JP2002119390A - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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Nobuyuki Ueda
伸行 上田
Toshiyuki Horiki
敏幸 堀木
Kazuyuki Ito
和幸 伊藤
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Takano Co Ltd
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C31/00Details or accessories for chairs, beds, or the like, not provided for in other groups of this subclass, e.g. upholstery fasteners, mattress protectors, stretching devices for mattress nets
    • A47C31/02Upholstery attaching means

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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】張り部材をフレームに見栄え良く簡単に取り付
けられるようにする。 【解決手段】背凭れ4を構成する張り部材7に、張り部
材7の面に対して起立する方向の起立片91を設けると
ともに、上フレーム5の対応位置に、起立片91を起立
方向に挿入する溝92を設け、起立片91を溝92に挿
入した状態で、ねじ93により起立片91を溝92内に
固定することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、張り部材をフレー
ムに取り付けて背凭れ等を構成している椅子に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の椅子として、少ない部品点数で
椅子を構成するために、フレームにクッション作用を営
む張り部材を取り付けて背凭れ等を構成したものが開発
されている。この場合の張り部材のフレームへの取り付
けは、張り部材の縁部をフレームに巻き回し、背面側を
タッカで固定する等の作業を通じて行うようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特に背凭れ
等は、前方からも後方からも視認され易いものである。
このため、張り部材とフレームとの接合部分を見栄え良
く処理するためには、前後方向から見えにくい位置で張
り部材をフレームに固定する必要があり、タッカによる
固定作業が極めて繁雑で効率の悪いものになるだけでな
く、取付状態も不完全なものになり易いという問題があ
る。
【0004】また、座においても、例えば折畳み可能な
もの、或いはライジング可能なもの等は、張り部材の背
面側が視認されるので、背凭れにおけると同様の問題を
抱える。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、次のような手段を講じたものである。
【0006】すなわち、本発明の椅子は、張り部材をフ
レームに取り付ける構造を備えたものであって、張り部
材若くはフレームの一方に、張り部材の面に対して起立
する方向の起立片を設けるとともに、他方の対応位置
に、起立片を起立方向に挿入する溝を設け、起立片を溝
に挿入した状態で、固定具により起立片を溝内に固定し
ていることを特徴とする。
【0007】このような構成のものであれば、張り部材
とフレームとを重合させたときに、その重合部分におい
て起立片と溝との係わり合い状態が形成される。そし
て、この状態で固定具により起立片を溝内に固定すれ
ば、張り部材側から見れば張り部材しか視認されず、フ
レーム側から見ればフレームしか視認されず、固定部分
を張り部材側からもフレーム側からも好適に隠蔽するこ
とができる。しかも、単に張り部材とフレームとを重合
させ、固定具により固定するだけであるので、面倒な作
業が不要であり、固定具にねじ等を用いれば、張り部材
の着脱も極めて簡便に行うことが可能になる。
【0008】したがって、本発明は、張り部材及びフレ
ームが背凭れを構成するものである場合に特に有効とな
るものである。
【0009】少なくとも背凭れの上縁を支持するフレー
ムと張り部材との関係においては、起立片が張り部材の
上縁側に後方に向けて設けられるとともに、溝がフレー
ムの前面側に開口して設けられ、フレームの下方から挿
入した固定具により起立片をフレームの溝内に固定する
