JP2002106182A - 家屋の増築方法 - Google Patents

家屋の増築方法

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JP2002106182A
JP2002106182A JP2000294784A JP2000294784A JP2002106182A JP 2002106182 A JP2002106182 A JP 2002106182A JP 2000294784 A JP2000294784 A JP 2000294784A JP 2000294784 A JP2000294784 A JP 2000294784A JP 2002106182 A JP2002106182 A JP 2002106182A
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Seiji Okada
聖治 岡田
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National House Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル工法において、増築部分を階上に建て
増す際、既築部分の取り外しを最小限に抑え、施工期間
の短縮、及び安全性の向上を図りうる。 【解決手段】 家屋本体Hの外壁をなす壁パネルP、P
の間を結合する既存の連結金具Jに、この既存の連結金
具Jを取り外すことなく増築連結金具Rを固着する。該
増築連結金具Rに、増築部分Yの壁パネル2、床パネル
3、又は床架構体4を連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネル工法の家屋
において、増築部分を階上に建て増す際、既築部分の取
り外しを最小限に抑え、施工期間の短縮、及び安全性の
向上を図りうる家屋の増築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば鉄骨枠組みに面材を添設した高強
度かつ大型のパネルを用いて家屋の壁や床を形成するパ
ネル工法の家屋が普及している。
【0003】そして、近年、このようなパネル工法の家
屋においても、図12(A)〜(E)に示すように、家
屋本体Hの外壁に、増築部分Yを少なくとも階上に建て
増すことが要求される場合がある。なお、 ・ 図12(A)には、2階建ての家屋本体H1の全巾
(本例では、二枚の壁パネルPが連なる巾である二連の
巾)に、総2階の増築部分Y1が建て増しされた場合
(便宜上、二連総2階増築Aタイプという)、 ・ 図12(B)には、前記家屋本体H1の半分巾(一
連の巾)に、総2階の増築部分Y2が建て増しされた場
合(便宜上、一連総2階増築タイプという)、 ・ 図12(C)には、全巾(二連の巾)の部分平屋部
haを有する家屋本体H2の前記部分平屋部ha上に、
2階の増築部分Y3が建て増しされた場合(便宜上、二
連2階増築タイプという)、が夫々示されてる。 ・ 図12(D)には、半分巾(一連の巾)の部分平屋
部hbを有する家屋本体H3の前記部分平屋部hb上
に、2階の増築部分Y4が建て増しされた場合(便宜
上、一連2階増築タイプという)、 ・ 図12(E)には、前記家屋本体H3に、前記増築
部分Y2、Y4からなる増築部分Y5が建て増しされた
場合(便宜上、二連総2階増築Bタイプという)、が夫
々示されている。
【0004】ここで、既築の家屋本体Hに、増築部分Y
を建て増しする際、柱や梁などの架構体を補強メンバと
して家屋を構成する所謂ラーメン構造の家屋にあって
は、増築部分Yを、前記架構体に取り付けることは容易
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パネル
工法では、壁パネルP自体が補強メンバをなし、この壁
パネルP、Pを連結金具により接合している。従って、
増築部分Yを家屋本体Hに取り付けるためには、この既
存の連結金具を、増築部分支持部を有する増築用の連結
金具に、いったん取り替えることが必要になる。しか
し、この既存の連結金具には、すでに壁パネルや床パネ
