JP2002114320A - 棚設備 - Google Patents

棚設備

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JP2002114320A
JP2002114320A JP2000312744A JP2000312744A JP2002114320A JP 2002114320 A JP2002114320 A JP 2002114320A JP 2000312744 A JP2000312744 A JP 2000312744A JP 2000312744 A JP2000312744 A JP 2000312744A JP 2002114320 A JP2002114320 A JP 2002114320A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、入出庫動作に要する時間を短縮す
ることができる棚設備を提供することを目的とする。 【解決手段】 物品Fが積載されたパレットPLを収納
する複数の荷収納部Dが上下多段かつ左右に並設された
収納棚Aと、垂直方向に昇降される昇降台3、およびこ
の昇降台3上に設けられ、荷収納部Dと搬入出口の荷載
置台においてパレットPLの受け渡しを行うフォーク装
置5を有するスタッカークレーンとを備え、所定の荷収
納部Dまたは荷載置台においてパレットPLを移載する
場合、昇降台3が昇降されながら前記フォーク本体41
が伸張制御される構成とする。この構成によれば、所定
の荷収納部Dまたは荷載置台に対するパレットPLの移
載に要する時間が短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動倉庫などの棚
設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記棚設備は、荷を収納する複数
の区画収納空間(荷収納部)が上下多段かつ左右に並設
された収納棚と、この収納棚に沿って走行する走行車
体、この走行車体に垂設されたマストに沿って昇降され
る昇降台(昇降体)、およびこの昇降台上に設けられ、
収納棚の区画収納空間と搬入出口においてフォークを出
退させて前記荷の受け渡しを行うフォーク装置(移載手
段)を有するスタッカークレーン(荷搬送手段)などか
ら構成され、このスタッカークレーンの動作により搬入
出口と収納棚の区画収納空間との間で荷の入出庫、収納
棚の一方の区画収納空間と他方の区画収納空間との間で
の荷の移載が行われている。
【0003】これら荷の入出庫と移載のとき、走行車体
の走行動作と昇降台の昇降動作とフォーク装置の出退動
作は、それぞれの動作を確認してシーケンシャルに実行
されている。
【0004】搬入出口の荷受台から収納棚の区画収納空
間へ荷を入庫するときの動作を説明する。 1.搬入出口の荷受台に向かって走行車体の走行動作が
実行される。 2.搬入出口の荷受台に対向する走行停止位置に走行車
体が停止すると、荷受台における荷の掬い位置(荷を掬
うことができる荷の下方位置)へ向かって昇降台の昇降
動作が実行される。 3.昇降台が荷の掬い位置に停止すると、荷受台の中に
向かってフォーク装置の伸張動作が実行される。 4.フォーク装置が出限位置(最大限伸張した位置)ま
で伸張すると、荷受台の荷の掬い終了位置(荷を持ち上
げることができる位置)へ向かって昇降台の上昇動作が
実行されて実際にフォーク装置に荷が掬われる。 5.昇降台が荷の掬い終了位置に停止すると、収納棚の
区画収納空間より昇降台に向かってフォーク装置の後退
動作が実行され、荷が昇降台上へ移載される。 6.フォーク装置が原点位置(昇降台上の元の位置)ま
で後退すると、入庫を行う目的の収納棚の区画収納空間
へ向かって走行車体の走行動作が実行される。 7.目的の収納棚の区画収納空間に対向する走行停止位
置に走行車体が停止すると、目的の収納棚の区画収納空
間における荷の卸し位置(荷を卸すことができる荷収納
部の上方位置)へ向かって昇降台の昇降動作が実行され
る。 8.昇降台が荷の卸し位置に停止すると、目的の収納棚
の区画収納空間に向かってフォーク装置の伸張動作が実
行される。 9.フォーク装置が出限位置まで伸張すると、収納棚の
区画収納空間の荷の卸し終了位置(荷を荷収納部へ載せ
ることができる位置)へ向かって昇降台の下降動作が実
行されてフォーク装置より実際に荷が荷収納部へ卸され
る。 10.昇降台が荷の卸し終了位置に停止すると、昇降台に
向かってフォーク装置の後退動作が実行され、フォーク
装置が原点位置(昇降台上の元の位置)まで後退する
と、入庫動作を終了する。
【0005】このように、走行車体の走行動作と昇降台
の昇降動作とフォーク装置の出退動作のそれぞれの動作
は確認されて入庫動作が実行されている。また収納棚の
区画収納空間から搬入出口の荷受台へ荷を出庫するとき
の動作、収納棚の区画収納空間の間で荷の移載を行うと
きの動作も同様に、それぞれの動作を確認してシーケン
シャルに実行されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、棚設
備の利用効率を高めるために、入出庫動作に要する時間
を短縮することが求められている。
【0007】しかし、上記従来形式によると、上記入出
庫動作時間を短縮するために走行車体の走行速度、昇降
台の昇降速度を速くする、すなわちスタッカークレーン
の移動速度を短縮することには、荷崩れの防止の点から
限界があった。スタッカークレーンの移動速度は荷崩れ
が発生しない程度として、なおかつ、入出庫動作に要す
る時間を短縮しなければならない。
【0008】そこで、本発明は、限られた走行車体の走
行速度、昇降台の昇降速度の中でさらに入出庫動作に要
する時間を短縮することができる棚設備を提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、荷を収納
する複数の荷収納部が上下多段かつ左右に並設された収
納棚と、垂直方向に昇降される昇降体、およびこの昇降
体上に設けられ、前記荷収納部と搬入出口において前記
荷の受け渡しを行う移載手段を有する荷搬送手段とを備
えた棚設備であって、前記所定の荷収納部または搬入出
口において荷を移載する場合、前記昇降体が昇降されな
がら移載手段が伸張制御されることを特徴とするもので
ある。
【0010】上記構成によれば、所定の荷収納部または
搬入出口において荷の移載する場合、昇降体が昇降され
ながら移載手段が伸張制御される。よって、昇降体が昇
降位置へ到着し、移載手段の伸張が開始されるまでの時
間が短縮され、所定の荷収納部または搬入出口に対する
荷の搬入出に要する時間が短縮される。
【0011】請求項2に記載の発明は、荷を収納する複
数の荷収納部が上下多段かつ左右に並設された収納棚
と、垂直方向に昇降される昇降体、およびこの昇降体上
に設けられ、前記荷収納部と搬入出口において前記荷の
受け渡しを行う移載手段に有する荷搬送手段とを備えた
棚設備であって、前記所定の荷収納部または搬入出口に
おいて荷を移載する場合、前記昇降体の昇降により前記
移載手段が所定の荷収納部または搬入出口における荷の
掬い位置または卸し位置の高さに到達されるときに、移
載手段が出限位置まで伸張されていることを特徴とする
ものである。
【0012】上記構成によれば、昇降体の昇降により前
記移載手段が所定の荷収納部または搬入出口における荷
の掬い位置または卸し位置の高さに到達されるときに、
移載手段が出限位置まで伸張されていることにより、そ
のまま連続して昇降体の昇降により荷の掬いまたは卸し
動作に移ることができ、荷の搬入出に要する時間が短縮
される。
【0013】また請求項3に記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2に記載の発明であって、移載手段が出限位
置手前の所定位置まで伸張されると、荷の掬う際には昇
降体は上昇され、荷を卸す際には昇降体は下降されるこ
とを特徴とするものである。
【0014】上記構成によれば、移載手段が出限位置手
