JP2001134368A - 座標読取装置 - Google Patents

座標読取装置

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JP2001134368A
JP2001134368A JP31778899A JP31778899A JP2001134368A JP 2001134368 A JP2001134368 A JP 2001134368A JP 31778899 A JP31778899 A JP 31778899A JP 31778899 A JP31778899 A JP 31778899A JP 2001134368 A JP2001134368 A JP 2001134368A
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coil
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magnetic field
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JP31778899A
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Tsutomu Ohashi
勉 大橋
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補正できない座標をなくすとともに、座標を
高精度で補正することができる座標読取装置を実現す
る。 【解決手段】 フレーム11の前面右側上部には、ペン
60に内蔵の電池の消耗による座標の読取誤差を補正す
るために、ペン60に内蔵のコイルから発生する交番磁
界のレベルを検出するための領域26aが形成されてい
る。筆記面21aに筆記を行う前にペン先を領域26a
に押付けることによりコイルから交番磁界を発生させる
と、領域26aの下部に設けられた補正用コイルには、
上記交番磁界のレベルに対応した電圧が発生するため、
その発生した電圧と基準電圧とを比較し、その比較結果
に基づいて座標を補正する。これにより、入力される総
ての座標を高精度で補正することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、座標入力手段か
ら発生した交番磁界により、座標入力シートに敷設され
た複数のループ状導線に発生した信号に基づいて上記座
標入力手段の座標を読み取る座標読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記座標読取装置として、たとえ
ば、図20(A)に示すものが知られている(特開平5
−165560号公報)。図20(A)は、従来の座標
読取装置の構成を示す説明図である。図20(A)に示
す座標読取装置は、X座標を検出するためのX1〜Xm
のセンスコイル(ループ状導線)およびY座標を検出す
るためのY1〜Ynのセンスコイル(ループ状導線)を
有するタブレット(座標入力シート)91と、このタブ
レット91のセンスコイルを順次走査する走査回路92
と、センスコイルに発生する誘導信号を検出して座標の
演算を行う検出回路90とを備える。そして、交番磁界
を発生するコイル89aを有するペン(座標入力手段)
89がタブレット91に接触すると、ペン89が接触し
た付近のセンスコイルには、コイル89aから発生した
交番磁界との磁気結合により誘導信号97が誘起され、
その誘導信号97は、検出回路90に入力される。検出
回路90に入力された誘導信号97は、増幅器93によ
って増幅され、検波回路94によって例えば振幅検波さ
れる。次にA/D変換回路95は、上記検波された誘導
信号の振幅を計測し、その計測値を示すデジタル値をC
PU96に出力する。そして、CPU96は、入力され
たデジタル値に基づいてペン89の座標を演算する。た
とえば、デジタル値と座標とを対応付けた座標テーブル
を参照し、デジタル値に対応する座標を選択するという
演算手法を用いる。
【0003】しかし、上記座標読取装置は、座標テーブ
ルを構成するデジタル値は予め設定された固定値である
ため、ペン89に内蔵された電池が消耗して交番磁界の
出力レベルが低下すると、その出力レベルが低下した交
番磁界によってセンスコイルに発生する誘導信号を検出
し、その誘導信号の振幅値に対応する位置座標を選択し
てしまうので、座標の読取精度が低下してしまうという
問題がある。図20(B)は、座標の読取精度の低下を
示す説明図である。図20(B)に示すように、電池の
消耗がない場合にセンスコイルから検出される本来の出
力電圧V1に基づいて読み取られる座標はP1である
が、電池が消耗した出力低下時の電圧V2によって読み
取られる座標はP2となってしまい、ΔPの読取誤差が
発生してしまうという問題があった。
【0004】そこで、そのような問題を解決するため、
電圧低下に対応して座標テーブルを補正する手法が考え
られている(特開平7−56677号公報)。図20
(C)は、センスコイルに発生した電圧と、ペンの位置
との関係を示すグラフである。上記手法は、センスコイ
ルに発生した電圧の最大値Vaを検出し、その最大値V
aと予め設定されている基準レベルとを比較し、その比
較結果に基づいて座標テーブルを補正するという手法で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最大値を検出
できるポイントは、ループ状のセンスコイルを1本と数
えた場合にその数と同じ数しか存在しないため、座標を
補正できる回数が少ないという問題がある。特に、座標
入力面積の大きい座標入力シートを作成する場合におい
て、センスコイルの配置間隔を広くすると、最大値を検
出できるポイントの数が減少してしまうので、座標テー
ブルを補正できる回数がより一層減少してしまう。つま
り、補正が行われるまでの間隔が長くなると、その分、
補正されない座標が増加するため、全体の読取精度が低
下してしまうという問題がある。また、図20(C)に
示すように、最大値の付近は変化が緩やかな平坦に近い
特性となっているため、真の最大値を検出することが困
難であるため、座標を高い精度で補正できないという問
題もある。さらに、センスコイルに発生する信号レベル
は小さいため、信号レベルの低下幅が小さい場合には、
その低下幅を正確に検出するのが困難なので、座標を高
精度で補正するのが困難という問題もある。つまり、従
来の手法によっては、補正できない座標が発生する問題
および座標を高精度で補正するのが困難という問題があ
る。
【0006】この発明は、上記問題を解決するためにな
されたものであり、補正できない座標をなくすととも
に、座標を高精度で補正することができる座標読取装置
を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用および発明の効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1ないし
