JP2002127484A - 厚膜型サーマルヘッド並びにその発熱駆動装置 - Google Patents

厚膜型サーマルヘッド並びにその発熱駆動装置

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JP2002127484A
JP2002127484A JP2000324104A JP2000324104A JP2002127484A JP 2002127484 A JP2002127484 A JP 2002127484A JP 2000324104 A JP2000324104 A JP 2000324104A JP 2000324104 A JP2000324104 A JP 2000324104A JP 2002127484 A JP2002127484 A JP 2002127484A
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Shuichi Inose
修一 猪瀬
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Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚膜型サーマルヘッドにおいて、発熱体セル
の数に応じた最大解像度を維持しつつ精度の高い発熱制
御を行なうことができるようにする。 【解決手段】 互いに電気的に絶縁が取られて幅方向に
並ぶ3以上(分割数N)の分割電極基部1A〜1Xから
なる電極基部1にする。各分割電極基部1A〜1Xから
共通電極リード2A〜2Xが突設され、この共通電極リ
ード2A〜2Xが1本ずつ各分割電極基部1A〜1Xの
前記幅方向の並び順にクシ歯状に並んで配され且つ各共
通電極リード2A〜2Xの間に個別電極リード4を配す
るとともにこの並びが周期的に繰り返されるようにす
る。各共通電極リード2A〜2Xと各個別電極リード4
との間の発熱体セル6の不要発熱量を1/(2N−1)
2 と極めて少なくすることができ、精度の高い発熱制御
を行なうことができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録紙を使っ
た印刷あるいは感熱孔版原紙の穿孔に使用される厚膜型
サーマルヘッド並びに該厚膜型サーマルヘッドの発熱駆
動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録紙を使う感熱方式プリンタや感
熱孔版原紙に穿孔を施して製版を行なう感熱製版装置な
どにおいては、記録や穿孔のためにサーマルヘッドが使
用されている。
【0003】このサーマルヘッドは、蒸着やスパッタリ
ングなどによる膜形成とフォトリソグラフィなどによる
パターン形成とを繰り返すことにより製造される薄膜型
のサーマルヘッド(以下薄膜ヘッドともいう)と、導体
および抵抗体インキなどの印刷および焼成を繰り返すこ
とにより製造される厚膜型のサーマルヘッド(以下厚膜
ヘッドともいう)に大別されるが、製造容易性や低コス
トの点から厚膜ヘッドが広く採用されている。
【0004】図9は厚膜ヘッドの電極部分の基本構成を
示す平面図、図10(A)は図9におけるP−P線断面
図(幅方向の断面図)、図10(B)は同じくQ−Q線
断面図(長手方向の断面図)である。
【0005】図9(A)に示すように、従来の厚膜ヘッ
ドは、長手方向(主走査方向)に延びる電極基部1およ
び該電極基部1の幅方向(副走査方向)に突設して該電
極基部1の長手方向に所定間隔を開けてクシ歯状に並ん
で配された多数の共通電極リード2とからなる共通電極
3と、各共通電極リード2の間に配された発熱ドット制
御用の個別電極リード4(個別電極リード4の集合を個
別電極という)と、共通電極リード2と個別電極リード
4のそれぞれの上に各リード2,4に接触して長手方向
に帯状に延びるように形成された発熱抵抗体(以下抵抗
体という)5とを備えた構成である。以下共通電極3と
個別電極とを纏めて単に電極という。
【0006】電極基部1および個別電極リード4は、抵
抗体5の共通電極リード2と個別電極リード4との間に
位置する部分(以下発熱体セルともいう)6に電流を流
して発熱体セル6を発熱駆動するための図示しない駆動
回路に接続されている。
【0007】また図10に示すように、この厚膜ヘッド
を製造するに際しては、図示しない放熱構造体のアルミ
基板上にセラミック基板7を設け、さらにセラミック基
板7上に絶縁性のガラスグレース層8を形成する。そし
てこのガラスグレース層8上に導電インキをスキージン
グなどにより印刷した後焼成して電極基部1および共通
電極リード2並びに個別電極リード3(すなわち電極)
を形成する。次に、共通電極リード2と個別電極リード
4のそれぞれの上に、長手方向に帯状に各リードを接続
するように抵抗ペーストをスキージングなどにより塗布
した後乾燥および焼成を行なって抵抗体5を形成する。
最後に、電極基部1、共通電極リード2、および個別電
極リード3の電極と抵抗体5の全体に亘ってガラスペー
ストを印刷した後乾燥および焼成を行なって保護膜9を
形成する。電極と抵抗体5とが保護層9によって覆われ
ることによりサーマルヘッドの耐摩耗性を補強してい
る。なお、電極基部1に、例えばAgペースト、Auペ
ーストを印刷、乾燥および焼成して、電極基部1の抵抗
値の低減を図ってもよい。
【0008】この厚膜ヘッドの個別電極リード4と共通
電極リード2との間に位置する抵抗体5の部分である発
熱体セル6を発熱駆動するときには、電極基部1に駆動
用の直流電圧Eを印加することにより各共通電極リード
2を同時に駆動するとともに、個別電極リード4を印字
用あるいは穿孔用のデータ(以下纏めて発熱データとい
う)にしたがって選択的に駆動(通常は接地)すること
により、駆動された個別電極リード4とその両隣りの共
通電極リード2との間に位置する2つの発熱体セル6に
電流を流す。
【0009】例えば、図9に示す1番の個別電極リード
4を駆動したときには、同図中の1番(図中括弧内に示
すエレメント番号に対応;以下同様)の発熱体セル6に
電流I1が流れ、2番の発熱体セル6に電流I2が流れ
る。この電流によって、1番および2番の2カ所の発熱
体セル6が同時に発熱する。このとき1番および2番の
発熱体セル6の各中央部分の温度が最も高いが、全体と
しては両者が一体となって楕円形の高温部が形成される
ために発熱領域が小さくできないという問題がある。つ
まり、1つの個別電極リード4とその両隣りの共通電極
リード2によって区画される2つの発熱体セル6によっ
て一単位の発熱素子が形成される。また、両者が一体と
ならないような温度範囲としたとしても、2カ所が同じ
データで駆動されることに変わりがない。換言すれば、
印字あるいは穿孔の実質的な解像度が、個別電極リード
4と共通電極リード2の間の発熱体セル6の単位長さ当
たりの数に応じた最大解像度の1/2になってしまうと
いう問題がある。
【0010】これらの問題を解決する一手法として、共
通電極3の電極基部1をその幅方向(副走査方向)に2
つに分割した形態の厚膜ヘッド(以下2分割型厚膜ヘッ
ドという)とすることが考えられる。図11は2分割型
厚膜ヘッドとした場合における電極部分の基本構成を示
す平面図(A)および断面図(B)〜(D)、図12は
