JP2001056737A - 座標読取装置、記録紙支持手段及び修正手段 - Google Patents

座標読取装置、記録紙支持手段及び修正手段

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JP2001056737A
JP2001056737A JP23201599A JP23201599A JP2001056737A JP 2001056737 A JP2001056737 A JP 2001056737A JP 23201599 A JP23201599 A JP 23201599A JP 23201599 A JP23201599 A JP 23201599A JP 2001056737 A JP2001056737 A JP 2001056737A
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Japan
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recording paper
coil
recording
ink
correction
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JP23201599A
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English (en)
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Shigeru Kagayama
茂 加賀山
Kazuo Kobayashi
和夫 小林
Tsutomu Ohashi
勉 大橋
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録紙上の描画結果とコンピュータに記録さ
れたデータとを一致させるように構成された座標読取装
置を提供すること。 【解決手段】 電子黒板1は、筆記パネル10とペン6
0、イレーサ40とから構成される。筆記パネル10
に、記録紙支持手段80を磁石により固定し、ここにフ
リップチャートFCを支持させる。また、フリップチャ
ートFCの下端角部には、記録紙押さえ87が磁石によ
り固定される。ペン60、イレーサ40、記録紙支持手
段80、記録紙押さえ87はそれぞれコイルと発振回路
を有し固有の周波数で変調された交番磁界を発生する。
筆記面21aの奥にセンスコイル23が配置され、ペン
60等と磁気的に結合し、誘導電流の大きさから軌跡、
位置を認識しコンピュータに記録をし、又は消去する。
また、記録紙支持手段80、記録紙押さえ87によりフ
リップチャートFCの大きさを認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】インクによる文字や図形等が
記録紙に記録されるとともに、磁界の変化により読み取
られたペン軌跡の座標を記録部に記録する座標読取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ホワイトボード等にインクを使用
したマーカーで文字や図形を描くと、このボード上に描
かれた文字や図形がデジタルデータとしてコンピュータ
などに取り込まれるいわゆる電子黒板が使用されてい
る。例えば、特開平5−274079号公報に記載され
ている座標入力装置の入力器具のような発明では、イン
クを貯留しているインクタンクやコイルを備えたマーカ
ー部であるペン体と、電池や信号を同調する回路を備え
た胴体部であるホルダ部分が着脱可能に構成されてお
り、インクによりボード上に文字や図形を描くと共に、
同調回路により磁界の変化でボード上の位置をボード側
に認識させてコンピュータにデータを記録する。そのた
め、ボード上に描いた文字や図形と同じデータがコンピ
ュータに記録でき、別途記録をとる必要がなく便利なも
のである。また、さらに、筆記面に日めくり状に重ねて
支持された複数の記録紙(以下フリップチャートとい
う。)を支持し、このフリップチャート上にインクで文
字や図形を描いて記録すると共に、フリップチャート上
に描かれる手書き文字や図形などを電気的に読み取るよ
うな電子黒板であれば、インクにより描いた文字等もそ
のまま記録に残りさらに便利なものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フリッ
プチャートは大きさが様々なものがあるため、必ずしも
電子黒板の筆記面の大きさとフリップチャートの大きさ
は同じにならず、筆記面より大きなフリップチャートを
使用する場合、フリップチャート上においてコンピュー
タに記録できる範囲が限定され、この範囲を超えてイン
クによりフリップチャートに記録してもコンピュータに
データが記録されず、フリップチャート上の描画結果と
コンピュータのデータに齟齬を生じてしまうという問題
があった。また、筆記面より小さなフリップチャートを
使用する場合、特に小さな字で記録をしたような場合、
コンピュータに記録されるデータの用紙サイズを筆記面
のサイズとして記録すると、字が小さく見にくくなる一
方、コンピュータに記録されたデータの余白が大きなも
のとなり無駄が多くなるという問題があった。さらに、
筆記面上のフリップチャート上に文字等を描く場合に、
一度インクで描いた文字などは、ホワイトボードのよう
にスポンジや繊維質の材料から形成された、いわゆるイ
レーサでは拭き取るだけでは消すことができず、白色不
透明な速乾性の液体からなるいわゆる修正液により上塗
りしたり、あるいは、修正用の粘着テープであるコレク
ティングテープを貼り付けて修正する必要があるが、こ
れに合わせてコンピュータのデータを修正しなければな
らないという問題もあった。
【0004】この発明は上記課題を解決するものであ
り、記録紙への描画結果を同時にコンピュータに記録す
る座標読取装置において、記録紙上の描画結果とコンピ
ュータに記録されたデータとを一致させるように構成さ
れた座標読取装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明の座標読取装置では、インクに
より文字や図形等が記録される記録紙が支持される筆記
面と、当該筆記面の奥部にあって交番磁界と磁気結合可
能な複数の導線が敷設された受信部と、当該受信部によ
り読み取られた座標を記録する記録部とを有する本体を
備えた座標読取装置において、前記記録紙を前記筆記面
に対して支持するための手段であって、所定の周波数で
交番磁界を発生することにより前記筆記面上における位
置を前記記録部に対して指示するための位置指示コイル
と、前記本体に固定する固定手段とを有する記録紙支持
手段を備えたことを特徴とする。
【0006】この構成に係る座標読取装置では、記録紙
支持手段が所定の周波数で交番磁界を発生することによ
り筆記面上における位置を記録部に対して指示するため
の位置指示コイルと、本体に固定する固定手段とを有す
るため、記録紙を本体に支持することができ、且つ位置
指示コイルにより筆記面上における位置を記録部に対し
て指示するすることができる。従って、記録部により記
録紙の大きさを認識することができ、記録紙上の描画結
果とコンピュータに記録されたデータとの記録領域を一
致させることができる。
【0007】請求項2に係る発明の記録紙支持手段で
は、請求項1に記載の座標読取装置に用いる記録紙支持
手段であって、前記記録紙を前記筆記面に対して支持す
るための手段であって、所定の周波数で交番磁界を発生
することにより前記筆記面上における位置を前記記録部
に対して指示するための位置指示コイルと、前記本体に
固定する固定手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】この構成に係る記録紙支持手段では、記録
紙支持手段が所定の周波数で交番磁界を発生することに
より筆記面上における位置を記録部に対して指示するた
めの位置指示コイルと、本体に固定する固定手段とを有
するため、記録紙を本体に支持することができ、且つ位
置指示コイルにより筆記面上における位置を記録部に対
して指示することができる。従って、請求項1に記載の
座標読取装置において、記録部により記録紙の大きさを
認識することができ、記録紙上の描画結果とコンピュー
タに記録されたデータとの記録領域を一致させることが
できる。
【0009】請求項3に係る発明の座標読取装置では、
インクにより文字や図形等が記録される記録紙が支持さ
れる筆記面と、当該筆記面の奥部にあって交番磁界と磁
気結合可能な複数の導線が敷設された受信部と、当該受
信部により読み取られた座標を記録する記録部とを有す
る本体を備えた座標読取装置において、前記記録紙にイ
ンクにより記録した文字等を消去する修正インクが収容
され、その先端部で前記修正インクにより上書きするこ
とにより、前記記録紙に既に記録されたインクによる記
録を消去する修正インク塗布手段と、交番磁界を発生す
るコイルと、当該コイルに所定の周期の交番磁界を発生
させる制御部と、前記コイルに交番磁界を発生させるた
めの電気を供給する電源部と、前記コイルと前記制御部
と前記電源部と前記修正インク塗布手段とを収納するケ
ース部とを有する修正手段を備え、前記記録部は、前記
修正手段が前記記録紙上で移動した軌跡の座標に基づい
て、既に記録されている座標の記録を消去するように制
御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0010】この構成に係る座標読取装置では、修正手
段により修正インクにより上書きすることにより、記録
紙に既に記録されたインクによる記録を消去することが
できるとともに、記録部により、修正手段が記録紙上で
移動した軌跡の座標に基づいて、既に記録されている座
標の記録を消去することができる。そのため、記録部に
