JP2002112590A - モータ制御装置および記憶媒体 - Google Patents

モータ制御装置および記憶媒体

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JP2002112590A
JP2002112590A JP2000298551A JP2000298551A JP2002112590A JP 2002112590 A JP2002112590 A JP 2002112590A JP 2000298551 A JP2000298551 A JP 2000298551A JP 2000298551 A JP2000298551 A JP 2000298551A JP 2002112590 A JP2002112590 A JP 2002112590A
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driving
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motor
drive
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JP2000298551A
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Hiroshi Yamaguchi
浩史 山口
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一連の駆動中に負荷変動を受けるステッピン
グモータであっても、できる限り高速域で回転させるこ
とができるモータ制御装置を提供する。 【解決手段】 ステッピングモータMをマイコン制御す
るモータ制御装置であって、CPU10は、一連の駆動
中にステッピングモータMに加わる負荷が大きくなる場
合、それ以前の状態よりもステッピングモータMに入力
すべき駆動周波数を下げ、かつ、駆動電流を上げるよう
に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば印刷装置
の用紙送りなどに利用される一つの動力源としてのステ
ッピングモータを制御するためのモータ制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば印刷装置などにおいては、給紙
ローラを連続的に回転させるための動力源と、その給紙
ローラに1枚ずつ用紙を繰り込ませるべく、多数枚の用
紙を載せた用紙積載板を給紙ローラに対して間欠的に動
かすための動力源として、一つのステッピングモータが
設けられることがある。
【0003】この種のステッピングモータは、モータ制
御装置によってマイコン制御され、モータ回転速度がモ
ータ制御装置から供給される駆動信号の駆動周波数と比
例するようになっている。また、ステッピングモータの
発生トルクは、そのステッピングモータの周波数−トル
ク特性に基づいて駆動周波数(モータ回転速度)が高く
なるにつれて減少する関係にある。
【0004】上記のような印刷装置の例で言えば、ステ
ッピングモータは、用紙積載板の動きに関係なく用紙積
載板上の用紙を分離してから印字部へ用紙を供給する一
連の給紙動作の間、駆動周波数を一定に保って一定の速
度で回転するように制御されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記印刷装
置の例のように、ステッピングモータを一定の速度で回
転させる場合、給紙ローラを回転させる負荷だけでな
く、用紙積載板を間欠的に動かすための負荷がステッピ
ングモータに対してかかることから、脱調などを考慮し
てそれほどステッピングモータのトルクを落とすことが
できない。そのため、モータ制御装置は、脱調限界のト
ルクに応じて駆動周波数をある程度以上に大きくするこ
とができず、ステッピングモータを高速域で回転させて
用紙送りを高速化するには困難という問題があった。
【0006】一方、ステッピングモータにかかる負荷に
応じて駆動周波数を可変させる方法があり、たとえば駆
動周波数を小さくしてモータ回転速度を減速させつつ、
ステッピングモータの発生トルクを増大させることも考
えられるが、駆動周波数を相当レベルまで引き下げてモ
