JP2002126176A - スロットマシン - Google Patents

スロットマシン

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JP2002126176A
JP2002126176A JP2000323578A JP2000323578A JP2002126176A JP 2002126176 A JP2002126176 A JP 2002126176A JP 2000323578 A JP2000323578 A JP 2000323578A JP 2000323578 A JP2000323578 A JP 2000323578A JP 2002126176 A JP2002126176 A JP 2002126176A
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coin
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JP2000323578A
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Kazutoshi Nakajima
和俊 中島
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 払出し遊技媒体と貸出し遊技媒体とをそれぞ
れ明確に区別すること出来るスロットマシンを提供する
こと。 【解決手段】 複数種のシンボルを可変表示可能な可変
表示領域を有する可変表示手段と、前記可変表示領域に
予め定められた特定の表示態様が表示された場合に表示
態様に応じて所定の有価価値を付与することが可能であ
り、該有価価値に関連して遊技媒体を払出し可能な遊技
媒体払出し手段と、遊技者所有の有価価値を特定可能な
記録媒体に記録された有価価値に関連して遊技媒体を貸
出し可能な遊技媒体貸出し手段と、を備えるスロットマ
シンであって、前記遊技媒体払出し手段により払出され
た遊技媒体または前記遊技媒体貸出し手段により貸出さ
れた遊技媒体を所定箇所に導く遊技媒体通路122を備
え、該遊技媒体通路122の少なくとも一部が、前記遊
技媒体払出し手段により払出された遊技媒体が通過する
払出し用遊技媒体通路124と、前記遊技媒体貸出し手
段により貸出された遊技媒体が通過する貸出し用遊技媒
体通路125とにより別通路で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種のシンボル
を可変表示可能な可変表示領域を有する可変表示手段
と、前記可変表示領域に予め定められた特定の表示態様
が表示された場合に表示態様に応じて所定の有価価値を
付与することが可能であり、該有価価値に関連して遊技
媒体を払出し可能な遊技媒体払出し手段と、遊技者所有
の有価価値を特定可能な記録媒体に記録された有価価値
に関連して遊技媒体を貸出し可能な遊技媒体貸出し手段
と、を備えるスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスロットマシンとして
は、外周に複数種のシンボルを有する例えば3つのリー
ルにより構成され、コイン投入後にスタートレバーなど
の操作によって前記シンボルが概ね識別され得る程度の
速度にて前記リールが回転されることによりゲームが開
始され、遊技者がストップボタンを介して前記各リール
の回転を停止した時に、所定のシンボルの組み合わせが
有効ライン上に揃って入賞条件が成立すると、遊技者に
所定枚数のコインが払い出されるようになっている。
【0003】このようなスロットマシンにおいて遊技を
行う場合、通常、例えばスロットマシンの側方等に配設
されるコイン貸出機に現金を投入し、投入した金額に相
当する枚数分のコインを借り受け、このコインを使用す
ることにより遊技を行うことが一般的であるが、近年に
おいては、例えばパチンコ機等において代表されるよう
に、遊技者所有の価値を特定可能な記録媒体に記録され
た価値を読み取り可能なカードリーダが内蔵されたカー
ドユニットが各パチンコ機に対応して配設され、遊技者
の要求に応じて、要求された価値に相当する玉数分の遊
技媒体(パチンコ玉)が、パチンコ機内部に設けられる
玉排出装置により、遊技者に貸し出されるようになって
いるもの等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スロッ
トマシンにおいては、一般的に筐体内部にコイン貯留タ
ンクが設けられ、遊技中に入賞が発生した場合等に前記
コイン貯留タンクに貯留されたコインがコイン排出装置
により遊技者に払い出されるようになっているが、上記
のようなカードユニット等を用いてコインの貸出しを行
うために、前記コイン貯留タンク内に貯留されたコイン
を使用しようとする場合、前記コイン排出装置により、
遊技中に入賞が発生した場合等において遊技者に払出さ
れる払出しコインと、遊技者の要求に応じて遊技者に貸
出される貸出しコインと、が同一のコイン通路を通過し
て遊技者側に排出されることになる。
【0005】このような場合、遊技者に対して払出すた
めにコイン貯留タンクから排出したコインと、遊技者に
対して貸出すためにコイン貯留タンクから排出したコイ
ンとを明確に区別することが困難になるため、例えば管
理上において問題となる恐れがあった。
【0006】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであり、払出し遊技媒体と貸出し遊技媒体と
をそれぞれ明確に区別すること出来るスロットマシンを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のスロットマシンは、複数種のシンボルを可
変表示可能な可変表示領域を有する可変表示手段と、前
記可変表示領域に予め定められた特定の表示態様が表示
された場合に表示態様に応じて所定の有価価値を付与す
ることが可能であり、該有価価値に関連して遊技媒体を
払出し可能な遊技媒体払出し手段と、遊技者所有の有価
価値を特定可能な記録媒体に記録された有価価値に関連
して遊技媒体を貸出し可能な遊技媒体貸出し手段と、を
備えるスロットマシンであって、前記遊技媒体払出し手
段により払出された遊技媒体または前記遊技媒体貸出し
手段により貸出された遊技媒体を所定箇所に導く遊技媒
体通路を備え、該遊技媒体通路の少なくとも一部が、前
記遊技媒体払出し手段により払出された遊技媒体が通過
する払出し用遊技媒体通路と、前記遊技媒体貸出し手段
により貸出された遊技媒体が通過する貸出し用遊技媒体
通路とにより別通路で構成されていることを特徴として
いる。この特徴によれば、遊技媒体払出し手段により払
出された遊技媒体は払出し用遊技媒体通路を通過した後
に、また、遊技媒体貸出し手段により貸出された遊技媒
体は貸出し用遊技媒体通路を通過した後に所定箇所に導
かれるようになっているため、遊技者に対して付与すべ
く有価価値として払出される遊技媒体と、遊技者に対し
て貸与すべく有価価値として貸出される遊技媒体と、を
それぞれの遊技媒体が通過する通路によって明確に区別
することが出来る。
【0008】本発明のスロットマシンは、前記遊技媒体
払出し手段と前記遊技媒体貸出し手段とが兼用されてお
り、前記遊技媒体通路に払出し、または貸出された前記
遊技媒体の流路を前記払出し用遊技媒体通路または前記
貸出し用遊技媒体通路のいずれかに択一的に切り替え可
能な流路切替手段を備えることが好ましい。このように
すれば、遊技媒体払出し手段と遊技媒体貸出し手段とを
兼用することでコストの低減化を図れるとともに、遊技
媒体を払出し用遊技媒体通路または貸出し用遊技媒体通
路のいずれかに確実に導くことが出来る。
【0009】本発明のスロットマシンは、前記遊技媒体
払出し手段と前記遊技媒体貸出し手段とがそれぞれ別々
に構成されており、前記遊技媒体払出し手段は前記払出
し用遊技媒体通路に、また、前記遊技媒体貸出し手段は
前記貸出し用遊技媒体通路にそれぞれ連通されているこ
とが好ましい。このようにすれば、遊技者に対して付与
すべく有価価値として払出される遊技媒体と、遊技者に
対して貸与すべく有価価値として貸出される遊技媒体
と、をより明確に区別することが出来る。
【0010】本発明のスロットマシンは、前記払出し用
遊技媒体通路と前記貸出し用遊技媒体通路とに、通過す
る遊技媒体数を計数可能な遊技媒体計数手段がそれぞれ
設けられていることが好ましい。このようにすれば、遊
技者に対して付与すべく有価価値として払出される遊技
