JP2002120544A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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Abstract
とを1つのアクチュエータにて行うことができ、かつ、
各吹出モードでの温度制御を温度制御手段の最低温度側
から最高温度側の全範囲にわたって行うことができるよ
うにする。 【解決手段】 アクチュエータ27の操作力を受けて回
転する分配リンク29を備え、この分配リンク29の表
裏両面のうち、一方の面側に、温度制御パターンを周期
的に複数回出現させて温度制御手段の位置を変化させる
温度制御用係合溝30を設け、分配リンク29の他方の
面側に吹出モード切替用係合溝31を設け、吹出モード
切替用係合溝31の回転変位に従って吹出モードドアを
所定の吹出モード位置に駆動する。
Description
おける吹出モードドアと温度制御手段(エアミックスド
ア、温水弁等)の駆動システムに関する。
気切替ドア、温度制御手段(エアミックスドア、温水弁
等)、および吹出モードドアを備えており、これらの機
器を手動操作機構またはアクチュエータ(サーボモー
タ)によりそれぞれ独立に操作するようにしている。
では乗員による操作性向上のために、スイッチ操作にて
アクチュエータを作動させて上記各機器を軽快に操作で
きるようにしたものが増加している。このようなもので
は、内外気切替、温度制御および吹出モード切替のため
にそれぞれ専用のアクチュエータを必要とし、コストア
ップを招く。
数を減らすために、温度制御と吹出モードの切替とを1
つのアクチュエータにて行うことを検討してみた。すな
わち、吹出モードの切替が温度制御手段の操作位置と相
関があることに着目して、温度制御手段の操作位置が低
温側から高温側へと移行するにつれて、吹出モードをフ
ェイスモード、バイレベルモード、フットモードと順次
切り替えることにより、温度制御と吹出モードの切替と
を1つのアクチュエータにより行うことを検討してみ
た。
単純に1つのアクチュエータにて行うと、温度制御手段
の操作位置と吹出モードの切替とが常に1対1の関係で
固定されてしまう。この結果、次のような不具合が発生
する。
温度制御範囲が常に所定温度域に固定されてしまうこと
である。つまり、フェイスモードは低温域、バイレベル
モードは中間温度域、フットモードは高温域にそれぞれ
固定されてしまうので、例えば、バイレベルモードにお
いて低温または高温の空気を車室内上下両側へ吹き出す
といった空調状態を設定できず、空調状態の選択範囲が
狭められる。
の操作位置と関係なく、窓ガラスの曇り発生時に随時設
定する必要があるが、上記のように温度制御と吹出モー
ドの切替とを単純に連動させる方式であると、デフロス
タモードを随時設定することができない。
温度制御手段の駆動と吹出モードドアの駆動とを1つの
アクチュエータにて行うことができるとともに、各吹出
モードでの温度制御を温度制御手段の最低温度側から最
高温度側の全範囲にわたって行うことができる車両用空
調装置を提供することを目的とする。
出モードドアの駆動とを1つのアクチュエータにて行う
車両用空調装置において、温度制御手段の操作位置に連
動して複数の吹出モードを自動切替するオートモード機
能と、複数の吹出モードを乗員の操作により随時マニュ
アル設定できるマニュアルモード機能との両立を図るこ
とを目的とする。
するために案出されたもので、請求項1に記載の発明で
は、車室内への吹出温度を制御する温度制御手段(1
6)と、車室内の複数の部位に空気を吹き出す複数の開
口部(19、22、24)と、複数の開口部(19、2
2、24)を開閉して、車室内への吹出モードを複数の
吹出モードに切り替える吹出モードドア(20、23、
26)と、温度制御手段(16)及び吹出モードドア
(20、23、26)を駆動するための1つのアクチュ
エータ(27)とを備え、アクチュエータ(27)の所
定の作動角範囲毎に、温度制御手段(16)の位置を最
低温度位置と最高温度位置との間で変化させる温度制御
パターンを周期的に複数回出現させるようになってお
り、複数回の温度制御パターンにそれぞれ対応して、吹
出モードドア(20、23、26)を所定の吹出モード
位置に駆動することを特徴とする。
温度制御と吹出モードの切替を1つのアクチュエータ
(27)にて行うことができる。
温度制御手段(16)の位置を最低温度位置と最高温度
位置との間で変化させる温度制御パターンを適用して、
各吹出モードでの温度制御を温度制御手段の最低温度側
から最高温度側の全範囲にわたって行うことができる。
めデフロスタモードを設定しておくことにより、窓ガラ
スの曇り発生時等にはデフロスタモードを随時設定する
ことができる。
制御パターンのうち、1つの温度制御パターンでは温度
制御手段(16)の位置が最低温度位置と最高温度位置
との間で変化するに伴って、吹出モードドア(20、2
3、26)により複数の開口部(19、22、24)を
開閉して、複数の吹出モードを自動切替するようになっ
ており、更に、複数回の温度制御パターンのうち、他の
複数の温度制御パターンでは温度制御手段(16)の位
置が最低温度位置と最高温度位置との間で変化しても、
吹出モードドア(20、23、26)をそれぞれ異なる
別の吹出モード位置に固定することを特徴とする。
では温度制御手段(16)の操作位置に連動して複数の
吹出モードを自動切替するオートモード機能を発揮する
ことができ、乗員の吹出モード切替の操作負担を軽減で
きる。
では、複数の吹出モードを乗員の操作により随時マニュ
アル設定できるマニュアルモード機能を発揮することが
でき、従って、乗員の意志に基づいて、吹出温度域とは
無関係に所望の吹出モードをマニュアル設定できる。更
に、マニュアル設定した所望の吹出モードにおいて、温
度制御手段(16)の最低温度位置と最高温度位置の全
