JP6412802B2 - 寝具 - Google Patents

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本発明は、枕及びマットレスで構成される寝具に関し、特に、睡眠時に無呼吸状態のような睡眠障害を引き起こすことを抑制可能な枕及びマットレスで構成される寝具に関する。
従来、睡眠障害を防止するために、様々なマットレスが提案されている。睡眠障害の中でも、とりわけ無呼吸症候群は、質の良い深い睡眠を妨げ、更には、各種の生活習慣病の要因にもなっている。通常、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(低呼吸も含む)は、仰向け時に気道が狭くなることで引き起こされ、軌道が狭くなることで大きないびきの原因にもなっている。睡眠者は、仰向け時において気道が狭くなると、気道を確保するために、横に向く等、体動(寝返り)をしている。
ところで、睡眠者が横に向くと、一方の腕が胴部の下側になることから、頭から首、及び胴部にかけての体軸が屈曲してしまう。すなわち、横向きになった際、胴部の高さが腕の分だけ上昇するため、首の部分で体軸が屈曲し、首や肩に負担が掛かってしまい、安眠の妨げとなってしまう。そこで、例えば、特許文献1には、マットレスを三層構造にすると共に、マットレスを身体の位置に応じて長手方向に複数分割し、肩部及び/又は臀部の領域を沈み込み易くして、横を向いた際、背筋がまっすぐになるようにして肩部及び/又は臀部の圧迫感を無くすマットレスが開示されている。
一方、睡眠者は、睡眠中、胴部の変位とともに頭部を頻繁に動かしており、頭部を支持する枕に関しては、その表面に凹凸を設けることで、寝返りをし易くしたものが提案されている。例えば、特許文献2には、上面の中央領域を膨らませると共に、その両側に谷部を設けて、その両側の端部を高くした枕(表面が凹凸状になった枕)が開示されている。
特許第4859445号 特開2000−253977号
上記した特許文献1に開示されたマットレス構造は、睡眠者が横向きになった際に、肩部及び/又は臀部の領域を沈み込ませて圧迫感を感じさせ難くするだけであり、無呼吸状態を抑制するための最適な姿勢を提供するものではない。すなわち、単に、肩部及び/又は臀部の領域を沈み込ませても、無呼吸状態のような睡眠障害を抑制するには、枕との関係、具体的には、肩部に対する頭部の関係、及び、肩部に対する胸部から下方領域の関係が重要となるが、これらの点については何等、考慮されていない。
また、一般的にマットレスは、様々な人が使用するものであることから、無呼吸状態を抑制して安眠を促す構造としては、できるだけ簡易なものであり、かつ、使用者の体型や体格などに応じて調整作業が容易に行えることが好ましい。
さらに、枕に関しては、本発明者らが実際に様々な被検者で睡眠時の頭部の位置を検証したところ、枕の真ん中を中心にして左右均等に寝返り(弧を描くような寝返り)をうたないことが見出されている。このため、特許文献2のように、表面が凹凸状になって左右両サイドが盛り上がっているような枕では、寝返りをうつ際に余分なエネルギーを消費してしまい、寝返り動作として重要な血液、リンパ液、関節液等の体液の循環、体温調整、骨格の自然治癒、こりの解消、ノンレム睡眠とレム睡眠の切り替えに悪影響を及ぼす可能性がある。
すなわち、枕としては、仰向け時では気道が確保されつつ楽に寝返りすることができ、マットレスとの関係では、マットレスと枕が一体化して枕をしていても枕が気にならず、呼吸が楽な高さになっていることが寝具として好ましい。この点、従来技術では、枕及びマットレスに関し、それぞれ独自の工夫によって安眠を図ろうとする技術思想は存在するものの、枕及びマットレスの関係を十分に検証して、トータルで安眠を図る寝具のセットを構築する、という発想はない。
本発明は、上記した点に着目してなされたものであり、枕とマットレスの関係を最適化して各種の睡眠障害を効果的に抑制するとともに、簡単な構造でそのような効果が得られる調整が行い易い寝具を提供することを目的とする。