前の所定位置まで伸張されると、荷の掬う際には昇降体
は上昇され、荷を卸す際には昇降体は下降されることに
より、移載手段が出限位置まで伸張されて昇降体が掬い
動作または卸し動作にかかるまでの時間が短縮され、荷
の搬入出に要する時間が短縮される。
【0015】また請求項4に記載の発明は、請求項3に
記載の発明であって、昇降体が所定高さ昇降されると、
移載手段が後退されることを特徴とするものである。上
記構成によれば、昇降体が掬い動作または卸し動作のた
めに昇降体が所定高さ昇降されると、移載手段が後退さ
れることにより、掬い動作または卸し動作終了後移載手
段が後退するまでの時間(アイドルタイム)が短縮さ
れ、荷の搬入出に要する時間が短縮される。
【0016】また請求項5に記載の発明は、請求項3に
記載の発明であって、移載手段が出限位置に伸張される
と同時に、移載手段が後退されることを特徴とするもの
である。
【0017】上記構成によれば、昇降体が掬い動作また
は卸し動作を開始すると、移載手段が後退されることに
より、掬い動作または卸し動作終了後移載手段が後退す
るまでの時間が短縮され、荷の搬入出に要する時間が短
縮される。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明であって、移載手段の後退動作中、移載手段の先
端が所定の荷収納部または搬入出口より後退されると、
昇降体の昇降が開始されることを特徴とするものであ
る。
【0019】上記構成によれば、移載手段の先端、すな
わち移載手段全体が所定の荷収納部または搬入出口より
後退されると、昇降体の昇降が開始されることにより、
移載手段が昇降体まで後退してしまう前に、昇降体の昇
降が開始される。よって、昇降体の昇降が開始されるま
での時間が短縮され、荷の搬入出に要する時間が短縮さ
れる。
【0020】また請求項7に記載の発明は、請求項1〜
請求項6のいずれかに記載の発明であって、収納部が支
柱に腕木を取りつけて構成され、この収納部の腕木また
は腕木上の荷の位置と、昇降体上の移載手段または荷の
位置により、昇降体の昇降と移載手段の伸張動作の連動
が行われることを特徴とするものである。
【0021】上記構成によれば、収納部の腕木または腕
木上の荷の位置と、昇降体上の移載手段または荷の位置
により、昇降体の昇降と移載手段の伸張動作のタイミン
グが取られる。
【0022】また請求項8に記載の発明は、請求項1〜
請求項7のいずれかに記載の発明であって、昇降体を収
納棚に沿って走行する走行体上に設け、前記走行体が、
所定の荷収納部または搬入出口の停止位置に到達される
ときに、移載手段が出限位置まで伸張されていることを
特徴とするものである。
【0023】上記構成によれば、所定の荷収納部または
搬入出口の停止位置に到達されるときに、移載手段が出
限位置まで伸張されていることにより、そのまま連続し
て昇降体の昇降により荷の掬いまたは卸し動作に移るこ
とができ、荷の搬入出に要する時間が短縮される。
【0024】また請求項9に記載の発明は、請求項8に
記載の発明であって、移載手段の後退動作中、移載手段
の先端が所定の荷収納部または搬入出口より後退される
と、走行体の走行が開始されることを特徴とするもので
ある。
【0025】上記構成によれば、移載手段の先端、すな
わち移載手段全体が所定の荷収納部または搬入出口より
後退されると、走行体の走行が開始されることにより、
移載手段が昇降体上まで後退してしまう前に、走行体の
走行が開始される。よって走行体の走行が開始されるま
での時間が短縮され、荷の搬入出に要する時間が短縮さ
れる。
【0026】また請求項10に記載の発明は、請求項7
〜請求項9に記載の発明であって、走行体の走行位置ま
たは昇降体の高さ位置を検出できなくなると、移載手段
の出退動作は停止され、その後走行体の走行位置または
昇降体の高さ位置の検出が回復すると移載手段の出退動
作が再開されることを特徴とするものである。
【0027】上記構成によれば、走行体の走行位置また
は昇降体の高さ位置を検出できなくなると、移載手段の
出退動作が停止されることにより、移載手段は収納棚に
接触する恐れ、この接触による荷崩れの恐れを回避で
き、またその後走行体の走行位置または昇降体の高さ位
置の検出が回復すると移載手段の出退動作が再開される
ことにより、作業員が再操作して移載手段の動作を再開
する必要がなくなり、すぐに自動再開されることによっ
て荷の搬入出に要する時間が短縮される。
【0028】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の発明であって、走行体の走行位置または昇降体の
高さ位置は、光学式の測距装置により検出されることを
特徴とするものである。
【0029】上記構成によれば、走行体の走行位置また
は昇降体の高さ位置が、光学式の測距装置により計測さ
れる。光学式の測距装置によれば、エンコーダを使用し
たときに必要な原点におけるパルスカウントのリセット
動作(較正動作)が不要となり、またパルスカウントの
値が電源不良などの原因で失われると、走行体の走行位
置または昇降体の高さ位置が計測できなくなるのに対
し、光学式の測距装置では一度電源が不良となっても電
源が正常になった時点で走行体の走行位置または昇降体
の高さ位置を計測できる。
【0030】また請求項12に記載の発明は、請求項8
〜請求項11のいずれかに記載の発明であって、収納部
が支柱に腕木を取りつけて構成され、この収納部の腕木
の位置と、昇降体上の移載手段または荷の位置により、
走行体の走行と移載手段の伸張動作の連動が行われるこ
とを特徴とするものである。
【0031】上記構成によれば、収納部の腕木の位置
と、昇降体上の移載手段または荷の位置により、走行体
の走行と移載手段の伸張動作のタイミングが取られる。
また請求項13に記載の発明は、請求項1〜請求項12
のいずれかに記載の発明であって、所定の荷収納部また
は搬入出口からの荷の掬い動作時、前記所定の荷収納部
または搬入出口における荷の有無が確認され、荷が無い
とき、前記掬い動作が停止され、前記所定の荷収納部ま
たは搬入出口への荷の卸し動作時、前記所定の荷収納部
または搬入出口における荷の有無が確認され、荷が有る
とき、前記卸し動作が停止されることを特徴とするもの
である。
【0032】上記構成によれば、所定の荷収納部または
搬入出口における荷の有無によって掬い動作または卸し
動作が停止され、移載手段の無駄な動作を無くすことが
でき、また所定の荷収納部または搬入出口における荷と
移載手段が接触する恐れを回避でき、この接触による荷
崩れを回避できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態におけ
る棚設備の要部斜視図である。
【0034】図1に示すように、棚設備FSには、荷出
し入れ方向が互いに対向するように間隔を隔てて設置し
た左右一対の枠組み状の収納棚Aと、それらの収納棚A
どうしの間に形成した作業通路Bを自動走行するスタッ
カークレーン(荷搬送手段の一例)Cとが設けられてい
る。
【0035】各収納棚Aは、垂直な支柱{トラス;平行
して配置された部材(棒体)}Gとこの支柱Gに取付け
た腕木{荷受部;平行して配置された部材(棒体)}K
により上下多段かつ左右に複数の荷収納部Dを形成(並
設)しており、各荷収納部Dには腕木Kを介して荷Fを
積載したパレットPLあるいは荷F自体が支持される。
荷F、パレットPL、あるいはこれら荷Fおよびパレッ
トPLの組合せにより「荷」を形成している。
【0036】前記作業通路Bには、収納棚Aに沿って走
行レール1が設置され、また走行レール1に沿ってその
上部にガイドレール6が架設され、作業通路Bの一端側
に設置した荷搬出入部(搬入出口の一例)Eには、入出
庫指令をスタッカークレーンCに入力するコントローラ
E1と、走行レール1を挟んで一対の荷載置台(二荷捌
手段の一例)E2とが設けられ、スタッカークレーンC
は、入出庫指令に基づいて走行レール1に沿って走行し
