JP2002281209A - 筆記内容処理装置、コンピュータプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

筆記内容処理装置、コンピュータプログラムおよび記録媒体

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JP2002281209A
JP2002281209A JP2001080862A JP2001080862A JP2002281209A JP 2002281209 A JP2002281209 A JP 2002281209A JP 2001080862 A JP2001080862 A JP 2001080862A JP 2001080862 A JP2001080862 A JP 2001080862A JP 2002281209 A JP2002281209 A JP 2002281209A
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JP2001080862A
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English (en)
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Nobukimi Kobayashi
宣公 小林
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数回の補正を行った場合に、その補正内容
を表示することができる筆記内容処理装置を実現する。 【解決手段】 ブックマークボタンが押されたことを検
出すると(S402:Yes)、そのブックマークボタ
ンが押される直前に筆記された手書きデータの順位の次
の順位とブックマークとを対応付けて記憶する(S40
4)。続いてページ戻りボタンが押され、過去に筆記さ
れた内容を表示すると判定し(S406:Yes)、い
ずれかの筆記領域に補正が行われたと判定すると(S4
08:Yes)、その補正において筆記されたストロー
クに対して、その補正を行う対象となる内容の中で最も
新しい筆記順位と同じ筆記順位のブックマークを対応付
けて記憶する(S410)。ブックマークを適当なタイ
ミングで複数回入力しておけば、後に、各ブックマーク
を順次指定することにより、筆記内容および補正内容を
筆記順に順を追って表示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、筆記面に筆記さ
れた内容を処理する筆記内容処理装置、その筆記内容処
理装置をコンピュータにより機能させるためのコンピュ
ータプログラムおよびそのコンピュータプログラムが記
録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の筆記内容処理装置とし
て、たとえば、手書入力用ボードと、この手書入力用ボ
ードにより入力された手書き情報を記憶する手書情報記
憶装置と、その手書き情報を表示する画像表示装置とを
備えたものが知られている。このような筆記内容処理装
置では、手書入力用ボードに入力された手書き情報のう
ち、画像表示装置により表示された一画面分の手書き情
報に画面番号を付して手書情報記憶装置に記憶してお
き、その手書情報記憶装置から画面番号単位で手書き情
報を読出して画像表示装置に表示することが行われてい
る。しかし、手書き情報に対して加筆または消去などの
補正を施すために、手書入力用ボードにより補正情報を
手書入力すると、その手書入力した補正情報には新たな
画面番号が付され、その補正の対象となった手書き情報
に対応付けられた画面番号と、補正情報に付された画面
番号とは異なる画面番号となってしまうため、補正の対
象となった手書き情報と、補正情報とを同時に画像表示
装置に表示することができないという問題があった。そ
こで、そのような問題を解決するため、画像表示装置に
より画面番号に対応して手書き情報を表示しているとき
に上記手書入力用ボードにより入力した補正情報に、上
記表示している手書き情報に付与された画面番号と同一
の画面番号を付して上記手書情報記憶装置に記憶してお
くことにより、補正の対象となった手書き情報および補
正情報を同時に表示する技術が知られている(特開昭5
9−2133号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
て、補正情報は、そのときに表示されていた画面番号と
同じ画面番号が付されるため、複数回の補正を行ったと
しても、補正の対象となった手書き情報および補正情報
を同時に表示することができる。しかし、同じ画面番号
の中での手書き情報(ストローク)の入力順序に関する
情報がないために、この画面番号における途中までのス
トロークを表示したり、各ストロークを順番に再生表示
したり、複数の補正の過程を順を追って表示することが
できないという問題があった。
【0004】そこで、この発明は、所定の画面番号にお
ける途中までのストロークを表示したり、各ストローク
を順番に再生表示したり、複数の補正の過程を順を追っ
て表示することができ、さらに、任意の場所や時間に補
正内容を挿入することができる筆記内容処理装置を実現
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段・作用および発明の効果】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の
発明では、筆記面に筆記された内容を読取る読取手段
と、この読取手段により読取られた内容を筆記順に記憶
する筆記内容記憶手段と、前記筆記面に筆記された内容
に対して所定の内容の筆記順位を特定するための特定情
報を前記筆記面に筆記された内容と対応付けて入力する
特定情報入力手段と、この特定情報入力手段により入力
された前記特定情報を、その特定情報を入力しようとす
る直前に筆記された内容と同じ筆記順位またはその筆記
順位の次の筆記順位に対応付けて記憶する特定情報記憶
手段と、この特定情報記憶手段に記憶されている前記特
定情報の中の所望の特定情報を指定した場合に、その指
定した特定情報が対応付けられている筆記順位と同じ筆
記順位およびその筆記順位より前の筆記順位の少なくと
も一方の筆記順位で筆記された内容を前記筆記内容記憶
手段から読出す読出手段とを備えたという技術的手段を
用いる。
【0006】筆記面に筆記を行うと、その筆記内容は、
読取手段により読取られ、その読取られた内容は筆記内
容記憶手段により筆記順に記憶される。また、特定情報
入力手段は、筆記面に筆記された内容に対して所定の内
容の筆記順位を特定するための特定情報を筆記面に筆記
された内容と対応付けて入力し、その特定情報入力手段
により入力された特定情報は、その特定情報を入力しよ
うとする直前に筆記された内容と同じ筆記順位またはそ
の筆記順位の次の筆記順位に対応付けて特定情報記憶手
段により記憶される。そして、その特定情報記憶手段に
記憶されている特定情報の中の所望の特定情報を指定す
ると、その指定した特定情報が対応付けられている筆記
順位と同じ筆記順位およびその筆記順位より前の筆記順
位の少なくとも一方の筆記順位で筆記された内容が、読
出手段により筆記内容記憶手段から読出される。
【0007】たとえば筆記面に1〜8個の内容を筆記
し、それらの筆記内容が筆記内容記憶手段に筆記順に順
次記憶されていく場合において、2番目に筆記された内
容の筆記順位を特定するための特定情報を2番目に筆記
された内容に続いて入力すると、その特定情報は、その
特定情報を入力しようとする直前、つまり2番目に筆記
された内容と同じ筆記順位2番または2番の次の筆記順
位である3番と対応付けて特定情報記憶手段に記憶され
る。そして、後でこの特定情報を指定することで、その
指定した特定情報の順位と同じ筆記順位の2番目または
3番目より前に筆記された内容が読出手段により筆記内
容記憶手段から読出される。つまり、所望の特定情報を
指定すれば、その特定情報が入力されたとき以前に筆記
された内容を読出すことができる。したがって、たとえ
ば上記読出した内容を表示装置へ出力することにより、
その表示装置により、読出した内容を表示することもで
きる。
【0008】請求項2に記載の発明では、筆記面に筆記
された内容を読取る読取手段と、この読取手段により読
取られた内容を筆記順に記憶する筆記内容記憶手段と、
この筆記内容記憶手段に記憶されている内容を補正する
場合に、その補正の対象となる内容の筆記順位の中で最
も新しい筆記順位またはそれより前の筆記順位により、
前記補正を行う内容を対応付けして記憶する補正内容記
憶手段と、前記筆記内容記憶手段および前記補正内容記
憶手段の少なくとも一方に記憶されている内容を筆記順
に読出す読出手段とを備えたという技術的手段を用い
る。
【0009】筆記面に筆記を行うと、その筆記内容は、
読取手段により読取られ、その読取られた内容は筆記内
容記憶手段により筆記順に記憶される。また、補正内容
記憶手段は、筆記内容記憶手段に記憶されている内容を
補正する場合に、その補正の対象となる内容の筆記順位
の中で最も新しい筆記順位またはそれより前の筆記順位
により、前記補正を行う内容を対応付けして記憶する。
そして、読出手段は、筆記内容記憶手段および前記補正
内容記憶手段の少なくとも一方に記憶されている内容を
筆記順に読出す。
【0010】つまり、筆記内容記憶手段および前記補正
内容記憶手段の少なくとも一方に記憶されている内容を
筆記順に読出すことができるため、その読出した内容を
表示装置へ出力することにより、その表示装置により、
筆記内容の筆記過程および補正の過程の少なくとも一方
を表示することができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の筆記内容処理装置において、前記筆記内容記憶手段
に記憶されている内容を補正する場合に、その補正の対
象となる内容の筆記順位の中で最も新しい筆記順位また
はそれより前の筆記順位により、前記補正を行う内容を
対応付けして記憶する補正内容記憶手段を備えており、
前記読出手段は、前記特定情報記憶手段に記憶されてい
る前記特定情報の中の所望の特定情報を指定した場合
に、その指定した特定情報が対応付けられている筆記順
位またはそれより前に筆記された内容を前記筆記内容記
憶手段から読出し、さらに、前記筆記内容記憶手段およ
び前記補正内容記憶手段の少なくとも一方に記憶されて
いる内容を筆記順に読出すという技術的手段を用いる。
【0012】つまり、所望の特定情報を指定すれば、そ
の特定情報が入力されたとき以前に筆記された内容また
は補正内容を読出すことができる。したがって、たとえ
