JP6613216B2 - モータ制御回路、モータ制御装置、アクチュエータ及びステッピングモータの制御方法 - Google Patents

モータ制御回路、モータ制御装置、アクチュエータ及びステッピングモータの制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、モータ制御回路、モータ制御装置、アクチュエータ及びステッピングモータの制御方法に関し、特に、ステッピングモータを利用したアクチュエータに用いられるモータ制御回路、モータ制御装置、アクチュエータ及びステッピングモータの制御方法に関する。
ステッピングモータは、その制御が容易であることなど種々の特長を有するものであり、各種アクチュエータなどに広く用いられている(例えば、下記特許文献1参照)。
このようなアクチュエータに用いられ、ステッピングモータの駆動を制御するモータ制御装置は、ステッピングモータの逆起電圧の値を読み取り、ステッピングモータの脱調判定を行う。
下記特許文献2には、モータ制御装置において、環境温度により変動するモータのトルクに対応するように、温度に応じて逆起電圧の検出閾値を設定することが記載されている。
特開平7−170790号公報 特開2003−183572号公報
このようなステッピングモータを用いたアクチュエータが使用される環境では、温度やモータ制御装置に入力される入力電圧が変動する場合がある。また、幅広い温度範囲や幅広い入力電圧の範囲で、適切に動作可能なアクチュエータが求められている。しかしながら、温度や入力電圧の条件が異なる幅広い使用環境において、設定された仕様を満たすようにステッピングモータを駆動させるのは、困難である。
上記の特許文献2に記載されているようなモータ制御装置を用いてステッピングモータを駆動するような場合には、温度に応じて脱調判定のための逆起電圧の閾値の変更が行われるものの、入力電圧に応じての閾値変更は行われない。入力電圧によって、ステッピングモータのトルクは変動するため、入力電圧の変動しうる全範囲に適した閾値を設定することはできず、入力電圧の大きさによっては、脱調判定の精度が低下するという問題がある。
特に、低温である状況下においては、逆起電圧の入力電圧に対する依存性が高くなる。低電圧時のトルクを確保するために閾値を低く設定すると、高電圧時において、脱調判定の判定精度が低下する。他方、高電圧時の判定精度を確保するために閾値を高く設定すると、低電圧時において、ステッピングモータのトルクを確保することができない。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、幅広い状況下で精度の高い脱調判定を行うことができるモータ制御回路、モータ制御装置、アクチュエータ及びステッピングモータの制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、ステッピングモータを駆動させるモータ制御装置に用いられるモータ制御回路は、モータ制御装置に入力される入力電圧を測定する入力電圧測定部と、温度を計測する温度計測部と、ステッピングモータの複数相のコイルのうち、通電が停止しているコイルに誘起される逆起電圧を測定する逆起電圧測定部と、入力電圧測定部の測定結果と温度計測部の計測結果とに基づいて、ステッピングモータの脱調に関する判定を行うための逆起電圧の判定閾値を設定する判定閾値設定部と、逆起電圧測定部の測定結果と、判定閾値設定部により設定された判定閾値とに基づいて、ステッピングモータの脱調に関する判定を行う判定部とを備え、判定閾値設定部は、入力電圧に関する閾値と温度に関する閾値とでマトリクス状に区分される複数の部分領域毎に予め設定された逆起電圧の判定基準値に基づいて、判定閾値の設定を行う。
判定閾値設定部は、入力電圧に関する2つの閾値と温度に関する2つの閾値とで3行3列のマトリクス状に区分される9個の部分領域毎に予め設定された判定基準値に基づいて、判定閾値の設定を行う、請求項1に記載のモータ制御回路。
好ましくは、判定基準値は、入力電圧に対して、2つの閾値で区分される低電圧、中電圧、高電圧の各範囲について、低電圧よりも中電圧のほうが大きくなり、中電圧よりも高電圧のほうが大きくなるように、設定されており、かつ、温度に対して、2つの閾値で区分される低温度、中温度、高温度の各範囲について、低温度よりも高温度のほうが大きくなり、高温度よりも中温度のほうが大きくなるように、設定されている。
この発明の他の局面に従うと、モータ制御装置は、上記に記載のモータ制御回路と、ステッピングモータを駆動させるための駆動回路とを備え、モータ制御回路は、駆動回路を制御するための制御信号を出力し、駆動回路は、制御信号に基づいてステッピングモータのコイルに駆動電流を流す。
