JP2002110615A - 基板洗浄方法およびその装置 - Google Patents

基板洗浄方法およびその装置

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JP2002110615A JP2000292568A JP2000292568A JP2002110615A JP 2002110615 A JP2002110615 A JP 2002110615A JP 2000292568 A JP2000292568 A JP 2000292568A JP 2000292568 A JP2000292568 A JP 2000292568A JP 2002110615 A JP2002110615 A JP 2002110615A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の洗浄の十分な高品質化を達成する。 【解決手段】 基板2の各表面に対して1対のローラ3
が設けられ、基板2に近い部分を除いてローラ3の外表
面の大半を包囲するように包囲部材4を設け、各ステー
タ4の所定位置に氷粒を含む純水を供給するための純水
供給口4aを設け、ローラ3と基板2との間隙よりも上
方の所定位置に基板洗浄用薬液供給ノズル5を設けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は基板洗浄方法およ
びその装置に関し、さらに詳細にいえば、氷粒を含む純
水を基板の表面に供給して基板を洗浄するための方法お
よびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、氷粒と純水とを基板の表面に
供給して基板を洗浄する方法および装置として、特開平
11−151467号公報に示すように、基板の表面に
近接するようにスクリュウを配置するとともに、スクリ
ュウに純水または純水と薬液との混合液を供給する液体
供給ノズルおよび雪氷を供給する雪氷供給ノズルを配置
し、スクリュウにより純水または純水と薬液との混合液
および雪氷を回転させて基板の表面に押圧することによ
り、基板の表面を洗浄するものが提案されている。
【0003】この洗浄方法、装置を採用すれば、枚葉処
理で基板の表面を洗浄することができ、しかも、洗浄の
高品質化を達成することができると思われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平11−
151467号公報に示す基板洗浄方法、装置を採用し
た場合には、洗浄の十分な高品質化を達成することがで
きない。
【0005】さらに説明する。
【0006】スクリュウの回転中心と外周とでは周速の
差が大きいので、場所によって基板の表面と、純水また
は純水と薬液との混合液および雪氷との相対速度が大き
く異なり、ひいては場所によって洗浄の程度にばらつき
を生じてしまう。
【0007】洗浄室内に純水または純水と薬液との混合
液および雪氷の循環流が発生するので、基板からパーテ
ィクルを除去することにより汚染された純水または純水
と薬液との混合液および雪氷によって基板の再汚染が生
じてしまう。
【0008】スクリュウの回転に伴う遠心力で洗浄室の
上部に出た純水または純水と薬液との混合液および雪氷
が重力の影響によって再び洗浄室内に入り、基板の再汚
染が生じてしまう。
【0009】スクリュウの回転に伴う遠心力で洗浄室内
への純水または純水と薬液との混合液および雪氷の供給
をスムーズに行うことができない。
【0010】これらの不都合に起因して、基板の洗浄の
十分な高品質化を達成することができないのである。
【0011】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、基板の洗浄の十分な高品質化を達成する
ことができる基板洗浄方法およびその装置を提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の基板洗浄方法
は、氷粒を含む純水を基板の表面に供給して基板を洗浄
するに当たって、氷粒を含む純水を一方向に流し、基板