て、荷載置台E2と荷収納部Dとの間でのパレットPL
(荷F)の出し入れを行う入出庫用の荷搬送手段、一方
の荷収納部Dと他方の荷収納部Dと間でのパレットPL
(荷F)の移載を行う移載用の荷搬送手段として構成さ
れている。
【0037】前記スタッカークレーンCは、図2に示す
ように、走行レール1に沿って走行する走行車体(走行
体の一例)2に、昇降台(昇降体の一例)3を昇降操作
自在に垂直方向へ案内支持する前後一対の昇降マスト4
を設け、前後一対の昇降マスト4の上端を連結し、ガイ
ドレール6に案内される上部フレーム7を設けて構成さ
れ、昇降台3には荷移載用のフォーク装置(移載手段の
一例)5が設けられている。
【0038】前記昇降台3は、その左右両側に連結した
昇降用チェーン8にて吊下げ支持され、この昇降用チェ
ーン8は、上部フレーム7に設けた案内スプロケット9
と一方の昇降マスト4に設けた案内スプロケット10と
に巻き掛けられて、走行車体2の一端に装備した巻き取
りドラム11に連結されている。
【0039】そして、巻き取りドラム11を、いわゆる
インバータ式のモータである昇降用電動モータM1にて
正逆に駆動回転させて、昇降用チェーン8の繰り出しや
巻き取り操作で昇降台3を駆動昇降させるように構成さ
れている。
【0040】昇降台3の昇降位置は、走行車体2に取り
付けられた光学式の第1測距装置OSの検出情報に基づ
いて管理される。この第1測距装置OSは、走行車体2
の移動方向に水平に測距用のビーム光を投射し、その反
射光により距離を測定する第1レーザ測距計19と、レ
ーザ測距計19から投射されたビーム光の進路を鉛直上
方に屈曲させて昇降台3の下面に設置された第1反射板
20に照射するためのミラー20aとを備えて構成され
ている。第1測距装置OSにより検出された昇降台3の
昇降位置検出情報は、図4に示すように、クレーン制御
装置CCの昇降制御部30に入力されている。
【0041】また昇降マスト4には、昇降台3の下限位
置の下降原点(始点)LPと上限位置の上昇原点(終
点)UPに対応する被検出体mL,mUが設けられ、昇
降台3には、これら被検出体mL,mUを検出する光電
スイッチからなる下限検出器25と上限検出器26が設
けられ、その情報は、図4に示すように、クレーン制御
装置CCの昇降制御部30に入力されている。
【0042】クレーン制御装置CCの昇降制御部30
は、下限検出器25の検出情報により昇降台3の下降を
停止し、また上限検出器26の検出情報により昇降台3
の上降を停止するとともに、第1測距装置OSにより検
出された昇降台3の昇降位置検出情報から昇降台3の下
限位置の原点LPからの距離(昇降位置)を測定し、昇
降用電動モータM1を正逆に駆動して昇降台3の位置を
制御している。
【0043】前記走行車体2には、図3に示すように、
走行レール1上を走行自在な前後2つの車輪12と、走
行レール1に対する車体横幅方向での位置を規制するよ
うに走行レール1に係合する前後二箇所に且つ左右一対
に設けた下部位置規制用ロータ13と、走行用駆動装置
として、いわゆるインバータ式のモータである走行用電
動モータM2が設けられている。
【0044】また、上部フレーム7には、図2に示すよ
うに、ガイドレール6を左右から挟み込んで、スタッカ
ークレーンCの走行に伴って、その側面に沿って上下軸
回りで転動する左右一対の上部位置規制用ローラ17が
走行方向の前後端部に設けられている。
【0045】そして、2つの車輪12の車体前後方向一
端側の車輪が、走行用電動モータM2にて駆動させる推
進用の駆動輪12aに構成され、車体前後方向の他端側
の車輪が、遊転自在な従動輪12bとして構成され、ス
タッカークレーンCは、上部フレーム7に設けた上部位
置規制用ローラ17にて倒れ止めされながらガイドレー
ル6に案内され、走行用電動モータM2による駆動で走
行レール1に沿って自走自在に構成されている。
【0046】走行車体2の走行位置は、図3に示すよう
に、走行車体2に取り付けられた光学式の第2測距装置
OSの検出情報に基づいて管理される。この第2測距装
置OSは、走行車体2の移動方向に水平に測距用のビー
ム光を投射し、その反射光により距離を測定する第2レ
ーザ測距計21と、作業通路B(走行車体2の移動経
路)の搬入出部Eとは反対側の端部にレーザ測距計21
の投射光に対向して設置された第2反射体22とを備え
て構成されている。この第2測距装置OSによる走行車
体2の走行位置検出情報は、図4に示すように、クレー
ン制御装置CCの走行制御部31に入力されている。
【0047】また前記走行車体2には、走行レール1の
始点位置の後退原点HPと終点位置の前進原点OPに配
置された被検出体jL,jUを検出するリミットスイッ
チからなる始点検出器28および終点検出器29が設け
られており、その情報は、図4に示すように、クレーン
制御装置CCの走行制御部31に入力されている。
【0048】クレーン制御装置CCの走行制御部31
は、始点検出器28の検出情報により走行車体2の後進
を停止し、また終点検出器29の検出情報により走行車
体2の前進を停止するとともに、第2測距装置OSによ
る走行車体2の走行位置検出情報により、走行車体2の
始点位置の原点HPからの距離(走行位置)を測定し、
走行用電動モータM2を駆動して走行車体2の位置を制
御している。
【0049】またフォーク装置5には、出退動作(昇降
台3上より両荷載置台E2または両収納棚Aの荷収納部
Dへ向かって伸張する動作と、昇降台3へ後退する動
作)を行い、実際にパレットPLが載置されるフォーク
本体41と、このフォーク本体41を出退動作させる移
載用駆動機構{移載用電動モータM3(図4)を含む}
42から構成されている。
【0050】フォーク本体の移動位置は、移載用電動モ
ータM3に連結された移載用ロータリエンコーダ43
(図4)の検出情報に基づいて管理される。移載用ロー
タリエンコーダ43の検出情報は、図4に示すように、
クレーン制御装置CCの移載制御部32に入力されてい
る。
【0051】また前記移載用駆動機構42内には、フォ
ーク本体41が出限位置まで伸張されたことを検出する
出限検出器44およびフォーク本体41が昇降台3の元
の位置(原点)まで後退されていることを検出する原点
検出器45が設けられ、またフォーク本体41の先端に
は障害物を検出する障害物検出器46が設けられ、さら
にフォーク本体41上にはパレットPL(荷F)を検出
する在荷検出器47が設けられており、これらの情報
は、図4に示すように、クレーン制御装置CCの移載制
御部32に入力されている。上記検出器44,45,4
6,47は、たとえばリミットスイッチや近接スイッチ
により形成される。
【0052】クレーン制御装置CCの移載制御部30
は、原点検出器45の検出情報によりフォーク本体41
の後退を停止し、また出限検出器44の検出情報により
フォーク本体41の伸張を停止するとともに、原点検出
器45の検出情報によりリセットされるカウンタにより
移載用ロータリエンコーダ43の検出情報、すなわちパ
ルス信号をカウントすることにより、フォーク本体41
の昇降台3(原点)からの突出距離(伸張位置)を測定
し、移載用電動モータM3を正逆に駆動してフォーク本
体41の位置を制御している。
【0053】またクレーン制御装置CCの移載制御部3
0は、昇降制御部30により昇降台3が上昇され、所定
の荷収納部Dまたは荷載置台E上よりパレットPLの掬
い動作が実行されているとき、在荷検出器47により前
記所定の荷収納部Dまたは荷載置台E2におけるパレッ
トPLの有無を確認しており、パレットPLを検出でき
ないとき、掬い動作不良信号を昇降制御部30へ出力し
てパレットPLの掬い動作を停止させている。また移載
制御部30は、フォーク本体41を伸張させ、所定の荷
収納部Dまたは荷載置台E2へのパレットPLの卸し動
作が実行されているとき、障害物検出器46により所定
の荷収納部Dまたは荷載置台E2におけるパレットPL
(荷F)の有無を確認しており、パレットPL(荷F)
