JP2002126762A - 水の改質方法 - Google Patents

水の改質方法

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JP2002126762A
JP2002126762A JP2000360328A JP2000360328A JP2002126762A JP 2002126762 A JP2002126762 A JP 2002126762A JP 2000360328 A JP2000360328 A JP 2000360328A JP 2000360328 A JP2000360328 A JP 2000360328A JP 2002126762 A JP2002126762 A JP 2002126762A
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supply pipe
cartridge
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air
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English (en)
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Koichi Hara
幸一 原
Michiko Imai
美智子 今井
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NIPPON GIKEN HOKUETSU KK
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NIPPON GIKEN HOKUETSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気分解することなく需要者の求める任意の
ミネラル濃度と酸化還元電位のミネラル還元水に短時間
で処理する水の改質方法を提供する。 【構成】 貯水容器1内に、活性材24を収納したカー
トリッジ15Aが満水位面13より上になるように着脱
自在に給水管11の上端部17が配置され、給水管11
の下端部17近傍にエアを吐出し、吐出されたエアの上
昇により循環水流が発生する。所定時間水Wを循環する
ことにより、循環水流でカートリッジ15A内を活性材
24が遊動し、ミネラル類の溶出と酸化還元電位の低下
とともにミネラル類のイオン化が効率的に行われる。循
環を停止すると、活性材24は水Wに触れないためミネ
ラル類の溶出と電位の低下は終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水の改質方法に関する
ものである。詳しくは、需要者が希望する任意の酸化還
元電位並びにミネラル量に水道水を処理したミネラル還
元水を製造する水の改質方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、おいしい水に関心がもたれるよう
になってきている。これは都市部の水道水は原水の水質
の劣化が進んでおり、原水を浄水場でろ過し、大量の殺
菌剤を投入して浄化している。しかし、浄化されても強
い塩素(カルキ)臭・塩素の副産物であるトリハロメタ
ンの検出・カビ臭等があるため、消費者が水道水を直接
飲むことはほとんどなく、浄水器を通した水やミネラル
ウォーターを購入して飲料水としている。ところが、家
庭用の浄水器は活性炭と中空ろ過膜等のフィルターの単
独あるいはこれらを組み合わせたものがほとんどで、残
留塩素やカビ臭を除去するが、体に必要とされるミネラ
ル類も同時に除去してしまい無味無臭のおいしくない水
となってしまっている。
【0003】そこで、水にこだわる人達は、ミネラルウ
ォーターを購入したり、自然の湧き水のある所まで行っ
て湧き水を空容器に詰めて飲料水・コーヒー・お茶・炊
飯用の水として使用している。同様に、手打ちそば・手
打ちうどん等の練り水にこだわる飲食店・食品加工業者
は、地下水の湧出する場所に店や工場を建てたり、地下
水を運んで製造しているが、希望のミネラル量の水質を
得ることができず、また、汚染による水質の低下の虞の
懸念があった。
【0004】一方、水の酸化還元電位も注目されてい
る。酸化還元電位は高い方向にあると腐敗傾向を示すた
め電位は低いほうがよいとされ、一般の水道水は地域差
もあるが酸化還元電位は+500mV〜+700mVと
高く酸化傾向であるのに対し、体の各臓器の酸化還元電
位は+100mV〜−200mVの還元傾向である。還
元電位が低いと活性酸素の生成を抑制する効果があるこ
とが知られており、一般の水道水を飲料用としても電位
が酸化方向に傾いてしまうため、飲料水は体の各臓器の
電位差と少ないものが良いといわれている。また、還元
電位が低いと水のクラスターが小さくなっており、あわ
せてミネラル類の溶出とそのイオン化が促進される。イ
オン化されたミネラルは水のクラスターが小さくなって
いることから体への吸収も良く、そばやうどんのコシや
ネバリが増すことやパンのふくらみが良く・シットリ感
が長持ちし、豆腐製造時に大豆が柔らかく煮える事も知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、水道水を活性
炭に通しカルキ臭やカビ臭を除去し天然石等のミネラル
を添加するミネラル水製造装置が多数出願されている。
これらは、本体がストレーナ形状のものが多く、入水口
と出水口を有するストレーナの内部に活性炭と天然石等
を密に充填し通水するものや、国際公開番号WO96/
15990号公報には貯水槽内にミネラル活性石を密に
収納したフィルターを設け、フィルター下部からエアを
吹き出し、泡の上昇により生ずる循環水流と泡の分裂の
際に発生する振動によりミネラル活性石からミネラル成
分を溶出するようにしたミネラル活性製造装置が開示さ
れている。
【0006】また、水の酸化還元電位を下げるものとし
ては、特開平10−43773号公報には一般水道水ま
たは自然水を高電圧(200V)下で電気分解し、溶質
としてミネラルバランス塩を添加溶解してミネラルバラ
ンス強アルカリイオン水を得、これに一般水道水または
自然水を加えて撹拌し、ついでミネラル還元改質を施す
ミネラルバランス還元イオン水の製造方法が開示されて
いる。
【0007】しかし、上記のストーレーナタイプのもの
は蛇口の元あるいは蛇口の先に設けられ、使用していな
い時はストレーナ内に水が溜まったままで天然石等から
ミネラルが溶出し続け、蛇口を開くと最初にストレーナ
内に溜まったミネラル分の濃い水が出て、その後徐々
に、水道水量とストレーナ内に充填された天然石等の量
に応じた一定濃度の薄いミネラル分の溶出した水が蛇口
から供給されるものでミネラル量が安定せず、水温によ
ってもミネラルの溶出量が変動するものであった。ま
た、国際公開番号WO96/15990号公報のものは
ミネラル活性石を密に収納したフィルターが常時貯水槽
内の水に浸漬されているため、循環が終わってもミネラ
ルの溶出が続き、取水開始時のミネラル量と取水終了時
のミネラル量が異なり、安定したミネラル量を含む水を
供給できないものであった。
【0008】また、特開平10−43773号公報のも
のは、一定のミネラル量の水を得られるものの、高価な
ミネラルバランス塩を水道水に溶かした後、高電圧(2
00V)で電気分解し、得られた強アルカリイオン水を
水道水で希釈してから使用しなければならず不便なもの
でありコストも非常にかかり、上述のものはそば、業務
用の例えば、うどん、パン生地、ピザ生地等の練り水あ
るいは豆腐等食品原材料に大量に水を使用する食品加工
業者等の需要者の任意の酸化還元電位並びにミネラル量
に処理したミネラル還元水を提供できるものではなかっ
た。
【0009】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものでその目的とするところは、高電圧で電気分解する
ことなく需要者の求める任意のミネラル濃度と酸化還元
電位のミネラル還元水に短時間で処理する水の改質方法
を提供しようとするものである。
【0010】また、地域,季節の違いによる水温の変化
に関係なく需要者の求める任意のミネラル濃度と酸化還
元電位のミネラル還元水に処理する水の改質方法を提供
しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、水を還
元触媒もしくは天然石,セラミックの少なくとも1種類
と還元触媒とからなる活性材に接触通過させて水を改質
するもので、水を前記活性材に接触通過させることによ
り、水の酸化還元電位を低下させることができ、水の酸
化還元電位が低下することにより活性材から溶出したミ
ネラル類のイオン化が促進される。
【0012】また、前記活性材を収納した容器であるカ
ートリッジ(以下、単にカートリッジという)を水面上
に配置し、このカートリッジ内の活性材に水を接触通過
させたものであるので、水の供給を停止すると活性材は
水と接触しないためミネラル類の溶出もせず、循環時間
の設定により任意のミネラル量と水の酸化還元電位の低
下にともないミネラル類のイオン化が促進されたミネラ
ル還元水を造ることができる。
【0013】また、前記カートリッジに前記活性材が遊
動自在に収納され、このカートリッジ内の活性材に水を
接触通過させるものなので、循環水流に応じて天然石,
還元触媒,セラミック粒の少なくとも1種類がカートリ
ッジ内を遊動するので、水との接触時間が多くなりミネ
ラル類溶出と酸化還元電位の低下にともなうミネラル類
のイオン化が促進される。
【0014】また、貯水容器内に蓄えられた水を加熱す
る加熱手段をこの貯水容器に設けたものなので、所定温
度まで加熱された貯水容器内の水を循環するため地域,
季節の違いによる水温の変化に関係なくミネラル類溶出
と酸化還元電位の低下にともなうミネラル類のイオン化
が促進され、任意のミネラル量,酸化還元電位に処理し
たミネラル還元水を得られる。
【0015】また、前記貯水容器内を加圧する加圧手段
を設けたものなので、加圧状況下で水の循環を行うこと
で、ミネラル類溶出と酸化還元電位の低下にともなうミ
ネラル類のイオン化が促進される。
【0016】また、前記貯水容器内に配置される前記カ
ートリッジに振動を付与する振動手段を設けたものなの
で、水の循環中に活性材に振動を与えるためミネラル類
溶出と酸化還元電位の低下にともなうミネラル類のイオ
ン化が促進される。
【0017】また、前記貯水容器内に配置される前記カ
ートリッジに電磁波を照射する電磁波照射手段を設けた
ものなので、循環中の水が電磁波の照射により水分子の
運動が活発になり活性材に作用するためミネラル類溶出
と酸化還元電位の低下にともなうミネラル類のイオン化
が促進される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の水の改質方法を具体化し
た水の改質装置の第1実施形態を第1図〜第3図を参照
して以下に説明する。
【0019】第1図は本発明の水の改質装置の第1実施
形態を示す模式図で、1は上面が開口された貯水容器で
あり、この貯水容器1の上部には蓋2が止め具(図示せ
ず)で開閉自在に設けられ、貯水容器1の下部には貯水
