JP2002112808A - 係止具 - Google Patents

係止具

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JP2002112808A
JP2002112808A JP2000309355A JP2000309355A JP2002112808A JP 2002112808 A JP2002112808 A JP 2002112808A JP 2000309355 A JP2000309355 A JP 2000309355A JP 2000309355 A JP2000309355 A JP 2000309355A JP 2002112808 A JP2002112808 A JP 2002112808A
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JP2000309355A
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English (en)
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Satoshi Nakagawa
聡 中川
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Morito Co Ltd
Tripod Design Co Ltd
Original Assignee
Morito Co Ltd
Tripod Design Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 係止位置が左右方向にずれた場合でもガタの
ない確実な係止が可能であり、また、手が不自由な人で
も操作が容易で、しかも、係止間隔が選択でき、適応性
を向上した閂型の係止具を提供する。 【解決手段】 互いに係止される第1および第2の係止
部材1、2からなり、第1の係止部材1は、その係止部
本体11が長板状若しくは棒状などの長手の部材よりな
り、その基端が被装着物の一方に回動自在に装着され、
その先端に操作摘み14を有すると共に、その長手方向
と交差する方向に複数の係止部12を並列配置し、第2
の係止部材2は、被装着物の他方に装着されると共に、
係止部12の配列方向と交差する方向から複数の係止部
12の何れかに選択的に係止される被係止部21を具備
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の用途、例え
ば、ズボンやスカートなどの被服において採用される閂
型の係止具に関するものである。本発明の係止具は、文
房具や鞄類の蓋の留め具、あるいは、家具などの扉の係
止具としても利用可能である。
【0002】
【従来の技術】この種の係止具には、手が不自由な人で
も、容易に被服などの開口部の開閉や合わせ部の止めに
使用できるように工夫したものがあり、既に、多くの形
態が提案されている。特に、通常人が使用するベルト止
めの構造に代わるものとして、操作が容易で、しかも、
係止間隔が選択できる構造が要望されている。また、ほ
ぼU型の受け金具に、ほぼ棒状の閂を上方から落とし込
むようにして係止する閂型の係止具が戸口や家具などの
扉の閉鎖金具のして用いられている。ところが、従来の
この種の閂型の係止具では、扉の前後開閉方向の係止は
可能であるが、引き戸など左右方向の係止具にはガタが
あり不向きである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
基づいてなされたもので、その目的とするところは、係
止位置が左右方向にずれた場合でもガタのない確実な係
止が可能であり、また、手が不自由な人でも操作が容易
で、しかも、係止間隔が選択でき、適応性を向上した閂
型の係止具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
図示の実施の形態でも明らかにしたように、互いに係止
される第1および第2の係止部材1、2からなる。第1
の係止部材1は、その係止部本体11が長板状若しくは
棒状などの長手の部材よりなり、その基端が被装着物の
一方に回動自在に装着され、その先端に操作摘み14を
有すると共に、その長手方向と交差する方向に複数の係
止部12を並列配置している。第2の係止部材2は、被
装着物の他方に装着されると共に、係止部12の配列方
向と交差する方向から複数の係止部12の何れかに選択
的に係止される被係止部21を具備していることを特徴
とする。
【0005】また、第1の係止部材1の少なくとも表面