を検出すると、フォーク本体41の伸張動作(卸し動
作)を停止させている。
【0054】また上記クレーン制御装置CCは、図4に
示すように、コントローラE1からの搬送指令を受け
て、上記測定した昇降位置をフィードバックしながら昇
降台3を指定された昇降位置に昇降させる昇降制御部3
0と、上記測定した走行位置をフィードバックしながら
走行車体2を指定された走行位置に移動させる走行制御
部31と、上記測定した伸張位置をフィードバックしな
がらフォーク本体41を伸張・後退させて荷Fを移載さ
せる移載制御部32から構成され、クレーン制御装置C
Cにより制御されて荷Fの搬送並びに各収納部Dなどと
の間の荷Fの移載が行われる。
【0055】また上記クレーン制御装置CCは、第1測
距装置OSまたは第2測距装置OSに異常が発生し、昇
降台3の高さ位置または走行車体2の走行位置を検出で
きなくなると、フォーク本体41の出退(伸張・後退)
動作を停止し、その後第1測距装置OS、第2測距装置
OSとも正常に回復し、昇降台3の高さ位置および走行
車体2の走行位置の検出が回復するとフォーク本体41
の出退動作を再開するようにしている。
【0056】なお、昇降制御部30には、荷載置台E2
および各荷収納部DにおけるパレットPLの原点LP
(下限位置)からの掬い距離(掬い位置)および卸す距
離(卸し位置)が予め記憶され、走行制御部31には、
荷載置台E2および各荷収納部Dの走行停止位置の原点
HPからの距離が予め記憶されており、コントローラE
1からの搬送指令として、入庫動作と出庫動作の別およ
び目的のパレットPLの掬い動作、卸し動作を行う荷収
納部Dのナンバーからなる入庫データまたは出庫データ
が、昇降制御部30と走行制御部31へ出力され、また
入庫動作と出庫動作の別からなる入庫データまたは出庫
データが、移載制御部32へ出力される。
【0057】上記クレーン制御装置CCでは、目的の荷
載置台E2および各荷収納部Dにおいて、パレットPL
の掬い動作と卸し動作を、走行車体2と昇降台3とフォ
ーク本体41の動作を一部同時に実行して(連動して)
動作時間を短縮している。各掬い動作と卸し動作におけ
る前記連動について図5〜図9を参照しながら説明す
る。図5〜図9において、Lは作業通路B側の昇降台3
(フォーク本体41/荷F)の端部と収納棚A(作業通
路Bの支柱G)との水平距離(一定)、L’は作業通路
B側の昇降台3(フォーク本体41/荷F)の端部と収
納部Dに格納された荷Fとの水平距離(一定)、Frは
フォーク本体41の走行車体走行方向の半分の幅、Pr
はパレットPLの走行車体走行方向の半分の幅、Jは収
納部D内方(腕木K内方間)の走行車体走行方向の半分
の幅、フォーク本体41の高さh、パレットPLおよび
荷Fの高さf、フォーク本体41の掬い位置と腕木Kと
の距離(高さ)Fb、フォーク本体41の掬い位置とそ
の下方の荷Fとの余裕高さFa、フォーク本体41の卸
し位置と腕木Kとの距離(高さ)Db、フォーク本体4
1の卸し位置とその上方の腕木Kとの距離(高さ)D
a、Nはフォーク本体41の伸張距離である。
【0058】また走行車体2の目的の荷載置台E2およ
び各荷収納部D近くでの平均走行速度をu、昇降台3の
目的の荷載置台E2および各荷収納部D近くでの平均昇
降速度をv、フォーク本体41のパレットPLを積載し
ていないときの出退速度をw1、パレットPLを積載し
ているときの出退速度をw2とする。 「掬い動作」(図5および図6参照) まず走行車体2とフォーク本体41の連動を目的の荷収
納部Dにおいて行うときについて説明する(図5参
照)。なお、荷載置台E2において行うときも同様であ
る。
【0059】フォーク本体41の端部が収納棚Aの腕木
Kに接触するまでの時間tは、 t=L/w1 で求められる。
【0060】走行車体2が目的の荷収納部Dの走行停止
位置Xに近づき、フォーク本体41を伸張を開始し、フ
ォーク本体41の走行車体2の走行方向とは反対側の端
点αと、走行方向反対側の腕木Kの内方の端点βが接触
する距離は、u×tで表されるので、このときのフォー
ク本体41の中心、すなわち昇降台3の中心と上記走行
停止位置Xとの距離Qは、 Q=J+u×t−Fr で求められる。
【0061】走行車体2が目的の荷収納部Dの走行停止
位置Xに対してこの距離Qまで近づいたときに、フォー
ク本体41を伸張させれば、フォーク本体41が収納棚
Aの腕木Kおよび支柱Gに接触することを避けることが
できる。
【0062】次に昇降台3とフォーク本体41の連動を
目的の荷収納部Dにおいて行うときについて説明する
(図6参照)。なお、荷載置台E2において行うときも
同様である。
【0063】フォーク本体41の端部が収納棚Aの荷F
に接触するまでの時間t’は、 t’=L’/w1 で求められる。
【0064】昇降台3が下方から目的の荷収納部Dの掬
い位置Yに近づき、フォーク本体41の伸張を開始し、
フォーク本体41の収納棚A側の下端点γと、目的の荷
収納部Dの下の段に格納されている荷Fの作業通路B側
の上端点δが接触する距離は、v×t’で表されるの
で、このときのフォーク本体41の上面、すなわち昇降
台3の上面と上記掬い位置Yとの高さ距離Sは、 S=Fa+v×t’−h で求められる。
【0065】昇降台3が目的の荷収納部Dの掬い位置Y
に対してこの高さ距離Sまで近づいたときに、フォーク
本体41を伸張させれば、フォーク本体41が収納棚A
の荷Fに接触することを避けることができる。
【0066】また昇降台3が上方から目的の荷収納部D
の掬い位置Yに近づくとき、フォーク本体41の伸張を
開始し、フォーク本体41の収納棚A側の上端点θと、
目的の荷収納部Dに格納されているパレットPLの作業
通路B側の下端点λが接触する距離は、v×t’で表さ
れるので、このときのフォーク本体41の上面、すなわ
ち昇降台3の上面と上記掬い位置Yとの高さ距離S’
は、 S’=Fb+v×t’ で求められる。
【0067】昇降台3が目的の荷収納部Dの掬い位置Y
に対してこの高さ距離Sまで近づいたときに、フォーク
本体41を伸張させれば、フォーク本体41がパレット
PLに接触することを避けることができる。
【0068】いま、Fa−h=Fbと設定することによ
り、S’=Sとすることができる。このような掬い動作
のとき、Q/u=S/v=N/w1となるように、上記
走行車体2の平均走行速度uと、昇降台3の平均昇降速
度vと、フォーク本体41のパレットPLを積載してい
ないときの出退速度w1を設定している。よって、走行
車体2が目的の荷収納部Dの走行停止位置Xに到達し、
昇降台3が目的の荷収納部Dの掬い位置Yに到達したと
き、フォーク本体41は出限位置に同じタイミングで到
達する。 「卸し動作」(図7〜図9参照) まず走行車体2とフォーク本体41の連動を目的の荷収
納部Dにおいて行うときについて説明する(図7参
照)。なお、荷載置台E2において行うときも同様であ
る。
【0069】パレットPLの端部が収納棚Aの腕木Kに
接触するまでの時間tは、 t=L/w2 で求められる。
【0070】走行車体2が目的の荷収納部Dの走行停止
位置Xに近づき、フォーク本体41を伸張を開始し、パ
レットPLの走行車体2の走行方向とは反対側の端点ε
と、走行方向反対側の腕木Kの内方の端点βが接触する
距離は、u×tで表されるので、このときのパレットP
Lの中心、すなわち昇降台3の中心と上記走行停止位置
Xとの距離Mは、 M=J+u×t−Pr で求められる。
【0071】走行車体2が目的の荷収納部Dの走行停止
位置Xに対してこの距離Mまで近づいたときに、フォー
ク本体41を伸張させれば、パレットPLが収納棚Aの
腕木Kおよび支柱Gに接触することを避けることができ
る。
【0072】次に昇降台3とフォーク本体41の連動を
目的の荷収納部Dにおいて行うときについて説明する
(図8および図9参照)。なお、荷載置台E2において
行うときも同様である。
【0073】フォーク本体41の伸張により荷Fが収納
棚Aの支柱Gに接触するまでの時間tは、 t=L/w2 で求められる。