を自転させる方法である。
【0013】請求項2の基板洗浄方法は、基板の洗浄対
象表面に近接するローラを設け、このローラを一方向に
回転させることにより氷粒を含む純水を一方向に流す方
法である。
【0014】請求項3の基板洗浄方法は、基板をほぼ鉛
直状態で支持し、氷粒を含む純水の流れ方向を鉛直下向
きに設定する方法である。
【0015】請求項4の基板洗浄方法は、ローラよりも
上方側から基板洗浄用薬液を供給する方法である。
【0016】請求項5の基板洗浄方法は、氷粒を含む純
水と基板洗浄用薬液との界面を振動させる方法である。
【0017】請求項6の基板洗浄装置は、氷粒を含む純
水を基板の表面に供給して基板を洗浄するものであっ
て、氷粒を含む純水を一方向に流す純水流動方向設定手
段と、基板を自転させる基板駆動手段とを含むものであ
る。
【0018】請求項7の基板洗浄装置は、基板の洗浄対
象表面に近接するローラと、このローラを一方向に回転
させるローラ駆動手段とをさらに含むものである。
【0019】請求項8の基板洗浄装置は、前記基板駆動
手段として、基板をほぼ鉛直状態で支持し、かつ自転さ
せるものを採用し、前記純水流動方向設定手段として、
氷粒を含む純水の流れ方向を鉛直下向きに設定するもの
を採用するものである。
【0020】請求項9の基板洗浄装置は、ローラよりも
上方側から基板洗浄用薬液を供給する薬液供給手段をさ
らに含むものである。
【0021】請求項10の基板洗浄装置は、ローラの外
表面のうち、基板の洗浄対象表面から所定距離以上離れ
た外表面を包囲する包囲部材をさらに含み、包囲部材に
設けた純水供給口の下流側における包囲部材とローラと
の間隙を、ローラと基板の洗浄対象表面との間隙よりも
小さく設定したものである。
【0022】請求項11の基板洗浄装置は、包囲部材に
設けた純水供給口よりも上流側にローラ洗浄用薬液を供
給する薬液供給口を有するものである。
【0023】請求項12の基板洗浄装置は、前記ローラ
として、その外表面に複数の凹所を有するものを採用す
るものである。
【0024】請求項13の基板洗浄装置は、前記ローラ
として、その外表面に複数の外向き羽根部材を有するも
のを採用するものである。
【0025】請求項14の基板洗浄装置は、氷粒を含む
純水と基板洗浄用薬液との界面を脈動させる界面脈動手
段をさらに含むものである。
【0026】
【作用】請求項1の基板洗浄方法であれば、氷粒を含む
純水を基板の表面に供給して基板を洗浄するに当たっ
て、氷粒を含む純水を一方向に流し、基板を自転させる
のであるから、基板の表面を均一に洗浄することができ
るとともに、基板の表面から除去されたパーティクルが
再付着することを防止することができ、ひいては基板洗
浄の高品質化を達成することができる。
【0027】請求項2の基板洗浄方法であれば、基板の
洗浄対象表面に近接するローラを設け、このローラを一
方向に回転させることにより氷粒を含む純水を一方向に
流すのであるから、ローラの回転速度を高めることによ
り氷粒を含む純水の流速を向上させて洗浄性能を高める
ことができるほか、請求項1と同様の作用を達成するこ
とができる。
【0028】請求項3の基板洗浄方法であれば、基板を
ほぼ鉛直状態で支持し、氷粒を含む純水の流れ方向を鉛
直下向きに設定するのであるから、重力の影響を利用し
て氷粒を含む純水の流れを作ることができるほか、請求
項1または請求項2と同様の作用を達成することができ
る。
【0029】請求項4の基板洗浄方法であれば、ローラ
よりも上流側から基板洗浄用薬液を供給するのであるか
ら、請求項2または請求項3の作用に加え、基板洗浄用
薬液を併用することにより基板の洗浄性能を高めること
ができる。
【0030】請求項5の基板洗浄方法であれば、氷粒を
含む純水と基板洗浄用薬液との界面を振動させるのであ
るから、請求項4の作用に加え、氷粒を含む純水と基板
洗浄用薬液との混合層を作るとともに、脈動化によって
基板の洗浄性能を高めることができる。
【0031】請求項6の基板洗浄装置であれば、氷粒を
含む純水を基板の表面に供給して基板を洗浄するに当た
って、純水流動方向設定手段によって氷粒を含む純水を