抵抗体5の所望部分(発熱体セル6)を発熱駆動するた
めの駆動回路を平面図とともに示した図である。図12
においては、共通電極ドライバと個別電極ドライバ20
が駆動回路を構成している。
【0011】2分割型厚膜ヘッドとする場合には、共通
電極3の電極基部1をその幅方向に2つに分けて並べた
分割電極基部1A,1Bとするとともに各分割電極基部
1A,1Bの幅方向に突設させて多数の共通電極リード
2A,2Bを交互に配する。そして、この共通電極リー
ド2A,2Bの間に個別電極リード4を配し、1つの個
別電極リード4を挟む両側の共通電極リード2A,2B
が互いに異なる分割電極基部1A,1Bから幅方向に突
設したものとなるように周期的に配した構成とする。2
つの分割電極基部1A,1Bの電気的絶縁を取るため
に、図11の断面図(D)に示すように、絶縁層90を
設ける。
【0012】また、図12に示すように、分割電極基部
1A,1Bにはそれぞれ独立に分割共通電極ドライバ
(駆動)回路10A,10Bを接続する。各分割共通電
極ドライバ回路10A,10Bには、交互にアクティブ
になる電極制御信号A,Bを対応する分割共通電極ドラ
イバ回路10A,10Bに各別に入力するとともに、電
源40から駆動用の直流電圧Eを共通に入力する。電極
制御信号A,Bがアクティブのとき対応する分割電極基
部(1Aまたは1B)に直流電圧Eが印加されるが、電
極制御信号A,Bは交互にアクティブになるので、分割
電極基部1A,1Bには交互に直流電圧Eが印加される
ことになる。つまり、この2分割型厚膜ヘッドは、分割
電極基部1A,1Bが同時にアクティブとならないよう
に、分割電極基部1A,1Bを時分割駆動(独立に制
御)して使用する。なお電極制御信号A,Bがインアク
ティブのときには分割電極基部1A,1Bを接地ではな
くフローティングにする。
【0013】この2分割型厚膜ヘッドの各発熱体セル6
を発熱駆動するときには分割共通電極ドライバ回路10
A,10Bにより分割電極基部1A,1Bに発熱駆動用
の直流電圧Eを時分割で印加し、個別電極ドライバ回路
20により時分割で直流電圧Eが印加されている分割電
極基部(1Aまたは1B)に対応する個別電極リード6
をオンオフ制御するとともに直流電圧Eが印加されてい
ない分割電極基部(1Aまたは1B)に対応する個別電
極リード6をオフさせる。
【0014】このとき、直流電圧Eが印加されているア
クティブな分割電極基部(1Aまたは1B)から幅方向
に突設した共通電極リード(2Aまたは2B)に隣接す
る個別電極リード4のみが時分割であるいは同時にアク
ティブとなるように、対応する分割電極基部1A,1B
の時分割駆動(アクティブ状態)に合わせて個別電極リ
ード4も時分割駆動する。
【0015】例えば図12において、分割電極基部1A
がアクティブなとき(直流電圧Eが印加されていると
き)には1番および/または4番、5番および/または
8番、・・・・、4i−3および/または4i番の発熱
体セル6を発熱駆動し、分割電極基部1Bがアクティブ
なときには2番および/または3番、6番および/また
は7番、・・・・、4i−2および/または4i−1番
の発熱体セル6を発熱駆動する(iは正の整数)。
【0016】より具体的には、例えば図12に示す1番
の発熱体セル6のみを発熱させるときには、分割電極基
部1Aにのみ直流電圧Eを印加するとともに設定温度に
なるように決められた時間だけ1番の個別電極ドライバ
回路20をオンさせて1番の個別電極リード4を接地に
することにより、1番の発熱体セル6に電流I1=E/
R1(Rnはn番の発熱体セル6の抵抗分)を流す。こ
のときの消費電力W1はW1=E2 /R1である。
【0017】同様に、2番の発熱体セル6のみを発熱さ
せるときには、分割電極基部1Bにのみ直流電圧Eを印
加するとともに設定温度になるように決められた時間だ
け1番の個別電極ドライバ回路20をオンさせて1番の
個別電極リード4を接地にすることにより、2番の発熱
体セル6に電流I2=E/R2を流す。このときの消費
電力W2はW2=E2 /R2である。
【0018】この方法によって、ドット制御用の個別電
極リード4と該個別電極リード4の両隣の共通電極リー
ド2A,2Bとに挟まれた2つの発熱体セル6を独立に
発熱させることができ、発熱領域を図1に示したものと
比較して1/2に減少させることができ、結果として、
印刷や穿孔の解像度を発熱体セル6の単位長さ当たりの
数に応じた最大解像度と等しくできる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した2
分割型厚膜ヘッドでは、所望とする(本来発熱させた
い)発熱体セル6にのみ電流を流すべく対応する個別電
極リード4に接続された個別電極ドライバ回路20をオ
ンさせる(アクティブにする)と、オンした個別電極ド
ライバ回路20に接続された個別電極リード4とアクテ
ィブ状態にある分割電極基部(1Aまたは1B)から幅
方向に突設された共通電極リード(2Aまたは2B)と
の間において、前記所望とする発熱体セル6だけでなく
所望以外の(本来発熱させたくない)発熱体セル6にも
電流が流れ、該所望以外の発熱体セル6も発熱駆動され
てしまうという問題が生じる。
【0020】例えば、1番の発熱体セル6を発熱駆動
し、2〜4番の発熱体セル6を発熱駆動させないための
発熱データが入力されている場合、1番の個別電極ドラ
イバ回路20がオン、2番の個別電極ドライバ回路20
がオフとなる。このとき、前述のように分割電極基部1
Aから幅方向に突設された1番の共通電極リード2Aか
ら1番の発熱体セル6を経由して1番の個別電極ドライ
バ回路20に電流I1が流入するが、同じ分割電極基部
1Aから幅方向に突設された3番の共通電極リード2A
から4,3,2番の発熱体セル6を順に経由して電流Δ
I1a=E/(R4+R3+R2)が1番の個別電極ド
ライバ回路20に流入する。
【0021】このときの電流ΔI1aによる各発熱体セ
ル6の消費電力ΔW1aはΔW1a=Rj・(E/(R
4+R3+R2))2 (jは2,3,4の何れか)とな
る。所望以外の各発熱体セル6における消費電力を以下
不要消費電力、該不要消費電力による発熱量を不要発熱
量という。
【0022】バラ付きがないとした場合には各発熱体セ
ル6の抵抗分Rnはほぼ同一としてよく、この抵抗分を
Rとすると、不要消費電力はΔW1a=E2 /(32
R)=W1/9となり、所望とする1番の発熱体セル6
以外の2〜4番の各発熱体セル6が、所望とする発熱体
セルにおける発熱量(以下標準発熱量ともいう)の10
%以上の電力で発熱駆動されてしまい、結果として、精
度の高い発熱制御を行なうことが難しくなる。
【0023】例えば、昇華型カラープリンタは、1ドッ
トに対する発熱量を他段階に制御することによって多階
調のカラー印刷を実現しており、C(シアン),M(マ
ゼンタ),Y(イエロー)の3原色の色バランスを崩さ
ないためには、発熱量の制御にかなりの正確さが求めら
れている。したがって、上記2分割型厚膜ヘッドを、昇
華型プリンタに利用した場合には、適正なカラー印刷を
行なうことが難しくなる。
【0024】一方、上述のように共通電極3の電極基部
1を2分割して各分割電極基部を時分割駆動すると、こ
の時分割駆動の分だけ印刷や穿孔に時間がかかり、精度
