JP2002110629A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2002110629A
JP2002110629A JP2000300313A JP2000300313A JP2002110629A JP 2002110629 A JP2002110629 A JP 2002110629A JP 2000300313 A JP2000300313 A JP 2000300313A JP 2000300313 A JP2000300313 A JP 2000300313A JP 2002110629 A JP2002110629 A JP 2002110629A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転軸周面における発塵や発熱を抑制でき、か
つ、回転軸に形成された気体流通路に気体を良好に供給
できる基板処理装置を提供する。 【解決手段】チャック軸12の周囲には、形状可変シー
ル部材32,33が配置されている。形状可変シール部
材32,33は、内部に膨張用エアが供給されて膨張し
たシール状態で、その内周面がチャック軸12の全周に
圧接され、内部への膨張用エアの供給が停止されて収縮
したシール解除状態で、その内周面がチャック軸12の
周面から離間する。形状可変シール部材32,33は、
エアシリンダ26に圧縮エアを供給する必要がある時に
限ってシール状態にされ、このときチャック軸12の周
囲に形成される環状空間43に圧縮エアが供給される
と、その圧縮エアがチャック軸12内のエア通路30お
よびチャックベース13内のエア通路29を順に通って
エアシリンダ26に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプ
レイパネル)用ガラス基板などの各種の被処理基板に所
定の処理を施すための基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程においては、半導
体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)の表面、裏
面および端面の全域に銅薄膜などの金属薄膜を形成した
後、この金属薄膜の不要部分をエッチング除去する処理
が行われる場合がある。たとえば、配線形成のための銅
薄膜は、ウエハの表面の素子形成領域に形成されていれ
ばよいから、ウエハの表面の周縁部、裏面および端面に
形成された銅薄膜は不要となる。
【0003】図4は、ウエハWの表面の周縁部、裏面お
よび端面に形成されている薄膜を除去するための装置の
構成を図解的に示す図である。この処理装置は、ウエハ
Wをほぼ水平に保持した状態で高速回転するスピンチャ
ック101と、スピンチャック101に保持されている
ウエハWの裏面の中央部に向けてエッチング液を吐出す
るノズル102とを備えている。スピンチャック101
は、鉛直方向に沿って配置された回転軸103と、この
回転軸103の上端に水平に固定されたチャックベース
104と、このチャックベース104に立設され、ウエ
ハWの周縁部を保持する複数本のチャックピン105と
を備えている。ノズル102は、チャックベース104
の上面の回転中心上に配置されている。
【0004】ウエハWに対して処理を施す際には、複数
のチャックピン105によりウエハWがほぼ水平に保持
された状態で、モータなどを含む回転駆動機構から入力
される回転力により回転軸103が回転される。そし
て、その回転中のウエハWの裏面に向けてノズル102
からエッチング液が供給されるとともに、ウエハWの表
面の回転中心に向けてエアが供給される。これにより、
ウエハWの表面の周縁部を除く領域がエアで覆われて、
この領域にウエハWの裏面に供給されたエッチング液が
回り込むことが防止され、ウエハWの表面の周縁部、裏
面および端面に形成されている不要な薄膜のみをエッチ
ング除去することができる。
【0005】ところが、全処理期間を通してチャックピ
ン105に対するウエハWの相対回転位置が一定であれ
ば、ウエハWの端面のチャックピン105と接触してい
る部分にはエッチング液が供給されず、この部分の薄膜
が除去されずに残ってしまう。そのため、複数本のチャ
ックピン105のうちの少なくとも1本のチャックピン
は、ウエハWの端面に対して接触/離間可能な可動ピン
105aとなっており、この可動ピン105aをスピン
