WO2022190337A1 - マット - Google Patents

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Abstract

仰臥時における呼吸の促進を可能にしたマット(1)を提供する。マット(1)は、骨盤(PV)のうち一対の腸骨(LM)における腸骨稜(LMa)の少なくとも幅方向外側の部分(LMb)対応する部位の下方にそれぞれ配置されることにより、一対の腸骨(LM)に対応する部位を下方から個別に支持する一対の腸骨支持部(11)と、一対の腸骨支持部(11)の間に配置され、骨盤(PV)のうち一対の腸骨(LM)の間の仙骨(S)の下方に位置する仙骨対応部(12)を備えている。一対の腸骨支持部(11)および仙骨対応部(12)は、仙骨対応部(12)からの体圧が一対の腸骨支持部(11)からの体圧よりも低くなるように構成されている。

Description

マット
 本発明はマットに関し、特に、仰臥時における呼吸の促進を可能にしたマットに関する。
 マットの中には、人がその身体を横たえるとき、その身体を支えるのに使用されるものがある。この種のマットには、その上に横たわる人に寝心地を良く感じさせる機能が求められる。
 マットの寝心地は、そのマットの反発力と、そのマットの上に横たわる人の体圧との間のバランスに左右される。体圧とは、マットの上に横たわる人がそのマットに与える圧力のことであり、その分布は身体の姿勢によって異なる。たとえば仰臥位での体圧は臀部で最も高い。仰臥した人の全身をマットが支える場合、そのマットの反発力が一様に高いと、体圧が臀部と背中とに集中するので、臀部と背中とがうっ血しやすい。その結果、うっ血を解消するための寝返りが多くなるので、眠りが浅くなりやすい。逆に、マットの反発力が一様に低いと、臀部が最も深くそのマットに沈み込む。その結果、仰臥時の背骨が直立時のS字形状から大きく歪むので、腰痛、猫背の原因となる。
 寝心地を良くするための工夫として、仰臥した人の背骨の方向において反発力、または表面形状を場所によって変化させたマットが知られている(たとえば特許文献1~3参照)。これらのマットでは、臀部と背中とに接触する領域が他の領域よりも柔らかく、または低く設定されている。これにより、臀部と背中とに集中していた体圧が他の部位へ分散される結果、マットの全体で体圧が一様に近づくので、仰臥時の背骨を直立時と同じS字形状に近づけることができる。
 寝心地の良さには、寝返りの回数、背骨の形状の他にも、呼吸の深さが関係する。睡眠中の呼吸が深いほど、寝心地は良い。しかし、上記のようなマットの全体で体圧を一様に近づけても、仰臥時には呼吸が浅くなることがあり、呼吸の促進のためには改善の余地がある。
実開平06-058762号公報 特開2002-119382号公報 特表2016-506797号公報
 本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、仰臥時における呼吸の促進を可能にしたマットを提供することを目的とする。
 本発明のマットは、仰臥した人の少なくとも骨盤に対応する部位を支持するマットであって、前記骨盤のうち一対の腸骨における腸骨稜の少なくとも幅方向外側の部分に対応する部位の下方にそれぞれ配置されることにより、前記一対の腸骨に対応する部位を下方から個別に支持する一対の腸骨支持部と、前記一対の腸骨支持部の間に配置され、前記骨盤のうち前記一対の腸骨の間の仙骨に対応する部位の下方に位置する仙骨対応部とを備えており、前記一対の腸骨支持部および前記仙骨対応部は、前記仙骨対応部からの体圧が前記一対の腸骨支持部からの体圧よりも低くなるように構成されている、ことを特徴とする。
本発明の実施形態に係るマットの全体構成を示す斜視図である。 図1のマットの平面図である。 図1の矢視A図である。 図1のマットに人が仰臥した状態を示す説明図である。 図1のマットと仰臥した人の骨格との相対的な位置関係を模式的に示すマットおよび人の背面図である。 仙骨のうなずき運動を説明するための骨盤の斜視説明図である。 図1のマットに人が仰臥した際の一対の腸骨の内旋および仙骨のうなずき運動を模式的に示す断面説明図である。 図1のマットに人が仰臥した際の仙骨に対応する部位が仙骨支持部に支持された状態を示す断面説明図である。 本発明の変形例として、仙骨支持部の載置面が脚側に向かうにつれて低くなる形態を有し、仙骨および腰椎に対応する部位が仙骨支持部の載置面に支持された状態を示す断面説明図である。 本発明の他の変形例として、仙骨対応部が仙骨不支持部で構成されたマットの斜視図である。 本発明のさらに他の変形例として、背中支持部を省略した構成のマットの斜視図である。
 以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
 (マット1の概要説明)
 図1~3に示されるマット1は、たとえば薄い直方体形状のウレタンなどの弾力性を有する材料によって一体形成されている。マット1は、当該マット1を支えるフレームまたは台(図示せず)と共にベッドを構成する。マット1は、たとえばその上面全体で、その上に仰臥した人50(図4~5参照)の全身を支えることができるサイズである。マット1のサイズは、例えば、標準的な成人の体型(例えば、身長170cm、体重70kg程度の日本の成人男子など)に合わせて設定される。なお、本発明では、マット1は、仰臥した人50の少なくとも骨盤PV(図4~5参照)に対応する部位を支持することが可能なサイズがあればよい。