媒体と、遊技者に対して貸与すべく有価価値として貸出
される遊技媒体と、を混同することなく別々に、かつ確
実に計数することが出来る。
【0011】本発明のスロットマシンは、遊技者所有の
有価価値を有価価値データとして加算更新可能に記憶す
ることが可能な記憶手段を備えているスロットマシンに
おいて、遊技者に対して貸出しが行われる場合、有価価
値が有価価値データとして前記記憶手段に加算されるこ
となく前記遊技媒体貸出し手段により遊技媒体が貸出さ
れるようになっていることが好ましい。このようにすれ
ば、遊技者所有の有価価値を有価価値データとして電子
的に記憶することが可能であっても、遊技者に対して貸
出しが行われる場合、有価価値が有価価値データとして
記憶手段に加算されることなく遊技媒体貸出し手段によ
り遊技媒体が貸出されるため、遊技者に対して払出し、
または貸出しが行われたことを明確に区別することが出
来る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1には、本発明が適用された
スロットマシン1、及び後述するカードユニット100
の正面図が示されており、まずスロットマシン1につい
て説明すると、スロットマシン1の前面の所定箇所に
は、内部に設けられる可変表示手段としての可変表示装
置70(図2参照)によって可変表示されるシンボル等
の識別情報を遊技者に視認させるための表示窓5L、表
示窓5C、表示窓5Rからなる可変表示部71が設けら
れている。
【0013】遊技者が遊技を行なう場合、遊技者は、ま
ず投入指示ランプ19が点灯または点滅しているとき
に、遊技媒体の一例であるコインやクレジットを使用し
て所望の大きさの有価価値を賭ける。
【0014】このスロットマシン1は、コイン投入口1
8から投入したコインや、賞品として遊技者に付与され
るコインをクレジットとしてスロットマシン1内部に設
けられた記憶部としてのRAM48(図5参照)等に蓄
積させておくことが出来るようになっており、コインを
コイン投入口18から投入するか、あるいはクレジット
を使用して所望の大きさの有価価値を賭けることにより
ゲームを開始することが出来るようになっている。
【0015】RAM48には、所定の大きさの有価価値
(本実施例ではコイン50枚分に相当する有価価値)を
クレジットとして予め記憶させておくことができ、記憶
されたクレジット数(コインの枚数)はクレジット表示
器26に表示されるようになっている。また、クレジッ
トを使用する場合は、3枚賭け用のクレジット操作ボタ
ン14a、または1枚賭け用のクレジット操作ボタン1
4bを押圧すればよく、3枚賭け用のクレジット操作ボ
タン14aが押圧されるとクレジット表示器26からク
レジット数が「3」だけ減算表示されてコイン3枚分の
賭数が設定され、また、1枚賭け用のクレジット操作ボ
タン14bが押圧されるとクレジット表示器26からク
レジット数が「1」だけ減算表示されてコイン1枚分の
賭数が設定される。なお、73はクレジットされた有価
価値を遊技者に払い戻す場合に操作するための精算ボタ
ンであり、この精算ボタン73を押圧操作することによ
り、クレジット表示器26に表示された枚数分のコイン
が遊技者に返却されるようになっている。
【0016】遊技者により例えば1枚のコインがコイン
投入口18から投入されるとスタートランプ72が点灯
され、スタートレバー12が操作可能となってゲームが
開始可能な状態となった旨が示されるとともに、表示窓
5L、5C、5Rにおける中段の横1列の有効ラインL
1(当りライン)に対応する有効ライン表示ランプ21
が点灯されて、有効ラインL1が有効となった旨が示さ
れる。
【0017】また、遊技者により2枚のコインがコイン
投入口18から投入された場合は、表示窓5L、5C、
5Rにおける上、中、下段の横3列の有効ラインL1、
L2、L2’に対応する有効ライン表示ランプ21、2
2が点灯されて計3本の有効ラインL1、L2、L2’
が有効となり、さらに、遊技者により3枚のコインがコ
イン投入口18から投入された場合は、表示窓5L、5
C、5Rにおける上、中、下段の横3列の有効ラインL
1、L2、L2’と斜め対角線上2列の有効ラインL
3、L3’に対応する有効ライン表示ランプ21、2
2、23が点灯されて計5本の有効ラインL1、L2、
L2’、L3、L3’が有効となる。
【0018】このようなコインやクレジット等の有価価
値の賭数に応じて有効化される有効ラインの本数、及び
形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形態に限定
されるものではない。また、賭数に応じて有効化される
有効ラインの本数も任意に設定変更可能であり、例えば
1枚のコイン投入により上記5本全ての有効ラインL
1、L2、L2’、L3、L3’が有効化されるように
してもよい。
【0019】次に、スタートランプ72が点灯した状態
でスタートレバー12を押圧操作すれば、可変表示装置
70が作動して各表示窓5L、5C、5Rにおいて複数
種類のシンボルが連続的に変化するように表示される。
そして、遊技者が各表示窓5L、5C、5Rの下方にそ
れぞれ対応して設けられた各停止ボタン9L、9C、9
Rを押圧操作すれば、それぞれに対応する各表示窓5
L、5C、5Rにおける上、中、下段の各表示領域にシ
ンボルが停止される。
【0020】各停止ボタン9L、9C、9R内には、停
止ボタン9L、9C、9Rの押圧操作を有効に受付ける
状態になった旨を点灯または点滅表示する操作有効ラン
プ11L、11C、11Rがそれぞれ設けられており、
各停止ボタン9L、9C、9Rの押圧操作に応じて消灯
するようになっている。
【0021】停止ボタン9L、9C、9Rを押圧操作す
る順序は不定であり、遊技者が任意に選択することがで
き、例えば、最初に左側の停止ボタン9Lを押圧すると
それに対応する操作有効ランプ11Lが消灯して表示窓
5L内にシンボルが停止表示され、中央の停止ボタン9
Cを押圧すると操作有効ランプ11Cが消灯して表示窓
5C内にシンボルが停止表示されることになる。このよ
うに3つのうちいずれか2つの表示窓(例えば表示窓5
L、5C)内にシンボルが停止表示された段階で、両表
示窓における同一の有効ライン上に同種のシンボルが揃
って停止表示された場合にはリーチが成立する。なお、
遊技者が停止ボタン9L、9C、9Rを押圧操作しない
場合には、所定の可変表示時間の経過により各表示窓5
L、5C、5Rに表示される表示内容が、例えば表示窓
5L、表示窓5C、表示窓5Rの優先順序で自動的に順
次停止する。
【0022】そして、このように可変表示装置70が停
止された時点において、賭数に応じて有効化されたいず
れかの有効ライン上に、予め定められた特定のシンボル
の組み合わせが表示された場合は入賞となり、所定枚数
のコインの払出しが行われること等により所定の有価価
値が遊技者に付与されることになる。また、特に予め定
められた特別シンボルの組み合わせが表示されて大当た
りに入賞した場合等にあっては、コインの払出しが行な
われるとともに、遊技者にとって有利な特別遊技状態と
してのBB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボー
ナス)が提供されること等により所定の遊技価値が付与
されるようになっている。
【0023】スロットマシン1は、前面が開口する本体
部2a(図2参照)と、この本体部2aの側端に回動自
在に枢支された前面パネル2b(図2参照)とからなる
筐体2により構成されており、施錠装置3に所定のキー
を挿入して時計回り方向に回動操作することにより施錠
が解除されて前面パネル2bが開成可能状態となる。ま
た、後述するBBが終了したり、遊技中にエラーが生じ
た場合等にはリセット操作を行なわない限り再びゲーム
の続行可能な状態にはならないのであり、そのリセット
操作は施錠装置3に所定のキーを挿入して反時計回り方
向へ操作することにより行なわれる。
【0024】前面パネル2bの前面には、図1に示され
るように、前述した各種入賞内容及び各種入賞内容に対
応して設定される払出しコイン枚数や、ゲーム内容等が
表示される表示パネル77が設けられるとともに、その
左右側には、入賞時や異常時等において内部のスピーカ
28(図5参照)より出力される遊技効果音や警告音等
を外部に放出するための放音部78a、78bがそれぞ
れ設けられている。さらにこの表示パネル77の上方に
は遊技効果ランプ24が複数設けられており、BB中や
RB中、及びコインの払い出し時等、様々な状態におい
て種々の発光態様にて点灯される。また、前面パネル2
