JP2002123042A - 二成分現像剤および二成分現像剤を充填した容器および画像形成装置 - Google Patents

二成分現像剤および二成分現像剤を充填した容器および画像形成装置

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JP2002123042A JP2001153884A JP2001153884A JP2002123042A JP 2002123042 A JP2002123042 A JP 2002123042A JP 2001153884 A JP2001153884 A JP 2001153884A JP 2001153884 A JP2001153884 A JP 2001153884A JP 2002123042 A JP2002123042 A JP 2002123042A
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久美 長谷川
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Koshin Sugiyama
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 低温定着トナーを使用した二成分現像剤にお
いて、キャリア表面へのトナースペントが少なく、充分
なかつ過剰にならない均一な摩擦帯電量を付与し、デジ
タル画像信号による画像形成装置においても、解像性・
階調性・細線再現性に優れたトナー画像を形成し得る二
成分現像剤を提供する。 【解決手段】 少なくとも樹脂と着色剤を含有し、外添
剤を付与したトナーとキャリアからなる二成分現像剤で
あって、該トナーの数平均分子量(Mn)が3,000
以下であり、分子量1,000以下の分子が40個数%
以上であり、該キャリアが下記一般式(1)を満たすこ
とを特徴とする二成分現像剤;3,000,000≦σ
1000×Dc≦20,000,000…(1)(σ
1000は1,000エルステッド中のキャリアの磁化
(emu/g)、Dcはキャリアの体積平均粒径(μ
m)を表わす)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真
法、静電記録法、静電印刷法等において潜像担持体の表
面に形成された静電潜像を現像するために用いられる静
電像現像剤に関し、詳しくは、トナーと、キャリアとを
有してなる静電像現像剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の世の中の省エネルギー化の動きに
対応して、電子写真の分野でも省エネルギー化に対応し
た動きが活発になっている。特に、電子写真機器で電力
消費が大きいのは定着部のところであり、メカ的にも省
電力となるように工夫を行なっているが、サプライに相
当するトナーも省エネルギー対応定着機に対応したトナ
ーの開発が迫られている。トナーによる定着機の省エネ
ルギー化への対応策は以下に例示するものが盛んであ
る。
【0003】例えば、トナー用結着樹脂として、低分子
量の樹脂を使用し低温での定着性の確保をねらったもの
があるが、トナーの低温定着性の寄与による省エネルギ
ー化が達成できるようになったものの、トナーの結着樹
脂において、特に低分子量成分が多い場合、トナーその
もの或いはトナー成分がキャリア表面に融着する(以
下、トナースペントと称する)ことが多い。このトナー
スペントによってキャリア表面が汚染され、キャリアの
帯電サイトが減少し、二成分現像剤としての摩擦帯電量
の変動を生じさせ、結果的に画像濃度の変動やカブリ等
が発生するといった不具合が生じるようになった。
【0004】ここで、トナースペントを抑制する目的で
特開平10−198068号公報では、トナーの分子量
に関してこと細かに記載しているが、該公報のトナーの
分子量の範囲では、定着機に関する少エネルギー化は十
分に達成することはできなかった。
【0005】さらに、電子写真複写機等の画像形成装置
が広く普及するに従い、その用途も多種多様に広がり、
高精細・高画質化の要求が市場では高まっている。当該
技術分野では、トナーの粒径を細かくして高画質化を達
成しようという試みがなされているが、粒径が細かくな
ると単位重量当りの表面積が増え、トナーの帯電気量が
大きくなる傾向にあり、画像濃度薄や、耐久劣化が懸念
されるところである。加えてトナーの帯電量が大きいわ
りに、トナー同士の付着力が強く、流動性が低下し、ト
ナー補給の安定性や補給トナーへのトリボ付与に問題が
生じてくる。一般に帯電気量が大きくなる傾向は、特に
帯電性能の高いポリエステル系バインダーを使用したと
きに、より顕著となる。
【0006】これまでに、画質を良くすることを目的と
して、いくつかの現像剤が提案されている。特開昭51
−3244号公報では、粒度分布を規制して、画質の向
上を意図した非磁性トナーが提案されている。該トナー
において、8〜12μm の粒径を有するトナーが主体
であり、比較的粗く、本発明者らの検討によると、この
粒径では潜像への均密な“のり”は困難であり、かつ、
5μm以下が30個数%以下であり、20μm以上が5
個数%以下であるという特性から、粒径分布はブロード
であるという点も均一性を低下させる傾向がある。この
ような粗めのトナー粒子であり、且つブロードな粒度分
布を有するトナーを用いて、鮮明な画像を形成するため
には、トナー粒子を厚く重ねることでトナー粒子間の間
隙を埋めて見かけの画像濃度を上げる必要があり、所定
の画像濃度を出すために必要なトナー消費量が増加する
という問題点も有している。
【0007】また、特開昭54−72054号公報で
は、前者よりもシャープな粒径分布を有する非磁性トナ
ーが提案されているが、中間の重さの粒子の寸法が8.
5〜11.0μmと粗く、高解像性のトナーとしては、
未だ改良すべき余地を残している。さらに、特開昭58
−129437号公報では、平均粒径が6〜10μmで
あり、最多粒子が5〜8μmである非磁性トナーが提案
されているが、5μm以下の粒子が15個数%以下と少
なく、鮮鋭さの点で効果が殆どない。
【0008】特開平2−222966号公報には、5μ
m以下のトナー粒子を15〜40個数%含有するトナー
が提案されており、これにより、かなりの画質向上は達
成されたが、さらに向上した画質も望まれている。
【0009】また、特開平2−877号公報では、5μ
m以下のトナー粒子が17〜60個数%含有するトナー
が提案されているが、これにより、確かに画質・画像濃
度は安定したが、写真原稿のように、トナー消費量の多
いオリジナルを連続でプリントした場合、トナーについ
ての対策だけではトナーの粒度分布が変化してしまい、
常に一定の画像を得るのが難しいことも判明した。ま
た、前述までの発明は、いずれも非磁性トナー現像剤に
関するものであり、細線再現性等の面では高画質となっ
たが、いまだ地肌汚れなどは改良されてはいなかった。
それゆえ、本発明者らの検討によれば、5μm以下のト
ナー粒子が、潜像の輪郭を明確に再現し、且つ潜像全体
への緻密なトナーの“のり”の主要な機能を持つことが
知見された。特に、感光体上の静電荷潜像においては電
気力線の集中のため、輪郭たるエッジ部は内部より電界
強度が高く、この部分に集まるトナー粒子の質により、
画質の鮮鋭さが決まる。本発明者らの検討によれば5μ
m以下の粒子の量が画質の鮮鋭さの問題点の解決に有効
であることが判明した。
【0010】一方、キャリアの平均粒径や粒度分布を示
唆したものとして、特開昭51−3238号公報、特開
昭58−144839号公報、特開昭61−20464
6号公報記載のものがある。特開昭51−3238号公
報は大まかな粒度分布について言及している。しかしな
がら、現像剤の現像性や現像装置内での搬送性に密接に
関係している磁気特性については具体的に開示していな
い。さらに実施例中のキャリアは全て250メッシュ以
上が約80重量%以上もあり、平均粒径も60μm以上
である。
【0011】また、特開昭58−144839号公報
は、単に平均粒径を開示したものにすぎず、感光体への
キャリア付着に影響を及ぼす微粉量や、画像の鮮鋭性に
影響を与える粗粉量にまで言及したものではないし、そ