ータ回転速度を十分に減速しなければ、負荷に対して十
分なトルクを得ることができない。結局のところ、ステ
ッピングモータを高速域で回転させるとした用紙送りの
高速化と、負荷変動に応じて発生トルクを十分に得るこ
ととは、両立させることができず、モータ回転速度を一
定としつつも駆動周波数を比較的小さくしてステッピン
グモータを低速域で回転させるしかなかった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みて提案されたも
のであって、一連の駆動中に負荷変動を受けるステッピ
ングモータであっても、できる限り高速域で回転させる
ことができるモータ制御装置、およびそのようなモータ
制御装置の動作を実現するためのプログラムを記憶した
記憶媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明のモータ制御装置は、ステ
ッピングモータを制御するモータ制御装置であって、前
記ステッピングモータに入力すべき駆動周波数および駆
動電流を、一連の駆動中に前記ステッピングモータに加
わる負荷に応じて変更する駆動特性変更手段を有するこ
とを特徴とする。
【0009】このようなモータ制御装置によれば、ステ
ッピングモータの回転速度を主として制御するための駆
動周波数のみならず、ステッピングモータのトルク特性
に影響を与える駆動電流が負荷に応じて変更されるの
で、一連の駆動中に負荷変動を受けるステッピングモー
タであっても、駆動周波数および駆動電流の双方を適度
に変えてモータ回転速度とトルクとの調整を図り、脱調
限界のトルクを発生させつつもできる限り高速域で回転
させることができる。
【0010】また、請求項2に記載した発明のモータ制
御装置は、請求項1に記載のモータ制御装置であって、
前記駆動特性変更手段は、前記ステッピングモータの負
荷が大きくなる場合、それ以前の状態よりも前記ステッ
ピングモータに入力すべき前記駆動周波数を下げ、か
つ、前記駆動電流を上げるように変更する。
【0011】さらに、請求項3に記載した発明のモータ
制御装置は、請求項1に記載のモータ制御装置であっ
て、前記駆動特性変更手段は、前記ステッピングモータ
の負荷が小さくなる場合、それ以前の状態よりも前記ス
テッピングモータに入力すべき前記駆動周波数を上げ、
かつ、前記駆動電流を下げるように変更する。
【0012】このようなモータ制御装置によれば、請求
項1に記載のモータ制御装置による効果に加えて、負荷
が相対的に小となる場合には、駆動周波数を大きく、か
つ、駆動電流を小さくしてステッピングモータを高速域
で回転させることができ、その逆に、負荷が相対的に大
となる場合には、駆動周波数を小さく、かつ、駆動電流
を大きくすることができ、負荷増大に対してステッピン
グモータにより発生させるトルクを駆動電流に応じて十
分としながら、駆動周波数の下げ幅を比較的小さくする
ことにより、モータ回転速度をそれほど減速させること
なく高速域に保つことができる。
【0013】さらに、請求項4に記載した発明のモータ
制御装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載のモー
タ制御装置であって、前記ステッピングモータは、給紙
ローラを回転するためと、その給紙ローラに1枚ずつ用
紙を繰り込ませるべく、用紙積載板を駆動するための動
力源として用いられ、前記駆動特性変更手段は、前記給
紙ローラの回転中に前記用紙積載板を駆動する場合、前
記給紙ローラを回転するだけの場合よりも前記ステッピ
ングモータに入力すべき前記駆動周波数を下げ、かつ、
前記駆動電流を上げる。
【0014】このようなモータ制御装置によれば、請求
項1ないし3のいずれかに記載のモータ制御装置による
効果に加えて、たとえば印刷装置において、給紙ローラ
を回転するための動力源と、給紙ローラに1枚ずつ用紙
を繰り込ませる際に用紙積載板を駆動するための動力源
として、一つのステッピングモータを共通に用いること
ができ、ワンモータ化を図りつつも給紙時における用紙
送りを高速化することができる。
【0015】また、請求項5に記載した発明の記憶媒体
は、ステッピングモータを制御するモータ制御装置を制
御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、
