JP2004049421A - 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】主制御手段の記憶容量に余裕を持たせることができ、副制御手段からの出力信号を、直接、主制御手段に入力させることなく、主制御手段への外部からの浸入を阻止し、主制御手段の重要データを保護することできるようにした遊技機を提供する。
【解決手段】前記投入メダル検知手段が特定枚数の投入メダルを検知したメダル検知信号、又は前記ベットスイッチ(16)が操作されたベットスイッチ操作信号のいずれかを入力して、メダルの投入完了信号を出力可能に形成された投入完了信号出力手段(200)と、前記投入完了信号出力手段(200)からの投入完了信号及び前記スタートスイッチ(30)からの操作信号を入力可能に形成されていると共に、投入完了信号入力後に、スタートスイッチ(30)からの操作信号を前記主制御手段(21)出力可能なスタート信号出力手段(210)とを備えた。
【選択図】  図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、メダル投入制御を副制御手段に制御させるとともに、特定枚数のメダルを投入しなければ、スタートスイッチの作動が有効化しない遊技機に関するものである。
また、この発明は、前記遊技機を作動させるための遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機、たとえばスロットマシンでは、メダルが投入されてから遊技を開始するために(回転リールを回転させるために)操作されるスタートスイッチのスタート信号を制御するのは、主制御手段により行われてきた。すなわち、あらかじめ定められた枚数、たとえば1乃至3枚のメダルを投すると、スタート信号が有効化するように形成されていた。また、投入メダルを遊技機内部に一定枚数貯留(いわゆるクレジット)可能とし、ベットスイッチを操作することによりクレジットを減じ、その減じた枚数分メダルが投入されたものとして扱うよう形成されている遊技機においては、ベットスイッチが操作されてからスタート信号が有効化するように形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、遊技内容の複雑化に伴い、主制御手段の記憶容量が不足し、メダル検知やクレジットなどの制御を、主制御手段とは別の副制御手段で行うことの試みが検討されている。
しかし、上記したように、投入メダルに関する制御を、主制御手段とは別の副制御手段で行うようにすると、メダルの投入操作が完了しているのかどうかは、所定枚数のメダル投入信号又はベットスイッチ操作信号等の制御信号を、直接、主制御手段に戻さなければ、主制御手段はメダルの投入完了を判断できない。このため、かかる制御信号を主制御手段に直接、戻すようにすると、戻りの制御信号の経路を介して、主制御手段への不正データ浸入の可能性があり、或いは、戻りの制御信号そのものに手が加えられて、主制御手段へ浸入して、重要データが改ざんされるおそれがあるといった問題点があった。
【0004】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、メダルの投入に関する制御を副制御手段で行わせることにより、主制御手段の記憶容量に余裕を持たせることができ、副制御手段からの出力信号を、直接、主制御手段に入力させることなく、主制御手段への外部からの浸入を阻止し、主制御手段の重要データを保護することできるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0005】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、メダルの投入から払い出しまでの制御をすべて副制御手段で行わせることにより、より主制御手段の記憶容量に余裕を持たせると共に、副制御手段からの払い出し完了信号を、直接、主制御手段に入力させることなく、メダルの投入又はベットスイッチの操作信号の入出力の制御を行うことができて、主制御手段への外部からの浸入を阻止し、主制御手段の重要データを保護することできるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0006】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、より制御が容易な遊技機を提供しようとするものである。
【0007】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、遊技を開始するために必要な投入メダル数、すなわち賭枚数を遊技者が選択可能な遊技機を提供しようとするものである。
【0008】
(請求項5又は6)
請求項5又は6記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5又は6記載の発明は、請求項1、2、3、4記載の発明の目的を達成することができる遊技機用プログラム又はその遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
【0010】
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、特定枚数のメダルを投入することにより遊技を開始可能な遊技機であって、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段と、遊技メダルを貯留するためのメダル貯留手段と、前記図柄表示手段の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、遊技者により投入された遊技メダルを検知するための投入メダル検知手段と、前記投入メダル検知手段により検知された投入メダル数をカウントして貯留メダルとして記憶する貯留メダル記憶手段と、前記貯留メダル記憶手段により記憶された貯留メダルの枚数が特定枚数以上の場合に、記憶値を減じて遊技メダルの投入に代えるためのベットスイッチ(16)と、前記スタートスイッチ(30)からの操作信号を受信して前記図柄表示手段の作動を制御するための主制御手段(21)とを少なくとも備え、前記主制御手段(21)及び投入メダル検知手段及び前記ベットスイッチ(16)からの信号を受信して、貯留メダルの枚数を表示部に表示するとともに、前記貯留メダル記憶手段の記憶値が所定値を超えた場合に投入メダルを遊技機外部に排出するための副制御手段(22)と、前記投入メダル検知手段が特定枚数の投入メダルを検知したメダル検知信号、又は前記ベットスイッチ(16)が操作されたベットスイッチ操作信号のいずれかを入力して、メダルの投入完了信号を出力可能に形成された投入完了信号出力手段(200)と、前記投入完了信号出力手段(200)からの投入完了信号及び前記スタートスイッチ(30)からの操作信号を入力可能に形成されていると共に、投入完了信号入力後に、スタートスイッチ(30)からの操作信号を前記主制御手段(21)出力可能なスタート信号出力手段(210)とを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明は、特定枚数のメダルの投入により遊技が開始可能となる遊技機に係り、例えばスロットマシンなどに適している。ここで、「特定枚数のメダル」は、あらかじめ定められた枚数であって、例えば「3枚」のように単一の数値として定められていてもよいし、「1枚」「2枚」「3枚」のうちから遊技者が任意に選択可能に定められていてもよい。後者の場合には、投入枚数の違いにより、遊技内容、例えばその遊技がいわゆる内部入賞ととなる確率が変更されるように形成することができる。
【0012】
前記「図柄表示手段」とは、具体的には、例えば、表面に複数の図柄を表示した回転リール(40)とすることができ、液晶表示装置やCRTなどの画像表示手段に図柄を変動又は停止表示可能に形成されたものも含む。「メダル貯留手段」とは、具体的には、例えば、ホッパーユニット(65)のメダル貯留タンクとすることができる。また、「投入メダル検知手段」とは、具体的には、例えば、遊技機のメダル投入口(14)内部あるいはメダル投入口(14)からホッパーユニット(65)までの間のメダル流路に設けられた投入スイッチ(15)を含むものである。
【0013】
前記副制御手段(22)は、主制御手段(21)及び投入メダル検知手段及び前記ベットスイッチ(16)からの信号を受信して、貯留メダルの枚数を表示部(例えばクレジット表示部(70))に表示するとともに、前記貯留メダル記憶手段の記憶値が所定値を超えた場合に投入メダルを遊技機外部に排出することができるように形成されている。ここで、投入メダルを遊技機外部に排出する手段としては、例えば、貯留メダルが超過した信号を受信して作動しメダルの流路を変更可能なブロッカーとすることができる。このように、副制御手段(22)は、メダル投入口(14)から投入されるメダル又はベットスイッチ(16)によりメダル投入に変えられる貯留メダルの取り扱いを制御することができるものである。
【0014】
前記投入完了信号出力手段(200)は、具体的には、いわゆる論理和回路と呼ばれるものを有するものであって、2つの入力端子と、一つの出力端子とを持ち、いずれかの入力端子から、1のON信号が入力された場合に、出力端子から1のON信号を出力し、いずれの入力端子からも1のON信号が入力されない場合は0のOFF信号を出力するような論理回路を含むものとすることができる。また、このような回路構成を有するもののほかに、ソフト処理で対応することができる手段であってもよい。例えば、所定の信号(メダル検知信号、ベットスイッチ操作信号)を受信したことを記憶しておくメモリを設け(例えば信号受信時にビットを立てる)、出力手段(投入完了信号出力手段(200))には、所定時(例えばスタートスイッチ操作信号受信時)に前記メモリに所定の記憶がされているかどうかを検索する手段を設け、少なくともいずれかの信号を受信した記憶がなされている場合のみ、当該信号(投入完了信号)を出力するように処理するものであってもよい。なお、投入完了信号出力手段(200)は、例えばスタートスイッチ(30)に内蔵させることができる。
【0015】
前記スタート信号出力手段(210)は、具体的には、いわゆる論理積回路と呼ばれるものを有するものであって、2つの入力端子と、一つの出力端子とを持ち、両方の入力端子から、1のON信号が入力された場合にのみ、出力端子から1のON信号を出力し、それ以外は0のOFF信号を出力するような論理回路を含むものとすることができる。また、このような回路構成を有するもののほかに、ソフト処理で対応することができる手段であってもよい。例えば、所定の信号(投入完了信号)を受信したことを記憶しておくメモリを設け、出力手段(スタート信号出力手段(210))には、所定時(例えばスタートスイッチ操作信号受信時)に前記信号を受信した記憶がなされているかどうかを検索する手段を設け、所定の信号を受信した記憶がなされている場合のみ、当該信号(スタート信号)を出力するように処理するものであってもよい。なお、スタート信号出力手段(210)は、例えばスタートスイッチ(30)に内蔵させることができる。
【0016】
(作用)
本発明によれば、投入完了信号出力手段(200)は、メダル検知手段からのメダル検知信号又はベットスイッチ(16)からのベットスイッチ操作信号のうちいずれかの信号を受信した場合に、スタート信号出力手段(210)に投入完了信号を出力する。
そして、投入完了信号出力手段(200)からの投入完了信号がスタート信号出力手段(210)に入力されていない場合は、スタートスイッチ(30)からの操作信号がスタート信号出力手段(210)に入力されても、スタート信号出力手段(210)は、スタートスイッチ(30)の操作信号を主制御手段(21)に出力しない。そして、投入完了信号出力手段(200)からの投入完了信号がスタート信号出力手段(210)に入力されて、且つ、スタートスイッチ(30)からの操作信号がスタート信号出力手段(210)に入力されることを条件として、スタート信号出力手段(210)からスタートスイッチ(30)の操作信号すなわちスタート信号が主制御手段(21)に出力される。
