JP2002108551A - 座標読み取り装置 - Google Patents

座標読み取り装置

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JP2002108551A
JP2002108551A JP2000297884A JP2000297884A JP2002108551A JP 2002108551 A JP2002108551 A JP 2002108551A JP 2000297884 A JP2000297884 A JP 2000297884A JP 2000297884 A JP2000297884 A JP 2000297884A JP 2002108551 A JP2002108551 A JP 2002108551A
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loop
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ループコイルに生じる誘起電圧値に基づいて
ペンの位置座標を読み取る様にした座標読み取り装置に
おいて精度良くキャリブレーションを実行する。 【解決手段】 Xコイルに生じる最高電圧値R(pea
k)と、R(peak)を検出しているXコイルの両隣
のXコイルの内で電圧値の大きい方の電圧値R(pea
k’)との差diffを算出する(S402)。次に、
先ほど最高電圧値R(peak)を検出したXコイルを
中心として2つ隣のXコイルの電圧値R(peak−
2)とR(peak+2)がほぼ同一の値になっている
か否かを判定する(S404)。この判定において、R
(peak−2)とR(peak+2)とがほぼ同一で
あると判定された場合には(S404:YES)、キャ
リブレーション値REF1をdiffとする(S40
6)。そして、電圧差diffを、(REF/REF
1)* diffに置き換える(S408)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座標読み取り装置
に係り、詳しくは、所定の周波数の交番磁界を発生する
発振コイルを備えた筆記具(ペン、イレーサ等)と、前
記交番磁界と磁気結合可能な複数のループコイルをXY
方向に等間隔かつ平行に敷設したボードとを備え、前記
筆記具を前記ボードに押し当てたときに当該筆記具から
送出される交番磁界により誘起される前記ループコイル
の誘起電圧値に基づいて、当該筆記具のボード上の位置
座標を読み取る座標読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、交番磁界を発生する発振コイルを
備えた電子ペンにより、XY方向に複数のループコイル
が敷設されたホワイトボード上に文字や図形を描くと、
電子ペンが発生する交番磁界とループコイルに誘起され
る電圧値との関係から、電子ペンにより描いた文字や図
形の位置座標を読み取って、この結果をパーソナルコン
ピュータ(以下、「PC」という。)や、プリンタに出
力することができる様になった電子黒板システムが提案
されている。
【0003】この様な電子黒板システムにおいては、電
子ペンの電圧値が低下するなどすると、ループコイルに
発生する誘起電圧の値が低下するため、そのままでは位
置座標を誤って読み取ってしまうという問題がある。
【0004】そこで、本出願人は、あるループコイルの
両隣のループコイルに生じる誘起電圧値が等しくなる様
な位置にペンがあるとき、中央のループコイルに最高誘
起電圧が生じるという関係を用いて、その最高誘起電圧
の実測値と理想値との差を求めてキャリブレーションを
実行する様にした座標読み取り措置を提案している(特
願平11−323476号)。
【0005】この提案による座標読み取り装置によれ
ば、キャリブレーションを実行することにより、ペンの
電圧値が低下している場合にも、正しく座標を読み取る
ことができる点で優れたものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、あるループコ
イルの両隣のループコイルに生じる誘起電圧が等しくな
る場合というのは、これら両隣のループコイルに生じる
誘起電圧がほぼ最低電圧となる状態に該当するため、ノ
イズ等の影響により、正確に、キャリブレーションを実
行できないおそれがあるという問題がある。
【0007】そこで、本発明は、上述の問題を解決し、
精度良くキャリブレーションを実行できる様にすること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明の座標読み取り装置は、請求項1に記
載の様に、所定の周波数の交番磁界を発生する発振コイ
ルを備えた筆記具と、前記交番磁界と磁気結合可能な複
数のループコイルをXY方向に等間隔かつ平行に敷設し
たボードとを備え、前記筆記具を前記ボードに押し当て
たときに当該筆記具から送出される交番磁界により誘起
される前記ループコイルの誘起電圧値に基づいて、当該
筆記具のボード上の位置座標を読み取る座標読み取り装
置において、前記複数のループコイルのうちの任意のル
ープコイルの2つ隣のループコイル同士の誘起電圧値が
等しくなる点における中央のループコイルの誘起電圧値
を、前記筆記具の位置検出を行うための最大誘起電圧値
とみなすキャリブレーション手段を備えていることを特
徴とする。
【0009】この請求項1の座標読み取り装置によれ
ば、筆記具をボードに押し当てて文字や図形を描いた場
合に、キャリブレーション手段が、複数のループコイル
のうちの任意のループコイルの2つ隣のループコイル同
士の誘起電圧値が等しくなる点における中央のループコ
イルの誘起電圧値を、筆記具の位置検出を行うための最
大誘起電圧値とみなす様にする。これにより、筆記具の
電池電圧が低下するなどして最大誘起電圧が低下した場
合にも、実際の最大誘起電圧をループコイルに発生する
誘起電圧とみなすことができ、電池電圧の低下を補正し
て筆記具の位置座標を正確に読み取ることがができる。
【0010】また、請求項2の座標読み取り装置は、所
定の周波数の交番磁界を発生する発振コイルを備えた筆
記具と、前記交番磁界と磁気結合可能な複数のループコ
イルをXY方向に等間隔かつ平行に敷設したボードとを
備え、前記筆記具を前記ボードに押し当てたときに当該
筆記具から送出される交番磁界により誘起される前記ル
ープコイルの誘起電圧値に基づいて、当該筆記具のボー
ド上の位置座標を読み取る座標読み取り装置において、
前記複数のループコイルのうちの任意のループコイルを
中央に挟んで敷設されている2つのループコイル同士の