ルなどの既築部分が支持されているため、この既築部分
の取り外しが必要になるほか、取り替えの間、この既築
部分の荷重を一時的に支持することが必要になるなど、
取り替え作業が大掛かりとなり、施工期間の長期化や安
全性の低下をもたらすものであった。
【0006】そこで本発明は、壁パネル間を結合する既
存の連結金具に増築連結金具を固着し、この増築連結金
具に増築部分の壁パネル、床パネル、又は床梁を含む床
架構体を連結することを基本として、既築部分の取り外
しを最小限に抑えることができ、施工期間の短縮や安全
性の向上を図りうる家屋の増築方法の提供を目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明は、壁形成用の壁パネルと、床
形成用の床パネルとを用いて家屋の壁、床を形成するパ
ネル工法の家屋本体の外壁に、増築部分を少なくとも階
上に建て増す家屋の増築方法であって、前記家屋本体の
外壁に沿って配され該外壁をなす壁パネルの間を結合す
る既存の連結金具に、この既存の連結金具を取り外すこ
となく増築連結金具を固着するとともに、該増築連結金
具に、増築部分の壁パネル、床パネル、又は床梁を含む
床架構体を連結することにより増築部分を構成すること
を特徴としている。
【0008】また請求項2の発明では、前記増築連結金
具は、前記既存の連結金具にそのまま、又は既存の連結
金具の一部を切除してなる切除連結金具に固着されるこ
とを特徴としている。
【0009】また請求項3の発明では、前記増築連結金
具は、増築部分の壁パネルを連結する増築壁連結部と床
パネルを連結する増築床連結部とを具えることを特徴と
している。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、
図示例とともに説明する。本発明は、前記図12(A)
〜(E)に例示する如く、壁形成用の壁パネルPと、床
形成用の床パネルL(図2に示す)とを用いて家屋の
壁、床を形成するパネル工法の家屋本体Hの外壁に、増
築部分Yを少なくとも階上に建て増しする増築方法であ
る。
【0011】そして、前記家屋本体Hの外壁をなす壁パ
ネルP、Pの間を結合する既存の連結金具Jに、この既
存の連結金具Jを取り外すことなく増築連結金具Rを固
着することに主な特徴を有している。
【0012】なお以下に、本願の家屋の増築方法が、二
連総2階増築Aタイプ、一連総2階増築タイプ、二連2
階増築タイプ、一連2階増築タイプ、及び二連総2階増
築Bタイプである場合を例にとり、順を追って説明す
る。又便宜上、増築側において屋外に向く向きを
「前」、家屋本体H1に向く向きを「後」、家屋の外側
面に向く向きを「外」とよぶ場合がある。
【0013】まず図12(A)及び図1には、2階建て
の家屋本体H1の全巾に、総2階の増築部分Y1を建て
増しする二連総2階増築Aタイプの場合を例示する。な
お図1では、家屋の内部構造を示すため、階上(本例で
は二階)の壁パネルを省略して描いている。
【0014】前記家屋本体H1は、増築側の壁パネルP
aと、これに直交する非増築側の壁パネルPbとの間
を、第1の既存の連結金具J1によってL字状に連結す
るとともに、前記増築側の壁パネルPa、Pa間を、第
2の既存の連結金具J2により一直線状に連結してい
る。
【0015】そして、前記第1の既存の連結金具J1
に、第1の増築連結金具R1を固着するとともに、この
第1の増築連結金具R1に、増築部分Yの壁パネル2と
床パネル3(図2に示す)とを連結している。又前記第
2の既存の連結金具J2には、第2の増築連結金具R2
を固着するとともに、この第2の増築連結金具R2に、
本例では、増築部分Yの床架構体4を連結している。
【0016】前記第1の既存の連結金具J1は、図2に
示すように、階下の前記壁パネルPa、Pbの上端間を
連結するL字板状の下継ぎ片5、階上の壁パネル(図示
しない)の上端間を連結する同形状の上継ぎ片6、及び
この下継ぎ片5と上継ぎ片6との間を接合するとともに
家屋本体H1の床パネルLのコーナ部を支持する垂直な
床継ぎ片7を具備している。
【0017】この第1の既存の連結金具J1は、前記下