この発明のさらに他の局面に従うと、アクチュエータは、駆動力を発生させるステッピングモータと、上記に記載のモータ制御回路と、モータ制御回路から出力された制御信号に基づいてステッピングモータのコイルに駆動電流を流す駆動回路とを有する。
この発明のさらに他の局面に従うと、複数相のコイルを有するステッピングモータの制御方法は、入力電圧を測定する入力電圧測定ステップと、温度を計測する温度計測ステップと、入力電圧測定ステップの測定結果と温度計測ステップの計測結果とに基づいて、ステッピングモータの脱調に関する判定を行うための逆起電圧の判定閾値を設定する判定閾値設定ステップと、複数相のコイルのうち、通電が停止しているコイルに誘起される逆起電圧を測定する逆起電圧計測ステップと、逆起電圧測定ステップの測定結果と、判定閾値設定ステップにより設定された判定閾値とに基づいて、ステッピングモータの脱調に関する判定を行う判定ステップとを備え、判定閾値設定ステップは、入力電圧に関する閾値と温度に関する閾値とでマトリクス状に区分される複数の部分領域毎に予め設定された逆起電圧の判定基準値に基づいて、判定閾値の設定を行う。
これらの発明に従うと、幅広い状況下で精度の高い脱調判定を行うことができるモータ制御回路、モータ制御装置、アクチュエータ及びステッピングモータの制御方法を提供することができる。
本実施の形態におけるモータ制御装置が用いられるアクチュエータの一例を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態の1つにおけるアクチュエータの構成をなすモータとモータ制御装置のブロック図である。 ステッピングモータの回路構成を模式的に示す図である。 判定基準値の設定例を説明する図である。 モータ制御装置が行うステッピングモータの逆起電圧の判定閾値設定処理を大まかに説明するフローチャートである。 判定基準値の設定例の一変型例を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態の1つにおけるモータ制御装置について説明する。
モータ制御装置は、例えば、複数相のコイルを有するステッピングモータを駆動させるためのものである。モータ制御装置は、ステッピングモータを駆動させるために各相のコイルの通電状態を制御する。本実施の形態において、モータ制御装置は、ステッピングモータのコイルに通電する駆動回路と、駆動回路の制御を行うモータ制御回路とを有している。
モータ制御装置と、それにより駆動されるステッピングモータとその他の機構部品とで、アクチュエータが構成される。アクチュエータにおいて、ステッピングモータは、駆動回路から駆動電力が供給されることで駆動される。アクチュエータにおいて、モータ制御回路によって駆動回路が制御されることにより、ステッピングモータの駆動が制御される。
[実施の形態]
図1は、本実施の形態におけるモータ制御装置が用いられるアクチュエータの一例を示す分解斜視図である。
図1に示されるように、アクチュエータ1は、ケース51とカバー52とで覆われている。アクチュエータ1の内部には、モータ制御装置10、ステッピングモータ20、2次ギヤ31、3次ギヤ32、出力ギヤ33などが収納されている。ケース51の底面には、出力ギヤ33に設けられている外部出力ギヤが露出し、この外部出力ギヤよりアクチュエータ1の駆動力が外部に伝達される。
ステッピングモータ20は、アクチュエータ1の駆動力を発生させる。ステッピングモータ20の出力軸25には、1次ギヤ26が取り付けられている。ステッピングモータ20の1次ギヤ26は、2次ギヤ31と噛み合う。2次ギヤ31は、3次ギヤ32と噛み合う。3次ギヤ32は、出力ギヤ33と噛み合う。
モータ制御装置10は、プリント基板42や、プリント基板42とステッピングモータ20のモータ端子29とを接続するフレキシブルプリント基板43などを有している。プリント基板42には、ステッピングモータ20を駆動する駆動回路14(図2に示す)や、その制御を行うモータ制御回路12(図2に示す)などが設けられている。プリント基板42には、ケース51及びカバー52の外側に露出する外部接続端子41が設けられている。外部接続端子41を介して外部からモータ制御装置10に電圧が入力されたり、外部機器からの指示信号を受けたりすることで、モータ制御装置10が動作する。
モータ制御装置10は、入力された入力電圧に基づいてステッピングモータ20に駆動電力を供給し、ステッピングモータ20を駆動させる。ステッピングモータ20が駆動すると、出力軸25とともに1次ギヤ26が回転する。この回転の駆動力は、2次ギヤ31、3次ギヤ32、出力ギヤ33、外部出力ギヤと順に伝達され、外部出力ギヤにより外部に出力される。