bの前面下部には、遊技者に付与されるコインを貯留可
能なコイン貯留皿30が突設されているとともに、コイ
ン貯留皿30近傍には、前記スピーカ28より出力され
た遊技効果音や警告音を外部に放出するための放音部7
9が設けられている。なお、20はゲームオーバランプ
であり、スロットマシンが打止(ゲームオーバ)になっ
たときに点灯または点滅表示される。
【0025】また、前面パネル2bの前面には、コイン
投入口18より投入されたコインのコイン詰まりを解消
する際に用いられるコイン返却ボタン16と、実行され
ているビッグボーナスゲームやボーナスゲームの回数を
切替表示し得るゲーム回数表示器25と、所定内容の入
賞が成立した場合に付与されたコイン枚数を表示する払
出数表示器27と、がそれぞれ設けられている。なお、
所定内容の入賞が成立した場合に遊技者に付与されるコ
イン枚数は各入賞内容に対応してそれぞれ予め設定され
ているとともに、通常、前記RAM48の記憶上限(5
0枚)を越えない範囲内で付与される有価価値はクレジ
ットとして記憶され、その記憶の上限(50枚)を越え
る場合にはその上限を越える枚数分のコインがコイン排
出口29からコイン貯留皿30に払出されるように構成
されている。
【0026】さらに、コイン投入口18の左側近傍に
は、特に図4に示されるように、後述するカードユニッ
ト100に挿入されたカードから読み出された遊技者所
有の価値を度数として表示可能な度数表示器112と、
カードに記録された価値を使用してコインの貸出しを要
求する場合に操作する貸出しボタン105と、カードユ
ニット100に挿入したカードを排出する際に操作する
返却ボタン106と、が設けられている。なお、ここで
はコイン1枚分の価値が1度数として度数表示器112
に表示されるようになっている。
【0027】次に図2に示されるように、本体部2a内
略中央部には、複数種のシンボルが印刷された帯状のリ
ールシート(図示略)が外周に巻回されたリール6L、
6C、6Rを複数(本実施例では3個)有する可変表示
装置70が設けられている。それぞれのリール6L、6
C、6Rは、各々に対応して設けられたステッピングモ
ータからなるリール駆動モータ7L、7C、7R(図5
参照)によりそれぞれ独立して回転、停止するように構
成されており、各リール6L、6C、6Rが回転するこ
とにより、各表示窓5L、5C、5R内において前記各
種シンボルが連続的に変化しつつ表示されるようになっ
ている。また、各リール6L、6C、6R内には、各リ
ールの基準位置を検出するリール位置検出センサ8L、
8C、8R(図5参照)が設けられており、このリール
位置検出センサ8L、8C、8Rにより所定のシンボル
の停止位置を導出出来るようになっている。
【0028】可変表示装置70の下方には、コイン投入
口18より投入されたコインを貯留するコイン貯留タン
ク37が配設されている。コイン貯留タンク37の下方
部分にはコイン排出用モータ38(図5参照)が設けら
れており、このコイン排出用モータ38が駆動すること
により、コイン貯留タンク37内のコインが1枚ずつ返
却用コイン通路95に排出されるようになっている。
【0029】ここで図3(a)、(b)のコイン貯留タ
ンク37の構造を示す概略平面図に示されるように、コ
イン貯留タンク37内に貯留されたコインは、その下方
のコイン排出部120に1枚ずつ送出されて待機するよ
うになっており、前記コイン排出用モータ38の駆動に
より回転する円盤121(図2参照)により、コイン排
出用通路122に排出されるようになっている。コイン
排出用通路122の一部は、図のように2つの別通路に
より構成されており、各通路の上流側には、コイン排出
部120から排出されるコインをいずれかの通路に導く
ための切替弁123aを備える切替ソレノイド123が
設けられている。また、このコイン排出用通路122の
下流側端部の開口122aは、前面パネル2bの閉塞時
において、返却コイン流路95に設けられた開口(図示
略)に連通するように構成されている。
【0030】これら各通路は、前述したように遊技中に
入賞等が発生した場合に遊技者に対して付与すべく有価
価値に相当するコインを払出す場合において、コイン排
出部120から排出されるコインが通過する払出し用コ
イン通路124と、後述するように、遊技者により磁気
カードがカードユニット100に挿入された後、このカ
ードに記録された価値を使用する貸出しの要求が遊技者
によりなされ、この貸出しを許可して遊技者に貸与すべ
く所定の有価価値に相当するコインを貸出す場合におい
て、コイン排出部120から排出されるコインが通過す
る貸出し用コイン通路125と、からなり、これら各払
出し用コイン通路124、及び貸出し用コイン通路12
5内には、それぞれの通路内を通過するコインを検出す
る払出しコインセンサ126及び貸出しコインセンサ1
27がそれぞれ設けられており、各通路内を通過するコ
イン枚数を計数出来るようになっている。
【0031】切替弁123aは、通常時においてコイン
排出部120から排出されたコインを払出し用コイン通
路124に導く向きに位置しており(図3(a)参
照)、後述するように遊技者により所望枚数のコインの
貸出しの要求がなされ、この貸出し要求が許可された時
にコインを貸出し用コイン通路125に導く向き(図3
(b)参照)に励磁されて切替わるようになっている。
なお、後述する貸出しボタン105の1回の操作におい
て排出されるコイン枚数は予め設定されており、この予
め設定された枚数分のコインが計数された時点で切替弁
123aの向きが図3(a)の向きに戻るようになって
いる。
【0032】なお、コイン排出用モータ38は、遊技中
において入賞が発生した場合、または後述する貸出しボ
タン105が押圧された場合に駆動されるようになって
いるとともに、払出しコインセンサ126により入賞内
容に対応して設定された払出し枚数分のコインが検出さ
れた時点、または貸出しコインセンサ127により貸出
しボタン105の押圧操作に対応して設定された貸出し
枚数分のコインが検出された時点で停止するように制御
されている。
【0033】コイン貯留タンク37の側部には、図5に
示されるように、前面に入賞確率を変更可能とする確率
設定スイッチ44、電源スイッチ81、ビッグボーナス
の終了時や遊技中にエラーが生じた場合等において再び
ゲームを続行可能な状態にリセットするためのリセット
スイッチ82等が配設された電源ユニット83が配設さ
れている。なお、45は本実施例におけるスロットマシ
ンの遊技制御を行う制御部であり、マイクロコンピュー
タ等を含む。
【0034】前面パネル2bの裏面には、コイン投入口
18から投入されたコインをコイン貯留タンク37に導
く投入用コイン通路96が固設されている。この投入用
コイン通路96には、投入されたコインが、その大きさ
や厚みが適正コインと異なる不正コインである場合にこ
れを返却用コイン通路95に導くとともに、投入された
適正コインの投入枚数を計数する投入コインセンサ36
(図5参照)が設けられたコインセレクタ35が設けら
れている。
【0035】このコインセレクタ35には、コイン流路
を選択的に切り替え可能とする流路切替ソレノイド33
(図5参照)が設けられており、通常時において流路切
替ソレノイド33は励磁されており、適正コインは投入
コインセンサ36により検出された後、コイン貯留タン
ク37内に導かれて貯留されるようになっているととも
に、例えばクレジット数が50に達している時にコイン
投入口18よりコインが投入された場合、流路切替ソレ
ノイド33の励磁が解除されて流路が切替わり、コイン
は返却流路を経て返却用コイン通路95に導かれるよう
になっている。なお、返却用コイン通路95に導かれた
コインは、コイン排出口29を介してコイン貯留皿30
に排出されるようになっている。
【0036】図5は、スロットマシン1に用いられてい
る制御回路を示すブロック図である。制御回路は、制御
中枢としての制御部45を含み、制御部45は、以下に
述べるようなスロットマシン1の動作を制御する機能を
有している。制御部45は、例えば数チップのLSIで
構成されており、その中には、制御動作を所定の手順で
実行することのできるCPU46と、CPU46の動作
プログラムを格納するROM47と、必要なデータの書
込みおよび読出しができるRAM48とが含まれてい
る。さらに、CPU46と外部回路との信号の整合性を
とるためのI/Oポート49と、電源投入時等にCPU
46にリセットパルスを与える初期リセット回路51