請求項4に記載の発明では、交番磁界を発生する座標入
力手段により座標を入力する座標入力面と、この座標入
力面の下方に敷設された複数のループ状導線とを有する
座標入力シートを備え、前記座標入力手段から発生する
交番磁界により前記ループ状導線に発生する信号レベル
を検出し、その検出された信号レベルに基づいて前記座
標入力面上の前記座標入力手段の前記座標を読み取る座
標読取装置において、前記座標の補正を行うために前記
座標入力手段から前記交番磁界を発生する所定の箇所が
設定されており、その所定の箇所において前記座標入力
手段から前記交番磁界を発生した場合に、その発生した
交番磁界のレベルと基準レベルとを比較し、その比較結
果に基づいて前記座標を補正する補正手段を備えたとい
う技術的手段を用いる。
【0008】座標の補正を行うために座標入力手段から
交番磁界を発生する所定の箇所が設定されているため、
座標入力を行う前に上記所定の箇所において座標入力手
段から交番磁界を発生させることにより、その後に入力
された座標の総てを補正することができる。したがっ
て、従来のように補正できなかった座標が発生すること
がない。なお、上記所定の箇所とは、座標入力を行う領
域および座標入力を行わない領域のうちの所定の箇所を
示す。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の座標読取装置において、前記補正手段は、前記補正
を行う際に用いる補正用ループ状導線を前記所定の箇所
に備えており、前記座標入力手段から発生した前記交番
磁界により前記補正用ループ状導線に発生した信号レベ
ルと基準レベルとを比較し、その比較結果に基づいて前
記座標を補正するという技術的手段を用いる。
【0010】座標を読取るためのループ状導線に発生す
る信号レベルを利用して座標を補正する手法の場合は、
ループ状導線の本数や幅、あるいはループ状導線間のピ
ッチなどの制約を受けるため、上記信号レベルの大きさ
には限界があるが、ループ状導線とは別個に補正専用の
補正用ループ状導線を所定の箇所に設けることにより、
上記制約を受けることなく、ループ状導線に発生する信
号レベルよりも大きい信号レベルが発生するように補正
用ループ状導線を構成することができる。たとえば、後
述する発明の実施の形態に記載するように、補正用ルー
プ状導線を複数重の渦巻状に構成することにより、補正
用ループ状導線から発生する信号レベルを大きくするこ
とができる。したがって、座標入力手段から発生する交
番磁界のレベル低下の幅が小さい場合であっても、その
低下幅を補正用ループ状導線によって大きな信号レベル
の変化として検出できるため、座標を精度良く補正でき
る。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の座標読取装置において、前記座標入力手段を保持す
る保持手段を備えており、前記座標入力手段は、前記保
持手段によって保持された際に前記交番磁界を発生する
ように構成されており、前記補正手段は、前記保持手段
によって保持された座標入力手段から発生した前記交番
磁界により前記補正用ループ状導線に発生した信号レベ
ルと基準レベルとを比較し、その比較結果に基づいて前
記座標を補正するという技術的手段を用いる。
【0012】つまり、座標入力手段を保持手段によって
保持した際に、その保持された座標入力手段から発生し
た交番磁界により補正用ループ状導線に発生した信号レ
ベルと基準レベルとを比較し、その比較結果に基づいて
座標を補正することができる。たとえば、後述する発明
の実施の形態に記載するように、ペン(座標入力手段)
を電子黒板(座標読取装置)に設けられたホルダ(保持
手段)に差し込むと、ペンから交番磁界が出力され、そ
の交番磁界によってホルダの底部に設けられた補正用コ
イル(補正用ループ状導線)に電圧が発生し、その電圧
値と基準値との比が演算され、その比に基づいて座標が
補正される。したがって、ペンをホルダに差し込むたび
に座標を補正できるため、常に高精度で座標を読取るこ
とができる。しかも、補正専用の補正用コイルを用いる
ため、ペンの電圧低下幅が小さい場合であっても、その
低下幅を補正用コイルによって大きな電圧の変化として
検出できるため、座標を高精度で補正できる。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し請求項3のいずれか1つに記載の座標読取装置におい
て、前記比較結果を報知する報知手段を備えたという技
術的手段を用いる。
【0014】つまり、所定の箇所において座標入力手段
から発生した交番磁界のレベルと基準レベルとの比較結
果を報知することにより、上記交番磁界のレベルが低下
したこと、あるいは低下していないことを、この座標読
取装置の使用者に知らせることができる。たとえば後述
する発明の実施の形態に記載するように、ペンに内蔵さ
れた電池が消耗しているときに、電子黒板に備えられた
報知用LEDを点灯させたり、スピーカにより警告音を
再生したりすることにより、電池切れを使用者に報知す
ることができる。なお、上記座標入力シートには、フィ
ルム状、シート状または板状のものを含み、かつ、それ
らは可撓性を有するもの、あるいは可撓性を有していな
いものを含む。
【0015】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、この発明
に係る座標読取装置の第1実施形態について図を参照し
て説明する。なお、以下に述べる各実施形態では、この
発明に係る座標読取装置として、座標入力シート上に描
かれる手書き文字や図形などを電気的に読み取る、いわ
ゆる電子黒板を例に挙げて説明する。 [主要構成]最初に、この第1実施形態に係る電子黒板
の主要構成について図1および図2を参照して説明す
る。図1は、電子黒板の主要構成を示す外観斜視説明図
であり、図2は、図1に示す電子黒板にパーソナルコン
ピュータ(以下、PCと略称する)およびプリンタを接
続した状態を示す説明図である。
【0016】電子黒板1には、筆記パネル10と、筆記
面21aに筆記を行うためのペン60と、筆記された軌
跡およびその軌跡を示すデータを消去するためのイレー
サ40とが備えられている。筆記パネル10には、枠状
のフレーム11が備えられており、そのフレーム11に
は、筆記パネル本体20が組み込まれている。フレーム
11の前面右側上部には、ペン60に内蔵の電池70
(図7)の消耗による座標の読取誤差を補正するため
に、ペン60に内蔵のコイルL1(図7)から発生する
交番磁界のレベルを検出するための領域26aが形成さ
れている。たとえば、筆記面21aに筆記を行う前に、
ペン先62(図7(A))を領域26aに押付けること
によりコイルL1から交番磁界を発生させると、領域2
6aの下部に設けられた補正用コイル26(図4)に
は、上記交番磁界のレベルに対応した電圧が発生するた
め、その発生した電圧と基準電圧とを比較し、その比較
結果に基づいて座標を補正する(補正の手法については
後述する)。
