JP2002123067A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2002123067A
JP2002123067A JP2000318058A JP2000318058A JP2002123067A JP 2002123067 A JP2002123067 A JP 2002123067A JP 2000318058 A JP2000318058 A JP 2000318058A JP 2000318058 A JP2000318058 A JP 2000318058A JP 2002123067 A JP2002123067 A JP 2002123067A
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JP2000318058A
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Masahiko Miyamoto
昌彦 宮本
Hiroichi Sakashita
博一 坂下
Kaori Iemura
香於里 家村
Makoto Takemoto
竹本  誠
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流電圧接触帯電方式を用いて帯電を行う場
合においても、前記のようなゴースト故障が発生するこ
とのない画像形成方法を提供することにある。 【解決手段】 本発明は、像担持体として電子写真感光
体を用い、帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程を
経て画像を形成する画像形成方法において、帯電工程に
おける帯電を、感光体に接触する帯電部材を用いて行
い、かつ帯電から露光に至るまでの時間をT(s)、感
光体表面の帯電電位をVH(V)、感光体の表面をVH
(V)に帯電した後像露光せずに10T(s)経過後の
感光体の表面電位をV1(V)、感光体の表面をVH
(V)に帯電した後一旦像露光し、再度帯電した後10
T(s)経過後の感光体の表面電位をV2(V)とした
とき、V1、V2、VHが|(V1−V2)/VH|≦
0.020なる関係を満たすことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザー
ビームプリンター等に用いられる画像形成方法に係り、
より詳しくは、像担持体として電子写真感光体を用い、
帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程を経て画像を
形成する画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年電子写真感光体は、高速、かつ高印
字品質が得られるという利点を有するため、複写機及び
レーザービームプリンター等の分野において著しく利用
されている。これら電子写真装置において用いられる電
子写真感光体として、従来からのセレン、セレンーテル
ル合金、セレンーヒ素合金、硫化カドミウム等無機光導
電材料を用いた電子写真感光体に比べ、安価で製造性及
び廃棄性の点で優れた利点を有する有機光導電材料を用
いた有機感光体が主流を占める様になってきている。
【0003】電子写真装置は、一般的には次のような構
成、およびプロセスを有するものである。すなわち、感
光体表面を帯電手段で所定の極性および電位に一様に帯
電させ、帯電後の感光体表面を、像露光により選択的に
除電することにより静電潜像を形成させた後、現像手段
で該静電潜像にトナーを付着させることにより、潜像を
トナー像として現像し、トナー像を転写手段で被転写体
に転写させることにより、画像形成物として排出させ
る。
【0004】感光体の帯電手段としては、従来一般にコ
ロナ放電器を使用した、コロナ帯電方式が用いられてき
た。しかし、コロナ放電方式では、コロナ放電に伴い発
生するオゾンやNOxなどのコロナ生成物により、感光体
表面が変質し、画像ボケや劣化を促進するなどの問題が
生じてしまう。さらに、コロナ放電方式では、帯電効率
が悪いため、帯電に大きな電力を要するなどの問題も生
じる。そこで近年は、低オゾンおよび低電力などの利点
を有する接触帯電方式が実用化され、盛んに用いられる
ようになってきている。
【0005】接触帯電方式は、帯電用部材として導電性
部材を感光体表面に接触させ、該帯電部材に電圧を印加
することにより、感光体表面を帯電させるものである。
また、帯電部材に電圧を印加する方式としては、直流電