前記ステッピングモータに入力すべき駆動周波数および
駆動電流を、一連の駆動中に前記ステッピングモータに
加わる負荷に応じて変更するための駆動特性変更プログ
ラムを含むプログラムを記憶していることを特徴とす
る。
【0016】このような記憶媒体によれば、記憶された
プログラムに基づいてCPUを動作させることにより、
請求項1に記載のモータ制御装置の動作を実現すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明に係るモータ制御装置を適
用した一実施形態として、印刷給紙機構を説明するため
の説明図である。なお、印刷給紙機構は、いわゆるイン
クジェット方式の印刷装置やファクシミリ装置などに組
み込まれたものである。
【0019】図1に示すように、印刷給紙機構は、未だ
使用されていない多数枚の用紙Pを重ねて載せておくた
めの用紙積載板1、用紙積載板1の一端側上方に設けら
れ、その用紙積載板1上から1枚の用紙Pを引き込んで
印刷箇所PSへと導くための給紙ローラ2、用紙積載板
1を給紙ローラ2に対して近づけたり遠ざけたりするた
めの押動プレート3、ならびに押動プレート3を間欠的
に昇降動作させるためのラチェットギア4および係合爪
5などを具備して概略構成されている。このような印刷
給紙機構においては、給紙ローラ2を回転するためと、
押動プレート3を介して用紙積載板1を駆動するための
動力源として図示しないステッピングモータが用いら
れ、このステッピングモータを制御するために図示しな
いモータ制御装置が設けられている。
【0020】用紙積載板1は、支軸1aを支点として揺
動可能に支持されている。給紙ローラ2は、図示しない
ギアなどを介して伝えられるステッピングモータの動力
により、給紙に際して連続的に図1の時計方向に向けて
回転する。押動プレート3は、図示しない弾性バネの弾
性復元力により常に上方に向けて(符号Sの方向)付勢
されており、ラチェットギア4および係合爪5が互いに
噛み合う状態では、弾性復元力に抗して下方に位置する
(2点鎖線で示す状態)。その一方、押動プレート3
は、係合爪5がラチェットギア4から外れると、弾性復
元力により押し出されるようにして用紙積載板1の裏面
に接しながら上方に持ち上げられる(実線で示す状
態)。ラチェットギア4および係合爪5は、図示しない
間欠動作機構を介して伝えられるステッピングモータの
動力により、給紙に際して間欠的な動作を行う。
【0021】印刷給紙機構の動作を簡単に説明すると、
給紙の際には、まず、ラチェットギア4と係合爪5とが
噛み合う状態にあり、用紙積載板1が最も低い位置に引
き下げられている。この状態において図1の時計方向に
回転するラチェットギア4から係合爪5が外れると、そ
れまで弾性復元力に抗して下方に位置していた押動プレ
ート3が上方に持ち上げられ、これを受けて用紙積載板
1も上方に持ち上げられる。
【0022】この際、押動プレート3は、弾性復元力で
上方に持ち上げられるが、急激に用紙積載板1が上昇さ
れないように弾性復元力をおさえるための負荷と、給紙
ローラ2を回転させるための負荷がステッピングモータ
に対して加わる。
【0023】そうすると、用紙積載板1上に積み重ねら
れた最上部の用紙Pが回転する給紙ローラ2に押し付け
られ、さらに給紙ローラ2が回転することで1枚の用紙
Pが分離パッド6を介して他の用紙から抜き取られるよ
うにして引き離される。この分離パッド6は、用紙Pを
分離するために、給紙ローラ2に圧接される圧接位置と
給紙ローラ2から離間した解放位置に移動可能に構成さ
れている。
【0024】この後、分離パッド6が解放位置に移動さ
れるとともに、1枚の用紙Pが回転する給紙ローラ2に
接しつつ、搬送方向Fにある程度の送り量をもって送り
出されると、押動プレート3は、ステッピングモータの
動力により駆動される図示しない間欠動作機構を介して
所定量だけ引き下げられる。これにより、用紙積載板1
も押動プレート3と同様に所定量だけ引き下げられ、用
紙積載板1上の最上部に位置する1枚の用紙P以外のも
のが給紙ローラ2から引き離され、再びラチェットギア
4と係合爪5とが噛み合う状態となる。このような一連
の動作を繰り返すことにより、用紙Pが1枚ずつ給紙ロ
ーラ2に対して繰り込まれる。
【0025】ところで、押動プレート3を下方に引き下