【0017】また、フレーム11の前面下端には、その
下端に沿って板状の台12が前面に張り出す形で取り付
けられている。台12の上面には、ペン60を収容する
ための断面半円形状の凹部12aが形成されており、そ
の凹部12aの右側には、イレーサ40などを置くため
の平面部12bが形成されている。フレーム11の前面
右側には、操作部30が設けられている。操作部30に
は、操作音や警告音などの音を再生するスピーカ31
と、筆記面21aに筆記された内容を示すデータ(以
下、筆記データと略称する)を記憶したページ数を7セ
グメントのLEDによって表示するページ数表示LED
32と、押すごとに1ページずつ戻るページ戻りボタン
33と、押すごとに1ページずつ送るページ送りボタン
34と、記憶されている筆記データを押すごとに1ペー
ジずつ消去する消去ボタン35と、記憶されている筆記
データをプリンタ200(図2)へ出力するためのプリ
ンタ出力ボタン36と、記憶されている筆記データをP
C100(図2)へ出力するためのPC出力ボタン37
と、ペン60の電池切れやペンID番号の未登録などを
報知する報知用LED39と、この電子黒板1を起動あ
るいは停止するための電源ボタン38とが設けられてい
る。
【0018】フレーム11の前面下部には、この電子黒
板1の電源となる単2乾電池14aを4本収容するバッ
テリケース14が設けられており、そのバッテリケース
14の前面には、蓋14bが開閉可能に取付けられてい
る。バッテリケース14の右側には、スピーカ31のボ
リュームを調節するボリューム調節つまみ13cが設け
られており、その右側には、コネクタ13b、13aが
設けられている。図2に示すように、コネクタ13bに
は、プリンタ200と接続された接続ケーブル201の
プラグ202が接続され、コネクタ13aには、PC1
00と接続された接続ケーブル101のプラグ102が
接続される。
【0019】つまり、電子黒板1の筆記面21aに筆記
された内容を示す筆記データをPC100へ出力し、P
C100に備えられたモニタ100aにより、電子黒板
1に筆記された内容を見ることができる。また、筆記デ
ータをプリンタ200へ出力し、電子黒板1に筆記され
た内容を印刷用紙203に印刷することもできる。ま
た、フレーム11の裏面上端の両端部には、この電子黒
板1を壁に掛けるための金具15、15が取付けられて
いる。この実施形態では、筆記面21aの高さH1は9
00mmであり、幅W1は600mmである。また、フ
レーム11および台12は、ポリプロピレンなどの合成
樹脂により軽量に形成されており、電子黒板1の総重量
は10kg以下である。
【0020】[ネットワークの構成]次に、複数の電子
黒板1の間でデータの通信を行う場合のネットワークの
構成について、それをブロックで示す図3を参照して説
明する。なお、ここでは、企業内において電子黒板1を
備えた複数の部屋間、あるいは、企業間で通信を行う場
合を例に挙げて説明する。企業2内の部屋3には、電子
黒板1と、この電子黒板1と接続されたPC100と、
このPC100と接続されたLANボード103とが備
えられており、部屋4には、電子黒板1と、この電子黒
板1と接続されたPC100と、このPC100と接続
されたモデム108とが備えられている。各部屋3に備
えられたLANボード103は、LANケーブル104
によりHUB105に接続されている。また、HUB1
05は、サーバ106に接続されており、サーバ106
は、インターネット300を介して他の企業5に接続可
能になっている。また、部屋4に備えられたモデム10
8は、電話回線109から公衆通信交換網301を介し
て他の企業5に接続可能になっている。なお、図示しな
いが、他の企業5内には、企業2内と同様に、PCを介
して通信可能な電子黒板1が備えられている。
【0021】ここで、上記ネットワークにおけるデータ
の流れについて説明する。ある部屋3に備えられた電子
黒板1に記憶された筆記データは、PC100からLA
Nボード103およびHUB105を介して指定された
部屋3のPC100へ送信される。そして、そのデータ
を受信した者は、PC100に備えられたモニタ100
aに受信データを表示することにより(図2)、あるい
は、受信データをPC100に接続されたプリンタ20
0により用紙203に印刷することにより(図2)、受
信データの内容を見ることができる。また、筆記データ
を、たとえばTIFF(Tag Image File Format)形式
で電子メールに画像ファイルとして添付し、サーバ10
6からインターネット300を介して他の企業5へ送信
することもできる。これにより、他の企業5は、企業2
から送信された電子メールに添付されている画像ファイ
ルをデコードすることにより、筆記データの内容を見る
ことができる。
【0022】[筆記パネル本体20の構造]次に、筆記
パネル本体20の構造について図4を参照して説明す
る。図4(A)は筆記パネル本体20の各構成部材を示
す説明図である。筆記パネル本体20は、筆記面21a
を有する筆記シート21と、板状のパネル22と、セン
スコイル23が敷設された枠形状の取付パネル24と、
ノイズ遮断用の板状のバックパネル25とを順に積層し
た構造である。取付パネル24の前面右側上部、つまり
領域26a(図1)の下方には、補正用コイル26が取
付けられている。補正用コイル26は、その構成を説明
する図4(B)に示すように、複数重で同心円の渦巻き
状に形成されたコイル26bにより構成されている。つ
まり、コイル26bが複数重で同心円の渦巻き状に形成
されているため、ペン60から発生した交番磁界によっ
て補正用コイル26に高い電圧を発生させることができ
る。これにより、ペン60から発生した交番磁界のレベ
ル低下の変化が小さい場合であっても、大きな変化とし
て補正用コイル26から取出すことができる。
【0023】この実施形態では、筆記シート21は、貼
り合わされたPET(ポリエチレンテレフタラート)フ
ィルムにより厚さ0.1mmに形成されており、パネル
22は、アクリル樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン共重合体)、PC(ポリカーボネー
ト)などにより厚さ3.0mmに形成されている。ま
た、取付パネル24は、発泡スチロールなどの発泡樹脂
製材料により厚さ40mmに形成されており、バックパ
ネル25は、アルミニウムなどの導電性材料により厚さ
1.0mmに形成されている。さらに、筆記パネル本体
20の各端部を挾持するフレーム11の全体の厚さは5
0mmである。
【0024】[センスコイル23の構成]次に、センス
コイル23の構成について図5および図6を参照して説
明する。図5(A)は、図4に示すセンスコイル23の
構成を一部を省略して示す説明図であり、図5(B)
は、図5(A)に示すセンスコイル23の幅および重ね
ピッチを示す説明図である。図6(A)はXコイルX1
〜X3の一部を示す説明図であり、図6(B)は図6
(A)に示すXコイルX1〜X3に発生する電圧と幅方