と、CPU46にクロック信号を与えるクロック発生回
路52と、クロック発生回路52からのクロック信号を
分周して割込パルスを定期的にCPU46に与えるパル
ス分周回路(割込パルス発生回路)53と、CPU46
からのアドレスデータをデコードするアドレスデコード
回路54と、ゲームの開始と同時に所定内容の入賞を事
前決定するため等に用いられる乱数を発生させる乱数発
生回路103、及び発生された乱数値をサンプリングす
る乱数値サンプリング回路104と、を含む。
【0037】CPU46はパルス分周回路53から定期
的に与えられる割込パルスに従って、割込制御ルーチン
の動作を実行することが可能となる。また、アドレスデ
コード回路54はCPU46からのアドレスデータをデ
コードし、ROM47、RAM48、I/Oポート4
9、サウンドジェネレータ50にそれぞれチップセレク
ト信号を与える。また、CPU46は、後述するように
カードユニット100内に設けられるMPU109に接
続されており、信号の授受を行えるようになっている。
【0038】この実施例では、ROM47は、その内容
の書替え、すなわち、必要が生じた場合にはその中に格
納されたCPU46のためのプログラムを変更すること
ができるように、プログラマブルROM47が用いられ
ている。そして、CPU46は、ROM47内に格納さ
れたプログラムに従って、かつ、各種装置からの制御信
号の入力に応答するとともに、各種装置に対して制御信
号を与える。
【0039】I/Oポート49には、スイッチ・センサ
回路55を介して、コイン排出用モータ38により排出
され、払出し用コイン通路124を通過するコインを検
出する払出しコインセンサ126と、同じくコイン排出
用モータ38により排出され、貸出し用コイン通路12
5を通過するコインを検出する貸出コインセンサ126
と、コイン投入口18から投入されたコインを検出する
投入コインセンサ36と、スタートレバー12の押圧操
作を検出するスタートスイッチ13と、精算ボタン73
の操作を検出する精算スイッチ76と、施錠装置3のキ
ー操作を検出するリセットスイッチ4と、クレジット操
作ボタン14a、14bの操作を検出するクレジットス
イッチ15と、キー差込口84における所定のキー操作
を検出するキースイッチ43と、このキースイッチ43
により入力受付が可能となる確率設定スイッチ44、電
源スイッチ81、リセットスイッチ82と、停止ボタン
9L、9C、9Rの押圧操作を検出するストップスイッ
チ10L、10C、10Rと、コイン貯留タンク37内
のコイン量を検出する満タンセンサ42と、リール6
L、6C、6Rの位置を検出するリール位置センサ8
L、8C、8Rと、が接続されている。
【0040】また、I/Oポート49には、モータ回路
56を介してリール駆動モータ7L、7C、7Rが接続
され、モータ回路57を介してコイン排出用モータ38
が接続され、ソレノイド回路58を介して流路切替ソレ
ノイド33が接続され、ソレノイド回路97を介して切
替ソレノイド123が接続されているとともに、LED
回路59を介して、ゲーム回数表示器25、クレジット
表示器26、払出数表示器27がそれぞれ接続されてい
る。また、ランプ回路60を介して、遊技効果ランプ2
4、投入指示ランプ19、有効ライン表示ランプ21、
22、23、操作有効ランプ11L、11C、11R、
ゲームオーバランプ20、スタートランプ72がそれぞ
れ接続されている。
【0041】また、アドレスデコード回路54には、サ
ウンドジェネレータ50、及びアンプ61を介して、ス
ピーカ28がそれぞれ接続されている。なお、前述した
各種機器や制御回路には電源回路62から所定の電流が
供給される。また、RAM48にはバックアップ電源6
3から記憶保持のための電流が供給されるように構成さ
れており、停電時により電源回路62からの電流の供給
が行なわれなくなっても、確率設定値や遊技状態を所定
期間記憶しておくことが出来るように構成されている。
【0042】次にカードユニット100について説明す
る。カードユニット100の前面には、点灯によりカー
ドユニット100の動作を報知する動作ランプ101
と、遊技者所有の価値を特定可能な記録媒体の一例とし
ての磁気カード(図示略)等を挿入可能なカード挿入口
102と、カード挿入口102に挿入された磁気カード
の排出を報知するカードインジケータ103と、が設け
られている。
【0043】このカードユニット100の構成を図5に
基づいて説明すると、前記動作ランプ101、カードイ
ンジケータ103と、カード挿入口102に連設され、
挿入されたカードに記録されている情報の読み出し及び
書き込みを実施するカードリーダライタ110と、通信
ケーブル93を介して管理コンピュータ91とのデータ
通信を行うための通信部92と、及び、スロットマシン
1に設けられた貸出ボタン105の入力を検知する貸出
しスイッチ107、返却ボタン106の入力を検知する
返却スイッチ108、カードから読み出した遊技者所有
の価値を表示する度数表示器112と、のそれぞれに接
続されて、これら各部からの入力を検知するとともにそ
の表示や動作等の制御を実行するカードユニット100
の制御部であるMPU109が設けられているととも
に、このMPU109が実行する制御や処理内容等が記
述された制御プログラムや、カードリーダライタ110
によりカードより読み出されたデータ及び読み出された
データ等を記憶するメモリ111が設けられている。
【0044】このように構成されたカードユニット10
0の使用状態を簡単に説明すると、動作ランプ101が
点灯されている状態において、遊技者により、予め所定
の大きさの価値が記録されている磁気カード(プリペイ
ドカード)がカード挿入口102に挿入されると、挿入
されたカードに記録された価値の大きさがカードリーダ
ライタ110により読み出されて、スロットマシン1の
度数表示器112に度数として表示される。この状態に
おいて遊技者により貸出しボタン105が押圧される
と、度数表示器112に表示された度数から、該貸出し
ボタン105の1回の押圧操作にて使用される価値に相
当する度数が減算されて度数表示器112の表示内容が
更新されるとともに、カードリーダライタ110により
磁気カードに記録された価値の書き換え処理が実施され
ることになる。
【0045】このように構成されるスロットマシン1及
びカードユニット100は、例えば図6に示されるよう
に互いに一対の状態でホール内に設置される遊技島台9
8の長手方向に複数設置されて使用される。
【0046】以上説明してきたように、本実施例におけ
るスロットマシン1においては、例えば遊技中において
前述したような入賞が発生したことにより、入賞内容に
対応して予め設定された所定の大きさの有価価値を遊技
者に対して付与するために、付与すべく有価価値に相当
する所定枚数のコインの払出しが行われる場合、コイン
排出用モータ38が駆動されてコイン貯留タンク37内
に予め貯留されたコインがコイン排出部120から1枚
ずつコイン排出用通路122に排出され、さらにコイン
はコイン排出用通路122及び返却コイン通路95を流
下してコイン排出口29からコイン貯留皿30内に貯留
されるようになっている。
【0047】また、遊技者が遊技を行うために所定の大
きさの有価価値に相当する所定枚数のコインの借り受け
を行う場合、予め所定の大きさの有価価値が記録された
磁気カードをカードユニット100のカード挿入口10
2に挿入し、度数表示器112に残度数が表示されたこ
とを確認した上で貸出ボタン105を押圧すると、コイ
ン排出用モータ38が駆動されてコイン貯留タンク37
内に予め貯留されたコインがコイン排出部120から1
枚ずつコイン排出用通路122に排出され、さらにコイ
ンはコイン排出用通路122及び返却コイン通路95を
流下してコイン排出口29からコイン貯留皿30内に貯
留されるようになっている。
【0048】このように、入賞の発生等により、遊技者
に対して付与すべく有価価値に関連して払出されるコイ
ンと、遊技者の要求に応じて遊技者に貸与すべく有価価
値に関連して貸出されるコインとが、同一のコイン排出
口29から排出されるようになっているが、前述したよ
うに、排出用コイン排出用通路122の一部が、払出し
用コイン通路124と、貸出し用コイン通路125とに
より別通路に構成されており、遊技者に対して付与すべ
く有価価値に相当するコインを払出す場合においては、
コイン排出部120から排出されたコインは、切替弁1
23aにより払出し用コイン通路124内に導かれ、こ
の払出し用コイン通路124を通過してコイン排出口2