圧のみを印加する直流方式と、直流電圧に交流電圧を重
畳して印加する交流重畳方式とがある。
【0006】交流重畳方式によれば、感光体表面を一様
に帯電できる利点がある反面、微小空隙において放電が
発生するため、放電領域でイオンが振動・運動すること
により、感光体表面にダメージを与え、感光体の摩耗量
が増大し、感光体の寿命が短くなってしまうことがあ
る。また、コロナ放電方式に比較すれば、はるかに少な
いが、やはりオゾンやNOxが発生することにより、画像
ボケを生じてしまうことがある。
【0007】一方、直流方式によれば、微小空隙におい
ても、放電が発生することがないため、感光体へのダメ
ージも少なく、感光体の長寿命化を達成することができ
る。しかし、直流方式では、交流重畳方式と比較して帯
電能力が劣るため、帯電直前の感光体表面の電位の影響
を受けやすく、不均一な帯電となってしまうことがあ
る。特に、像露光により生成された電荷が、現像および
転写工程後も感光体内部に残っている場合は、次サイク
ルでの帯電後に感光体の表面電位が低下することによ
り、前サイクルでの像が浮き出るゴーストと呼ばれる画
質欠陥が発生してしまう場合がある。さらに、前記転写
工程と前記帯電工程の間に、感光体表面に一様露光する
ことによる除電工程を有しない場合には、感光体内部に
電荷が残りやすく、その場合にはゴースト故障がより顕
著になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
のような直流電圧接触帯電方式を用いて帯電を行う場合
においても、前記のようなゴースト故障が発生すること
のない画像形成方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の点
を鑑みて種々検討した結果、像担持体として電子写真感
光体が用いられ、かつ接触帯電方式を用いた画像形成方
法において、感光体の表面電位に関して、特定の関係を
維持することにより、ゴースト故障の発生することのな
い、画像形成方法を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明の画像形成方法は、像担
持体として電子写真感光体を用い、帯電工程、露光工
程、現像工程、転写工程を経て画像を形成する画像形成
方法において、前記帯電工程における帯電を、電子写真
感光体に接触する帯電部材を用いて行い、かつ帯電から
露光に至るまでの時間をT(s)、電子写真感光体表面
の帯電電位をVH(V)、電子写真感光体の表面をVH
(V)に帯電した後像露光せずに10T(s)経過後の
前記電子写真感光体の表面電位をV1(V)、前記電子
写真感光体の表面をVH(V)に帯電した後一旦像露光
し、再度帯電した後10T(s)経過後の電子写真感光
体の表面電位をV2(V)としたとき、V1、V2、V
Hが |(V1−V2)/VH|≦0.020 なる関係を満たすことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。なお、全図中、同一又は同等の構成要素について
は同一の符号を付す。
【0012】まず、本発明の画像形成方法を実施するた
めの画像形成装置の構成について説明する。
【0013】図1は、本発明に使用される画像形成装置
の一例を示す概略図である。図1に示す画像形成装置は
電子写真感光体1を備えており、電子写真感光体1には
接触式帯電部材2が接触されている。接触式帯電部材2
には、電源3により電位が与えられるようになってい
る。また、電子写真感光体1の周囲には、電子写真感光
体1の回転方向に沿って順次、接触式帯電部材2、画像
入力装置4、現像装置5、1次転写部材10、転写部材
7、クリーニング装置6が配置されている。なお、8は
定着装置、9は画像出力媒体である。
【0014】図2は、本発明の画像形成方法を実施する
ための画像形成装置の他の例を示す概略図である。図2
に示す画像形成装置は、画像形成装置本体を備えてお
り、画像形成装置本体は、1次転写部材10、転写部材
7、定着装置8、画像入力装置4及び取り付けレール1
2により構成されている。更に、画像形成装置は、プロ
セスカートリッジ11を有している。プロセスカートリ
ッジ11は、ハウジング11a内に電子写真感光体1、
接触式帯電部材2、現像装置5及びクリーニング装置6
を収容している。プロセスカートリッジ11は取り付け
レール12に取り付け可能であり、プロセスカートリッ
ジ11が取り付けレール12に取り付けられると、電子
写真感光体1が1次転写部材10に当接されるようにな