容器1内部と連通した出水口3と、この出水口3にはミ
ネラル還元水に混ざる天然石の微紛をろ過するフィルタ
ー4とバルブ5が設けられている。蓋2上には原水(水
道水)を取り入れる取水口6を有し貯水容器1内に挿入
され原水をろ過吸着する活性炭等を内部に充填したプレ
フィルター7と、給気ポンプ8と給気ポンプ8より送気
されるエアをろ過するエアフィルター9を経由し貯水容
器1内より蓋2を貫通して蓋2上に突出するエア供給管
10の一端と接続する給気管11の接続部12と、満水
位面13を越えて給水された水Wを満水位面13まで排
水するオーバーフロー管14とが設けられている。
【0020】貯水容器1内には、カートリッジ15Aが
着脱自在に取り付けられる給水管16の上端部17が満
水位面13より上になるように支持部材(図示せず)で
配置されている。この給水管16の下端部18はラッパ
状の吸込口19となっており、下端部18近傍には給気
ポンプ8からのエアがエア供給管10を経て給水管16
内に吐出するエア吐出口20が配置された膨大部21が
形成される。
【0021】カートリッジ15Aは、第2図に示すよう
に上面と下面の開口部22がメッシュ23で覆われた略
逆円錐台形に形成され、内部には活性材24の小片が封
入されている。この活性材24は例えば医王石等の薬石
と呼ばれる天然石25を1辺5mm程度もしくはそれ以
下の様々な粒度としたものと例えばマグネシウム合金等
を主とする粒状の還元触媒26とセラミック粒27等が
組み合わされて使用される。カートリッジ15Aへの活
性材24の充填量はカートリッジ15Aの高さの3分の
1程度から2分の1とし活性材24が循環水流によりカ
ートリッジ15A内を充分に遊動する空間を設けてあ
る。カートリッジ15Aの下部は、給水管16の上端部
17と差し込み式あるいはねじ込み式等の容易に取り外
し可能な構造で嵌合されている。
【0022】次に、本実施形態の作用を説明する。原水
(水道水)がプレフィルター7を通過して貯水容器1内
に給水され、水位が満水位面13を越えオーバーフロー
管14から水Wが排水されたら給水を終了する。次いで
給気ポンプ8に通電し所定時間給気を開始する。給気さ
れたエアは給気管11,エアフィルター9,エア供給管
10を経由して給水管16の膨大部21内に設けられた
エア吐出部20より送気され給水管16内を上昇する。
この上昇に伴い貯水容器1内の水Wは給水管16の下端
部18の吸込口19から吸込まれエアとともに給水管1
6内を上昇し、給水管16の上端部17に着脱自在に設
けられたカートリッジ15Aの下面開口部22より流入
し、カートリッジ15Aの上面開口部22より貯水容器
1内に流出する循環を所定時間繰り返す。この時、カー
トリッジ15A内の活性材24は、第3図に示すように
カートリッジ15A内を通過する気泡交じりの水流によ
り撹拌されカートリッジ15A内を上昇・沈降を繰り返
す遊動状態となり、これにより水との接触時間が増加
し、ミネラル類の溶出と水の酸化還元電位の低下とそれ
に伴うミネラル類のイオン化が効率的に行われる。
【0023】所定時間が経過したら、給気ポンプ8への
通電を切断すると給水管16内へのエアの供給が断たれ
て水の循環が終了すると水Wは満水位面まで低下し、カ
ートリッジ15Aが満水位面13より上に配置されてい
るため水Wに浸漬されず水の酸化還元電位の低下とミネ
ラル類の溶出も終了する。
【0024】カートリッジ15Aとプレフィルター7は
使用により、有機物質等が内部の活性材24,活性炭等
に付着して性能が劣化するので、定期的に交換する。カ
ートリッジ15Aの交換は、蓋2上の給気管11とエア
供給管13の接続部12を外し、止め具(図示せず)を
外すと貯水容器1より蓋2を外すことができ、着脱自在
に設けられたカートリッジ15Aを取り外し新しいもの
と交換する。プレフィルター7は、蓋2に挿入して取り
付けてあるので、プレフィルター7上の取水口6に取り
付けられた給水ライン(図示せず)を取り外し、新しい
ものと交換する。これにより、常に性能の安定したカー
トリッジ15A,プレフィルター7を使用でき、所定時
間水の循環を行うことで安定した任意のミネラル量,酸
化還元電位のミネラル還元水を得られる。
【0025】水質についてPHはPH計,酸化還元電位
はORP計,ミネラル溶出量は溶出した無機イオンに換
算して導電率計で測定することができるが、本実施形態
の水の改質装置により処理された水は次のような性質を
有している。PH値は7.57,ORP(酸化還元電
位)は+614mV,導電率は162μsの水道水10
リットルを本装置で処理したところ、2.5w程度の小
型のエアポンプでの水の循環による酸化還元電位の低下
とミネラル成分の溶出により、約1時間の処理でpH値
が8.68,ORPが−100mV,導電率が222μ
sまで変化し、24時間経過後も水質の変化は見られな
かった。また、この処理水を用いてそば店でそばを打っ
てもらったところ、通常用いている水道水で打ったもの
と比較して麺にコシやネバリが出て好評であった。さら
に、処理水の水質測定はORP−100mvを目安とし
て測定を行ったが、後述の実施形態を含めて希望のOR
Pとしたければ還元触媒の量を増減すればよく、また、
希望のミネラル類の溶出量を増減したければ循環時間を
調整する等循環時間を任意の時間に設定することで常に
安定した水質のミネラル還元水を得ることができる。
【0026】このように、本発明の水の改質装置は、酸
化還元電位の下がった気泡交じりの水流を循環させるこ
とにより、カートリッジ15A内の活性材を遊動させて
ミネラル類を効率よく溶出させ、水の酸化還元電位を低
下によりミネラル類のイオン化を促進できるので、循環
時間を所定の時間に設定することで、任意の水質に処理
することが可能となる。また、カートリッジ15Aが着
脱自在に設けられ、交換も容易にできるので、活性材2
4の劣化によるミネラル還元水の水質の低下の虞もな
い。さらに、カートリッジ15Aが取り付けられる給水
管16は支持部材(図示せず)によって貯水容器1内に
立設されているので、貯水容器1内を清掃する場合も、
蓋2を取り外して支持部材(図示せず)とともに給水管
16を貯水容器1内より取り出すことで貯水容器1内に
突起物が一切ないため、清掃が容易に行うことができ
る。また、カートリッジ15Aが逆円錐台形に形成され
ているので循環水流により遊動した活性材24はカート
リッジ15A底部に戻り、水流により遊動を繰り返す。
【0027】上記実施形態は、最も基本となる形態につ
いて説明したが、貯水容器1のオーバーフロー管14を
設ける代わりに水位センサーを設け、給水ライン(図示
せず)に電磁弁((図示せず))等を設けて給水を自動
化するとともに、給気ポンプ8への通電と電磁弁の開閉
もタイマースイッチで行うようにすれば、給水から水循
環までが全て自動化される。また、水温,PH,OR
P,導電率の各測定器のセンサー部を貯水容器1内に設
け表示部とタイマースイッチを1ヶ所に設けることで水
循環と水質の監視が同時に行える。
【0028】次に、本発明の水の改質装置の第2実施形
態について第4図〜第6図を基に説明する。本実施形態
は、図5に示すカートリッジを適用した水の改質装置を
示すもので、第1実施形態と同一機能を有する部分につ
いては同一符号を用いて詳細な説明を省略する。
【0029】1は上面が開口された貯水容器で、この貯
水容器1の胴部にはオーバーフロー管14と下部の出水
口3にはフィルター4とバルブ5が設けてある。貯水容
器1には蓋2が取り外し自在に設けてあり、この蓋2上
にはプレフィルター7,空気抜き29,給気ポンプ8,
エアフィルター9が設けられ、蓋2内面にはカートリッ
ジ15Bが例えばねじ込み式で着脱自在に設けられてい
る。このカートリッジ15Bには給水管16の上端部1
7が取り付けられ、蓋2上のエアフィルター9よりのエ
ア供給管10が蓋2を貫通してカートリッジ15Bを通
り給水管16の下端部18近くまで伸びている。図5に
示すようにカートリッジ15Bは、円筒形で上部は密閉
され、下部はメッシュ23で覆われている。また、中央
には上部に放射状に吐出口30を有する管31が設けら
れ、給水管16の上端部17と着脱自在に接続される。
カートリッジ15B内の管31と区画される収納部32
には活性材24が収納される。
【0030】次に本実施形態の作用を説明する。原水
(水道水)を満水位面13まで給水する。次いで給気ポ
ンプ8に通電し所定時間給気を開始する。給気されたエ
アはエアフィルター9,エア供給管10下部のエア吐出
部20より送気され給水管16内を上昇する。この上昇
に伴い貯水容器1内の水Wは給水管16の下端部18の
吸込口19から吸込まれエアとともに給水管16,管3
1内を上昇し、カートリッジ15B内の吐出口30より
収納部32内に吐出しメッシュ23を通過して貯水容器
1内に流出して所定時間循環を繰り返す。この時、カー
トリッジ15B内の収納部32に収納される活性材24
は、収納部32内を通過する電位の下がった気泡交じり
の水流により撹拌され収納部32内を上昇・沈降を繰り
返す遊動状態となり、これにより水との接触時間が増加
し、ミネラル類の溶出と水の酸化還元電位の低下とそれ
に伴うミネラル類のイオン化が効率的に行われる。
【0031】所定時間が経過したら、給気ポンプ8への
通電を切断すると給水管16内へのエアの供給が断たれ
て水Wの循環が終了する。水Wは満水位面まで低下し、
カートリッジ15Bが満水位面13より上に配置されて
いるため水の酸化還元電位の低下とミネラル類の溶出も
終了する。
【0032】カートリッジ15Bとプレフィルター7は
使用により性能が劣化するので第1実施形態と同様に定
期的に交換できる。プレフィルター7は、蓋2にねじ込
みで取り付けてあるので、プレフィルター7上の取水口
6に取り付けられた給水ライン37を取り外し、新しい
ものと交換する。これにより常に安定した性能のカート
リッジ15B,プレフィルター7を使用でき、所定時間
水の循環を行うことで安定した任意のミネラル量,酸化
還元電位のミネラル還元水を得られる。
【0033】本実施形態の水の改質装置で得られたミネ
ラル還元水の水質は、前記第1実施形態と同様であっ
た。
【0034】また、水の循環の自動化と水質の監視につ
いては前記実施形態と同じようにすればよい。
【0035】図6は、カートリッジ15Bの変形例で、
収納部32を還元触媒26と天然石25,セラミック粒
27を収納する2室に分けたものである。このようにす
ると、上室33で還元触媒26が流動することにより水
Wの電位の低下とミネラル類の溶出が行われ、その電位
の低下した水Wが下室34内の天然石25,セラミック
粒27を通過することにより、効率的にミネラル類の溶
出とミネラル類のイオン化が行われる。
【0036】尚、第1実施形態の水の改質装置に図5,
図6に示したカートリッジも上部を密閉することで適用
できる。
【0037】次に、本発明の水の改質装置の第3実施形
態について第7図に基づいて説明する。本実施形態は前
記第1実施形態の水の改質装置に加熱手段を設けたもの
で、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して詳細
な説明は省略する。
【0038】第7図は、本発明の水の改質装置の第3実
施形態を示す模式図で、同図において、上面が開口され