ば上記読出した内容を表示装置へ出力することにより、
その表示装置により、読出した内容または補正内容を表
示することができる。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項1また
は請求項3に記載の筆記内容処理装置において、前記特
定情報入力手段は、前記筆記面に筆記された内容に対し
て所定の内容の筆記順位を特定するための特定情報を、
前記筆記面に筆記された内容の所定の量毎に前記筆記さ
れた内容を対応付けて入力するという技術的手段を用い
る。
【0014】つまり、特定情報の入力を人為的に行わな
くても、筆記面に筆記を続けていけば、特定情報も所定
の筆記内容毎に入力されていくので、その後で所望の特
定情報を指定すれば、その特定情報が入力された時以前
に筆記された内容または補正内容を、所定の量毎に、た
とえば、所定の筆記時間毎に、あるいは所定の筆記量毎
に読出すことができる。したがって、たとえば上記読出
した内容または補正内容を表示装置に出力することで、
その表示装置により、読出した内容または補正内容を時
間や筆記量といった量単位で表示することができる。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項2また
は請求項3に記載の筆記内容処理装置において、前記補
正内容記憶手段は、前記筆記内容記憶手段により記憶さ
れている内容を補正する場合に、その補正の対象となる
内容のうち、所定の内容の筆記順位により、前記補正を
行う内容を対応付けして記憶するという技術的手段を用
いる。
【0016】つまり、補正の対象となる内容は、その補
正を行う前に筆記されたものであるため、それらの内容
のうち、所定の内容の筆記順位と補正内容とを対応付け
て記憶しておけば、その筆記順位を特定することによ
り、互いに筆記順位で対応付けられた上記補正内容およ
びその補正以前の内容を読出すことができる。
【0017】請求項6に記載の発明では、請求項2また
は請求項3に記載の筆記内容処理装置において、前記補
正内容記憶手段は、前記筆記内容記憶手段により記憶さ
れている内容を補正する場合に、その補正の対象となる
内容のうち、前記補正を行った筆記領域と近接する筆記
領域に筆記されている内容と同じ筆記順位により、前記
補正を行う内容を対応付けして記憶するという技術的手
段を用いる。
【0018】つまり、補正を行った筆記領域と近接する
筆記領域は、その補正を行う前に筆記された領域である
から、その筆記領域に筆記されている内容と同じ筆記順
位と補正内容とを対応付けて記憶しておけば、その筆記
順位を特定することにより、上記補正内容および上記筆
記領域以前の内容を読出すことができる。
【0019】請求項7に記載の発明では、請求項2また
は請求項3に記載の筆記内容処理装置において、前記読
出手段により読出された内容を表示する表示手段と、こ
の表示手段により表示された内容を選択する選択手段と
を備えており、前記補正内容記憶手段は、前記表示手段
により表示された内容の補正を行う場合に、前記選択手
段により選択された内容の筆記順位により前記補正を行
う内容を対応付けして記憶するという技術的手段を用い
る。
【0020】表示手段は、読出手段により読出された内
容を表示し、選択手段は、表示手段により表示された内
容を選択する。そして、補正内容記憶手段は、表示手段
により表示された内容の補正を行う場合に、選択手段に
より選択された内容の筆記順位により補正を行う内容を
対応付けして記憶する。
【0021】つまり、表示手段により表示された内容を
補正する場合に、表示された内容のうち、所定の内容を
選択手段により選択すれば、その選択した所定の内容の
筆記順位と補正内容とを対応付けて記憶することができ
る。したがって、補正をしたい所望の内容を選択手段に
より領域内に含めて選択し、これに続いて補正内容を筆
記すれば、補正した内容は選択手段により選択された領
域内にある補正前の内容と同じ筆記順位となるため、正
しい筆記順位で補正後の内容を読出すことができる。そ
のため、補正対象領域に加筆を行いたい場合に、他の空
き領域に補正内容を筆記したとしても、本来の補正対象
領域を選択手段により選択しておけば、他の空き領域に
筆記した補正内容の筆記順位を補正対象領域内の筆記内
容の筆記順位と同一化することができるため、補正対象
の内容および補正内容を同時に読出すことができる。
【0022】請求項8に記載の発明では、請求項2ない
し請求項7のいずれか1つに記載の筆記内容処理装置に
おいて、前記読出手段は、前記筆記内容記憶手段および
前記補正内容記憶手段の少なくとも一方に記憶されてい
る内容を読出す場合に、その読み出そうとしている内容
の筆記順位よりも前の筆記順位に対応付けられている補
正内容の読出しを禁止するという技術的手段を用いる。
【0023】つまり、たとえば、同じ筆記領域における
筆記内容を複数回補正した場合に、過去に補正した内容
をも読出すと、過去に補正した内容と上記筆記内容記憶
手段から読出される筆記内容とが重なったり、補正内容
同士が重なってしまうことがあるが、読み出そうとして
いる内容の筆記順位よりも前の筆記順位に対応付けられ
ている補正内容の読出しを禁止することができるため、
このように内容同士が重なってしまうことがない。した
がって、たとえば読出した内容を表示する場合に、記憶
手段から読出された内容同士が重なって表示され、見難
くなってしまうことがない。
【0024】請求項9に記載の発明では、請求項1ない
し請求項8のいずれか1つに記載の筆記内容処理装置に
おいて、前記読出手段は、前記筆記内容記憶手段に記憶
されている内容を、この内容の構成単位で、一連の位置
座標情報からなるストローク毎に読出し可能であるとい
う技術的手段を用いる。
【0025】つまり、筆記内容記憶手段の記憶内容を、
この内容の構成単位で、一連の位置座標情報からなるス
トローク毎に読出すことができるため、たとえば、その
読出した記憶内容をストローク単位で他の装置へ送信し
たり、編集装置でストローク単位で編集することができ
る。
【0026】請求項10に記載の発明では、請求項9に
記載の筆記内容処理装置において、前記表示手段は、前
記読出手段により前記筆記内容記憶手段から読出された
内容を前記ストローク単位で表示するという技術的手段
を用いる。
【0027】つまり、筆記内容記憶手段の記憶内容をス
トローク単位で表示することができるため、筆記過程を
ストローク単位で見ることができる。また、ストローク
単位で補正することができる。
【0028】請求項11に記載の発明では、請求項1な
いし請求項10のいずれか1つに記載の筆記内容処理装
置において、前記読取手段は、前記筆記面に筆記された
内容を、この内容の構成単位毎に時間的に一連の位置座
標情報として検出する検出手段と、この検出手段により
検出された前記一連の位置座標情報を前記内容の構成単
位として記憶する一時記憶手段とからなり、前記筆記内
容記憶手段は、前記一時記憶手段に記憶された一連の位
置座標情報を前記内容の構成単位毎に順次記憶するとい
う技術的手段を用いる。
【0029】つまり、筆記面に筆記される内容を構成単
位毎に検出するとともに、筆記順にこれらを記憶するの
で、筆記面への筆記とともに記憶された筆記内容をその
場で直ちに再生して表示装置による筆記内容の確認や特
定の筆記内容に対する補正が行える。
【0030】請求項12に記載の発明では、請求項1な
いし請求項10のいずれか1つに記載の筆記内容処理装
置において、前記読取手段は、前記筆記面に筆記された
内容を一時的に記憶するバッファ手段から、前記内容を
読取るバッファ読取手段を備えており、前記筆記内容記
憶手段は、前記バッファ読取手段により読取られた内容
を筆記順に記憶するという技術的手段を用いる。
【0031】つまり、筆記面に筆記された内容を一時的
に記憶するバッファ手段から読取る仕組みになっている
ので、この処理装置自体は直接的に筆記面の内容を検出
する機能を有していなくてもよく、また、筆記情報の入
力は筆記面への筆記と同時に行う必要もない。すなわ
ち、筆記内容の確認や特定の筆記内容に対する補正は、
時間および位置的に筆記面に対して独立して行うことが
できる。
【0032】請求項13に記載の発明では、筆記面に筆
記された内容を読取る読取処理と、この読取処理により
読取られた内容を筆記順に筆記内容記憶手段に記憶する
筆記内容記憶処理と、前記筆記面に筆記された内容に対
して所定の内容の筆記順位を特定するための特定情報を
前記筆記面に筆記された内容と対応付けて入力する特定
情報入力処理と、この特定情報入力処理により入力され
た前記特定情報を、その特定情報が入力された直前に筆
記された内容と同じ筆記順位またはその筆記順位の次の
筆記順位に対応付けて特定情報記憶手段に記憶する特定
情報記憶処理と、前記特定情報記憶手段に記憶されてい
る前記特定情報の中の所望の特定情報を指定した場合
に、その指定した特定情報が対応付けられている筆記順
位と同じ筆記順位およびその筆記順位より前の筆記順位
の少なくとも一方の筆記順位で筆記された内容を前記筆
記内容記憶手段から読出す読出処理とを含む処理をコン
ピュータが実行するためのコンピュータプログラムが記
録された記録媒体という技術的手段を用いる。
【0033】つまり、請求項1に係る筆記内容処理装置
は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するよ
うに、装置に内蔵されたCPUにより機能するため、上
記記録媒体としてのハードディスクドライブ(以下、H
DDと略称する)やROMなどを装置に設け、あるい
は、上記記録媒体に格納されているコンピュータプログ
ラムをHDDなどにインストールすることにより、CP
Uが上記コンピュータプログラムを実行可能となる。
【0034】請求項14に記載の発明では、筆記面に筆
記された内容を読取る読取処理と、この読取処理により
読取られた内容を筆記順に記憶する筆記内容記憶手段に
記憶する筆記内容記憶処理と、前記筆記内容記憶手段に
記憶されている内容を補正する場合に、その補正の対象
となる内容の筆記順位の中で最も新しい筆記順位または
それより前の筆記順位により、前記補正を行う内容を対
応付けして記憶する補正内容記憶手段に記憶する補正内
容記憶処理と、前記筆記内容記憶手段および前記補正内
容記憶手段の少なくとも一方に記憶されている内容を筆
記順に読出す読出処理とを含む処理をコンピュータが実
行するためのコンピュータプログラムが記録された記録
媒体という技術的手段を用いる。
【0035】つまり、請求項2に係る筆記内容処理装置
は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するよ
うに、装置に内蔵されたCPUにより機能するため、上
