JP2002124353A - ホルダー - Google Patents

ホルダー

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JP2002124353A
JP2002124353A JP2000314499A JP2000314499A JP2002124353A JP 2002124353 A JP2002124353 A JP 2002124353A JP 2000314499 A JP2000314499 A JP 2000314499A JP 2000314499 A JP2000314499 A JP 2000314499A JP 2002124353 A JP2002124353 A JP 2002124353A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取り付けスペースの小スペース化、薄型化を図
るホルダー 【解決手段】取り付け電子部品を嵌入する保持部と、取
り付け電子部品の電極と基板電極を接続する弾性コネク
タ部とから構成されるホルダーにおいて、所望の位置に
孔を有する補強シートが弾性コネクタ部と一体に形成さ
れ、補強シートの孔を貫通するように弾性コネクタ部の
導通部を形成した

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、パーソ
ナル・ハンディホン・システム(PHS)、パーソナル・デ
ジタル・アシスタント(PDA)等に用いられる小型マイ
クロホン、スピーカー等の取り付け電子部品を保持し、
かつ電気的接続をする為のホルダーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯電話機、携帯通信機等に使用
されている小型マイクロホンやスピーカーなどの取り付
け電子部品は、ゴム状弾性体からなるホルダーの内部に
収納され、電子部品の電極と基板電極とを細いリード線
を用いて手作業による半田付けで接続していた。
【0003】しかしながら、リード線による電極間の接
続では、手間がかかるうえに、取り付けスペースを広く
必要とし、低コスト化、薄型化が図れなかった。この問
題を解決するものとして、特開平10-233828号公報にマ
イクロホンを保持する保持部と、マイクロホンと基板の
両電極を電気的に接続する弾性導電コネクタ部とを一体
化したマイクロホンホルダーの記載がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の機器の
薄型化に伴い取り付け電子部品の取り付けスペースの小
スペース化、薄型化が要求され、ホルダーの薄型化、特
に弾性導電コネクタ部を薄型にする必要がでてきた。と
ころが弾性導電コネクタ部の肉厚が薄くなると、形状を
保つことが困難となるため、弾性導電コネクタ部の導電
部が傾倒して、個々の導電部の端面の平面度が失われ安
定して電極と密着することが出来なくなり、また強度の
低下も問題となっていた。さらに圧縮荷重低減のために
弾性導電コネクタ部を低硬度にすることで、上記の問題
がより顕著となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するものであって、弾性コネクタ部に補強シートを一
体に形成することで弾性コネクタ部を補強し、取り付け
スペースの小スペース化、薄型化を図ることを目的とし
たホルダーを提供するものである。
【0006】すなわち、取り付け電子部品を嵌入する保
持部と、取り付け電子部品の電極と基板電極を接続する
弾性コネクタ部とから構成されるホルダーにおいて、所
望の位置に孔を有する補強シートが弾性コネクタ部と一
体に形成され、補強シートの孔を貫通するように弾性コ
ネクタ部の導通部が形成されているホルダーである。さ
らに、シートが、弾性コネクタ部に埋設されているホル
ダーである。さらに、補強シートが、弾性コネクタ部の
上面およびあるいは下面に形成されているホルダーであ
る。さらに、導通部の導電媒体が、磁性導電体からなる
導電媒体であるホルダーである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のホルダーの代表的な形態
を図1および図2を用いて説明する。本発明のホルダー
は、取り付け電子部品を嵌入する保持部2と、取り付け
電子部品の電極と基板電極を接続する弾性コネクタ部3
とから構成されるホルダーであって、所望の位置に孔を
有する補強シート4が弾性コネクタ部に埋設され、弾性
コネクタ部の導通部5が補強シートの孔6を貫通するよ
うに形成されているホルダーである。そして、導通部の
導電媒体が、磁性導電体からなる導電媒体である。
