JP2002123816A - 断層画像処理方法および装置並びに記録媒体 - Google Patents
断層画像処理方法および装置並びに記録媒体Info
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- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 胸部断層画像について、適正なコントラスト
を有する肺野部および縦隔部を１枚の画像に再生する。 【解決手段】 断層画像撮影装置１０において胸部断層
画像を表す画像データＳ０を得る。断層画像処理装置２
０の正規化手段１において画像データＳ０を正規化して
画像データＳ１を得る。圧縮処理手段２において、画像
データＳ１の高濃度領域を圧縮するようにダイナミック
レンジ圧縮処理を施して、画像データＳ２を得る。画像
データＳ２に対して周波数強調処理を施して画像データ
Ｓ３を得、さらに画像データＳ３に対して階調変換処理
を施して処理済み画像データＳ４を得る。処理済み画像
データＳ４を再生装置３０において再生する。
を有する肺野部および縦隔部を１枚の画像に再生する。 【解決手段】 断層画像撮影装置１０において胸部断層
画像を表す画像データＳ０を得る。断層画像処理装置２
０の正規化手段１において画像データＳ０を正規化して
画像データＳ１を得る。圧縮処理手段２において、画像
データＳ１の高濃度領域を圧縮するようにダイナミック
レンジ圧縮処理を施して、画像データＳ２を得る。画像
データＳ２に対して周波数強調処理を施して画像データ
Ｓ３を得、さらに画像データＳ３に対して階調変換処理
を施して処理済み画像データＳ４を得る。処理済み画像
データＳ４を再生装置３０において再生する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、胸部のＣＴ画像、
ＭＲＩ画像のような断層画像を表す画像データに対して
画像処理を施す断層画像処理方法および装置並びに断層
画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関
するものである。
ＭＲＩ画像のような断層画像を表す画像データに対して
画像処理を施す断層画像処理方法および装置並びに断層
画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より医療分野においては、Ｘ線等を
利用した種々の診断用画像生成装置（モダリティ）が利
用されており、ＣＲ（コンピューテッド・ラジオグラフ
ィ）装置、ＣＴ（コンピュータ断層像撮影）装置、ＭＲ
Ｉ（磁気共鳴像撮影）装置等が実用に供されている。そ
してこれらの各モダリティにより生成された画像は、Ｃ
ＲＴディスプレイに表示され、またはレーザープリンタ
によりフイルムに出力される等して、医療現場におい
て、病巣や傷害の有無、その内容の把握等の診断に利用
されている。
利用した種々の診断用画像生成装置（モダリティ）が利
用されており、ＣＲ（コンピューテッド・ラジオグラフ
ィ）装置、ＣＴ（コンピュータ断層像撮影）装置、ＭＲ
Ｉ（磁気共鳴像撮影）装置等が実用に供されている。そ
してこれらの各モダリティにより生成された画像は、Ｃ
ＲＴディスプレイに表示され、またはレーザープリンタ
によりフイルムに出力される等して、医療現場におい
て、病巣や傷害の有無、その内容の把握等の診断に利用
されている。
【０００３】ところで、上記ＣＴ装置やＭＲＩ装置にお
いて得られたＣＴ画像、ＭＲＩ画像（以下断層画像とす
る）は、濃度分解能が非常に高いことから、画像を再生
する際にはコントラストを高くすることにより、画像中
の細かな部分までを可視化することができる。一方で、
胸部の断層画像には、肺野部と縦隔部とが含まれてお
り、肺野部は高濃度領域に、縦隔部は低濃度領域に分布
している。
いて得られたＣＴ画像、ＭＲＩ画像（以下断層画像とす
る）は、濃度分解能が非常に高いことから、画像を再生
する際にはコントラストを高くすることにより、画像中
の細かな部分までを可視化することができる。一方で、
胸部の断層画像には、肺野部と縦隔部とが含まれてお
り、肺野部は高濃度領域に、縦隔部は低濃度領域に分布
している。
【０００４】上述したように断層画像はコントラストを
高くして再生されるが、胸部断層画像においては肺野部
および縦隔部という観察に必要な部分が、それぞれ高濃
