JP2002120308A - ダブルフェーサの荷重装置 - Google Patents

ダブルフェーサの荷重装置

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JP2002120308A
JP2002120308A JP2000318168A JP2000318168A JP2002120308A JP 2002120308 A JP2002120308 A JP 2002120308A JP 2000318168 A JP2000318168 A JP 2000318168A JP 2000318168 A JP2000318168 A JP 2000318168A JP 2002120308 A JP2002120308 A JP 2002120308A
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surface pressure
corrugated cardboard
pressure applying
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JP2000318168A
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Hiroshi Saito
博 斉藤
Masami Umemura
正美 梅村
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Isowa Corp
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Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダブルフェーサに配設されるウェイトロール
や加圧装置による段潰れや接着不良の発生を防止する。 【解決手段】 ダブルフェーサにおいて段ボールシート
の上方にウェイトブロックのみの自重で懸架する荷重体
を機械幅方向及びシート搬送方向に配置した荷重装置で
段ボールシートを荷重して段ボールシートの潰れや接着
不良を起こすことなく段ボールシートの接着を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、段ボールシート
を製造するコルゲータのダブルフェーサの荷重装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】段ボールシートはコルゲータの上流側で
ライナ及び中芯紙が繰り出され、図示しないシングルフ
ェーサで中芯紙を所望のフルートに段成形した後に、ラ
イナと貼合して連続する片面段ボールシートが製造され
る。そして、図19に示すようなダブルフェーサ1に片
面段ボールシートとバックライナが貼合されて連続する
段ボールシートSになる。その後、図示しないスリッタ
スコアラやカッタで所望の寸法に裁断及び切断が行わ
れ、スタッカ等で積み上げられて製函工程や出荷に回さ
れる。
【0003】ダブルフェーサ1は、図19に示すように
ヒーティングセクション2とクーリングセクション3の
2つのセクションから主に構成される。そして、上流側
から搬送されて来る片面段ボールシートとライナをダブ
ルフェーサ1に導入してダブルフェーサ1内を通過さ
せ、下流工程の図示しないスリッタスコアラやカッタへ
搬送するために、ダブルフェーサ1内を通過する段ボー
ルシートSを挟み込んで搬送する上部搬送ベルト4と下
部搬送ベルト5が設けられる。上部搬送ベルト4は、走
行する段ボールシートSの上方でダブルフェーサ1の下
流側に配設された駆動ロール6とダブルフェーサ1の上
流側に配設された導入ロール7及びダブルフェーサ1の
上方で搬送方向の中間部に配設されたテンションロール
8a,8bに巻装され、駆動ロール6の駆動で上部搬送
ベルト4が走行する。下部搬送ベルト5は、走行する段
ボールシートSの下方でダブルフェーサ1の下流側に配
設された駆動ロール9とダブルフェーサ1の搬送方向中
間部でクーリングセクション3の上流側に配設された導
入ロール10及びダブルフェーサ1の下方で導入ロール
10と駆動ロール9の搬送方向の中間部に配設されたテ
ンションロール11に巻装され、駆動ロール9の駆動で
下部搬送ベルト5が走行する。そして、上部搬送ベルト
4と下部搬送ベルト5は、図示しない駆動装置及びそれ
を制御する同じく図示しない制御装置で駆動ロール6,
9が同期回転するように駆動制御する。
【0004】ダブルフェーサ1のヒーティングセクショ
ン2は、段ボールシートSの上方に加圧装置12と、段
ボールシートSの下方にヒーティング装置15が配設さ
れる。加圧装置12はシート搬送方向に複数個のウェイ
トロールを配設して、該ウェイトロールの自重で走行す
る段ボールシートSに上部搬送ベルト4を介して加圧す
る手段や、図19に示すようなプレート14が付勢部材
13で付勢され、上部搬送ベルト4を介して段ボールシ
ートSを加圧する装置をシート搬送方向に複数個配設し
て、該加圧装置の加圧力で走行する段ボールシートSに
上部搬送ベルト4を介して加圧する手段などがある。該
加圧手段等については多数の出願が行われており、例え
ばその代表として特開平6−328596号や特開平8
−109590号及び特開2000−62055号等が
存在する。また、ヒーティング装置15は高温蒸気によ
って加熱される熱板や誘電加熱装置によって段ボールシ
ートを誘電加熱するヒーティングプレートなどをシート
搬送方向に複数の配設し、上流側から搬送されてくる片
面段ボールシートとライナにヒーティング装置15のヒ
ーティング部材16で加熱して糊をゲル化させて接着す
る。そして、これら加圧装置12とヒーティング装置1
5の作用によって段ボールシートSを貼合させる。続い
て、ヒーティングセクション2を通過すると、段ボール
シートSはクーリングセクション3に入る。
【0005】ダブルフェーサ1のクーリングセクション
3は、段ボールシートSの上方に荷重装置17のウェイ
トロール18がシート搬送方向に複数本配設され、それ
ぞれ上部搬送ベルト4を介して段ボールシートSに各ウ
ェイトロール18の自重がかかるように構成される。段
ボールシートSの下方にはシート搬送方向に複数本配設
され段ボールシートSを下方から支持する搬送ロール2
0からなる搬送支持装置19が構成される。ヒーティン
グセクション2から搬送されてくる加熱された段ボール
シートSを上部搬送ベルト4及び下部搬送ベルト5で狭
持搬送し、クーリングセクション2を通過する間に段ボ
ールシートSをウェイトロール18と搬送ロール20で
支持しながらウェイトロール18で加圧して最終接着さ
せるとともに加熱された段ボールシートSを冷却する。
また、該クーリングセクション3の荷重装置17にはウ
ェイトロール18に代わる手段として、前述した特開平
6−328596号に開示される加圧装置を用いて上部
搬送ベルト4を介して段ボールシートSを加圧する手段
も行われている。クーリングセクション3を通過すると
ダブルフェーサ1から出て下流工程の図示しないスリッ
タスコアラやカッタへ搬送され、所望のサイズに裁断及
び切断が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のダブルフェーサ
では段ボールシートの上方からウェイトロールで段ボー
ルシートSを加圧する方式であるが、そのウェイトロー
ルの構成はそれぞれ1本ずつ機械幅方向に対して平行に
なるように調整するとともに、シート搬送方向において
各ウェイトロール間との高さも均一になるように調整し
てダブルフェーサ1の図示しないサイドフレームに自由
回転自在に軸架する。そして、該サイドフレームは生産
する段ボールシートSのフルートに応じて昇降するよう
に構成され、該サイドフレームの昇降に応じてウェイト
ロールが昇降して段ボールシートSを加圧することにな