【0008】本発明の補強シートは、弾性コネクタ部に
補強性を与える電気絶縁性の薄いシートであれば種類を
特定しない。好ましくは、同厚さのゴム状弾性体より強
度(引張強度、引裂強度)を有し、また、補強シートと
一体に形成される弾性コネクタ部の材料の成形時の硬化
温度や溶融温度に耐えることが可能な耐熱性を有すると
良い。例えば、紙、樹脂フィルム、織布、不織布、メッ
シュシート等が挙げられる。これらシートは弾性コネク
タ部の導通部が通りうる所望の位置に、抜き型等で孔を
開けて用いる。補強シートに設ける孔の数や大きさは、
弾性コネクタ部の導通部の設計上、適宜に選定する。
【0009】補強シートに織布、不織布、およびメッシ
ュシートを用いる場合は、十分な開口部の径を有してい
れば、後加工で孔を開ける必要はない。後加工で孔を開
けずに用いることのできるメッシュシートの条件として
は、直径で0.3mm以上の開口部を有することが必要
である。開口部の直径とは、真円形では直径を意味し、
楕円形では短径を意味し、正方形では辺の長さを意味
し、長方形では短辺の長さを意味する。開口部の直径は
0.3〜10mmであることが好ましく、より好ましく
は1〜5mmである。また、開口率(シート面積に対す
る孔面積の和の割合)は、20〜98%のものが導通部
を形成する点で好ましく、メッシュシートの厚さは、
0.05〜1mmが好ましい。例えば、テフロン(登録
商標)製メッシュシート、ポリエステル製メッシュシー
ト、ポリイミド製メッシュシート、ナイロン製メッシュ
シート、アクリル製メッシュシート等が挙げられる。
【0010】本発明の導電媒体は、低電気抵抗のものを
用いる。例えば、カーボン、金属等で、具体的には抵抗
値の低い金、銀、白金、銅、鉄、アルミニウム、ニッケ
ル、パラジウム、コバルト、クロム等の金属類やステン
レス等の合金類等、あるいは樹脂やセラミック等の表面
に金属を被覆した金属複合体等が挙げられ、形状は、粒
子状、繊維状等を用いることができる。
【0011】本発明の弾性導電コネクタ部の導電部を構
成する磁性導電体は、磁性を示す導電体であれば全て含
まれ、磁性金属粒子でも磁性金属複合体でも構わない。
好ましくはニッケル、コバルト、鉄またはそれらを多く
含む合金などが良く、他にも良導電性の金属を磁性導電
体でメッキしたもの、あるいは逆に磁性導電体に良導電
体の金属をメッキしたものを用いることができる。
【0012】本発明のホルダーの保持部と弾性コネクタ
部の材料としては、ゴム状弾性体であるシリコーンゴ
ム、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、1,2-
ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプ
レンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピ
レンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴ
ム、エピクロルヒドリンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴ
ム、スチレン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可
塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、
アミド系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性
エラストマー、フッ化系熱可塑性エラストマー、イオン
架橋系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。なかでも
電気絶縁性、耐候性からシリコーンゴムが好ましい。
【0013】本発明の弾性コネクタ部の導電媒体として
磁性導電体を用いた場合、以下の製造方法が可能とな
る。所望の位置に孔を有するシートをホルダー成形用金
型にセットした後、磁性導電体を配合した未硬化のゴム
状弾性体を金型に注入し、次に、所望の箇所に磁力を与
えて磁性導電体を磁場配向させて導通部を特定させた
後、ゴム状弾性体を硬化することにより弾性コネクタ部
と保持部を一体に成形して、容易にホルダーを製造する
ことができる。以下、実施例によって本発明を具体的に
説明する。
【0014】
【実施例1】図1および図2に本発明ホルダーの実施例
を示す。図1は、底面、図2は断面を示す。取り付け電
子部品を嵌入する保持部2と、取り付け電子部品の電極
と基板電極を接続する弾性コネクタ部3とから構成され
るホルダーであって、所望の位置に孔を有する補強シー