継ぎ片5と上継ぎ片6との間をのびる、2本の垂直な補
強板片9によって補強されている。本例では、各補強板
片9は、前記壁パネルPa、Pbの各端面psと略整一
して配置され、これにより、補強板片9、9と下継ぎ片
5と上継ぎ片6とで囲む増築連結金具固着用の矩形状ス
ペース10を形成している。このスペース10は、前記
端面psからはみ出した位置に形成されるため、前記壁
パネルPa、Pbとは上下で重複せず、従って、既築部
分(壁パネルPa、Pbや床パネルLなど)から制約を
受けることなく、増築連結金具Rを簡便に取付けること
が可能になる。
【0018】又前記第1の増築連結金具R1は、前記下
継ぎ片5の上面にボルト止めされる下片11と、前記上
継ぎ片6の下面にボルト止めされる上片12とを垂直な
継ぎ片13によって接続した断面コ字状の基体14を有
する。この基体14は、後端側が前記スペース10内で
固着されることにより、前端側にスペース10から前方
に向かって突出してのびる突出領域14aを形成してい
る。
【0019】そして、この突出領域14aにおいて、前
記下片11及び上片12には、増築用の壁パネル2の後
端部が夫々連結される。即ち、この下片11及び上片1
2に、増築壁連結部15を形成している。
【0020】又基体14は、前記突出領域14aに、前
記継ぎ片13から内方に突出し、増築用の床パネル3の
コーナを受ける床支持金具16を一体に形成している。
この床支持金具16は、前記床パネル3の下面を受ける
受け片部16aと、後端面をボルト止めする立片部16
bとを有するL字状をなす。従って、本例では、この床
支持金具16によって、床パネル3を連結する増築床連
結部19を形成している。
【0021】なお、二連総2階増築Aタイプでは、本例
の如く、増築に際し、一階の前記壁パネルPaを撤去す
る場合があり、係る場合には、撤去に先駆けて第1、第
2の既存の連結金具J1、J2間に、増築用の補強胴差
20を架け渡し、この補強胴差20に階上の壁パネル及
び床パネルを支持させた後、前記壁パネルPaを撤去す
【0022】次に、前記第2の既存の連結金具J2は、
図3に示すように、間隔を隔てて一直線状に配される前
記壁パネルPa、Paの上端間を跨りこの上端間を連結
する矩形板状の下継ぎ片21と、階上の壁パネル(図示
しない)の下端間を連結する同形状の上継ぎ片22との
間を垂直な床継ぎ片23で接合した断面コ字状をなし、
この床継ぎ片23により既存の床パネルLを支持してい
る。
【0023】この第2の既存の連結金具J2も、前記連
結金具J1と同様に、下継ぎ片21と上継ぎ片22との
間を継ぐ2本の補強板片24が、前記壁パネルPaの各
端面psと略整一した位置に配置され、これにより該補
強板片24、24間に、増築連結金具固着用のスペース
10を形成している。
【0024】又前記第2の増築連結金具R2は、各補強
板片24にボルト止めされる側板片片25、25の前縁
間を、継ぎ板片26で接合した断面コ字状をなし、前記
スペース10に填り込んで固着される。又前記継ぎ板片
26には、前後にのびる床梁4aに適宜の床支持金具
(図示しない)を取付けてなる前記床架構体4の後端部
を連結している。なお床梁4aとして、本例では、I形
鋼からなる場合が例示されている。
【0025】なお図1中の符号27は、増築部分Y1に
おいて、壁パネル2を階上階下で連結するとともに階上
の床パネル3を支持する連結金具であり、家屋本体Hが
非増築側の外壁において使用する既存の金具と同構成の
ものが好適に使用できる。なお符号29は、前記補強胴
差20に取付いて前記床パネル3を支持する床支持金具
である。
【0026】次に、一連総2階増築タイプの場合を、図
12(B)及び図4に例示する。この増築タイプは、前
記家屋本体H1の半分巾(一連の巾)に、総2階の増築
部分Y2を建て増ししてなり、本例では、前記第2の既
存の連結金具J2に、前記第1の増築連結金具R1を固
着している。
【0027】詳しくは、図5に示すように、第2の既存
の連結金具J2のスペース10内に、基体14の後端側
を挿入して固定する。この固定は、本例では、第2の既
存の連結金具J2の前記下継ぎ片21と上継ぎ片22と
