形または破壊を生じさせるためにあらかじ
め設定される破壊荷重、およびエンジンマウント1を構
成する材質の強度等によって適宜に設定することができ
る。
【0052】[エンジンマウントのブラケットを構成す
る材料]本発明に係るエンジンマウント1のブラケット
9に用いられる材料は特に限定されるものではなく、所
要の強度(引張強度、延び性)を備える金属材料でれば
よい。このような金属材料としては、主に生産性、軽量
性の観点から、アルミニウム合金、例えば、JISで規
定されているAC4CHアルミニウム合金を使用するこ
とができる。
【0053】該AC4CHアルミニウム合金の化学組成
は、Si(シリコン):6.5〜7.5質量%、Fe
(鉄):0.20質量%、Cu(銅):0.20質量
%、Mn(マンガン):0.10質量%、Mg(マグネ
シウム):0.25〜0.45質量%、Zn(亜鉛):
0.10質量%、Ni(ニッケル):0.05質量%、
Ti(チタン):0.20質量%、Pb(鉛):0.0
5質量%、Sn(錫):0.05質量%、Cr(クロ
ム):0.05質量%、残部がAl(アルミニウム)と
不可避的不純物である。すなわち主成分として銅(C
u)、シリコン(Si)、マグネシウム(Mg)を含有
し、残部がアルミニウム(Al)と不可避的不純物とか
ら構成されるアルミニウム合金である。
【0054】[エンジンマウントのブラケットを作製す
る方法]また、本発明に係るエンジンマウント1のブラ
ケット9を作製する方法は、ブラケット9が前記したよ
うなアルミニウム合金から構成される場合には、当該技
術分野で従来公知の鋳造法を用いることができる。例え
ば、まず通常の溶製法にて溶解したアルミニウム合金を
砂型を用いて高圧鋳造し、その後、所定の熱処理(溶体
化、水冷)を施すことによって本発明に係るエンジンマ
ウント1のブラケット9を作製することができる。
【0055】また、本発明に係るエンジンマウント1の
ブラケット9は、前記アルミニウム合金の鋳造によって
作製する他に、アルミニウム合金の押し出し成形加工や
鋼のプレス成形加工、または鋼の鋳造成形によって作製
することも可能である。
【0056】[エンジンマウントのブラケットの機械的
性質]さらに、本発明に係るエンジンマウント1のブラ
ケット9の機械的性質としては、前面衝突による入力エ
ネルギーを効果的に吸収するために所要の機械的性質を
備えるように構成することができる。例えば、引張強
さ:300MPa以上、耐力:200MPa以上、伸
び:1.0%以上の機械的性質を備えるようにすること
ができる。
【0057】以上、本発明の実施の形態を、図2
(a)、(b)に示すようなパワーユニット12の支持
構造を例にとって説明したが、この他に、例えば図4
(a)、(b)に示すようなパワーユニット12の支持
構造に対しても好適である。図4(a)は、FF車の一
例のエンジルームBの要部を示す平面図であり、図4
(b)は図4(a)の縦断面図である。図4(a)、
(b)に示すエンジン支持構造は、エンジンとトランス
ミッションとが一体に構成されたパワーユニット12
が、サイドメンバ10R、10Lに対して、エンジンマ
ウント1Rとパワーユニット側ブラケット14、および
パワーユニット12側に取り付けられたエンジンマウン
ト1Lと車体側ブラケット13、さらにセンターメンバ
17に対して防振ストッパ15を介して支持される構造
を示すものである。
【0058】
【実施例】以下に、本発明の一実施例について図面を参
照して詳細に説明する。また、この実施例では、図1、
図5および図6に示すような形態のエンジンマウント
1、および1a、1bの中から選別して前面衝突による
試験を行い、衝突エネルギーの吸収性についてしらべ
た。表1にエンジンマウント1、および1a〜1fの構
成を示す。
【0059】表1において、実施例1は図1に示すよう
に、ノッチ部5を本体部2のインシュレータ7の略上方
部で、前記弾性体から構成されるインシュレータ7と接
する側面部と反対側の側面部に、本体部2の幅方向の一
端から他端に渡って鋳造成形により形成したエンジンマ
ウント1である(参考:請求項1、2、4、5、7、
8、9、10)。実施例2は図5に示すように、ノッチ
部5aを本体部2と取付部8との間の部分に、本体部2
の幅方向の一端から他端に渡って合計4箇所に鋳造成形
により形成したエンジンマウント1aである(参考:請
求項1、2、6、7、8、9、10)。
【0060】実施例3は図6に示すように、ノッチ部5
bを本体部2のインシュレータ7の略上方部で、本体部
2で前記弾性体から構成されるインシュレータ7と相対
向する側面部に、本体部2の幅方向の一端から他端に渡
って機械加工により形成したエンジンマウント1bであ
る(参考:請求項1、2、4、7、8、9、10)。実
施例4と実施例5はいずれも図7に示すように、各々、
ノッチ部5cを本体部2の取付部8の近傍部分で、前記
弾性体から構成されるインシュレータ7と接する側面部
と反対側の側面部に、本体部2の幅方向の一端から他端