 なお、本願明細書および図面では、方向を表すために、仰臥した人50の身体が延びる方向X(頭側X1、脚側X2)、仰臥した人50の幅方向Y(右側Y1、左側Y2)、およびマット1の上下方向Z(上側Z1、下側Z2)が定義されている。
 マット1は、仰臥した人50の背中52、骨盤PVおよび脚部に当接可能な部分が上方Z1に突出した形状を有している。具体的には、マット1は、平坦な直方体形状のベース部2と、当該ベース部2の上面2aから上方Z1に突出する3か所の部分、すなわち、背中支持部3と、骨盤支持部4と、脚部支持部5とを備えている。背中支持部3は、仰臥した人50の背中52(図4~5参照)を支持する。骨盤支持部4は、背中支持部3よりも脚側X2に位置し、骨盤PV(図4~5参照)に対応する部位を支持する。脚部支持部5は、骨盤支持部4よりも脚側X2に位置し、脚の大腿骨FM(図4~5参照)付近の部分に対応する部位を支持する。
 マット1における背中支持部3よりも頭側X1には、頭部51(図4参照)が配置される頭部配置領域6が形成されている。頭部配置領域6では、ベース部2の上面2aが露出しており、頭部51を支持する枕Pが配置される。
 マット1における骨盤支持部4と脚部支持部5との間には、股関節J2(図4~5参照)が配置される空間部7aを有する股関節配置領域7が形成される。股関節J2は、人50の仰臥時に空間部7aに収容されることにより、マット1によって圧迫されないので、後述する一対の寛骨HBの幅方向Yの移動の妨げにならない。
 仰臥時には、骨盤支持部4(具体的には、後述の腸骨支持部11)および脚部支持部5は人50の体重によってつぶされるが、空間部7aは仰臥時につぶされないため、股関節J2は不支持状態になる。したがって、空間部7aの深さは人50の体重でもつぶされない程度に設定される。なお、空間部7aを形成する代わりに、股関節配置領域7が骨盤支持部4および脚部支持部5と同一の高さを有するとともに硬度が低い材料で形成しても股関節J2の圧迫を回避することが可能である。
 (骨盤PVの説明)
 ここで、骨盤支持部4によって支持される骨盤PVについて詳細に説明する。骨盤PVは、図4~6に示されるように、幅方向Yに離間した一対の寛骨HBと、当該一対の寛骨HBの間に位置する仙骨Sと、仙骨Sの脚側X2の端部に接続された尾骨CCとから構成されている。
 寛骨HBは、その頭側X1の部分を構成する腸骨LMと、腸骨LMの脚側X2の端部から身体の前方(図4の上側Z1)かつ身体中心側に延びるアーチ状の恥骨PBと、腸骨LMの脚側X2から当該脚側X2に湾曲して恥骨PBの身体中心側の端部に接続されたアーチ状の座骨SNとから構成されている。一対の腸骨LMのそれぞれと仙骨Sは、仙腸関節J1によって接続されている。
 図4~6に示されるように、腸骨LMは、湾曲した板状の平たい骨である。腸骨LMは、その頭側X1の端部において、身体の幅方向Yの外方かつ前方(図4の上側Z1)に湾曲する円弧状の稜線部分である腸骨稜LMaを有する。言い換えれば、腸骨稜LMaは、腸骨LMにおける仰臥した人50の頭部51に近い側(頭側X1)の縁である。
 (骨盤支持部4の詳細説明)
 上記のように構成された骨盤PVに対応する部位を支持するために、本実施形態の骨盤支持部4は、以下のように構成されている。
 骨盤支持部4は、図1~5に示されるように、幅方向Yに互いに離間する一対の腸骨支持部11と、当該一対の腸骨支持部11の間に配置された仙骨支持部12aとを備えている。 本実施形態では、仙骨支持部12aとその両側の腸骨支持部11との間は、隙間13(図1~2参照)を介して離間しているので、腸骨支持部11からの体圧が仙骨Sに影響することを回避でき、後述する仙骨Sのうなずき運動を阻害しない。
 一対の腸骨支持部11は、骨盤PVのうち一対の腸骨LMのそれぞれの腸骨稜LMaの下方Z2において当該腸骨稜LMaの少なくとも幅方向Yの外側の部分LMb(図7参照)に対応する部位に当接可能な位置にそれぞれ配置されている。なお、腸骨稜LMaの幅方向Yの外側の部分LMbとは、図7に示されるように、腸骨稜LMaのうち下方Z2かつ幅方向Y外側を向く範囲をいう。これにより、一対の腸骨支持部11は、図7に示されるように、一対の腸骨LMに対応する部位を下方Z2から個別に支持することが可能である。各腸骨支持部11は、腸骨LMが載置される載置面11aと、載置面11aにおけるマット1の幅方向Yの中心に近い側の縁である内側上縁11bと、載置面11aの脚側X2の縁である脚側縁11cとを有する。
 載置面11aの形状は、平面視では、矩形形状を有する平面であり、背中支持部3の上面と同じ高さで連続している。なお、載置面11aは、背中支持部3の上面よりも高くてもよい。
 載置面11aの寸法は、例えば、日本人の成人男子の腸骨稜LMaの少なくとも幅方向Yの外側の部分に対応する部位、具体的には、腸骨稜LMaの幅方向外側の部分LMb(図7参照)に対応する部位に当接可能であるが、恥骨PBおよび座骨SNに対応する部位に当接しない範囲に設定される。この場合、図2に示されるように、例えば、一対の腸骨支持部11の間隔Iが約20cm(15~25cm程度)に設定した場合に、載置面11aの横幅II(幅方向Yの長さ)は、9cm以上、縦幅III(長手方向Xの長さ)が約11.5cm(10~15cm程度)に設定される。