誘起電圧の2次ピーク付近の値が等しくなる点における
中央のループコイルの誘起電圧値を、前記筆記具の位置
検出を行うための最大誘起電圧値とみなすキャリブレー
ション手段を備えていることを特徴とする。
【0011】この請求項2の座標読み取り装置によれ
ば、キャリブレーション手段は、複数のループコイルの
うちの任意のループコイルを中央に挟んで敷設されてい
る2つのループコイル同士の誘起電圧の2次ピーク付近
の値が等しくなる点における中央のループコイルの誘起
電圧値を、筆記具の位置検出を行うための最大誘起電圧
値とみなす様にしている。この請求項2の座標読み取り
装置においても、筆記具の電池電圧が低下するなどして
最大誘起電圧が低下した場合にも、実際の最大誘起電圧
をループコイルに発生する誘起電圧とみなすことがで
き、電池電圧の低下を補正して筆記具の位置座標を正確
に読み取ることがができる。
【0012】また、請求項3の座標読み取り装置は、請
求項1又は請求項2記載の座標読み取り装置において、
前記複数のループコイルは、隣同士でそれぞれの幅の1
/2の幅が重なり合う様に敷設されていることを特徴と
する。
【0013】この請求項3の座標読み取り装置によれ
ば、ボードに敷設される複数のループコイルは、隣同士
でそれぞれの幅の1/2の幅が重なり合う様に敷設され
ているので、上述した様なキャリブレーションを効果的
に実施することができる。
【0014】また、請求項4の座標読み取り装置は、請
求項1〜請求項3のいずれか記載の座標読み取り装置に
おいて、各ループコイルの最大誘起電圧を生じる位置か
らの距離と当該ループコイルあるいは当該ループコイル
と所定関係にあるループコイルが生じる誘起電圧値との
関係を対応づけたテーブルデータをあらかじめ記憶して
おき、前記筆記具が前記ボードに押し当てられていると
きの最大誘起電圧を生じるループコイルあるいは当該ル
ープコイルと所定関係にあるループコイルが生じる誘起
電圧値に基づいて前記テーブルデータを検索することに
より前記筆記具の位置座標を算出する位置座標算出手段
と、前記キャリブレーション手段により最大誘起電圧値
とみなされた電圧値に基づいて、前記位置座標算出手段
の算出する位置座標を補正する補正手段とを備えている
ことを特徴とする。
【0015】この請求項4の座標読み取り装置によれ
ば、位置座標算出手段は、各ループコイルの最大誘起電
圧を生じる位置からの距離と当該ループコイルあるいは
当該ループコイルと所定関係にあるループコイルが生じ
る誘起電圧値との関係を対応づけたテーブルデータをあ
らかじめ記憶しておき、筆記具がボードに押し当てられ
ているときの最大誘起電圧を生じるループコイルあるい
は当該ループコイルと所定関係にあるループコイルが生
じる誘起電圧値に基づいてテーブルデータを検索するこ
とにより筆記具の位置座標を算出する。そして、補正手
段が、キャリブレーション手段により最大誘起電圧値と
みなされた電圧値に基づいて、位置座標算出手段の算出
する位置座標を補正する。これらの処理により、電池電
圧が低下していても筆記具の位置座標を精度良く読み取
ることができる。
【0016】また、請求項5の座標読み取り装置は、請
求項1〜請求項4のいずれか記載の座標読み取り装置に
おいて、各ループコイルの最大誘起電圧を生じる位置か
らの距離と当該ループコイルに生じる誘起電圧値との関
係を対応付けたテーブルデータを予め記憶しておき、前
記筆記具が前記ボードに押し当てられているときに最大
の誘起電圧を生じるループコイルの誘起電圧値に基づい
て前記テーブルデータを検索することにより前記筆記具
の位置座標を算出する位置座標算出手段と、前記キャリ
ブレーション手段により最大誘起電圧値とみなされた電
圧値と前記テーブルデータ中の最大電圧値との比に基づ
いて、前記位置座標算出手段の算出する位置座標を補正
する補正手段とを備えていることを特徴とする。
【0017】この請求項5の座標読み取り装置によれ
ば、位置座標算出手段は、各ループコイルの最大誘起電
圧を生じる位置からの距離と当該ループコイルに生じる
誘起電圧値との関係を対応付けたテーブルデータを予め
記憶しておき、筆記具がボードに押し当てられていると
きに最大の誘起電圧を生じるループコイルの誘起電圧値
に基づいてテーブルデータを検索することにより筆記具
の位置座標を算出する。そして、補正手段が、キャリブ
レーション手段により最大誘起電圧値とみなされた電圧
値とテーブルデータ中の最大電圧値との比に基づいて、
位置座標算出手段の算出する位置座標を補正する。これ
らの処理により、電池電圧が低下していても筆記具の位
置座標を精度良く読み取ることができる。
【0018】また、請求項6の座標読み取り装置は、請
求項1〜請求項4のいずれか記載の座標読み取り装置に
おいて、各ループコイルの最大誘起電圧を生じる位置か
らの距離と、当該ループコイル間に生じる誘起電圧値の
差との関係を対応付けたテーブルデータを予め記憶して
おき、前記筆記具が前記ボードに押し当てられていると
きの最大の誘起電圧を生じるループコイルとこれに隣接
するループコイルの生じる誘起電圧の差に基づいて前記
テーブルデータを検索することにより前記筆記具の位置
座標を算出する位置座標算出手段と、前記キャリブレー
ション手段により最大誘起電圧値とみなされた電圧値と
この電圧値を生じたループコイルに隣接するループコイ
ルの生じる誘起電圧値との差と前記テーブルデータ中の
最大差電圧値との比に基づいて、前記位置座標算出手段
の算出する位置座標を補正する補正手段とを備えている
ことを特徴とする。
【0019】この請求項6の座標読み取り装置によれ
ば、位置座標算出手段が、各ループコイルの最大誘起電
圧を生じる位置からの距離と、当該ループコイル間に生
じる誘起電圧値の差との関係を対応付けたテーブルデー
タを予め記憶しておき、筆記具がボードに押し当てられ
ているときの最大の誘起電圧を生じるループコイルとこ
れに隣接するループコイルの生じる誘起電圧の差に基づ
いてテーブルデータを検索することにより筆記具の位置
座標を算出する。そして、補正手段が、キャリブレーシ
ョン手段により最大誘起電圧値とみなされた電圧値とこ
の電圧値を生じたループコイルに隣接するループコイル
の生じる誘起電圧値との差とテーブルデータ中の最大差
電圧値との比に基づいて、位置座標算出手段の算出する
位置座標を補正する。これらの処理により、電池電圧が
低下していても筆記具の位置座標を精度良く読み取るこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の座標入力装置を、
好ましい実施の形態である電子黒板1により説明する。