た貯水容器1の上部には蓋2が止め具(図示せず)で開
閉自在に設けられ、貯水容器1の下部には貯水容器1内
部と連通した出水口3とフィルター4並びにバルブ5が
設けられている。蓋2上には給気ポンプ8とエアフィル
ター9を経由する給気管11と、蓋2上に突出するエア
供給管10の一端と接続する給気管11の接続部12と
プレフィルター7と温度計のセンサー40とが設けられ
ている。
【0039】貯水容器1内には、一端にカートリッジ1
5Aが着脱自在に取り付けられる給水管16の上端部1
7が満水位面13より上になるように支持部材(図示せ
ず)で配置されている。この給水管16の下端部18は
ラッパ状の吸込口19となっており、下端部18近傍に
は給気ポンプ8からのエアがエア供給管10を経て給水
管16内に吐出するエア吐出口20が形成される。ま
た、貯水容器1内に貯えられた水を加熱するヒーター3
5が設けられ、循環中の水温を所定温度に保つようにヒ
ーター35のON,OFFを繰り返す。
【0040】次に、本実施形態の作用を説明する。貯水
容器1内に満水位面13まで水Wが給水され、次いで、
ヒーター35が貯水容器1内の水を所定温度まで加熱す
る。水Wが所定温度まで加熱された後給気ポンプ8に通
電して給気を開始する。給気されたエアは給気管11,
エアフィルター9,エア供給管10を経由して給水管1
6内のエア吐出部20より送気され給水管16内を上昇
し、この上昇に伴い貯水容器1内の加熱された水Wは給
水管16の下端部18の吸込口19から吸込まれ給水管
16内を上昇し、給水管16の上端部17に着脱自在に
設けられたカートリッジ15Aの上面開口部より貯水容
器1内に流出し所定時間循環を繰り返す。
【0041】この時、カートリッジ15A内の活性材2
4は、カートリッジ15A内を通過する加熱された気泡
混じりの水流により撹拌されカートリッジ15A内を上
昇・沈降を繰り返す遊動状態となり、加熱されたことに
より水分子の運動が活発となった水Wとの接触時間が増
加し、さらに効率的にミネラル類の溶出と酸化還元電位
の低下とともにミネラル類のイオン化が促進される。
尚、ヒーター35は循環が終了するまでは、温度計によ
り水温を検知し所定温度を維持するようON,OFFを
繰り返す様にするのが望ましい。所定時間水Wの循環を
行い、ヒーター35並びに給気ポンプ8への通電を切断
すると、給水管16内へのエアの供給が断たれて水Wは
満水位面13まで低下し、カートリッジ15Aが満水位
面13より上に配置されているため活性材24が水Wと
浸漬せずに水の酸化還元電位の低下とミネラル類の溶出
も終了する。
【0042】本実施形態の水の改質装置により処理され
た水は次のような性質を有している。10リットルの水
が本装置による気泡混じりの約40℃に加熱した水の循
環による酸化還元電位の低下とミネラル成分の溶出によ
り、約48分の処理でpH値が9.28,ORPが−1
00mV,導電率が253μsまで変化し、24時間経
過後も水質の変化は見られなかった。
【0043】このように、本発明の水の改質装置は、加
熱され活発に運動をする水分子と電圧の低下した水流を
循環させることにより、カートリッジ15A内の活性材
24を遊動させて短時間でミネラルを効率よく溶出さ
せ、水の酸化還元電位を低下させるとともにミネラル類
のイオン化を促進させることができるので、循環時間を
所定の時間に設定することで、地域,季節の変化による
水温の変化に関係なく任意の水質に処理することが可能
となる。また、カートリッジ15Aが着脱自在に設けら
れ、交換も容易にできるので、活性材24の劣化による
処理水の水質の低下の虞もない。
【0044】また、本実施形態を前記第2実施形態に適
用できることはいうまでもない。
【0045】次に、図8に基づき本発明の水の改質装置
の第4実施形態について説明する。本実施形態は第1実
施形態の水の改質装置に加圧手段を設けたもので、前記
第1実施形態と同一部分については同一符号を付して詳
細な説明は省略する。
【0046】同図において、上面が開口された貯水容器
1は耐圧構造であり、貯水容器1の上部には蓋2が止め
具(図示せず)で開閉自在に設けられ、貯水容器1の下
部には貯水容器1内部と連通した出水口3とフィルター
4並びにバルブ5が設けられている。また、蓋2の内面
には気密シール36が設けてあり貯水容器1上縁部37
と蓋2を気密状態としてある。蓋2上には給気ポンプ8
とエアフィルター9を経由する給気管11と、蓋2上に
突出するエア供給管10の一端と接続する給気管11の
接続部12と、プレフィルター7と、水位センサー38
と貯水容器1内の圧力を調整する圧力弁39が設けら
れ、エア供給管10の突出部とエア供給管10も気密シ
ールで蓋2に気密状態で取り付けられる。
【0047】貯水容器1内には、一端にカートリッジ1
5Aが着脱自在に取り付けられる給水管16の上端部1
7が満水位面13より上になるように支持部材(図示せ
ず)で配置されている。この給水管16の下端部18は
ラッパ状の吸込口19となっており、下端部18近傍に
は給気ポンプ8からのエアがエア供給管10を経て給水
管16内に吐出するエア吐出口20が形成される。
【0048】また、貯水容器1の蓋2には温度計、PH
計、ORP計、導電率計、圧力計の各計器のセンサー4
0が設けられ、測定結果が図示しない操作部に表示され
る。この操作部は、測定結果の表示と水Wの循環時間を
設定するタイマースイッチ(図示せず)と水位センサー
38と連結され原水(水道水)の給水を制御する。
【0049】次に、本実施形態の作用を説明する。貯水
容器1内に水Wが給水され、水位が満水位面13に達す
ると水位センサー38が検知して給水が終了する。次い
で、給気ポンプ8に通電して給気とともに加圧を開始す
る。給気されたエアは給気管11,エアフィルター9,
エア供給管10を経由して給水管16内のエア吐出部2
0より送気され給水管16内を上昇し、この上昇に伴い
貯水容器1内の水Wは給水管16の下端部18の吸込口
19から吸込まれ給水管16内を上昇し、給水管16の
上端部17に着脱自在に設けられたカートリッジ15A
の上面開口部より貯水容器1内にエアとともに流出し、
このエアは気密構造の貯水容器1内に貯まり貯水容器1
内の内圧を上昇させる。貯水容器1内の圧力が所定圧力
に上昇したことを圧力計のセンサー40が検知すると任
意の時間に設定されたタイマースイッチ(図示せず)が
作動し設定された時間水が循環される。
【0050】この時、貯水容器1内は加圧状態となって
おり、加圧下でカートリッジ15A内を通過する気泡混
じりの水流により活性材24は撹拌されカートリッジ1
5A内を上昇・沈降を繰り返す遊動状態となり、これに
より水Wとの接触時間が増加し、さらに効率的にミネラ
ル類の溶出と酸化還元電位の低下とともにミネラル類の
イオン化が促進される。尚、貯水容器1内の圧力は蓋2
に設けられた圧力弁39により所定圧力により調整され
る。設定時間に達すると、給気ポンプ8への通電が切断
され、給水管16内へのエアの供給が断たれて水の循環
が終了して水Wは満水位面13まで低下し、カートリッ
ジ15Aが満水位面13より上に配置されているため水
の酸化還元電位の低下とミネラル類の溶出も終了する。
使用前に圧力弁39を操作して圧力を抜き、ミネラル還
元水を使用する。この時の貯水容器1内の水質は図示し
ない操作部に表示され、需要者の希望の水質であること
が確認できる。
【0051】本実施形態の水の改質装置により処理され
た水は次のような性質を有している。10リットルの水
を本装置による気泡混じりの約6kg/cmに加圧し
た水の循環による酸化還元電位の低下とミネラル成分の
溶出により、約45分の処理でpH値が8.01,OR
Pが−100mV程度,導電率が321μsまで変化
し、24時間経過後も水質の変化は見られなかった。
【0052】このように、本発明の水の改質装置は、加
圧下で気泡交じりの水流を循環させることにより、カー
トリッジ15A内の活性材24を遊動させて短時間でミ
ネラル類を効率よく溶出させ、水の酸化還元電位を低下
させるとともにミネラル類のイオン化を促進させること
ができるので、循環時間を所定の時間に設定することで
任意の水質に処理することが可能となる。また、カート
リッジ15Aが着脱自在に設けられ、交換も容易にでき
るので、活性材24の劣化による処理水の水質の低下の
虞もない。
【0053】次に、図9に基づき本発明の水の改質装置
の第5実施形態について説明する。本実施形態は第1実
施形態の水の改質装置に電磁波照射手段を設けたもの
で、前記第1実施形態と同一部分については同一符号を
付して詳細な説明は省略する。
【0054】同図において、上面が開口した貯水容器1
の上部には蓋2が止め具(図示せず)で開閉自在に設け
られ、貯水容器1の下部には貯水容器1内部と連通した
出水口3とフィルター4とバルブ5が設けられ、胴部に
はオーバーフロー管14が設けられている。また、蓋2
上には取水口6を有し貯水容器内に挿入されるプレフィ
ルター7と、給気ポンプ8とエアフィルター9を経由す
る給気管11と蓋2上に突出するエア供給管10の一端
と接続する給気管11の接続部12と、水位センサー3
8と蓋2内面にカートリッジ15A上面に電磁波を照射
するマグネトロン44が設けられている。
【0055】貯水容器1内には、一端にカートリッジ1
5Aが着脱自在に取り付けられる給水管16の上端部1
7が満水位面13より上になるように配置され、この給
水管16の下端部18はラッパ状の吸込口19となって
おり、下端部18近傍には給気ポンプ8からのエアがエ
ア供給管10を経て給水管16内に吐出するエア吐出口
20が形成される。
【0056】次に、本実施形態の作用を説明する。貯水
容器1内に水Wが満水位面13まで給水される。次い
で、任意の時間給気ポンプ8に通電して給気を開始す
る。給気されたエアは給気管11,エアフィルター9,
エア供給管10を経由して給水管16の膨大部21内に
設けられたエア吐出部20より送気され給水管16内を
上昇し、この上昇に伴い貯水容器1内の水Wは給水管1
6の下端部18の吸込口19から吸込まれ給水管16内
を上昇し、給水管16の上端部17に着脱自在に設けら
れたカートリッジ15Aの上面開口部より貯水容器1内
に流出し、タイマースイッチ((図示せず))により設
定された時間循環する。この時、蓋2内面に設置された
マグネトロン44より電磁波がカートリッジ15A上面
に照射される。
【0057】この時、カートリッジ15A内の活性材2
4は、カートリッジ15A内を通過する電位の低下した
水流により撹拌されカートリッジ15A内を上昇・沈降
を繰り返す遊動状態となり、さらにマグネトロン44か
ら照射される電磁波により活発な運動をする水分子とな
っている水Wとの接触時間が増加し、効率的にミネラル
類の溶出と酸化還元電位の低下とともにミネラル類のイ
オン化が促進される。設定時間に達すると、給気ポンプ
8への通電が切断され、給水管16内へのエアの供給が
断たれて水Wの循環が終了して水は満水位面13まで低
下し、カートリッジ15Aが満水位面13より上に配置
されているため水の酸化還元電位の低下とミネラル類の
溶出も終了する。
【0058】本実施形態の水の改質装置により処理され
た水は次のような性質を有している。10リットルの水