より記録上で修正部分を認識することができ、記録紙上
の描画結果とコンピュータに記録されたデータとを一致
させることができる。
【0011】請求項4に係る発明の修正手段では、請求
項3に記載の座標読取装置に用いる修正手段であって、
前記記録紙にインクにより記録した文字等を消去する修
正インクが収容され、その先端部で前記修正インクによ
り上書きすることにより、前記記録紙に既に記録された
インクによる記録を消去する修正インク塗布手段と、交
番磁界を発生するコイルと、当該コイルに所定の周期の
交番磁界を発生させる制御部と、前記コイルに交番磁界
を発生させるための電気を供給する電源部と、前記コイ
ルと前記制御部と前記電源部と前記修正インク塗布手段
とを収納するケース部とを備えたことを特徴とする。
【0012】この構成に係る修正手段では、修正手段に
より修正インクにより上書きすることにより、記録紙に
既に記録されたインクによる記録を消去することができ
るとともに、記録部により、修正手段が記録紙上で移動
した軌跡の座標に基づいて、既に記録されている座標の
記録を消去することができる。そのため、請求項3に記
載の座標読取装置において、記録部により記録上で修正
部分を認識することができ、記録紙上の描画結果とコン
ピュータに記録されたデータとを一致させることができ
る。
【0013】請求項5に係る発明の座標読取装置では、
インクにより文字や図形等が記録される記録紙が支持さ
れる筆記面と、当該筆記面の奥部にあって交番磁界と磁
気結合可能な複数の導線が敷設された受信部と、当該受
信部により読み取られた座標を記録する記録部とを有す
る本体を備えた座標読取装置において、前記記録紙にイ
ンクにより記録した文字等を消去する修正リボンが収容
され、その先端部で前記修正リボンを貼着して覆うこと
により、前記記録紙に既に記録されたインクによる記録
を消去する修正リボン貼着手段と、交番磁界を発生する
コイルと、当該コイルに所定の周期の交番磁界を発生さ
せる制御部と、前記コイルに交番磁界を発生させるため
の電気を供給する電源部と、前記コイルと前記制御部と
前記電源部と前記マーカー部とを収納するケース部とを
有する修正手段を備え、前記記録部は、前記修正手段が
前記記録紙上で移動した軌跡の座標に基づいて、既に記
録されている座標の記録を消去するように制御する制御
手段を備えたことを特徴とする。
【0014】この構成に係る座標読取装置では、修正手
段により修正リボンを貼着して覆うことにより、記録紙
に既に記録されたインクによる記録を消去することがで
きるとともに、記録部により、修正手段が記録紙上で移
動した軌跡の座標に基づいて、既に記録されている座標
の記録を消去することができる。そのため、記録部によ
り記録紙上での修正部分を認識することができ、記録紙
上の描画結果とコンピュータに記録されたデータとを一
致させることができる。
【0015】請求項6に係る発明の修正手段では、請求
項5に記載の座標読取装置に用いる修正手段であって、
前記記録紙にインクにより記録した文字等を消去する修
正リボンが収容され、その先端部で前記修正リボンを貼
着して覆うことにより、前記記録紙に既に記録されたイ
ンクによる記録を消去する修正リボン貼着手段と、交番
磁界を発生するコイルと、当該コイルに所定の周期の交
番磁界を発生させる制御部と、前記コイルに交番磁界を
発生させるための電気を供給する電源部と、前記コイル
と前記制御部と前記電源部と前記マーカー部とを収納す
るケース部とを備えたことを特徴とする。
【0016】この構成に係る修正手段では、修正手段に
より修正リボンを貼着して覆うことにより、記録紙に既
に記録されたインクによる記録を消去することができる
とともに、記録部により、修正手段が記録紙上で移動し
た軌跡の座標に基づいて、既に記録されている座標の記
録を消去することができる。そのため、請求項5に記載
の座標読取装置において、記録部により記録上で修正部
分を認識することができ、記録紙上の描画結果とコンピ
ュータに記録されたデータとを一致させることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る座標読取装
置を、好ましい1の実施の形態である電子黒板1により
図を参照して説明する。なお、以下に述べる電子黒板1
は、この発明に係る座標読取装置として、筆記面に日め
くり状に重ねて支持された複数の記録紙(以下フリップ
チャートFCという。)を支持し、このフリップチャー
トFC上にインクで文字や図形を描いて記録すると共
に、フリップチャートFC上に描かれる手書き文字や図
形などを電気的に読み取る装置である。
【0018】最初に本実施の形態に係る電子黒板1の主
要構成について図1及び図2を参照して説明する。図1
は、電子黒板の主要構成を示す外観斜視図であり、図2
は、図1に示す電子黒板1にパーソナルコンピュータ
(以下、PCと略記する。)100及びプリンタ200
を接続した状態を示す説明図である。
【0019】電子黒板1には、筆記パネル10と、フリ
ップチャートFCを筆記するための下敷きとなる筆記面
21aと、この筆記面21aに貼り付けられたフリップ
チャートFCに筆記を行うためのペン60と、筆記され
た軌跡及びその軌跡を示すデータを消去するためのイレ
ーサ40とが備えられている。筆記パネル10には、枠
状のフレーム11が備えられており、そのフレーム11
には、筆記パネル本体20が組み込まれている。フレー
ム11の前面下端には、その下端に沿って板状の台12
が前面に張り出す形で取り付けられている。台12の上
面には、ペン60を収容するためのスタンド状の複数の
孔を有する凹部12aが形成されており、その凹部12
aの右側には、イレーサ40を立てておくための置くた
めの凹部12bが形成されている。
【0020】フレーム11の前面右側には、操作部30
が設けられている。操作部30には、操作音や警告音な
どの音を再生するスピーカ31と、筆記面21aに筆記
された内容を示すデータ(以下筆記データと略称す
る。)を記憶したページ数を7セグメントのLEDによ
って表示するページ数表示LED32と、押す毎に1ペ
ージずつ戻るページ戻りボタン33と、押す毎に1ペー
ジずつ送るページ送りボタン34と、記憶されている筆
記データを押す毎に1ページずつ消去する消去ボタン3
5と、記憶されている筆記データをプリンタ200(図
2)へ出力するために押すプリンタ出力ボタン36と、
記憶されている筆記データをPC100(図2)へ出力
するために押すPC出力ボタン37と、各種の警告を行
うLED39と、この電子黒板1を起動するために押す
電源ボタン38とが設けられている。
【0021】フレーム11の前面上部には、フリップチ
ャートFCを支持するための記録紙支持手段80が一対
設けられている。記録紙支持手段80は、裏面に配設さ
れた磁石85(図20参照)により固定されている。こ
こで図3は、フリップチャートFC1〜3を支持した状
態の電子黒板1を示す図である。図3に示すようにフリ
ップチャートFC1〜3は、上端部近傍に穿設された一
対の孔に、記録紙支持手段80の支持軸80b(図19
参照)に掛止されて吊り下げられる。フリップチャート
FC1〜3は、複数の記録紙の上端部がのり付けされて
束ねられており、使用したフリップチャートFC1,2
は前面側に引き剥がすことでのり付け部分が外れてペー
ジが外れる。そして、ページが浮かないように、残りの
フリップチャートFC3の下端角部などを記録紙押さえ
87を磁石により固定する。また、図1に示すように、
フレーム11の前面下部には、この電子黒板1の電源と
なる単2乾電池14aを4本収容するバッテリーケース
14が設けられており、そのバッテリーケース14の前
面には、蓋14bが開閉可能に取り付けられている。バ
ッテリーケース14の右側には、スピーカ31のボリュ
ーム調節つまみ13cが設けられており、その右側に
は、コネクタ13b,13aが設けられている。図2に
示すように、コネクタ13bには、プリンタ200と接
続された接続ケーブル204のプラグ202が接続さ
れ、コネクタ13aには、PC100と接続された接続
ケーブル104のプラグ102が接続される。つまり、
電子黒板1の筆記面21aに筆記された内容を示す筆記
データをPC100へ出力し、PC100に備えられた
モニター103により、電子黒板1に筆記された内容を
見ることができる。また、筆記データをプリンタ200
へ出力し、電子黒板1に筆記された内容を印刷用紙20
3に印刷することもできる。
【0022】また、フレーム11の裏面上端の両端部に
は、この電子黒板1を壁に掛けるための金具15,15
が取り付けられている。本実施の形態では、筆記面21
aの高さH1は900mmであり、幅W1は600mm
である。また、フレーム11及び台12は、PP(ポリ
プロピレン)等の合成樹脂により軽量に形成されてお
り、電子黒板1の総重量は10kg以下である。
【0023】次に、筆記パネル本体20の構造について
図4を参照して説明する。図4は、筆記パネル20の各
構成部材を示す説明図である。筆記パネル本体20は、
筆記面21aを有する筆記シート21と、板状のパネル
22と、センスコイル23が敷設された枠形状の取付パ
ネル24と、板状のバックパネル25とを順に積層した
構造である。この実施の形態では、筆記シート21は、
厚さ0.1mmのPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)フィルムが貼り合わされて形成されており、パネル
22は、アクリル樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン共重合体)、PC(ポリカーボネ−
ト)等により厚さ3.0mmに形成されている。また、
取付パネル24は、発泡スチロールなどの発泡樹脂製材
料により厚さ40mmに形成されており、バックパネル
25は、鉄等の磁性体になる導電性材料により厚さ1.