ト4が弾性コネクタ部に埋設され、弾性コネクタ部の導
通部5がシートの孔6を貫通するように、一体成形によ
りホルダーを得た。
【0015】ホルダーの保持部2と弾性コネクタ部3の
材料には、液状シリコーンゴム(LSR)を用い、弾性
コネクタ部3の導電媒体には磁性導電体であるニッケル
粒子を用いた。補強シート4には、弾性コネクタ部を形
成する箇所に予め直径2mmの孔を抜き型にて設けたポ
リアミドフィルムを用いた。
【0016】
【実施例2】図3に本発明ホルダーの別の実施例を示
す。取り付け電子部品を嵌入する保持部2と、取り付け
電子部品の電極と基板電極を接続する弾性コネクタ部3
とから構成されるホルダーであって、所望の位置に孔を
有する補強シート14が弾性コネクタ部に埋設され、弾
性コネクタ部の導通部5がシートの孔6を貫通するよう
に、一体成形によりホルダーを得た。
【0017】ホルダーの保持部2と弾性コネクタ部3の
材料には、液状シリコーンゴム(LSR)を用い、弾性
コネクタ部3の導電媒体には磁性導電体であるニッケル
粒子を用いた。補強シート14には、開口部の直径1m
m、開口率80%、厚さ0.05mmのポリエステル製
メッシュシートを用いた。
【0018】
【実施例3】図4に、本発明ホルダーのさらに別の実施
例を示す。図4(1)は、補強シート24を弾性コネク
タ部3の上面に、図4(2)は、下面に一体に形成し
た。他の構成は実施例1と同一である。
【0019】図5に本発明ホルダーの実装例を示す。小
型マイクロホンあるいはスピーカ等の取付け電子部品1
は、ホルダーの保持部2内に嵌入され、電子部品1の電
極7と基板8の基板電極9との電気的接続は、弾性コネ
クタ部3の導通部5にて接続されている。導電部は、取
付け電子部品と基板がそれぞれ対応する電極に接続でき
るように導電部パターンを形成しておく。電子部品を組
み付けたホルダーを筐体10に実装している。
【0020】
【発明の効果】本発明のホルダーは、携帯電話等に使用
されているマイクロホンやスピーカーなどの電子部品を
基板に容易に取り付けることができ、補強シートにより
強度が保たれるので、弾性コネクタ部を薄型化すること
が可能である。また、リード線等を半田付けにより接続
すると言う工程が無く、部品点数、組み付け点数を削減
することができるため、低コスト化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の底面図
【図2】補強シートを弾性コネクタ部に埋設した実施例
1の断面図
【図3】補強シートをメッシュシートとした実施例2の
断面図
【図4】補強シートを弾性コネクタ部の上面(1)およ
び下面(2)に形成した実施例3の断面図
【図5】本発明ホルダーを実装した断面図
【符号の説明】 1 電子部品 2 保持部 3 弾性コネクタ部 4 補強シート 5 導通部 6 孔 7 電極 8 基板 9 基板電極 10 筐体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 7/12 H05K 7/12 N Fターム(参考) 4E353 AA05 AA18 BB02 CC02 CC36 DD11 DR36 GG11 GG16 5E024 CA22 CB07 5E336 AA04 CC32 CC51 DD02 DD12 EE15 GG11 5K023 AA07 BB03 BB04 EE05 EE07 NN06 PP01 PP11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取り付け電子部品を嵌入する保持部と、取
    り付け電子部品の電極と基板電極を接続する弾性コネク
    タ部とから構成されるホルダーにおいて、所望の位置に
    孔を有する補強シートが弾性コネクタ部と一体に形成さ
    れ、補強シートの孔を貫通するように弾性コネクタ部の
    導通部が形成されていることを特徴とするホルダー。
  2. 【請求項2】補強シートが、弾性コネクタ部に埋設され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のホルダー。
  3. 【請求項3】補強シートが、弾性コネクタ部の上面およ
    びあるいは下面に形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のホルダー。
  4. 【請求項4】導通部の導電媒体が、磁性導電体からなる
    導電媒体であることを特徴とする請求項1、2あるいは
    3に記載のホルダー。
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