道水を本装置による電磁波照射下での気泡混じりの水の
循環による酸化還元電位の低下とミネラル成分の溶出に
より、16分の処理でpH値が8.37,ORPが−1
00mV,導電率が491μsまで変化し、24時間経
過後も水質の変化は見られなかった。
【0059】このように、本発明の水の改質装置は、電
位の低下した水流を循環させ、電磁波を照射することに
より、循環する水の水分子の活動を活発化しカートリッ
ジ15A内の活性材24を遊動させて短時間でミネラル
を効率よく溶出させ、水の酸化還元電位を低下させると
ともにミネラル類のイオン化を促進させることができる
ので、循環時間を所定の時間に設定することで、任意の
水質に処理することが可能となる。また、カートリッジ
15Aが着脱自在に設けられ、交換も容易にできるの
で、活性材24の劣化による処理水の水質の低下の虞も
ない。
【0060】次に、図10〜図12に基づき本発明の水
の改質装置の第6実施形態について説明する。本実施形
態は前記第1実施形態の水改質器に振動付与手段を設け
たもので、第1実施形態と同一部分については同一符号
を付して詳細な説明は省略する。
【0061】同図において、上面が開口した貯水容器1
の上部には蓋2が開閉自在に設けられ、貯水容器1の下
部には貯水容器1内部と連通した出水口3とフィルター
4とバルブ5が設けられ、胴部にはオーバーフロー管1
4が設けられている。また、蓋2上には取水口6を有し
貯水容器1内に挿入されるプレフィルター7と、給気ポ
ンプ8とエアフィルター9を経由する給気管11と蓋2
上に突出するエア供給管10の一端と接続する給気管1
1の接続部12が設けられている。
【0062】貯水容器1内には、一端にカートリッジ1
5Cが着脱自在に取り付けられる給水管16の上端部1
7が満水位面13より上になるように支持部材(図示し
ない)で配置されている。カートリッジ15Cには超音
波発振子45が設けられ,カートリッジ15C内に収納
される活性材24に振動を付与する。この給水管16の
下端部18はラッパ状の吸込口19となっており、下端
部18近傍には給気ポンプ8からのエアがエア供給管1
0を経て給水管16内に吐出するエア吐出口20が形成
される。
【0063】カートリッジ15Cは、図11に示すよう
に、屈曲部46,触媒収納部47,活性材収納部48,
開口部22より構成され、給水管16の上端部17に着
脱自在に取り付けられている。触媒収納部47上面と開
口部22はメッシュ23で覆われている。この触媒収納
部47には還元触媒26の粒が収納される区画49が設
けられ、給水管16からの循環水により還元触媒26の
粒が流されないようにしている。また、区画49は還元
触媒26の粒が流出しない高さとすることで、循環水と
よく接触し、かつ、循環水流を妨げないようにしてい
る。超音波発振子45は触媒収納部47の下面に設けら
れ、触媒収納部47の区画49内に収納された還元触媒
26の粒に超音波振動を付与する。活性材収納部48に
は、天然石25,セラミック粒27が収納され循環水流
により活性材収納部48内を遊動する。
【0064】また、図12は第2実施形態に適用したカ
ートリッジに振動付与手段を設けたカートリッジ15C
の変形例を示すもので、還元触媒26を収納する触媒収
納部47と天然石25,セラミック粒27を収納する活
性材収納部48の2室に分け、触媒収納部47の下面に
超音波発振子45を設けたものである。このようにする
と、給水管16より上昇した水が管31の吐出口30よ
り触媒収納部47に流入し、この水流により還元触媒2
6が触媒収納部47内を遊動するとともに触媒収納部4
7の下面に設けた超音波発振子45からの超音波振動に
より水分子の運動が活発になり、水の電位の低下とミネ
ラル類の溶出が行われる。その電位の低下した水Wが触
媒収納部47の開口部22より流出し、下に位置する活
性材収納部48の上面の開口部22より活性材収納部4
8内に流入し天然石25,セラミック粒27を通過する
ことにより効率的にミネラル類の溶出とミネラル類のイ
オン化が行われる。
【0065】次に、本実施形態の作用を説明する。貯水
容器1内に水Wを満水位面13まで給水する。次いで、
任意の時間給気ポンプ8に通電して給気を開始する。給
気されたエアは給気管11,エアフィルター9,エア供
給管10を経由して給水管16の膨大部21内に設けら
れたエア吐出部20より送気され給水管16内を上昇
し、この上昇に伴い貯水容器1内の水Wは給水管16の
下端部18の吸込口19から吸込まれ給水管16内を上
昇し、給水管16の上端部17に着脱自在に設けられた
カートリッジ15Cの屈曲部46を通り、超音波発振子
45により超音波振動を付与された触媒収納部47内の
還元触媒26と接触した後、活性材収納部48内を遊動
する活性材24と接触し、カートリッジ15Cの開口部
22より貯水容器1内に流出し任意の時間循環を繰り返
す。
【0066】本実施形態の水の改質装置により処理され
た水は次のような性質を有している。10リットルの水
道水を本装置による超音波振動下での気泡混じりの水の
循環による酸化還元電位の低下とミネラル成分の溶出に
より、約23分の処理でpH値が9.07,ORPが−
100mV,導電率が447μsまで変化し、24時間
経過後も水質の変化は見られなかった。
【0067】このように、本発明の水の改質装置は、超
音波振動を付与した還元触媒26に気泡交じりの水流を
循環させて、循環水流の酸化還元電位の低下を促進さ
せ、酸化還元電位の低下した循環水をカートリッジ15
Cの活性材収納部48内の活性材24を遊動させて短時
間でミネラルを効率よく溶出させミネラル類のイオン化
を促進させることができるので、循環時間を所定の時間
に設定することで、任意の水質に処理することが可能と
なる。また、カートリッジ15Cが着脱自在に設けら
れ、交換も容易にできるので、活性材24の劣化による
処理水の水質の低下の虞もない。
【0068】第7実施形態について図13を基に説明す
る。本実施形態は第4実施形態に加熱手段を設けたもの
で第4実施形態と同一部分については同一符号を用いて
詳細な説明は省略する。
【0069】同図において、上面が開口した貯水容器1
は耐圧構造であり、貯水容器1の上部には蓋2が止め具
(図示せず)で開閉自在に設けられ、貯水容器1の下部
には貯水容器1内部と連通した出水口3とフィルター4
並びにバルブ5が設けられている。また、蓋2の内面に
は気密シール36が設けてあり貯水容器1上縁部37と
蓋2を気密状態としてある。蓋2上には給気ポンプ8と
エアフィルター9を経由する給気管11と、蓋2上に突
出するエア供給管10の一端と接続する給気管11の接
続部12と、プレフィルター7と、水位センサー38と
貯水容器1内の圧力を調整する圧力弁39が設けられ、
エア供給管10の突出部とエア供給管10も気密シール
36で蓋2に気密状態で取り付けられる。
【0070】貯水容器1内には、一端にカートリッジ1
5Aが着脱自在に取り付けられる給水管16の上端部1
7が満水位面13より上になるように支持部材(図示せ
ず)で配置されている。この給水管16の下端部18は
ラッパ状の吸込口19となっており、下端部18近傍に
は給気ポンプ8からのエアがエア供給管10を経て給水
管16内に吐出するエア吐出口20が形成されるととも
にヒーター35が配置される。
【0071】また、貯水容器1の蓋2には温度計、PH
計、ORP計、導電率計、圧力計の各計器のセンサー4
0と貯水容器1内の水を加熱する加熱手段であるヒータ
ー35が設けられ、測定結果が図示しない操作部に表示
される。この操作部は、測定結果の表示と水Wの循環時
間を設定するタイマースイッチ(図示せず)と水位セン
サー38と連結され原水(水道水)の給水を制御する。
【0072】次に、本実施形態の作用を説明する。貯水
容器1内に水Wが給水され、水位が満水位面13に達す
ると水位センサー38が検知して給水が終了する。次い
で、ヒーター35に通電し水Wを加熱するとともに給気
ポンプ8に通電して給気と加圧を開始する。給気された
エアは給気管11,エアフィルター9,エア供給管10
を経由して給水管16内のエア吐出部20より送気され
給水管16内を上昇し、この上昇に伴い貯水容器1内の
水Wは給水管16の下端部18の吸込口19から吸込ま
れ給水管16内を上昇し、給水管16の上端部17に着
脱自在に設けられたカートリッジ15Aの上面開口部よ
り貯水容器1内にエアとともに流出する。このエアは気
密構造の貯水容器1内に貯まり貯水容器1内の内圧を上
昇させる。貯水容器1内の圧力が所定圧力に上昇したこ
とを圧力計のセンサー40が検知すると任意の時間に設
定されたタイマースイッチ(図示せず)が作動し設定さ
れた時間水が循環される。尚、循環中は貯水容器1内の
水温は温度計のセンサー40により検知され、所定温度
を維持するようにヒーター35のON,OFFを繰り返
す。
【0073】この時、貯水容器1内は加圧状態となって
おり、加圧下でカートリッジ15A内を通過する加熱さ
れ水分子の運動が活発になった水流により活性材24は
撹拌されカートリッジ15A内を上昇・沈降を繰り返す
遊動状態となり、これにより水Wとの接触時間が増加
し、さらに効率的にミネラル類の溶出と酸化還元電位の
低下とともにミネラル類のイオン化が促進される。尚、
貯水容器1内の圧力は蓋2に設けられた圧力弁39によ
り所定圧力により調整される。設定時間に達すると、給
気ポンプ8への通電が切断され、給水管16内へのエア
の供給が断たれて水の循環が終了して水Wは満水位面1
3まで低下し、カートリッジ15Aが満水位面13より
上に配置されているため水の酸化還元電位の低下とミネ
ラル類の溶出も終了する。使用前に圧力弁39を操作し
て貯水容器1内の圧力を抜き、ミネラル還元水を使用す
る。この時の貯水容器1内の水質は図示しない操作部に
表示され、需要者の希望の水質であることが確認でき
る。
【0074】本実施形態の水の改質装置により処理され
た水は次のような性質を有している。約40℃に加熱し
た10リットルの水道水を本装置による約6kg/cm
の加圧下での気泡混じりの水の循環による酸化還元電
位の低下とミネラル成分の溶出により、約36分の処理
でpH値が8.39,ORPが−100mV,導電率が
331μsまで変化し、24時間経過後も水質の変化は
見られなかった。
【0075】このように、本発明の水の改質装置は、加
圧下で加熱されて水分子の運動が活発になった気泡交じ
りの水流を循環させることにより、カートリッジ15A
内の活性材24を遊動させて短時間でミネラルを効率よ
く溶出させ、水の酸化還元電位を低下させるとともにミ
ネラル類のイオン化を促進させることができるので、循
環時間を所定の時間に設定することで、地域,季節の変
化による水温の変化に関係なく任意の水質に処理するこ
とが可能となる。また、カートリッジ15Aが着脱自在
に設けられ、交換も容易にできるので、活性材24の劣
化による処理水の水質の低下の虞もない。
【0076】次に第8実施形態について図14を基に説
明する。本実施形態は第3実施形態の水の改質装置に電
磁波照射手段を設けたもので、第3実施形態と同一部分
には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0077】同図において、上面が開口された貯水容器