記記録媒体としてのHDDやROMなどを装置に設け、
あるいは、上記記録媒体に格納されているコンピュータ
プログラムをHDDなどにインストールすることによ
り、CPUが上記コンピュータプログラムを実行可能と
なる。
【0036】請求項15に記載の発明では、筆記面に筆
記された内容を読取る読取処理と、この読取処理により
読取られた内容を筆記順に筆記内容記憶手段に記憶する
筆記内容記憶処理と、前記筆記面に筆記された内容に対
して所定の内容の筆記順位を特定するための特定情報を
前記筆記面に筆記された内容と対応付けて入力する特定
情報入力処理と、この特定情報入力処理により入力され
た前記特定情報を、その特定情報が入力された直前に筆
記された内容と同じ筆記順位またはその筆記順位の次の
筆記順位に対応付けて特定情報記憶手段に記憶する特定
情報記憶処理と、前記特定情報記憶手段に記憶されてい
る前記特定情報の中の所望の特定情報を指定した場合
に、その指定した特定情報が対応付けられている筆記順
位と同じ筆記順位およびその筆記順位より前の筆記順位
の少なくとも一方の筆記順位で筆記された内容を前記筆
記内容記憶手段から読出す読出処理とを含む処理をコン
ピュータが実行するためのコンピュータプログラムとい
う技術的手段を用いる。
【0037】つまり、請求項1に係る筆記内容処理装置
は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するよ
うに、装置に内蔵されたCPUにより機能するため、上
記コンピュータプログラムをHDDやROMなどにイン
ストールし、そのコンピュータプログラムを上記CPU
が実行することにより、上記筆記内容処理装置を機能さ
せることができる。
【0038】請求項16に記載の発明では、筆記面に筆
記された内容を読取る読取処理と、この読取処理により
読取られた内容を筆記順に記憶する筆記内容記憶手段に
記憶する筆記内容記憶処理と、前記筆記内容記憶手段に
記憶されている内容を補正する場合に、その補正の対象
となる内容の筆記順位の中で最も新しい筆記順位または
それより前の筆記順位により、前記補正を行う内容を対
応付けして記憶する補正内容記憶手段に記憶する補正内
容記憶処理と、前記筆記内容記憶手段および前記補正内
容記憶手段の少なくとも一方に記憶されている内容を筆
記順に読出す読出処理とを含む処理をコンピュータが実
行するためのコンピュータプログラムという技術的手段
を用いる。
【0039】つまり、請求項2に係る筆記内容処理装置
は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するよ
うに、装置に内蔵されたCPUにより機能するため、上
記コンピュータプログラムをHDDやROMなどにイン
ストールし、そのコンピュータプログラムを上記CPU
が実行することにより、上記筆記内容処理装置を機能さ
せることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る筆記内容処
理装置の実施形態について図を参照して説明する。 [主要構成]最初に、この実施形態に係る筆記内容処理
装置の主要構成について図1および図2を参照して説明
する。図1(A)は、筆記内容処理装置の主要構成を示
す正面説明図であり、図1(B)は、図1(A)に示す
筆記内容処理装置に備えられた操作部の構成を示す説明
図であり、図1(C)は、図1(A)に示す筆記内容処
理装置に備えられたペンおよびイレーサの説明図であ
り、図1(D)は、図1(A)に示す筆記内容処理装置
に備えられた表示パネル本体の横断面説明図である。図
2は、図1(A)に示す筆記内容処理装置にパーソナル
コンピュータ(以下、PCと略す)およびプリンタを接
続した状態を示す説明図である。
【0041】(筆記内容処理装置の主要構成)最初に、
筆記内容処理装置の主要構成について説明する。図1
(A)に示すように、筆記内容処理装置1には、横長の
表示パネル10と、表示面(筆記面)21aに筆記を行
うためのペン60(図1(C))と、筆記された軌跡を
消去するためのイレーサ40(図1(C))とが備えら
れている。表示パネル10には、枠状のフレーム11が
備えられており、そのフレーム11には、表示パネル本
体20が組み込まれている。表示パネル本体20は、ペ
ン60により筆記された軌跡を読取る機能と、表示する
機能とを併せ持つ。表示パネル10は、図1(D)に示
すように、表面に筆記可能な筆記面21aを有する透明
シート21と、その透明シート21の下部に設けられて
おり、液晶表示を行う液晶表示シート22と、この液晶
表示シート22の下部に設けられており、導電性材料に
より複数のループ状パターン23(図4)が印刷された
印刷シート24と、この印刷シート24の下部に設けら
れた板状の支持パネル25とから構成される。また、フ
レーム11の右側面は取付部材11aにより支柱10a
に回動可能に支持されており、フレーム11の左側面は
取付部材11bにより支柱10bに回動可能に支持され
ている。さらに、フレーム11の下方には、板状の横板
15が支柱10a,10b間に掛け渡されている。
【0042】横板15の前面右側には、操作部30が設
けられている。図1(B)に示すように、操作部30に
は、操作音や警告音などの音を再生するスピーカ31
と、筆記面21aに筆記された軌跡のストローク(筆記
情報の構成単位)を示す一連の位置座標情報として記録
されたストロークデータを記憶したページ数や動作状態
などを液晶表示するLCD32と、押すごとに1ページ
ずつ戻るページ戻りボタン33と、押すごとに1ページ
ずつ送るページ送りボタン34と、記憶されているスト
ロークデータを押すごとに1ページずつ消去する消去ボ
タン35と、記憶されているストロークデータをプリン
タ200(図2)へ出力するために押すプリンタ出力ボ
タン36と、記憶されているストロークデータをPC1
00(図2)へ出力するために押すPC出力ボタン37
と、記憶されているストロークデータを他の筆記内容処
理装置へ送信するために押す送信ボタン39と、ブック
マークを付けるために押すブックマークボタン75と、
ブックマークを指定する場合に押すテンキー76と、こ
の筆記内容処理装置1を起動あるいは停止するために押
す電源ボタン38とが設けられている。なお、ブックマ
ークとは、本来の意味は、書籍に挟み込むしおりのこと
であるが、ここでは、ある筆記個所をストローク単位で
特定するためにそのストロークデータに電気的に付され
るデータ(この発明の請求項に記載の特定情報に対応す
る)を意味する。
【0043】操作部30の左側には、この筆記内容処理
装置の電源(この実施形態では単2乾電池14aを4
本)を収容するバッテリケース14が設けられており、
そのバッテリケース14の前面には、蓋14bが開閉可
能に取付けられている。バッテリケース14の左側に
は、PC100と接続するための接続ケーブル101を
接続するコネクタ13aと、プリンタ200と接続する
ための接続ケーブル201を接続するコネクタ13b
と、スピーカ31のボリュームを調節するボリューム調
節つまみ13cとが設けられている。つまり、筆記面2
1aに筆記されたストロークを示すストロークデータを
PC100へ出力し、PC100に備えられたモニタ1
03により、筆記面21aに筆記された内容を見ること
ができる。また、ストロークデータをプリンタ200へ
出力し、筆記面21aに筆記された内容を印刷用紙20
3に印刷することもできる。さらに、筆記面21aに筆
記された内容を他の筆記内容処理装置へ送信することも
できる。
【0044】また、横板15の下方には、棒状の補強部
材10cが支柱10a,10b間に取付けられており、
支柱10a,10bの底部には、その底部から前後方向
に延びる脚部10d,10eがそれぞれ取付けられてい
る。さらに、横板15の下端には、ペン60やイレーサ
40などを置くための受け皿12が前方に突出して取付
けられている。なお、ペン60には、インクのしみ出る
ペン先61と、ペン先61にインクを供給する交換可能
なインクカートリッジとが備えられており、イレーサ4
0の底部には、筆記面21aに筆記されたインクを払拭
する払拭布41が取付けられている。
【0045】[電気的構成]次に、筆記内容処理装置1
の主な電気的構成について図3を参照して説明する。図
3(A)は、筆記内容処理装置1の主な電気的構成をブ
ロックで示す説明図であり、図3(B)は、図3(A)
に示す筆記内容処理装置1に備えられたRAM59の記
憶内容の一部を示す説明図である。ループ状パターン2
3には、X座標を検出するためのループ状パターン(以
下、Xループと称する)が縦方向に所定のピッチで重ね
て配置されており、Y座標を検出するためのループ状パ
ターン(以下、Yループと称する)が横方向に所定のピ
ッチで重ねて配置されている。各Xループは、Xループ
を順に切替えるXループ切替回路50aと接続されてお
り、各Yループは、Yループを順に切替えるYループ切
替回路50bと接続されている。また、筆記内容処理装
置1は、CPU56、ROM58およびRAM59を備
える。CPU56は、ペン60またはイレーサ40の位
置座標の演算、ペン60の属性の検出、ストロークデー
タの作成、ストロークデータの筆記順位の作成、ブック
マークの作成、イレーサ40の払拭軌跡に対応する消去
データの作成、ストロークデータの送信などの各種処理
を実行する。ROM58はCPU56が実行する各種の
コンピュータプログラムなどを記憶している。RAM5
9は、図3(B)に示すように、CPU56により演算
された電圧値を記憶する電圧値記憶領域59aと、その
電圧値記憶領域59aに記憶されている電圧値に基づい
て演算したストロークデータからなる手書きデータを記
憶する手書きデータ記憶領域59bと、その手書きデー
タを補正した補正データを記憶する補正データ記憶領域
59cと、ブックマークを記憶するブックマーク記憶領
域59dとを有する。さらに、筆記内容処理装置1は、
スピーカ31を駆動する信号を生成する音声回路31a
と、液晶表示シート22に表示信号を出力する表示回路
73と、入出力インターフェース(I/F)57とを備
える。
【0046】また、ペン60は、インクの色やペン先の
太さなどのペンの属性ごとに異なる変調周波数が設定さ
れたCR発振回路と、このCR発振回路から発振された
信号を搬送する搬送波を発振するLC発振回路と、この
LC発振回路の発振周波数をCR発振回路の変調周波数
によりFSK(Frequency Shift Keying)変調するFSK
回路と、上記LC発振回路のインダクタンスを構成する
コイルと、上記各回路へ電源を供給するための電池とを
備える。また、イレーサ40の底部には、筆記面21a
に筆記されたインクを払拭する払拭布41が取付けられ