げる際には、給紙ローラ2などを回転させる負荷だけで
なく、押動プレート3を弾性バネの弾性復元力に抗して
引き下げるための負荷がステッピングモータに対して同
時にかかる。その一方、ステッピングモータは、用紙送
りを高速化するためにできる限り高速域で回転させるこ
とが望ましい。
【0026】ところが、ステッピングモータの回転速度
を上げると、ステッピングモータの周波数−トルク特性
によりトルクが低下するため、ステッピングモータに加
わる負荷によっては脱調するおそれもあり、容易にステ
ッピングモータの回転速度を上げることはできない。
【0027】そこで、本実施形態では、上記の点を考慮
し、負荷変動を受けるステッピングモータであっても、
できる限り高速域で回転させることができるモータ制御
装置が実現されている。
【0028】図2は、図1の印刷給紙機構に用いられる
ステッピングモータを制御するためのモータ制御装置の
ブロック図であって、モータ制御装置は、ステッピング
モータMを制御するために、CPU10、ROM11、
RAM12、EEPROM13、インターフェイス1
4、および駆動回路15などを具備して概略構成されて
いる。CPU10、ROM11、RAM12、EEPR
OM13、およびインターフェイス14は、いわゆるマ
イコンの中核機能をなす部分であって、互いにバス線を
介して接続されている。バス線には、アドレスバス、デ
ータバス、および制御信号線が含まれる。インターフェ
イス14には、駆動回路15を介してステッピングモー
タMが接続されている。
【0029】CPU10は、このモータ制御装置全体の
動作を制御する。ROM11は、CPU10が実行すべ
きプログラムなどを記憶している。RAM12は、CP
U10の作業領域やデータ展開領域などに用いられる。
EEPROM13は、各種のフラグやデータなどを記憶
する。インターフェイス14は、CPU10と駆動回路
15との間で各種の信号をやり取りする。駆動回路15
は、ステッピングモータMに駆動信号を供給するもので
あって、CPU10からの指令に応じて駆動信号の駆動
周波数を変調させたり、駆動信号の駆動電流を変化させ
たりする回路を備える。
【0030】要点について説明すると、ステッピングモ
ータMは、その回転速度が駆動周波数に比例して制御さ
れる。また、ステッピングモータMにて発生するトルク
は、そのステッピングモータの周波数−トルク特性に基
づいて駆動周波数が高くなるにつれて減少する一方、駆
動電流とは略比例関係にある。
【0031】以上の関係を踏まえた上で、モータ制御装
置のCPU10は、一連の給紙動作を行う際、ステッピ
ングモータMをできる限り高速域で回転させるととも
に、ステッピングモータMにかかる負荷変動によっても
脱調しないように、駆動回路15から適当な駆動周波数
および駆動電流の駆動信号がステッピングモータMに対
して供給されるように制御している。
【0032】具体的に、図3の給紙動作に伴う駆動信号
のタイミングチャートを参照して説明すると、分離パッ
ド6が解放位置に離間し、給紙動作において給紙ローラ
2が回転するだけの状態(ラチェットギア4の回転を含
む)では、たとえば駆動周波数を3000ppsとし、
駆動電流を0.65Aとした駆動信号に基づいてステッ
ピングモータMが制御される。そして、給紙ローラ2な
どを回転させる負荷だけでなく、押動プレート3を弾性
バネの弾性復元力をおさえながら引き上げるとともに、
分離パッド6が給紙ローラ2に対して圧接されるために
比較的大きな負荷がステッピングモータMに加わるとき
には、駆動周波数を2500pps、駆動電流を0.8
AにしてステッピングモータMが制御される。また、押
動プレート3を弾性バネの弾性復元力に抗して引き下げ
るための比較的大きな負荷がステッピングモータMに加
わるとき、つまり、用紙Pの分離を終えて所定量紙送り
した後、用紙積載板1を下降させるときには、駆動周波
数を2500ppsまで下げる一方、駆動電流を0.8
Aまで引き上げた駆動信号に基づいてステッピングモー
タMが制御される。
【0033】要するに、ステッピングモータMに対する
負荷が大きくなる場合、CPU10は、十分なトルクを
ステッピングモータMにて発生させるべく、駆動回路1
5に指令を送ることで駆動周波数を下げ、かつ、駆動電
流を上げるようにさせるのである。このとき、駆動周波