【0074】図8に示すように、昇降台3が上方より目
的の荷収納部Dの卸し位置Zに近づき、フォーク本体4
1の伸張を開始し、荷Fの収納棚A側の上端点ζと、目
的の荷収納部Dの上の段の腕木Kの作業通路B側の下端
点ηが接触する距離(高さ)は、v×tで表されるの
で、このときのフォーク本体41の上面、すなわち昇降
台3の上面と上記卸し位置Zとの高さ距離Rは、 R=Da−f+v×t で求められる。
【0075】昇降台3が目的の荷収納部Dの卸し位置Z
に対してこの高さ距離Rまで近づいたときに、フォーク
本体41を伸張させれば、荷Fが収納棚Aの腕木Kに接
触することを避けることができる。
【0076】また図9に示すように、昇降台3が下方よ
り目的の荷収納部Dの卸し位置Zに近づき、フォーク本
体41の伸張を開始し、収納棚A側の下端点γと、目的
の荷収納部Dの腕木Kの作業通路B側の上端点μが接触
する距離(高さ)は、v×tで表されるので、このとき
のフォーク本体41の上面、すなわち昇降台3の上面と
上記卸し位置Zとの高さ距離Rは、 R=Db+v×t で求められる。
【0077】昇降台3が目的の荷収納部Dの卸し位置Z
に対してこの高さ距離Rまで近づいたときに、フォーク
本体41を伸張させれば、フォーク本体41が収納棚A
の腕木Kに接触することを避けることができる。
【0078】いま、Da−f=Dbと設定することによ
り、R’=Rとすることができる。このような卸し動作
のとき、M/u=R/v=N/w2となるように、フォ
ーク本体41のパレットPLを積載しているときの出退
速度w2を設定している。よって、走行車体2が目的の
荷収納部Dの走行停止位置Xに到達し、昇降台3が目的
の荷収納部Dの卸し位置Zに到達したとき、フォーク本
体41は出限位置に同じタイミングで到達する。
【0079】このように、荷収納部Dの腕木Kまたは腕
木K上の荷FまたはパレットPLの位置と、昇降台3上
のフォーク本体41または荷Fの位置により、昇降台3
の昇降動作とフォーク本体41の伸張動作の連動(タイ
ミング)が取られ、また荷収納部Dの腕木Kの位置と、
昇降台3上のフォーク本体41または荷Fの位置によ
り、走行車体2の走行動作とフォーク本体41の伸張動
作の連動(タイミング)が取られている。 「入庫動作」上記クレーン制御装置CCによる入庫動作
時の作用を図10のフローチャートと図11のタイムチ
ャートを参照しながら詳細に説明する。 [ステップ−1]コントローラE1から入庫データが昇
降制御部30と走行制御部31と移載制御部32へ出力
される。 [ステップ−2]昇降制御部30は上記入庫データを入
力すると、荷載置台E2におけるパレットPLの掬い位
置を求め、現在停止位置よりパレットPLの掬い位置Y
へ向かって昇降台3の昇降を開始する。
【0080】また走行制御部31は、荷載置台E2にお
けるパレットPLの走行停止位置を求め、現在位置から
パレットPLの走行停止位置Xへ向かって走行車体2の
走行を開始する。 [ステップ−3]昇降制御部30は、昇降台3が荷載置
台E2におけるパレットPLの掬い位置より上記距離S
手前の位置に到達すると、移載制御部32に対して伸張
開始許可信号を出力する。
【0081】 昇降制御部 → 移載制御部 ;伸張開始許可信号 また走行制御部31は、走行車体2が荷載置台E2にお
ける走行停止位置より上記距離Q手前の位置に到達する
と、移載制御部32に対して伸張開始許可信号を出力す
る。
【0082】 走行制御部 → 移載制御部 ;伸張開始許可信号 移載制御部32は、昇降制御部30および走行制御部3
1より伸張開始許可信号を入力すると、図11に示すよ
うに、出退速度w1でフォーク本体41の伸張を開始す
る。 [ステップ−4]移載制御部32は、フォーク本体41
の先端が出限位置の手前に到達すると、昇降制御部30
へ昇降開始許可信号を出力し、出退検出器44の検出信
号を入力すると、フォーク本体41の伸張を停止する。
【0083】 移載制御部 → 昇降制御部 ;昇降開始許可信号 また走行制御部31は、走行車体2が荷載置台E2の走
行停止位置に到達すると、走行を停止する。
【0084】上記走行速度uと昇降速度vとフォーク本
体41の出退速度w1の設定により、図11に示すよう
に、出限位置に到達するタイミングと昇降台3の掬い位
置への到達のタイミングが一致する。また走行車体2が
目的の荷収納部Dの走行停止位置Xに到達するタイミン
グが一致する。 [ステップ−5]昇降制御部30は、移載制御部32よ
り昇降開始許可信号を入力すると(昇降台3が掬い位置
へ到着する前に入力される)、続けて昇降台3の掬い位
置より上方距離i(図6参照)に設定している掬い終了
位置へ向かってさらに昇降台3を上昇させる(連続動
作)。
【0085】これにより、図11に示すように、昇降台
3は掬い位置から掬い終了位置まで連続して昇降する。 [ステップ−6]昇降制御部30は、昇降台3の掬い終
了位置の手前の高さまで到達すると、移載制御部32に
対して後退開始許可信号を出力する。
【0086】 昇降制御部 → 移載制御部 ;後退開始許可信号 移載制御部32は、この後退開始許可信号を入力する
と、出退速度w2でのフォーク本体41の後退を開始す
る。
【0087】これにより、昇降台3が掬い終了位置に到
達する前に移載用電動モータM3が起動されることによ
ってアイドルタイムが短縮され、図11に示すように、
昇降台3が掬い終了位置に到達するタイミングと、フォ
ーク本体41が後退を開始するタイミングが一致する。 [ステップ−7]移載制御部32は、フォーク本体41
先端(フォーク本体41およびパレットPL全体)が荷
載置台E2から脱出手前の位置に到達すると、走行制御
部31へ走行開始許可信号を出力し、昇降制御部30へ
昇降開始許可信号を出力する。
【0088】 移載制御部 → 走行制御部 ;走行開始許可信号 移載制御部 → 昇降制御部 ;昇降開始許可信号 昇降制御部30は昇降開始許可信号を入力すると、上記
入庫データにより目的の荷収納部DにおけるパレットP
Lの卸し位置を求め、現在停止位置よりパレットPLの
卸し位置Zへ向かって昇降台3の昇降を開始する。
【0089】また走行制御部31は、荷載置台E2にお
けるパレットPLの走行停止位置を求め、現在位置から
パレットPLの走行停止位置Xへ向かってへの走行車体
2の走行を開始する。
【0090】これにより、図11に示すように、フォー
ク本体41先端が荷載置台E2から脱出する前に、走行
用電動モータM2と昇降用電動モータM1が起動される
ことによってアイドルタイムが短縮され、フォーク本体
41先端(フォーク本体41およびパレットPL全体)
が荷載置台E2から脱出すると同時に、目的の荷収納部
Dへの走行車体2の移動が開始され、目的の荷収納部D
におけるパレットPL卸し位置への昇降台3の昇降が開
始される。
【0091】また移載制御部32は、原点検出器45の
検出信号を入力すると、フォーク本体41の後退を停止
する。 [ステップ−8]昇降制御部30は、昇降台3が目的の
荷収納部DにおけるパレットPLの卸し位置より上記距
離R手前の位置に到達すると、移載制御部32に対して
伸張開始許可信号を出力する。
【0092】 昇降制御部 → 移載制御部 ;伸張開始許可信号 また走行制御部31は、走行車体2が目的の荷収納部D
における走行停止位置より上記距離Q手前の位置に到達
すると、移載制御部32に対して伸張開始許可信号を出
力する。
【0093】 走行制御部 → 移載制御部 ;伸張開始許可信号 移載制御部32は、図11に示すように、昇降制御部3
0および走行制御部31より伸張開始許可信号を入力す
ると、出退速度w2でフォーク本体41の伸張を開始す
る。 [ステップ−9]移載制御部32は、フォーク本体41
の先端が出限位置の手前に到達すると、昇降制御部30
へ昇降開始許可信号を出力し、出退検出器44の検出信
号を入力すると、フォーク本体41の伸張を停止する。
【0094】 移載制御部 → 昇降制御部 ;昇降開始許可信号 また走行制御部31は、走行車体2が目的の荷収納部D
の走行停止位置に到達すると、走行を停止する。