の分布までを詳細に記載したものでもない。さらに、特
開昭61−204646号公報の発明は、複写装置と適
当な現像剤との組合せを骨子としているが、キャリアの
粒度分布や磁気特性については具体的に述べられていな
い。さらには、該現像剤がなぜその複写装置に有効なの
かさえも開示されていない。また、特開昭58−230
32号公報に記載されているフェライトキャリアは、多
孔性の空孔の多い材料についてのものであり、このよう
なキャリアはエッジ効果が発生しやすく、耐久性に乏し
い。
【0012】今まで、少量の現像剤で、画像面積の大き
い画像を連続複写することが可能であり、耐久後もエッ
ジ効果が生じないという特性をも満足しうる現像剤が待
望されている。現像剤及びキャリアに関して検討が行な
われているが、ほとんどベタ画像に近い20%以上の画
像面積を持つ画像を複写しつづける能力やエッジ効果の
軽減、一枚の複写物中での画像濃度の一様性を保持しう
る能力を有するキャリアが待望されている。
【0013】特開平2−281280号公報では、微粉
の存在量および粗粉の存在量をコントロールした粒度分
布の狭いキャリアを提案して、現像特性の向上したキャ
リアが達成されている。
【0014】しかしながら、先に述べたように、複写機
の高精細、高画質化の要求が市場では高まっており、当
該技術分野では、トナーの粒径を細かくして高画質化を
達成しようという試みがなされているが、粒径が細かく
なると単位重量当りの表面積が増え、トナーの帯電気量
が大きくなる傾向にあり、反転現像の際の画像濃度薄
や、耐久性劣化が懸念されるところである。
【0015】このように、トナー粒径を細かくしたこと
による画像濃度薄や耐久劣化防止、あるいは、現像効率
向上を目的としてキャリアの更なる小径化が試みられて
いる。しかしながら、このようなキャリアにおいては、
耐久性向上による帯電量変化に対処できるだけの十分な
品質が得られていないのが現状である。
【0016】本発明者らは、画像形成方法の画像濃度、
ハイライト再現性、細線再現性について鋭意検討した結
果、特定の粒度分布を有したトナーと特定の磁気特性を
有し特定の球形状を持つキャリアとを使用し二成分系現
像剤としたときに、高画像濃度、ハイライト再現、細線
再現等に優れた高画質化が達成できることを見出し、さ
らに、外添剤として特定のチタニア微粒子を含有させた
とき、現像剤の流動性の改良とともに安定な環境特性が
達成できることを見出したのである。
【0017】キャリアとトナーを小粒径化した場合に生
じる弊害として、現像剤としての流動性が低下し、現像
器中の現像剤が循環しにくくなることが挙げられる。こ
の対策として現像器中の撹拌強度を高めるなどの装置条
件の変更が挙げられるが、現像剤の耐久寿命を短かくす
るなどの問題を生じるため、好ましいものではない。そ
こで、現像剤として一定レベルの流動性を確保すること
が重要である。現像剤の流動性確保のためには、いくつ
かの手段が考えられる。
【0018】本発明者らは、その一つとしてキャリアの
磁気特性を考慮しかつ形状を制御することが必要である
ことを見い出した。即ち、キャリア粒子の球状率を上
げ、磁気特性を特定なものに選定することによって理由
は明確ではないが、流動性を向上させることができる。
【0019】キャリアの球形化に関しては特開昭59−
222847号公報において述べられているが、球形化
の度合いの定義が不明確であり、実際にどのレベルのも
のが使用可能かを知ることができない。
【0020】また、特開昭63−41864号公報にお
いては、キャリアの球形化度ΨZが定義されているが、
これは弾性ブレードコート現像法についてのみ通じるも
のであり、本発明とは異なるものである。
【0021】本発明者らはまた、現像剤の流動性の向上
のためにはさらに、樹脂被覆キャリアの被覆樹脂に低表
面エネルギーのものを含有させておくことも有効である
ことを見い出した。
【0022】キャリアの流動性について定めたものは、
特開昭63−41865号公報や特開平1−22596
2号公報に開示されている。しかしながら、本発明にお
ける従来よりも小さいキャリアを用いる場合、JIS−
Z2502によって測定を行なうことが難しく、再現性
が得られにくくなる。
【0023】さらに上記公報については、あくまでキャ
リアについてのみの限定であり、トナー側の帯電性や他
の添加物などの影響を含んでいないものである。したが
って、たとえキャリアの流動性を一定にしても現実には
必ずしも良い結果が得られない。このため、帯電性やト
ナーの表面の影響などを含んだ現像剤流動性に注目する
ことが重要である。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
課題を鑑みて、低温定着トナーを使用した二成分現像剤
において、キャリア表面へのトナースペントが少なく、
充分なかつ過剰にならない均一な摩擦帯電量を付与し、
摩擦帯電性の安定した二成分現像剤を提供することを第
1の目的とする。また、本発明の第2の目的は、鮮明で
かつ階調性の優れた二成分現像剤を提供することであ
る。さらに本発明の第3の目的は、現像器内での搬送性
の良好な二成分現像剤を提供することである。さらに本
発明の第4の目的は、長時間の使用で性能変化のない二
成分現像剤を提供することである。さらに本発明の第5
の目的は、環境変動に対して性能変化のない二成分現像
剤を提供することである。さらに、本発明の第6の目的
は、少ない消費量で高い画像濃度を得ることが可能な二
成分現像剤を提供することである。さらに、本発明の第
7の目的は、デジタル画像信号による画像形成装置にお
いても、解像性・階調性・細線再現性に優れたトナー画
像を形成し得る二成分現像剤を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】即ち、上記課題は、本発
明の(1)「少なくとも樹脂と着色剤を含有し、外添剤
を付与したトナーとキャリアからなる二成分現像剤であ
って、該トナーの数平均分子量(Mn)が3,000以
下であり、分子量1,000以下の分子が40個数%以
上であり、該キャリアが下記一般式(1)を満たすこと
を特徴とする二成分現像剤;
【0026】
【数2】 3,000,000≦σ1000×Dc≦20,000,000…(1) (σ1000は1,000エルステッド中のキャリアの
磁化(emu/g)、Dcはキャリアの体積平均粒径
(μm)を表わす)。」、(2)「該キャリアの体積平
均粒径(Dc)が60μm以下であることを特徴とする
前記第(1)項に記載の二成分現像剤」、(3)「前記
トナーは磁性トナーであって、重量平均粒径が3〜7μ
mであり、5.04μm以下の粒径を有するトナーが4
0個数%より多く含有され、4μm以下の粒径を有する
トナーが10〜70個数%含有され、8μm以上の粒径
を有するトナーが2〜20体積%含有され、10.08
μm以上の粒径を有するトナーが6体積%以下含有され
ていることを特徴とする前記第(1)項または第(2)
項に記載の二成分現像剤」、(4)「前記キャリアは、
体積平均粒径が15〜45μmであり、22μmより小
さいキャリア粒子が1〜20%であり、16μmより小
さいキャリア粒子が3%以下であり、62μm以上のキ
ャリア粒子が2〜15%であり、88μm以上のキャリ
ア粒子が2%以下であることを特徴とする前記第(1)
項乃至第(3)項の何れか1に記載の二成分現像剤」、
(5)「前記キャリアの1000エルステッドの印加磁
場に対する飽和磁化が40〜120emu/gであり、
かつ残留磁化が10emu/g以下であり、保磁力が6
0エルステッド以下であることを特徴とする前記第
(1)項乃至第(4)項の何れか1に記載の二成分現像
剤」、(6)「前記現像剤の流動度が25〜55(秒/
50g)であることを特徴とする前記第(1)項乃至第
(5)項の何れか1に記載の二成分現像剤」、(7)
「前記外添剤が、平均粒径が0.01〜0.2μm、疎
水化度が20〜98%、400nmにおける光透過率が
40%以上のチタニア微粒子であることを特徴とする前
記第(1)項乃至第(6)項の何れか1に記載の二成分
現像剤」、(8)「前記キャリアは、平面画像で判断し
た場合の長径(X)と短径(Y)との比率が平均で0.
