JP2002267406A - 角度検出装置及び座標読取装置 - Google Patents

角度検出装置及び座標読取装置

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JP2002267406A
JP2002267406A JP2001065310A JP2001065310A JP2002267406A JP 2002267406 A JP2002267406 A JP 2002267406A JP 2001065310 A JP2001065310 A JP 2001065310A JP 2001065310 A JP2001065310 A JP 2001065310A JP 2002267406 A JP2002267406 A JP 2002267406A
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coil
coils
angle
signal
input device
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JP2001065310A
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Makoto Minematsu
誠 峰松
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力器の傾斜角度を正確に検出することがで
きる角度検出装置と、この角度検出装置における角度検
出の原理を用いて正確に座標を読み取ることが可能な座
標読取装置と、を提供する。 【解決手段】 電子黒板1は、筆記パネルと、筆記面に
筆記を行うための入力ペンとを備え、ループ状の複数の
コイルが印刷された座標入力シートを筆記パネルに備え
ている。そして電子黒板は、筆記面に入力ペンが当接さ
れると、入力ペンから発生する交番磁界によって最大電
圧が発生したコイルCp を検出し、更に、コイルCp の
両隣のコイルが同一電圧Vc を発生した場合の、コイル
Cp から両側にN1離れた位置のコイルの電圧Vn1-,
Vn1+を検出し、角度パラメータQ1=(Vc −Vn1-)
/(Vc −Vn1+)を算出する。そして、パラメータQ
1を用いて、入力ペンの傾斜による読取誤差を訂正し
て、入力ペンが当接されている座標を正確に読み取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力器の操作面に
対する傾斜角度を検出する角度検出装置と、この角度検
出装置における角度検出の原理を利用して、入力器が当
接された操作面上の位置を検出する座標読取装置と、に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電磁誘導の原理を利用したデ
ジタイザ又はタブレットと呼ばれる座標読取装置が知ら
れている。この座標読取装置は主に、操作面、及び、操
作面の下方でX軸方向とその方向に直交するY軸方向に
等間隔に配列して敷設されたコイル、を備えた入力シー
トと、入力シートの操作面上に接触した入力ペンが発生
する交番磁界によってコイルに生じた誘導電圧を検出
し、この誘導電圧に基づいて、入力ペンが接触している
操作面の位置(X座標及びY座標)を読み取る検出回路
と、によって構成されている。
【0003】そして、このような座標読取装置は、一般
的に、コイルの敷設密度よりも細かい精度で入力ペンの
当接位置を読み取るために、入力ペンが接触することに
より最大電圧が発生したコイルの位置と、そのコイルの
電圧を含む周囲のコイルから発生する電圧の分布から、
様々な演算をして入力ペンが指示している座標を高精度
で検出している。
【0004】ところで、このような構成の座標読取装置
では、電磁誘導の原理を使用していることから、入力ペ
ンのペン先からコイルまでの距離や、入力ペンの操作面
に対する傾きによって、コイルの敷設位置における磁界
分布が大きく変化し、コイルから発生する誘導電圧の分
布も、この磁界分布の影響を受けて変化する。
【0005】即ち、上記のように最大電圧が発生したコ
イルの位置と、そのコイルの電圧を含む周囲のコイルか
ら発生する電圧の分布から、入力ペンが指示している座
標を高精度で読み取るには、上述の入力ペンの傾斜角度
等によって発生する磁界分布の変化を検出して、これら
から発生する座標の読取誤差を除去する必要がある。
【0006】そして、このような入力ペンの傾斜角度を
検出する装置としては、例えば、特開平7−29572
9の角度情報入力装置が知られている。これは、最大電
圧を発生したコイルCp の電圧値(検出値)Vp と、そ
の時点におけるコイルCp から両側に所定数nだけ離れ
た位置に配置されたコイルCn-,Cn+の電圧値(検出
値)Vpb,Vpaと、を用いて、傾斜角度を検出するもの
である。
【0007】つまり、入力ペンが傾くと、入力ペンから
発生する交番磁界の磁界強度がその入力ペンが傾いた側
で高くなり、上記コイルの電圧値Vpb,Vpaに差が生じ
る現象を利用して、傾斜角度を検出するのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術における入力ペンの傾斜角度の検出方法には、以
下のような問題があった。即ち、上述の角度情報入力装
置では、傾斜角度を検出するためのコイルCn-,Cn+の
電圧値Vpb,Vpaの関係が、入力ペンの当接位置によっ
て、図12のように変化するために、正確な傾斜角度を
検出できないことが問題であった。尚、図12は、入力
ペンを操作面の法線に対して一定角度傾けて、操作面上
で摺動させた時のピークコイルCp とこのピークコイル
Cp より両側に所定数nだけ離れたコイルCn-,Cn+の
電圧値を示すグラフである。
【0009】図12からも理解できるように、入力ペン
の当接位置R1におけるコイルCn-,Cn+での電圧値V
pb1,Vpa1の関係と、入力ペンの当接位置R2における
コイルCn-,Cn+での電圧値Vpb2,Vpa2の関係と、が
異なっているため、角度情報入力装置のように、ピーク
コイルCp の電圧値Vp で規格化したVpb/Vp とVpa
/Vp との関係で傾斜角度を求めようとしても、正確な
傾斜角度が検出できないのである。
【0010】特に、傾斜角度は、本来座標読取装置にお
いて座標を正確に検出することを目的として算出するも
のであるから、傾斜角度が座標位置に依存することは大
きな問題となっていた。また更に、上述の角度情報入力
装置では、入力ペンの傾斜角度が操作面の法線に対して
30度以上傾くと、上記コイルの電圧値Vpb,Vpaの
内、入力ペンの傾いた方向とは逆側に位置するコイルの
電圧値が小さくなりすぎるために、装置内で発生するノ
イズ等によって検出値に誤差が生じ、結果として読み取
った入力ペンの傾斜角度と、実際の傾斜角度との間に誤
差が生じていた。
【0011】尚、この角度情報入力装置では、このよう
な誤差の対策のために、入力ペンが30度以上傾いた場
合において、入力ペンの傾きが30度以内であるときの
傾斜角度算出式に補正を加えた補正式を利用して傾斜角