度領域および低濃度領域に存在するため、コントラスト
を高くすると可視化範囲が狭くなり、その結果、肺野部
あるいは縦隔部のいずれか一方のみしかコントラストを
適正なものとすることができないという問題がある。こ
れは、肺野部あるいは縦隔部のいずれかのコントラスト
を適正なものとすると、他方の画像が潰れてしまうため
である。このため、胸部断層画像については、肺野部お
よび縦隔部のそれぞれを適正なコントラストとなるよう
に階調を変換した２枚の画像を再生して、適切な診断を
行うようにしている。
高くして再生されるが、胸部断層画像においては肺野部
および縦隔部という観察に必要な部分が、それぞれ高濃
度領域および低濃度領域に存在するため、コントラスト
を高くすると可視化範囲が狭くなり、その結果、肺野部
あるいは縦隔部のいずれか一方のみしかコントラストを
適正なものとすることができないという問題がある。こ
れは、肺野部あるいは縦隔部のいずれかのコントラスト
を適正なものとすると、他方の画像が潰れてしまうため
である。このため、胸部断層画像については、肺野部お
よび縦隔部のそれぞれを適正なコントラストとなるよう
に階調を変換した２枚の画像を再生して、適切な診断を
行うようにしている。
【０００５】ここで、胸部のＣＴ画像において、ＣＴ値
のどの範囲を所定の表示レンジ内に表示するかを示すウ
インドイング条件を考えた場合、肺野部を適正なコント
ラストにするためには、window level（ＣＴ値の中心
値）を−６００、window width（ＣＴ値の範囲）を１５
００程度にしている。一方、縦隔部を適正なコントラス
トにするためには、window levelを５０、window width
を４００程度にしている。
のどの範囲を所定の表示レンジ内に表示するかを示すウ
インドイング条件を考えた場合、肺野部を適正なコント
ラストにするためには、window level（ＣＴ値の中心
値）を−６００、window width（ＣＴ値の範囲）を１５
００程度にしている。一方、縦隔部を適正なコントラス
トにするためには、window levelを５０、window width
を４００程度にしている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、胸部断
層画像について、同一患者の同一の部位であるにもかか
わらず２枚の画像を用いて診断を行うことは、医師にと
って非常に煩わしい。このため、１枚の画像において肺
野部および縦隔部の双方が適切なコントラストとなるよ
うに再生することが望まれている。この場合、従来のＣ
Ｒ装置において行われているように、画像の低濃度領域
の濃度を高くするようなダイナミックレンジ圧縮処理を
施すことが考えられる。しかしながら、胸部断層画像に
おいては、低濃度領域にある縦隔部のエッジが極めて急
峻であるため、低濃度領域の濃度を高くすると、急峻な
エッジが鈍く再現されてしまい、その結果、再生画像が
非常に不自然なものとなる。
層画像について、同一患者の同一の部位であるにもかか
わらず２枚の画像を用いて診断を行うことは、医師にと
って非常に煩わしい。このため、１枚の画像において肺
野部および縦隔部の双方が適切なコントラストとなるよ
うに再生することが望まれている。この場合、従来のＣ
Ｒ装置において行われているように、画像の低濃度領域
の濃度を高くするようなダイナミックレンジ圧縮処理を
施すことが考えられる。しかしながら、胸部断層画像に
おいては、低濃度領域にある縦隔部のエッジが極めて急
峻であるため、低濃度領域の濃度を高くすると、急峻な
エッジが鈍く再現されてしまい、その結果、再生画像が
非常に不自然なものとなる。
【０００７】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、胸部断層画像について、適正なコントラストを有す
る肺野部および縦隔部を１枚の画像に再生できる断層画
像処理方法および装置並びに断層画像処理方法をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピ
ュータ読取り可能な記録媒体を提供することを目的とす
るものである。
り、胸部断層画像について、適正なコントラストを有す
る肺野部および縦隔部を１枚の画像に再生できる断層画