範囲にわたって吹出空気温度を制御できる。
タ(27)の操作力を受けて回転する分配リンク(2
9)を備え、この分配リンク(29)の表裏両面のう
ち、一方の面側に、温度制御パターンを周期的に複数回
出現させて温度制御手段(16)の位置を変化させる温
度制御用係合溝(30)を設け、分配リンク(29)の
他方の面側に吹出モード切替用係合溝(31)を設け、
吹出モード切替用係合溝(31)の回転変位に従って吹
出モードドア(20、23、26)を所定の吹出モード
位置に駆動することを特徴とする。
表裏両面に温度制御用係合溝(30)と吹出モード切替
用係合溝(31)とを設けるという簡潔な構成で、請求
項1、2の作用効果を発揮できる。
いて、吹出モード切替用係合溝(31)に、分配リンク
(29)の所定作動角範囲において温度制御手段(1
6)の位置変化に伴って複数の吹出モードを自動切替す
るオート設定用溝部(31c)と、分配リンク(29)
の他の所定作動角範囲において温度制御手段(16)の
位置変化にかかわらず、吹出モードドア(20、23、
26)をそれぞれ異なる別の吹出モード位置に固定する
マニュアル設定用溝部(31a、31b、31d〜31
f)とを備えることを特徴とする。
とマニュアル設定用溝部(31a、31b、31d〜3
1f)の形成により、オートモード機能とマニュアルモ
ード機能とを発揮できる。
は2において、アクチュエータ(27)の回転に応動し
て温度制御手段(16)の位置を調整する第1位置調整
機構(71、33、32、35、36)と、アクチュエ
ータ(27)の回転に応動して吹出モードドア(20、
23、26)の位置を調整する第2位置調整機構(7
3、38、37、40、41)とを並列に備え、第1位
置調整機構により温度制御パターンを周期的に複数回出
現させ、複数回の温度制御パターンの出現に連動して、
第2位置調整機構により吹出モードドア(20、23、
26)を所定の吹出モード位置に駆動することを特徴と
する。
回転に応動して温度制御手段用の第1位置調整機構と吹
出モードドア用の第2位置調整機構とが並列に作動する
から、アクチュエータ(27)の作動角に対する温度制
御手段の変位量およびアクチュエータ(27)の作動角
に対する吹出モードドア(20、23、26)の変位量
をそれぞれ独立に設定できる。そのため、第1位置調整
機構では、アクチュエータ(27)の作動角に対する温
度制御手段の変位量の比を小さくすることにより、温度
制御の分解能を高めて、吹出温度の温度制御性を向上で
きる。
において、第1位置調整機構は、アクチュエータ(2
7)の操作力を受けて回転する温度制御用リンク(7
1)を有し、温度制御用リンク(71)に、温度制御パ
ターンに対応した溝形状を有するループ状の温度制御用
係合溝(72)を設けるようにしてもよい。
または6において、第2位置調整機構は、アクチュエー
タ(27)の操作力を受けて回転する吹出モード切替リ
ンク(73)を有し、吹出モード切替リンク(73)に
吹出モード切替用係合溝(31)を設け、吹出モード切
替用係合溝(31)には、吹出モード切替リンク(7
3)の所定作動角範囲において温度制御手段(16)の
位置変化に伴って複数の吹出モードを自動切替するオー
ト設定用溝部(31c)と、吹出モード切替リンク(7
3)の他の所定作動角範囲において温度制御手段(1
6)の位置変化にかかわらず、吹出モードドア(20、
23、26)をそれぞれ異なる別の吹出モード位置に固
定するマニュアル設定用溝部(31a、31b、31d
〜31f)とを備えるようにしてもよい。
し7のいずれか1つにおいて、温度制御手段(16)と
吹出モードドア(20、23、26)とを交互に駆動す
るようにしたことを特徴とする。
アを同時駆動する場合に比して、この両者の交互駆動に
よりアクチュエータ(27)の必要駆動トルクを低減で
き、アクチュエータ(27)を小型、低コスト化でき
る。
は7において、オート設定用溝部(31c)をマニュア
ル設定用溝部(31a、31b、31d〜31f)の中
間部に配置することを特徴とする。
ードから別のモードにマニュアル設定する時に、アクチ
ュエータ(27)の作動角を小さくしてモード切替時間
を短縮できる。
いし9のいずれか1つにおいて、複数の開口部として、
車室内の乗員頭部側へ空気を吹き出すフェイス開口部
(22)と、車室内の乗員足元側へ空気を吹き出すフッ
ト開口部(24)と、車両窓ガラス側へ空気を吹き出す
デフロスタ開口部(19)とを備え、1つの温度制御パ
ターンにおいて自動切替される複数の吹出モードとし
て、フェイス開口部(22)から空気を吹き出すフェイ
スモード、フェイス開口部(22)とフット開口部(2
4)の両方から空気を吹き出すバイレベルモード、およ
びフット開口部(24)から空気を吹き出すフットモー
ドを設定し、他の複数の温度制御パターンにおいてそれ
ぞれ固定される複数の吹出モードとして、フェイスモー
ド、バイレベルモード、およびフットモードの他に、デ
フロスタ開口部(19)から空気を吹き出すデフロスタ
モードを少なくとも設定することを特徴とする。
ではフェイスモード、バイレベルモードおよびフットモ
ードを自動切替できる。また、吹出モードをマニュアル
設定する際には、フェイスモード、バイレベルモードお
よびフットモードの他にデフロスタモードを少なくとも
設定できる。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
形態による車両用空調装置の空調ユニット部の概要を模
式的に示す断面図であり、本実施形態の空調装置はいわ
ゆるセミセンター置きレイアウトのものであって、車室
内前方の計器盤内部のうち車両左右方向の略中央部に空
調ユニット10を配置している。図1の矢印は車両の上
下、前後方向に対する、空調ユニット10の搭載方向を
示している。
を送風する送風機ユニット(図示せず)が空調ユニット
10側方(助手席側)にオフセット配置されている。こ
