JP4645892B2 - レーザ加工装置及び方法 - Google Patents

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本発明は、レーザビームを用いた加工装置及び方法に関する。詳しくは、レーザビームを用いたトレパニング(刳り抜き)加工を行う装置及び方法に関する。
レーザ加工は、レーザビームを被加工物に集光照射して、熱加工やアブレーション加工などを行うものである。熱加工、アブレーション加工、衝撃加工などを行うためには、レーザビームを微小スポットに集光してパワー密度或いはフルーエンス(1パルスのエネルギ密度)を上げる必要がある。したがって、たとえばレーザ加工で穴をあける場合、上記微小スポット径の穴しかあけることができない。微小スポット径より大きな穴をあけるためには、被加工物をX−Yステージにのせて動かして集光スポットをつなげて大きな穴をあける必要がある。しかし、被加工物を動かす場合、被加工物が大きくなるとX‐Yステージも大きくなり、高速、高精度に動かすことが難しくなる。そこで、切削加工のフライス盤のように、刃物である集光スポットを円形に動かして(本明細書では以後この集光スポットを円形に動かすことを”トレパニングさせる”と記載する)加工する技術が開発されるようになった。
集光スポットをトレパニングさせる加工装置としては、例えば図13に示すような加工装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。レーザビーム71が二つの平行面をもつ平行ブロック72と、二つのウエッジ板73によって主軸に対して傾けられ、前記主軸の回りに回転するダブプリズム(Dove−Prism)74の傾斜した入射面に入射する。ダブプリズム74から射出された傾けられたレーザビーム71は、集光レンズ75に入射し、主軸100を中心とする円76の縁部に集光される。ダブプリズム74の回転によりこの集光点が円76を描き(トレパニングして)、円76が刳りぬかれる。なお、本明細書では集光点が描くこの円76を以後トレパニング円と呼ぶことにする。
従来の加工装置では、上記のように、平行ブロック、二つのウエッジ板、ダブプリズムといったレーザビームが通過する媒質の長さが長いバルクガラス光学部品を多用しているため、媒質の波長分散によりレーザパルスの時間幅(パルス幅)が広がったり、色収差により集光スポット径が拡大したりするなどの問題がある。パルス幅が広がると、ピークパワーが減少し、最悪のケースでは被加工物を加工できないこともある。また集光スポット径が大きくなると、微細な加工や多光子吸収を利用する加工ができなくなる。
さらに、従来の加工装置ではトレパニング円の大きさ、すなわちトレパニング半径を変えるためには、平行ブロックを主軸を含む面に直交する軸の回り回動させ、且つ二つのウエッジ板を主軸の回りに回動させ、固定する調整作業が必要である。したがって、三つの光学部品を回動させる機構が複雑になり、調整に手間がかかる。
特表2001−516648号公報
従来の加工装置では、上記のように、レーザビームが通過する媒質の長さが長いバルクガラス光学部品を多用しているため、媒質の波長分散によってレーザパルスの時間幅(パルス幅)が広がったり、色収差によって集光スポット径が拡大したりするなどの問題があった。また、トレパニング半径を変更するためには調整に手間がかかるなどの問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、レーザビームが通過する媒質の長さが短いバルクガラス光学部品を用いてトレパニング加工するレーザ加工装置を提供することを課題とする。また、トレパニング半径を容易に変えることができるレーザ加工装置を提供することを課題とする。