9から払出されるようになっているとともに、遊技者に
対して貸与すべく有価価値に相当するコインを貸出す場
合においては、コイン排出部120から排出されたコイ
ンは、切替弁123aにより貸出し用コイン通路125
内に導かれ、この貸出し用コイン通路125を通過して
コイン排出口29から貸出されるようになっている。
【0049】すなわち、コイン排出部120から排出さ
れたコインは、遊技者に払出す場合と貸出す場合とで筐
体2内部に設けられたコイン排出用通路122において
それぞれ別々の通路を通過するので、払出しのためにコ
イン排出部120から排出されたコインと貸出しのため
にコイン排出部120から排出されたコインとを、それ
ぞれが通過する通路によって明確に区別することが出来
る。
【0050】また、遊技者に対して払出されるコイン枚
数と、遊技者に対して貸出されるコイン枚数とが、それ
ぞれの通路に設けられた払出しコインセンサ126また
は貸出しコインセンサ127により別々に計数されるた
め、それぞれのコイン枚数を混同することなく、明確に
管理することが可能となる。
【0051】また、本実施例におけるコイン排出用通路
122は、その少なくとも一部が、1つのコイン排出部
120から排出されたコインが切替弁123aにより払
出し用コイン通路124または貸出コイン通路125の
いずれかに択一的に導かれるように構成されていたが、
例えば図7(a)に示されるように、筐体2内に、内部
にコイン排出用モータがそれぞれ内蔵された2つのコイ
ン貯留タンク37が設けられているような場合、図7
(b)に示されるように、例えば図中左側のコイン貯留
タンク37のコイン排出部120に直接連通する払出し
コインセンサ126を備える払出し用コイン通路124
と、図中右側のコイン貯留タンク37のコイン排出部1
20に直接連通する貸出しコインセンサ127を備える
払出し用コイン通路125とにより構成されていてもよ
い。
【0052】この場合、コインの払出しが行われる場合
または貸出しが行われる場合で駆動するコイン排出用モ
ータが別々になるばかりか、コイン排出部120が別々
になるので、払出しコインと貸出しコインとを、コイン
が通過する通路のみならず、それぞれのコイン貯留タン
ク37の駆動状況等によって明確に区別することが出来
る。
【0053】なお、2つのコイン貯留タンク37を設け
なくても、特に図示しないが1つのコイン貯留タンク3
7に、遊技媒体払出し手段としてのコイン排出用モータ
と遊技媒体貸出し手段としてのコイン排出用モータ28
とそれぞれ設け、各々のコイン排出用モータ28に対応
して設けたコイン排出部120それぞれに払出し用コイ
ン通路124及び貸出し用コイン通路125を連通する
ようにしても前述と同様の作用、効果が得られる。
【0054】また、上記実施例のスロットマシン1にあ
っては、払出し用コイン通路124または貸出し用コイ
ン通路125を通過したコインは、1つのコイン排出口
29より排出されるようになっていたが、例えば図7
(a)、(b)に示されるように、コイン払出口29の
開口を区画板139等により区画し、払出し用コイン通
路124を通過してきたコインと貸出し用コイン通路1
25を通過してきたコインとを別々の開口から遊技者に
対して排出するようにしてもよい。
【0055】また、本実施例におけるスロットマシン1
は、前述したようにコイン投入口18から投入された
り、入賞の発生等により遊技者に対して払出されるコイ
ンを50枚までクレジットとしてRAM48に加算更新
可能に記憶する機能を備えているが、例えばクレジット
表示器26に50以下の数値が表示されている状態にお
いて遊技者により貸出しボタン105の操作がなされ、
遊技者に所定の有価価値を貸与する場合であっても、こ
の貸与すべく有価価値は価値データとしてクレジット表
示器26に表示されたクレジット数に加算されることな
く、貸与すべく有価価値に相当する枚数分のコインが遊
技者に貸出されるようになっている。このように貸与さ
れた有価価値が価値データとして電子的にクレジットさ
れることなく、この有価価値に相当する枚数分のコイン
が貸出されるようになっているため、貸出しが行われた
ことを明確に管理することが出来る。
【0056】また、本実施例におけるコイン排出用モー
タ38は、クレジットの上限を越える分のコインを払出
す場合、及び精算ボタン73の操作によりクレジットさ
れた有価価値をコインとして遊技者に払出す場合におい
て駆動するようになっているため、入賞の発生により遊
技者に対して所定の大きさの有価価値を付与する場合に
おいて必ずしもコインが払出し用コイン通路124を通
過するとは限らない。
【0057】すなわち、入賞等の発生等によりなされる
遊技者への所定の有価価値の付与と、付与された有価価
値のコインによる遊技者への払出しと、が必ずしも同時
期に行われるとは限らないのである。よって本発明は、
遊技者に付与すべく所定の大きさの有価価値に関連して
コイン排出用モータにより遊技者に対して払出されるコ
インと、遊技者の要求に応じて遊技者に貸与すべく所定
の大きさの有価価値に関連してコイン排出用モータによ
り遊技者に貸出されるコインとが、それぞれ別々の通路
を通過するように構成されているものであればよく、例
えば遊技者に対して付与された有価価値を全てクレジッ
トとして記憶出来るようになっており(クレジット上限
なし)、この記憶された有価価値を精算ボタン等により
最終的にコインとして遊技者に払出し可能とされたスロ
ットマシンや、遊技者に対して付与された有価価値をク
レジットとして記憶することなくコインにより払出すよ
うなスロットマシン等も含む。
【0058】次に図8〜図11には、本発明の第2実施
例が示されている。本実施例におけるスロットマシン1
における前述の実施例のスロットマシン1との大きな相
違点は、前述の実施例にて説明したカードユニット10
0の機能を内部に備えている点と、入賞時に払い出され
るコインや遊技者により貸出の要求がなされた場合に貸
し出されるコインが遊技者により指触されることなく計
数され、遊技者所有の価値(ポイント)として遊技者に
付与されるようになっている点である。
【0059】ここで本実施例におけるスロットマシン1
を、図8〜図10に基づいて説明する。なお、ここでは
前述の実施例と同様の部位の説明は同様の符号を付すこ
とで詳細な説明は省略するものとする。スロットマシン
1の前面左側には、例えば記録媒体の他の一例として、
遊技者が遊技を行うこと等により獲得したポイント数の
書き込みや、貯蓄されたポイントを使用することが可能
な磁気カードを挿入可能なカード挿入口102及びカー
ドインジケータ103が設けられているとともに、可変
表示部71の下部には、遊技者が遊技を行うことにより
獲得した価値や、カード挿入口102に挿入された磁気
カードに記録された価値の中から貸出しボタン105の
操作により借り受けた価値等を遊技者所有の有価価値と
してこれをポイントとして表示するポイント表示器13
0が設けられている。なお、ここではコイン1枚分の価
値を1ポイントとして表示している。
【0060】また、貸出ボタン105及び返却ボタン1
06の隣には、遊技中断処理が実行される離席ボタン1
31が設けられており、このボタンの押圧操作がなされ
ることにより、その時点でポイント表示器130に表示
されている遊技者所有のポイントがロックされるととも
に、カードリーダライタ110により挿入されている磁
気カードに記録されてカードが返却されるようになって
いる。これにより他人が勝手に精算ボタン73を操作し
て精算処理を実行すること等が不能となる。なお、再度
遊技を実行する場合には、遊技者は例えば係員等に申し
つけてロック解除操作処理を施してもえばよい。
【0061】さらに遊技を終了したい場合にポイント表
示器130に所定数のポイントが表示されている場合に
は、精算ボタン73を押圧操作することにより、その時
点でポイント表示器130に表示されている遊技者所有
のポイントがカードリーダライタ110によって磁気カ
ードに記録されてカードが返却されるとともに、ポイン
ト表示器130の表示が「0」とされる。なお、遊技者
は返却された磁気カードを景品カウンタ等に持っていけ
ば、磁気カードに貯蓄されたポイントを景品等に交換す
ることが出来る。
【0062】また、スロットマシン1の前面下部には、
図9に示されるように本体部2a内に設けられ、コイン
を移送するコイン移送モータ137(図11参照)が内
蔵されたコイン循環装置136のコイン排出部138か
ら、図9及び図10(a)、(b)に示されるコイン排