る。まず、これらのウェイトロールをダブルフェーサの
サイドフレームに取り付ける作業は、その組み付けに時
間と労力がかかるとともに、その調整には経験が必要で
容易には行えず、組立作業者の作業負担がかかってい
た。
【0007】また、近年のコルゲータは機械の大型化と
高速化が進み、ダブルフェーサも機械幅が2500mmか
ら2800mmもなっている。そして、スピードは毎分3
50メートルから400メートルにも及ぶ高速コルゲー
タも出現していることからダブルフェーサで段ボールシ
ートを加熱接着して冷却させるにはダブルフェーサ自体
も機械長さを長く構成しなければならない。このように
ダブルフェーサの機械幅が広くなり、機械長さが長くな
ると1本ずつのウェイトロールの機械幅方向調整が難し
く、機械的にも平行が出しにくい条件となる。さらには
機械長さが長くなると、シート搬送方向に数十本も並ぶ
ウェイトロールの高さ調整が難しくなっていた。このよ
うなことからウェイトロールのみで段ボールシートSに
均一な荷重をかけることは極めて困難で、ウェイトロー
ルを前述した昇降装置を用いて生産する段ボールシート
のフルート高さに合わせるとともに、段ボールシートS
に十分な荷重がかかるよう昇降装置を調節して荷重をか
けなければならない。シート搬送方向に並ぶ複数本のウ
ェイトロールには段ボールシートに対する高低差がある
ため、段ボールシートに対して荷重をかけすぎているウ
ェイトロールは段ボールシートを潰してしまう。また、
逆に段ボールシートに対して荷重が全くかかっていない
ウェイトロールは十分な接着作用を与えることができな
いため、段ボールシートに接着不良が生じる。
【0008】さらには、ウェイトロールと段ボールシー
トはシートの幅方向で線接触で接するために、段ボール
シートがウェイトロール直下を通過するごとに集中的な
荷重がかかっていた。また、段ボールシートは中芯紙が
段成形されていることから段頂部と、段頂部と段頂部の
間とではウェイトロールの荷重による反力が変わり、ウ
ェイトロールが上下方向に振動を起こしていた。ダブル
フェーサにはシート搬送方向に複数本のウェイトロール
が配設されていることから、段ボールシートが走行する
とウェイトロールは上下方向に振動を起こし、それらが
必要以上の荷重となってのしかかり、また、線接触であ
ることからウェイトロールの荷重が線圧となって段ボー
ルシートにのしかかり、段ボールシートの段潰れを引き
起こす原因となっていた。さらには、ウェイトロールは
上記のように上下動による振動やその振動による騒音の
発生なども起こっており、オペレータの作業環境として
は決して好ましいものではなかった。さらには、段ボー
ルシートの幅がウェイトロールの幅より狭いときは段ボ
ールシートにウェイトロールの全重量がかかってしま
い、必要以上の荷重が段ボールシートのかかることによ
る段潰れが発生することもあった。
【0009】また、ウェイトロールの別の問題点として
段ボールシートの反りの問題がある。具体的は前述した
ように、近年コルゲータの高速化が進む中で段ボールシ
ートは高速でダブルフェーサ内を通過する。高速で通過
する段ボールシートを確実に接着させるにはダブルフェ
ーサのヒーティングセクションで十分な加熱を行わなけ
ればならないが、段ボールシートに熱をかけることによ
って段ボールシートが保有する水分が蒸発してしまう。
この水分の蒸発によって段ボールシートに反りが生じ製
品の品質を低下させたり、不良シートを作る原因にな
る。ウェイトロールの場合は上部搬送ベルトを介してい
るものの、段ボールシートに線接触で接していることと
ウェイトロール間に隙間があることから水分の蒸発は避
けられない状態である。このように段ボールシートにウ
ェイトロールで荷重をかける方式には様々な問題があっ
た。
【0010】また、特開平6−328596号や特開平
8−109590号及び特開2000−62055号等
に開示される加圧手段による装置では、機械的にあらか
じめ調整された構成による加圧力で加圧を行うことがで
きるが、構造が複雑で部品点数も多く、製作コストがか
かる他に、ひとたびトラブルを起こすとメンテナンスも
容易に行えなかった。また、これらの加圧力は機械的に
構成される構造体やバネ等の付勢体が設計的に決められ
た力で加圧するものであり、例えば加圧力を変更しよう
とした場合は、これら加圧装置とベルト間のすき間の設
定を変更してバネの圧縮量を変更するか、または付勢体
が例えばバネのときはバネ定数が異なるバネに取り換え
なければならない。しかし、加圧装置とベルトのすき間
の設定を変更するには、寸法ゲージ等を使用してすべて
の加圧装置の高さを均一にする必要があり、調整作業に
時間がかかり通常の作業の中で行うには極めて困難な作
業である。また、バネ一つの交換にしてもバネ定数に伴
うその加圧装置における加圧力の計算が必要になるとと
もに、バネが取り付く加圧装置の取り替え作業及び取り
替え後の調整作業が必要でオペレータが容易に行うこと
はできず、機械メーカ等の専門的知識を有する設計者ま
たは作業者がその交換を行わなければならなかった。以
上のように加圧手段で段ボールシートに荷重をかける方
式にも様々な問題があった。さらには、これらの問題は
ダブルフェーサにおいてヒーティングセクションとクー
リングセクションの双方にかかる共通した問題点であっ
た。
【0011】この発明は上記の問題点に鑑み、メンテナ
ンスが容易に行える簡易な構成で製作コストを削減する
とともに、必要以上に荷重をかけることによる段ボール
シートの潰れや荷重がかからないことによる接着不良な
どを防止し、さらには水分の蒸発を抑えて反りの発生を
少なくし、品質の安定した段ボールシートを生産するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の課題を克服し、所
期の目的を好適に達成するため本発明は、片面段ボール
シートとライナを供給し、片面段ボールシートの段頂部
に塗布した糊を糊化させてライナと貼合させるヒーティ
ングセクションと、該ヒーティングセクションで貼合し
た段ボールシートを冷却させるクーリングセクションと
からなるダブルフェーサにおいて、該段ボールシートの
上方で段ボールシートに対向配設されて該段ボールシー
トに面圧力を付与する面圧力付与体と、該面圧力付与体
の上方に載置されるウェイトブロックと、該面圧力付与
体の一端をダブルフェーサに繋止して、該面圧力付与体
の他端をシート搬送方向に向けて段ボールシート上に懸
架する荷重体とからなり、該荷重体が機械幅方向に複数
個配設されるダブルフェーサの荷重装置である。
【0013】また、片面段ボールシートとライナを供給
し、片面段ボールシートの段頂部に塗布した糊を糊化さ
せてライナと貼合させるヒーティングセクションと、該
ヒーティングセクションで貼合した段ボールシートを冷
却させるクーリングセクションとからなるダブルフェー
サにおいて、シート搬送方向の上流側及び下流側に連結
部を有し、該段ボールシートの上方で段ボールシートに
対向配設されて段ボールシートに面圧力を付与する面圧
力付与体と、該面圧力付与体上に載置されるウェイトブ
ロックと、該面圧力付与体をシート搬送方向に複数個配
設するとともに、該連結部で連結して連鎖状に形成し、
該連鎖状に形成した面圧力付与体の一端をダブルフェー
サに繋止して該連鎖状に形成した面圧力付与体の他端を
シート搬送方向に向けて段ボールシート上に懸架する連
鎖状に形成した荷重体とからなり、該連鎖状に形成した
荷重体が機械幅方向に複数個配設されるダブルフェーサ
の荷重装置である。
【0014】そして、片面段ボールシートとライナを供
給し、片面段ボールシートの段頂部に塗布した糊を糊化
させてライナと貼合させるヒーティングセクションと、
該ヒーティングセクションで貼合した段ボールシートを
冷却させるクーリングセクションとからなるダブルフェ
ーサにおいて、該段ボールシートの上方で段ボールシー