1の上部には蓋2が止め具(図示せず)で開閉自在に設
けられ、貯水容器1の下部には貯水容器1内部と連通し
た出水口3とフィルター4並びにバルブ5が設けられて
いる。蓋2上には給気ポンプ8とエアフィルター9を経
由する給気管11と、蓋2上に突出するエア供給管10
の一端と接続する給気管11の接続部12と、プレフィ
ルター7と、温度計のセンサー40と蓋2内面にはカー
トリッジ15A上面に電磁波を照射するマグネトロン4
4が設けられている。
【0078】貯水容器1内には、一端にカートリッジ1
5Aが着脱自在に取り付けられる給水管16の上端部1
7が満水位面13より上になるように支持部材(図示せ
ず)で配置されている。この給水管16の下端部18は
ラッパ状の吸込口19となっており、下端部18近傍に
は給気ポンプ8からのエアがエア供給管10を経て給水
管16内に吐出するエア吐出口20が形成される。ま
た、貯水容器1内に貯えられた水Wを加熱するヒーター
35が設けられ、循環中の水温を所定温度に保つように
ヒーター35のON,OFFを繰り返す。
【0079】次に、本実施形態の作用を説明する。貯水
容器1内に満水位面13まで水Wが給水され、次いで、
ヒーター35が貯水容器1内の水を所定温度まで加熱す
る。水温が所定温度まで加熱されたら給気ポンプ8に通
電して給気を開始する。給気されたエアは給気管11,
エアフィルター9,エア供給管10を経由して給水管1
6内のエア吐出部20より送気され給水管16内を上昇
し、この上昇に伴い貯水容器1内の水Wは給水管16の
下端部18の吸込口19から吸込まれ給水管16内を上
昇し、給水管16の上端部17に着脱自在に設けられた
カートリッジ15Aの上面開口部より貯水容器1内に流
出し所定時間循環を繰り返す。この時、蓋2内面に設置
されたマグネトロン44より電磁波がカートリッジ15
A上面に照射される。
【0080】この時、カートリッジ15A内の活性材2
4は、カートリッジ15A内を通過する加熱された水分
子の運動が活発になった気泡混じりの水流により撹拌さ
れカートリッジ15A内を上昇・沈降を繰り返す遊動状
態となり、マグネトロン44から照射される電磁波によ
りさらに活発な運動をする水分子となっている水Wとの
接触時間が増加し、効率的にミネラル類の溶出と酸化還
元電位の低下とともにミネラル類のイオン化が促進され
る。設定時間に達すると、ヒーター35並びに給気ポン
プ8への通電が切断され、給水管16内へのエアの供給
が断たれて水の循環が終了して水は満水位面13まで低
下し、カートリッジ15Aが満水位面13より上に配置
されているため水の酸化還元電位の低下とミネラル類の
溶出も終了する。
【0081】本実施形態の水の改質装置により処理され
た水は次のような性質を有している。約40℃に加熱し
た10リットルの水道水を本装置による電磁波照射下で
の気泡混じりの水の循環による酸化還元電位の低下とミ
ネラル成分の溶出により、約13分の処理でpH値が
8.32,ORPが−100mV,導電率が382μs
まで変化し、24時間経過後も水質の変化は見られなか
った。
【0082】このように、本発明の水の改質装置は、加
熱した気泡交じりの水流を循環させ、電磁波を照射する
ことにより、循環する水Wの水分子の活動を活発化しカ
ートリッジ15A内の活性材24を遊動させて短時間で
ミネラルを効率よく溶出させ、水の酸化還元電位を低下
させるとともにミネラル類のイオン化を促進させること
ができるので、水温に関係なく循環時間を所定の時間に
設定することで、任意の水質に処理するこ可能となる。
また、カートリッジ15Aが着脱自在に設けられ、交換
も容易にできるので、活性材24の劣化による処理水の
水質の低下の虞もない。
【0083】次に、図15に基づき本発明の水の改質装
置の第9実施形態について説明する。本実施形態は前記
第3実施形態の水改質器に振動付与手段を設けたもの
で、第3実施形態と同一部分については同一符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0084】同図において、上面が開口された貯水容器
1の上部には蓋2が開閉自在に設けられ、貯水容器1の
下部には貯水容器1内部と連通した出水口3とフィルタ
ー4とバルブ5が設けられ、胴部にはオーバーフロー管
14が設けられている。また、蓋2上には取水口6を有
し貯水容器内に挿入されるプレフィルター7と、給気ポ
ンプ8とエアをろ過するエアフィルター9を経由する給
気管11と蓋2上に突出するエア供給管10の一端と接
続する給気管11の接続部12と、温度計のセンサー4
0が設けられている。
【0085】貯水容器1内には、一端にカートリッジ1
5Cが着脱自在に取り付けられる給水管16の上端部1
7が満水位面13より上になるように支持部材(図示し
ない)で配置されている。カートリッジ15Cには超音
波発振子45が設けられ,カートリッジ15C内に収納
される活性材24に振動を付与する。この給水管16の
下端部18はラッパ状の吸込口19となっており、下端
部18近傍には給気ポンプ8からのエアがエア供給管1
0を経て給水管16内に吐出するエア吐出口20が形成
され、また、貯水容器1内の水Wを加熱するヒーター3
5が設けられ、水温を一定に保つようにON,OFFを
繰り返す。
【0086】カートリッジ15Cは、図11に示すよう
に、屈曲部46,触媒収納部47,活性材収納部48,
開口部22より構成され、給水管16の上端部17に着
脱自在に取り付けられている。触媒収納部47上面と開
口部22はメッシュ23で覆われている。この触媒収納
部47には還元触媒26の粒が収納される区画49が設
けられ、給水管16からの循環水により還元触媒26の
粒が流されないようにしている。また、区画49は還元
触媒26の粒が流出しない高さとすることで、循環水と
よく接触し、かつ、循環水流を妨げないようにしてい
る。超音波発振子45は触媒収納部47の下面に設けら
れ、触媒収納部47の区画49内に収納された還元触媒
26の粒に超音波振動を付与する。活性材収納部48に
は、天然石25,セラミック粒27が収納され循環水流
により活性材収納部48内を遊動する。
【0087】次に、本実施形態の作用を説明する。貯水
容器1内に水Wを満水位面13まで給水する。次いで、
ヒーター35に通電を開始し所定温度まで上昇したら給
気ポンプ8に通電して給気を開始する。給気されたエア
は給気管11,エアフィルター9,エア供給管10を経
由して給水管16の膨大部21内に設けられたエア吐出
部20より送気され給水管16内を上昇し、この上昇に
伴い貯水容器1内の加熱された水Wは給水管16の下端
部18の吸込口19から吸込まれ給水管16内を上昇
し、給水管16の上端部17に着脱自在に設けられたカ
ートリッジ15Cの屈曲部46を通り、超音波振動を付
与された触媒収納部47内の還元触媒26と接触した
後、活性材収納部48内の活性材24と接触し、カート
リッジ15Cの開口部22より貯水容器1内に流出する
循環を所定時間繰り返す。
【0088】本実施形態の水の改質装置により処理され
た水は次のような性質を有している。約40℃に加熱し
た10リットルの水道水を本装置による超音波振動下で
の気泡混じりの水の循環による酸化還元電位の低下とミ
ネラル成分の溶出により、約18分の処理でpH値が
9.13,ORPが−100mV,導電率が466μs
まで変化し、24時間経過後も水質の変化は見られなか
った。
【0089】このように、本発明の水の改質装置は、超
音波振動を付与した還元触媒26に加熱された気泡交じ
りの水流を循環させて、循環水流の酸化還元電位の低下
を促進させ、酸化還元電位の低下した循環水をカートリ
ッジ15Cの活性材収納部48内の活性材24を遊動さ
せて短時間でミネラルを効率よく溶出させミネラル類の
イオン化を促進させることができるので、循環時間を所
定の時間に設定することで、任意の水質に処理すること
が可能となる。また、カートリッジ15Cが着脱自在に
設けられ、交換も容易にできるので、活性材24の劣化
による処理水の水質の低下の虞もない。
【0090】次に、図16に基づき本発明の水の改質装
置の第10実施形態について説明する。本実施形態は前
記第7実施形態の水改質器に電磁波照射手段を設けたも
ので、第7実施形態と同一部分については同一符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0091】同図において、上面が開口した貯水容器1
の上部には蓋2が開閉自在に設けられ、貯水容器1の下
部には貯水容器1内部と連通した出水口3とフィルター
4とバルブ5が設けられ、胴部にはオーバーフロー管1
4が設けられている。また、蓋2上には原水(水道水)
を取り入れる取水口6を有し貯水容器内に挿入されるプ
レフィルター7と、給気ポンプ8とエアをろ過するエア
フィルター9を経由する給気管11と蓋2上に突出する
エア供給管10の一端と接続する給気管11の接続部1
2と、蓋2内面にカートリッジ15Cに電磁波を照射す
るマグネトロン44が設けられている。
【0092】貯水容器1内には、一端にカートリッジ1
5Cが着脱自在に取り付けられる給水管16の上端部1
7が満水位面13より上になるように支持部材(図示し
ない)で配置されている。カートリッジ15Cには超音
波発振子45が設けられ,カートリッジ15C内に収納
される活性材24に振動を付与する。この給水管16の
下端部18はラッパ状の吸込口19となっており、下端
部18近傍には給気ポンプ8からのエアがエア供給管1
0を経て給水管16内に吐出するエア吐出口20が形成
される。
【0093】カートリッジ15Cは、図11に示すよう
に、屈曲部46,触媒収納部47,活性材収納部48,
開口部22より構成され、給水管16の上端部17に着
脱自在に取り付けられている。触媒収納部47上面と開
口部22はメッシュ23で覆われている。この触媒収納
部47には還元触媒26の粒が収納される区画49が設
けられ、給水管16からの循環水により還元触媒26の
粒が流されないようにしている。また、区画49は還元
触媒26の粒が流出しない高さとすることで、循環水と
よく接触し、かつ、循環水流を妨げないようにしてい
る。超音波発振子45は触媒収納部47の下面に設けら
れ、触媒収納部47の区画49内に収納された還元触媒
26の粒に超音波振動を付与する。活性材収納部48に
は、天然石25,セラミック粒27が収納され循環水流
により活性材収納部48内を遊動する。
【0094】次に、本実施形態の作用を説明する。貯水
容器1内に水Wを満水位面13まで給水する。次いで、
給気ポンプ8に通電して給気を開始する。給気されたエ
アは給気管11,エアフィルター9,エア供給管10を
経由して給水管16の膨大部21内に設けられたエア吐
出部20より送気され給水管16内を上昇し、この上昇
に伴い貯水容器1内の水は給水管16の下端部18の吸
込口19から吸込まれ給水管16内を上昇し、給水管1
6の上端部17に着脱自在に設けられたカートリッジ1
5Cの屈曲部46を通り、超音波振動を付与された触媒
収納部47内の還元触媒26と接触した後、活性材収納
部48内の活性材24と接触し、カートリッジ15Cの
開口部22より貯水容器1内に流出し、タイマースイッ
チ((図示せず))により設定された時間循環を繰り返
す。この時、蓋2内面に設置されたマグネトロン44よ