なお、ケース51及びカバー52の内部に収納されている回路は、例えば駆動回路14だけであってもよい。この場合、モータ制御装置10は、ケース51及びカバー52の内部の駆動回路14と、その駆動回路14に接続された外部のモータ制御回路12によって構成されるようにしてもよい。
図2は、本発明の実施の形態の1つにおけるアクチュエータの構成をなすモータとモータ制御装置のブロック図である。
図2に示されるように、アクチュエータ1は、モータ制御装置10と、ステッピングモータ20とを有している。ステッピングモータ20は、例えば、A相及びB相の2相励磁で駆動される。ステッピングモータ20は、A相のコイル及びB相のコイル(図3に示す。)を有している。ステッピングモータ20は、モータ制御装置10から各相のコイルに駆動電力が供給されて駆動される。アクチュエータ1は、例えば、車両に搭載される空調装置などに利用される。なお、ステッピングモータ20及びアクチュエータ1の用途はこれに限られるものではない。
モータ制御装置10は、モータ制御回路12と、駆動回路14とを有している。
駆動回路14は、モータ駆動部142と、電流センサ144とを有している。駆動回路14は、ステッピングモータ20に駆動電力を供給し、ステッピングモータ20を駆動する。
モータ制御回路12は、CPU(中央演算処理装置;判定閾値設定部の一例、判定部の一例)122と、電流測定部124と、入力電圧測定部125と、逆起電圧測定部126と、温度計測部128とを有している。モータ制御回路12は、駆動回路14の制御を行うことで、ステッピングモータ20の駆動を制御する。本実施の形態において、モータ制御回路12は、IC(集積回路)としてパッケージ化されている。
モータ駆動部142は、ステッピングモータ20の各相のコイルに電圧を印加する。モータ駆動部142には、CPU122から制御信号が送られる。モータ駆動部142は、制御信号に基づいて、電圧を印加する。本実施の形態では、駆動回路14とステッピングモータ20とは、A相の正極(+)、A相の負極(−)、B相の正極(+)、B相の負極(−)の4つのラインで接続されている。モータ駆動部142は、制御信号に応じて、これらの各ラインを介して、ステッピングモータ20に駆動電力を供給する。制御信号は、PWM信号であり、PWM信号のデューティ比に応じて駆動電力が変化する。
電流センサ144は、ステッピングモータ20の各相のコイルに流れる電流(コイル電流)をセンシングする。電流センサ144は、コイル電流のセンシング結果を、電流測定部124に出力する。
電流測定部124は、ステッピングモータ20のコイル電流を測定する。電流測定部124には、電流センサ144から出力されたコイル電流のセンシング結果が入力される。電流測定部124は、入力されたセンシング結果に基づいて、コイル電流を測定する。電流測定部124は、コイル電流の測定結果を、CPU122に出力する。
入力電圧測定部125は、モータ制御装置10に入力される入力電圧を測定する。入力電圧測定部125は、入力電圧の測定結果を、CPU122に出力する。
逆起電圧測定部126は、ステッピングモータ20の複数相のコイルのうち、通電が停止しているコイルに誘起される逆起電圧を測定する。本実施の形態において、逆起電圧測定部126は、駆動回路14とステッピングモータ20とを接続する4つのラインのそれぞれに接続されている。逆起電圧測定部126は、逆起電圧の測定結果を、CPU122に出力する。
温度計測部128は、例えば、モータ制御回路12のIC内部温度を測定する温度センサである。温度計測部128は、モータ制御回路12の温度を示す温度情報をCPU122に出力する。
CPU122は、本実施の形態において、判定閾値設定部及び判定部としての機能を備えている。CPU122には、電流測定部124から出力されたコイル電流の測定結果と、入力電圧測定部125から出力された入力電圧の測定結果と、温度計測部128から出力された温度の計測結果と、逆起電圧測定部126の測定結果とが入力される。CPU122は、判定閾値設定部として、入力電圧測定部125の測定結果と温度計測部128の計測結果とに基づいて、ステッピングモータ20の脱調に関する判定を行うための逆起電圧の判定閾値(脱調状態を検出するための逆起電圧の検出閾値)を設定する。CPU122は、判定閾値の設定を、入力電圧に関する閾値と温度に関する閾値とでマトリクス状に区分される複数の部分領域毎に予め設定された逆起電圧の判定基準値に基づいて行う。また、CPU122は、判定部として、判定閾値設定部で設定された判定閾値と逆起電圧測定部126の測定結果とに応じて、ステッピングモータ20で脱調が発生したか否かを判定する(脱調判定)。CPU122は、脱調判定の結果に応じて、制御信号を生成し、生成した制御信号をモータ駆動部142に出力する。そして、ステッピングモータ20で脱調が発生したと判定された場合は、制御信号に基づき、モータ駆動部142は、ステッピングモータ20の駆動信号の出力を停止する。