の送風機ユニットは、周知のごとく内気または外気を切
替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱から吸入
した空気(内気または外気)を空調ユニット10に向け
て送風する遠心式の電動送風ファンとを備えている。
1を有し、この空調ケース11の内部に、送風空気が蒸
発器12、ヒータコア13を通過して車両前方側から車
両後方側へ向かって流れる空気通路を形成している。
両前方側に蒸発器12が配置され、車両後方側にヒータ
コア13が配置されている。蒸発器12は周知のごとく
冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して
空調空気を冷却する冷房用熱交換器である。ヒータコア
13は車両エンジンの温水(冷却水)を熱源流体として
空調空気を加熱する暖房用熱交換器である。空調ケース
11において、最も車両前方側(蒸発器12の前方位
置)で、かつ、助手席側の側面部には図示しない送風機
ユニットからの送風空気が流入する空気入口部14が形
成してある。
路15を形成し、そして、蒸発器12の直ぐ下流側(車
両後方側)には板状のエアミックスドア16が回転軸1
6aを中心として回転可能に配置されている。このエア
ミックスドア16は冷風バイパス通路15を通過する冷
風とヒータコア13のコア部13aを通過する温風との
風量割合を調整して車室内への吹出空気温度を所望温度
に制御できるもので、吹出空気温度の温度制御手段を構
成する。
う温風通路17が形成され、この温風通路17からの温
風と冷風バイパス通路15からの冷風が空気混合部18
で混合される。
の吹出開口部が形成されており、この吹出開口部のう
ち、デフロスタ開口部19は空調ケース11の上面部に
おいて車両前後方向の略中央部位で、空調ケース11内
部に開口している。そして、このデフロスタ開口部19
は図示しないデフロスタダクトを介して車両窓ガラスの
内面に向けて空調空気を吹き出すようになっている。デ
フロスタ開口部19は回転軸20aを中心として回動可
能な板状のデフロスタドア20により開閉される。
1の上面部において、デフロスタ開口部19よりも車両
後方側の部位に開口している。このフェイス開口部22
は、図示しないフェイスダクトを介して車室内の乗員頭
部へ向けて空気を吹き出すようになっている。フェイス
開口部22は回転軸23aを中心として回動可能な板状
のフェイスドア23により開閉される。
において、フェイス開口部22の下方側に開口してお
り、フット開口部24の下流側は空調ケース11の左右
両側に配置されたフット吹出口25に連通し、このフッ
ト吹出口25から乗員の足元部に温風を吹き出すような
っている。フット開口部24は回転軸26aを中心とし
て回動可能な板状のフットドア26により開閉される。
22、24をそれぞれ専用の計3枚のドア20、23、
26により開閉する構成としているが、周知のごとくデ
フロスタ開口部19とフェイス開口部22を共通の1枚
のドアにより切替開閉したり、フェイス開口部22とフ
ット開口部24を共通の1枚のドアにより切替開閉する
ようにしても良い。
ドア16の回転軸16a、デフロスタドア20の回転軸
20a、フェイスドア23の回転軸23a、およびフッ
トドア26の回転軸26aの一端部は空調ケース11の
外部に突出させ、後述するリンク機構等を介して1つの
アクチュエータ27に連結し、この1つのアクチュエー
タ27により温度制御用のエアミックスドア16と、吹
出モード切替用ドア20、23、26の両方を開閉駆動
するようなっている。
では、モータ回転位置を検出する位置検出部を持ち、モ
ータ回転位置を所定の回転位置に制御できるとともに、
正逆両方向に回転可能な直流モータ(サーボモータ)を
用いている。アクチュエータ27として、入力パルス数
によりモータ回転位置を所定の回転位置に制御できるス
テップモータ等を用いてもよい。
エアミックスドア16と吹出モード切替用ドア20、2
3、26の駆動システムを図2〜図4に基づいて説明す
る。
ム(機械的機構部)の構成概要図で、図3は空調ケース
11の外表面(運転席側の側面)における上記駆動シス
テムの具体的搭載例を示すものである。図4(a)は分
配リンク29の表面側を示し、図4(b)は分配リンク
29の裏面側を示す。
表面の所定部位に、サーボモータからなるアクチュエー
タ27を配置し、このアクチュエータ27の出力軸28
に分配リンク29を一体に連結している。この分配リン
ク29は図4に拡大図示するように概略円板状の部材で
あって、その一方の面側(裏面側)に温度制御用係合溝
30を設け、また、分配リンク29の他方の面側(表面
側)には吹出モード切替用係合溝31が設けてある。
すように1つのループ状の溝形状であり、この係合溝3
0には接続レバー32に一体に設けたピン33(図2、
3参照)が摺動可能に嵌合している。接続レバー32は
回転軸34により空調ケース11に回転可能に支持され
ている。更に、接続レバー32は接続ロッド35を介し
てエアミックスドアレバー36に連結されている。
ックスドア16の回転軸16aに一体に連結されて、エ
アミックスドア16と一体に回転するようにしてある。
従って、分配リンク29の回転により係合溝31の形状
に沿ってピン33が変位し、これにより、接続レバー3
2、接続ロッド35およびエアミックスドアレバー36
を介してエアミックスドア16が回転軸16aを中心と
して回転する。
線位置で示す最大冷房位置(ヒータコア13の通風路の
全閉位置)と図1の2点鎖線位置で示す最大暖房位置
(冷風バイパス通路15の全閉位置)との間で回転する
もので、エアミックスドア16の開度は、最大冷房位置
を0%とし、最大暖房位置を100%とする。なお、最
大冷房位置は請求項1の最低温度位置に相当し、最大暖
房位置は請求項1の最高温度位置に相当する。
用係合溝31は、図4(a)に示すように分配リンク2
9の外周縁部に沿って延びる溝形状であって、その両端