課題を解決するためになされた発明は、レーザビームを発生する光源と、該レーザビームが一方の面に垂直入射されて他方の面から該他方の面を節とする才差運動状ビームを出射する回転ウエッジ板と、該才差運動状ビームを被加工物に集光する集光レンズと、を有するレーザ加工装置であって、前記節を前記集光レンズの入射瞳に伝達する結像光学系を前記回転ウエッジ板と該集光レンズの間に備え、前記結像光学系は、該結像光学系の光軸と直交する2軸方向に移動する二つの移動手段と光軸方向に移動する移動手段のうち少なくとも一つを備えることを特徴としている。
バルクガラス光学部品が一つのウエッジ板と集光レンズだけであり、波長分散によるレーザパルスの時間幅(パルス幅)の広がり、色収差による集光スポット径の拡大を抑えることができる。また、角度の異なるウエッジ板に変えるだけでトレパニング半径を変更することができる。集光レンズにテレセントリックレンズ(レンズの入射瞳がテレセントリックな位置にあるレンズ)を使用して、才差運動状ビームを被加工物にレンズの回折限界まで集光することができる。光軸と直交する2軸方向に移動する二つの移動手段のうち少なくとも一つの移動手段で結像光学系を移動させることで、被加工物を移動させることなくトレパニング円を移動させることができる。また、光軸方向に移動する移動手段で結像光学系を移動させることで、集光レンズの色収差を補正することができる。
また、上記のレーザ加工装置において、前記回転ウエッジ板は、中空シャフト回転手段を備えるとよい
レーザビームを中空シャフトの中を通してウエッジ板に入射させることができ、光軸と回転軸を一致させることができる。また、ウエッジ板を高速に回転させることができる。
また、上記のレーザ加工装置において、前記光源はErとYbのいずれか一方または両方をドープしたファイバー共振器と増幅器を備え、中心波長が500〜2000nm、パルス幅が10fs〜 20ps、繰返し周波数が100〜1000KHzのレーザビームを発生するとよい
ガラス、セラミックス、結晶といった硬脆材料、樹脂材料、金属材料、透明材料など幅広い材料を高速にアブレーション加工したり、衝撃加工したり、多光子吸収を利用して加工したりすることができる。また、集光スポットを被加工物の内部に位置するようにすることで、多光子吸収を利用して透明材料の内部にマーキングすることができる。
課題を解決するためになされた発明は、レーザ加工方法であって、レーザビームを発生させるビーム発生ステップと、該レーザビームを才差運動状ビームに偏向回転させる偏向回転ステップと、該才差運動状ビームを集光レンズで被加工物に集光する集光ステップと、結像光学系で前記才差運動状レーザビームの節を前記集光レンズの入射瞳に伝達する伝達ステップと、前記結像光学系を該結像光学系の光軸と直交する2軸方向及び光軸方向のうち少なくとも一方向に移動する移動ステップと、を有することを特徴としている。
また、上記のレーザ加工方法において、前記レーザビームは、中心波長が500〜2000nm、パルス幅が10fs〜 20ps、繰返し周波数が100〜1000KHzであるとよい
バルクガラス光学部品が一つのウエッジ板と集光レンズだけであり、波長分散によるレーザパルスの時間幅(パルス幅)の広がり、色収差による集光スポット径の拡大を抑えることができる。
また、角度の異なるウエッジ板に変えるだけでトレパニング半径を変更することができる。
(実施形態1)本実施形態のレーザ加工装置は、図1に示すように、レーザビームLを発生する光源1と、レーザビームLが入射されて歳差運動状ビームLa、Lbを出射する回転ウエッジ板2と、歳差運動状ビームLa、Lbを被加工物5に集光する集光レンズ3と、を備えている。
入射面21と出射面22のなす角度がαの実線で示すウエッジ板2に光軸10方向からレーザビームLが入射すると、スネルの法則により光軸10とθをなす方向に偏向され、実線で示すレーザビームLaを出射する。θとαの間には次式の関係がある。
θ=sin-1[nsinα]−α (1)
ここで、nはウエッジ板2の屈折率である。
光軸10とθをなすレーザビームLaが集光レンズ3に入射すると、実線で示すようにレンズ3から焦点距離F離れた位置にある被加工物5の上面における光軸10からrの位置に集光され、集光スポットpとなる。rとθには次式の関係がある。
