JP2002122937A - 映像表示装置および電子機器 - Google Patents

映像表示装置および電子機器

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JP2002122937A
JP2002122937A JP2000315097A JP2000315097A JP2002122937A JP 2002122937 A JP2002122937 A JP 2002122937A JP 2000315097 A JP2000315097 A JP 2000315097A JP 2000315097 A JP2000315097 A JP 2000315097A JP 2002122937 A JP2002122937 A JP 2002122937A
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JP
Japan
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housing
opening
ventilation
display device
image display
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Application number
JP2000315097A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Nishiyoku
信彦 二色
Nobuaki Higuchi
信明 樋口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音を抑制しつつ、必要な冷却効率を得るこ
とができる映像表示装置および電子機器を提供する。 【解決手段】 投影型映像表示装置1は、構成部品を収
容した筐体100と、この筐体100に空気を取り込む
ための通風部50とを備えている。通風部50は、底板
51と側板52,53,54,55とを備えており、そ
れぞれ、開口部51Aと開口部52A,53A,54
A,55Aとを有している。通風部50は、筐体100
から外部に突出した突出位置と、筐体100内に退避し
た退避位置との間で移動可能に構成されている。通風部
50が突出位置にあるときには、開口部51A〜55A
が全て筐体100の外部に突出し、これら開口部51A
〜55Aの全てを介して空気の取り込みができるように
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば冷却のため
の開口部を備えた映像表示装置および電子機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、映像表示装置(例えば投影型映
像表示装置)などの電子機器には、光源ランプや液晶表
示パネルなど、熱を発生する構成部品が存在する。この
ような熱を発生する構成部品を冷却するため、従来よ
り、電子機器には、外部の空気を取り込むための開口部
および送風のためのファンが設けられている。開口部に
は、空気中の塵、埃などを電子機器の内部に侵入させな
いよう、フィルタが取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、投影型映像表示
装置などにおいては、投影出力の向上に伴って、冷却能
力の向上が求められており、ファンの風量は増加する傾
向にある。しかしながら、開口部に設けられているフィ
ルタのため圧力損失が大きく、必要な冷却能力を得るた
めにはファンの回転数を大きくしなければならないこと
から、騒音が発生するという問題がある。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、騒音を抑制しつつ、必要な冷却能力
を得ることができる映像表示装置および電子機器を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による映像表示装
置は、映像を表示する映像表示手段と、この映像表示手
段を収容する筐体と、この筐体に空気を取り込むためま
たは筐体から空気を排出するために設けられ、開口面積
を有する開口部と、この開口部に設けられたフィルタと
を有する通風手段と、通風手段における開口部の開口面
積を変化させる変化手段とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0006】本発明による他の映像表示装置は、映像を
表示する映像表示手段と、この映像表示手段を収容する
筐体と、この筐体に空気を取り込むためまたは筐体から
空気を排出するために設けられ、開口面積を有する開口
部と、この開口部に設けられたフィルタとを有すると共
に、筐体の外側に突出した形状を有する通風手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0007】本発明による電子機器は、構成部品と、こ
の構成部品を収容する筐体と、この筐体に空気を取り込
むためまたは筐体から空気を排出するために設けられ、
開口面積を有する開口部と、この開口部に設けられたフ
ィルタとを有する通風手段と、通風手段における開口部
の開口面積を変化させる変化手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0008】本発明による他の電子機器は、構成部品
と、この構成部品を収容する筐体と、この筐体に空気を
取り込むためまたは筐体から空気を排出するために設け
られ、開口面積を有する開口部と、この開口部に設けら
れたフィルタとを有すると共に、筐体の外側に突出した
形状を有する通風手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0009】本発明による映像表示装置または電子機器
では、通風手段の開口部を通して筐体の内部に空気が流
入し、映像表示手段または構成部品が冷却される。さら
に、通風手段の開口面積が可変であるため、映像表示装
置または電子機器の使用時において開口面積を大きくす
るようにすれば、通風手段における圧力損失が低減さ
れ、それだけファンなどの回転数は小さくて済む。これ
により、冷却能力は維持されつつ、騒音が抑制される。
【0010】本発明による他の映像表示装置または他の