の高い発熱制御を必要としない場合には、待ち時間など
の無駄が生じてしまう。
【0025】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、発熱体セルの数に応じた最大解像度を維持しつ
つ精度の高い発熱制御を行なうことのできる厚膜型サー
マルヘッド並びにこの厚膜型サーマルヘッドの発熱体セ
ルを発熱駆動する発熱駆動装置を提供することを目的と
するものである。
【0026】また、本発明の厚膜型サーマルヘッドを用
いる場合において、精度の高い発熱制御を必要としない
場合には、印刷や穿孔の時間を短縮することのできる駆
動回路を備えたヘッドおよび発熱駆動装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の厚膜型サーマル
ヘッドは、共通電極をなす電極基部を幅方向に3以上に
分割することにより、所望とする発熱体セル(駆動対象
の発熱体セル)以外の発熱体セルにおける不要発熱量を
2分割の場合よりも低減可能としたことを特徴とするも
のである。
【0028】すなわち、本発明の厚膜型サーマルヘッド
は、長手方向に延びる電極基部および該電極基部から該
電極基部の幅方向に突設され該電極基部の長手方向に所
定間隔を開けてクシ歯状に並んだ多数の共通電極リード
からなる共通電極と、各共通電極リードの間に配された
個別電極リードと、共通電極リードと個別電極リードに
接触して前記長手方向に延びる発熱抵抗体とを備えてな
る厚膜型サーマルヘッドにおいて、電極基部が互いに電
気的に絶縁が取られて前記幅方向に並ぶ3以上の分割電
極基部からなるとともに各分割電極基部から共通電極リ
ードが幅方向に突設され、各分割電極基部から幅方向に
突設された共通電極リードが1本ずつ各分割電極基部の
前記幅方向の並び順に並んで配されるとともにこの並び
が周期的に繰り返されていることを特徴とするものであ
る。
【0029】本発明の厚膜型サーマルヘッドにおいて
は、各分割電極基部にそれぞれ独立に発熱駆動用電圧を
時分割で印加する独立駆動モードで各分割電極基部を駆
動する共通電極駆動回路と、共通電極リードと個別電極
リードとの間に位置する部分の発熱抵抗体(発熱体セ
ル)を発熱駆動するための発熱データに基づいて発熱駆
動用電圧が印加されている分割電極基部に対応する個別
電極リードをオンオフ制御するとともに発熱駆動用電圧
が印加されていない分割電極基部に対応する個別電極リ
ードをオフさせる個別電極駆動回路とが設けられている
ものとすることが望ましい。
【0030】この厚膜型サーマルヘッドは、要するに、
電極や発熱抵抗体に加えて、発熱データに基づいて発熱
抵抗体を駆動するための共通電極駆動回路および個別電
極駆動回路を備えたもの、つまり「発熱駆動装置を含む
厚膜型サーマルヘッド」である。
【0031】なお、本発明においては、発熱データに基
づいて発熱抵抗体を駆動するための共通電極駆動回路お
よび個別電極駆動回路は、必ずしもサーマルヘッドをな
す電極や発熱抵抗体とともに構成されたものでなくても
よい。つまり、発熱抵抗体を発熱データに基づいて発熱
駆動する共通電極駆動回路および個別電極駆動回路を備
えた発熱駆動装置とサーマルヘッドとを別体の構成とし
てもよい。
【0032】上記において、「発熱駆動用電圧が印加さ
れている分割電極基部に対応する個別電極リードをオン
オフ制御する」とは、発熱データが発熱を示していれば
個別電極リードをアクティブ(ドライバ回路をオン)に
し、それ以外はインアクティブ(ドライバ回路をオフ)
とすることを意味する。
【0033】また、「発熱駆動用電圧が印加されていな
い分割電極基部に対応する個別電極リードをオフさせ
る」とは、発熱データの状態に拘わらず個別電極リード
をインアクティブ(ドライバ回路をオフ)にすることを
意味する。
【0034】また、本発明の厚膜型サーマルヘッドにお
いては、共通電極駆動回路が、独立駆動モードから、1
つの個別電極リードを挟む両側の共通電極リードがそれ
ぞれ異なるグループに属するように分割電極基部をグル
ープ分けし該グループごとに発熱駆動用電圧を印加する
とともに各グループを時分割駆動する同時駆動モードに
切替え可能に構成されているものとすることが望まし
い。
【0035】この場合、個別電極駆動回路は、必然的
に、分割電極基部の時分割駆動に合わせて個別電極リー
ドを時分割駆動する構成となる。
【0036】「1つの個別電極リードを挟む両側の共通
電極リードがそれぞれ異なるグループに属するように」
とは、1つの画像データに対して2箇所以上の発熱体セ
ルが駆動対象セルとならないようにする、換言すれば、
両隣の共通電極リードに挟まれた2つの発熱体セルを独
立に発熱させることができるようにグループ分けするこ
とを意味する。要するに、同時駆動モードにした場合に
おいても、少なくとも2分割型厚膜ヘッドのように、発
熱体セルの単位長さ当たりの数に応じた最大解像度を維
持するようにグループ分けするということである。
【0037】「グループごとに発熱駆動用電圧を印加す
る」とは、グループに複数の分割電極基部が属するとき
にはこのグループに属する全ての分割電極基部に同時に
発熱駆動用電圧を印加し、グループに1つの分割電極基
部のみが属するときには、この1つの分割電極基部にの
みに発熱駆動用電圧を印加することを意味する。
【0038】ここで、分割電極基部を上述のようにグル
ープ分けする場合、以下のような手順を踏むとグループ
分けを簡単にできる。すなわち、1)お互いに隣接しな
い複数の分割電極基部を探しグループ化する、2)全て
の分割電極基部がグループ化されるまで1)の処理を繰
り返す、3)お互いに隣接しない複数の分割電極基部を
探すことができないときにはその分割電極基部のみを1
つのグループとする。
【0039】これにより、3分割のときには全ての分割
電極基部が上記3)に該当し3つのグループすなわち3
分割のままとなるので、同時駆動モードにする効果を得
るためのグループ分けの解を得ることは事実上できな
い。
【0040】4分割のときにはそれぞれ2,2個にグル
ープ分けでき、5分割のときにはそれぞれ2,2,1個
にグループ分けでき、また6分割のときにはそれぞれ
2,2,2個のグループ分けと、3,3個のグループ分
けの2通りを選択することができる。
【0041】以下、電極基部が奇数個2n+1に分割さ
れているときには、1つの分割電極基部からなるグルー
プと、2nの公約数分の分割電極基部からなるグループ
とに分けることができる。電極基部が偶数個2nに分割
されているときには、2nの公約数分の分割電極基部か
らなるグループとに分けることができる。最大公約数で
グループ分けした方が同時駆動モードにグループ化する
ことの効果(スピードアップ)が大きくなる。
【0042】
【発明の効果】本発明の厚膜型サーマルヘッドおよびそ
の発熱駆動装置によれば、共通電極をなす電極基部を3
以上に分割するとともに各分割電極基部から幅方向に突
設された共通電極リードが1本ずつ各分割電極基部の幅
方向の並び順に並んで且つ周期的に繰り返されるように
配している。ここで、N分割とすると、所望とする発熱
体セル以外の各発熱体セルにおける不要発熱量は、1/
(2N−1)2 ;Nは分割数で3以上)とすることがで
きるから、不要発熱量を2分割時(略10%)よりも少