一方向に流すとともに、基板駆動手段によって基板を自
転させることにより基板の表面を洗浄することができ
る。
【0032】したがって、基板の表面を均一に洗浄する
ことができるとともに、基板の表面から除去されたパー
ティクルが再付着することを防止することができ、ひい
ては基板洗浄の高品質化を達成することができる。
【0033】請求項7の基板洗浄装置であれば、基板の
洗浄対象表面に近接するローラと、このローラを一方向
に回転させるローラ駆動手段とをさらに含むのであるか
ら、ローラの回転速度を高めることにより氷粒を含む純
水の流速を向上させて洗浄性能を高めることができるほ
か、請求項6と同様の作用を達成することができる。
【0034】請求項8の基板洗浄装置であれば、前記基
板駆動手段として、基板をほぼ鉛直状態で支持し、かつ
自転させるものを採用し、前記純水流動方向設定手段と
して、氷粒を含む純水の流れ方向を鉛直下向きに設定す
るものを採用するのであるから、重力の影響を利用して
氷粒を含む純水の流れを作ることができるほか、請求項
6または請求項7同様の作用を達成することができる。
【0035】請求項9の基板洗浄装置であれば、ローラ
よりも上流側から基板洗浄用薬液を供給する薬液供給手
段をさらに含むのであるから、請求項7または請求項8
の作用に加え、基板洗浄用薬液を併用することにより基
板の洗浄性能を高めることができる。
【0036】請求項10の基板洗浄装置であれば、ロー
ラの外表面のうち、基板の洗浄対象表面から所定距離以
上離れた外表面を包囲する包囲部材をさらに含み、包囲
部材に設けた純水供給口の下流側における包囲部材とロ
ーラとの間隙を、ローラと基板の洗浄対象表面との間隙
よりも小さく設定したのであるから、請求項7から請求
項9の何れかの作用に加え、氷粒が基板とローラとの間
に噛み込んで基板を傷付けてしまうことを防止すること
ができる。
【0037】請求項11の基板洗浄装置であれば、包囲
部材に設けた純水供給口よりも上流側にローラ洗浄用薬
液を供給する薬液供給口を有するのであるから、請求項
10の作用に加え、基板の洗浄を行わない期間にローラ
を洗浄することによりローラにおける蓄積汚染を防止す
ることができる。
【0038】請求項12の基板洗浄装置であれば、前記
ローラとして、その外表面に複数の凹所を有するものを
採用するのであるから、請求項7から請求項11の何れ
かの作用に加え、ローラの表面積、摩擦抵抗を大きくし
て氷粒を含む純水のすべりを防止し、しかも、氷粒を含
む純水の流れに渦を作るとともに、氷粒を掻き削って小
さな氷粒にして洗浄性能を高めることができる。
【0039】請求項13の基板洗浄装置であれば、前記
ローラとして、その外表面に複数の外向き羽根部材を有
するものを採用するのであるから、請求項7から請求項
11の何れかの作用に加え、外向き羽根部材によって遠
心力を発生させ、この遠心力により基板に面圧を与えて
洗浄性能を高めることができるとともに、氷粒の掻き込
みを容易にして洗浄性能を高めることができる。
【0040】請求項14の基板洗浄装置であれば、氷粒
を含む純水と基板洗浄用薬液との界面を脈動させる界面
脈動手段をさらに含むのであるから、請求項9から請求
項13の何れかの作用に加え、氷粒を含む純水と基板洗
浄用薬液との混合層を作るとともに、脈動化によって基
板の洗浄性能を高めることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の基板洗浄方法およびその装置の実施の態様を詳細
に説明する。
【0042】図1はこの発明の基板洗浄装置の一実施態
様を示す概略側面図、図2は同概略正面図である。
【0043】この基板洗浄装置は、コ字状の枠体1の下
辺部材の所定位置に設けた駆動ローラチャック1aおよ
び従動ローラチャック1bと、上辺部材の所定位置に昇
降可能に設けた従動ローラチャック1cとで鉛直状態と
なるように支持された基板2の各表面に対して所定の間
隙hを存して対向され、かつ中心軸が水平方向を向くよ
うに1対のローラ3が設けられている。ここで、間隙h
を小さくすることが好ましく(例えば、5/100〜1