本発明者は、まずは多数の被検者から、睡眠時の挙動及び睡眠データの取得を試みたところ、安眠状態を得るためには、枕の構造とマットレスの構造が重要な要因になっていることを見出した。すなわち、枕やマットレスについては、上記のように、安眠を得るために、それぞれ創意、工夫がなされているが、両者の関係については、十分な検討がなされてはいない。
本発明者の検証によれば、眠りの質は、「血中酸素濃度」が重要な要因であり、通常、人は起きていても眠っていても、血中酸素濃度は90%以上あることが正常である。ところが、無呼吸症候群が重症になると、血中酸素濃度は60%程度に落ち込むことがあり、これは、就寝状態において十分な呼吸ができていないことに起因している。すなわち、仰向け時に、無呼吸状態になるのは、気道が狭くなって十分な空気を肺に送り込めないためであり、これが血中酸素濃度を低下させる要因になっている(気道が狭いといびきの原因にもなる)。気道に関しては使用する枕の高さやマットレスの柔らかさによって大きく変わるところであり、胴部に対して頭部の位置が極端に高くなると、頭部が屈曲してのどの部分に圧が加わり気道を狭くしてしまう。このため、高い枕、或いは、胴部全体を沈み込ませるような柔らかいマットレスは、血中酸素濃度を低下させる要因にもなる。
一方、人は水平面上で仰向けに寝ると、首の後ろ部分が湾曲状になり、水平面との間で隙間が生じる。この湾曲は、頸椎弧と称されるものであり、個人差はあるものの、この頸椎弧によって生じる隙間を埋めた状態にすると頭部が安定し、気道を確保・維持することができる。すなわち、図1に示すように、仰向けで寝た状態で頸椎弧Rと水平面Pとの間の隙間Gを埋めて気道を確保するためには、枕1はそれ程高くする必要はなく、低い方が好ましいといえる。一般に市販されている枕は、かなり高い状態で頭部を支えており、仰向け時では気道を狭くしている(実際の枕は柔軟性があるため、頭は枕の表面で沈み込むようになることから、図1で示す隙間Gは更に狭くなる)。
なお、頸椎弧による隙間については、立った状態で測定すると、頭の重さの影響で頸椎弧の深さが寝ている状態とは異なるため、仰向けで寝た状態で測定する必要がある。すなわち、寝た状態で頸椎弧の隙間(水平面との間の隙間)を測定すると、立った状態で測定される頸椎弧の隙間(垂直壁との間の隙間)よりも狭くなっており、立った状態で測定される頸椎弧は適切ではない(このような測定が、高い枕を推奨している要因になっていると考えられる)。
また、就寝中に横向きに姿勢変化するのは、仰向けの状態で気道が狭くなって息苦しく感じることによるものがある。すなわち、横向きになると気道が確保し易くなるため、睡眠者が仰向けで息苦しさを感じた際、それを解消するために無意識のうちに寝返りするものと考えられる。ところが、横向きになると、一方の腕部が胴部の下側になることから、低い枕を使用した場合、今度は胴部の位置が高くなってしまい、首の中心を通る体軸は首の部分で屈曲する傾向となる。この体軸が屈曲すると、首の部分に負荷が加わって寝心地が悪化する。このため、睡眠者は、就寝中に、体動(寝返り)を繰り返している。
本発明は、上記したように、枕を低くして仰向け時に気道を確保しつつ、その状態を安定化させるべく頸椎弧の隙間を埋め、かつ、横向きになったときには、図2に示すように、肩部Sの領域(肩から上腕部に至る領域)をマットレス10の表面P1から沈み込ませて体軸Xを屈曲させないことで、夫々の位置で安眠状態が得られるようにし、これにより、頻繁な寝返りをさせずに睡眠障害を効果的に抑制するようにしている。
すなわち、本発明は、枕とマットレスの関連性に創意、工夫を施すことで安眠が得られるようにしたものであり、枕に関しては、表面が平坦状となった本体と、前記本体に当て付くとともに横方向に亘って延出し、前記本体の高さを調整して使用者が仰向けで頭を載置した際、首の後ろの頸椎弧の隙間を埋めるように着脱可能に配設されるスペーサと、を備えており、マットレスに関しては、長手方向に沿って、頭部領域、肩部領域、臀部領域、脚部領域を支える分割された少なくとも4つのブロックを収容体に収容して構成され、前記肩部領域のブロックは、頭部領域のブロック、及び、臀部領域のブロックに対して柔らかく、使用者が横向きになった際、肩から上腕部を沈み込ませることが可能であることを特徴としている。
