JP7479217B2 - モータ駆動制御装置、アクチュエータ、およびモータ駆動制御方法 - Google Patents

モータ駆動制御装置、アクチュエータ、およびモータ駆動制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、モータ駆動制御装置、アクチュエータ、およびモータ駆動制御方法に関し、例えば、ステッピングモータを駆動するためのモータ駆動制御装置、当該モータ駆動制御装置を搭載したアクチュエータ、およびステッピングモータを駆動するためのモータ駆動制御方法に関する。
車載用途の空調ユニットとして、HVAC(Heating Ventilation and Air-Conditioning)が知られている。HVACは、空間内を快適に保つために、熱交換器で除湿、冷房、暖房等された空気をファンやモータで送風する空調ユニットである。一般に車載用途のHVACシステムは、1台のマスタとしてのECU(Electronic Control Unit)と複数のスレイブとがバスラインを介して互いに接続された通信ネットワークを構成している。
HVACシステムにおけるスレイブは、例えば、ダンパアクチュエータ等のHVACシステムで使用可能なアクチュエータである。アクチュエータは、例えばステッピングモータと、ステッピングモータの駆動を制御するモータ駆動制御装置と、ステッピングモータの回転力を駆動対象に伝達する動力伝達機構とを含む。動力伝達機構は、HVACシステムにおける空調装置の可動部に連結されており、ステッピングモータの回転力を空調装置の可動部に伝達することにより、当該可動部を駆動する。
一般に、ステッピングモータは、急激な速度変化時や過負荷時(トルク不足時)に脱調し易いことが知られている。ステッピングモータが脱調した場合、アクチュエータはHVACに駆動エネルギーを伝達できず、誤動作の原因となる。このため、HVACでは、ステッピングモータの脱調を検出および抑制することが求められている。
例えば、特許文献1および特許文献2に、ステッピングモータの脱調の検出および抑制のための技術が開示されている。具体的に、特許文献1には、逆起電圧の測定結果に基づいてステッピングモータに供給される電流を調整する技術が開示されている。また、特許文献2には、モータ制御装置への入力電圧およびモータ制御装置の温度に基づいて、脱調判定のための閾値を決定することが開示されている。
特開2011-259525号公報 特開2018-033203号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、ステッピングモータに設定された電流値で対応できない負荷がアクチュエータに加わった場合に脱調する虞がある。また、特許文献2に開示された技術では、ステッピングモータが脱調しないように、ステッピングモータの目標電流値として大きな電流値が設定されている。その結果、ステッピングモータの負荷が小さい場合には過剰な電流がステッピングモータに供給されるため、アクチュエータの省電力化が困難であった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、消費電力を抑えつつ、ステッピングモータの安定した駆動を実現することを目的とする。
本発明の代表的な実施の形態に係るモータ駆動制御装置は、ステッピングモータの回転を制御するための駆動制御信号を生成するモータ制御回路と、前記駆動制御信号に基づいて前記ステッピングモータに通電する制御を行うモータ駆動回路とを備え、前記モータ制御回路は、前記ステッピングモータの駆動電流の目標値である目標電流値を設定するとともに、前記ステッピングモータの回転速度の目標値である目標回転速度を設定する目標値設定部と、前記ステッピングモータの駆動電流を計測する電流計測部と、前記ステッピングモータが前記目標回転速度で回転し、且つ前記電流計測部によって計測された前記駆動電流が目標電流値に近づくように、前記駆動制御信号を生成する駆動制御信号生成部と、前記ステッピングモータの複数相のコイルのうち、通電が停止しているコイルに誘起される逆起電圧を計測する逆起電圧計測部と、前記逆起電圧計測部によって計測された逆起電圧に基づいて前記ステッピングモータの負荷状態を判定する負荷判定部と、前記目標値設定部は、前記負荷判定部による判定結果に基づいて、前記目標電流値および前記目標回転速度を設定することを特徴とする。
本発明に係るモータ駆動制御装置によれば、消費電力を抑えつつ、ステッピングモータの安定した駆動を実現することが可能となる。