mm程度)、氷粒を含む純水と基板洗浄用薬液との混合
液の必要量を少なくし、しかも洗浄性能を高めることが
できる。
【0044】そして、基板2に近い部分を除いてローラ
3の外表面の大半を包囲するように包囲部材(ステー
タ)4を設け、各ステータ4の所定位置に氷粒を含む純
水を供給するための純水供給口4aを設けているととも
に、純水供給口4aよりも上流側の所定位置に、ローラ
洗浄用薬液を供給するためのローラ洗浄用薬液供給口4
bを設けている。
【0045】また、ローラ3と基板2との間隙よりも上
方の所定位置に基板洗浄用薬液供給ノズル5を設けてい
る。
【0046】なお、1dは駆動ローラチャック1aを駆
動するためのモータ、6は薬液供給源、7は氷粒を含む
純水を供給するための純水供給源である。
【0047】また、ローラ3の回転方向は、氷粒を含む
純水および各薬液を基板2の表面に沿って鉛直下方に導
くことができる方向(図1中矢印参照)に設定されてい
る。
【0048】そして、純水供給口4aよりも下流側にお
けるローラ3とステータ4との間隙がローラ3と基板2
との間隙hよりも小さく設定されている。
【0049】前記コ字状の枠体1は、洗浄位置に対する
基板2の搬入、搬出を行うべく往復移動するものであ
る。
【0050】前記ローラ3は基板2の直径とほぼ等しい
長さを有するものとして図示されているが、基板2が自
転されるのであるから、基板2の半径とほぼ等しい長さ
を有するものを採用することが可能である。また、基板
2の半径よりも短い長さを有するローラを採用し、この
ローラを昇降させることによって基板2の全表面を洗浄
することも可能である。この場合には、洗浄の終期にロ
ーラを基板2の下端縁部に正対させることにより、再汚
染を確実に防止することができる。
【0051】上記の構成の基板洗浄装置の作用は次のと
おりである。
【0052】コ字状の枠体1を移動させることにより基
板2を1対のローラ3の間に位置させ、この状態におい
て、基板2を自転させるとともに、1対のローラ3を矢
印方向に回転させながら、純水供給口4aから氷粒を含
む純水を、基板洗浄用薬液供給ノズル5から基板洗浄用
薬液(アルコール、アンモニア水など)を供給する。こ
の場合には、1対のローラ3の位置は全く変化しないの
であるから、基板2とローラ3との間隙hを正確に再現
することができる。
【0053】この結果、氷粒を含む純水と基板洗浄用薬
液との混合液が基板2とローラ3との間隙を通って鉛直
下方に流れ、基板2の表面の全範囲を均一に洗浄するこ
とができる。また、氷粒を含む純水と基板洗浄用薬液と
の混合液は一方向に流れるだけであるから、パーティク
ルの再付着が発生するおそれはない。したがって、基板
2の洗浄性能を高めることができる。
【0054】そして、ローラ3の回転速度を高めること
によって混合液の流速を高め、洗浄性能を一層高めるこ
とができる。
【0055】また、氷粒を含む純水と基板洗浄用薬液と
の混合液は鉛直下向きに流れるのであるから、重力をこ
の流れの形成に利用することができ、重力に逆らって流
れを形成する場合と比較して流れの形成を簡単化するこ
とができる。
【0056】さらに、純水供給口4aよりも下流側にお
けるローラ3とステータ4との間隙がローラ3と基板2
との間隙hよりも小さく設定されているので、氷粒が基
板2とローラ3との間に噛み込んで基板2が傷付くこと
を確実に防止することができる。
【0057】さらにまた、基板2の洗浄を行うと、ロー
ラ3が汚染される可能性があるが、洗浄後の基板2を搬
出した後に、ローラ洗浄用薬液供給口4bからローラ洗
浄用薬液(基板洗浄用薬液と同じ薬液)を供給すること
により、ローラ3の外表面を洗浄して蓄積汚染を防止
し、次の基板2の洗浄に備えることができる。
【0058】なお、上記の実施態様においては、氷粒を
含む純水と基板洗浄用薬液との混合液を基板2とローラ
3との間隙に向かって供給するようにしているが、多少
の洗浄性能の低下を許容する場合には、氷粒を含む純水
のみを供給することが可能である。
【0059】また、上記の実施態様においては、基板2
の両表面に対応させてローラ3を設けて基板2の両面を