側には、所定間隔で複数の係止用堤部13が突出形成さ
れ、隣接する係止用堤部13間が係止部12とされる。
さらに、第2の係止部材2が、弾性変形により、被係止
部21が係止部12の湾曲表面若しくは係止用堤部13
の対向側縁の一部を乗り越えることで係止状態になるよ
うに、側面視において、係止部材本体22と共にほぼコ
字形あるいはU字形となるクリップ部を構成している。
また、係止用堤部13は、係止部12の両側縁を形成す
る対向縁面が略凸弧状(又は略凹弧状)とされており、
また、被係止部21は、係止用堤部13、13の間で係
止部12に嵌合するように、その両外側縁が略凹弧状
(又は略凸弧状)とされている。
【0006】上記の構成において、第1の係止部材1を
回動させて、その係止部12を第2の係止部材2の被係
止部21内に落とし込むことにより、第1及び第2の係
止部材1、2が互いに係止され、一方及び他方の被装着
物が互いに結合される。この場合、互いに結合される一
方及び他方の被装着物の位置が左右方向にずれた場合で
も、対応する他の係止部12を被係止部21内に落とし
込むことにより、がたつきなく、確実に結合することが
できる。このように、第1の係止部材1の係止部12
を、第2の係止部材2の被係止部21に対して、クリッ
プ部の弾性に抗して、係合動作するだけで、がたつきな
く容易且つ確実に係止でき、さらに係止位置の調整がで
き、手が不自由な人の被服などに対しても、この係止具
を採用できることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら、具体的に説明する。この実施の形態
での係止具は、例えば、若干の弾性変形がクリップ部
(後述する)において可能な、硬質合成樹脂製の1対の
係止部材から構成される。第1の係止部材1は、係止部
材本体11が扁平な棒状であって、被装着物(例えば、
ズボン脇の開口部)の一方Aに基端部15が回動自在に
装着されると共に、複数の係止部12を長手方向に並列
配置している。係止部材本体11は表面が湾曲状に突出
する断面略薄かまぼこ形に形成されている。
【0008】上記第1の係止部材1は、その基端を回動
可能に支持した枢支部材3を介して、被装着物の一方A
に装着されており、その先端に操作摘み14を一体に備
えている。また、各係止部12の両側縁に、係止部12
側に膨出する略凸弧状に側縁を持った係止用堤部13を
形成している。係止用堤部13は、係止部材本体11の
上下面から表面側に連続して一体に突出する突条により
形成されている。第1の係止部材1の基端部15は円盤
形に形成されて中央に嵌合穴を有し、その内周面は、上
側を大径とし下側を小径とする上下二段の段面15b,
15cとされ、中心孔15aを有している。また、上記
枢支部材3は、上記基端部15に回動自在に嵌合する円
盤形の部材であり、その外周面は二段の段面3b,3c
とされ、中心孔3aを有し、上記基端部15内の二段の
段面15b,15c内に回動自在に嵌合保持されてい
る。第1の係止部材1は、その中心孔3a,15aがホ
ックなどの取付具により、被装着物の一方Aに回動自在
に取り付けられる。
【0009】また、第2の係止部材2は、被装着物の他
方Bに装着されると共に、係止部12の配列方向と交差
する方向から係止部12の何れかに選択的に係止される
被係止部21を具備している。特に、この実施の形態で
は、第2の係止部材2が、枢支部材3に対する第1の係
止部材1の回動方向から、係止部12に対して、その被
係止部21を係脱可能に係止される構成になっている。
なお、上述の被係止部21は、その両側が、前記の係止
用堤部13の側縁に合致する略凹弧状に形成されてい
る。
【0010】第2の係止部材2は、弾性変形により、被
係止部21が係止部材本体11の湾曲上面及び係止用堤
部13の一部(この実施の形態では、係止部12の幅が
狭くなっている箇所、即ち、凸弧状の膨出部分)を乗り
越えることで係止状態になるように、側面視において、
係止部材本体22と共にほぼコ字形あるいはU字形とな
るクリップ部を構成している。
【0011】また、係止の際の誘導ガイドとなるガイド
突起23(係止部12の最小幅に対応する幅を持ってい
る)が、被係止部21の先端中央に下向きに突出形成さ
れている。また、被係止部21が係止用堤部13の一部
を乗り越える際の誘導のため、係止用堤部13は、図3
の(b)に示すように、側面視で、略凸弧状となるよう
に形成されている。
【0012】このような構成では、操作摘み14を持っ
て、枢支部材3を中心に、第1の係止部材1を回動操作
することで、第2の係止部材2の被係止部21に、対応
する適当な係止部12を選択して、係止させることがで