電子機器では、通風手段の開口部を介して、筐体内部に
空気が流入し、映像表示手段または構成部品が冷却され
る。さらに、通風手段が筐体から突出した形状を有して
いるため、通風手段が平面形状である場合に比べて開口
面積が大きく、圧力損失が低減されることから、ファン
などの回転数は小さくて済む。これにより、冷却能力は
維持されつつ、騒音が抑制される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0012】<映像表示装置の構造>図1は、本発明の
一実施の形態に係る映像表示装置としての投影型映像表
示装置の構成を表す図である。この投影型映像表示装置
(以下、単に映像表示装置とする。)1は、それぞれ液
晶表示パネルよりなる3枚の液晶ライトバルブ24B,
24G,24Rを用いてカラー映像を形成し、装置外部
に置かれたスクリーン27に投影するようになってい
る。この映像表示装置1は、例えば直方体形状のハウジ
ング100の内部に、以下に説明する光学部品を収容し
たものである。
【0013】映像表示装置1は、まず、光源として、ほ
ぼ平行な白色光を発するランプユニット10を備えてい
る。ランプユニット10は、カラー画像表示に必要とさ
れる、赤色光、青色光および緑色光を含んだ白色光を発
するようになっている。このランプユニット10は、白
色光を発する発光体10Aと、発光体10Aから発せら
れた光を反射、集光する凹面鏡10Bとを含んで構成さ
れている。発光体10Aとしては、例えば、ハロゲンラ
ンプ、メタルハライドランプまたはキセノンランプ等が
使用される。凹面鏡10Bは、集光効率が良い形状であ
ることが望ましく、例えば回転楕円面鏡や回転放物面鏡
等の回転対称な面形状となっている。
【0014】映像表示装置1は、また、ランプユニット
10からの射出光の方向に沿って、UV(紫外線)/I
R(赤外線)カットフィルタ11と、フライアイレンズ
12,13と、集光レンズ14と、全反射ミラー15と
を備えている。UV/IRカットフィルタ11は、ラン
プユニット10から発せられた白色光に含まれる紫外お
よび赤外領域の光を除去する機能を有している。フライ
アイレンズ12,13は、UV/IRカットフィルタ1
1を透過した光を拡散させて光の照度分布を均一化する
機能を有している。全反射ミラー15は、UV/IRカ
ットフィルタ11、フライアイレンズ12,13および
集光レンズ14を介して入射した光を約90度偏向して
反射するようになっている。
【0015】全反射ミラー15によって反射された光束
の光路には、Bダイクロイックミラー16が設けられて
いる。Bダイクロイックミラー16は、全反射ミラー1
5からの反射光を、青色光LBと、その他の色光とに分
離する機能を有している。
【0016】Bダイクロイックミラー16によって分離
された青色光LBの光路に沿って、全反射ミラー17
と、集光レンズ23Bと、B液晶ライトバルブ24Bと
が順に設けられている。全反射ミラー17は、Bダイク
ロイックミラー16によって分離された青色光LBを、
B液晶ライトバルブ24Bに向けて反射するようになっ
ている。集光レンズ23Bは、Bダイクロイックミラー
16によって反射された青色光LBを、B液晶ライトバ
ルブ24Bに集光するようになっている。B液晶ライト
バルブ24Bは、全反射ミラー17および集光レンズ2
3Bを介して入射した青色光LBを、画像信号に応じて
空間的に変調する機能を有している。
【0017】Bダイクロイックミラー16によって分離
された他の色光(緑色光および赤色色)の光路に沿っ
て、Gダイクロイックミラー18が設けられている。G
ダイクロイックミラー18は、入射した光を、緑色光L
Gと赤色光LRとに分離する機能を有している。
【0018】Gダイクロイックミラー18によって分離
された緑色光LGの光路に沿って、集光レンズ23G
と、G液晶ライトバルブ24Gとが順に設けられてい
る。集光レンズ23Gは、Gダイクロイックミラー18
によって分離された緑色光LGを、G液晶ライトバルブ
24Gに集光するようになっている。G液晶ライトバル
ブ24Gは、集光レンズ23Gを介して入射した緑色光
LGを、画像信号に応じて空間的に変調する機能を有し
ている。
【0019】Gダイクロイックミラー18によって分離
された赤色光LRの光路に沿って、リレーレンズ19
と、全反射ミラー20と、リレーレンズ21と、全反射
ミラー22と、集光レンズ23Rと、R液晶ライトバル
ブ24Rとが順に設けられている。全反射ミラー20
は、Gダイクロイックミラー18によって分離され、リ
レーレンズ19を介して入射した赤色光LRを、全反射
ミラー22に向けて反射するようになっている。全反射
ミラー22は、全反射ミラー20によって反射され、リ
レーレンズ21を介して入射した赤色光LRを、R液晶
ライトバルブ24Rに向けて反射するようになってい
る。R液晶ライトバルブ24Rは、全反射ミラー22に
よって反射され、集光レンズ23Rを介して入射した赤
色光LRを、画像信号に応じて空間的に変調する機能を
有している。
【0020】青色光LB、緑色光LGおよび赤色光LR
の光路が交わる位置には、3つの色光LB、LG,LR
を合成する機能を有したダイクロイックプリズム25が
設けられている。ダイクロイックプリズム25は、3つ
の入射面25B,25G,25Rと、1つの出射面25
Tとを有している。入射面25Bには、B液晶ライトバ
ルブ24Bから出射された青色光LBが入射するように
なっている。入射面25Gには、G液晶ライトバルブ2
4Gから出射された緑色光LGが入射するようになって
いる。入射面25Rには、R液晶ライトバルブ24Rか
ら出射された赤色光LRが入射するようになっている。
ダイクロイックプリズム25は、入射面25B,25
G,25Rに入射した3つの色光を合成して出射面25
Tから出射するようになっている。
【0021】図2は、ダイクロイックプリズム25の周
囲における各液晶ライトバルブ24B,24G,24R
の配置を拡大して表すものである。B液晶ライトバルブ
24Bの入射側(ダイクロイックプリズム25と反対の
側)には、B液晶ライトバルブ24Bへの入射光を偏光
する入射側偏光板240が設けられている。B液晶ライ
トバルブ24Bの出射側(ダイクロイックプリズム25
側)には、B液晶ライトバルブ24Bからの出射光を偏