り電磁波がカートリッジ15C上面に照射される。
【0095】このように、本発明の水の改質装置は、超
音波振動を付与した還元触媒26に気泡交じりの水流を
接触させ、さらにマグネトロン44から照射される電磁
波により活発に運動する水分子となっている水Wとの接
触時間が増加して、循環水流の酸化還元電位の低下を促
進させ、酸化還元電位の低下した循環水をカートリッジ
15Cの活性材収納部48内の活性材24を遊動させて
短時間でミネラルを効率よく溶出させミネラル類のイオ
ン化を促進させることができるので、循環時間を所定の
時間に設定することで、任意の水質に処理することが可
能となる。また、カートリッジ15Cが着脱自在に設け
られ、交換も容易にできるので、活性材24の劣化によ
る処理水の水質の低下の虞もない。
【0096】次に、図17に基づき本発明の水の改質装
置の第11実施形態について説明する。本実施形態は第
4実施形態の水の改質装置に電磁波照射手段を設けたも
ので、前記第4実施形態と同一部分については同一符号
を付して詳細な説明は省略する。
【0097】同図において、上面が開口された貯水容器
1は耐圧構造であり、貯水容器1の上部には蓋2が止め
具(図示せず)で開閉自在に設けられ、貯水容器1の下
部には貯水容器1内部と連通した出水口3とフィルター
4並びにバルブ5が設けられている。また、蓋2の内面
には気密シール36が設けてあり貯水容器1上縁部37
と蓋2を気密状態としてある。蓋2上には給気ポンプ8
とエアフィルター9を経由する給気管11と、蓋2上に
突出するエア供給管10の一端と接続する給気管11の
接続部12とプレフィルター7と水位センサー38と貯
水容器1内の圧力を調整する圧力弁39が設けられ、エ
ア供給管10の突出部とエア供給管10も気密シールで
蓋2に気密状態で取り付けられる。また、蓋2内面には
カートリッジ15A上面に電磁波を照射するマグネトロ
ン44が設けられている。
【0098】貯水容器1内には、一端にカートリッジ1
5Aが着脱自在に取り付けられる給水管16の上端部1
7が満水位面13より上になるように支持部材(図示せ
ず)で配置されている。この給水管16の下端部18は
ラッパ状の吸込口19となっており、下端部18近傍に
は給気ポンプ8からのエアがエア供給管10を経て給水
管16内に吐出するエア吐出口20が形成される。
【0099】また、貯水容器1の蓋2には温度計、PH
計、ORP計、導電率計、圧力計の各計器のセンサー4
0が設けられ、測定結果が図示しない操作部に表示され
る。この操作部は、測定結果の表示と水Wの循環時間を
設定するタイマースイッチ(図示せず)と水位センサー
38と連結され給水を制御する。
【0100】次に、本実施形態の作用を説明する。貯水
容器1内に水Wが給水され、水位が満水位面13に達す
ると水位センサー38が検知して給水が終了する。次い
で、給気ポンプ8に通電して給気とともに加圧を開始す
る。給気されたエアは給気管11,エアフィルター9,
エア供給管10を経由して給水管16内のエア吐出部2
0より送気され給水管16内を上昇し、この上昇に伴い
貯水容器1内の水Wは給水管16の下端部18の吸込口
19から吸込まれ給水管16内を上昇し、給水管16の
上端部17に着脱自在に設けられたカートリッジ15A
の上面開口部より貯水容器1内にエアとともに流出し、
このエアは気密構造の貯水容器1内に貯まり貯水容器1
内の内圧を上昇させる。
【0101】貯水容器1内の圧力が所定圧力に上昇した
ことを圧力計のセンサー40が検知すると任意の時間に
設定されたタイマースイッチ(図示せず)が作動し設定
された時間水Wが循環される。循環中、蓋2内面に設置
されたマグネトロン44より電磁波がカートリッジ15
A上面に照射される。
【0102】この時、貯水容器1内は加圧状態となって
おり、加圧下でカートリッジ15A内を通過する気泡混
じりの水流により活性材24は撹拌されカートリッジ1
5A内を上昇・沈降を繰り返す遊動状態となり、さらに
マグネトロン44から照射される電磁波により活発な運
動をする水分子となっている水Wとの接触時間が増加
し、さらに効率的にミネラル類の溶出と酸化還元電位の
低下とともにミネラル類のイオン化が促進される。尚、
貯水容器1内の圧力は蓋2に設けられた圧力弁39によ
り所定圧力により調整される。設定時間に達すると、給
気ポンプ8への通電が切断され、給水管16内へのエア
の供給が断たれて水Wの循環が終了して水は満水位面1
3まで低下し、カートリッジ15Aが満水位面13より
上に配置されているため水の酸化還元電位の低下とミネ
ラル類の溶出も終了する。使用前に圧力弁を操作して圧
力を抜き、ミネラル還元水を使用する。この時の貯水容
器1内の水質は図示しない操作部に表示され、需要者の
希望の水質であることが確認できる。
【0103】このように、本発明の水の改質装置は、加
圧下で気泡交じりの水流を循環させ、電磁波を照射する
ことにより、循環する水Wの水分子を活発化しカートリ
ッジ15A内の活性材24を遊動させて短時間でミネラ
ルを効率よく溶出させ、水の酸化還元電位を低下させる
とともにミネラル類のイオン化を促進させることができ
るので、循環時間を所定の時間に設定することで任意の
水質に処理することが可能となる。また、カートリッジ
15Aが着脱自在に設けられ、交換も容易にできるの
で、活性材24の劣化による処理水の水質の低下の虞も
ない。
【0104】次に、図18に基づき本発明の水の改質装
置の第12実施形態について説明する。本実施形態は第
4実施形態の水の改質装置に振動付与手段を設けたもの
で、前記第4実施形態と同一部分については同一符号を
付して詳細な説明は省略する。
【0105】同図において、上面が開口された貯水容器
1は耐圧構造であり、貯水容器1の上部には蓋2が止め
具(図示せず)で開閉自在に設けられ、貯水容器1の下
部には貯水容器1内部と連通した出水口3とフィルター
4並びにバルブ5が設けられている。また、蓋2の内面
には気密シール36が設けてあり貯水容器1上縁部37
と蓋2を気密状態としてある。蓋2上には給気ポンプ8
とエアフィルター9を経由する給気管11と、蓋2上に
突出するエア供給管10の一端と接続する給気管11の
接続部12と、プレフィルター7と、水位センサー38
と貯水容器1内の圧力を調整する圧力弁39が設けら
れ、エア供給管10の突出部とエア供給管10も気密シ
ールで蓋2に気密状態で取り付けられる。
【0106】貯水容器1内には、一端にカートリッジ1
5Cが着脱自在に取り付けられる給水管16の上端部1
7が満水位面13より上になるように支持部材(図示し
ない)で配置されている。カートリッジ15Cには超音
波発振子45が設けられ,カートリッジ15C内に収納
される活性材24に振動を付与する。この給水管16の
下端部18はラッパ状の吸込口19となっており、下端
部18近傍には給気ポンプ8からのエアがエア供給管1
0を経て給水管16内に吐出するエア吐出口20が形成
される。
【0107】カートリッジ15Cは、図11に示すよう
に、屈曲部46,触媒収納部47,活性材収納部48,
開口部22より構成され、給水管16の上端部17に着
脱自在に取り付けられている。触媒収納部47上面と開
口部22はメッシュ23で覆われている。この触媒収納
部47には還元触媒26の粒が収納される区画49が設
けられ、給水管16からの循環水により還元触媒26の
粒が流されないようにしている。また、区画49は還元
触媒26の粒が流出しない高さとすることで、循環水と
よく接触し、かつ、循環水流を妨げないようにしてい
る。超音波発振子45は触媒収納部47の下面に設けら
れ、触媒収納部47の区画49内に収納された還元触媒
26の粒に超音波振動を付与する。活性材収納部48に
は、天然石25,セラミック粒27が収納され循環水流
により活性材収納部48内を遊動する。
【0108】また、貯水容器1の蓋2には温度計、PH
計、ORP計、導電率計の各計器のセンサー40が設け
られ、測定結果が図示しない操作部に表示される。この
操作部は、測定結果の表示と水Wの循環時間を設定する
タイマースイッチ(図示せず)と水位センサー38と連
結され給水を制御する。
【0109】次に、本実施形態の作用を説明する。貯水
容器1内に水Wが給水され、水位が満水位面13に達す
ると水位センサー38が検知して給水を終了する。次い
で、任意の時間に設定されたタイマースイッチ((図示
せず))が作動し給気ポンプ8に通電して給気と加圧を
開始する。給気されたエアは給気管11,エアフィルタ
ー9,エア供給管10を経由して給水管16の膨大部2
1内に設けられたエア吐出部20より送気され給水管1
6内を上昇し、この上昇に伴い貯水容器1内の水Wは給
水管16の下端部18の吸込口19から吸込まれ給水管
16内を上昇し、給水管16の上端部17に着脱自在に
設けられたカートリッジ15Cの屈曲部46を通り、超
音波振動を付与された触媒収納部47内の還元触媒26
と接触した後、活性材収納部48内の活性材24と接触
し、カートリッジ15Cの開口部22より貯水容器1内
に流出し、タイマースイッチ((図示せず))により設
定された時間循環を繰り返す。
【0110】このように、本発明の水の改質装置は、加
圧下で超音波振動を付与した還元触媒26に気泡交じり
の水流を循環させて、循環水流の酸化還元電位の低下を
促進させ、酸化還元電位の低下した循環水をカートリッ
ジ15Cの活性材収納部48内の活性材24を遊動させ
て短時間でミネラルを効率よく溶出させミネラル類のイ
オン化を促進させることができるので、循環時間を所定
の時間に設定することで、任意の水質に処理することが
可能となる。また、カートリッジ15Cが着脱自在に設
けられ、交換も容易にできるので、活性材24の劣化に
よる処理水の水質の低下の虞もない。
【0111】次に、第13実施形態について図19を基
に説明する。本実施形態は第7実施形態の水の改質装置
に電磁波照射手段を設けたもので、第7実施形態と同一
部分については同一符号を用いて詳細な説明は省略す
る。
【0112】同図において、上面が開口された貯水容器
1は耐圧構造であり、貯水容器1の上部には蓋2が止め
具(図示せず)で開閉自在に設けられ、貯水容器1の下
部には貯水容器1内部と連通した出水口3とフィルター
4並びにバルブ5が設けられている。また、蓋2の内面
には気密シール36が設けてあり貯水容器1上縁部37
と蓋2を気密状態としてあり、カートリッジ15A上に
は電磁波を照射するマグネトロン44が設けてある。蓋
2上には給気ポンプ8とエアフィルター9を経由する給
気管11と、蓋2上に突出するエア供給管10の一端と
接続する給気管11の接続部12と、プレフィルター7
と、水位センサー38と貯水容器1内の圧力を調整する
圧力弁39が設けられ、エア供給管10の突出部とエア
供給管10も気密シール36で蓋2に気密状態で取り付
けられる。
【0113】貯水容器1内には、一端にカートリッジ1
5Aが着脱自在に取り付けられる給水管16の上端部1
7が満水位面13より上になるように支持部材(図示せ
ず)で配置されている。この給水管16の下端部18は
ラッパ状の吸込口19となっており、下端部18近傍に
は給気ポンプ8からのエアがエア供給管10を経て給水
管16内に吐出するエア吐出口20が形成されるととも
にヒーター35が配置される。