ようにしていることが望ましい。
【0010】また、本発明の他の構成からなる椅子は、
張り部材をフレームに取り付ける構造を備えたものであ
って、張り部材若くはフレームの一方に、張り部材の面
に対して起立する方向の起立片及びこの起立片の先端側
において屈曲する屈曲片を設けるとともに、他方の対応
位置に、屈曲片を屈曲方向に挿入する溝を設け、屈曲片
を溝に張り部材のテンションを利用して掛け止めている
ことを特徴とする。
【0011】このような構成のものであれば、張り部材
にテンションを掛けた状態で屈曲片を溝に掛け止めれ
ば、再び屈曲片を張り部材のテンションに抗して引き離
さない限り溝から外れることはなく、張り部材とフレー
ムとが重合した状態が維持される。しかも、張り部材側
から見れば張り部材しか視認されず、フレーム側から見
ればフレームしか視認されず、固定部分を張り部材側か
らもフレーム側からも好適に隠蔽することができる。し
かも、単に張り部材とフレームとを重合させ、屈曲片を
溝に掛け止めるだけであるので、面倒な作業が不要であ
り、張り部材の着脱も極めて簡便に行うことが可能にな
る。
【0012】したがって、本発明は、張り部材及びフレ
ームが背凭れを構成するものである場合に特に有効とな
るものである。
【0013】少なくとも背凭れの上縁を支持するフレー
ムと張り部材との関係においては、起立片及び屈曲片が
張り部材の上縁側に後方及び下方に向けて設けられると
ともに、溝がフレームの上面側に開口して設けられ、屈
曲片を上方からフレームの溝に掛け止めるようにしてい
ることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
1〜図4を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施形態を示す椅子の
全体側面図であり、図2は、その部分的な後方斜視図で
ある。この椅子は、ベース脚1と、このベース脚1に取
り付けられた支基2と、この支基2に支持された座3及
び背凭れ4とを基本構成とするもので、背凭れ4は、上
フレーム5及び下フレーム6の間にテンションを掛けた
状態で張り部材7を取り付けて構成されている。そし
て、上フレーム5のみを後傾させるリフレッシュ状態
(図1における想像線参照)と、上下両フレーム5、6
を後傾させるリラックス状態(図3における想像線参
照)とを選択的に採り得るようにしている。
【0016】上フレーム5は、基端を支基に支持され先
端側を着座者の頭部方向に向けて突出させた第1の背支
桿81の上端部間に架設されているもので、下向きコ字
形をなし、そのコ字形を構成する左右の起立縁部51は
前方に向かって凸となるように前上方に緩やかに湾曲し
て立ち上がり、その上端部間が水平縁部52によって連
結されている。
【0017】下フレーム6は、基端を支基に支持され先
端側を着座者の腰部方向に向けて突出させた第2の背支
桿82の上端部間に架設されているもので、上向きコ字
形をなし、そのコ字形を構成する左右の起立縁部61は
前方に向かって凸となるように前上方に緩やかに立ち上
がり、引き続き後上方に緩やかに立ち上がっており、そ
の起立縁部61の下端部間が水平縁部62によって連結
されている。
【0018】一方、張り部材7は、上縁を前記上フレー
ム5の水平縁部52に固定される下向きコ字形の上弾性
体71と、下縁を前記下フレーム6の水平縁部62に固
定される上向きコ字形の下弾性体72と、両弾性体7
1、72の自由端側をオーバーラップさせた状態でそれ
らの弾性体の前面に貼り付けられる張地73とを備えて
いるもので、張地73が荷重を受けることによって、上
下の弾性体71、72が各々対応する上下フレーム5、
6の起立縁部51、61に沿ってしなりながら変形する
ようになっている。
【0019】以上の構成において、本実施例は、張り部
材7を構成する上弾性体71の上端側より張り部材7の
面に対し起立した方向すなわち後方に突出する方向に図
4に示すような起立片91を設けるとともに、上フレー
ム5を構成する水平縁部52の前面側に溝92を開口し
て設けている。そして、起立片91を溝92に挿入した
状態で、挿入方向と直交する方向つまり水平縁部52の
下方向に存在する空間Sから挿入した固定具たるねじ9
3により、起立片91を水平縁部52の溝92内に固定
するようにしている。起立片91を上弾性体71に設け
る手法の一例としては、起立片91をねじ孔を有する金
属製のものにしておき、上弾性体71を樹脂により成形
する際に起立片91を支持するアンカプレート91aを
樹脂内にインサート成形する方法が有効である。勿論、
ねじ93に替えて、ピンを採用してもよい。
【0020】このような構成のものであれば、張り部材
7と上フレーム5とを重合させたときに、その重合させ