度を算出していたが、このような方法をとっても十分な
精度で傾斜角度が算出できるとは言いがたかった。
【0012】また特に、通常、座標読取装置を利用者が
使用する場合において、入力ペンを操作面の法線に対し
て30度以上傾けて持つ利用者が多いことを鑑みれば、
上述のように30度以上で誤差が大きくなるのは問題で
あった。本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので
あり、入力ペンの傾斜角度を正確に検出することが可能
な角度検出装置と、この角度検出装置における角度検出
の原理を用いることにより正確に座標を読み取ることが
可能な座標読取装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、交番磁界を発生する入
力器を当接するための操作面、及び、その操作面の下方
に敷設され、磁界の変化に対応した大きさの信号を発生
するループ状の複数のコイル、を有する入力部を備え、
前記入力器から発生した交番磁界によって発生するコイ
ルの信号に基づいて、操作面に対する入力器の傾斜角度
を検出する角度検出装置において、第一コイル検出手段
と、角度情報算出手段と、を備えている。
【0014】そして、第一コイル検出手段は、操作面の
下方に敷設されたコイルの内、入力器から発生する交番
磁界によって最大レベルの信号を発生した第一コイルを
検出する。また、角度情報算出手段は、操作面の下方に
敷設されたコイルの内、第一コイルの両隣に敷設された
二つの第二コイルが、入力器の当接地点において同一レ
ベルの信号を発生した場合の、その信号レベルと、操作
面の下方に敷設されたコイルの内、その第二コイルより
遠方で第一コイルより両側に所定間隔離れた位置に敷設
された二つの第三コイルの信号レベルと、の関係から、
入力器の傾斜角度を算出する。
【0015】即ち、請求項1に記載の角度検出装置は、
利用者が操作面上で入力器を摺動して操作した際に、第
一コイルを検出すると共に、第二コイルの信号レベルを
取得して第二コイルが同一レベルの信号を発生した入力
器の当接地点においての、第二コイルの信号レベルと、
上記第三コイルとの信号レベルとを取得して、これらの
信号レベルの関係から、入力器の傾斜角度を算出する。
【0016】したがって、請求項1に記載の角度検出装
置は、利用者が入力器を操作面上で摺動して操作して
も、第二コイルが同一レベルの信号を発生する地点にお
ける第二コイル及び第三コイルの信号レベルと、傾斜角
度との対応関係から、入力器の正確な傾斜角度を検出す
ることができる。
【0017】つまり、請求項1に記載の角度検出装置
は、傾斜角度を検出する際の入力器の当接位置が第二コ
イルの信号レベルが同一となる地点として定まっている
から、従来のように、入力器の当接位置によって傾斜角
度の検出に誤差が生じることがなく、従来技術と比較し
て高精度で傾斜角度を検出することができる。
【0018】また更に、請求項1に記載の角度検出装置
は、第二コイルの信号レベルを参照することによって、
コイルからの信号を検出する検出回路を構成する各素子
から生じる信号レベルの誤差を打ち消すことができるの
で、素子等から生じる傾斜角度の誤差を最低限に抑える
ことができる。
【0019】尚、具体的には、請求項2に記載の角度検
出装置の検出方法にて傾斜角度を検出するのがよい。請
求項2に記載の発明は、請求項1に記載の角度検出装置
において、角度情報算出手段が、二つの第二コイルが発
生する同一の信号レベルと二つの第三コイルの内の一方
の信号レベルとの差と、上記同一の信号レベルと他方の
前記第三コイルの信号レベルとの差と、の比に基づいて
前記傾斜角度を算出する。
【0020】つまり、請求項2に記載の角度検出装置
は、第三コイルの信号レベルと、二つの第二コイルが発
生する同一の信号レベルと、の差をとることにより、コ
イルから発生する信号を検出回路にて検出する際に、検
出回路内の各素子にて発生する検出信号の誤差を取り除
くことができる。特に、検出回路内では、入力器の交番
磁界によってコイルから発生する高周波信号をアンプで
増幅し、その高周波信号を振幅検波するから、素子の基
準電圧値が揺動すると、素子からの出力信号に誤差とし
ての微小電圧が加算されてしまうが、上述のように差を
とることよって加算された微小電圧による誤差を取り除
くことができるのである。
【0021】また、請求項2に記載の角度検出装置は、
各第三コイルの信号レベルと二つの第二コイルが発生す
る同一の信号レベルとの差、の比を演算することによ
り、入力器が傾斜することによるもの以外を原因とす
る、コイル側での磁界強度の変化等による検出信号のレ
ベルの変化を打ち消けしつつ、入力器の傾斜による第三
コイルの信号レベルの値の変化を検出することができ
て、入力器の傾斜角度を正確に算出することができる。
【0022】例えば、請求項2に記載の角度検出装置
は、入力器に装着された交番磁界を発生するための電池
の電圧低下や、操作面と入力器との間に紙が敷かれた場
合における紙の厚さによる入力器の先端と操作面との間
の距離の変化によって生じる上記検出信号のレベルの変
化を上記演算で打ち消すことができる。また、入力器な
どを含むハードウェア部品の製造過程におけるバラツキ
等によっても、上記検出信号のレベルの変化は起こる
が、請求項2に記載の角度検出装置は、これらを原因と
する傾斜角度の検出誤差を抑制することができる。
【0023】また、請求項1又は請求項2に記載の角度
検出装置のように入力器の傾斜角度を算出する際に、請
求項3に記載のように角度検出装置を構成すれば、一層
正確な傾斜角度を検出することが可能である。請求項3
に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の角度検
出装置において、第三コイルが、二つの第二コイルが同
一のレベルの信号を発生する前後で、略極大値となる信
号レベルを示す位置に敷設されているものである。
【0024】即ち、請求項3に記載の角度検出装置で
は、入力器から発生する交番磁界の分布により、最大レ
ベルの信号を発生するコイルから所定間隔離れたコイル
に、極大値となる副ピーク値を示すレベルの信号が生じ
ることを利用して、予め、第一コイルから所定数だけ離
れた副ピーク値が発生するコイルを第三コイルとして定
めている。このようにすれば、第三コイルから高いレベ
ルの信号を検出することができて、入力器の傾斜角度を
算出する際に、ノイズ等による誤差を抑えることができ
る。特に、操作面の法線からの入力器の傾斜角度が大き
くなると、一方の第三コイルからの信号レベルが小さく
なってしまうため、このように副ピーク値を示すコイル
を第三コイルと定めておくのは有効である。
【0025】尚、上記構成の角度検出装置において、ル
ープ状の複数のコイルは、操作面の下方で、隣り合うコ
イルが重ならないように配置されていてもよいし、高い
分解能でペンの当接位置が検出されるように、隣り合う
コイルが重畳した構成で配置されていても良い。
【0026】また、隣り合うコイルが重畳して敷設され
た角度検出装置において、第三コイルは、具体的に、請