【0114】また、貯水容器1の蓋2には温度計、PH
計、ORP計、導電率計、圧力計の各計器のセンサー4
0が設けられ、測定結果が図示しない操作部に表示され
る。この操作部は、測定結果の表示と水の循環時間を設
定するタイマースイッチ(図示せず)と水位センサー3
8と連結され給水を制御する。
【0115】次に、本実施形態の作用を説明する。貯水
容器1内に水Wが給水され、水位が満水位面13に達す
ると水位センサー38が検知して給水が終了する。次い
で、ヒーター35に通電し水Wを加熱するとともに給気
ポンプ8に通電して給気と加圧を開始する。給気された
エアは給気管11,エアフィルター9,エア供給管10
を経由して給水管16内のエア吐出部20より送気され
給水管16内を上昇し、この上昇に伴い貯水容器1内の
水Wは給水管16の下端部18の吸込口19から吸込ま
れ給水管16内を上昇し、給水管16の上端部17に着
脱自在に設けられたカートリッジ15Aの上面開口部よ
り貯水容器1内にエアとともに流出し、このエアは気密
構造の貯水容器1内に貯まり貯水容器1内の内圧を上昇
させる。貯水容器1内の圧力が所定圧力に上昇したこと
を圧力計のセンサー40が検知すると任意の時間に設定
されたタイマースイッチ(図示せず)が作動し設定され
た時間水が循環され、この間マグネトロン44よりカー
トリッジ15Aへ電磁波が照射される。尚、循環中は貯
水容器1内の水温は温度計のセンサー40により検知さ
れ、所定温度を維持するようにヒーター35のON,O
FFを繰り返す。
【0116】この時、貯水容器1内は加圧状態となって
おり、加圧下でカートリッジ15A内を通過する加熱さ
れた気泡混じりの水流により活性材24は撹拌されカー
トリッジ15A内を上昇・沈降を繰り返す遊動状態とな
り、さらにマグネトロン44より電磁波がカートリッジ
15Aに照射されこれにより水分子の運動が活発となっ
た水Wとの接触時間が増加し、さらに効率的にミネラル
類の溶出と酸化還元電位の低下とともにミネラル類のイ
オン化が促進される。尚、貯水容器1内の圧力は蓋2に
設けられた圧力弁39により所定圧力により調整され
る。設定時間に達すると、給気ポンプ8への通電が切断
され、給水管16内へのエアの供給が断たれて水Wの循
環が終了して水Wは満水位面13まで低下し、カートリ
ッジ15Aが満水位面13より上に配置されているため
水の酸化還元電位の低下とミネラル類の溶出も終了す
る。使用前に圧力弁39を操作して圧力を抜き、ミネラ
ル還元水を使用する。この時の貯水容器1内の水質は図
示しない操作部に表示され、需要者の希望の水質である
ことが確認できる。
【0117】このように、本発明の水の改質装置は、加
圧下で加熱された気泡交じりの水流を循環させ電磁波を
照射することにより、カートリッジ15A内の活性材2
4を遊動させて短時間でミネラルを効率よく溶出させ、
水の酸化還元電位を低下させるとともにミネラル類のイ
オン化を促進させることができるので、循環時間を所定
の時間に設定することで、地域,季節の変化による水温
の変化に関係なく任意の水質に処理することが可能とな
る。また、カートリッジ15Aが着脱自在に設けられ、
交換も容易にできるので、活性材24の劣化による処理
水の水質の低下の虞もない。
【0118】第14実施形態について図20を基に説明
する。本実施形態は第7実施形態に振動付与手段を設け
たもので第7実施形態と同一部分については同一符号を
用いて詳細な説明は省略する。
【0119】同図において、上面が開口した貯水容器1
は耐圧構造であり、貯水容器1の上部には蓋2が止め具
(図示せず)で開閉自在に設けられ、貯水容器1の下部
には貯水容器1内部と連通した出水口3とフィルター4
並びにバルブ5が設けられている。また、蓋2の内面に
は気密シール36が設けてあり貯水容器1上縁部37と
蓋2を気密状態としてある。蓋2上には給気ポンプ8と
エアフィルター9を経由する給気管11と、蓋2上に突
出するエア供給管10の一端と接続する給気管11の接
続部12と、プレフィルター7と、水位センサー38と
貯水容器1内の圧力を調整する圧力弁39が設けられ、
エア供給管10も気密シールで蓋2に気密状態で取り付
けられる。
【0120】貯水容器1内には、一端にカートリッジ1
5Cが着脱自在に取り付けられる給水管16の上端部1
7が満水位面13より上になるように支持部材(図示し
ない)で配置されている。カートリッジ15Cには超音
波発振子45が設けられ,カートリッジ15C内に収納
される活性材24に振動を付与する。この給水管16の
下端部18はラッパ状の吸込口19となっており、下端
部18近傍には給気ポンプ8からのエアがエア供給管1
0を経て給水管16内に吐出するエア吐出口20が形成
されるとともにヒーター35が配置され、貯水容器1内
の水温を所定温度に維持するようにON,OFFを繰り
返す。
【0121】カートリッジ15Cは、図11に示すよう
に、屈曲部46,触媒収納部47,活性材収納部48,
開口部22より構成され、給水管16の上端部17に着
脱自在に取り付けられている。触媒収納部47上面と開
口部22はメッシュ23で覆われている。この触媒収納
部47には還元触媒26の粒が収納される区画49が設
けられ、給水管16からの循環水により還元触媒26の
粒が流されないようにしている。また、区画49は還元
触媒26の粒が流出しない高さとすることで、循環水と
よく接触し、かつ、循環水流を妨げないようにしてい
る。超音波発振子45は触媒収納部47の下面に設けら
れ、触媒収納部47の区画49内に収納された還元触媒
26の粒に超音波振動を付与する。活性材収納部48に
は、天然石25,セラミック粒27が収納され循環水流
により活性材収納部48内を遊動する。
【0122】また、貯水容器1の蓋2には温度計、PH
計、ORP計、導電率計、圧力計の各計器のセンサー4
0が設けられ、測定結果が図示しない操作部に表示され
る。この操作部は、測定結果の表示と水の循環時間を設
定するタイマースイッチ(図示せず)と水位センサー3
8と連結され給水を制御する。
【0123】次に、本実施形態の作用を説明する。貯水
容器1内に水Wが給水され、水位が満水位面13に達す
ると水位センサー38が検知して給水を終了する。次い
で、ヒーター35に通電され貯水容器1内の水Wが加熱
される。水温が所定温度に達すると任意の時間に設定さ
れたタイマースイッチ(図示せず)が作動し給気ポンプ
8に通電して給気と加圧を開始する。給気されたエアは
給気管11,エアフィルター9,エア供給管10を経由
して給水管16の膨大部21内に上向きに設けられたエ
ア吐出部20より送気され給水管16内を上昇し、この
上昇に伴い貯水容器1内の水は給水管16の下端部18
の吸込口19から吸込まれ給水管16内を上昇し、給水
管16の上端部17に着脱自在に設けられたカートリッ
ジ15Cの屈曲部46を通り、超音波振動を付与された
触媒収納部47内の還元触媒26と接触した後活性材収
納部48内の活性材24と接触し、カートリッジ15C
の開口部22より貯水容器1内に流出し、タイマースイ
ッチ(図示せず)により設定された時間循環する。ま
た、貯水容器1内に流出したエアは貯水容器1が気密構
造であるため貯水容器1内の圧力を上昇させ、圧力は蓋
2に設けられる圧力弁39で調整される。
【0124】このように、本発明の水の改質装置は、加
圧下で超音波振動を付与した還元触媒26に加熱した気
泡交じりの水流を循環させて、循環水流の酸化還元電位
の低下を促進させ、酸化還元電位の低下した循環水をカ
ートリッジ15Cの活性材収納部48内の活性材24を
遊動させて短時間でミネラルを効率よく溶出させミネラ
ル類のイオン化を促進させることができるので、循環時
間を所定の時間に設定することで、任意の水質に処理す
ることが可能となる。また、カートリッジ15Cが着脱
自在に設けられ、交換も容易にできるので、活性材24
の劣化による処理水の水質の低下の虞もない。
【0125】第15実施形態について図21を基に説明
する。本実施形態は第7実施形態に電磁波照射手段と振
動付与手段を設けたもので第7実施形態と同一部分につ
いては同一符号を用いて詳細な説明は省略する。
【0126】同図において、上面が開口された貯水容器
1は耐圧構造であり、貯水容器1の上部には蓋2が止め
具(図示せず)で開閉自在に設けられ、貯水容器1の下
部には貯水容器1内部と連通した出水口3とフィルター
4並びにバルブ5が設けられている。また、蓋2の内面
には気密シール36が設けてあり貯水容器1上縁部37
と蓋2を気密状態としてある。蓋2上には給気ポンプ8
とエアフィルター9を経由する給気管11と、蓋2上に
突出するエア供給管10の一端と接続する給気管11の
接続部12と、プレフィルター7と、水位センサー38
と貯水容器1内の圧力を調整する圧力弁39が設けら
れ、エア供給管10の突出部とエア供給管10も気密シ
ールで蓋2に気密状態で取り付けられる。また、蓋2内
面にはカートリッジ15C上面に電磁波を照射するマグ
ネトロン44が設けられている。
【0127】貯水容器1内には、一端にカートリッジ1
5Cが着脱自在に取り付けられる給水管16の上端部1
7が満水位面13より上になるように支持部材(図示し
ない)で配置されている。カートリッジ15Cには超音
波発振子45が設けられ、カートリッジ15C内に収納
される活性材24に振動を付与する。この給水管16の
下端部18はラッパ状の吸込口19となっており、下端
部18近傍には給気ポンプ8からのエアがエア供給管1
0を経て給水管16内に吐出するエア吐出口20が形成
されるとともにヒーター35が配置され、貯水容器1内
の水温を所定温度に維持するようにON,OFFを繰り
返す。
【0128】カートリッジ15Cは、図11に示すよう
に、屈曲部46,触媒収納部47,活性材収納部48,
開口部22より構成され、給水管16の上端部17に着
脱自在に取り付けられている。触媒収納部47上面と開
口部22はメッシュ23で覆われている。この触媒収納
部47には還元触媒26の粒が収納される区画49が設
けられ、給水管16からの循環水により還元触媒26の
粒が流されないようにしている。また、区画49は還元
触媒26の粒が流出しない高さとすることで、循環水と
よく接触し、かつ、循環水流を妨げないようにしてい
る。超音波発振子45は触媒収納部47の下面に設けら
れ、触媒収納部47の区画49内に収納された還元触媒
26の粒に超音波振動を付与する。活性材収納部48に
は、天然石25,セラミック粒27が収納され循環水流
により活性材収納部48内を遊動する。
【0129】また、貯水容器1の蓋2には温度計、PH
計、ORP計、導電率計、圧力計の各計器のセンサー4
0が設けられ、測定結果が図示しない操作部に表示され
る。この操作部は、測定結果の表示と水Wの循環時間を
設定するタイマースイッチ(図示せず)と水位センサー
38と連結され給水を制御する。
【0130】次に、本実施形態の作用を説明する。貯水
容器1内に水Wが給水され、水位が満水位面13に達す
ると水位センサー38が検知して給水を終了する。次い
で、ヒーター35に通電され貯水容器1内の水Wが加熱
される。水温が所定温度に達すると任意の時間に設定さ
れたタイマースイッチ((図示せず))が作動し給気ポ
ンプ8に通電して給気並びに加圧を開始する。給気され