 仙骨対応部12は、一対の腸骨支持部11の間に配置され、骨盤PVのうち一対の腸骨LMの間の仙骨Sに対応する部位の下方Z2に位置する。仙骨対応部12は、図1~2および図8に示されるように、腸骨支持部11の高さH1(図3参照)よりも低い高さH2に設定され、仰臥した人50の仙骨Sにおける頭側X1の部分S1に対応する部位を支持する仙骨支持部12aと、仙骨支持部12aの高さH2よりも低い高さに設定され、当該仙骨Sにおける脚側X2の部分S2から下方Z2に離間することにより当該脚側X2の部分S2に対応する部位を支持しない仙骨不支持部12bとを有する。
 仙骨支持部12aは、仙骨Sにおける当該仰臥した人の頭側X1の部分S1に対応する部位を下方Z2から支持する部分である。仙骨支持部12aは、仙骨Sに対応する部位が載置される載置面12a1と、載置面12a1の脚側X2の縁である脚側縁12a2とを有する。
 載置面12a1の形状は、平面視では、矩形形状を有する水平方向に平坦な平面であり、腸骨支持部11の載置面11aおよび背中支持部3の上面よりも低くなっている。載置面12a1の寸法は、例えば、日本人の成人男子の仙骨Sの少なくとも頭側X1の部分S1に対応する部位に当接可能であるが、腸骨LMに対応する部位には当接しない範囲に設定される。この場合、図2に示されるように、例えば、載置面12a1の横幅IV(幅方向Yの長さ)は、8~10cm程度、縦幅V(長手方向Xの長さ)が8~12cm程度(載置面11aの縦幅IIIよりも小さい範囲)に設定される。縦幅Vは、好ましくは6~12cm程度に設定される。
 仙骨不支持部12bは、仙骨Sにおける脚側X2の部分S2に対応する部位を支持しない部分である。仙骨不支持部12bは、仙骨支持部12aの載置面12a1よりも低い位置で、かつ脚側縁12a2よりも脚側X2に位置する平面である。本実施形態の仙骨不支持部12bは、ベース部2の上面2aと同じ高さで連続しているが、仙骨Sの脚側X2の部分S2に対応する部位に当接しなければ当該上面2aよりも高くてもよい。なお、本発明における仙骨不支持部12bは、仰臥した人50が標準的な体型、体重の場合には仙骨不支持部12bからの体圧がない(無圧である)ことを想定しているが、体重が重い人の場合にはマット1が沈み込んで仙骨不支持部12bから若干の体圧が仙骨対応部位にかかってもよい。その場合も、仙骨不支持部12bからの体圧が腸骨支持部11からの体圧よりも低いことには変わりがない。
 一対の腸骨支持部11および仙骨対応部12は、仙骨対応部12から仰臥した人50の仙骨Sに対応する部位に与える体圧が一対の腸骨支持部11から仰臥した人50の一対の腸骨LMに対応する部位に与える体圧よりも低くなるように構成されている。本実施形態では、腸骨支持部11および仙骨支持部12aにおける相対的な高さを変えることにより、仙骨支持部12aからの体圧を部分的に低くしているが、後述の変形例のように、腸骨支持部11および仙骨支持部12aの硬度を変えることにより、仙骨支持部12aからの体圧を部分的に低くしてもよい。さらに、後述の変形例(図10参照)のように、仙骨対応部12全体が仙骨Sを支持しない仙骨不支持部12bで構成することにより、仙骨対応部12(すなわち、仙骨不支持部12b)からの体圧を0にしてもよい。言い換えれば、本発明でいう仙骨対応部12からの体圧には、0が含まれる。
 ここで、腸骨支持部11および仙骨対応部12からのそれぞれの体圧は、例えば、既存の体圧測定機などによって測定される。体圧測定器では、マット1上の領域をマトリックス状に分割してマス目ごとの荷重を体圧として計測する。この体圧測定器を用いることによって、腸骨支持部11および仙骨支持部12aからのそれぞれの体圧は、例えば、腸骨支持部11から腸骨稜LMaに対応する部位の領域に与える体圧の平均値、および、仙骨対応部12から仙骨Sに対応する部位の領域に与える体圧の平均値として求めることができる。
 腸骨支持部11および仙骨支持部12aにおける相対的な高さを変える場合、具体的には、図3に示されるように、腸骨支持部11の高さH1は、仙骨支持部12aの高さH2よりも相対的に高くなるように設定されている。ベース部2の上面2aを基準として、腸骨支持部11の高さH1は、マットの硬さによるが、例えば、5mm~4cm程度の範囲、好ましくは2cm程度前後に設定される。ここで、腸骨支持部11の高さH1が5mm未満の場合には、腸骨稜LMaの幅方向Yの外側部分LMbを支持する効果が無く、一方、4cmより大きいとマット1の背中支持部3よりも相対的に大きく突出しすぎて違和感が生じるなどの不具合が生じる。そのため、これら不具合を解消する点では、腸骨支持部11の高さH1は、上記のように、5mm~4cm程度の範囲に設定されるのが好ましい。
 本実施形態では、背中支持部3および脚部支持部5の高さは、腸骨支持部11と同じ高さになるように、設定されている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、腸骨支持部11をこれら背中支持部3および脚部支持部5よりも高く設定してもよい。
 また、仙骨支持部12aの高さH2は、仙骨支持部12aから仙骨Sに対応する部位に与える体圧が腸骨支持部11から腸骨LMに対応する部位に与える体圧よりも低くなるように仙骨Sに対応する部位を支持することが可能な高さに設定されている。具体的には、仙骨支持部12aの高さH2は、一対の腸骨支持部11の高さH1よりも低く、かつ、図8に示されるように仙骨Sに対応する部位に当接可能な高さに設定され、例えば、1cm程度前後に設定されている。仙骨支持部12aの高さH2は、仙骨Sに対応する部位が少なくとも仙骨支持部12aの一部、具体的には脚側縁12a2に当接可能な高さであればよい。
 (呼気と仙骨Sのうなずき運動との関係についての説明)
