JP2002119382A - マット - Google Patents

マット

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JP2002119382A
JP2002119382A JP2000313732A JP2000313732A JP2002119382A JP 2002119382 A JP2002119382 A JP 2002119382A JP 2000313732 A JP2000313732 A JP 2000313732A JP 2000313732 A JP2000313732 A JP 2000313732A JP 2002119382 A JP2002119382 A JP 2002119382A
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JP
Japan
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mat
thickness
sacrum
area
contact
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Pending
Application number
JP2000313732A
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English (en)
Inventor
Masataka Iwamoto
正孝 岩元
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Kakui Co Ltd
Original Assignee
Kakui Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仙骨部にかかる圧力を軽減し、仙骨部におけ
る血流阻害および床擦れを防止することができるマット
を提供する。 【解決手段】 背中が接する部分および大腿部が接する
部分におけるマット本体の厚みを、臀部が接する部分に
おけるマット本体の厚みより大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臀部に加わる圧
力、より具体的には仙骨部に加わる圧力を低減すること
ができるマットに関するものである。
【0002】
【従来技術】マットはカードから出た綿を積層すること
により作られている。このように綿を積層する場合、マ
ットを平板状に形成することは簡単であるが、マットを
凹凸形状に形成することは困難である。このため、マッ
トを中心層部と表面層部からなる3層構造とし、表面層
部を柔らかくしてマット表面を凹凸形状をした人体の表
面に沿うように接触させるとともに、中心層部を硬くし
てマットのへたりを防止することにより寝心地をよくし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マットに仰臥
したときの人体表面の凹凸部間における高低差は最大で
10cm近くあるため、中心層部と表面層部の3層構造
からなる平板状のマットでは、人体表面の凹凸形状に対
応させることはきわめて困難である。
【0004】また、平板状のマットに仰臥すると、人体
表面のうち下に凸となる臀部がマットに沈み込むととも
に、上に凸となる腰部がマット表面から離れて腰部とマ
ット表面の間に隙間が生じる。このため、臀部、より具
体的には仙骨部に必然的に体重の多くがかかるようにな
り、この仙骨部において、血流が阻害されるとともに、
床擦れが発生する要因ともなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のマットは、背中が接する部分および大腿部が
接する部分におけるマット本体の厚みを、臀部が接する
部分におけるマット本体の厚みより大きくしたことを特
徴とする。すなわち、本発明は仙骨部にかかる圧力を、
胸椎部、腰椎部および大腿部に分散させるようにするこ
とで、仙骨部にかかる圧力の低減を図っている。
【0006】より具体的には、臀部が接する部分におけ
るマット本体の厚みを、背中が接する部分におけるマッ
ト本体の厚みより略4〜6cm小さくするとともに、大
腿部が接する部分におけるマット本体の厚みより略3c
m小さくすることができる。
【0007】このため、本発明のマットは寝心地を良好
にするとともに、仙骨部における血流阻害や床擦れを防
止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に本発明の1実施形態である
マットの正面図(a)および断面図(b)を示す。
【0009】1はマット本体であり、後述するマット領
域1a〜1gを有している。ここで、本実施形態のマッ
トには、ポリウレタン、ポリエステル、ナイロン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等を用いることができる。
【0010】マット本体1に仰臥したとき、マット領域
1aは頭部側が接する領域であり、マット領域1gは足
部側が接する領域である。
【0011】マット領域1bからマット領域1dにかけ
ては、胸椎部の略6番目から腰椎部までが接する領域で
ある。マット領域1bにおけるマット本体1の厚みは、
マット領域1aにおけるマット本体1の厚みより大きく
形成されている。また、マット領域1cにおけるマット
本体1の厚みは、マット領域1bにおけるマット本体1
の厚みより大きく形成されている。さらに、マット領域
1dにおけるマット本体1の厚みは、マット領域1cに
おけるマット本体1の厚みより小さく形成されている。
【0012】なお、マット領域1a〜1dのそれぞれに
おけるマット本体1の厚みは適宜設定することができ、
例えば、標準的な体型に合わせて設定することができ
る。また、本実施形態では、マット領域1b〜1dのそ
れぞれの幅は異なっているが、マット領域1b〜1dの
それぞれの幅を同じにしてもよい。