たエアは給気管11,エアフィルター9,エア供給管1
0を経由して給水管16の膨大部21内に上向きに設け
られたエア吐出部20より送気され給水管16内を上昇
し、この上昇に伴い貯水容器1内の水は給水管16の下
端部18の吸込口19から吸込まれ給水管16内を上昇
し、給水管16の上端部17に着脱自在に設けられたカ
ートリッジ15Cの屈曲部46を通り、超音波振動を付
与された触媒収納部47内の還元触媒26と接触した
後、活性材収納部48内の活性材24と接触し、カート
リッジ15Cの開口部22より貯水容器1内に流出し、
タイマースイッチ((図示せず))により設定された時
間循環する。この循環中に蓋2内面に設置されたマグネ
トロン44より電磁波がカートリッジ15C上面に照射
される。
【0131】このように、本発明の水の改質装置は、加
圧下で超音波振動を付与した還元触媒26に加熱した気
泡交じりの水流を循環させ、さらに電磁波を照射するこ
とにより、循環水流の酸化還元電位の低下を促進させ、
酸化還元電位の低下した循環水をカートリッジ15Cの
活性材収納部48内の活性材24を遊動させて短時間で
ミネラルを効率よく溶出させミネラル類のイオン化を促
進させることができるので、循環時間を所定の時間に設
定することで、任意の水質に処理することが可能とな
る。また、カートリッジ15Cが着脱自在に設けられ、
交換も容易にできるので、活性材24の劣化による処理
水の水質の低下の虞もない。
【0132】尚、本発明の水の改質方法を具体化する装
置は、上記実施形態に限定されるものではない。例え
ば、装置の材質については適宜選択すればよいが、透明
の材質を採用することで水中を気泡がゆっくり上昇する
様子を見ることができ、ストレスの多い生活で疲れた精
神をリラックスさせる癒し効果も得ることができる。ま
た、そのまま、あるいは照明等を付加することで癒し効
果を与える室内インテリアともなりうる。さらに蓋上に
設けたプレフィルターは原水(水道水)の水質に応じて
設ければよく、設置する場所も蓋上に限るものでない。
同様に給気ポンプの設置場所も適宜選定すればよい。
【0133】また、上記実施形態で振動付与手段とし
て、超音波発振子を用いた例を示したが、超音波に限ら
ず低周波,高周波等の音波振動でも良い。
【0134】さらに、水流を給水管に電磁弁等を設けこ
の電磁弁を開閉したり、エアをカップ等の容器に貯めて
から一気に放出することにより脈流を発生させたり、給
水管内部に渦巻状のフィンを設け、水流に回転を与えた
り、また、エア出口にハニカムメッシュ、オリフィス等
を設け気泡を細分化することで水と活性材の接触率を向
上させることが可能となる。
【0135】また、貯水容器内に紫外線ランプを設けた
り、容器内面や給水管内面や外面を銀等の抗菌物質を塗
工することで処理水の殺菌を行うことができる。
【0136】さらに、給気管に設けられるエアフィルタ
ーに脱酸素剤を用いることで供給される空気の質の調整
ができ、水の酸化も防止できる。
【0137】
【発明の効果】本発明によれば、水を還元触媒もしくは
天然石,セラミックの少なくとも1種類と還元触媒とか
らなる活性材を遊動自在に収納したカートリッジを満水
位面より上に着脱自在に設けたものなので、循環水流に
応じて天然石,還元触媒,セラミック粒の少なくとも1
種類がカートリッジ内を遊動するので、水との接触時間
が多くなりミネラル類の溶出と酸化還元電位の低下に伴
いミネラル類のイオン化が促進され、また、水の循環を
停止すると活性材は水と接触しなくなるのでミネラルの
溶出もせず、循環時間の設定により任意のミネラル量と
酸化還元電位の水を造ることが出来る。
【0138】また、貯水槽内の水を加熱する加熱手段が
設けてあるので、貯水容器内の水を所定温度まで加熱し
活性材と循環水流との接触時間が多くなりミネラル類の
溶出と酸化還元電位の低下に伴いミネラル類のイオン化
が促進され、活性材を収納したカートリッジが循環終了
後水に浸漬することはないので地域,季節の違いによる
水温の変化に関係なく任意のミネラル量,酸化還元電位
の処理水を得ることができる。
【0139】さらに、加圧下,電磁波照射下,超音波振
動下で活性材に水を接触・循環させることにより、ミネ
ラル類の溶出と酸化還元電位の低下に伴いミネラル類の
イオン化が促進され、活性材を収納したカートリッジが
循環終了後水に浸漬することはないので任意のミネラル
量,酸化還元電位の処理水を短時間で得ることができ
る。
【0140】また、加圧下,電磁波照射下,超音波振動
下で活性材に加熱した水を接触・循環させることによ
り、ミネラル類の溶出と酸化還元電位の低下に伴いミネ
ラル類のイオン化が促進され、活性材を収納したカート
リッジが循環終了後水に浸漬することはないので地域,
季節の違いによる水温の変化に関係なく任意のミネラル
量,酸化還元電位の処理水をさらに短時間で得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水の改質方法の第1実施形態を示す模
式図である。
【図2】本発明の第1実施形態に使用するカートリッジ
を示す断面図である。
【図3】同上カートリッジ内の活性材の遊動状態を示す
断面図である。
【図4】本発明の水の改質方法の第2実施形態を示す模
式図である。
【図5】本発明の第2実施形態に使用するカートリッジ
を示す断面図である。
【図6】同上カートリッジの変形例を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の水の改質方法の第3実施形態を示す模
式図である。
【図8】本発明の水の改質方法の第4実施形態を示す模
式図である。
【図9】本発明の水の改質方法の第5実施形態を示す模
式図である。
【図10】本発明の水の改質方法の第6実施形態を示す
模式図である。
【図11】本発明の第6実施形態に使用する超音波振動
手段を付与したカートリッジを示す断面図である。
【図12】本発明の第6実施形態に使用する超音波振動
手段を付与したカートリッジの他の例を示す断面図であ
る。
【図13】本発明の水の改質方法の第7実施形態を示す
模式図である。
【図14】本発明の水の改質方法の第8実施形態を示す
模式図である。
【図15】本発明の水の改質方法の第9実施形態を示す
模式図である。
【図16】本発明の水の改質方法の第10実施形態を示
す模式図である。
【図17】本発明の水の改質方法の第11実施形態を示
す模式図である。
【図18】本発明の水の改質方法の第12実施形態を示
す模式図である。
【図19】本発明の水の改質方法の第13実施形態を示
す模式図である。
【図20】本発明の水の改質方法の第14実施形態を示
す模式図である。
【図21】本発明の水の改質方法の第15実施形態を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 貯水容器 2 蓋 3 出水口 4 フィルター 5 バルブ 6 取水口 7 プレフィルター 8 給気ポンプ 9 エアフィルター 10 エア供給管 11 給気管 12 接続部 13 満水位面 14 オーバーフロー管 15A カートリッジ 15B カートリッジ 15C カートリッジ 16 給水管 17 上端部 18 下端部 19 吸込み口 20 エア吐出口 21 膨大部 22 開口部 23 メッシュ 24 活性材 25 天然石 26 還元触媒 27 セラミック粒 29 空気抜き 30 吐出口 31 管 32 収納部 33 上室 34 下室 35 ヒーター 36 気密シール 37 上縁部 38 水位センサー 39 圧力弁 40 センサー 41 操作部 42 表示部 44 マグネトロン 45 超音波発振子 46 屈曲部 47 触媒収納部 48 活性材収納部 49 区画 W 水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/68 540 C02F 1/68 540A 540B 540H 540Z 1/28 1/28 D 1/30 1/30 1/36 1/36 E03C 1/10 E03C 1/10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を還元触媒もしくは天然石,セラミッ
    クの少なくとも1種類と還元触媒とからなる活性材に接
    触通過させることを特徴とする水の改質方法。
  2. 【請求項2】 前記活性材を収納した容器を水面上に配
    置し、この容器内の前記活性材に水を接触通過させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の水の改質方法。
  3. 【請求項3】 前記容器に前記活性材が遊動自在に収納
    され、この容器内の前記活性材に水を接触通過させるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の水の改質方法。
  4. 【請求項4】 加熱した水を前記活性材に接触通過させ
    ることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の
    水の改質方法。
  5. 【請求項5】 水を前記活性材に加圧状態下で接触通過
    させることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記
    載の水の改質方法。
  6. 【請求項6】 水を前記活性材に電磁波照射下で接触通
    過させることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に
    記載の水の改質方法。
  7. 【請求項7】 水を前記活性材に超音波振動下で接触通
    過させることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に
    記載の水の改質方法。
  8. 【請求項8】 加熱した水を前記活性材に加圧状態下で
    接触通過させることを特徴とする請求項1〜3いずれか
    1項に記載の水の改質方法。
  9. 【請求項9】 加熱した水を前記活性材に電磁波照射下
    で接触通過させることを特徴とする請求項1〜3いずれ
    か1項に記載の水の改質方法。
  10. 【請求項10】 加熱した水を前記活性材に超音波振動
    下で接触通過させることを特徴とする請求項1〜3いず
    れか1項に記載の水の改質方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005040047A1 (ja) * 2003-10-27 2005-05-06 Y.T.Magnet Co., Ltd. 還元水素水の製造方法とその製造装置
CN100358813C (zh) * 2002-07-19 2008-01-02 柴田陶器株式会社 水改进剂
CN100393429C (zh) * 2002-07-19 2008-06-11 柴田陶器株式会社 洗涤方法和洗涤装置
JP2008173567A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Nippon Jisui Kk 活性水製造装置

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