【0095】上記走行速度uと昇降速度vとフォーク本
体41の出退速度w2の設定により、図11に示すよう
に、出限位置に到達するタイミングと昇降台3の卸し位
置への到達のタイミングが一致する。また走行車体2が
目的の荷収納部Dの走行停止位置Xに到達するタイミン
グが一致する。 [ステップ−10]昇降制御部30は、移載制御部32
より昇降開始許可信号を入力すると(昇降台3が卸し位
置へ到着する前に入力される)、続けて昇降台3の卸し
位置より下方距離i(図8参照)に設定している卸し終
了位置へ向かってさらに昇降台3を下降させる(連続動
作)。
【0096】これにより、図11に示すように、昇降台
3は卸し位置から卸し終了位置まで連続して昇降する。 [ステップ−11]昇降制御部30は、昇降台3の卸し
終了位置の手前の高さまで到達すると、移載制御部32
に対して後退開始許可信号を出力する。
【0097】 昇降制御部 → 移載制御部 ;後退開始許可信号 移載制御部32は、この後退開始許可信号を入力する
と、出退速度w1でのフォーク本体41の後退を開始す
る。
【0098】これにより、昇降台3が卸し終了位置に到
達する前に移載用電動モータM3が起動されることによ
ってアイドルタイムが短縮され、図11に示すように、
昇降台3が卸し終了位置に到達するタイミングと、フォ
ーク本体41が後退を開始するタイミングが一致する。 [ステップ−12]移載制御部32は、フォーク本体4
1先端が目的の荷収納部Dから脱出手前に到達すると、
走行制御部31へ走行開始許可信号を出力し、昇降制御
部30へ昇降開始許可信号を出力する。
【0099】 移載制御部 → 走行制御部 ;走行開始許可信号 移載制御部 → 昇降制御部 ;昇降開始許可信号 *次の入庫データがあれば、ステップ−2へ戻り、荷載
置台E2への走行車体2の移動開始と、昇降台3の荷載
置台E2におけるパレットPL掬い位置への昇降開始が
実行される。これにより、フォーク本体41先端が目的
の荷収納部Dから脱出する前に、走行用電動モータM2
と昇降用電動モータM1が起動されることによってアイ
ドルタイムが短縮され、フォーク本体41先端(フォー
ク本体41およびパレットPL全体)が目的の荷収納部
Dから脱出すると同時に、荷載置台E2への走行車体2
の移動が開始され、荷載置台E2におけるパレットPL
掬い位置への昇降台3の昇降が開始される。
【0100】また移載制御部32は、原点検出器45の
検出信号を入力すると、フォーク本体41の後退を停止
する。また昇降制御部30は、昇降台3が卸し終了位置
に到達すると、昇降台3の昇降を停止する。
【0101】上述するように、入庫動作時、目的の荷載
置台E2および各荷収納部DにおけるパレットPLの掬
い動作と卸し動作時に、フォーク本体41と収納棚Aの
支柱Gあるいは腕木K、さらにパレットPLと荷Fとの
接触を避けながら、走行車体2と昇降台3とフォーク本
体41の動作を一部同時に実行している。
【0102】なお、出庫動作は入庫動作と同じなので説
明は省略する。このように、フォーク本体41を所定の
荷収納部Dまたは搬入出口の荷載置台E2に向かって伸
張させる場合、昇降台3が昇降されるとともに、フォー
ク本体41が伸張されることにより、昇降台3が掬い位
置または卸し位置へ到着し、フォーク本体41の伸張が
開始されるまでの時間を短縮でき、所定の荷収納部Dま
たは搬入出口の荷載置台E2に対するパレットPLの搬
入出に要する時間を短縮することができる。
【0103】また、昇降台3の昇降によりフォーク本体
41が所定の荷収納部Dまたは搬入出口の荷載置台E2
におけるパレットPLの掬い位置または卸し位置の高さ
に到達されるときに、フォーク本体41が出限位置まで
伸張されていることにより、そのまま昇降台3の昇降に
よりパレットPLの掬いまたは卸し動作に連続して移る
ことができ、パレットPLの搬入出に要する時間を短縮
することができる。
【0104】また、フォーク本体41が出限位置手前の
所定位置まで伸張されると、パレットPLの掬う際には
昇降台3は上昇され、パレットPLを卸す際には昇降台
3は下降されることにより、フォーク本体41が出限位
置まで伸張されて昇降台3が掬い動作または卸し動作に
かかるまでの時間が短縮され、パレットPLの搬入出に
要する時間を短縮することができる。
【0105】また昇降台3が掬い動作または卸し動作の
ために昇降台3が所定高さ昇降されると、フォーク本体
41が後退されることにより、掬い動作または卸し動作
終了後フォーク本体41が後退するまでの時間が短縮さ
れ、パレットPLの搬入出に要する時間を短縮すること
ができる。
【0106】また昇降台3が掬い動作または卸し動作を
開始すると、フォーク本体41が後退されることによ
り、掬い動作または卸し動作終了後フォーク本体41が
後退するまでの時間が短縮され、パレットPLの搬入出
に要する時間を短縮することができる。
【0107】またフォーク本体41の先端が所定の荷収
納部Dまたは搬入出口の荷載置台E2より後退されると
同時に、昇降台3の昇降と走行車体2の走行が開始され
ることにより、フォーク本体41の後退が終了する前に
昇降台3の昇降と走行車体2の走行を開始することがで
き、パレットPLの搬入出に要する時間を短縮すること
ができる。
【0108】また走行車体2が所定の荷収納部Dまたは
搬入出口の荷載置台E2の走行停止位置に到達されると
きに、フォーク本体41が出限位置まで伸張されている
ことにより、そのまま昇降台3の昇降によりパレットP
Lの掬いまたは卸し動作に移ることができ、パレットP
Lの搬入出に要する時間を短縮することができる。
【0109】以上のように、パレットPLの搬入出に要
する時間を短縮することができることにより、棚設備の
利用効率を高めることができる。また走行車体2の走行
位置または昇降台3の高さ位置を検出できなくなると、
フォーク本体41の出退動作が停止されることにより、
フォーク本体41が収納棚Aに接触する恐れ、この接触
によるパレットPLの荷崩れの恐れを回避でき、またそ
の後走行車体2の走行位置または昇降台3の高さ位置の
検出が回復するとフォーク本体41の出退動作が再開さ
れることにより、作業員が再操作してフォーク本体41
の動作を再開する必要がなくなり、すぐに自動再開され
ることによってパレットPLの搬入出に要する時間を短
縮することができる。
【0110】また走行車体2の走行位置と昇降台3の高
さ位置を光学式の測距装置OSにより計測することによ
り、エンコーダを使用して位置を測定するときに必要な
原点を設け、原点を検出してパルスカウントのリセット
動作(パルスカウントの較正動作)を行う必要がなくな
り、またパルスカウントの値が電源不良などの原因で失
われると、走行車体2の走行位置または昇降台3の高さ
位置が計測できなくなるのに対し、光学式の測距装置O
Sでは一度電源が不良となっても電源が正常になった時
点で走行車体2の走行位置または昇降台3の高さ位置を
計測することができる。
【0111】また所定の荷収納部Dまたは搬入出口の荷
載置台E2におけるパレットPLと荷Fの有無によって
掬い動作または卸し動作が停止されることにより、無駄
なフォーク本体41の動作をなくすことができ、さらに
所定の荷収納部Dまたは搬入出口の荷載置台E2おける
パレットPLあるいは荷Fとフォーク本体41が接触す
る恐れを回避でき、この接触による荷崩れを回避するこ
とができる。 「フォークの出退連続動作」また上記クレーン制御装置
CCでは、コントローラE1より指令される移載データ
により一対の収納棚Aの荷収納部D間でフォーク本体4
1を移動させるとき、すなわちパレットPLを対向する
一対の収納棚Aの荷収納部D間で移動させるとき、フォ
ーク本体41を一方の収納棚Aの荷収納部Dの出限位置
から他方の収納棚Aの荷収納部Dの出限位置まで停止さ
せずに、速度を保ちながらあるいは加速しながら出退す
るようにフォーク装置5を制御している。
【0112】図12および図13に示すように、対向す
る荷収納部D間でパレットPLの移載を行うとき、フォ