光する出射側偏光板243が設けられている。同様に、
G液晶ライトバルブ24Gの入射側には入射側偏光板2
41が設けられており、出射側には出射側偏光板244
が設けられている。R液晶ライトバルブ24Rの入射側
には、入射側偏光板242が設けられており、出射側に
は出射側偏光板245が設けられている。これら入射側
偏光板240〜242および出射側偏光板243〜24
5は、図示しないガラス基板などによりそれぞれ支持さ
れている。なお、入射側偏光板240〜242および出
射側偏光板243〜245は、図1では省略されてい
る。
【0022】図1に示したように、ダイクロイックプリ
ズム20の出射面20Tに隣接して、このダイクロイッ
クプリズム20で合成された光をスクリーン27上に投
影する投影レンズ26が設けられている。
【0023】この映像表示装置1では、ランプユニット
10から出射された白色光が、Bダイクロイックミラー
16およびGダイクロイックミラー18によってBGR
の3色光に分離され、これらの各色光がそれぞれB液晶
ライトバルブ24B、G液晶ライトバルブ24Gおよび
R液晶ライトバルブ24Rを透過する際に各色用の画像
信号に応じた空間強度変調を受け、これらの変調を受け
た各色画像がダイクロイックプリズム25によって1つ
に合成され、投影レンズ26によってスクリーン27に
カラー画像として投影されるようになっている。ここ
で、映像表示装置1においてランプユニット10から投
影レンズ26に至る部分は、本発明における「映像表示
手段」の一具体例に対応する。
【0024】図3および図4は、映像表示装置1の外観
形状を表すものである。図3に示したように、映像表示
装置1は、ほぼ直方体形状のハウジング100を有して
おり、その一つの面(以下、底面101とする)を下に
してテーブルなどの上に置かれるようになっている。以
下の説明では、映像表示装置1の底面101側を「下
側」とし、底面101と反対の側を「上側」とする。な
お、図3および図4は、テーブル(図示せず)などの上
に置かれた映像表示装置1を斜め下方から見た状態を表
すものである。
【0025】ハウジング100において、投影レンズ2
6が設けられた側の面(以下、前面102とする)は、
フロントカバー30によって覆われている。このフロン
トカバー30は、ハウジング100の底面101の前端
縁に沿って設けられた支軸31を中心として回動可能に
設けられている。フロントカバー30は、図4に示した
ようにハウジング100の前面102を開放する開放位
置と、図3に示したようにハウジング100の前面10
2を覆う閉鎖位置との間で回動可能になっている。フロ
ントカバー30が閉鎖位置にあるときには、ハウジング
100とフロントカバー30とがほぼ直方体形状を構成
し、映像表示装置1の携帯または保管がしやすいように
なる。なお、フロントカバー30には、映像表示装置1
を携帯する際に使用する図示しないハンドルが設けられ
ている。以下の説明では、ハウジング100のフロント
カバー30側を「前方」とし、フロントカバー30とは
反対の側を「後方」とする。
【0026】図4に示したように、フロントカバー30
が開放位置にあるときには、投影レンズ26が外部に露
出され、スクリーン27(図1)への映像の投影が可能
になる。さらに、フロントカバー30が開放位置にある
ときには、このフロントカバー30の一部がハウジング
100の底面101よりも下側に突出し、後述する可動
脚60と共に、ハウジング100を所定の高さで支持す
るようになっている。ここで、フロントカバー30は、
本発明における「開閉手段」の一具体例に対応する。
【0027】ハウジング100の底面101の後方に
は、回動可能な可動脚60が設けられている。可動脚6
0は、互いに平行に延びる長尺部材である一対のサイド
バー61と、この一対のサイドバー61のそれぞれの長
手方向端部を連結するクロスバー62とを有している。
ハウジング100の底面101には、可動脚60を収容
するための凹部103が形成されている。可動脚60の
一対のサイドバー61は、それぞれの長手方向端部(ク
ロスバー62側とは反対の端部)において、凹部103
に設けられた一対の支軸104(図4では、一点鎖線で
示す)により回動可能に支持されている。これにより、
可動脚60は、図4に示したように底面101よりも下
方に突出した突出位置(第1の位置)と、図3に示した
ように凹部103に収容された収容位置(第2の位置)
との間で回動するようになっている。可動脚60が突出
位置にあるときには、フロントカバー30と共に、ハウ
ジング100を所定の高さで支持するようになってい
る。
【0028】ハウジング100の底面101には、液晶
ライトバルブ24B,24G,24Rおよびその各偏光
板240〜245を冷却するための空気をハウジング1
00の内部に取り込むための開口部を有する通風部50
が設けられている。この通風部50は、図2に示したダ
イクロイックプリズム25,液晶ライトバルブ24B,
24G,24Rおよびその各偏光板240〜245の下
側に位置しており、通風部50から取り込まれた空気が
液晶ライトバルブ24B,24G,24Rおよびその各
偏光板240〜245に吹き付けられるようになってい
る。ここで、通風部50は、本発明における「通風手
段」の一具体例に対応する。
【0029】図5は、通風部50の構造を分解して表す
ものである。通風部50は、底面101(図4)と平行
でかつほぼ正方形形状を有する底板51と、この底板5
1の4つの辺に対して垂直に形成された4つの側板5
2,53,54,55とを有している。底板51には、
例えば長方形形状の複数の開口部51Aが形成されてお
り、この開口部51Aには、フィルタ51Bが取り付け
られている。同様に、側板52,53,54,55に
は、それぞれ複数の開口部52A,53A,54A,5
5Aが形成されており。これら開口部52A,53A,
54A,55Aには、それぞれフィルタ52B,53
B,54B,55Bが取り付けられている。フィルタ5
1B〜55Bは、底板51および側板52〜55のそれ
ぞれに、内側から貼り付けられているものとする。な
お、フィルタ51B〜55Bは、図5に示したように互
いに一体になっていてもよいし、互いに分離されていて
もよい。フィルタ51B〜55Bは、通風部50を通し