 本発明者は、仰臥時の呼吸が浅くなりがちであることに関して鋭意検討した結果、仰臥時に仙骨のうなずき運動の阻害が仰臥時の呼吸に関係していることを突き止め、以下のように仙骨のうなずき運動の阻害要因を解消することについて研究した。
 睡眠時の呼吸は、無意識に自然呼吸を行っているが、この自然呼吸をいかに豊かに行うかが重要となる。呼吸のうち重要なのは呼気(息を吐くこと)であり、いかに多量の息を吐けるかが息を吸う量に深く関係する。息を深く吐くことができれば吐く量に対応して息を多量に吸うことが可能になる。深い自然呼吸を睡眠中に取ることができれば、血中酸素量の低下も起きないし、呼気が豊かになることで、迷走神経が優位となるので、安眠にもつながる。
 呼気を促進するためには、図5に示される胸郭RCを収縮させるために横隔膜DPを頭側X1に移動しやすくするようにすればよい。横隔膜DPは、胸郭RCの下端を閉じる筋肉の膜である。横隔膜DPは、頭側X1に突出したドーム状をしており、弛緩時(呼気時)にはドーム状をしており、緊張時(吸気時)には中央部が脚側X2へ移動しながら平坦になる。横隔膜DPは、仙骨Sに連続する第2腰椎L2付近、具体的には腰椎L1~L3につながっている。
 図4~7に示される仙骨Sが人50の前方(図4の上方Z1と同じ方向)に傾動するうなずき運動をすることによって、仙骨Sにつながる腰椎L1~L5が前方へ移動し、それに伴って腰椎L1~L3につながるドーム状の横隔膜DPが弛緩しやすくなる。これにより、横隔膜DPは、頭側X1へ移動しやすくなり、呼気が促進される。
 ただし、仙骨Sと一対の腸骨LMとを接続する仙腸関節J1が多数の強固な靱帯でおおわれているため、仙骨Sのみを単独で動かすことができない。そこで、本発明者は、一対の腸骨LMと仙骨Sとの連動した動きによって、仙骨Sのうなずき運動を促すことを考えた。
 図6に示されるように、仙骨Sのうなずき運動を行う場合、一対の寛骨HBのそれぞれの腸骨LMに対して、腸骨LMの頭側X1の端部である腸骨稜LMaのうち幅方向Yの外側部分LMbを身体の前方(図4の上方Z1と同じ方向)に力を与える。これによって、一対の腸骨LMが内側(身体の中心側)に閉じる方向に移動する。このとき、仙腸関節J1に隙間または遊びが生じて仙骨Sが動きやすくなる。これにより、仙骨Sの頭側X1の端部である岬角Saが前方(図4の上方Z1と同じ方向)へ移動し、仙骨Sの脚側X2の部分が後方(図4の下方Z2と同じ方向)へ移動し、仙骨S全体が前方(方向Z1)へうなずく運動をスムーズに行うことが可能である。仙骨Sのうなずき運動が大きくなると第2腰椎L2付近(L1~L3の範囲)につながる横隔膜DPが弛緩して頭側X1へ移動しやすくなることで、呼気が豊かになる。それに伴い、呼気のための下部胸郭RCの収縮が豊かになる。
 本実施形態のマット1は、仰臥時に仙骨Sがマット1による圧迫によって当該仙骨Sのうなずき運動が阻害されることを解消しており、その結果、仙骨Sの可動範囲を広げることが可能になる。
 なお、図6に示されるように、仙骨Sがうなずき運動をするときには、寛骨HBのうち腸骨LMは幅方向Yの内側へ移動する。したがって、一対の腸骨LMの間隔が狭まり、腹腔の圧力が上昇することにより、横隔膜DPは頭側X1へさらに移動しやすくなる。寛骨HBの腸骨LM以外の部分では、恥骨PBおよび座骨SNは幅方向Yの外側へ移動する。(すなわち、図7の恥骨結合PBaが開く方向へ移動する。)
 一方、仙骨Sがうなずいて呼気をしばらく行った後にはその反動として、うなずき運動と反対の動きとして、仙骨Sが起き上がる運動が生じる。仙骨Sの起き上がり運動では、仙骨Sの頭側X1の岬角Saが後方(図4の下方Z2と同じ方向)へ移動し、仙骨Sの脚側X2の部分が前方(図4の上方Z1と同じ方向)へ移動する。仙骨Sが起き上がると第2腰椎L2付近(L1~L3)につながる横隔膜DPが脚側X2へ移動して胸郭RCが拡幅することにより、多量の吸気が可能になる。
 (本実施形態の特徴)
 (1)
 本発明者は、上記のように、仰臥時において呼吸の促進をするために骨盤PVの動きに着目して鋭意検討を重ねた結果、骨盤PVのうち一対の腸骨LMの間に位置する仙骨Sが前方(図4の上方Z1と同じ方向)に傾動するうなずき運動を促すことが呼吸の促進につながることを突き止め、上記構成のマット1を発明するに至った。
 一般的な一様に平坦なマットでは、仰臥時において腸骨LMおよび仙骨Sの両方に体圧がかかり、とくに仙骨Sにより大きな体圧がかかる傾向がある。この場合、仙骨Sのうなずき運動が阻害され、呼吸が促進されない。
 これに対して、本実施形態のマット1は上記の腸骨支持部11備え、仙骨支持部12aが腸骨支持部11よりも上下方向Zの高さにおいて低く設定されていることにより、仙骨支持部12aからの体圧が腸骨支持部11からの体圧よりも低くなるので、仙骨Sのうなずき運動を円滑に行うことができる。
 しかも、仙骨支持部12aからの体圧が低くなることにより、相対的に腸骨支持部11の体圧が上昇する。これにより、一対の腸骨LMにおける腸骨稜LMaの外側部分LMbが閉じる方向(幅方向Yにおいて身体の中心に向かう方向)に押圧される一方、仙腸関節J1が開くので、仙骨Sのうなずき運動が促される。そのため、仰臥時にでも、仙骨Sのうなずき運動が円滑に行われるので、睡眠時にも深い呼吸が可能になり、寝心地が改善される。