出用通路122を介して流下されたコインを遊技者側に
排出する排出口133が設けられるとともに、その下方
には、コイン排出口133より排出されたコインを内部
に取り込んで前記コイン循環装置136内に返還するた
めのコイン取込口134が設けられている。これらコイ
ン排出口133及びコイン取込口134の前面には透明
のカバー体135が取り付けられており、コインへの指
触が不能とされている。
【0063】コイン循環装置136は、内部に予め所定
枚数のコインが貯留されており、入賞時、または遊技者
により貸出しボタン105の操作がなされた場合にコイ
ン移送モータ137が駆動して、コイン排出部120か
らその前方のコイン排出用通路122、コイン排出口1
33、コイン取込口134を介してコイン循環装置13
6内に再び返還されたコインを循環して再度使用出来る
ように構成されている。
【0064】コイン排出用通路122の一部は、図10
(a)、(b)に示されるように2つの別通路により構
成されており、各通路の上流側には、コイン排出部12
0より排出されるコインをいずれかの通路に導くための
切替弁123aを備える切替ソレノイド123が設けら
れている。これら各通路は、前述したように遊技中に入
賞等が発生した場合等にコイン排出部120から排出さ
れるコインが通過する払出し用コイン通路124と、遊
技者により磁気カードがカード挿入口102に挿入さ
れ、貸出しボタン105が押圧された場合にコイン排出
部120より排出されるコインが通過する貸出し用コイ
ン通路125と、からなり、これら各払出し用コイン通
路124、及び貸出し用コイン通路125内には、それ
ぞれの通路内を通過するコインを検出する払出しコイン
センサ126及び貸出しコインセンサ127がそれぞれ
設けられており、各通路内を通過するコイン枚数が計数
されるようになっている。
【0065】切替弁123aは、通常時において、コイ
ン排出部120から排出されたコインを払出し用コイン
通路124に導く向きに位置しており(図10(a)参
照)、遊技者により貸出しボタン105の押圧操作がな
された場合に、コインを貸出し用コイン通路125に導
く向き(図10(b)参照)に励磁して切替わるように
なっている。なお、貸出しボタン105の1回の操作に
おいて排出されるコイン枚数は予め設定されており、こ
の予め設定された枚数分のコインが計数された時点で切
替弁123aの向きが図10(a)の向きに戻るように
なっている。
【0066】なお、コイン移送モータ137は、遊技中
において入賞が発生した場合や、貸出しボタン105が
押圧された場合に駆動されるようになっているととも
に、払出しコインセンサ126により入賞内容に対応し
て設定された払出し枚数分のコインが検出された時点、
または貸出しコインセンサ127により貸出しボタン1
05の押圧操作に対応して設定された貸出し枚数分のコ
インが検出された時点で停止するように制御されてい
る。
【0067】次いで本実施例におけるスロットマシン1
の構成を、図11に基づいて説明すると、制御回路は、
制御中枢としての制御部45を含み、制御部45は、以
下に述べるようなスロットマシン1の動作を制御する機
能を有している。制御部45は、例えば数チップのLS
Iで構成されており、その中には、制御動作を所定の手
順で実行することのできるCPU46と、CPU46の
動作プログラムを格納するROM47と、必要なデータ
の書込みおよび読出しができるRAM48とが含まれて
いる。さらに、CPU46と外部回路との信号の整合性
をとるためのI/Oポート49と、電源投入時等にCP
U46にリセットパルスを与える初期リセット回路51
と、CPU46にクロック信号を与えるクロック発生回
路52と、クロック発生回路52からのクロック信号を
分周して割込パルスを定期的にCPU46に与えるパル
ス分周回路(割込パルス発生回路)53と、CPU46
からのアドレスデータをデコードするアドレスデコード
回路54と、ゲームの開始と同時に所定内容の入賞を事
前決定するため等に用いられる乱数を発生させる乱数発
生回路103、及び発生された乱数値をサンプリングす
る乱数値サンプリング回路104と、を含む。
【0068】CPU46はパルス分周回路53から定期
的に与えられる割込パルスに従って、割込制御ルーチン
の動作を実行することが可能となる。また、アドレスデ
コード回路54はCPU46からのアドレスデータをデ
コードし、ROM47、RAM48、I/Oポート4
9、サウンドジェネレータ50にそれぞれチップセレク
ト信号を与える。また、CPU46には、通信ケーブル
93を介して管理コンピュータ91とのデータ通信を行
うための通信部92が接続されている。
【0069】この実施例では、ROM47は、その内容
の書替え、すなわち、必要が生じた場合にはその中に格
納されたCPU46のためのプログラムを変更すること
ができるように、プログラマブルROM47が用いられ
ている。そして、CPU46は、ROM47内に格納さ
れたプログラムに従って、かつ、各種装置からの制御信
号の入力に応答するとともに、各種装置に対して制御信
号を与える。
【0070】I/Oポート49には、スイッチ・センサ
回路55を介して、コイン移送モータ137により排出
され、払出しコインとしてのコインを検出する払出コイ
ンセンサ126と、同じくコイン移送モータ137によ
り排出され、貸出しコインとしてのコインを検出する貸
出コインセンサ126と、スタートレバー12の押圧操
作を検出するスタートスイッチ13と、精算ボタン73
の操作を検出する精算スイッチ76と、施錠装置3のキ
ー操作を検出するリセットスイッチ4と、離席ボタン1
31の操作を検出する離席スイッチ132と、払出しボ
タン105の操作を検出する払出しスイッチ107と、
貸出しボタン106の操作を検出する払出しスイッチ1
08と、キー差込口84における所定のキー操作を検出
するキースイッチ43と、このキースイッチ43により
入力受付が可能となる確率設定スイッチ44、電源スイ
ッチ81、リセットスイッチ82と、停止ボタン9L、
9C、9Rの押圧操作を検出するストップスイッチ10
L、10C、10Rと、リール6L、6C、6Rの位置
を検出するリール位置センサ8L、8C、8Rと、が接
続されている。
【0071】また、I/Oポート49には、モータ回路
56を介してリール駆動モータ7L、7C、7Rが接続
され、モータ回路57を介してコイン移送モータ137
が接続され、ソレノイド回路58を介して流路切替ソレ
ノイド33が接続され、ソレノイド回路97を介して切
替ソレノイド123が接続されているとともに、LED
回路59を介して、ゲーム回数表示器25、度数表示器
112、払出数表示器27、ポイント表示器130がそ
れぞれ接続されている。また、ランプ回路60を介し
て、遊技効果ランプ24、投入指示ランプ19、有効ラ
イン表示ランプ21、22、23、操作有効ランプ11
L、11C、11R、ゲームオーバランプ20、スター
トランプ72、カードインジケータ103がそれぞれ接
続されている。
【0072】また、アドレスデコード回路54には、サ
ウンドジェネレータ50、及びアンプ61を介して、ス
ピーカ28がそれぞれ接続されている。なお、前述した
各種機器や制御回路には電源回路62から所定の電流が
供給される。また、RAM48にはバックアップ電源6
3から記憶保持のための電流が供給されるように構成さ
れており、停電時により電源回路62からの電流の供給
が行なわれなくなっても、確率設定値や遊技状態を所定
期間記憶しておくことが出来るように構成されている。
【0073】このように構成される本実施例におけるス
ロットマシン1における遊技方法は前述の実施例とほぼ
同様であるため、ここでの詳細な説明は省略するものと
し、以下、入賞の発生時、及び遊技者により貸出しボタ
ン105の操作がなされた場合におけるコインの移動状
況を説明すると、例えば遊技中において前述の実施例に
おいて説明したような入賞が発生た場合、コイン移送モ
ータ136が駆動されてコイン循環装置136内に予め
貯留されたコインがコイン排出部120から1枚ずつコ
イン排出用通路122に排出され、さらにコインはコイ
ン排出用通路122を流下してコイン排出口133から
遊技者側に排出される。コイン排出口133から排出さ
れたコインはそのまま取込口134から内部に取り込ま
れ、コイン循環装置136内に返還される。
【0074】また、遊技者がコインの借り受けを行うた
めに磁気カードがカード挿入口102に挿入され、度数
表示器112にポイント残数が表示されたことが確認さ