求項4に記載の位置で定めるのが良い。請求項4に記載
の発明は、請求項1又は請求項2に記載の角度検出装置
において、入力部の操作面下方の複数コイルは、隣り合
うコイルが重畳するようにして敷設されている。そし
て、第三コイルは、第一コイルとは重畳しない位置で最
も近い位置に敷設されている。
【0027】即ち、請求項4に記載の角度検出装置で
は、第一コイルとは重畳しない位置で最も近い位置に敷
設されているコイルを第三コイルとすることにより、そ
のコイルから、ほぼ極大値の信号レベルを検出すること
が可能となる。したがって、第三コイルから検出した信
号から、ノイズ等の影響を受けず、入力器の傾斜角度を
算出することができる。
【0028】次に、請求項5に記載の発明は、上述の角
度検出装置における入力器の傾斜角度の検出原理を利用
して、入力器の操作面に対する傾斜による当接位置の読
取誤差を補正して、入力器の当接位置の座標を読みとる
座標読取装置に関するものである。
【0029】即ち、請求項5に記載の座標読取装置は、
交番磁界を発生する入力器を当接するための操作面、及
び、該操作面の下方に敷設され、磁界の変化に対応した
大きさの信号を発生するループ状の複数のコイル、を有
する入力部と、第一コイル検出手段と、距離算出手段
と、角度情報算出手段と、補正手段と、を備えている。
【0030】そして、第一コイル検出手段は、操作面の
下方に敷設されたコイルの内、入力器から発生する交番
磁界によって最大レベルの信号を発生した第一コイルを
検出する。また、角度情報算出手段は、操作面の下方に
敷設されたコイルの内、第一コイルの両隣に敷設された
二つの第二コイルが、入力器の当接地点において同一レ
ベルの信号を発生した場合の、その信号レベルと、第二
コイルより遠方で第一コイルより両側に所定間隔離れた
位置に敷設された二つの第三コイルの信号レベルと、の
関係から、前記入力器の傾斜角度を表す角度パラメータ
を算出する。
【0031】また、距離算出手段は、第一コイルの信号
レベルと、第一コイルの両隣に敷設された二つの第二コ
イルが発生する信号レベルとの第1の関係、に基づい
て、所定位置から操作面上に当接された入力器までの距
離を算出する。そして、補正手段は、角度情報算出手段
により求められた角度パラメータに基づいて、距離算出
手段にて算出される距離を補正する。
【0032】したがって、請求項5に記載の座標読取装
置は、入力器の当接位置を正確に読み取ることができ
る。即ち、従来の座標読取装置では、入力器が傾いて操
作面に当接された場合において、入力器の傾きによる交
番磁界の分布の変化による検出信号の変化分を把握する
ことができなかったため、入力器の当接位置と、読み取
られた座標位置との間に、大きな誤差があったが、本発
明(請求項5)では補正手段が、角度情報算出手段によ
り求められた角度パラメータに基づいて、距離算出手段
にて算出される距離を補正するから、入力器が操作面の
法線に対して傾いて当接されることによる座標位置の読
取誤差を抑制することができる。
【0033】尚、具体的に、角度パラメータは、請求項
6のように定めるのがよい。請求項6に記載の発明は、
請求項5に記載の座標読取装置において、前記角度情報
算出手段が、二つの第二コイルが発生する同一の信号レ
ベルと二つの第三コイルの内の一方の信号レベルとの差
と、上記同一の信号レベルと他方の前記第三コイルの信
号レベルとの差と、の比に基づいて前記角度パラメータ
を算出する。
【0034】このようにして角度パラメータを定める
と、請求項2に記載の角度検出装置と同様な理由から正
確な傾斜角度の情報を得ることができて、この角度パラ
メータを基に、入力器が当接する正確な座標位置を読み
取ることができる。また、請求項5又は請求項6に記載
の座標読取装置は、具体的に、請求項7に記載のように
構成されているのがよい。
【0035】請求項7に記載の座標読取装置は、距離算
出手段が、請求項5に記載の第1の関係を表す距離パラ
メータ、及び、この距離パラメータを変数とする次数が
3次以上の第1の多項式に基づいて、距離を算出し、補
正手段が、角度パラメータ、及び、角度パラメータを変
数とする次数が3次以上の第2の多項式に基づいて、第
1の多項式の係数を決定して、第1の多項式に基づいて
算出される前記距離を補正するように構成されている。
【0036】つまり、請求項7に記載の座標読取装置で
は、第1の関係を表す距離パラメータ及び入力ペンの傾
斜角度を表す角度パラメータを、3次以上の第1及び第
2の多項式の変数とし、これらの多項式を用いて座標を
算出するため、正確に座標を読み取ることができる。
【0037】また、請求項7に記載の座標読取装置にお
ける第1の多項式及び第2の多項式を、請求項8に記載
のように、5次の多項式で設定すると、比較的短い時間
で、正確な座標を読み取ることができて、便利である。
つまり、第1及び第2の多項式の次数を高くすると、座
標読み取り時間に支障が生じ、多項式の次数を低くする
と、座標の読み取り誤差が大きくなることから、請求項
8に記載の座標読取装置では、次数を5次に設定するこ
とにより、利用者が入力器を用いて文字や図形等を操作
面上で筆記した場合において、その筆跡を、好適な処理
速度で、正確に読み取ることができるようにしている。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に本発明の座標読取装置の実
施例として、座標入力シート上に描かれる手書き文字や
図形などを電気的に読み取る、所謂電子黒板について、
図面とともに説明する。尚、図1は電子黒板1の構成を
表す概略斜視図である。
【0039】図1に示すように、電子黒板1には、筆記
パネル11と、筆記面21aに筆記を行うための入力ペ
ン13と、筆記された軌跡及びその軌跡を示すデータを
消去するためのイレーサ15とが備えられている。そし
て、筆記パネル11には、枠状のフレーム17が備えら
れており、そのフレーム17には、筆記パネル本体20
が組み込まれている。
【0040】また、フレーム17の前面下端には、その
下端に沿って板状の台19が、前面に張り出す形で取り
付けられいる。更に、台19の上面には、入力ペン13
を収容するための断面半円形上の凹部19aが形成され
ており、その凹部19aの右側には、イレーサ15など
を置くための平面部19bが形成されている。
【0041】また更に、フレーム17の前面右側には、
操作部30が設けられている。そして、操作部30に
は、操作音や警告音などの音を再生するスピーカー31
と、筆記面21aに筆記された内容を示すデータ(以
下、「筆記データ」とする。)を記憶したページ数を7
セグメントのLEDによって表示するページ数表示LE
D32と、押される毎に記憶されている筆記データを1
ページずつ戻すページ戻りボタン33と、押される毎に
記憶されている筆記データを1ページずつ送るページ送
りボタン34と、押される毎に記憶されている筆記デー
タを1ページずつ消去する消去ボタン35と、記憶され
ている筆記データをプリンタへ出力するためのプリンタ
出力ボタン36と、記憶されている筆記データをパーソ
ナルコンピュタ(PC)へ出力するためのPC出力ボタ