チャック101の回転中にウエハWの端面から離間させ
ることによってウエハWの挟持を解放し、このときのウ
エハWとスピンチャック101との回転速度の違いを利
用して、チャックピン105に対するウエハWの相対回
転位置をずらすようにしている。
【0006】可動ピン105aは、チャックベース10
4内に配設されたエアシリンダ106によって駆動され
るようになっている。エアシリンダ106の本体部10
7の後端には、エア導入口(図示せず)が形成されてお
り、チャックベース104内には、当該エア導入口に連
通するようにエア通路108が形成されている。このエ
ア通路108は、回転軸103に形成されたエア通路1
09と結合されている。そして、エア通路109は、回
転軸103の周面に形成された貫通孔110と連通して
いる。
【0007】回転軸103の周囲には、回転軸103の
周面に摺接するオイルシール111,112がホルダ1
13に保持されて配置されている。オイルシール11
1,112の先端は回転軸103の全周に接触してお
り、オイルシール111,112およびホルダ113と
回転軸103の周面との間には環状の閉空間114が形
成されている。そして、この閉空間114に臨んで、エ
ア通路109と連通した貫通孔110が形成されてい
る。また、ホルダ113には、閉空間114にエアを供
給するためのエア供給路115が形成されており、この
エア供給路115は、エア供給管116に結合されてい
る。エア供給管116には、エア供給バルブ117が介
装されており、図外のエア供給源からの圧縮エアを必要
に応じて供給できるようになっている。
【0008】したがって、エア供給源からエア供給バル
ブ117を介して供給される圧縮エアは、エア供給管1
16、エア供給路115、閉空間114、回転軸103
のエア通路109およびチャックベース104内のエア
通路108を順に通ってエアシリンダ106に供給され
る。オイルシール111,112間の閉空間114と回
転軸103のエア通路109との連通状態は、回転軸1
03の回転位置によらずに常時確立されているから、ス
ピンチャック101の回転中においても、エアシリンダ
106に駆動用の圧縮エアを供給することが可能であ
る。
【0009】たとえば、エアシリンダ106に圧縮エア
を供給しない状態では、エアシリンダ106のロッド1
18が本体部107に没入し、可動ピン105aがウエ
ハWの端面に押し付けられる。このとき、可動ピン10
5aは、定位置においてウエハWの端面を規制する他の
チャックピン105と協働してウエハWを挟持する。そ
して、この挟持状態は、エアシリンダ106に圧縮エア
を供給して、エアシリンダ106のロッド118を本体
部107から進出させ、可動ピン105aをウエハWの
端面から離間させることによって解除できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の処理
装置では、オイルシール111,112が高速回転する
回転軸103の周面と常に接触しているため、オイルシ
ール111,112の摩耗による発塵が多く、また、オ
イルシール111,112と回転軸103との接触部分
で発熱し、これらがウエハWの処理に悪影響を及ぼすお
それがあった。さらには、オイルシール111,112
の寿命が短く、オイルシール111,112の交換を頻
繁に行わなければならないうえに、そのオイルシール1
11,112の交換時にオイルシール111,112に
傷をつけてしまうと、その傷がついた部分から圧縮エア
が漏れるという問題もあった。
【0011】そこで、この発明の目的は、回転軸周面に
おける発塵や発熱を抑制でき、かつ、回転軸に形成され
た気体流通路に気体を良好に供給できる基板処理装置を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、所定の方
向に沿って配置された回転軸(12)と、この回転軸の
周面に接触して上記回転軸の周囲に環状空間(43)を
形成するシール状態および上記回転軸の周面から離間し
たシール解除状態に変位可能な可変シール部材(32,
33)と、上記環状空間に気体を供給する気体供給手段
(44,45,46)と、上記回転軸に設けられてお
り、上記環状空間に臨んで上記回転軸の周面に形成され
た気体取込口(31)に連通された気体流通路(30)
と、を含むことを特徴とする基板処理装置である。
【0013】また、請求項2記載の発明のように、上記
気体流通路に気体を流通させる必要がある時には、上記