【0017】
これにより、投入完了信号出力手段(200)から投入完了信号が出力されていない状態、すなわち未だ、メダルを投入せず、ベットスイッチ(16)も操作していない場合、遊技者が、スタートスイッチ(30)を操作しても、スタートスイッチ(30)からの操作信号は、主制御手段(21)に入力されないことになる。
そして、投入完了信号出力手段(200)から投入完了信号が出力されている状態、すなわち、既に、特定枚数のメダルが遊技機のメダル投入口に投入されたか、ベットスイッチ(16)が操作された場合、遊技者が、スタートスイッチ(30)を操作することにより、スタートスイッチ(30)からの操作信号は、主制御手段(21)にスタート信号として入力されることになる。
【0018】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記遊技機は、入賞した場合に遊技メダルを払い出すための払い出し手段を有し、前記副制御手段(22)は、前記払い出し手段の作動を制御するとともに、前記払い出し手段における払い出し枚数が予め定めた払い出し指示枚数に到達したときに払い出し完了信号を出力可能に形成されており、この払い出し完了信号及びメダル検知信号及びベットスイッチ操作信号を入力可能に形成されていると共に、払い出し完了信号入力後に、メダル検知信号及びベットスイッチ操作信号を前記投入完了信号出力手段(200)に出力可能な操作信号出力手段(220)を備えたことを特徴とする。
【0019】
本発明は、メダルの払い出し制御を副制御手段(22)で行う遊技機に係る。
ここで、「払い出し手段」とは、具体的には、例えば、ホッパーユニット(65)を含むものである。また、「予め定めた払い出し指示枚数」とは、具体的には、入賞の態様に応じて定められたメダルの払い出し枚数とすることができる。
なお、操作信号出力手段(220)は、請求項1において述べたスタート信号出力手段(210)と同様の構成とすることができる。そして、操作信号出力手段(220)は、例えば投入スイッチ(15)やベットスイッチ(16)、あるいはスタートスイッチ(30)などに内蔵することができる。
【0020】
(作用)
本発明においては、副制御手段(22)からの払い出し完了信号が操作信号出力手段(220)に入力されていない場合は、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号が操作信号出力手段(220)に入力されても、操作信号出力手段(220)は、当該信号を投入完了信号出力手段(200)に出力しない。そして、副制御手段(22)からの払い出し完了信号が操作信号出力手段(220)に入力されて、且つ、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号のうちいずれかの信号が操作信号出力手段(220)に入力されることを条件として、操作信号出力手段(220)からメダル検知信号又はベットスイッチ操作信号が投入完了信号出力手段(200)に出力される。そして、投入完了信号出力手段(200)は、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号のうちのいずれかを受信して、投入完了信号をスタート信号出力手段(210)へと出力するものである。
【0021】
これにより、副制御手段(22)から払い出し完了信号が出力されていない状態、すなわち未だ、払出手段における払出枚数が予め定めた払出指示枚数に到達していない場合、遊技者が、メダルを投入したり、ベットスイッチ(16)を操作しても、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号は、投入完了信号出力手段(200)に入力されないことになる。
【0022】
そして、副制御手段(22)から払い出し完了信号が出力されている状態、すなわち、既に、払出手段における払出枚数が予め定めた払出指示枚数に到達している場合、遊技者が、メダルを投入したり、ベットスイッチ(16)を操作することにより、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号は、投入完了信号出力手段(200)に入力されることになる。
【0023】
本発明によれば、払い出し手段が未だ払い出しを終了していない場合、メダル投入口(14)からのメダル投入及びベットスイッチ(16)操作による遊技メダルの投入を無効なものとすることができ、従って、払い出し手段が未だ払い出しを終了していない状態でのスタートスイッチ(30)の操作を回避することができる。そして、副制御手段(22)からの払い出し完了信号は、直接、主制御手段(21)に入力されることはない。
【0024】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、遊技を開始させるために投入する特定枚数のメダルが単一に設定されていることを特徴とする。
【0025】
本発明は、遊技を開始させるための投入メダル数が、例えば「3枚」のように単一の数値として定められている遊技機に係る。従って、ベットスイッチ(16)も、当該特定枚数専用のものとなっている。
遊技を開始させるためのメダル数が、例えば「1枚」乃至「3枚」の中から遊技者が任意に選択できるようになっている場合には、投入完了信号出力手段(200)は、「1枚投入完了」「2枚投入完了」「3枚投入完了」の三種類の信号を出力可能に形成されていなければならない。しかし、本発明においては、投入完了信号出力手段(200)は、単に「投入完了」の信号を出力すればよいので、複雑な回路を設ける必要もなく制御が容易となる。
【0026】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、遊技を開始させるために投入するメダルの特定枚数を変更するための特定枚数変更手段(例えば排他的出力回路)を設けたことを特徴とする。
【0027】
本発明は、遊技を開始させるための投入メダル数を、遊技者の意志により、あるいは遊技条件に応じて、変更可能な遊技機に係る。また、本発明においては、投入完了信号出力手段(200)又は操作信号出力手段(220)は、複数種類の投入完了信号又は操作信号を出力可能に形成されている。
前記特定枚数変更手段は、一回の遊技を行うためにあらかじめ定められた特定枚数(例えば1枚乃至3枚)の中から、遊技者が選択した枚数のメダル、あるいは遊技条件に応じて定められた枚数のメダルを遊技機内に投入するように制御可能なものである。特定枚数変更手段としては、例えば、投入スイッチ(15)やベットスイッチ(16)から複数のメダル投入信号や操作信号を受信した場合、スタートスイッチ30の操作の直前に投入又は投入されたとみなされたメダル数を確定された投入枚数の信号として出力可能に形成した排他的出力手段190とすることができる。
【0028】
本発明によれば、例えば一枚投入でスタートスイッチ30の操作信号を有効化することもできるし、三枚投入でスタートスイッチ30の操作信号を有効化することもできる。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0029】
すなわち、請求項5記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、前記図柄表示手段の変動表示を開始させるための図柄変動開始手段、遊技者により投入された遊技メダルを検知するための投入メダル検知手段、前記投入メダル検知手段により検知された投入メダル数をカウントして貯留メダルとして記憶する貯留メダル記憶手段、前記貯留メダル記憶手段により記憶された貯留メダルの枚数が特定枚数以上の場合に、記憶値を減じて遊技メダルの投入に代えるための貯留メダル減算手段、前記図柄変動開始手段からの操作信号を受信して前記図柄表示手段の作動を制御するための主制御手段(21)、前記主制御手段(21)及び前記投入メダル検知手段が特定枚数の投入メダルを検知した投入メダル検知手段及び前記貯留メダル減算手段が操作された貯留メダル減算信号を受信して、貯留メダルの枚数を表示部に表示するとともに、前記貯留メダル記憶手段の記憶値が所定値を超えた場合に投入メダルを遊技機外部に排出させるための副制御手段(22)、投入メダル検知信号又は貯留メダル減算信号のいずれかを受信して、メダルの投入完了信号を出力するための投入完了信号出力手段(200)、及び、前記投入完了信号出力手段(200)からの投入完了信号入力後に、前記図柄変動開始手段からの操作信号を前記主制御手段に出力可能なスタート信号出力手段(210)として機能させるための遊技機用プログラムである。
【0030】
本発明は、メダルを投入することにより遊技が開始される遊技機を制御するための遊技機用プログラムである。
ここで、「図柄表示手段」は回転リール(40)とすることができ、「図柄変動開始手段」はストップスイッチ(50)とすることができる。また、「貯留メダル減算手段」はベットスイッチ(16)とすることができ、「投入メダル検知手段」は投入スイッチ(15)とすることができる。
【0031】
(作用)
本発明によれば、投入完了信号出力手段(200)は、メダル検知手段からのメダル検知信号又はベットスイッチ(16)からのベットスイッチ操作信号のうちいずれかの信号を受信した場合に、スタート信号出力手段(210)に投入完了信号を出力する。そして、投入完了信号出力手段(200)からの投入完了信号がスタート信号出力手段(210)に入力されていない場合は、スタートスイッチ(30)からの操作信号がスタート信号出力手段(210)に入力されても、スタート信号出力手段(210)は、スタートスイッチ(30)の操作信号を主制御手段(21)に出力しない。そして、投入完了信号出力手段(200)からの投入完了信号がスタート信号出力手段(210)に入力されて、且つ、スタートスイッチ(30)からの操作信号がスタート信号出力手段(210)に入力されることを条件として、スタート信号出力手段(210)からスタートスイッチ(30)の操作信号すなわちスタート信号が主制御手段(21)に出力される。
【0032】
これにより、投入完了信号出力手段(200)から投入完了信号が出力されていない状態、すなわち未だ、メダルを投入せず、ベットスイッチ(16)も操作していない場合、遊技者が、スタートスイッチ(30)を操作しても、スタートスイッチ(30)からの操作信号は、主制御手段(21)に入力されないことになる。
そして、投入完了信号出力手段(200)から投入完了信号が出力されている状態、すなわち、既に、特定枚数のメダルが遊技機のメダル投入口に投入されたか、ベットスイッチ(16)が操作された場合、遊技者が、スタートスイッチ(30)を操作することにより、スタートスイッチ(30)からの操作信号は、主制御手段(21)にスタート信号として入力されることになる。
【0033】
ところで、前記遊技機は、入賞した場合に遊技メダルを払い出すための払い出し手段を有するものとし、前記副制御手段(22)は、前記払い出し手段の作動を制御するとともに、前記払い出し手段における払い出し枚数が予め定めた払い出し指示枚数に到達したときに払い出し完了信号を出力可能に形成されており、この払い出し完了信号及びメダル検知信号及びベットスイッチ操作信号を入力可能に形成されていると共に、払い出し完了信号入力後に、メダル検知信号及びベットスイッチ操作信号を前記投入完了信号出力手段(200)に出力可能な操作信号出力手段(220)を備えたものとすることができる。
【0034】