この説明で、電子黒板1とは、筆記具であるペン60に
より座標読み取りボードである筆記パネル10の筆記面
21a上に手書き文字や図形などを描くと、ペン60の
筆記面21a上の位置を、筆記パネル10の内部に敷設
した複数のループコイル23により磁気結合して、その
座標を読み取るものをいう。
【0021】図1は、電子黒板1の主要構成を示す外観
斜視図である。図1に示す様に、電子黒板1には、筆記
パネル10と、筆記面21aに筆記を行うためのペン6
0と、筆記された軌跡及びその軌跡を示すデータを消去
するためのイレーサ40とが備えられている。筆記パネ
ル10には、枠状のフレーム11が設けられている。そ
して、このフレーム11に、筆記パネル本体20が組み
込まれている。フレーム11の前面下端には、その下端
に沿って板状の台12が組み込まれている。台12の上
面には、ペン60を差して収容するための複数の凹部1
2aが形成されている。そして、この凹部12aの右側
には、イレーサ40などを置くための平面部12bが形
成されている。
【0022】フレーム11の前面右側には、操作部30
が設けられている。この操作部30には、操作音や警告
音等の音を再生するスピーカ31と、筆記面21aに筆
記された内容を示すデータ(以下、「筆記データ」とい
う。)を記憶したページ数を7セグメントのLEDによ
って表示するページ表示LED32と、押す毎に1ペー
ジずつ戻るページ戻りボタン33と、押す毎に1ページ
ずつ送るページ送りボタン34と、押す毎に記憶されて
いる筆記データを1ページずつ消去する消去ボタン35
と、記憶されている筆記データをプリンタ200(図2
参照)へ出力するために押すプリンタ出力ボタン36
と、記憶されている筆記データをパーソナルコンピュー
タ(以下、「PC」という。)100(図2参照)へ出
力するために押すPC出力ボタン37と、ペン60の電
池切れを報知する電池切れ報知用LED39と、この電
子黒板1を起動するために押す電源ボタン38とが設け
られている。
【0023】フレーム11の前面下部には、この電子黒
板1の電源となる単2乾電池14aを4本収容するバッ
テリーケース14が設けられている。そして、このバッ
テリーケース14の前面には、蓋14bが開閉可能に取
り付けられている。バッテリーケース14の右側には、
スピーカ31のボリューム調節つまみ13cが設けら
れ、さらにその右側にはコネクタ13b,13aが設け
られている。図2は、電子黒板1にPC100とプリン
タ200とを接続した状態を示す図である。この図2に
示すように、コネクタ13bには、プリンタ200と接
続された接続ケーブル204のプラグ202が接続さ
れ、コネクタ13aには、PC100と接続された接続
ケーブル104のプラグ102が接続される。かかる接
続により、電子黒板1の筆記面21aに筆記された内容
を示す筆記データをPC100へ出力して、PC100
のモニタ103に表示したり、あるいは、筆記データを
プリンタ200へ出力して、印刷用紙203に印刷する
ことができる。
【0024】また、図1に示すようにフレーム11の裏
面上端の両端部には、この電子黒板1を壁に掛けるため
の金具15,15が取り付けられている。ここで、本実
施の形態の筆記面21aの高さH1は900mmであ
り、幅W1は600mmである。また、フレーム11及
び台12は、PP(ポリプロピレン)等の合成樹脂によ
り軽量に形成されており、電子黒板1の総重量は10k
g以下である。
【0025】次に、筆記パネル本体20の構造について
図3を参照して説明する。図3は、筆記パネル本体20
の各構成部材を示す説明図である。筆記パネル本体20
は、筆記面21aを構成する筆記シート21と、板状の
パネル22と、ループコイル23が敷設された枠形状の
取り付けパネル24と、板状のバックパネル25とを順
に積層した構造を有している。この実施の形態では、筆
記シート21は、張り合わされたPET(ポリエチレン
テレフタレート)フィルムにより厚さ0.1mmに形成
されており、パネル22は、アクリル樹脂、ABS(ア
クリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)、P
C(ポリカーボネート)等により厚さ3.0mmに形成
されている。また、取り付けパネル24は、発泡スチロ
ール等の発泡樹脂製材料により厚さ40mmに形成され
ており、バックパネル25は、アルミニウム等の導電性
材料により厚さ1.0mmに形成されている。なお、筆
記パネル本体20の各端部を挟持するフレーム11(図
1参照)の全体の厚さは50mmである。
【0026】次に、図4を参照して、ループコイル23
の構成について説明する。図4(a)は、図3に示すル
ープコイル23の構成を一部省略して示した説明図であ
り、図4(b)は、図4(a)に示すループコイル23
の幅及び重ねピッチを示す説明図である。なお、以下の
説明では、ループコイル23のうちX軸方向に配列され
たループコイルをXコイルと称し、Y軸方向に配設され
たループコイルをYコイルと称している。また、図4
(a)では、各ループコイル23の重なり方を見易くす
るために、各ループコイル23の重なり部分に僅かな隙
間を設けて図示しているが、実際にはこの隙間はない。
【0027】図4(a)に示す様に、X軸方向には、ペ
ン60及びイレーサ40の(X,Y)座標のX座標を検
出するためのXコイルがm本(X1〜Xm)配設されて
おり、また、Y軸方向には、Xコイルと直交して、Y座
標を検出するためのYコイルがn本(Y1〜Yn)配設
されている。Xコイルの各端子23aは、後述するXコ
イル切替え回路50aに接続されており、Yコイルの各
端子23bは、後述するYコイル切替え回路50bに接
続されている(図7参照)。Xコイル及びYコイルは、
それぞれ略矩形状に形成されており、矩形部分の長辺の
長さは、それぞれP2Y,P2Xとされている。
【0028】図4(b)に示す様に、Xコイルの矩形部
分の短辺の長さは、幅P1に形成され、隣接するXコイ
ルは、幅P1の1/2ピッチでそれぞれ重ねられてい
る。同様に、Yコイルの矩形部分の短辺の長さもそれぞ
れ幅P1に形成されており、隣接するYコイルは、幅P
1の1/2ピッチでそれぞれ重ねられている。この実施
の形態では、P1=50mm、P2X=680mm、P
2Y=980mmである。また、m=22、n=34で
ある。さらに、Xコイル及びYコイルは、共に表面に絶
縁皮膜層(例えば、エナメル層)を有する直径0.34
5mmの銅線により形成されている。
【0029】次に、図5及び図6を参照して、筆記面2
1a上のペン60の位置座標の検出方式について説明す