本実施の形態に係るモータ駆動制御装置を搭載したアクチュエータの構造の一例を示す分解斜視図である。 本実施の形態に係るモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。 制御回路の機能ブロック構成を示す図である。 ステッピングモータの回路構成を模式的に示す図である。 モータ駆動制御装置によるステッピングモータ20の駆動制御の流れを示すフローチャートである。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係るモータ駆動制御装置(10)は、ステッピングモータ(20)の回転を制御するための駆動制御信号(Sd)を生成するモータ制御回路(12)と、前記駆動制御信号に基づいて前記ステッピングモータに通電する制御を行うモータ駆動回路(14)と、を備え、前記モータ制御回路は、前記ステッピングモータの駆動電流の目標値である目標電流値(I)を設定するとともに、前記ステッピングモータの回転速度の目標値である目標回転速度(R)を設定する目標値設定部(130)と、前記ステッピングモータの駆動電流を計測する電流計測部(124)と、前記ステッピングモータが前記目標回転速度で回転し、且つ前記電流計測部によって計測された前記駆動電流が前記目標電流値(I)に近づくように、前記駆動制御信号を生成する駆動制御信号生成部(134)と、前記ステッピングモータの複数相のコイルのうち、通電が停止しているコイルに誘起される逆起電圧を計測する逆起電圧計測部(126)と、前記逆起電圧計測部によって計測された逆起電圧に基づいて前記ステッピングモータの負荷状態を判定する負荷判定部(133)と、前記目標値設定部は、前記負荷判定部による判定結果に基づいて、前記目標電流値および前記目標回転速度を設定することを特徴とする。
〔2〕上記〔1〕に記載のモータ駆動制御装置において、前記負荷判定部(133)は、前記逆起電圧計測部によって計測された逆起電圧と閾値(Vt)とを比較し、前記目標値設定部は、前記負荷判定部によって前記逆起電圧が前記閾値より小さいと判定された場合に、前記目標電流値を増加させるとともに、前記目標回転速度を低下させてもよい。
〔3〕上記〔2〕に記載のモータ駆動制御装置において、前記目標値設定部は、前記負荷判定部によって前記逆起電圧が前記閾値より大きいと判定された場合に、前記目標電流値を低下させるとともに前記目標回転速度を増加させてもよい。
〔4〕上記〔2〕または〔3〕に記載のモータ駆動制御装置において、前記目標値設定部は、前記逆起電圧と前記閾値との差に応じて、前記目標電流値の変化量および前記目標回転速度の変化量を変化させてもよい。
〔5〕本発明の代表的な実施の形態に係るアクチュエータ(1)は、前記ステッピングモータ(20)と、上記〔1〕乃至〔4〕の何れか一項に記載のモータ駆動制御装置(10)と、前記ステッピングモータの回転力を駆動対象に伝達する動力伝達機構(31,32,33)と、を備えること特徴とする。
〔6〕本発明の代表的な実施の形態に係るモータ制御方法は、ステッピングモータ(20)の駆動電流の目標値である目標電流値(I)を設定するとともに、前記ステッピングモータの回転速度の目標値である目標回転速度(R)を設定する目標値設定ステップ(S1,S7,S8)と、前記ステッピングモータの駆動電流(Ir)を計測する電流計測ステップ(S2)と、前記ステッピングモータが前記目標回転速度で回転し、且つ前記電流計測ステップにおいて計測された前記駆動電流が前記目標電流値に近づくように、前記ステッピングモータの駆動を制御するための駆動制御信号(Sd)を生成する駆動制御信号生成ステップ(S2)と、前記ステッピングモータの複数相のコイルのうち、通電が停止しているコイルに誘起される逆起電圧を計測する逆起電圧計測ステップ(S3)と、前記逆起電圧計測ステップにおいて計測された逆起電圧に基づいて前記ステッピングモータの負荷状態を判定する負荷判定ステップ(S4)と、前記目標値設定ステップは、前記負荷判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記目標電流値および前記目標回転速度を設定するステップ(S6,S7)を含むことを特徴とする。
2.実施の形態の具体例
以下、本発明の実施の形態の具体例について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
図1は、本実施の形態に係るモータ駆動制御装置を搭載したアクチュエータの構造の一例を示す分解斜視図である。
アクチュエータ1は、例えば、車載用途のHVACシステムにおける空調装置を駆動するための装置である。アクチュエータ1としては、ダンパアクチュエータ、弁アクチュエータ、ファンアクチュエータ、ポンプアクチュエータ等のHVACシステムで使用可能な各種のアクチュエータを例示することができる。
HVACシステムにおいて、アクチュエータ1は、例えば、他のアクチュエータとともに、上位装置としてのECU(不図示)とバスを介して互いに接続され、LIN(Local Interconnect Network)通信ネットワークを構成している。
図1に示されるように、アクチュエータ1は、ケース51とカバー52とで覆われている。アクチュエータ1の内部には、モータ20と、モータ20の駆動を制御するモータ駆動制御装置10と、モータ20の回転力を駆動対象に伝達する動力伝達機構としての2次ギヤ31、3次ギヤ32、および出力ギヤ33とが収納されている。
モータ20は、アクチュエータ1の駆動力を発生させる。モータ20は、例えばステッピングモータである。以下、モータ20をステッピングモータ20とも表記する。ステッピングモータ20は、例えば、A相及びB相の2相励磁で駆動する。ステッピングモータ20は、A相のコイル(不図示)及びB相のコイル(不図示)を有する。ステッピングモータ20は、モータ駆動制御装置10から各相のコイルに駆動電力が供給されて動作する。