【0013】このようにマット領域1a〜1dを形成す
ることにより、マット本体1の表面が、仰臥状態におい
て上に凸となる胸椎部の略6番目から腰椎部までの骨格
構造に沿った形状となり、寝心地の良さを向上させるこ
とができる。また、胸椎部を伸ばして猫背の矯正を行う
とともに、血流を整えることができる。
【0014】マット領域1eは臀部が接する領域であ
り、このマット領域1eにおけるマット本体1の厚みは
マット領域1dにおけるマット本体1の厚みに比べて略
3cm小さく形成されている。マット領域1fは大腿部
が接する部分であり、このマット領域1fにおけるマッ
ト本体1の厚みは、マット領域1eにおけるマット本体
1の厚みに比べて略4〜6cm大きく形成されている。
ここで、マット領域1d〜1fのそれぞれにおけるマッ
ト本体1の厚みは、標準的な体型に基づいて設定してい
るが、これに限らず適宜設定することもできる。
【0015】このように、臀部が接する部分を凹状に形
成することにより、仙骨部にかかる圧力を、胸椎部、腰
椎部および大腿部に分散させて、仙骨部にかかる圧力を
低減することができる。
【0016】また、マット領域1gにおけるマット本体
1の厚みは、マット領域1fにおけるマット本体1の厚
みより小さく形成されている。
【0017】なお、マット領域1a〜1gのそれぞれに
おける体幹方向(マット本体1の長手方向)の長さは、
適宜設定することができる。例えば、マット領域1a〜
1gのそれぞれにおける体幹方向の長さを、標準的な体
型に合わせて設定したり、個人毎の体型に合わせて設定
したりすることができる。
【0018】また、本実施形態ではマット本体1の一方
の表面にのみマット領域1a〜1gを設けているが、マ
ット本体の両面にマット領域1a〜1gを設けてもよ
い。
【0019】
【実施例】本実施形態のマットに仰臥したときの人体に
かかる圧力を測定した。比較例として、平板状に形成さ
れたマットに仰臥したときの人体にかかる圧力について
も測定を行った。ここで、本実施形態のマットとして、
ポリウレタン発泡体を用いて、密度が35kg/m3
硬さが15kg/m2のものを用いた。また、比較例の
マットとして、ポリウレタン発泡体を用いて、密度が3
5kg/m3、硬さが15kg/m2のものを用いた。
【0020】図2に本実施形態のマットに仰臥したとき
の人体にかかる圧力分布図を示す。また、図3に比較例
のマットに仰臥したときの人体にかかる圧力分布図を示
す。図2および図3において、圧力分布が凸状に高くな
っている部分ほど人体にかかる圧力が高いことを示す。
ここで、図3に示すように、比較例のマットに仰臥した
場合には、仙骨部に最も大きい圧力がかかっていること
が分かる。また、図2に示すように、本実施形態のマッ
トに仰臥した場合には、人体の全面に圧力が分散してい
ることが分かる。
【0021】測定を行った結果、比較例のマットに仰臥
したときの仙骨部にかかる圧力は、最大で90g/cm
2であり、平均すると71g/cm2であった。ここで、
比較例にマットでは、腰部に体重の44%の重さがかか
るとともに、胸部に体重の33%の重さがかかってい
た。一方、本実施形態のマットに仰臥したときの仙骨部
にかかる圧力は、22g/cm2であった。
【0022】これより、本実施形態のマットは、比較例
のマットに比べて仙骨部にかかる圧力が略1/3以下に
なることが分かった。つまり、本実施形態のマットは、
仙骨部にかかる圧力を人体の他の部分、より具体的には
胸椎部、腰椎部および大腿部に分散させることにより、
仙骨部にかかる圧力を低減している。
【0023】このため、本実施形態のマットは、仙骨部
における血流の阻害や床擦れを防止することができ、寝
心地を良好にすることができる。特に、高齢化が進む今
日においては、高齢者を床擦れの苦痛から解放させた
り、猫背の矯正を行ったりすることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明のマットによれば、仙骨部にかか
る圧力を背中および大腿部に分散させることにより、仙
骨部にかかる圧力を低減することができるため、寝心地
が良好になるとともに床擦れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態であるマット。
【図2】本実施形態のマットに仰臥したときの人体にか
かる圧力分布図。
【図3】比較例のマットに仰臥したときの人体にかかる
圧力分布図。
【符号の説明】
1 マット本体 1a〜1g マット領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背中が接する部分および大腿部が接する
    部分におけるマット本体の厚みを、臀部が接する部分に
    おけるマット本体の厚みより大きくしたことを特徴とす
    るマット。
  2. 【請求項2】 前記臀部が接する部分におけるマット本
    体の厚みが、前記背中が接する部分におけるマット本体
    の厚みより略4〜6cm小さく、前記大腿部が接する部
    分におけるマット本体の厚みより略3cm小さいことを
    特徴とする請求項1に記載のマット。
JP2000313732A 2000-10-13 2000-10-13 マット Pending JP2002119382A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022208840A1 (ja) * 2021-04-01 2022-10-06 トラタニ株式会社 マット
JP7231303B1 (ja) * 2021-10-28 2023-03-01 トラタニ株式会社 マット
WO2023074023A1 (ja) * 2021-10-28 2023-05-04 トラタニ株式会社 マット
JP7323249B1 (ja) 2023-02-10 2023-08-08 トラタニ株式会社 マット

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