向の距離との関係を示すグラフであり、図6(C)は図
6(A)に示すXコイルX1〜X3の相互に隣接するセ
ンスコイル間の電圧差を示すグラフである。なお、以下
の説明では、センスコイル23のうちX軸方向に配列さ
れたセンスコイルをXコイルと称し、Y軸方向に配列さ
れたセンスコイルをYコイルと称する。
【0025】図5(A)に示すように、X軸方向には、
ペン60およびイレーサ40の(X,Y)座標のX座標
を検出するためのX1〜XmのXコイルがm本配置され
ており、Y軸方向には、Y座標を検出するためのY1〜
YnのYコイルがXコイルと直交してn本配置されてい
る。XコイルおよびYコイルは、それぞれ横長のループ
状(この実施形態では略矩形状)に形成されており、矩
形部分の長辺の長さはそれぞれP2X,P2Yである。
なお、図5(A)では、コイルの配置を分かり易くする
ために各コイルの辺が重ならないように描かれている
が、実際には、たとえばXコイルX1の長辺部には各Y
コイルY1,Y2,Y3・・・の短辺部が重なって配置
されている。また、端子23a,23bは、その間隔を
最小にして構成されている。
【0026】図5(B)に示すように、Xコイルは、そ
れぞれ幅(矩形部分の短辺の長さ)P1に形成されてお
り、隣接するXコイルは、P1/2のピッチでそれぞれ
重ねられている。各Yコイルもそれぞれ幅P1に形成さ
れており、隣接するYコイルは、P1/2のピッチでそ
れぞれ重ねられている。また、Xコイルの各端子23a
は、Xコイル切替え回路50aに接続されており、Yコ
イルの各端子23bは、Yコイル切替え回路50bに接
続されている(図10)。図6においてXコイルX1,
X2,X3の中心線をそれぞれC1,C2,C3とし、
XコイルX1,X2,X3に発生する電圧をそれぞれe
x1,ex2,ex3とする。電圧ex1〜ex3は、
それぞれセンスコイルの中心線C1〜C3と交差する点
において最大となり、端部に近づくにつれて小さくなる
単峰性を示す。また、各電圧ex1〜ex3の1次ピー
クの両端には、2次ピークex1(2)〜ex3(2)
が現れる。さらに、各センスコイルに発生する電圧が極
小あるいは「0」となるヌル点(N1〜N6)は、各セ
ンスコイルの幅内に2つずつ存在し、各ヌル点は均等の
間隔で存在する。
【0027】ここで、コイルの幅P1は、コイルに発生
する電圧が単峰性を示す限り広くしてもよい。また、自
己のヌル点が隣接するコイルの中心の外側となる限り、
重なり部分を狭く、すなわちP1/2より狭くしてもよ
い。これにより、広い面積をより少ないコイルで位置座
標検出することが可能となる。なお、この実施形態で
は、P1=80mmであり、P2X=680mmであ
り、P2Y=980mmである。また、m=13であ
り、n=20である。さらに、Xコイル、Yコイルおよ
び補正用コイル26は、それぞれ表面に絶縁被膜層(た
とえば、エナメル層)を有する直径0.35mmの銅線
により形成されている。
【0028】[ペン60の主要構成]次に、ペン60の
主要構成について図7を参照して説明する。図7(A)
は、ペン60の内部構造を示す説明図であり、図7
(B)は、図7(A)に示すペン60の電気的構成を示
す説明図である。ペン60には円筒形状の胴体部61a
と、この胴体部61aの後端に着脱可能に取付けられた
蓋61cとが備えられている。胴体部61aの内部に
は、コイルL1と、矢印F2で示す方向へ取り出し可能
なインクカートリッジ63と、このインクカートリッジ
63の先端に挿入されたペン先62と、コイルL1から
交番磁界を発生させるための発振回路などが実装された
回路基板69と、この回路基板69に電源を供給する電
池70とが内蔵されている。
【0029】また、インクカートリッジ63と回路基板
69との間には、上記発振回路などへの電源の供給およ
び遮断を行うための押しボタン式のスイッチ67が設け
られている。スイッチ67は、ペン先62を筆記面21
a(図1)に押し付け、インクカートリッジ63が矢印
F1で示す方向へ移動するとONし、矢印F2で示す方
向へ戻るとOFFする。つまり、ペン60によって筆記
面21aに筆記を行うとき、あるいはペン先62を領域
26に押付けて座標を補正するときにコイルL1から交
番磁界が発生する。図7(B)に示すように、回路基板
69に実装された回路は、ペンの属性ごとに異なる発振
周波数が設定されたCR発振回路69eと、このCR発
振回路69eから発振された信号を搬送する搬送波を発
振するLC発振回路69cと、このLC発振回路69c
の発振周波数をCR発振回路69eの発振周波数によっ
てFSK(Frequency Shift Keying)変調するFSK回
路69dとから構成される。たとえば、搬送周波数は4
10kHzであり、CR発振回路69eの発振周波数は
黒色のペンの場合が4.1kHzである。なお、イレー
サ40には交番磁界を発生するコイル、発振回路および
電池などが内蔵されている。
【0030】[位置座標テーブル]次に、筆記面21a
上のペン60の位置座標を検出するための位置座標テー
ブルについて図8、図9(C)および図9(D)を参照
して説明する。図8は位置座標テーブルをグラフ化して
示す説明図であり、図9(C)は補正前の位置座標テー
ブルの説明図であり、図9(D)は補正後の位置座標テ
ーブルの説明図である。図6において(ex2−ex
1)を示すグラフ(実線で示す部分)は、XコイルX2
の中心線C2から、XコイルX2が重ねられた部分の中
間点Q1までの距離(重ねピッチの1/2、つまりP1
/4)と(ex2−ex1)との関係を示す。今、仮に
ペン60が点Q2に存在する場合、(ex2−ex1)
を検出すれば中心線C2から点Q2までの距離ΔQ2X
を検出できるため、点Q2のX座標を求めることができ
る。たとえば、図6(C)において(ex2−ex1)
の特性を示す部分(実線で描いた部分)を8bitのデ
ジタルデータに変換すると、図8に示すグラフを得る。
このグラフをテーブル形式に変換すると、図9(C)に
示す位置座標テーブル59dを得る。この位置座標テー
ブル59dは、ROM58(図10)などに記憶され、
ペン60の位置座標の演算に用いられる。
【0031】[電子黒板1の電気的構成および主な制御
内容]次に、電子黒板1の電気的構成および主な制御内
容について図10および図11を参照して説明する。図
10は電子黒板1の電気的構成をブロックで示す説明図
であり、図11は図10に示すCPU56による主な制
御内容を示すフローチャートである。図10に示すよう
に、電子黒板1に内蔵された制御装置50には、トラン
ジスタなどのスイッチング素子(たとえば、MOS FET)
により、XコイルをX1〜Xmまで順に切替えるXコイ
ル切替え回路50aと、YコイルをY1〜Ynまで順に
切替えるとともに補正用コイル26に切替えるYコイル
切替え回路50bとが備えられている。また、ROM5
8には、CPU56が実行する各種制御プログラムなど
が記憶されている。さらに、RAM59は、その構成を
説明する図9(A)に示すように、ワークエリア59