 すなわち、本実施形態のマット1は、上記の仙骨Sのうなずき運動を促すために、図1~5に示されるように、骨盤PVのうち一対の腸骨LMにおける仰臥した人50の頭に近い側(頭側X1)の縁である腸骨稜LMaの下方Z2において当該腸骨稜LMaの少なくとも幅方向Yの外側の部分LMbに対応する部位に当接可能な位置にそれぞれ配置された一対の腸骨支持部11と、当該一対の腸骨支持部11の間に配置された仙骨支持部12aおよび仙骨不支持部12bを有する仙骨対応部12とを備えている。
 したがって、図4~5および図7に示されるように、人50が上記構成のマット1に仰臥したときには、一対の腸骨支持部11(具体的には、腸骨支持部11の内側上縁11bおよびその周辺部分)が一対の腸骨LMのそれぞれの腸骨稜LMaに対応する部位に当接した状態で、一対の腸骨LMに対応する部位を下方Z2から個別に支持することが可能になる。このとき、一対の腸骨LMは腸骨稜LMaに対応する部位で腸骨支持部11からの反力(体圧)を受けることによって身体の前方(上方Z1と同じ方向)かつ幅方向Yの中心側へ向かう旋回(内旋)運動が促される。
 また、上記のマット1では、一対の腸骨支持部11および仙骨対応部12(すなわち、仙骨支持部12aおよび仙骨不支持部12b)は、仙骨対応部12から仰臥した人50の仙骨Sに対応する部位に与える体圧が一対の腸骨支持部11から仰臥した人50の一対の腸骨LMに対応する部位に与える体圧よりも低くなるように構成されている。このため、一対の腸骨LMの間の仙骨Sは、一対の腸骨LMの内旋に伴って前方(上方Z1と同じ方向)かつ脚側X2へ向けて旋回、すなわち、うなずき運動を、仙骨対応部12からの反力(体圧)によって阻害されることなく行うことが可能になる。
 仙骨Sのうなずき運動では、上記のように、図6~7に示されるように、仙骨Sの頭側X1の端部である岬角Saが前方(図4の上方Z1と同じ方向)へ移動し、仙骨Sの脚側X2の部分が後方(図4の下方Z2と同じ方向)へ移動し、仙骨S全体が前方(方向Z1)へうなずく運動をする。なお、図7では、仙骨Sは、うなずく直前の状態を示しているが、仙骨Sがうなずき運動をした後の状態では、図8に示されるように、仙骨Sに対応する部位は、仙骨支持部12aの載置面12a1における脚側縁12a2およびその周辺部分に当接している。
 仙骨Sがうなずき運動をすることによって、仙骨Sに連続する第2腰椎L2付近の腰椎L1~L3につながる横隔膜DP(図5参照)が仰臥した人50の頭へ向かう方向X1に移動し、胸郭RCが収縮することにより、呼気がしやすくなる。また、呼気がしやすくなればその反動で吸気も容易になる。その結果、仰臥時における呼吸の促進を可能する。
 通常市販されている一様に平坦な形状のマットでは、仙骨Sに対応する部位はその両側の腸骨LMに対応する部位が受ける体圧と同程度の体圧を受けるように支持されているので、仙骨Sとその両側の腸骨LMとを接続する仙腸関節J1がゆるまないので、仙骨Sが腸骨LMに対して相対的に前傾運動、すなわち、うなずき運動をすることができない。一方、本実施形態のマット1では、一対の腸骨LMに対応する部位が受ける体圧と仙骨Sに対応する部位が受ける体圧を変えることによって、仙骨Sのうなずき運動を円滑に行うことが可能である。
 (2)
 本実施形態のマット1は、ウレタンなどの同一素材によって一体形成された構成を有し、図3に示されるように、腸骨支持部11の高さH1は、仙骨対応部12の仙骨支持部12aの高さH2よりも相対的に高くなるように設定されている。かかる構成によれば、仙骨支持部12aから仙骨Sに対応する部位への反力(体圧)を抑制しながら、腸骨支持部11によって腸骨LMに対応する部位を確実に支持して腸骨LMの内旋および仙骨Sのうなずき運動を促すことが可能になる。その結果、仰臥時における呼吸の促進を確実に可能する。
 (3)
 本実施形態のマット1は、仰臥した人50の背中52を支持する背中支持部3を備えている。背中支持部3の高さは、腸骨支持部11と同じ高さになるように設定されている。かかる構成によれば、仰臥した人50の背中52および腸骨LMに対応する部位がマット1上の同一平面で支持されるので、腸骨支持部11が上方Z1に突出することによる違和感を軽減することが可能である。
 (4)
 本実施形態のマット1では、仙骨対応部12は、腸骨支持部11の高さH1よりも低い高さH2に設定され、仰臥した人50の仙骨Sにおける仰臥した人の頭側X1の部分S1に対応する部位を支持する仙骨支持部12aと、仙骨支持部12aの高さH2よりも低い高さに設定され、仙骨Sにおける仰臥した人50の脚側X2の部分S2から下方Z2に離間することにより当該脚側X2の部分S2に対応する部位を支持しない仙骨不支持部12bとを有する。
 仙骨Sがうなずき運動をした状態では、仙骨Sの頭側X1の部分S1は脚側X2の部分S2よりも上方Z1に位置している。そこで、上記の構成では、仙骨Sのうち頭側X1の部分S1に対応する部位を仙骨支持部12aで部分的に支持し、脚側X2の部分S2に対応する部位については仙骨不支持部12bが当該部分S2から下方Z2に離間して当該部分S2を支持しないようにする。これにより、腸骨支持部11からの体圧、仙骨支持部12aからの体圧、および仙骨不支持部12bからの体圧の順に体圧を段階的に低く調整することが可能であり、さらに、仙骨Sを前傾した状態を維持しながらも仙骨対応部12全体から仙骨Sへの平均的な体圧をより低くすることが可能になる。これにより、仙骨Sのうなずき運動を円滑に促すことが可能になり、その結果、仰臥時における呼吸の促進をより確実に可能する。
 (5)
 本実施形態のマット1では、仙骨支持部12aの高さH2は、図8に示されるように、仙骨支持部12aから仙骨Sに対応する部位に与える体圧が腸骨支持部11から腸骨LMに対応する部位に与える体圧よりも低くなるように仙骨Sを支持することが可能な高さに設定されている。