ステッピングモータ20の出力軸25には、1次ギヤ26が取り付けられている。ステッピングモータ20の1次ギヤ26は、2次ギヤ31と噛み合う。2次ギヤ31は、3次ギヤ32と噛み合う。3次ギヤ32は、出力ギヤ33と噛み合う。ケース51の底面には、出力ギヤ33に設けられている外部出力ギヤ(不図示)が露出し、この外部出力ギヤが駆動対象に連結されている。
モータ駆動制御装置10は、例えばバスを介して上位装置(ECU)との間で通信を行い、上位装置から受信した制御フレーム(指令)に基づいてステッピングモータ20の駆動を制御することにより、アクチュエータ全体の動作を制御する。モータ駆動制御装置10が上位装置からの指令に基づいてステッピングモータ20を駆動すると、ステッピングモータ20の出力軸25に接続された1次ギヤ26が回転する。1次ギヤ26の回転による駆動力が2次ギヤ31、3次ギヤ32、出力ギヤ33、外部出力ギヤと順に伝達され、外部出力ギヤが駆動対象である空調装置の可動部を駆動する。
モータ駆動制御装置10は、ハードウェア資源として、プリント基板42や、プリント基板42とステッピングモータ20のモータ端子29とを接続するフレキシブルプリント基板43等を有している。プリント基板42には、後述するモータ制御回路12およびモータ駆動回路14、および複数の外部接続端子41が設けられている。
なお、ケース51及びカバー52の内部に収納される回路は、例えばモータ駆動回路14だけであってもよい。例えば、モータ駆動制御装置10は、ケース51およびカバー52の内部に設けられたモータ駆動回路14と、ケース51およびカバー52の外部に設けられたモータ制御回路12とによって構成されるようにしてもよい。
図2は、本実施の形態に係るモータ駆動制御装置10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、モータ駆動制御装置10は、モータ制御回路12およびモータ駆動回路14を備えている。
モータ制御回路12は、入力電圧VINを電源電圧として動作する。モータ制御回路12は、上位装置からの指令Scに基づいて、ステッピングモータ20の回転を制御するための駆動制御信号Sdを生成してモータ駆動回路14を制御することにより、ステッピングモータ20の回転を制御する。駆動制御信号Sdは、例えばPWM信号である。モータ制御回路12の詳細については後述する。
上位装置からの指令Scには、例えば、ステッピングモータ20の回転速度を指定する情報や、ステッピングモータ20の回転量(回転角度)を指定する情報等が含まれる。
モータ駆動回路14は、入力電圧VINを電源電圧として動作する。モータ駆動回路14は、モータ制御回路12から出力された駆動制御信号Sdに基づいて、ステッピングモータ20に通電する制御を行う。モータ駆動回路14は、モータ駆動部142と電流センサ144とを有する。
モータ駆動部142は、駆動制御信号Sdに基づいて、ステッピングモータ20の各相のコイルに電圧を印加する。本実施の形態では、モータ駆動回路14とステッピングモータ20とは、A相の正極(+)、A相の負極(-)、B相の正極(+)、B相の負極(-)の4つのラインで接続されている。モータ駆動部142は、例えば、複数のトランジスタを含むインバータ回路である。モータ駆動部142は、駆動制御信号Sdに応じて、入力電圧VINから、これらの各ラインを介してステッピングモータ20に駆動電力を供給する。ステッピングモータ20の駆動電力は、駆動制御信号SdとしてのPWM信号のデューティ比に応じて変化する。
電流センサ144は、ステッピングモータ20の各相のコイルに流れる電流(コイル電流)をセンシングする。電流センサ144は、例えばシャント抵抗である。電流センサ144は、コイル電流のセンシング結果を、電流計測部124に出力する。
図2に示すように、モータ制御回路12は、例えば、制御回路122、温度計測部128、電流計測部124、入力電圧計測部125、および逆起電圧計測部126を含む。
温度計測部128は、例えば、モータ制御回路12の内部温度を検知する温度センサと、温度センサからの検知信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路を含んで構成されている。温度計測部128は、モータ制御回路12の温度の計測結果を制御回路122に出力する。
電流計測部124は、ステッピングモータ20のコイル電流(以下、「駆動電流」とも称する。)を計測する。電流計測部124は、電流センサ144から出力されたコイル電流のセンシング結果を受け付ける。電流計測部124は、入力されたセンシング結果に基づいて駆動電流を計測する。電流計測部124は、計測結果を駆動電流の計測値Irとして、制御回路122に出力する。電流計測部124は、例えばA/D変換回路を含んで構成されている。
入力電圧計測部125は、モータ駆動制御装置10に入力される電源電圧としての入力電圧VINを計測する。ここで、入力電圧VINは、ステッピングモータ20の駆動電力の供給源となる電源電圧である。入力電圧VINは、例えば、バッテリから供給される直流電圧である。入力電圧計測部125は、入力電圧の計測結果を制御回路122に出力する。入力電圧計測部125は、例えばA/D変換回路を含んで構成されている。