ており、内部には、イレーサであることを示す変調周波
数が設定されたCR発振回路と、このCR発振回路から
発振された信号を搬送する搬送波を発振するLC発振回
路と、このLC発振回路の発振周波数をCR発振回路の
変調周波数によりFSK変調するFSK回路と、上記L
C発振回路のインダクタンスを構成するコイルと、上記
各回路へ電源を供給するための電池とが備えられてい
る。
【0047】[ループ状パターン23の構成]次に、ル
ープ状パターン23の構成について図4を参照して説明
する。図4(A)は、図3に示すループ状パターン23
の構成を一部を省略して示す説明図であり、図4(B)
は、図4(A)に示すループ状パターン23の幅および
重ねピッチを示す説明図である。図4(A)に示すよう
に、X軸方向には、ペン60およびイレーサ40の
(X,Y)座標のX座標を検出するためのX1〜Xmの
Xループがm本配置されており、Y軸方向には、Y座標
を検出するためのY1〜YnのYループがXループと直
交してn本配置されている。XループおよびYループ
は、それぞれ略矩形状に形成されており、矩形部分の長
辺の長さはそれぞれP2Y,P2Xである。
【0048】図4(B)に示すように、Xループは、そ
れぞれ幅(矩形部分の短辺の長さ)P1に形成されてお
り、隣接するXループは、P1/2のピッチでそれぞれ
重ねられている。各Yループもそれぞれ幅P1に形成さ
れており、隣接するYループは、P1/2のピッチでそ
れぞれ重ねられている。また、Xループの各端子23a
は、Xループ切替え回路50a(図3(A))に接続さ
れており、Yループの各端子23bは、Yループ切替え
回路50b(図3(A))に接続されている。この第1
実施形態では、P1=50mmであり、P2X=680
mmであり、P2Y=980mmである。また、m=2
2であり、n=33である。さらに、XループおよびY
ループは、共に銅ペースト、銀ペーストまたはカーボン
ペーストにより、厚さ6〜10μmに印刷(たとえばス
クリーン印刷)されている。なお、図4(A)では、ル
ープの配置を分かり易くするために各ループの辺が重な
らないように描かれているが、実際には、たとえばXル
ープX1の長辺部には各YループY1,Y2,Y3・・
・の短辺部が重なって配置されている。また、端子23
a,23bは、その間隔を最小として構成されている。
【0049】[ストロークデータの主な構成]次に、ス
トロークデータの主な構成について図5および図6を参
照して説明する。図5(A),(B)は、筆記面21a
に手書きされた内容およびブックマークを時系列で示す
説明図である。図6(A)はストロークデータの構成を
示す説明図であり、図6(B)は手書きデータ記憶領域
59bの記憶内容の一部を示す説明図である。図6
(C)は手書きデータの構成を示す説明図であり、図6
(D),(E)はブックマークと筆記順位との対応関係
を示す説明図である。なお、ストロークとは、ペン60
のペン先が筆記面21aに接してから離れるまでの間に
ペン60の軌跡をXループおよびYループにより検出す
ることにより得られた一連の位置座標情報をいう。
【0050】ここでは、図5(A)および図6(C)に
示すように、次のような筆記を行うものとする。(1)
上方に横線(内容A)を1本筆記する(T1)。(2)
横線の下にジクザグ線(内容B)を筆記する(T2)。
(3)ブックマークBK1を入力する(T3)。(4)
ジグザグ線の左下に楕円(内容C)を筆記する(T
4)。(5)ブックマークBK2を入力する(T5)。
(6)楕円の右方やや下に菱形(内容D)を筆記する
(T6)。(7)ブックマークBK3を入力する(T
7)。(8)下方に波線(内容E)を筆記する(T
8)。図6(A)に示すように、ストロークデータは、
筆記面21aに筆記された順位を示す筆記順位データ
T、ブックマークBK、ストロークの色を示す色データ
C、ストロークの線幅を示す線幅データWおよび位置座
標(X,Y)群の各情報から構成される。また、そのよ
うに複数の情報から構成されたストロークデータは、図
6(B)に示すように、筆記した順位でページ単位でR
AM59に時系列で記憶される。なお、イレーサ40に
より消去されたストロークについては、筆記面21aの
背景色と同じ色のストロークデータが上書きされ、消去
されたストロークデータであることを識別するデータが
付される。また、図6(D)に示すように、ブックマー
クBK1〜BK3には、それぞれ筆記順位T3,T5,
T7が対応付けて記憶される。
【0051】[位置座標テーブル]次に、筆記面21a
上のペン60およびイレーサ40の位置座標を検出する
ための位置座標テーブルについて図7および図8を参照
して説明する。図7(A)はXループX1〜X3の一部
を示す説明図であり、図7(B)は図7(A)に示すX
ループX1〜X3に発生する電圧と幅方向の距離との関
係を示すグラフであり、図7(C)は図7(A)に示す
XループX1〜X3の相互に隣接するループ状パターン
間の電圧差を示すグラフである。図8(A)は位置座標
テーブルをグラフ化して示す説明図であり、図8(B)
は座標算出テーブルの説明図であり、図8(C)は電圧
値記憶領域59aの記憶内容を示す説明図である。
【0052】図7においてXループX1,X2,X3の
中心線をそれぞれC1,C2,C3とし、XループX
1,X2,X3に発生する電圧をそれぞれex1,ex
2,ex3とする。図7(B)に示すように、電圧ex
1〜ex3は、それぞれループ状パターンの中心C1〜
C3において最大となり、長手方向の端部に近づくにつ
れて小さくなる単峰性を示す。なお、各ループは、自己
のヌル点、すなわち電圧ex1〜ex3がそれぞれ0と
なる点N1〜N6が隣接するループの中心の外側となる
ようにP1/2で重ねられる。また、図7(C)に示す
ようにXループX1〜X3の相互に隣接するループ状パ
ターン間の電圧差は、ループ状パターンの中心C1〜C
3上にそれぞれ最大値を有し、ループ状パターンの中心
とループ状パターンの長辺部分との中間点、つまり隣接
するループ状パターンが重なった部分の中間点で零とな
るグラフとなる。
【0053】たとえば、図7(C)において(ex2−
ex1)を示すグラフ(実線で示す部分)は、Xループ
X2の中心線C2から、XループX2が重ねられた部分
の中間点Q1までの距離(重ねピッチの1/2、つまり
P1/4)と(ex2−ex1)との関係を示す。今、
仮にペン60が点Q2に存在する場合、(ex2−ex
1)を検出すれば中心線C2から点Q2までの距離ΔQ
2Xを検出できるため、点Q2のX座標を求めることが
できる。たとえば、図7(C)において(ex2−ex
1)の特性を示す部分(実線で描いた部分)を8bit
のデジタルデータに変換すると、図8(A)において実
線で示すグラフを得る。このグラフをテーブル形式に変
換すると、図8(B)に示す座標算出テーブル58aを
得る。この座標算出テーブル58aは、ROM58(図
3)などに記憶され、ペン60およびイレーサ40の位
置座標の演算に用いられる。
【0054】[筆記内容処理装置1が行う主な処理]次
に、筆記内容処理装置1が行う主な処理について、それ
を示す図9のフローチャートを参照して説明する。筆記
内容処理装置1に備えられたCPU56(図3(A))
は、電源ボタン38(図1)がONしたことを検出する
と(ステップ(以下、Sと略す)100:Yes)、R
OM58に記憶されている制御プログラムや座標算出テ
ーブル58a(図8(B))をRAM59のワークエリ
アにロードするなどの初期設定を行い(S200)、座
標読取処理を実行する(S300)。
【0055】(座標読取処理)次に、CPU56が図9
のS300において実行する座標読取処理の流れについ
て、それを示す図10を参照して説明する。CPU56
は、XループX1〜Xmを順に選択するループ選択信号
を入出力回路(I/O)53(図3)を介してXループ
切替え回路50aに出力することにより、XループX1
〜Xmのスキャンを行う(S302)。続いてペン60
に内蔵のループから発生した交番磁界と、いずれかのX
ループとの磁気結合により発生した信号は、増幅器50
cにより増幅され、その増幅信号は、バンドパスフィル
タ(BPF)50dにより不要な帯域が濾波され、振幅
検波回路51により振幅検波される。続いてその振幅検
波された信号は、A/D変換回路52により振幅、つま
り電圧値に対応したデジタル信号に変換され、入出力回
路53を介してCPU56に入力される。
【0056】続いてCPU56は、ペン60を検出した
と判定し(S304:Yes)、XループX1〜Xmを
スキャンして入力されたデジタル信号により示される電
圧値ex1〜exmをXループのループ番号と対応付け
てRAM59の電圧値記憶領域59a(図8(C))に
順次記憶して行く(S306)。続いてCPU56は、
Xループの場合と同様にYループY1〜Ynのスキャン
を行い(S308)、YループY1〜Ynをスキャンし
て入力されたデジタル信号により示される電圧値ey1
〜eynをYループのループ番号と対応付けてRAM5
9の電圧値記憶領域59aに順次記憶して行く(S31
0)。続いてCPU56は、電圧値記憶領域59aに記
憶された各電圧値に基づいて以下の手順によりペン60
のX座標を演算する(S312)。まず、電圧値記憶領
域59aに記憶されている電圧値e1〜emの中で最大
の電圧値emaxを選択し、その電圧値emaxを発生
したXループのループ番号(以下、maxと称する)を
RAM59に記憶する。続いてCPU56はemaxの
両隣の電圧値emax±1のうち大きい方を決定し、そ
の決定した電圧値を発生したXループのループ番号(以
下、max2と称する)をRAM59に記憶する。
【0057】続いてCPU56は、RAM59に記憶さ
れたループ番号maxおよびmax2を比較して、ルー
プ番号max2はループ番号maxからX軸の+方向ま
たは−方向のどちらに存在しているかを判定する。そし
て、max2≧maxである場合は、変数SIDEを1
に設定し、max2<maxである場合は、変数SID
Eを−1に設定する。続いてCPU56は、
【0058】 DIFF=e(max)−e(max2)・・・(1)
【0059】を演算し、その演算されたDIFFに最も
近い位置座標をROM58に記憶されている座標算出テ
ーブル58a(図8(B))から読出し、それをOFF
SETとする。続いてCPU56は、
【0060】 X1=(P1/2)×max+OFFSET×SIDE・・・(2)
【0061】を演算し、X座標X1を求める(S31
2)。ここで、(P1/2)×maxは、ループ番号m
axの中心のX座標を示す(P1はループの短辺部分の
幅である)。そしてCPU56は、X座標X1の場合と
同じ処理手順により、Y座標Y1を演算する(S31
4)。以上の手順によるXおよびYの座標値算出処理
