JP3069019U - 活性常水製造装置 - Google Patents

活性常水製造装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、飲料水として衛生的に保証されてい
る水道水を処理して、美味でバランスの取れたミネラル
分を含み、しかも溶存酸素の豊富な、所謂自然常水に近
い飲料水を安定的且つ廉価に得る事の出来る装置を提供
する事を課題とする。 【解決手段】本考案の活性常水製造装置は、透明な不溶
性素材より成る貯水タンクと、やし殻活性炭層と麦飯石
層とを内蔵した濾過用ハウジングと、此等二者間を連結
する循環ポンプ、永久磁石帯付ホース、返水ホース、三
方切替コック等を備えた循環系とより成り、前記貯水タ
ンク内には光触媒コーティングガラスビーズ層を、その
外側には紫外線殺菌灯を設けると供に、ORP電極及び
PH電極を組み込んだ操作盤を装着した事を特徴とし、
斯かる構成に依り、前期操作盤を可視的に操作しなが
ら、水道原水を繰り返し循環させ、それを濾過し、活性
化させて、バランスの取れたミネラル成分を含む極めて
天然常水に近い飲料水を、安易且つ廉価に提供するもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は水道水を原水とし、可視的に制御し得る循環濾過手段を用 いて、健康を阻害し味を損なう不純物を除去すると供に、適度のミネラル分を溶 出させ得る活性常水製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本来天然の飲料水は、人間が生活して行く上で必要な適度のミネラ ル分を含み、飲用して美味で、生命維持上不可決の生活成分の一つであった。 ところが、近時の急速な都市化と産業の発達に依り、その需要は天然水のみでは 賄い切れず、上水道に頼らざるを得ない状況にある。
【0003】 此の上水道の水源地は、乱開発や行楽客の増加等で汚染が進み、水 質が悪化して健康上の問題が生じてくると同時に、経済的にゆとりが出来て来た 関係から人の味覚も発達し、日増しに美味で健康に適した飲料水を求める様にな り、各種の浄水器やミネラルウォーターが広く販売され、普及する様に成って来 ている。
【0004】 一般的に浄水器は、残留塩素やトリハロメタン等を除去する活性炭 と、汚濁成分や細菌を濾過する多孔質中空糸膜とからなるカートリッジで構成さ れており、此に依り安全で美味な水が得られるが、ミネラル分の増加は期待する 事が出来ない。 又ナチュラルミネラルウォーターは、湧水や深井戸等から汲み取られたもので、 ペットボトルに詰めて売られており、採水から飲用までには、かなり時間が経過 し、変質の恐れがある。 又此の様な飲用水は又、使用に際しその都度家庭まで運ばねばならず、甚だ不便 で労力の要る物質でもあった。
【0005】
【考案が解決せんとする課題】
元来、地球及び太陽エネルギーを介し雄大な循環を繰り返している 天然水は、太古より常に至る所で求める事が出来、美味であると同時に、生命維 持には最適の条件を備えた飲み物であった。 此の天然の常水は、ゆっくりと時間を掛けて空中、地中を循環しているので、水 質もバランスが取れた平衡水を形成していた。
【0006】 然しながら此の天然常水は、環境の都市化や産業の発展に依って不 足勝ちと成り、それを補う為に、当初は河川、湖沼の水を簡単な砂等を使用した 濾過装置で浄化し、都市の飲料水として供給していた。 然しながら近年に至り、此の水道原水たる河川、湖沼の水が、近辺の過密人口の 生活排水や工業用水で甚だしく汚染し、細菌による衛生上の問題や、それより発 生する悪臭の問題が発生し、これを解決する為に、塩素殺菌処理法が導入される にいたった。 それにも関わらず、都市化の進行に従って水道原水の汚れも酷く成り、必然的に 塩素投入料も増大し、飲料時の塩素臭や、殺菌処理工程で生成する人体に有害な トリハロメタンの人体内吸収の危険な問題が発生するに至った。
【0007】 その結果、此等の問題を解決する為に、特開公昭58−14649 1号に於ては、家庭用ミネナルウォーター浄水器を提案しているが、此の手段は 一過的に通水を行うに過ぎないので、ミネラル剤等との接触時間が短く、飲用水 中えのミネラル分の溶出が極く微量しか行われない不都合があった。 又、特開公昭61−161192号中に提案されているミネラルウ ォーター製造装置に依っては、ミネラル成分の溶出量が、通水時の温度、通水時 間及び通水量に依って一定しないので、その成分濃度を常に適量に保持する事が 困難であった。 更に又特開公平7−256275号の他のミネラルウォーター製造 装置に於ては、添加ミネラル成分を一定に保つ様に構成されたものに過ぎず、飲 料用水製造装置として総合的に考慮した装置とは言えないものであった。 従って従来の此等装置は、夫々が耐症療法的で、天然が作り上げた常水に近い飲 料水を提供するには程遠いものであった。 本考案は、此の様な従来のミネラルウォーター製造装置の欠点を改善する事を課 題とするものである。
