JP2002106054A - 勾配自在側溝ブロック単位体とそれを使用した勾配自在側溝構造体 - Google Patents

勾配自在側溝ブロック単位体とそれを使用した勾配自在側溝構造体

Info

Publication number
JP2002106054A
JP2002106054A JP2000297422A JP2000297422A JP2002106054A JP 2002106054 A JP2002106054 A JP 2002106054A JP 2000297422 A JP2000297422 A JP 2000297422A JP 2000297422 A JP2000297422 A JP 2000297422A JP 2002106054 A JP2002106054 A JP 2002106054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
slope
road
gradient
lower block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000297422A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Shimoyama
誠一 下山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaieitechno Co Ltd
Original Assignee
Kaieitechno Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaieitechno Co Ltd filed Critical Kaieitechno Co Ltd
Priority to JP2000297422A priority Critical patent/JP2002106054A/ja
Publication of JP2002106054A publication Critical patent/JP2002106054A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/60Planning or developing urban green infrastructure

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 施工計画に基づく道路縦断勾配と水路勾配を
満足させると共に、施工期間の短縮と省力化が計れ交通
安全に有用な勾配自在側溝構造体を提供すること。 【解決手段】 天端勾配が水平から15%の範囲自在
で、天端当接面42と外側面44sに開口する凹陥部5
0内に第1アンカーボルト54を突設したU字形断面の
下部ブロック40と、下部ブロック40の上部幅wより
大なる全幅Wを有し、当接面62と外側面68に開口す
る凹陥部65内に第2アンカーボルト64を突設した上
部ブロック60を、両アンカーボルト間の軸線誤差を吸
収可能な連結手段Jを介して、両者間に押圧力を付勢し
て施工後地表下となる外側面44s,68から堅固に一
体化し、下部ブロック40と上部ブロック60の組合わ
せにより勾配自在側溝ブロック単位体100を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】需要に即応可能な生産効率の
よいU字溝タイプの天端勾配が水平から15%の範囲自
在で所定水路幅員と所定水路深さを有する下部ブロック
と、平板状の上部ブロックの両アンカーボルト間を軸線
誤差を吸収可能な連結手段で施工後に地表下となる側面
から、上部ブロックと下部ブロックを互いに引寄せる方
向へ付勢して連結し、発注者の要望どおりの道路縦断勾
配と水路敷勾配を満足せしめると共に、水路敷勾配を現
場打設する場合にも施工時間短縮と省力化が計れ、トー
タルコスト縮減に有用な勾配自在側溝用ブロック単位体
とそれを使用した勾配自在側溝構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来技術の倒立U形側溝ブロ
ックの斜視図で、倒立U形側溝ブロックは所要の道路縦
断勾配と掃流力を向上させる水路敷勾配を現場で形成す