6〜1.0であるキャリア形状を有することを特徴とす
る前記第(1)項乃至第(7)項の何れか1に記載の二
成分現像剤」により達成される。
【0027】また、上記課題は、本発明の(9)「前記
第(1)項乃至第(8)項の何れか1に記載の二成分現
像剤を充填したことを特徴とする容器」により達成され
る。
【0028】更にまた、上記課題は、本発明の(10)
「前記第(9)項に記載の容器を装填したことを特徴と
する画像形成装置」により達成される。
【0029】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
低温定着トナーとしては、該トナーの数平均分子量(M
n)が3,000以下であり、分子量1,000以下の
分子が40個数%以上であることが必須となっている。
前記したトナー構成によって、従来よりも20℃以上低
い定着温度にしても、十分な定着性が得られるようにな
った。従来トナーとしては、現像剤としての耐スペント
性を満足させる必要性から、Mnが3,000より大き
く、かつ分子量1,000以下の分子が40個数未満と
なっていた。
【0030】本発明者等は、鋭意検討した結果、キャリ
ア表面へのトナースペントしやすいトナーについて研究
したところ、分子量1,000以下の分子の影響が大き
く、特に、分子量1,000以下の分子が40個数%以
上であると、顕著にトナースペントが発生しやすい傾向
が認められた。そこで、本発明者等は、前述した低温定
着トナーを使用しつつ、耐スペント性の優れたキャリア
を使用することで、摩擦帯電安定性に優れた二成分現像
剤を提供できるように検討した。
【0031】ここで、重量平均分子量(Mw)および数
平均分子量(Mn)の値は、種々の方法により求めるこ
とができ、測定方法の相異によって若干の差異がある
が、本発明においては、下記の測定法に準じて求めたも
のと定義する。すなわち、ゲル・パーミュエーション・
クロマトグラフィ(GPC)によって、以下に記す条件
で重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)
を測定する。温度40℃において、溶媒(テトラヒドロ
フラン)を毎分1.2mlの流速で流し、濃度15ml
/5mlのテトラヒドロフラン試料溶液を試料重量とし
て3mg注入し測定を行なう。試料の分子量測定にあた
っては、当該試料の有する分子量が、数種の単分散ポリ
スチレン標準試料により作成された検量線の分子量の対
数とカウント数が直線となる範囲内に包含される測定条
件を選択する。なお、測定結果の信頼性は、上述の測定
条件で行なったNBS706ポリスチレン標準試料が、 重量平均分子量(Mw)=28.8×104 数平均分子量(Mn)=13.7×104 となることにより確認することができる。
【0032】また、用いるGPCのカラムとしては、前
記条件を満足するものであるならば、いかなるカラムを
採用してもよい。具体的には、例えばTSK−GEL、
GMH6(東洋曹達社製)等を用いることができる。な
お、溶媒および測定温度は記載した条件に限定されるも
のではなく適当な条件に変更してもよい。
【0033】ここで、耐トナースペント性の優れたキャ
リアの達成方法について以下に紹介する。本発明者等
は、キャリア1個当りに受ける磁化の大きさを以下のよ
うに表現し、その値を小さくすることで、達成できるこ
とを見出した。
【0034】
【数3】 3,000,000≦σ1000×Dc≦20,000,000…(1) (σ1000は1,000エルステッド中のキャリアの
磁化(emu/g)、Dcはキャリアの体積平均粒径
(μm)を表わす)
【0035】キャリアの耐スペント性が向上する理由に
ついては、詳細なところは依然分からないが、以下のよ
うなメカニズムが考えられる。トナーは常にキャリアに
包囲されている形になっている。よって、本発明のよう
に、現像スリーブによる磁場の中で影響を受けるキャリ
アの磁化を小さくすることで、キャリアとスリーブに挟
まっているトナー、あるいはキャリアとキャリアとに挟
まっているトナーへのストレスが小さくなり、必然的に
トナーのキャリア表面への融着も少なくなり、トナース
ペント量が激減するものと考えられる。
【0036】更に、該キャリアの体積平均粒径を小さく
することでも、上記と同様な効果が考えられる。つま
り、キャリアの粒径を小さくすることで、キャリア1個
が受ける磁束も小さくなることから、トナーとキャリア
との混合ストレスが減少すると考えられる。更に単位重
量当りのキャリア表面積を大きくし、トナースペントの
影響を受け難くすることで、飛躍的に摩擦帯電の安定性
が増すことを見出しており、「σ1000×Dc≦2
0,000,000」の範囲であれば、耐スペント性の
優れたキャリアが得られることを見出した。
【0037】一方、逆の理由から、キャリアの磁化を小
さくしていき、またキャリアの体積平均粒径を小さくし
ていく方向では、現像スリーブの磁場の中で、トナーと
キャリアとの混合ストレスが弱くなる方向であり、
「3,000,000>σ100 ×Dc」の範囲で
は十分な摩擦帯電量が得られず、地肌汚れやトナー飛散
を発生しやすかった。
【0038】本発明者等の鋭意検討の結果、同等の分子
量分布であっても磁性トナーの方が非磁性トナーに比べ
てキャリアにスペントしにくいことを見出している。そ
の理由の1つとして、磁性トナーはその表面に磁性粉末
が露出しており、その露出した磁性粉末がトナーとキャ
リアとの間のスペーサーとして働くために、トナーがキ
ャリア表面に融着し難いといった効果が認められた。
【0039】また、トナーとして、重量平均粒径が3〜
7μmのものが好ましい。7μmを超えると、高画質に
有効な微粒子成分が少なくなってしまう。3μm未満だ
と、トナーとしての粉体流動性が悪化する。さらに、4
μm以下の粒径のトナー粒子が全粒子数の10〜70個
数%、好ましくは15〜60個数%が良い。4μm以下
の粒径のトナー粒子が10個数%未満であると、高画質
に有効な磁性トナー粒子が少なく、特に、コピー又はプ
リントアウトを続けることによってトナーが使われるに
従い、有効な磁性トナー粒子成分が減少してしまうこと
から、画質がしだいに低下する恐れがある。また、70
個数%を超えると、トナー粒子相互の凝集状態が生じ易
く、本来の粒径以上のトナー塊となり易いため、荒れた
画質となったり、解像性を低下させたり、又は潜像のエ
ッジ部と内部との濃度差が大きくなり中抜け気味の画像
となり易く、小粒径トナーの画質向上メリットを全く失
ってしまう。
【0040】また、8μm以上の粒子が2.0〜20.
0体積%含有されていることが好ましく、3.0〜1
8.0体積%がより好ましい。20.0体積%より多い
と大粒径粒子が多くなりすぎて、画質が悪化するととも
に、大粒径粒子ほど現像能力が高いことから、必要以上
の現像、すなわちトナーの乗り過ぎが起こり、トナー消
費量の増大を招く。一方、2.0体積%未満であると、
トナー処方をどんなに工夫しても流動性の低下により、
画像性が低下する恐れがある。
【0041】さらに本発明の効果をより一層向上させる
ために、トナーの帯電性・流動性を向上させる目的で、
5.04μm以下の粒子が40個数%より大きく90個
数%以下、好ましくは40個数%より大きく80個数%
以下とすることが好ましい。
【0042】また、10.08μm以上の粒子が6体積
%以下、好ましくは4体積%以下とすることが好まし
い。10.08μm以上の粒子が6体積%を超えると、
繊細な画像が得られなくなる。
【0043】ここで、トナーの粒度分布については、種
々の方法によって測定できるが、本発明においてはコー
ルターカウンターを用いて行なった。すなわち、測定装
置としてはコールターカウンターTA−II型(コール
ター社製)を用い、個数平均分布、体積分布を出力する
インターフェイス(日科機製)及びパーソナルコンピュ
ータ(リコー製)を接続し、電解液は1級塩化ナトリウ
ムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。
【0044】測定法としては、前記電解水溶液100〜
150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはア
ルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、さ
らに測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電
解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、
前記コールターカウンターTA−II型により、アパチ
ャーとして100μmアパチャーを用いて、トナーの体
積、個数を測定して2〜40μmの体積分布と個数分布
とを算出した。それから本発明に係るところの、体積分
布から求めた重量基準の重量平均径(D4)(各チャン
ネルの中央値をチャンネルごとの代表値とする)、体積
分布から求めた重量基準の粗粉量(16.0μm以
上)、個数分布から求めた個数基準の微粉個数(5.0
4μm以下)を求めた。
【0045】キャリアとしてはキャリアの体積平均粒径
が15〜45μmであることが好ましい。キャリアの体
積平均粒径が15μm未満になると、摩擦帯電量を付与