ン37と、入力ペン13の電池切れを報知する電池切れ
報知用LED38と、この電子黒板1を起動あるいは停
止するための電源ボタン39とが設けられている。
【0042】この他、フレーム17の前面下部には、こ
の電子黒板1の電源となる単2乾電池41aを4本収容
するバッテリーケース41が設けられており、そのバッ
テリーケース41の前面には、蓋43が開閉可能に取り
付けられている。また、バッテリーケース41の右側に
は、スピーカー31のボリュームを調節するボリューム
調節つまみ45が設けられており、その右側には、コネ
クタ47,48が設けられている。
【0043】尚、図2に示すように、コネクタ47に
は、プリンタ51と接続された接続ケーブルのプラグが
接続され、コネクタ48には、パーソナルコンピュータ
(PC)53と接続された接続ケーブルのプラグが接続
されている。つまり、利用者は、電子黒板1のコネクタ
48を用いることで、電子黒板1の筆記面21aに筆記
された内容を示す筆記データをパーソナルコンピュータ
(PC)53へ出力し、パーソナルコンピュータ(P
C)53に備えられたモニタにより電子黒板1に筆記さ
れた内容をみることができる。また同様にして、利用者
は、コネクタ47を用いて、筆記データをプリンタ51
へ出力し、電子黒板1に筆記された内容を印刷用紙に印
刷することもできる。
【0044】また、フレーム17の裏面上端の両端部に
は、この電子黒板1を壁にかけるための金具49が取り
付けられている。尚、この実施例において、筆記面21
aの高さH1は900mmであり、幅W1は600mm
である。また、フレーム17及び台19は、ポリプロピ
レンなどの合成樹脂により軽量に形成されており、電子
黒板1の総重量は10kg以下となっている。
【0045】次に、電子黒板1と他の電子黒板1との間
でデータの通信を行う場合のネットワークの構成につい
て、図3を示しつつ説明する。尚、ここでは、企業3内
において電子黒板1を備えた複数の部屋5間、あるい
は、企業間で通信を行う場合を例に挙げて説明する。ま
た、図3は、電子黒板1と他の電子黒板1との間でデー
タの通信を行う場合のネットワークの構成を表すブロッ
ク図である。
【0046】企業3内の部屋5には、電子黒板1と、こ
の電子黒板1と接続されたパーソナルコンピュータ(P
C)53と、このパーソナルコンピュータ(PC)53
に接続されたLAN(Local Area Network)ボード55
と、が備えられ、部屋5’には、電子黒板1と、この電
子黒板1と接続されたパーソナルコンピュータ(PC)
53と、このパーソナルコンピュータ(PC)53に接
続されたモデム57とが備えられている。
【0047】また、各部屋5に備えられたLANボード
55は、LANケーブルによりHUB58に接続されて
いる。更に、HUB58は、サーバ59に接続されてお
り、サーバ59は、インターネット7を介して他の企業
に接続可能になっている。一方、部屋に備えられたモデ
ム57は、電話回線から公衆通信交換網9を介して他の
企業に接続可能になっている。
【0048】尚、図示しないが、他の企業内には、企業
3内と同様に、パーソナルコンピュータ(PC)53を
介して通信可能な電子黒板1が備えられている。ここ
で、上記ネットワークにおけるデータの流れについて説
明する。ある部屋に備えられた電子黒板1に記憶された
筆記データは、パーソナルコンピュータ(PC)53か
らLANボード55及びHUB58を介して指定された
部屋のパーソナルコンピュータ(PC)53へ送信され
る。そして、そのデータを受信した者は、パーソナルコ
ンピュータ(PC)53に備えられたモニタに受信デー
タを表示することにより受信データの内容を見ることが
できる。
【0049】また、筆記データを、例えばTIFF(Ta
g Image File Format )形式で電子メールに画像ファイ
ルとして添付し、サーバ59からインターネットを介し
て、他の企業へ送信することもできる。これにより、他
の企業は、その企業から送信された電子メールに添付さ
れている画像ファイルをデコードすることにより、筆記
データの内容を見ることができる。
【0050】次に、筆記パネル本体20の構造につい
て、図4を示しつつ詳述する。尚、図4は、筆記パネル
本体20の構成を示す説明図である。図4に示すよう
に、筆記パネル本体20は、筆記面21aを有する筆記
シート21と、板状のフロントパネル22と、ループ上
の複数のコイル23がパターン印刷された座標入力シー
ト24と、板状の支持パネル25と、板状のバックパネ
ル26とから構成されている。尚、筆記パネル本体20
は、バックパネル26、支持パネル25、座標入力シー
ト24、フロントパネル22、筆記シート21が順番に
積層された構造となっている。
【0051】また詳述すると、座標入力シート24は、
非導電性材料からなるシート本体24aの表面に、導電
性材料からなる複数のコイル23がX方向及びX方向に
垂直なY方向のそれぞれで等間隔に配列されるようにパ
ターン印刷された構成になっている。尚、以下では、X
方向に配置されたコイル23xを、「Xコイル」と表現
し、Y方向に配置されたコイル23yを、「Yコイル」
と表現する。
【0052】そして、シート本体24aの左側縁には、
Xコイル23xの端子が複数個づつ集合された端子集合
部27aと、Yコイルの端子が複数個ずづ集合された端
子集合部27bと、が形成されており、この端子集合部
27a,27bは、図示しないコネクタに接続され、そ
のコネクタを介して後述のXコイル切替回路64a及び
Yコイル切替回路64bと電気的に接続されている。
【0053】また、本実施例において、筆記シート21
は、PET(ポリエチレンテレフタラート)フィルムが
貼り合わされて、厚さ0.1mmのフィルム状に形成さ
れている。そして、フロントパネル22は、アクリル樹
脂、ABS(アクリロニトリルーブタジエンースチレン
共重合体)、ポリカーボネートなどにより厚さ3.0m
mに形成されている。また、座標入力シート24を構成
するシート本体24aは、加工が容易であり、且つ、耐
久性に優れているなどの理由から、PETやポリイミド
などにより30μmから1mmの厚さのフィルム状に形
成されている。この他、支持パネル25は、発泡スチロ
ールなどの発泡樹脂製材料により厚さ40mmに形成さ
れ、バックパネル26は、アルミニウムなどの導電性材
料により厚さ1.0mmに形成されている。
【0054】次に、シート本体24a上のコイル23の
構成について図5を示しつつ説明する。尚、図5(a)
は、コイル23の構成を表す概略図であり、図5(b)
は図5(a)に示すコイル23をX方向及びY方向に等
間隔で配列したシート本体24a上のコイル23の配置
を表す概略図である。
【0055】図5(b)に示すように、シート本体24
a上のX方向には、入力ペン13及びイレーサ15のX
方向の当接位置、即ち、X座標を検出するためのX1 〜
XmのXコイルがm本配置されており、Y方向には、入
力ペン13及びイレーサ15のY方向の当接位置、即
ち、Y座標を検出するためのY1 〜Yn のYコイルがX