るため底面を開放したもので多用されている。図12左
側に示す倒立U形側溝ブロックV1は、前後方向の上面
中央部に蓋掛けを可能にした開口部Kを設け残余部分を
梁状の上面部Tとし、上面部T左右に水路内面Nが垂直
で底部Bを開放した側壁部Sを構成したタイプで、図1
2右側に示す倒立U形側溝ブロックV2は、前後方向の
上面両端側に蓋掛けを可能にした開口部Kを設け残余中
央部分を梁状の上面部T2とし、上面部T2左右に水路
内面Nが垂直で底部Bを開放した側壁部Sを構成したタ
イプである。これら倒立U形側溝ブロックV1,V2
は、打設時にU形の空間部を有する型枠の上部、即ち天
地逆に製品の左右側壁部S下端の狭い部分からコンクリ
ートを投入するため5分〜8分を要し、初期強度の低い
脱型時にはクラックが発生せぬよう細心の注意が必要で
生産効率が悪く、打設から脱型、ストック時から運搬
等、施工に至る間のトータルコストの低減が要望されて
いた。
【0003】図13は、従来技術の倒立U形側溝ブロッ
クV1を使用した側溝構造体の縦断面図で、図13
(a)に示すよう、施工計画に従って道路路肩10に溝
状の掘削穴20を穿設し、掘削穴20内に基礎コンクリ
ート30を打設してその上に倒立U形側溝ブロックV
1,V2を連接して所定区間載置し、次々に前記開口部
Kから場所打ち(現場打ち)コンクリートCを投入(流
し込み)した後、図13(b)に示すよう、道路路肩1
0に位置する開口部Kまたは次の開口部Kから場所打ち
コンクリートCを所定の勾配に合致するよう長い柄付の
均し具35で均して水路敷部分に水路敷勾配wsを形成
し、前記開口部Kには落ち蓋式の蓋体F(L=約50c
m、重量40kgから60kg)または図示しないグレ
ーチング(L=約1m、重量50kgから100kg)
等を嵌入して側溝構造体を構成する。
【0004】しかし、延長方向に分断された狭い開口部
Kから底部B内に場所打ちコンクリートCを投入する作
業は、前後方向の両端または中央部に存在する梁状の上
面部T,T2に阻害されて連続しての投入ができず、上
面部T,T2に阻害されて投入した場所打ちコンクリー
トCの起伏を滑らかに均して所定の水路敷勾配wsを形
成することは熟練作業員といえども困難で、最多サイズ
である水路幅員が30cm〜40cm程度のものでは作
業員が内部へ入れず、道路路肩10上から開口部Kを通
じて間欠的に行う均し作業は煩雑で充分な平滑面に仕上
げることが困難であり、水路敷の摩擦損失のため低水位
の場合に掃流力が低下して沈殿物の堆積を招くことも多
く、また、前記開口部Kには落ち蓋式の蓋体Fを嵌入す
るかまたはグレーチングを嵌入したり上面から着脱可能
に螺着しているが、長期使用により破損を来すガタつき
の発生或いは破損による跳ね上がり、故意または悪戯に
よる蓋体F等の脱落は重大事故につながる懸念もあり、
これら欠点の排除と施工時間の短縮及び省力化が要望さ
れていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の欠点を排除
して、分割して製造した生産効率のよい断面U字形で水
路深さと天端勾配を自在に選択して製造可能な下部ブロ
ックと、下部ブロック上に載置して連結可能な平板状の
上部ブロックを、互いに引き寄せる方向へ付勢して連結
する連結手段を介して一体化した暗渠ブロックタイプの
勾配自在側溝ブロック単位体と、施工時に基礎コンクリ
ート上に道路縦断勾配と水路敷勾配に合致した勾配自在
側溝ブロック単位体を連接して設置するか、または基礎
コンクリート上に連接して設置した下部ブロックの天端
開口部から底面上に場所打ちコンクリートを連続して投
入し、開放された天端開口部から連続して所定の水路敷
勾配に均し、計画どおりの道路縦断勾配と水路敷勾配を
短時間で容易に施工でき、長期使用(車両の通行)によ
り破損を来すガタつきの発生或いは跳ね上がり、故意ま
たは悪戯による蓋体Fまたはグレーチングの脱落等の重
大事故につながる欠点を排除して、安全で施工期間の短
縮と省力化が計れる勾配自在側溝構造体を提供するこ
と。
【0006】また、従来技術の欠点を排除して、分割し
て製造した生産効率のよいU字形断面で水路深さと天端
勾配が自在に選択できると共に、水路底面部に任意数の
凹陥部または貫通孔を形成し、水路底面上に場所打ちコ