逆起電圧計測部126は、ステッピングモータ20の複数相のコイルのうち、通電が停止しているコイルに誘起される逆起電圧を計測する。本実施の形態において、逆起電圧計測部126は、モータ駆動回路14とステッピングモータ20とを接続する4つのラインの夫々に接続されている。逆起電圧計測部126は、逆起電圧の計測結果を、制御回路122に出力する。逆起電圧計測部126は、例えばA/D変換回路を含んで構成されている。
制御回路122は、モータ制御回路12の統括的な制御を行うための回路である。
制御回路122は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の各種メモリ、タイマ、カウンタ、A/D変換回路、入出力I/F回路、およびクロック生成回路等のハードウェア要素を有し、各構成要素がバスや専用線を介して互いに接続されたプログラム処理装置(例えば、マイクロコントローラ:MCU(Micro Control Unit))である。メモリとしては、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能な不揮発性の記憶装置を有している。
なお、上述した温度計測部128、電流計測部124、入力電圧計測部125、および逆起電圧計測部126の一部または全部は、制御回路122を構成するMCU内のA/D変換回路を用いて実現されていてもよいし、MCUとは別に設けられたA/D変換回路を含む別個のIC(Integrated Circuit)によって実現されていてもよい。
制御回路122は、所定の回転速度でステッピングモータ20が回転し、且つステッピングモータ20に適切なトルクを発生させるように、駆動制御信号Sdを生成する。
制御回路122は、駆動制御信号Sdを生成するとき、ステッピングモータ20の負荷を推定し、推定した負荷に応じて、ステッピングモータ20の目標電流値Iと目標回転速度Rとを動的に調整する機能を有している。
制御回路122は、上記機能を実現するために、以下に示す機能ブロックを有している。
図3は、制御回路122の機能ブロック構成を示す図である。
図3に示すように、制御回路122は、上述した機能を実現するための機能ブロックとして、目標値設定部130、記憶部131、脱調判定部132、負荷判定部133、および駆動制御信号生成部134を有している。これらの機能ブロックは、上述したMCU内のCPUが、メモリに記憶されているプログラムに従って各種演算を実行するとともに、タイマおよびカウンタ、A/D変換回路および入出力I/F回路等のMCU内部およびMCU外部の周辺回路を制御することによって、実現される。
目標値設定部130は、ステッピングモータ20の駆動制御に用いるパラメータを設定するための機能部である。パラメータとしては、ステッピングモータ20の回転速度の目標値である目標回転速度R、ステッピングモータ20のコイルに流れる電流(駆動電流)の目標値である目標電流値I、ステッピングモータ20の脱調に関する判定を行うための逆起電圧の判定閾値(以下、「脱調判定閾値Vx」とも称する。)、ステッピングモータ20の負荷に関する判定を行うための逆起電圧の判定閾値(以下、「負荷判定閾値Vt」とも称する。)等を例示することができる。目標値設定部130は、例えば記憶部131に記憶されている情報に基づいて、各パラメータを設定する。目標値設定部130の詳細については後述する。
記憶部131は、上述したステッピングモータ20の駆動制御に用いられる各種パラメータを記憶する機能部である。例えば、記憶部131には、後述する目標電流値の初期値Iの情報301、目標回転速度の初期値Rの情報302、電流値調整幅ΔIの情報303、回転速度調整幅ΔRの情報304、脱調判定閾値Vxの情報305、負荷判定閾値Vtの情報306等が記憶されている。
脱調判定部132は、記憶部131に記憶されている脱調判定閾値と逆起電圧計測部126の計測結果とに基づいて、ステッピングモータ20で脱調が発生したか否かを判定する(脱調判定)ための機能部である。
ここで、脱調判定部132による脱調判定に用いるステッピングモータ20の逆起電圧の計測方法について説明する。
図4は、ステッピングモータ20の回路構成を模式的に示す図である。
図4に示されるように、ステッピングモータ20は、例えば、2つのコイル21a,21bと、ロータ22と、複数のステータヨーク(図示せず)とを有している。
コイル21a,21bは、それぞれ、ステータヨークを励磁するコイルである。コイル21a,21bは、それぞれ、モータ駆動回路14に接続されている。コイル21aは、A相のコイルである。コイル21bは、B相のコイルである。コイル21a,21bには、それぞれ異なる位相のコイル電流が流れる。
ロータ22は、円周方向に沿って、S極22sとN極22nとが交互に反転するように多極着磁された永久磁石を備える。なお、図4においては、ロータ22は、S極22sとN極22nとが1つずつ設けられているように簡略化されて示されている。ステータヨークは、ロータ22の周囲に、ロータ22の外周部に接近して配置されている。ロータ22は、コイル21a,21bのそれぞれに流れるコイル電流の位相が周期的に切り替えられることで回転する。