 かかる構成によれば、目視可能によって位置合わせが容易である。また、高さによる体圧調整を行うことにより、マット製造時において体圧を予測して製造することが可能になり、製品管理が容易になる。仙骨支持部12aによって仙骨Sをうなずき運動可能に支持することが可能になり、その結果、仙骨Sにつながる腰椎L3~L5に与える負荷を小さくすることが可能になる。
 (6)
 本実施形態では、図1~5に示されるように、骨盤支持部4の腸骨支持部11と脚部支持部5との間には、股関節配置領域7が形成されている。股関節配置領域7は、股関節J2(図4~5参照)が配置される空間部7aを有する。このため、股関節J2は、人50の仰臥時に空間部7aに収容されることにより、マット1によって圧迫されないので、一対の寛骨HBの幅方向Yの移動の妨げにならない。そのため、股関節J2が拘束されることなく、腸骨LMの内旋および仙骨Sのうなずき運動を円滑に行い、その結果、呼吸の促進が可能になる。なお、図5の股関節配置領域7の範囲内には、寛骨HBのうち腸骨LMの下部および座骨SNの上部の部分が配置されているが、この部分に対応する部位は、股関節J2を圧迫しない程度であれば、股関節配置領域7の空間部7aの底面に当接して体圧を受けてもよい。
 (変形例)
 (A)
 上記実施形態では、仙骨支持部12aの載置面12a1は、水平方向に平坦な平面であるが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の変形例として、図9に示されるように、仙骨支持部12aの高さは、仰臥した人50の脚に向かうにつれて(すなわち、脚側X2へ向かう方向へ行くにしたがって)低くなるように、設定され、仙骨支持部12aは、仰臥した人50の少なくとも仙骨Sおよび当該仙骨Sに隣接する腰椎に対応する部位を下方から連続的に支持してもよい。すなわち、仙骨支持部12aの載置面12a1が脚側X2へ向かうにつれて下降するスロープ状に形成し、このスロープ状の載置面12a1によって、仙骨Sにつながる腰椎L3~L5に与える負荷を軽減してもよい。
 かかる構成によれば、仙骨Sが前方(上方Z1)にうなずいた状態では、仙骨支持部12aが仙骨Sおよび腰椎L4~L5に対応する部位の広範囲に当接して体圧を分散させながら支持することが可能になる。その結果、仙骨Sにつながる腰椎L3~L5に与える負荷をさらに小さくすることが可能になる。
 すなわち、図9に示されるように、腰椎L4~5および仙骨Sに対応する部位の全体がスロープ状の載置面12a1に載置されていることにより、背中支持部3の脚側縁3aにおける腰椎L3とL4との間で屈曲する角度は小さくなっている。これは、図8に示されるように仙骨Sの水平の載置面12a1の脚側縁12a2に部分的に載置されている場合と比較して、腰椎L3とL4との間の屈曲角度が大幅に小さくなっており、腰椎L3~L5に与える負荷が小さくなっていることが分かる。
 (B)
 上記実施形態では、マット1がウレタンなどの材料で一体形成されている例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の他の変形例として、仙骨対応部12は、仰臥した人50の仙骨Sに対応する部位を支持する仙骨支持部12aを有しており、仙骨支持部12aの高さは、腸骨支持部11の高さと同じになるように設定されている場合において、腸骨支持部11および仙骨支持部12aのうちの少なくとも一方の材料の性質を変更することにより、仙骨支持部12aの硬度を腸骨支持部11の硬度よりも低くなるように設定してもよい。
 かかる構成によれば、仙骨支持部12aは腸骨支持部11よりも柔らかいので、仙骨支持部12aから仙骨Sに対応する部位への反力(体圧)を抑制しながら、仙骨支持部12aによって仙骨Sをうなずき運動可能に支持することが可能になり、その結果、仙骨Sにつながる腰椎L3~L5に与える負荷を小さくすることが可能になる。
 (C)
 上記実施形態では、一対の腸骨支持部11は、腸骨稜LMaに対応する部位が載置される載置面11aをそれぞれ有し、載置面11aにおける仙骨対応部12に近い側の縁である内側上縁11bを有しており、この内側上縁11bは図1に示されるように、尖っている。しかし、本発明の変形例として、この内側上縁11a2は、平面状またはアール状に面取りされてもよい。
 その場合、仰臥時において、腸骨支持部11の内側上縁11bに腸骨稜LMaに対応する部位が当接しても、内側上縁11bは面取りされているので、内側上縁11bからの体圧が分散されるので、仰臥時の痛みや違和感が緩和される。
 (D)
 上記実施形態では、一対の腸骨支持部11の間に配置され、仙骨Sの下方に位置する仙骨対応部12の一例として、仙骨Sに対応する部位を支持する仙骨支持部12aを有する仙骨対応部12が示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の仙骨対応部12は、一対の腸骨支持部11の間に配置され、仙骨Sの下方に位置しており、一対の腸骨支持部11および仙骨対応部が、仙骨対応部から仰臥した人の仙骨Sに対応する部位に与える体圧が一対の腸骨支持部11から仰臥した人50の一対の腸骨LMに対応する部位に与える体圧よりも低くなるように構成されていればよい。