する相手であるトナーの平均粒径に接近しすぎて、両者
の粒径差を利用した混合攪拌がなされにくくなることか
ら、トナーに十分な摩擦帯電量を付与するできず、地肌
汚れを発生させてしまう。また、キャリア引きに対して
も余裕度が全くなくなってしまう。一方、キャリアの体
積平均粒径が45μmを越えてしまうと、基本的な画像
品質は得られるものの、磁気ブラシの高密度化が達成で
きないために、高画質化への対応はとりにくくなってし
まう。
【0046】また、22μmより小さいキャリア粒子が
1〜20%、好ましくは2〜10%、より好ましくは2
〜6%であり、16μmより小さいキャリア粒子が3%
以下、好ましくは1%以下、より好ましくは0.5%以
下である。22μmより小さいキャリア粒子が20%を
越えてしまうと、現像剤の流動度が適切な範囲を越えて
大きくなってしまい、円滑な摩擦帯電性を損ねてしま
う。22μmより小さいキャリア粒子が1%未満である
と、磁気ブラシが疎い状態となってしまい、トナーの帯
電の立上がりも悪くなり、トナー飛散や地肌汚れの原因
となる。
【0047】次に、16μmより小さいキャリア粒子が
3%を越えた場合、キャリア引きの発生頻度が高くな
る。キャリア引きが発生すると、感光体にキャリアが付
着してしまうことから、その部分にトナーによる現像が
できなくなり、画像上に白いヌケが出てしまう。
【0048】また、本発明では62μm以上のキャリア
粒子が2〜15%であることが好ましい。62μm以上
のキャリア粒子は現像剤全体の流動性を向上させる効果
があり、その粒子が2%未満であると、均一な磁気ブラ
シを形成することができなく(磁気ブラシの状態が凸凹
になりやすく)なり、かえって画質のきめ細かさが得ら
れにくくなる。一方、62μm以上のキャリア粒子が1
5%を越えてしまうと、全体的に大き目のキャリア粒子
が増えてしまい、磁気ブラシの密度が小さくなることか
ら、細線再現性に関する余裕度が乏しくなってしまう。
【0049】また、本発明では88μm以上のキャリア
粒子が2%以下であることが好ましい。88μm以上の
キャリア粒子が2%を越えてしまっても、基本的な画質
には問題ないものの、88μm以上のキャリア粒子の割
合は、ほぼ画質と反比例することから、高画質を狙う本
発明では、そのキャリア粒子を2%以内に制御すること
が好ましい。
【0050】前述のように画質向上目的でキャリアとト
ナーを小粒径化した場合に生じる弊害として現像剤とし
ての流動性が低下し、現像器中の現像剤が循環しにくく
なることが挙げられる。この対策として現像器中の撹拌
強度を高めるなどの装置条件の変更が挙げられるが、現
像剤の耐久寿命を短かくするなどの問題を生じるため、
好ましいものではない。そこで、現像剤としてあるレベ
ルの流動性を確保することが重要である。現像剤の流動
性確保の手段として、キャリアの形状を制御することが
効果的である。即ち、本発明ではキャリア粒子の球状率
を上げることによって流動性を向上させるものである。
【0051】本発明におけるキャリアの粒度分布の測定
は、測定装置として、マイクロトラック粒度分析計(日
機装株式会社)のSRAタイプを使用し、0.7〜12
5μmのレンジ設定で行なった。なお、試料循環器とし
てSVR(日機装株式会社)を使用することにより、高
比重のキャリアサンプルを精度よく測定することができ
た。
【0052】本発明においては、キャリアの形状を以下
のように規定する。まず、キャリアを適当な倍率でSE
M(走査型電子顕微鏡)にて写真撮影を行なう。前記キ
ャリアについて、長径(X)と短径(Y)とを測定して
いく。以上のような操作をランダムに最低30 粒子以
上行ない、(Y/X)の平均を求める。そして本発明で
は、その比率(Y/X)が平均で0.6〜1.0である
キャリア形状を有することを特徴としている。この範囲
を超えて球形から外れた異形化キャリアにおいては、前
述のように現像剤の流動性および撹拌効率に問題を生じ
るため、好ましくはない。
【0053】しかしながら、球状化率を上げ(Y/X)
を1に近づけた場合、スプレードライ法や高温の熱処理
による球形化など処理条件を制御しても通常かなりのコ
スト高となることから、鋭意検討を行なったところ、本
発明の範囲内であれば小粒径化したキャリアにおいても
十分な性能を得ることが可能であることを見出した。
【0054】一般に、キャリアを小粒径にするに従って
球状化率を上げることは困難になるが、球形化の度合い
を前述のように調節するためには、製造条件の調整、例
えばスプレードライ法を用いる場合には、スラリーの粘
度の調節、温度の調節、添加物の利用も可能であるが特
に限定されず、他の方法においても焼成温度の調整など
によって行なうことが可能である。
【0055】すなわち、本発明において望ましい現像剤
の流動度は25〜55(秒/50g)である。55秒よ
り大きい場合、流動性が悪く、補給されたトナーに帯電
付与を円滑に行なうことができず、画像劣化を生じる。
また25秒より小さい場合、現像剤が小さい塊となって
流動している現象が見られ、その状態ではトナーとキャ
リアとが十分に混合攪拌なされているとはいえず、トナ
ー飛散、地肌汚れ現象を生じる。
【0056】本発明において現像剤の流動度は、以下の
ように測定した。即ち、トナーとキャリアとを混合し、
温度23℃±2℃、湿度60%±3%の環境に24時間
放置後、測定を行なう。測定方法はJIS−Z2502
に基づく。ここで、測定装置は図1に示すものである
が、図2に示すように改造したロートを用いる。
【0057】図1の流動度測定装置(粉末流動計)
(1)はロート(11)、このロートを支持するための
支持アーム(12)、この支持アーム(12)を支持・
固定するための支持棒(13)および固定用ねじ(1
4)および支持台(15)を備えている。また、図2に
おいて符号(11a)は試料流出口である。この流動度
測定装置(1)は、所定量の粉末が試料流出口(11
a)から流出するのに要する時間(流動度)を測定する
ものである。また、現像剤の流動度測定では、下記式に
おいてα=0.4であるときのデータを用いる。
【0058】
【数4】α=[Tc/(100−Tc)]・(ρ/ρ
)・(r/4r) (式中、Tcはトナー濃度(重量%)、ρはトナーの
真比重、ρは磁性キャリアの真比重、rはトナーの
重量平均粒径(μm)、rは磁性キャリアの体積平均
粒径(μm)を表わす。)
【0059】ところで、キャリアはその磁気特性で現像
スリーブに内蔵されたマグネットローラーによって影響
を受け、現像剤の現像特性及び搬送性に大きく影響を及
ぼすものである。キャリアの1000エルステッドの印
加磁場に対する飽和磁化が40〜120emu/gのと
き、複写画像の均一性や階調再現性にすぐれ好適であ
る。
【0060】飽和磁化が120emu/g(1000エ
ルステッドの印加磁場に対し)を超える場合であると、
現像時感光体上の静電潜像に対向した現像スリーブ上の
キャリアとトナーにより構成されるブラシ状の穂立ちが
固く締った状態となり、階調性や中間調の再現が悪くな
る。また、40emu/g未満であると、トナー及びキ
ャリアを現像スリーブ上に良好に保持することが困難に
なり、キャリア付着やトナー飛散が悪化するという問題
点が発生しやすくなる。さらにキャリアの残留磁化及び
保磁力が高すぎると現像器内の現像剤の良好な搬送性が
妨げられ、画像欠陥としてカスレやベタ画像中での濃度
不均一等が発生しやすくなり、現像能力を低下せしめる
ものとなる。
【0061】それゆえ、現像性を維持するためには、そ
の残留磁化が10emu/g以下、好ましくは5emu
/g以下、より好ましくは実質上0であり、保磁力が6
0エルステッド以下(3000エルステッドの印加磁場
に対し)、好ましくは30エルステッド以下、より好ま
しくは10エルステッド以下であることが重要である。
【0062】本発明において、キャリアの磁気特性の測
定は下記のとおり行なう。測定装置は、BHU−60型
磁化測定装置(理研測定製)を用いる。具体的に述べる
と測定試料は約1.0g秤量し内径7mmφ、高さ10
mmのセルにつめ、前記の装置にセットする。測定は印
加磁場を徐々に加え最大3,000エルステッドまで変
化させる。次いで印加磁場を減少せしめ、最終的に記録
紙上に試料のヒステリシスカーブを得る。これより、飽
和磁化、残留磁化、保磁力を求める。
【0063】さらに本発明は、トナーの外添剤として、
少なくともチタニア微粒子を含有することも一つの特徴
である。特に水系中でカップリング剤を加水分解しなが
ら表面処理を行なったアナターゼ型チタニア微粒子が、
帯電の安定化、流動性の付与の点等で極めて有効であ
る。これは、一般に知られている流動向上剤としての疎
水性シリカでは達成できなかったものである。その理由
としては、シリカ微粒子がそれ自身強いネガ帯電性であ
るのに対して、チタニア微粒子はほぼ中性の帯電性であ
ることに起因する。従来より疎水性チタニアを添加する
ことが提案されているが、チタニア微粒子は本来表面活
性がシリカに比べて小さく、疎水化は必ずしも十分に行
なわれていなかった。また処理剤等を多量に使用した
り、高粘性の処理剤等を使用したりした場合、疎水化度
は確かに上がるものの、粒子同士の合一等が生じ、流動
性付与能が低下するなど、帯電の安定化と流動性付与の
両立は必ずしも達成されていなかった。