に渡って形成したエンジンマウント1c(参考:請求項
1、2、4、5、7、8、9、10)、またはノッチ部
5dを本体部2のインシュレータ7の略上方部で、前記
弾性体から構成されるインシュレータ7と接する側面部
と反対側の側面部に、本体部2の幅方向の一端から他端
に渡って形成したエンジンマウント1cである(参考:
請求項1、2、4、5、7、8、9、10)。また、実
施例6は図7に示すように、ノッチ部5kを取付部8に
幅方向の一端から他端に渡って形成したエンジンマウン
ト1cである(参考:請求項1、3、7、8、9、1
0)。
【0061】また、実施例7と実施例8はいずれも図8
に示すように、各々、ノッチ部5eを本体部2の取付部
8の近傍部分で、前記弾性体から構成されるインシュレ
ータ7と接する側面部と反対側の側面部に、本体部2の
幅方向の一端から他端に渡って形成したエンジンマウン
ト1d(参考:請求項1、2、4、5、7、8、9、1
0)、またはノッチ部5fを本体部2のインシュレータ
7の略上方部で、前記弾性体から構成されるインシュレ
ータ7と接する側面部と反対側の側面部に、本体部2の
幅方向の一端から他端に渡って形成したエンジンマウン
ト1dである(参考:請求項1、2、4、5、7、8、
9、10)。
【0062】実施例9と実施例10はいずれも図9に示
すように、各々、ノッチ部5gを本体部2の取付部8の
近傍部分で、前記弾性体から構成されるインシュレータ
7と相対向する側面部に、本体部2の幅方向の一端から
他端に渡って形成したエンジンマウント1e(参考:請
求項1、2、4、7、8、9、10)、またはノッチ部
5hを本体部2のインシュレータ7の略上方部で、前記
弾性体から構成されるインシュレータ7と相対向する側
面部に、本体部2の幅方向の一端から他端に渡って形成
したエンジンマウント1eである(参考:請求項1、
2、4、7、8、9、10)。
【0063】実施例11と実施例12はいずれも図10
に示すように、各々、ノッチ部5iを本体部2の取付部
8の近傍部分で、前記弾性体から構成されるインシュレ
ータ7と相対向する側面部に、本体部2の幅方向の一端
から他端に渡って形成したエンジンマウント1f(参
考:請求項1、2、4、7、8、9、10)、またはノ
ッチ部5jを本体部2のインシュレータ7の略上方部
で、前記弾性体から構成されるインシュレータ7と相対
向する側面部に、本体部2の幅方向の一端から他端に渡
って形成したエンジンマウント1fである(参考:請求
項1、2、4、7、8、9、10)。
【0064】これらの実施例1〜実施例12のエンジン
マウント1、および1a〜1fはいずれも、本体部2
と、この本体部2の外周縁の一部より突出するフランジ
部3とを備えている。また、本体部2の内面でインシュ
レータ7が保持され、このインシュレータ7の略中心に
は、エンジン(図示省略)またはサイドメンバ(図示省
略)に配設されたブラケット9にボルトで支持固定する
ための内筒6(第2係合部材である環状部材に相当す
る)が形成されている。
【0065】そして、図1、および図5〜図10に示す
ように、各々のフランジ部3には、相手部品への取付部
8に取付穴4が設けられ、この取付穴4に挿通されるボ
ルトにより図示しない相手部材に連結される。また、各
々の本体部2の円弧状の上面等にはノッチ部5、および
5a〜5kが形成され、所定の入力荷重が入力すると破
壊が生じるように構成されている。これらのノッチ部の
うち、ノッチ部5の拡大図を図1(b)に示す。
【0066】実施例1〜実施例12はいずれも、所定の
破壊荷重がエンジンマウント1、および1a〜1fに作
用すると各々のブラケット9がノッチ部5、および5a
〜5kを起点として破壊が生じるように設定した。
【0067】ここで、本発明の有用性を確認するため
に、一例として、図1に示す実施例1、図5に示す実施
例2、図6に示す実施例3を取り上げ、これらに対する
比較例として、図1でノッチ部を設けていない比較例1
3を作製した。
【0068】なお、以上の実施例1〜実施例3、及び比
較例13のブラケット9は、前記化学組成から構成され
るJISのAC4CHアルミニウム合金で作製した。
【0069】つぎに、このように構成された実施例1〜
3および比較例で以下に示す(1)〜(7)の手順に従
って、衝突のシミュレーション、作製した各試験部品を
用いた台上試験、車両による衝突実験を行った。 (1)衝突のシミュレーション結果に基づいて、所望の
破壊方向と目標破壊荷重(図3(b)のZ軸方向の領域
(I)に相当する。)とを決定する。 (2)ノッチ部が設けられていない前記比較例を用いて
台上静的強度試験を行い、前記比較例の破壊荷重(前記
領域(I)を上回るものとなる。)を測定する。 (3)前記(1)のシミュレーション結果に基づいて決
定された破壊方向と、前記(2)の前記比較例の台上静
的強度試験から求めた前記比較例の破壊荷重における前
記領域(I)の上回り代とに基づいて前記実施例1のノ
ッチ部の形態(形状や深さ等)を適宜に水準を設けて複