0mmに形成されている。さらに、筆記パネル本体20
の各端部を挟持するフレーム11の全体の厚さは50m
mである。
【0024】次に、センスコイル23の構成について図
5を参照して説明する。図5(A)は、図4に示すセン
スコイル23の構成を一部を省略して示す説明図であ
り、図5(B)は、図5(A)に示すセンスコイル23
の幅及び重ねピッチを示す説明図である。なお、以下の
説明では、センスコイル23のうちX軸方向に配列され
たセンスコイルをXコイルと称し、Y軸方向に配列され
たセンスコイルをYコイルと称する。図5(A)に示す
ように、X軸方向には、ペン60及びイレーサ40の
(X、Y)座標のX座標検出するためのX1〜XmのX
コイルがm本配置されており、Y軸方向には、Y座標を
検出するためのY1〜YnのYコイルがXコイルと直交
してn本配置されている。Xコイル及びYコイルは、そ
れぞれが略矩形状に形成されており、矩形部分の長辺の
長さはそれぞれP2X,P2Yである。
【0025】図5(B)に示すように、Xコイルは、そ
れぞれ幅(矩形部分の短辺の長さ)P1に形成されてお
り、隣接するXコイルは、幅P1の2分の1のピッチで
それぞれ重ねられている。Yコイルもそれぞれ幅P1に
形成されており、隣接するYコイルは、幅P1の2分の
1のピッチでそれぞれ重ねられている。なお、図5、図
6(A)においては、見やすくするためにセンスコイル
23の幅をやや狭く表示している。また、Xコイルの各
端子23aは、Xコイル切替え回路50aに接続されて
おり、Yコイルの各端子23bは、Yコイル切替え回路
50bに接続されている(図9)。一例として、この実
施の形態では、P1=50mmであり、P2X=680
mmであり、P2Y=980mmである。また、m=2
2であり、n=34である。さらにXコイル及びYコイ
ルは、共に表面に絶縁皮膜層(例えば、エナメル層)を
有する直径0.345mmの銅線により形成されてい
る。
【0026】次に、筆記面21a上のペン60、記録紙
支持手段80、記録紙押さえ87、イレーサ40、テー
プイレーサ41の位置座標を検出するための位置座標テ
ーブルについて図6及び図7を参照して説明する。な
お、これらの位置の検出の方法は基本的に同じであるの
でペン60を例に説明する。図6(A)は、XコイルX
1〜X3の一部を示す説明図であり、図6(B)は、図
6(A)に示すXコイルX1〜X3に発生する電圧と幅
方向の距離との関係を示すグラフであり、図6(C)は
図6(A)に示すXコイルX1〜X3の相互に隣接する
センスコイル間の電圧差を示すグラフである。図7
(A)は位置座標テーブルをグラフ化して示す説明図で
あり、図7(B)は、位置座標テーブルの説明図であ
り、図7(C)は各Xコイルから検出した検出値の記憶
状態を示す説明図である。
【0027】図6においてXコイルX1,X2,X3の
中心線をそれぞれC1,C2,C3とし、XコイルX
1,X2,X3に発生する電圧をそれぞれex1,ex
2,ex3とする。図6(B)に示すように、電圧ex
1〜ex3は、それぞれセンスコイルの中心C1〜C3
において最大になり、長手方向の端部が近づくにつれて
小さくなる単峰性を示す。なお、各コイルは、自己のヌ
ル点が隣接するコイルの中心の外側となるようにPの2
分の1の幅で重ねられる。また、図6(C)に示すよう
にXコイルX1〜3の相互に隣接するセンスコイル間の
電圧差は、センスコイルの中心C1〜C3上にそれぞれ
最大値を有し、センスコイルの中心とセンスコイルの長
辺部分との中間点、つまり隣接するセンスコイルが重な
った部分の中間点に最小値を有するグラフとなる。
【0028】例えば、図6(C)において(ex1−e
x2)を示すグラフの右半分(実線で示す部分)は、X
コイルX1の中心C1から、XコイルX2が重ねられた
部分の中間点Q2間での距離(重ねピッチの2分の1、
つまりPの4分の1)と(ex1−ex2)との関係を
示す。いま、仮にペン60が点Q2に存在する場合、
(ex1−ex2)を検出すれば中心C1からQ2点ま
での距離ΔX1を検出できるため、Q2点のX座標を求
めることができる。この実施の形態では、コイル幅P1
が50mmであるから、P1/4=12.5mmであ
る。例えば、図6(C)において(ex1−ex2)の
特性を示す部分(実線で描いた部分)を8bitのデジ
タルデータに変換すると、図7(A)に示すグラフを得
る。このグラフをテーブル形式に変換すると、図7
(B)に示す位置座標テーブル58aを得る。この位置
座標テーブル58aは、ROM58(図9参照)等に記
憶され、ペン60の位置座標の演算に用いられる。
【0029】次に、ペン60の主要構成について図21
を参照して説明する。図21は、ペン60の内部構造を
示す説明図であり、図8は、図21に示すペン60の電
気的構成を示す説明図である。
【0030】ペン60には円筒形状の胴体部61aと、
この胴体部61aの後端に着脱可能に取り付けられた蓋
61cとが備えられている。胴体部61aの内部には、
コイルL1と、矢印F2で示す方向に取り出し可能なイ
ンクカートリッジ63と、このインクカートリッジ63
に挿入されたペン先62と、コイルL1から交番磁界を
発生させるための発振回路等が実装された回路基板69
と、この回路基板69に電気を供給する電池70とが設
けられている。また、インクカートリッジ63と回路基
板69との間には、上記発振回路等への電気の供給及び
遮断を行うための押しボタン式のスイッチ67が設けら
れている。スイッチ67は、ペン先62を筆記面21a
(図1参照)に押し付け、インクカートリッジ63が矢
印F1で示す方向へ移動するとONし、矢印F2で示す
方向へ戻るとOFFする。つまり、ペン60によって筆
記面21aに筆記を行っているときコイルL1から交番
磁界が発生する。なお、イレーサ40もペン60と略同
一の構成とされる。
【0031】図8に示すように、回路基板69に実装さ
れた回路は、インクの色やペン先の太さなどのペンの属
性毎に異なる変調周波数fmが設定されたCR発振回路
69eと、このCR発振回路69eから発振された信号
を搬送する搬送波を発振するLC回路69cと、このL
C回路69cの発振周波数をCR発振回路69eの変調
周波数fmによってFSK(Frequency Sh
ift Keying)変調するFSK回路69dとか
ら構成される。搬送波の発振周波数は、LC発振回路6
9cを構成するインダクタンスL1及びコンデンサC
1,C2,C3によって決定され、変調周波数は、CR
発振回路69eを構成するコンデンサC5及び抵抗R
2,R3によって決定される。また、搬送波の発振周波
数の周波数偏位は、FSK回路69dのコンデンサC4
の容量によって決定する。
【0032】ペン60の属性と変調周波数fmとの関係
は、その関係を説明する図10(A)に示すように設定
されている。図10(A)において、「細」とはペン先
62(図21参照)が細いことを示しており、「太」と
はペン先62が太いことを示す。例えば、「黒太」と
は、ペン先62が太く黒色インクを使用するペンを示
す。なお、イレーサ40、テープイレーサ41もコイル
を内蔵しており、そのコイルから発生した交番磁界によ
ってセンスコイルに発生した信号に基づいてイレーサ4
0による消去範囲を演算するため、イレーサ40にも変
調周波数fmを割り当て、ペン60と識別する。さら
に、図示しないが記録紙支持手段80、記録紙押さえ8
7も同様に位置指示コイル80,87aを内蔵しており
固有の変調周波数が割り当てられ、その位置が検出され
る。
【0033】まず、スイッチ67がONすると、電池7
0の電気が各回路に供給され、CR発振回路69eの集
積回路IC3の出力がFSK回路69dのMOS FE
Tのゲートをスイッチングし、LC発振回路69cから
発振した搬送波がCR発振回路69eから発振された信
号によって周波数変調される。本実施の形態では、搬送
波の中心周波数は、410kHzであり、周波数偏位は
±20kHzである。また、本実施の形態では、集積回
路IC1は東芝製のTC7SLU04Fであり、集積回
路IC2及びIC3は共に東芝製のU04である。ま
た、MOS FETは2SK2158である。抵抗R1
及びR2は共に1MΩであり、可変抵抗R3の可変範囲
は0Ω〜1MΩである。コンデンサC1,C4,C5
は、それぞれ0.1μF,0.0015μF,100p
Fであり、コンデンサC2,C3は共に0.0033μ
Fである。さらに、電池70の電圧は約1.5Vであ
る。
【0034】図19は、記録紙支持手段80の外観を示
す図である。また、図20は、記録紙支持手段80及び
用紙押さえ87の模式断面図を示す。記録紙支持手段8
0は、円板状の固定手段80aと、固定手段80aの中
央部から突設された軸状の記録紙支持部80bと、記録
紙支持部80bの軸径より大きな径を有する略球状の抜
け止め80cが記録紙支持部80b先端に設けられる。
図20に示すように、固定手段80aの筆記パネル10
側は、磁石85により形成されており、筆記パネル10
に磁力により固定可能に構成されている。また固定手段
80a内部には、位置指示コイル81が固定手段80a
と同心円状に環状に巻回されて配置され、その記録紙支
持部側80b側には、発振回路等を備えた回路基板82
が設けられる。また、抜け止め80cの内部には電池8
3が配置され、抜け止め80cに開閉可能な蓋が形成さ
れて電池83の交換が可能になっている。また、記録紙
支持部80bの内部には回転式のスイッチ84が配置さ
れ、抜け止め80cの回動により電源のON、OFFが
できるように構成されている。そして、図示しない配線
により位置指示コイル81、回路基板82、電池83、
スイッチ84が電気的に接続されている。記録紙支持手
段80の電気的な構成は、基本的に図8に示すペン60
の構成と同一であるため、ここではその説明を省略す
る。但し、CR発振回路69eにおける変調周波数がペ