可変シール部材をシール状態にし、上記気体流通路に気
体を流通させる必要がない時には、上記可変シール部材
をシール解除状態にする可変シール部材変位手段(3
5,36,37,38,39,40,41,42)をさ
らに含むことが好ましい。なお、括弧内の英数字は、後
述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、こ
の項において同じである。
【0014】この発明によれば、気体流通路に気体を流
通させる必要がある時にのみ、可変シール部材がシール
状態にされて、可変シール部材が回転軸の周面に接触さ
れる。したがって、回転軸の周面に環状空間(環状の閉
空間)を形成するためのシール部材が常時密着している
従来装置に比べて、回転軸の周面における発塵や発熱を
抑制することができる。また、可変シール部材の摩耗が
少なく、可変シール部材は頻繁に交換する必要がないの
で、この可変シール部材の交換時の傷つきによるエア漏
れなどの不都合が発生するおそれを少なくできる。
【0015】なお、請求項3に記載のように、上記回転
軸に固定されたチャックベース(13)と、このチャッ
クベースに取り付けられており、基板の周縁部にそれぞ
れ当接して基板を挟持する複数の挟持部材(16,1
7,18,19)と、エアシリンダ(26)を駆動源と
し、少なくとも1つの挟持部材(19)を駆動するため
の挟持部材駆動機構(24)とをさらに含み、上記気体
供給手段は、上記エアシリンダの駆動用エアを供給する
ものであり、上記気体流通路は、上記エアシリンダに接
続されて、上記エアシリンダの駆動用エアが流通するた
めの駆動用エア流通路であってもよい。
【0016】請求項4記載の発明は、上記回転軸を中心
軸まわりに回転させる回転手段(14)と、上記回転軸
が上記回転手段によって回転されている状態で、上記気
体供給手段により上記環状空間に駆動用エアを供給し
て、上記少なくとも1つの挟持部材の基板挟持状態を解
除させる制御手段(47)をさらに含むことを特徴とす
る請求項3記載の基板処理装置である。この発明によれ
ば、回転している基板がその挟持を解除されるたびに回
転方向にずれて、基板と挟持部材との当接位置が変化す
る。これにより、基板の全周における裏面周縁部や周端
面に良好な処理を施すことができる。
【0017】なお、請求項5記載の発明は、上記可変シ
ール部材(32,33)が、内部に中空部が形成され、
伸縮性を有する一対の環状部材であって、上記シール状
態は、上記中空部に気体を供給して可変シール部材(3
2,33)を膨張させた状態であり、上記シール解除状
態は、上記中空部から気体を排出して可変シール部材
(32,33)を収縮させた状態であることを特徴とす
る請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置で
ある。
【0018】これにより、可変シール部材によるシール
状態およびシール解除状態を、可変シール部材への気体
の供給/停止だけで容易に実現することができる。請求
項6記載の発明は、上記可変シール部材は、伸縮性を有
するゴムを主材料とし、上記回転軸の周面と接触する部
分をポリテトラフルオロエチレン系材料で構成したもの
であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに
記載の基板処理装置である。
【0019】この発明によれば、可変シール部材を適当
な圧力で回転軸に接触させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1および図
2は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成
を説明するための図解的な断面図である。この基板処理
装置は、ウエハWの裏面に形成された薄膜とウエハWの
表面の周縁部および端面に形成されている薄膜を同時に
除去することができるものであり、ウエハWをほぼ水平
に保持し、この保持したウエハWのほぼ中心を通る鉛直
軸線まわりに回転する周縁部保持チャック11を備えて
いる。
【0021】周縁部保持チャック11は、鉛直方向に沿
わせて配置されたチャック軸12と、このチャック軸1
2の上端からほぼ水平方向に延びたチャックベース13
とを有している。チャック軸12には、たとえばモータ
などの駆動源を含む回転駆動部14が結合されている。
また、チャック軸12は、中空軸とされていて、その内