数の低下によりステッピングモータMの回転速度が若干
減速することとなるが、駆動電流の引き上げ効果も手伝
って駆動周波数を大幅に引き下げる必要はなく、ステッ
ピングモータMの回転速度を比較的速い高速域に保つこ
とができる。これにより、給紙動作を開始してから終え
るまで用紙送りを高速化しつつも、十分なトルクをステ
ッピングモータMに発生させて脱調を防ぐことができる
のである。逆に、ステッピングモータMに対する負荷が
小さくなる場合、CPU10は、ステッピングモータM
の回転速度をできる限り高速とすべく、駆動回路15に
指令を送ることで駆動周波数を上げ、かつ、駆動電流を
下げるようにさせるのである。このとき、駆動周波数の
上昇によりステッピングモータMにて発生するトルクが
若干低下することとなるが、ステッピングモータMに加
わる負荷が小さいことからそれほど大きなトルクが必要
とされず、ステッピングモータMの回転速度をできる限
り速い高速域に保つことができる。これにより、給紙動
作を開始してから終えるまで用紙送りを高速化しつつ
も、十分なトルクをステッピングモータMに発生させて
脱調を防ぐことができるのである。
【0034】すなわち、CPU10は、ステッピングモ
ータに入力すべき駆動周波数および駆動電流を、一連の
駆動中にステッピングモータに加わる負荷に応じて変更
する駆動特性変更手段を実現している。また、ROM1
1は、ステッピングモータを制御するモータ制御装置を
制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であっ
て、ステッピングモータに入力すべき駆動周波数および
駆動電流を、一連の駆動中にステッピングモータに加わ
る負荷に応じて変更するための駆動特性変更プログラム
を含むプログラムを記憶した記憶媒体を実現している。
【0035】次に、モータ制御装置の動作について図面
を参照して説明する。
【0036】まず、図1に実線で示すように、給紙動作
の開始に伴って押動プレート3を下方に位置する状態か
ら上方に押し上げ、用紙積載板1を上方に位置させる場
合、CPU10は、駆動回路15に対してたとえば駆動
周波数が2500ppsで、駆動電流が0.8Aとなる
ように指令を送る。これを受けて、駆動回路15は、駆
動周波数を2500pps、駆動電流を0.8Aとした
駆動信号をステッピングモータMに供給し、ステッピン
グモータMは、駆動周波数2500ppsに応じた速度
で回転する。
【0037】こうして高速回転するステッピングモータ
Mからの動力が伝えられ、給紙ローラ2が回転し始める
とともに、ラチェットギア4と係合爪5との噛み合う状
態が解除され、押動プレート3が弾性バネの弾性復元力
によって上方に押し上げられることにより、用紙積載板
1が持ち上げられる。
【0038】そして、用紙積載板1上に重ねられた最上
部の用紙Pが回転する給紙ローラ2に接すると、その用
紙Pが用紙積載板1上に重ねられた下層の用紙から分離
パッド6により分離されつつ搬送方向Fに沿って送り出
される。
【0039】その後、分離パッド6が給紙ローラ2から
離間する解放位置に移動されたことをCPU10が検知
すると、このCPU10は、先の駆動周波数および駆動
電流を変更すべく、駆動回路15に対してたとえば駆動
周波数が3000ppsで、駆動電流が0.65Aとな
るように指令を送る。これを受けて駆動回路15は、駆
動周波数を3000pps、駆動電流を0.65Aとし
た駆動信号をステッピングモータMに供給し、ステッピ
ングモータMは、駆動周波数3000ppsに応じた速
度で回転する。
【0040】このとき、ステッピングモータMは、給紙
ローラ2を駆動するだけでよいため、負荷が大きいとき
よりも駆動周波数が上げられ、しかも駆動電流が下げら
れていることから、ステッピングモータMは高速域に保
たれるとともに、消費電流は減少させることができる。
【0041】さらに、用紙Pは、給紙ローラ2の回転に
伴って所定量紙送りされるが、ステッピングモータMの
ステップ数などに応じて所定量の紙送りを終えたことを
CPU10が検知すると、このCPU10は、先の駆動
周波数および駆動電流を変更すべく、駆動回路15に対
してたとえば駆動周波数が2500ppsで、駆動電流
が0.8Aとなるように指令を送る。これを受けて、駆