れた上で貸出ボタン105が押圧されると、コイン移送
モータ137が駆動されてコイン循環装置136内に予
め貯留されたコインがコイン排出部120から1枚ずつ
コイン排出用通路122に排出され、さらにコインはコ
イン排出用通路122を流下してコイン排出口133か
ら遊技者側に排出される。コイン排出口133から排出
されたコインはそのまま取込口134から内部に取り込
まれ、コイン循環装置136内に返還される。
【0075】このように、遊技中において入賞が発生し
た場合、コイン循環装置136が駆動して、遊技者に付
与すべく有価価値に相当する枚数分のコインがコイン排
出部120からコイン排出用通路122に排出されるよ
うになっているとともに、また、遊技者により貸出しボ
タン105の操作がなされた場合において、コイン循環
装置136が駆動して、遊技者に貸与すべく有価価値に
相当する枚数分のコインがコイン排出部120からコイ
ン排出用通路122に排出されるようになっており、さ
らにコイン排出用通路122を通過したコインは同一の
コイン排出口133から遊技者側に排出されるようにな
っているが、前述したようにコイン排出用通路122の
一部が、払出し用コイン通路124と、貸出し用コイン
通路125とにより別通路に構成されており、入賞の発
生時においては、コイン排出部120から排出されたコ
インは切替弁123aにより払出し用コイン通路124
内に導かれ、この払出し用コイン通路124を通過して
コイン排出口133から排出されるようになっていると
ともに、遊技者により貸出しボタン105の操作がなさ
れた場合においては、コイン排出部120から排出され
たコインは切替弁123aにより貸出し用コイン通路1
25内に導かれ、この貸出し用コイン通路125を通過
してコイン排出口133から遊技者側に排出されるよう
になっている。
【0076】このように、コイン排出部120から排出
されたコインは、入賞の発生時と、貸出しボタン105
の操作がなされた場合とで、筐体2内部に設けられたコ
イン排出用通路122においてそれぞれ別々の通路を通
過するので、遊技者に対して所定の大きさの有価価値を
付与する場合にコイン排出部120から排出されたコイ
ンと、遊技者に対して所定の大きさの有価価値を貸与す
る場合にコイン排出部120から排出されたコインと
を、それぞれのコインが通過する通路によって明確に区
別することが出来る。
【0077】そして本実施例においては、入賞が発生し
た場合、前述のように払出し用コイン通路124をコイ
ンが通過し、この通過したコインが払出しコインセンサ
126により検出されることにより計数されたコイン枚
数が実際に遊技者に対して払出されたコイン枚数とさ
れ、この枚数分のポイントが、ポイント表示器130に
表示されたポイントに加算されるようになっているとと
もに、貸出しボタン105の押圧操作がなされ、貸出し
用コイン通路125をコインが通過し、この通過したコ
インが貸出しコインセンサ127により検出されること
により計数されたコイン枚数が実際に遊技者に貸出され
たコイン枚数とされ、この枚数分のポイントが、ポイン
ト表示器130に表示されたポイントから減算されるよ
うになっている。
【0078】このようにそれぞれの通路に設けられた払
出しコインセンサ126または貸出しコインセンサ12
7により実際に計数されたコイン枚数分に相当するポイ
ントを、ポイント表示器130に表示されたポイントに
加算または減算するようになっているため、それぞれの
コイン枚数を明確に管理することが可能となる。
【0079】このように本実施例におけるスロットマシ
ン1にあっては、遊技者はコインを触れることなく、ポ
イント表示器130に表示された遊技者所有のポイント
を使用することにより遊技を行えるようになっている
が、本発明は、入賞の発生等により、遊技者に付与すべ
く所定の大きさの有価価値に関連してコイン排出用モー
タにより遊技者に対して払出されるコインと、遊技者の
要求に応じて遊技者に貸与すべく所定の大きさの有価価
値に関連してコイン排出用モータにより遊技者に貸出さ
れるコインとが、それぞれ別々の通路を通過するように
構成されているものであれば、本実施例のようにコイン
排出用モータによりコイン排出用通路に排出されたコイ
ンが遊技者からは指触不能、または目視不能に構成され
たスロットマシン等においても適用可能である。
【0080】前記各実施例における各要素は、本発明に
対して以下のように対応している。
【0081】本発明の請求項1は、複数種のシンボルを
可変表示可能な可変表示領域(可変表示部71)を有す
る可変表示手段(可変表示装置70)と、前記可変表示
領域に予め定められた特定の表示態様が表示された場合
に表示態様に応じて所定の有価価値を付与することが可
能であり、該有価価値に関連して遊技媒体(コイン)を
払出し可能な遊技媒体払出し手段(コイン排出用モータ
28、コイン移送モータ137)と、遊技者所有の有価
価値を特定可能な記録媒体(磁気カード)に記録された
有価価値に関連して遊技媒体(コイン)を貸出し可能な
遊技媒体貸出し手段(コイン排出用モータ28、コイン
移送モータ137)と、を備えるスロットマシン(1)
であって、前記遊技媒体払出し手段(コイン排出用モー
タ28、コイン移送モータ137)により払出された遊
技媒体または前記遊技媒体貸出し手段(コイン排出用モ
ータ28、コイン移送モータ137)により貸出された
遊技媒体を所定箇所に導く遊技媒体通路(コイン排出用
通路122)を備え、該遊技媒体通路の少なくとも一部
が、前記遊技媒体払出し手段により払出された遊技媒体
が通過する払出し用遊技媒体通路(払出し用コイン通路
124)と、前記遊技媒体貸出し手段により貸出された
遊技媒体が通過する貸出し用遊技媒体通路(貸出し用コ
イン通路125)とにより別通路で構成されている。
【0082】本発明の請求項2は、前記遊技媒体払出し
手段(コイン排出用モータ28、コイン移送モータ13
7)と前記遊技媒体貸出し手段(コイン排出用モータ2
8、コイン移送モータ137)とが兼用されており、前
記遊技媒体通路(コイン排出用通路122)に払出し、
または貸出された前記遊技媒体(コイン)の流路を前記
払出し用遊技媒体通路(払出し用コイン通路124)ま
たは前記貸出し用遊技媒体通路(貸出し用コイン通路1
25)のいずれかに択一的に切り替え可能な流路切替手
段(切替弁123a)を備える。
【0083】本発明の請求項3は、前記遊技媒体払出し
手段と前記遊技媒体貸出し手段とがそれぞれ別々に構成
されており、前記遊技媒体払出し手段(コイン排出用モ
ータ28)は前記払出し用遊技媒体通路(払出し用コイ
ン通路124)に、また、前記遊技媒体貸出し手段(コ
イン排出用モータ28)は前記貸出し用遊技媒体通路
(貸出し用コイン通路125)にそれぞれ連通されてい
る。
【0084】本発明の請求項4は、前記払出し用遊技媒
体通路(払出し用コイン通路124)と前記貸出し用遊
技媒体通路(貸出し用コイン通路125)とに、通過す
る遊技媒体数を計数可能な遊技媒体計数手段(払出しコ
インセンサ126、貸出しコインセンサ127)がそれ
ぞれ設けられている。
【0085】本発明の請求項5は、遊技者所有の有価価
値を有価価値データとして加算更新可能に記憶すること
が可能な記憶手段(RAM48)を備えているスロット
マシン(1)において、遊技者に対して貸出しが行われ
る場合、有価価値が有価価値データとして前記記憶手段
(RAM48)に加算されることなく前記遊技媒体貸出
し手段(コイン排出用モータ28、コイン移送モータ1
37)により遊技媒体が貸出されるようになっている。
【0086】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【0087】例えば、遊技媒体としてコインが使用され
ていたが、遊技媒体はこのような小片媒体に限られるも
のではなく、球状のパチンコ玉等を使用してもよい。ま
た、記録媒体として磁気カードが使用されていたが、遊
技者所有の価値を記録可能な記録媒体であれば、例えば
ICカード等を使用してもよい。
【0088】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0089】(a)請求項1項の発明によれば、遊技媒
体払出し手段により払出された遊技媒体は払出し用遊技
媒体通路を通過した後に、また、遊技媒体貸出し手段に
より貸出された遊技媒体は貸出し用遊技媒体通路を通過
した後に所定箇所に導かれるようになっているため、遊
技者に対して付与すべく有価価値として払出される遊技
媒体と、遊技者に対して貸与すべく有価価値として貸出