このように形成することにより、副制御手段(22)からの払い出し完了信号が操作信号出力手段(220)に入力されていない場合は、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号が操作信号出力手段(220)に入力されても、操作信号出力手段(220)は、当該信号を投入完了信号出力手段(200)に出力しない。そして、副制御手段(22)からの払い出し完了信号が操作信号出力手段(220)に入力されて、且つ、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号のうちいずれかの信号が操作信号出力手段(220)に入力されることを条件として、操作信号出力手段(220)からメダル検知信号又はベットスイッチ操作信号が投入完了信号出力手段(200)に出力される。そして、投入完了信号出力手段(200)は、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号のうちのいずれかを受信して、投入完了信号をスタート信号出力手段(210)へと出力するものである。
【0035】
これにより、副制御手段(22)から払い出し完了信号が出力されていない状態、すなわち未だ、払出手段における払出枚数が予め定めた払出指示枚数に到達していない場合、遊技者が、メダルを投入したり、ベットスイッチ(16)を操作しても、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号は、投入完了信号出力手段(200)に入力されないことになる。
【0036】
そして、副制御手段(22)から払い出し完了信号が出力されている状態、すなわち、既に、払出手段における払出枚数が予め定めた払出指示枚数に到達している場合、遊技者が、メダルを投入したり、ベットスイッチ(16)を操作することにより、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号は、投入完了信号出力手段(200)に入力されることになる。
【0037】
本発明によれば、払い出し手段が未だ払い出しを終了していない場合、メダル投入口(14)からのメダル投入及びベットスイッチ(16)操作による遊技メダルの投入を無効なものとすることができ、従って、払い出し手段が未だ払い出しを終了していない状態でのスタートスイッチ(30)の操作を回避することができる。そして、副制御手段(22)からの払い出し完了信号は、直接、主制御手段(21)に入力されることはない。
【0038】
さらに、前記遊技機は、遊技を開始させるための投入メダル数が単一に設定されているものとすることができる。このように形成することにより、投入完了信号出力手段(200)は、単に「投入完了」の信号を出力すればよく、制御が容易となる。
なお、遊技を開始させるために投入するメダルの特定枚数を単一のものとしない場合には、前記特定枚数を変更するための特定枚数変更手段(例えば排他的出力回路)を設けるとよい。
【0039】
(請求項6)
請求項6記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、前記図柄表示手段の変動表示を開始させるための図柄変動開始手段、遊技者により投入された遊技メダルを検知するための投入メダル検知手段、前記投入メダル検知手段により検知された投入メダル数をカウントして貯留メダルとして記憶する貯留メダル記憶手段、前記貯留メダル記憶手段により記憶された貯留メダルの枚数が特定枚数以上の場合に、記憶値を減じて遊技メダルの投入に代えるための貯留メダル減算手段、前記図柄変動開始手段からの操作信号を受信して前記図柄表示手段の作動を制御するための主制御手段(21)、前記主制御手段(21)及び前記投入メダル検知手段が特定枚数の投入メダルを検知した投入メダル検知手段及び前記貯留メダル減算手段が操作された貯留メダル減算信号を受信して、貯留メダルの枚数を表示部に表示するとともに、前記貯留メダル記憶手段の記憶値が所定値を超えた場合に投入メダルを遊技機外部に排出させるための副制御手段(22)、投入メダル検知信号又は貯留メダル減算信号のいずれかを受信して、メダルの投入完了信号を出力するための投入完了信号出力手段(200)、及び、前記投入完了信号出力手段(200)からの投入完了信号入力後に、前記図柄変動開始手段からの操作信号を前記主制御手段に出力可能なスタート信号出力手段(210)として機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0040】
本発明は、請求項5記載の遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
(作用)
本発明によれば、投入完了信号出力手段(200)は、メダル検知手段からのメダル検知信号又はベットスイッチ(16)からのベットスイッチ操作信号のうちいずれかの信号を受信した場合に、スタート信号出力手段(210)に投入完了信号を出力する。そして、投入完了信号出力手段(200)からの投入完了信号がスタート信号出力手段(210)に入力されていない場合は、スタートスイッチ(30)からの操作信号がスタート信号出力手段(210)に入力されても、スタート信号出力手段(210)は、スタートスイッチ(30)の操作信号を主制御手段(21)に出力しない。そして、投入完了信号出力手段(200)からの投入完了信号がスタート信号出力手段(210)に入力されて、且つ、スタートスイッチ(30)からの操作信号がスタート信号出力手段(210)に入力されることを条件として、スタート信号出力手段(210)からスタートスイッチ(30)の操作信号すなわちスタート信号が主制御手段(21)に出力される。
【0041】
これにより、投入完了信号出力手段(200)から投入完了信号が出力されていない状態、すなわち未だ、メダルを投入せず、ベットスイッチ(16)も操作していない場合、遊技者が、スタートスイッチ(30)を操作しても、スタートスイッチ(30)からの操作信号は、主制御手段(21)に入力されないことになる。
そして、投入完了信号出力手段(200)から投入完了信号が出力されている状態、すなわち、既に、特定枚数のメダルが遊技機のメダル投入口に投入されたか、ベットスイッチ(16)が操作された場合、遊技者が、スタートスイッチ(30)を操作することにより、スタートスイッチ(30)からの操作信号は、主制御手段(21)にスタート信号として入力されることになる。
【0042】
ところで、前記遊技機は、入賞した場合に遊技メダルを払い出すための払い出し手段を有するものとし、前記副制御手段(22)は、前記払い出し手段の作動を制御するとともに、前記払い出し手段における払い出し枚数が予め定めた払い出し指示枚数に到達したときに払い出し完了信号を出力可能に形成されており、この払い出し完了信号及びメダル検知信号及びベットスイッチ操作信号を入力可能に形成されていると共に、払い出し完了信号入力後に、メダル検知信号及びベットスイッチ操作信号を前記投入完了信号出力手段(200)に出力可能な操作信号出力手段(220)を備えたものとすることができる。
【0043】
このように形成することにより、副制御手段(22)からの払い出し完了信号が操作信号出力手段(220)に入力されていない場合は、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号が操作信号出力手段(220)に入力されても、操作信号出力手段(220)は、当該信号を投入完了信号出力手段(200)に出力しない。そして、副制御手段(22)からの払い出し完了信号が操作信号出力手段(220)に入力されて、且つ、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号のうちいずれかの信号が操作信号出力手段(220)に入力されることを条件として、操作信号出力手段(220)からメダル検知信号又はベットスイッチ操作信号が投入完了信号出力手段(200)に出力される。そして、投入完了信号出力手段(200)は、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号のうちのいずれかを受信して、投入完了信号をスタート信号出力手段(210)へと出力するものである。
【0044】
これにより、副制御手段(22)から払い出し完了信号が出力されていない状態、すなわち未だ、払出手段における払出枚数が予め定めた払出指示枚数に到達していない場合、遊技者が、メダルを投入したり、ベットスイッチ(16)を操作しても、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号は、投入完了信号出力手段(200)に入力されないことになる。
【0045】
そして、副制御手段(22)から払い出し完了信号が出力されている状態、すなわち、既に、払出手段における払出枚数が予め定めた払出指示枚数に到達している場合、遊技者が、メダルを投入したり、ベットスイッチ(16)を操作することにより、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号は、投入完了信号出力手段(200)に入力されることになる。
【0046】
本発明によれば、払い出し手段が未だ払い出しを終了していない場合、メダル投入口(14)からのメダル投入及びベットスイッチ(16)操作による遊技メダルの投入を無効なものとすることができ、従って、払い出し手段が未だ払い出しを終了していない状態でのスタートスイッチ(30)の操作を回避することができる。そして、副制御手段(22)からの払い出し完了信号は、直接、主制御手段(21)に入力されることはない。
【0047】
さらに、前記遊技機は、遊技を開始させるための投入メダル数が単一に設定されているものとすることができる。このように形成することにより、投入完了信号出力手段(200)は、単に「投入完了」の信号を出力すればよく、制御が容易となる。
なお、遊技を開始させるために投入するメダルの特定枚数を単一のものとしない場合には、前記特定枚数を変更するための特定枚数変更手段(例えば排他的出力回路)を設けるとよい。
【0048】
【発明の実施の形態】
本発明を表す好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(第一の実施の形態)
第一の実施の形態は、払い出し手段としてのホッパーユニット65は主制御手段21で制御し、クレジット表示部70、メダル選別装置80などの投入メダルの取り扱いに関する制御を、副制御手段22で行うように形成したスロットマシンである。
【0049】
また、本実施の形態に係るスロットマシンは、遊技を開始するために必要な投入メダル数(いわゆる賭枚数)が単一に設定されているものである。
(図面の説明)
図1乃至図3は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンの入力、制御及び出力のブロック図、図2はスロットマシンの外観正面図、図3はスロットマシンの入力、出力の詳細を示すブロック図をそれぞれ示すものである。
【0050】
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図2に示すように、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。また、図柄表示窓13の斜め下方には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口14が形成されている。さらに、筐体11の下方には、メダルを払い出すためのメダル排出口18と、払い出されたメダルを貯めておくメダル受け皿19が設けられている。
【0051】
そして、スロットマシン10の内部には、図示していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の手段として機能する。
【0052】
(1)主制御手段21
(2)副制御手段22
なお、CPUは、主制御手段23及び副制御手段24に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。
【0053】
また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成しても良いものである。
(主制御手段21)