部には、ウエハWの裏面にエッチング液または純水など
の処理液を供給するための処理液ノズル15が挿通され
ている。この処理液ノズル15は、周縁部保持チャック
11に保持されたウエハWの裏面(下面)中央に近接し
た位置に吐出口を有しており、図外の処理液供給源から
供給されてくる処理液を上方に向けて吐出することがで
きる。これにより、処理液ノズル15から吐出される処
理液は、周縁部保持チャック11に保持されたウエハW
の裏面中央に供給されることになる。
【0022】チャックベース13の周縁部には、図3に
示すように、円周方向に間隔を開けて、複数個(この実
施形態では4個)の挟持部材16,17,18,19が
配置されている。このうち、ほぼ等角度間隔で配置され
た3個の挟持部材16,17,18は、ウエハWの処理
時において、定位置でウエハWの端面を規制する位置規
制用挟持部材であり、残る1個の挟持部材19は、ウエ
ハWの処理時において、ウエハWの端面に押し付け力を
作用させて、位置規制用挟持部材16〜18と協働しウ
エハWを挟持する押し付け用挟持部材である。なお、図
3には、チャックベース13の内部を透視した構成を示
してある。
【0023】位置規制用挟持部材16,17,18はい
ずれも、ウエハWを下方から保持するためのウエハ載置
面20と、ウエハWの周端面を規制するためのウエハ規
制面21とを有している。一方、押し付け用挟持部材1
9は、鉛直軸線まわりに所定角度範囲で回動可能であ
り、その回動軸線(鉛直軸線)から遠い第1鉛直面22
と、回動軸線に近い第2鉛直面23とが形成されてい
て、第1鉛直面22をウエハWの周端面に対向させて接
触させることにより、位置規制用挟持部材16,17,
18と協働してウエハWを水平面に沿った状態で挟持す
ることができる。
【0024】また、押し付け用挟持部材19の下端部に
は、レバー24が固定されている。レバー24の一端
は、取付部材25を介して、エアシリンダ26のロッド
27に結合されている。エアシリンダ26は、いわゆる
単動型のシリンダであり、圧縮エアの供給によって、ロ
ッド27が本体部28から進出し、圧縮エアの開放に伴
って、内蔵のばねの働きによりロッド27が本体部28
内に没入するものである。この実施形態では、ロッド2
7が本体部28内に没入した状態で、押し付け用挟持部
材19の第1鉛直面22がウエハWの周端面に対向し、
挟持部材16〜19によってウエハWが挟持される。こ
の状態から、ロッド27が本体部28から進出すると、
押し付け用挟持部材19が図2における時計回りに回動
して、押し付け用挟持部材19の第2鉛直面23がウエ
ハWの周端面に対向し、挟持部材16〜19によるウエ
ハWの挟持が開放される。
【0025】エアシリンダ26の駆動用圧縮エアは、エ
アシリンダ26の本体部28に形成されたエア導入口
(図示せず)から供給されるようになっている。このエ
ア導入口には、チャックベース13内に形成されたエア
通路29が連通されている。エア通路29は、チャック
軸12内に形成されたエア通路30と結合されていて、
エア通路30は、チャック軸12の周面に形成されたエ
ア取込口31に接続されている。
【0026】チャック軸12の周囲には、形状可変シー
ル部材32,33が配置されている。形状可変シール部
材32,33は、たとえば、伸縮性を有する材料を用い
て内部が中空の環状に形成されており、その外周部分が
ホルダ34に保持されて、上下に間隔を開けて並べられ
ている。形状可変シール部材32,33の外周には、そ
れぞれ膨張用エア導入口35,36が形成されており、
これらの膨張用エア導入口35,36と連通するよう
に、ホルダ34には貫通孔37,38が形成されてい
る。そして、貫通孔37,38には、それぞれ膨張用エ
ア供給源から延びた膨張用エア供給管39,40が接続
されており、膨張用エア供給管39,40には、それぞ
れ3方弁構造の膨張用エア供給バルブ41,42が介装
されている。これにより、形状可変シール部材32,3
3の内部(中空部)に、膨張用エア供給源からの膨張用
エアを必要に応じて供給/停止することができ、この膨
張用エアの供給/停止に応じて、形状可変シール部材3
2,33を膨張/収縮させることができる。なお、膨張
用エア供給バルブ41,42は3方弁構造となっている
ため、膨張用エア供給バルブ41,42が閉じられて膨
張用エアの供給が停止した時には、貫通孔37,38と
大気空間とが連通する状態とされて、形状可変シール部
材32,33の内部にある膨張用エアが大気開放されて