ン60と異なるものとされて、記録紙支持手段80とペ
ン60が識別される。
【0035】次に、用紙押さえ87について説明する。
図3に示すように用紙押さえ87は円板状の形状に形成
されている。また、図20に示すように、内部には、筆
記パネル10と平行になるように巻回された位置指示コ
イル87aと、その外側に配置された回路基板87b
と、位置指示コイル87aの内側に配置された電池87
cと、これらを電気的に接続する図示しない配線と、ケ
ース外側に設けられたスライド式のスイッチ87dと、
筆記パネル10側の面に設けられた磁石87eが備えら
れる。基本構成は、記録紙支持手部80bと抜け止め8
0cを備えてないことと、全体の大きさが小さいことを
除けば、電気的な構成を含め記録紙支持手段80と同様
の構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0036】次に、イレーサ40について説明する。イ
レーサ40は、フリップチャートFC上にインクで記録
した文字等を消去したい場合に用いる修正手段である。
フリップチャートFCを用いた電子黒板1では、インク
でフリップチャートFCに記録をするため、ホワイトボ
ードを用いた電子黒板と異なりスポンジや繊維質の材料
から構成された黒板消しにより既に記録した文字などを
消去することはできない。しかしながら、単にフリップ
チャート上の文字を修正液などを用いて消去すれば、フ
リップチャート上の記録結果と、PC100に記録され
たデータとの間で齟齬を生じてしまう。そこで、このイ
レーサ40は、フリップチャート上の消去したい文字等
に、不透明な白色のインクからなる修正液を上塗りする
ことでその文字等を消去する。その際ペン60と同様に
交番磁界を発生させて、磁気結合されたセンスコイル2
3によりイレーサ40の筆記面21a上の位置を認識さ
せる。そして、ペン60がその認識された位置に基づい
てデータをCP100に記録するのと異なり、受信した
本体側のPC100が、該当する軌跡の部分の既に記録
されているCP100のデータを消去するように構成さ
れる。つまり、イレーサ40は、ペン60と収納される
インクが修正液であるということと、ペン60よりやや
大型に形成されていること以外、図21に示すペン60
と同一の構成である。そのため、ここではイレーサ40
の構成の詳しい説明は省略する。なお、修正手段の修正
インク塗布手段がペン60のペン先62を備えたインク
カートリッジ63に、コイルがコイルL1に、制御部が
回路基板69に、電源部が電池70に、ケース部が胴体
部61aに該当する。もちろん、イレーサ40は種々の
大きさや形状を採りうることはいうまでもない。
【0037】次は、テープイレーサ41について説明を
する。テープイレーサ41は、広範囲にフリップチャー
トFC上にインクで描かれた文字等を修正したい場合、
このフリップチャートFCに記録された文字をリボン状
の担持テープTBに担持された白色の不透明な材料から
なる薄膜であるコレクションテープCTを、消去したい
部分に転写して効率的に修正するものである。前述のイ
レーサ40に代えて使用してもよいし、或いは異なる変
調周波数を割り当てて併用してもよい。ここで、図22
は、テープイレーサ41の外観と使用状態を示す斜視図
である。図23は、テープイレーサ41の構成を示す模
式断面図である。図22に示すように、「B」はそのま
まに「R」の文字を消去したい場合には、ケース41a
を手で把持して、圧着ローラ42を消したい「R」の部
分に押し付けた状態で図22の矢印方向へ移動させる
と、圧着ローラ42により、コレクションテープCTが
担持テープBTから剥離してフリップチャートFCに圧
着される。
【0038】テープイレーサ41の構造を図23を参照
して説明する。図23に示すように、ケース41aの内
部右側には、担持テープBTに担持されたコレクション
テープCTが供給ローラ43に巻回されて配設される。
担持テープBTは、紙製のテープで、フリップチャート
FCの表面より粘着度が極めて小さいビニルコーティン
グなどが施された表面を有し、この上に白色顔料と、粘
着材を含むコレクションテープCTが担持されている。
供給ローラ43から担持テープBTに担持されて引き出
されたコレクションテープCTは、圧着ローラ42によ
りフリップチャートFCに圧接される。そのためコレク
ションテープCTは、担持テープBTより粘着度の高い
フリップチャートFCに圧着して担持テープBTから剥
離する。コレクションテープCTが剥離した担持テープ
BTは、ガイド44bにより屈曲されて巻き取りローラ
45により巻き取られる。巻き取りローラ45は、供給
ローラ43の回転が図示しないクラッチ板を介して供給
ローラ43よりやや速く回転するように伝達されるよう
に構成されている。そのため、その回転差は、担持テー
プBTに張力を与えつつクラッチ板の摩擦に打ち勝って
滑ることにより解消される。そのため担持テープBTは
常に張力を保持して緩むことがない。
【0039】また、圧着ローラ42は、その回転軸がケ
ース41aの一部に支持されたスプリング46aを介し
て支持軸46bにより支持されているため圧着ローラ4
2をフリップチャートFCに押し付けると圧着ローラ4
2の軸はケース41a内側方向に変位する。そうすると
圧着ローラ42の軸を支持する支持軸46bも変位し
て、その一端に配設されたスイッチ47aを押圧する。
スイッチ47aが押圧されると、電源である電池47b
から回路基板47cに電気が供給され、回路基板47c
で発振された電気により、コイル47dにより所定周波
数の交番磁界が発生される。なお、スイッチ47a、電
池47b、回路基板47c、コイル47dは、ペン60
と基本的に同じ電気的構成なので詳しい説明は省略す
る。
【0040】このように構成されたテープイレーサ41
では、広い面積の修正を圧接ローラを押し付けて移動さ
せるだけで完了し、それと同時に所定の周波数の交番磁
界を発生させて、電子黒板1のセンスコイル23と磁気
的に結合させて筆記面上の位置をPC100に認識さ
せ、その部分のデータを消去する。なお、テープイレー
サ41の場合は、検出された軌跡から所定のテープ幅の
範囲でデータを消去する。
【0041】次に、ページ読取手段90について説明す
る。フリップチャートFCでは、複数の記録紙を日めく
り状に重ねて上から順に使用し、記録しているフリップ
チャートFCの記録面がいっぱいになれば、そのフリッ
プチャートFCを剥がして次のフリップチャートFCを
出して記入する。この場合、電子黒板1が、フリップチ
ャートが変更されたことを検出しなければ、PC100
は同じファイルにデータの記録をしてしまう。従って、
フリップチャートを剥がすたびにこれを検出し、ページ
が変わったことをコンピュータに報知する手段が必要に
なってくる。例えば一度記録して剥がしたフリップチャ
ートに追記或いは削除等の訂正をしたい場合が生じる
が、この場合ページをとばしてフリップチャートFCを
電子黒板1に戻したような場合は、そのフリップチャー
トが何ページ目のものかページ毎に判断する必要があ
る。そこで、本実施の形態においては、以下に説明する
ような、バーコードを利用したページ読取手段90を備
える。
【0042】図25は、ページ読取手段90の外観を示
す図である。図26は、ページ読取手段90の構造を示
す模式図である。図25に示すように、ページ読取手段
90は、筆記パネル10に内蔵される内側部90bと、
内側部90bの外側に配設される断面が上下が逆のL字
状の外側部90aから構成されている。フリップチャー
トFC1〜4のそれぞれの上端部の前面から見て右側に
は、それぞれのページの情報を記録するバーコードBC
が印刷されており、筆記パネル10と外側部90aの下
方に突出した部分により挟まれる位置に支持される。
【0043】ページ読取手段90は、図26に示すよう
に、内側部90bにレーザ光源91と、レーザ光源91
のレーザ光の光束を整えるレンズ系92と、バーコード
BCをスキャンするため図示しないモータにより駆動さ
れるポリゴンミラー93と、反射光からデータを読み取
るための受光センサ94と、受光センサ94に反射光を
収束させる集光レンズ95が設けられ、レーザ光源91
から射出されたレーザ光をスキャンしながら外側部90
aに導くとともに、外側部90aから戻った反射光を受
光部94に導くようにハーフミラー96が配置される。
また、外側部90aは、ミラー97,98により内側部
90bから射出されたレーザ光をバーコードBCに照射
するように光束を屈曲させて導く。また、スキャンしな
がらバーコードBCに当たったレーザ光の反射光は、バ
ーコードBCのパターンにより反射率が変化して反射光
の光量が変化しており、ミラー97,98により再び内
側部90bに戻り、ハーフミラー96により一部が透過
されて受光センサ94に受光される。なお、ポリゴンミ
ラー93に替えてホログラムディスクによりスキャンす
るようにしてもよいし、ハーフミラー96,ミラー9
7,98をプリズムに替えるなど変更して実施してもよ
い。
【0044】ページ読取手段90は以上のように構成さ
れるため、次のような作用・効果を生じる。即ち、記録
紙支持手段80に重ねて支持されたフリップチャートF
C1〜4のうち、一番前面側に位置するフリップチャー
トFC1のみがページ読取手段90によりレーザ光でス
キャンされてその情報が受光センサ94により読み取ら
れて、I/Fを介してPC100のCPU56に入力さ
れる(図9参照)。そして、CPU56によりページが
判断されて、RAM59の記録されるべきファイルが選
択されて筆記データが記録される。ここで、もしフリッ
プチャートFC1を剥がして、フリップチャートFC2
に記録したとすると、フリップチャートFC1を剥がし
たときに、ページ読取手段90によりフリップチャート
FC2のバーコードBCの情報が読み取られ、CPU5