図3は、ステッピングモータ20の回路構成を模式的に示す図である。
図3に示されるように、ステッピングモータ20は、2つのコイル21a,21bと、ロータ22と、複数のステータヨーク(図示せず)とを有している。
コイル21a,21bは、それぞれ、ステータヨークを励磁するコイルである。コイル21a,21bは、それぞれ、駆動回路14に接続されている。コイル21aは、A相のコイルである。コイル21bは、B相のコイルである。コイル21a,21bには、それぞれ異なる位相のコイル電流が流される。
ロータ22は、円周方向に沿って、S極22sとN極22nとが交互に反転するように多極着磁された永久磁石を備える。なお、図3においては、ロータ22は、S極22sとN極22nとが1つずつ設けられているように簡略化されて示されている。ステータヨークは、ロータ22の周囲に、ロータ22の外周部に接近して配置されている。ロータ22は、コイル21a,21bのそれぞれに流れるコイル電流の位相が周期的に切り替えられることで回転する。
ここで、本実施の形態において、逆起電圧は、例えば次のようにして測定される。CPU122は、A相及びB相のうちいずれか1つの相のコイル21a,21bに流れるコイル電流Ia,Ibの向きが切り替わる際に、一時的に、そのコイル21a,21bへのパルス電圧の印加を停止させる(停止期間)。そして、逆起電圧測定部126は、このような停止期間中に、パルス電圧の印加が停止されている相のコイル21a,21bに誘起される逆起電圧を、個別に(相毎に、又はコイル毎に)測定する。
すなわち、コイル電流Iaの極性が変わるときには、コイル電流Iaがゼロになるように、コイル21aへのパルス電圧の印加が停止される。この停止期間においては、コイル21aに逆起電圧が誘起される。また、コイル電流Ibの極性が変わるときには、コイル電流Ibがゼロになるように、コイル21bへのパルス電圧の印加が停止される。この停止期間においては、コイル21bに逆起電圧が誘起される。逆起電圧測定部126は、これらの逆起電圧を測定する。
より具体的には、ステッピングモータ20の駆動時において、CPU122の制御により、コイル21a,21bにパルス電圧が印加される(PWM制御)。これにより、コイル21a,21bにそれぞれコイル電流Ia,Ibが流れる。
PWM制御が行われると、その後、通電停止処理及び定電圧制御が実行される。例えばコイル21aの通電停止処理が行われる場合には、所定の停止期間だけコイル21aへのパルス電圧の印加が停止される。これにより、コイル電流Iaがゼロになる。停止期間は、CPU122により任意に設定される。例えば、CPU122は、予め決められた停止期間を設定してもよいし、モータ駆動装置1の外部から停止期間の設定を受け付けてもよい。このような停止期間中に、逆起電圧測定部126は、コイル21aに誘起される逆起電圧を測定する。測定結果は、CPU122に供給される。
なお、本実施の形態において、このようにコイル21aについて通電停止処理が行われる場合、CPU122は、定電圧制御として、その停止期間中においてコイル21bのコイル電圧Vbを固定電圧に設定する。すなわち、CPU122は、停止期間中に、逆起電圧を測定するコイル以外のすべてのコイルを固定電圧に設定する。固定電圧の電圧レベルは、直前のコイル電圧と同じ電圧レベル(例えば、電源電圧レベル又はグラウンド(GND)レベルなど)であってもよいし、所定の基準電圧レベルであってもよい。これにより、例えばコイル21aについて通電停止処理が行われる場合には、コイル21bのコイル電圧Vbが一定(本実施の形態では、例えば、入力電圧のレベル)になる。
固定電圧の電圧レベルが入力電圧のレベルであるとき、コイル21aについて通電停止処理が行われる場合におけるコイル21bのコイル電流Ibは、上述のPWM制御が行われている期間におけるコイル電流Ibに比べて多少上昇する。停止期間中のコイル電圧Vbは一定であるので、コイル電圧Vbの印加に伴うノイズは発生しない。その結果、停止期間中のコイル21aのコイル電圧Vaにはノイズが重畳されない。すなわち、停止期間中のコイル電圧Vaを測定することにより、コイル21aに誘起される逆起電圧が正確に測定される。これにより、脱調状態の誤検出を防ぐことができる。