て塵などがハウジング100の内部に侵入しないように
するためのものである。
【0030】通風部50は、図4に示したようにハウジ
ング100の外部に突出した突出位置と、図3に示した
ようにハウジング100の内部にほぼ退避した退避位置
との間で移動可能に構成されている。通風部50を突出
および退避させるための構成については、後述する。
【0031】なお、ハウジング100の側面には、ハウ
ジング100の内部の空気を排気するための排気口10
5が形成されている。この排気口105には、フィルタ
は設けられていない。なお、排気口105に隣接して、
排気専用のファンを設けてもよい。
【0032】図6および図7は、映像表示装置1の断面
構造を表すものであり、通風部50が退避位置および突
出位置にある状態をそれぞれ表している。ハウジング1
00の内部において、ダイクロイックプリズム25と通
風部50との間には、ファン90が設けられている。フ
ァン90は、いわゆる軸流ファンにより構成されてお
り、図6では一点鎖線で示す回転軸91の周りに回転す
る回転羽根92を有し、その回転軸91と平行な方向に
空気を送り出すようになっている。ファン90におい
て、回転羽根92およびその回転羽根92を回転させる
ためのモータ(図示せず)は、ほぼ直方体形状のケース
93に収容されている。このケース93は、ハウジング
100に設けられた図示しない支持部材によって支持さ
れている。
【0033】ファン90は、その回転軸91がダイクロ
イックプリズム25に向くよう配置されており、これに
より、ファン90は、通風部50を介して取り込んだ空
気をダイクロイックプリズム25の周辺に位置する液晶
ライトバルブ24B,24G,24Rおよびその各偏光
板240〜245に吹き付け、これらを冷却するように
なっている。なお、図6および図7では、液晶ライトバ
ルブはG液晶ライトバルブ24Gのみ示し、偏光板はG
液晶ライトバルブ24Gの入射側偏光板241および出
射側偏光板244のみ示す。
【0034】図6に示したように通風部50が退避位置
にあるときには、その底板51はハウジング100の底
面101とほぼ同一の面内にあり、各側板52〜55は
ハウジング100の内部にある。一方、図7に示したよ
うに通風部50が突出位置にあるときには、その底板5
1および各側板52〜55は全てハウジング100の外
部に突出している。
【0035】図6に示したように通風部50が退避位置
にあるときには、側板52〜55がハウジング100内
に位置しているため、底板51の開口部51A(図5)
からしか、ハウジング100内への空気の取り込みがで
きない。これに対し、図7に示したように通風部50が
突出位置にあるときには、底板51および側板52〜5
5が全てハウジング100外に突出しているため、底板
51の開口部51Aのほか、側板52〜55の開口部5
2A〜55A(図5)を介した空気の取り込みが可能に
なる。
【0036】ここでは、通風部50を突出させ、底板5
1の開口部51A(図5)のほか、側板52〜55の開
口部52A〜55A(図5)を介して空気を取り込むよ
うにすることにより、空気を取り込む全開口面積を大き
くし、これにより通風部50における圧力損失を低減す
るようになっている。これにより、冷却能力を損なうこ
となく、ファン90の回転数を低下させ、騒音を抑制す
るようになっている。また、映像表示装置1を使用して
いないときには、通風部50を図6に示したようにハウ
ジング100内に退避させておくことにより、映像表示
装置1の携帯および保管がしやすくなるようになってい
る。
【0037】さらに、通風部50が突出位置にあるとき
に、通風部50とファン90との距離が大きくなるよう
にすることにより、ファン90によって取り込まれる空
気がファン90の近傍の物体と接触することにより発生
する、いわゆる「風切り音」の発生を防止するようにな
っている。
【0038】ここで、通風部50の突出および退避動作
は、使用者によるフロントカバー30の開閉動作と連動
している。以下に、フロントカバー30の開閉動作と通
風部50の突出および退避動作とを連動させるための構
成について説明する。
【0039】図8および図9は、フロントカバー30の
開閉動作と通風部50の突出および退避動作とを連動さ
せるため構成を表すものである。図8に示したように、
フロントカバー30の支軸31に近い側において、ハウ
ジング100に対向する部位(対向部とする。)30A
には、ハウジング100に向かって突出するアーム29
が設けられている。一方、ハウジング100には、この
アーム29に係合する回動可能なリンクレバー40が回
動可能に設けられている。リンクレバー40は、一方向
に長く延びる長尺部材であって、その長手方向中央部に
は、その長手方向に延びる溝41を有している。リンク
レバー40は、この溝41において、図示しない固定部
材に固定された支持ピン44に摺動可能に係合してい
る。
【0040】リンクレバー40は、さらに、長手方向両
端部に第1係合ピン42および第2係合ピン43を有し
ており、そのうち、第1係合ピン42は、フロントカバ
ー30のアーム29に形成された係合孔28に係合して
いる。これにより、フロントカバー30が支軸31を中
心として回動すると、フロントカバー30に取り付けら
れたアーム29も支軸31を中心として回動し、このア
ーム29に第1係合ピン42を介して係合するリンクレ
バー40は、溝41において支持ピン44と摺動しなが
ら、支持ピン44の周りを回動するようになっている。
【0041】ハウジング100には、図示しない案内部
材によって上下方向に移動可能に案内されているブロッ
ク形状の移動体45が設けられている。この移動体45
は、連結バー47を介して、通風部50に固定されてお
り、通風部50と一体的に移動できるようになってい
る。移動体45は、さらに、前後方向に延びるガイド溝
46を有しており、このガイド溝46においてリンクレ
バー40の第2係合ピン43と係合している。これによ
り、リンクレバー40が支持ピン44の周りを回動する
と、移動体45は、ガイド溝46において第2係合ピン
43と摺動しながら、上下方向に移動するようになって
いる。
【0042】すなわち、使用者がフロントカバー30を
閉鎖位置から開放位置まで回動させると、フロントカバ
ー30と共にアーム29が図8および図9における反時