を、ペン60のペン先が筆記面21aに接してから離れ
るまで繰り返して行う。また、バンドパスフィルタ(B
PF)50d(図3(A))から出力された信号は、リ
ミッタ回路54により方形波に変換され、FSK復調回
路55に出力される。続いてFSK復調回路55は、リ
ミッタ出力信号の立上がりを検出すると、システムクロ
ックを用いてリミッタ出力信号の周期のカウントを開始
し、リミッタ出力信号の次の立上がりを検出すると、上
記カウント値を入出力回路(I/O)53を介してCP
U56へ出力する。続いてCPU56は、入力したカウ
ント値に基づいてペン属性を判定する(S316)。た
とえば、インクの色は黒であり、線幅は狭い(ペン先は
細い)などと判定する。続いてCPU56は、筆記順
位、S312において演算した一連のX座標、S314
において演算した一連のY座標およびS316において
検出したペン属性に基づいて筆記内容の構成単位となる
ストロークデータを作成して記憶する(S318)。こ
の後、次に説明するブックマーク処理を加えることによ
り、それまで記憶したストロークデータを用いてその場
で再生表示をしたり、特定のストロークに対する補正が
可能となる。
【0062】(ブックマーク処理)次に、CPU56が
図9のS400において実行するブックマーク処理の流
れについて、それを示す図11のフローチャートを参照
して説明する。CPU56は、ブックマークボタン75
(図1(A))が押されてブックマーク入力の指示があ
ったことを検出すると(S402:Yes)、そのブッ
クマークボタン75が押される直前に筆記された手書き
データの順位の次の順位とブックマークとを対応付けて
記憶する(S404)。たとえば、図5および図6
(C)に示すように、内容Aの横線と、この下に内容B
のジグザグ線を筆記した直後にブックマークボタン75
が押されたとすると、そのブックマークボタン75が押
される直前に筆記された内容Bの筆記順位T2の次の順
位T3とブックマークBK1とを対応付けて記憶する
(図6(D))。
【0063】さらに続けてストロークデータとブックマ
ークの入力を行う場合は、以上の手順を繰り返すことに
なる。すなわち、図5(A)および図6(C)に示すよ
うに、内容Bのジグザグ線の左下に内容Cの楕円を筆記
すると、図6に示すように内容Cに筆記順位T4を対応
付けて手書きデータ記憶領域59bに記憶する。次に、
ブックマークボタン75を押すと、このボタン75が押
される直前に筆記された内容Cの筆記順位T4の次の順
位のT5とブックマークBK2とを対応付けてブックマ
ーク記憶領域59dに記憶する。これに続いて、図5
(A)に示すように、内容Cの楕円の右方やや下に内容
Dの菱形を筆記し、ブックマークBK3を入力し、さら
に下方に内容Eの波線を筆記すると、順次、筆記順位T
6と対応付けた内容Dの菱形の情報を手書きデータ記憶
領域59bに記憶し、この内容Dの順位T6の次の順位
T7と対応付けたブックマークBK3の情報をブックマ
ーク記憶領域59dに記憶し、筆記順位T8と対応付け
た内容Eの波線の情報を手書きデータ記憶領域59bに
記憶する。
【0064】続いてCPU56は、任意のブックマーク
が指示され、過去に筆記された内容を表示すると判定し
た場合は(S406:Yes)、ペン60またはイレー
サ40により、筆記面21aのいずれかの筆記領域に補
正が行われたか否かを判定する(S408)。ここでC
PU56は、筆記面21aのいずれかの筆記領域に補正
が行われたと判定すると(S408:Yes)、その補
正において筆記されたストロークに対して、その補正を
行う対象となる内容の中で最も新しい筆記順位と同じ筆
記順位と指示されたブックマークとを対応付けて記憶す
る(S410)。たとえば、図5(B)において、筆記
順位T8のタイミングでブックマークBK2が指示され
ると、過去の筆記順位T5の時点までに筆記した内容を
読出して表示し、その内容に対して三角形を示す内容を
追加する補正を行う場合に、その補正で追加する内容
と、筆記順位T5の時点までに筆記された内容の中で最
も新しいストロークの筆記順位T4および指示されたブ
ックマークBK2とを対応付けて補正データ記憶領域5
9cに記憶する(図3(B)、図6(C))。なお、こ
の場合、ブックマークBK2を指示して、これに対応し
た順位T5の時点までに筆記した内容を読出して表示す
るが、ブックマークBK2自体はストロークではないの
で表示されることはないが、別の表示装置で現在のブッ
クマークが分かるようにしてもよい。
【0065】(別のブックマーク処理)次に、CPU5
6がブックマークを自動的に所定量の筆記データ毎に入
力していく処理を実行する別のブックマーク処理につい
て説明する。ここでは、筆記データの所定量としては筆
記されたストロークの数を用いる場合を例にする。CP
U56は、予め設定されたストロークの数に対して、こ
れまで実際に筆記されたストロークの数を比較してい
る。この筆記されたストローク数が設定されたストロー
ク数に達したことを検出すると、この直前に筆記された
手書きデータの順位の次の順位にブックマークを対応付
けて記憶する。たとえば、予め設定されたストローク数
が2であるとして、図5と同じように各ストロークを筆
記していく場合を説明する。
【0066】まず、上方に筆記順位T1の横線を筆記す
る。この横線の下に筆記順位T2のジグザグ線を引く。
このときCPU56は、予め設定されたストローク数
(=2)が実際に筆記されたストローク数に達したこと
を検出するので、ブックマークBK1を入力するが、こ
のとき、このブックマークBK1が入力されたとき以前
に筆記された内容である筆記順位T2のジグザグ線の次
の順位にブックマークを対応付けて記憶するとともに、
実際に筆記されたストローク数の計数値を0にリセット
して次の筆記データの入力に備える。すなわち、このブ
ックマークBK1には筆記順位T3が自動的に対応付け
られることになる。さらに筆記を進めて、筆記順位T4
の楕円に続いて筆記順位T5の菱形が筆記されると、C
PU56は再び、予め設定されたストローク数(=2)
が実際に筆記されたストローク数に達したことを検出す
るので、ブックマークBK2を入力する。このときも、
ブックマークBK1を入力したときと同じように、直前
の筆記内容の次の順位にこのブックマークを対応付けて
記憶し、その筆記順位をT6とする。さらに、CPU5
6は、実際に筆記されたストローク数の計数値を再び0
にリセットして次の筆記データの入力に備える。
【0067】以上の手順を繰り返して所定のストローク
数の入力がある毎にブックマークを直前に入力した筆記
ストロークに対応付けながら自動的に入力していく。な
お、補正に関する手順は、前述のブックマークの処理と
同じである。なお、以上のブックマーク処理に用いる一
連の筆記内容は、ペン60により筆記面21aに筆記さ
れることにより得られるストロークデータを用いても良
いし、予めこのストロークデータを別の記憶手段(F
D、HDD、フラッシュメモリ、RAMなど)に記憶し
ておき、改めて筆記面21aと異なる場所あるいは筆記
面21aへのペン60による筆記時とは異なる時間に、
この別の記憶手段からストロークデータを読出してブッ
クマーク処理やこれに基づく再生・補正を行っても良
い。ところで、上記記憶手段が、この発明の請求項12
に記載のバッファ手段に対応し、上記記憶手段に記憶さ
れている内容を読取るためにCPUが実行する処理がバ
ッファ読取手段として機能する。
【0068】(表示処理)次に、CPU56が図9のS
500において実行する表示処理の流れについて、それ
を示す図12のフローチャートを参照して説明する。C
PU56は、ページ戻りボタン33またはページ送りボ
タン34が押され、ページ指定が行われたことを検出す
ると(S502:Yes)、その指定されたページに対
応する手書きデータを手書きデータ記憶領域59b(図
3(B)、図6(B))から読出して筆記面21aに表
示する(S504)。続いてCPU56は、ページ指定
ではなく(S502:No)、ブックマークボタン75
が押され、ブックマーク指定が行われたと判定すると
(S506:Yes)、その指定されたブックマークに
対応付けられている筆記順位と同じ筆記順位およびその
筆記順位より前の筆記順位を手書きデータ記憶領域59
bおよび補正データ記憶領域59cの中から検索し(S
508)、対応する筆記順位があるか否かを判定する
(S510)。
【0069】続いてCPU56は、対応する筆記順位が
ある場合は(S510:Yes)、その筆記順位が対応
付けられている手書きデータまたは補正データを手書き
データ記憶領域59bまたは補正データ記憶領域59c
から読出して筆記面21aに表示する(S512)。そ
してCPU56は、手書きデータ記憶領域59bおよび
補正データ記憶領域59cに記憶されている全データに
対する検索を終了するまでS508〜S512を繰り返
して実行し(S514:No)、全データに対する検索
を終了したと判定すると(S514:Yes)、今回の
表示処理のルーチンを終了する。たとえば、テンキー7
6により指定されたブックマークがBK2である場合
は、そのブックマークBK2に対応付けられている筆記
順位T5(図6(D))と同じ筆記順位およびそれより
前の筆記順位T1〜T4を検索し、筆記順位T1が対応
付けられている内容A(図6(C))、筆記順位T2が
対応付けられている内容Bおよび筆記順位T4が対応付
けられている内容Cを読出して表示する。また、図5
(B)に示したように、すでに内容Cに対して補正が施
してある場合には、内容Cを補正時に加えた補正内容と
ともに読出して表示する。
【0070】[第1実施形態の効果]以上のように、第
1実施形態の筆記内容処理装置1を使用すれば、ペン6
0により筆記面21aに筆記した内容を示すストローク
データと、その筆記順位とを対応付けて手書きデータ記
憶領域59bに記憶し、さらに、ブックマークボタン7
5を押すことにより、その押された直前に筆記されたス
トロークデータの筆記順位の次の筆記順位とブックマー
クとを対応付けてブックマーク記憶領域59dに記憶
し、テンキー76により入力されたブックマークに対応
付けられている筆記順位と同じ筆記順位およびその筆記
順位より前の筆記順位が対応付けられている手書きデー
タおよび補正データを読出して筆記面21aに表示する
ことができる。つまり、筆記しているときに一区切りと
なる個所などの適当なタイミングでブックマークボタン
75を押しておけば、後に、テンキー76により所望の
ブックマークを指定することにより、そのブックマーク
以前に筆記された内容および補正内容を筆記面21aに
表示することができる。また、内容を補正し終わったと
きにブックマークボタン75を押しておけば、後に、テ