数の実施例を作製する。 (4)このようにノッチ部の形態(形状や深さ等)を適
宜に水準を設けて作製した複数の実施例の破壊荷重を台
上静的試験で測定する。 (5)このようにして求めた前記複数の実施例の破壊荷
重の中から前記(1)で求めた前記目標破壊荷重と同程
度のものを1種類選別する。 (6)このようにして選別された前記各実施例を車両に
組み付けて、所定の衝突荷重をこの車両の前部の所定位
置に作用させて衝突試験を実施する。 (7)前記衝突試験において、選別された前記実施例の
エンジンマウントブラケットが破壊されてパワーユニッ
トが下方に沈み込み、衝突エネルギーが吸収される状況
を観測する。
【0070】以上より、本発明に係るエンジンマウント
1は、特定以上の入力荷重によってエッジ部5を起点と
して確実に破壊が生じ、パワーユニット12を下方に沈
み込ませて、サイドメンバ10L、10Rが力学的に変
形され易い構造を導き、効果的に衝突エネルギーを吸収
させるとともに、キャビンへのエンジンの突入を防ぐ効
果を付与していることが確認された。
【0071】なお、前記実施例1〜12には、つぎのよ
うな適用例が考えられる。実施例1、2および3はエン
ジンマウントのレイアウトが略同一のもので、図2に示
すパワーユニット12に含まれるトランスミッション上
に配置されたエンジンマウント1Lにおいて、実施例1
は図1に示す内筒6の上方向への入力によってノッチ部
5を起点としてブラケット9を破壊したい場合であり、
実施例2は図5に示す前記内筒6の軸心方向の入力によ
って相手側ブラケットによってノッチ部5aを起点とし
てブラケット9を破壊したい場合であり、実施例3は実
施例1と同様の場合で、図6に示す内筒6と相対向する
本体部2の側面部に形成されたノッチ部5bを起点とし
てブラケット9を破壊したい場合である。
【0072】実施例4、5、6、9および10はエンジ
ンマウントのレイアウトが略同一であるが前記実施例1
〜3のエンジンマウントとはレイアウトが異なるもので
あり、例えば、図2あるいは図4に示すサイドメンバ1
0R上に配置されたエンジンマウント1R、またはセン
ターメンバ17上に配置された防振ストッパ15におい
て、実施例4は図7に示すブラケット9の下方向への入
力によってノッチ部5cを起点としてブラケット9を破
壊したい場合、実施例5は前記実施例4と同様の場合、
または図7に示す内筒6の軸心と垂直な水平方向への入
力によってノッチ部5dを起点としてブラケット9を破
壊したい場合、実施例6は実施例4と同様の場合、ある
いは図7に示す内筒6の軸心方向の入力によって5kを
起点としてブラケット9を破壊したい場合である。ま
た、実施例9および10は、例えば前記エンジンマウン
ト1R、またはエンジンマウント1L、または防振スト
ッパ15において、各々、実施例4、5と同様の入力に
よって、図9に示す内筒6と相対向する本体部2の側面
部に形成されたノッチ部5g、5hを起点としてブラケ
ット9を破壊したい場合である。
【0073】実施例7、8、11および12はエンジン
マウントのレイアウトが略同一であるが前記実施例1〜
3のエンジンマウントとはレイアウトが異なるものであ
り、例えば、図2あるいは図4に示すサブメンバ11
上、またはセンターメンバ17上に配置された防振スト
ッパ15において、実施例7は図8に示すブラケット9
の下方向への入力、または内筒6の軸心と垂直な水平方
向からの入力によってノッチ部5eを起点としてブラケ
ット9を破壊したい場合、実施例8はブラケット9の下
方向への入力によってノッチ部5fを起点としてブラケ
ット9を破壊したい場合、実施例11および12は、例
えば、前記防振ストッパ15において、各々、実施例
7、8と同様の入力によって、図10に示す内筒6と相
対向する本体部2の側面部に形成されたノッチ部5i、
5jを起点としてブラケット9を破壊したい場合であ
る。
【0074】
【表1】
【0075】以上、本発明の一実施例につき説明した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本
発明の技術的思想に基づいて種々の変形または変更が可
能である。例えば、この実施例で使用した図1、および
図5〜図10に示すエンジンマウント1の他にも、図1
1に示すような形状で、本体部2と本体部2の外周縁の
一部より突出するフランジ部3とを有し、ノッチ部5l
を本体部2と取付部8との間の部分に、取付部8の幅方
向の一端から他端に渡って形成した第1係合部材として
のブラケット9と、第2係合部材としての内筒6と、そ
れらの間に介在する弾性体7とから構成されるエンジン
マウント1gを用いることもできる。
【0076】また、ノッチ部の形状は、図1の5、およ
び図5〜図10の5a〜5c、5e、5g〜5kに示す
ように本体部2または取付部8の幅方向の一端から多端
に渡って連続的かつ断面がU字形に形成されたノッチ部
の他に、図7、および、図8の5d、5fに示すよう