動回路15は、駆動周波数を2500pps、駆動電流
を0.8Aとした駆動信号をステッピングモータMに供
給し、ステッピングモータMは、駆動周波数2500p
psに応じて先の速度よりも若干低速で回転する。
【0042】すると、回転するステッピングモータMか
らの動力が給紙ローラ2に伝えられるだけでなく、押動
プレート3を弾性復元力に抗して引き下げるための間欠
動作機構にも伝えられ、これにより間欠動作機構を介し
て押動プレート3が引き下げられることで用紙積載板1
も同様に引き下げられる。なお、このときの用紙積載板
1は、最低位置から最高位置までの間の中間位置に留め
られる。
【0043】このとき、押動プレート3を弾性復元力に
抗して引き下げるために比較的大きな負荷がステッピン
グモータMに対して加わるが、負荷が小さいときよりも
駆動周波数が下げられ、しかも駆動電流が上げられてい
ることから、ステッピングモータMからは負荷の増大に
対応した脱調限界に足りるトルクが得られる。
【0044】また、駆動周波数を下げることによりステ
ッピングモータMの回転速度が低下することとなるが、
それほど大幅な速度低下が見られず、ステッピングモー
タMの回転速度が比較的高速域に保たれる。
【0045】最終的に一連の給紙動作を終えると、CP
U10は、給紙ローラ2の回転を停止させるべく、駆動
回路15に対して駆動信号の供給を停止させる。
【0046】したがって、上記モータ制御装置によれ
ば、ステッピングモータMの回転速度を制御するための
駆動周波数のみならず、ステッピングモータMのトルク
特性に影響を与える駆動電流が負荷に応じて変更される
ので、負荷変動を受けるステッピングモータMであって
も、駆動周波数および駆動電流の双方を適度に変えてモ
ータ回転速度とトルクとの調整を図り、脱調限界のトル
クを発生させつつもできる限り高速域で回転させること
ができる。その結果、印刷給紙機構においては、一連の
給紙動作を行う間、ステッピングモータMを一つの動力
源として用紙送りをできる限り高速とすることができ
る。
【0047】なお、本発明は、上記の実施形態に限定さ
れるものではない。
【0048】たとえば、上記の実施形態では、印刷給紙
機構の動力源としてステッピングモータMを利用する
が、その用途は給紙に限らず、負荷が変動するといった
他の動作態様における動力源としてもステッピングモー
タMを適用することができ、したがって、ステッピング
モータMを制御するモータ制御装置は、印刷装置やファ
クシミリ装置以外にも適用できる。
【0049】駆動周波数および駆動電流の値は、あくま
でも一例であって、ステッピングモータMの回転速度や
トルクに応じて適宜設計変更することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明のモータ制御装置によれば、ステッピングモータ
の回転速度を主として制御するための駆動周波数のみな
らず、ステッピングモータのトルク特性に影響を与える
駆動電流が負荷に応じて変更されるので、一連の駆動中
に負荷変動を受けるステッピングモータであっても、駆
動周波数および駆動電流の双方を適度に変えてモータ回
転速度とトルクとの調整を図り、脱調限界のトルクを発
生させつつもできる限り高速域で回転させることができ
る。
【0051】また、請求項2および3に記載した発明の
モータ制御装置によれば、請求項1に記載のモータ制御
装置による効果に加えて、負荷が相対的に小となる場合
には、駆動周波数を大きく、かつ、駆動電流を小さくし
てステッピングモータを高速域で回転させることがで
き、その逆に、負荷が相対的に大となる場合には、駆動
周波数を小さく、かつ、駆動電流を大きくすることがで
き、負荷増大に対してステッピングモータにより発生さ
せるトルクを駆動電流に応じて十分としながら、駆動周
波数の下げ幅を比較的小さくすることにより、モータ回
転速度をそれほど減速させることなく高速域に保つこと
ができる。
【0052】さらに、請求項4に記載した発明のモータ
制御装置によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載
のモータ制御装置による効果に加えて、たとえば印刷装
置において、給紙ローラを回転するための動力源と、給
紙ローラに1枚ずつ用紙を繰り込ませる際に用紙積載板