【0064】一方、疎水性シリカは、その流動性付与能
は確かにすぐれているものの、多量に含有させると逆に
その強帯電性ゆえに静電凝集を起こし、流動性付与能は
低下してしまう。その点でチタニアは、量を増やす程、
トナーの流動性は向上する。
【0065】また、アナターゼ型チタニアを使用するこ
とは、例えば特開昭60−112052号公報等に提案
されているが、アナターゼ型チタニアは、体積固有抵抗
が10Ωcm程度と小さく、そのまま使用したのでは
特に高湿下での帯電のリークが早く、必ずしも帯電の安
定化の点で満足のいくものではなく、改良の必要があっ
た。
【0066】さらに、疎水化チタニアをトナーに含有す
る例として、特開昭59−52255号公報に、アルキ
ルトリアルコキシシランで処理したチタニアを含有する
トナーが提案されているが、チタニアの添加により、確
かに電子写真諸特性は向上しているものの、チタニアの
表面活性は元来小さく処理の段階で合一粒子が生じた
り、疎水化が不均一であったりして、必ずしも満足のい
くものではなかった。
【0067】本発明者らは、トナーの帯電性の安定性に
ついて鋭意検討した結果、特定のカップリング剤を水系
中で加水分解しながら処理した、平均粒径0.01〜
0.2μm、疎水化度20〜98%で400nmにおけ
る光透過率が40%以上であるアナターゼ型チタニア
が、均質な疎水化処理が行なえ、粒子同士の合一もない
ことを見出し、そのチタニアを含有したトナーが、帯電
の安定化、流動性付与の点で極めて有効であることを見
出したのである。すなわち、本発明は水系中でアナター
ゼ型チタニア微粒子を機械的に一次粒径となるよう分散
しながら、かつカップリング剤を加水分解しながら表面
処理するため、気相中で処理するより、粒子同士の合一
が生じにくく、また処理による粒子間の帯電反発作用が
働き、アナターゼ型チタニア微粒子がほぼ一次粒子の状
態で表面処理されることがわかった。
【0068】本発明においては、カップリング剤を水系
中で加水分解しながらチタニア表面を処理することに特
徴があり、その際チタニア微粒子を一次粒子に分散させ
るために、機械的な力を加えているので、クロロシラン
類や、シラザン類のような、ガスを発生する性質がある
カップリング剤を使用する必要もなく、さらに、これま
で気相中では粒子同士が合一して使用できなかった高粘
性のカップリング剤も使用できるようになり、疎水化の
効果は絶大である。
【0069】なお、チタニアの処理方法としては、水系
中でチタニアを機械的に一次粒子径となるように分散し
ながら、カップリング剤を加水分解させて処理する方法
が効果的であり、溶剤を使用しない点でも好ましい。
【0070】本発明に使用できるカップリング剤として
は、シランカップリング剤、チタンカップリング剤など
何でも良い。好ましく用いられるのはシランカップリン
グ剤であり、これは下記式(化1)
【0071】
【化1】RmSiYn (ただし、Rはアルコオキシ基、mは1〜3の整数、Y
はアルキル基、ビニル基、グリシドキシ基、メタクリル
基を含む炭化水素基、nは1〜3の整数)で表わされる
ものである。
【0072】上記シランカップリング剤の具体例として
は、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、メチルトリメトキシ
シラン、メチルトリエトキシシラン、イソブチルトリメ
トキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジ
エトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、ヒドロキ
シプロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシ
シラン、n−ヘキサデシルトリメトキシシラン、n−オ
クタデシルトリメトキシシラン等を挙げることができ
る。上記シランカップリング剤のうち、特に好ましいの
は、一般式が
【0073】
【数5】Cα2α+1−Si(OCβ2β+1 (ただし、α=4〜12、β=1〜3)で示されるもの
である。
【0074】上記一般式におけるαが4より小さいと、
処理は容易となるが疎水性が十分に達成できない。また
αが13より大きいと疎水性は十分になるが、チタニア
粒子同士の合一が多くなり、流動性付与能が低下してし
まう。また、βが3より大きいと反応性が低下して疎水
化が十分に行なわれなくなってしまう。したがって本発
明においてαは4〜12、好ましくは4〜8、βは1〜
3、好ましくは1〜2である。
【0075】その処理量はチタニア100重量部に対し
て、1〜50重量部、好ましくは3〜40重量部とし、
疎水化度を20〜98%、好ましくは30〜90%、よ
り好ましくは40〜80%にすれば良い。すなわち、疎
水化度が20%より小さいと、高湿下での長期放置によ
る帯電量低下が大きく、ハード側での帯電促進の機構が
必要となり、装置の複雑化となり、また疎水化度が98
%を超えると体積固有抵抗の小さいアナターゼ型チタニ
アを使用してもチタニア自身の帯電コントロールが難し
くなり、結果として低湿下でトナーがチャージアップし
てしまう。
【0076】本発明において、疎水化された表面を有す
る酸化チタン微粉体の疎水化度を測定する方法として、
以下に示すメタノール測定試験を用いる。供試酸化チタ
ン微粉体0.2gを容量250mlの三角フラスコ中の
水50mlに添加する。メタノールをビューレットから
酸化チタンの全量が湿潤されるまで滴定する。この際フ
ラスコ内の溶液はマグネチックスターラーで常時撹拌す
る。その終点は酸化チタン微粉体の全量が液体中に懸濁
されることによって観察され、疎水化度は終点に達した
際のメタノールおよび水の液状混合物中のメタノールの
百分率として表わされる。
【0077】また、その粒径は流動性付与の点から0.
01〜0.2μmが良い。粒径が0.2μmより大きい
と、流動性不良によるトナー帯電が不均一となり、結果
としてトナー飛散、地肌汚れが生じてしまう。また0
.01 μm より小さいと、トナー表面に埋め込まれ
やすくなりトナー劣化が早く生じてしまい、耐久性が逆
に低下してしまう。この傾向は、本発明に用いられる低
温定着トナー(トナー表面の硬度が低い)においてより
顕著である。本発明におけるチタニアの粒径はFESE
Mにより測定した。
【0078】さらに本発明においては、処理されたチタ
ニアが400nmの光長における光透過率が40%以上
であることも一つの特徴である。すなわち、本発明に使
用されるチタニアは、一次粒子径が0.2〜0.01μ
mと非常に小さいものであるが、実際にトナー中に含有
させた場合、必ずしも一次粒子として分散しているわけ
でなく、二次粒子として存在している場合もありうる。
したがって、いくら一次粒子径が小さくても、二次粒子
として挙動する実効径が大きくては、本発明の効果は激
減してしまう。
【0079】しかるに、可視領域の下限波長である40
0nmにおける光透過率が高いものほど、二次粒子径が
小さく、流動性付与能、カラートナーの場合におけるO
HPの投影像の鮮明さ等、良好な結果が期待できる。4
00nmを選択した理由は紫外と可視の境界領域であ
り、光波長の1/2以下の粒径のものは透過するといわ
れていることからも、それ以上の波長の透過率は当然大
きくなり、あまり意味のないものである。
【0080】本発明における透過率測定方法を以下に記
す。 ・試料 0.10g ・アルキッド樹脂 13.20g(*1) ・メラミン樹脂 3.30g(*2) ・シンナー 3.50g(*3) ・ガラスメディア 50.00g *1 …大日本インキ製ベッコゾール1323−60−
EL *2 …大日本インキ製スーパーベッカミンJ−820
−60 *3 …関西ペイント製アミラックシンナー 上記配合を150ccガラス瓶に採取し、レッドデビル
社製ペイントコンディショナーにて1時間分散を行な
い、分散終了後、PETフィルムに2milのドクター
ブレードで塗布する。これを120℃×10分間加熱
し、焼付けを行ない、日本分光製U−BEST50にて
320〜800nmの範囲で透過率を測定し、比較す
る。
【0081】さらに、チタニアの結晶型はX線回折によ
り、格子常数(a)が3.78Å、格子常数(b)が
9.49Åであるアナターゼ型であることを確認した。
一方で、疎水性の微粒径チタニアを得る方法として、揮
発性のチタンアルコキシド等を低温酸化し、球状化した
後表面処理を施し、アモルファスの球状チタニアを得る
方法も知られているが、出発物質が高価である点および
製造装置が複雑である点を考えると、本発明にコスト的
に及ばない。また、現像剤流動性を満たし、良好な結果
を得るために本発明のチタニアは好適である。
【0082】トナーを小粒径化すると重量あたりの表面
積が増大し、摺擦による過剰帯電を生じやすくなる。こ
れに対して帯電を制御し、流動性を付与できるチタニア
微粒子の効果は大きい。本発明に好適なチタニアの含有
量は0.5〜5重量%、好ましくは0.7〜3重量%、
より好ましくは1.0〜2.5重量%である。
【0083】本発明に係るトナーには、帯電特性を安定
化させるために帯電制御剤を配合しても良い。帯電制御
剤としては、ニグロシン染料、金属錯塩型染料、第四級
アンモニウム塩等の従来公知のいかなる極性制御剤も、
単独あるいは混合して使用できる。その際、トナーの色