なくすることができる。また、共通電極リードを前述の
ように分割電極基部の幅方向の並び順に周期的に繰り返
し配しているから、発熱体セルの数に応じた最大解像度
を全ての部分において維持することができる。
【0043】このように本発明の厚膜型サーマルヘッド
およびその発熱駆動装置は、発熱体セルの数に応じた最
大解像度を維持しつつ精度の高い発熱制御を行なうこと
ができ、昇華型カラープリンタなど高解像度且つ高精度
な発熱制御が要求される装置に好適なものとすることが
できる。
【0044】また、1つの個別電極リードを挟む両側の
共通電極リードがそれぞれ異なるグループに属するよう
に分割電極基部をグループ分けし、該グループごとに発
熱駆動用電圧を印加するとともに各グループを時分割駆
動する同時駆動モードに切替え可能な構成の共通電極駆
動回路とすれば、ユーザの選択操作や画像種類に応じ
て、各分割電極基部を独立駆動する独立駆動モードとグ
ループ内の分割電極基部を同時駆動する同時駆動モード
とを切り替えることが可能となり、独立駆動モード時に
は実質的に高画質モードにすることができるとともに、
同時駆動モード時にはグループ分けによって分割電極基
部を纏めた分だけ時分割の数を少なくすることができる
から実質的には高速モードにすることができる。
【0045】したがって、精度の高い発熱制御を必要と
しない場合(発熱精度が要求されない場合)において
は、分割された多数の分割電極基部のうち、グループ内
の分割電極基部には同時に駆動用電圧を印加しつつそれ
に応じた個別電極リードを発熱データに基づいてオンオ
フ制御することによって、発熱体セルの数に応じた最大
解像度を維持しつつ印刷や穿孔の時間を短縮することが
できる。
【0046】これにより例えば昇華型プリンタに本発明
の厚膜型サーマルヘッドを使用する際には、多階調のカ
ラー印刷を行なう際にはC,M,Yの3原色の色バラン
スを崩さないように発熱量の制御に正確さが求められる
ので、各分割電極基部を独立駆動する独立駆動モード
(高画質モード)に設定する一方、モノクロ印刷を行な
う際には多少の発熱量のばらつきがあっても画質上問題
になることがないので、高速性を有する同時駆動モード
(高速モード)に設定することができる。
【0047】このように、独立駆動モードと同時駆動モ
ードとを切替え可能な構成とすることにより、用途の広
い厚膜型サーマルヘッドおよびその発熱駆動装置とする
ことができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0049】図1は本発明の厚膜型サーマルヘッドを示
す概念図であって、共通電極3の電極基部1をN個(N
は3以上の正の整数)に分割した形態のN分割型厚膜ヘ
ッドの電極部分の基本構成を示す概略平面図(A)およ
び断面図(B)〜(F)である。
【0050】図1に示すように、このN分割型厚膜ヘッ
ドは、共通電極3の電極基部1がその幅方向(副走査方
向)において分割電極基部1A,1B,1C,・・・,
1XのN個に分割されるとともに各分割電極基部1A,
1B,1C,・・・,1Xの幅方向に突設された共通電
極リード2A,2B,2C,・・・,2Xが分割電極基
部1A,1B,1C,・・・,1Xの前記幅方向の並び
順に並んで配され、この共通電極リード2A,2B,2
C,・・・,2Xの間に個別電極リード4が配され、各
電極リードが周期的に配される構成となっている。
【0051】次に、共通電極3の電極基部1をその幅方
向において奇数個に分割する一例として、3個に分割し
た形態の3分割型厚膜ヘッドを例にして、本発明の厚膜
ヘッドの特徴について具体的に説明する。
【0052】図2は3分割型厚膜ヘッドにおける抵抗体
5の発熱体セル6を発熱駆動するための駆動回路をなす
分割共通電極ドライバ回路10A〜10Cからなる共通
電極ドライバ回路10と個別電極ドライバ回路20とを
電極部分の平面図とともに示した図、図3は3分割型厚
膜ヘッドにおける駆動回路の詳細を示したブロック図、
図4は3分割型厚膜ヘッドにおける発熱駆動のタイミン
グチャートである。
【0053】この3分割型厚膜ヘッドは、共通電極3や
個別電極リード4からなる電極部分や抵抗体5に加え
て、発熱データに基づいて発熱抵抗体を駆動するための
分割共通電極ドライバ回路10A〜10Cおよび個別電
極ドライバ回路20を備えた「発熱駆動装置を含む厚膜
型サーマルヘッド」である。
【0054】なお、共通電極ドライバ回路10および個
別電極ドライバ回路20は、必ずしも電極部分や発熱抵
抗体とともに構成されたものでなくてもよく、各発熱体
セル6を発熱データに基づいて発熱駆動する共通電極ド
ライバ回路10および個別電極ドライバ回路20を備え
た発熱駆動装置とサーマルヘッドとを別体の構成として
もよい。
【0055】この3分割型厚膜ヘッドの抵抗体5の各発
熱体セル6を発熱駆動するときには、電極基部1A,1
B,1Cに駆動用の直流電圧Eを時分割で印加するとと
もに個別電極リード4を発熱データにしたがって選択的
に駆動するが、このとき直流電圧Eが印加されているア
クティブな分割電極基部(1A,1B,または1C)か
ら幅方向に突設された共通電極リード(2A,2B,ま
たは2C)に隣接する個別電極リード4のみがアクティ
ブとなるように、分割電極基部1A,1B,1Cの時分
割駆動に合わせて個別電極リード4も時分割駆動する。
これにより、各発熱体セル6が独立に発熱駆動されるの
で、発熱体セル6の数に応じた最大解像度にすることが
できる。
【0056】一例として、図2において1番の発熱体セ
ル6のみを発熱させるものとする。1番の発熱体セル6
を発熱させるには、分割電極基部1Aにのみ直流電圧E
を印加し且つ1番の個別電極ドライバ回路20をオンさ
せる。このとき、分割電極基部1B,1Cには直流電圧
Eが印加されずフローティング状態にあるので、1番の
個別電極ドライバ回路20をオンさせても、分割電極基
部1Bから幅方向に突設された2番の共通電極リード2
Aや分割電極基部1Cから幅方向に突設された3番の共
通電極リード2Aから1番の発熱体セル6を経由する電
流は生じない。
【0057】一方、1番の個別電極ドライバ回路20を
オンさせると、該1番の個別電極ドライバ回路20と接
続された1番の個別電極リード4と該1番の個別電極リ
ード4の両隣の1番および4番の共通電極リード2Aと
の間において電流が流れる。すなわち、1番の共通電極
リード2Aから1番の発熱体セル6を経由して1番の個
別電極ドライバ回路20に電流I1=E/R(Rは各発
熱体セル6の抵抗分)が流入し、1番の発熱体セル6は
W1=E2 /Rの消費電力で発熱がなされる。また、4
番の共通電極リード2Aから6〜2番の発熱体セル6を
順に経由して電流ΔI1a=E/(R6+R5+R4+
R3+R2)が1番の個別電極ドライバ回路20に流入
する。このときの電流ΔI1aによる各発熱体セル6の
不要消費電力ΔW1aはΔW1a=Rj・(E/(R6
+R5+R4+R3+R2))2(jは2,3,4,
5,6の何れか)となる。
【0058】バラ付きがないとした場合には各発熱体セ
ル6の抵抗分Rnはほぼ同一としてよく、この抵抗分を
Rとすると、ΔW1a=E2 /(52 ・R)=W1/2
5となり、所望とする1番の発熱体セル6以外の2〜6
番の各発熱体セル6が標準発熱量の4%の電力で発熱駆