っている。なお、プロセスカートリッジ11において、
クリーニング装置6は必ずしも必要ではない。
【0015】次に、上記画像形成装置に用いる電子写真
感光体について例示するが、画像形成装置に用いる電子
写真感光体は、これら例示される感光体によって限定さ
れるものではない。図3〜図9は、電子写真感光体を模
式的に示す断面図であり、図3〜図6は、感光層が積層
構成のものである。図3に示す電子写真感光体において
は導電性支持体15上に電荷発生層13が設けられ、そ
の上に電荷輸送層14が設けられている。図4に示す電
子写真感光体においては、さらに、電荷発生層13と導
電性支持体15との間に下引き層16が設けられてい
る。また、図5に示す電子写真感光体は、図3に示す電
子写真感光体の電荷輸送層14の上に最表面層としての
保護層17を備えたものである。さらに、図6に示す電
子写真感光体は、図4に示す電子写真感光体の電荷輸送
層14の上に保護層17を備えたものである。図7〜図
9は、感光層が単層構成のもので、図7においては、導
電性支持体15の上に感光層18が設けられ、また図8
においては導電性支持体15と感光層18の間に下引き
層16を設けてある。さらに図9においては、図8に示
す電子写真感光体の電荷輸送層14の上にさらに保護層
17が設けられている。
【0016】こうした画像形成装置では、帯電工程、露
光工程、現像工程、転写工程を経て、画像が形成され
る。露光工程により、感光体内で生成された電荷は、感
光体表面に輸送され、表面電位を打ち消す。しかし、感
光体内部には、電荷の輸送を妨げる電荷トラップが存在
するため、生成された電荷の一部は、現像、転写の各工
程を経た後でも、感光体内部に蓄積されている。この蓄
積された電荷が、次サイクルにおいて開放されることに
より、帯電後に表面電位の低下を引き起こす。
【0017】一方、露光工程がデジタル方式の場合は、
書き込みパターン部分(1ドット)の表面電位分布は矩
形型であることが理想であるが、実際は、エッジの部分
がなまった形状をしている。このため、表面電位の低下
量が、露光部電位の低下を生じる程度に大きい場合は、
ドットの太りを生じ、ゴースト故障と呼ばれる画質欠陥
が生じる。また、表面電位の低下量が、露光部電位の低
下を生じない程度に小さい場合であっても、表面電位分
布のエッジのなまりのため、やはりドットの太りを生じ
る場合があり、この場合にはゴースト故障と呼ばれる画
質欠陥を生じる。したがって、ゴースト故障を防止する
には、前サイクルでの露光履歴の影響が、次サイクルで
の露光部だけでなく非露光部においても、現れないよう
にする必要がある。これら感光体内部に蓄積される電荷
によるゴースト故障は、転写工程後に、感光体表面に一
様露光することによる除電工程を有しない場合に、特に
顕著である。また、ゴースト故障は、接触式帯電器に供
給される電圧が、直流電圧である場合に、さらに顕著で
ある。
【0018】原理的には、帯電後感光体の表面電位が低
下しないようにすれば、ゴースト故障は発生しない。し
かし、感光体内部に蓄積される電荷をゼロにすること
は、物理的に不可能であり、ある程度の表面電位の低下
は不可避である。ゴースト故障は、帯電電位と比較し
て、帯電後の表面電位の低下が無視できないほど大きい
場合に顕著となる。したがって、ゴースト故障を防止す
るには、帯電電位と比較して、帯電後の表面電位の低下
を、十分小さい領域に制御することが肝要である。
【0019】ここで、帯電から露光に至るまでの時間を
T(s)、感光体表面の帯電電位をVH(V)、感光体
表面をVH(V)に帯電した後T(s)経過後の感光体
表面電位をV1(V)、感光体表面をVH(V)に帯電
した後一旦像露光し、再度帯電した後T(s)経過後の
感光体表面電位をV2(V)としたとき、1サイクル目
の画像非露光部の、2サイクル目における帯電後の表面
電位の低下分は、 VH−V1(V) である。また、同様に、1サイクル目の画像露光部の、
2サイクル目における帯電後の表面電位の低下分は、 VH−V2(V) である。したがって、2サイクル目において、1サイク
ル目の画像露光部と非露光部の、表面電位の低下分の差
は、 (VH−V2)−(VH−V1)=V1−V2(V) である。
【0020】本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、上
記2サイクル目における、1サイクル目の画像露光部と
非露光部の表面電位の低下分の差が、ある特定の値Aに