ンクリートを投入して水路敷勾配を形成した場合に水路
敷コンクリートの剥離防止に有用な下部ブロックと、施
工時に連接した天端開口部から連続して水路敷コンクリ
ートが投入可能で、水路敷の均し作業も連続して容易に
行え、水路敷勾配の形成後に下部ブロック上に載置して
連結可能な使用条件にマッチした上部ブロックを連結手
段を介して互いに引き寄せる方向へ付勢して一体化した
暗渠ブロックタイプの勾配自在側溝ブロック単位体と、
該勾配自在側溝ブロック単位体を使用し作業時間の短縮
と省力化が計れ、製造から施工に至るトータルコスト縮
減に有用な勾配自在側溝構造体を提供すること。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
創出された本発明は、出願人等が長年研究し開発した充
分な水路深さを設定範囲とした深水路タイプの側溝ブロ
ック製造用型枠と、該製造用型枠の中子と左右側板及び
前後妻板間に封着可能で、平行のまま昇降または所要の
任意勾配に昇降可能な天端形成部材と、天端形成部材を
平行して昇降または任意勾配を付与して昇降可能な昇降
機構と、所定位置に誤差を僅少にしてアンカーボルトを
植設可能な擁壁または側溝用型枠周辺の多年の研究と実
施に基づく完成した背景技術(図10,11を使用し後
述する)、実用新案第2515642号、実用新案第2
539277号、特許第3086571号等があって成
されたものである。
【0008】本発明の請求項1では前記課題に鑑み以下
の手段を講じた。断面U字形の下部ブロックの天端上に
平板状(蓋状)の上部ブロックを固着した暗渠型の側溝
ブロック単位体において、左右側壁の天端当接面(上部
ブロックと接する面)と外側面の所定位置に開口して穿
設した任意数の凹陥部内に連結用の第1アンカーボルト
を天端当接面に対して直角に突設し、天端勾配が水平か
ら15%の範囲自在で所定水路幅員と所定水路深さを有
する断面略U字形の下部ブロックと、載荷重を路盤部分
へ分散させると共に連結部分を地表下の内側に位置させ
るため、前記左右側壁の上部幅より大きい全幅(上面
幅)を有し、当接面と外側面の所定位置に開口して穿設
した任意数の凹陥部内に連結用の第2アンカーボルトを
当接面に対して直角に突設した任意断面形状の上部ブロ
ックとを備え、第1アンカーボルトと第2アンカーボル
ト間に軸線誤差の吸収機能を有する連結手段として、挿
通した第1アンカーボルトとの間に間隙を有して係止可
能で、第2アンカーボルトに係合して両アンカーボルト
間を接近させる方向へ緊締可能な連結器を介在させて、
下部ブロックと上部ブロックを互いに引き寄せる方向へ
付勢(当接面に押圧力を維持)して、施工後に地表下と
なる側面から連結して堅固に一体化し、上部ブロックの
破損を来すガタつきの発生或いは破損による跳ね上が
り、故意または悪戯による上部ブロックの脱落等のない
安全な勾配自在側溝ブロック単位体にする。
【0009】また、請求項2では請求項1における前記
上部ブロックを、上面の中央部または略中央部から左右
端部へ向けて道路横断勾配に対応する2%乃至10%の
勾配を形成し、上面の両勾配の交差線上に長手方向へ向
けて任意数の路面水流入孔を穿設した上部ブロックにし
た勾配自在側溝ブロック単位体にする。
【0010】また、請求項3では請求項1における前記
上部ブロックを、上面部の片側に道路境界部を突設し他
端へ向けて道路横断勾配に対応する2%乃至10%の勾
配を形成し、上面部の道路境界部近傍に長手方向へ向け
て任意数の路面水流入孔を穿設した上部ブロックにした
勾配自在側溝ブロック単位体にする。
【0011】また、請求項4では請求項1乃至3の何れ
か1項における前記上部ブロックを、上面部の車道側側
面の所定位置から下面部へ向けて開口する任意数の排水
溝部を穿設した上部ブロックにして、排水性舗装の表層
内に浸透した雨水を上部ブロック側面の濾過部を設けた
排水溝部を通じて下部ブロック内に排水可能な勾配自在
側溝ブロック単位体にする。
【0012】また、請求項5では請求項1乃至4の何れ
か1項における前記下部ブロックに、水路底面部に水路
敷コンクリートの剥離・離脱を予防可能な凹部または貫
通孔を形成し、上部ブロックの連結前に天端開口部から
水路底面上に場所打ちコンクリートを投入して、天端勾