動される。
【0059】2分割型厚膜ヘッドにおける不要消費電力
は標準発熱量の11%以上であったのに対して3分割型
厚膜ヘッドにおける不要消費電力を4%に低減でき、そ
の分だけ不要発熱量を少なくすることができる。
【0060】上記例は3分割型厚膜ヘッドの場合である
が、4分割型厚膜ヘッドにすれば、同一の分割電極基部
から幅方向に突設された隣接する2つの共通電極リード
2間には2・4個の発熱体セル6が配され、その内の1
つが発熱させるべき所望の発熱体セル6となり残りの7
個の発熱体セル6が所望以外の発熱体セル6となり、不
要消費電力を1/72 =1/49と大幅に減少させるこ
とができる。
【0061】同様に、電極基部をその幅方向においてN
個に分割した形態のN分割型厚膜ヘッドにすれば、2N
−1個の発熱体セル6が所望以外の発熱体セル6とな
り、不要消費電力を1/(2N−1)2 と減少させるこ
とができる。
【0062】したがって、本発明を適用した厚膜型のサ
ーマルヘッドによれば、2分割型厚膜ヘッドと同じく発
熱体セルの数に応じた最大解像度を維持することができ
るとともに、不要発熱量を2分割型厚膜ヘッドよりも低
減して精度の高い発熱制御を行なうことができるように
なる。
【0063】次に3分割型厚膜ヘッドを用いる場合にお
ける発熱駆動方法および装置の具体的な態様について説
明する。
【0064】図2および図3に示すように、分割された
各分割電極基部1A,1B,1Cにはそれぞれ独立に分
割共通電極ドライバ回路10A,10B,10Cが接続
される。交互にアクティブになる電極制御信号A,B,
Cが対応する分割共通電極ドライバ回路10A,10
B,10Cに各別に入力されるとともに、電源40から
駆動用の直流電圧Eが共通に入力される。分割共通電極
ドライバ回路10A,10B,10Cとしては、大電流
を切り替えるので、例えばサイリスタなどを用いるのが
よい。
【0065】電極制御信号A,B,Cがアクティブ(本
例ではハイレベル)のとき対応する分割電極基部(1
A,1B,または1C)に直流電圧Eが印加されるが、
電極制御信号A,B,Cは同時にアクティブになること
はなく、分割電極基部1A,1B,1Cには直流電圧E
が順に印加されることになる。つまり、この3分割型厚
膜ヘッドを用いるに際しては、各分割電極基部1A,1
B,1Cが同時にアクティブとならないように、各分割
電極基部1A,1B,1Cを時分割駆動(独立に制御)
する独立駆動モードに設定する。なお電極制御信号A,
B,Cがインアクティブのときには分割電極基部1A,
1B,1Cを接地ではなくフローティングにする。
【0066】この3分割型厚膜ヘッドの抵抗体5の発熱
体セル6を発熱駆動するときには、上述のように直流電
圧Eが印加されているアクティブな分割電極基部から幅
方向に突設された共通電極リードに隣接する個別電極リ
ードのみが駆動対象となるように、分割電極基部1A,
1B,1Cの時分割駆動(アクティブな分割電極基部)
に合わせて個別電極リード4も時分割駆動する。レジス
タ回路30を個別電極ドライバ回路20の前段に設け、
図4に示すタイミングで、電極制御信号A,B,Cに基
づいて分割共通電極ドライバ回路10A,10B,10
Cを選択的に駆動するとともにストローブ信号A,B,
Cに基づいてレジスタ回路30を選択的(この場合は唯
一でなくともよい)にアクティブにしているのはこのた
めである。
【0067】また、例えばアクティブな分割電極基部1
Aの両隣の個別電極リード4を同時に駆動対象にすると
個別電極ドライバ回路20がオンのときには2つの個別
電極リード4を介して電流が流れ、その分だけ電源40
や分割電極基部1Aの電流容量が増えるので、分割電極
基部1Aがアクティブなときには1番および6番、7番
および10番、・・・・、6i−5および6i番の各々
何れか一方の発熱体セル6を発熱対象セルとし、分割電
極基部1Bがアクティブなときには2番および3番、8
番および9番、・・・・、6i−4および6i−1番の
各々何れか一方の発熱体セル6を発熱対象セルとし、分
割電極基部1Cがアクティブなときには4番および5
番、10番および11番、・・・・、6i−3および6
i−2番の各々何れか一方の発熱体セル6を発熱対象セ
ルとするなど、分割電極基部1A、1B,1Cを時分割
駆動するとともにアクティブ状態にある分割電極基部
(1A,1B,または1C)から幅方向に突設された共
通電極リードの両隣の個別電極リード4も時分割駆動す
ることにより、同一の分割電極基部1A、1B,1Cか
ら幅方向に突設された共通電極リード2A,2B,2C
間に配される発熱体セル6の全て(本例では6個)を時
分割駆動するとよい。時分割駆動によるアクティブな1
つの分割電極基部に合わせて1つのレジスタ回路30の
みがアクティブとなるように電極制御信号A,B,Cに
応じてストローブ信号A,B,Cを設定しているのはこ
のためである。
【0068】また各発熱体セル6がレジスタ回路30内
に設けられた対応するラッチA,Bから出力された適正
な発熱データにしたがって駆動されるようにする。スト
ローブ信号A,B,Cに基づいてレジスタ回路30を唯
一選択的にアクティブにするだけでなく、レジスタ切替
信号に基づいてレジスタ回路30内のラッチA,Bを切
り替えているのはこのためである。以下具体的に説明す
る。
【0069】図2および図3に示すように、各個別電極
リード4にはドライバ回路(本例ではトランジスタ)2
0の出力端子(本例ではコレクタ)が接続される。個別
電極ドライバ回路20の入力端子(本例ではベース)に
はレジスタ回路30の出力端子が接続される。
【0070】各レジスタ回路30は、図3に示すよう
に、縦列接続された2つのラッチA,B(前段がラッチ
Bで後段がラッチA)からなる2ビットのシフトレジス
タ31とレジスタ切替信号に基づいてラッチA,Bの出
力データ(発熱データ)の何れか一方を選択するための
切替回路32からなり、切替回路32の出力がレジスタ
回路30の出力端子となっている。
【0071】各ラッチA,Bには該ラッチA,Bの出力
バッファ(不図示)をオンさせるためのストローブ信号
が入力されており、ストローブ信号がアクティブ(本例
ではハイレベル)のときにラッチA,Bからデータが出
力され、切替回路32により選択された方のラッチの出
力データが個別電極ドライバ回路20に向けて出力され
るようになっている。
【0072】切替回路32は、ラッチクロックが入力さ
れることによりラッチBの出力を選択し、レジスタ切替
信号が入力されることによりラッチAの出力を選択する
ように構成されている。
【0073】各レジスタ回路30は、後段のラッチAの
出力データが次段のレジスタ回路30の前段のラッチB
に入力されるように縦列接続されており、これにより各
レジスタ回路30には発熱データである2ビットのオン
オフデータ(0,1)が記憶されるようになっている。
換言すれば、シリアルデータとして1番のレジスタ回路
30に入力された発熱データが、縦列接続された各レジ
スタ回路30によってパラレルデータに変換されるよう
に構成されている。
【0074】ストローブ信号は電極基部1(共通電極
3)の分割数N(本例ではN=3)に等しい3つが用意
され、ストローブ信号Aは1番,4番,・・・,Nk−