主制御手段21は、図柄表示手段、すなわち回転リール40の動作を制御するためのものである。具体的には、主制御手段21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、図1に示すように、通常遊技制御手段90、特別遊技制御手段100、当選抽選手段110、リール回転停止制御手段120、入賞手段130、払い出し制御手段140及びクレジット制御手段150を有している。なお、主制御手段21としては、上記以外の手段を有していてもかまわない。
【0054】
ここで、通常遊技制御手段90は、通常遊技を制御するためのものであり、特別遊技制御手段100は、特別遊技を制御するためのものである。また、当選抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。リール回転停止制御手段120は、前記当選抽選手段110の抽選結果に基づいて、ストップスイッチ50の操作による回転リール40の停止を制御するためのものである。
【0055】
入賞手段130は、当選抽選手段110の抽選結果が所定の当選役に当選し、ストップスイッチ50の操作により当選図柄を入賞となるのに有効なライン(入賞有効ライン)上にそろえることができた場合に入賞として扱い、メダルを払い出したり、特別遊技を開始させるなどの利益を付与するためのものである。なお、入賞手段130は、入賞によりメダルを払い出す場合には、払い出し制御手段140にメダル払い出し要求信号を出力する。また、このメダル払い出し要求信号はクレジットカウント手段150にも出力される。なお、クレジットカウント手段150の詳細については後述する。
【0056】
払い出し制御手段140は、前記入賞手段130からのメダル払い出し要求信号に基づき、又は後述する精算スイッチ17の操作信号に基づき、ホッパーユニット65に所定の指示枚数のメダルを払い出させるためのものである。ここで、払い出し制御手段140は、クレジットカウント手段150からクレジット超過信号を受信した場合に、ホッパーユニット65を作動させるように形成されており、入賞による払い出しメダルはまずクレジットに加算され、その超過分がメダル排出口18から払い出されるようになっている。
【0057】
(副制御手段22)
副制御手段22は、前記主制御手段21からの信号を受信して、ランプやスピーカなど演出に関わる演出表示部66の表示を制御するとともに、クレジットの表示やメダル選別装置80の作動を制御するなど、投入メダルの取り扱いに関わる制御を行うものである。
【0058】
なお、主制御手段23の内部データの信頼性を担保するため、主制御手段21と副制御手段22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、主制御手段21から、副制御手段22に向かって出力信号のみが送出され、この副制御手段22から主制御手段21に向かって、直接的に、信号が送出されないように設定されている。これにより、重要データを有する主制御手段21のデータ保護を担保しているものである。
【0059】
そして副制御手段22は、図1に示すように、クレジット制御手段160、メダル選別手段170、演出制御手段180を有している。
演出制御手段180は、遊技に付随する演出を行わせるためのものであり、ランプ68やスピーカ69により入賞の報知などを行わせるものである。
なお、クレジット制御手段160及びメダル選別手段170の詳細については後述する。
【0060】
(入力手段)
上記制御手段20の入力側には、図1に示すように、次の(1)乃至(5)の手段が接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力手段としては、上記した(1)乃至(5)の手段に限定されるものではない。
【0061】
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図2に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵されたセンサであって、メダル投入口14から遊技者により投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図2に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、後述するクレジット制御手段140により記憶された貯留メダルの枚数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
【0062】
具体的には、ベットスイッチ16は、クレジットが「3」以上の場合に作動可能となるよう形成されており、一回の操作でクレジット表示部70の表示を「3」減算させ、メダルを三枚投入したものと扱うようになっている。
ところで、前記投入スイッチ15のメダル検知信号及びベットスイッチ16の操作信号は、投入完了信号出力手段200に出力されるものであるが、ここで、投入完了信号出力手段200について説明する。
【0063】
(投入完了信号出力手段200)
投入完了信号出力手段200は、投入スイッチ15のメダル検知信号及びベットスイッチ16の操作信号を受信可能に形成されていると共に、投入スイッチ15が三枚のメダルを検出した信号又はベットスイッチ16の操作信号のうち、いずれかの信号を受信した場合に、後述するスタート信号出力手段210に、投入完了信号を出力するものである。
【0064】
具体的には、投入完了信号出力手段200は、いわゆるOR回路と呼ばれるものであって、メダル検知信号及びベットスイッチ16の操作信号が入力される2つの入力端子と、一つの出力端子とを持ち、いずれかの入力端子から、信号が入力された場合に、出力端子からON信号を出力し、いずれの入力端子からも信号が入力されない場合はOFF信号を出力、あるいは信号出力をしないものである。
【0065】
この投入完了信号出力手段200は、投入スイッチ15及びベットスイッチ16と、後述するスタート信号出力手段210との間に配置される(図3参照)。
(精算スイッチ17)
上記精算スイッチ17は、図2に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
【0066】
具体的には、精算スイッチ17を操作することにより、払い出し制御手段140にメダルの払い出し要求信号が出力され、残りクレジットがすべてメダル排出口18から排出されるように形成されている。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図2に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、図柄表示手段、すなわち回転リール40の駆動を開始させるためのものである。
【0067】
ところで、スタートスイッチ30は、スタート信号出力手段210の制御により、所定の条件を満たした場合にのみ、主制御手段21にスタート信号を出力可能となっている。すなわち、上述した投入完了信号出力手段200からの投入完了信号と、スタートスイッチ30の操作信号の双方を入力した場合のみ、主制御手段21にスタート信号を出力するようになっているものである。ここで、スタート信号出力手段210について説明する。
【0068】
(スタート信号出力手段210)
スタート信号出力手段(210)は、投入完了信号出力手段200から出力された投入完了信号及びスタートスイッチ30の操作信号を受信可能に形成されていると共に、投入完了信号及びスタートスイッチ30の操作信号の、双方の信号を受信した場合に、主制御手段21にスタート信号を出力するものである。
【0069】
具体的には、スタート信号出力手段(210)は、いわゆるAND回路と呼ばれるものであって、投入完了信号及びスタートスイッチ操作信号のを入力する二つの入力端子と、一つの出力端子とを持ち、両方の入力端子から、信号が入力された場合にのみ、出力端子からスタート信号を出力し、それ以外はOFF信号を出力、又は信号出力をしないものである。
【0070】
このスタート信号出力手段210は、スタートスイッチ30と、主制御手段21との間に配置される(図3参照)。
ところで、前記投入完了信号出力手段200及びスタート信号出力手段210による処理は、上述したような回路構成を用いて行うもののほかに、ソフト処理で対応することができる。例えば、スタートスイッチ30に、三枚のメダル検知信号及びベットスイッチ操作信号を受信したことを記憶しておくメモリと、スタートスイッチ操作時に前記信号を受信した記憶がなされているかどうかを検索する手段を設け、スタートスイッチ操作時に、いずれかの信号を受信した記憶がなされている場合のみ、スタート信号が主制御手段21に出力されるように処理するものとしてもよい。
【0071】
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、図柄表示手段の表示動作を停止させるためのもの、すなわち回転リール40の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図2に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されている。そして、各回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
【0072】
(出力手段)
前記制御手段20の出力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)クレジット表示部70
(4)メダル選別装置80
(5)表示部66(演出表示部67、ランプ68、スピーカ69)
なお、出力手段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
【0073】
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。そして、回転リール40の一部に、インデックスが形成してある。そして、モータによる回転を開始した後、前記インデックスを検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。
【0074】
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、特に図示しないが、遊技メダルを貯留すると共に、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(クレジット表示部70)
クレジット表示部70は、図2に示すように、図柄表示窓12の斜め下方に設けられた表示部であって、液晶表示装置や7セグメントLEDにより、遊技機内部に貯留されている投入メダル又は払い出しメダルの数を表示するためのものである。
【0075】
クレジットは、最大50まで貯留することができるように形成されており、メダルを投入した場合や入賞によりメダルが払い出された場合には、クレジット表示部70の表示がインクリメントされていく。また、ベットスイッチ16を操作した場合には表示がデクリメントされていく。
(メダル選別装置80)
メダル選別装置80は、特に図示しないが、メダル投入口14からホッパーユニット65までのメダル流路に設けられ、適正でないメダルをメダル排出口18へと放出するとともに、クレジットメダルが最大クレジット枚数を超えた場合に、超過メダルをメダル排出口18へと排出させるためのものである。
【0076】
具体的には、メダル選別装置80は、所定のサイズのメダル以外は通過できないメダル誘導路と、所定の場合にメダルの流路を変更させるための手段、例えばメダル誘導路の表面に突出するブロッカーなどを有している。そして、適正メダルよりも小さいメダルがメダル誘導路を通過した場合には、メダル誘導路から落下してメダル排出口18へと送られ、適正メダルよりも大きいメダルがメダル誘導路を通過しようとした場合には、そこでメダルが詰まるので、所定のエラー信号を発信し報知するように形成されている。また、最大クレジット枚数を超えてメダル投入口14からメダルが投入された場合には前記ブロッカーが作動して、メダルをメダル排出口18へと送り、入賞によるメダルの払い出しによりクレジットされたメダル枚数が最大クレジット枚数を超えた場合には、ホッパーユニット65を介してメダルが払い出される制御が行われるようになっている。