配と異なる水路敷勾配を形成可能な勾配自在側溝ブロッ
ク単位体にする。
【0013】更に、請求項6では請求項1乃至4何れか
1項における勾配自在側溝ブロック単位体を、施工計画
の道路縦断勾配と水路敷勾配の両方を満足させる天端勾
配を有する下部ブロックの勾配自在側溝ブロック単位体
を、道路路肩に打設した基礎コンクリート上に順次隣接
する勾配自在側溝ブロック単位体を止水パッキンを挟挿
して敷設し、水路敷コンクリートの打設を不要にして施
工期間の短縮と省力化が計れる勾配自在側溝構造体にす
る。
【0014】また、請求項7では請求項6における前記
水路敷勾配を、下部ブロックの天端開口部から水路底面
上に連続して場所打ちコンクリートを投入して所定勾配
に均した水路敷勾配にして、所定の道路縦断勾配と水路
敷勾配を満足させると共に、施工期間の短縮と省力化が
計れる勾配自在側溝構造体にする。
【0015】また、請求項8では勾配自在側溝ブロック
単位体の水路底面部に、水路敷コンクリートの剥離或い
は脱落または下部ブロックの滑動を防止するため、任意
数の凹部または貫通孔を形成した下部ブロックを、道路
路肩に打設した基礎コンクリート上に止水パッキンを挟
挿し道路縦断勾配に整合させて施工計画区間敷設し、下
部ブロックの天端開口部から水路底面上に連続して場所
打ちコンクリートを投入し、所定勾配に均して水路敷勾
配(施工期間短縮と省力化が計れる)を形成した後、両
アンカーボルト間に軸線誤差の吸収機能を有する連結器
により、下部ブロックと上部ブロックの当接面を互いに
引き寄せる方向へ付勢して、地表下となる側面から連結
して一体化し、所定の道路縦断勾配と水路敷勾配を満足
させる勾配自在側溝構造体にする。
【0016】
【発明の実施の形態】〔実施例〕図1は、本発明の勾配
自在側溝ブロック単位体の分解斜視図、図2は、本発明
の下部ブロックに天端勾配を付与した勾配自在側溝ブロ
ック単位体の分解斜視図、図3は、本発明の勾配自在側
溝ブロック単位体の連結手段の説明図、図4は、本発明
の水路敷勾配を付与した勾配自在側溝構造体の施工を示
す縦断面図、図5は、本発明の水路敷勾配と道路縦断勾
配を付与した勾配自在側溝構造体の施工を示す縦断面
図、図6は、本発明の請求項5に係る下部ブロックの説
明図、図7は、本発明の請求項7に係る勾配自在側溝構
造体の施工を示す縦断面図、図8は、本発明の上部ブロ
ックの各実施例の説明図、図9は、本発明の請求項4に
係る排水性舗装に対応する上部ブロックの説明図、図1
0は、本発明の下部ブロックの製造用型枠の説明図、図
11は、本発明の上部ブロックの製造用型枠の説明図で
ある。
【0017】順不同であるが図10,図11を用いて本
発明の下部ブロックと上部ブロックの製造用型枠の概略
を説明する。図10に示す下部ブロック製造用型枠KT
1(以下型枠と称す)は、充分な水路深さを設定範囲と
した深水路タイプの型枠であって、台枠1上に逆U字形
の中子6を立設し、該中子6を前後方向から挟む形に台
枠1の前後に前後妻板7を蝶着し、台枠1の左右に左右
側板9を蝶着した基本形態を有し、型枠の中子6と左右
側板9及び前後妻板7間に逆L形のパッキン4により封
着して、平行のまま昇降または所要の任意勾配に昇降可
能な天端形成部材3と、天端形成部材3を平行して昇降
または勾配を付与して昇降可能な2組の昇降機構2と、
所定位置に固着し誤差を僅少にして第1アンカーボルト
54を植設可能な凹陥部入子5(直角に挿着した硬質の
ゴムブッシュまたはアタッチメントに挿脱可能に植設し
たアンカーボルトは、脱型時には勾配付与の如何に関わ
らず天端に対して直角の所定位置に挿入しておいた寸法
分螺刻部を露出して埋設される)とから構成している。
なお、二点鎖線で示す46k,47kは、図6を使用し
て後述する請求項5に係る水路底面部48に凹部46ま
たは貫通孔47を設けた下部ブロック40X,40Yの
製造時のみ中子6上端部6tに装着する金属製またはウ
レタン樹脂製の成形型である。
【0018】図10上部に記載した矢符Dは打設方向で
下部ブロック40の広い底面41から打設するため、2
分間以内に効率よく締め固められて打設が完了し、脱型
時においても型枠KT1の前後妻板7と左右側板9を開
き、前記底面41を脱型機のバキュームパットで吸着し
て上方へ容易に脱型(1分間以内)でき、約3分間毎に
