JP2002113587A - レーザ加工方法及びレーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工方法及びレーザ加工装置

Info

Publication number
JP2002113587A
JP2002113587A JP2000309385A JP2000309385A JP2002113587A JP 2002113587 A JP2002113587 A JP 2002113587A JP 2000309385 A JP2000309385 A JP 2000309385A JP 2000309385 A JP2000309385 A JP 2000309385A JP 2002113587 A JP2002113587 A JP 2002113587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processed
laser
hole
laser light
laser beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000309385A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Miyamoto
和徳 宮本
Takeshi Kobayashi
丈司 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Microelectronics Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Microelectronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Microelectronics Co Ltd filed Critical Ricoh Microelectronics Co Ltd
Priority to JP2000309385A priority Critical patent/JP2002113587A/ja
Publication of JP2002113587A publication Critical patent/JP2002113587A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/38Removing material by boring or cutting
    • B23K26/382Removing material by boring or cutting by boring
    • B23K26/389Removing material by boring or cutting by boring of fluid openings, e.g. nozzles, jets

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡易な方法で加工部位のクラックやドロス付
着を防止すること。 【解決手段】 ワークWにレーザ光Lを照射してレーザ
加工するにあたって、レーザ光Lを走査し、もしくは、
ワークWを移動させて、同一箇所に少なくとも二回以上
レーザ光Lを照射し、加工部位を螺旋状に徐々に深く加
工していくことにより、同一箇所を一回で加工する場合
に比べ、同一箇所への一回当たりのレーザ照射時間を短
くする。これにより、加工部位の温度上昇を抑えて熱膨
張を低減し、該加工部位に掛かるストレスを小さくす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いた
レーザ加工方法及びレーザ加工装置に関し、特にレーザ
光の照射によって生じるクラックやドロス付着の防止に
適したレーザ加工方法及びレーザ加工装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミックスやポリマー等の加工
対象物(以下、ワークという)にレーザ光を照射して、
アブレーションもしくは熱溶融により加工を行う方法が
知られている。このレーザ光としてはYAGレーザやエ
キシマレーザ等が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザ
光によってセラミックス板のワークに大口径(例えば、
φ600[μm])の貫通孔を加工すると、加工部位にク
ラックが発生したり、溶融物がドロス(dross)として
加工面に付着したりするという問題がある。クラックが
発生する理由としては、レーザ光によってワークを急速
かつ瞬時に加熱し、その加熱部分を溶融し排除するた
め、熱膨張でワークの加工部位にストレスが掛かりクラ
ックが発生するものと考えられる。例えば、加工予定孔
径(例えば、φ600[μm])よりも小さいスポット径
(例えば、φ100[μm])のレーザ光を用い、該レー
ザ光のスポットの外周を該加工予定孔に内接するように
該レーザ光をワークの被加工表面に照射し、該加工予定
孔に沿って該スポット径に対応した貫通孔を順次加工し
て、ワークを該加工予定孔に沿って切断しながら該加工
予定孔の貫通孔を加工する加工方法がある。この加工方
法では、上記レーザ光がワークの被加工表面と反対側の
面に貫通するまで同一箇所に連続して該レーザ光を照射
するため、加工部位の温度が上昇し、熱膨張で該加工部
位にストレスが掛かってクラックが発生しやすい。
【0004】本発明は上記問題に鑑みなされたものであ
り、その目的とするところは、簡易な方法で加工部位の
クラックの発生やドロスの付着を防止することができる
レーザ加工方法及びレーザ加工装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、レーザ光が照射される被加工表
面を有する加工対象物を準備する工程と、該被加工表面
にレーザ光を照射し、レーザ加工する工程とを含むレー
ザ加工方法において、上記レーザ光を走査し、もしく
は、上記加工対象物を移動させ、同一箇所に少なくとも
二回以上、該レーザ光を照射することを特徴とするもの
である。
【0006】この請求項1のレーザ加工方法では、上記
レーザ光を走査し、もしくは、上記加工対象物を移動さ
せることにより、同一箇所に少なくとも二回以上、該レ
ーザ光を照射して加工する。よって、同一箇所を一回で
加工する加工方法、例えば前記従来技術で説明したレー
ザ光のスポット径に対応した貫通孔を順次加工して加工
予定孔に沿って加工対象物を切断して加工する加工方法
に比べ、同一箇所への一回当たりのレーザ照射時間を短
くすることができる。これにより、同一箇所を一回で加
工する場合に比べ、加工部位の温度上昇を抑えて熱膨張
を低減することができる。従って、上記加工部位に掛か