に、図12に示すような不連続的かつ断面がU字形に形
成されたノッチ部としてもよい。さらに、ノッチ部の断
面形状はU字形の他に、例えば、V字形としてもよい。
【0077】さらにまた、この実施例ではフロントエン
ジン・フロントドライブ式自動車(FF車)について本
発明を適用したが、フロントエンジン・リアドライブ式
自動車(FR車)等にも本発明を適用することが可能で
ある。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように構成される本発明は
以下のような効果を奏する。本発明の請求項1に係る発
明によれば、あらかじめ設定した設定荷重以上の衝突荷
重が作用すると、エンジンマウントに含まれる部材の塑
性変形が発生して衝突エネルギーを効果的に吸収するエ
ンジンマウントを提供することができる。
【0079】請求項2に係る発明によれば、所定以上の
入力に対して安定して塑性変形し、衝突エネルギーを効
果的に吸収するエンジンマウントを具現化できる。
【0080】請求項3に係る発明によれば、エンジンマ
ウントの取付部に応力が集中する場合に、安定してノッ
チ部を塑性変形させ、衝突エネルギーを効果的に吸収す
るエンジンマウントを提供することができる。
【0081】請求項4に係る発明によれば、あらかじめ
設定した設定荷重以上の衝突荷重が略上下方向に作用し
た場合、前記第2係合部材の上方に位置する部分、また
は、前記第1係合部材の本体部で前記取付部の近傍に位
置する部分を起点とした塑性変形が、より安定して生じ
るエンジンマウントを提供することができる。
【0082】請求項5に係る発明によれば、あらかじめ
設定した設定荷重以上の衝突荷重が作用した場合に、前
記ノッチ部を起点とする塑性変形がより容易に生じるエ
ンジンマウントを比較的低コストで提供することができ
る。
【0083】請求項6に係る発明によれば、エンジンマ
ウントの取付部と本体部との間に応力が集中する場合、
安定してノッチ部を塑性変形させ、衝突エネルギーを効
果的に吸収できるエンジンマウントを提供することがで
きる。
【0084】請求項7に係る発明によれば、あらかじめ
設定した設定荷重以上の衝突荷重が作用した場合に、前
記ノッチ部を起点とする塑性変形をより確実に生じさせ
ることができるエンジンマウントを提供することができ
る。
【0085】請求項8に係る発明によれば、あらかじめ
設定した設定荷重以上の衝突荷重が作用した場合に、前
記第2係合部材から前記第1係合部材への入力荷重の伝
達効率を一層よくしたエンジンマウントを比較的低コス
トで提供することができる。
【0086】請求項9に係る発明によれば、あらかじめ
設定した設定荷重以上の衝突荷重が作用した場合に、前
記ノッチ部を起点として生じる塑性変形をより確実に生
じさせるエンジンマウントを提供することができる。
【0087】請求項10に係る発明によれば、あらかじ
め設定した設定荷重以上の衝突荷重が作用した場合に、
一層多くの衝突エネルギーをより確実に吸収するエンジ
ンマウントを提供することができる。
【0088】以上の効果を有する本発明に係るエンジン
マウントによれば、エンジン支持構造の設計を大幅に変
更することなく、コストをより低廉に抑えて従来と同等
の衝突エネルギー吸収を行うことができる。また、本発
明に係るエンジンマウントは、コンパクトに構成される
ため、軽量性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明に係るエンジンマウント
の斜視図である。図1(b)は、図1(a)に示すノッ
チ部の断面図である。
【図2】図2(a)は、本発明に係るエンジンマウント
を、一例のフロントエンジン・フロントドライブ方式の
自動車に適用したもののエンジンルームの要部を示す平
面図である。図2(b)は、図2(a)の縦断面図であ
る。
【図3】図3(a)は、フロントエンジン・フロントド
ライブ方式の自動車で前面衝突が発生した場合のエンジ
ンの挙動を説明するための模式図である。図3(b)
は、フロントエンジン・フロントドライブ方式の自動車
で前面衝突が発生した場合にエンジンに作用する入力エ
ネルギーを3次元的に分解し、経時変化を示したグラフ
である。
【図4】図4(a)は、本発明に係るエンジンマウント
を、他の例のフロントエンジン・フロントドライブ方式
の自動車に適用したものの車体前部の要部を示す平面図
である。図4(b)は、図4(a)の縦断面図である。
【図5】本発明に係るエンジンマウントの一例で、ノッ
チ部が第1係合部材の本体部と取付部との間に設けられ
たものの斜視図である。
【図6】本発明に係るエンジンマウントの一例で、ノッ
チ部が第1係合部の第2係合部に相対向する側面部と同
じ側の側面部、かつ、第1係合部材の本体部で第2係合
部材の略上方に設けられたものの斜視図である。
【図7】本発明に係るエンジンマウントの他の一例で、
ノッチ部が第1係合部の第2係合部に相対向する側面部
と反対側の側面部、かつ、第1係合部材の本体部で第2