ンキー76により、そのブックマークを指定することに
より、その補正直後の内容を筆記面21aに表示するこ
とができる。さらに、補正を行う前後にブックマークボ
タン75を押しておけば、各ブックマークを指定するこ
とにより、補正の前後の内容を筆記面21aに表示する
ことができる。また、ブックマークを適当なタイミング
で複数回入力しておけば、後に、各ブックマークを順次
指定することにより、筆記内容および補正内容を筆記順
に順を追って筆記面21aに表示することができる。
【0071】<第2実施形態>次に、この発明の第2実
施形態について図13および図14を参照して説明す
る。図13は、この第2実施形態の筆記内容処理装置に
備えられたCPU56が実行する表示処理2の流れを示
すフローチャートである。図14(A)は、筆記面21
aに筆記された内容およびブックマークを時系列で示す
説明図であり、図14(B)は、筆記内容に補正内容が
重なって表示された状態を示す説明図であり、図14
(C)は、筆記内容に補正内容が重なって表示されない
状態を示す説明図である。なお、この実施形態の筆記内
容処理装置は、図13に示す表示処理2の一部を除いて
第1実施形態と同じ構成および機能であるため、その同
じ部分の説明を省略する。
【0072】CPU56は、第1実施形態と同様に、筆
記面21aのいずれかの筆記領域に補正が行われたと判
断すると、この補正で筆記されたストロークに対して、
その補正を行う対象となる内容の中で最も新しい筆記順
位と同じ筆記順位および指定されているブックマークを
対応付けて記憶する。さらに、CPU56は、ページ指
定である場合は(S520:Yes)、指定ページの手
書きデータを読出して筆記面21aに表示し(S52
2)、ページ指定ではなく(S520:No)、ブック
マーク指定であると判定すると(S524:Yes)、
その指定されたブックマークに対応付けられている筆記
順位と同じ筆記順位およびその筆記順位より前の筆記順
位を手書きデータ記憶領域59bにおいて検索し(S5
26)、対応する筆記順位があるか否かを判定する(S
528)。続いてCPU56は、対応する筆記順位があ
る場合は(S528:Yes)、その筆記順位が対応付
けられている手書きデータを手書きデータ記憶領域59
bから読出して筆記面21aに表示する(S530)。
続いてCPU56は、手書きデータ記憶領域59bに記
憶されている全データに対する検索を終了するまでS5
26〜S530を繰り返して実行し(S532:N
o)、全データに対する検索を終了したと判定すると
(S532:Yes)、S524において指定されたブ
ックマークに対応付けられている筆記順位より前の筆記
順位を補正データ記憶領域59cにおいて検索する(S
534)。
【0073】続いてCPU56は、対応する筆記順位が
あるか否かを判定し(S536)、対応する筆記順位で
ある場合、つまり対応する筆記順位より前の筆記順位で
ある場合で(S536:Yes)、補正を行ったブック
マーク(付加されたブックマーク)が指定されたブック
マークよりも前ではない場合、すなわち同じか後の場合
は(S537:No)、その筆記順位が対応付けられて
いる補正データを補正データ記憶領域59cから読出し
て筆記面21aに表示する(S538)。続いてCPU
56は、補正データ記憶領域59cに記憶されている全
データに対する検索を終了するまでS534〜S538
を繰り返して実行し(S540:No)、全データに対
する検索を終了したと判定すると(S540:Ye
s)、今回の表示処理2のルーチンを終了する。
【0074】たとえば、図14(A)に示すように、筆
記順位T8まで筆記したときに、過去の筆記順位T4に
おいて筆記した内容を読出して表示し、三角形を追加す
る第1回目の補正を行い、その補正内容は補正対象の筆
記順位の次の筆記順位T5と指示したブックマークとが
対応付けられて補正データ記憶領域59cに記憶された
とする。また、過去の筆記順位T6において筆記した内
容を読出して表示し、菱形を消去し、その跡に円を追加
する第2回目の補正を行い、菱形の消去を意味する補正
内容と、その後に追加した円に対応する補正内容は補正
対象の筆記タイミングの次の筆記順位T7と、このとき
指示したブックマークとが対応付けられて補正データ記
憶領域59cに記憶されたとする。ここで、ブックマー
クBK3を指定すると、指定ブックマークより前に筆記
された補正内容を表示する処理では、図14(B)に示
すように、筆記順位T6ににおいて筆記した手書き内容
に第1回目の補正内容も表示されてしまう。しかし、こ
の第2実施形態の表示処理2によれば、補正内容のブッ
クマークが指定ブックマークよりも前の場合には、補正
内容の表示が禁止されるため、指定ブックマークより前
の筆記順位の筆記内容とともに、この指定ブックマーク
と同じ筆記順位または後の筆記順位の補正内容を表示す
ることになり、図14(C)に示すように、筆記順位T
6において筆記した手書き内容には、筆記順位T7が対
応付けられた第2回目の補正内容のみが表示され、第1
回目の補正内容は表示されない。したがって、図14
(B)に示すように、過去に補正された補正内容が筆記
内容に重なって表示されてしまう事態を回避することが
できる。
【0075】[第2実施形態の効果]以上のように、第
2実施形態の筆記内容処理装置を使用すれば、ブックマ
ークを指定することにより、そのブックマークよりも過
去に筆記された手書き内容を表示する場合に、そのブッ
クマークよりも過去の手書き内容に対して行われるとと
もに、そのブックマークよりも過去のブックマークが対
応付けられている補正内容の表示を禁止することができ
る。したがって、最新の補正内容のみを表示することが
できる。また、指定したブックマークよりも前に同じ筆
記領域に対して複数回の書き直しを行っている場合に
は、それら複数回の書き直し部分が重なって表示される
ことがない。
【0076】<第3実施形態>次に、この発明の第3実
施形態について図15を参照して説明する。図15
(A)〜(E)は、手書き内容がストローク単位で表示
されて行く様子を示す説明図である。なお、この実施形
態の筆記内容処理装置は、手書き内容を表示する機能の
一部を除いて第1実施形態と同じ構成および機能である
ため、その同じ部分の説明を省略する。すなわち、第1
実施形態および第2実施形態と同様にして、筆記面21
aにペン60により筆記された軌跡のストロークやブッ
クマークボタン75によるブックマークに関する情報
が、それぞれの記憶領域に記憶されている。
【0077】この第3実施形態の筆記内容処理装置は、
図2に示すように、PC100と接続されており、その
PC100のモニタ103にスライドバー16を表示す
る。スライドバー16は、マウス102によりポインタ
をスライドバー16上に置いた状態でドラグすることに
より、図15(A)において矢印F1,F2で示す方向
へ移動可能になっており、図15(A)→(E)に順に
示すように、スライドバー16を矢印F1で示す方向
(図15において右方向)へ移動させると、手書きデー
タ記憶領域59b(図3(B))から手書きデータが筆
記順位の古い順に読み出され、その読出された手書きデ
ータ(図1(A))が筆記面21aにストローク単位で
表示される。ここでCPU56は、スライドバー16の
移動に対応して手書きデータを順に表示したり、消去し
たりしたときに、筆記面21aのいずれかの筆記領域に
補正が行われたと判断すると、この補正で筆記されたス
トロークに対して、筆記面21aにストローク単位で表
示されたストロークの中で最も新しい筆記順位を対応付
けて記憶する。
【0078】ブックマークに関しては、たとえば図6
(C)の楕円が最も新しいストロークの場合、この楕円
の筆記順位T4は、ブックマークBK1(T3)とブッ
クマークBK2(T5)との間にある(図6(D))の
で、ブックマークBK2を対応付けて記憶する。補正筆
記データに関しては、対応するブックマーク番号に対応
する筆記順位で表示を消すようにすることで、表示が重
なって見難くなることを防ぐことができる。また、スラ
イドバー16を矢印F2で示す方向へ移動させると、そ
れまで表示されていた手書き内容が筆記順位の新しい順
にストローク単位で消去される。
【0079】[第3実施形態の効果]以上のように、第
3実施形態の筆記内容処理装置を使用すれば、マウス1
02のドラグ操作によりスライドバー16を移動させる
だけの簡単な操作により、手書きデータ記憶領域59b
から手書きデータを読出してストローク単位で筆記面2
1aに表示したり、表示されている手書き内容をストロ
ーク単位で消去することができる。また、特定の手書き
データを表示しているときに補正が施されておれば、ス
トローク単位で表示するときに、この特定の手書きデー
タを表示する時点で補正内容も同時に表示することがで
きる。したがって、過去に筆記した内容を容易にストロ
ーク単位で補正内容とともに再現することができる。ま
た、ストローク単位の補正を行うことができる。さら
に、表示した手書きデータをPC100(図2)へ送信
すれば、PC100によりストローク単位の編集を行う
こともできる。また、プリンタ200へ送信すれば、ス
トローク単位の印刷を行うこともできる。
【0080】<第4実施形態>次に、この発明の第4実
施形態について図16を参照して説明する。図16は、
この実施形態の筆記内容処理装置に備えられたCPU5
6が実行するブックマーク処理2の流れを示すフローチ
ャートである。なお、この実施形態の筆記内容処理装置
は、ブックマーク処理2を除いて第1実施形態と同じ構
成および機能であるため、その同じ部分の説明を省略す
る。CPU56は、ページ戻りボタン33(図1
(B))、または、ページ送りボタン34が押されたこ
とを検出し、ページを戻したり送ったりすることにより
筆記面21aに表示される内容を切替える。さらに、C
PU56は、ブックマークボタン75(図1(A))が
押されてブックマークの入力の指示があったことを検出
すると、そのブックマークボタン75が押される直前に
筆記された手書きデータの順位の次の順位とブックマー
クとを対応付けて記憶する。続いてCPU56は、ブッ
クマークボタン75が押されて、過去に筆記された内容
を表示すると判断した場合は、ペン60またはイレーサ
40により筆記面21aのいずれかの筆記領域に補正が
行われるか否かを判断する。
【0081】続いてCPU56は、ペン60による筆記
があったと判定すると(S424:Yes)、その筆記
された個所の座標を検出し(S426)、その検出した
座標と最も近い座標を有する手書きデータを手書きデー
タ記憶領域59b(図3(B))から検索し(S42
8)、その検索された手書きデータの筆記順位と同じ筆
記順位と指定されたブックマークと上記筆記データ、つ