た部分において起立片91と溝92との係わり合い状態
が形成される。そして、この状態でねじ93により起立
片91を溝92内に固定すれば、正面側から見れば張り
部材7しか視認されず、背面側から見れば上フレーム5
しか視認されず、固定部分を正面側からも背面側からも
好適に隠蔽することができ、椅子の外観を有効に向上さ
せることが可能になる。しかも、単に張り部材7と上フ
レーム5とを重合させ、直交方向から部分枠体状をなす
上フレーム5の開口空間Sを利用してねじ93により固
定するだけであるので、面倒な作業が不要であり、また
ねじ93を用いているため、張り部材7の着脱も極めて
簡便に行うことができ、初期取付時や張地73の汚損時
交換時に速やかに対応することが可能になる。したがっ
て、本実施形態のように前方からも後方からも視認され
目立ち易い背凭れ4における張り部材7と上フレーム5
の間の取付構造において極めて有用なものとなり得る。
【0021】なお、各部の具体的構成は、上述した実施
形態のみに限定されるものではない。例えば、上記実施
形態では、張り部材7側に起立片91を設け、上フレー
ム5側に溝92を設けて構成したが、張り部材7側に溝
を設け、上フレーム5側に起立片を設けて構成すること
も可能である。
【0022】また、図5に示すように、張り部材7を構
成する上弾性体71に、チャネル部材100の一片10
1をインサート成形して、張り部材7の面より後方に起
立する起立片102及びこの起立片102の先端側にお
いて下方に屈曲する屈曲片103を形成するとともに、
上フレーム5に、屈曲片103を屈曲方向に挿入する溝
110を上面側に開口して設け、屈曲片103を溝11
0に張地73のテンションを利用して上方から掛け止め
るように構成することもできる。その際、起立片102
を、溝110を完全に塞ぐ位置にまで延長して設ける態
様等も有効である。
【0023】このように構成しても、張り部材7を構成
する張地73にテンションを掛けた状態で屈曲片103
を溝110に掛け止めれば、再び屈曲片103を張地7
3のテンションに抗して引き離さない限り溝から外れる
ことはなく、張り部材7と上フレーム5とが重合した状
態が維持される。しかも、正面側から見れば張り部材7
しか視認されず、背面側から見れば上フレーム5しか視
認されず、固定部分を正面側からも背面側からも好適に
隠蔽することができるので、椅子の外観を有効に向上さ
せることが可能になる。しかも、単に張り部材7と上フ
レーム5とを重合させ、屈曲片103を溝110に掛け
止めるだけであるので、面倒な作業が不要であり、張り
部材7の着脱も極めて簡便に行うことが可能になる。
【0024】さらに、上述した各取付構造は、張り部材
7の下縁側と下フレーム6との間に同様に適用すること
もできる。但し、外部から視認され易く、外観を毀損し
易いという観点からすれば、少なくとも張り部材7の上
縁側と上フレーム5との間に適用しておけば足りるもの
である。
【0025】さらにまた、座においても、例えば折畳み
可能なもの、或いはライジング可能なもの等は、張り部
材の下面側が視認されるので、本発明を適用することに
よって上記実施態様と同様の効果を得ることができる。
【0026】その他、起立片をフレーム等の一部に部分
的に設けるなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
変形が可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上のような態様で実施さ
れ、以下に記載される効果を奏する。
【0028】すなわち、本発明の椅子は、張り部材をフ
レームに取り付けるにあたり、張り部材若くはフレーム
の一方に、張り部材の面に対して起立する方向の起立片
を設けるとともに、他方の対応位置に、起立片を起立方
向に挿入する溝を設け、起立片を溝に挿入した状態で、
固定具により起立片を溝内に固定するようにしたもので
ある。
【0029】このため、張り部材とフレームとを重合さ
せた状態で、張り部材側にもフレーム側にも起立片と溝
との係わり合い部分を露出させない状態を得ることがで
き、しかも、単に張り部材とフレームとを重合させて固
定具により固定するだけであるから、面倒な作業が不要
で、張り部材の着脱も簡便となって汚損時の張り部材の
取り替え等に簡単に対応することが可能になる。
【0030】したがって、本発明は、張り部材及びフレ
ームが背凭れを構成するものである場合に特に有効とな
るものである。
【0031】とりわけ、背凭れの上縁を支持するフレー
ムと張り部材との取付部分は最も目立ち易い箇所である
ため、起立片を張り部材の上端側に後方に向けて設ける
とともに、溝をフレームの前面側に開口して設け、フレ
ームの下方から挿入した固定具により起立片をフレーム