a、一時記憶エリア59b、確定エリア59cおよび位
置座標テーブル59dなどから構成される。位置座標テ
ーブル59dは、図9(A)に示すように、ペン60の
ID番号1〜4に対応してID番号ごとに記憶されてい
る。図11に示すように、CPU56は、電源ボタン3
8(図1)が押されて電源がONしたことを検出すると
(ステップ(以下、Sと略す)100)、ROM58に
記憶されている制御プログラムや位置座標テーブル59
dをRAM59のワークエリア59aにロードするなど
の初期設定を行い(S200)、座標補正処理を行う
(S300)。
【0032】[座標補正処理]ここで座標補正処理の流
れについて、それを示す図12のフローチャートを参照
して説明する。CPU56は、Yコイル切替え回路50
b(図10)を切替動作させて補正用コイル26をスキ
ャンすると(ステップ(以下、Sと略す)306)、ペ
ン60を検出したか否かを判定する(S308)。ここ
で、ペン60のペン先62(図7(A))を領域26a
(図1)に押付けると、ペン60に内蔵されたコイルL
1から交番磁界が発生し、その交番磁界によって補正用
コイル26に所定電圧の信号が発生する。その信号は、
増幅器50c(図10)によって増幅され、その増幅さ
れた信号は、バンドパスフィルタ50dによって不要な
帯域が濾過され、振幅検波回路51によって振幅検波さ
れる。続いてその振幅検波された信号は、A/D変換回
路52によって振幅、つまり電圧値に対応したデジタル
信号に変換され、I/O回路53を介してCPU56に
入力され、CPU56はペン60を検出したと判定する
(S308:Yes)。
【0033】続いてCPU56は、A/D変換回路52
から取込んだデジタル信号によって示される検出値fを
RAM59に一時的に記憶する(S310)。また、バ
ンドパスフィルタ50dを通過した信号は、リミッタ回
路54によって方形波パルスに成形され、FSK復調回
路55は、リミッタ回路54から入力した方形波パルス
に基づいてFSK復調を行い、そのFSK復調結果を示
す値をI/O回路53を介してCPU56へ出力する。
そして、CPU56は、FSK復調回路55から出力さ
れた値を読込み、その値に基づいて各ペンごとに設定さ
れたID(認識)番号を検出し(S312)、そのID
番号が登録されているか否かを判定する(S314)。
たとえば、ID番号1〜4が登録されており、ID番号
が1のペンを使用した場合のCR発振回路69e(図7
(B))の発振周波数が4.1kHzの場合にFSK復
調回路55から出力される値が245であるとすると、
CPU56はFSK復調回路55から読込んだ値が24
5である場合に、ID番号は1であり、登録されている
と判定する(S314:Yes)。
【0034】またCPU56は、S312において検出
したID番号が登録されていない場合は(S314:N
o)、I/F回路57を介して操作部30に設けられた
報知用LED39(図1)へスイッチング信号を出力
し、報知用LED39を点灯させ、ID番号が未登録の
ものであることを使用者に報知する(S316)。つま
り、前述したように、位置座標テーブル59d(図7
(B))は、ペン60のID番号ごとにROM58に記
憶されており、ID番号が未登録のペン60を使用した
場合は、ペン60の電池電圧に対応した座標の補正を行
うことができなくなるため、座標読取精度が低下するお
それがあるので、そのことを使用者に報知する。そして
CPU56は、ID番号は登録されていると判定した場
合は(S314:Yes)、RAM59から、ID番号
に対応する位置座標テーブル59dを読出し、その読出
した位置座標テーブル59dをワークエリア59aに再
ロードする(S318)。
【0035】続いてCPU56は、S310においてR
AM59に一時的に格納した検出値fと、ROM58に
予め記憶されている基準値gとの比r=f/gを演算す
る(S320)。続いてCPU56は、S318におい
てワークエリア59aに再ロードした位置座標テーブル
59dの各DIFFにrを乗算する(S322)。たと
えば、基準値gが256であり、fが128であるとす
ると、比r=f/g=128/256=0.5をワーク
エリア59aに格納されている位置座標テーブル59d
の各DIFFに乗算し、図9(D)に示すように、各D
IFFの値が約1/2に補正された新たな位置座標テー
ブル59eを得る。なお、図9(D)に示す各DIFF
は、比rを乗算した結果を四捨五入してある。続いてC
PU56は、S320において演算した比rがROM5
8に予め記憶された基準値r1以下であるか否かを判定
し(S324)、比rが基準値r1以下である場合は
(S324:Yes)、報知用LED39を点灯させ、
電池消耗、またはコイルL1の断線、あるいは回路の異
常などを使用者に報知する(S326)。
【0036】[座標読取処理]次に、座標読取処理の流
れについて、それを示す図13のフローチャートを参照
して説明する。CPU56は、Xコイル切替え回路50
a(図10)を動作させてXコイルのスキャンを行う
(S402)。このとき、筆記面21a上に置かれたペ
ン60から発生する交番磁界と、Xコイルとの磁気結合
により各Xコイルに発生した信号は、増幅器50cによ
って増幅され、その増幅された信号は、バンドパスフィ
ルタ50dによって不要な帯域が濾過され、振幅検波回
路51によって振幅検波される。続いてその振幅検波さ
れた信号は、A/D変換回路52によって振幅、つまり
電圧値に対応したデジタル信号に変換され、I/O回路
53を介してCPU56に入力され、CPU56はペン
60を検出したと判定する(S404:Yes)。
【0037】CPU56は、XコイルX1〜Xmをスキ
ャンして入力されたデジタル信号によって示される検出
値(この発明に係る信号レベル)e1〜emを図9
(B)に示すように、Xコイルのコイル番号と対応付け
てRAM59の一時記憶エリア59bに順次格納して行
く(S406)。また、バンドパスフィルタ50dを通
過した信号は、リミッタ回路54によって方形波パルス
に成形され、FSK復調回路55は、リミッタ回路54
から入力した方形波パルスに基づいてFSK復調を行
い、そのFSK復調結果を示す値をI/O回路53を介
してCPU56へ出力する。そして、CPU56は、F
SK復調回路55から出力された値を読込み、その値に
基づいてID番号を検出する(S408)。
【0038】そしてCPU56は、RAM59の一時記
憶エリア59bに格納されている検出値の中で最大の検
出値e(max)を抽出し、その検出値e(max)を
発生したXコイルのコイル番号(以下、maxと称す
る)をRAM59に記憶する(S410)。たとえば、
図6(A)に示すように、ペン60は位置Q2に存在
し、図6(B)に示すように、XコイルX1,X2,X
3からそれぞれ電圧e1,e2,e3が検出されたとす
ると、最大の電圧値e2を選択し、その電圧値e2を発
生したXコイルのコイル番号2をmaxとしてRAM5
9に記憶する。そしてCPU56は、e(max)の両