本発明によれば、枕とマットレスの関係が最適化されて各種の睡眠障害が効果的に抑制され、更には、簡単な構造でそのような効果が得られる調整が行い易い寝具が得られる。
本発明の寝具を構成する枕に使用者の頭部を載せた状態の概略構成を示す側面図。 本発明の寝具を構成する枕及びマットレスの概略構成を示し、使用者が横向きになった状態を示す側面図。 枕の一実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図。 枕に設けられるスペーサの構成例を示す図。 マットレスの一実施形態を示す斜視図。 図5に示すマットレスの概略構成を示す図であり、(a)(b)は、それぞれマットレスをレギュラー状態にした図。 図5に示すマットレスの概略構成を示す図であり、(a)(b)は、それぞれマットレスをハード状態にした図。 図5に示すマットレスの概略構成を示す図であり、マットレスをソフト状態にした図。 マットレスの別の実施形態の概略構成を示す図。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る寝具について説明する。
上記したように、本発明に係る寝具は、安眠状態が得られるように、枕とマットレスが関連性をもって構成される。
最初に、図1から図4を参照して枕の構成について説明する。
枕1については、上述したように、仰向けで寝た際、気道が確保されて呼吸がし易いことを重視しており、枕1(本体1A)の高さHについては、頭に血が上らない程度の高さで、かつ、載置した後頭部が圧迫されない程度の柔らかさで構成されていれば良い。具体的には、使用者が肩を本体1Aの縁1aにくっつけて仰向けで頭を載置した際、首の後ろの頸椎弧Rによって生じる隙間Gが軽く埋まるような高さがあれば良く、これにより、気道を狭めない姿勢を維持して頭部を載置させることが可能となる。この場合、使用者の体型、体格等に応じて、仰向けになった際の頸椎弧Rの大きさについては個人差があるものの、枕の高さHについては、20mm〜50mmあれば、殆どの使用者が使用しても、その頸椎弧Rによって生じる隙間Gを軽く埋めることが可能となる。
本実施形態の本体1Aは、直方体形状(略直方体形状を含む)で、汎用のウレタンタイプを用いて(その硬さはJISK6400−2で定める25%硬さが20〜60(N)のものが用いられる)、基本高さが20mmとなるように形成されており、2つ折りでファスナ7によって開閉可能に構成された収容体(側とも称する)2内に収容される。そして、収容体2の内部には、収容される本体1Aの片面側(本実施形態では下面側)に当て付くようにして着脱可能なスペーサ5が配設される。このスペーサ5は、本体1Aの一端側(頭部を載置した際に頸椎弧が位置する側)で横方向に亘って配設されるものであり、本体1Aの高さHを、20mm〜50mmの範囲で調整する機能を備えている。すなわち、本体1Aの一方の面に当て付くようにして高さ調整用のスペーサ5が配設されることで、本体1Aの縁1a側の表面は僅かに膨らみ、枕として、頸椎弧部分の高さが調整されるようになっている。なお、スペーサ5が配設されることで、本体1Aの縁1a側は膨らむものの、表面全体としては平坦状となるように形成されている(図3(a)は多少誇張して示されている)。
前記スペーサ5は、横方向に延びる板状に形成されており、各板状体を複数枚重ねて配設する構成となっている。各板状体の厚さについては、特に限定されることはないが、厚さが異なるものを複数枚揃えておいても良いし、単一の厚さのものを複数枚揃えておいても良い。本実施形態では、厚さ5mmのスペーサ5が複数枚準備され、使用者の体格(頸椎弧Rの大きさ)に応じて高さHが調整されるようになっている。