像処理方法および装置並びに断層画像処理方法をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピ
ュータ読取り可能な記録媒体を提供することを目的とす
るものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明による断層画像処
理方法は、胸部断層画像を表す画像データに対して画像
処理を施す断層画像処理方法において、前記胸部断層画
像の高濃度領域を圧縮するように、前記画像データに対
してダイナミックレンジ圧縮処理を施すことを特徴とす
るものである。
理方法は、胸部断層画像を表す画像データに対して画像
処理を施す断層画像処理方法において、前記胸部断層画
像の高濃度領域を圧縮するように、前記画像データに対
してダイナミックレンジ圧縮処理を施すことを特徴とす
るものである。
【０００９】なお、本発明による断層画像処理方法にお
いては、前記ダイナミックレンジ圧縮処理が施された画
像データに対してさらに周波数強調処理を施すことが好
ましい。
いては、前記ダイナミックレンジ圧縮処理が施された画
像データに対してさらに周波数強調処理を施すことが好
ましい。
【００１０】本発明による断層画像撮影装置は、胸部断
層画像を表す画像データに対して画像処理を施す断層画
像処理装置において、前記胸部断層画像の高濃度領域を
圧縮するように、前記画像データに対してダイナミック
レンジ圧縮処理を施すダイナミックレンジ圧縮処理手段
を備えたことを特徴とするものである。
層画像を表す画像データに対して画像処理を施す断層画
像処理装置において、前記胸部断層画像の高濃度領域を
圧縮するように、前記画像データに対してダイナミック
レンジ圧縮処理を施すダイナミックレンジ圧縮処理手段
を備えたことを特徴とするものである。
【００１１】なお、本発明による断層画像処理装置にお
いては、前記ダイナミックレンジ圧縮処理が施された画
像データに対して周波数強調処理を施す周波数強調処理
手段をさらに備えることが好ましい。
いては、前記ダイナミックレンジ圧縮処理が施された画
像データに対して周波数強調処理を施す周波数強調処理
手段をさらに備えることが好ましい。
【００１２】なお、本発明による断層画像処理方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムとして、コン
ピュータ読取り可能な記録媒体に記録して提供してもよ
い。
ンピュータに実行させるためのプログラムとして、コン
ピュータ読取り可能な記録媒体に記録して提供してもよ
い。
【００１３】
【発明の効果】本発明によれば、胸部断層画像を表す画
像データに対して、高濃度領域を圧縮するすなわち高濃
度領域の濃度を低下させるようにダイナミックレンジ圧
縮処理を施すようにしたものである。このため、胸部断
層画像に含まれる肺野部および縦隔部の双方についてコ
ントラストを高く維持しつつも、両部の潰れのない画像
を得ることができる。また、高濃度領域の濃度を低下さ
せるようなダイナミックレンジ圧縮処理を施しているた
め、低濃度部のエッジが鈍くなることがなくなり、これ
により、自然な印象の放射線画像を得ることができる。
したがって、１つの画像で肺野部および縦隔部の双方を
同時に良好に再生でき、これにより診断を効率よく行う
ことができる。
像データに対して、高濃度領域を圧縮するすなわち高濃
度領域の濃度を低下させるようにダイナミックレンジ圧
縮処理を施すようにしたものである。このため、胸部断
層画像に含まれる肺野部および縦隔部の双方についてコ
ントラストを高く維持しつつも、両部の潰れのない画像
を得ることができる。また、高濃度領域の濃度を低下さ
せるようなダイナミックレンジ圧縮処理を施しているた
め、低濃度部のエッジが鈍くなることがなくなり、これ
により、自然な印象の放射線画像を得ることができる。
したがって、１つの画像で肺野部および縦隔部の双方を
同時に良好に再生でき、これにより診断を効率よく行う
ことができる。
【００１４】また、ダイナミックレンジ圧縮処理ととも
に周波数強調処理を施すことにより、より高画質の胸部
断層画像を得ることができる。
に周波数強調処理を施すことにより、より高画質の胸部
断層画像を得ることができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。
形態について説明する。
【００１６】図１は本発明の実施形態による断層画像処