対して、 |(V1−V2)/VH|≦A の関係に保つことにより、2サイクル目におけるゴース
ト故障を防止できることを、見出した。しかし、上記の
関係において、帯電から露光に至るまでの時間T(s)
は、通常極めて短い時間であるために、T(s)後の表
面電位の低下を測定するのは、困難である。この点に関
して、本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、T(s)
後の表面電位の低下分と、T(s)の数倍時間後の表面
電位の低下分の間に、相関関係が成り立ち、T(s)後
の表面電位の低下分の代わりに、T(s)の数倍時間後
の表面電位の低下分を用いることが可能であることを見
出した。そこで、さらに検討を進めた結果、上記関係式
において、T(s)後の代わりに10T(s)後とした
場合、 A=0.020 とすることで、ゴースト故障を防止することができるこ
とを見出した。
【0021】なお、本発明者がさらに検討を進めた結
果、画像形成方法のパラメーターによっては、よりゴー
スト故障の発生しやすい場合があるので、A=0.01
8であることが好ましく、A=0.015であることが
より好ましいことが判明した。
【0022】従って、本発明の画像形成方法において
は、帯電工程における帯電を、電子写真感光体1に接触
する帯電部材を用いて行い、かつ帯電から露光に至るま
での時間をT(s)、前記電子写真感光体の表面の帯電
電位をVH(V)、前記電子写真感光体の表面をVH
(V)に帯電した後像露光せずに10T(s)経過後の
前記電子写真感光体の表面電位をV1(V)、前記電子
写真感光体の表面をVH(V)に帯電した後一旦像露光
し、再度帯電した後10T(s)経過後の前記電子写真
感光体の表面電位をV2(V)としたとき、V1、V2
及びVHが |(V1−V2)/VH|≦0.020 なる関係を満たすようにして画像形成を行う。これによ
り、ゴースト故障を十分に防止することができる。
【0023】ここで、帯電工程における帯電を、帯電部
材により直流電圧を用いて行うと特に有効である。これ
は、直流電圧を用いて帯電を行う場合、|V1−V2|
が大きくなりやすく、よりゴースト故障が起こりやすく
なるが、本発明の画像形成方法は、そのような場合でも
ゴースト故障を十分に防止できるからである。
【0024】なお、上記V1,V2,VHが上記関係を
満たすようにするためには、電子写真感光体1の回転速
度、帯電電位、露光量等を調整すればよい。
【0025】以下、本発明の内容を実施例によって具体
的に説明するが、本発明がこれらの実施例によって限定
されるものではない。
【0026】
【実施例】(電子写真感光体Iの作製)導電性支持体に
は、ED管アルミニウム(30mmφ)の表面を、アルミ
ナ球状微粉末(D50=30μm)を用いて液体ホーニン
グ法により中心線平均粗さRa=0.18μmに粗面化
処理したものを用いた。
【0027】そのアルミニウム支持体の上に、ポリビニ
ルブチラール樹脂(エスレックBM−S、積水化学社
製)4重量部を溶解させたn−ブチルアルコール170
重量部に、有機ジルコニウム化合物(アセチルアセトン
ジルコニウムブチレート)30重量部及び有機シラン化
合物(γ−アミノプロピルトリメトキシシラン)3重量
部の混合物を混合攪拌し、得られた下引き層形成用塗布
液を用いて浸漬塗布法により導電性支持体上に塗布し、
150℃において1時間の硬化処理を行い、膜厚1.2
μmの下引き層を形成した。
【0028】次にCukα線を用いたX線回折スペクトルの
ブラッグ角度(2θ±0.2°)において、7.5°,9.9°,12.5
°,16.3°,18.6°,25.1°,28.1°の位置に回折ピークを
有するヒドロキシガリウムフタロシアニン3重量部、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体(VMCH、日本ユニカ
ー社製)2重量部及び酢酸ブチル180重量部からなる
混合物をサンドミルにより4時間分散処理し、得られた
分散液を用いて、上記下引き層の上に浸漬塗布法により
塗布し、これを乾燥させて膜厚0.15μmの電荷発生
層を形成した。
【0029】次に、下記構造式に示す電荷輸送材料(C
TM)4重量部と、ビスフェノールZ型ポリカーボネー
ト樹脂(三菱化学社製:ユーピロンZ400)6重量部
とを、テトラヒドロフラン60重量部及び2,6−ジ−
t−ブチル−4−メチルフェノール0.2重量部に加え
て溶解させた。
【0030】
【化1】
【0031】得られた塗布溶液を用いて、上記電荷発生