の溝内に固定するようにすれば、適切な取付状態を簡単
に実現することができる。
【0032】また、本発明の他の構成からなる椅子は、
張り部材をフレームに取り付けるに際して、張り部材若
くはフレームの一方に、張り部材の面に対して起立する
方向の起立片及びこの起立片の先端側において屈曲する
屈曲片を設けるとともに、他方の対応位置に、屈曲片を
屈曲方向に挿入する溝を設け、屈曲片を溝に張り部材の
テンションを利用して掛け止めるようにしたものであ
る。
【0033】このため、張り部材にテンションを掛けた
状態で屈曲片を溝に掛け止めれば、簡単な取付作業で外
れ止めの効果を得ることができ、しかも、再び屈曲片を
張り部材のテンションに抗して引き離さない限り溝から
外れることはなく、張り部材とフレームとが重合した状
態が維持される。しかも、単に張り部材とフレームとを
重合させて屈曲片を溝に掛け止めるだけであるから、面
倒な作業が不要で、張り部材の着脱も簡便となって汚損
時の張り部材の取り替え等に簡単に対応することが可能
になる。
【0034】したがって、このような取付構造も、張り
部材及びフレームが背凭れを構成するものである場合に
特に有効となるものである。
【0035】とりわけ、外部から視認し易い背凭れの上
縁を支持するフレームと張り部材との関係においては、
起立片及び屈曲片を張り部材の上縁側に後方及び下方に
向けて設けるとともに、溝をフレームの上面側に開口し
て設け、屈曲片を上方からフレームの溝に掛け止めるよ
うにすることで、適切な取付状態を簡単に実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る椅子を示す側面図。
【図2】同部分後方斜視図。
【図3】同実施形態に係る椅子の機能を示す図1に対応
した斜視図。
【図4】同実施形態に係る椅子の要部拡大断面図。
【図5】本発明の他の実施形態を示す図4に対応した断
面図。
【符号の説明】
4…背凭れ 5…上フレーム 7…張り部材 91…起立片 92…溝 93…固定具(ねじ) 102…起立片 103…屈曲片 110…溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 伸行 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コ クヨ株式会社内 (72)発明者 堀木 敏幸 長野県伊那市西春近下河原5331 タカノ株 式会社家具開発部内 (72)発明者 伊藤 和幸 長野県伊那市西春近下河原5331 タカノ株 式会社家具開発部内 Fターム(参考) 3B084 EC01 EC06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】張り部材をフレームに取り付ける構造を備
    えたものであって、 張り部材若くはフレームの一方に、張り部材の面に対し
    て起立する方向の起立片を設けるとともに、他方の対応
    位置に、起立片を起立方向に挿入する溝を設け、起立片
    を溝に挿入した状態で、固定具により起立片を溝内に固
    定していることを特徴とする椅子。
  2. 【請求項2】張り部材及びフレームが背凭れを構成する
    ものであることを特徴とする請求項1記載の椅子。
  3. 【請求項3】少なくともフレームが背凭れの上縁を支持
    するものであり、起立片が張り部材の上縁側に後方に向
    けて設けられるとともに、溝がフレームの前面側に開口
    して設けられ、フレームの下方から挿入した固定具によ
    り起立片をフレームの溝内に固定するようにしているこ
    とを特徴とする請求項2記載の椅子。
  4. 【請求項4】張り部材をフレームに取り付ける構造を備
    えたものであって、 張り部材若くはフレームの一方に、張り部材の面に対し
    て起立する方向の起立片及びこの起立片の先端側におい
    て屈曲する屈曲片を設けるとともに、他方の対応位置
    に、屈曲片を屈曲方向に挿入する溝を設け、屈曲片を溝
    に張り部材のテンションを利用して掛け止めていること
    を特徴とする椅子。
  5. 【請求項5】張り部材及びフレームが背凭れを構成する
    ものであることを特徴とする請求項4記載の椅子。
  6. 【請求項6】少なくともフレームが背凭れの上縁を支持
    するものであり、起立片及び屈曲片が張り部材の上縁側
    に後方及び下方に向けて設けられるとともに、溝がフレ
    ームの上面側に開口して設けられ、屈曲片を上方からフ
    レームの溝に掛け止めるようにしていることを特徴とす
    る請求項5記載の椅子。
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