r=Ftanθ (2)
レーザビームLが点線で示す180°回転したウエッジ板2に入射すると、光軸10と−θをなす方向に偏向され、点線で示すレーザビームLbを出射する。
光軸10と−θをなすレーザビームLbが集光レンズ3に入射すると、やはり、点線で示すように被加工物5の上面における光軸10からrの位置に集光され、集光スポットpとなる。
図1Bは、図1Aの被加工物5をZ軸(光軸10)方向から見た図であるが、ウエッジ板2が矢印11方向に回転すると、集光スポットpも矢印12方向に順次形成され、半径rのトレパニング円4を描く。なお、レーザビームの指向性をΔθとすると、集光スポット径2aは
2a≒FΔθ (3)
と表される。
レーザビームLがcwレーザビームの場合、ウエッジ板2の回転数R[rps]によらず、集光スポットpが連続するのでトレパニング円は図2Aに示すようになる。一方、レーザビームLが繰返し周波数fのパルスレーザビームの場合、回転数Rによっては集光スポットpが繋がらずトレパニング円が図2Bに示すようになることもある。集光スポットpが接する図2Cのようなトレパニング円を得るためには、次式を満たすようにすればよい。
2πr≒2af/R (4)
ここで、2aは集光スポット径である。また、例えば、集光スポットpが1/4オーバーラップするためには、
2πr≒(3/4)2af/R (4’)
を満たすようにすればよい。(4)、(4’)式からfとRを適当に組み合わせれば、集光スポットを任意の割合にオーバラップさせ得ることがわかる。
(1)式と(2)式からトレパニング円4の大きさ(半径r)は、集光レンズ3の焦点距離F、ウエッジ板2のウエッジ角αで制御できることがわかる。
光源1は、CO2レーザ、YAGレーザ、エキシマレーザ、半導体レーザ、ファイバレーザなどなんでもよいが、被加工物の材料と加工種(熱加工、アブレーション加工、衝撃加工、多光子吸収加工など)に応じて選ぶとよい。例えば、光源1に波長10.6μmの赤外線を発生するCO2レーザを用いると、赤外線材料を除くほとんどの材料で吸収されるため、熱加工が主体であり、多光子吸収を利用して内部にマーキングする加工などはできない。
光源1にErとYbのいずれか一方または両方をドープしたファイバー共振器と増幅器を備え、中心波長が500〜2000nm、パルス幅が10fs〜 20ps、繰返し周波数が100〜1000KHzのレーザビームを発生するファイバレーザ(IMRA製フェムトライト)を用いるとよい。ガラス、セラミックス、結晶といった硬脆材料、樹脂材料、金属材料、透明材料など幅広い材料を高速にアブレーション加工したり、衝撃加工したり、多光子吸収を利用して加工したりすることができる。また、集光スポットを被加工物の内部に位置するようにすることで、多光子吸収を利用して透明材料の内部にマーキングすることができる。
ウエッジ板2の材質は、偏向するレーザビームLの波長によって異なる。近赤外線より短い波長のレーザビームの場合は、例えばBK7や石英を用い、CO2レーザのように赤外線の場合は、例えばZnSeやNaClなどを用いるとよい。厚さは、分散によるパルス幅の拡大を少なくするため、できるだけ薄くするとよい。
ウエッジ板2の回転は、光軸10を中空シャフトとする中空シャフトモータ、中空シャフトエアスピンドル、中空シャフトエアタービンなどで行われる。
集光レンズ3は、単レンズでもよいが、テレセントリックレンズが好ましい。テレセントリックレンズは、収差補正された複合レンズで、例えば、顕微鏡対物レンズなどが該当し、集光スポットpを回折限界にすることができる。その場合、歳差運動状ビームLa、Lbを出射する面(歳差運動状ビームの節N)を集光レンズ3の入射瞳に合わせる必要がある。
(実施形態2)本実施形態のレーザ加工装置では、図3Aに示すように、ウエッジ板2が回転手段6の回転体62に取り付けられ、ウエッジ板2と集光レンズ3の間には、X、Yの2軸方向に移動する2軸移動手段8に取り付けられた結像光学系7が配置されている。なお、実施形態1と同じ要素には同じ符号を付し、説明を省略する。