 したがって、本発明の変形例として、図10に示されるように、仙骨対応部12は、仰臥した人の仙骨Sに対応する部位から離間することにより当該仙骨Sに対応する部位を支持しない仙骨不支持部12bによって全体的に構成されていてもよい。この構成では、ベース部2の上面2aから上方Z1に突出する仙骨支持部12aが存在せず、当該上面2aと同一の高さに仙骨不支持部12bが存在するだけである。仙骨不支持部12bとその両側の一対の腸骨支持部11の対向面によって、空間部16が形成されている。
 かかる構成によれば、仙骨対応部12の全体を構成する仙骨不支持部12bが仙骨Sに対応する部位から離間することにより当該仙骨Sに対応する部位を支持せず、仙骨Sは、仙骨不支持部12bの上方に形成された空間部16に収容された状態になる。この構成では、仙骨Sに対応する部位は、仙骨対応部12を構成する仙骨不支持部12bからの反力(体圧)による影響を全く受けないでうなずき運動可能に支持することが可能になり、その結果、仙骨Sにつながる腰椎L3~L5に与える負荷を小さくすることが可能になる。
 (E)
 上記実施形態では、図1~5に示されるように、仰臥した人50の背中52を支持する突出部として背中支持部3が設けられている例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の変形例として、例えば、図11に示されるように、突出部である背中支持部3を省略してベース部2の上面2aで背中52を支持するようにしてもよい。
 (G)
 上記実施形態のマット1は、図1~5に示されるように、背中支持部3、骨盤支持部4(一対の腸骨支持部11および仙骨支持部12a)、脚部支持部5が平坦な矩形の厚板形状を有しているが、本発明はこれ限定されるものではなく、仰臥した人50の体型に沿った曲線形状に形成されていてもよい。とくに、仙腸関節J1に対応する部位を支持する部分は、仙腸関節J1に対応する部位にストレスを与えないようなスムーズな傾斜や空間を有する形状であることが好ましい。
  <実施形態のまとめ>
 前記実施形態をまとめると以下のとおりである。
 前記実施形態にかかるマットは、仰臥した人の少なくとも骨盤に対応する部位を支持するマットであって、 前記骨盤のうち一対の腸骨における腸骨稜の少なくとも幅方向外側の部分に対応する部位の下方にそれぞれ配置されることにより、前記一対の腸骨に対応する部位を下方から個別に支持する一対の腸骨支持部と、前記一対の腸骨支持部の間に配置され、前記骨盤のうち前記一対の腸骨の間の仙骨に対応する部位の下方に位置する仙骨対応部とを備えており、前記一対の腸骨支持部および前記仙骨対応部は、前記仙骨対応部からの体圧が前記一対の腸骨支持部からの体圧よりも低くなるように構成されている、ことを特徴とする。
 上記のマットは、骨盤のうち一対の腸骨における仰臥した人の頭に近い側の縁である腸骨稜の下方において当該腸骨稜の少なくとも幅方向外側の部分に対応する部位に当接可能な位置にそれぞれ配置された一対の腸骨支持部と、当該一対の腸骨支持部の間に配置された仙骨対応部とを備えている。したがって、人が上記構成のマットに仰臥したときには、一対の腸骨支持部が一対の腸骨のそれぞれの腸骨稜に対応する部位に当接した状態で、一対の腸骨に対応する部位を下方から個別に支持することが可能になる。このとき、一対の腸骨は腸骨稜に対応する部位で腸骨支持部からの反力(体圧)を受けることによって身体の前方かつ中心側へ向かう旋回(内旋)運動が促される。
 また、上記のマットでは、一対の腸骨支持部および仙骨対応部は、仙骨対応部からの体圧が一対の腸骨支持部からの体圧よりも低くなるように構成されている。このため、一対の腸骨の間の仙骨は、一対の腸骨の内旋に伴って前方かつ脚側へ向けて旋回、すなわち、うなずき運動を、仙骨対応部からの反力(体圧)によって阻害されることなく行うことが可能になる。仙骨がうなずき運動をすることによって、仙骨に連続する腰椎につながる横隔膜が仰臥した人の頭へ向かう方向に移動し、胸郭が収縮することにより、呼気がしやすくなる。また、呼気がしやすくなればその反動で吸気も容易になる。その結果、仰臥時における呼吸の促進を可能する。
 上記のマットにおいて、前記腸骨支持部の高さは、前記仙骨対応部の高さよりも相対的に高くなるように設定されているのが好ましい。
 かかる構成によれば、仙骨対応部から仙骨に対応する部位への反力(体圧)を抑制しながら、腸骨支持部によって腸骨に対応する部位を確実に支持して腸骨の内旋および仙骨のうなずき運動を促すことが可能になる。その結果、仰臥時における呼吸の促進を確実に可能する。
 上記のマットにおいて、前記一対の腸骨支持部は、前記腸骨稜に対応する部位が載置される載置面をそれぞれ有し、前記載置面における前記仙骨対応部に近い側の縁は、面取りされているのが好ましい。
 かかる構成によれば、仰臥時において、腸骨支持部の仙骨対応部に近い側の縁に腸骨稜に対応する部位が当接しても、当該縁は面取りされているので、当該縁からの体圧が分散されるので、仰臥時の痛みや違和感が緩和される。
 上記のマットにおいて、仰臥した人の背中を支持する背中支持部をさらに備えており、前記背中支持部の高さは、前記腸骨支持部の高さと同じになるように設定されているのが好ましい。
 かかる構成によれば、仰臥した人の背中および腸骨に対応する部位がマット上の同一平面で支持されるので、腸骨支持部が上方に突出することによる違和感を軽減することが可能である。なお、腸骨支持部による腸骨を内旋させる効果を高めるためには、腸骨支持部は、背中支持部よりも若干高い方が好ましい。
 上記のマットにおいて、前記仙骨対応部は、前記仰臥した人の前記仙骨における前記仰臥した人の頭側の部分を支持する仙骨支持部と、当該仙骨における前記仰臥した人の脚側の部分から下方に離間することにより当該脚側の部分を支持しない仙骨不支持部とを有するのが好ましい。