まり補正データとを対応付けて補正データ記憶領域59
c(図3(B))に記憶する(S430)。
【0082】[第4実施形態の効果]以上のように、第
4実施形態の筆記内容処理装置を使用すれば、既に筆記
した内容を補正する場合に、その補正された個所の座標
に最も近い座標を有する手書きデータの筆記順位と補正
データとを対応付けて補正データ記憶領域59cに記憶
することができるため、補正の対象となった手書きデー
タを読出して表示する場合に、その手書きデータと共に
補正データをも読出して表示することができる。
【0083】<第5実施形態>次に、この発明の第5実
施形態について図17および図18を参照して説明す
る。図17は、補正の対象となる領域を設定した状態を
示す説明図であり、図18は、この実施形態の筆記内容
処理装置に備えられたCPU56が実行するブックマー
ク処理3の流れを示すフローチャートである。なお、こ
の実施形態の筆記内容処理装置は、ブックマーク処理3
を除いて第1実施形態と同じ構成および機能であるた
め、その同じ部分の説明を省略する。
【0084】この実施形態の筆記内容処理装置1は、図
2に示したように、PC100と接続されており、筆記
面21aに筆記された内容は、PC100のモニタ10
3に表示される。そして、PC100に接続されたマウ
ス102により、図17に示すように、補正対象の筆記
内容を含む領域17を矩形で囲むことにより選択し、そ
の選択した補正対象領域17の中の筆記内容の筆記順位
と対応付けて補正内容を筆記する構成である。この場
合、補正内容は選択領域内にあっても領域外にあっても
よい。この筆記内容処理装置1におけるブックマーク処
理3は、次に記載する流れで行われる。CPU56は、
補正対象の筆記内容を含む領域が確定されたか否かを判
定する(S440)。この判定は、たとえば、マウス1
02を左クリックボタンを押した状態で矩形領域を描
き、左クリックボタンを離すことでマウスによる領域指
定が行われたか否かを検出することにより行う。この場
合、マウスによる指定領域には、少なくとも補正対象の
筆記内容の一部が含まれておればよい。続いてCPU5
6は、新たに筆記が行われたと判定すると(S442:
Yes)、その筆記された座標を検出し(S444)、
補正対象領域17に筆記されている筆記内容の筆記順位
と指示されたブックマークとを新たに筆記された内容に
対応付けて補正データ記憶領域59cに記憶する(S4
46)。
【0085】[第5実施形態の効果]以上のように、第
5実施形態の筆記内容処理装置を使用すれば、マウス1
02により、補正対象の筆記内容を含む領域17を指定
するだけの簡単な操作を行うだけで、補正内容の筆記順
位と、補正対象である筆記内容の筆記順位とを同一にす
ることができるため、補正前の筆記順位に基づいて筆記
内容を表示する場合に新たに補正内容が加わった状態で
補正後の内容を表示することができる。すなわち、補正
対象の内容に対して加筆を行いたい場合に、その内容の
近くの領域に筆記する領域が存在しないために他の空き
領域に補正内容を筆記したとしても、本来の補正対象の
筆記内容を含む適当な領域をマウスで囲んでおくこと
で、補正内容の筆記順位を補正対象領域内の筆記内容の
筆記順位と同一化することができるため、補正対象の内
容および補正内容を同時に読出して表示することができ
る。
【0086】<他の実施形態> (1)第1実施形態におけるブックマーク処理(図1
1)では、ブックマークを入力したときに、その入力の
直前に筆記されている手書きデータの次の筆記順位とブ
ックマークとを対応付けて記憶する処理(S404)を
説明したが、ブックマークを入力した直前に筆記されて
いる手書きデータの筆記順位とブックマークとを対応付
けて記憶することもできる。 (2)第1実施形態における上記ブックマーク処理(図
11)では、補正対象内容の中で最も新しい筆記順位と
ブックマークとを対応付けて記憶する処理(S410)
を説明したが、補正対象内容の中で最も新しい筆記順位
より前の筆記順位とブックマークとを対応付けて記憶す
ることもできる。
【0087】(3)第1実施形態における表示処理(図
12)では、指定されたブックマークに対応付けられて
いる筆記順位と同じ筆記順位およびその筆記順位より前
の筆記順位において筆記された手書き内容を読出して表
示する処理を説明したが、指定されたブックマークに対
応付けられている筆記順位と同じ筆記順位およびその筆
記順位より前の筆記順位の一方の筆記順位を選択し、そ
の選択した筆記順位において筆記された手書き内容を読
出して表示することもできる。 (4)第2実施形態における表示処理2では、補正内容
に対応付けられているブックマークが指定したブックマ
ークよりも前の場合に、この補正内容の読出しを禁止す
る処理を説明したが、その禁止を行うためのボタンなど
のスイッチを設け、そのボタンを押したときにのみ上記
禁止を行うようにすることもできる。これによれば、指
定したブックマークよりも前に筆記した補正内容を選択
して表示することができる。
【0088】[各請求項と実施形態との対応関係]複数
のループ状パターン23(図4)が印刷された印刷シー
ト24(図1(D))、Xループ切替え回路50a、Y
ループ切替え回路50b、増幅器50c、バンドパスフ
ィルタ50d、振幅検波回路51、A/D変換回路5
2、入出力回路53、リミッタ回路54、FSK復調回
路55、CPU56、ROM58(図3(A))および
RAM59の電圧値記憶領域59a(図3(B))が、
読取手段に対応する。また、RAM59の手書きデータ
記憶領域59b(図3(B))が、筆記内容記憶手段に
対応し、ブックマーク記憶領域59dが特定情報記憶手
段に対応する。さらに、ブックマークボタン75(図1
(B))が特定情報入力手段に対応し、ページ戻りボタ
ン33、ページ送りボタン34およびテンキー76が、
読出手段に対応する。そして、CPU56が実行するS
302〜S316(図10)が、読取手段として機能す
るとともに、請求項13〜請求項16に記載の読取処理
に対応する。また、S318が筆記内容記憶手段として
機能するとともに、請求項13〜請求項16に記載の筆
記内容記憶に対応する。さらに、CPU56が実行する
S502〜S514(図12)が読出手段として機能す
るとともに、請求項13〜請求項16に記載の読出処理
に対応する。
【0089】RAM59の補正データ記憶領域59c
(図3(B))が、請求項2に記載の補正内容記憶手段
に対応し、CPU56が実行するS402〜S410
(図11)が、補正内容記憶手段として機能するととも
に、請求項14および請求項16に記載の補正内容記憶
処理に対応する。また、液晶表示シート22(図1
(D))が請求項7に記載の表示手段に対応し、マウス
102(図2)が選択手段に対応する。そして、CPU
56が各処理を実行するためのコンピュータプログラム
が記録されたROM58(図3(A))が、請求項13
および請求項14に係る記録媒体に対応する。また、上
記各実施形態において説明した各フローチャートに対応
するコンピュータプログラムを含むコンピュータプログ
ラムが、請求項15および請求項16に係るコンピュー
タプログラムに対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、筆記内容処理装置の主要構成を
示す正面説明図であり、図1(B)は、図1(A)に示
す筆記内容処理装置に備えられた操作部の構成を示す説
明図であり、図1(C)は、図1(A)に示す筆記内容
処理装置に備えられたペンおよびイレーサの説明図であ
り、図1(D)は、図1(A)に示す筆記内容処理装置
に備えられた表示パネル本体の横断面説明図である。
【図2】図1(A)に示す筆記内容処理装置にPCおよ
びプリンタを接続した状態を示す説明図である。
【図3】図3(A)は、筆記内容処理装置1の主な電気
的構成をブロックで示す説明図であり、図3(B)は、
図3(A)に示す筆記内容処理装置1に備えられたRA
M59の記憶内容の一部を示す説明図である。
【図4】図4(A)は、図3に示すループ状パターン2
3の構成を一部を省略して示す説明図であり、図4
(B)は、図4(A)に示すループ状パターン23の幅
および重ねピッチを示す説明図である。
【図5】図5(A),(B)は、筆記面21aに筆記さ
れた内容およびブックマークを時系列で示す説明図であ
る。
【図6】図6(A)はストロークデータの構成を示す説
明図であり、図6(B)は手書きデータ記憶領域59b
の記憶内容の一部を示す説明図である。図6(C)は手
書きデータの構成を示す説明図であり、図6(D),
(E)はブックマークと筆記順位との対応関係を示す説
明図である。
【図7】図7(A)はXループX1〜X3の一部を示す
説明図であり、図7(B)は図7(A)に示すXループ
X1〜X3に発生する電圧と幅方向の距離との関係を示
すグラフであり、図7(C)は図7(A)に示すXルー
プX1〜X3の相互に隣接するループ状パターン間の電
圧差を示すグラフである。
【図8】図8(A)は位置座標テーブルをグラフ化して
示す説明図であり、図8(B)は座標算出テーブルの説
明図であり、図8(C)は電圧値記憶領域59aの記憶
内容を示す説明図である。
【図9】筆記内容処理装置1が行う主な処理を示すフロ
ーチャートである。
【図10】CPU56が図9のS300において実行す
る座標読取処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】CPU56が図9のS400において実行す
るブックマーク処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図12】CPU56が図9のS500において実行す
る表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】第2実施形態の筆記内容処理装置に備えられ
たCPU56が実行する表示処理2の流れを示すフロー
チャートである。
【図14】図14(A)は、筆記面21aに筆記された
内容およびブックマークを時系列で示す説明図であり、
図14(B)は、筆記内容に補正内容が重なって表示さ
れた状態を示す説明図であり、図14(C)は、筆記内
容に補正内容が重なって表示されない状態を示す説明図
である。
【図15】図15(A)〜(E)は、手書き内容がスト
ローク単位で表示されて行く様子を示す説明図である。
【図16】第4実施形態の筆記内容処理装置に備えられ
たCPU56が実行するブックマーク処理2の流れを示
すフローチャートである。
【図17】補正の対象となる領域を設定した状態を示す
説明図である。
【図18】第5実施形態の筆記内容処理装置に備えられ