回転手段6は、中空シャフト61の回りに回転する回転体62を備えた、例えば電動モータである。
結像光学系7には、例えば複数の球面レンズからなるリレーレンズや、屈折率分布型ロッドレンズ、などを用いることができる。また、節Nを入力像として節N’を出力像としたときの結像倍率m(=N’/N)は、大きい方がよい。mが大きいと集光スポットPが小さくなる。
集光レンズ3は、入射瞳31を持つテレセントリックレンズで、入射瞳31が結像光学系7で伝達された節N’と一致するように配設されている。換言すれば、結像光学系7で節Nを入射瞳31に伝達している。なお、本実施形態では、集光レンズ3に顕微鏡対物レンズを使用している。
図4は、入射瞳31における節N’を3次元表示した図であるが、結像光学系7を2軸移動ステージ8でX軸方向に移動させると、節N’が矢印15方向(X軸の回りに)回転する。同様に、結像光学系7を2軸移動ステージ8でY軸方向に移動させると、節N’が矢印16方向(Y軸の回りに)回転する。
図3Bは、図3Aの被加工物5をZ軸(光軸10)方向から見た図であるが、図4に示す節N’の回転(傾斜)により、トレパニング円4が矢印13、13’、或いは14、14’方向に移動する。すなわち、結像光学系7を2軸移動ステージ8でX軸方向に移動させると、節N’が矢印15方向に回転し、トレパニング円4が矢印13,13’方向(X軸方向)に移動する。同様に、結像光学系7を2軸移動ステージ8でY軸方向に移動させると、節N’が矢印16方向に回転し、トレパニング円4が矢印14、14’方向(Y軸方向)に移動する。したがって、本実施形態のレーザ加工装置では、被加工物5を移動させないで、トレパニング円4を移動させることができ、例えば、幅がトレパニング円に等しい溝掘り加工を行うことができる。例えば、メートルオーダの被加工物の両端部に微細な十字マークを加工する場合、被加工部5をメートルオーダのストロークを有するX、Yステージに載置して、マーキングする部位を光軸10の位置に合わせ、次に2軸移動ステージで結像光学系7をX軸、Y軸方向に移動させることで、マーキングすることができる。
(実施形態3)本実施形態のレーザ加工装置では、図5Aに示すように、光軸10を回転中心としてX−Y面内で回転する回転テーブル9に結像光学系7が光軸をδだけずらして配置されている。なお、実施形態2と同じ要素には同じ符号を付し、説明を省略する。
回転テーブル9は、中空シャフト91の回りに回転するテーブル92を備えており、例えば、10,000rpmで回転することができる。
図5Bは、図5Aの被加工物5をZ軸(光軸10)方向から見た図であるが、結像光学系7をδだけ偏心させて回転させると、トレパニング円4が矢印17方向に回転する。したがって、本実施形態のレーザ加工装置では、被加工物5を移動させないで、トレパニング円4を回転させることができ、トレパニング円4の包絡する円形穴41を加工することができる。副次的な効果として、断面形状に対してパルス密度を均一化するために熱影響を抑えた高効率な加工が可能になる。
トレパニング円4を回転させ、トレパニング円4の包絡する円形穴41を加工することは、実施形態2のレーザ加工装置でも行うことができる。すなわち、2軸移動ステージ8で結像光学系7を光軸10の回りに偏心回転させることで達成できる。しかし、2軸ステージ8で結像光学系7を回転させるには2軸の往復運動を組み合わせて円運動を作り出すため効率的でない。本実施形態のように、回転テーブル9による偏心回転であれば、10,000rpmの回転も可能で、加工時間の短縮が図れ、加工効率が高い。