間欠移動する自動化ラインで他の汎用製品と混在させて
製造可能なためローコストで提供できる(社内実験値に
よる)。
【0019】図11に概略を示す上部ブロック製造用型
枠KT2(以下型枠と称す)は、台枠11上に実線また
は鎖線で示す交換可能な所要形状の上面形成部16d
(上部ブロック60C,60D用)または16a(上部
ブロック60A用)等を取付け、台枠11の左右側面
に、上部ブロック60の両外側面68と当接面62を形
成すると共に、両外側面68の所定位置に第1アンカー
ボルト54との軸線誤差を僅少にして第2アンカーボル
ト64を植設可能な凹陥部入子15を着脱可能に固着し
た左右側板17を蝶着し、台枠11の前後には下部ブロ
ック60の天端勾配に対応して端面60t角度を調整可
能で、可傾可能な前後妻板17(前後端面を形成する)
を支持腕18を介して軸着し、両支持腕18の下端間を
リンク18Lで連動可能に連結し構成している。型枠K
T2は、平打ちのため型枠価格も低廉で、前記型枠KT
1と同様に凹陥部入子15に直角に挿着した硬質のゴム
ブッシュまたはアタッチメントに挿脱可能に植設した第
2アンカーボルト64は、当接面62(上ブロック60
の)に対して直角の所定位置即ち、凹陥部65内に螺刻
部を所定寸法(凹陥部入子15に挿入しておいた寸法
分)露出して埋設され2分以内の短時間で効率よく打設
でき自動化ラインでも製造可能なためローコストで提供
できる。
【0020】以下、図1乃至図9を使用し本発明の各実
施例を説明する。図1は、本発明の勾配自在側溝ブロッ
ク単位体の分解斜視図で、左右側壁(水路壁)の所定高
さより上部hは等厚(前述した型枠KT1の中子6と左
右側板7間に天端調整部材3を摺接したまま昇降させて
所定の水路深さch・天端勾配slを付与するため)
で、以下の部分は底面41へ向けて拡幅(構造強化と設
置安定のため)し、側壁の内面44nは垂直で水路底面
部48は低水位時の掃流力を向上させるため緩いV形に
形成し、左右側壁の天端当接面42と外側面44sの所
定位置に開口して穿設した任意数の凹陥部50内に、連
結用の第1アンカーボルト54を天端当接面42に対し
て直角に突設し、天端勾配を水平にして所定水路幅員a
と所定水路深さchに製造した断面略U字形の下部ブロ
ック40と、載荷重を分散させるため下部ブロック40
の上部幅wより大きい上面幅Wを有し、当接面62と外
側面68に開口して穿設した任意数の凹陥部65内に、
連結用の第2アンカーボルト64を当接面62に対して
直角に突設した任意断面形状の上部ブロック60を、第
1アンカーボルト54と第2アンカーボルト64間に軸
線誤差の吸収機能を有する連結手段J(図3を使用し詳
記する)を介在させて、下部ブロック40の天端当接面
42と上部ブロック60の当接面62を互いに引き寄せ
る方向へ付勢(押圧力を維持)して、施工後に地表下と
なる側面から連結し堅固に一体化した、勾配自在側溝ブ
ロック単位体100を構成している。なお、図中の上部
ブロック60は上面部63を浅いV形の勾配に形成し路
面水流入孔66を設けているが、グレーチングを直付け
(打設時に着脱不能に装着)したり、水平な上面部63
にすることもできる。
【0021】図2は、本発明の下部ブロックに天端勾配
を付与した勾配自在側溝ブロック単位体100Sの分解
斜視図で、左右側壁(水路壁)の所定高さより上部は等
厚(前記型枠KT1の中子6と左右側板9間に天端成形
部材3を摺接したまま昇降させて所定の水路深さch
1,ch2・天端勾配slを付与するため)で、以下の
部分は底面41へ向けて拡幅(構造強化と設置安定のた
め)し、側壁の内面44nは垂直で水路底面部48は低
水位時の掃流力を向上させるため緩いV形に形成し、左
右側壁の天端当接面42と外側面44sの所定位置に開
口して穿設した任意数の凹陥部50内に、連結用の第1
アンカーボルト54を天端当接面42に対して直角に突
設し、天端勾配が水平から10%の範囲自在で所定水路
幅員aと所定水路深さch1,ch2に製造した断面略
U字形の下部ブロック40Sと、載荷重を分散させるた
め下部ブロック40Sの上部幅wより大きい上面幅Wを
有し、当接面62と外側面68に開口して穿設した任意
数の凹陥部65内に、連結用の第2アンカーボルト64