6がページを変更したことを認識し、フリップチャート
FC1のデータの記録と異なるフリップチャートFC2
のためのRAM59のファイルにフリップチャートFC
に描かれた記録を記憶する。
【0045】さらに、フリップチャートFC1を電子黒
板1に戻して、再び追記、削除等の変更をしても、フリ
ップチャートFC1は、記録紙支持手段80により正確
に元の位置に支持されるとともに、RAM59のフリッ
プチャートFC1に対応するファイルが再び開かれてデ
ータが修正される。このバーコードBCによる情報は、
ページ毎に異なっているため、ページをとばしたり、順
序を変更しても常に一番上面に支持されたフリップチャ
ートFCに対応したRAM59の記憶ファイルにデータ
が入力されるため、フリップチャートFC上の記録と、
PC100に記録されるデータは、常に一致しており齟
齬を生じることがない。
【0046】なお、ここではページ読取手段90を、バ
ーコードBCを読み取る構成の装置を例に用いたが、例
えば、パンチカードにより透過孔を設けてその開口した
部分によりページを認識したり、或いは所定の反射率を
有する反射材をフリップチャートFCに貼着し、その反
射率でページ番号を認識したり、さらには、無線タグを
付して、この無線タグからの識別信号を受信することに
よりページの読み取りをするような構成など、フリップ
チャートFCのページが特定さえできれば如何なるもの
でも採用できる。
【0047】次に、電子黒板1の主な電気的構成及び制
御内容について図9,図10(B)及び図11を参照し
て説明する。図9は、電子黒板1の電気的構成をブロッ
クで示す説明図であり、図10(B)は、図9の中の
A,B,C点における信号を示す説明図であり、図11
は図9に示すCPU56が実行する主な制御内容を示す
フローチャートである。図9に示す制御装置50に備え
られたCPU5は、電源ボタン38(図1参照)がON
したことを検出すると(ステップ(以下Sと略す。)1
00:Yes)、ROM58に記憶されている制御プロ
グラムや位置座標テーブル58a(図7(B)参照)を
RAM59のワークエリアにロードする等の初期設定を
行い(S200)、座標読取・ペン情報検出処理を実行
する(S300)。
【0048】ここで座標読取処理について、その流れを
示す図12のフローチャートを参照して説明する。CP
U56は、XコイルX1〜Xmを順に選択するコイル選
択信号A(図10(B))を入出力回路(I/O)53
を介してXコイル切替え回路50aに出力することによ
り、XコイルX1〜Xmのスキャンを行う(S30
2)。続いてペン60のコイルL1から発生した交番磁
界と、いずれかのXコイルとの磁気結合によって発生し
た信号は、増幅器50c(図9参照)によって増幅さ
れ、その増幅信号(図10(B)参照)は、バンドパス
フィルタ(BPF)50dによって不要な帯域が濾波さ
れ、振幅検波回路51によって振幅検波される。続いて
その振幅検波された信号(図10(B))は、A/D変
換回路52によって振幅、つまり電圧値に対応したデジ
タル信号に変換され、入出力回路53を介してCPU5
6に入力される。
【0049】続いてCPU56は、ペン60を検出した
と判定し(S304:Yes)、XコイルX1〜Xmを
スキャンして入力されたデジタル信号によって示される
電圧値e1〜emを図7(C)に示すように、Xコイル
のコイル番号と対応付けてRAM59の電圧値記憶エリ
ア59aに順次記憶していく(S306)。続いてCP
U56は、電圧値記憶エリア59aに記憶された各電圧
値に基づいて以下の手順によってペン60のX座標を演
算する(S308)。まず、電圧値記憶エリア59aに
記憶されている電圧値e1〜emの中で最大の電圧値e
maxを選択し、その電圧値emaxを発生させたXコ
イルのコイル番号(以下、maxと称する。)をRAM
59に記憶する。例えば、図6に示すように、ペン60
は、位置Q3に存在し、図6(B)に示すように、Xコ
イルX1,X2,X3からそれぞれ電圧値e1,e2,
e3が発生したとすると、最大の電圧値e2を選択し、
その電圧値e2を発生させたXコイルのコイル番号2を
maxとしてRAM59に記憶する。そして、CPU5
6は、emaxの両隣の電圧値emax±1のうち大き
い方を決定し、その決定された電圧値を発生したXコイ
ルのコイル番号(以下、max2と称する。)をRAM
59に記憶する。
【0050】図6に示す例では、e2の両隣の電圧値e
3,e1のうち大きい方のe3に決定し、その電圧値e
3を発生させたXコイルのコイル番号3をmax2とし
てRAM59に記憶する。続いてCPU56は、RAM
59に記憶されたコイル番号max及びmax2を比較
して、コイル番号max2はコイル番号maxからX軸
の+方向又は−方向のどちらに存在するかを判定する。
そして、max2≧maxである場合は、変数SIDE
を1に設定し、max2<maxである場合は、変数S
IDEを−1に設定しする。図6に示す例では、max
=2でmax2=3であるから、max2>maxとな
り、変数SIDEを1に設定する。続いてCPU56
は、
【0051】 DIFF=e(max)−e(max2)・・・(1)
【0052】を演算し、その演算されたDIFFに最も
近い位置座標をROM58に、記憶されている位置座標
テーブル58aから読出し、それをOFFSETとす
る。続いてCPU56は、
【0053】 X1=(P1/2)×max+OFFSET×SIDE
【0054】を演算し、X座標X1を求める。ここで、
(P1/2)×maxは、コイル番号maxの中心のX
座標を示す。図6に示す例では、(2)式は、X=(P
1/2)×2+(e2−e3)×1となり、位置Q3の
X座標は、XコイルX2の中心線C2からX軸の+方向
に(e2−e3)に対応する距離、例えばΔX2離れた
座標となる。そして、CPU56は、各Yコイルのスキ
ャンを実行し(S310)、各Yコイルから検出した電
圧値をRAM59のYコイル用の電圧値記録エリアに記
憶する(S312)。続いてCPU56は、前述のS3
08におけるX座標の演算と同じ手法を用いてペン60
のY座標を演算する(S314)。
【0055】次に、CPU56が、ペン60の属性の判
定、イレーサ40,テープイレーサ41の識別、記録紙
支持手段80、記録紙押さえ87の識別をするための電
気的構成及び制御について図13乃至図18を参照して
説明する。なお、これらの電気的構成及び制御は基本的
に同一なのでペン60を例に説明する。図13は、FS
K復調回路55(図9)の電気的構成を示す説明図であ
り、図14は図13に示すFSK復調回路55の各部位
に表れる信号波形を示す説明図である。図15(A)
は、CR発振回路69eの出力信号(以下、CR信号と
称する。)と、LC発振回路69cの出力信号(以下キ
ャリア信号と称する。)と、リミッタ回路54の出力信
号(以下リミッタ出力信号と称する。)と、カウント回
路55a(図13参照)によるカウント値との関係を示
す説明図である。図15(B)は、シフトレジスタ55
b(図13参照)に格納されたカウント値がシフトする
様子を示す説明図である。図16(A)は、絶対値コン
パレータ55fによるしきい値判定出力と、CPU56
の判定周期との関係を示す説明図であり、図16(B)
はカウンタ55gによるカウント値が移動する様子を示
す説明図である。図17はFSK復調回路55を構成す
るカウント回路55aから絶対値コンパレータ55fま
での処理(ペン属性検出処理1)の流れを示すフローチ
ャートであり、図18(A)は,ペン属性検出処理2の
カウンタ55gの処理の流れを示すフローチャートであ
り、図18(B)は、ペン属性検出処理2の加算機55
iの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図
15(A)に示すキャリア信号は、例えば前述したよう
に中心周波数が410kHzであり、周波数偏位が±2
0kHzであるが、説明をわかり易くするために、図1
5(A)では、周波数偏位を誇張している。
【0056】最初に、ペン属性を検出するためのFSK
復調回路55の特徴について図15を参照して説明す
る。図15(A)に示す例では、CR信号のローレベル
の間は、キャリア信号は高い周波数(例えば430kH
z)に変調されており、ハイレベルの間は低い周波数
(例えば390kHz)に変調されている。このため、
CR信号がローレベルの間のリミッタ出力信号の周期を
TBとすると、CR信号がハイレベルの間のリミッタ出
力信号の周期はTBより長いTCとなる。従って、カウ
ント回路55aによるリミッタ出力信号の1周期分のカ
ウント値kは、CR信号がローレベルからハイレベルに
変化したときに増加し、ハイレベルからローレベルに変
化したときに増加する。
【0057】つまり、カウント回路55aによるカウン
ト値kが変化したタイミングを検出することにより、C
R信号の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングを検
出することができる。そして、カウント値kが変化して
から次に変化する間での時間はCR信号の半周期に対応
するため、カウント値kの変化している時間の1周期分
を計測すれば、CR信号の周期を求めることができるの
で、ペン属性を検出することができる。ここで、FSK
復調回路55の各構成要素の作用の概略を説明すると、
カウント回路55aはカウント値kを計測し、シフトレ
ジスタ55b、第1加重平均回路55c、第2加重平均
回路55d、減算器55eおよび絶対値コンパレータ5
5fはカウント値kの変化タイミングを検出し、カウン
タ55g、レジスタ55hおよび加算器55iはカウン
ト値kが変化する周期を計測する。そして、CPU56
は、加算器55iから出力された加算値に基づいてペン
属性を判定する(S318)
【0058】次に、FSK復調回路55の動作を詳細に