上述のようにして逆起電圧が測定されると、CPU122は、後述のようにして設定した判定閾値と逆起電圧測定部126の測定結果とに応じて、ステッピングモータ20の脱調が発生したか否かを判定する。
具体的には、CPU122は、測定された逆起電圧が、逆起電圧の判定閾値を充足するか否かを判定する。換言すると、CPU122は、得られた逆起電圧の値と、設定した判定閾値とを比較する。比較結果に応じて、ステッピングモータ20で脱調が発生したか否かが判定可能である。例えば、CPU122は、測定された逆起電圧の値が判定閾値に達しているとき、ステッピングモータ20で脱調が発生していると判定する。
本実施の形態において、CPU122は、以下のようにして、温度の計測結果と、入力電圧の測定結果とに基づいて、ステッピングモータ20の脱調に関する判定を行うための逆起電圧の判定閾値を設定する。
CPU122は、予めモータ制御回路12に設定された逆起電圧の判定基準値に基づいて、逆起電圧の判定閾値を設定する。判定基準値は、入力電圧に関する閾値と、温度に関する閾値とでマトリクス状に区分される複数の部分領域毎に予め設定されている。本実施の形態においては、入力電圧に関する2つの閾値と、温度に関する2つの閾値とで、3行3列(3×3)のマトリクス状に区分される9個の部分領域毎に、判定基準値が予め設定されている。
図4は、判定基準値の設定例を説明する図である。
図4においては、上述のように3行3列の部分領域aa,ab,ac,ba,bb,bc,ca,cb,ccのそれぞれについて1個の判定基準値Daa,Dab,Dac,Dba,Dbb,Dbc,Dca,Dcb,Dccが設定されている例が示されている。すなわち、9個の部分領域aaからccのそれぞれに1個ずつ、合計9個の判定基準値DaaからDacが設定されている。
部分領域aaからccは、入力電圧に関する閾値V2,V3と、温度に関する閾値T2,T3とでマトリクス状に区分されている。すなわち、閾値V2,V3によって、入力電圧V1からV4までの範囲が、3つの電圧範囲(区分領域)Va,Vb,Vcに区切られている。低電圧範囲Vaは、V1以上V2未満の範囲である。中電圧範囲Vbは、V2以上V3未満の範囲である。高電圧範囲Vcは、V3以上V4未満の範囲である。また、閾値T2,T3によって、入力温度T1からT4までの範囲が、3つの温度範囲(区分領域)Ta,Tb,Tcに区切られている。低温度範囲Taは、T1以上T2未満の範囲である。中温度範囲Tbは、T2以上T3未満の範囲である。高温度範囲Tcは、T3以上T4未満の範囲である。この3つの電圧範囲Va,Vb,Vcと3つの温度範囲Ta,Tb,Tcとの組合せによって、9個の部分領域aaからccがマトリクス状に形成されている。
CPU122は、入力された温度の計測結果と入力電圧の測定結果とに基づいて、9個の部分領域aaからccのうち、現在の状態に対応する部分領域を制御領域として特定する。そして、特定した制御領域に対応する判定基準値を読み出し、その判定基準値を逆起電圧の判定閾値として設定する。CPU122は、設定した判定閾値と、逆起電圧測定部126の測定結果とに応じて、ステッピングモータ20の脱調が発生したか否かを判定する。
逆起電圧の判定基準値は、入力電圧に対して、2つの閾値で区分される低電圧、中電圧、高電圧の各範囲について、低電圧よりも中電圧のほうが大きくなり、中電圧よりも高電圧のほうが大きくなるように、設定されており、かつ、温度に対して、2つの閾値で区分される低温度、中温度、高温度の各範囲について、低温度よりも高温度のほうが大きくなり、高温度よりも中温度のほうが大きくなるように、設定されている。
具体的には、判定基準値DaaからDccは、入力電圧に対して、低電圧範囲Vaよりも中電圧範囲Vbのほうが大きくなり、中電圧範囲Vbよりも高電圧範囲Vcのほうが大きくなるように、設定されており、かつ、温度に対して、低温度範囲Taよりも高温度範囲Tcのほうが大きくなり、高温度範囲Tcよりも中温度範囲Tbのほうが大きくなるように、設定されている。
すなわち、判定基準値DaaからDacの大きさは、以下のような関係になる。
入力電圧について、(電圧範囲Vaの場合)≦(Vbの場合)≦(Vcの場合)
温度について、(温度範囲Taの場合)≦(Tcの場合)≦(Tbの場合)
例えば、低温度範囲T1の状況下で比較すると、以下のような関係になっている。
(低電圧低温度領域aaの判定基準値Daa)≦(中電圧低温度領域baの判定基準値Dba)≦(高電圧低温度領域caの判定基準値Dca)
また、例えば、低電圧範囲V1の状況下で比較すると、以下のような関係になっている。
(低電圧低温度領域aaの判定基準値Daa)≦(低電圧高温度領域acの判定基準値Dac)≦(低電圧中温度領域abの判定基準値Dab)