係合部材の略上方、または取付部の近傍に設けられたも
のと、第1係合部材の取付部に設けられたものの斜視図
である。
【図8】本発明に係るエンジンマウントのその他の一例
で、ノッチ部が第1係合部の第2係合部に相対向する側
面部と反対側の側面部、かつ、第1係合部材の本体部で
第2係合部材の略上方、または取付部の近傍に設けられ
たものの斜視図である。
【図9】本発明に係るエンジンマウントの他の一例で、
ノッチ部が第1係合部の第2係合部に相対向する側面部
と同じ側の側面部、かつ、第1係合部材の本体部で第2
係合部材の略上方、または取付部の近傍に設けられたも
のの斜視図である。
【図10】本発明に係るエンジンマウントのその他の一
例で、ノッチ部が第1係合部の第2係合部に相対向する
側面部と同じ側の側面部、かつ、第1係合部材の本体部
で第2係合部材の略上方、または取付部の近傍に設けら
れたものの斜視図である。
【図11】本発明に係るエンジンマウントの別の一例
で、ノッチ部が第1係合部材の本体部と取付部との間に
設けられたものの斜視図である。
【図12】図12(a)は、本発明に係るエンジンマウ
ントに含まれる別の一例のノッチ部の正面拡大図であ
る。図12(b)は、図12(a)のY矢視図である。
【符号の説明】
1R 右側エンジンマウント、1L 左側エンジンマウ
ント、2 本体部、3フランジ部、4 取付穴、5、5
a、5b、5c、5d、5e、5g、5h、5i、5
j、5k、5l ノッチ部、6 内筒、7 インシュレ
ータ、8 取付部、9 ブラケット、10L サイドメ
ンバ、10R サイドメンバ、11 サブメンバ、12
パワーユニット、13 車体側ブラケット、14 パ
ワーユニット側ブラケット、15 防振ストッパ、16
ボルト、17 センターメンバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金田 直樹 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D035 CA05 3J048 AA03 BA19 BD05 DA06 DA07 EA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体およびパワーユニットのいずれか一
    方の側に係合する第1係合部材と、前記車体および前記
    パワーユニットのいずれか他方の側に係合する第2係合
    部材と、前記第1係合部材と第2係合部材との間に介在
    する弾性体と、を備えるエンジンマウントにおいて、 前記第1係合部材および第2係合部材のいずれか一方ま
    たは両方に、あらかじめ設定した設定荷重以上の荷重が
    作用すると塑性変形の起点となるノッチ部を形成して成
    ることを特徴とするエンジンマウント。
  2. 【請求項2】 前記第1係合部材は、前記第2係合部材
    を前記弾性体を介して外側から保持する本体部と、前記
    車体または前記パワーユニットに対し、締結部材を介し
    て取り付けられる複数の取付部と、を有し、 前記ノッチ部は、前記本体部に形成されて成る請求項1
    に記載のエンジンマウント。
  3. 【請求項3】 前記第1係合部材は、前記第2係合部材
    を前記弾性体を介して外側から保持する本体部と、前記
    車体または前記パワーユニットに対し、締結部材を介し
    て取り付けられる複数の取付部と、を有し、 前記ノッチ部は、前記取付部に形成されて成る請求項1
    に記載のエンジンマウント。
  4. 【請求項4】 前記ノッチ部は、前記第1係合部材の本
    体部で前記第2係合部材の上方に位置する部分、また
    は、前記第1係合部材の本体部で前記取付部の近傍に位
    置する部分に形成されて成る請求項2に記載のエンジン
    マウント。
  5. 【請求項5】 前記ノッチ部は、前記第1係合部材の本
    体部で前記弾性体と相対向する側面部と反対側の側面部
    に形成されて成る請求項2または請求項4に記載のエン
    ジンマウント。
  6. 【請求項6】 前記第1係合部材は、前記第2係合部材
    を前記弾性体を介して外側から保持する本体部と、前記
    車体または前記パワーユニットに対し、締結部材を介し
    て取り付けられる複数の取付部とを有し、 前記ノッチ部は、前記第1係合部材の取付部と本体部と
    の間で少なくとも1箇所に形成されて成る請求項1に記
    載のエンジンマウント。
  7. 【請求項7】 前記ノッチ部は、前記第1係合部材の幅
    方向の一端から他端に渡って形成されて成る請求項1か
    ら請求項6のいずれか1項に記載のエンジンマウント。
  8. 【請求項8】 前記第2係合部材は、締結部材を介して
    前記車体および前記パワーユニットのいずれか一方に取
    り付けられる環状部材から構成される請求項1から請求
    項7のいずれか1項に記載のエンジンマウント。
  9. 【請求項9】 前記ノッチ部は、切欠溝から構成される