【0077】
(表示部66)
表示部66は、遊技者に当選や入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、表示部66は、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルLEDからなる演出表示部67と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ68と、筐体11の下部に埋め込まれた左右2個のスピーカ69とを備えているものである。そして、この表示部66は、演出制御手段150の制御により、当選時や入賞時にスピーカ69から当選音や入賞音を発生させ、ランプ68を点灯又は点滅させることにより、また、画像表示部67に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に当選や入賞等を報知したり、遊技に付随する演出を行わせたりするものである。
【0078】
(クレジットカウント手段150)
ここで、クレジットカウント150について詳述する。
クレジットカウント手段150は、図1に示すように、主制御手段21に配置されるものであり、入賞手段130からのメダル払い出し要求信号又は投入スイッチ15のメダル検知信号又はベットスイッチ16の操作信号を受信して、クレジットの減算加算を行うと共に、精算スイッチ17が操作された場合に、残りクレジット数の情報信号を払い出し制御手段140に出力するためのものである。
【0079】
具体的には、クレジットカウント手段150は、特に図示しないが、記憶手段を有していて、最大可能クレジット枚数(50)までの数値を記憶できるように形成されている。そして、投入スイッチ15のメダル検知信号又は入賞手段130からのメダル払い出し指示信号を受信するたびに、記憶値を「1」ずつインクリメントし、ベットスイッチ16の操作信号を受信した場合には、記憶値から「3」をデクリメントする。
【0080】
さらに、精算スイッチ17が操作された場合には、払い出し要求信号及び記憶値を払い出し制御手段140に出力する。これにより、払い出し制御手段140は、残りクレジット枚数分のメダルを、ホッパーユニット65から払い出させる。そして、クレジットカウント手段150の記憶値は「0」に戻る。
なお、記憶値が50を超過する場合には、払い出し制御手段140にクレジット超過の信号を出力し、以後のインクリメントは行わない。
【0081】
(クレジット制御手段160)
次に、クレジット制御手段160につてい詳述する。
クレジット制御手段160は、図1に示すように、副制御手段22に配置されるものであり、クレジット表示部70に残りクレジット数を表示させるとともに、クレジットが最大可能クレジット枚数を超過する場合に、メダル選別装置80を作動させるためのものである。
【0082】
すなわち、クレジット制御手段160は、特に図示しないが、カウント手段及び記憶手段を有しており、最大可能クレジット枚数(50)までの数値を記憶できるように形成されている。そして、投入スイッチ15のメダル検知信号又は入賞手段130からのメダル払い出し指示信号を受信するたびに、クレジット表示部70の表示を「1」ずつインクリメントし、ベットスイッチ16の操作信号を受信した場合には、表示されている数値から「3」をデクリメントして表示する。
【0083】
さらに、精算スイッチ17が操作された場合には、クレジット表示部70の表示が「0」になるまでデクリメントして表示する。
なお、クレジット表示が「50」を超えた場合には、次に述べるメダル選別手段142にクレジット超過信号を送出し、以後のインクリメント表示は行わない。
(メダル選別手段170)
メダル選別手段170は、前記クレジット制御手段160からの信号を受信して、メダル選別装置80を作動させるためのものである。
【0084】
すなわち、クレジット制御手段160からクレジット超過信号を受信した場合には、メダル選別装置80にブロッカーの作動命令信号を送出する。メダル選別装置80はブロッカーを作動させ、投入メダルはホッパー内に搬送されずにメダル排出口18から排出される。
(遊技内容)
上記構成を備えたスロットマシン10の遊技内容について説明する。
【0085】
三枚のメダル投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。このとき、当選抽選手段110が当選か否かの抽選を行い、その遊技が当選かハズレかが決定される。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、当選抽選手段110の抽選結果が所定の当選役に当選している場合には、表示窓12の入賞有効ライン上に当該当選に係る図柄61が停止すると、入賞となり、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、払い出しメダルは、クレジットが50になるまで、遊技機内部に貯留したものとして扱われる。
【0086】
(制御信号の流れ)
次に、上記構成を備えたスロットマシン10の制御信号の流れについて、図1及び図3を用いて説明する。
まず、遊技を開始するにあたり、メダル投入又はベットスイッチ16の操作を行う。メダルを投入した場合には投入スイッチ15がメダルを検知したメダル検知信号が、ベットスイッチ16を操作した場合にはベットスイッチ操作信号が、それぞれ主制御手段21及び副制御手段22及び投入完了信号出力手段200へと出力される。主制御手段21では前記信号をクレジットカウント手段150が記憶し、副制御手段22ではクレジット制御手段160がクレジット表示部70に所定の表示をさせる。
【0087】
ここで、メダルの投入によりクレジットが50を超える場合には、副制御手段22のメダル選別手段170がメダル選別装置80を作動させて、投入メダルがホッパー内に送られないようにする。
投入完了信号出力手段200は、メダル検知信号の受信値が「3」となった場合又はベットスイッチ操作信号を受信した場合に、スタート信号出力手段210に投入完了信号を出力する。
【0088】
遊技者がスタートスイッチ30を押下すると、スタートスイッチ操作信号がスタート信号出力手段210に入力される。スタート信号出力手段210は、投入完了信号とスタートスイッチ操作信号の双方が入力されることを条件に、主制御手段21にスタート信号を出力する。具体的には、投入完了信号受信後に受信したスタートスイッチ操作信号を、主制御手段21に出力する。
【0089】
スタート信号の入力により、主制御手段21は回転リール40を回転させ、ストップスイッチ50の操作信号受信により回転リール40を停止させる。入賞した場合には、入賞手段130が払い出し要求信号を払い出し制御手段140及びクレジットカウント手段150及びクレジット制御手段160に出力する。このとき、クレジットカウント手段150の記憶値が50を超えるまでの間は、払い出し制御手段140はホッパーユニット65を作動させず、クレジット制御手段160がクレジット表示部70の表示をインクリメントすることにより、メダルが払い出されたものとして扱われる。クレジットカウント手段150の記憶値が50を超えると、クレジットカウント手段150は払い出し制御手段140にクレジット超過信号を出力し、それを受信した払い出し制御手段140はホッパーユニット65を作動させて、払い出し指示枚数の残りのメダルをメダル排出口18から払い出す。
【0090】
なお、クレジット表示部70にクレジット表示がされている場合に、精算スイッチ17を操作すると、払い出し制御手段140に払い出し要求信号が出力されると共に、
クレジットカウント手段150及びクレジット制御手段160にキャンセルの信号が出力され、クレジットの記憶値及び表示が「0」になる。
【0091】
以上のように、本実施の形態によれば、クレジットの表示やメダル流路の変更など、メダルの投入に関する制御を副制御手段22が行うことにより、主制御手段21のメモリ容量に余裕を持たせることができると共に、副制御手段22から、直接、主制御手段21に信号が出力されることがないので、主制御手段21への外部からの浸入を阻止し、主制御手段21の重要データを保護することできる。
【0092】
(第二の実施の形態)
第二の実施の形態は、払い出し手段としてのホッパーユニット65及びクレジット表示部70、メダル選別装置80などの投入メダルの取り扱いに関する制御を、副制御手段22で行うように形成したスロットマシンである。
また、本実施の形態に係るスロットマシンは、遊技を開始するために必要な投入メダル数(いわゆる賭枚数)が単一に設定されているものである。
【0093】
(図面の説明)
図2及び図4及び図5は、本発明の第二の実施の形態を示すものである。
図2はスロットマシンの外観正面図であり、第一の実施の形態と共通するものである。図4はスロットマシンの入力、制御及び出力のブロック図、図5スロットマシンの入力、出力の詳細を示すブロック図をそれぞれ示すものである。
【0094】
(スロットマシン10)
ここで、スロットマシン10の外観構成は、第一の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
(制御装置20)
制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の手段として機能する。
【0095】
(1)主制御手段21
(2)副制御手段22
なお、CPUは、主制御手段23及び副制御手段24に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。
【0096】
また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成しても良いものである。
(主制御手段21)
主制御手段21は、図柄表示手段、すなわち回転リール40の動作を制御するためのものである。具体的には、主制御手段21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、図1に示すように、通常遊技制御手段90、特別遊技制御手段100、当選抽選手段110、リール回転停止制御手段120、入賞手段130を有している。なお、主制御手段21としては、上記以外の手段を有していてもかまわない。
【0097】
なお、上記諸手段の詳細は、第一の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
(副制御手段22)
副制御手段22は、前記主制御手段21からの信号を受信して、ランプやスピーカなど演出に関わる演出表示部66の表示を制御するとともに、クレジットの表示やメダル選別装置80の作動を制御するなど、投入メダルの取り扱いに関わる制御を行うものである。
【0098】
なお、主制御手段23の内部データの信頼性を担保するため、主制御手段21と副制御手段22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、主制御手段21から、副制御手段22に向かって出力信号のみが送出され、この副制御手段22から主制御手段21に向かって、直接的に、信号が送出されないように設定されている。これにより、重要データを有する主制御手段21のデータ保護を担保しているものである。
【0099】
そして副制御手段22は、図1に示すように、払い出し制御手段140、クレジット制御手段160、メダル選別手段170、演出制御手段180を有している。
演出制御手段180は、遊技に付随する演出を行わせるためのものであり、ランプ68やスピーカ69により入賞の報知などを行わせるものである。