る。図5(a)は、Xコイル(X1〜X3)の一部を示
す説明図であり、図5(b)は、図5(a)に示すXコ
イル(X1〜X3)に発生する電圧と幅方向の距離との
関係を示すグラフであり、図5(c)は、図5(a)に
示すXコイル(X1〜X3)の相互に隣接するループコ
イル間の電圧差を示すグラフである。また、図6(a)
は、位置座標テーブルをグラフ化して示す説明図であ
り、図6(b)は、位置座標テーブルの説明図であり、
図6(c)は、各Xコイルから検出した検出値の記憶状
態を示す説明図である。なお、図5(a)では、Xコイ
ル(X1〜X3)の重なり方を見易くするために、その
重なり部分に僅かな隙間を設けて図示している。
【0030】コイル幅P1は50mmであるから、P1
・1/4=12.5mmである。図5(c)において、
電圧差(ex1−ex2)の特性を示す部分(実線で描
いた部分)を8bitのデジタルデータに変換すると、
図6(a)に示すグラフが得られる。このグラフをテー
ブル形式に変換したものが、図6(b)に示す位置座標
テーブル58aである。この位置座標テーブル58a
は、ROM58(図7参照)に記憶されており、ペン6
0の位置座標の演算に用いられる。
【0031】よって、例えば、ペン60が点Q2に存在
する場合、電圧差(ex1−ex2)を検出し、その検
出結果に基づいて位置座標テーブル58aを参照するこ
とにより、中心C1から点Q2までの距離△X1がわか
るので、点Q2のX座標を求めることができるのであ
る。なお、位置座標の算出の際に基準となるXコイル
は、図6(c)に示す電圧値記憶エリア59aを用い
て、次のように決定される。即ち、すべてのXコイル
(X1〜Xm)をスキャンして、そのスキャンした電圧
値e1〜emを電圧値記憶エリア59aに一旦記憶す
る。そして、記憶された電圧値e1〜emの中から最大
の電圧値を示すXコイルを、位置座標の基準となるXコ
イルとするのである。上述した事例では、かかる処理に
よって、X1のXコイルが位置座標の基準とされてい
る。
【0032】図7及び図8を参照して、電子黒板1の主
な電気的構成及び座標読み取り処理について説明する。
図7は、電子黒板1の電気的構成を示したブロック図で
あり、図8は、電子黒板1の座標読み取り処理を示した
フローチャートである。
【0033】制御部2に設けられたCPU56は、Xコ
イル(X1〜Xm)を順に選択するコイル選択信号を入
出力回路(I/O)53を介してXコイル切替え回路5
0aに出力することにより、Xコイル(X1〜Xm)の
スキャンを行う(S302)。ペン60から発生した交
番磁界と、いずれかのXコイルとの磁気結合によって発
生した信号は、増幅器50cによって増幅され、その増
幅信号は、バンドパスフィルタ(BPF)50dによっ
て不要な帯域が濾波され、振幅検波回路51によって振
幅検波される。その振幅検波された信号は、A/D変換
回路52によって振幅、つまり電圧値に対応したデジタ
ル信号に変換され、入出力回路53を介してCPU56
に入力される。
【0034】CPUがペン60を検出したと判定すると
(S304:Yes)、Xコイル(X1〜Xm)をスキ
ャンして入力されたデジタル信号によって示されるそれ
ぞれの電圧値を、RAM59のXコイル用の電圧値記憶
エリア59a(図6(c)参照)に順次記憶していく
(S306)。そして、バンドパスフィルタ50dから
出力された信号をリミッタ回路54によって方形波のリ
ミッタ出力信号に変換し、その後、FSK復調回路55
に出力することにより、ペン属性(ペンの太さや色の情
報)が判定される(S308,S310)。続いて、後
に詳述するキャリブレーションを実行した後、CPU5
6は、RAM59に記憶された各電圧値及びキャリブレ
ーションの結果得られたオフセット量に基づいてペン6
0のX座標を演算する(S314)。
【0035】ペン60のX座標の演算が完了したら、各
Yコイル(Y1〜Yn)のスキャンを実行し(S31
6)、各Yコイルから検出した電圧値をRAM59のY
コイル用の電圧値記憶エリアに記憶する(S318)。
そして、CPU56は、前述のS314におけるX座標
の演算と同じ手法を用いて、ペン60のY座標を演算す
る(S320)。
【0036】そして、S310で判定されたペン属性
を、ペン60のX座標、Y座標と対応付けて、RAM5
9の所定のエリアに記憶される(S322)。なお、S
302の処理により、CPU56がペン60を検出しな
かったと判定した場合には(S304:No)、S30
6〜S322の各処理をスキップして、この座標読み取
り処理を終了する。
【0037】CPU56は、操作部30に設けられた各
種ボタン(図1参照)の操作により発生するスイッチン
グ信号をI/F回路57を介して取り込み、RAM59
に格納されている位置座標データを記憶するページをペ
ージ単位で戻したり、送ったり、あるいは位置座標デー
タをページ単位で消去する等のページ処理を実行する。
また、CPU56は、操作部30に設けられた各種ボタ
ンが押された際に発生するスイッチング信号に基づいて
音声回路31aを動作させて、スピーカ(SP)31か
ら「ピー」、「ピッ」等の操作音を発声させる。
【0038】次に、図9を参照して、ペン60の構成を
説明する。図9は、ペン60の内部構造を示した側断面
図である。図9に示す様に、ペン60には円筒形状の胴
体部61aと、この胴体部61aの後端に着脱可能に取
り付けられた蓋61cとが設けられている。胴体部61
aの内部には、コイルL1と、矢印F2で示す方向に取
り出し可能なインクカートリッジ63と、このインクカ
ートリッジ63に挿入されたペン先62と、回路基板6
9と、この回路基板69に電流を供給する電源である電
池70とが設けられている。このコイルL1は、内径が
15mm程度であり、直径15mm程度で200回巻き
された長さの銅線により環状に形成されている。また、
コイルL1は、筆記面21a(図1参照)と当接するペ
ン先62の先端から20mm程度離して配置されてい
る。
【0039】インクカートリッジ63と回路基板69と
の間には、回路基板69への電流の供給及び遮断を行う
ための押しボタン式のスイッチ67が設けられている。
スイッチ67は、ペン先62を筆記面21a(図1参
照)に押し付け、インクカートリッジ63が矢印F1で
示す方向へ移動するとオフし、筆記を中止すると、スイ
ッチ67内のコイルバネ67d(図10参照)により矢
印F2で示す方向へ戻りオンする、いわゆるプッシュオ
フスイッチで構成されている。回路基板69への電流の
供給は、スイッチ67がオフした場合に行われる。
【0040】ここで、図10から図12を参照して、プ