洗浄するようにしているが、基板2の一方の表面のみに
対応させてローラ3を設けて基板2の一面のみを洗浄す
るよう構成することが可能である。
【0060】さらに、ローラ3を鉛直方向を向くように
配置することが可能である。
【0061】図3はこの発明の基板洗浄装置の他の実施
態様の要部を示す概略側面図である。
【0062】この基板洗浄装置が図1の基板洗浄装置と
異なる点は、ローラ3の外表面に複数の凹所3aを形成
した点、および純水供給口4aよりも下流側に整流板部
材8を設けた点のみである。
【0063】前記凹所3aとしては、矩形溝、三角溝、
半円溝など、種々の形状のものが採用可能である。ま
た、これらの溝は、ローラ3の中心軸と平行に形成され
ていてもよい{図4中(A)参照}が、中心軸に対して
所定角度をなすように形成されていてもよく{図4中
(B)参照}、V字状のように屈曲するように形成され
ていてもよく{図4中(C)参照}、網目状に交差する
ように形成されていてもよい{図4中(D)参照}。こ
れらの溝の幅、深さは、共に0.1〜1mmであればよ
い。さらに、微少な矩形孔、三角孔、円孔{図4中
(E)参照}などの形状のものも採用可能である。
【0064】前記整流板部材8としては、平板、湾曲板
などからなるものが採用可能である。そして、この整流
板部材8は、外部から与えられる力によって振動される
ものであってもよいが、ばね鋼のように自身で振動する
ものであってもよい。
【0065】この実施態様の場合には、ローラ3の外表
面の凹所3aを形成したことにより、表面積および摩擦
抵抗を大きくし、氷粒を含む純水の滑りを防止し、もし
くは抑制することができる。
【0066】また、氷粒を含む純水の流れに渦を作るこ
とができ、ひいては洗浄性能を高めることができる。
【0067】さらに、氷粒を掻き削って、より小さな氷
粒にすることができ、ひいては洗浄性能を高めることが
できる。
【0068】さらにまた、整流板部材8が振動すること
により、図5に示すように、氷粒を含む純水の流れを脈
動化して洗浄性能を高めることができ、しかも氷粒を含
む純水と基板洗浄用薬液との混合層を作り、この面から
も洗浄性能を高めることができる。
【0069】図6はこの発明の基板洗浄装置のさらに他
の実施態様の要部を示す概略側面図である。
【0070】この基板洗浄装置が図3の基板洗浄装置と
異なる点は、ローラ3の外表面に複数の凹所3aを形成
する代わりに、ローラ3の外表面に複数の外向き羽根部
材3bを形成した点のみである。
【0071】前記外向き羽根部材3bとしては、図6に
示すようにローラ3の半径方向に延びるもの、図7に示
すように、半径方向よりもローラ3の回転方向に傾斜す
るように延びるものなどが採用可能である。また、これ
らの外向き羽根部材3bは、ローラ3の中心軸と平行に
形成されていてもよいが、中心軸に対して所定角度をな
すように形成されていてもよい。そして、外向き羽根部
材3b同士の間隔、長さは、共に数mm程度であればよ
い。
【0072】この実施態様の場合には、外向き羽根部材
どうしの間隙に氷粒を含む純水を受け取ってローラ3の
回転に伴って搬送することができ、遠心力によって基板
2に面圧を与え、洗浄性能を高めることができる。
【0073】また、純水供給口4aからの氷粒を含む純
水の掻き込みを容易に行うことができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1の発明は、基板の表面を均一に
洗浄することができるとともに、基板の表面から除去さ
れたパーティクルが再付着することを防止することがで
き、ひいては基板洗浄の高品質化を達成することができ
るという特有の効果を奏する。
【0075】請求項2の発明は、ローラの回転速度を高
めることにより氷粒を含む純水の流速を向上させて洗浄
性能を高めることができるほか、請求項1と同様の効果
を奏する。
【0076】請求項3の発明は、重力の影響を利用して
氷粒を含む純水の流れを作ることができるほか、請求項
1または請求項2と同様の効果を奏する。