層の上に塗布し、これを120℃において40分間乾燥
させて膜厚15μmの電荷輸送層を形成させることによ
り、3層からなる電子写真感光体Iを作製した。
【0032】(電子写真感光体IIの作製)電荷発生層の
膜厚を0.20μmとした以外は電子写真感光体Iと同
様にして、3層からなる電子写真感光体IIを作製した。
【0033】(画質の確認)上記のようにして得られた
電子写真感光体I、IIを、図1に示す構成に改造した、
反転現像型デジタル方式プリンターLaser Pre
ss 4161II(富士ゼロックス社製)に装着し、感
光体の帯電電位VH(V)、および帯電から露光に至る
までの時間をT(s)を種々変化させて、プリントテス
トを行った。T(s)は、感光体のプロセス速度を表1
に示すように変更することにより、所望の値に設定し
た。なお、接触式帯電部材に供給される電圧は、直流で
ある。
【0034】(表面電位の測定)図10は、感光体の表
面電位を測定する装置を示す概略図である。1は電子写
真感光体であって、接触式帯電部材2が設けられてい
る。接触式帯電部材2には、電源3により電位が与えら
れる。感光体1の周囲には、帯電電位測定用電位計1
9、露光装置20、表面電位測定用電位計21が設けら
れている。なお、接触式帯電部材2と露光装置20との
間の角度(電子写真感光体の回転中心回りの角度)は、
前記画質の確認用に改造されたデジタル方式プリンター
Laser Press 4161II(富士ゼロックス
社製)と同様に設定されている。接触式帯電部材2と表
面電位測定用電位計21との間の角度は、接触式帯電部
材2と露光装置20の間の角度の10倍に設定してあ
り、帯電から露光に至るまでの時間の10倍の時間が経
過した後の表面電位が測定できるようになっている。感
光体のプロセス速度は、前記画質確認用プリンターに対
して、等しく設定されている。露光装置20の光量およ
び波長は、前記画質確認用プリンターに設けられている
画像入力装置に対して等しく設定されている。なお、露
光装置20としては、波長780nmのレーザ光源を用
い、その露光量は、実施例1〜7、比較例1〜4のいず
れの場合も4.2mJ/m2とした。
【0035】感光体を帯電電位VH(V)に帯電させた
後、露光することなしに、もう一度帯電電位VH(V)
に帯電させ、帯電電位測定用電位計19により、帯電電
位VH(V)を測定した。また続けて、露光することな
しに、表面電位測定用電位計21により、表面電位V1
(V)を測定した。さらに続けて、感光体表面をVH
(V)に帯電した後、今度は露光装置20により露光を
行った後、表面電位測定用電位計21により、表面電位
V2(V)を測定した。ここで、V1(V)およびV2
(V)は、それぞれ前記の通り、感光体表面をVH
(V)に帯電した後10T(s)経過後の感光体表面電
位、および感光体表面をVH(V)に帯電した後一旦像
露光し、再度帯電した後10T(s)経過後の感光体表
面電位である。T(s)は、前記の通り、帯電から露光
に至るまでの時間である。
【0036】ここで、VH(V)、V1(V)、および
V2(V)を測定する前に、感光体表面を、一旦VH
(V)に帯電させているのは、画像形成装置内では、通
常、画像を出力するまでに、感光体が数サイクルの工程
を経ていることを再現するためである。
【0037】(実施例1)電子写真感光体Iを前記画質
確認用プリンターに装着し、帯電電位を−500V、帯
電から露光に至るまでの時間を80ms、現像バイアス
を−310Vとして、プリントテストを行った。結果を
表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】(実施例2〜3)実施例1において、帯電
から露光に至るまでの時間を、表1に示す値に設定した
以外は実施例1と同様にしてプリントテストを行った。
結果を表1に示す。
【0040】(実施例4)実施例1において、電子写真
感光体Iの代わりに電子写真感光体IIを用いた以外は実
施例1と同様にしてプリントテストを行った。結果を表
1に示す。
【0041】(比較例1)電子写真感光体Iを前記画質
確認用プリンターに装着し、帯電電位を−500V、帯
電から露光に至るまでの時間を200msとして、プリ
ントテストを行った。結果を表1に示す。
【0042】(比較例2〜3)電子写真感光体IIを前記
画質確認用プリンターに装着し、帯電電位を−500
V、現像バイアスを−310Vとし、帯電から露光に至
るまでの時間を表1に示す値に設定してプリントテスト
を行った。結果を表1に示す。