2番のレジスタ回路30へ、ストローブ信号Bは2番,
5番,・・・,Nk−1番のレジスタ回路30へ、スト
ローブ信号Cは3番,6番,・・・,Nk番のレジスタ
回路30へというように、各ストローブ信号A,B,C
が縦列接続されたレジスタ回路30に順次繰り返して入
力される。なお、kは個別電極ドライバ回路20やレジ
スタ回路30のユニット数であり、1ユニットは分割数
(=N)分の個別電極ドライバ回路20やレジスタ回路
30で構成される。
【0075】ここで1番の個別電極リード4に対応する
1番のレジスタ回路30のラッチBに発熱データである
シリアルデータが入力されると、転送クロックにしたが
ってデータがラッチされた後順次後段の各レジスタ回路
30にシフト転送される。2n個分のシフト動作が完了
した後にラッチクロック(例えば立ち上がりパルス)が
入力されるとシフト動作が停止され、各ラッチA,Bに
発熱データ(全体で2n個分の制御データ)が記憶され
る。以下、各レジスタ回路30に示した括弧内のエレメ
ント番号(段数)nを用いてラッチnA,nBなどとい
う。
【0076】これにより、1番のレジスタ回路30のラ
ッチ1Bには1番の発熱体セル(発熱素子)6を駆動
(オンオフ)するデータが、ラッチ1Aには2番の発熱
体セル6を駆動するデータが、ラッチ2Bには3番の発
熱体セル6を駆動するデータがラッチされる。以下順に
ラッチnBには2n−1番の発熱体セル6を駆動するデ
ータが、ラッチnAには2n番の発熱体セル6を駆動す
るデータが、ラッチされる。つまり、入力されたシリア
ル形式の発熱データがパラレル形式の発熱データに変換
され、ストローブ信号A,B,Cがアクティブのときに
各ラッチA,Bから発熱データが切替回路32に向けて
出力される。
【0077】発熱体セル6を発熱させるための駆動タイ
ミングとしては、主走査の1サイクルをレジスタ切替信
号によって2つに区分し、その前半の半サイクルにはラ
ッチBを選択するとともに電極制御信号Aとストローブ
信号Aあるいは電極制御信号Bとストローブ信号Bをそ
れぞれペアにして順にアクティブにし、後半の半サイク
ルにはラッチAを選択するとともに電極制御信号Bとス
トローブ信号Aあるいは電極制御信号Aとストローブ信
号Bをそれぞれペアにして順にアクティブにするように
なっている。
【0078】これにより、前半および後半ともにレジス
タ回路30および対応する個別電極ドライバ回路20が
2つおきに順次切り替わってアクティブとなり、結果的
には、時分割駆動により順にアクティブになる分割電極
基部(1A,1B,または1C)に隣接する個別電極リ
ード4も前記アクティブ状態の期間内において時分割駆
動される。そして各発熱体セル6に対応するラッチ(A
またはB)がレジスタ切替信号によって選択され、同一
の分割電極基部1A、1B,1Cから幅方向に突設され
た共通電極リード2A,2B,2C間に配される発熱体
セル6の全てが選択されたラッチ(AまたはB)から出
力された適正な発熱データにしたがって時分割駆動され
る。
【0079】例えば、図4に示すように前半の半サイク
ルにおいては、コモン電極A,B,Cの順に且つストロ
ーブA,B,Cの順にアクティブにしており、図2およ
び図3に示す各発熱体セル6は、「1,7,13,・・
・,2N(k−1)+1」、「3,9,15,・・・,
2N(k−1)+3」、「5,11,17,・・・,2
N(k−1)+5」のように各発熱体セル6が時分割で
順次駆動対象セルとなり、発熱データがオンデータのと
き(発熱すべき旨を示しているとき)は対応する個別電
極ドライバ回路20がオンして発熱体セル6が発熱する
ことになる。一方、レジスタ切替信号が入力された後の
後半の半サイクルにおいては、コモン電極B,C,Aの
順に且つストローブA,B,Cの順にアクティブにして
おり、図2および図3に示す各発熱体セル6は、「2,
8,14,・・・,2N(k−1)+2」、「4,1
0,16,・・・,2N(k−1)+4」、「6,1
2,18,・・・,2N(k−1)+6」のように各発
熱体セル6が時分割で順次駆動対象セルとなり、発熱デ
ータがオンデータのとき(発熱すべき旨を示していると
き)は対応する個別電極ドライバ回路20がオンして発
熱体セル6が発熱することになる。なお、分割数Nは3
であり、kは上記同様個別電極ドライバ回路20やレジ
スタ回路30のユニット数である。
【0080】このような時分割駆動による発熱駆動制御
を行なうことにより、制御対象以外の発熱体セル6にお
ける不要発熱量を制御対象の発熱体セル6における発熱
量の4%とすることができ、発熱体セル6の数に応じた
最大解像度を維持することができるとともに、不要発熱
量を2分割型厚膜ヘッドよりも低減して精度の高い発熱
制御を行なうことができる。
【0081】上記実施形態では、分割電極基部1A、1
B,1Cを時分割駆動する独立駆動モードにするととも
にアクティブ状態にある分割電極基部(1A,1B,ま
たは1C)から幅方向に突設された共通電極リードの両
隣の個別電極リード4も時分割駆動し、同一の分割電極
基部1A、1B,1Cから幅方向に突設された共通電極
リード2A,2B,2C間に配される発熱体セル6の全
てを時分割駆動していたが、電源40や分割電極基部1
A,1B,1Cの電流容量を問題としない場合には、ア
クティブ状態にある分割電極基部(1A,1B,または
1C)から幅方向に突設された共通電極リードの両隣の
個別電極リード4を同時に駆動して電極リード間に位置
する2つの発熱体6を同時に発熱させるように制御して
もよい。
【0082】アクティブな共通電極リードの両隣の個別
電極リード4を同時に駆動するには、ストローブ信号
A,B,Cを2つずつ同時にH(ハイ)にする必要があ
る。また、この場合、一方の発熱体6は前段のレジスタ
回路30のラッチBの出力データに基づいて発熱駆動さ
れ、他方の発熱体6は後段のレジスタ回路30のラッチ
Aの出力データに基づいて発熱駆動されるように、各レ
ジスタ回路30の構成や該レジスタ回路30に入力され
るレジスタ切替信号のタイミングを変更する必要があ
る。
【0083】次に共通電極3の電極基部1を偶数個に分
割する一例としての4分割型厚膜ヘッドを用いる場合に
おける発熱駆動方法および装置の具体的な態様について
説明する。
【0084】図5は4分割型厚膜ヘッドにおける抵抗体
5の発熱体セル6を発熱駆動するための駆動回路を平面
図とともに示した図、図6は4分割型厚膜ヘッドにおけ
る駆動回路の詳細を示したブロック図、図7は4分割型
厚膜ヘッドにおける発熱駆動のタイミングチャートであ
る。
【0085】図示するように、電極制御信号Dやストロ
ーブ信号Dを新たに設けて4分割に対応しているが、基
本的な回路構成や制御タイミングは上記3分割型厚膜ヘ
ッドにおける場合と同様である。
【0086】この4分割型厚膜ヘッドを用いる場合の発
熱駆動回路の構成およびタイミングは以下の通りであ
る。
【0087】分割電極基部1Aがアクティブなときには
1番および8番、9番および16番、・・・・、8i−
7および8i番の各々何れか一方の発熱体セル6を発熱
対象セルとし、分割電極基部1Bがアクティブなときに
は2番および3番、10番および11番、・・・・、8
i−6および8i−5番の各々何れか一方の発熱体セル
6を発熱対象セルとし、分割電極基部1Cがアクティブ