【0077】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3の効果に加え、基板洗浄用薬液を併用することにより
基板の洗浄性能を高めることができるという特有の効果
を奏する。
【0078】請求項5の発明は、請求項4の効果に加
え、氷粒を含む純水と基板洗浄用薬液との混合層を作る
とともに、脈動化によって基板の洗浄性能を高めること
ができるという特有の効果を奏する。
【0079】請求項6の発明は、基板の表面を均一に洗
浄することができるとともに、基板の表面から除去され
たパーティクルが再付着することを防止することがで
き、ひいては基板洗浄の高品質化を達成することができ
るという特有の効果を奏する。
【0080】請求項7の発明は、ローラの回転速度を高
めることにより氷粒を含む純水の流速を向上させて洗浄
性能を高めることができるほか、請求項6と同様の効果
を奏する。
【0081】請求項8の発明は、重力の影響を利用して
氷粒を含む純水の流れを作ることができるほか、請求項
6または請求項7同様の効果を奏する。
【0082】請求項9の発明は、請求項7または請求項
8の効果に加え、基板洗浄用薬液を併用することにより
基板の洗浄性能を高めることができるという特有の効果
を奏する。
【0083】請求項10の発明は、請求項7から請求項
9の何れかの効果に加え、氷粒が基板とローラとの間に
噛み込んで基板を傷付けてしまうことを防止することが
できるという特有の効果を奏する。
【0084】請求項11の発明は、請求項10の効果に
加え、基板の洗浄を行わない期間にローラを洗浄するこ
とによりローラにおける蓄積汚染を防止することができ
るという特有の効果を奏する。
【0085】請求項12の発明は、請求項7から請求項
11の何れかの効果に加え、ローラの表面積、摩擦抵抗
を大きくして氷粒を含む純水のすべりを防止し、しか
も、氷粒を含む純水の流れに渦を作るとともに、氷粒を
掻き削って小さな氷粒にして洗浄性能を高めることがで
きるという特有の効果を奏する。
【0086】請求項13の発明は、請求項7から請求項
11の何れかの効果に加え、外向き羽根部材によって遠
心力を発生させ、この遠心力により基板に面圧を与えて
洗浄性能を高めることができるとともに、氷粒の掻き込
みを容易にして洗浄性能を高めることができるという特
有の効果を奏する。
【0087】請求項14の発明は、請求項9から請求項
13の何れかの効果に加え、氷粒を含む純水と基板洗浄
用薬液との混合層を作るとともに、脈動化によって基板
の洗浄性能を高めることができるという特有の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基板洗浄装置の一実施態様を示す概
略側面図である。
【図2】同上の概略正面図である。
【図3】この発明の基板洗浄装置の他の実施態様の要部
を示す概略側面図である。
【図4】溝の形状、孔の配置パターンを示す概略図であ
る。
【図5】整流板部材の作用を説明する概略図である。
【図6】この発明の基板洗浄装置のさらに他の実施態様
の要部を示す概略側面図である。
【図7】外向き羽根部材の他の例を示す要部側面図であ
る。
【符号の説明】
1a 駆動ローラチャック 1b、1c 従動ローラ
チャック 1d モータ 2 基板 3 ローラ 3a 凹所 3b 外向き羽根部材 4 ステータ 4a 純水供給口 5 基板洗浄用薬液供給ノズル 8 整流板部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B08B 3/10 B08B 3/10 A 7/04 7/04 Z Fターム(参考) 3B116 AA03 AB33 AB42 BA06 BB22 BB87 CD24 3B201 AA03 AB33 AB42 BA06 BB22 BB87 BB92 BB93 BB95 CB01 CD24

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 氷粒を含む純水を基板の表面に供給して
    基板を洗浄する方法であって、氷粒を含む純水を一方向
    に流し、基板を自転させることを特徴とする基板洗浄方
    法。