図6に本実施例のレーザ加工装置の概略構成図を示す。本実施例のレーザ加工装置は、レーザビームLを発生する光源1と、レーザビームLの強度を調節するアッテネータ45と、レーザビームLをON−OFF制御するシャッター46と、レーザビームLの偏光を制御する1/2波長板47と、1/4波長板48と、折り曲げミラー15と、レーザビームLを歳差運動状ビームLa、Lbにするモータ6に取り付けられたウエッジ板2と、歳差運動状ビームLa、Lbの節Nを伝達する第1リレーレンズ7a、第2リレーレンズ7bと、歳差運動状レーザビームLa、Lbを反射するダイクロイックミラー21と、ダイクロイックミラー21を反射した歳差運動状レーザビームLa、Lbを集光する集光レンズ3と、集光レンズ3で集光された歳差運動状レーザビームLa、LbがZ軸方向から入射される被加工物5をX、Y、Z軸方向に移動させるための移動ステージ9と、制御用パソコン40と、を備える。
レーザ加工装置は、さらに、被加工物5を可視光線で照明して観察するための可視光線を発生する観察光源18と、観察光源18からの可視光線を90°曲げてダイクロイックミラー21に入射させるハーフミラーを備えたカップラー19と、集光レンズ3、ダイクロイックミラー21、及びカップラー19を介して被加工物5を撮像するCCDカメラ22を備える。
レーザ加工装置は、さらに、折り曲げミラー15、回転ウエッジ板2、第1リレーレンズ7a、第2リレーレンズ7b、ダイクロイックミラー21、集光レンズ3を配置する光学ベンチ30と、光学ベンチ30をZ軸方向に駆動する駆動部(図示せず)と、を備える。
光源1を制御するコントローラ20、アッテネータ45、シャッター46、1/2波長板47、1/4波長板48、3軸移動ステージ9、CCDカメラ22、及び光学ベンチ30の駆動部は、制御用パソコン40に接続されており、光源1から発生するレーザビームLとその強度の制御、シャッター46のON−OFF制御、偏光制御、CCDカメラ22の撮像データ処理、駆動部、3軸移動ステージ9の駆動制御が行われる。
光源1は、Erドープのモードロックファイバレーザと、ファイバレーザから発振されたパルスレーザ光を受光して伸張されたパルスレーザ光を出力するファイバー伸張器と、伸張されたパルスレーザ光を受光してパルスを間引くパルス間引き器と、伸張されて間引かれたパルスレーザ光を受光して増幅されたパルスレーザ光を出力するErドープのファイバー前置増幅器と、増幅されたレーザ光をさらに増幅するErドープファイバ主増幅器と、増幅されたパルスレーザ光を受光して圧縮されたパルスレーザ光を出力する圧縮器と、を備える。光源1からは指向性Δθが〜0.8mrad、中心波長が1.56μm、平均出力が400mW、パルス幅が900fs、繰り返し周波数fが250kHzのレーザビームLが出射される。
モータ6は、中空シャフトエアタービンで、回転数は最大200,000rpmまで可能である。
ウエッジ板2は、BK7製で、ウエッジ角度が1.0°である。
第1リレーレンズ7a、第2リレーレンズ7bは、いずれも焦点距離100mmの赤外アクロマートレンズを組み合わせたもので、1:1の実像を伝達することができる。すなわち、第1リレーレンズ7a及び第2リレーレンズ7bでウエッジ板2の上にある節Nが集光レンズ3の入射瞳31に伝達され、N’となる。
集光レンズ3は、倍率50倍(F=4mm)の顕微鏡用赤外対物レンズで、入射瞳31が鏡筒内のテレセントリックな位置にあり、開口数は0.55である。
被加工物5を厚さ3mmのクラウンガラス板とし、溝掘り加工を行った。
光軸10とレーザビームLaがなす角θは(1)式から0.5°(=sin-1[1.5sin1]−1)であり、トレパニング円の半径rは、(2)式から35μm(=4mm×tan0.5)と求まる。また、集光スポットpの径2aは、3.2μm(=4mm×0.8mrad)と求まる。そこで、集光スポットpを1/4オーバラップさせるように、すなわち、(4’)式からモータ6の回転数Rを153,500rpm=2560rps(=(3/4π)×(3.2/70)×2.5×105)とすることにした。