るストレスを小さくすことができ、クラックの発生を防
止することができる。また、上述したように加工部位の
温度上昇を抑えられるので、ドロスの発生自体を抑える
ことができ、該加工部位へのドロスの付着を低減するこ
ともできる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1のレーザ加工
方法において、上記レーザ光の光路を微小角度屈折させ
るウエッジ光学基板を、該ウエッジ光学基板に入射する
レーザ光の光軸と同じ軸を回転中心として回転する工程
と、該ウエッジ光学基板から出射したレーザ光を集光し
て加工予定孔径よりも小さなスポット径とし、該レーザ
光のスポットの外周が該加工予定孔に内接するように該
レーザ光を上記被加工表面に照射する工程とを含むこと
を特徴とするものである。
【0008】この請求項2のレーザ加工方法では、上記
ウエッジ光学基板を回転させることで、上記加工予定孔
径よりも小さなスポット径のレーザ光が、該レーザ光の
スポットの外周が該加工予定孔に内接しながら該加工予
定孔に沿って走査され上記被加工表面に照射される。よ
って、上記レーザ光の照射位置は上記加工予定孔に沿っ
て移動するため、同一箇所を少なくとも二回以上、該レ
ーザ光が照射する。そして、上記被加工表面に照射され
た上記レーザ光は、上記加工対象物を上記加工予定孔に
沿って螺旋状に徐々に深く加工していき、貫通孔を形成
する。
【0009】請求項3の発明は、請求項1のレーザ加工
方法において、上記被加工表面に加工予定孔径よりも小
さいスポット径のレーザ光を照射する工程と、該レーザ
光の外周が該加工予定孔に内接した状態で上記加工対象
物を移動させる工程とを含むことを特徴とするものであ
る。
【0010】この請求項3のレーザ加工方法では、上記
加工予定孔径よりも小さなスポット径のレーザ光が、該
レーザ光のスポットの外周が該加工予定孔に内接するよ
うに上記被加工表面に照射される。上記レーザ光の照射
位置は変わらないが、該レーザ光の外周が上記加工予定
孔に内接した状態で上記加工対象物を移動させることに
より、該レーザ光に対し上記被加工表面の位置が相対的
に移動する。よって、上記レーザ光の照射される上記被
加工表面の位置が移動するため、同一箇所を少なくとも
二回以上、該レーザ光が照射する。そして、上記レーザ
光が照射された上記被加工表面の部分は、上記加工予定
孔に沿って螺旋状に徐々に深く加工されていき、貫通孔
が形成される。
【0011】請求項4の発明は、請求項3のレーザ加工
方法において、上記加工予定孔の中心を回転中心として
上記加工対象物を回転させることを特徴とするものであ
る。
【0012】この請求項4のレーザ加工方法では、上記
レーザ光の照射位置は変わらないが、上記加工対象物が
加工予定孔を中心として回転するため、該レーザ光に対
し上記被加工表面の位置が相対的に移動する。よって、
上記レーザ光の照射される上記被加工表面の位置が移動
するため、同一箇所を少なくとも二回以上、該レーザ光
が照射する。そして、上記レーザ光が照射された上記被
加工表面の部分は、上記加工予定孔に沿って螺旋状に徐
々に深く加工されていき、貫通孔が形成される。
【0013】請求項5の発明は、加工対象物の被加工表
面にレーザ光を照射してレーザ加工を行うレーザ加工装
置において、上記レーザ光を走査するレーザ走査手段、
もしくは、上記レーザ光の照射方向に対し垂直な面内で
上記加工対象物を移動する移動手段のうち少なくとも一
方を有し、同一箇所に少なくとも二回以上、該レーザ光
を照射することを特徴とするものである。
【0014】この請求項5のレーザ加工装置では、請求
項1に関して述べたように、同一箇所を一回で加工する
場合に比べ、加工部位の温度上昇を抑えることができ、
熱膨張で該加工部位に掛かるストレスが小さくてすむた
め、該加工部位のクラックの発生を防止することができ
る。また、上記加工部位の温度上昇を抑えられるので、
ドロスの発生自体を抑えることができ、該加工部位への
ドロスの付着を低減することもできる。
【0015】請求項6の発明は、請求項5のレーザ加工
装置において、上記レーザ光の光路を微小角度屈折させ
るウエッジ光学基板と、該ウエッジ光学基板に入射する
レーザ光の光軸と同じ軸を回転中心として該ウエッジ光
学基板を回転させる回転手段と、該ウエッジ光学基板か
ら出射したレーザ光を集光して加工予定孔径よりも小さ
なスポット径とし、該レーザ光のスポットの外周が該加
工予定孔に内接するように該レーザ光を上記被加工表面
に照射する集光レンズとを用いて上記レーザ走査手段を
構成したことを特徴とするものである。
【0016】この請求項6のレーザ加工装置では、請求
項2に関して述べたように、上記ウエッジ光学基板を回
転させることにより、上記レーザ光を、該レーザ光のス
ポットの外周が上記加工予定孔に内接しながら該加工予
定孔に沿って走査し上記被加工表面に照射する。よっ
て、上記レーザ光の照射位置は上記加工予定孔に沿って
移動するため、同一箇所を少なくとも二回以上、該レー
ザ光が照射する。そして、上記被加工表面に照射された
上記レーザ光は、上記加工対象物を上記加工予定孔に沿
って螺旋状に徐々に深く加工していき、貫通孔を形成す
る。さらに、上記ウエッジ光学基板を回転させるという
簡易な構成でレーザ光を走査できるので、例えばガルバ
ノミラーを用い複雑な制御を行ってレーザ光を走査する
構成に比べ、装置製造コストの低減を図ることが可能と
なる。
【0017】請求項7の発明は、請求項6のレーザ加工
装置において、上記ウエッジ光学基板の回転位置を検出
する回転位置検出手段と、該回転位置検出手段の検出結
果に基づいて上記レーザ光の照射を制御する制御手段と
を有することを特徴とするものである。
【0018】この請求項7のレーザ加工装置では、上記
ウエッジ光学基板の回転位置を検出し、この検出結果に
基づいて上記レーザ光を照射することにより、上記被加
工表面の所定位置にレーザ光を照射することができる。
例えば、上記回転位置検出手段としてエンコーダを用
い、該エンコーダから出力されるパルス信号に同期させ
てレーザ光を照射し、上記加工予定孔を中心として所定
角度ずれた位置に順次レーザ光を照射して加工すること
が可能となる。
【0019】請求項8の発明は、請求項5のレーザ加工
装置において、上記被加工表面に加工予定孔径よりも小
さいスポット径のレーザ光を照射するレーザ照射手段を
有し、該レーザ光の外周が上記加工対象物の加工予定孔
に内接した状態で該加工対象物を移動させ得るように上
記移動手段を構成したことを特徴とするものである。
【0020】この請求項8のレーザ加工装置では、請求
項3に関して述べたように、上記レーザ光の照射される
上記被加工表面の位置が移動するため、同一箇所を少な
くとも二回以上、該レーザ光が照射する。そして、上記