コイルと直交してn本配置されている。また、図5
(a)に示すようにXコイルX1 〜Xm 及びYコイルY
1 〜Yn は、それぞれ略矩形のループ上に形成されてい
る。
【0056】尚、本実施例において、Xコイル及びYコ
イルは、長手方向に垂直な方向の幅が20mmに設定さ
れ、X軸方向とY軸方向に所定間隔(本実施例では7m
m間隔)で配列されている。即ち、端部のコイルを除く
各コイルXiは、Xi-2,Xi-1,Xi+1,Xi+2 (3≦i
≦m-2:整数)と重畳するように配置されている。ま
た、YコイルもXコイルと同様にして、中心のYコイル
に両側の夫々2つのコイルが重畳して配列されている。
【0057】また、Xコイル及びYコイルは、共に、銅
ペースト、銀ペースト又はカーボンペーストにより厚さ
6〜10μmでシート本体24a上に印刷(例えば、ス
クリーン印刷)されている。尚、図5(b)では、コイ
ル23の配置をわかりやすくするために各コイルの辺が
重ならないように一部描かれているが、実際には、例え
ば、最端部に位置するXコイルXm の長辺部分には、Y
コイルの短辺部分が重なるようにして配置されている。
また更に、端子も、実際には、図4に示したように、集
合されて座標入力シート24のシート本体24aに形成
されている。また当然ではあるが、各Xコイル及び各Y
コイルの夫々は、隣接するコイルと重畳する地点におい
て、それらのコイルと電気的に絶縁されている。
【0058】次に、電子黒板1の主な電気的構成につい
て、図6を示しつつ説明する。尚、図6は、電子黒板1
の電気的な構成を表すブロック図である。電子黒板1
は、主に、RAM(Random Access Memory)61a、R
OM(ReadOnly Memory)61b等を備えた装置全体を
統括制御するMPU(Micro Processing Unit )61
と、コイル23からの信号を取得した後にその信号をM
PU61にて演算処理可能なデジタル値に変換するため
の検出回路63と、各コイル23からの信号の夫々を検
出回路63に出力するためのコイル切替回路64と、イ
ンターフェース回路(I/F)65を介してMPU61
に接続された上述の操作部30のLEDを点灯させたり
各種ボタン押下に連動してスイッチをON/OFFする
LED/スイッチ回路66と、音声回路67と、音声回
路67に接続されたスピーカー31と、から構成されて
いる。
【0059】そして、検出回路63は、信号増幅回路
(アンプ)68と、バンドパスフィルタ(BPF)69
と、振幅検波回路70と、アナログ/デジタル変換回路
(A/D変換回路)71と、リミッタ回路73と、FS
K復調回路75と、から構成されている。
【0060】尚、この検出回路63は、コイル側でコイ
ル切替回路64と接続されており、このコイル切替回路
64には、信号増幅回路68が接続され、信号増幅回路
68にはBPF69が接続されている。そして、BPF
69の出力側には、振幅検波回路70及びリミッタ回路
73が接続されており、更に振幅検波回路70には、A
/D変換回路71が接続され、リミッタ回路73には、
FSK復調回路75が接続されている。そして、このA
/D変換回路71、FSK復調回路75は、入出力回路
(I/O)77を介してMPU61に接続されている。
【0061】また、MPU61は、入出力回路(I/
O)77を介してXコイル切替回路64aを動作させ
て、XコイルX1 〜Xm の端子と検出回路63とをスイ
ッチにて順次接続して、座標入力シート24上を繰り返
し走査している。更に同様にして、MPU61は、入出
力回路(I/O)77を介してYコイル切替回路64b
を動作させて、YコイルX1 〜Xm の端子と検出回路6
3とをスイッチにて順次接続して、座標入力シート24
上をY方向に繰り返し走査している。
【0062】そして、この走査時に、筆記面21a上に
当接された入力ペン13から発生する交番磁界とXコイ
ル及びYコイルとの磁気結合により発生した高周波信号
は、信号増幅回路68によって増幅され、その増幅され
た信号は、BPF69によって不要な帯域が濾過され、
振幅検波回路70によって、振幅検波される。この時、
振幅検波回路70からは、振幅値に対応した電圧値を示
す信号が出力され、この振幅検波回路70から出力され
た信号は、A/D変換回路71によって、電圧値に対応
したデジタル値(以下、これをRSSI(Receive Sign
al Strength Indicator)と表現する。)に変換され、
入出力回路(I/O)77を介してMPU61に入力さ
れる。
【0063】尚ここで、このような走査により、Xコイ
ルから上記検出回路を介して取得した検出値(RSS
I)を、コイルの位置との関係で表したグラフを図7及
び図8に示す。まず図7(b)は、入力ペン13が、筆
記面21aに対して垂直に当接されている場合(即ち、
図7(a)に示す入力ペン13の傾斜角度αが0度の場
合)において、MPU61がXコイルを走査することに
より、検出回路63から取得した各Xコイルからの検出
値を表すグラフである。また、図8(b)は、入力ペン
13が、筆記面21aの法線に対して20度傾いて当接
されている場合(即ち、入力ペン13が傾斜角度α=2
0度で、図8(a)に示すように当接されている場合)
において、MPU61がXコイルを走査することによ
り、検出回路63から取得した各Xコイルからの検出値
を表すグラフである。また、図7(b)、図8(b)に
示す横軸は各Xコイルの位置であり、縦軸に示す値は、
その位置に敷設されたXコイルからの検出値(RSS
I)である。
【0064】そして、このような信号がA/D変換回路
71からMPU61側に入力されると、MPU61は、
Xコイルの走査時において取得した各XコイルX1〜Xm
からの検出値(RSSI)を、各XコイルX1〜Xmのコ
イル番号(1〜m)に対応付けてRAM61aの一時記
憶エリアに順次格納すると共に、検出回路63から所定
値を越える検出値(RSSI)を取得すると、入力ペン
13が当接されたとして、後述の座標読取処理を実行し
て、筆記面21a上の入力ペン13の当接位置を読み取
る。
【0065】一方、上記走査時において、検出回路63
のリミッタ回路73側に伝送された信号は、リミッタ回
路73によって方形波パルスに成形され、FSK復調回
路75側に伝送される。そして、FSK復調回路75
は、リミッタ回路73から方形波パルスを取得すると、
その方形波パルスに基づいてFSK復調を行い、そのF
SK復調結果を示す値を入出力回路(I/O)77を介
してMPU61側に出力する。
【0066】そしてFSK復調回路75からの信号がM
PU61側に入力されると、MPU61は、FSK復調
回路75から取得した値に基づいて、利用者が筆記面2
1a上に当接させている入力ペン13の属性を判定す
る。つまり、入力ペン13には、ペンの属性として、電
子黒板1に文字や線等を入力した際にパーソナルコンピ
ュータ(PC)53やプリンタ51にて表示される文字
や線の色が、交番磁界の周波数によって設定されてお
り、例えば、色が黒色に割り当てられた入力ペン13を
用いて、電子黒板1から文字を入力すると、MPU61