説明する。バンドパスフィルタ50dから出力された信
号は、リミッタ回路54によって図14(A)に示す方
形波のリミッタ出力信号に変換され、FSK復調回路5
5に出力される。そして、FSK復調回路55は、リミ
ッタ出力信号の立ち上がりを検出すると(図17のS1
0:Yes)、システムクロック(CLK)を用いてリ
ミッタ出力信号の周期のカウントを開始し(S12)、
リミッタ出力信号の次の立ち上がりを検出すると(S1
4:Yes)、カウント値kをシフトレジスタ55bに
出力し(S16)、カウント値kをリセットする(S1
8)。つまり、カウント回路55aはリミッタ出力信号
の1周期の長さTBまたはTCを計測する。
【0059】この実施の形態では、シフトレジスタ55
bは、図15(B)に示すように、リミッタ出力信号の
1周期分のカウント値kをk1〜k8の8周期分格納
し、最も新しいカウント値kを取り込むごとに最も古い
カウント値kを破棄し、各カウンタ値kを1つずつシフ
トして行く。第1加重平均回路55cは、シフトレジス
タ55bに格納されている最も新しいカウント値から3
番目に新しいカウント値までの加重平均値を演算し、そ
の加重平均値(以下、第1加重平均値と称する。)を減
算器55eに出力する。また、第2加重平均回路55d
は、シフトレジスタ55bに格納されている最も古いカ
ウント値から3番目に古いカウント値までの加重平均値
を演算し、その加重平均値(以下、第2加重平均値と称
する。)を減算器55eに出力する。
【0060】減算器55eは、第1加重平均と第2加重
平均との差Δmを演算し、その差Δmを絶対値コンパレ
ータ55fに出力する(図17のS20)。例えば、図
15(A)において、第1加重平均回路55cがカウン
ト値k1〜k3の加重平均を演算し、第2加重平均回路
55dがカウント値k6〜k8の加重平均値を演算した
場合、カウント値k6〜k8のうち、カウント値k7及
びk8は、リミッタ出力信号の周期TBよりも長い周期
TCをカウントしたものであるから、第2加重平均値は
第1加重平均値よりも大きくなる。従って、第2加重平
均値が第1加重平均値よりも大きくなったことを検出す
れば、CR信号の周期の変化点を検出することができ
る。つまり、CR信号の周期の変化点の周期を検出すれ
ば、CR信号の周期を検出できるため、ペン60の属性
情報を認識することができる。
【0061】このように、時間的に離れてカウントされ
たカウント値を加重平均回路によって加重平均するた
め、あるカウント値がノイズの影響を受けても、その影
響は小さくなる。
【0062】次に、絶対値コンパレータ55fから加算
器55iまでの処理について図16を参照しながら説明
する。図16において〜はカウンタ55gによるカ
ウント値を示す。絶対値コンパレータ55fは、差Δm
と、予め設定されているしきい値m1とを比較し、差Δ
mがしきい値m1以上であるか否かを判定し(図17の
S22)、差Δmがしきい値m1以上であると判定する
と(S22:Yes)、しきい値判定出力をローレベル
からハイレベルに変化させる(S24)。つまり、リミ
ッタ出力信号の周期が変化した(CR信号の立ち上がり
エッジを検出した)と判定する。例えば、図15(A)
に示すリミッタ信号の短い方の周期TBのカウント回路
55aによるカウント値を10,周期TCのカウント値
を16、しきい値m1を2とすると、カウント値k1〜
k6はいずれも10であるから、第1加重平均値=(k
1+k2+k3)/3=10となる。また、カウント値
k7及びk8は共に16であるから、第2加重平均値=
(k6+k7+k8)/3=42/3=14となり、差
Δm=10−14=−4となる。
【0063】なお、第1加重平均回路55c及び第2加
重平均回路55d、それぞれ搬送波の周波数(LC発振
回路69cの発振周波数)と変調周波数の比と、回路の
複雑さとに基づいて決定する。また、シフトレジスタ5
5bが保持するカウント値、つまりリミッタ出力信号の
周期の数はシステムクロック周波数と、搬送波の周波数
の比で決定され、システムクロックの周波数は、、周波
数の変化を十分弁別できる大きさに設定する。
【0064】従って、(差Δmの絶対値=4)>(しき
い値m1=2)となるため、しきい値判定出力がローレ
ベルからハイレベルに変化する(S24)。このハイレ
ベルの状態は、次に絶対値コンパレータ55fが差Δm
の絶対値がしきい値m1以上であると判定するまで維持
される。そして、第1加重平均回路55c及び第2加重
平均回路55dの演算範囲が、CR信号のエッジを通過
した部分に到達すると、リミッタ出力信号の周期は一定
になるため、両加重平均回路は共に同じ周期のカウント
値の加重平均値を演算するので、減算器55eによる減
算値は0になり、しきい値判定出力はハイレベル状態が
続く。
【0065】一方、カウンタ55gは、しきい値判定出
力がローレベルからハイレベルに変化したことを検出す
ると(図18(A)のS30:Yes)判定出力がハイ
レベルになっている時間、つまり判定出力の半周期をシ
ステムクロック(CLK)を用いてカウントする(S3
2)。そのカウント値をとする(図16(B)の(B
1))。そして、再び絶対値コンパレータ55fが差Δ
mがしきい値m1以上であると判定すると(図17のS
22:Yes)、しきい値判定出力をハイレベルからロ
ーレベルに変化させる(S24)。つまり、リミッタ出
力信号の周期が変化した(CR信号の立ち下がりエッジ
を検出した)と判定する。これにより、カウンタ55g
は、しきい値判定出力がハイレベルからローレベルに変
化したことを検出し(S34:Yes)、図16(B)
の(B2)に示すように、カウント値をレジスタ55
hに出力する(S36)。続いてカウンタ55gは、カ
ウント値をリセットし(S38)、しきい値判定出力
がローレベルになっている時間、つまりしきい値判定出
力の半周期をカウントする(S32)。そのカウント値
をとする。
【0066】続いて加算器55iは、カウンタ55g及
びレジスタ55hに共にカウント値が保持されたタイミ
ング、つまり加算タイミングであると判定すると(S5
0:Yes)、カウンタ55gが保持しているカウント
値及びレジスタ55hが保持しているカウント値を
加算し(S52)、加算値をCPU56へ出力する
(S54)。このとき、カウンタ55gは、図16
(B)の(B3)に示すようにカウント値をレジスタ
55hに出力する(図18(A)のS36)。そして、
CPU56は、加算値を読み込み(図12のS31
6)、その読み込んだ加算値に基づいてペン属性を
判定する(S318)。例えば、加算値が245で
ある場合は、図10(A)に示すようにペン属性は黒太
であると判定する。また、CPU56は、ペン属性とX
Y座標とを対応付けてRAM59に記憶する。このよう
な形で記憶された筆記データは、例えばプリンタ200
(図2参照)に出力され、黒太で印刷される。また、P
C100へ出力され、モニタ103(図2参照)に黒太
で表示される。つまり、ペン60の属性の通りに筆記デ
ータを再生することができる。
【0067】続いて加算器55iは、レジスタ55hの
カウント値及びカウンタ55gのカウント値を加算
し、CPU56へ出力する(図16(B)の(B
3))。以降、しきい値判定出力が変化する毎に、カウ
ンタ55gによるカウント値は、レジスタ55hに出力
され、加算器55iは、カウンタ55gによるカウント
値及びレジスタ55hに保持されたカウント値を加算
し、加算値をCPU56に出力するというサイクルを繰
り返す。つまり、図16(B)に示すように、加算器5
5iは、カウンタ55gによってカウントされた最新の
カウント値とレジスタ55hに保持されている1つ前の
カウント値とを加算し、それをCPU56に出力するた
め、図16(A)に示すように、CPU56は、しきい
値判定出力の半周期毎に、最新のカウント値及び1つ前
のカウント値の加算値に基づいてペン属性を判定する。
従って、しきい値判定出力の途中、例えば図16(A)
の時刻t0とt1との間でセンスコイル23のスキャン
が行われた場合であっても、しきい値判定出力の次の1
周期(t2〜t4)の加算値を取り込まなくても、時刻
t1から半周期後の時刻t2〜t4の1周期の加算値を
取り込めばよいため、ペン属性の判定を高速に行うこと
ができる。
【0068】なお、記録紙支持手段80及び記録紙押さ
え87については、基本的にペン60、イレーサ40、
テープイレーサ41の位置検出と同様の方法で行われる
が、このままではペン60等と記録紙支持手段80等の
処理は同時に行うことができないため、ペン60、イレ
ーサ40、テープイレーサ41と区別するため異なる周
波数を用い、バンドパスフィルタによりそれぞれの受信
信号を区別して別途処理する必要がある。もちろん、記
録紙支持手段80及び記録紙押さえ87のための受信回
路をもう1組設けてこれらを同時に処理を行うようにし
てもよいが、記録紙支持手段80及び記録紙押さえ87
からの情報は、ペン60の軌跡をトレースする処理に比
較して時間的に余裕があるため、同じ回路を用い所定時
間、例えば1秒毎に割り込んで記録紙支持手段80及び
記録紙押さえ87の位置検出の処理を行うようにしても
よい。
【0069】あるいは、上述のように、XコイルX1〜
Xmをスキャンして入力されたデジタル信号によって示
される電圧値e1〜emを、Xコイルのコイル番号と対
応付けてRAM59の電圧値記憶エリア59aに順次記
憶し(S306)、CPU56は電圧値記憶エリア59
aに記憶された各電圧値の最大の電圧値emaxに基づ
いてペン60のX座標を演算する(S308)。このと
き、記録紙支持手段80及び記録紙押さえ87について
は、電圧値をペン60に比較して小さくなるように出力
してペン60による誘導電流と区別し、電圧値記憶エリ
ア59aに記憶されている電圧値e1〜emの中で最大
の電圧値emaxとその両隣の電圧値に基づいたペン6