レーザ光が照射された上記被加工表面の部分は、上記加
工予定孔に沿って螺旋状に徐々に深く加工されていき、
貫通孔が形成される。
【0021】請求項9の発明は、請求項8のレーザ加工
装置において、上記加工予定孔の中心を回転中心として
上記加工対象物を回転させる回転手段を用いて上記移動
手段を構成したことを特徴とするものである。
【0022】この請求項9のレーザ加工装置では、請求
項4に関して述べたように、上記加工対象物を加工予定
孔を中心として回転することで、同一箇所を少なくとも
二回以上、該レーザ光が照射する。そして、上記レーザ
光が照射された上記被加工表面の部分は、上記加工予定
孔に沿って螺旋状に徐々に深く加工されていき、貫通孔
が形成される。
【0023】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明を固
体レーザであるYAG(イットリウム・アルミニウム・
ガーネット)レーザを用いたレーザ加工装置に適用した
一実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る
レーザ加工装置の概略構成図である。
【0024】レーザ加工装置は、YAGレーザ装置1、
該YAGレーザ装置内部に配設された後述するウエッジ
光学基板を回転させるための回転駆動手段2、ワークを
保持するワーク保持手段3、ワークをX−Y方向に移動
させるためのX−Yテーブル4、メインコントローラ5
から主に構成されている。
【0025】図2は、上記YAGレーザ装置1とその制
御系統を示す概略構成図である。YAGレーザ装置1
は、YAGレーザ発振器10と加工ヘッド11とから構
成されている。YAGレーザ発振器10は、適量のNd
(ネオジウム)が添加されたYAGの棒状結晶体である
レーザロッド及びこれの励起用のランプを内蔵するレー
ザチャンバ12と、これから発せられる誘導放出光の光
路に沿って所定の距離を隔てて対向配置されたフロント
ミラー13及びリアミラー14を備えている。
【0026】レーザチャンバ12は、図中に一点鎖線に
て示す如く、誘導放出光を出射する。また、上記リアミ
ラー14とレーザチャンバ12との間に、シャッタ15
とQスイッチ16とが取り付けてある。
【0027】上記フロントミラー13は、一部の光の透
過が可能な反射率を有するミラーであり、レーザチャン
バ12から発せられる誘導放出光の光路にその鏡面の中
心を正対せしめて取り付けてある。上記リアミラー14
は、実質的な全反射が可能な鏡面を有しており、上記フ
ロントミラー13と対向するように取り付けてある。レ
ーザチャンバ12から発せられる誘導放出光は、フロン
トミラー13とリアミラー14との間での多重反射の間
に増幅される。
【0028】上記シャッタ15は、レーザチャンバ12
から発せられる誘導放出光の光路を遮断して、誘導放出
光の増幅を抑えるものである。上記Qスイッチ16は、
フロントミラー13とリアミラー14との間での共振器
としてのメリット数(Q値)を高め、励起原子の反転分
布を発生させ、高出力のレーザパルスを取り出す作用を
なすものである。なお、必要出力によっては、このQス
イッチ16を用いなくてもよい。
【0029】なお、上記YAGレーザ発振器10の構成
は一例であって、これに限られるものではない。他の構
成としては、例えばLD励起を用いたものがある。
【0030】前記加工ヘッド11は、アパーチャ111
と、落射ミラー112と、ウエッジ光学基板113と、
該ウエッジ光学基板を保持するホルダ114と、集光レ
ンズ115とを備えている。この加工ヘッド11は、上
記ウエッジ光学基板113を回転させて、加工予定孔の
外周に沿ってレーザ光を走査することに特徴を有してい
る。
【0031】上記アパーチャ111は、開口の面積を変
えることができるシャッタ機構を有する遮光板であり、
該開口の中心を前記YAGレーザ発振器10から発せら
れるレーザ光の光路に合わせて取り付けてある。上記ウ
エッジ光学基板113は、基板の表裏両面が平面であっ
て、基板裏面(出射面)113bに微小なウエッジ角を
有する光学基板である。このウエッジ光学基板113の
基板表面(入射面)113aに対し垂直にレーザ光を入
射すると、入射したレーザ光が微小角度屈折して基板裏
面113bから出射する。また、上記ホルダ114は円
筒形状をなしており、ウエッジ光学基板113の基板表
面113aをレーザ光の光軸に対し垂直となるように支
持する。このホルダ114は一対のボールベアリング1
16a,116bによって加工ヘッド11のケース11
7に回動可能に支持されており、ウエッジ光学基板11
3に入射するレーザ光の光軸と同軸でウエッジ光学基板
113を回動することができるようになっている。ま
た、上記集光レンズ115はレーザ光をワークW上に集
光させて結像させるものである。
【0032】前記回転駆動手段2は、ステッピングモー
タ21と、該ステッピングモータの回転制御を行うステ
ッピングモータドライバ22と、ステッピングモータコ
ントローラ23と、該ステッピングモータの駆動力を伝
達する駆動ギヤ24と、従動ギヤ25とを備えている。
上記ステッピングモータ21はモータ本体26と、減速
器であるギヤヘッド27と、駆動ロータ(不図示)の回
転位置を検出するエンコーダ28とからなる。モータ本
体26は、例えば5相励磁で基本ステップ角0.72
[°]のステッピングモータを用いることができる。モー
タ本体26の回転はギヤヘッド27により減速されて駆
動ギヤ24を回転させる。この駆動ギヤ24は前記ホル
ダ114に固設された従動ギヤ25と噛み合っていて、
ホルダ114に保持されたウエッジ光学基板113を回
転させるようになっている。なお、上記駆動ギヤ24と
従動ギヤ25とは、駆動力を滑らかに且つ静粛に伝達す
るために、ハス歯歯車を用いることが望ましい。上記ス
テッピングモータドライバ22はモータ本体26内部の
巻線へ電流を流すための制御回路である。また、ステッ
ピングモータコントローラ23はステッピングモータ2
1を制御するためのパルス信号を出力する回路である。
【0033】上記構成の回転駆動手段2において、ステ
ッピングモータ21の回転駆動中はオープンモードで制
御を行うが、駆動ロータ(不図示)の回転位置をエンコ
ーダ28が検出し、サーボモータと同様に回転速度及び
回転量の情報を監視している。そして、脱調しそうにな
ると即座にクローズドモードに切り替えて制御を行い、
脱調を防ぐようになっている。これにより、上記ウエッ
ジ光学基板113を所望の回転速度で安定して回転する
ことができる。
【0034】前記ワーク保持手段3は、図1に示すよう
に、一対のワーク保持部材31,32と、一対のワーク
押え33,34とからなる。一対のワーク保持部材3
1,32にワークWを載置し、図中左側のワーク保持部