前記2つ折りの収容体2の一方の内面には、配設されるスペーサ5(積み重ねられたスペーサ)の位置が安定するように、帯状の一対の締結部材8が取着されており、スペーサを所定の位置に配設し、締結部材8の面ファスナを止着することでスペーサを固定し、本体1Aの高さの調整作業が容易に行えるよう構成されている。この場合、高さ調整用のスペーサ5については、本体1Aの高さが調整できるようになっていれば良く、収容体2に取着する以外にも、例えば、本体1Aに直接、取着しても良い。
上記したようなスペーサ5を配設することで縁1a側の高さは調整されるものの、本体1Aの表面は平坦状になっていること(両サイドに膨らみ等を形成しない)により、使用者が頭を動かす際、消費エネルギーが最小限となって寝返りし易くなる。なお、本体1Aの横方向の長さWについては、図3(b)に示すように、左右に寝返りしても顔が落ちない程度、例えば50mm〜80mm程度あれば良く、その奥行Lについては、頭部が確実に載置できるように、25mm〜40mm程度あれば良い。また、上記した枕1については、各種の一般的な枕カバーに収容することで使用される。
次に、図5から図8を参照してマットレス10の構成について説明する。
本実施形態のマットレス10は、ベッドの枠体の平坦部にそのまま載置して使用されるよう構成されており、収容体(側とも称される)11と、収容体11内に収容され、長手方向に分割された板状のブロック20,21,22,23を備えている。
前記収容体11は略直方体で袋状に形成されており、側面にファスナ等による開閉部12が設けられ、開閉部12を開けて前記板状のブロック20〜23を収容、及び取り出しできるように構成されている。収容体11の素材については特に限定されることはないが、本実施形態では、収容体の上層11aは、吸湿性・発散性に優れたウール素材が配設され、収容体の下層11bは、湿気を防止し、抗菌作用のあるモイスケア(東洋紡績株式会社の登録商標)が配設されている。
前記ブロック20は、確実に使用者の頭部領域を支えることができる長さ、前記ブロック21は、確実に使用者の肩部領域を支えることができる長さ、前記ブロック22は、確実に使用者の臀部領域を支える長さ、そして、前記ブロック23は、確実に使用者の脚部領域を支える長さに形成されていれば良い。具体的には、平均身長の大人が寝た際、ブロック20は首から上の領域、ブロック21は肩から上腕部に至る領域、ブロック22は腹部から大腿部に至る領域、ブロック23は膝から下の領域を支持できるような長さに形成されている。
前記肩部領域のブロック21は、それに隣接する頭部領域のブロック20、及び、臀部領域のブロック22に対して柔らかく、使用者が横向きになった際、肩から肘部分までを沈み込ませるようになっている。
ここで、本実施形態のブロックの構成について説明する。
前記ブロックの内、膝から下の領域を支持するブロック23は、長手方向に分割される臀部側ブロック24と脚先側ブロック25を有しており、前記ブロック20,21、臀部側ブロック24、脚先側ブロック25は、全て同一形状であり、ブロック22が、その他のブロックよりも長手方向に長く形成されている。そして、各ブロックは、板状の合成樹脂発泡体、例えば、発泡性ウレタンフォームを二層に積層して構成されており、各ブロックにおいて積層される合成樹脂発泡体は、硬度が高いハード積層体30A,30Bと硬度が低いソフト積層体31A,31Bを組み合わせて使用されている(ハード積層体30Aとソフト積層体31Aは同一形状であり、ハード積層体30Bとソフト積層体31Bは肉厚が異なるものの同一形状である)。
この場合、ハード積層体とソフト積層体は、肩部領域のブロック21が、それに隣接する頭部領域のブロック20、及び、臀部領域のブロック22に対して柔らかく、使用者が横向きになった際、肩から腕(上腕部)を沈み込ませることが可能になっていれば良い。具体的に、本実施形態のハード積層体は、その硬さ(JISK6400−2で定める25%硬さ(N);元厚から25%圧縮するのに要する力)が176.5±19.6(N)となるように構成されており、ソフト積層体の硬さが40±20(N)となるように構成されている。すなわち、ハード積層体とソフト積層体を積み重ね、表面側にソフト積層体を配設したり、ソフト積層体同士を積み重ねることで、その部分のブロックを柔らかくする(ブロック21を、ブロック20,22に対して柔らかくする)ことが可能となる。なお、各ブロックを、ハード積層体とソフト積層体を積み重ねて使用する場合、その硬さの差は80〜170(N)あれば、様々な体型、体格の人に対して適切なマットレス構造とすることが可能である。