先ず、アッテネータ45を制御してレーザビームLの平均パワーを10mWにし、シャッター46をONする。次に、CCDカメラ22で撮像した画像をパソコン40のモニターで観察しながら、集光スポットpがクラウンガラス板5の表面に位置するように光学ベンチ30の駆動部で光学ベンチ30をZ軸方向(矢印32方向)に微動させる。次に、シャッター46をOFFにして、アッテネータ45を制御してレーザビームLの平均パワーを380mWにする。次に、中空シャフトエアタービン6を153,500rpmで回転させながらシャッター46をONしてクラウンガラス板5をX軸方向に20mm/sの速度で移動させた。
図7にトレパニング加工の模式図を示す。集光スポットpの径は3μm、トレパニング円4の直径は70μm、集光スポットpの重なりは、約1/4であった。
図8にクラウンガラス板に3本の溝を加工した後の写真を、図9に図8の溝の断面模式図を示す。幅70μm、深さ200μmの矩形溝を加工することができた。また、レーザビームのパルス幅が900fsと超短光パルスであるあるため、加工機構が所謂レーザ誘起破壊による断熱加工であり、溝の底面がフラットであった。
図10に本実施例のレーザ加工装置の概略構成図を示す。本実施例のレーザ加工装置は、実施例1のレーザ加工装置における第1リレーレンズ7aをX軸、Y軸、Z軸の3軸方向に移動する移動手段8に取り付けた点だけが実施例1のレーザ加工装置と異なる。同一要素には同じ符号を付し説明を省略する。
本実施例のウエッジ板2’は、BK7製で、ウエッジ角度が0.2°である。
3軸移動手段8は、Y、Z軸ステージ81とX軸ステージ82とからなり、制御用パソコン40に接続されている。
被加工物5を厚さ3mmのクラウンガラス板とし、X軸方向に10mmピッチ、Y軸方向に15mmピッチの十字マーキング加工を行った。
光軸10とレーザビームLaがなす角θは(1)式から0.1°(=sin-1[1.5sin0.2]−0.2)であり、トレパニング円の半径rは、(2)式から7μm(=4mm×tan0.1)と求まる。
先ず、観察光源18から可視光線を発生させてクラウンガラス板5の表面にCCDカメラ22のピントが合うように光学ベンチ30を矢印32方向に微動させる。次に、アッテネータ45を制御してレーザビームLの平均パワーを10mWにし、シャッター46をONして、CCDカメラ22で撮像した画像をパソコン40のモニターで観察しながら、集光スポットpがクラウンガラス板5の表面に位置するようにX軸移動ステージ82で第1リレーレンズ7aを光軸10方向に微動させる。次に、シャッター46をOFFにして、アッテネータ45を制御してレーザビームLの平均パワーを380mWにする。次に、中空シャフトエアタービン6を153,500rpmで回転させながらクラウンガラス板5を3軸移動ステージ9でX軸方向に10mm、Y軸方向に15mm移動させては、シャッター46をONして、3軸移動ステージ8でリレーレンズ7aをY軸方向に1000μm、Z軸方向に1000μmづつ移動させた。
CCDカメラ22で集光レンズ3を介して撮像したクラウンガラス板5の表面観察像で、レーザの集光スポットpがガラス板5の表面に合致するように集光レンズ3の焦点調整を行う場合、集光レンズ3の色収差補正が十分でないと、色収差が問題になることがある。すなわち、CCDカメラ22での観察像が可視光波長であるのに対して、レーザの中心波長が1.56μmと近赤外波長の場合、観察像の焦点位置とレーザの加工焦点位置が一致しないことがある。しかし、本実施例のレーザ加工装置は、第1リレーレンズ7aを光軸10方向に移動させるX軸ステージ81を備えているので、レーザの焦点位置だけを独立して任意に調節できるので、集光レンズ3の色収差を補正することができる。
図11、12に十字マーキング加工の模式図を、図13に一個の十字マークの拡大写真を示す。図12は、図11の一個の十字マークを拡大描画したものである。集光スポットpの径は3μm、トレパニング円4の直径は15μm、十字マークの幅は、X軸方向、Y軸方向共60μmであった。