理装置を備えた画像再生システムの構成を示す概略ブロ
ック図である。図１に示すように、本実施形態による画
像再生システムは、ＣＴ装置やＭＲＩ装置等の断層画像
撮影装置１０と、断層画像撮影装置１０において人体の
胸部を断層撮影することにより得られた胸部断層画像を
表す画像データＳ０に対して画像処理を施して処理済み
画像データＳ４を得る断層画像処理装置２０と、処理済
み画像データＳ４を再生するモニタ、プリンタ等の再生
装置３０とからなる。なお、本実施形態においては、画
像データＳ０は輝度データであり、値が大きいほど低濃
度（すなわち白）となるものである。
理装置を備えた画像再生システムの構成を示す概略ブロ
ック図である。図１に示すように、本実施形態による画
像再生システムは、ＣＴ装置やＭＲＩ装置等の断層画像
撮影装置１０と、断層画像撮影装置１０において人体の
胸部を断層撮影することにより得られた胸部断層画像を
表す画像データＳ０に対して画像処理を施して処理済み
画像データＳ４を得る断層画像処理装置２０と、処理済
み画像データＳ４を再生するモニタ、プリンタ等の再生
装置３０とからなる。なお、本実施形態においては、画
像データＳ０は輝度データであり、値が大きいほど低濃
度（すなわち白）となるものである。
【００１７】断層画像処理装置２０は、画像データＳ０
を正規化して正規化された画像データＳ１を得る正規化
手段１と、画像データＳ１に対してダイナミックレンジ
圧縮処理を施してダイナミックレンジ圧縮処理済みの画
像データＳ２を得る圧縮処理手段２と、画像データＳ２
に対して周波数強調処理を施して周波数強調処理済みの
画像データＳ３を得る周波数強調処理手段３と、画像デ
ータＳ３に対して階調処理を施して最終的な処理済み画
像データＳ４を得る階調処理手段４とを備える。
を正規化して正規化された画像データＳ１を得る正規化
手段１と、画像データＳ１に対してダイナミックレンジ
圧縮処理を施してダイナミックレンジ圧縮処理済みの画
像データＳ２を得る圧縮処理手段２と、画像データＳ２
に対して周波数強調処理を施して周波数強調処理済みの
画像データＳ３を得る周波数強調処理手段３と、画像デ
ータＳ３に対して階調処理を施して最終的な処理済み画
像データＳ４を得る階調処理手段４とを備える。
【００１８】正規化手段１は、例えば−１２００〜４０
０の範囲にある画像データＳ０を、０〜１０２３の１０
ビットの画像データＳ１となるように正規化する。
０の範囲にある画像データＳ０を、０〜１０２３の１０
ビットの画像データＳ１となるように正規化する。
【００１９】圧縮処理手段２においては、例えば特開平
３−２２２５７７号に記載されたダイナミックレンジ圧
縮処理方法と同様に、下記の式（１）に示すように画像
データＳ１に対してダイナミックレンジ圧縮処理が施さ
れる。
３−２２２５７７号に記載されたダイナミックレンジ圧
縮処理方法と同様に、下記の式（１）に示すように画像
データＳ１に対してダイナミックレンジ圧縮処理が施さ
れる。
【００２０】Ｓ２＝Ｓ１＋Ｄ（Ｓ１us） （１） 但し、Ｓ１us：画像データＳ１のボケ画像データ Ｄ：ダイナミックレンジ圧縮係数 なお、ボケ画像データＳ１usは、画像データＳ１に基づ
いて、各画素の周囲のＮ×Ｎ個の走査点の信号値を平均
化することにより求められる。ここで、ダイナミックレ
ンジ圧縮係数Ｄの例を図２（ａ）〜（ｃ）に示す。図２
（ａ）〜（ｃ）に示すようにこのダイナミックレンジ圧
縮係数Ｄは、入力される画像データの値が小さいほど出
力される画像データの値が小さくなるような関数となっ
ている。したがって、このダイナミックレンジ圧縮処理
により、ボケ画像データＳ１usの高濃度域が圧縮される
こととなる。
いて、各画素の周囲のＮ×Ｎ個の走査点の信号値を平均
化することにより求められる。ここで、ダイナミックレ
ンジ圧縮係数Ｄの例を図２（ａ）〜（ｃ）に示す。図２
（ａ）〜（ｃ）に示すようにこのダイナミックレンジ圧
縮係数Ｄは、入力される画像データの値が小さいほど出
力される画像データの値が小さくなるような関数となっ
ている。したがって、このダイナミックレンジ圧縮処理
により、ボケ画像データＳ１usの高濃度域が圧縮される
こととなる。
【００２１】周波数強調処理手段３においては、下記の
式（２）に示すように画像データＳ２に対して周波数強
調処理が施される。
式（２）に示すように画像データＳ２に対して周波数強