計回り方向に回動し、これに伴い、リンクレバー40が
支持ピン44を中心として時計回り方向に回動するよう
になっている。このリンクレバー40の回動によって、
移動体45が下方に移動し、図9に示したように、通風
部50が退避位置から突出位置に移動する。一方、使用
者がフロントカバー30を閉鎖位置まで回動させると、
フロントカバー30と共にアーム29が図8および図9
における時計回り方向に回動し、これに伴い、リンクレ
バー40が支持ピン44を中心として反時計回り方向に
移動するようになっている。このリンクレバー40の回
動によって、移動体45が上方に移動し、通風部50が
突出位置から退避位置に移動する。このようにして、使
用者によるフロントカバー30の開閉動作と連動して、
通風部50の突出および退避動作が行われる。
【0043】ここで、通風部50を突出および退避させ
るための構成(アーム29,リンクレバー40,移動体
45など)は、本発明における「変化手段」の一具体例
に対応する。なお、通風部50の突出および退避動作を
フロントカバー30の開閉動作と連動させる代わりに、
専用の操作部材などを設けてもよい。
【0044】本実施の形態では、さらに、フロントカバ
ー30を開放する動作と連動して、可動脚60が突出す
るようになっている。以下、フロントカバー30の開閉
動作と可動脚60の突出動作とを連動させる構成につい
て説明する。
【0045】図10は、フロントカバー30を開放する
動作と可動脚60の突出動作とを連動させる構成を表す
ものである。可動脚60は、ハウジング100の凹部1
03に取り付けられたトーションばね65によって、突
出位置に向けて付勢されている。ハウジング100の凹
部103には、さらに、収容位置にある可動脚60のサ
イドバー61に当接するストッパ66が設けられてい
る。可動脚60のサイドバー61のハウジング100側
の面には、後述するロック部材によって係止される、例
えば環状のフック部材64が突出形成されている。
【0046】ハウジング100の内側において、凹部1
03のやや前方には、可動脚60をトーションばね65
の弾性力に抗して収容位置で係止するロック部材70が
設けられている。このロック部材70は、ハウジング1
00の内側において、前後方向(すなわち、フロントカ
バー30に対して接近および離間する方向)に長く延び
た形状を有しており、前後方向に所定量移動可能に設け
られている。ロック部材70は、その移動範囲の後端位
置(ロック位置とする)において、後端部70が凹部1
03内に突出し、可動脚60のフック部材64に係合す
るようになっている。
【0047】ロック部材70を移動させるため、凹部1
03からハウジング100の前面102まで延びるロッ
ド75が設けられている。ロッド75の前端部76は、
ハウジング100の前面102(図1)に突出してお
り、閉鎖位置にあるフロントカバー30の対向部30A
に当接するようになっている。ロッド75の後端部に
は、図示しない案内部材によって前後方向に移動可能に
支持されたブロック状部材であるスライド体80が設け
られている。スライド体80は、図示しない第1のコイ
ルばねにより、前方に(すなわち、フロントカバー30
に向けて)付勢されている。ロッド75は、ロック部材
70の前端部に形成された係合孔71に係合しており、
ロック部材70と一体として移動するようになってい
る。
【0048】なお、ロック部材70に設けられた係合孔
71とロッド75との間には、所定の隙間が設けられて
おり、ロッド75に対してロック部材70が前後方向に
所定量だけ相対移動しうるようになっている。さらに、
ロック部材70は、図示しない第2のコイルばねによ
り、後方に付勢されている。これは、可動脚60を収容
位置に戻したのちに、ロック部材70によって再び係止
できるようにするためである。ロック部材70の後端部
の下側には、可動脚60を突出位置から収容位置まで回
動する際に可動脚60のフック部材64が当接するテー
パ面70Aが形成されている。
【0049】これにより、フロントカバー30が閉鎖位
置にあるときには、図10(A)に示したように、ロッ
ド75がフロントカバー30によって後方に付勢されて
おり、ロック部材70は可動脚60のフック部材64に
係合している。この状態では、可動脚60は、トーショ
ンばね65の弾性力に抗して凹部103内で係止されて
いる。一方、図10(B)に示したように、使用者がフ
ロントカバー30を回動させ、ハウジング100の前面
を開放すると、フロントカバー30の対向部30Aがロ
ッド75の先端部76から離間するため、ロッド75は
図示しない第1のコイルばねの付勢力により前方に移動
する。ロッド75が前方に移動すると、ロッド75と共
にロック部材70も前方に移動し、可動脚70のフック
部材64から離間する。これにより、ロック部材75に
よる係止が解除された可動脚60は、トーションばね6
5の弾性力によって突出位置まで回動する。
【0050】なお、図10(B)に示した状態から、可
動脚60を凹部103内で再び係止するためには、フロ
ントカバー30を閉鎖位置まで手動で回動させたあと、
可動脚60を収容位置まで手動で回動させる。フロント
カバー30を閉鎖位置まで回動させると、フロントカバ
ー30に当接付勢されたロッド75と共にロック部材7
0が後方に移動し、ロック位置に達する。この状態で、
可動脚60を収容位置に向けて回動させると、可動脚6
0のフック部材64がロック部材70のテーパ面70A
に当接し、ロック部材70を(第2のコイルばねの弾性
力に抗して)ロック位置から前方に一旦移動させる。可
動脚60がさらに回動して収容位置に納まると、ロック
部材70は図示しない第2のコイルばねにより後方に押
し戻されて再びロック位置に達し、フック部材64に再
び係合する。これにより、可動脚60は、ロック部材7
0により、凹部103内で再び係止される。
【0051】このようにして、使用者によるフロントカ
バー30の開閉動作と連動して、可動脚60の突出動作
が行われる。なお、フロントカバー30が開放位置にあ
り、可動脚60が突出位置にあるときには、ハウジング
100は、これらフロントカバー30および可動脚60
により、通風部50への空気の流入が円滑に行われる程
度の高さに支持される。
【0052】なお、映像表示装置1に電源を供給するた