ここで、本実施の形態において、逆起電圧は、例えば次のようにして計測される。制御回路122の駆動制御信号生成部134は、駆動制御信号Sdによって、A相及びB相のうちいずれか1つの相のコイル21a,21bに流れるコイル電流Ia,Ibの向きが切り替わる際に、一時的に、そのコイル21a,21bへのパルス電圧の印加を停止させる(停止期間)。そして、逆起電圧計測部126は、この停止期間中に、パルス電圧の印加が停止されている相のコイル21a,21bに誘起される逆起電圧を、個別に(相毎に、又はコイル毎に)計測する。
例えば、コイル電流Iaの極性が変わるときには、コイル電流Iaがゼロになるように、コイル21aへのパルス電圧の印加が停止される。この停止期間においては、コイル21aに逆起電圧が誘起される。また、コイル電流Ibの極性が変わるときには、コイル電流Ibがゼロになるように、コイル21bへのパルス電圧の印加が停止される。この停止期間においては、コイル21bに逆起電圧が誘起される。逆起電圧計測部126は、これらの逆起電圧を計測する。
より具体的には、ステッピングモータ20の駆動時において、駆動制御信号生成部134の制御により、コイル21a,21bにパルス電圧が印加される(PWM制御)。これにより、コイル21a,21bにそれぞれコイル電流Ia,Ibが流れる。
PWM制御が行われると、その後、通電停止処理及び定電圧制御が実行される。例えばコイル21aの通電停止処理が行われる場合には、所定の停止期間だけコイル21aへのパルス電圧の印加が停止される。これにより、コイル電流Iaがゼロになる。停止期間は、CPU122により任意に設定される。例えば、駆動制御信号生成部134は、予め決められた停止期間を設定してもよいし、モータ駆動制御装置10の外部から停止期間の設定を受け付けてもよい。このような停止期間中に、逆起電圧計測部126は、コイル21aに誘起される逆起電圧を計測し、脱調判定部132および負荷判定部133にそれぞれ供給する。
脱調判定部132は、逆起電圧計測部126によって計測された逆起電圧と目標値設定部130によって設定された脱調判定閾値Vxとを比較する。例えば、脱調判定部132は、逆起電圧の計測値が脱調判定閾値Vxより小さい場合に、ステッピングモータ20で脱調が発生していると判定し、逆起電圧の計測値が脱調判定閾値Vx以上である場合に、ステッピングモータ20で脱調が発生していないと判定する。
駆動制御信号生成部134は、駆動制御信号Sdを生成するための機能部である。駆動制御信号生成部134は、電流計測部124によって計測された駆動電流の計測値Irと、目標値設定部130によって設定された目標電流値Iおよび目標回転速度Rと、脱調判定部132による判定結果とに基づいて、駆動制御信号Sd(PWM信号)を生成する。
例えば、駆動制御信号生成部134は、ステッピングモータ20が目標回転速度Rで回転し、且つ駆動電流の計測値Irと目標電流値Iとが近づくように、パルス周期およびパルス幅を調整したPWM信号を生成し、駆動制御信号Sdとして出力する。また、駆動制御信号生成部134は、脱調判定部132による脱調判定の結果に応じて、駆動制御信号Sdを生成する。例えば、駆動制御信号生成部134は、ステッピングモータ20で脱調が発生したと判定された場合には、駆動制御信号Sdによって、モータ駆動回路14(モータ駆動部142)に対してステッピングモータ20の駆動信号の出力を停止させる。
負荷判定部133は、ステッピングモータ20の負荷状態を監視するための機能部である。負荷判定部133は、ステッピングモータ20のトルク(駆動電流)がステッピングモータ20の負荷に対して十分か否かを判定する。具体的に、負荷判定部133は、逆起電圧計測部126によって計測された逆起電圧と目標値設定部130によって設定された負荷判定閾値Vtとを比較し、逆起電圧が負荷判定閾値Vtよりも大きい場合に、負荷がステッピングモータ20のトルク(駆動電流)に対して小さい(低負荷状態)と判定し、逆起電圧が負荷判定閾値Vtよりも小さい場合に、負荷がステッピングモータ20のトルク(駆動電流)に対して大きい(高負荷状態)と判定する。負荷判定部133は、判定結果を目標値設定部130に与える。
次に、目標値設定部130による目標電流値Iおよび目標回転速度Rの設定方法について説明する。
目標値設定部130は、例えば、アクチュエータ1(モータ駆動制御装置10)に電源電圧VINが供給されて制御回路122が起動したとき、ステッピングモータ20の駆動制御に用いる各パラメータの初期設定を行う。例えば、目標値設定部130は、記憶部131から脱調判定閾値Vxの情報305および負荷判定閾値Vtの情報306を記憶部131から読み出して、脱調判定閾値Vxを脱調判定部132に設定するとともに、負荷判定閾値Vtを負荷判定部133に設定する。また、目標値設定部130は、目標電流値の初期値Iおよび目標回転速度の初期値Rを目標電流値Iおよび目標回転速度Rとしてそれぞれ設定する。
ここで、目標回転速度の初期値Rは、例えば、上位装置からの指令Scによって指定された回転速度である。目標電流値の初期値Iは、例えば、上位装置からの指令Scによって指定された回転速度(目標回転速度の初期値R)に応じた値であり、目標値設定部130が、指令Scによって指定された回転速度の値に基づいて決定する。すなわち、初期値I,Rは、上位装置からの指令Scが更新される毎に再設定される。