調処理が施される。
【００２２】 Ｓ３＝Ｓ２＋β×（Ｓ２−Ｓ２us） （２） 但し、Ｓ２us：画像データＳ２のボケ画像データ β：強調係数 この周波数強調処理としては、図３に示すように高周波
成分ほどレスポンスが大きくなるような特性を有するも
のとする。なお、図３におけるＡ，Ｂのいずれの特性を
用いてもよいものである。
成分ほどレスポンスが大きくなるような特性を有するも
のとする。なお、図３におけるＡ，Ｂのいずれの特性を
用いてもよいものである。
【００２３】なお、周波数強調処理手段３においては、
特開平10-75395号に記載されたいわゆるマルチ周波数強
調処理を行うようにしてもよい。このマルチ周波数強調
処理は、まず原画像データから鮮鋭度の異なる、すなわ
ち周波数応答特性の異なる複数のボケ画像データを作成
し、そのボケ画像データおよび原画像データの中の２つ
の信号の差分をとることにより、原画像データの、ある
限られた周波数帯域の周波数成分を表す複数の帯域制限
画像データを作成し、さらにその帯域制限画像データを
それぞれ異なる変換関数によって所望の大きさとなるよ
うに変換してから、その複数の抑制された帯域制限画像
データを積算することにより周波数強調処理を施すもの
である。この処理を本実施形態に適用した場合、下記の
式（３）により表すことができる。
特開平10-75395号に記載されたいわゆるマルチ周波数強
調処理を行うようにしてもよい。このマルチ周波数強調
処理は、まず原画像データから鮮鋭度の異なる、すなわ
ち周波数応答特性の異なる複数のボケ画像データを作成
し、そのボケ画像データおよび原画像データの中の２つ
の信号の差分をとることにより、原画像データの、ある
限られた周波数帯域の周波数成分を表す複数の帯域制限
画像データを作成し、さらにその帯域制限画像データを
それぞれ異なる変換関数によって所望の大きさとなるよ
うに変換してから、その複数の抑制された帯域制限画像
データを積算することにより周波数強調処理を施すもの
である。この処理を本実施形態に適用した場合、下記の
式（３）により表すことができる。
【００２４】 Ｓ３＝Ｓ２＋β（Ｓ２）×Ｆusm（Ｓ２,Ｓ２us1,Ｓ２us2,…Ｓ２usn） Ｆusm（Ｓ２,Ｓ２us1,Ｓ２us2,…Ｓ２usn） ＝ｆ1(Ｓ２−Ｓ２us1)＋ｆ2(Ｓ２us1−Ｓ２us2)＋… ＋ｆk(Ｓ２usk-1−Ｓ２usk)＋…＋ｆn(Ｓ２usn-1−Ｓ２usn) （３） 但し、Ｓ２usk(k=1〜n）：画像データＳ２のボケ画像デ
ータ ｆk(k=1〜n）：各帯域制限画像データを変換する変換関
数 β（Ｓ２）：画像データＳ２に基づいて定められる強調
係数 階調処理手段４においては、下記の式（４）に示すよう
に、画像データＳ３に対して階調変換処理が施される。
ータ ｆk(k=1〜n）：各帯域制限画像データを変換する変換関
数 β（Ｓ２）：画像データＳ２に基づいて定められる強調
係数 階調処理手段４においては、下記の式（４）に示すよう
に、画像データＳ３に対して階調変換処理が施される。
【００２５】Ｓ４＝γ（Ｓ３） （４） 但し、γ：階調変換関数 なお、本実施形態においては、階調処理手段４において
行われる階調変換処理の程度に応じて、圧縮処理手段２
において行われるダイナミックレンジ圧縮処理の程度を
変更することが好ましい。すなわち、階調変換処理によ
り得られる処理済み画像データＳ４のコントラストが大
きくなるほど、高濃度域および低濃度域の画像が潰れて
しまうため、潰れが生じないように、式（１）における
ダイナミックレンジ圧縮係数Ｄの程度を変更することが
好ましい。
行われる階調変換処理の程度に応じて、圧縮処理手段２
において行われるダイナミックレンジ圧縮処理の程度を
変更することが好ましい。すなわち、階調変換処理によ
り得られる処理済み画像データＳ４のコントラストが大
きくなるほど、高濃度域および低濃度域の画像が潰れて
しまうため、潰れが生じないように、式（１）における
ダイナミックレンジ圧縮係数Ｄの程度を変更することが
好ましい。
【００２６】次いで、本実施形態の動作について説明す
る。図４は本実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。まず、断層画像撮影装置１０において、人体の胸部
の断層画像の撮影が行われ、胸部断層画像を表す画像デ
ータＳ０が得られる（ステップＳ１）。次いで、断層画