を駆動するための動力源として、一つのステッピングモ
ータを共通に用いることができ、ワンモータ化を図りつ
つも給紙時における用紙送りを高速化することができ
る。
【0053】また、請求項5に記載した発明の記憶媒体
によれば、記憶されたプログラムに基づいてCPUを動
作させることにより、請求項1に記載のモータ制御装置
の動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ制御装置を適用した一実施
形態として、印刷給紙機構を説明するための説明図であ
る。
【図2】図1の印刷給紙機構に用いられるステッピング
モータを制御するためのモータ制御装置のブロック図で
ある。
【図3】給紙動作に伴う駆動信号のタイミングチャート
である。
【符号の説明】
1 用紙積載板 2 給紙ローラ 3 押動プレート 4 ラチェットギア 5 係合爪 6 分離パッド 10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 EEPROM 14 インターフェイス 15 駆動回路 M ステッピングモータ P 用紙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステッピングモータを制御するモータ制
    御装置であって、 前記ステッピングモータに入力すべき駆動周波数および
    駆動電流を、一連の駆動中に前記ステッピングモータに
    加わる負荷に応じて変更する駆動特性変更手段を有する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動特性変更手段は、前記ステッピ
    ングモータの負荷が大きくなる場合、それ以前の状態よ
    りも前記ステッピングモータに入力すべき前記駆動周波
    数を下げ、かつ、前記駆動電流を上げるように変更す
    る、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動特性変更手段は、前記ステッピ
    ングモータの負荷が小さくなる場合、それ以前の状態よ
    りも前記ステッピングモータに入力すべき前記駆動周波
    数を上げ、かつ、前記駆動電流を下げるように変更す
    る、請求項1に記載のモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ステッピングモータは、給紙ローラ
    を回転するためと、その給紙ローラに1枚ずつ用紙を繰
    り込ませるべく、用紙積載板を駆動するための動力源と
    して用いられ、 前記駆動特性変更手段は、前記給紙ローラの回転中に前
    記用紙積載板を駆動する場合、前記給紙ローラを回転す
    るだけの場合よりも前記ステッピングモータに入力すべ
    き前記駆動周波数を下げ、かつ、前記駆動電流を上げ
    る、請求項1ないし3のいずれかに記載のモータ制御装
    置。
  5. 【請求項5】 ステッピングモータを制御するモータ制
    御装置を制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体
    であって、 前記ステッピングモータに入力すべき駆動周波数および
    駆動電流を、一連の駆動中に前記ステッピングモータに
    加わる負荷に応じて変更するための駆動特性変更プログ
    ラムを含むプログラムを記憶していることを特徴とする
    記憶媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020032172A1 (ja) * 2018-08-10 2020-02-13 株式会社デンソー モータ制御装置、統合弁装置及び熱交換器
JP7479217B2 (ja) 2020-06-22 2024-05-08 ミネベアミツミ株式会社 モータ駆動制御装置、アクチュエータ、およびモータ駆動制御方法

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WO2020032172A1 (ja) * 2018-08-10 2020-02-13 株式会社デンソー モータ制御装置、統合弁装置及び熱交換器
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