払い出し制御手段140は、前記入賞手段130からのメダル払い出し要求信号に基づき、又は後述する精算スイッチ17の操作信号に基づき、ホッパーユニット65に所定の指示枚数のメダルを払い出させるためのものである。ここで、払い出し制御手段140は、クレジット制御手段160からクレジット超過信号を受信した場合に、ホッパーユニット65を作動させるように形成されており、入賞による払い出しメダルはまずクレジットに加算され、その超過分がメダル排出口18から払い出されるようになっている。さらに、払い出し制御手段140は、ホッパーユニット65が払い出し要求信号に基づく払い出し指示枚数のメダルを払い出した場合に、払い出し完了信号を出力可能に形成されている。この払い出し完了信号は、後述する操作信号出力手段220に出力される。
【0100】
なお、クレジット制御手段160及びメダル選別手段170の詳細については、第一の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
(入力手段)
上記制御手段20の入力側には、図1に示すように、次の(1)乃至(5)の手段が接続されている。
【0101】
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力手段としては、上記した(1)乃至(5)の手段に限定されるものではない。また、上記(1)(3)(5)の手段の詳細は、第一の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0102】
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図2に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、後述するクレジット制御手段140により記憶された貯留メダルの枚数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
具体的には、ベットスイッチ16は、クレジットが「3」以上の場合に作動可能となるよう形成されており、一回の操作でクレジット表示部70の表示を「3」減算させ、メダルを三枚投入したものと扱うようになっている。
【0103】
ところで、前記投入スイッチ15のメダル検知信号及びベットスイッチ16の操作信号は、操作信号出力手段220に出力されるものであるが、ここで操作信号出力手段220について説明する。
(操作信号出力手段220)
操作信号出力手段220は、副制御手段22の払い出し制御手段140から出力された払い出し完了信号及び投入スイッチ15のメダル検知信号及びベットスイッチ16の操作信号を受信可能に形成されていると共に、払い出し完了信号及び投入スイッチ15が三枚のメダルを検出した双方の信号、又は払い出し完了信号及びベットスイッチ16の操作信号の双方の信号を受信した場合に、投入完了信号出力手段200にメダル検出信号又はベットスイッチ操作信号を出力するものである。
【0104】
具体的には、操作信号出力手段220は、いわゆるAND回路と呼ばれるものであって、払い出し完了信号を入力する端子と、メダル検出信号あるいはベットスイッチ操作信号を入力する端子の二つの入力端子と、一つの出力端子とを持ち、両方の入力端子から信号が入力された場合にのみ、出力端子からメダル検出信号あるいはベットスイッチ操作信号を出力し、それ以外はOFF信号を出力、又は信号出力をしないものである。
【0105】
この操作信号出力手段220は、投入スイッチ15及びベットスイッチ16と、投入完了信号出力手段200との間に配置される(図3参照)。
なお、投入完了信号出力手段200の構成については、第一の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図2に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、図柄表示手段、すなわち回転リール40の駆動を開始させるためのものである。
【0106】
ところで、スタートスイッチ30は、スタート信号出力手段210の制御により、所定の条件を満たした場合にのみ、主制御手段21にスタート信号を出力可能となっている。すなわち、上述した投入完了信号出力手段200からの投入完了信号と、スタートスイッチ30の操作信号の双方を入力した場合のみ、主制御手段21にスタート信号を出力するようになっているものである。ここで、スタート信号出力手段210については、第一の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0107】
ところで、前記投入完了信号出力手段200及びスタート信号出力手段210及び操作信号出力手段220による処理は、上述したような回路構成を用いて行うもののほかに、ソフト処理で対応することができる。例えば、スタートスイッチ30に、払い出し完了信号、三枚のメダル検知信号及びベットスイッチ操作信号を受信したことを記憶しておくメモリと、スタートスイッチ操作時に前記信号を受信した記憶がなされているかどうかを検索する手段を設け、スタートスイッチ操作時に、払い出し完了信号の受信が記憶されており、かつ、メダル検知信号及びベットスイッチ操作信号のうちのいずれかの信号を受信した記憶がなされている場合のみ、スタート信号が主制御手段21に出力されるように処理するものとしてもよい。
【0108】
(出力手段)
前記制御手段20の出力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)クレジット表示部70
(4)メダル選別装置80
(5)表示部66(演出表示部67、ランプ68、スピーカ69)
なお、出力手段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。また、これらの手段の詳細は、第一の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0109】
(遊技内容)
上記構成を備えたスロットマシン10の遊技内容は、第一の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
(制御信号の流れ)
次に、上記構成を備えたスロットマシン10の制御信号の流れについて、図4及び図5を用いて説明する。
【0110】
所定の図柄に入賞した場合、入賞手段130は、予め定めた所定枚数の払出指示枚数からなる払い出し要求信号を、払い出し制御手段140及びクレジット制御手段160に出力する。このとき、クレジット制御手段160の記憶値が50を超えるまでの間、すなわちクレジット表示部70の表示が50となるまでは、払い出し制御手段140はホッパーユニット65を作動させず、クレジット制御手段160がクレジット表示部70の表示をインクリメントすることにより、メダルが払い出されたものとして扱われる。クレジット制御手段160の記憶値が50を超えると、クレジット制御手段160は払い出し制御手段140にクレジット超過信号を出力し、それを受信した払い出し制御手段140はホッパーユニット65を作動させて、払い出し指示枚数の残りのメダルをメダル排出口18から払い出す。
【0111】
ホッパーユニット65は、実際にメダルを払い出した枚数を払い出し制御手段140に出力する。そして、払い出し枚数が入賞手段130からの予め定めた払出指示枚数に到達たときは、払い出し制御手段140は、払い出し完了信号を、操作信号出力手段220に出力する。
遊技者がメダルをメダル投入口14に投入して投入スイッチ15がメダルを検知し、あるいはベットスイッチ16を操作すると、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号が、それぞれ操作信号出力手段220へと出力される。操作信号出力手段220は、払い出し制御手段140から払い出し完了信号を受信しており、かつ、メダル検知信号を三回受信した場合、又は払い出し制御手段140から払い出し完了信号を受信しており、かつ、ベットスイッチ操作信号を受信した場合に、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号を投入完了信号出力手段200に出力する。すなわち、払い出し制御手段140から払い出し完了信号を受信していない場合には、メダル検知信号又はベットスイッチ操作信号は出力されない。
【0112】
メダル検知信号、ベットスイッチ操作信号のうち、少なくともいずれかの信号を受信した投入完了信号出力手段200は、投入完了信号をスタート信号出力手段210に出力するが、これ以降の制御信号の流れは、第一の実施の形態において述べたものと同様である。
なお、クレジット表示部70にクレジット表示がされている場合に、精算スイッチ17を操作すると、払い出し制御手段140に払い出し要求信号が出力されると共に、
クレジット制御手段160にクレジット減算の信号が出力され、クレジットの記憶値及び表示が「0」になる。
【0113】
以上のように、本実施の形態によれば、クレジットの表示やメダル流路の変更など、メダルの投入に関する制御と、ホッパーユニット65や精算スイッチ17などメダル払い出しに関する制御を副制御手段22が行うことにより、主制御手段21のメモリ容量に余裕を持たせることができると共に、払い出し完了信号を副制御手段22の払い出し制御手段140から、直接、主制御手段21に出力することがないので、主制御手段21への外部からの浸入を阻止し、主制御手段21の重要データを保護することできる。
【0114】
(第三の実施の形態)
第三の実施の形態は、遊技を開始するために必要な投入メダル数(いわゆる賭枚数)を変更可能に形成したスロットマシンである。
ここで、本実施の形態においては、クレジット表示部70、メダル選別装置80などの投入メダルの取り扱いに関する制御は、副制御手段22で行うように形成されているが、払い出し手段としてのホッパーユニット65は主制御手段21で制御してもよいし、副制御手段22で制御してもよい。これらの手段の構成や制御に関する詳細は、第一の実施の形態及び第二の実施の形態において述べたものと同様であるので説明を省略し、本実施の形態の特徴点についてのみ説明する。
【0115】
(スロットマシン10及び遊技内容)
本実施の形態に係るスロットマシン10は、特に図示しないが、ベットスイッチ16として、一枚がけ用、二枚がけ用、三枚がけ用の三種類のベットスイッチ16を備えている。そして、一枚がけ用ベットスイッチ16を押下するとメダルが一枚投入されたものとして扱われ、二枚がけ用、三枚がけ用を押下した場合には同様にメダルが二枚、三枚投入されたものとして扱われるようになっている。なお、ベットスイッチ16を一つだけ設け、一回押下すると一枚がけ、二回押下すると二枚がけ、三回押下すると三枚がけとなるように形成してもよい。
【0116】
そして、メダルを一枚投入しあるいは一枚がけ用ベットスイッチ16を押下してからスタートスイッチ30を操作すると一枚がけの遊技が、メダルを二枚投入しあるいは二枚がけ用ベットスイッチ16を押下してからスタートスイッチ30を操作すると二枚がけの遊技が、それぞれ開始されるようになっている。
なお、賭枚数により、入賞有効ラインの本数や位置が変化し、抽選確率が変化する。具体的には、特に図示しないが、当選抽選手段110が賭枚数に対応しそれぞれ抽選確率の異なる抽選テーブルを有していて、投入スイッチ15又はベットスイッチ16から出力される賭枚数に応じてそれらを選択するように形成されているものである。
【0117】
そして、賭枚数に応じた投入完了信号を出力可能とするため、スロットマシン10は特定枚数変更手段を備えている。特定枚数変更手段は、遊技を開始するために必要な特定の投入メダル数を変更するためのものであり、具体的には排他的出力手段190が設けられている。
(排他的出力手段190)
排他的出力手段190は、複数の入力信号が入力された場合、先に入力された信号を取り消して、後から入力された信号を出力可能に形成されたものである。そして、図6又は図7に示すように、排他的出力手段190(191、192)は、投入スイッチ15又はベットスイッチ16からの信号を入力し、投入完了信号出力手段200又は操作信号出力手段220へ所定の信号を出力するように配置されている。