ッシュオフタイプのスイッチ67について詳述する。図
10は、ペン60におけるスイッチ67の部分の構成を
模式的に示した図である。図10に示す様に、スイッチ
67は、電気的に分離された一対の金属製プレート67
a,67bと、そのプレート67a,67b間に摺動自
在に配設され、その一対のプレート67a,67bを電
気的に導通又は非導通とさせる断面形状T字形の金属製
の軸67cと、その軸67cを一方向(インクカートリ
ッジ63またはペン先62の方向)へ付勢するコイルバ
ネ67dと、一対のプレート67a,67bを絶縁しつ
つ、軸67cの摺動を案内する非導電性の樹脂フレーム
67eとにより構成されている。
【0041】図10(a)は、非筆記中、即ちペン先6
2を筆記面21aから離した状態を図示しており、かか
る場合には、軸67cはコイルバネ67dによりペン先
62側(インクカートリッジ63側)へ付勢される。そ
の結果、軸67cのT字形の上端部がプレート67a,
67bとそれぞれ接触し、両プレート67a,67bを
導通させる。これがスイッチオンの状態であり、スイッ
チオンの場合には、図10(a)に示すように、矢印方
向に電流が流れる。
【0042】一方、図10(b)は、筆記中、即ちペン
先62を筆記面21aに押圧した状態を図示しており、
かかる場合には、筆記時の押圧力によって、軸67cは
コイルバネ67dの付勢力に反して回路基板69側へ付
勢される。その結果、軸67cのT字形の上端部はプレ
ート67a,67bから離れて、プレート67aとプレ
ート67bとを非導通とする。これがスイッチオフ状態
であり、図10(b)に示すように、電流は流れない。
なお、回路基板69への電流の供給は、スイッチ67が
オフの場合に行われ、オンの場合には行われない。これ
を図11を参照して説明する。
【0043】図11は、かかるプッシュオフタイプのス
イッチ67と回路基板69と電池70との関係を示した
回路図である。図11(a),(b)に示す様に、電池
70のプラス側端子には、抵抗R10の一端と、回路基
板69のプラス側端子とが接続されている。回路基板6
9のマイナス側端子は、N−MOS電界効果トランジス
タFET10のドレイン端子Dに接続され、その電界効
果トランジスタFET10のゲート端子Gは、抵抗R1
0の他端とスイッチ67の一端とに接続されている。ま
た、電界効果トランジスタFET10のソース端子S
は、スイッチ67の他端と電池70のマイナス側端子と
に接続されている。
【0044】図11(a)は、非筆記中、即ちスイッチ
67がオンされた状態を図示している。スイッチ67が
オンされた状態では、電界効果トランジスタFET10
のゲート端子Gは、電池70のマイナス側端子に接続さ
れて0ボルトとされるので、そのドレイン端子Dとソー
ス端子S間には電流が流れず、電界効果トランジスタF
ET10はオフされている。よって、図11(a)の矢
印に示すように、電流は、電池70から抵抗R10、ス
イッチ67、電池70の順に流れ、回路基板69には流
れない。
【0045】一方、図11(b)は、筆記中、即ちスイ
ッチ67がオフされた状態を図示している。スイッチ6
7がオフされた状態では、電界効果トランジスタFET
10のゲート端子Gには、抵抗R10を介して電池70
の電圧が印可されるので、電界効果トランジスタFET
10がオンされ、そのドレイン端子Dとソース端子S間
には電流が流れる。よって、図11(b)の矢印に示す
ように、電流は、電池70から回路基板69、電界効果
トランジスタFET10のドレイン端子D、ソース端子
S、電池70の順に流れ、回路基板69へ電流が供給さ
れる。
【0046】このようにプッシュオフタイプのペン60
で筆記を行うと、スイッチ67がオフとなって、回路基
板69へ電流が供給される。スイッチ67は、通常のコ
ンタクトスイッチをオンする場合に比べて、僅かな押圧
力でオフすることができるので、使用者の筆圧が小さい
場合にも、スイッチ67を確実にオフして、回路基板6
9へ電流を供給することができる。
【0047】なお、上述する通り、電流は筆記時のみな
らず非筆記時にも流れるので、電池70の寿命(使用可
能期間)が問題となる。そこで、図12に、抵抗R10
と電池70の使用可能期間との関係を表にして示す。本
実施の形態で使用可能な電池としては、容量160mA
hの酸化銀電池SR44と、容量105mAhのアルカ
リ電池LR44とがあるが、図12に示す通り、抵抗R
10が100kΩの場合、ペン60の非使用時(非筆記
時)における消費電流は15.3μAであり、電池70
の使用可能期間は、SR44で1.21年、LR44で
0.79年である。・・・また、抵抗R10が10MΩ
の場合、ペン60の非使用時(非筆記時)における消費
電流は0.2μAであり、電池70の使用可能期間は、
SR44で92.6年、LR44で60.8年である。
例えば、抵抗R10が200kΩを使用すると、SR4
4で2.43年、LR44で1.60年の使用可能期間
を有するので、電池70の寿命に関して問題はない。
【0048】次に、図13を参照して、ペン60の回路
基板69の構成を説明する。回路基板69は、主に、L
C発振回路69cと、FSK回路69dと、CR発振回
路69eとにより構成されている。CR発振回路69e
は、ペンの色や太さなどのペン属性を区別するために、
その属性毎に異なる変調周波数fmを発振させる回路で
ある。LC発振回路69cは、CR発振回路69eから
発振された変調周波数fmの信号を搬送する搬送波S1
を発振するための回路である。また、FSK回路69d
は、LC発振回路60cの発振周波数をCR発振回路6
9eの変調周波数fmによってFSK(Frequen
cy Shift Keying)変調するための回路
である。LC発振回路69cの搬送波S1の周波数fc
は、CR発振回路69eの変調周波数fmの1/2周期
毎に、FSK回路69dによって、周波数fc1と周波
数fc2との2種類の周波数に切り替えられる。
【0049】LC発振回路69cは、インバータIC1
と、帰還抵抗である1MΩの抵抗R1と、発振コイルで
あるコイルL1と、2つの1200pFのコンデンサC
1,C2とにより構成されている。インバータIC1と
抵抗R1とコイルL1とは、それぞれ並列に接続されて
おり、インバータIC1の入力端子にはコンデンサC1
の一端が接続され、一方、インバータIC1の出力端子
には、コンデンサC2の一端が接続されている。また、
両コンデンサC1,C2の他端は共に接地されている。
このLC発振回路69cのコイルL1の発振周波数fc
(次述するFSK回路69dの電界効果トランジスタF