また、本実施形態では、前記ハード積層体30A,30Bの片方の面に、全面に亘って凹凸32が形成されており、これにより、各ブロックの硬さを微妙に調整できるようにしている。すなわち、凹凸32を上面側にすることで、身体側を多数の凸部で受けることから柔らかくなり、凹凸を下面側にすることで、身体側を面受けすることから硬くなる。
上記のように構成されたハード積層体30A,30B、及び、ソフト積層体31A,31Bは、例えば、図6から図8に示すように、各ブロックにおいて積層されることで、マットレスとして使用者に対する寝心地を調整することが可能となる。
図6(a)は、マットレスをレギュラータイプとしたものであり、ブロック21を除く各ブロック20,22,24,25において、ハード積層体30A,30Bを、凹凸32を上面にして上側に設置したものである。ブロック21については、上下にソフト積層体31Aを積み重ねており、肩部領域が、頭部領域及び臀部領域に対して大きく沈み込むようにしている。この場合、ブロック21の沈み込み量が大きければ、図6(b)に示すように、ブロック25のハード積層体30Aをブロック21の下層側に設置し、ブロック21のソフト積層体31Aの一方をブロック25の部分に配設すれば良い(ブロック25は、使用者の足先から更に先の部分に該当するため、この領域を柔らかくしても身体を受ける点から大きな影響を及ぼすことは無い)。これにより、肩部領域の沈み込み量を調整することが可能となる。
図7(a)は、マットレスをハードタイプとしたものであり、ブロック21を除く各ブロック20,22,24,25において、ハード積層体30A,30Bを、凹凸32を下面にして上側に設置したものである。ブロック21については、上下にソフト積層体31Aを積み重ねており、肩部領域が、頭部領域及び臀部領域に対して大きく沈み込むようにしている。この場合、ブロック21の沈み込み量が大きければ、レギュラータイプと同様、ブロック25のハード積層体30Aをブロック21の下層側に設置し、ブロック21のソフト積層体31Aの一方をブロック25の部分に配設すれば良い(図7(b)参照)。
図8は、マットレスをソフトタイプとしたものであり、ブロック21を除く各ブロック20,22,24,25において、ハード積層体30A,30Bを、凹凸32を上面にして下側に設置したものである。ブロック21については、上下にソフト積層体31Aを積み重ねており、肩部領域が、頭部領域及び臀部領域に対して大きく沈み込むようにしている。この場合、ハード積層体30A,30Bの凹凸32を下面にすることで、多少、硬くすることも可能である。
以上のように、本実施形態のマットレスによれば、使用者が横向きになった際、肩部領域を沈み込ませることが可能であり、上述した構成の枕1とともに使用することで、仰向け時における気道が確保されて呼吸が楽になるとともに寝返りも楽になり、更には、横向きになった状態でも、肩部領域が沈み込むことで、図2に示すように、体軸Xを一直線にすることができ、これにより各種の睡眠障害を抑制して使用者に対して安眠を提供することができる。また、体型や体格に応じて、全体のバランスや領域ごとの硬さについても、収容体11の側面を介して積層体を着脱するという簡単な作業で最適な状態に調整することができ、さらに、各ブロックのそれぞれの積層体はローテーションすることができるため、マットレスとしてのへたりを抑制することも可能となる。
また、本実施形態では、臀部領域のブロック22は、他のブロックよりも長手方向に長く形成されるとともに、積み重ねられるハード積層体30Bをソフト積層体31Bよりも厚肉に形成している。これは、臀部領域の落ち込みを考慮したものであり、これにより、臀部領域の落ち込みを少なくして体軸の曲がりを抑制することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることなく、種々、変形することが可能である。例えば、図9に示す実施形態のマットレス10Aは、上記した各ブロックを収容する収容体11が前記各ブロックの境界部分のいずれかで折り畳み可能に構成されている。すなわち、本実施形態の収容体11は、ブロック20,21を収容する収容部11Aと、ブロック22を収容する収容部11Bと、ブロック23(臀部側ブロック24と脚先側ブロック25)を収容する収容部11Cが、個別に形成されており、それぞれ連結部11dによって接続されている。
このような構成によれば、マットレスを折り畳んで収容することが可能となり、畳の上で使用するのに適した構造となる。
また、上記したマットレスは、ベッドの枠体にそのまま設置できるように構成したが、既存のベッドのマットレスの上に設置するような構成であっても良い。この場合、各ブロックは、所定の柔らかさを有するベッドのマットレス上に設置されることから、ブロックを単層構造としても良く、肩部領域に配置されるブロックが、頭部領域及び臀部領域に対して柔らかいもので構成されていれば良い。
さらに、上述した実施形態のマットレスにおいて、各ブロックの肉厚(ハード積層体とソフト積層体の肉厚)や構成素材、長手方向の長さ、分割する個数等、適宜変形することが可能である。
1 枕
1A 本体
5 スペーサ
10,10A マットレス
11 収容体
20,21,22,23,24,25 ブロック
30A,30B ハード積層体
31A,31B ソフト積層体
32 凹凸

Claims (5)

  1. 枕とマットレスを有する寝具であって、
    前記枕は、表面が平坦状となった本体と、前記本体に当て付くとともに横方向に亘って延出し、前記本体の高さを調整して使用者が仰向けで頭を載置した際、首の後ろの頸椎弧の隙間を埋めるように着脱可能に配設されるスペーサと、を備えており、
    前記マットレスは、長手方向に沿って、頭部領域、肩部領域、臀部領域、脚部領域を支える分割された少なくとも4つのブロックを収容体に収容して構成され、
    前記肩部領域のブロックは、頭部領域のブロック、及び、臀部領域のブロックに対して柔らかく、使用者が横向きになった際、肩から上腕部を沈み込ませることが可能であることを特徴とする寝具。
  2. 前記各ブロックは、板状の合成樹脂発泡体を二層に積層して構成され、
    前記各ブロックにおいて積層される合成樹脂発泡体は、硬度が高いハード積層体と硬度が低いソフト積層体を組み合わせて使用され、
    前記積み重ねられる各積層体は、前記収容体の側面の開閉部を介して取り出し可能に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の寝具。
  3. 前記ハード積層体の片方の面には、全面に亘って凹凸が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の寝具。
  4. 前記脚部領域のブロックは、臀部側ブロックと脚先側ブロックを有し、
    前記頭部領域のブロック、前記肩部領域のブロック、前記臀部側ブロック、前記脚先側ブロックのそれぞれの板状の合成樹脂発泡体は、同一形状に構成され、
    前記臀部領域のブロックは、他のブロックよりも長手方向に長く形成されるとともに、厚肉のハード積層体と薄肉のソフト積層体を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載の寝具。
  5. 前記収容体は、前記各ブロックの境界部分のいずれかで折り畳み可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の寝具。
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