2軸移動ステージ8を1000μm走査しても、被加工物5の位置でトレパニング円4が60μmしか走査しないことがわかる。すなわち、走査倍率が0.06(=60/1000)であり、例えば、2軸移動ステージの移動分解能が10μmでも0.6μmの分解能でマーキング加工することができる。換言すれば、2軸移動ステージ8を16.6倍(=1000/60)に拡大して走査すれば良い。したがって、2軸移動ステージ8は、並精度短ストロークのステージで良いという利点を有している。
本発明に係る実施形態1のレーザ加工装置の概略構成図である。 ウエッジ板の回転数と集光スポットの連なりを説明するための図である。 本発明に係る実施形態2のレーザ加工装置の概略構成図である。 図3における入射瞳31の節N’を3次元表示した図である。 本発明に係る実施形態3のレーザ加工装置の概略構成図である。 実施例1のレーザ加工装置の概略構成図である。 実施例1のトレパニング加工の模式図である。 実施例1の加工溝の拡大写真である。 図7の溝の断面模式図である。 実施例2のレーザ加工装置の概略構成図である。 実施例2の十字マーキング加工の模式図である。 図11の一個の十字マークを拡大して示す模式図ある。 実施例2のレーザ加工装置による十字マーキング加工結果を示す写真である。 従来のレーザ加工装置の概略構成図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・光源
2、2’・・・・・・・ウエッジ板
3・・・・・・・・・・集光レンズ
5・・・・・・・・・・被加工物
6・・・・・・・・・・中空シャフト回転手段
7、7a、7b・・・・結像光学系
8・・・・・・・・・・2軸移動手段
10・・・・・・・・・光軸
31・・・・・・・・・入射瞳
La、Lb・・・・・・歳差運動状ビーム

Claims (6)

  1. レーザビームを発生する光源と、該レーザビームが一方の面に垂直入射されて他方の面から該他方の面を節とする才差運動状ビームを出射する回転ウエッジ板と、該才差運動状ビームを被加工物に集光する集光レンズと、を有するレーザ加工装置であって、
    前記節を前記集光レンズの入射瞳に伝達する結像光学系を前記回転ウエッジ板と該集光レンズの間に備え、
    前記結像光学系は、該結像光学系の光軸と直交する2軸方向に移動する二つの移動手段と光軸方向に移動する移動手段のうち少なくとも一つを備えることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記結像光学系は、第1リレーレンズと第2リレーレンズとが直列配置されてなる請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記回転ウエッジ板は、中空シャフト回転手段を備える請求項1または2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記光源はErとYbのいずれか一方または両方をドープしたファイバー共振器と増幅器を備え、中心波長が500〜2000nm、パルス幅が10fs〜 20ps、繰返し周波数が100〜1000KHzのレーザビームを発生する請求項1〜のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  5. レーザビームを発生させるビーム発生ステップと、
    該レーザビームを才差運動状ビームに偏向回転させる偏向回転ステップと、
    該才差運動状ビームを集光レンズで被加工物に集光する集光ステップと、
    結像光学系で前記才差運動状レーザビームの節を前記集光レンズの入射瞳に伝達する伝達ステップと、
    前記結像光学系を該結像光学系の光軸と直交する2軸方向及び光軸方向のうち少なくとも一方向に移動する移動ステップと、
    を有することを特徴とするレーザ加工方法。
  6. 前記レーザビームは、中心波長が500〜2000nm、パルス幅が10fs〜 20ps、繰返し周波数が100〜1000KHzである請求項5に記載のレーザ加工方法。
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