隣の検出値のうちの一方の検出値e(max−1)を抽
出し、その検出値e(max−1)を発生したXコイル
のコイル番号(以下、max2と称する)をRAM59
に記憶する(S412)。たとえば、図6に示す例にお
いて、検出値e1を発生したXコイルX1のコイル番号
1を記憶する。
【0039】続いてCPU56は、e(max)の両隣
の検出値のうちの他方の検出値e(max+1)を抽出
し、その検出値e(max+1)を発生したXコイルの
コイル番号(以下、max3と称する)をRAM59に
記憶する(S414)。たとえば、図6に示す例におい
て、検出値e3を発生したXコイルX3のコイル番号3
を記憶する。続いてCPU56は、検出値e(max−
1)が検出値e(max+1)より大きいか否かを判定
し(S416)、大きい場合は(S416:Yes)、
2番目に大きい電圧を発生したXコイルのコイル番号を
max2に設定してRAM59に記憶する(S41
8)。またCPU56は、検出値e(max−1)が検
出値e(max+1)より小さい場合は(S416:N
o)、2番目に大きい電圧を発生したXコイルのコイル
番号をmax3に設定してRAM59に記憶する(S4
20)。
【0040】[座標演算]そしてCPU56は、以下の
手順でX座標を演算する(S422)。まず、S418
においてコイル番号max2が記憶されている場合は、
コイル番号max2(=max−1)はコイル番号ma
xからX軸の−方向に存在していると判定し、変数SI
DEを(−1)に設定する。また、S420においてコ
イル番号max3が記憶されている場合は、コイル番号
max3(=max+1)はコイル番号maxからX軸
の+方向に存在していると判定し、変数SIDEを1に
設定する。図6に示す例では、max=2でmax2=
1であるから、変数SIDEを(−1)に設定する。続
いてCPU56は、
【0041】 DIFF=e(max)−e(max2)・・・(1)
【0042】を演算し、その演算されたDIFFに最も
近い位置座標を位置座標テーブル59dから読出し、そ
れをOFFSETとする。続いてCPU56は、
【0043】 X1=(P1/2)×max+OFFSET×SIDE・・・(2)
【0044】を演算し、X座標を求め、そのX座標を確
定エリア59bに記憶する(S422)。ここで、(P
1/2)×maxは、コイル番号maxの中心のX座標
を示す。図6に示す例では、(2)式は、X=(P1/
2)×2+(e2−e1)×(−1)となり、点Q2の
X座標は、XコイルX2の中心線C2からX軸の−方向
に(e2−e1)に対応する距離、たとえばΔQ2X離
れた座標となる。また、図示しないがCPU56は、Y
コイルY1〜Ynについても上述のS402〜S422
と同じ処理を実行する。
【0045】ここで図11の説明に戻り、また、CPU
56は、ページ戻りボタン33、ページ送りボタン34
および消去ボタン35が押されたときに、記憶されてい
る筆記データのページ単位での戻し、送り、あるいは消
去などのページ処理を行う(S500)。さらに、CP
U56は、操作部30に設けられた各種ボタン(図1)
の操作により発生するスイッチング信号をI/F回路5
7(図10)を介して取込み、RAM59に格納されて
いる位置座標データを記憶するページをページ単位で送
ったり、戻したり、あるいは位置座標データをページ単
位で消去するなどのページ処理を実行する(S50
0)。また、CPU56は、RAM59に格納されてい
る位置座標データのうち、目的のページの位置座標デー
タを適当なフォーマットに変換してPC100やプリン
タ200(図2)へ出力するデータ出力処理を実行する
(S600)。
【0046】さらに、CPU56は、各種ボタンが押さ
れた際に発生するスイッチング信号に基づいて音声回路
31aを動作させてスピーカ31から「ピー」、「ピ
ッ」などの操作音を発生させる音声出力処理を実行する
(S700)。またCPU56は、イレーサ40に内蔵
されたコイルから発生する交番磁界によってXコイルお
よびYコイルに発生する電圧に基づいてイレーサ40の
払拭軌跡を演算し、その演算した払拭軌跡内の位置座標
データをRAM59(図10)から消去するイレーサ処
理を実行する(S800)。
【0047】以上のように、第1実施形態の電子黒板1
を使用すれば、ペン60によって筆記面21aに筆記を
行う前に、ペン先62を領域26aに押付けることによ
り、位置座標テーブル59dをペン60の電池電圧に対
応した補正を行うことができ、その後に入力した座標は
総て補正されたものとなるため、従来のように補正され
ない座標の発生をなくすことができるので、座標読取精
度を高めることができる。しかも、ペン60のID番号
に対応する位置座標テーブル59dを補正できるため、
ペンごとに補正の大きさが異なってしまうことがないの
で、ペンごとの座標読取精度を高めることができる。ま
た、補正用コイル26は、コイル26bを複数重の渦巻
状にすることにより構成されているため、ペン60から
発生する交番磁界のレベル低下の変化が小さい場合であ
っても、大きなレベルの変化として検出できるため、高
精度で補正できる。
【0048】[第2実施形態]次に、この発明の第2実
施形態について図14および図15を参照して説明す
る。この第2実施形態の電子黒板は、ペン60を保持す
るホルダを備えており、そのホルダにペン60を保持さ
せたときに位置座標テーブル59dを補正できることを
特徴とする。図14は第2実施形態の電子黒板の主要構
成を示す外観斜視説明図である。図15(A)は図14
に示す電子黒板の右側面の内部構造を一部を省略して示
す説明図であり、図15(B)は図15(A)の一部を
拡大して示す説明図である。
【0049】図14に示すように、電子黒板80のフレ
ーム11の前面右側には、ペン60を保持するためのホ
ルダ17が縦方向に3個設けられており、その下方に
は、イレーサ40を置くためのトレイ16が前方に張り
出して取付けられている。各ホルダ17には、ペン60
を挿入するための挿入孔17aがそれぞれ形成されてい
る。図15(B)に示すように、各挿入孔17aは、ペ
ン60の外形に対応した形状に形成されており、底部1
7bには、補正用コイル26が取付けられている。ま
た、底部17bからは、補正用コイル26を構成するコ
イル26bが導出されており、コイル26bは、Yコイ
ル切替え回路50bに接続されている。
【0050】図15(A)に示すように、各ペン60
は、ホルダ17に対して矢印F3,F4で示す方向に挿
脱自在になっている。電子黒板80を起動した後に、ホ
ルダ17に保持されているペン60を少し押し込み、ペ
ン先62を挿入孔17aの底部17bに押し付けると
(図15(B))、ペン60に内蔵されたコイルL1か
ら交番磁界が発生し、その交番磁界によって補正用コイ
ル26に所定電圧の信号が誘起される。そして、その誘
起された信号のレベルに基づいて、前述の第1実施形態
において述べたように、ペン60に対応する位置座標テ
ーブル59dが補正される。