たCPU56が実行するブックマーク処理3の流れを示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 筆記内容処理装置 21a 筆記面 22 液晶表示シート(表示手段) 30 操作部 60 ペン 75 ブックマークボタン(特定情報入力手段)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記面に筆記された内容を読取る読取手
    段と、 この読取手段により読取られた内容を筆記順に記憶する
    筆記内容記憶手段と、 前記筆記面に筆記された内容に対して所定の内容の筆記
    順位を特定するための特定情報を前記筆記面に筆記され
    た内容と対応付けて入力する特定情報入力手段と、 この特定情報入力手段により入力された前記特定情報
    を、その特定情報を入力しようとする直前に筆記された
    内容と同じ筆記順位またはその筆記順位の次の筆記順位
    に対応付けて記憶する特定情報記憶手段と、 この特定情報記憶手段に記憶されている前記特定情報の
    中の所望の特定情報を指定した場合に、その指定した特
    定情報が対応付けられている筆記順位と同じ筆記順位お
    よびその筆記順位より前の筆記順位の少なくとも一方の
    筆記順位で筆記された内容を前記筆記内容記憶手段から
    読出す読出手段と、 を備えたことを特徴とする筆記内容処理装置。
  2. 【請求項2】 筆記面に筆記された内容を読取る読取手
    段と、 この読取手段により読取られた内容を筆記順に記憶する
    筆記内容記憶手段と、 この筆記内容記憶手段に記憶されている内容を補正する
    場合に、その補正の対象となる内容の筆記順位の中で最
    も新しい筆記順位またはそれより前の筆記順位により、
    前記補正を行う内容を対応付けして記憶する補正内容記
    憶手段と、 前記筆記内容記憶手段および前記補正内容記憶手段の少
    なくとも一方に記憶されている内容を筆記順に読出す読
    出手段と、 を備えたことを特徴とする筆記内容処理装置。
  3. 【請求項3】 前記筆記内容記憶手段に記憶されている
    内容を補正する場合に、その補正の対象となる内容の筆
    記順位の中で最も新しい筆記順位またはそれより前の筆
    記順位により、前記補正を行う内容を対応付けして記憶
    する補正内容記憶手段を備えており、 前記読出手段は、 前記特定情報記憶手段に記憶されている前記特定情報の
    中の所望の特定情報を指定した場合に、その指定した特
    定情報が対応付けられている筆記順位またはそれより前
    に筆記された内容を前記筆記内容記憶手段から読出し、
    さらに、前記筆記内容記憶手段および前記補正内容記憶
    手段の少なくとも一方に記憶されている内容を筆記順に
    読出すことを特徴とする請求項1に記載の筆記内容処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記特定情報入力手段は、 前記筆記面に筆記された内容に対して所定の内容の筆記
    順位を特定するための特定情報を、前記筆記面に筆記さ
    れた内容の所定の量毎に前記筆記された内容を対応付け
    て入力することを特徴とする請求項1または請求項3に
    記載の筆記内容処理装置。
  5. 【請求項5】 前記補正内容記憶手段は、 前記筆記内容記憶手段により記憶されている内容を補正
    する場合に、その補正の対象となる内容のうち、所定の
    内容の筆記順位により、前記補正を行う内容を対応付け
    して記憶することを特徴とする請求項2または請求項3
    に記載の筆記内容処理装置。
  6. 【請求項6】 前記補正内容記憶手段は、 前記筆記内容記憶手段により記憶されている内容を補正
    する場合に、その補正の対象となる内容のうち、前記補
    正を行った筆記領域と近接する筆記領域に筆記されてい
    る内容と同じ筆記順位により、前記補正を行う内容を対
    応付けして記憶することを特徴とする請求項2または請
    求項3に記載の筆記内容処理装置。
  7. 【請求項7】 前記読出手段により読出された内容を表
    示する表示手段と、 この表示手段により表示された内容を選択する選択手段
    とを備えており、 前記補正内容記憶手段は、 前記表示手段により表示された内容の補正を行う場合
    に、前記選択手段により選択された内容の筆記順位によ
    り前記補正を行う内容を対応付けして記憶することを特
    徴とする請求項2または請求項3に記載の筆記内容処理
    装置。
  8. 【請求項8】 前記読出手段は、 前記筆記内容記憶手段および前記補正内容記憶手段の少
    なくとも一方に記憶されている内容を読出す場合に、そ
    の読み出そうとしている内容の筆記順位よりも前の筆記
    順位に対応付けられている補正内容の表示を禁止するこ
    とを特徴とする請求項2ないし請求項7のいずれか1つ
    に記載の筆記内容処理装置。
  9. 【請求項9】 前記読出手段は、 前記筆記内容記憶手段に記憶されている内容を、この内
    容の構成単位で、一連の位置座標情報からなるストロー
    ク毎に読出し可能であることを特徴とする請求項1ない
    し請求項8のいずれか1つに記載の筆記内容処理装置。
  10. 【請求項10】 前記表示手段は、 前記読出手段により前記筆記内容記憶手段から読出され
    た内容を前記ストローク単位で表示することを特徴とす
    る請求項9に記載の筆記内容処理装置。
  11. 【請求項11】 前記読取手段は、 前記筆記面に筆記された内容を、この内容の構成単位毎
    に時間的に一連の位置座標情報として検出する検出手段
    と、 この検出手段により検出された前記一連の位置座標情報
    を前記内容の構成単位として記憶する一時記憶手段とか
    らなり、 前記筆記内容記憶手段は、 前記一時記憶手段に記憶された一連の位置座標情報を前
    記内容の構成単位毎に順次記憶することを特徴とする請
    求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載の筆記内
    容処理装置。
  12. 【請求項12】 前記読取手段は、 前記筆記面に筆記された内容を一時的に記憶するバッフ
    ァ手段から、前記内容を読取るバッファ読取手段を備え
    ており、 前記筆記内容記憶手段は、 前記バッファ読取手段により読取られた内容を筆記順に
    記憶することを特徴とする請求項1ないし請求項10の
    いずれか1つに記載の筆記内容処理装置。
  13. 【請求項13】 筆記面に筆記された内容を読取る読取
    処理と、 この読取処理により読取られた内容を筆記順に筆記内容
    記憶手段に記憶する筆記内容記憶処理と、 前記筆記面に筆記された内容に対して所定の内容の筆記
    順位を特定するための特定情報を前記筆記面に筆記され
    た内容と対応付けて入力する特定情報入力処理と、 この特定情報入力処理により入力された前記特定情報
    を、その特定情報を入力しようとする直前に筆記された
    内容と同じ筆記順位またはその筆記順位の次の筆記順位
    に対応付けて特定情報記憶手段に記憶する特定情報記憶
    処理と、 前記特定情報記憶手段に記憶されている前記特定情報の
    中の所望の特定情報を指定した場合に、その指定した特
    定情報が対応付けられている筆記順位と同じ筆記順位お
    よびその筆記順位より前の筆記順位の少なくとも一方の
    筆記順位で筆記された内容を前記筆記内容記憶手段から
    読出す読出処理と、 を含む処理をコンピュータが実行するためのコンピュー
    タプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
  14. 【請求項14】 筆記面に筆記された内容を読取る読取
    処理と、 この読取処理により読取られた内容を筆記順に記憶する
    筆記内容記憶手段に記憶する筆記内容記憶処理と、 前記筆記内容記憶手段に記憶されている内容を補正する
    場合に、その補正の対象となる内容の筆記順位の中で最
    も新しい筆記順位またはそれより前の筆記順位により、
    前記補正を行う内容を対応付けして記憶する補正内容記
    憶手段に記憶する補正内容記憶処理と、 前記筆記内容記憶手段および前記補正内容記憶手段の少
    なくとも一方に記憶されている内容を筆記順に読出す読
    出処理と、 を含む処理をコンピュータが実行するためのコンピュー
    タプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
  15. 【請求項15】 筆記面に筆記された内容を読取る読取
    処理と、 この読取処理により読取られた内容を筆記順に筆記内容
    記憶手段に記憶する筆記内容記憶処理と、 前記筆記面に筆記された内容に対して所定の内容の筆記
    順位を特定するための特定情報を前記筆記面に筆記され
    た内容と対応付けて入力する特定情報入力処理と、 この特定情報入力処理により入力された前記特定情報
    を、その特定情報を入力しようとする直前に筆記された
    内容と同じ筆記順位またはその筆記順位の次の筆記順位
    に対応付けて特定情報記憶手段に記憶する特定情報記憶
    処理と、 前記特定情報記憶手段に記憶されている前記特定情報の
    中の所望の特定情報を指定した場合に、その指定した特
    定情報が対応付けられている筆記順位と同じ筆記順位お
    よびその筆記順位より前の筆記順位の少なくとも一方の
    筆記順位で筆記された内容を前記筆記内容記憶手段から
    読出す読出処理と、 を含む処理をコンピュータが実行するためのコンピュー
    タプログラム。
  16. 【請求項16】 筆記面に筆記された内容を読取る読取
    処理と、 この読取処理により読取られた内容を筆記順に記憶する
    筆記内容記憶手段に記憶する筆記内容記憶処理と、 前記筆記内容記憶手段に記憶されている内容を補正する
    場合に、その補正の対象となる内容の筆記順位の中で最
    も新しい筆記順位またはそれより前の筆記順位により、
    前記補正を行う内容を対応付けして記憶する補正内容記
    憶手段に記憶する補正内容記憶処理と、 前記筆記内容記憶手段および前記補正内容記憶手段の少
    なくとも一方に記憶されている内容を筆記順に読出す読
    出処理と、 を含む処理をコンピュータが実行するためのコンピュー
    タプログラム。
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