像処理装置２０の正規化手段１において、画像データＳ
０が１０ビットの画像データＳ１に正規化される（ステ
ップＳ２）。そして、圧縮処理手段２において画像デー
タＳ１に対してダイナミックレンジ圧縮処理が施され
て、ダイナミックレンジ圧縮処理済みの画像データＳ２
が得られる（ステップＳ３）。
る。図４は本実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。まず、断層画像撮影装置１０において、人体の胸部
の断層画像の撮影が行われ、胸部断層画像を表す画像デ
ータＳ０が得られる（ステップＳ１）。次いで、断層画
像処理装置２０の正規化手段１において、画像データＳ
０が１０ビットの画像データＳ１に正規化される（ステ
ップＳ２）。そして、圧縮処理手段２において画像デー
タＳ１に対してダイナミックレンジ圧縮処理が施され
て、ダイナミックレンジ圧縮処理済みの画像データＳ２
が得られる（ステップＳ３）。
【００２７】画像データＳ２は周波数強調処理手段３に
おいて、周波数強調処理が施されて、周波数強調処理済
みの画像データＳ３が得られる（ステップＳ４）。さら
に、画像データＳ３は階調処理手段４において階調処理
が施されて処理済み画像データＳ４が得られる（ステッ
プＳ５）。処理済み画像データＳ４は再生装置３０にお
いて再生され（ステップＳ６）、処理を終了する。
おいて、周波数強調処理が施されて、周波数強調処理済
みの画像データＳ３が得られる（ステップＳ４）。さら
に、画像データＳ３は階調処理手段４において階調処理
が施されて処理済み画像データＳ４が得られる（ステッ
プＳ５）。処理済み画像データＳ４は再生装置３０にお
いて再生され（ステップＳ６）、処理を終了する。
【００２８】このように、本実施形態においては、胸部
断層画像を表す画像データＳ０に対して、高濃度領域を
圧縮するすなわち高濃度領域の濃度を低下させるように
ダイナミックレンジ圧縮処理を施すようにしたため、胸
部断層画像に含まれる肺野部および縦隔部の双方につい
てコントラストを高く維持しつつも、両部の潰れのない
画像を得ることができる。また、高濃度領域の濃度を低
下させるようなダイナミックレンジ圧縮処理を施してい
るため、低濃度部のエッジが鈍くなることがなくなり、
これにより、自然な印象の放射線画像を得ることができ
る。したがって、１つの画像で肺野部および縦隔部を良
好に同時に再生することができ、これにより診断を効率
よく行うことができる。
断層画像を表す画像データＳ０に対して、高濃度領域を
圧縮するすなわち高濃度領域の濃度を低下させるように
ダイナミックレンジ圧縮処理を施すようにしたため、胸
部断層画像に含まれる肺野部および縦隔部の双方につい
てコントラストを高く維持しつつも、両部の潰れのない
画像を得ることができる。また、高濃度領域の濃度を低
下させるようなダイナミックレンジ圧縮処理を施してい
るため、低濃度部のエッジが鈍くなることがなくなり、
これにより、自然な印象の放射線画像を得ることができ
る。したがって、１つの画像で肺野部および縦隔部を良
好に同時に再生することができ、これにより診断を効率
よく行うことができる。
【００２９】また、ダイナミックレンジ圧縮処理ととも
に周波数強調処理を施しているため、より高画質の胸部
断層画像を得ることができる。
に周波数強調処理を施しているため、より高画質の胸部
断層画像を得ることができる。
【００３０】なお、上記実施形態においては、画像デー
タＳ０を正規化しているが、とくに正規化する必要はな
く、正規化されていない画像データＳ０に対して、ダイ
ナミックレンジ圧縮処理を施すようにしてもよい。
タＳ０を正規化しているが、とくに正規化する必要はな
く、正規化されていない画像データＳ０に対して、ダイ
ナミックレンジ圧縮処理を施すようにしてもよい。
【００３１】また、本発明において行われるダイナミッ
クレンジ圧縮処理は、画像中の低周波成分のコントラス
ト（信号範囲のダイナミックレンジ）を狭くすることが
可能な処理であれば、上記実施形態における式（１）の
処理に限定されるものではなく、いかなる処理をも適用
することができる。
クレンジ圧縮処理は、画像中の低周波成分のコントラス
ト（信号範囲のダイナミックレンジ）を狭くすることが
可能な処理であれば、上記実施形態における式（１）の
処理に限定されるものではなく、いかなる処理をも適用