【0008】
【課題を解決する為の手段】
上記の如き従来の装置の欠点を補う為に、本考案に於ては、水道原 水を導入する透明な貯水タンクと、やし殻活性炭及び麦飯石の二層が充填された ハウジングとを、循環ポンプ及び永久磁石帯付ホースを介して連結すると同時に 、前記貯水タンクに、ORP電極とPH電極とがその内部で相対する様に組み込 まれた操作盤を装着し、その底部に光触媒のコーティングされたガラスビーズを 積層すると供に、その外部からは紫外線殺菌灯で処理用水を殺菌する様に構成し て、前記操作盤を操作しながら所定時間循環し、処理水のPH値が平衡値に達し た時、循環ポンプの稼働を制御して処理を終了し、天然常水に近い美味な飲料水 を取り出す様に構成した事を特徴とする。
【0009】
【考案の実施の形態】
斯の如き構成に依り、前記貯水タンクに導入された水道原水は、先 ず第一に好ましからざる不純物例えば残留塩素、トリハロメタン、有機成分等を 前記ハウジング内で除去すると同時に、麦飯石層の遠赤外線熱効果、水質調整作 用及び非熱効果に依って、水の構造変化、PHの調整及び活性化を行い、それと 同時に貯水タンク底部の光触媒ガラスビーズ層と、その外側の紫外線殺菌灯との 作用で、原水中の細菌を殺菌又は減菌する。
【0010】 一方、前記ハウジングからの還流水は、前記貯水タンクの水面を叩 き、水粒子を細分化し、空気中の酸素と良く混合して此を充分溶存させる。 斯くの如き循環を繰り返し、最終的に前記PH電極のPH値が平衡値に達した時 に、ポンプの稼働を制御する如く作用させる。 此の様にして水道原水中の残留塩素やトリハロメタン、有機物等が取り除かれる と供に、バランスの取れたミネラルを含み、人体とほぼ等しい微アルカリ性で分 子クラスターの細分化された活性常水が提供される。 以下に本考案の好個の実施例を説明する。
【0011】
【実施例】
本考案の活性常水製造装置は、図示の如く、主として透明なプラス チック製の貯水タンク(1)と、やし殻活性炭層(4)及び麦飯石層(3)が充 填されたポリエチレン製の透明濾過ハウジング(2)と、此等間に水道原水を循 環さすための循環手段、即ち吐水ポンプ(5)、永久磁石帯付ホース(6)及び 循環ホース(15)とより成り、前記貯水タンク(1)には、相対するORP電 極(10)及びPH電極(11)を組込んだ操作盤(7)が装着され、前記循環 ホース(15)には又、切替三方コック(8)が設けられ、これを介して吐出管 (16)に接続されている。
【0012】 更に前記貯水タンク(1)の底部には、(13)で示す如く、光触 媒のコーティングされたガラスビーズが敷きつめられ、その外側には、紫外線殺 菌灯(14)が装着され、光触媒の接触作用と紫外線照射作用とに依って、貯水 タンク内の水道原水を殺菌する様に構成されている。
【0013】 斯くて貯水タンク(1)内の原水は、循環ポンプ(5)の稼働に依 って永久磁石帯付ホース(6)を経て循環ホージング(2)内に入り、此の内部 に積層されたやし殻活性炭層(4)、麦飯石層(3)、返水ホース(15)を経 て、前記貯水タンク(1)に返還され、其の水面上を(17)で示す如く、打ち 叩きながら細かく泡立たせて気泡を包み込み、酸素溶存量を高めつつ引き続き循 環する。
【0014】 此の様な循環浄化水系の磁石帯付ホース(6)は、繰り返し内部を 通過する水道原水の分子クラスターを細分化して、天然水のそれに近つけると同 時に、やし殻活性炭層(4)及び麦飯石層(3)に於て残留塩素、トリハロメタ ン及び有機物等の有害不純物を吸着除去すると同時に、後者の中に含まれるミネ ラル成分を溶出し、その遠赤外線効果で水の構造を変化させ、PHを調整し、極 く微量のX線及びB線に依り活性化し、目的とする活性常水に近い成分の水えと 変成して行く。 尚、符号(9)(12)は、光触媒ガラスコーティングビーズ粒子或は麦飯石、 やし殻活性炭粒子の吸い込みを防止する為のメッシュである。 以下に本考案装置の操作方法を記載する。
【0015】 先ず所定量(約10立)の水道水を15立入りの貯水タンク(1) 内に注入し、三方切替コック(8)を貯水タンク側に切替え、操作盤(7)上の スイッチを押し、循環ポンプ(5)を稼働して繰り返し循環させ、此の循環と同 時に所定間隔でタンク内のORP電極(酸化還元電極)(10)とPH電極(1 1)よりの信号を計測し、表1の如きデーターを得た。 此のデーターから判明する様に、時間の経過と供にORP値は減少し、PH値は 増大し、一定値で平衡値に到達する。 其の時の水質は表2の通りであり、ORP値は比較的短時間で処理が終わるので 、PH値の平衡点に達した時、ポンプ稼働を停止して此の処理を終了する。 得られた水は天然水に近い成分のもので、切替えコック(8)を吐出口(16) 側に切替え、循環ポンプ(6)を稼働して取り出される。 此の水を天然水とほぼ等しい活性常水と命名した。 引き続き循環する。