に、前記基体14の下片11及び上片12を夫々ボルト
止めすることにより行う。従って、前記基体14の前端
側には、同様に、スペース10から前方にのびる突出領
域14aが形成されるとともに、この突出領域14a
に、前述の増築壁連結部15及び増築床連結部19が夫
々形成される。
【0028】次に、二連2階増築タイプの場合を、図1
2(C)及び図6に例示する。この増築タイプは、2階
建ての本体主部Ha(前述の家屋本体H1に相当)と全
巾(二連の巾)の部分平屋部haとからなる家屋本体H
2の前記部分平屋部ha上に、2階の増築部分Y3を建
て増ししている。
【0029】前記家屋本体H2は、本体主部Haにおけ
る非増築側の前記壁パネルPbと、部分平屋部haにお
ける非増築側の壁パネルPbhとの間を、第3の既存の
連結金具J3により一直線状に連結している。又この第
3の既存の連結金具J3、J3間には、本例では、既存
の補強胴差31が、中柱32を介して架け渡される。こ
れにより、本体主部Haと部分平屋部haとの間の壁パ
ネルPaを排除した広い居室が形成できる。なお補強胴
差31に代え、内壁用(間仕切り用)の壁パネルを配す
ることもできる。
【0030】そして、前記第3の既存の連結金具J3
に、前述の第1の増築連結金具R1を固着し、増築用の
壁パネルと床パネルとを連結している。
【0031】前記第3の既存の連結金具J3は、図7に
示すように、間隔を隔てて一直線状に配される前記1階
の壁パネルPb、Pbhの上端間を跨りこの上端間を連
結する矩形板状の下継ぎ片33と、本体主部Haの2階
の壁パネル(図示しない)の下端を連結する上継ぎ片3
4との間を垂直な床継ぎ片35で接合した断面コ字状を
なし、この床継ぎ片35により、既存の床パネル及び既
存の前記補強胴差31を支持している。
【0032】ここで、第3の既存の連結金具J3では、
部分平屋部haの屋根部材との衝合を避けるため、前記
上継ぎ片34は下継ぎ片33より短く、しかも前記床継
ぎ片35は、前記上継ぎ片34の前縁と略整一して上継
ぎ片34と下継ぎ片33との間を継ぐ主部35aと、下
継ぎ片33の側縁に沿って小高さで立ち上がる補強部3
5bとで形成している。
【0033】この第3の既存の連結金具J3も、床継ぎ
片35と直交する2本の垂直な補強板片36A、36B
によって補強され、その間にスペース10が形成される
が、一方の補強板片36Bの上端は、前記衝合を避ける
目的で、中間高さで途切れている。
【0034】又この第3の既存の連結金具J3は、その
一部、本例では、前記補強部35b及び補強板片36B
(斜線模様で示す)が現場作業によって切除され、いっ
たん切除連結金具J3’として形成された後、この切除
連結金具J3’に、本例では、前記第1の増築連結金具
R1が固着される。
【0035】これは、第3の既存の連結金具J3におい
ては、前記補強部35b及び補強板片36Bは、必要強
度を維持するために不可欠であるが、第1の増築連結金
具R1を固着するためには邪魔であるからである。なお
第1の増築連結金具R1の固着後においては、この増築
連結金具R1が連結金具J3の補強部材としても機能す
るため、前記切除によっても必要強度は充分に維持され
る。
【0036】なお前記第1の増築連結金具R1は、その
継ぎ片13を前記床継ぎ片35と平行に向け、前記スペ
ース10内に基体14の後端側を挿入して固定する。こ
の固定は、第3の既存の連結金具J3の前記下継ぎ片3
3と上継ぎ片34とに、前記基体14の下片11及び上
片12を夫々ボルト止めすることにより行う。従って、
前記スペース10から前方にのびる基体14の突出領域
14aに、前述の増築壁連結部15及び増築床連結部1
9が夫々形成される。
【0037】次に、一連2階増築タイプの場合を、図1
2(D)及び図8に例示する。この増築タイプは、前記
本体主部Haと半分巾(一連の巾)の部分平屋部hbと
からなる家屋本体H3の前記部分平屋部hb上に、2階
の増築部分Y4を建て増ししている。
【0038】前記家屋本体H3は、一方の側面側では、
本体主部Haにおける非増築側の前記壁パネルPbと増
築側の壁パネルPaとの間を、前記第1の既存の連結金