排出されるようになっている。形状可変シール部材3
2,33は、内部に膨張用エアが供給されて膨張した状
態(シール状態)で、その内周面がチャック軸12の全
周に圧接され(図1参照)、内部への膨張用エアの供給
が停止され、内部の膨張用エアが排出されて収縮した状
態(シール解除状態)で、その内周面がチャック軸12
の周面から離間する(図2参照)。
【0027】なお、形状可変シール部材32,33は、
たとえば、伸縮性を有するゴムが主材料とされ、チャッ
ク軸12の周面と接触する部分がポリテトラフルオロエ
チレン系材料で構成されている。図1に示すように、形
状可変シール部材32,33が膨張してチャック軸12
の全周に密着したシール状態で、チャック軸12の周囲
には、形状可変シール部材32,33およびホルダ34
によって囲まれた環状の閉空間43(環状空間)が形成
される。そして、この環状空間43に臨んで、チャック
軸12内のエア通路30と連通したエア取込口31が形
成されている。また、ホルダ34には、環状空間43に
エアを供給するためのエア供給路44が形成されてお
り、このエア供給路44は、エア供給管45に結合され
ている。エア供給管45には、エア供給バルブ46が介
装されており、エア供給源からの圧縮エアを必要に応じ
て供給できるようになっている。
【0028】したがって、エア供給源からエア供給管4
5を介して供給される圧縮エアは、形状可変シール部材
32,33がチャック軸12の全周に密着して環状空間
43が形成されていれば、エア供給路44から環状空間
43に流入し、環状空間43からチャック軸12内のエ
ア通路30およびチャックベース13内のエア通路29
を順に通ってエアシリンダ26に供給される。環状空間
43とチャック軸12のエア通路30との連通状態は、
チャック軸12の回転位置によらずに常時確立されてい
るから、チャック軸12(周縁部保持チャック11)の
回転中においても、エアシリンダ26に駆動用の圧縮エ
アを供給することが可能である。
【0029】なお、膨張用エア供給バルブ41,42お
よびエア供給バルブ46の開閉は、たとえばマイクロプ
ロセッサなどを含む制御部47により制御されるように
なっている。この基板処理装置における処理に際して
は、処理対象のウエハWは、スピンチャック1の上方か
ら位置規制用挟持部材16,17,18のウエハ載置面
20上に載置される。このウエハWの載置時には、膨張
用エア供給バルブ41,42が開かれて、形状可変シー
ル部材32,33の内部に膨張用エアが供給されるとと
もに、エア供給バルブ46が開かれて、エアシリンダ2
6に圧縮エアが供給されることにより、押し付け用挟持
部材19の第2鉛直面23がウエハWの周端面に対向し
ている。
【0030】その後、エア供給バルブ46および膨張用
エア供給バルブ41,42が閉じられる。これにより、
エアシリンダ26の圧縮エアが開放されて、エアシリン
ダ26のロッド27が没入し、押し付け用挟持部材19
の第1鉛直面22がウエハWの周端面に対向して、挟持
部材16〜19によってウエハWが挟持される。また、
形状可変シール部材32,33への膨張用エアの供給が
停止して、形状可変シール部材32,33が収縮し、形
状可変シール部材32,33がチャック軸12から離間
する。
【0031】つづいて、回転駆動部14によってチャッ
ク軸12が回転され、周縁部保持チャック11に保持さ
れたウエハWがその中心を通る鉛直軸まわりに高速回転
される。そして、この回転しているウエハWの裏面(下
面)に向けて、チャック軸12の上端に配置された処理
液ノズル15から処理液が吐出され、ウエハWの表面の
周縁部、裏面および端面に処理が施されていく。ウエハ
Wが高速回転されつつ、ウエハWの裏面に処理液が供給
されている途中で、所定の時間間隔でウエハWの挟持が
所定の短時間だけ解除されるようになっている。すなわ
ち、膨張用エア供給バルブ41,42が短時間だけ開か
れて、形状可変シール部材32,33の内部に膨張用エ
アが供給されるとともに、エア供給バルブ46が短時間
だけ開かれて、エアシリンダ26に圧縮エアが供給され
ることにより、押し付け用挟持部材19が往復回動さ
れ、挟持部材16,17,18,19によるウエハWの
挟持が上記所定の短時間だけ解除される。この短時間の
ウエハWの挟持解除動作は、ウエハWの高速回転中に所
定の時間間隔で何度か行われる。これにより、回転して
いるウエハWが、その挟持を解除されるたびに、位置規