材31の段差部31aでワークWを位置決めした後、一
対のワーク押え33,34でワークWを固定して保持す
る。
【0035】前記X−Yテーブル4は、X−Yテーブル
本体41と、該X−Yテーブル本体を制御するX−Yテ
ーブルコントローラ42とから主に構成されている。X
−Yテーブル本体41には、上記ワーク保持手段3の一
対のワーク保持部材31,32が固設されている。
【0036】前記メインコントローラ5は、レーザ加工
装置全体を制御するものであり、YAGレーザ装置1、
ステッピングモータコントローラ23、X−Yテーブル
コントローラ42が接続されている。
【0037】次に、上記構成のレーザ加工装置によっ
て、ワークWとして外径φ100[mm]、厚さ0.8
[mm]の円板状のセラミックス板に、内径φ600[μ
m]の貫通孔の加工を行う場合について説明する。
【0038】まず加工準備として、ワークWを一対のワ
ーク保持部材31,32に載置し、図中左側のワーク保
持部材31の段差部31aで位置決めした後、一対のワ
ーク押え33,34で押えて固定する。そして、メイン
コントローラ5に貫通孔の加工径、個数及び加工位置等
の加工情報を入力する。以上で加工準備が完了する。
【0039】上記加工準備が完了したら、メインコント
ローラ5の図示しない加工開始スイッチを押圧すること
によってレーザ加工が開始する。すると、上記加工ヘッ
ド11のアパーチャ111(図2参照)は、ワークW上
にφ100[μm]のレーザ光Lを照射するように自動的
に調整される。また、X−Yテーブル4によって最初の
貫通孔を加工する位置にレーザ光Lが結像するようにワ
ークWが位置決めされる。
【0040】そして、図2において、上記YAGレーザ
発振器10のレーザチャンバ12から発せられる誘導放
出光は、フロントミラー13とリアミラー14との間を
往復する間に、Qスイッチ16の作用を受け、フロント
ミラー13を経て加工ヘッド11のアパーチャ111に
レーザ光として送り出される。アパーチャ111を通過
したレーザ光は落射ミラー112で光路を90度折り曲
げられた後にウエッジ光学基板113に入射する。レー
ザ光の入射に先立って上記ウエッジ光学基板113は回
転駆動手段2によって回転している。このため、ウエッ
ジ光学基板113に入射したレーザ光は、光路が微小角
度屈折して出射し、集光レンズ115に入射する。集光
レンズ115に入射したレーザ光は、集光されてφ10
0[μm]のスポット径を持ったレーザ光Lとなってワー
クWに対しパルス状に断続的に照射される。このとき、
上記レーザ光Lのスポット外周は加工予定孔に内接しな
がら該加工予定孔に沿って走査される。
【0041】ここで、本実施形態に係るレーザ加工装置
は、上記ステッピングモータ21のエンコーダ28で検
出した駆動ロータ(不図示)の回転位置情報を用いて、
メインコントローラ5で演算処理を行い、駆動ロータの
回転位置すなわちウエッジ光学基板113の回転位置
と、レーザ発振器10のQスイッチ16とを同期させて
レーザ光を照射する構成になっている。この構成を採用
することで、例えば、エンコーダ28から出力されるパ
ルス信号に同期させてレーザ光を出射する制御を行うこ
とができる。あるいは、パルス信号をカウントし、あら
かじめ設定したパルス数をカウントしたらレーザ光を出
射する制御等を行うことができる。よって、上記加工予
定孔を中心として所定角度ずれた位置に順次レーザ光L
を照射して加工することができる。従って、微細な加工
を行うことができ、加工面をより滑らかに仕上げること
が可能となる。
【0042】図3(a)〜(e)は、レーザ光Lによる
ワークWの加工状態を経時的に示した説明図である。図
3(a)において、上記ウエッジ光学基板113によ
り、上記レーザ光Lはその光軸中心が加工予定孔の中心
に対して250[μm]ずれた位置に照射される。また、
図3(b)において、ウエッジ光学基板113の回転に
より、レーザ光Lは加工予定孔の中心から半径250
[μm]の円周に沿って走査され照射位置が移動する。そ
して、図3(c)に示すように、ワークWの加工部位は
螺旋状に徐々に深く加工されていく。ワークWの裏側の
面まで貫通すると、図3(d)に示すように、レーザ光
が照射された部分の内側がワークWから分離して落下す
る。そして、図3(e)に示すように、ワークWにφ6
00[μm]の貫通孔が形成される。
【0043】上述したように、ウエッジ光学基板113
を回転させて加工予定孔径(φ600[μm])に比べて
小さなスポット径(φ100[μm])のレーザ光Lを走
査し、ワークWの加工部位を螺旋状に加工することで、
加工部位のクラックの発生を防止することができる。ま
た、加工部位へのドロスの付着を低減することができ
る。これらの理由について説明する。上記ウエッジ光学
基板113を回転させることで、上記加工予定孔径(φ
600[μm])よりも小さなスポット径(φ100[μ
m])のレーザ光Lが、該レーザ光のスポット外周が該
加工予定孔に内接しながら該加工予定孔に沿って走査さ
れワークWの被加工表面に照射される。上記被加工表面
に照射された上記レーザ光Lは、上記ワークWを上記加
工予定孔に沿って螺旋状に徐々に深く加工していき、貫
通孔を形成する。このとき、上記レーザ光Lの照射位置
が移動し、同一箇所を二回以上レーザ光Lで照射する。
よって、同一箇所を一回で加工する場合、例えば加工予
定孔径よりも小さいスポット径のレーザ光を用い加工予
定孔に沿ってワークを切断して貫通孔を加工する場合に
比べ、同一箇所への一回当たりのレーザ照射時間を短く
できる。これにより、同一箇所を一回で加工する場合に
比べ、加工部位の温度上昇を抑えることができる。従っ
て、加工部位の熱膨張を低減し、該加工部位に掛かるス
トレスを小さくできるので、クラックの発生を防止する
ことができる。また、上述したように加工部位の温度上
昇を抑えることで、ドロスの発生自体が抑えられ、加工
部位へのドロスの付着を低減することができる。また、
レーザ光Lはその断面において光軸中心部が最もレーザ
エネルギが大きく、光軸中心から離れた外周部に近づく
につれてレーザエネルギは徐々に減少していく。よっ
て、レーザ光Lの照射位置が移動することで、レーザエ
ネルギの大きな光軸中心部のレーザで荒加工した後に、
レーザエネルギの小さい外周部でならし加工を行うこと
になり、該荒加工後に加工部位にドロスが付着していた
としても、該ならし加工で該ドロスを除去することがで
きる。このように、ドロスを良好に除去できるため、加
工面を滑らかに仕上げることができる。
【0044】そして、最初の貫通孔の加工が終了する
と、次の加工部位の加工を行うためにX−Yテーブル4
を動作させてワークWを再度位置決めし、上記加工工程
を繰り返す。これにより、複数の貫通孔を効率よくレー
ザ加工することができる。