部が分配リンク29の径方向においてずれた形状となっ
ている。この係合溝31には接続レバー37に一体に設
けたピン38(図2、3参照)が摺動可能に嵌合してい
る。接続レバー37は回転軸39により空調ケース11
に回転可能に支持されている。
介して吹出モードリンク41に連結されている。吹出モ
ードリンク41は回転軸42により空調ケース11に回
転可能に支持されている。
なわち、デフロスタ用係合溝41a、フェイス用係合溝
41b、フット用係合溝41cが形成されている。デフ
ロスタ用係合溝41a内にはピン43が摺動可能に嵌入
されており、このピン43の変位に応じて中間レバー4
4が回転し、更に、中間レバー44を介してデフロスタ
ドア20の駆動レバー45がデフロスタドア20の回転
軸20aを中心として回転することによりデフロスタド
ア20を回転させることができる。
スドア23の駆動レバー46のピン47が摺動可能に嵌
入されている。同様に、フット用係合溝41cにはフッ
トドア26の駆動レバー48のピン49が摺動可能に嵌
入されている。このピン47、49の変位に応じて駆動
レバー46、48を介してフェイスドア23、フットド
ア26を回転させることができる。
チュエータ(サーボモータ)27の作動角の変化に対す
るエアミックスドア16の開度変化および吹出モードの
変化を示す。この図5から分かるように、アクチュエー
タ27の作動角:360°(1回転)に対して、エアミ
ックスドア16の開度を、0%(最大冷房位置)〜10
0%(最大暖房位置)との間で変化させる温度制御パタ
ーンを6回変化させるようになっている。但し、エアミ
ックスドア16の開度:0%→100%→0%という山
形の温度制御パターンを1つの単位として見れば、これ
を3回繰り返す制御パターンとなっている。
めに、1つのループ状の溝形状からなる温度制御用係合
溝30には、図4(b)に示すように分配リンク29の
回転方向の3箇所に最大冷房位置MC1、MC2、MC
3を設定し、この3箇所の最大冷房位置MC1、MC
2、MC3の中間位置にそれぞれ(計3箇所の)最大暖
房位置MH1、MH2、MH3を設定している。
C2、MC3は係合溝30のうち分配リンク29の回転
中心Oから最も遠ざかる位置であり、逆に、最大暖房位
置MH1、MH2、MH3は係合溝30のうち分配リン
ク29の回転中心Oに最も接近する位置である。これら
の各位置は、図5下段の対応位置にも記入してある。
と最大暖房位置MH2との間が吹出モードを自動切替す
るオート領域Aである。係合溝30のオート領域Aにお
いて、最大冷房位置MC2側から最大暖房位置MH2へ
向かってフェイス用温度制御溝A1、アイドル溝A2、
バイレベル用温度制御溝A3、アイドル溝A4、フット
用温度制御溝A5が順次形成してある。
の回転中心Oを中心とする円弧状の溝部であって、分配
リンク29の所定回転角の範囲にわたって形成してあ
る。これにより、アイドル溝A2、A4の範囲ではエア
ミックスドア16の駆動を停止し、この間に吹出モード
ドア20、23、26を駆動することにより、オート領
域Aにおいてエアミックスドア16と吹出モードドア2
0、23、26とを交互に駆動できるようにする。
よび最大暖房位置MH1、MH3も分配リンク29の回
転中心Oを中心とする円弧状の溝部であって、分配リン
ク29の所定回転角の範囲にわたって形成してある。従
って、これらの溝部範囲においてもエアミックスドア1
6の駆動を停止し、吹出モードドア20、23、26を
駆動することにより、この両者の交互駆動が可能とな
る。
スドア16の駆動域(吹出モードドア20、23、26
の停止域)を示し、白抜き部は、吹出モードドア20、
23、26の駆動域(エアミックスドア16の停止域)
を示す。
係合溝31は、温度制御用係合溝30の温度制御パター
ンの変化に対応して溝形状が設定してある。但し、この
2つの係合溝30、31に嵌合するピン33、38は、
図3に例示するように、分配リンク29の回転中心Oに
対して150°程度ずれた位置に配置してあるので、分
配リンク29の回転方向において150°程度ずれた位
置が表裏両面の係合溝30、31の対応位置となる。
において、係合溝30の最大冷房位置MC1と最大暖房
位置MH1との間に対応してバイレベル用溝部31aを
設定し、係合溝30の最大暖房位置MH1と最大冷房位
置MC2との間に対応してフェイス用溝部31bを設定
し、係合溝30の最大冷房位置MC2と最大暖房位置M
H2との間に対応してオート設定用溝部31cを設定し
ている。
て、係合溝30の最大暖房位置MH2と最大冷房位置M
C3との間に対応してフット用溝部31dを設定し、係
合溝30の最大冷房位置MC3と最大暖房位置MH3と
の間に対応してフットデフロスタ用溝部31eを設定
し、係合溝30の最大暖房位置MH3と最大冷房位置M
C1との間に対応してデフロスタ用溝部31fを設定し
ている。
ス用溝部31bに連続してオート域フェイス用溝部31
gを形成し、フット用溝部31dに連続してオート域フ
ット用溝部31iを形成し、これらの中間部にオート域
バイレベル用溝部31hを形成している。
記各溝部31a〜31iは、すべて分配リンク29の回
転中心Oを中心とする円弧形状になっているので、ピン
38が上記各溝部31a〜31iの範囲に位置している
間はピン38が変位しない。従って、この間は吹出モー
ドリンク41が回転しないので、所定の吹出モードが保
持、固定される。そして、上記各溝部31a〜31i相
互の間にピン38を変位させる駆動溝部(符号の図示省
略)を形成し、この駆動溝部の部位にて吹出モードリン
ク41を回転させて吹出モードの切替を行う。
7(分配リンク29)の360°の作動角のうち、マニ
ュアル設定される各吹出モードのための作動角はそれぞ
れ40°で、合計200°であり、また、吹出モードの
オート設定のための作動角は120°であり、残りの4
0°はマニュアル設定の吹出モード切替のための作動角