制用挟持部材16〜18上で回転方向にずれて、ウエハ
Wと挟持部材16〜19との当接位置が変化する。これ
により、ウエハWの全周における裏面周縁部や周端面に
良好な処理を施すことができる。
【0032】以上のようにこの実施形態によれば、挟持
部材16〜19によるウエハWの挟持を解除するために
エアシリンダ26に圧縮エアを供給する必要がある時だ
け、形状可変シール部材32,33に膨張用エアが供給
されて、形状可変シール部材32,33がチャック軸1
2の周面に密着される。したがって、チャック軸の周面
に環状空間を形成するためのシール部材が常時密着して
いる従来装置に比べて、チャック軸12の周面における
発塵や発熱を抑制することができる。また、形状可変シ
ール部材32,33の摩耗が少なく、形状可変シール部
材32,33は頻繁に交換する必要がないので、この形
状可変シール部材32,33の交換時の傷つきによるエ
ア漏れなどの不都合が発生するおそれを少なくできる。
【0033】この発明の一実施形態の説明は以上の通り
であるが、この発明は、他の形態で実施することも可能
である。たとえば、上述の実施形態では、ウエハWを保
持して回転させる周縁部保持チャック11のチャック軸
12にエア通路30が形成され、このエア通路30にエ
アシリンダ駆動用の圧縮エアを供給するための構成を取
り上げたが、たとえば、上述のチャック軸12に基板乾
燥用のN2ガスが流通する気体通路が形成され、この気
体通路に基板乾燥用のN2ガスを供給するための構成に
本発明が適用されてもよい。また、基板のスクラブ洗浄
用のブラシを回転させるための回転軸に気体流通路が形
成され、この気体流通路に処理ガスやエアなどの気体を
供給するための構成に本発明が適用されてもよい。ま
た、基板に処理液を供給するためのノズルが取り付けら
れたノズルアームの回転軸に気体流通路が形成され、こ
の気体流通路に気体を供給するための構成に本発明が提
供されてもよい。さらには、基板の表面に遮断板を近接
させ、基板の回転に伴って遮断板を回転させるととも
に、その遮断板の中央から基板に向けてN2などの気体
を供給する装置において、遮断板を回転させるための回
転軸に形成された気体流通路に上記N2などの気体を供
給するための構成に本発明が適用されてもよい。
【0034】また、上述の実施形態では、形状可変シー
ル部材32,33の内部に膨張用エアを供給したり、そ
の内部の膨張用エアを排出したりすることで、形状可変
シール部材32,33によるシール状態およびシール解
除状態の変位を行っているが、形状可変シール部材3
2,33の形状を変化させて、その変位を行うものなら
何でもよい。たとえば、形状可変シール部材32,33
が中実の部材である場合であっても、形状可変シール部
材32,33に固い部材を押し付けて物理的に変形さ
せ、上述の変位を行うものであってもよい。
【0035】さらにまた、上述の実施形態では、ウエハ
Wに処理を施す場合を例にとったが、処理対象の基板は
ウエハWに限らず、たとえば、液晶表示装置用ガラス基
板やPDP用ガラス基板などの他の種類の基板であって
もよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範
囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構
成を説明するための図解的な断面図であり、可変シール
部材がチャック軸(回転軸)に密着した状態を示してい
る。
【図2】この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構
成を説明するための図解的な断面図であり、可変シール
部材がチャック軸(回転軸)から離間した状態を示して
いる。
【図3】周縁部保持チャックの構成を説明するための簡
略化された平面図である。
【図4】ウエハの表面の周縁部、裏面および端面に形成
されている薄膜を除去するための従来装置の構成を図解
的に示す図である。
【符号の説明】