トの幅方向全面を覆い、該段ボールシートに対向配設さ
れて該段ボールシートに面圧力を付与する面圧力付与体
と、該面圧力付与体の上方で機械幅方向に少なくとも2
つ以上載置されるウェイトブロックと、該面圧力付与体
の一端をダブルフェーサに繋止して、該面圧体の他端を
シート搬送方向に向けて段ボールシート上に懸架するダ
ブルフェーサの荷重装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明のダブルフェーサの
荷重装置について好適な実施例を挙げて添付図面を参照
しながら以下説明する。図1は本発明の荷重装置をダブ
ルフェーサ1のクーリングセクション3に設けた実施例
の側面図で、本発明にかかる荷重装置以外のダブルフェ
ーサの構成は従来のダブルフェーサとの構成と変わらな
いため詳述は省略する。該クーリングセクション3にお
いて、走行する段ボールシートSの上方に荷重装置2
1,28,29を配設する。荷重装置は一般的にはシー
ト搬送方向で、そのセクション全般に設けられることが
好ましいが、必要に応じて少なくとも1基設けられるこ
とでもよい。図1に開示する実施例では、シート搬送方
向に3基の荷重装置21,28,29が配設されてい
る。図1に開示される3基の荷重装置21,28,29
はともに同じ構成であるため、以下の説明においてはク
ーリングセクション3の最上流部に位置する荷重装置2
1を図2乃至図10を用いてさらに詳細にする。
【0016】荷重装置21は、ダブルフェーサ1のフレ
ーム30に支持部材31(ともに図3参照)を介してス
テー23載架し、該ステー23に面圧力付与体24の一
端を繋止部材40(図4参照)で繋止して他端をダブル
フェーサ1の下流側に向けて上部搬送ベルト4上に懸架
させる。このとき面圧力付与体24の他端は一般的には
自由端とすることが好ましいが、他端を下流側のステー
に保持してもよい。そして、ステー23に一端が繋止さ
れ、上部搬送ベルト4上に懸架された面圧力付与体24
の上部搬送ベルト4と接する反対面にウェイトブロック
27を載置して荷重体22が構成される。
【0017】図2は荷重装置22の全体を表す側面図で
ある。面圧力付与体24は後述するウェイトブロック2
7を少なくとも1個載置できる長さがあればよい。しか
し、本発明の目的を好適に実施するためには少なくとも
2個以上で複数個のウェイトブロックが載置できる長さ
を有する面圧力付与体であることが好ましい。そして、
面圧力付与体24は所望の厚みを有し、その厚みは後述
するウェイトブロック27のウェイトを段ボールシート
Sに面圧として伝達する程度の厚みがあればよい。面圧
力付与体24の厚みが厚すぎると走行する上部搬送ベル
ト4との馴染みが悪く、ウェイトブロック27のウェイ
トによる好ましい面圧が得られない。従って、面圧力付
与体24は面圧力付与体24上にウェイトブロック27
を載置したときにウェイトブロック27のウェイトを受
けて面圧力付与体24が上部搬送ベルト4に馴染みなが
ら面圧として段ボールシートSに荷重がかかる厚みが好
ましい。また、面圧力付与体24の材質としては一般的
には上部搬送ベルト4との摩擦抵抗を軽減し、摩擦によ
る磨耗の影響を受けにくく、耐熱性に富む材質が好まし
い。主な材質としてはステンレス板、表面にメッキ加工
を施したスチール板、テフロン(登録商標)やナイロン
等の硬質樹脂系素材、カーボンやファイバ等の繊維系素
材及びセラミック系の素材などがある。また、上部搬送
ベルト4と同じキャンバスベルトの表面に摩擦抵抗を軽
減させる表面処理を行って、それを用いてもよい。荷重
体22のウェイトブロック27を載置する面圧力付与体
24は段ボールシートSを全面的に覆うような形で構成
されるため、段ボールシートSがヒーティング装置15
によって加熱されても水分の放出が少なく、段ボールシ
ートSの反りが発生しにくい。
【0018】続いて、ウェイトブロック27は図3及び
図7から明らかなように、所望の長さと幅と厚みを持つ
部材である。ウェイトブロック27の重さは、生産する
段ボールシートSの接着を確実に行うのに絶対的に必要
となる荷重を付与する重さで、一般的には例えば段ボー
ルシートが2層になって構成されるダブルフルートの生
産を行うときに、所望の個数のウェイトブロック27が
面圧力付与体24の上面に載置されて段ボールシートS
にその荷重がかかり、必要となる荷重が得られる重さで
ある。具体的には、ウェイトブロック1個あたりの重さ
は100〜1000グラム程度である。また、ウェイト
ブロック27は上記の目的を達成できるものであるなら
ばどのような構成の物体でもよいが、主な物体としては
鉄や銅やアルミ等の金属製物質、テフロンやナイロン等
の樹脂系物質、粘土等を固めて焼いた石材系物質その他
ゴム系物質やセラミック系物質などでもよい。さらには
水などを入れたプラスチック系ボックスなども考えられ
るが、水などを入れたプラスチック系のボックスは加熱
された段ボールシートSの表面の熱を吸熱して上方に放
熱する効果などが期待できる。なお、ウェイトブロック
27は前述した面圧力付与体24と同じ程度の長さを有
する長尺のウェイトブロックでもよい。
【0019】ウェイトブロック27は基本的には面圧力
付与体24の上面に単に載置する構成が最も好ましい。
しかし、ウェイトブロック27が面圧力付与体24から
脱落しないように粘着テープや糊などを使用して載置す
るようにしてもよい。本実施例ではウェイトブロック2
7が面圧力付与体24に整然と並べられ、かつ脱落しな
いようにするために図2乃至図7に示すように、面圧力
付与体24の上方でウェイトブロック27の両側面とシ
ート搬送方向の下流側の少なくとも三方を囲んでサポー
トするウェイトブロック27より若干大きめに立設した
枠体形状のケーシング25,26で、該ケーシング2
5,26内にウェートブロック27を収容する。なお、
シート搬送方向の上流側をサポートするように四方を囲
む枠体形状のケーシングとしても良い。そしてケーシン
グ25,26は上記のようにウェイトブロック27の三
方または四方を囲む枠体形状の構成でもよいが、該枠体
形状の下面に底部を設けて箱状体を形成するようにし、
該底部が面圧力付与体24の上面に載置されるようにし
ても良い。さらには図示はしないが面圧力付与体本体に
直接枠体を立設させて、面圧力付与体自体がウェイトブ
ロックを収容できるようなケーシング機能を持った構造
体でもよい。また、ケーシング25,26には所望の間
隔で切欠部32を設けている。ケーシング25,26が
三方または四方を囲んだ構造体であることから、面圧力
付与体24の撓みを切欠部32で吸収するために設けた
ものである。すなわち、面圧力付与体24が段ボールシ
ートSや上部搬送ベルト4に馴染む厚みの構造体である
ことから、段ボールシートSや上部搬送ベルト4からの
押し上げ等の力を受けたときに面圧力付与体24の撓み
をケーシング25,26の該切欠部32で吸収するもの
である。該切欠部32はウェイトブロック27の長さに
合わせて配設すると、該切欠部32とウェイトブロック
27,27の繋ぎ目が一致していることから、面圧力付
与体24が撓んだときに同じ位置に設けられた切欠部3
2とウェイトブロック27,27の繋ぎ目で吸収するこ
とができる。実施例では1つの面圧体24上の上流側と
下流側で2つのケーシング25,26を設けた構成とし
て、各ケーシング25,26の中にそれぞれウェイトブ
ロック27を載置している。また、ウェイトブロック2
7は上記のように単に面圧力付与体24上に載置されて
いるのみであるから、必要に応じて重さの異なるウェイ
トブロックに交換することもできる。具体的には生産す
るフルート、紙質、紙幅、生産速度等の各生産条件に応
じて交換することが可能である。
【0020】次に、荷重装置21の機械幅方向の配置に
ついて説明する。図3及び図7から明らかなように、面
圧力付与体24上にウェイトブロック27を載置させて