本実施の形態において、入力電圧と逆起電圧の判定基準値との関係性が次のようになるように、各判定基準値が設定されている。
低電圧範囲Vaでは、トルクが小さくなり、逆起電圧が比較的低くなる。そのため、判定基準値が比較的小さい値となる。
他方、高電圧範囲Vcでは、トルクが十分に大きくなり、逆起電圧が比較的高くなる。そのため、判定基準値が比較的大きい値となる。
また、温度と逆起電圧の判定基準値との関係性が次のようになるように、各判定基準値が設定されている。
低温度範囲Taでは、アクチュエータ1において、ギヤ26,31,32,33等の可動部に塗布されているグリスが固くなり、ステッピングモータ20の負荷が大きくなるため、トルク不足になる。逆起電圧が比較的低くなるため、判定基準値が比較的小さい値となっている。
また、高温度範囲Tcにおいては、ギヤ26,31,32,33等の樹脂が膨張してギヤ間が詰まり、ステッピングモータ20の負荷が大きくなるため、トルク不足になる。そのため、低温度環境の場合と同様に、判定基準値が比較的小さい値にとなっている。なお、ステッピングモータ20の負荷が増大する程度は、温度が高くなることにより素材が膨張する場合よりも、温度が低くなることによりグリスの粘度が増大する場合のほうが大きい。そのため、高温度範囲Tcよりも低温度範囲Taのほうが、判定基準値を小さくすることが望ましい。また、中温度範囲Tbよりも高温度範囲Tcのほうが、判定基準値を小さくすることが望ましい。
本実施の形態において、入力電圧と、温度と、逆起電圧の判定基準値とは、例えば次のように設定されている。ここでは、基準となる入力電圧が略12Vである場合であって、室温環境で用いられるアクチュエータ1を想定する。
閾値について、入力電圧の下限値V1や上限値V4、温度の下限値T1や上限値T4は、適宜設定可能である。これらの下限値V1,T1や上限値V4,T4は、設定されていなくてもよく、その場合には、低電圧範囲Vaは閾値V2以下のすべての電圧の範囲となり、高電圧範囲Vcは閾値V3以上のすべての電圧の範囲となる。また、低温度範囲Taは閾値T2以下のすべての温度の範囲となり、高温度範囲Tcは閾値T3以上のすべての温度の範囲となる。
なお、判定基準値や電圧と温度との閾値の具体的な値は、アクチュエータ1やステッピングモータ20の用途や仕様、入力電圧の大きさ、入力電圧の変動量、想定される温度等に応じて、適宜実験結果やシミュレーション結果などを利用して設定することができる。
図5は、モータ制御装置10が行うステッピングモータ20の逆起電圧の判定閾値設定処理を大まかに説明するフローチャートである。
図5に示されるように、ステップS11において、入力電圧測定部125により、入力電圧が測定される(入力電圧測定ステップ)。
ステップS12において、温度計測部128により、温度が計測される(温度計測ステップ)。なお、ステップS11とステップS12とは、同時に行われたり、順序が入れ替わったりしてもよい。
ステップS13において、CPU122は、温度の計測結果と、入力電圧の測定結果とに基づいて、9個の部分領域aaからccのうち現在の状態を含む部分領域を制御領域として特定する。
ステップS14において、CPU122は、特定した制御領域に対応する逆起電圧の判定基準値を読み出し、その判定基準値を逆起電圧の判定閾値として設定する(判定閾値設定ステップ)。
ステップS15において、逆起電圧測定部126は、A相及びB相のうちいずれか1つの相のコイル21a,21bに流れるコイル電流Ia,Ibの向きが切り替わる際に、一時的に、そのコイル21a,21bへのパルス電圧の印加が停止する期間中に、パルス電圧の印加が停止されている相のコイル21a,21bに誘起される逆起電圧をコイル毎に測定する(逆起電圧計測ステップ)。
ステップS16において、CPU122は、コイル電流の測定結果に応じて、制御信号を出力する。CPU122は、設定した判定閾値と、逆起電圧測定部126により測定された逆起電圧の値とに応じて、ステッピングモータ20の脱調が発生したか否かを判定し(判定ステップ)、判定結果に基づいて制御信号を出力する。
例えば、図5において示される処理は、ステッピングモータ20を駆動するためのコマンドをCPU122が受け付けてから行われる。そして、図5において示される処理が終了し、判定閾値の設定が行われる。
[実施の形態における効果]
以上のように構成されたモータ制御装置10を用いたアクチュエータ1では、入力電圧と温度との関係で定まる部分領域毎に予め設定された、逆起電圧の判定基準値に基づいて、逆起電圧の判定閾値を設定できる。したがって、幅広い状況下で精度の高い脱調判定を行うことができるように、判定閾値を設定することができる。ステッピングモータ20の脱調判定を幅広い状況下でも高精度に行うことができるようになるので、アクチュエータ1の動作を適切に制御することができるようになる。