調に影響を与えない無色又は淡色の荷電制御剤が好まし
い。その際の負荷電制御剤としては、例えばアルキル置
換サリチル酸の金属錯塩(例えばジ−tert−ブチル
サリチル酸のクロム錯塩又は亜鉛錯塩又はジルコニウム
化合物錯塩)の如き有機金属錯塩が挙げられる。負荷電
制御剤をトナーに配合する場合には結着樹脂100重量
部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜8
重量部添加するのが良い。
【0084】本発明に係るトナーとキャリアとの混合比
率は現像剤中のトナー濃度として、2〜30重量%、好
ましくは3〜9重量%にすると通常良好な結果が得られ
る。トナー濃度が2重量%未満では画像濃度が低く実用
不可となり、30重量%を超えると磁性トナーであって
も地肌汚れや機内飛散を増加せしめ、現像剤の耐用寿命
を縮める。
【0085】着色剤としては、例えばカーボンブラッ
ク、ランプブラック、鉄黒、アニリンブルー、フタロシ
アニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエロ
ーG、ローダミン6Cレーキ、カルコオイルブルー、ク
ロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ロ
ーズベンガル、トリアリルメタン系染料等の染顔料な
ど、従来公知のいかなる染顔料をも単独あるいは混合し
て使用し得、ブラックトナーとしてもフルカラートナー
としても使用できる。これらの着色剤の使用量はトナー
樹脂成分に対して、通常1〜30重量%、好ましくは3
〜20重量%である。
【0086】本発明のトナーには必要に応じてトナーの
特性を損ねない範囲で添加剤を混合しても良いが、その
ような添加剤としては、例えばポリテトラフロロエチレ
ン系フッ素樹脂、ステアリン酸亜鉛、ポリフッ化ビニリ
デンの如き滑剤、あるいは定着助剤(例えば低分子量ポ
リエチレン、低分子量ポリプロピレンなど)、有機樹脂
粒子等がある。
【0087】本発明に使用される磁性粒子としては、公
知のものが使用でき、5〜35重量%であることが好ま
しい。5重量%未満であると、磁性トナーとして機能せ
ず、地肌汚れが改善できない。一方、35重量%を超え
ると、トナーとして適した現像能力を失ってしまう。
【0088】また、本発明のトナーには、カルナウバワ
ックス、モンタン系ワックス、酸化ライスワックス、固
形シリコーンワニス、高級脂肪酸高級アルコールおよび
低分子量ポリプロピレンワックス等の従来公知のいかな
る離型剤をも混合して使用できる。これらの離型剤の使
用量は、トナー樹脂成分に対し、1〜20重量部、好ま
しくは3〜10重量部である。特に、脱遊離脂肪酸型カ
ルナウバワックスが好ましい。カルナウバワックスとし
ては、微結晶のものが良く、酸価が5以下であり、トナ
ーバインダー中に分散したときの粒子径が1μm以下の
粒径であるものが好ましい。トナー中への添加量は、1
〜20重量%、より好ましくは3〜10重量%がよい。
【0089】本発明のトナーの製造にあたっては、熱ロ
ール、ニーダー、エクストルーダー等の熱混練機によっ
て構成材料を良く混練した後、機械的な粉砕、分級によ
って得る方法、或は結着樹脂溶液中に着色剤等の材料を
分散した後、噴霧乾燥することにより得る方法、又は、
結着樹脂を構成すべき単量体に所定材料を混合した後、
この乳化懸濁液を重合させることによりトナーを得る重
合トナー製造法等それぞれの方法が応用できる。
【0090】本発明のトナーに使用する結着物質として
は、本発明の構成のトナーの分子量を満足さえすれば、
従来電子写真用トナー結着樹脂として知られる各種の材
料樹脂が用いられる。例えばポリスチレン、スチレン・
ブタジエン共重合体、スチレン・アクリル共重合体等の
スチレン系共重合体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体の
ようなエチレン系共重合体、フェノール系樹脂、エポキ
シ系樹脂、アクリルフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリエステル樹脂、マレイン酸系樹脂等である。また、
いずれの樹脂もその製造方法等は特に制約されるもので
はない。
【0091】これらの樹脂の中で、特に負帯電能の高い
ポリエステル系樹脂を用いた場合に本発明の効果は絶大
である。すなわち、ポリエステル系樹脂は、定着性にす
ぐれる反面、負帯電能が強く帯電が過大になりやすい
が、本発明の構成にポリエステル樹脂を用いると弊害は
改善され、優れたトナーが得られる。
【0092】本発明で用いられるポリエステル樹脂は、
アルコールとカルボン酸との縮重合によって得られる。
使用されるアルコールとしては、例えばエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール等のグリコール類、1.4−
ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、及びビスフ
ェノールA等のエーテル化ビスフェノール類、その他二
価のアルコール単量体、三価以上の多価アルコール単量
体を挙げることができる。また、カルボン酸としては、
例えばマレイン酸、フマール酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、コハク酸、マロン酸等の二価の有機
酸単量体、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,
2,5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−シクロ
ヘキサントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリ
カルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、
1,3−ジカルボキシル−2−メチレンカルボキシプロ
パン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸等の
三価以上の多価カルボン酸単量体を挙げることができ
る。ここで、ポリエステル樹脂のガラス転位温度Tgは
熱保存性の関係から55℃以上がよく、より好ましくは
60℃以上がよい。
【0093】特にトナー材料として、負帯電能の高いポ
リエステル樹脂粒子を用いた場合帯電を安定する目的で
さらにスチレン系単量体との共重合体とすることが好ま
しく、スチレン系単量体の共重合重量比を5〜70重量
%とすることが好ましい。
【0094】本発明の現像剤に使用されるキャリアとし
ては樹脂が被覆されたキャリアが好ましく、キャリア表
面の被覆樹脂として電気絶縁性樹脂を用いるが、トナー
材料、キャリア芯材材料により適宜選択される。本発明
においては、キャリア芯材表面との接着性を向上させる
ために、シリコーンレジンもしくはシロキサン複合材料
を含有することが望ましいが特に限定されない。
【0095】本発明に使用されるキャリアの芯材の材質
としては、例えば表面酸化または未酸化の鉄、ニッケ
ル、コバルト、マンガン、クロム、希土類等の金属及び
それらの合金または酸化物、磁性体分散樹脂粒子などが
使用できるが、好ましくは金属酸化物より好ましくはフ
ェライト粒子が使用できる。またその製造方法として
は、特別な制約はない。
【0096】キャリアの平均粒径が10μm未満では、
キャリアが潜像保持体上に現像(トナーとともに現像)
され易くなり、潜像保持体やクリーニングブレードを傷
つけ易くなる。また、15μm未満でも現像条件の違い
などによって同様の傾向が起こり易くなる。一方、キャ
リアの平均粒径が45μmより大きいと、特に本発明の
小粒径トナーとの組合せにおいては、キャリアのトナー
保持能が低下し、ベタ画像の不均一さ、トナー飛散、地
肌汚れ等が発生し易くなる。このようなキャリア芯材
は、磁性材料のみから構成されていてもよく、また磁性
材料と非磁性材料との結合体から構成されていてもよ
く、更には二種以上の磁性粒子の混合物であっても良
い。
【0097】前述したキャリア芯材の表面を上記被覆樹
脂で被覆する方法としては、該樹脂を溶剤中に溶解もし
くは懸濁せしめて芯材表面に塗布し、上記樹脂を磁性粒
子等からなる芯材に付着せしめる方法が好ましいが、溶
剤を用いない乾式の圧着法なども可能であり特に限定さ
れない。上記被覆樹脂の処理量は被覆材の成膜性や耐久
性から、一般に総量でキャリア芯材に対し0.1〜30
重量%(好ましくは0.5〜20重量%)が望ましい。
【0098】本発明の二成分現像剤を充填した容器を装
填した画像形成装置について、以下に記す。ここで、図
3は、本発明に関係する画像形成装置の一例である。こ
の図3を使用して、本発明の画像形成装置を説明する。
図3では、大きく分けて2つの構成から成っている。一
つは感光体(30)と、符号(31)〜(36)を具備
している現像装置とからなる。現像装置の内部には本発
明の二成分現像剤が入っている。パドル(32)は時計
回りで回転し、パドル(32)内部および周辺に存在す
る二成分現像剤を攪拌混合させることによって、十分に
トナーをキャリアによって摩擦帯電させる働きがある。
更に十分に摩擦帯電させたトナーを有する二成分現像剤
を現像スリーブ(31)上に汲み上げる働きを持つ。こ