は、FSK復調回路75より取得した値から、入力ペン
13が黒色のペンであると判断して、文字がパーソナル
コンピュータ(PC)53やプリンタ51に黒色で表示
されるように画像データを形成する。
【0067】また、以上には記載しなかったが、MPU
61のROM61bには、MPU61にてこの電子黒板
1を電気的に制御するために必要な各種データが記憶さ
れている。また特に、本発明にかかる特徴として、RO
M61bには、MPU61にて後述の座標読取処理を実
行させ、座標を読み取るために必要なコンピュータプロ
グラムや座標読取処理での演算に必要な各種データが記
憶されている。
【0068】次に、この電子黒板1上の筆記面21aに
入力ペン13が当接された際の入力ペン13の当接位置
を読み取るための座標読取処理に関して図9を示しつつ
説明する。尚、図9は、この座標読取処理を表すフロー
チャートである。また、この座標読取処理は、コイル2
3から発生した信号の振幅値を表す検出値(RSSI)
が所定値を越えると入力ペン13が当接されたとして、
MPU61にて実行される。また、以下には、Xコイル
X1〜Xmからの信号に基づいたX座標の読取手順につい
て説明する。
【0069】処理が実行されるとまず、MPU61は、
S110にて、RSSIが最大値Vp を示すコイルCp
を、RAM61aに格納されたXコイルX1 〜Xm のR
SSIとコイル番号(1〜m)とを対応づけた上述のデ
ータから割り出す。そして次にMPU61は、S120
にて、割り出したコイルCp の両隣に位置する二つのコ
イルC1-,C1+の検出値(RSSI)V1-,V1+をRA
M61aから読み出し、その検出値が同一値を示してい
るかどうか判断する。尚、両隣のコイルとは、例えば、
コイルCp がXコイルXi であった場合の、XコイルX
i-1及びXi+1 のことを示し、コイルCp がXコイルX6
であると、XコイルX5 とXコイルX7 のことを示
す。また図10には、入力ペン13の当接位置と、コイ
ルCp,C1-,C1+及び後述のコイルCn1-,Cn1+から
の検出値(RSSI)との関係をグラフに示す。図10
に示されているように、コイルCp の検出値が極大値を
示す入力ペン13の当接位置で、コイルC1-,C1+の検
出値(RSSI)が略一致する。
【0070】そして、このような位置に入力ペンが当接
され、コイルC1-,C1+のRSSIが同一値(Vc )を
示すと(S120でYes)、MPU61はS130に
て、上記データから、コイルCp より両側に所定数N1
だけ離れた位置にある二つのコイルCn1-,Cn1+の検出
値(RSSI)Vn1-,Vn1+を取得し、更に、コイルC
1-,C1+の検出値(RSSI)Vc と、コイルCp より
両側に所定数N1だけ離れた位置にある各コイルCn1
-,Cn1+の検出値(RSSI)Vn1-,Vn1+と、から、
式(1)を用いて傾斜角度を表す角度パラメータQ1を
算出する。
【0071】 Q1=(Vc −Vn1- )/(Vc −Vn1+ ) …(1) 尚ここで、ノイズ等による誤差を極力抑えてQ1を算出
するために、できれば、交番磁界の分布によって最大の
検出値Vp を示すコイルCp の両側に発生する検出値が
極大値(副ピーク値)を示すコイルから検出値Vn1-,
Vn1+を取得するのがよい。
【0072】特に、この副ピーク値Vpb,Vpaは、図
7、図8に示すように最大値Vp を示すコイルCp から
両側に所定数離れた位置に発生するので、予め実験的に
副ピーク値を示すコイルの位置とコイルCp との位置関
係を調べ、上記検出値Vn1-,Vn1+が好適に検出できる
ように、上記所定数N1を定めておくのがよい。
【0073】また、この副ピーク値Vpb,Vpaは、最大
値Vp を示すコイルCp に重畳しない位置で最も近い位
置に配置されたコイルから発生することが経験的にわか
っているので、このような位置に配置されたコイルから
の検出するように所定数N1を定めるのが簡単である。
【0074】例えば、本実施例の電子黒板1において
は、上述のように、一つのコイルに対して両側のコイル
が2つずつ重畳される配置となっているから、N1=3
となるコイルの検出値Vn1-,Vn1+を用いてパラメータ
Q1を算出している。即ち、本実施例の電子黒板1は、
最大電圧を発生したコイルCp が、XコイルX6 であっ
た時にはXコイルX3,X9の検出値Vn1-,Vn1+を用い
てパラメータQ1を算出している。
【0075】このようにしてパラメータQ1を算出する
と次に、MPU61は、S140にて、チルト補正係数
Fを式(2)を用いて算出すると共に、算出したチルト
補正係数FをRAM61aに一時格納する。
【0076】
【数1】 尚、このチルト補正係数F[i] は、最大値Vp を発生し
たコイルCp の中心線L(図5(a)参照)の位置から
入力ペン13の当接位置までの距離を表す座標補正値D
(後述の式(5))を後述の距離パラメータQ2のN3
次多項式から算出する際の、パラメータQ2のべき乗Q
i(0≦i≦N3:整数)にかかる係数として使用さ
れるものである。
【0077】また、a[i,k] は、予め同一構成の電子黒
板1で計測した、入力ペン13の傾斜角度と、入力ペン
13の傾斜角度によって生じる座標の読取誤差との関係
から実験的に導き出された所定の定数であり、予めMP
U61のROM61bに記憶されているものである。
【0078】即ち、本実施例においては、パラメータQ
1からチルト補正係数Fを求め、入力ペン13の傾斜角
度によって生じる座標の読取誤差を補正しつつ、座標補
正値D(後述)を求めるために、予め同一構成の電子黒
板1にて、入力ペン13の傾斜角度を変化させて取得し
たコイルからの検出値をまとめた実験データから座標補
正値Dに対応する実験値(Dexp )を、パラメータQ1
及びQ2の関数でフィッティングして、a[i,k] を算出
し、これをROM61bに記憶させている。
【0079】尚、a[i,k] の算出の方法としては、例え
ば予め、ある一つのXコイルが最大検出値Vp を示す範
囲で、入力ペン13の当接位置及び入力ペン13の傾斜
角度を変化させて、入力ペン13の傾斜角度αにてコイ
ルCp の中心線Lから距離Dexp 離れた位置に入力ペン
13を当接した場合におけるコイルCp の検出値(RS
SI)Vp と、コイルCp の両隣のコイルC1-,C1+の
検出値(RSSI)V1-,V1+と、コイルCp より両側
に所定数N1だけ離れた位置にある各コイルCn1-,Cn
1+の検出値(RSSI)Vn1-,Vn1+と、を測定する。
【0080】そして、この測定値からパラメータQ1、
及び、以下の式(3)で表されるパラメータQ2を求
め、これらと距離Dexp とを、式(4)で表される関数
でフィッティングして、a[i,k] を算出する。 Q2=(Vp −V1-)/(Vp −V1+) …(3)
【0081】
【数2】 そして、以上の手順で予め導き出したa[i,k] をROM
61bから読み出してF[i] を算出すると、MPU61
は、処理をS140からS150に移して、現時点にお
けるコイルCp の検出値Vp と、両隣のコイルの検出値