入力電圧の範囲に応じて、判定基準値が設定されている。そのため、入力電圧の影響によるトルク変化による逆起電圧の変化に対応して、適切な判定閾値を設定できる。また、入力電圧の範囲を区分する閾値を任意に設定でき、各電圧範囲に対応して細かく判定閾値を調整することが可能となる。
また、温度の範囲に応じて、判定基準値が設定されている。そのため、温度の影響によるトルク変化による逆起電圧の変化に対応して、適切な判定閾値を設定できる。また、温度の範囲を区分する閾値を任意に設定でき、各温度範囲に対応して細かく判定閾値を調整することが可能となる。特に、本実施の形態では、ICの内部温度が計測され、判定閾値の決定に利用される。駆動状況により温度が変動することがあるステッピングモータ20から若干離れた、温度の影響による負荷の増大の要因となる部位の温度に近い温度を計測し、その計測結果を利用して判定閾値を決定することができるので、状況に応じた適切な判定閾値で脱調判定を行うことができる。なお、温度はIC内部温度にかかわらず、他の部位の温度が計測されるようにしてもよい。
入力電圧の範囲及び温度の範囲に対して、マトリクス状に部分領域が設定され、それぞれの部分領域毎に判定基準値を設定できる。そのため、アクチュエータ1が使用されるときの入力電圧と温度との状況に応じて、入力電圧と温度との相互の影響が考慮された最適な判定閾値を設定できる。特に、従来みられた、低温であって入力電圧が低いときのトルクを確保するために判定閾値を低く設定すると入力電圧が高いときにおける脱調判定の精度が落ち、一方、入力電圧が高いときの判定精度を確保するために判定閾値を高く設定すると入力電圧が低いときのトルクが確保できないという問題を解消することができる。すなわち、低温度低電圧である状況下においてトルクを確保し、かつ、低温度高電圧である状況において脱調判定の精度を向上させることができる。
[その他]
マトリクスの分割数は、2行2列(2×2)以上であればよく、また、入力電圧についての閾値の数と温度についての閾値の数とが異なっていてもよい。例えば、2×3、2×4、4×4など、適宜設定することができる。
図6は、判定基準値の設定例の一変型例を説明する図である。
図6においては、上述の図4に示されるマトリクスについて、さらに、特に低電圧範囲Vaが3つに分割され、領域aaが領域a1a,a2a,a3aに、領域abが領域a1b,a2b,a3bに、領域acが領域a1c,a2c,a3cにそれぞれ分割されている例が示されている。すなわち、3行5列のマトリクス状の部分領域が設けられている。換言すると、図6に示される例においては、温度についての2つの閾値T2,T3と入力電圧についての4つの閾値V2a,V2b,V2,V3とでマトリクス状に区分される15個の部分領域が設けられている。このように、特に低電圧の範囲を細かく区分し、各状況下のトルクに応じた逆起電圧の値について適正に脱調判定を行うことができるように判定基準値Da1a,Da2a,Da3a,Da1b,Da2b,Da3b,Da1c,Da2c,Da3cを設定することができる。そのため、各状況下でより適正にかつ高精度にステッピングモータ20の脱調判定を行い、アクチュエータ1を適正に動作させることができるようになる。
上述のアクチュエータの構成は一例であり、上述とは異なる構成であってもよい。
制御回路の一部分のみが集積回路として構成されていてもよい。また、モータ制御装置のうち、制御回路とは異なる部分の一部が集積回路として構成されていてもよい。モータ制御装置の全部が集積回路として構成されていてもよい。
上記実施の形態において、逆起電圧の測定は、各相のコイルの制御電流の停止中において、他のコイルを固定電圧に設定して行われるが、これに限られるものではない。当該他のコイルについては固定電圧に設定するか否かにかかわらず、ある相のコイルの制御電流の停止期間において、そのコイルについての逆起電圧を測定するようにすればよい。また、逆起電圧は、種々のタイミングで適宜測定するようにすればよい。
ステッピングモータやモータ制御装置など、アクチュエータのハードウェア構成は上述に限られるものではない。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアによって行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。