こで、現像スリーブ(31)は時計回りで回転してお
り、その動きと連動する形で現像領域に二成分現像剤を
搬送させている。現像領域に搬送された二成分現像剤は
感光体(30)上の画像情報に応じて、トナーを感光体
(30)に現像させている。更に現像スリーブ(31)
の回転によって現像領域を通過した二成分現像剤は、再
び現像装置内に戻される。ドクタブレード(36)は、
パドル(32)によって現像スリーブ上に汲み上げられ
た二成分現像剤の層厚を一定に規制するために設けたも
のである。Tセンサ(33)は、本発明にあっても、な
くてもよいが、二成分現像剤中のトナーの量を制御する
ためのセンサである。搬送スクリュー(34)はパドル
(32)内部に存在する二成分現像剤をその長手方向に
搬送するためのスクリューである。圧抜きフィルタ(3
5)は、現像装置内部と外部との気圧差をなくすために
設けている。
【0099】
【発明の実施の形態】以下、図面によって、本発明の画
像形成装置について説明する。図4は、本発明の電子写
真用現像剤を充填した容器を搭載する画像形成装置につ
いての1例を示したものであって、画像形成装置本体内
に装着された現像部(101)と、この現像部(10
1)に補給される本発明の電子写真用現像剤を充填した
現像剤収納容器(102)と、この両者を接続する現像
剤送流手段(103)を示す部分断面図である。
【0100】図4において、現像部(101)は、トナ
ーとキャリアを混合して成る液体状のニ成分系の現像剤
(D)を収容した本発明の電子写真用現像剤を充填した
現像ハウジング(104)と、現像剤(D)を攪拌混合
する第1及び第2の攪拌スクリュー(105)、(10
6)と、現像ローラ(107)とを有していて、当該現
像ローラ(107)が、潜像担持体の感光体(108)
に対向して配置されている。感光体(108)は、矢印
で示す方向に回転駆動され、その表面に静電潜像が形成
される。図中符号(126)は、現像剤受入口(12
3)に固定された接続部材(124)の上にフィルター
(125)を介して又は介さず嵌合されたキャップであ
る。感光体(108)の周囲には、図示していない帯電
手段、露光手段、転写手段、除電手段、クリーニング手
段等、その他の公知のユニットが配置されたものであ
る。
【0101】第1及び第2の攪拌スクリュー(10
5)、(106)が回転することにより、現像ハウジン
グ(104)内の現像剤(D)が攪拌され、そのトナー
をキャリアが互いに逆極性に摩擦帯電される。かかる現
像剤(D)が、矢印方向に回転駆動される現像ローラ
(107)の周面に供給され、その供給された現像剤は
現像ローラ(107)の周面に担持され、当該現像ロー
ラ(107)の回転によって、その回転方向に搬送され
る。次いで、この搬送された現像剤は、ドクターブレー
ド(109)によって量を規制され、規制後の現像剤が
感光体(108)と現像ローラ(107)との間の現像
領域に運ばれ、ここで現像剤中のトナーが、感光体表面
の静電潜像に静電的に移行し、その静電潜像がトナー像
として可視像化される。
【0102】
【実施例】以下、実施例により更に詳細に説明する。
【0103】
【表1】
【0104】 トナーAの作成 ポリエステル樹脂(A) 60部 ポリエステル樹脂(B) 40部 水添石油樹脂 15部 (水素添加率90%、組成:ジシクロペンタジエン+芳香族系) カルナウバワックス(融点82℃、酸価2) 3部 カーボンブラック(#44:三菱化成製) 8部 含クロムモノアゾ錯体 3部 上記組成の混合物をヘンシェルミキサー中で十分撹拌混
合した後、ロールミルで130〜140℃の温度で約3
0分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得られた混練物を
ジェットミルで粉砕分級し、重量平均粒径8.0μmの
粒径のトナーを得た。このトナーの数平均分子量(M
n)は2,600、分子量1,000以下の分子の割合
は43個数%であった。更に添加剤(R972:日本ア
エロジル社製)をトナー100部に対して0.5部添加
し、ヘンシェルミキサーで攪拌混合後、メッシュを通し
て大粒径の粒子を削除し最終トナーを得た。
【0105】 キャリアの作成 芯材 5000部 シリコーンレジン 450部 (SR2410、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、不揮発分23%) γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン 9部 (SH6020、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製) 導電性カーボンブラック 11部 (Black Perls 2000、CABOT社製) トルエン 450部 流動床内の回転式底板ディスクを高速回転させて、旋回
流を形成させながらコートを行なうコーティング装置を
使用して、当該コート液を上述のキャリア芯材上に塗布
した。得られたキャリアを電気炉で温度300℃で1
時間加熱し、キャリアを得た。
【0106】(実施例1)Cu−Zn系フェライト粒子
を用い、上述したようにコーティング、硬化を行ない、
実施例1用のキャリア1を得た。前記キャリア1 96
部とトナーA 4部とを混合し二成分現像剤を得た。こ
の二成分現像剤を(株)リコー製Imagio MF4
570 改造機(定着温度設定を通常より20℃低めに
セット)の現像部にセットした。耐久性試験は10万枚
まで実施し、そのときのトナースペント量、摩擦帯電量
を測定した。その結果を表2に記した。なお、定着温度
を低く設定しているにも関わらず、10万枚の耐久性試
験では、定着不良は1枚も発生しなかった。
【0107】(実施例2)マグネタイト粒子を用い、上
述したようにコーティング、硬化を行ない、実施例2用
のキャリア2を得た。前記キャリア2 95部とトナー
A 5部とを混合し二成分現像剤を得た。この二成分現
像剤を(株)リコー製Imagio MF4570改造
機の現像部にセットした。耐久性試験は10万枚まで実
施し、そのときのトナースペント量、摩擦帯電量を測定
した。その結果を表2に記した。画質の木目細かさの面
で、実施例1よりも優れていた。
【0108】(比較例1)Cu−Zn系フェライト粒子
を用い、上述したようにコーティング、硬化を行ない、
比較例1用のキャリア3を得た。前記キャリア3 97
部とトナーA 3部とを混合し二成分現像剤を得た。こ
の二成分現像剤を(株)リコー製Imagio MF4
570改造機の現像部にセットした。耐久性試験は10
万枚まで実施し、そのときのトナースペント量、摩擦帯
電量を測定した。その結果を表2に記した。地汚れがひ
どく、きめ細かさの評価ができなかった。また、キャリ
ア1〜3の粒度分布を表3に記す。
【0109】
【表2】 *トナースペント量:10万枚の耐久性試験終了後の現
像剤をブローオフし、トナーだけ除去し、得られたキャ
リアをMEKで洗浄した。そのMEK 洗浄液を加熱
し、得られた固形分の重量を測定して、それをトナース
ペント重量とし、キャリアの全量に対してのwt%で表
わした。 *地肌汚れランク:地肌汚れを5段階にランク分けを
し、下記の評価ランクに従い、目視で判断した。ランク
5が最良である。ランク3.5が許容レベルを表わし、
ここでいうランク3.5とは、目視の結果、3と4の間
のレベルだと思われるものを表わし、そのレベルが実質
上問題がないレベルである。 (5) 地肌汚れなし (4) 注意して見ると、地肌汚れが確認できるレベル (3) 部分的に地肌汚れが確認できるレベル (2) 全面的にうっすらと地肌汚れが発生しているレ
ベル (1) 全面的にはっきりと地肌汚れが発生しているレ
ベル
【0110】
【表3】
【0111】 (実施例3) ・ポリエステル樹脂(B) 80部 ・スチレンメチルアクリレート 20部 ・マグネタイト微粒子 30部(21.3wt%) ・カーボンブラック (個数平均0.05μm) 5部 ・低分子量ポリプロピレン 5部 ・含金属アゾ化合物 1部 以上をヘンシェルミキサーにより十分予備混合し、2軸
式押出し機で溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用いて
約1〜2mm程度に粗粉砕し、次いでエアージェット方
式による微粉砕機で微粉砕した。得られた微粉砕物を多
分割分級装置で分級して本発明の粒度分布となるように
2〜8μmを選択し、磁性着色剤含有樹脂粒子を得た。
このトナーの数平均分子量(Mn)は2,400、分子
量1,000以下の分子の割合は53個数%であった。
【0112】この粒子に、親水性のアナターゼ型チタニ
ア微粒子(粒径0.05μm、BET120m/g)
を水系中で混合攪拌しながら、n−C−Si(O
CH を水系中に分散させ、加水分解しながらチタ
ニア微粒子に対して、固型分で20重量%となるよう
に、かつ粒子が合一しないように添加混合し、乾燥・解
砕して、得られた疎水化度70%、平均粒径0.05μ
m、400nmにおける透過率60%のチタニア1.5
%をヘンシェルミキサーで混合し、トナーBとした。こ
のトナーBは重量平均粒径が5.90μm、粒径4μm
以下が16.8個数%、粒径5.04μm以下が46.
2個数%、粒径8μm以上が6.6体積%、粒径10.