【0051】以上のように、第2実施形態の電子黒板8
0を使用すれば、ペン60をホルダ17の挿入孔17a
に挿入するたびに、ペン60ごとに電池電圧に対応して
位置座標テーブル59dを補正できるため、常に高精度
で座標を読取ることができる。しかも、補正用コイル2
6は、複数重の渦巻状に構成されているため、ペン60
の電圧低下の変化が小さい場合であっても、大きな電圧
の変化として検出できるため、位置座標テーブル59d
を高精度で補正できる。なお、補正用コイル26を挿入
孔17aの周囲に設けることもできる。また、ペン60
の外周面に凸部または凹部を設けるとともに、ペン60
を挿入孔17aに挿入した際に、上記凹部または凸部と
対応する箇所の挿入孔17aの壁面に上記凹部または凸
部と嵌合する部分を形成し、ペン60がある程度の力で
挿入孔17a内に保持されるように構成することもでき
る。この場合、ペン60を上記嵌合が行われる位置まで
挿入したときにペン先62が底部17bを押し付けるよ
うにすれば、ペン60から手を離した状態でも位置座標
テーブル59dを補正できる。また、位置座標テーブル
59eは、ペン60のID番号に対応して複数のテーブ
ルを設定することもできる。この場合、各ID番号に対
応して位置座標テーブル59eにより位置が算出される
ので、複数のペン60の利用に対しても正確な位置座標
の検出を可能にする。
【0052】[第3実施形態]次に、この発明の第3実
施形態について図16ないし図19を参照して説明す
る。この第3実施形態の電子黒板は、縦置きまたは横置
きにして使用可能に構成されており、置く向きが変わっ
た場合であっても、領域26aが常に右下になることを
特徴とする。図16は第3実施形態の電子黒板の姿勢を
縦置きから横置きに変化させた様子を示す説明図であ
り、図17は図16に示す電子黒板に姿勢を検出するた
めに内蔵されたセンサの構成を示す説明図である。
【0053】図16に示すように、電子黒板80を縦置
きの姿勢にした場合におけるフレーム11の前面右側の
上部には領域26a1が、下部には領域26a2がそれ
ぞれ設けられている。領域26a1,26a2のうち、
使用者の使い勝手を良くするために、常に右下の領域
(縦置き姿勢の場合は領域26a2、横置き姿勢の場合
は領域26a1)が機能するように設定されている。図
17に示すように、フレーム11の内部の左角部に形成
された空間74には、電子黒板81の姿勢を検出するた
めのセンサ75が設けられている。センサ75には、セ
ンサ用コイル71,72と、電子黒板81の姿勢によっ
て位置が変化する振り子73とが設けられている。振り
子73には、腕部材76の一端が取り付けられており、
腕部材76の他端は、軸部材77によって回動自在に軸
支されている。振り子73は導電性材料によって形成さ
れている。
【0054】つまり、電子黒板81が図16において破
線で示す縦置きの姿勢にある場合は、振り子73は、図
17において実線で示す位置にあるため、センサ用コイ
ル71が振り子73を検出し、その検出信号がリード線
71aからI/O回路53を介してCPU56に入力さ
れ、CPU56は、電子黒板81が縦置き姿勢にあると
判定する。また、電子黒板81が図16において実線で
示す横置きの姿勢にある場合は、振り子73は、図17
において破線で示す位置に移動するため、センサ用コイ
ル72が振り子73を検出し、その検出信号がリード線
72aからI/O回路53を介してCPU56に入力さ
れ、CPU56は、電子黒板81が横置き姿勢にあると
判定する。
【0055】次に、CPU56が実行する座標補正処理
および座標読取処理の流れについて図18および図19
を参照して説明する。図18は座標補正処理の流れを示
すフローチャートであり、図19は座標読取処理の流れ
を示すフローチャートである。なお、図18のS306
〜S326および図19のS402〜S422は、前述
の第1実施形態における座標補正処理(図12)および
座標読取処理(図13)と同一であるため詳細な説明を
省略する。また、電子黒板81は、縦置き姿勢が基準の
姿勢であるとする。
【0056】CPU56は、センサ用コイル72がON
していると判定すると(S302:Yes)、つまり電
子黒板81が横置き姿勢であると判定すると、機能する
領域を領域26a2から領域26a1に切替える。この
切替えは、たとえば両領域にそれぞれ設けられた補正用
コイル26をスイッチングによって切替えることにより
行う。これにより、ペン60のペン先62を横置き姿勢
になった電子黒板81の右下の領域26a1に押し付け
ることにより、位置座標テーブル59dを補正すること
が可能となる。そしてCPU56は、座標読取処理(図
19)において、X座標を演算すると(S422)、セ
ンサ用コイル72がONしていると判定すると(S42
4:Yes)、演算されたX座標をY座標に変換すると
ともに、その変換したY座標を反転する(S426)。
つまり、電子黒板81を縦置き姿勢から横置き姿勢に変
化させると、X軸とY軸とが逆になるとともに、座標の
正負の方向も逆になるため(図5(A))、それらを正
しい座標に変換する。なお、図19には示さないが、演
算されたY座標は、X座標に変換されるが、座標の正負
の方向は変わらないため、反転は行わない。
【0057】以上のように、第3実施形態の電子黒板8
1を使用すれば、電子黒板81の姿勢が縦置きから横置
きに、あるいは横置きから縦置きに変化した場合であっ
ても、常にフレーム11の右下の領域にペン先62を押
し付けることにより、位置座標テーブル59dを補正す
ることができる。したがって、縦置きまたは横置きでの
使用が可能な使い勝手の良い電子黒板を実現することが
できる。
【0058】ところで、上述の各実施形態では、特定の
一箇所に補正のための領域を設定した場合を説明した
が、複数箇所に設定し、どの領域を使用した場合であっ
ても位置座標テーブル59dを補正できるように構成す
ることもできる。また、上述の各実施形態では、ペン6
0の電池が消耗したことと、ペン60のID番号が未登
録であることとを同じ報知用LED39を点灯させるこ
とにより報知した場合を説明したが、報知用LEDを2
つ設け、電池消耗を報知する場合とID番号未登録を報
知する場合とで異なる報知用LEDを点灯または点滅さ
せるように構成することもできる。さらに、報知用LE
D39を点灯または点滅させる代わりに、あるいは同時
に音声回路31a(図10)を動作させてスピーカ31
(図1)から「ピー」などの電子音を再生して報知する
構成でもよい。なお、読取った座標がセンスコイルの端
部であることを示す場合に、そのときにセンスコイルか
ら検出された検出値と基準値とを比較し、その比較結果
に基づいて位置座標テーブル59dを補正することもで
きる。
【0059】ペン60が、この発明の座標入力手段に対
応し、筆記面21aが座標入力面に対応し、センスコイ
ル23がループ状導線に対応し、筆記シート21が座標
入力シートに対応する。また、領域26a,26a1,
26a2が所定の箇所に対応し、ホルダ17が保持手段