目標値設定部130は、目標電流値Iおよび目標回転速度Rの初期設定後、負荷判定部133による判定結果に基づいて、目標電流値Iおよび目標回転速度Rを更新する。具体的には、ステッピングモータ20の駆動制御中に、負荷判定部133によって高負荷状態と判定された場合に、目標電流値Iを増加させるとともに目標回転速度Rを低下させる。例えば、目標値設定部130は、負荷判定部133によって逆起電圧が負荷判定閾値Vtよりも小さいと判定される毎に、目標電流値Iを初期値Iから段階的に増加させるとともに、目標回転速度Rを初期値Rから段階的に低下させる。
例えば、目標電流値Iは下記式(1)によって、目標回転速度Rは下記式(2)によってそれぞれ表すことができる。ここで、ΔIは目標電流値の単位調整幅(電流値調整幅)を、ΔRは目標回転速度の単位調整幅(回転速度調整幅)をそれぞれ表している。また、nは1以上の整数であり、負荷判定部133によって高負荷状態と判定された回数を表している。なお、モータ駆動制御装置10の起動時においては、上述したように、I=I、R=Rである。
Figure 0007479217000001
Figure 0007479217000002
式(1)に示すように、目標値設定部130は、負荷判定部133によって逆起電圧が負荷判定閾値Vtよりも小さいと判定された場合(高負荷状態の場合)に、直前に設定された目標電流値In-1に電流値調整幅ΔIを加算した値を新たな目標電流値Iとする。同様に、目標値設定部130は、負荷判定部133によって逆起電圧が負荷判定閾値Vtよりも小さいと判定された場合に、直前に設定された目標回転速度Rn-1から回転速度調整幅ΔRを減算した値を新たな目標回転速度Rとする。
これによれば、ステッピングモータ20の負荷がステッピングモータ20のトルク(駆動電流)に対して大きい場合には、目標電流値を増加させることにより、ステッピングモータ20の駆動電流を増加させてトルクを増加させることができるので、脱調が発生し難くなる。
また、目標電流値の増加に加えて、目標回転速度を低下させることにより、ステッピングモータ20の回転速度を低下させてステッピングモータ20のコイルに電流が流れる期間を長くすることができるので、トルクを更に増加させることができ、更に脱調を発生し難くすることが可能となる。
次に、本実施の形態に係るモータ駆動制御装置10によるステッピングモータ20の駆動制御の流れを説明する。
図5は、モータ駆動制御装置10によるステッピングモータ20の駆動制御の流れを示すフローチャートである。
例えば、入力電圧VINが供給されるとモータ駆動制御装置10が起動する。モータ駆動制御装置10の起動後、先ず、モータ制御回路12が、パラメータの初期設定を行う(ステップS1)。具体的には、上述したように、モータ制御回路12の目標値設定部130が、記憶部131に記憶されている情報に基づいて、脱調判定閾値Vxおよび負荷判定閾値Vtを設定するとともに、記憶部131に記憶されている初期値Iおよび初期値Rを目標電流値Iおよび目標回転速度Rとしてそれぞれ設定する。
次に、モータ駆動制御装置10は、ステッピングモータ20の駆動を制御する(ステップS2)。具体的には、モータ制御回路12が、ステップS1で設定したパラメータに基づいて駆動制御信号SdとしてのPWM信号を生成し、モータ駆動回路14が駆動制御信号Sdに基づいてステッピングモータ20を駆動する。
より具体的には、駆動制御信号生成部134が、電流計測部124によって計測された駆動電流の計測値Irが目標電流値Iと近づくように駆動制御信号Sdを生成する。このとき、脱調判定部132が、脱調判定閾値Vxを用いてステッピングモータ20の脱調の有無を監視する。ステッピングモータ20において脱調が発生した場合には、駆動制御信号生成部134が、駆動制御信号Sdによってステッピングモータ20の回転を停止させる。
次に、モータ駆動制御装置10は、逆起電圧計測部126によって逆起電圧を計測する(ステップS3)。モータ駆動制御装置10は、ステッピングモータ20の負荷状態を判定する(ステップS4)。具体的には、上述したように、負荷判定部133が、逆起電圧計測部126によって計測された逆起電圧と負荷判定閾値Vtとを比較する。
逆起電圧が負荷判定閾値Vt以上である場合には(ステップS4:NO)、モータ駆動制御装置10は、ステッピングモータ20の現時点でのトルク(駆動電流)がステッピングモータ20の負荷に対して十分である(低負荷状態)と判定する(ステップS5)。この場合には、モータ駆動制御装置10は、目標回転速度Rおよび目標電流値Iを変更することなく、ステッピングモータ20の駆動制御を継続する(ステップS2~S4)。
一方、逆起電圧が負荷判定閾値Vtより小さい場合には(ステップS4:YES)、モータ駆動制御装置10は、ステッピングモータ20の現時点でのトルク(駆動電流)がステッピングモータ20の負荷に対して不足している(高負荷状態)と判定する(ステップS6)。
この場合には、モータ駆動制御装置10は、目標電流値Iを増加させる(ステップS7)。具体的には、目標値設定部130が、上述したように、直前に設定された目標電流値In-1に対して電流値調整幅ΔIを加算した値を新たな目標電流値Iとして設定する(ステップS7)。
また、モータ駆動制御装置10は、目標回転速度Rを低下させる(ステップS7)。具体的には、目標値設定部130が、上述したように、直前に設定された目標回転速度Rn-1に対して回転速度調整幅ΔRを減算した値を新たな目標回転速度Rとして設定する(ステップS8)。