上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。上記のフローチャート及び文章で説明された処理は、そのプログラムに従ってCPUなどにより実行される。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 アクチュエータ
10 モータ制御装置
12 モータ制御回路
14 駆動回路
20 ステッピングモータ
21a,21b コイル
122 CPU(中央演算処理装置;判定閾値設定部の一例、判定部の一例)
124 電流測定部
125 入力電圧測定部
126 逆起電圧測定部
128 温度計測部
142 モータ駆動部
144 電流センサ

Claims (6)

  1. ステッピングモータを駆動させるモータ制御装置に用いられるモータ制御回路であって、
    前記モータ制御装置に入力される入力電圧を測定する入力電圧測定部と、
    温度を計測する温度計測部と、
    前記ステッピングモータの複数相のコイルのうち、通電が停止しているコイルに誘起される逆起電圧を測定する逆起電圧測定部と、
    前記入力電圧測定部の測定結果と前記温度計測部の計測結果とに基づいて、前記ステッピングモータの脱調に関する判定を行うための逆起電圧の判定閾値を設定する判定閾値設定部と、
    前記逆起電圧測定部の測定結果と、前記判定閾値設定部により設定された前記判定閾値とに基づいて、前記ステッピングモータの脱調に関する判定を行う判定部とを備え、
    前記判定閾値設定部は、前記入力電圧に関する閾値と前記温度に関する閾値とでマトリクス状に区分される複数の部分領域毎に予め設定された前記逆起電圧の判定基準値を、前記入力電圧測定部の測定結果と前記温度計測部の計測結果とに基づいて特定し、特定した前記判定基準値に基づいて、前記判定閾値の設定を行う、モータ制御回路。
  2. 前記判定閾値設定部は、前記入力電圧に関する2つの閾値と前記温度に関する2つの閾値とで3行3列のマトリクス状に区分される9個の部分領域毎に予め設定された前記判定基準値に基づいて、前記判定閾値の設定を行う、請求項1に記載のモータ制御回路。
  3. 前記判定基準値は、
    前記入力電圧に対して、前記2つの閾値で区分される低電圧、中電圧、高電圧の各範囲について、前記低電圧よりも前記中電圧のほうが大きくなり、前記中電圧よりも前記高電圧のほうが大きくなるように、設定されており、かつ、
    前記温度に対して、前記2つの閾値で区分される低温度、中温度、高温度の各範囲について、前記低温度よりも前記高温度のほうが大きくなり、前記高温度よりも前記中温度のほうが大きくなるように、設定されている、請求項2に記載のモータ制御回路。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のモータ制御回路と、
    前記ステッピングモータを駆動させるための駆動回路とを備え、
    前記モータ制御回路は、前記駆動回路を制御するための制御信号を出力し、
    前記駆動回路は、前記制御信号に基づいて前記ステッピングモータのコイルに駆動電流を流す、モータ制御装置。
  5. 駆動力を発生させるステッピングモータと、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のモータ制御回路と、
    前記モータ制御回路から出力された制御信号に基づいて前記ステッピングモータのコイルに駆動電流を流す駆動回路とを有する、アクチュエータ。
  6. 複数相のコイルを有するステッピングモータの制御方法であって、
    入力電圧を測定する入力電圧測定ステップと、
    温度を計測する温度計測ステップと、
    前記入力電圧測定ステップの測定結果と前記温度計測ステップの計測結果とに基づいて、前記ステッピングモータの脱調に関する判定を行うための逆起電圧の判定閾値を設定する判定閾値設定ステップと、
    前記複数相のコイルのうち、通電が停止しているコイルに誘起される逆起電圧を測定する逆起電圧計測ステップと、
    前記逆起電圧計測ステップの測定結果と、前記判定閾値設定ステップにより設定された前記判定閾値とに基づいて、前記ステッピングモータの脱調に関する判定を行う判定ステップとを備え、
    前記判定閾値設定ステップは、前記入力電圧に関する閾値と前記温度に関する閾値とでマトリクス状に区分される複数の部分領域毎に予め設定された前記逆起電圧の判定基準値を、前記入力電圧測定ステップで測定した入力電圧の測定結果と前記温度計測ステップで計測した温度の計測結果とに基づいて特定し、特定した前記判定基準値に基づいて、前記判定閾値の設定を行う、ステッピングモータの制御方法。
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