することができる。
【図１】本発明の実施形態による断層画像処理装置を備
えた画像再生システムの構成を示す概略ブロック図
えた画像再生システムの構成を示す概略ブロック図
【図２】ダイナミックレンジ圧縮係数の例を示す図
【図３】周波数強調処理の特性の例を示す図
【図４】本実施形態の動作を示すフローチャート
１ 正規化手段 ２ 圧縮処理手段 ３ 周波数強調処理手段 ４ 階調処理手段 １０ 断層画像撮影装置 ２０ 断層画像処理装置 ３０ 再生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 猛 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Ｆターム(参考） 4C093 AA26 CA18 DA03 FD03 FD05 FF08 FF29 4C096 AB39 AC04 DA08 DA30 DC12 DC29 5B057 AA09 BA03 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB16 CE03 CE11 CE20
Claims (6)
- 【請求項１】 胸部断層画像を表す画像データに対し
て画像処理を施す断層画像処理方法において、 前記胸部断層画像の高濃度領域を圧縮するように、前記
画像データに対してダイナミックレンジ圧縮処理を施す
ことを特徴とする断層画像処理方法。 - 【請求項２】 前記ダイナミックレンジ圧縮処理が施
された画像データに対してさらに周波数強調処理を施す
ことを特徴とする請求項１記載の断層画像処理方法。 - 【請求項３】 胸部断層画像を表す画像データに対し
て画像処理を施す断層画像処理装置において、 前記胸部断層画像の高濃度領域を圧縮するように、前記
画像データに対してダイナミックレンジ圧縮処理を施す
ダイナミックレンジ圧縮処理手段を備えたことを特徴と
する断層画像処理装置。 - 【請求項４】 前記ダイナミックレンジ圧縮処理が施
された画像データに対して周波数強調処理を施す周波数
強調処理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項３
記載の断層画像処理装置。 - 【請求項５】 胸部断層画像を表す画像データに対し
て画像処理を施す断層画像処理方法をコンピュータに実
行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取
り可能な記録媒体において、 前記プログラムは、前記胸部断層画像の高濃度領域を圧
縮するように、前記画像データに対してダイナミックレ
ンジ圧縮処理を施す手順を有することを特徴とするコン
ピュータ読取り可能な記録媒体。 - 【請求項６】 前記ダイナミックレンジ圧縮処理が施
された画像データに対して周波数強調処理を施す手順を
さらに有することを特徴とする請求項５記載のコンピュ
ータ読取り可能な記録媒体。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000317322A JP2002123816A (ja) | 2000-10-18 | 2000-10-18 | 断層画像処理方法および装置並びに記録媒体 |
| US09/981,253 US7366335B2 (en) | 2000-10-18 | 2001-10-18 | Method, apparatus, and recording medium for processing tomographic image |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000317322A JP2002123816A (ja) | 2000-10-18 | 2000-10-18 | 断層画像処理方法および装置並びに記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002123816A true JP2002123816A (ja) | 2002-04-26 |
Family
ID=18796124
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000317322A Pending JP2002123816A (ja) | 2000-10-18 | 2000-10-18 | 断層画像処理方法および装置並びに記録媒体 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US7366335B2 (ja) |