【0045】以上説明したように、ウエッジ光学基板1
13を回転させて加工予定孔径に比べて小さなスポット
径のレーザ光Lを走査し、ワークWの加工部位を螺旋状
に加工するという簡単な方法で、加工部位のクラックの
発生を防止することができる。また、加工部位へのドロ
スの付着を低減することもできる。さらに、加工予定孔
の断面積に相当するスポット径のレーザ光を照射して加
工する場合に比べ、レーザ照射して加工する部分の断面
積が小さくてすみ、レーザ光源のパワーを小さくするこ
とができる。
【0046】なお、上記実施形態では、YAGレーザを
用いてワークWを加工する構成について説明したが、こ
れに限られるものではなく、COレーザやエキシマレ
ーザを用いることもできる。また、ワークWに複数箇所
の加工を行わない場合や、作業者がその都度ワークWの
位置決めを行って複数箇所の加工を行う場合には、上記
X−Yテーブル4を設けなくてもよい。また、ワークW
としてセラミックス板を加工した例について説明した
が、これに限られるものではなくレーザの照射により加
工部位にクラックが生じ易い材質のもの、例えばプラス
チック材料や金属材料を加工することも可能である。さ
らに、ワークWの板厚(0.8[mm])や貫通孔の径
(φ600[μm])は加工の一例であって、これらに限
られるものではない。
【0047】また、上記実施形態では、ウエッジ光学基
板113を回転させるための回転駆動手段2において、
駆動源としてステッピングモータ21を用い、駆動ロー
タ(不図示)の回転位置を検出するためにエンコーダ2
8を備えた構成(図2参照)について説明したが、駆動
源としてエンコーダを内臓したサーボモータを用いて構
成しても同様の回転制御を行うことができる。また、イ
ンダクションモータとエンコーダとを組合わせた構成と
してもよい。
【0048】〔実施形態2〕上記実施形態1では、ウエ
ッジ光学基板113を回転させてレーザ光Lを走査しワ
ークWの加工部位を螺旋状に加工する構成について説明
したが、レーザ光Lを走査させずワークWを回転させる
構成とすることもできる。図4は、本実施形態に係るレ
ーザ加工装置の概略構成図である。
【0049】本実施形態に係るレーザ加工装置は、YA
Gレーザ装置6、ワークを回転させるためのワーク回転
手段7、ワークを手動でX−Y方向に移動させるための
手動X−Yテーブル8、ワークを保持するワーク保持手
段3、メインコントローラ5から主に構成されている。
【0050】上記YAGレーザ装置6は、図5に示すよ
うに、YAGレーザ発振器60と加工ヘッド61とから
構成されている。YAGレーザ発振器60は、上記実施
形態1で説明したYAGレーザ発振器10(図2参照)
と同じ構成なので説明は省略する。上記加工ヘッド61
は、アパーチャ111と、落射ミラー112と、集光レ
ンズ115とから主に構成されており、上記実施形態1
で説明したウエッジ光学基板や該ウエッジ光学基板を回
転させるための回転駆動手段がなく、簡易な構成となっ
ている。上記ワーク回転手段7は、図4に示すように、
ターンテーブル71と、該ターンテーブルを回転させる
回転駆動機構72とからなる。回転駆動機構72に配設
されたモータはメインコントローラ5に接続しており、
オンオフ制御がなされる。上記手動X−Yテーブル8
は、直線運動する一対のリニアスライドテーブル81
x,81yを互いに直交させて組立てた構成となってい
る。各リニアスライドテーブル81x,81yにはそれ
ぞれマイクロヘッド82x,82yが設けられており、
手動でワークWをX−Y方向に数[μm]の精度で位置決
めできるようになっている。
【0051】次に、上記構成のレーザ加工装置によっ
て、ワークWとして外径φ100[mm]、厚さ0.8
[mm]の円板状のセラミックス板に、内径φ600[μ
m]の貫通孔の加工を行う場合について説明する。
【0052】まず、ワーク保持手段3でワークWを保持
した後に、手動X−Yテーブル8でワークWをX−Y方
向に移動させ、所定位置にレーザ光Lを照射すべくワー
クWを位置決めする。ワークWの位置決め後、各マイク
ロヘッド82x,82yの図示しないロック機構により
各リニアスライドテーブル81x,81yの位置を固定
する。そして、メインコントローラ5に、ワークWに対
して照射するレーザ光Lのスポット径等の加工情報を入
力し、該メインコントローラの図示しない加工開始スイ
ッチを押圧する。
【0053】すると、上記加工ヘッド61のアパーチャ
111(図5参照)は、ワークWの被加工面にスポット
径φ100[μm]のレーザ光Lを照射するように自動的
に調整される。また、ワーク回転手段7のターンテーブ
ル71が回転駆動機構72によって回転を開始し、ター
ンテーブル71と、手動X−Yテーブル8と、ワーク保
持手段3とが一体で回転する。ワーク保持手段3にはワ
ークWが保持されているため、ワークWも共に回転す
る。レーザ光Lは、図6に示すように、ワークWの回転
中心Wに対し、その光軸中心Lが250[μm]ずれ
た位置に照射され、ワークWの加工部位を螺旋状に加工
する。よって、上記実施形態1で説明したように、加工
部位のクラックの発生を防止することができるととも
に、加工部位へのドロスの付着を低減することができ
る。また、加工予定孔の断面積に相当するスポット径の
レーザ光を照射して加工する場合に比べ、レーザ光源の
パワーを小さくすることができる。なお、図6に示すよ
うに、ワークWの回転中心Wと、レーザ光Lの光軸中
心Lとのずれ量と、レーザ光Lのスポット径とによっ
て、ワークWに加工する貫通孔の径を所望の孔径とする
ことができる。
【0054】なお、上記実施形態2では、ワークWを回
転させて螺旋状にレーザ加工する構成について説明した
が、電気的に制御されたX−Yテーブルを用いてワーク
を平行移動させて螺旋状にレーザ加工する構成とするこ
ともできる。例えば、図1のレーザ加工装置において、
前記ウエッジ光学基板を回転させるための回転駆動手段
2を停止させた状態で、レーザ光Lを照射しながら、X
−Yテーブル本体41をX−Y方向に移動させ、レーザ
光LがワークWに対し加工予定孔に沿った円弧を描くよ
うにワークWを移動させる。これにより、ワークWの加
工部位が螺旋状に加工され、上記実施形態2で説明した
のとほぼ同様の効果が得られる。
【0055】
【発明の効果】請求項1乃至9の発明によれば、上記レ
ーザ光を走査し、もしくは、上記加工対象物を移動させ
ることにより、同一箇所に少なくとも二回以上、該レー
ザ光を照射して加工する。このような簡易な加工方法
で、上記加工部位のクラックの発生を防止することがで
きるという優れた効果がある。また、上記加工部位への
ドロスの付着を低減することができるという優れた効果
もある。
【0056】特に、請求項2及び6の発明によれば、上
記ウエッジ光学基板を回転させることにより、上記加工