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のエンジン
    マウント。
  10. 【請求項10】 前記ノッチ部は、あらかじめ設定した
    設定荷重以上の荷重が作用すると破壊の起点となる請求
    項1から請求項9のいずれか1項に記載のエンジンマウ
    ント。
JP2000322168A 2000-10-23 2000-10-23 エンジンマウント Expired - Fee Related JP4054172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000322168A JP4054172B2 (ja) 2000-10-23 2000-10-23 エンジンマウント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000322168A JP4054172B2 (ja) 2000-10-23 2000-10-23 エンジンマウント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002127762A true JP2002127762A (ja) 2002-05-08
JP4054172B2 JP4054172B2 (ja) 2008-02-27

Family

ID=18800089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000322168A Expired - Fee Related JP4054172B2 (ja) 2000-10-23 2000-10-23 エンジンマウント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4054172B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004022372A1 (en) * 2002-09-06 2004-03-18 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Engine mount stucture for vehicle
EP1361099A3 (en) * 2002-05-10 2004-11-17 Nissan Motor Company, Limited Power train support apparatus
JP2006112537A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Bridgestone Corp トルクロッド及びその製造方法
JP2007105789A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用支持構造体の製造方法
US7588117B2 (en) 2003-09-29 2009-09-15 Nissan Motor Co., Ltd. Structure and method for mounting drive motor
JP2009248616A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Toyo Tire & Rubber Co Ltd トルクロッドの取り付け構造
US7837184B2 (en) 2004-10-19 2010-11-23 Honda Motor Co., Ltd. Vehicular fluid sealed engine mount
JP2012144142A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Mazda Motor Corp 電動車両
CN117662291A (zh) * 2024-01-31 2024-03-08 泰州市海锋机械制造有限公司 一种含静音结构的发电机组

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1361099A3 (en) * 2002-05-10 2004-11-17 Nissan Motor Company, Limited Power train support apparatus
US7040446B2 (en) 2002-05-10 2006-05-09 Nissan Motor Co., Ltd. Power train support apparatus
CN1323860C (zh) * 2002-09-06 2007-07-04 本田技研工业株式会社 用于车辆的发动机安装构件
US6962229B2 (en) 2002-09-06 2005-11-08 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Engine mount structure for vehicle