を当接面62に対して直角に突設した任意断面形状の上
部ブロック60Sを、第1アンカーボルト54と第2ア
ンカーボルト64間に軸線誤差の吸収機能を有する連結
手段J(図3を使用し詳記する)を介在させて、下部ブ
ロック40Sの天端当接面42と上部ブロック60Sの
当接面62を互いに引き寄せる方向へ付勢(押圧力を維
持)して、施工後に地表下となる側面から連結し堅固に
一体化した、勾配自在側溝ブロック単位体100Sを構
成している。なお、天端勾配slを付けた下部ブロック
40Sに組付ける上部ブロック60Sは、天端勾配sl
に応じて前後端面60tの角度(前記型枠KT2の連動
する前後妻板により)が平行に形成される。
【0022】図3に示す連結手段Jは、前記下部ブロッ
ク40(40S)の第1アンカーボルト54と上部ブロ
ック60(60S)の第2アンカーボルト64間の軸線
誤差を吸収して、互いに引き寄せる方向へ付勢し押圧力
を維持して連結可能な連結器80Jまたは連結器90J
であり適宜使用される。図3(a)に示す連結器80J
は、第2アンカーボルト64に螺合可能な雌ネジ部84
を一端中心部に螺刻し、その外周に工具係合部86(引
掛けスパナまたはスパナ用の)とそれに連なる雄ネジ部
88を螺刻した雄ネジ部材81と、第1アンカーボルト
54が遊挿可能な間隙gを設けた遊挿孔83を一端中心
部に設け、遊挿孔83終端に平坦な係止顎85を設けそ
れに連なる雌ネジ部87を他端へ向けて刻設し、前記一
端外周に工具係合部89(引掛けスパナまたはスパナ用
の)を形成した雌ネジ部材82と、雌ネジ部材82に遊
挿した第1アンカーボルト54を内側から係止する係止
ナット80nとから構成している。この連結器80J
は、遊挿孔83と第1アンカーボルト54間の間隙gに
より連立するアンカーボルト54,54(64,64)
間または両アンカーボルト54,64間の製造型枠への
セッテング誤差・製品ストック時の膨張収縮等に基づく
軸線誤差吸収に有効で、両ブロックの連結時には、上部
ブロック60(60S)の第2アンカーボルト64に雄
ネジ部材81を所定位置まで螺入し、下部ブロック40
の第1アンカーボルト54に雌ネジ部材82を挿通して
係止ナット80nで所定位置に係止した後、下部ブロッ
ク40(40S)の天端当接面42上に上部ブロック6
0(60S)を載置して雄ネジ部材81に雌ネジ部材8
2を螺合し所定トルクで緊締すれば、下部ブロック40
(40S)の天端当接面42と上部ブロック60(60
S)の当接面62は互いに引き寄せられる方向へ付勢さ
れ押圧力を維持したまま堅固に連結され、前記アンカー
ボルト間の僅少な軸線誤差は雌ネジ部材82の遊動によ
って吸収されるため下部ブロック40(40S)と上部
ブロック60(60S)間の連結作業が容易にできる。
【0023】図3(b)に示す連結器90Jは、一端中
心部に第2アンカーボルト64に螺合可能な雌ネジ部9
2を螺刻し、他端中心部に第1アンカーボルト54が遊
挿可能な遊挿孔94を設けた四角枠状の空間95を有す
る本体91と、本体91他端の遊挿孔94に遊挿した第
1アンカーボルト54を本体91内側から係止する係止
ナット90nとから構成している。この連結器90J
も、遊挿孔94と第1アンカーボルト54間の間隙gに
より連立するアンカーボルト54,54(64,64)
間または両アンカーボルト54,64間の製造型枠への
セッテング誤差・製品ストック時の膨張収縮等に基づく
軸線誤差吸収に有効で、両ブロック連結時に上部ブロッ
ク60(60S)の第2アンカーボルト64に本体91
の雌ネジ部92を所定位置まで螺入し、下部ブロック4
0(40S)の天端当接面42上に上部ブロック60
(60S)を載置して本体91の遊挿孔94に挿通した
第1アンカーボルト54に係止ナット90nを螺合し所
定トルクで緊締すれば、下部ブロック40(40S)の
天端当接面42と上部ブロック60(60S)の当接面
62は互いに引き寄せられる方向へ付勢され押圧力を維
持したまま堅固に連結され、下部ブロック40(40
S)と上部ブロック60(60S)間の連結作業が前記
連結器80J同様に容易にできる。
【0024】更に、前記連結器80J,90Jを緊締し
て連結し一体化した後、上部ブロック60(60S)と
下部ブロック40(40S)の外側面の凹陥部65,5