0についての処理の後で、emaxを示すコイルとその
両隣のコイル以外で、次に電圧値の大きいコイルとその
両隣に基づいて別途処理するようにしてもよい。
【0070】ここで、図11の説明に戻り、また、CP
U56は、ページ戻りボタン33、ページ送りボタン3
4及び消去ボタン35が押されたときに、記憶されてい
る筆記データのページ単位での戻し、送り、或いは消去
などのページ処理を行う(S400)。さらに、CPU
56は、操作部30に設けられた各種ボタン(図1参
照)の操作により発生するスイッチング信号をI/F回
路57(図9参照)を介して取り込み、RAM59に格
納されている位置座標データを記憶するページをページ
単位で送ったり、戻したり、或いは位置座標データをペ
ージ単位で消去する等のページ処理を実行する(S40
0)。また、CPU56は、RAM59に格納されてい
る位置データのうち、目的のページの位置座標データを
適当なフォーマットに変換してPC100やプリンタ2
00(図2参照)へ出力するデータ出力処理を実行する
(S500)。
【0071】さらに、CPU56は、各種ボタンが押さ
れた際に発生するスイッチング信号に基づいて音声回路
31aを動作させてスピーカ31から「ピー」、「ピ
ッ」等の操作音を発声する音声処理を実行する(S60
0)。また、CPU56は、イレーサ40、テープイレ
ーサ41に内蔵されたコイルから発生する交番磁界によ
ってXコイル及びYコイルに発生する電圧に基づいてイ
レーサ40、テープイレーサ41の払拭軌跡を演算し、
その演算した払拭軌跡内の位置座標データをRAM59
(図9)から消去するイレーサ処理を実行する(S70
0)。
【0072】そして、記録紙支持手段80及び記録紙押
さえ87の位置に基づいて、CP100におけるデータ
の記録領域を設定する。このデータの記録領域の設定に
ついて更に詳説する。図24は、記録紙支持手段80及
び記録紙押さえ87の位置と設定される記録領域につい
て説明する図である。まず、記録紙支持手段80をCP
U56が認識しない場合は、筆記面21aの大きさを記
録領域とするようにデフォルト設定されている。そのた
め、仮に記録紙支持手段80が故障したり、記録紙支持
手段80を紛失した場合でも、電子黒板1は稼働させる
ことができる。
【0073】次に、図24(A)は、記録紙支持手段8
0を所定位置で使用してフリップチャートFCを支持す
るが、用紙押さえ87を使用しない場合を示す図であ
る。この場合には、記録領域は筆記面21aの上端から
デフォルト値である筆記面21aの下端までのh1の範
囲が記録領域になる。筆記面21aの上端より上は、筆
記されない領域として認識される。また、幅もデフォル
ト値である筆記面21aの幅w1が記録領域と判断され
る。
【0074】図24(B)は、記録紙支持手段80を所
定位置で使用してフリップチャートFCを支持し、且つ
用紙押さえ87を使用した場合を示す図である。この場
合は、筆記面21aの上端から用紙押さえ87までのh
2が記録領域になる。用紙押さえ87によりフリップチ
ャートFCの実際の下端が認識されるためである。ま
た、記録領域の幅は、2つの用紙押さえ87に挟まれた
範囲w2になる。幅についても、用紙押さえ87により
フリップチャートFCの実際の幅が認識されるためであ
る。
【0075】次に、図24(C)は、記録紙支持手段8
0を筆記面21aに移動して使用してフリップチャート
FCを支持し、且つ用紙押さえ87を使用した場合を示
す図である。この場合は、記録紙支持手段80の位置か
ら用紙押さえ87までのh3が記録領域になる。記録紙
支持手段80によりフリップチャートFCの実際の上端
が、用紙押さえ87によりフリップチャートFCの実際
の下端が認識されるためである。また、記録領域の幅
は、2つの用紙押さえ87に挟まれた範囲w2になる。
幅についても、用紙押さえ87によりフリップチャート
FCの実際の幅が認識されるためである。なお、単葉の
フリップチャートFCの上端を用紙押さえ87で支持し
た場合にも同様の記録領域になるように制御される。ま
た、記録紙支持手段80を筆記面21a内で使用した場
合には上部に一定のマージンを設けるように設定しても
よい。なお、1つの記録紙支持手段80若しくは用紙押
さえ87を使用した場合でも筆記面21aの縦の中心線
から対称の位置までを記録領域に設定するようにしても
よい。この場合は、記録紙支持手段80若しくは用紙押
さえ87を使用する数が減ってコストを下げることがで
きる。また、2つの記録紙支持手段80若しくは用紙押
さえ87を使用した場合には、これらの位置を結んだ直
線を対角線とするような長方形の領域を記録領域となる
ように制御してもよい。このように制御することで、実
際のフリップチャートFCとPC100における記憶領
域の大きさが一致し、無駄なく見やすい記録ができる。
また、1枚のページのフリップチャートFCを2枚にペ
ージ分割してPC100に記憶させたい場合のマーキン
グとして使用するように制御することも可能である。
【0076】本発明に係る実施の形態の電子黒板1は、
以上述べたような構成、作用を有するため以下のような
効果がある。記録紙支持手段80及び記録紙押さえ87
が所定の周波数で交番磁界を発生することにより筆記面
上21aにおける位置を記録部であるCP100に対し
て指示するための位置指示コイル81,87aと、本体
に固定する固定手段である磁石85、87eとを有する
ため、フリップチャートFCを筆記パネル10に支持す
ることができ、且つ位置指示コイル85,87aにより
筆記面21a上における位置をPC100に対して指示
するすることができるという効果がある。従って、PC
100によりフリップチャートFCの大きさを認識する
ことができ、フリップチャートFC上の描画結果とPC
100に記録されたデータとの記録領域を一致させるこ
とができるという効果を奏する。
【0077】また、イレーサ40の修正インクにより上
書きし、またはテープイレーサ41のコレクションテー
プCTを貼着して覆うことにより、フリップチャートF
Cに既に記録されたインクによる記録を消去することが
できるとともに、PC100によりイレーサ40または
テープイレーサ41がフリップチャートFC上で移動し
た軌跡の座標に基づいて、既に記録されている座標の記
録を消去することができるという効果がある。そのた
め、PC100により修正部分を認識することができ、
フリップチャートFC上の描画結果とPC100に記録
されたデータとを一致させることができるという効果を
奏する。
【0078】以上、一の実施の形態に基づき本発明を説
明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の
改良変更が可能であることは容易に推察できるものであ
る。
【0079】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、請求項1
に係る発明の座標読取装置によれば、記録紙支持手段が
所定の周波数で交番磁界を発生することにより筆記面上
における位置を記録部に対して指示するための位置指示
コイルと、本体に固定する固定手段とを有するため、記
録紙を本体に支持することができ、且つ位置指示コイル
により筆記面上における位置を記録部に対して指示する
することができるという効果がある。従って、記録部に
より記録紙の大きさを認識することができ、記録紙上の
描画結果とコンピュータに記録されたデータとの記録領
域を一致させることができるという効果を奏する。
【0080】また、請求項2に係る発明の記録紙支持手
段によれば、記録紙支持手段が所定の周波数で交番磁界
を発生することにより筆記面上における位置を記録部に
対して指示するための位置指示コイルと、本体に固定す
る固定手段とを有するため、記録紙を本体に支持するこ
とができ、且つ位置指示コイルにより筆記面上における
位置を記録部に対して指示することができるという効果
がある。従って、請求項1に記載の座標読取装置におい
て、記録部により記録紙の大きさを認識することがで
き、記録紙上の描画結果とコンピュータに記録されたデ
ータとの記録領域を一致させることができるという効果
を奏する。
【0081】請求項3に係る発明の座標読取装置によれ
ば、修正手段により修正インクにより上書きすることに
より、記録紙に既に記録されたインクによる記録を消去
することができるとともに、記録部により、修正手段が
記録紙上で移動した軌跡の座標に基づいて、既に記録さ
れている座標の記録を消去することができるという効果
がある。そのため、記録部により記録上で修正部分を認
識することができ、記録紙上の描画結果とコンピュータ
に記録されたデータとを一致させることができるという
効果を奏する。
【0082】また、請求項4に係る発明の修正手段によ
れば、修正手段により修正インクにより上書きすること
により、記録紙に既に記録されたインクによる記録を消
去することができるとともに、記録部により、修正手段
が記録紙上で移動した軌跡の座標に基づいて、既に記録
されている座標の記録を消去することができるという効
果がある。そのため、請求項3に記載の座標読取装置に
おいて、記録部により記録上で修正部分を認識すること
ができ、記録紙上の描画結果とコンピュータに記録され
たデータとを一致させることができるという効果を奏す
る。
【0083】請求項5に係る発明の座標読取装置によれ
ば、修正手段により修正リボンを貼着して覆うことによ
り、記録紙に既に記録されたインクによる記録を消去す
ることができるとともに、記録部により、修正手段が記
録紙上で移動した軌跡の座標に基づいて、既に記録され
ている座標の記録を消去することができるという効果が
ある。そのため、記録部により記録紙上での修正部分を
認識することができ、記録紙上の描画結果とコンピュー
タに記録されたデータとを一致させることができるとい