【0014】 此の様な循環浄化水系の磁石帯付ホース(6)は、繰り返し内部を 通過する水道原水の分子クラスターを細分化して、天然水のそれに近つけると同 時に、やし殻活性炭層(4)及び麦飯石層(3)に於て残留塩素、トリハロメタ ン及び有機物等の有害不純物を吸着除去すると同時に、後者の中に含まれるミネ ラル成分を溶出し、その遠赤外線効果で水の構造を変化させ、PHを調整し、極 く微量のX線及びB線に依り活性化され、目的とする活性常水に近い成分の水え と変成して行く。 尚、符号(9)(12)は、光触媒ガラスコーティングビーズ粒子或は麦飯石、 やし殻活性炭粒子の吸い込みを防止する為のメッシュである。 以下に本考案装置の操作方法を記載する。
【0015】 先ず所定量(約10立)の水道水を15立入りの貯水タンク(1) 内に注入し、切替三方コック(8)を貯水タンク側に切替えて、操作盤(7)上 のスイッチを押して循環ポンプ(5)を稼働して繰り返し循環させ、此の循環と 同時に所定間隔でタンク内のORP電極(酸化還元電極)(10)とPH電極( 11)よりの信号を計測し、表1の如きデーターを得た。 此のデーターから判明する様に、時間の経過と供にORP値は減少し、PH値は 増大し、一定値で平衡値に達到達する。 其の時の水質は表2の通りであり、ORP値は比較的短時間で処理が終わり、P H値の平衡点でポンプ稼働を停止して処理を終了する。 此の時の処理水は天然水に近い成分のもので、切替えコック(8)を吐出口(1 6)側に切替え、循環ポンプ(6)を稼働して取り出される。 此の水は活性常水と命名された。
【0016】
【考案の効果】
上記の如き処理に依り、表2で示される通り、残留塩素やトリハロ メタン等が除去され、バランスの取れたミネラルの溶存で、人体とほぼ同じ微弱 アルカリ性の水に変成しているので、細胞に吸収され易く、新陳代謝を促進させ 、健康な身体を維持し且つ増進させる。 更に溶存酸素が非常に多く、所謂生きた水と云われ、魚類、植物の成育にも有効 である。 又、原水として水道水を使用しているので、衛生的に安全であるが、更に光触媒 コーティングガラスビーズや紫外線照射に依って殺菌し、永久磁石の磁力線の影 響で、水分子のクラスターを細分化しているので、天然水に限りなく近い美味な 活性常水を得る事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の活性常水製造装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 貯水タンク 2 濾過ハウジング 3 麦飯石層 4 やし殻活性炭層 5 循環ポンプ 6 永久磁石帯付ホース 7 操作盤 8 三方切替コック 10 ORP電極 11 PH電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C02F 1/28 C02F 1/28 G 1/48 1/48 A

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯水タンク(1)、内部にやし殻活性炭及
    び麦飯石を重積した濾過用ハウジング(2)、此等両者
    を連結するホース(6)及び前記ホースを介して水道原
    水を送り込む循環ポンプ(5)より成る活性常水製造装
    置に於て、一個のORP電極(10)及びPH電極(1
    1)を組み込んだ操作盤(7)に依り水処理過程を検出
    し、PH値の平衡点において前記循環ポンプ(5)の通
    水を制御する如く構成した事を特徴とする活性常水製造
    装置。
  2. 【請求項2】前記循環ポンプ(5)の送水能力を20−
    25米/分に調節すると供に、前記貯水タンク内に返流
    した循環水が、タンク内の水面を叩いて微細気泡を発生
    し、その酸素溶存率を高める如く構成した事を特徴とす
    る請求項1記載の活性常水製造装置。
  3. 【請求項3】前記貯水タンク(1)の内側底部に光触媒
    コーティングガラスビーズ層(13)を敷設し、その外
    側に紫外線灯(14)を併設すると供に、前記濾過用ハ
    ウジング(2)えの連結ホース(6)に、永久磁石帯を
    捲回した事を特徴とする請求項1記載の活性常水製造装
    置。
JP1999006867U 1999-08-04 1999-08-04 活性常水製造装置 Expired - Lifetime JP3069019U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013042310A1 (ja) * 2011-09-21 2013-03-28 パナソニック株式会社 水処理装置
JP3183081U (ja) * 2013-02-12 2013-04-25 株式会社琳聡堂 簡易浄水器
JP2014132166A (ja) * 2013-01-07 2014-07-17 Toyota Motor Corp 内燃機関

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