ET1,FET2がオフされた状態の搬送波S1の周波
数fc1)は、コイルL1のインダクタンスとコンデン
サC1,C2の容量とにより定まる時定数に従って決定
される。
【0050】FSK回路69dは、2つの180pFの
コンデンサC3,C4と、2つのN−MOS電界効果ト
ランジスタFET1,FET2とにより構成されてい
る。コンデンサC4の一端は、LC発振回路69cのイ
ンバータIC1の入力端子に接続され、そのコンデンサ
C4の他端は、電界効果トランジスタFET2のドレイ
ン端子Dに接続されている。電界効果トランジスタFE
T2のソース端子Sは接地され、また、そのゲート端子
Gは、CR発振回路69eの出力端に接続されている。
一方、コンデンサC3の一端は、LC発振回路69cの
インバータIC1の出力端子に接続され、そのコンデン
サC3の他端は、電界効果トランジスタFET1のドレ
イン端子Dに接続されている。電界効果トランジスタF
ET1のソース端子Sは接地され、また、ゲート端子G
は、CR発振回路69eの出力端に接続されている。
【0051】このFSK回路69dの電界効果トランジ
スタFET1,FET2は、CR発振回路69eからハ
イ電圧が出力され、そのハイ電圧が両ゲートGに印加さ
れると、ドレイン端子Dからソース端子Sへ電流が流れ
てオンする。電界効果トランジスタFET1,FET2
がオンすると、コンデンサC3,C4がLC発振回路6
9cに接続される。逆に、電界効果トランジスタFET
1,FET2がオフすると、コンデンサC3,C4がL
C発振回路69cから非接続とされる。コンデンサC
3,C4がLC発振回路69cに接続されると、LC発
振回路69cのコンデンサ容量が変化するので時定数も
変化し、その結果、コイルL1の発振周波数fc(搬送
波S1の周波数)は、周波数fc1から周波数fc2に
変化する。即ち、FSK回路69dによって、次述する
CR発振回路69eの1/2周期毎に、LC発振回路6
9cの発信周波数fcが周波数fc1と周波数fc2と
で切り替えられる。なお、電界効果トランジスタFET
1,FET2は、同一のタイミングでオンまたはオフす
るので、コンデンサC3,C4も同一のタイミングで、
LC発振回路69cに接続され、或いは、非接続とされ
る。
【0052】CR発振回路69eは、2つのインバータ
IC2,IC3と、1MΩの抵抗R2と、抵抗値を0Ω
〜1MΩの範囲で変更可能な可変抵抗R3と、100p
FのコンデンサC5とにより構成されている。インバー
タIC2の出力端子は、インバータIC3の入力端子に
接続され、インバータIC3の出力端子は、CR発振回
路69eの出力端としてFSK回路69dの電界効果ト
ランジスタFET1,FET2の各ゲート端子Gに接続
されると共に、コンデンサC5の一端に接続されてい
る。コンデンサC5の他端は、抵抗R2および可変抵抗
R3の一端にそれぞれ接続され、抵抗R2の他端はイン
バータIC2の入力端子に、可変抵抗R3の他端はイン
バータIC2の出力端子およびインバータIC3の入力
端子に接続されている。
【0053】このCR発振回路69eの発振周波数、即
ち、ペン60の属性毎に異なる変調周波数fmは、コン
デンサC5の容量と抵抗R2及び可変抵抗R3の抵抗値
に応じて決定されるので、可変抵抗R3の抵抗値を調整
することにより変調周波数fmを変更することができ
る。筆記パネル10では、この変調周波数fmの違いに
よりペンの属性を区別している。図14に示す様に、変
調周波数fmは略4〜10kHzの範囲で変更される。
図14において、「細」とはペン先62が細いこと、
「太」とはペン先62が太いことを示しており、例え
ば、「黒太」とはペン先62が太く黒色インクを使用す
るペン60であることを示している。イレーサ40もペ
ン60と同様に構成されており、10kHzの変調周波
数fmが割り当てられて、ペン60と区別されている。
具体的には、変調周波数fmが8.7kHzの場合には
赤細のペン属性を示し、7.7kHzの場合には赤太の
ペン属性を示し、4.1kHzの場合には黒太のペン属
性を示すのである。
【0054】次に、LC発振回路69cとFSK回路6
9dとCR発振回路69eとの全体の動作について説明
する。図15(a)は、CR発振回路69eからロウ電
圧が出力されている場合のLC発振回路69cの等価回
路である。FSK回路69dの電界効果トランジスタF
ET1,FET2は共にオフされているので、コンデン
サC3,C4はLC発振回路69cに非接続とされてい
る。よって、この場合のLC発振回路69cの発信周波
数、即ち、搬送波fc1は、fc1=1/[2π{(L
1・C1・C2)/(C1+C2)}1/2 ]とな
る。
【0055】一方、図15(b)は、CR発振回路69
eからハイ電圧が出力されている場合のLC発振回路6
9cの等価回路である。FSK回路69dの電界効果ト
ランジスタFET1,FET2は共にオンされているの
で、コンデンサC3,C4はLC発振回路69cに接続
される。よって、この場合のLC発振回路69cの発振
周波数、即ち、搬送波S1の周波数fc2は、fc2=
1/[2π{(L1・C1・C2)/(C1+C2+C
3+C4)1/2 ]となる。なお、本実施の形態にお
いては、搬送波S1の中心周波数は410kHz、周波
数偏移は±15kHzとしている。
【0056】ここで、ペン60のコイルL1から搬送波
S1に基づいた交番磁界が発生すると、筆記パネル10
において、この交番磁界と磁気結合した所定のループコ
イル23に誘起電流が誘起される。誘起電流は、振幅検
波回路51により振幅検波され、その振幅検波された信
号の電圧値が、A/D変換回路52によりサンプリング
されてデジタル化されて記憶される。
【0057】次に、本実施の形態の特徴であるキャリブ
レーション処理について説明する。
【0058】まず最初に、各ループコイル23に生じる
電圧値の特性について説明する。図16(a)に示す様
に、任意のループコイル23に着目して、ペン60が当
該ループコイル23を横切って線を描いた状態を考え
る。すると、当該ループコイル23に生じる誘起電圧
は、同図(b)に示す様に、ペン60の位置変化をx軸
とし誘起電圧の変化をy軸とすると、ペン60がx軸に
沿って移動する場合に上述のループコイル23に生じる
誘起電圧は、図示の様に、ループコイル23の中心であ
るx=aにて1次ピークP1を示す。そして、ループコ
イルの両端であるx=b1,b2でかなり小さくなるが
最小値とはならない。最小値は、ループコイルの外側の
x=c1,c2において検出される。そして、さらに外
側のx=d1,d2にて2次ピークP2を生じる。以上