される遊技媒体と、をそれぞれの遊技媒体が通過する通
路によって明確に区別することが出来る。
【0090】(b)請求項2項の発明によれば、遊技媒
体払出し手段と遊技媒体貸出し手段とを兼用することで
コストの低減化を図れるとともに、遊技媒体を払出し用
遊技媒体通路または貸出し用遊技媒体通路のいずれかに
確実に導くことが出来る。
【0091】(c)請求項3項の発明によれば、遊技者
に対して付与すべく有価価値として払出される遊技媒体
と、遊技者に対して貸与すべく有価価値として貸出され
る遊技媒体と、をより明確に区別することが出来る。
【0092】(d)請求項4項の発明によれば、遊技者
に対して付与すべく有価価値として払出される遊技媒体
と、遊技者に対して貸与すべく有価価値として貸出され
る遊技媒体と、を混同することなく別々に、かつ確実に
計数することが出来る。
【0093】(e)請求項5項の発明によれば、遊技者
所有の有価価値を有価価値データとして電子的に記憶す
ることが可能であっても、遊技者に対して貸出しが行わ
れる場合、有価価値が有価価値データとして記憶手段に
加算されることなく遊技媒体貸出し手段により遊技媒体
が貸出されるため、遊技者に対して払出し、または貸出
しが行われたことを明確に区別することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのスロットマシンを
示す正面図である。
【図2】図1のスロットマシンの内部構造を示す概略図
である。
【図3】(a)、(b)は、排出用コイン通路の構造を
示す概略平面図である。
【図4】図1のスロットマシンの要部を示す拡大斜視図
である。
【図5】図1のスロットマシンの構成を示すブロック図
である。
【図6】図1のスロットマシン及びカードユニットが遊
技島台に設置された状態を示す斜視図である。
【図7】(a)、(b)は、排出用コイン通路の構造の
変形例を示す概略平面図である。
【図8】本発明の第2実施例としてのスロットマシンを
示す正面図である。
【図9】図8のスロットマシンの内部構造を示す概略図
である。
【図10】(a)、(b)は、図8のスロットマシンの
排出用コイン通路の構造を示す概略平面図である。
【図11】図8のスロットマシンの構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】 1 スロットマシン 2 コイン 2a 本体部 2b 前面パネル 3 施錠装置 4 リセットスイッチ 5L 左表示窓 5C 中表示窓 5R 右表示窓 6L 左リール 6C 中リール 6R 右リール 7L、7C、7R リール駆動モータ 8L、8C、8R リール位置検出センサ 9L 左停止ボタン 9C 中停止ボタン 9R 右停止ボタン 10L 左ストップスイッチ 10C 中ストップスイッチ 10R 右ストップスイッチ 11L 左操作有効ランプ 11C 中操作有効ランプ 11R 右操作有効ランプ 12 スタートレバー 13 スタートスイッチ 14a クレジット操作ボタン 14b クレジット操作ボタン 15 クレジットスイッチ 16 ゲーム切替ボタン 17 ゲーム切替スイッチ 18 コイン投入口 19 投入指示ランプ 20 ゲームオーバランプ 21、22、23 有効ライン表示ランプ 24 遊技効果ランプ 25 ゲーム回数表示器 26 クレジット表示器 27 払出数表示器 28 スピーカ 29 コイン排出口 30 コイン貯留皿 33 流路切替ソレノイド 35 コインセレクタ 36 投入コインセンサ 37 コイン貯留タンク 38 コイン排出用モータ 39 払出しコインセンサ 42 満タンセンサ 43 キースイッチ 44 確率設定スイッチ 45 制御部 46 CPU 47 ROM 48 RAM 49 I/Oポート 50 サウンドジェネレータ 51 初期リセット回路 52 クロック発生回路 53 パルス分周回路 54 アドレスデコード回路 55 スイッチ・センサ回路 56、57 モータ回路 58 ソレノイド回路 59 LED回路 60 ランプ回路 61 アンプ 62 電源回路 63 バックアップ電源 70 可変表示装置 71 可変表示部 72 スタートランプ 73 精算ボタン 76 精算スイッチ 81 電源スイッチ 82 リセットスイッチ 83 電源ユニット 84 キー差込口 91 管理コンピュータ 92 通信部 93 通信ケーブル 95 返却用コイン通路 96 投入用コイン通路 97 ソレノイド回路 98 遊技島台 100 カードユニット 101 動作ランプ 102 カード挿入口 103 カードインジケータ 103 乱数発生回路 104 乱数値サンプリング回路 105 貸出ボタン 106 返却ボタン 107 貸出しスイッチ 108 返却スイッチ 109 MPU 110 カードリーダライタ 111 メモリ 112 度数表示器 120 コイン排出部 121 円盤 122 コイン排出用通路 122a 開口 123 切替ソレノイド 123a 切替弁 124 払出し用コイン通路 125 貸出し用コイン通路 126 払出しコインセンサ 127 貸出しコインセンサ 130 ポイント表示器 131 離席ボタン 132 離席スイッチ 133 コイン排出口 134 コイン取込口 135 カバー体 136 コイン循環装置 137 コイン移送モータ 138 コイン排出部 139 区画板 L1 有効ライン L2、L2’ 有効ライン L3、L3’ 有効ライン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種のシンボルを可変表示可能な可変
    表示領域を有する可変表示手段と、前記可変表示領域に
    予め定められた特定の表示態様が表示された場合に表示
    態様に応じて所定の有価価値を付与することが可能であ
    り、該有価価値に関連して遊技媒体を払出し可能な遊技
    媒体払出し手段と、遊技者所有の有価価値を特定可能な
    記録媒体に記録された有価価値に関連して遊技媒体を貸
    出し可能な遊技媒体貸出し手段と、を備えるスロットマ
    シンであって、 前記遊技媒体払出し手段により払出された遊技媒体また
    は前記遊技媒体貸出し手段により貸出された遊技媒体を
    所定箇所に導く遊技媒体通路を備え、該遊技媒体通路の
    少なくとも一部が、前記遊技媒体払出し手段により払出
    された遊技媒体が通過する払出し用遊技媒体通路と、前
    記遊技媒体貸出し手段により貸出された遊技媒体が通過
    する貸出し用遊技媒体通路とにより別通路で構成されて
    いることを特徴とするスロットマシン。
  2. 【請求項2】 前記遊技媒体払出し手段と前記遊技媒体
    貸出し手段とが兼用されており、前記遊技媒体通路に払
    出し、または貸出された前記遊技媒体の流路を前記払出
    し用遊技媒体通路または前記貸出し用遊技媒体通路のい
    ずれかに択一的に切り替え可能な流路切替手段を備える
    請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 【請求項3】 前記遊技媒体払出し手段と前記遊技媒体
    貸出し手段とがそれぞれ別々に構成されており、前記遊
    技媒体払出し手段は前記払出し用遊技媒体通路に、ま
    た、前記遊技媒体貸出し手段は前記貸出し用遊技媒体通
    路にそれぞれ連通されている請求項1に記載のスロット
    マシン。
  4. 【請求項4】 前記払出し用遊技媒体通路と前記貸出し
    用遊技媒体通路とに、通過する遊技媒体数を計数可能な
    遊技媒体計数手段がそれぞれ設けられている請求項1〜
    3のいずれかに記載のスロットマシン。
  5. 【請求項5】 遊技者所有の有価価値を有価価値データ
    として加算更新可能に記憶することが可能な記憶手段を
    備えているスロットマシンにおいて、遊技者に対して貸
    出しが行われる場合、有価価値が有価価値データとして
    前記記憶手段に加算されることなく前記遊技媒体貸出し
    手段により遊技媒体が貸出されるようになっている請求
    項1〜4のいずれかに記載のスロットマシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007075303A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Taiyo Elec Co Ltd 回胴式遊技機

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