具J1によりL字状に連結するとともに、この増築側の
壁パネルPaと部分平屋部hbにおける非増築側の壁パ
ネルPbhとの間を、第4の既存の連結金具J4により
L字状に連結している。又他方の側面側は、前述の二連
2階増築タイプと同様に、本体主部Haの壁パネルPb
と、部分平屋部hbの壁パネルPbhとの間を、前記第
3の既存の連結金具J3により一直線状に連結してい
る。又本例では、この第3、第4の既存の連結金具J
3、J4間に既存の補強胴差31が架け渡される場合を
例示している。
【0039】そして、前記第3、4の既存の連結金具J
3、J4に、夫々前述の第1の増築連結金具R1を固着
している。なお記第3の既存の連結金具J3と第1の増
築連結金具R1との固着は、前記二連2階増築タイプと
同構成であるので、その説明は省略する。
【0040】前記第4の既存の連結金具J4は、図9に
示すように、壁パネルPa、Pbhの上端間を連結する
L字板状の下継ぎ片39と、本体主部Haの2階の壁パ
ネル(図示しない)の下端を連結する矩形板状の上継ぎ
片40との間を垂直な床継ぎ片41で接合した断面コ字
状をなし、この床継ぎ片41により、既存の床パネルL
を支持している。
【0041】この第4の既存の連結金具J4も、床継ぎ
片41と直交するとともに、下継ぎ片39と上継ぎ片4
0との間をのびる2本の垂直な補強板片42A、42B
によって補強され、その間にスペース10が形成され
る。なお一方の補強板片42Bに、前記補強胴差31の
一端がボルト止めされる。
【0042】又第4の既存の連結金具J4では、前記ス
ペース10の前方に位置して下継ぎ片39から立ち上が
る中間高さの補強板片42Cと、前記下継ぎ片39の側
縁に沿って立ち上がる小高さの補強板片42Dとが形成
される。この補強板片42C、42Dは、前記補強板片
42Bに連なり、連結金具J4の必要強度が維持され
る。この補強板片42C、42Dも、部分平屋部hbの
屋根部材との衝合を避ける目的で、補強板片42Aなど
より低く設定されている。
【0043】又この第4の既存の連結金具J4も、その
一部、本例では、前記補強板片42C、42D(斜線模
様で示す)が現場作業によって切除され、いったん切除
連結金具J4’として形成された後、この切除連結金具
J4’に、本例では、前記第1の増築連結金具R1が固
着される。
【0044】なお前記第1の増築連結金具R1は、その
継ぎ片13を前記補強板片42Bと平行に向け、前記ス
ペース10内に基体14の後端側を挿入して固定する。
この固定は、第4の既存の連結金具J4の前記下継ぎ片
39と上継ぎ片40とに、前記基体14の下片11及び
上片12を夫々ボルト止めすることにより行う。従っ
て、前記スペース10から前方にのびる基体14の突出
領域14aに、前述の増築壁連結部15及び増築床連結
部19が夫々形成される。
【0045】次に、二連総2階増築Bタイプの場合を、
図12(E)及び図10に例示する。この増築タイプ
は、部分平屋部hbを有する家屋本体H3に増築部分Y
5を建て増ししている。
【0046】この家屋本体H3は、前述の如く各壁パネ
ルPを第1、第3、第4の既存の連結金具J1、J3、
J4を用いて連結している。そして、前記第1の既存の
連結金具J1には、前述の二連総2階増築Aタイプと同
様に第1の増築連結金具R1が、又第3の既存の連結金
具J3には、前述の二連2階増築タイプと同様に第1の
増築連結金具R1が夫々固着する。
【0047】又前記第4の既存の連結金具J4は、いっ
たん切除連結金具J4’に加工した後、第3の増築連結
金具R3を固着するとともに、この第3の増築連結金具
R3に、本例では、増築部分Yの床架構体4を連結す
る。
【0048】この第3の増築連結金具R3は、前記第2
の増築連結金具R2と略同構成であり、図11に示すよ
うに、各補強板片42A、42Bにボルト止めされる側
板片片44、44の前縁間を、継ぎ板片45で接合した
断面コ字状をなし、前記スペース10に填り込んで固着
される。又前記継ぎ板片45には、前記床架構体4をな
す床梁4aの後端部を連結している。
【0049】このように、本願の家屋の増築方法は、既