次に、モータ駆動制御装置10は、ステッピングモータ20の回転を停止させるか否かを判定する(ステップS9)。例えば、ステッピンモータ20の回転角度が上位装置からの指令Scによって指定された回転角度に到達していない場合や、上位装置からの指令Scによってステッピングモータ20の駆動の停止が指示されていない場合には(ステップS9:NO)、モータ駆動制御装置10は、ステップS2にもどり、ステップS7,S8で変更された目標電流値Iおよび目標回転速度Rを用いて、ステッピングモータ20の駆動制御を継続する(ステップS2~S9)。
一方、例えば、アクチュエータ1の外部出力ギヤが上位装置からの指令Scによって指定された回転角度に到達した場合や、上位装置からの指令Scによってステッピングモータ20の駆動の停止が指示された場合には(ステップS9:YES)、モータ駆動制御装置10は、駆動制御信号Sdによって、ステッピングモータ20の駆動を停止する。
以上、本実施の形態に係るモータ駆動制御装置10によれば、ステッピングモータ20の逆起電圧に基づいてステッピングモータ20の負荷状態を判定し、その判定結果に基づいて、ステッピングモータ20の目標電流値Iおよび目標回転速度Rを設定する。これによれば、ステッピングモータ20の負荷状態に応じた適切な駆動電流と回転速度でステッピングモータ20を動作させることができるので、消費電力を抑えつつ、ステッピングモータ20の脱調を抑制することが可能となる。
具体的には、モータ駆動制御装置10は、目標電流値Iおよび目標回転速度Rの初期値I,Rをそれぞれ設定した上で、逆起電圧が負荷判定閾値Vtより小さいと判定する毎に、目標電流値Iを初期値Iから段階的に増加させるとともに、目標回転速度Rを初期値Rから段階的に低下させる。
これによれば、例えば、ステッピングモータ20が低負荷状態にある場合には、ステッピングモータ20の駆動電流を小さくすることにより、消費電力を抑えつつ負荷を駆動し、ステッピングモータ20が高負荷状態にある場合には、ステッピングモータ20の駆動電流を大きくすることにより、ステッピングモータ20のトルクを上げて脱調の発生を抑制することができる。このとき、モータ駆動制御装置10は、目標電流値Iのみならず目標回転速度Rをも調整しているので、従来技術のように、ステッピングモータ20の駆動電流のみを調整してトルクを調整する手法に比べて、適切なトルクを得るために必要な駆動電流(目標電流値I)をより小さくすることができる。これにより、従来技術に比べて、より消費電力を抑えて、ステッピングモータ20の脱調を抑制することが可能となる。
また、モータ駆動制御装置10によれば、逆起電圧が負荷判定閾値Vtより小さいと判定する毎に、目標電流値Iおよび目標回転速度Rを、段階的に変化させる。これによれば、負荷に応じて、より適切な駆動電流および回転速度でステッピングモータ20を駆動することが可能となる。
このように、本実施の形態に係るモータ駆動制御装置10によれば、ステッピングモータの消費電力を抑えつつ、安定した駆動を実現することが可能となる。
≪実施の形態の拡張≫
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態では、負荷判定部133によって逆起電圧が負荷判定閾値Vtより低い(高負荷状態)と判定された場合に、目標値設定部130が目標電流値Iを増加させるとともに目標回転速度Rを低下させる場合を例示したが、これに限られない。例えば、負荷判定部133によって逆起電圧が負荷判定閾値Vtより高い(低負荷状態)と判定された場合に、目標値設定部130が、目標電流値Iを低下させるとともに目標回転速度Rを増加させてもよい。
これによれば、例えば、負荷の増大に応じて目標電流値Iおよび目標回転速度Rを調整した後に負荷が低下した場合には、負荷の低下に応じて目標電流値Iおよび目標回転速度Rを再調整することが可能となり、より適切なモータ制御を実現することが可能となる。
また、上記実施の形態では、電流値調整幅ΔIおよび回転速度調整幅ΔRが一定である場合を例示したが、これに限られず、計測した逆起電圧と負荷判定閾値との差に応じて、電流値調整幅ΔIおよび回転速度調整幅ΔRを変化させてもよい。例えば、逆起電圧が負荷判定閾値Vtよりも低い(高負荷状態)と判定された場合に、目標値設定部130は、計測した逆起電圧と負荷判定閾値との差が大きくなるほど電流値調整幅ΔIおよび回転速度調整幅ΔRが大きくなるように設定してもよい。
これによれば、例えば、急激に負荷が増加した場合であっても、より速やかに、適切な駆動電流および回転速度でステッピングモータ20を動作させることが可能となる。
また、上述のフローチャートは、動作を説明するための一例を示すものであって、これに限定されない。すなわち、フローチャートの各図に示したステップは具体例であって、このフローに限定されるものではない。例えば、一部の処理の順番が変更されてもよいし、各処理間に他の処理が挿入されてもよいし、一部の処理が並列に行われてもよい。