【0118】
ここで、図6はホッパーユニット65を主制御手段21で制御する場合を、図7はホッパーユニット65を副制御手段22で制御する場合を、それぞれ示している。
(1)まず、ホッパーユニット65を主制御手段21で制御する場合の、排他的出力手段190について、図6に基づき説明する。
図6に示す例においては、投入完了信号出力手段200は、投入枚数に応た信号を出力可能に形成されている。すなわち、1枚のメダル投入信号又は1枚がけ用のベットスイッチ16の操作信号のいずれかを入力した場合には「一枚投入」の信号を、2枚のメダル投入信号又は2枚がけ用のベットスイッチ16の操作信号のいずれかを入力した場合には「二枚投入」の信号を、3枚のメダル投入信号又は3枚がけ用のベットスイッチ16の操作信号のいずれかを入力した場合には「三枚投入」の信号を、それぞれ出力可能となっているものである。
【0119】
さらに、投入完了信号出力手段200に各信号を出力する手段として、排他的出力手段191、192を有している。排他的出力手段191はメダル投入信号に対応するものであり、排他的出力手段192はベットスイッチ16の操作信号に対応するものである。
排他的出力手段191は、メダル投入口14にメダルを投入し、投入スイッチ15が一枚のメダルを検知すると、まず「一枚投入」の投入信号を投入完了信号出力手段200及び主制御手段21に出力する。そして投入完了信号出力手段200は、「一枚投入完了」の信号をスタート信号出力手段210に出力する。このとき、スタートスイッチ30が操作されれば、スタート信号出力手段210がスタート信号を出力し、主制御手段21は一枚投入の遊技を開始する。具体的には、当選抽選手段110が一枚投入用の当選判定テーブルを選択し、このテーブルを用いて当選役に係る抽選を行う。一方、「一枚投入」の信号が出力されていて、スタートスイッチ30が操作されることなくさらにメダルが投入された場合には、排他的出力手段191は、前記「一枚投入」の信号をキャンセルして、「二枚投入」の信号を投入完了信号出力手段200及び主制御手段21に出力する。このとき、スタートスイッチ30が操作されれば、スタート信号出力手段210がスタート信号を出力し、主制御手段21は二枚投入の遊技を開始する。
【0120】
このように、排他的出力手段191は、スタートスイッチ30が操作される前に投入メダル数がインクリメントされていったときには、前の信号出力をOFFにして、新たに投入されたメダル数に応じた出力信号を出力するようになっているものである。これにより、スタートスイッチ30の操作の直前に入力したメダルの投入枚数に応じた投入信号を主制御手段21に出力すものとなり、投入枚数に応じた遊技が可能となる。
【0121】
さらに、排他的出力手段191は、ベットスイッチ16の操作信号を受信した場合には、すべての信号をOFFとすることにより、メダル投入後にベットスイッチ16が操作された場合には、そちらの信号を優先するように形成されている。従って、例えばメダルを2枚投入した後で3枚がけ用のベットスイッチ16を操作した場合には、当該ベットスイッチ16の操作信号が有効となり、「三枚投入」の投入信号又は投入完了信号が出力される。
【0122】
排他的出力手段192は、一枚がけ用のベットスイッチ16が操作、あるいはベットスイッチ16に一枚投入用の操作がなされると、まず「一枚投入」の信号を投入完了信号出力手段200及び主制御手段21に出力する。このとき、スタートスイッチ30が操作されれば、スタート信号出力手段210がスタート信号を出力し、主制御手段21は一枚投入の遊技を開始する。一方、「一枚投入」の信号が出力されていて、スタートスイッチ30が操作されることなくさらにベットスイッチ16が操作された場合には、排他的出力手段192は、前記「一枚投入」の信号をキャンセルして、「二枚投入」又は「三枚投入」の信号を投入完了信号出力手段200及び主制御手段21に出力する。
【0123】
このように、排他的出力手段192は、スタートスイッチ30が操作される前に複数のベットスイッチ16が操作又はベットスイッチ16に対する操作がなされたときには、前の信号出力をOFFにして、新たな操作に応じた出力信号を出力するようになっているものである。これにより、スタートスイッチ30の操作の直前に操作したベットスイッチ16又はベットスイッチ16に対してなされた操作に応じた投入信号を主制御手段21に出力すものとなり、投入枚数に応じた遊技が可能となる。
【0124】
(2)次に、ホッパーユニット65を副制御手段22で制御する場合の、排他的出力手段190について、図7に基づき説明する。
図7に示す例においては、操作信号出力手段220は、投入枚数に応た信号を出力可能に形成されている。すなわち、1枚のメダル投入信号(又は1枚がけ用のベットスイッチ16の操作信号)と、副制御手段22からの払い出し完了信号の双方を入力した場合には「一枚投入」の信号を、2枚のメダル投入信号(又は2枚がけ用のベットスイッチ16の操作信号)と、払い出し完了信号の双方を入力した場合には「二枚投入」の信号を、3枚のメダル投入信号(又は3枚がけ用のベットスイッチ16の操作信号)と、払い出し完了信号の双方を入力した場合には「三枚投入」の信号を、それぞれ出力可能となっているものである。
【0125】
さらに、操作信号出力手段220に各信号を出力する手段として、排他的出力手段193、194を有している。排他的出力手段193はメダル投入信号に対応するものであり、排他的出力手段194はベットスイッチ16の操作信号に対応するものである。
排他的出力手段193は、メダル投入口14にメダルを投入し、投入スイッチ15が一枚のメダルを検知すると、まず「一枚投入」の投入信号を操作信号出力手段220及び主制御手段21に出力する。そして操作信号出力手段220は、払い出し完了信号の入力を条件に、「一枚投入操作あり」の信号を投入完了信号出力手段200に出力する。すると投入完了信号出力手段200は当該信号をスタート信号出力手段210に出力する。このとき、スタートスイッチ30が操作されれば、スタート信号出力手段210がスタート信号を出力し、主制御手段21は一枚投入の遊技を開始する。一方、「一枚投入」の信号が出力されていて、スタートスイッチ30が操作されることなくさらにメダルが投入された場合には、排他的出力手段193は、前記「一枚投入」の信号をキャンセルして、「二枚投入」の信号を操作信号出力手段220及び主制御手段21に出力する。このとき、スタートスイッチ30が操作されれば、スタート信号出力手段210がスタート信号を出力し、主制御手段21は二枚投入の遊技を開始する。
【0126】
このように、排他的出力手段193は、スタートスイッチ30が操作される前に投入メダル数がインクリメントされていったときには、前の信号出力をOFFにして、新たに投入されたメダル数に応じた出力信号を出力するようになっているものである。これにより、スタートスイッチ30の操作の直前に入力したメダルの投入枚数に応じた投入信号を主制御手段21に出力すものとなり、投入枚数に応じた遊技が可能となる。
【0127】
さらに、排他的出力手段193は、ベットスイッチ16の操作信号を受信した場合には、すべての信号をOFFとすることにより、メダル投入後にベットスイッチ16が操作された場合には、そちらの信号を優先するように形成されている。従って、例えばメダルを2枚投入した後で3枚がけ用のベットスイッチ16を操作した場合には、当該ベットスイッチ16の操作信号が有効となり、「三枚投入」の操作信号又は投入信号が出力される。
【0128】
排他的出力手段194は、一枚がけ用のベットスイッチ16が操作、あるいはベットスイッチ16に一枚投入用の操作がなされると、まず「一枚投入」の信号を操作信号出力手段220及び主制御手段21に出力する。そして操作信号出力手段220は、払い出し完了信号の入力を条件に、「一枚投入操作あり」の信号を投入完了信号出力手段200に出力する。すると投入完了信号出力手段200は当該信号をスタート信号出力手段210に出力する。このとき、スタートスイッチ30が操作されれば、スタート信号出力手段210がスタート信号を出力し、主制御手段21は一枚投入の遊技を開始する。一方、「一枚投入」の信号が出力されていて、スタートスイッチ30が操作されることなくさらにベットスイッチ16が操作された場合には、排他的出力手段194は、前記「一枚投入」の信号をキャンセルして、「二枚投入」又は「三枚投入」の信号を操作信号出力手段220及び主制御手段21に出力する。
【0129】
このように、排他的出力手段194は、スタートスイッチ30が操作される前に複数のベットスイッチ16が操作又はベットスイッチ16に対する操作がなされたときには、前の信号出力をOFFにして、新たな操作に応じた出力信号を出力するようになっているものである。これにより、スタートスイッチ30の操作の直前に操作したベットスイッチ16又はベットスイッチ16に対してなされた操作に応じた投入信号を主制御手段21に出力すものとなり、投入枚数に応じた遊技が可能となる。
【0130】
なお、以上に述べた第三の実施の形態においては、特定枚数変更手段を排他的出力回路を有する構成として述べてきたが、特定枚数変更手段としてはこれには限られず、ソフト処理で対応することができる。例えば、一枚投入(又は一枚用ベットスイッチ16の操作。以下同様。)、二枚投入、三枚投入のそれぞれの信号を受信した場合にビットを立てて記憶しておき、スタートスイッチ30の操作時にそのビットを検索する手段を設け、当該検索手段は最新の(配列の最後の)ビットに基づき信号を出力するように形成したものなどである。
【0131】
さらに、第三の実施の形態では、特定枚数変更手段は、投入スイッチ15のメダル検知信号又はベットスイッチ16の操作信号を受信して、賭枚数を変更可能とするための手段として説明したが、特定枚数変更手段としては、例えば主制御手段21からの信号を受けて、投入メダル又はベットスイッチ16の操作にかかわらず、一枚がけ専用の遊技を開始するための手段として機能させることもできる。
【0132】
以上のように、本実施の形態によれば、クレジットの表示やメダル流路の変更など、メダルの投入に関する制御や、ホッパーユニット65や精算スイッチ17などメダル払い出しに関する制御を副制御手段22が行うことにより、主制御手段21のメモリ容量に余裕を持たせることができ、主制御手段21への外部からの浸入を阻止し、主制御手段21の重要データを保護することできると共に、投入枚数に応じた遊技を行わせることができる。
【0133】
ところで、本発明に係るスロットマシン10は、遊技機を、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、前記図柄表示手段の変動表示を開始させるための図柄変動開始手段、遊技者により投入された遊技メダルを検知するための投入メダル検知手段、前記投入メダル検知手段により検知された投入メダル数をカウントして貯留メダルとして記憶する貯留メダル記憶手段、前記貯留メダル記憶手段により記憶された貯留メダルの枚数が特定枚数以上の場合に、記憶値を減じて遊技メダルの投入に代えるための貯留メダル減算手段、前記図柄変動開始手段からの操作信号を受信して前記図柄表示手段の作動を制御するための主制御手段21、前記主制御手段21及び前記投入メダル検知手段が特定枚数の投入メダルを検知した投入メダル検知手段及び前記貯留メダル減算手段が操作された貯留メダル減算信号を受信して、貯留メダルの枚数を表示部に表示するとともに、前記貯留メダル記憶手段の記憶値が所定値を超えた場合に投入メダルを遊技機外部に排出させるための副制御手段22、投入メダル検知信号又は貯留メダル減算信号のいずれかを受信して、メダルの投入完了信号を出力するための投入完了信号出力手段200、及び、前記投入完了信号出力手段200からの投入完了信号入力後に、前記図柄変動開始手段からの操作信号を前記主制御手段に出力可能なスタート信号出力手段210として機能させるための遊技機用プログラムによって制御することができる。