  2. 【請求項2】 基板の洗浄対象表面に近接するローラを
    設け、このローラを一方向に回転させることにより氷粒
    を含む純水を一方向に流す請求項1に記載の基板洗浄方
    法。
  3. 【請求項3】 基板をほぼ鉛直状態で支持し、氷粒を含
    む純水の流れ方向を鉛直下向きに設定する請求項1また
    は請求項2に記載の基板洗浄方法。
  4. 【請求項4】 ローラよりも上方側から基板洗浄用薬液
    を供給する請求項2または請求項3に記載の基板洗浄方
    法。
  5. 【請求項5】 氷粒を含む純水と基板洗浄用薬液との界
    面を振動させる請求項4に記載の基板洗浄方法。
  6. 【請求項6】 氷粒を含む純水を基板(2)の表面に供
    給して基板(2)を洗浄する装置であって、 氷粒を含む純水を一方向に流す純水流動方向設定手段
    (3)と、 基板を自転させる基板駆動手段(1a)(1b)(1
    c)とを含むことを特徴とする基板洗浄装置。
  7. 【請求項7】 基板(2)の洗浄対象表面に近接するロ
    ーラ(3)と、このローラ(3)を一方向に回転させる
    ローラ駆動手段(1d)とをさらに含む請求項6に記載
    の基板洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記基板駆動手段(1a)(1b)(1
    c)は、基板(2)をほぼ鉛直状態で支持し、かつ自転
    させるものであり、前記純水流動方向設定手段(3)
    は、氷粒を含む純水の流れ方向を鉛直下向きに設定する
    ものである請求項6または請求項7に記載の基板洗浄装
    置。
  9. 【請求項9】 ローラ(3)よりも上流側から基板洗浄
    用薬液を供給する薬液供給手段(5)をさらに含む請求
    項7または請求項8に記載の基板洗浄装置。
  10. 【請求項10】 ローラ(3)の外表面のうち、基板
    (2)の洗浄対象表面から所定距離以上離れた外表面を
    包囲する包囲部材(4)をさらに含み、包囲部材(4)
    に設けた純水供給口(4a)の下流側における包囲部材
    (4)とローラ(3)との間隙を、ローラ(3)と基板
    (2)の洗浄対象表面との間隙よりも小さく設定してい
    る請求項7から請求項9の何れかに記載の基板洗浄装
    置。
  11. 【請求項11】 包囲部材(4)に設けた純水供給口
    (4a)よりも上流側にローラ洗浄用薬液を供給する薬
    液供給口(4b)を有している請求項10に記載の基板
    洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記ローラ(3)は、その外表面に複
    数の凹所(3a)を有している請求項7から請求項11
    の何れかに記載の基板洗浄装置。
  13. 【請求項13】 前記ローラ(3)は、その外表面に複
    数の外向き羽根部材(3b)を有している請求項7から
    請求項11の何れかに記載の基板洗浄装置。
  14. 【請求項14】 氷粒を含む純水と基板洗浄用薬液との
    界面を脈動させる界面脈動手段(8)をさらに含む請求
    項9から請求項13の何れかに記載の基板洗浄装置。
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KR100729700B1 (ko) * 2003-08-12 2007-06-19 가부시키가이샤 히타치 디스프레이즈 표시 소자의 제조 방법 및 제조 장치
CN108790280A (zh) * 2018-06-04 2018-11-13 史炳文 一种用于纸箱生产的瓦楞纸粘合压辊
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CN116871224A (zh) * 2023-09-07 2023-10-13 阳信华胜清真肉类有限公司 一种牲畜屠宰刀消毒清洁台

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