なる荷重体22が機械幅方向に複数個連なって1基の荷
重装置になる。1つの荷重体22の幅は面圧力付与体2
4上でシート搬送方向に複数個載置されるウェイトブロ
ック27の幅で決まる。それらが機械幅方向に連なって
構成されることで1基の荷重装置の機械幅方向のサイズ
が決まる。そして荷重装置21は上部搬送ベルト4を介
して段ボールシートSを上方から荷重している。また、
荷重装置21は生産する如何なる紙幅の段ボールシート
Sでもその両端が必ずウェイトブロックで加圧されるよ
うに設定されている。すなわち、段ボールシートSの両
端が隣接する荷重装置22,22の間に位置しないよう
に設定されている。一般的に段ボールシートはその生産
が50mmピッチの紙幅で生産されることが多く、生産す
る段ボールシートの両端が隣接する荷重装置22,22
の間に位置しないようにするために、具体的には図8に
示すように機械幅方向中心Lに例えば幅が75mmウェイ
トブロック27を載置して、その両側には全て幅が50
ミリのウェイトブロック27を載置するようにする。す
なわち図8中でXが75mmの幅を持つウェイトブロック
で、その両側にYの50ミリの幅を持つウェイトブロッ
クを載置する。このとき図8中のW1が紙幅2000mm
段ボールシートSを通紙して生産を行っているとき段ボ
ールシートSの両端は機械幅方向中心Lから1000mm
あり、Yn個目のウェイトブロック27の両端は機械幅
方向中心Lから1037.5mmであるから37.5mmの
差が生じる。また、W1が紙幅1950mmの段ボールシ
ートSを通紙して生産を行っているとき段ボールシート
Sの両端は機械幅方向中心Lから975mmであり、Yn
−1個目のウェイトブロック27の両端は機械幅方向中
心Lから987.5mmであるから12.5mmの差が生じ
る。このように設定すれば50mmピッチの紙幅で生産さ
れる場合、段ボールシートSの両端は必ず各荷重体22
のシート搬送方向ウェイトブロック幅内を通過すること
になり、段ボールシートSの両端部は必ず荷重体22で
荷重されることになる。
【0021】しかし、ウェイトブロック27がシート搬
送方向で同じ位置に並べられて荷重体22が配設される
と、隣接する荷重体22,22間では荷重装置21を通
過する間に全く荷重がかからない不荷重域が発生し、接
着不良を起こすことになる。このような対処するために
図10に示すように、一つの荷重装置21の上流側と下
流側でウェイトブロック27の配列が千鳥状になるよう
に荷重体22a,22b,22c等を配置する。すなわ
ち、下流側の荷重体22a、22b、22c等を上流側
に配置される荷重体22a,22b,22c等に対して
1つの荷重体22のシート幅方向2分の1寸法分ずらし
て配置する。上流側荷重体と下流側荷重体は上流側荷重
体の最下流部と下流側荷重体の最上流部にそれぞれピン
37,38を設け、該ピン37,38間を繋止部材39
で繋いで連結する。このようにすることで走行する段ボ
ールシート幅方向全面に必ず荷重がかかるようになる。
図10では1基の荷重装置21内の上流側と下流側で千
鳥状になるような配列の実施例を開示したが、例えば図
1で開示される荷重装置21,28,29を図9に示す
ようにそれぞれ千鳥状に配列して行うようにしてもよい
し、上記2つの組合せで行うようにしてもよい。
【0022】続いて図5に開示される機械幅方向におけ
る荷重体22の連結について説明する。各荷重体22は
面圧力付与体24の上流側が繋止されて懸架した状態で
下流側がシート搬送方向に自由端として構成されている
が、ダブルフェーサ1では段ボールシートSや上部搬送
ベルト4が機械幅方向に蛇行することがある。荷重装置
の下流端が自由端であるため、段ボールシートSや上部
搬送ベルト4が機械幅方向に蛇行すると各荷重体22も
それに釣られて蛇行をするとともに、状況が悪化すると
隣接する荷重体22,22同士が衝突を繰り返し一方の
荷重体の上にもう一方の荷重体が乗り上げるなどのトラ
ブルが発生する恐れもある。これらを防止するため、図
5に示すように荷重体22を機械幅方向で連結して荷重
体22が蛇行しないようにする。具体的には、例えば各
ウェイトブロック27上方にスペーサ36を設け、該ス
ペーサ36を介して上方に連結部材34機械幅方向に載
架し、該スペーサ36と各ウェイトブロック27を係止
具35で固定する。このようにすることで各荷重体22
の蛇行が防止できる。図3では連結部材35を荷重装置
21の中央部に設けたが、この連結部材35は荷重装置
21の上流側から下流側までのいずれの位置に設けても
良い。さらには図示はしないが各荷重体22を蛇行させ
ない別の方法として隣り合うケーシング同士を固定させ
る手段でもよい。
【0023】また、荷重体22が連結部材34によって
機械幅方向で連結されたことにより、荷重体22全体が
蛇行することを防止するため、図6に示すように荷重体
22を連結する連結部材34の機械幅方向側を規制する
ようにダブルフェーサ1のフレーム30にサイドガイド
33を取り付け、該連結部材34を当接させるようにし
ても良い。
【0024】以上説明したように、本発明の各荷重体2
2からなる荷重装置21はダブルフェーサ1のフレーム
30に支持部材31を介して載架されたステー23にウ
ェイトブロック27の自重のみで懸架されているのみで
あるため、フルートの厚みによる高さ調整や微妙な隙間
調整などは一切有していない。
【0025】次に本発明に係る好適な実施例の使用につ
いて図1を用いて説明する。ダブルフェーサ1に上部搬
送ベルト4と下部搬送ベルト5によって導入された片面
段ボールシート及びライナはダブルフェーサ1のヒーテ
ィングセクション2でヒーティング装置15によって加
熱されながら加圧装置12によって加圧されることで貼
合を行う。そして、クーリングセクション3に搬送され
ると上部搬送ベルト4と下部搬送ベルト5によって狭持
されながらクーリングセクション3を走行する。そし
て、下方を支持搬送装置19の搬送ロール20で支えな
がら上方から上部搬送ベルト4を介して荷重装置21,
28,29によって荷重される。このとき段ボールシー
トSは荷重装置21のウェイトブロック27と面圧力付
与体24による各荷重体22の自重のみで荷重されてお
り、それ以外の荷重は付与されていない。従って、例え
ば加圧装置等による加圧力など必要以上な加圧がかかっ
ていない。そして、各荷重体22はダブルフェーサ1の
フレーム30に支持部材31を介して載架されたステー
23にウェイトブロック27と面圧力付与体24の自重
のみで懸架されているのみであるため、フルートの厚み
による高さ調整や微妙な隙間調整などは一切必要としな
い。このようなことから、走行する段ボールシートSに
対するダメージもほとんどないため段潰れは発生しな
い。
【0026】また、各荷重体22の面圧力付与体24は
ウェイトブロック27のウェイトを受けて、それを面圧
でかつ面圧力付与体24全面で段ボールシートSの荷重
することから、ウェイトロールのような線圧による集中
的な荷重が段ボールシートにかかることがなく、さらに
は面圧力付与体24は段ボールシートSや上部搬送ベル
ト4からの押し上げ力を受けてもそれを面圧で受けるこ
とから振動をすることはなく、ウェイトロールのように
ロールが振動して段ボールシートSを潰すことはない。
さらには、機械幅方向において各荷重体22が同じ条件
で均一に荷重することから、ウェイトロールのようにロ
ールの平行が保てず機械幅方向において不均一な荷重バ
ランスになることはない。そして、生産する段ボールシ
ートの紙幅が狭いときでも、生産する段ボールシート紙
幅分のウェイトブロックの荷重が段ボールシート上にか
かるのみで、ウェイトロールのようにウェイトロールの
全荷重がかかることはなく、必要以上の荷重がかかるこ
とによって起きる段潰れは生じない。従って、機械幅方
向において均一かつ必要な荷重のみで一定品質の段ボー
ルシートが生産できる。