に対応し、報知用LED39が報知手段に対応する。さ
らに、補正用コイル26が補正手段に対応し、基準値g
が基準レベルに対応する。そして、CPU56が実行す
るS302〜S322(図12、図18)が、この発明
の補正手段として機能し、S324およびS326が報
知手段として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る電子黒板の主要
構成を示す外観斜視説明図である。
【図2】図1に示す電子黒板にPCおよびプリンタを接
続した状態を示す説明図である。
【図3】電子黒板1と他の電子黒板1との間でデータの
通信を行う場合のネットワークの構成をブロックで示す
説明図である。
【図4】図4(A)は筆記パネル本体20の各構成部材
を示す説明図であり、図4(B)は補正用コイル26の
構成を示す説明図である。
【図5】図5(A)は、図4に示すセンスコイル23の
構成を一部を省略して示す説明図であり、図5(B)
は、図5(A)に示すセンスコイル23の幅および重ね
ピッチを示す説明図である。
【図6】図6(A)はXコイルX1〜X3の一部を示す
説明図であり、図6(B)は図6(A)に示すXコイル
X1〜X3に発生する電圧と幅方向の距離との関係を示
すグラフであり、図6(C)は図6(A)に示すXコイ
ルX1〜X3の相互に隣接するセンスコイル間の電圧差
を示すグラフである。
【図7】図7(A)は、ペン60の内部構造を示す説明
図であり、図7(B)は、図7(A)に示すペン60の
電気的構成を示す説明図である。
【図8】位置座標テーブルをグラフ化して示す説明図で
ある。
【図9】図9(A)はRAM59の構成を示す説明図で
あり、図9(B)は一時記憶エリアの記憶内容の一例を
示す説明図であり、図9(C)は補正前の位置座標テー
ブルの説明図であり、図9(D)は補正後の位置座標テ
ーブルの説明図である。
【図10】電子黒板1の電気的構成をブロックで示す説
明図である。
【図11】CPU56による主な制御内容を示すフロー
チャートである。
【図12】CPU56が図11のS300において実行
する座標補正処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】CPU56が図11のS400において実行
する座標読取処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】この発明の第2実施形態に係る電子黒板の主
要構成を示す外観斜視説明図である。
【図15】図15(A)は図14に示す電子黒板の右側
面の内部構造を一部を省略して示す説明図であり、図1
5(B)は図15(A)の一部を拡大して示す説明図で
ある。
【図16】この発明の第3実施形態に係る電子黒板の姿
勢を縦置きから横置きに変化させた様子を示す説明図で
ある。
【図17】図16に示す電子黒板に姿勢を検出するため
に内蔵されたセンサの構成を示す説明図である。
【図18】第3実施形態における座標補正処理の流れを
示すフローチャートである。
【図19】第3実施形態における座標読取処理の流れを
示すフローチャートである。
【図20】図20(A)は、従来の座標読取装置の構成
を示す説明図であり、図20(B)は座標の読取精度の
低下を示す説明図であり、図20(C)は、センスコイ
ルに発生した電圧と、ペンの位置との関係を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 電子黒板(座標読取装置) 21 筆記シート(座標入力シート) 21a 筆記面(座標入力面) 23 センスコイル(ループ状導線) 26 補正用コイル(補正手段) 26a 領域(所定の箇所) 39 報知用LED(報知手段) 56 CPU 60 ペン(座標入力手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交番磁界を発生する座標入力手段により
    座標を入力する座標入力面と、この座標入力面の下方に
    敷設された複数のループ状導線とを有する座標入力シー
    トを備え、前記座標入力手段から発生する交番磁界によ
    り前記ループ状導線に発生する信号レベルを検出し、そ
    の検出された信号レベルに基づいて前記座標入力面上の
    前記座標入力手段の前記座標を読み取る座標読取装置に
    おいて、 前記座標の補正を行うために前記座標入力手段から前記
    交番磁界を発生する所定の箇所が設定されており、その
    所定の箇所において前記座標入力手段から前記交番磁界
    を発生した場合に、その発生した交番磁界のレベルと基
    準レベルとを比較し、その比較結果に基づいて前記座標
    を補正する補正手段を備えたことを特徴とする座標読取
    装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、 前記補正を行う際に用いる補正用ループ状導線を前記所
    定の箇所に備えており、前記座標入力手段から発生した
    前記交番磁界により前記補正用ループ状導線に発生した
    信号レベルと基準レベルとを比較し、その比較結果に基
    づいて前記座標を補正することを特徴とする請求項1に
    記載の座標読取装置。
  3. 【請求項3】 前記座標入力手段を保持する保持手段を
    備えており、 前記座標入力手段は、前記保持手段によって保持された
    際に前記交番磁界を発生するように構成されており、 前記補正手段は、前記保持手段によって保持された座標
    入力手段から発生した前記交番磁界により前記補正用ル
    ープ状導線に発生した信号レベルと基準レベルとを比較
    し、その比較結果に基づいて前記座標を補正することを
    特徴とする請求項2に記載の座標読取装置。
  4. 【請求項4】 前記比較結果を報知する報知手段を備え
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか
    1つに記載の座標読取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009020832A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Sharp Corp 情報表示装置
JP2010191778A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Mitsubishi Electric Corp 座標入力装置およびタッチパネル装置
US10757771B2 (en) 2018-03-26 2020-08-25 Seiko Epson Corporation Pointing element, image projection system, and method for controlling pointing element

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