予定孔径よりも小さなスポット径のレーザ光を走査し、
上記加工対象物を上記加工予定孔に沿って螺旋状に徐々
に深く加工していき、貫通孔を形成することができると
いう優れた効果がある。
【0057】特に、請求項3、4、8、及び9の発明に
よれば、上記レーザ光の外周が上記加工予定孔に内接し
た状態で上記加工対象物を移動させることにより、上記
被加工表面の位置が移動し、同一箇所を少なくとも二回
以上、該レーザ光が照射する。そして、上記レーザ光が
照射された上記被加工表面の部分は、上記加工予定孔に
沿って螺旋状に徐々に深く加工されていき、貫通孔を形
成することができるという優れた効果がある。
【0058】特に、請求項4及び9の発明によれば、上
記加工対象物を回転させることで、上記加工予定孔径よ
りも小さなスポット径のレーザ光が、上記加工対象物を
上記加工予定孔に沿って螺旋状に徐々に深く加工してい
き、貫通孔を形成することができるという優れた効果が
ある。
【0059】特に、請求項6の発明によれば、上記ウエ
ッジ光学基板を回転させるという簡易な構成でレーザ光
を走査できるので、例えばガルバノミラーを用い複雑な
制御を行ってレーザ光を走査する場合に比べ、装置製造
コストの低減を図ることが可能となるという優れた効果
がある。
【0060】特に、請求項7の発明によれば、上記ウエ
ッジ光学基板の回転位置を検出し、この検出結果に基づ
いて上記レーザ光を照射することにより、上記被加工表
面の所定の位置にレーザ光を照射することができる。よ
って、微細な加工を行うことができ、加工面をより滑ら
かに仕上げることが可能になるという優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成図。
【図2】YAGレーザ装置の概略構成図。
【図3】(a)〜(e)は、レーザ光でワークを螺旋状
に加工するときの断面の説明図。
【図4】他の実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成
図。
【図5】他の実施形態に係るYAGレーザ装置の概略構
成図。
【図6】他の実施形態に係るYAGレーザ装置でワーク
にレーザ光を照射したときの説明図。
【符号の説明】
1、6 YAGレーザ装置 2 ウエッジ光学基板の回転駆動手段 3 ワーク保持手段 4 X−Yテーブル 5 メインコントローラ 7 ワーク回転手段 8 手動X−Yテーブル 10、60 YAGレーザ発振器 11、61 加工ヘッド 21 ステッピングモータ 26 モータ本体 27 ギヤヘッド 28 エンコーダ 113 ウエッジ光学基板 W ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 26/10 108 G02B 26/10 108 H01S 3/00 H01S 3/00 B Fターム(参考) 2H045 AF12 BA14 4E068 AF01 CB05 CD06 CD08 CE03 CE04 DB10 DB12 5F072 AB02 MM20 SS06 YY06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光が照射される被加工表面を有する
    加工対象物を準備する工程と、該被加工表面にレーザ光
    を照射し、レーザ加工する工程とを含むレーザ加工方法
    において、上記レーザ光を走査し、もしくは、上記加工
    対象物を移動させ、同一箇所に少なくとも二回以上、該
    レーザ光を照射することを特徴とするレーザ加工方法。
  2. 【請求項2】請求項1のレーザ加工方法において、上記
    レーザ光の光路を微小角度屈折させるウエッジ光学基板
    を、該ウエッジ光学基板に入射するレーザ光の光軸と同
    じ軸を回転中心として回転する工程と、該ウエッジ光学
    基板から出射したレーザ光を集光して加工予定孔径より
    も小さなスポット径とし、該レーザ光のスポットの外周
    が該加工予定孔に内接するように該レーザ光を上記被加
    工表面に照射する工程とを含むことを特徴とするレーザ
    加工方法。
  3. 【請求項3】請求項1のレーザ加工方法において、上記
    被加工表面に加工予定孔径よりも小さいスポット径のレ
    ーザ光を照射する工程と、該レーザ光の外周が該加工予
    定孔に内接した状態で上記加工対象物を移動させる工程
    とを含むことを特徴とするレーザ加工方法。
  4. 【請求項4】請求項3のレーザ加工方法において、上記
    加工予定孔の中心を回転中心として上記加工対象物を回
    転させることを特徴とするレーザ加工方法。
  5. 【請求項5】加工対象物の被加工表面にレーザ光を照射
    してレーザ加工を行うレーザ加工装置において、上記レ
    ーザ光を走査するレーザ走査手段、もしくは、上記レー
    ザ光の照射方向に対し垂直な面内で上記加工対象物を移
    動する移動手段のうち少なくとも一方を有し、同一箇所
    に少なくとも二回以上、該レーザ光を照射することを特
    徴とするレーザ加工装置。
  6. 【請求項6】請求項5のレーザ加工装置において、上記
    レーザ光の光路を微小角度屈折させるウエッジ光学基板
    と、該ウエッジ光学基板に入射するレーザ光の光軸と同
    じ軸を回転中心として該ウエッジ光学基板を回転させる
    回転手段と、該ウエッジ光学基板から出射したレーザ光
    を集光して加工予定孔径よりも小さなスポット径とし、
    該レーザ光のスポットの外周が該加工予定孔に内接する
    ように該レーザ光を上記被加工表面に照射する集光レン
    ズとを用いて上記レーザ走査手段を構成したことを特徴
    とするレーザ加工装置。
  7. 【請求項7】請求項6のレーザ加工装置において、上記
    ウエッジ光学基板の回転位置を検出する回転位置検出手
    段と、該回転位置検出手段の検出結果に基づいて上記レ
    ーザ光の照射を制御する制御手段とを有することを特徴
    とするレーザ加工装置。
  8. 【請求項8】請求項5のレーザ加工装置において、上記
    被加工表面に加工予定孔径よりも小さいスポット径のレ
    ーザ光を照射するレーザ照射手段を有し、該レーザ光の
    外周が上記加工対象物の加工予定孔に内接した状態で該
    加工対象物を移動させ得るように上記移動手段を構成し
    たことを特徴とするレーザ加工装置。
  9. 【請求項9】請求項8のレーザ加工装置において、上記
    加工予定孔の中心を回転中心として上記加工対象物を回
    転させる回転手段を用いて上記移動手段を構成したこと
    を特徴とするレーザ加工装置。