08μm以上が1.0体積%であった。
【0113】上記トナーB 7部に対し、下記表4のキ
ャリアAを総量が100部になるように混合して現像剤
とした。このキャリアAは、下記表5に示すように、4
50部のSR2410と、5部のSH6020とからな
るコート材を、約1重量%コートしたコーティングキャ
リアであった。表4には、キャリアAのほか、後記する
実施例3〜10および比較例2〜4で使用したキャリア
B〜Hの粒度分布およびフェライト芯剤の組成が示され
ている。また、下記表5には、それぞれのキャリアの磁
気特性およびキャリア形状が併記されている。なお、表
4において、例えば「+88μm(%)」は、粒径が8
8 μm以上のキャリア粒子の含有率を表わし、「−2
2μm(%)」は、粒径が22μmより小さいキャリア
粒子の含有率を表わしている。
【0114】
【表4】
【0115】
【表5】
【0116】上記現像剤を用いて、リコー製複写機MF
−200改造機(1.現像器のスクリュー形状を一部改
造。2.現像スリーブに現像主極960ガウス(0.9
6×10μT)を持つ5極構成のマグネットローラー
を内蔵。3.定着温度を通常より30℃低めに設定。)
を用いて、23℃・60%の温湿度環境下で試験した
(現像条件:現像バイアス−600v)。その結果、1
万枚の耐刷試験後でも画像のきめ細かさに優れた、画像
濃度が1.5〜1.6の画像が安定して得られ、現像剤
濃度制御も良好で安定したものであった。さらに、23
℃・5%、30℃・80%の条件で同様に画出しを行な
ったところ、良好な結果が得られた。画質面でも実施例
2より木目細かい画質が得られた。なお、上記画像出し
試験では、定着不良は1枚も発生していなかった。
【0117】(実施例4)キャリアとして、実施例3の
キャリアAに代えて、芯材だけを変更したキャリアBを
用いた以外は実施例3と同様に画出しを行なったとこ
ろ、良好な結果が得られた。
【0118】(実施例5)キャリアとして、実施例3の
キャリアAに代えて、芯材だけを変更したキャリアCを
用いた以外は実施例3と同様に画出しを行なったとこ
ろ、実施例3、4に比べて1万枚複写後の画像において
やや画質のきめ細かさの点で劣るが良好な結果が得られ
た。
【0119】(実施例6)トナーとして、実施例3のカ
ーボンブラックに代えて、フタロシアニン顔料を使用し
たトナー(トナーC。ただし、重量平均粒径が6.11
μm、粒径4μm以下が25.0個数%、粒径5.04
μm以下が53.1個数%、粒径8μm以上が10.7
体積%、粒径10.08μm以上が1.4体積%)と、
上記表4のキャリアBを使用する以外は実施例3と同様
に画出しを行なったところ、良好な結果が得られた。
【0120】(実施例7)iso−C−Si(O
CH25重量%を使用したチタニア微粒子(疎水
化度65%、平均粒径0.05μm、400nmにおけ
る光透過率65%)を使用する以外は実施例3と同様に
してトナーDを得、上記表4のキャリアBと組合せて実
施例3と同様に画出しを行なったところ、良好な結果が
得られた。
【0121】(比較例2)キャリアとして、表4のキャ
リアDをキャリアAの代わりに用いる以外は実施例3と
同様に画出しを行なったところ、1万枚の複写において
地肌汚れが顕著となりNGとなった。その時点の現像剤
の帯電量を測定したところ、逆帯電トナーが多くなって
いた。また、摩擦帯電量は小さかった。
【0122】(実施例8)キャリアとして、表4のキャ
リアEをキャリアAの代わりに用いる以外は実施例3と
同様に画出しを行なったところ、若干画像に濃度ムラを
生じた他、1万枚複写後の画像濃度もおよそ0.1低下
する傾向が見られたが、ほぼ良好な結果が得られた。
【0123】(実施例9)表4のキャリアFをキャリア
Aの代わりに用いる以外は実施例3と同様に画出しを行
なったところ、初期は良好な画像が得られたが、1万枚
耐刷後に画像濃度がおよそ0.2低下したこと以外は特
に問題なかった。
【0124】(比較例3)実施例3においてチタニアを
使用しない以外は実施例3と同様に画出しを行なった
が、23℃・60%の条件では地肌汚れが劣化し、トナ
ー飛散も生じてしまった。
【0125】(実施例10)表4のキャリアGをキャリ
アAの代わりに用いる以外は実施例3と同様に画出しを
行なったところ、画質のきめ細かさの点では実施例3と
同等レベルであったが、特殊原稿(キャリア引きが出や
すい原稿)を使用時に軽度のキャリア引きが現われたこ
と以外は特に問題はなかった。
【0126】(比較例4)表4のキャリアHをキャリア
Aの代わりに用いる以外は実施例3と同様に画出しを行
なった。初期は画質のきめ細かさの点では実施例3と同
等レベルであったが、キャリア引きが多く、画像上に白
いヌケの部分が多く存在した。1万枚の複写において地
肌汚れが顕著となりNGとなった。その時点の現像剤の
帯電量を測定したところ、逆帯電トナーが多くなってい
た。また、摩擦帯電量は小さかった。
【0127】
【表6】
【0128】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明から明らか
なように、本発明の二成分現像剤は、低温定着トナーを
使用した二成分現像剤において、キャリア表面へのトナ
ースペントが少なく、摩擦帯電性の安定した、摩擦帯電
量が充分なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いた現像剤の流動度測定装置の正面
図である。
【図2】図1の装置を構成するロートの説明図であっ
て、(a)は平面図、(b)は一部を断面で示した正面
図である。
【図3】本発明に関する画像形成装置の一例を示した図
である。
【図4】本発明の電子写真用現像剤を充填した容器及び
その容器を搭載した画像形成装置を示した図である。
【符号の説明】
1 流動度測定装置 11 ロート 11a 試料流出口 12 支持アーム 13 支持棒 14 固定用ねじ 15 支持台 30 感光体 31 現像スリーブ 32 パドル 33 Tセンサ 34 搬送スクリュー 35 圧抜きフィルタ 36 ドクタブレード 101 現像部 102 現像剤収納容器 103 現像剤送流手段 104 現像ハウジング 105 攪拌スクリュー 106 攪拌スクリュー 107 現像ローラ 108 感光体 109 ドクターブレード 123 現像剤受入口 124 接続部材 125 フィルター 126 キャップ D 現像剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 康敬 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 中井 洋志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 樋口 博人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 長谷川 久美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 杉山 明美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鈴木 政則 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 杉山 恒心 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 AA08 BA00 BA06 BA15 CB07 EA02 EA05 EA06 EA10 FA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも樹脂と着色剤を含有し、外添
    剤を付与したトナーとキャリアからなる二成分現像剤で
    あって、該トナーの数平均分子量(Mn)が3,000
    以下であり、分子量1,000以下の分子が40個数%
    以上であり、該キャリアが下記一般式(1)を満たすこ
    とを特徴とする二成分現像剤; 【数1】 3,000,000≦σ1000×Dc≦20,000,000…(1) (σ1000は1,000エルステッド中のキャリアの
    磁化(emu/g)、Dcはキャリアの体積平均粒径
    (μm)を表わす)。
  2. 【請求項2】 該キャリアの体積平均粒径(Dc)が6
    0μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の二
    成分現像剤。
  3. 【請求項3】 前記トナーは磁性トナーであって、重量
    平均粒径が3〜7μmであり、5.04μm以下の粒径
    を有するトナーが40個数%より多く含有され、4μm
    以下の粒径を有するトナーが10〜70個数%含有さ
    れ、8μm以上の粒径を有するトナーが2〜20体積%
    含有され、10.08μm以上の粒径を有するトナーが
    6体積%以下含有されていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の二成分現像剤。
  4. 【請求項4】 前記キャリアは、体積平均粒径が15〜
    45μmであり、22μmより小さいキャリア粒子が1
    〜20%であり、16μmより小さいキャリア粒子が3
    %以下であり、62μm以上のキャリア粒子が2〜15
    %であり、88μm以上のキャリア粒子が2%以下であ
    ることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1に記載の
    二成分現像剤。
  5. 【請求項5】 前記キャリアの1000エルステッドの
    印加磁場に対する飽和磁化が40〜120emu/gで
    あり、かつ残留磁化が10emu/g以下であり、保磁
    力が60エルステッド以下であることを特徴とする請求
    項1乃至4の何れか1に記載の二成分現像剤。
  6. 【請求項6】 前記現像剤の流動度が25〜55(秒/
    50g)であることを特徴とする請求項1乃至5の何れ
    か1に記載の二成分現像剤。
  7. 【請求項7】 前記外添剤が、平均粒径が0.01〜
    0.2μm、疎水化度が20〜98%、400nmにお
    ける光透過率が40%以上のチタニア微粒子であること
    を特徴とする請求項1乃至6の何れか1に記載の二成分
    現像剤。
  8. 【請求項8】 前記キャリアは、平面画像で判断した場
    合の長径(X)と短径(Y)との比率が平均で0.6〜
    1.0であるキャリア形状を有することを特徴とする請
    求項1乃至7の何れか1に記載の二成分現像剤。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の何れか1に記載の二成
    分現像剤を充填したことを特徴とする容器。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の容器を装填したこと
    を特徴とする画像形成装置。
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