なときには4番および5番、12番および13番、・・
・・、8i−4および8i−3番の各々何れか一方の発
熱体セル6を発熱対象セルとし、分割電極基部1Dがア
クティブなときには6番および7番、14番および15
番、・・・・、8i−2および8i−1番の各々何れか
一方の発熱体セル6を発熱対象セルとするなど、分割電
極基部1A、1B,1C,1Dを時分割駆動するととも
にアクティブ状態にある分割電極基部(1A,1B,1
C,または1D)から幅方向に突設された共通電極リー
ドの両隣の個別電極リード4も時分割駆動することによ
り、同一の分割電極基部1A、1B,1C,1Dから幅
方向に突設された共通電極リード2A,2B,2C,2
D間に配される発熱体セル6の全て(本例では8個)を
時分割駆動する構成およびタイミングにする。
【0088】例えば、図7に示すように前半の半サイク
ルにおいては、コモン電極A,B,C,Dの順に且つス
トローブA,B,C,Dの順にアクティブにしており、
図5および図6に示す各発熱体セル6は、「1,9,1
7,・・・,2N(k−1)+1」、「3,11,1
9,・・・,2N(k−1)+3」、「5,13,2
1,・・・,2N(k−1)+5」、「7,15,2
3,・・・,2N(k−1)+7」のように各発熱体セ
ル6が時分割で順次駆動対象セルとなり、発熱データが
オンデータのとき(発熱すべき旨を示しているとき)は
対応する個別電極ドライバ回路20がオンして発熱体セ
ル6が発熱することになる。一方、レジスタ切替信号が
入力された後の後半の半サイクルにおいては、コモン電
極B,C,D,Aの順に且つストローブA,B,C,D
の順にアクティブにしており、図5および図6に示す各
発熱体セル6は、「2,10,18,・・・,2N(k
−1)+2」、「4,12,20,・・・,2N(k−
1)+4」、「6,14,22,・・・,2N(k−
1)+6」、「8,16,24,・・・,2N(k−
1)+8」のように各発熱体セル6が時分割で順次駆動
対象セルとなり、発熱データがオンデータのとき(発熱
すべき旨を示しているとき)は対応する個別電極ドライ
バ回路20がオンして発熱体セル6が発熱することにな
る。
【0089】なお、分割数Nは4であり、kは上記同様
個別電極ドライバ回路20やレジスタ回路30のユニッ
ト数である。
【0090】このように時分割駆動による発熱駆動制御
を行なうと、制御対象以外の発熱体セル6の数が2・4
−1=7となり、制御対象以外の発熱体セル6における
不要発熱量を制御対象の発熱体セル6における発熱量の
1/72(≒2%)とすることができ、発熱体セル6の
数に応じた最大解像度にすることができるとともに、不
要発熱量を2分割型厚膜ヘッドよりも著しく低減して精
度の高い発熱制御を行なうことができる。
【0091】ここで上記実施形態のように、各分割電極
基部1A,1B,1C,1Dを時分割駆動する独立駆動
モード(高画質モード)とすると精度の高い発熱制御に
より高画質な印刷結果が得られる一方、時分割駆動の分
だけ印刷や穿孔に時間がかかり、精度の高い発熱制御を
必要としない場合には、待ち時間などの無駄が生じてし
まう。
【0092】したがって、精度の高い発熱制御を必要と
しない場合には、1つの個別電極リードを挟む両側の共
通電極リードがそれぞれ異なるグループに属するように
分割電極基部1A,1B,1C,1Dをグループ分け
し、該グループごとにグループ内の分割電極基部に同時
に発熱駆動用電圧を印加する(複数個纏めて駆動する)
とともに各グループを時分割駆動する同時駆動モードに
設定すれば、発熱体セル6の数に応じた最大解像度を維
持するとともに駆動時間の短縮を図ることができる。
【0093】なお、厚膜型サーマルヘッドを使用する装
置によっては、高精度モードと同時駆動モードのいずれ
か一方のみの設定ではなく、ユーザの選択操作や画像種
類に応じてモードを選択できるようにすることが望まし
い。したがって、各分割電極基部を独立駆動する高精度
モードとグループ内の分割電極基部に同時に発熱駆動用
電圧を印加する同時駆動モードとを切替え可能に構成す
る。
【0094】ここで、分割電極基部1A,1B,1C,
1Dを上述のようにグループ分けする場合、1)お互い
に隣接しない複数の分割電極基部を探しグループ化す
る、2)全ての分割電極基部がグループ化されるまで
1)の処理を繰り返す、3)お互いに隣接しない複数の
分割電極基部を探すことができないときにはその分割電
極基部のみを1つのグループとする、という手順を踏む
とグループ分けを簡単にできる。
【0095】上記4分割型厚膜ヘッドの場合、電極基部
1は、2つの分割電極基部1A,1Cからなるグループ
と、2つの分割電極基部1B,1Dからなるグループと
に分けることができる。
【0096】分割電極基部1A,1Cと分割電極基部1
B,1Dのそれぞれに同時に発熱駆動用電圧を印加する
とともに各グループを時分割駆動する同時駆動モードと
する場合の駆動制御のタイミングチャートを図8に示
す。この場合には、電極制御信号A,C且つB,Dの各
2つを同時にアクティブにして1サイクル当たりの駆動
時間を1/2に短縮する。また、電極制御信号A,Cお
よびB,Dの各2つを同時にアクティブにするのに合わ
せて、ストローブ信号A,CおよびB,Dの各2つを同
時にアクティブにする。これにより、前半の半サイクル
には、分割電極基部1A,1Cが同時にアクティブにな
るとともにストローブ信号A,Cが同時にアクティブに
なり、その後分割電極基部1B,1Dが同時にアクティ
ブになるとともにストローブ信号B,Dが同時にアクテ
ィブになるので、発熱体セルは「1,5,9,13,1
7,21,・・・」、「3,7,11,15,19,2
3,・・・」の順にしたがって発熱駆動が行なわれる。
一方、後半の半サイクルには、分割電極基部1A,1C
が同時にアクティブになるとともにストローブ信号B,
Dが同時にアクティブになり、その後分割電極基部1
B,1Dが同時にアクティブになるとともにストローブ
信号A,Cが同時にアクティブになるので、発熱体セル
は、「4,8,12,,16,20,・・・,n」、
「2,6,10,14,18,・・・」の順にしたがっ
て発熱駆動が行なわれる。
【0097】この場合、発熱制御のサイクルは前述の精
度を求めた駆動方法と比較して1/2に短縮されている
が、分割電極基部の配列構造としては実質的には2分割
の場合と同様となり、同時に発熱駆動の対象となる発熱
体セル6(例えば1番と5番)に挟まれた発熱体セル6
の数は3個となり不要発熱量は上昇する結果になるが、
1つの個別電極4(例えば2番)を挟む両側の共通電極
リード(前例では2番と3番)に互いに異なるタイミン
グで前記発熱駆動用の直流電圧Eが印加されるように分
割電極基部1A,1Cあるいは1B,1Dの組合せでグ
ループ化しているので、2分割とした場合と同様に解像
度低下が生じない。
【0098】したがって、例えば昇華型プリンタにこの
4分割型厚膜ヘッドを使用することにより、多階調のカ
ラー印刷を行なう際には高精度の発熱制御が可能な独立
駆動モード(高精度モード)に設定することによりC,
M,Yの3原色の色バランスを崩さないように発熱量を
正確に制御することができる一方、モノクロ印刷を行な
う際には多少の発熱量のばらつきがあっても画質上問題
になることがないので同時駆動モードに設定すること