である。
の具体例であり、吹出モードノブ51は回転式の吹出モ
ード操作部材であり、吹出モードをエアミックスドア1
6の開度変化に連動して自動切替するオート(Aut
o)位置の他に、フェイス(Face)モード位置、バ
イレベル(B/L)モード位置、フット(Foot)モ
ード位置、フットデフロスタ(F/D)モード位置、及
びデフロスタ(Def)モード位置に回転操作可能にな
っている。
51の他に、回転式ノブを持つ温度設定器52、押しボ
タン式のエアコンスイッチ53、押しボタン式の内外気
スイッチ54、回転式ノブを持つ送風スイッチ55等が
設けられている。周知のごとく温度設定器52は温度設
定信号、エアコンスイッチ53は空調用圧縮機(図示せ
ず)の作動の断続信号、内外気スイッチ54は送風機ユ
ニットの内気・外気の切替導入信号、送風スイッチ55
は送風機ユニットの風量切替信号をそれぞれ発生する。
材に限らず、図7に示すように、案内溝56に沿ってス
ライド操作されるレバー状操作部材で構成してもよい。
概要を図8により説明すると、空調用電子制御装置60
には、空調制御のために、内気温TR、外気温TAM、
日射量TS、蒸発器吹出温度(蒸発器冷却度合)TE、
温水温度TW等を検出する周知のセンサ群61から検出
信号が入力される。
ブ51の操作位置信号、温度設定器52から車室内の設
定温度信号Tset、エアコンスイッチ53から空調用
冷凍サイクルの圧縮機作動の断続信号(ON,OFF信
号)、内外気スイッチ54から内外気切替信号、および
送風スイッチ55から送風機の風量切替信号が入力され
る。
サ(ポテンショメータ)62からアクチュエータ27の
作動角信号が入力される。
M、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータと、
その周辺回路にて構成されるもので、予め設定されたプ
ログラムに従って所定の演算処理を行って、前述のアク
チュエータ27、内外気切替ドア(図示せず)の駆動用
アクチュエータ(サーボモータ)63、送風機(図示せ
ず)の駆動用モータ64、圧縮機作動断続用の電磁クラ
ッチ65等の通電制御を行うようになっている。
を説明する。図9のフローチャートは空調用電子制御装
置60のマイクロコンピュータにより実行される制御処
理の概要を示し、図9の制御ルーチンは、車両エンジン
のイグニッションスイッチがオンされて制御装置60に
電源が供給された状態において、空調操作パネル50の
送風スイッチ55が投入されるとスタートする。
マー等の初期化がなされ、次のステップS110で、セ
ンサ群61からの検出信号、空調操作パネル50からの
操作信号等を読み込む。
1に基づいて、車室内へ吹き出される空調風の目標吹出
温度(TAO)を算出する。この目標吹出温度(TA
O)は車室内を温度設定器52の設定温度Tset に維持
するために必要な吹出温度である。
TAM−Ks ×TS+C 但し、TR:内気温、TAM:外気温、TS:日射量、
Tset:設定温度信号 Kset 、Kr 、Kam、Ks :制御ゲイン C :補正用の定数 次に、ステップS130に進み、エアミックスドア16
の目標開度SWを次の数式2により算出する。
×100(%) 数式2によると、目標開度SWは、ヒータコア13の通
風路を全閉する最大冷房位置を0%とし、冷風バイパス
通路15を全閉する最大暖房位置を100%とする百分
率で算出される。
タ27の目標作動角θを算出する。この目標作動角θ
は、図5の下段に示す特性を予めマップとしてROMに
記憶しておくことにより、上記のエアミックスドア目標
開度SWと吹出モードノブ51の操作位置信号とにより
算出できる。すなわち、吹出モードノブ51の操作位置
信号により乗員の選択した吹出モードが図5においてオ
ート域を含む6つの吹出モードのどこに位置するかとい
う情報と上記のエアミックスドア目標開度SWの情報と
により、図5横軸のアクチュエータ目標作動角θを決定
できる。
トの送風ファンにより送風される空気の目標送風量BL
Wを上記TAOに基づいて算出する。この目標送風量B
LWの算出方法は周知であり、上記TAOの高温側(最
大暖房側)および低温側(最大冷房側)で目標風量を大
きくし、上記TAOの中間温度域で目標風量を小さくす
る。
応じて内外気モードを決定する。この内外気モードは周
知のごとくTAOが低温側から高温側へ上昇するにつれ
て、内気モード→外気モードと切替設定するか、あるい
は全内気モード→内外気混入モード→全外気モードと切
替設定する。
−OFFを決定する。具体的には、上記TAOと外気温
TAMに基づいて目標蒸発器吹出温度TEOを算出し、
実際の蒸発器吹出温度TEと目標蒸発器吹出温度TEO
とを比較して、TE>TEOのときは圧縮機ONとし、
TE≦TEOのときは圧縮機OFFとする。
プS140〜S170で演算された各種制御値をアクチ
ュエータ27、63、送風機モータ64、および電磁ク
ラッチ65に出力して空調制御を行う。
出センサ62により検出される実際の作動角がステップ
S140の目標作動角θと一致するように制御される。
より具体的には、アクチュエータ27の実際の作動角が
目標作動角θと一致していないときは制御装置60によ
りアクチュエータ27へ電源が供給され、アクチュエー
タ27が作動する。
電源供給の正負の極性を切り替えることにより、アクチ
ュエータ27を正逆両方向に回転させることができる。
そして、アクチュエータ27の作動により実際の作動角
が目標作動角θと一致すると、制御装置60によりアク
チュエータ27への電源供給が停止され、アクチュエー
タ27が停止する。
0の目標風量BLWが得られるように印加電圧が制御さ
れて回転数が制御される。また、内外気用モータ63は
ステップS160の内外気モードが得られるように内外
気ドア(図示せず)の操作位置を制御する。電磁クラッ
チ65は実際の蒸発器吹出温度TEが目標蒸発器吹出温
度TEOとなるように圧縮機作動をON−OFF制御す