0内には連結器80J,90Jの緩み防止と防錆防蝕等
のためモルタル・樹脂モルタル等の硬化剤を充填し本発
明の耐久性を向上させる。
【0025】図4は、本発明の水路敷勾配を付与した勾
配自在側溝構造体の施工を示す縦断面図で、施工計画に
適合した同一の天端勾配slを付与し順次水路深さを増
した下部ブロック40Sと上部ブロック60Sにより構
成された所要数の勾配自在側溝ブロック単位体100S
を、道路路肩10に掘削した掘削穴20内の基礎コンク
リート30上に、隣接する勾配自在側溝ブロック単位体
100Sを止水パッキンを挟挿して道路縦断勾配と水路
敷勾配に整合させて施工計画区間敷設し、施工計画に適
合した道路縦断勾配と水路敷勾配wsを満足させる勾配
自在側溝構造体にする。図中の符号H.Lは水平を示す
ホリゾンタルラインである。
【0026】図5は、本発明の水路敷勾配と道路縦断勾
配を付与した勾配自在側溝構造体の施工を示す縦断面図
で、天端勾配slを増した下部ブロック40Sと上部ブ
ロック60Sにより構成された勾配自在側溝ブロック単
位体100Sを使用し、例えば橋の手前の取付道路等登
りの道路縦断勾配rslの道路施工に適合させると共
に、図示しない右側の河川への下りの水路敷勾配wsを
得るため、同一角度の天端勾配slを付け順次水路深さ
を増した下部ブロック40Sと上部ブロック60Sで構
成された所要数の勾配自在側溝ブロック単位体100S
を、道路路肩10に掘削した掘削穴20内の基礎コンク
リート30上に連続して止水パッキンを挟挿して設置
し、施工計画に適合した道路縦断勾配rslと水路敷勾
配wsに整合させて施工計画区間敷設した勾配自在側溝
構造体を構成する。この勾配自在側溝構造体では、水路
底面48に場所打ちコンクリートによる水路敷コンクリ
ートの打設を必要とせず、勾配自在側溝構造体の埋め戻
し後早い段階で交通を再開でき施工期間の短縮と省力化
が計れ施工費が削減できる。なお、符号H.Lはホリゾ
ンタルラインであり15%を超える天端勾配slについ
ては斜長寸法を増した前記天端成形部材3の交換により
対応可能である。
【0027】また、図示省略するが、以上説明した下部
ブロック40,40Sを使用し、道路路肩10の掘削穴
20内の基礎コンクリート30上に連続して止水パッキ
ンを挟挿して、施工計画に適合した道路縦断勾配rsl
に設置した後、設置した下部ブロック40,40Sの天
端開口部から水路底面部48上に樋状またはパイプ状の
投入具(図7参照)を使用して、場所打ちコンクリート
Cを延長方向へ連続して水路敷勾配に近似した勾配状に
投入し、所定の平滑度の水路敷勾配に均せば従来技術の
倒立U形側溝ブロックV1,V2の施工に比較して格段
の作業効率での施工が可能であり、水路敷勾配と道路縦
断勾配の両方を満足させる勾配自在側溝構造体の施工期
間の短縮と省力化を計ることができる。
【0028】図6は、請求項5に係る下部ブロック40
X,40Y(勾配付は40XS,40YS)と上部ブロ
ック60(60S)を使用した勾配自在側溝ブロック単
位体100Xの説明図で、下部ブロック40Xは前記型
枠KT1で述べた金属製またはウレタン樹脂製の成形型
46kを前記中子6の上部6tに装着し打設したもの
で、水路底面部48に凹部46を容易に形成でき、水路
敷コンクリートcの薄い場合にも凹部46との係合によ
り剥離・離脱の予防に有用である。また、成形型47k
を使用して打設すれば水路底面部48に貫通孔47を貫
設した下部ブロック40Yも容易に形成でき、基礎コン
クリート30と密着した水路敷コンクリートcとなるた
め前記下部ブロック40X以上に剥離・離脱と勾配自在
側溝ブロック単位体の滑動予防に有用である。なお、下
部ブロック40X,40Y(40XS,40YS)は、
前記下部ブロック40(40S)と同様に2分間以内に
効率よく打設でき自動化ラインでも製造可能なためロー
コストで提供できる。
【0029】また、下部ブロック40X,40Yに天端
勾配slを付けた40XS,40YSでは、上部ブロッ
ク60Sの前後端面60tには前述した型枠KT2(図
11参照)の前後妻板17により天端勾配slに対応し
た角度を付け施工後地表面の連結部分に余分な隙間等違
和感がないようにできる。
【0030】図7は、本発明の請求項8に係る勾配自在
側溝構造体の施工を示す縦断面図で、前記下部ブロック