【0027】以上のように本発明によるダブルフェーサ
の荷重装置はダブルフェーサ1のフレーム30に支持部
材31を介して載架されたステー23にウェイトブロッ
ク27の自重のみで懸架されている極めてシンプルで簡
易な構成であるため、例えば従来の加圧装置等に比べて
も複雑な機構を必要としないことから製作コストが削減
できるとともに、専門的な知識や経験による機械の調整
を必要としない。そして、荷重の設定はウェイトブロッ
ク27の交換のみであることからバネ等の付勢部材の交
換や加圧装置とベルト間のすき間の設定も全く必要がな
く簡単に行える。そして、段ボールシートに対する荷重
の付与は加圧装置等による断片的な荷重付与ではなく、
荷重体22はシート搬送方向に連続的に荷重を付与でき
るからシートの剥がれのない良質な段ボールシートが生
産できる。
【0028】
【別実施例について】続いて、本発明の別実施例につい
て説明する。図11乃至図13は本発明の別実施例を表
す図である。ダブルフェーサ1のクーリングセクション
3に走行する段ボールシートの上方に機械幅方向に複数
個配列された荷重体42からなる荷重装置41を配設す
る。荷重装置41の荷重体42は図11に示すように前
述の実施例と同様で、ダブルフェーサ1のフレーム30
に支持部材31を介してステー23を載架する。該ステ
ー23に連結部材43でシート搬送方向に少なくとも2
個以上繋がる連鎖状に形成された面圧力付与体44の一
端を繋止して他端をダブルフェーサ1の下流側に向けて
上部搬送ベルト4上に懸架させる。連鎖状に形成された
面圧力体44は少なくとも2個以上の連結で構成される
が、好ましくは図11等に示すように複数個繋がって構
成される。このとき連鎖状に形成された面圧力付与体4
4の他端は一般的には自由端とすることが好ましいが、
他端を下流側のステーに保持してもよい。そして、ステ
ー23に一端が繋止され、上部搬送ベルト4上に懸架さ
れ連鎖状に形成された面圧力付与体44の上部搬送ベル
ト4と接する反対面にウェイトブロック45を載置す
る。連鎖状に形成された面圧力付与体44は所望の厚み
を有し、その厚みは前述した実施例と同様の作用を有す
る厚みで、ウェイトブロック45のウェイトを段ボール
シートSに面圧として伝達し、かつ連結部材43が連結
できる程度の厚みがあればよい。また、連鎖状に形成さ
れた面圧力付与体44の材質は、一般的には上部搬送ベ
ルト4との摩擦抵抗を軽減し、摩擦による磨耗の影響を
受けにくく、耐熱性に富む材質が好ましい。主な材質と
してはステンレス板、表面にメッキ加工を施したスチー
ル板、テフロンやナイロン等の硬質樹脂系素材、カーボ
ンやファイバ等の繊維系素材及びセラミック系の素材な
どがある。また、上部搬送ベルト4と同じキャンバスベ
ルトの表面に摩擦抵抗を軽減させる表面処理を行って、
それを用いてもよい。ウェイトブロック45は図11乃
至図13からも明らかなように、所望の長さと幅と厚み
を持つ部材である。ウェイトブロック45の重さや構成
及び材質は前述した実施例のウェイトブロック25と同
様であるので、ここでの詳述は省略する。また、ウェイ
トブロック45は上記のように連鎖状に形成された面圧
力付与体44上に載置されているのみであるから必要に
応じてウェイトブロック45を交換することもできる。
【0029】このような構成からなる荷重体42の機械
幅方向における配列は前述した実施例と同様でこれら荷
重体42が機械幅方向に構成されて1組の荷重装置41
となり、これらの荷重装置41がダブルフェーサ1のク
ーリングセクション3でシート搬送方向において複数基
設けられることは前述の実施例で説明したことと同様で
ある。また、荷重体42の機械幅方向への蛇行防止する
図示しない連結部材及び連結部材を両側でサポートする
サイドガイド等を配設することは前述の実施例と同様で
ある。
【0030】さらには図示はしないが、各荷重体42,
42間で不荷重域が発生しないように、一つの荷重装置
41内の上流側及び下流側荷重体を前述した実施例の図
10に示すようにウェイトブロック45がシート搬送方
向において千鳥状になるように構成することもできる。
そして、シート搬送方向に配設される各荷重装置41で
ウェイトブロック45がそれぞれ千鳥状に配列して行う
ようにしてもよいし、上記2つの組合せで行うようにし
てもよい。
【0031】このような構成の荷重装置41及び荷重体
42において、次に別実施例の使用に説明する。ダブル
フェーサ1に上部搬送ベルト4と下部搬送ベルト5によ
って導入された片面段ボールシート及びライナはダブル
フェーサ1のヒーティングセクション2でヒーティング
装置15によって加熱されながら加圧装置12によって
加圧されることで貼合を行う。そして、クーリングセク
ション3に搬送されると上部搬送ベルト4と下部搬送ベ
ルト5によって狭持されながらクーリングセクション3
を走行する。そして、下方を支持搬送装置19の搬送ロ
ール20で支えながら上方から上部搬送ベルト4を介し
て荷重装置41によって荷重される。このとき段ボール
シートSは荷重装置41の各荷重体42はウェイトブロ
ック45のウェイトによる自重と連鎖状に形成された面
圧力付与体44の自重のみで荷重されており、それ以外
の荷重は付与されていない。従って、例えば加圧装置等
による加圧力など必要以上な加圧がかかっていない。そ
して、各荷重体45はダブルフェーサ1のフレーム30
に支持部材31を介して載架されたステー23にウェイ
トブロック45の自重と連鎖状に形成された面圧力付与
体44の自重のみで懸架されているのみであるため、フ
ルートの厚みによる高さ調整や微妙な隙間調整などは一
切必要としない。このようなことから、走行する段ボー
ルシートSに対するダメージもほとんどないため段潰れ
は発生しない。
【0032】また、各荷重体42の連鎖状に形成された
面圧力付与体44はウェイトブロック45のウェイトを
受けて、それを面圧でかつ連鎖状に形成された面圧力付
与体44全面で段ボールシートSの荷重することから、
ウェイトロールのような線圧による集中的な荷重が段ボ
ールシートにかかることがない。特に別実施例の荷重装
置41の荷重体42は段ボールシートSと対向する面が
連鎖状に形成された面圧力付与体44であることから、
連鎖状に形成された面圧力付与体44は段ボールシート
Sや上部搬送ベルト4からの押し上げ力を受けてもそれ
を面圧で受けるとともに、連結部43がそれを吸収して
しまう。従って荷重体42自体が振動をすることはな
く、ウェイトロールのようにロールが振動して段ボール
シートSを潰すことはない。さらには、機械幅方向にお
いて各荷重体22が同じ条件で均一に荷重することか
ら、ウェイトロールのようにロールの平行が保てず機械
幅方向において不均一な荷重バランスになることはな
い。そして、生産する段ボールシートの紙幅が狭いとき
でも、生産する段ボールシート紙幅分のウェイトブロッ
クの荷重が段ボールシート上にかかるのみで、ウェイト
ロールのようにウェイトロールの全荷重がかかることは
なく、必要以上の荷重がかかることによって起きる段潰
れは生じない。従って、機械幅方向において均一かつ必
要な荷重のみで一定品質の段ボールシートが生産でき
る。
【0033】以上のように本発明によるダブルフェーサ
の荷重装置はダブルフェーサ1のフレーム30に支持部
材31を介して載架されたステー23にウェイトブロッ
ク45の自重と連鎖状に形成された面圧力付与体44の
自重のみで懸架されている極めてシンプルで簡易な構成
であるため、例えば従来の加圧装置等に比べても複雑な
機構を必要としないことから製作コストが削減できると
ともに、専門的な知識や経験による機械の調整を必要と
しない。そして、荷重の設定はウェイトブロック45の
交換のみであることからバネ等の付勢部材の交換や加圧
装置とベルト間のすき間の設定も全く必要がなく簡単に
行える。そして、段ボールシートに対する荷重の付与は
加圧装置等による断片的な荷重付与ではなく、荷重体4