る。
述べると、 エアミックスドア16と吹出モードドア20、23、
26を1つのアクチュエータ27により駆動するから、
アクチュエータ数の低減とそれに伴う空調用電子制御装
置60の回路構成の簡素化等により大幅なコスト低減を
達成できる。しかも、アクチュエータの共用化を行うに
もかかわらず、空調機能を次のように良好に発揮でき
る。
ることにより、図5に示すようにフェイスモード、バイ
レベルモード、フットモード、フットデフロスタモー
ド、及びデフロスタモードの各吹出モードを乗員の意志
に従って自由にマニュアル設定できる。
際に、温度設定器52を所望の設定温度Tsetに設定し
て目標作動角θを変更することにより、エアミックスド
ア16の開度を最大冷房位置(開度:0%)と最大暖房
位置(開度:100%)の間で変化させることができ
る。従って、各吹出モードを固定したまま、各吹出モー
ドでの吹出温度をエアミックスドア16により制御可能
な全範囲にて制御することができる。
すると、目標作動角θが図5の最大冷房位置MC2と最
大暖房位置MH2との間となり、エアミックスドア16
の開度変化に連動して、フェイスモードとバイレベルモ
ードとフットモードを自動切替することができる。従っ
て、乗員は吹出モード設定のためのマニュアル操作が不
要となり、乗員の操作負担を軽減できる。なお、フット
デフロスタモード及びデフロスタモードは窓ガラスの曇
り除去のためにエアミックスドア開度と無関係に設定す
るものであるから、エアミックスドア開度変化に連動し
て自動設定することはしない。
モードの自動切替とを連動させるオートモード域を図5
のごとくマニュアル設定する他の複数の吹出モードの中
間部に配置しているから、吹出モードノブ51をオート
位置から別の吹出モード位置に操作して、吹出モードを
オート設定のモードから別の吹出モードにマニュアル設
定する際に、オートモード域からその特定の吹出モード
に切り替えるに必要なアクチュエータ作動角を減少でき
る。
モード部の左右の端部に配置した場合は、左右の一端部
のオートモード域から他端部の特定の吹出モードに切り
替える場合が生じると、アクチュエータ作動角を360
°近傍の大きな角度変化させる必要があり、吹出モード
切替の時間が長くなる。また、この間、アクチュエータ
作動角の変化に連動してエアミックスドア開度が図5下
段の特性に従って何回も増減して、車室内への吹出温度
が上下動するので、乗員に違和感を与える。
の複数の吹出モードの中間部に配置することにより、上
記不具合を最小限に抑制できる。
エアミックスドア16の開度変化の区間(図5の作動特
性の細点部)と、吹出モード切替の区間(図5の作動特
性の白抜き部)とを交互に設定して、エアミックスドア
16と吹出モードドア20、23、26とを交互に駆動
するようにしているから、アクチュエータ27の必要駆
動トルクを減少でき、アクチュエータ27を小型化、低
コスト化できる。
チュエータ27により回転駆動される1つの分配リンク
29の表裏両面に、温度制御用係合溝30と吹出モード
切替用係合溝31を設けて、エアミックスドア16と吹
出モードドア20、23、26とを駆動する駆動システ
ムとしているが、第2実施形態では、上記分配リンク2
9の役割を2つのリンクに分割する構成としている。
サーボモータからなるアクチュエータ27の出力軸28
に減速用ギヤ70および温度制御用(エアミックス用)
リンク71を一体に設けている。
うに概略円板状の部材であって、その裏面側に1つのル
ープ状の温度制御用係合溝72が設けてある。この係合
溝72には第1実施形態と同様に接続レバー32に一体
に設けたピン33が摺動可能に嵌合している。従って、
ピン33の変位により、接続レバー32、接続ロッド3
5およびエアミックスドアレバー36を介してエアミッ
クスドア16が回転軸16aを中心として回転する。
11に示すように溝形状パターンの異なる2つの係合溝
72a、72aが設けてある。この2つの係合溝72
a、72aは、リンク71の回転中心Oを通る中心線L
に対してそれぞれ片側の180°の区間に構成してあ
る。
(係合溝72a、72a)のうち中心線Lの一端側に最
大冷房位置MCを設定し、他端側に最大暖房位置MHを
設定している。最大冷房位置MCは係合溝72のうちリ
ンク71の回転中心Oから最も遠ざかる位置であり、逆
に、最大暖房位置MHは係合溝72のうちリンク71の
回転中心Oに最も接近する位置である。これらの各位置
は、図12下段の対応位置にも記入してある。
する一方の係合溝72aは第1実施形態の温度制御用係
合溝30のオート域Aに対応する溝部であり、一方の係
合溝72aにおいて、最大冷房位置MC側から最大暖房
位置MH側へ向かってフェイス用温度制御溝A1、アイ
ドル溝A2、バイレベル用温度制御溝A3、アイドル溝
A4、フット用温度制御溝A5が順次形成してある。
定作動角の範囲にわたって回転中心Oを中心とする円弧
状に形成することにより、アイドル溝A2、A4の範囲
では係合溝72が回転変位してもピン33の位置が一定
に維持される。これにより、エアミックスドア16の駆
動を停止し、この間に吹出モードドア20、23、26
を駆動することができる。従って、一方の係合溝72a
によるオート領域においてエアミックスドア16と吹出
モードドア20、23、26とを交互に駆動できる。
1の180°の作動角変化に対してエアミックスドア1
6の開度を連続的に変化させるものであるため、最大暖
房位置MH側から最大冷房位置MC側へ向かって、回転
中心Oからの径方向寸法が連続的に増加するようになっ
ている。このため、他方の係合溝72bはアイドル溝の
区間を具備していない。
いて、最大冷房位置MC側から最大暖房位置MH側へ向
かう上向きの特性が一方の係合溝72aによるもので、
最大暖房位置MH側から最大冷房位置MC側へ向かう下
向きの特性が他方の係合溝72bによるものである。
ギヤ70には、吹出モード切替リンク73をギヤ結合し