めの電源端子部107はハウジング100の前面102
に形成されており、閉鎖位置にあるフロントカバー30
によって覆われるようになっている。これは、使用者
が、フロントカバー30を閉鎖したまま誤って電源投入
をしないようにするためのものである。
【0053】図11は、図1に示した映像表示装置1の
制御系を表すブロック図である。コントローラCは、例
えばコンピュータであり、映像表示装置1の全ての制御
を司るようになっている。コントローラCには、ハウジ
ング100の上面あるいは側面に設けられた電源スイッ
チ120からの電源投入信号が入力され、また、外部機
器121(他のコンピュータなど)からの液晶ライトバ
ルブ24B,24G,24Rに対する画像信号が入力さ
れるようになっている。コントローラCは、ランプユニ
ット10を点灯させるためのランプ電源122およびフ
ァン90を駆動させるためのファン電源123の電源投
入および遮断を行うと共に、外部機器121から入力さ
れた画像信号に応じて液晶ライトバルブ24B,24
G,24Rの表示制御を行うようになっている。
【0054】<映像表示装置の使用方法および動作>次
に、本実施の形態における映像表示装置1の使用方法お
よび動作を説明する。
【0055】映像表示装置1を使用する際には、使用者
は、まず、フロントカバー30を開放位置まで回動さ
せ、映像表示装置1の前面102を開放する。フロント
カバー30の開放位置への回動に伴い、図8および図9
に示したように、アーム29が回動し、リンクレバー4
0および移動体45を介して、通風部50が退避位置か
ら突出位置に移動する。これにより、通風部50の全開
口面積が大きくなり、かつ、通風部50とファン90と
の距離も長くなる。
【0056】また、フロントカバー30の回動により、
図10に示したように、フロントカバー30に前端76
が当接していたロッド75は、図示しない第1のコイル
ばねの付勢力により前方にスライドし、これによりロッ
ク部材70も前方に移動して、可動脚60のフック部材
64の係合が解除される。可動脚60は、トーションば
ね65の弾性力によって突出位置まで回動する。これに
より、ハウジング100は、可動脚60およびフロント
カバー30によってテーブル上で所定の高さで支持され
る。
【0057】ハウジング100の前面102が開放され
ると、使用者は、図示しない電源コードを電源端子部1
07に接続する。これにより、映像表示装置1への電力
の供給が可能になる。続いて、使用者が電源スイッチ1
20をオンすると、コントローラCは、まず、ランプ電
源122を投入する。これにより、ランプユニット10
の発光体10Aが点灯し、白色光を発する。コントロー
ラCは、さらに、外部機器121から入力された画像情
報に応じて、液晶ライトバルブ24B,24G,24R
の表示制御を開始する。
【0058】ランプユニット10から発せられた白色光
は、まず、UV/IRカットフィルタ11を透過するこ
とにより、紫外および赤外領域の光が除去される。UV
/IRカットフィルタ11を透過した光は、次に、フラ
イアイレンズ12,13を透過することにより、その照
度分布が均一化される。フライアイレンズ12,13を
透過した光は、次に、集光レンズ14を透過した後、全
反射ミラー15により約90度反射されたのち、Bダイ
クロイックミラー16に入射する。Bダイクロイックミ
ラー16に入射した光は、Bダイクロイックミラー16
の作用により、青色光LBと、その他の色光とに分離さ
れる。
【0059】Bダイクロイックミラー16によって分離
された青色光LBは、全反射ミラー17によって、B液
晶ライトバルブ24Bに向けて反射される。全反射ミラ
ー17によって反射された赤色光LBは、集光レンズ2
3Bを介してB液晶ライトバルブ24Bに入射する。B
液晶ライトバルブ24Bに入射した赤色光LBは、B液
晶ライトバルブ24Bにおいて、画像信号に応じて空間
的に変調された後、ダイクロイックプリズム25の入射
面25Bに入射する。一方、Bダイクロイックミラー1
6によって分離されたその他の色光は、次に、Gダイク
ロイックミラー18に入射し、ここで、緑色光LGと赤
色光LRとに分離される。Gダイクロイックミラー18
によって分離された緑色光LGは、集光レンズ23Gを
介してG液晶ライトバルブ24Gに入射する。G液晶ラ
イトバルブ24Gに入射した緑色光LGは、G液晶ライ
トバルブ24Gにおいて、画像信号に応じて空間的に変
調された後、ダイクロイックプリズム25の入射面25
Gに入射する。
【0060】Gダイクロイックミラー18によって分離
された赤色光LRは、リレーレンズ19を介して全反射
ミラー20に入射し、ここで、全反射ミラー22に向け
て反射される。全反射ミラー20によって反射された赤
色光LRは、リレーレンズ21を介して全反射ミラー2
2に入射し、ここで、R液晶ライトバルブ24Rに向け
て反射される。全反射ミラー22によって反射された赤
色光LRは、集光レンズ23Rを介してR液晶ライトバ
ルブ24Rに入射する。R液晶ライトバルブ24Rに入
射した赤色光LRは、R液晶ライトバルブ24Rにおい
て、画像信号に応じて空間的に変調された後、ダイクロ
イックプリズム25の入射面25Rに入射する。
【0061】ダイクロイックプリズム25に入射した3
つの色光LB,LG,LRは、ダイクロイックプリズム
25の作用により合成され、出射面25Tから投射レン
ズ26に向けて出射される。ダイクロイックプリズム2
5から出射された合成光は、投射レンズ26によって、
スクリーン27の前面側または背面側に投射され、スク
リーン27上に画像を形成する。
【0062】コントローラCは、ランプ電源122を投
入するのとほぼ同時に、ファン電源123を投入する。
これにより、ファン90が作動してハウジング100の
外部の空気を通風部50を介して取り込む。ファン90
によりハウジング100内に取り込まれた空気は、液晶
ライトバルブ24B,24G,24R、入射側偏光板2
40〜242および出射側偏光板243〜245にそれ
ぞれに吹き付けられ、これらを冷却する。液晶ライトバ
ルブ24B,24G,24R、入射側偏光板240〜2
42および出射側偏光板243〜245を冷却した空気
は、排気口105からハウジング100の外部に排出さ
れる。
【0063】使用者が電源スイッチ120をオフする
と、コントローラCは、ランプ電源122を遮断すると