2はシート搬送方向に連続的に荷重を付与できるからシ
ートの剥がれのない良質な段ボールシートが生産でき
る。
【0034】
【本発明の応用実施例】本発明による荷重装置及び荷重
体をダブルフェーサ1のヒーティングセクション2に用
いることもできる。ダブルフェーサ1のヒーティングセ
クション2は段ボールシートSのペーパーライン上方に
加圧装置が配設されている。該加圧装置は前述したよう
にウェイトロールや段ボールシートに対向する加圧プレ
ートを付勢装置によって加圧する装置等であるが、これ
らウェイトロールや加圧装置はいずれも前述した課題を
有している。本発明の荷重装置及び荷重体は前述したよ
うに、生産する段ボールシートSの接着を確実に行うの
に絶対的に必要となる荷重を面圧力で付与する装置であ
り、さらには荷重体が単に自重のみで懸架されており、
フルートごとの高さ調整や微妙な加圧調整機構を全く持
たない簡易な構成であることから、少なくともウェイト
ロールでの線圧荷重や振動等によるシートの潰れ、加圧
不足による接着不良や接着の不均衡等はなく、また、本
発明によるダブルフェーサの荷重装置はダブルフェーサ
1のフレーム30に支持部材31を介して載架されたス
テー23にウェイトブロック45の自重と面圧力付与体
24の自重のみで懸架されている極めてシンプルで簡易
な構成であるため、例えば従来の加圧装置等に比べても
複雑な機構を必要としないことから製作コストが削減で
きるとともに、専門的な知識や経験による機械の調整を
必要としない。そして、荷重の設定はウェイトブロック
45の交換のみであることからバネ等の付勢部材の交換
や加圧装置とベルト間のすき間の設定も全く必要がなく
簡単に行える。そして、段ボールシートに対する荷重の
付与は加圧装置等による断片的な荷重付与ではなく、荷
重体42はシート搬送方向に連続的に荷重を付与できる
からシートの剥がれのない良質な段ボールシートが生産
できる。
【0035】本発明の荷重装置及び荷重体をダブルフェ
ーサ1のヒーティングセクション2に用いた実施例は図
14に示すように、走行する段ボールシートSの上方に
荷重装置50,51,52を配設する。ヒーティングセ
クション2において、荷重装置はシート搬送方向の全面
に設けられることが好ましいが、シート搬送方向におい
て少なくとも1基設けるようにしても良い。図14に開
示する実施例では、シート搬送方向にともに同じ機構を
有する3基の荷重装置50,51,52が配設されてい
る。図14に開示される3基の荷重装置50,51,5
2は基本的に前述したクーリングセクション3に用いた
荷重装置21及び荷重体22と同じ構成であるため詳述
は省略するが、以下簡単にその構成のみ説明する。その
代表としてヒーティングセクション2の最上流側に配設
される荷重装置50の構成を説明すると、荷重装置50
は図15に示すように機械幅方向に複数個の荷重体53
が配設されて1組の荷重装置となる。
【0036】荷重装置50の荷重体53は、ダブルフェ
ーサ1のフレーム30に支持部材31を介してステー5
4に載架する。該ステー54に面圧力付与体55の一端
を繋止して他端をダブルフェーサ1の下流側に向けて上
部搬送ベルト4上に懸架させる。このとき面圧力付与体
55の他端は一般的には自由端とすることが好ましい
が、他端を下流側のステーに保持してもよい。そして、
ステー54に一端が繋止され、上部搬送ベルト4上に懸
架された面圧力付与体55の上部搬送ベルト4と接する
反対面にウェイトブロック58を囲繞体56,57内に
載置する。面圧力付与体55の厚みや材質は前述したク
ーリングセクション3で用いた面圧力付与体55と同じ
コンセプトを有する厚み及び材質でよいが、ヒーティン
グセクション2に用いる面圧力付与体55は走行する段
ボールシートSの下方にヒーティング装置15が配設さ
れていることから、材質についてはクーリングセクショ
ン3に用いる面圧力付与体より耐熱性に富む材質が求め
られる。
【0037】続いて、ウェイトブロック58の構造や材
質及び重量についても前述したクーリングセクション3
で用いたウェイトブロック27と同じコンセプトを有す
る構造体よいが、ヒーティングセクション2に用いるウ
ェイトブロック58は走行する段ボールシートSの下方
にヒーティング装置15が配設されていることから、材
質についてはクーリングセクション3に用いるウェイト
ブロック27より耐熱性に富む材質が求められる。そし
て、ウェイトブロック58の面圧力付与体55に対する
取り付けは上面に単に載置する構成が最も好ましい。し
かし、ウェイトブロック58が面圧力付与体55から脱
落しないように粘着テープや糊などを使用して載置する
ようにしてもよい。本実施例ではウェイトブロック58
が面圧力付与体55上に整然と並べられ、かつ脱落しな
いようにするために面圧力付与体55の上方にウェイト
ブロック58を収容するケーシング56,57を設け
た。ケーシング56,57は前述したクーリングセクシ
ョン3で用いたケーシング25,26と同じ構成であ
る。さらには図示はしないが面圧力付与体本体に直接枠
体を立設させて、面圧力付与体自体がウェイトブロック
を収容できるようなケーシング機能を持った構造体でも
よい。また、ウェイトブロック58は上記のように面圧
力付与体55上に載置されているのみであるから必要に
応じてウェイトブロック58を交換することもできる。
【0038】そして、荷重体53は機械幅方向に複数個
配設されて1基の荷重装置50となり、上部搬送ベルト
4を介して段ボールシートSを上方から荷重している。
荷重体53は生産する段ボールシートSの紙幅に合わせ
て設定されており、必ず隣接する荷重体53,53の間
に生産する段ボールシートSのシート幅方向両端が位置
しないように設定されていることは前述の実施例と同様
である。また、荷重体53及び荷重装置50をシート搬
送方向に対して千鳥状に配設することも前述の実施例と
同じように配設することもできる。また、蛇行防止のた
めの連結部材及び荷重体全体の蛇行防止についても前述
の実施例と同様に、各荷重体53を連結したり、連結部
材のサイドをサポートするようにして蛇行を防止する。
【0039】以上説明したように、本発明の各荷重体5
3からなる荷重装置50はダブルフェーサ1のフレーム
30に支持部材31を介して載架されたステー54にウ
ェイトブロック58の自重と面圧力付与体24の自重の
みで懸架されているのみであるため、例えば従来の加圧
装置等に比べても複雑な機構を必要とせず、製作コスト
が削減できるとともに、専門的な知識や経験による機械
の調整を必要としない。そして、荷重の設定はウェイト
ブロック58の交換のみであることからバネ等の付勢部
材の交換や加圧装置とベルト間のすき間の設定も全く必
要がなく簡単に行える。さらには、段ボールシートに対
する荷重の付与は加圧装置等による断片的な荷重付与で
はなく、荷重体53はシート搬送方向に連続的に荷重を
付与できるからシートの剥がれのない良質な段ボールシ
ートが生産できる。
【0040】次に本発明の装置をヒーティングセクショ
ン2に用いた好適な実施例の使用について図14及び図
15を用いて説明する。ダブルフェーサ1の上流側から
搬送される片面段ボールシート及びライナはダブルフェ
ーサ1の上部搬送ベルト4と下部搬送ベルト5によって
ヒーティングセクション2に導入される。該ヒーティン
グセクション2ではヒーティング装置15によって段ボ
ールシートSの下方から加熱をするとともに、段ボール
シートSの上方から荷重装置50によって荷重されるこ
とで貼合を行う。荷重装置50では各荷重体53はウェ
イトブロック58のウェイトによる自重と面圧力付与体
24の自重のみで段ボールシートSを荷重しており、そ
れ以外の荷重は付与されていない。従って、例えば加圧
装置等による加圧力など必要以上な加圧がかかっていな
い。そして、各荷重体53はダブルフェーサ1のフレー
ム30に支持部材31を介して載架されたステー54に