【0043】(実施例5)実施例1において、帯電電位
を−320V、現像バイアスを−230Vをとした以外
は実施例1と同様にしてプリントテストを行った。結果
を表1に示す。
【0044】(実施例6〜7)実施例5において、帯電
から露光に至るまでの時間を、表1に示す値に設定した
以外は実施例5と同様にしてプリントテストを行った。
結果を表1に示す。
【0045】(比較例4)実施例5において、帯電から
露光に至るまでの時間を、表1に示す値に設定した以外
は実施例5と同様にしてプリントテストを行った。結果
を表1に示す。
【0046】表1に示すように、実施例1〜7の画像形
成方法によれば、ゴースト故障の発生することない良好
な画像が得られた。これに対して、比較例1〜4の画像
形成方法によると、ゴースト故障が発生し、良好な画像
が得られなかった。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成方
法によれば、ゴースト故障の発生することのない良好な
画質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法を実施するための画像形
成装置の一例を示す概略図である。
【図2】本発明の画像形成方法を実施するための画像形
成装置の他の例を示す概略図である。
【図3】機能分離型積層構造の電子写真感光体の一例を
示す断面図である。
【図4】機能分離型積層構造の電子写真感光体の他の例
を示す断面図である。
【図5】図3の機能分離型積層構造の電子写真感光体の
電荷輸送層上に保護層を設けた電子写真感光体の例を示
す断面図である。
【図6】図4の機能分離型積層構造の電子写真感光体の
電荷輸送層上に保護層を設けた電子写真感光体の例を示
す断面図である。
【図7】単層構造の電子写真感光体の一例を示す断面図
である。
【図8】単層構造の電子写真感光体の他の例を示す断面
図である。
【図9】図8の電子写真感光体の感光層上に保護層を設
けた電子写真感光体の例を示す断面図である。
【図10】実施例及び比較例において電子写真感光体の
表面電位を測定する装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1…電子写真感光体、2…接触式帯電部材、3…電源、
4…画像入力装置、5…現像装置、6…クリーニング装
置、7…転写部材、8…定着装置、9…画像出力媒体、
10…1次転写部材、11…プロセスカートリッジ、1
2…取り付けレール、13…電荷発生層、14…電荷輸
送層、15…導電性支持体、16…下引き層、17…保
護層、18…感光層、19…帯電電位測定用電位計、2
0…露光装置、21…表面電位測定用電位計。
フロントページの続き (72)発明者 家村 香於里 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 竹本 誠 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H003 BB11 CC05 DD03 2H027 DA02 DA38 EA01 EA05 2H068 AA28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体として電子写真感光体を用い、
    帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程を経て画像を
    形成する画像形成方法において、 前記帯電工程における帯電を、前記電子写真感光体に接
    触する帯電部材を用いて行い、かつ帯電から露光に至る
    までの時間をT(s)、前記電子写真感光体の表面の帯
    電電位をVH(V)、前記電子写真感光体の表面をVH
    (V)に帯電した後像露光せずに10T(s)経過後の
    前記電子写真感光体の表面電位をV1(V)、前記電子
    写真感光体の表面をVH(V)に帯電した後一旦像露光
    し、再度帯電した後10T(s)経過後の前記電子写真
    感光体の表面電位をV2(V)としたとき、V1、V2
    及びVHが |(V1−V2)/VH|≦0.020 なる関係を満たすようにすることを特徴とする、画像形
    成方法。
  2. 【請求項2】 前記帯電工程における帯電を、前記帯電
    部材により直流電圧を用いて行うことを特徴とする請求
    項1に記載の画像形成方法。
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