共に、液晶ライトバルブ24B,24G,24Rの表示
制御も停止する。これにより、スクリーン27へのカラ
ー画像の投影が停止される。コントローラCは、ランプ
電源122の遮断ののち一定時間を経過すると、ファン
電源123を遮断し、これにより、ファン90の作動も
停止される。
【0064】そののち、使用者は、フロントカバー30
を閉鎖位置まで回動させる。これにより、図8および図
9に示したように、アーム29、リンクレバー40およ
び移動体45を介して通風部50がハウジング100内
に退避する。同時に、図10に示したように、フロント
カバー30がロッド75の先端部76に当接し、これを
後方に付勢するため、ロッド75が後方に移動する。ロ
ッド75と共に、ロック部材70も後方に移動し、ロッ
ク位置に達する。次いで、使用者は、可動脚60を収容
位置まで手動で回動させる。可動脚60が収容位置に向
けて回動すると、可動脚60のフック部材64がロック
部材70のテーパ部70Aに当接して、このロック部材
70をロック位置から前方に一旦移動させる。可動脚6
0が収容位置に納まると、ロック部材70は図示しない
第2のコイルばねにより再びロック位置に戻り、フック
部材64に係合する。すなわち、可動脚60は、ロック
部材70によって凹部103で再び係止される。これに
より、映像表示装置1は、突出部分のない、携帯および
保管がしやすい形状となる。
【0065】以上説明したように、本実施の形態に係る
映像表示装置では、通風部50の開口面積を可変にする
と共に、映像表示装置1の使用時に通風部50の開口面
積が大きくなるようにしたので、通風部50における圧
力損失を低減することができ、それだけファン90の回
転数を小さくすることができる。従って、冷却能力を損
なうことなく、騒音を抑制できる。加えて、通風部50
とファン90との間が大きくなるようにしたので、風切
り音を抑制し、さらに騒音を抑制できる。
【0066】特に、通風部50が突出位置にあるときに
は、底板51および側板52〜55の開口部51A〜5
5Aを通って空気が取り込まれるようにしたので、開口
部を単に平面的に並べて形成した場合に比べ、圧力損失
を効果的に低減することができる。
【0067】さらに、映像表示装置1の未使用時には、
通風部50の開口面積を小さくしつつ、ハウジング10
0内にほぼ退避させることができるようにしたので、映
像表示装置1を、携帯および保管が簡単な形状にするこ
とができる。
【0068】さらに、フロントカバー30の開閉動作と
連動して通風部50の突出および退避動作が行われるよ
うにしたので、使用者が通風部50を突出させるための
特別な操作をする必要がなく、利便性が向上する。加え
て、フロントカバー30の開閉動作と連動して可動脚6
0の突出動作が行われるようにしたので、使用者は可動
脚60を突出させる操作を行う必要がなく、利便性がさ
らに向上する。
【0069】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではな
く、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、映像
表示装置に限らず、他の電子機器(例えば、プリンタ、
複写機、コンピュータ、磁気記録装置など)に適用して
もよい。また、冷却対象物は、液晶ライトバルブの偏光
板以外のものであってもよい。さらに、上記の実施の形
態では、通風部50は、ハウジング100の空気を取り
込む側にのみ設けたが、空気を排出する側(例えば排気
口105)に設けてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項6のいずれか1に記載の映像表示装置または請求項
8ないし請求項11のいずれか1に記載の電子機器によ
れば、通風手段の開口面積が変化するようにしたので、
映像表示装置または電子機器の使用時に、通風手段の開
口面積を大きくすることによって圧力損失を低減するこ
とができ、これにより、ファンなどの回転数を小さくす
ることができる。すなわち、冷却能力を損なうことな
く、騒音を抑制できるという効果を奏する。
【0071】特に、請求項2記載の映像表示装置または
請求項9記載の電子機器によれば、通風手段が突出位置
と退避位置との間で移動させるようにしたので、通風手
段を突出位置に移動させることによって大きな開口面積
を確保すると共に、通風手段を退避位置に移動させるこ
とによって映像表示装置(または電子機器)の携帯およ
び保管のしやすさを向上させることができる。
【0072】さらに、請求項3記載の映像表示装置また
は請求項10記載の電子機器によれば、通風手段が退避
位置から突出位置に移動すると、通風手段とファンとの
距離が長くなるようにしたので、いわゆる風切り音の発
生を抑制でき、さらに騒音を抑制できる。
【0073】また、請求項7記載の映像表示装置または
請求項12記載の電子機器によれば、通風手段を筐体か
ら突出した形状としたので、通風手段を平面形状とした
場合に比べ、開口面積を大きくして圧力損失を低減し、
ファンなどの回転数を比較的小さくすることができる。
すなわち、冷却能力を損なうことなく、騒音を抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る映像表示装置の基
本構成を表す平面図である。
【図2】図1に示した映像表示装置の液晶ライトバルブ
およびその偏光板の配置を表す断面図である。
【図3】図1に示した映像表示装置のフロントカバーを
閉鎖した状態における外形形状を表す斜視図である。
【図4】図1に示した映像表示装置のフロントカバーを
開放した状態における外形形状を表す斜視図である。
【図5】図1に示した映像表示装置における通風部の構
造を表す分解斜視図である。
【図6】図1に示した映像表示装置のフロントカバーを
閉鎖した状態における断面構造を表す側断面図である。
【図7】図1に示した映像表示装置のフロントカバーを
開放した状態における断面構造を表す側断面図である。
【図8】図1に示した映像表示装置においてフロントカ
バーの開閉と通風部の突出および退避動作とを連動させ
るための機構を表す斜視図である。
【図9】図1に示した映像表示装置においてフロントカ
バーの開閉と通風部の突出および退避動作とを連動させ
るための機構を表す斜視図である。