 かかる構成によれば、仙骨がうなずき運動をした状態では、仙骨の頭側の部分は脚側の部分よりも上方に位置している。そこで、上記の構成では、仙骨のうち頭側の部分を仙骨支持部で部分的に支持し、脚側の部分については仙骨不支持部が当該部分から下方に離間して当該部分を支持しないようにする。これにより、腸骨支持部からの体圧、仙骨支持部からの体圧、および仙骨不支持部からの体圧の順に体圧を段階的に低く調整することが可能であり、さらに、仙骨を前傾した状態を維持しながらも仙骨対応部全体から仙骨への平均的な体圧をより低くすることが可能になる。これにより、仙骨のうなずき運動を円滑に促すことが可能になり、その結果、仰臥時における呼吸の促進をより確実に可能する。
 上記のマットにおいて、前記仙骨支持部の高さは、前記仰臥した人の脚に向かうにつれて低くなるように、設定され、前記仙骨支持部は、前記仰臥した人の少なくとも前記仙骨における前記仰臥した人の頭側部分および当該仙骨に隣接する腰椎に対応する部位を下方から連続的に支持するのが好ましい。
 かかる構成によれば、仙骨が前方にうなずいた状態では、仙骨支持部が仙骨および腰椎に対応する部位の広範囲に当接して体圧を分散させながら支持することが可能になる。その結果、仙骨につながる腰椎に与える負荷をさらに小さくすることが可能になる。
 上記のマットにおいて、前記仙骨対応部は、前記仰臥した人の前記仙骨に対応する部位を支持する仙骨支持部を有し、前記仙骨支持部の高さは、前記腸骨支持部の高さと同じになるように設定されており、前記仙骨支持部の硬度は、前記腸骨支持部の硬度よりも低くなるように設定されているのが好ましい。
 かかる構成によれば、仙骨支持部は腸骨支持部よりも柔らかいので、仙骨支持部から仙骨への反力(体圧)を抑制しながら、仙骨支持部によって仙骨をうなずき運動可能に支持することが可能になり、その結果、仙骨につながる腰椎に与える負荷を小さくすることが可能になる。
 上記のマットにおいて、前記仰臥した人の前記仙骨に対応する部位から離間することにより当該仙骨を支持しない仙骨不支持部によって構成されているのが好ましい。
 かかる構成によれば、仙骨は、仙骨対応部を構成する仙骨不支持部からの反力(体圧)による影響を全く受けないでうなずき運動可能に支持することが可能になり、その結果、仙骨につながる腰椎に与える負荷を小さくすることが可能になる。
 以上のように構成された本実施形態のマットは、仰臥時における呼吸の促進を可能にすることが可能である。

Claims (7)

  1.  仰臥した人の少なくとも骨盤に対応する部位を支持するマットであって、
     前記骨盤のうち一対の腸骨における腸骨稜の少なくとも幅方向外側の部分に対応する部位の下方にそれぞれ配置されることにより、前記一対の腸骨に対応する部位を下方から個別に支持する一対の腸骨支持部と、
     前記一対の腸骨支持部の間に配置され、前記骨盤のうち前記一対の腸骨の間の仙骨に対応する部位の下方に位置する仙骨対応部と
    を備えており、
     前記一対の腸骨支持部および前記仙骨対応部は、前記仙骨対応部からの体圧が前記一対の腸骨支持部からの体圧よりも低くなるように構成されている、
    ことを特徴とするマット。
  2.  請求項1に記載のマットにおいて、
     前記腸骨支持部の高さは、前記仙骨対応部の高さよりも相対的に高くなるように設定されている、
    ことを特徴とするマット。
  3.  請求項2に記載のマットにおいて、
     仰臥した人の背中を支持する背中支持部をさらに備えており、
     前記背中支持部の高さは、前記腸骨支持部の高さと同じになるように設定されている、
    ことを特徴とするマット。
  4.  請求項2または3に記載のマットにおいて、
     前記仙骨対応部は、
     前記腸骨支持部の高さよりも低い高さに設定され、前記仰臥した人の前記仙骨における前記仰臥した人の頭側の部分に対応する部位を支持する仙骨支持部と、
     前記仙骨支持部の高さよりも低い高さに設定され、当該仙骨における前記仰臥した人の脚側の部分から下方に離間することにより当該脚側の部分に対応する部位を支持しない仙骨不支持部と
    を有する、ことを特徴とするマット。
  5.  請求項4に記載のマットにおいて、
     前記仙骨支持部の高さは、前記仰臥した人の脚に向かうにつれて低くなるように、設定され、
     前記仙骨支持部は、前記仰臥した人の少なくとも前記仙骨における前記仰臥した人の頭側部分および当該仙骨に隣接する腰椎に対応する部位を下方から連続的に支持する、ことを特徴とするマット。
  6.  請求項1に記載のマットにおいて、
     前記仙骨対応部は、前記仰臥した人の前記仙骨に対応する部位を支持する仙骨支持部を有し、
     前記仙骨支持部の高さは、前記腸骨支持部の高さと同じになるように設定されており、
     前記仙骨支持部の硬度は、前記腸骨支持部の硬度よりも低くなるように設定されている、
    ことを特徴とするマット。
  7.  請求項1に記載のマットにおいて、
     前記仙骨対応部は、前記仰臥した人の前記仙骨に対応する部位から離間することにより当該仙骨に対応する部位を支持しない仙骨不支持部によって構成されている、
    ことを特徴とするマット。

     
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