ウェイトブロック58の自重と面圧力付与体24の自重
のみで懸架されているのみであるため、フルートの厚み
による高さ調整や微妙な隙間調整などは一切必要としな
い。このようなことから、走行する段ボールシートSに
対するダメージもほとんどないため段潰れは発生しな
い。
【0041】また、各荷重体53の面圧力付与体55は
ウェイトブロック58のウェイトを受けて、それを面圧
でかつ面圧力付与体55全面で段ボールシートSの荷重
することから、ウェイトロールのような線圧による集中
的な荷重が段ボールシートにかかることがなく、さらに
は面圧力付与体55は段ボールシートSや上部搬送ベル
ト4からの押し上げ力を受けてもそれを面圧で受けるこ
とから振動をすることはなく、ウェイトロールのように
ロールが振動して段ボールシートSを潰すことはない。
さらには、機械幅方向において各荷重体55が同じ条件
で均一に荷重することから、ウェイトロールのようにロ
ールの平行が保てず機械幅方向において不均一な荷重バ
ランスになることはない。よって、機械幅方向において
均一でかつ最低限必要な荷重で一定品質の段ボールシー
トが生産できる。
【0042】また、図示及び詳細な説明は行わないが、
前述した図11乃至図13に開示する本発明の別実施例
による荷重体42による荷重装置41と同じ構成の荷重
体及び荷重装置をヒーティングセクション2に用いるこ
とも可能である。
【0043】次に、面圧力付与体の変形例について説明
する。先に説明した面圧力付与体24,44,55は荷
重装置21,42,53において、いずれも機械幅方向
に分割して、各面圧力付与体24,44,55上にウェ
イトブロック27,45,58を載置して配設されるの
もである。図16及び図17はクーリングセクション3
に用いた実施例で、図16は平面図で図17はシート搬
送方向の断面図である。段ボールシートSの上方で段ボ
ールシートSと対向して機械幅方向で段ボールシートS
を全面で覆うように面圧力付与体62設ける。すなわ
ち、面圧力付与体62は生産する設計上の段ボールシー
ト最大紙幅の通紙寸法より若干広い幅を持つ1枚の面圧
力付与体である。該面圧力付与体62の長さや厚み及び
材質は前述した各種の面圧力付与体と基本的には同じ仕
様でよいが、特に材質については機械幅方向で段ボール
シートに不均一な面圧力にならないよう、かつ段ボール
シートSに馴染むように柔軟性に富む材質が好ましい。
例えば上部搬送ベルトと同じ材質の綿状のキャンバスベ
ルトや樹脂またはプラスチック系のフイルム、カーボン
等のセラミック系材質、ステンレスや銅板、スチール等
の金属製材質などがあるが、いずれの材質においても薄
い材質が好ましい。そして、ウェイトブロック63を機
械幅方向方向に複数個載置して荷重体61を形成する。
【0044】上記のような構成の荷重装置60におい
て、段ボールシートSがクーリングセクション3を通過
する際に、機械幅方向に複数個載置したウェイトブロッ
ク63を有し、段ボールシートSの幅方向全面を覆う面
圧力付与体62からなる荷重体61で段ボールシートS
の上面を荷重する。このとき、面圧力付与体62は柔軟
性に富む材質であることから段ボールシートSに馴染
み、段ボールシートSの全面に均一で、かつ最低必要分
の荷重を付与することができる。以上から、機械幅方向
において均一でかつ最低限必要な荷重で一定品質の段ボ
ールシートが生産できる。また、ウェイトブロック63
は上記のように面圧力付与体62上に載置されているの
みであるから必要に応じてウェイトブロック63を交換
することもできる。さらには図18に示すようにウェイ
トブロック63をシート搬送方向において千鳥状に載置
することで、段ボールシートSに対して不荷重域が発生
しないようにすることもできる。
【0045】なお、図示はしないが面圧力付与体62上
でウェイトブロック63を収容する囲繞体を設けても良
い。また、おなじく図示はしないが段ボールシートSと
面圧力付与体62の間に上部搬送ベルトが存在するダブ
ルフェーサにも用いることは言うまでもない。そして、
図16及び図17ではクーリングセクション3に用いた
実施例で説明したが、ヒーティングセクション2にも用
いることができることはいうまでもない。
【0046】また、本発明の荷重体による荷重装置をダ
ブルフェーサ1のヒーティングセクション2及びクーリ
ングセクション3に共に用いれば、お互いの効果が相乗
して段潰れや接着不良がない良質な段ボールシートの生
産が低コストの簡易な装置で実現できる。
【0047】なお、本発明の荷重装置は必ずしも上部搬
送ベルトを介して各荷重体が段ボールシートを荷重する
ことが必須の要件ではなく、例えば特開平9−1179
76号に開示されるような下部搬送ベルトがサクション
コンベアである場合などのときは荷重装置の各荷重体が
段ボールシートに直接接して直接荷重することができ
る。さらには、ヒーティングセクションにおいても上部
搬送ベルトを必要としないダブルフェーサにおいて、荷
重装置の各荷重体が段ボールシートに直接接して直接荷
重を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】本発明のダブルフェーサの荷重装置によ
れば、各荷重体が単に段ボールシートの上面にウェイト
ブロックのみの自重で懸架されているという簡易な構成
であることから、段ボールシートの各フルートごとによ
る高さ調整装置や加圧力を調整する加圧調整装置等を一
切有しない極めて簡易な構成でコストが軽減できるとと
もに、簡易な構成であるため繁雑な調整もなく、メンテ
ナンスも容易でオペレータの作業負担を軽減できる。
【0049】そして、各荷重体はウェイトブロックのウ
ェイトを受けて、それを面圧力で段ボールシートが接着
するのに必要とする荷重のみしか段ボールシートに付与
しないことから、ウェイトロールのような線圧力による
集中的な荷重が段ボールシートにかかることがない。さ
らには段ボールシートや上部搬送ベルトからの押し上げ
力を受けてもそれを面圧で受けることから振動をするこ
とはなく、ウェイトロールのようにロールが振動して段
ボールシートを潰すことはない。そして、機械幅方向に
おいて各荷重体が同じ条件で均一に荷重することから、
ウェイトロールのようにロールの平行が保てず機械幅方
向において不均一な荷重バランスになることはない。よ
って、機械幅方向において均一な荷重で一定品質の段ボ
ールシートが生産できる。荷重体は振動もないことから
騒音の発生もなく、オペレータの作業環境の改善及び地
域環境への対応にもなる。
【0050】さらには荷重体のウェイトブロックを載置
する面圧力付与体は段ボールシートを全面的に覆うよう
な形で構成されるため、段ボールシートが加熱されても
水分の放出が少なく、段ボールシートの反りが発生しに
くい。
【0051】また、本発明によるダブルフェーサの荷重
装置はダブルフェーサのフレームに支持部材を介して載
架されたステーにウェイトブロックの自重のみで懸架さ
れている極めてシンプルで簡易な構成であるため、例え
ば従来の加圧装置等に比べても複雑な機構を必要としな
いことから製作コストが削減できるとともに、専門的な
知識や経験による機械の調整を必要としない。そして、
荷重の設定はウェイトブロック27の交換のみであるこ
とからバネ等の付勢部材の交換や加圧装置とベルト間の
すき間の設定も全く必要がなく簡単に行える。そして、
段ボールシートに対する荷重の付与は加圧装置等による
断片的な荷重付与ではなく、荷重体はシート搬送方向に
連続的に荷重を付与できるからシートの剥がれのない良
質な段ボールシートが生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷重装置をダブルフェーサのクーリン
グセクションに用いた実施例を表す側面図である。
【図2】本発明の荷重装置及び荷重体を表す側面図であ
る。
【図3】本発明の荷重装置及び荷重体を表す平面図であ