V1-,V1+と、から式(3)を用いてQ2を算出する。
【0082】この後S160にて、MPU61は、S1
40にて算出されたチルト補正係数Fと、S150にて
算出したQ2とから、式(5)を用いて座標補正値Dを
算出する。
【0083】
【数3】 また、続くS170において、MPU61は、S160
にて算出された座標補正値Dを用いて、入力ペン13が
当接された座標Xを算出する。つまり、MPU61は、
予めROM61bに記憶されている各コイルの座標デー
タから最大電圧を発生したコイルCp の中心線Lの座標
値を読み出し、これにコイルCp の中心線Lから入力ペ
ン13の当接位置までの距離を表す座標補正値Dを加算
して、入力ペン13の当接位置の座標を算出する。ま
た、この後、MPU61は、算出した座標を、RAM6
1a等に記憶したり、上記コネクタ48に接続されたパ
ーソナルコンピュータ(PC)53等に出力して、座標
読取処理を終了する。
【0084】尚、上記S120にて、コイルCp の両隣
のコイルC1-,C1+の検出値V1-,V1+が一致しない場
合(S120でNO)には、MPU61はS125に
て、前回座標読取処理で算出したチルト補正係数FをR
AM61aから読み出して、これを基に、S150〜S
170までの処理を上述の手順で行い、X座標を算出す
る。
【0085】また、上記式(2)及び式(4)における
N2及び、式(4)及び式(5)におけるN3は、夫々
N2≧3及びN3≧3、即ち、多項式が3次以上であれ
ば、かなり正確な座標が読み取られることが実験的に確
かめられており、特に、本実施例では、演算時間や座標
の読み取り精度等を考慮に入れ、N2=5,N3=5に
設定されている。このように5次の多項式で、距離を補
正して演算すると、上記座標読取処理におけるMPU6
1での演算量を抑えられるため、MPU61は、演算の
長時間化によって座標の読み取り時間に支障が生じるこ
となく、正確な入力ペン13の当接位置を読み取ること
ができる。
【0086】また、以上にはXコイルの検出値(RSS
I)を用いてX座標を求める手順(S110〜S17
0)について説明したが、本実施例では、筆記面21a
上の入力ペン13の当接位置を二次元の(X,Y)座標
で読み取るため、上述の手順にてXコイルの検出値から
X座標を求めると共に、Yコイルの検出値を用いて、X
座標の読取手順と同様の手順(S110〜S170)を
行って、Y座標を求めている。
【0087】以上、本発明の実施例について説明した
が、上述の構成の電子黒板1によれば、入力ペン13が
筆記面21aの法線に対して50度程度まで傾いても、
入力ペン13の当接位置を正確に読み取ることができ
る。換言すると、利用者が入力ペン13を50度以上傾
けて筆記面21a上で筆記することは少ないから、入力
ペン13の傾斜に関する座標の読取誤差は、上述の座標
の読取方法を採用すれば、ほぼ解消することができる。
【0088】尚、本発明の座標読取装置の構成と本実施
例の電子黒板との対応関係は以下のようになっている。
まず、本発明の入力器は、本実施例の入力ペン13に相
当し、操作面は筆記面21aに、また、入力部は筆記パ
ネル本体20に相当する。更に、第一コイル検出手段
は、座標読取処理のS110に相当し、角度情報算出手
段は、座標読取処理において角度パラメータQ1を求め
る処理(S130)に相当する。
【0089】そして、距離算出手段は、座標読取処理に
おいて、距離パラメータQ2から座標補正値Dを求める
処理(S150,S160)に相当し、補正手段は、座
標読取処理のS140においてチルト補正係数Fを求め
る処理に相当する。また、本発明は、上記実施例に限定
されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記電子黒板1の座標読取処理において求めた
角度パラメータQ1から、入力ペン13の傾斜角度を算
出することも可能である。
【0090】即ち、上記座標読取処理では、角度パラメ
ータQ1からチルト補正係数Fを算出して、このチルト
補正係数Fを用いて座標補正値Dの計算式を変更(即
ち、Q2にかかる係数を変更)することにより、入力ペ
ン13の傾斜角度による座標誤差を取り除くように補正
して座標補正値Dを算出したが、予め傾斜角度αと角度
パラメータQ1との関係を実験で求めておけば、その関
係とパラメータQ1から傾斜角度を算出することができ
る。
【0091】具体的には、予め、ある一つのXコイルが
最大電圧を示す範囲で、入力ペン13の当接位置及び入
力ペン13の傾斜角度を変化させて、入力ペン13の傾
斜角度αにて、コイルCp の両隣のコイルC1-,C1+の
検出値V1-,V1+が同一値(V1-=V1+=Vc )を示す
ときの、検出値Vc 、及び、コイルCp より両側に所定
数N1だけ離れた位置にある各コイルCn1-,Cn1+の検
出値(RSSI)Vn1-,Vn1+、を測定する。
【0092】そして、これらの測定データから算出した
パラメータQ1と、入力ペン13の傾斜角度αとを、式
(6)で表される関数でフィッティングして、b[k] を
求め、このb[k] をROM61b等に記憶させておく。
【0093】
【数4】 そして次に、電子黒板1のMPU61にて、図11で示
す角度検出処理を実行させて、傾斜角度を検出する。
尚、図11は角度検出処理を示すフローチャートであ
る。
【0094】詳述すると、角度検出処理は、コイルから
所定値を越える検出値(RSSI)を取得すると、MP
U61にて実行される。そして処理が実行されるとま
ず、MPU61はS210にて、RSSIが最大値Vp
を示すコイルCp を、コイル切替回路64による走査に
より取得したコイルの検出値のデータから割り出して、
S220にてコイルCp の両隣のコイルC1-,C1+の検
出値が同一値(Vc )を示しているかどうか判断する。
【0095】この時、コイルCp の両隣のコイルC1-,
C1+の検出値が同一でない場合(S220でNo)に
は、同一値となるまで待機する。そして、コイルCp の
両隣のコイルの検出値が同一値(Vc )を示すと(S2
20でYes)、MPU61は、処理をS230に移
し、両隣のコイルの検出値(RSSI)Vc と、コイル
Cp より両側に所定数N1だけ離れた位置にある各コイ
ルCn1-,Cn1+の検出値(RSSI)Vn1-,Vn1+と、
から、式(1)を用いて角度パラメータQ1を算出す
る。
【0096】続いて、MPU61は、S240にて、こ
のパラメータQ1とROM61bに記憶されたb[k] と
を用いて、式(6)から入力ペン13の傾斜角度αを算
出する。尚、算出した傾斜角度αは、RAM61a等に
記憶させればよい。また、式(6)においてN4=5と
して上述の処理を行うと、傾斜角度αを演算する際のM
PU61の処理負荷を抑えつつ、正確な傾斜角度が算出
することが可能である。以上、角度検出処理について説
明したが、これは本発明の角度検出装置における第一コ
イル検出手段及び角度情報算出手段に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電子黒板1の外面的な構成を表す説明図であ
り、概略斜視図である。