の様に、ペン60をx軸方向に移動させると、ループコ
イル23に発生する電圧値は、図16に示した通り、1
次ピークP1と、2次ピークP2とを有する波形で表す
ことができる。
【0059】次に、5つのループコイルX1〜X5を取
り上げ、ペン60の位置と各ループコイルX1〜X5に
生じる誘起電圧との関係を図示すると、図17の様にな
る。図から明らかな様に、中央のループコイルX3の中
心点に着目すると、ループコイルX3には最大電圧r
(X3)が生じ、その1つ隣のループコイルX2,X4
に生じる誘起電圧は最小値付近r1で等しくなり、さら
に1つおいたループコイルX3の2つ隣のループコイル
X1,X5に生じる誘起電圧は2次ピーク付近において
等しい電圧値r2となっていることが分かる。この結
果、逆に、中央のループコイルX3における最大電圧r
(X3)は、両隣のループコイルX2,X4の交点及び
2つ隣のループコイルX1,X5の交点の直上において
出現するものといえる。
【0060】ここで、電圧値が小さいところでは、ノイ
ズ等の影響によりその値が安定しないという問題があ
り、ループコイルX2,X4の交点(電圧値r1)は信
用性が低い。これに対し、2次ピーク値付近においては
かかる問題がないので、ループコイルX1,X5の交点
(電圧値r2)の信用性は高い。よって、ループコイル
X3に最大値が生じているか否かを、ループコイルX
1,X5において等しい電圧値r2が検出されているか
否かによって判定することができ、その信用性は十分に
高いものであるといえる。
【0061】ところで、図17において、中央のループ
コイルX3に生じる最大電圧r(X3)は、ペン60の
電池電圧の低下や、各ペンの送信コイルの受信側ループ
コイル面からの高さのばらつきによって変化する。そこ
で、少なくともペン毎に誘起電圧の値を補正してやらな
いと、ループコイルX3に生じている誘起電圧の値から
ペンがループコイルX3内のどの位置にあるのかを正確
に検出することができない。そのために、以下に説明す
るキャリブレーション及びX座標演算処理を実行する。
【0062】このキャリブレーション処理では、図18
のフローチャートに示す様に、まず最初に、Xコイルに
生じる最高電圧値R(peak)と、R(peak)を
検出しているXコイルの両隣のXコイルの内で電圧値の
大きい方の電圧値R(peak’)との差diffを算
出する(S402)。次に、先ほど最高電圧値R(pe
ak)を検出したXコイルを中心として2つ隣のXコイ
ルの電圧値R(peak−2)とR(peak+2)が
ほぼ同一の値になっているか否かを判定する(S40
4)。この判定において、R(peak−2)とR(p
eak+2)とがほぼ同一であると判定された場合には
(S404:YES)、キャリブレーション値REF1
をdiffとする(S406)。そして、電圧差dif
fを、(REF/REF1)* diffに置き換える
(S408)。ここで、REFは、ペン60の電圧が
1.5VのときのR(peak)−R(peak’)の
値である。次に、図6(a)に示した様なdiffと△
Xとの関係をテーブル化したルックアップテーブルを用
いて、S408で算出したdiffに対応するオフセッ
ト量△Xを算出する(S410)。そして、S410で
算出したオフセット量△Xと、R(peak)を検出し
たXコイルの中心位置のX座標データとに基づいて、X
方向のペンの位置座標を算出する(S412)。
【0063】なお、S404でNOと判定された場合
は、その時点で記憶している最新のキャリブレーション
値REF1をREF1に設定し(S414)、S408
以下の処理を実行する。
【0064】以上の様にして、オフセット量△Xを算出
するに当たり、ペン60の現在の電圧に対応する様にキ
ャリブレーションを実行した結果を用いることで、ペン
60のX座標を正確に演算することができる。
【0065】なお、Y座標を演算するに当たっても、X
座標について行ったと同様にキャリブレーションを実行
してからオフセット量△Yを求める様にしている。これ
は、XコイルとYコイルとが全く同じ様に構成されてい
るとは限らないので、Y座標を演算するに当たってもキ
ャリブレーションを実行することがより望ましいからで
ある。
【0066】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲内においてさらに種々の
形態を採用することができることはもちろんである。
【0067】例えば、上述の実施の形態では、X座標だ
けでなくY座標についてもキャリブレーションを行うこ
ととしたが、XコイルとYコイルの構成がほぼ等しい場
合にはいずれか一方についてだけ実行し、そのキャリブ
レーション結果に基づいて、X座標及びY座標を演算す
るためのオフセット量△X,△Yを求める様にしても構
わない。
【0068】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、ル
ープコイルに生じる誘起電圧値に基づいてペンの位置座
標を読み取る様にした座標読み取り装置において、精度
良くキャリブレーションを実行することができるという
効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態の電子黒板の主要構成を示した外
観斜視図である。
【図2】 実施の形態の電子黒板にパーソナルコンピュ
ータ及びプリンタを接続した状態を示す斜視図である。
【図3】 実施の形態の電子黒板における筆記パネル本
体の角構成部材を示した斜視図である。
【図4】 実施の形態の電子黒板における筆記パネル本
体内に敷設されたループコイルの構成を示す説明図であ
る。
【図5】 実施の形態の電子黒板においてペンの位置と
Xコイルに生じる電圧との関係を示す説明図である。
【図6】 (a)は実施の形態における位置座標テーブ
ルをグラフ化して示した説明図であり、(b)は同じく
実施の形態における位置座標テーブルの説明図であり、
(c)は実施の形態における各Xコイルから検出した電
圧値の記憶状態を示した説明図である。
【図7】 実施の形態の電子黒板の電気的構成を示した
ブロック図である。
【図8】 実施の形態における主要な制御処理の内容を
示したフローチャートである。
【図9】 実施の形態におけるペンの内部構造を示した
側断面図である。
【図10】 実施の形態におけるペンのスイッチの部分
を模式的に示した説明図である。
【図11】 実施の形態におけるペンのスイッチと回路
基板と電池との関係を示した回路図である。
【図12】 抵抗と電池の使用可能期間との関係を示し
た説明図である。
【図13】 実施の形態における回路基板の構成を示し