ーク本体41を一方の収納棚Aの荷収納部Dの出限位置
まで伸張してパレットPLを掬った後、昇降台3を昇降
させる必要がないため(対向する荷収納部Dでは掬い終
了位置と卸し終了位置のレベルに差がないため)、フォ
ーク本体41を他方の収納棚Aの荷収納部Dの出限位置
まで停止させずに出退させることができる。またこのと
き、昇降による振れがなく荷崩れの危険が少ないことか
ら、パレットPLを積載しているときのフォーク本体4
1の出退速度w2より途中で加速して、移載の時間を短
縮している。
【0113】上記フォーク装置5の連続出退動作は、下
記のように実行される。昇降制御部30は、コントロー
ラE1より移載のデータを入力し、移載する各各荷収納
部Dにおける掬い位置および卸し位置を確認し、同じレ
ベルであると確認すると、掬い動作終了後昇降の必要な
しと判断し、上記ステップ−6(図10)において、掬
い終了位置の手前で後退許可信号を出力するとき、同時
に「昇降なしの信号」を移載制御部32へ出力する。
【0114】また走行制御部31は、コントローラE1
より移載のデータを入力し、移載する各荷収納部Dにお
ける走行停止位置を確認し、同じ走行停止位置であると
確認すると、掬い動作終了後走行の必要なしと判断し
て、上記ステップ−4(図10)において、パレットP
Lを掬う位置の走行停止位置で走行車体2を停止した
後、「走行なしの信号」を移載制御部32へ出力する。
【0115】移載制御部32は、走行制御部31より
「走行なしの信号」を入力し、昇降制御部30より後退
許可信号とともに「昇降なしの信号」を入力すると、フ
ォーク本体41の出限位置から後退を開始し、途中で出
退速度w2より加速し、原点検出器45により原点を検
出しても停止せずに他方の収納棚Aへ向かって伸張し、
他方の出限位置を出限検出器44により検出すると、フ
ォーク本体41の伸張を停止させる。
【0116】このように、対向する荷収納部D間でパレ
ットPLを移載するとき、フォーク本体41を停止させ
ることなく、連続して後退・伸張を行うことにより、フ
ォーク本体41を減速停止させ、続いてフォーク本体4
1を起動加速する場合と比較して移載作業時間を短縮で
き、さらに途中で加速を行うことにより、さらに作業時
間を短縮することができ、棚設備の利用効率を改善する
ことができる。なお、このようなフォーク本体41の連
続動作は、走行レール1を挟んで設置された荷捌手段で
ある一対の荷載置台E2間でパレットPLを移載すると
きでも、同様に行うことができる。
【0117】またフォーク本体41の連続動作を、図1
4に示すように、昇降台3が同じレベルで、一つずれた
位置で対向する荷収納部D間(あるいは荷収納部Dと荷
載置台E2間であってもよい)で行うことができる。
【0118】このとき、一方の収納棚Aの荷収納部Dか
らフォーク本体41の先端(パレットPL全体)が脱出
してから、出退速度w2でフォーク本体41が距離L後
退するとき、走行車体2を走行速度uで、フォーク本体
41を伸張させてもパレットPLが他方の収納棚Aの支
柱Gに接触することを避けることができる「昇降台3の
中心と走行停止位置Xとの距離M」の位置まで移動させ
ることができるとき、すなわち、荷収納部D間、荷収納
部Dと荷載置台E2との間のスタッカークレーンCの走
行方向の間隔をUとすると、 L/w2≧(U−M)/u のとき、フォーク本体41を連続して後退・伸張させる
ことができる。
【0119】このように、フォーク本体41を、収納棚
Aの荷収納部Dの出限位置から走行レール1(走行経
路)を挟んで1つずれた位置の荷収納部Dまたは荷載置
台E2の出限位置まで、または荷載置台E2の出限位置
から走行レール1を挟んだ収納棚Aの荷収納部Dの出限
位置まで、停止させることなく、連続して出退(後退・
伸張)させることができ、移載作業時間を短縮すること
ができる。また上記間隔Uが複数nのとき、 L/w2≧(U×n−M)/u を満たすフォーク本体41の出退速度w2と走行車体2
の走行速度uを設定すると、複数nの間隔Uでずれた位
置で対向する荷収納部D間(あるいは荷収納部Dと荷載
置台E2間)であっても、また走行レール1(走行経
路)の始端と終端に走行経路を挟んでパレットPLの搬
入口と搬出口を別々に設け、これらと荷収納部Dとの間
でパレットPLの移載を行うときにでも、フォーク本体
41を連続して後退・伸張させることができる(なお、
搬入出口は、搬入口と搬出口を別々に設けたときも含ん
でいる)。
【0120】なお、上記実施の形態では、棚設備を自動
倉庫の構成、すなわち収納棚Aと、走行車体2と昇降台
3とフォーク装置5を有するスタッカークレーンCを備
えた構成としているが、走行車体2を有していない棚設
備、すなわち収納棚Aと昇降台3と昇降台3上に設けた
フォーク装置5から構成される棚設備にも適用すること
ができる。このような棚設備の一例を図15に示す。
【0121】この棚設備では、荷の一例としてのコンテ
ナ50を、前後に所定間隔を隔てて一対備えられた収納
棚51A,51Bの荷収納部52のうちのいずれかの荷
収納部53に収納させることができるとともに、所定の
収納棚51A,51Bの荷収納部52と、収納棚51A
の荷収納部52を利用して形成した上下2段のコンテナ
50の搬出入部54との間でコンテナ50を入出庫で
き、さらに荷収納部52間でコンテナ50を移載できる
ようにしている。なお、コンテナ50には、例えば小型
部品などが品種別に積載される。荷収納部52は、一対
の収納棚51A,52Bそれぞれにおいて、上下方向並
びに横方向に並列する状態で、複数設けられている。
【0122】また、一対の収納棚51A,51Bの前後
中間部には、コンテナ50を各荷収納部52と搬出入部
54との間に亘って搬送する搬送装置TRが備えられお
り、この搬送装置TRは、コンテナ50を各荷収納部5
2(搬出入部54)との間で移載して搬送する移載手段
であるフォーク装置56と、フォーク装置56を収納棚
51A,51Bの略横方向全幅にわたって駆動移動自在
に案内支持する昇降体である昇降台55とからなり、昇
降台55は、搬送装置TRの一部を構成する昇降駆動装
置57にて、収納棚51A,51Bの上下高さのほぼ全
域にわたって昇降操作自在となっている。
【0123】このような棚設備においても、目的のコン
テナ50の搬出入部54および各荷収納部52における
コンテナ50の掬い動作と卸し動作時に、フォーク装置
56と収納棚51A,51Bの荷収納部52を形成する
支柱Gあるいは腕木K、さらにコンテナ50との接触を
避けながら、昇降台55とフォーク装置56の動作を連
動して一部同時に実行させることができ、コンテナ50
の搬入出の時間を短縮することができ、棚設備の利用効
率を改善することができる。
【0124】また上記実施の形態では、収納棚Aを、複
数の荷収納部Dを上下多段かつ左右に設けて構成して、
フォーク本体41の連続動作が実行できるようにしてい
るが、図16に示すように、収納棚Aを、複数の荷収納
部Dを上下多段かつ左右に加えて前後に並設して構成し
たとき、フォーク本体41の連続動作を実行するように
することもできる。すなわち、一方の収納棚Aの前部荷
収納部Dと他方の収納棚Aの後部荷収納部間でフォーク
本体41を移動させるとき、または一方の収納棚Aの後
部荷収納部Dと他方の収納棚Aの前部荷収納部間でフォ
ーク本体41を移動させるとき、フォーク本体41を一
方の収納棚Aの前部または後部荷収納部Dの出限位置か
ら他方の収納棚Aの後部または前部荷収納部Dの出限位
置まで停止させずに、速度を保ちながらあるいは加速し
ながら出退するようにすることができる。
【0125】また上記実施の形態では、収納棚Aを、複
数の荷収納部Dを上下多段かつ左右に設けて構成してい
るが、図17に示すように、一方の収納棚Aの荷収納部
Dの任意の列(図17では下段の一列)を、側面外方か
らこのパレットPL上の荷Fを搬出可能な構成とするこ
とができる。この荷Fを搬出可能な構成とした荷収納部
Dを搬出用収納部(搬入出口の一例でもある)61と称