ている。本例では、図13に示すように吹出モード切替
リンク73の外周面に減速用ギヤ70とかみ合うギヤ部
73aを直接形成している。ギヤ部73aの直径が減速
用ギヤ70より十分大きいため、アクチュエータ27の
回転が減速して吹出モード切替リンク73に伝達され
る。
(温度制御用リンク71)の作動角(1080°=3回
転)に対して、吹出モード切替リンク73が360°回
転するようにしてある。このような減速機構の介在によ
り、吹出モード切替リンク73の作動角を必要作動角ま
で低減できる。
より空調ケース11に回転可能に支持されており、吹出
モード切替リンク73には図13に示すように吹出モー
ド切替用係合溝31が設けてある。この係合溝31は第
1実施形態の係合溝31と同一形状であり、吹出モード
切替用係合溝31の中間部にオート設定用溝部31cを
設定し、このオート設定用溝部31cの前後両側にバイ
レベル用溝部31a、フェイス用溝部31b、フット用
溝部31d、フットデフロスタ用溝部31e、およびデ
フロスタ用溝部31fを設定している。上記オート設定
用溝部31cでは、オート域フェイス用溝部31g、オ
ート域バイレベル用溝部31h、およびオート域フット
用溝部31iを形成している。
形態と同様に接続レバー37のピン38が摺動可能に嵌
合し、接続レバー37は接続ロッド40を介して吹出モ
ードリンク41に連結されている。そして、吹出モード
リンク41の回転により吹出モードドア20、23、2
6を開閉駆動する。これらの部材は基本的には第1実施
形態の図3と同じでよいので、詳細説明は省略する。
て、上記各溝部31a〜31iは、第1実施形態と同様
にすべて分配リンク73の回転中心Oを中心とする同心
円の円弧形状になっているので、ピン38が上記各溝部
31a〜31iの範囲に位置している間はピン38が変
位しない。従って、この間は吹出モードリンク41が回
転しないので、所定の吹出モードが保持、固定される。
そして、上記各溝部31a〜31i相互の間にピン38
を変位させる駆動溝部(符号の図示省略)を形成し、こ
の駆動溝部の部位にて吹出モードリンク41を回転させ
て吹出モードの切替を行う。
第2実施形態では、アクチュエータ27の出力軸28に
温度制御用リンク71を直結するとともに、アクチュエ
ータ27の出力軸28に吹出モード切替リンク73をギ
ヤ結合して、アクチュエータ27の回転を減速(本例で
は1/3に減速)してリンク73に伝達するように構成
している。
すように、アクチュエータ27(温度制御用リンク7
1)が1080°回転(3回転)する間に吹出モード切
替リンク73が1回転して、第1実施形態の図5と同じ
作動特性(温度制御及び吹出モード切替)を発揮する。
71が多回転する構成であるため、図11に示すよう
に、ループ状の温度制御用係合溝72において、最大冷
房位置MCと最大暖房位置MHとの間に180°の区間
を設けることができる。このことから、アクチュエータ
27の作動角とエアミックス開度との比(エアミックス
開度/アクチュエータ27の作動角)を小さくでき、ア
クチュエとータ27の作動角による温度制御の分解能を
高めることができる。
にアクチュエータ27(分配リンク29)の作動角(3
60°)の範囲内に図5に示すように6つの温度制御パ
ターンを設定するため、例えば、オート域で120°の
作動角を割り当てると、他の5つの吹出モード域では割
り当て可能な作動角が40°程度の小さな角度になって
しまう。その結果、アクチュエータ27の作動角とエア
ミックス開度との比(エアミックス開度/アクチュエー
タ27の作動角)が大きくなり、温度制御の分解能が低
下するので、温度制御性悪化の原因となる。しかし、第
2実施形態によると、温度制御の分解能を高めて、吹出
空気の温度制御性を第1実施形態より向上できる。
7(温度制御用リンク71)の作動角の増加(360°
→1080°)により、吹出モード切替時の切替時間が
第1実施形態より長くなるという不利な点がある。従っ
て、第2実施形態においても、前述の作用効果を除く
他の作用効果〜、は第1実施形態と同様に発揮で
きる。
は、車室内への吹出空気温度を制御する温度制御手段と
して、冷風バイパス通路15を通過する冷風とヒータコ
ア13を通過する温風との風量割合を調整するエアミッ
クスドア16を用いているが、ヒータコア13を通過す
る温水流量を調整する温水弁等を温度制御手段として用
いてもよい。
アとして3枚の板状のドア20、23、26を用いる場
合について説明したが、公知の半円筒状のロータリド
ア、あるいは可撓性のある樹脂フィルム部材から構成さ
れるフィルムドア等を吹出モードドアとして用いれば、
吹出モードドアを1つの一体ドア部品で構成できる。
の概略断面図である。
ク機構の概略構成図である。
ユニット部への搭載図である。
リンクの説明図である。
正面図である。
の正面図である。
ャートである。
ンク機構の概略構成図である。
度制御リンクの正面図である。
出モード切替リンクの正面図である。
2、24…開口部、20、23、26…吹出モードド
ア、27…アクチュエータ、29…分配リンク、30、
72…温度制御用係合溝、31…吹出モード切替用係合
溝。
Claims (10)
- 【請求項1】 車室内への吹出温度を制御する温度制御
手段(16)と、 車室内の複数の部位に空気を吹き出す複数の開口部(1
9、22、24)と、 前記複数の開口部(19、22、24)を開閉して、車
室内への吹出モードを複数の吹出モードに切り替える吹
出モードドア(20、23、26)と、 前記温度制御手段(16)及び前記吹出モードドア(2
0、23、26)を駆動するための1つのアクチュエー
タ(27)とを備え、 前記アクチュエータ(27)の所定の作動角範囲毎に、
前記温度制御手段(16)の位置を最低温度位置と最高
温度位置との間で変化させる温度制御パターンを周期的
に複数回出現させるようになっており、 前記複数回の温度制御パターンにそれぞれ対応して、前