で、高速印刷を行なうことができる。
【0099】なお、上記1)〜3)の条件にしたがって
分割電極基部をグループ分けする場合、3分割のときに
は全ての分割電極基部が上記3)に該当し3つのグルー
プすなわち3分割のままとなるので、3分割型厚膜ヘッ
ドを使用する場合には、発熱体セル6の数に応じた最大
解像度を維持するとともに駆動時間の短縮を図るという
同時駆動モードに設定することはできない。
【0100】以上、分割電極基部を奇数に分割する実施
形態として3分割型厚膜ヘッドを例に、また分割電極基
部を偶数に分割する実施形態として4分割型厚膜ヘッド
を例に、分割電極基部(共通電極)を3つ以上に分割し
た本発明の厚膜型サーマルヘッド並びにこのヘッドの発
熱駆動装置の好ましい実施形態を説明したが、本発明は
上記実施形態に限定されず、分割電極基部を5以上に分
割した形態のものであってもよい。この場合には、上記
各実施形態に準じて分割数に応じた発熱駆動のタイミン
グに修正して発熱駆動すればよい。なお、上記各実施形
態における発熱駆動のタイミングは一例であって、その
他の駆動タイミングとしてもよいのはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の厚膜型サーマルヘッドを示す概念図で
あって、共通電極の分割電極基部をN個(Nは3以上の
正の整数)に分割した形態のN分割型厚膜ヘッドの電極
部分の基本構成を示す概略平面図(A)および断面図
(B)〜(F)
【図2】3分割型厚膜ヘッドにおける抵抗体の各発熱体
セルを発熱駆動するための駆動回路を平面図とともに示
した図
【図3】3分割型厚膜ヘッドにおける駆動回路の詳細を
示したブロック図
【図4】3分割型厚膜ヘッドにおける独立駆動モードの
発熱駆動のタイミングチャート
【図5】4分割型厚膜ヘッドにおける抵抗体の発熱体セ
ルを発熱駆動するための駆動回路を平面図とともに示し
た図
【図6】4分割型厚膜ヘッドにおける駆動回路の詳細を
示したブロック図
【図7】4分割型厚膜ヘッドにおける独立駆動モードの
発熱駆動のタイミングチャート
【図8】4分割型厚膜ヘッドを使用する場合において、
同時駆動モードとする場合の駆動制御のタイミングチャ
ート
【図9】厚膜ヘッドの電極部分の基本構成を示す平面図
【図10】図9におけるP−P線断面図(A)、Q−Q
線断面図(B)
【図11】2分割型厚膜ヘッドの電極部分の基本構成を
示す平面図(A)および断面図(B)〜(D)
【図12】抵抗体の各発熱体セルを発熱駆動するための
駆動回路を平面図とともに示した図
【符号の説明】
1 電極基部 1A〜1D 分割電極基部 2 共通電極リード 3 共通電極 4 個別電極リード 5 発熱抵抗体 6 発熱体セル 10 共通電極ドライバ回路 10A〜10D 分割共通電極ドライバ回路 20 個別電極ドライバ回路 30 レジスタ回路 31 シフトレジスタ 40 電源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に延びる電極基部および該電
    極基部から該電極基部の幅方向に突設され該電極基部の
    長手方向に所定間隔を開けてクシ歯状に並んだ多数の共
    通電極リードからなる共通電極と、各共通電極リードの
    間に配された個別電極リードと、前記共通電極リードと
    前記個別電極リードとに接触して前記長手方向に延びる
    発熱抵抗体とを備えてなる厚膜型サーマルヘッドにおい
    て、 前記電極基部が互いに電気的に絶縁が取られて前記幅方
    向に並ぶ3以上の分割電極基部からなるとともに各分割
    電極基部から前記共通電極リードが突設され、各分割電
    極基部から突設された前記共通電極リードが1本ずつ各
    分割電極基部の前記幅方向の並び順に並んで配されると
    ともにこの並びが周期的に繰り返されていることを特徴
    とする厚膜型サーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 前記各分割電極基部にそれぞれ独立に
    発熱駆動用電圧を時分割で印加する独立駆動モードで前
    記各分割電極基部を駆動する共通電極駆動回路と、前記
    発熱抵抗体の前記共通電極リードと前記個別電極リード
    との間に位置する部分を発熱駆動するための発熱データ
    に基づいて前記発熱駆動用電圧が印加されている前記分
    割電極基部に対応する前記個別電極リードをオンオフ制
    御するとともに前記発熱駆動用電圧が印加されていない
    前記分割電極基部に対応する前記個別電極リードをオフ
    させる個別電極駆動回路とが設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の厚膜型サーマルヘッド。
  3. 【請求項3】 前記共通電極駆動回路が、前記独立駆
    動モードから、1つの個別電極リードを挟む両側の共通
    電極リードがそれぞれ異なるグループに属するように前
    記分割電極基部をグループ分けし該グループごとに前記
    発熱駆動用電圧を印加するとともに各グループを時分割
    駆動する同時駆動モードに切替え可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の厚膜型サーマルヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の厚膜型サーマルヘッド
    における前記発熱抵抗体の前記共通電極リードと前記個
    別電極リードとの間に位置する部分を発熱データに基づ
    いて発熱駆動する装置であって、 前記各分割電極基部にそれぞれ独立に発熱駆動用電圧を
    時分割で印加する独立駆動モードで前記各分割電極基部
    を駆動する共通電極駆動回路と、前記発熱データに基づ
    いて前記発熱駆動用電圧が印加されている前記分割電極
    基部に対応する前記個別電極リードをオンオフ制御する
    とともに前記発熱駆動用電圧が印加されていない前記分
    割電極基部に対応する前記個別電極リードをオフさせる
    個別電極駆動回路とを備えてなることを特徴とする厚膜
    型サーマルヘッドの発熱駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記共通電極駆動回路が、前記独立駆
    動モードから、1つの個別電極リードを挟む両側の共通
    電極リードがそれぞれ異なるグループに属するように前
    記分割電極基部をグループ分けし該グループごとに前記
    発熱駆動用電圧を印加するとともに各グループを時分割
    駆動する同時駆動モードに切替え可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の発熱駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016068269A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 東芝ホクト電子株式会社 サーマルヘッド

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