| JP (1) | JP2002123816A (ja) |
Cited By (2)
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| JP2006527434A (ja) * | 2003-06-10 | 2006-11-30 | バイオスペース インスツルメンツ | ３次元再構成のための放射線画像法並びにその方法を実施するコンピュータプログラムおよび装置 |
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| CN101627918A (zh) * | 2008-07-18 | 2010-01-20 | Ge医疗系统环球技术有限公司 | Ct影像压缩方法和装置 |
| US7916830B2 (en) * | 2008-09-11 | 2011-03-29 | Samplify Systems, Inc. | Edge detection for computed tomography projection data compression |
| US9947129B2 (en) | 2014-03-26 | 2018-04-17 | Carestream Health, Inc. | Method for enhanced display of image slices from 3-D volume image |
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| US20190043441A1 (en) * | 2017-08-07 | 2019-02-07 | International Business Machines Corporation | Automatically adjusting a display property of data to reduce impaired visual perception |
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| US5046147A (en) * | 1988-10-17 | 1991-09-03 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Radiation image processing method |
| JP2663189B2 (ja) | 1990-01-29 | 1997-10-15 | 富士写真フイルム株式会社 | 画像のダイナミックレンジ圧縮処理方法 |
| JP2689176B2 (ja) * | 1990-03-26 | 1997-12-10 | 富士写真フイルム株式会社 | 断層撮影画像処理装置 |
| US5319719A (en) * | 1991-05-15 | 1994-06-07 | Konica Corporation | Processing apparatus for radiographic image signals |
| JP3467285B2 (ja) * | 1993-04-02 | 2003-11-17 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 放射線画像処理方法 |
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-
2000
- 2000-10-18 JP JP2000317322A patent/JP2002123816A/ja active Pending
-
2001
- 2001-10-18 US US09/981,253 patent/US7366335B2/en not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US7366335B2 (en) | 2008-04-29 |
| US20020057827A1 (en) | 2002-05-16 |
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