1…アクチュエータ、10…モータ駆動制御装置、12…モータ制御回路、14…モータ駆動回路、20…モータ(ステッピングモータ)、21a,21b…コイル、22…ロータ、22n…N極、22s…S極、25…出力軸、29…モータ端子、31…動力伝達機構、32…動力伝達機構、33…動力伝達機構、33…出力ギヤ、42…プリント基板、43…フレキシブルプリント基板、51…ケース、52…カバー、122…制御回路、124…電流計測部、125…入力電圧計測部、126…逆起電圧計測部、128…温度計測部、130…目標値設定部、131…記憶部、132…脱調判定部、133…負荷判定部、134…駆動制御信号生成部、142…モータ駆動部、144…電流センサ、I…目標電流値の初期値、In…目標電流値、R…目標回転速度の初期値、R…目標回転速度、Sc…指令、Sd…駆動制御信号、Vt…負荷判定閾値、Vx…脱調判定閾値、ΔI…電流値調整幅、ΔR…回転速度調整幅。

Claims (6)

  1. ステッピングモータの回転を制御するための駆動制御信号を生成するモータ制御回路と、
    前記駆動制御信号に基づいて前記ステッピングモータに通電する制御を行うモータ駆動回路と、を備え、
    前記モータ制御回路は、
    前記ステッピングモータの駆動電流の目標値である目標電流値を設定するとともに、前記ステッピングモータの回転速度の目標値である目標回転速度を設定する目標値設定部と、
    前記ステッピングモータの駆動電流を計測する電流計測部と、
    前記ステッピングモータが前記目標回転速度で回転し、且つ前記電流計測部によって計測された前記駆動電流が前記目標電流値に近づくように、前記駆動制御信号を生成する駆動制御信号生成部と、
    前記ステッピングモータの複数相のコイルのうち、通電が停止しているコイルに誘起される逆起電圧を計測する逆起電圧計測部と、
    前記逆起電圧計測部によって計測された逆起電圧に基づいて前記ステッピングモータの負荷状態を判定する負荷判定部と、を有し、
    前記目標値設定部は、前記目標電流値および前記目標回転速度の初期値をそれぞれ設定し、前記初期値の設定後に、前記負荷判定部による判定結果に基づいて、前記目標電流値および前記目標回転速度を前記初期値から段階的に更新する
    モータ駆動制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ駆動制御装置において、
    前記負荷判定部は、前記逆起電圧計測部によって計測された逆起電圧と閾値とを比較し、
    前記目標値設定部は、前記負荷判定部によって前記逆起電圧が前記閾値より小さいと判定された場合に、前記目標電流値を増加させるとともに、前記目標回転速度を低下させる
    モータ駆動制御装置。
  3. 請求項2に記載のモータ駆動制御装置において、
    前記目標値設定部は、前記負荷判定部によって前記逆起電圧が前記閾値より大きいと判定された場合に、前記目標電流値を低下させるとともに前記目標回転速度を増加させる
    モータ駆動制御装置。
  4. 請求項2または3に記載のモータ駆動制御装置において、
    前記モータ制御回路は、前記目標電流値の単位調整幅である電流値調整幅と、前記目標回転速度の単位調整幅である回転速度調整幅が記憶される記憶部を更に有し、
    前記目標値設定部は、前記目標電流値および前記目標回転速度を更新するとき、前記負荷判定部による判定結果に応じて、前記目標電流値を前記電流値調整幅ずつ段階的に更新するとともに、前記目標回転速度を前記回転速度調整幅ずつ段階的に更新し、
    前記目標値設定部は、前記逆起電圧と前記閾値との差に応じて、前記電流値調整幅および前記回転速度調整幅を変化させる
    モータ駆動制御装置。
  5. 前記ステッピングモータと、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載されたモータ駆動制御装置と、
    前記ステッピングモータの回転力を駆動対象に伝達する動力伝達機構と、を備えるアクチュエータ。
  6. ステッピングモータの駆動電流の目標値である目標電流値を設定するとともに、前記ステッピングモータの回転速度の目標値である目標回転速度を設定する目標値設定ステップと、
    前記ステッピングモータの駆動電流を計測する電流計測ステップと、
    前記ステッピングモータが前記目標回転速度で回転し、且つ前記電流計測ステップにおいて計測された前記駆動電流が前記目標電流値に近づくように、前記ステッピングモータ
    の駆動を制御するための駆動制御信号を生成する駆動制御信号生成ステップと、
    前記ステッピングモータの複数相のコイルのうち、通電が停止しているコイルに誘起される逆起電圧を計測する逆起電圧計測ステップと、
    前記逆起電圧計測ステップにおいて計測された逆起電圧に基づいて前記ステッピングモータの負荷状態を判定する負荷判定ステップと、を含み、
    前記目標値設定ステップは、
    前記目標電流値および前記目標回転速度の初期値をそれぞれ設定するステップと、
    前記初期値の設定後に、前記負荷判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記目標電流値および前記目標回転速度を前記初期値から段階的に更新するステップとを含む
    モータ駆動制御方法。
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