11 周縁部保持チャック 12 チャック軸 13 チャックベース 14 回転駆動部 16,17,18,19 挟持部材 24 レバー 26 エアシリンダ 30 エア通路 31 エア取込口 32,33 形状可変シール部材 35,36 膨張用エア導入口 37,38 貫通孔 39,40 膨張用エア供給管 41,42 膨張用エア供給バルブ 43 環状空間 44 エア供給路 45 エア供給管 46 エア供給バルブ 47 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F042 AA07 BA05 CB03 CB19 DE01 DF07 DF32 EB09 EB13 EB17 4K057 WA01 WA19 WB17 WM04 WM11 WM18 WN01 5F043 AA22 DD13 EE08 EE15 5F046 JA02 JA10 JA15 JA27 LA02 LA04 LA05 LA19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の方向に沿って配置された回転軸と、 この回転軸の周面に接触して上記回転軸の周囲に環状空
    間を形成するシール状態および上記回転軸の周面から離
    間したシール解除状態に変位可能な可変シール部材と、 上記環状空間に気体を供給する気体供給手段と、 上記回転軸に設けられており、上記環状空間に臨んで上
    記回転軸の周面に形成された気体取込口に連通された気
    体流通路と、を含むことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】上記気体流通路に気体を流通させる必要が
    ある時には、上記可変シール部材をシール状態にし、上
    記気体流通路に気体を流通させる必要がない時には、上
    記可変シール部材をシール解除状態にする可変シール部
    材変位手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載
    の基板処理装置。
  3. 【請求項3】上記回転軸に固定されたチャックベース
    と、 このチャックベースに取り付けられており、基板の周縁
    部にそれぞれ当接して基板を挟持する複数の挟持部材
    と、 エアシリンダを駆動源とし、少なくとも1つの挟持部材
    を駆動するための挟持部材駆動機構とをさらに含み、 上記気体供給手段は、上記エアシリンダの駆動用エアを
    供給するものであり、 上記気体流通路は、上記エアシリンダに接続されて、上
    記エアシリンダの駆動用エアが流通するための駆動用エ
    ア流通路であることを特徴とする請求項1または2記載
    の基板処理装置。
  4. 【請求項4】上記回転軸を中心軸まわりに回転させる回
    転手段と、 上記回転軸が上記回転手段によって回転されている状態
    で、上記気体供給手段により上記環状空間に駆動用エア
    を供給して、上記少なくとも1つの挟持部材の基板挟持
    状態を解除させる制御手段をさらに含むことを特徴とす
    る請求項3記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】上記可変シール部材は、内部に中空部が形
    成され、伸縮性を有する一対の環状部材であり、 上記シール状態は、上記中空部に気体を供給して可変シ
    ール部材を膨張させた状態であり、 上記シール解除状態は、上記中空部から気体を排出して
    可変シール部材を収縮させた状態であることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】上記可変シール部材は、伸縮性を有するゴ
    ムを主材料とし、上記回転軸の周面と接触する部分をポ
    リテトラフルオロエチレン系材料で構成したものである
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の
    基板処理装置。
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JP2008288399A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Panasonic Corp 軸受とこれを使用した実装機
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KR101467974B1 (ko) * 2007-12-10 2014-12-10 에이씨엠 리서치 (상하이) 인코포레이티드 반도체 웨이퍼 세척 방법 및 장치
CN111921934A (zh) * 2020-08-11 2020-11-13 深圳市汤诚科技有限公司 一种基于芯片用加工生产设备

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