きる。この際、被係止部21は、ガイド突起23を係止
用堤部12の間に誘導し、クリップ部における弾性変形
で、係止用堤部13の一部を乗り越え(図4を参照)、
そして、その係止用堤部13の凸弧状の側縁に凹弧状の
側縁が合致する段階で、弾性復元力で、係止部12に嵌
合する(図2を参照)。このようにして、第1の係止部
材1と第2の係止部材2との相互に係止を達成するので
ある。
【0013】なお、上述の実施の形態に示すものは、枢
支部材3を介して、第1の係止部材1を被装着物に装着
しているが、直接的、あるいは、他の手段を介して間接
的に被装着物に装着しても良い。
【0014】また、例えば、図5a〜fに示すように、
第1の係止部材1の基端部15と操作摘み14の形状を
種々変形させることができる。
【0015】また、第1の係止部材1に対し、二個の係
止用堤部13を形成し、その間の係止部12の数を一カ
所のみとしても良い。その場合、係止箇所を、二個の係
止用堤部13の間の係止部12と、その係止用堤部13
の外側部における係止部材本体11の外周部分の3箇所
に選択係合させることが可能である。
【0016】
【発明の効果】このようにして、本発明によれば、互い
に係止される第1および第2の係止部材からなり、第1
の係止部材は、被装着物の一方に装着されると共に、複
数の係止部を並列配置しており、第2の係止部材は、被
装着物の他方に装着されると共に、前記係止部の配列方
向と交差する方向から前記係止部の何れかに選択的に係
止される被係止部を具備しているので、手が不自由な人
でも操作が容易で、しかも、係止間隔が選択でき、適応
性を向上することができる。
【0017】また、係止用堤部間の係止部の対向縁面を
略凸弧状(又は略凹弧状)とし、また、被係止部を上記
係止用堤部の間で係止部に嵌合するように、その両外側
縁を略凹弧状(又は略凸弧状)とすることにより、係合
状態におけるガタツキがなく、安定した係合状態とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す全体の分解斜視図で
ある。
【図2】同じく、係止具の係止状態を示す正面図、およ
び、b−b断面図である。
【図3】同じく、係止具の解除状態を示す正面図、およ
び、b−b断面図である。
【図4】同じく、機能説明のための係止操作過程の正面
図および、b−b断面図である。
【図5】係止具の変形例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 第1の係止部材 11 係止部材本体 12 係止部 13 係止用堤部 14 操作摘み 15 基端部 2 第2の係止部材 21 被係止部 22 係止部材本体 23 ガイド突起 3 枢支部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに係止される第1および第2の係止
    部材からなり、第1の係止部材は、長手の部材よりな
    り、その基端が被装着物の一方の側に回動自在に装着さ
    れ、その先端に操作摘みを有すると共に、その長手方向
    と交差する方向に複数の係止部を並列配置しており、第
    2の係止部材は、被装着物の他方に装着されると共に、
    前記係止部の配列方向と交差する方向から前記係止部の
    何れかに選択的に係止される被係止部を具備しているこ
    とを特徴とする係止具。
  2. 【請求項2】 第1の係止部材は、長板状若しくは棒状
    部材よりなり、その少なくとも表面側には、所定間隔で
    複数の係止用堤部が突出形成され、隣接する係止用堤部
    間が係止部とされ、第2の係止部材は、弾性変形によ
    り、その被係止部が前記係止部の少なくとも一部を乗り
    越えることで係止状態になるように、側面視で、ほぼコ
    字形あるいはU字形となるクリップ部を構成しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の係止具。
  3. 【請求項3】 前記係止用堤部間の係止部は、その両側
    縁を形成する対向縁面が略凸弧状(又は略凹弧状)とさ
    れており、また、前記被係止部は、前記係止用堤部の間
    で前記係止部に嵌合するように、その両外側縁が略凹弧
    状(又は略凸弧状)とされていることを特徴とする請求
    項2に記載の係止具。
  4. 【請求項4】 前記係止用堤部間の係止部は、前記第1
    の係止部材に一カ所のみ形成されていることを特徴とす
    る請求項2又は3に記載の係止具。
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