している。この搬出用収納部61と荷収納部D間、また
搬出用収納部61と荷載置台E2間でパレットPLの移
載を行うようにしている。図17において、62は、搬
出用収納部61を設けた収納棚Aの側面外方で搬出用収
納部61の上方と、搬出用収納部61および荷収納部D
の側面に張られたネットであり、作業員の頭上に万一で
も荷Fが落下しないように保護している。
【0126】また上記実施の形態では、特許請求の範囲
の『荷』を、パレットPLと荷Fにより構成している
が、図15に示すように、コンテナであってもよく、フ
ォーク本体41により搬送できる物体であればよい。
【0127】また上記実施の形態では、走行車体2の走
行位置と昇降台3の高さ位置の測定に、光学式の測距装
置OSを使用しているが、従来のようにロータリエンコ
ーダやリニアエンコーダを使用することも可能である。
【0128】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、所定の荷
収納部または搬入出口において荷を移載する場合、昇降
体が昇降されながら移載手段が伸張制御されることによ
り、所定の荷収納部または搬入出口に対する荷の移載に
要する時間を短縮することができ、棚設備の利用効率を
改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における棚設備の要部斜視
図である。
【図2】同棚設備のスタッカークレーンの概略構成図で
ある。
【図3】同棚設備のスタッカークレーンの要部拡大図で
ある。
【図4】同棚設備の制御構成図である。
【図5】同棚設備の掬い動作時のフォーク伸張のタイミ
ング説明図である。
【図6】同棚設備の掬い動作時のフォーク伸張のタイミ
ング説明図である。
【図7】同棚設備の卸し動作時のフォーク伸張のタイミ
ング説明図である。
【図8】同棚設備の卸し動作時のフォーク伸張のタイミ
ング説明図である。
【図9】同棚設備の卸し動作時のフォーク伸張のタイミ
ング説明図である。
【図10】同棚設備のクレーン制御装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図11】同棚設備のクレーン制御装置の動作を説明す
るタイムチャートである。
【図12】同棚設備のフォーク連続動作時の説明図であ
る。
【図13】同棚設備のフォーク連続動作時の説明図であ
る。
【図14】同棚設備のフォーク連続動作時の説明図であ
る。
【図15】他の実施の形態における棚設備の要部斜視図
である。
【図16】他の実施の形態における棚設備の要部側面図
である。
【図17】他の実施の形態における棚設備の要部斜視図
である。
【符号の説明】
A 収納棚 C スタッカークレーン CC クレーン制御装置 D 荷収納部 E1 コントローラ E2 荷載置台(搬入出口) FS 棚設備 F 荷 G 支柱 K 腕木 OS 測距装置 M1 昇降用電動モータ M2 走行用電動モータ M3 移載用電動モータ PL パレット 1 走行レール 2 走行車体 3 昇降台 4 昇降マスト 5 フォーク装置 25 下限検出器 26 上限検出器 28 始点検出器 29 終点検出器 30 昇降制御部 31 走行制御部 32 移載制御部 41 フォーク本体 43 ロータリーエンコーダ 44 出現検出器 45 原点検出器 46 障害物検出器 47 在荷検出器

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷を収納する複数の荷収納部が上下多段
    かつ左右に並設された収納棚と、 垂直方向に昇降される昇降体、およびこの昇降体上に設
    けられ、前記荷収納部と搬入出口において前記荷の受け
    渡しを行う移載手段を有する荷搬送手段とを備えた棚設
    備であって、 前記所定の荷収納部または搬入出口において荷を移載す
    る場合、前記昇降体が昇降されながら移載手段が伸張制
    御されることを特徴とする棚設備。
  2. 【請求項2】 荷を収納する複数の荷収納部が上下多段
    かつ左右に並設された収納棚と、 垂直方向に昇降される昇降体、およびこの昇降体上に設
    けられ、前記荷収納部と搬入出口において前記荷の受け
    渡しを行う移載手段に有する荷搬送手段とを備えた棚設
    備であって、 前記所定の荷収納部または搬入出口において荷を移載す
    る場合、前記昇降体の昇降により前記移載手段が所定の
    荷収納部または搬入出口における荷の掬い位置または卸
    し位置の高さに到達されるときに、移載手段が出限位置
    まで伸張されていることを特徴とする棚設備。
  3. 【請求項3】 移載手段が出限位置手前の所定位置まで
    伸張されると、荷の掬う際には昇降体は上昇され、荷を
    卸す際には昇降体は下降されることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の棚設備。
  4. 【請求項4】 昇降体が所定高さ昇降されると、移載手
    段が後退されることを特徴とする請求項3に記載の棚設
    備。
  5. 【請求項5】 移載手段が出限位置に伸張されると同時
    に、移載手段が後退されることを特徴とする請求項3に
    記載の棚設備。
  6. 【請求項6】 移載手段の後退動作中、移載手段の先端
    が所定の荷収納部または搬入出口より後退されると、昇
    降体の昇降が開始されることを特徴とする請求項5に記
    載の棚設備。
  7. 【請求項7】 収納部が支柱に腕木を取りつけて構成さ
    れ、この収納部の腕木または腕木上の荷の位置と、昇降
    体上の移載手段または荷の位置により、昇降体の昇降動
    作と移載手段の伸張動作の連動が行われることを特徴と
    する請求項1〜6に記載の棚設備。
  8. 【請求項8】 昇降体を収納棚に沿って走行する走行体
    上に設け、 前記走行体が、所定の荷収納部または搬入出口の停止位
    置に到達されるときに、移載手段が出限位置まで伸張さ
    れていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれ
    かに記載の棚設備。
  9. 【請求項9】 移載手段の後退動作中、移載手段の先端
    が所定の荷収納部または搬入出口より後退されると、走
    行体の走行が開始されることを特徴とする請求項8に記
    載の棚設備。
  10. 【請求項10】 走行体の走行位置または昇降体の高さ
    位置を検出できなくなると、移載手段の出退動作は停止
    され、その後走行体の走行位置または昇降体の高さ位置
    の検出が回復すると移載手段の出退動作が再開されるこ
    とを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれかに記載の
    棚設備。
  11. 【請求項11】 走行体の走行位置または昇降体の高さ
    位置は、光学式の測距装置により検出されることを特徴
    とする請求項10に記載の棚設備。
  12. 【請求項12】 収納部が支柱に腕木を取りつけて構成
    され、この収納部の腕木の位置と、昇降体上の移載手段
    または荷の位置により、走行体の走行動作と移載手段の
    伸張動作の連動が行われることを特徴とする請求項8〜
    11に記載の棚設備。
  13. 【請求項13】 所定の荷収納部または搬入出口からの
    荷の掬い動作時、前記所定の荷収納部または搬入出口に
    おける荷の有無が確認され、荷が無いとき、前記掬い動
    作が停止され、前記所定の荷収納部または搬入出口への
    荷の卸し動作時、前記所定の荷収納部または搬入出口に
    おける荷の有無が確認され、荷が有るとき、前記卸し動
    作が停止されることを特徴とする請求項1〜請求項12
    のいずれかに記載の棚設備。
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