WO2004022372A1 (en) * 2002-09-06 2004-03-18 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Engine mount stucture for vehicle
US7588117B2 (en) 2003-09-29 2009-09-15 Nissan Motor Co., Ltd. Structure and method for mounting drive motor
JP2006112537A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Bridgestone Corp トルクロッド及びその製造方法
JP4694815B2 (ja) * 2004-10-15 2011-06-08 株式会社ブリヂストン トルクロッド及びその製造方法
US7837184B2 (en) 2004-10-19 2010-11-23 Honda Motor Co., Ltd. Vehicular fluid sealed engine mount
JP2007105789A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用支持構造体の製造方法
US7478701B2 (en) 2005-10-17 2009-01-20 Nissin Kogyo Co., Ltd. Manufacturing method of supporting structure for vehicle
JP4637715B2 (ja) * 2005-10-17 2011-02-23 日信工業株式会社 車両用支持構造体の製造方法
JP2009248616A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Toyo Tire & Rubber Co Ltd トルクロッドの取り付け構造
JP2012144142A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Mazda Motor Corp 電動車両
CN117662291A (zh) * 2024-01-31 2024-03-08 泰州市海锋机械制造有限公司 一种含静音结构的发电机组
CN117662291B (zh) * 2024-01-31 2024-05-03 泰州市海锋机械制造有限公司 一种含静音结构的发电机组

Also Published As

Publication number Publication date
JP4054172B2 (ja) 2008-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2658742B1 (en) Vehicle seat structure
JP3464756B2 (ja) 車両における衝撃吸収車体構造
CN1319768C (zh) 车门
US7229099B2 (en) Chassis auxiliary-frame arrangement for improving the safety in a crash
JP4026815B2 (ja) サブフレームの取り付け構造
CN113226893B (zh) 汽车用碰撞能量吸收部件及其制造方法
CN103620073B (zh) 车辆部件和生产车辆部件的方法
EP3782858B1 (en) Automotive side rail crush can fastening assembly
JP2002127762A (ja) エンジンマウント
KR20230047110A (ko) 통합 에너지 흡수 캐스팅
JP4165914B2 (ja) 自動車用バンパーリーンフォースメント
JP3701611B2 (ja) 自動車用ドア
CN110696640B (zh) 压铸铝制托架
JP2002274423A (ja) 自動車の前部車体構造
JP2932134B2 (ja) 電気自動車のエネルギ吸収コントロール構造
JP3417811B2 (ja) パワープラントのマウント構造
JPH0958386A (ja) 車両用緩衝部材及びその製造方法
KR100883256B1 (ko) 다리 상해치 저감을 위한 서브프레임 리어멤버의충격흡수구조
JP4211485B2 (ja) フロントエンドパネル
CN220053978U (zh) 一种汽车驾驶室的连接结构
JP4396264B2 (ja) 車体前部構造
JP2000334529A (ja) オフセット衝突に対し有効なバンパーリィンホース
JP2000053019A (ja) 自動車の車体構造
JP2000334530A (ja) 断面幅を徐変させたバンパーリィンホース
EP4357224A1 (en) Vehicle body structure

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees