JP2002119304A - 履物及びその製造方法 - Google Patents

履物及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 胛被と中底の周縁部が接合された袋状物をラ
ストモールドに吊り込む際、袋状物をラストモールドに
密着させてラストモールドに対して忠実に倣わせるよう
にする。 【解決手段】 胛被2の周縁部のうち不踏部に対応する
箇所に張出し接着片4を設けるとともに、中底3の周縁
部と胛被2の周縁部を縫合して袋状物1を作製する際、
張出し接着片4以外の部分を縫着部hとして縫合して、
張出し接着片4の部分は縫合しないでフリーな状態にす
る。そしてこの袋状物1をラストモールドRに吊り込ん
だ後、張出し接着片4を引張りながらテンションを与え
て中底3に接着することにより、中底3をラストモール
ドRに密着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、履物の製造技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、履物の製造において、例えば図4
(a)に示すような胛被52と、図4(b)に示すよう
な中底53の周縁部同士を全周に亘って縫合して袋状物
51を作製し、この袋状物51を、図4(c)に示すよ
うなラストモールドRに吊り込んだ後、このラストモー
ルドRに吊り込まれる袋状物51の底面に履物底を設け
るいわゆるカリフォルニア式と呼ばれる製造技術が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、足型形状を
模したラストモールドRの外形形状は三次元的に湾曲す
る曲面形状部分があるにも拘わらず、中底53や胛被5
2は平面的な布等から切出されるため、袋状物をラスト
モールドに密着させて吊り込むためには、袋状物を作製
する段階から、パターン設計や縫い合わせ箇所等を正確
に設定する必要があり、これらが正確でない場合は、不
適切な箇所にテンションがかかって歪んだり変形したり
する等の不具合が生じ得た。
【0004】そこで本発明は、胛被と中底の周縁部が接
合された袋状物をラストモールドに吊り込む際、袋状物
をラストモールドに密着させてラストモールド形状に忠
実に倣わせるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、胛被と中底の周縁部が接合される袋状物の底
面側に履物底が設けられる履物において、胛被の周縁部
に、中底側に折り曲げられて中底下面に接着される張出
し接着片を設け、また、袋状物は、胛被と中底の周縁部
のうち張出し接着片以外の部分を縫合し、張出し接着片
の部分は縫合しないようにした。
【0006】このように胛被の周縁部に張出し接着片を
設け、胛被と中底の周縁部同士を接合する際、全周を縫
合することなく張出し接着片以外の部分を縫合すること
により、請求項3のように、ラストモールドに吊り込ん
だ後、張出し接着片を引張りながら中底側に折り曲げて
中底をラストモールドに密着させた状態にして張出し接
着片を中底下面に接着すれば、ラストモールドに対して
中底を密着させることが可能となり、袋状物をラストモ
ールド形状に忠実に倣わせることが出来る。
【0007】ここで、張出し接着片を設ける箇所や数等
は任意であり、特に胛被と中底の縫合部が平面的でない
ような箇所、例えば不踏部や爪先部や踵部等に対応する
ような箇所が効果的であり、また張出し接着片のサイズ
や形状等は、張出し接着片を引張りながらテンションを
かけて中底に接着する作業が行い易く、また張出し接着
片と中底を接着した後、テンションによって接着が剥が
れない程度のサイズや形状等が好ましい。そして、この
ような張出し接着片は、胛被を切出す際、胛被の周縁部
から張出す形状にして一体に切出すようにしても良く、
胛被とは別部材から切出して縫合等により胛被の周縁部
に一体化するようにしても良い。また、履物底を設ける
際は、射出成形で成形しても良く、別工程で成形した履
物底を貼り合わせるようにしても良い。
【0008】また請求項2では、張出し接着片を、不踏
部に対応する箇所に設けるようにした。
【0009】このように不踏部に対応する箇所は、足裏
のアーチ部に対応してラストモールドの形状が三次元的
に湾曲する箇所であり、全周を縫合した袋状物では密着
させて吊り込むのが特に困難な箇所である。このため、
このような箇所に張出し接着片を設ければ、袋状物を密
着させて吊り込むのに効果的である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は胛被と中底の
展開図、図2は胛被と中底の周縁部の一部を縫合して作
製した袋状物をラストモールドに吊り込んだ状態の説明
図、図3は張出し接着片を中底に接着した後の図2のA
−A線断面図である。
【0011】本発明に係る履物及びその製造方法は、胛
被と中底から作製される袋状物をラストモールドに吊り
込む際、袋状物をラストモールドに密着させて吊り込む
ことにより、履物の品質、機能の安定確保を図ることが
出来るようにされ、胛被と中底の周縁部同士を全周に亘
って縫合するカリフォルニア製法の改良技術として提案
されている。
【0012】すなわち、本発明に係る履物を成形するた
めの袋状物1は、図1(a)に示すような胛被2と、図
1(b)に示すような中底3から作製され、胛被2の周
縁部には、不踏部に対応する箇所に張出し接着片4が形
成されるとともに、中底3は従来の形態と同様な形態で
成形されている。
【0013】そして実施例の場合、張出し接着片4は、
胛被2を切出す際、周縁部の一部を膨出させることによ
り、胛被2と同じ素材から形成するようにしているが、
張出し接着片4を別素材から切出して胛被2の周縁部に
縫合等により一体化するようにしても良い。
【0014】そして、胛被2と中底3の周縁部同士を接
合する際、図2にも示すように、張出し接着片4の部位
を除いた他の周縁部を縫着部hとして縫い付け、張出し
接着片4の部位は縫い付けないフリーな状態にしてお
く。
【0015】以上のような要領で、胛被2と中底3の周
縁部の一部がフリーで他の部分が縫合された袋状物1を
作製し、この袋状物1を図2に示すような状態でラスト
モールドRに吊り込む。
【0016】そして袋状物1をラストモールドRに吊り
込み、張出し接着片4を引張りながら中底3側に折曲げ
てテンションをかけながら張出し接着片4を中底3下面
に接着することにより、図3に示すように、不踏部の中
底3をラストモールドRに密着させた状態にすることが
出来る。
【0017】そしてこのように袋状物1を密着状態にし
てラストモールドRに吊り込んだ後、例えば履物底を射
出成形する時は、不図示のサイドモールドやボトムモー
ルドと型組みして履物底成形キャビティを形成し、この
履物底成形キャビティ内に履物底材料を射出するが、袋
状物1はラストモールドRに密着してその形状に忠実に
倣っているため、歪みや変形等の少ない高品質の履物が
製造出来る。また、別工程等で成形した履物底を貼り合
わせるときも、中底3にシワや歪み等が生じることがな
い。
【0018】ところで、前記のように、張出し接着片4
としては、胛被2と別素材から切出して胛被2の周縁部
に縫合等により接合することも可能であるが、この際、
張出し接着片4の素材を若干厚手のクッション性に富む
緩衝材から構成したり、中底3の下面と中底側の張出し
接着片4との間に緩衝材を設けて接着すれば、足裏の不
踏部のアーチが柔らかく支持されるようになり、疲労防
止等に効果的な履物にすることも可能である。
【0019】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば、張
出し接着片4の部位は不踏部に対応する個所以外の個
所、例えば爪先部や踵部等でも良く、また、複数箇所に
設けるようにしても良い。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明に係る履物は、胛被
と中底の周縁部が接合される袋状物をラストモールドに
吊り込む際、胛被の周縁部に、中底側に折り曲げられて
中底下面に接着される張出し接着片を設けるとともに、
胛被と中底の周縁部のうち張出し接着片以外の部分を縫
合して袋状物を作製するようにしたため、ラストモール
ドに吊り込んだ後、張出し接着片を引張りながら中底側
に折り曲げて中底に接着すれば、中底や胛被をラストモ
ールドに密着させることが可能となり、ラストモールド
の形状に忠実に倣わせることが出来、履物の成形品質の
向上が図られる。そして請求項2のように、張出し接着
片を不踏部に対応する箇所に設ければ、より効果的であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】胛被と中底の展開図で(a)が胛被、(b)が
中底
【図2】胛被と中底の周縁部の一部を縫合した袋状物を
ラストモールドに吊り込んだ状態の説明図
【図3】張出し接着片を中底に接着した後の図2のA−
A線断面図
【図4】従来の袋状物をラストモールドに吊り込むまで
の工程を示す説明図
【符号の説明】
1…袋状物、2…胛被、3…中底、4…張出し接着片、
h…縫着部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胛被と中底の周縁部が接合される袋状物
    の底面側に履物底が設けられる履物であって、前記胛被
    の周縁部には、中底側に折り曲げられて中底下面に接着
    される張出し接着片が設けられ、また、前記袋状物は、
    胛被と中底の周縁部のうち前記張出し接着片以外の部分
    が縫合され、張出し接着片の部分は縫合されていないこ
    とを特徴とする履物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の履物において、前記張
    出し接着片は、不踏部に対応する箇所に設けられている
    ことを特徴とする履物。
  3. 【請求項3】 周縁部に張出し接着片を備えた胛被と中
    底の周縁部のうち、前記張出し接着片以外の部分を縫合
    して袋状物を作製する工程と、この袋状物をラストモー
    ルドに吊り込んだ後、前記張出し接着片を引張りながら
    中底側に折り曲げることにより中底をラストモールドに
    密着させた状態にして張出し接着片を中底下面に接着す
    る工程と、この袋状物の中底底面に履物底を設ける工程
    を備えたことを特徴とする履物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190127985A (ko) * 2015-05-29 2019-11-13 나이키 이노베이트 씨.브이. 사전 절단부를 갖는 신발류 제조
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