【図2】 電子黒板1にPC及びプリンタを接続した状
態を表す説明図である。
【図3】 電子黒板1と他の電子黒板1との間でデータ
の通信を行う場合のネットワークの構成を表す説明図で
あり、ブロック図である。
【図4】 筆記パネル本体20の各構成部材示す説明図
である。
【図5】 コイル23の形状及び配置を表す説明図であ
る。
【図6】 電子黒板1の電気的構成を表すブロック図で
ある。
【図7】 入力ペン13の傾斜角度0度の時にコイルか
ら発生する信号(検出値)の分布を表したグラフであ
る。
【図8】 入力ペン13の傾斜角度20度の時にコイル
から発生する信号(検出値)の分布を表したグラフであ
る。
【図9】 座標読取処理を表すフローチャートである。
【図10】 入力ペン13の当接位置とコイルから検出
される信号との関係を表すグラフである。
【図11】 角度検出処理を表すフローチャートであ
る。
【図12】 入力ペン13の当接位置とコイルから検出
される信号との関係を表すグラフである。
【符号の説明】
1…電子黒板 11…筆記パネル 13…ペン
20…筆記パネル本体 21a…筆記面 23…コイル 24…座標入力シ
ート 24a…シート本体 61…MPU 61a…RA
M 61b…ROM 63…検出回路 64,64a,64b…コイル切替
回路 68…信号増幅回路 69…バンドパスフィルタ
70…振幅検波回路 71…A/D変換回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交番磁界を発生する入力器を当接するた
    めの操作面、及び、該操作面の下方に敷設され、磁界の
    変化に対応した大きさの信号を発生するループ状の複数
    のコイル、を有する入力部を備え、前記入力器から発生
    した交番磁界によって発生する前記コイルの信号に基づ
    いて、前記操作面に対する前記入力器の傾斜角度を検出
    する角度検出装置であって、 前記コイルの内、前記入力器から発生する交番磁界によ
    って最大レベルの信号を発生した第一コイルを検出する
    第一コイル検出手段と、 前記コイルの内、前記第一コイルより両側に所定間隔離
    れた位置に敷設された二つの第二コイルが、前記入力器
    の当接地点において同一レベルの信号を発生した場合
    の、該信号レベルと、前記コイルの内前記第二コイルよ
    り遠方で前記第一コイルより両側に所定間隔離れた位置
    に敷設された二つの第三コイルの信号レベルと、の関係
    から、前記入力器の傾斜角度を算出する角度情報算出手
    段と、 を備えたことを特徴とする角度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記角度情報算出手段は、 前記二つの第二コイルが発生する同一の信号レベルと前
    記二つの第三コイルの内の一方の信号レベルとの差と、
    前記同一の信号レベルと他方の前記第三コイルの信号レ
    ベルとの差と、の比に基づいて前記傾斜角度を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の角度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第三コイルは、前記二つの第二コイ
    ルが同一のレベルの信号を発生する前後で、略極大値と
    なる信号レベルを示す位置に敷設されていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の角度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記複数のコイルは、隣り合うコイルが
    重畳して敷設され、 前記第三コイルは、前記第一コイルとは重畳しない位置
    で最も近い位置に敷設されていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の角度検出装置。
  5. 【請求項5】 交番磁界を発生する入力器を当接するた
    めの操作面、及び、該操作面の下方に敷設され、磁界の
    変化に対応した大きさの信号を発生するループ状の複数
    のコイル、を有する入力部と、 前記コイルの内、前記入力器から発生する交番磁界によ
    って最大レベルの信号を発生した第一コイルを検出する
    第一コイル検出手段と、 前記第一コイルの信号レベルと、前記コイルの内、前記
    第一コイルより両側に所定間隔離れた位置に敷設された
    二つの第二コイルが発生する信号レベルとの第1の関
    係、に基づいて、所定位置から前記操作面上に当接され
    た前記入力器までの距離を算出する距離算出手段と、 を備え、前記距離算出手段から算出された前記距離か
    ら、前記入力器が当接された前記操作面の座標を読み取
    る座標読取装置であって、 前記コイルの内、前記第一コイルより両側に所定間隔離
    れた位置に敷設された二つの前記第二コイルが、前記入
    力器の当接地点において同一レベルの信号を発生した場
    合の、該信号レベルと、前記コイルの内前記第二コイル
    より遠方で前記第一コイルより両側に所定間隔離れた位
    置に敷設された二つの第三コイルの信号レベルと、の関
    係から、前記入力器の傾斜角度を表す角度パラメータを
    算出する角度情報算出手段と、 前記角度情報算出手段により求められた前記角度パラメ
    ータに基づいて、前記距離算出手段にて算出される前記
    距離を補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とする座標読取装置。
  6. 【請求項6】 前記角度情報算出手段は、 前記二つの第二コイルが発生する同一の信号レベルと前
    記二つの第三コイルの内の一方の信号レベルとの差と、
    前記同一の信号レベルと他方の前記第三コイルの信号レ
    ベルとの差と、の比に基づいて前記角度パラメータを算
    出することを特徴とする請求項5に記載の座標読取装
    置。
  7. 【請求項7】 前記距離算出手段は、前記第1の関係を
    表す距離パラメータ、及び、該距離パラメータを変数と
    する次数が3次以上の第1の多項式に基づいて、前記距
    離を算出し、 前記補正手段は、前記角度パラメータ、及び、前記角度
    パラメータを変数とする次数が3次以上の第2の多項式
    に基づいて、前記第1の多項式の係数を決定して、前記
    第1の多項式に基づいて算出される前記距離を補正する
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の座標読
    取装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の多項式及び前記第2の多項式
    は5次の多項式であることを特徴とする請求項7に記載
    の座標読取装置。
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