う効果を奏する。
【0084】請求項6に係る発明の修正手段によれば、
修正手段により修正リボンを貼着して覆うことにより、
記録紙に既に記録されたインクによる記録を消去するこ
とができるとともに、記録部により、修正手段が記録紙
上で移動した軌跡の座標に基づいて、既に記録されてい
る座標の記録を消去することができるという効果があ
る。そのため、請求項5に記載の座標読取装置におい
て、記録部により記録紙上で修正部分を認識することが
でき、記録紙上の描画結果とコンピュータに記録された
データとを一致させることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子黒板の主要構成を示す外観斜視図である。
【図2】図1に示す電子黒板1にパーソナルコンピュー
タ100及びプリンタ200を接続した状態を示す説明
図である。
【図3】フリップチャートFC1〜3を支持した状態の
電子黒板1を示す図である。
【図4】筆記パネル20の各構成部材を示す説明図であ
る。
【図5】(A) 図4に示すセンスコイル23の構成を
一部を省略して示す説明図である。 (B) 図5(A)に示すセンスコイル23の幅及び重
ねピッチを示す説明図である。
【図6】(A) XコイルX1〜X3の一部を示す説明
図である。 (B) 図6(A)に示すXコイルX1〜X3に発生す
る電圧と幅方向の距離との関係を示すグラフである。 (C) 図6(A)に示すXコイルX1〜X3の相互に
隣接するセンスコイル間の電圧差を示すグラフである。
【図7】(A) 位置座標テーブルをグラフ化して示す
説明図である。 (B) 位置座標テーブルの説明図である。 (C) 各Xコイルから検出した検出値の記憶状態を示
す説明図である。
【図8】図21に示すペン60の電気的構成を示す説明
図である。
【図9】電子黒板1の電気的構成をブロックで示す説明
図である。
【図10】(A) ペン60の属性と変調周波数fmと
の関係を説明する図である。 (B) 図9の中のA,B,C点における信号を示す説
明図であり、
【図11】図9に示すCPU56が実行する主な制御内
容を示すフローチャートである。
【図12】座標読取処理についての流れを示すフローチ
ャートである。
【図13】FSK復調回路55(図9)の電気的構成を
示す説明図である。
【図14】図13に示すFSK復調回路55の各部位に
表れる信号波形を示す説明図である。
【図15】(A) CR発振回路69eの出力信号と、
LC発振回路69cの出力信号と、リミッタ回路54の
出力信号と、カウント回路55aによるカウント値との
関係を示す説明図である。 (B) シフトレジスタ55bに格納されたカウント値
がシフトする様子を示す説明図である。
【図16】(A) 絶対値コンパレータ55fによるし
きい値判定出力と、CPU56の判定周期との関係を示
す説明図である。 (B) カウンタ55gによるカウント値が移動する様
子を示す説明図である。
【図17】FSK復調回路55を構成するカウント回路
55aから絶対値コンパレータ55fまでの処理(ペン
属性検出処理1)の流れを示すフローチャートであり、
【図18】(A) ペン属性検出処理2のカウンタ55
gの処理の流れを示すフローチャートである。 (B) ペン属性検出処理2の加算機55iの処理の流
れを示すフローチャートである。
【図19】記録紙支持手段80の外観を示す図である。
【図20】記録紙支持手段80及び用紙押さえ87の模
式断面図を示す。
【図21】ペン60の内部構造を示す説明図である。
【図22】テープイレーサ41の外観と使用状態を示す
斜視図である。
【図23】テープイレーサ41の構成を示す模式断面図
である。
【図24】記録紙支持手段80及び記録紙押さえ87の
位置と設定される記録領域について説明する図である。
【図25】ページ読取手段90の外観を示す図である。
【図26】ページ読取手段90の構造を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 電子黒板(座標読取装置) 10 筆記パネル 21a 筆記面 23 センスコイル(受信部) 40 イレーサ(修正手段) 41 テープイレーサ(修正手段) 60 ペン 80 記録紙支持手段 87 記録紙押さえ FC フリップチャート(記録紙) 100 コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 勉 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 2C071 CA02 CB12 CB23 CD01 DA05 DB09 EC01 5B068 AA05 AA15 AA32 AA35 BB14 BC02 BD02 BD17 BE03 BE06 CC01 CC06 CC13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクにより文字や図形等が記録される
    記録紙が支持される筆記面と、当該筆記面の奥部にあっ
    て交番磁界と磁気結合可能な複数の導線が敷設された受
    信部と、当該受信部により読み取られた座標を記録する
    記録部とを有する本体を備えた座標読取装置において、 前記記録紙を前記筆記面に対して支持するための手段で
    あって、所定の周波数で交番磁界を発生することにより
    前記筆記面上における位置を前記記録部に対して指示す
    るための位置指示コイルと、前記本体に固定する固定手
    段とを有する記録紙支持手段を備えたことを特徴とする
    座標読取装置。
  2. 【請求項2】 前記記録紙を前記筆記面に対して支持す
    るための手段であって、所定の周波数で交番磁界を発生
    することにより前記筆記面上における位置を前記記録部
    に対して指示するための位置指示コイルと、前記本体に
    固定する固定手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    に記載の座標読取装置に用いる記録紙支持手段。
  3. 【請求項3】 インクにより文字や図形等が記録される
    記録紙が支持される筆記面と、当該筆記面の奥部にあっ
    て交番磁界と磁気結合可能な複数の導線が敷設された受
    信部と、当該受信部により読み取られた座標を記録する
    記録部とを有する本体を備えた座標読取装置において、 前記記録紙にインクにより記録した文字等を消去する修
    正インクが収容され、その先端部で前記修正インクによ
    り上書きすることにより、前記記録紙に既に記録された
    インクによる記録を消去する修正インク塗布手段と、 交番磁界を発生するコイルと、当該コイルに所定の周期
    の交番磁界を発生させる制御部と、前記コイルに交番磁
    界を発生させるための電気を供給する電源部と、前記コ
    イルと前記制御部と前記電源部と前記修正インク塗布手
    段とを収納するケース部とを有する修正手段を備え、 前記記録部は、前記修正手段が前記記録紙上で移動した
    軌跡の座標に基づいて、既に記録されている座標の記録
    を消去するように制御する制御手段を備えたことを特徴
    とする座標読取装置。
  4. 【請求項4】 前記記録紙にインクにより記録した文字
    等を消去する修正インクが収容され、その先端部で前記
    修正インクにより上書きすることにより、前記記録紙に
    既に記録されたインクによる記録を消去する修正インク
    塗布手段と、 交番磁界を発生するコイルと、当該コイルに所定の周期
    の交番磁界を発生させる制御部と、前記コイルに交番磁
    界を発生させるための電気を供給する電源部と、前記コ
    イルと前記制御部と前記電源部と前記修正インク塗布手
    段とを収納するケース部とを備えたことを特徴とする請
    求項3に記載の座標読取装置に用いる修正手段。
  5. 【請求項5】 インクにより文字や図形等が記録される
    記録紙が支持される筆記面と、当該筆記面の奥部にあっ
    て交番磁界と磁気結合可能な複数の導線が敷設された受
    信部と、当該受信部により読み取られた座標を記録する
    記録部とを有する本体を備えた座標読取装置において、 前記記録紙にインクにより記録した文字等を消去する修
    正リボンが収容され、その先端部で前記修正リボンを貼
    着して覆うことにより、前記記録紙に既に記録されたイ
    ンクによる記録を消去する修正リボン貼着手段と、 交番磁界を発生するコイルと、当該コイルに所定の周期
    の交番磁界を発生させる制御部と、前記コイルに交番磁
    界を発生させるための電気を供給する電源部と、前記コ
    イルと前記制御部と前記電源部と前記マーカー部とを収
    納するケース部とを有する修正手段を備え、 前記記録部は、前記修正手段が前記記録紙上で移動した
    軌跡の座標に基づいて、既に記録されている座標の記録
    を消去するように制御する制御手段を備えたことを特徴
    とする座標読取装置。
  6. 【請求項6】 前記記録紙にインクにより記録した文字
    等を消去する修正リボンが収容され、その先端部で前記
    修正リボンを貼着して覆うことにより、前記記録紙に既
    に記録されたインクによる記録を消去する修正リボン貼
    着手段と、 交番磁界を発生するコイルと、当該コイルに所定の周期
    の交番磁界を発生させる制御部と、前記コイルに交番磁
    界を発生させるための電気を供給する電源部と、前記コ
    イルと前記制御部と前記電源部と前記マーカー部とを収
    納するケース部とを備えたことを特徴とする請求項5に
    記載の座標読取装置に用いる修正手段。
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