記吹出モードドア(20、23、26)を所定の吹出モ
ード位置に駆動することを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項2】 前記複数回の温度制御パターンのうち、
1つの温度制御パターンでは前記温度制御手段(16)
の位置が最低温度位置と最高温度位置との間で変化する
に伴って、前記吹出モードドア(20、23、26)に
より前記複数の開口部(19、22、24)を開閉し
て、複数の吹出モードを自動切替するようになってお
り、 更に、前記複数回の温度制御パターンのうち、他の複数
の温度制御パターンでは前記温度制御手段(16)の位
置が最低温度位置と最高温度位置との間で変化しても、
前記吹出モードドア(20、23、26)をそれぞれ異
なる別の吹出モード位置に固定することを特徴とする請
求項1に記載の車両用空調装置。 - 【請求項3】 前記アクチュエータ(27)の操作力を
受けて回転する分配リンク(29)を備え、 前記分配リンク(29)の表裏両面のうち、一方の面側
に、前記温度制御パターンを周期的に複数回出現させて
前記温度制御手段(16)の位置を変化させる温度制御
用係合溝(30)を設け、 前記分配リンク(29)の他方の面側に吹出モード切替
用係合溝(31)を設け、 前記吹出モード切替用係合溝(31)の回転変位に従っ
て前記吹出モードドア(20、23、26)を所定の吹
出モード位置に駆動することを特徴とする請求項1また
は2に記載の車両用空調装置。 - 【請求項4】 前記吹出モード切替用係合溝(31)に
は、前記分配リンク(29)の所定作動角範囲において
前記温度制御手段(16)の位置変化に伴って前記複数
の吹出モードを自動切替するオート設定用溝部(31
c)と、前記前記分配リンク(29)の他の所定作動角
範囲において前記温度制御手段(16)の位置変化にか
かわらず、前記吹出モードドア(20、23、26)を
それぞれ異なる別の吹出モード位置に固定するマニュア
ル設定用溝部(31a、31b、31d〜31f)とを
備えることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装
置。 - 【請求項5】 前記アクチュエータ(27)の回転に応
動して前記温度制御手段(16)の位置を調整する第1
位置調整機構(71、33、32、35、36)と、 前記アクチュエータ(27)の回転に応動して前記吹出
モードドア(20、23、26)の位置を調整する第2
位置調整機構(73、38、37、40、41)とを並
列に備え、 前記第1位置調整機構により前記温度制御パターンを周
期的に複数回出現させ、 前記複数回の温度制御パターンの出現に連動して、前記
第2位置調整機構により前記吹出モードドア(20、2
3、26)を所定の吹出モード位置に駆動することを特
徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。 - 【請求項6】 前記第1位置調整機構は、前記アクチュ
エータ(27)の操作力を受けて回転する温度制御用リ
ンク(71)を有し、 前記温度制御用リンク(71)に、前記温度制御パター
ンに対応した溝形状を有するループ状の温度制御用係合
溝(72)を設けることを特徴とする請求項5に記載の
車両用空調装置。 - 【請求項7】 前記第2位置調整機構は、前記アクチュ
エータ(27)の操作力を受けて回転する吹出モード切
替リンク(73)を有し、 前記吹出モード切替リンク(73)に吹出モード切替用
係合溝(31)を設け、 前記吹出モード切替用係合溝(31)には、前記吹出モ
ード切替リンク(73)の所定作動角範囲において前記
温度制御手段(16)の位置変化に伴って前記複数の吹
出モードを自動切替するオート設定用溝部(31c)
と、前記吹出モード切替リンク(73)の他の所定作動
角範囲において前記温度制御手段(16)の位置変化に
かかわらず、前記吹出モードドア(20、23、26)
をそれぞれ異なる別の吹出モード位置に固定するマニュ
アル設定用溝部(31a、31b、31d〜31f)と
を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の車
両用空調装置。 - 【請求項8】 前記温度制御手段(16)と前記吹出モ
ードドア(20、23、26)とを交互に駆動するよう
にしたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1
つに記載の車両用空調装置。 - 【請求項9】 前記オート設定用溝部(31c)を前記
マニュアル設定用溝部(31a、31b、31d〜31
f)の中間部に配置することを特徴とする請求項4また
は7に記載の車両用空調装置。 - 【請求項10】 前記複数の開口部として、 車室内の乗員頭部側へ空気を吹き出すフェイス開口部
(22)と、 車室内の乗員足元側へ空気を吹き出すフット開口部(2
4)と、 車両窓ガラス側へ空気を吹き出すデフロスタ開口部(1
9)とを備え、 前記1つの温度制御パターンにおいて自動切替される前
記複数の吹出モードとして、 前記フェイス開口部(22)から空気を吹き出すフェイ
スモード、前記フェイス開口部(22)と前記フット開
口部(24)の両方から空気を吹き出すバイレベルモー
ド、および前記フット開口部(24)から空気を吹き出
すフットモードを設定し、 前記他の複数の温度制御パターンにおいてそれぞれ固定
される前記複数の吹出モードとして、 前記フェイスモード、前記バイレベルモード、および前
記フットモードの他に、前記デフロスタ開口部(19)
から空気を吹き出すデフロスタモードを少なくとも設定
することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つ
に記載の車両用空調装置。
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