存の連結金具Jを取り外すことなくこの既存の連結金具
Jに増築連結金具Rを固着し、この増築連結金具Rに増
築部分の壁パネル、床パネル、又床架構体を連結してい
る。従って、増築の際、既築部分の取り外しを最小限に
抑えることができるなど施工能率が高まり、施工期間を
大巾に短縮しうる。又作業の危険性が低減されるため、
安全性が向上する。
【0050】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成しているため、
既築部分の取り外しを最小限に抑えることができ、施工
期間の短縮や安全性の向上を図りうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により増築された家屋が二連総2階増築
タイプである場合を例示する斜視図である。
【図2】(A)、(B)は、第1の既存の連結金具と第
1の増築連結金具との固着状態を説明する斜視図であ
る。
【図3】(A)、(B)は、第2の既存の連結金具と第
2の増築連結金具との固着状態を説明する斜視図であ
る。
【図4】本発明により増築された家屋が一連総2階増築
タイプである場合を例示する斜視図である。
【図5】(A)、(B)は、第2の既存の連結金具と第
1の増築連結金具との固着状態を説明する斜視図であ
る。
【図6】本発明により増築された家屋が二連2階増築タ
イプである場合を例示する斜視図である。
【図7】(A)、(B)は、第3の既存の連結金具と第
1の増築連結金具との固着状態を説明する斜視図であ
る。
【図8】本発明により増築された家屋が一連2階増築タ
イプである場合を例示する斜視図である。
【図9】(A)、(B)は、第4の既存の連結金具と第
1の増築連結金具との固着状態を説明する斜視図であ
る。
【図10】本発明により増築された家屋が二連総2階増
築タイプである場合を例示する斜視図である。
【図11】(A)、(B)は、第4の既存の連結金具と
第3の増築連結金具との固着状態を説明する斜視図であ
る。
【図12】(A)〜(E)は、家屋の増築タイプを説明
する斜視図である。
【符号の説明】
2 増築部分の壁パネル 3 増築部分床パネル 4 増築部分の床架構体 4a 床梁 15 増築壁連結部 19 増築床連結部 H 家屋本体 J 既存の連結金具 R 増築連結金具 L 床パネル P 壁パネル Y 増築部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁形成用の壁パネルと、床形成用の床パネ
    ルとを用いて家屋の壁、床を形成するパネル工法の家屋
    本体の外壁に、増築部分を少なくとも階上に建て増す家
    屋の増築方法であって、 前記家屋本体の外壁に沿って配され該外壁をなす壁パネ
    ルの間を結合する既存の連結金具に、この既存の連結金
    具を取り外すことなく増築連結金具を固着するととも
    に、 該増築連結金具に、増築部分の壁パネル、床パネル、又
    は床梁を含む床架構体を連結することにより増築部分を
    構成することを特徴とする家屋の増築方法。
  2. 【請求項2】前記増築連結金具は、前記既存の連結金具
    にそのまま、又は既存の連結金具の一部を切除してなる
    切除連結金具に固着されることを特徴とする請求項1記
    載の家屋の増築方法。
  3. 【請求項3】前記増築連結金具は、増築部分の壁パネル
    を連結する増築壁連結部と床パネルと連結する増築床連
    結部とを具えることを特徴とする請求項1又は2記載の
    家屋の増築方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015068114A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 大和ハウス工業株式会社 上下階層連結用部材
JP2019507254A (ja) * 2016-01-13 2019-03-14 エンメアッラエンネ エス.アール.エル. モジュール式建築構造

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