る。
【図4】本発明の荷重体とステーの繋止部を表す側面図
である。
【図5】荷重体の連結部材を表す側面図である。
【図6】荷重体のサイドガイドを表す平面図である。
【図7】本発明の荷重装置及び荷重体を表す斜視図であ
る。
【図8】機械幅方向におけるウェイトブロックと段ボー
ルシートの関係を表した平面図である。
【図9】ウェイトブロックがシート搬送方向の荷重装置
間で千鳥状になるように配設した実施例を表す平面図で
ある。
【図10】荷重体を千鳥状に配置した実施例を表す平面
図である。
【図11】本発明の別実施例による荷重装置を表す平面
図である。
【図12】本発明の別実施例による荷重体を表す側面図
である。
【図13】本発明の別実施例による荷重体を表す平面図
である。
【図14】本発明の荷重装置をダブルフェーサのヒーテ
ィングセクションに用いた実施例を表す側面図である。
【図15】図14の荷重装置及び荷重体を表す側面図で
ある。
【図16】面圧力付与体の変形例を表す平面図である。
【図17】面圧力付与体の変形例を表す断面図である。
【図18】面圧力付与体の変形例におけるウェイトブロ
ックを千鳥状に配置した状態を表す平面図である。
【図19】従来のダブルフェーサを表す側面図である。
【符号の説明】
1 ダブルフェーサ 2 ヒーティングセクシ
ョン 3 クーリングセクション 4 上部搬送ベルト 5 下部搬送ベルト 21 荷重装置 22 荷重体 24 面圧力付与体 25 囲繞体 26 囲繞体 27 ウェイトブロック 28 荷重装置 29 荷重装置 34 連結部材 40 切欠部 41 荷重装置 42 連鎖状荷重体 43 連結部 44 連鎖面圧力付与体 45 ウェイトブロッ
ク 50 荷重装置 51 荷重装置 52 荷重装置 53 荷重体 55 面圧力付与体 56 囲繞体 57 囲繞体 58 ウェイトブロッ
ク 59 切欠部 60 荷重装置 61 荷重体 62 面圧力付与体 63 ウェイトブロック

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面段ボールシートとライナを供給し、
    片面段ボールシートの段頂部に塗布した糊を糊化させて
    ライナと貼合させるヒーティングセクション(2)と、該
    ヒーティングセクション(2)で貼合した段ボールシート
    を冷却させるクーリングセクション(3)とからなるダブ
    ルフェーサ(1)において、 該段ボールシートの上方で段ボールシートに対向配設さ
    れて該段ボールシートに面圧力を付与する面圧力付与体
    (24)と、 該面圧力付与体(24)の上方に載置されるウェイトブロッ
    ク(27)と、 該面圧力付与体(24)の一端をダブルフェーサ(1)に繋止
    して、該面圧力付与体(24)の他端をシート搬送方向に向
    けて段ボールシート上に懸架する荷重体(22)とからな
    り、 該荷重体(22)が機械幅方向に複数個配設されるダブルフ
    ェーサの荷重装置。
  2. 【請求項2】 前記ウェイトブロック(27)が前記面圧力
    付与体(24)上でシート搬送方向に複数個載置される荷重
    体(22)からなる請求項1記載のダブルフェーサの荷重装
    置。
  3. 【請求項3】 前記面圧力付与体(24)上でシート搬送方
    向に複数個載置される前記ウェイトブロック(27)を、シ
    ート搬送方向の上流側と下流側とで機械幅方向に千鳥状
    に構成する荷重体(22)である請求項2記載のダブルフェ
    ーサの荷重装置。
  4. 【請求項4】 前記面圧力付与体(24)の上方で前記ウェ
    イトブロック(27)を収容するケーシング(25,26)を設け
    た荷重体(22)からなる請求項1乃至請求項3記載のダブ
    ルフェーサの荷重装置。
  5. 【請求項5】 前記ケーシング(25,26)のシート搬送方
    向に切欠部(32)を形成する請求項4記載のダブルフェー
    サの荷重装置。
  6. 【請求項6】 片面段ボールシートとライナを供給し、
    片面段ボールシートの段頂部に塗布した糊を糊化させて
    ライナと貼合させるヒーティングセクション(2)と、該
    ヒーティングセクション(2)で貼合した段ボールシート
    を冷却させるクーリングセクション(3)とからなるダブ
    ルフェーサ(1)において、 シート搬送方向の上流側及び下流側に連結部(43)を有
    し、該段ボールシートの上方で段ボールシートに対向配
    設されて段ボールシートに面圧力を付与する面圧力付与
    体(44)と、 該面圧力付与体(44)上に載置されるウェイトブロック(4
    5)と、 該面圧力付与体(44)をシート搬送方向に複数個配設する
    とともに、該連結部(43)で連結して連鎖状に形成し、該
    連鎖状に形成した面圧力付与体(44)の一端をダブルフェ
    ーサ(1)に繋止して該連鎖状に形成した面圧力付与体(4
    4)の他端をシート搬送方向に向けて段ボールシート上に
    懸架する連鎖状に形成した荷重体(42)とからなり、 該連鎖状に形成した荷重体(42)が機械幅方向に複数個配
    設されるダブルフェーサの荷重装置。
  7. 【請求項7】 前記荷重体(22,42)を機械幅方向で連結
    する連結部材(34)を有する請求項1乃至請求項6記載の
    ダブルフェーサの荷重装置。
  8. 【請求項8】 片面段ボールシートとライナを供給し、
    片面段ボールシートの段頂部に塗布した糊を糊化させて
    ライナと貼合させるヒーティングセクション(2)と、該
    ヒーティングセクション(2)で貼合した段ボールシート
    を冷却させるクーリングセクション(3)とからなるダブ
    ルフェーサ(1)において、 該段ボールシートの上方で段ボールシートの幅方向全面
    を覆い、該段ボールシートに対向配設されて該段ボール
    シートに面圧力を付与する面圧力付与体(62)と、 該面圧力付与体(62)の上方で機械幅方向に少なくとも2
    つ以上載置されるウェイトブロック(63)と、 該面圧力付与体(62)の一端をダブルフェーサに繋止し
    て、該面圧付与体(62)の他端をシート搬送方向に向けて
    段ボールシート上に懸架するダブルフェーサの荷重装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ウェイトブロック(63)が前記面圧力
    付与体(62)上でシート搬送方向に複数個載置される請求
    項8記載のダブルフェーサの荷重装置。
  10. 【請求項10】 前記面圧力付与体(62)上でシート搬送
    方向に複数個載置される前記ウェイトブロック(63)を、
    シート搬送方向の上流側と下流側とで機械幅方向に千鳥
    状に載置する請求項9記載のダブルフェーサの荷重装
    置。
  11. 【請求項11】 前記荷重装置をシート搬送方向に少な
    くとも2基以上配設する請求項1乃至請求項10記載の
    ダブルフェーサの荷重装置。
  12. 【請求項12】 前記荷重装置がダブルフェーサ(1)の
    クーリングセクション(3)に配設される請求項1乃至請
    求項11記載のダブルフェーサの荷重装置。
  13. 【請求項13】 前記荷重装置がダブルフェーサ(1)の
    ヒーティングセクション(2)に配設される請求項1乃至
    請求項11記載のダブルフェーサの荷重装置。
  14. 【請求項14】 前記荷重装置がダブルフェーサ(1)の
    ヒーティングセクション(2)とクーリングセクション(3)
    に配設される請求項1乃至請求項11記載のダブルフェ
    ーサの荷重装置。
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