【0134】
また、このスロットマシン10は、上述した遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて制御することもできる。
なお、図柄表示手段は、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための手段をいう。また、この図柄表示手段は、例えば、周囲に複数の図柄を表示した現実の回転リール40を用い、この回転リール40の回転を制御するようにして形成することができる。また、この図柄表示手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置を用い、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにして形成することもできる。
【0135】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0136】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、メダルの投入に関する制御を副制御手段で行わせることにより、主制御手段の記憶容量に余裕を持たせることができ、副制御手段からの出力信号を、直接、主制御手段に入力させることなく、主制御手段への外部からの浸入を阻止し、主制御手段の重要データを保護することできるようにした遊技機を提供することができる。
【0137】
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、メダルの投入から払い出しまでの一連の制御をすべて副制御手段で行わせることにより、より主制御手段の記憶容量に余裕を持たせると共に、副制御手段からの払い出し完了信号を、直接、主制御手段に入力させることなく、メダルの投入又はベットスイッチの操作信号の入出力の制御を行うことができて、主制御手段への外部からの浸入を阻止し、主制御手段の重要データを保護することできるようにした遊技機を提供することができる。
【0138】
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、より制御が容易な遊技機を提供することができる。
【0139】
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明は、遊技を開始するために必要な投入メダル数、すなわち賭枚数を遊技者が選択可能な遊技機を提供することができる。
【0140】
(請求項5又は6)
請求項5又は6記載の発明は、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5又は6記載の発明は、請求項1、2、3、4記載の発明の目的を達成することができる遊技機用プログラムを提供し、又はその遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの入力、出力を示すブロック図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態であって、スロットマシンの入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態であって、スロットマシンの入力、出力を示すブロック図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態であって、スロットマシンの入力、出力を示すブロック図である。
【図7】本発明の第三の実施の形態であって、スロットマシンの入力、出力の他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 スロットマシン         11 筐体
12 表示窓             13 図柄表示窓
14 メダル投入口          15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ         17 精算スイッチ
18 メダル排出口          19 メダル受け皿
20 制御装置            21 主制御手段
22 副制御手段           30 スタートスイッチ
40 回転リール           42 リールテープ
50 ストップスイッチ        60 リールユニット
61 図柄              65 ホッパーユニット
66 表示部             67 演出表示部
68 ランプ             69 スピーカ
70 クレジット表示部        80 メダル選別装置
90 通常遊技制御手段        100 特別遊技制御手段
110 当選抽選手段          120 リール回転停止制御手段
130 入賞手段            140 払い出し制御手段
150 クレジットカウント手段     160 クレジット制御手段
170 メダル選別手段         180 演出制御手段
190 排他的出力手段         200 投入完了信号出力手段
210 スタート信号出力手段      220 操作信号出力手段

Claims (6)

  1. 特定枚数のメダルを投入することにより遊技を開始可能な遊技機であって、
    複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段と、
    遊技メダルを貯留するためのメダル貯留手段と、
    前記図柄表示手段の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
    遊技者により投入された遊技メダルを検知するための投入メダル検知手段と、
    前記投入メダル検知手段により検知された投入メダル数をカウントして貯留メダルとして記憶する貯留メダル記憶手段と、
    前記貯留メダル記憶手段により記憶された貯留メダルの枚数が特定枚数以上の場合に、記憶値を減じて遊技メダルの投入に代えるためのベットスイッチと、
    前記スタートスイッチからの操作信号を受信して前記図柄表示手段の作動を制御するための主制御手段とを少なくとも備え、
    前記主制御手段及び投入メダル検知手段及び前記ベットスイッチからの信号を受信して、貯留メダルの枚数を表示部に表示するとともに、前記貯留メダル記憶手段の記憶値が所定値を超えた場合に投入メダルを遊技機外部に排出させるための副制御手段と、
    前記投入メダル検知手段が特定枚数の投入メダルを検知したメダル検知信号、又は前記ベットスイッチが操作されたベットスイッチ操作信号のいずれかを入力して、メダルの投入完了信号を出力可能に形成された投入完了信号出力手段と、
    前記投入完了信号出力手段からの投入完了信号及び前記スタートスイッチからの操作信号を入力可能に形成されていると共に、投入完了信号入力後に、スタートスイッチからの操作信号を前記主制御手段に出力可能なスタート信号出力手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技機は、
    入賞した場合に遊技メダルを払い出すための払い出し手段を有し、
    前記副制御手段は、前記払い出し手段の作動を制御するとともに、前記払い出し手段における払い出し枚数が予め定めた払い出し指示枚数に到達したときに払い出し完了信号を出力可能に形成されており、
    この払い出し完了信号及びメダル検知信号及びベットスイッチ操作信号を入力可能に形成されていると共に、払い出し完了信号入力後に、メダル検知信号及びベットスイッチ操作信号を前記投入完了信号出力手段に出力可能な操作信号出力手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 遊技を開始させるために投入する特定枚数のメダルが単一に設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 遊技を開始させるために投入するメダルの特定枚数を変更するための特定枚数変更手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  5. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、
    前記図柄表示手段の変動表示を開始させるための図柄変動開始手段、
    遊技者により投入された遊技メダルを検知するための投入メダル検知手段、
    前記投入メダル検知手段により検知された投入メダル数をカウントして貯留メダルとして記憶する貯留メダル記憶手段、
    前記貯留メダル記憶手段により記憶された貯留メダルの枚数が特定枚数以上の場合に、記憶値を減じて遊技メダルの投入に代えるための貯留メダル減算手段、
    前記図柄変動開始手段からの操作信号を受信して前記図柄表示手段の作動を制御するための主制御手段、
    前記主制御手段及び前記投入メダル検知手段が特定枚数の投入メダルを検知した投入メダル検知手段及び前記貯留メダル減算手段が操作された貯留メダル減算信号を受信して、貯留メダルの枚数を表示部に表示するとともに、前記貯留メダル記憶手段の記憶値が所定値を超えた場合に投入メダルを遊技機外部に排出させるための副制御手段、
    投入メダル検知信号又は貯留メダル減算信号のいずれかを受信して、メダルの投入完了信号を出力するための投入完了信号出力手段、
    及び、前記投入完了信号出力手段からの投入完了信号入力後に、前記図柄変動開始手段からの操作信号を前記主制御手段に出力可能なスタート信号出力手段として機能させるための遊技機用プログラム。
  6. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、
    前記図柄表示手段の変動表示を開始させるための図柄変動開始手段、
    遊技者により投入された遊技メダルを検知するための投入メダル検知手段、
    前記投入メダル検知手段により検知された投入メダル数をカウントして貯留メダルとして記憶する貯留メダル記憶手段、
    前記貯留メダル記憶手段により記憶された貯留メダルの枚数が特定枚数以上の場合に、記憶値を減じて遊技メダルの投入に代えるための貯留メダル減算手段、
    前記図柄変動開始手段からの操作信号を受信して前記図柄表示手段の作動を制御するための主制御手段、
    前記主制御手段及び前記投入メダル検知手段が特定枚数の投入メダルを検知した投入メダル検知手段及び前記貯留メダル減算手段が操作された貯留メダル減算信号を受信して、貯留メダルの枚数を表示部に表示するとともに、前記貯留メダル記憶手段の記憶値が所定値を超えた場合に投入メダルを遊技機外部に排出させるための副制御手段、
    投入メダル検知信号又は貯留メダル減算信号のいずれかを受信して、メダルの投入完了信号を出力するための投入完了信号出力手段、
    及び、前記投入完了信号出力手段からの投入完了信号入力後に、前記図柄変動開始手段からの操作信号を前記主制御手段に出力可能なスタート信号出力手段として機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016054909A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016054910A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 サミー株式会社 スロットマシン
JP2017012414A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 山佐株式会社 遊技機
JP2017213207A (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機及び遊技媒体判別装置

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