JP2000309385A 2000-10-10 2000-10-10 レーザ加工方法及びレーザ加工装置 Pending JP2002113587A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000309385A JP2002113587A (ja) 2000-10-10 2000-10-10 レーザ加工方法及びレーザ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000309385A JP2002113587A (ja) 2000-10-10 2000-10-10 レーザ加工方法及びレーザ加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002113587A true JP2002113587A (ja) 2002-04-16

Family

ID=18789556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000309385A Pending JP2002113587A (ja) 2000-10-10 2000-10-10 レーザ加工方法及びレーザ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002113587A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004058124A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Toyota Motor Corp 中空成形体の加工方法
DE10261667A1 (de) * 2002-12-23 2004-07-01 Maschinenfabrik Spaichingen Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Laserschneiden
DE10261666A1 (de) * 2002-12-23 2004-07-01 Maschinenfabrik Spaichingen Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Laserschneiden
JP2006272384A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Aisin Seiki Co Ltd レーザ加工装置及び方法
JP2008238239A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Honda Motor Co Ltd 細穴のレーザ加工方法
EP1920873A3 (de) * 2006-11-09 2010-11-10 Erlas Erlanger Lasertechnik GmbH Verfahren und Vorrichtung zum Laserstrahlschneiden eines metallischen Bauteils
JP4873191B2 (ja) * 2005-06-28 2012-02-08 フラウンホファー ゲゼルシャフト ツール フェルドルンク デル アンゲヴァントテン フォルシュンク エー ファウ レーザービームを用いた材料の穿孔および除去装置
JP2012096257A (ja) * 2010-11-01 2012-05-24 Disco Corp 加工方法及び加工装置
CN103212865A (zh) * 2012-01-23 2013-07-24 三星钻石工业股份有限公司 脆性材料基板的激光加工方法以及激光加工装置
JPWO2015129249A1 (ja) * 2014-02-25 2017-03-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ加工システム
CN109352190A (zh) * 2018-11-20 2019-02-19 深圳市吉祥云科技有限公司 一种激光钻孔控制方法
CN110587121A (zh) * 2018-08-17 2019-12-20 蓝思科技(长沙)有限公司 透光脆性材料基体的激光打孔方法、盖板和电子产品
CN111421253A (zh) * 2020-01-07 2020-07-17 深圳市吉祥云科技有限公司 一种呈螺旋方向上升且振幅盘绕的打孔方法及打孔系统
WO2024062542A1 (ja) * 2022-09-20 2024-03-28 ファナック株式会社 レーザ加工装置及びレーザ加工方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5282993U (ja) * 1975-12-17 1977-06-21
JPH05500332A (ja) * 1990-06-05 1993-01-28 エール オードマー ソシエテ アノニム 材料を切断する方法及び装置
JPH11103149A (ja) * 1995-06-09 1999-04-13 Sumitomo Heavy Ind Ltd バイアホール形成方法及びレーザ加工装置
JPH11123577A (ja) * 1997-10-21 1999-05-11 Nippon Sheet Glass Co Ltd 脆性材のレーザー加工方法
JPH11267867A (ja) * 1998-03-23 1999-10-05 Seiko Epson Corp レーザ加工方法及び装置
JPH11342485A (ja) * 1998-05-29 1999-12-14 Nec Corp レーザ加工機およびスルーホール・ブラインドビアホール用加工孔の形成方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5282993U (ja) * 1975-12-17 1977-06-21
JPH05500332A (ja) * 1990-06-05 1993-01-28 エール オードマー ソシエテ アノニム 材料を切断する方法及び装置
JPH11103149A (ja) * 1995-06-09 1999-04-13 Sumitomo Heavy Ind Ltd バイアホール形成方法及びレーザ加工装置
JPH11123577A (ja) * 1997-10-21 1999-05-11 Nippon Sheet Glass Co Ltd 脆性材のレーザー加工方法
JPH11267867A (ja) * 1998-03-23 1999-10-05 Seiko Epson Corp レーザ加工方法及び装置