【図10】図1に示した映像表示装置においてフロント
カバーの開閉と可動脚の突出動作とを連動させるための
機構を表す斜視図である。
【図11】図1に示した映像表示装置においてフロント
カバーの開閉と可動脚の突出動作とを連動させるための
機構を表す斜視図である。
【符号の説明】
1…映像表示装置、10…ランプユニット、40…リン
クレバー、50…通風部、51…底板、52,53,5
4,55…側板、52A,53A,54A,55A…開
口、52B,53B,54B,55B…フィルタ、60
…可動脚、90…ファン、100…ハウジング、101
…底面、102…前面、103…凹部。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C058 EA00 EA52 5G435 AA12 BB12 BB15 BB17 CC12 DD06 GG02 GG03 GG04 GG08 GG23 GG44 LL15

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像を表示する映像表示手段と、 この映像表示手段を収容する筐体と、 この筐体に空気を取り込むためまたは前記筐体から空気
    を排出するために設けられ、開口面積を有する開口部
    と、この開口部に設けられたフィルタとを有する通風手
    段と、 前記通風手段における前記開口部の開口面積を変化させ
    る変化手段とを備えたことを特徴とする映像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記通風手段は、前記筐体から外部に所
    定量突出した突出位置と、前記筐体の内部にほぼ退避し
    た退避位置との間で移動可能であることを特徴とする請
    求項1記載の映像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記筐体の内部を冷却するためのファン
    をさらに備え、 前記通風手段が前記退避位置から前記突出位置に移動す
    ることにより、前記通風手段と前記ファンとの距離が長
    くなることを特徴とする請求項2記載の映像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記映像表示手段の作動時に、前記通風
    手段が前記突出位置に突出することを特徴とする請求項
    2記載の映像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記映像表示手段は、 前記筐体の外部に設けられた所定の投影面に映像を投影
    する投影手段と、 この投影手段を覆う閉鎖位置と、前記投影手段を開放す
    る開放位置との間で移動可能に設けられた開閉手段とを
    備え、 前記変化手段は、前記開閉手段が前記閉鎖位置にあると
    きには前記通風手段を前記退避位置に位置させ、前記開
    閉手段が前記開放位置にあるときには前記通風手段を前
    記突出位置に位置させることを特徴とする請求項2記載
    の映像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記筐体を支持する第1位置と、この第
    1位置から退避した第2位置との間で移動可能な可動脚
    をさらに備え、 前記変化手段は、 前記通風手段が前記突出位置にあるときには、前記可動
    脚を前記1位置に移動させ、前記通風手段が前記退避位
    置にあるときには、前記可動脚を前記第2位置に移動さ
    せることを特徴とする請求項2記載の映像表示装置。
  7. 【請求項7】 映像を表示する映像表示手段と、 この映像表示手段を収容する筐体と、 この筐体に空気を取り込むためまたは前記筐体から空気
    を排出するために設けられ、開口面積を有する開口部
    と、この開口部に設けられたフィルタとを有すると共
    に、前記筐体の外側に突出した形状を有する通風手段と
    を備えたことを特徴とする映像表示装置。
  8. 【請求項8】 構成部品と、 この構成部品を収容する筐体と、 この筐体に空気を取り込むためまたは前記筐体から空気
    を排出するために設けられ、開口面積を有する開口部
    と、この開口部に設けられたフィルタとを有する通風手
    段と、 前記通風手段における前記開口部の開口面積を変化させ
    る変化手段とを備えたことを特徴とする電子機器。
  9. 【請求項9】 前記通風手段は、前記筐体から外部に所
    定量突出した突出位置と、前記筐体の内部にほぼ退避し
    た退避位置との間で移動可能であることを特徴とする請
    求項8記載の電子機器。
  10. 【請求項10】 前記筐体の内部を冷却するためのファ
    ンをさらに備え、 前記通風手段が前記退避位置から前記突出位置に移動す
    ると、前記通風手段と前記ファンとの距離が長くなるこ
    とを特徴とする請求項9記載の電子機器。
  11. 【請求項11】 作動時に、前記通風手段が前記突出位
    置に突出することを特徴とする請求項9記載の電子機
    器。
  12. 【請求項12】 構成部品と、 この構成部品を収容する筐体と、 この筐体に空気を取り込むためまたは前記筐体から空気
    を排出するために設けられ、開口面積を有する開口部
    と、この開口部に設けられたフィルタとを有すると共
    に、前記筐体の外側に突出した形状を有する通風手段と
    を備えたことを特徴とする電子機器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008111898A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Casio Comput Co Ltd プロジェクタ
JP2010204342A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Seiko Epson Corp プロジェクター
JP2011102889A (ja) * 2009-11-11 2011-05-26 Nikon Corp プロジェクタ
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