た回路図である。
【図14】 実施の形態におけるペン属性と変調周波数
の関係を示した説明図である。
【図15】 実施の形態におけるLC発振回路の等価回
路図を示し、(a)はCR発振回路からロウ信号が出力
されている場合の回路図、(b)はCR発振回路からハ
イ信号が出力されている場合の回路図である。
【図16】 実施の形態においてペンの位置とループコ
イルに発生する誘起電圧との関係を示す説明図である。
【図17】 実施の形態においてペンの位置とループコ
イルに発生する誘起電圧との関係を示す説明図である。
【図18】 実施の形態におけるキャリブレーション及
びX座標演算処理の内容を示したフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1・・・電子黒板、10・・・筆記パネル、23・・・
ループコイル、60・・・ペン、69・・・回路基板、
70・・・電池。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 勉 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 5B068 AA04 AA15 BB14 BC03 BD02 BE06 BE15 CC11 CC12 CC14 DD11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数の交番磁界を発生する発振
    コイルを備えた筆記具と、前記交番磁界と磁気結合可能
    な複数のループコイルをXY方向に等間隔かつ平行に敷
    設したボードとを備え、前記筆記具を前記ボードに押し
    当てたときに当該筆記具から送出される交番磁界により
    誘起される前記ループコイルの誘起電圧値に基づいて、
    当該筆記具のボード上の位置座標を読み取る座標読み取
    り装置において、 前記複数のループコイルのうちの任意のループコイルの
    2つ隣のループコイル同士の誘起電圧値が等しくなる点
    における中央のループコイルの誘起電圧値を、前記筆記
    具の位置検出を行うための最大誘起電圧値とみなすキャ
    リブレーション手段を備えていることを特徴とする座標
    読み取り装置。
  2. 【請求項2】 所定の周波数の交番磁界を発生する発振
    コイルを備えた筆記具と、前記交番磁界と磁気結合可能
    な複数のループコイルをXY方向に等間隔かつ平行に敷
    設したボードとを備え、前記筆記具を前記ボードに押し
    当てたときに当該筆記具から送出される交番磁界により
    誘起される前記ループコイルの誘起電圧値に基づいて、
    当該筆記具のボード上の位置座標を読み取る座標読み取
    り装置において、 前記複数のループコイルのうちの任意のループコイルを
    中央に挟んで敷設されている2つのループコイル同士の
    誘起電圧の2次ピーク付近の値が等しくなる点における
    中央のループコイルの誘起電圧値を、前記筆記具の位置
    検出を行うための最大誘起電圧値とみなすキャリブレー
    ション手段を備えていることを特徴とする座標読み取り
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の座標読み取
    り装置において、 前記複数のループコイルは、隣同士でそれぞれの幅の1
    /2の幅が重なり合う様に敷設されていることを特徴と
    する座標読み取り装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか記載の座
    標読み取り装置において、 各ループコイルの最大誘起電圧を生じる位置からの距離
    と当該ループコイルあるいは当該ループコイルと所定関
    係にあるループコイルが生じる誘起電圧値との関係を対
    応づけたテーブルデータをあらかじめ記憶しておき、前
    記筆記具が前記ボードに押し当てられているときの最大
    誘起電圧を生じるループコイルあるいは当該ループコイ
    ルと所定関係にあるループコイルが生じる誘起電圧値に
    基づいて前記テーブルデータを検索することにより前記
    筆記具の位置座標を算出する位置座標算出手段と、 前記キャリブレーション手段により最大誘起電圧値とみ
    なされた電圧値に基づいて、前記位置座標算出手段の算
    出する位置座標を補正する補正手段とを備えていること
    を特徴とする座標読み取り装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか記載の座
    標読み取り装置において、 各ループコイルの最大誘起電圧を生じる位置からの距離
    と当該ループコイル間に生じる誘起電圧値との関係を対
    応付けたテーブルデータを予め記憶しておき、前記筆記
    具が前記ボードに押し当てられているときに最大の誘起
    電圧を生じるループコイルの誘起電圧値に基づいて前記
    テーブルデータを検索することにより前記筆記具の位置
    座標を算出する位置座標算出手段と、 前記キャリブレーション手段により最大誘起電圧値とみ
    なされた電圧値と前記テーブルデータ中の最大電圧値と
    の比に基づいて、前記位置座標算出手段の算出する位置
    座標を補正する補正手段とを備えていることを特徴とす
    る座標読み取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項4のいずれか記載の座
    標読み取り装置において、 各ループコイルの最大誘起電圧を生じる位置からの距離
    と、当該ループコイルに生じる誘起電圧値の差との関係
    を対応付けたテーブルデータを予め記憶しておき、前記
    筆記具が前記ボードに押し当てられているときの最大の
    誘起電圧を生じるループコイルとこれに隣接するループ
    コイルの生じる誘起電圧の差に基づいて前記テーブルデ
    ータを検索することにより前記筆記具の位置座標を算出
    する位置座標算出手段と、 前記キャリブレーション手段により最大誘起電圧値とみ
    なされた電圧値とこの電圧値を生じたループコイルに隣
    接するループコイルの生じる誘起電圧値との差と前記テ
    ーブルデータ中の最大差電圧値との比に基づいて、前記
    位置座標算出手段の算出する位置座標を補正する補正手
    段とを備えていることを特徴とする座標読み取り装置。
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