JPH11342485A (ja) * 1998-05-29 1999-12-14 Nec Corp レーザ加工機およびスルーホール・ブラインドビアホール用加工孔の形成方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004058124A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Toyota Motor Corp 中空成形体の加工方法
DE10261667A1 (de) * 2002-12-23 2004-07-01 Maschinenfabrik Spaichingen Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Laserschneiden
DE10261666A1 (de) * 2002-12-23 2004-07-01 Maschinenfabrik Spaichingen Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Laserschneiden
JP2006272384A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Aisin Seiki Co Ltd レーザ加工装置及び方法
JP4645892B2 (ja) * 2005-03-29 2011-03-09 アイシン精機株式会社 レーザ加工装置及び方法
JP4873191B2 (ja) * 2005-06-28 2012-02-08 フラウンホファー ゲゼルシャフト ツール フェルドルンク デル アンゲヴァントテン フォルシュンク エー ファウ レーザービームを用いた材料の穿孔および除去装置
EP1920873A3 (de) * 2006-11-09 2010-11-10 Erlas Erlanger Lasertechnik GmbH Verfahren und Vorrichtung zum Laserstrahlschneiden eines metallischen Bauteils
JP2008238239A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Honda Motor Co Ltd 細穴のレーザ加工方法
JP2012096257A (ja) * 2010-11-01 2012-05-24 Disco Corp 加工方法及び加工装置
CN103212865A (zh) * 2012-01-23 2013-07-24 三星钻石工业股份有限公司 脆性材料基板的激光加工方法以及激光加工装置
JPWO2015129249A1 (ja) * 2014-02-25 2017-03-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ加工システム
CN110587121A (zh) * 2018-08-17 2019-12-20 蓝思科技(长沙)有限公司 透光脆性材料基体的激光打孔方法、盖板和电子产品
CN110587121B (zh) * 2018-08-17 2022-02-25 蓝思科技(长沙)有限公司 透光脆性材料基体的激光打孔方法、盖板和电子产品
CN109352190A (zh) * 2018-11-20 2019-02-19 深圳市吉祥云科技有限公司 一种激光钻孔控制方法
CN111421253A (zh) * 2020-01-07 2020-07-17 深圳市吉祥云科技有限公司 一种呈螺旋方向上升且振幅盘绕的打孔方法及打孔系统
CN111421253B (zh) * 2020-01-07 2022-01-11 深圳市吉祥云科技有限公司 一种呈螺旋方向上升且振幅盘绕的打孔方法及打孔系统
WO2024062542A1 (ja) * 2022-09-20 2024-03-28 ファナック株式会社 レーザ加工装置及びレーザ加工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6071641B2 (ja) 加工装置、加工方法
JP2002113587A (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工装置
KR20110112282A (ko) 레이저 가공장치
TW201347888A (zh) 加工裝置、加工單元及加工方法
KR100982677B1 (ko) 레이저 스폿 확장을 이용한 소재의 레이저 가공 방법
EP1075891A2 (en) Laser welding method
JP2690466B2 (ja) レーザビームスピンナ
JP2003220484A (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP3769942B2 (ja) レーザー加工方法及び装置、並びに非導電性透明基板の回路形成方法及び装置
JPH10305384A (ja) レーザ加工装置
EP1990126A1 (en) Method of laser cutting a painted or multilayered workpiece by means of a scanned laser beam
JP3257157B2 (ja) Co2レーザ穴加工装置及び方法
JP2002126892A (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工装置
JP2005142303A (ja) シリコンウエーハの分割方法および分割装置
JPH11333575A (ja) レーザ加工装置
JPH05500332A (ja) 材料を切断する方法及び装置
JPS6054151B2 (ja) レ−ザ切断方法
CN114273800A (zh) 一种适用于不锈钢工件的超快激光打孔方法及系统
JP3862664B2 (ja) レーザ溶接方法およびレーザ溶接装置
Herbst et al. High-peak power solid state laser for micromachining of hard materials
JP2004174539A (ja) レーザ加工方法
JP2002346775A (ja) レーザ加工装置及び方法
JP2005342760A (ja) レーザー加工装置
JP2017124416A (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP2003010991A (ja) レーザ加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071009

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091009

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100226