40X,40Yを道路路肩10の掘削穴20内の基礎コ
ンクリート30上に止水パッキンを挟挿して、施工計画
に適合した道路縦断勾配rslを満足させる位置に揃え
て設置し、天端開口部から凹部46または貫通孔47を
設けた水路底面部48上に樋状またはパイプ状の投入具
を使用して場所打ちコンクリートCを矢符CCのように
延長方向へ連続して所定の水路敷勾配wsに近似した勾
配位置に投入できるので、所定の平滑度の水路敷勾配に
連続して均せば従来技術の倒立U形側溝ブロックV1,
V2の施工に比較して格段の作業効率での施工が可能で
あり、係合により剥離・離脱の予防に有用である。ま
た、成形型47kを使用して打設すれば水路底面部48
に貫通孔47を貫設した下部ブロック40Yも容易に形
成でき、基礎コンクリート30と密着した水路敷コンク
リートcとなるため前記下部ブロック40X以上に剥離
・離脱と勾配自在側溝ブロック単位体の滑動予防に有用
である施工期間の短縮と省力化を計ることができる。
【0031】図8は、本発明の上部ブロックの各実施例
の説明図である。最上部に示す上部ブロック60Aは請
求項2記載の上部ブロックで、前述した型枠KT2を使
用して容易に作ることができ、上面部63の中央部また
は略中央部から左右端部へ向けて道路横断勾配に対応す
る2%乃至10%の勾配を形成し、下部ブロック40
(40S)に嵌入した場合の横ズレを防止する突出部6
1を下面部に形成し、その両側に下部ブロック40(4
0S)の天端当接面42に当接する水平な当接面62を
両外側面68より内側に形成し、その全幅は下部ブロッ
ク40(40S)の上部幅より大きく両外側面68と当
接面62に開口する任意数の凹陥部65を穿設し、凹陥
部65内に当接面62に対して直角に第2アンカーボル
ト64を所定寸法露出させ、上面部63の両勾配の交差
線上に長手方向へ向けて任意数(2乃至4箇所の)の路
面水流入孔66を穿設して構成している。また、上部ブ
ロック60Aの勾配タイプ60ASは前後の端面部60
tを鎖線で示すよう下部ブロック40の天端勾配slに
対応した角度に作られるが、以下の実施例でも同様であ
り、上面部63には景観にマッチした紋様、ノンスリッ
プを考慮した凹凸等を形成することもできる。
【0032】次に示す上部ブロック60Bは、上面部6
3の勾配を左右非対称にした実施例で、車道または市街
地の道路等施工計画に従い多用可能である。
【0033】次の上部ブロック60Cは、本発明の請求
項3に係る上面部63左端に道路境界部67を突設し右
端へ向けて道路横断勾配に対応する2%乃至10%の勾
配を形成し、道路境界部67近傍の上面部63に長手方
向へ向けて任意数(2乃至4箇所の)の路面水流入孔6
6を穿設した実施例で、前述した型枠KT2の上面形成
部16dを交換して容易に作成でき、道路境界部を要す
る一般道路・車道の路肩部等で好ましく多用される上部
ブロック60Cをローコストで提供することができる。
【0034】図9は、本発明の請求項4に係る排水性舗
装に対応した上部ブロック60Dの説明図で、走行車両
の騒音の低下、視認性の向上、ハイドロプレーニングに
よるスリップの防止等により近年多用されている排水性
舗装72の道路路肩に下部ブロック40(40S)等と
組合せて使用される。上部ブロック60Dは、前述した
型枠KT2の上面形成部16d(上部ブロック60C,
60D用)を使用して形成され、上面部63左端に道路
境界部67を突設し右端へ向けて道路横断勾配に対応す
る2%乃至10%の勾配を形成し、道路境界部67近傍
の上面部63に長手方向へ向けて、路面上の雨水rを急
速に下部ブロック40内へ流下させるための任意数(2
乃至4箇所の)の路面水流入孔66を穿設し、上面部6
3の右端即ち車道側外側面68の所定位置から下面部へ
向けて開口する任意数の排水溝部69を穿設し、排水溝
部69はその入口部に濾過部69fを設けるか、または
排水溝部69内にポーラスコンクリートを充填し、排水
性舗装72の表層内に浸透した雨水rを上部ブロック側
面の排水溝部69を通じて下部ブロック40(40S)
内に排水可能にして、排水性舗装に対応した勾配自在側
溝ブロック単位体を構成する。なお、勾配付下部ブロッ
ク40Sの場合前後の端面部60tは下部ブロック40
(40S)の天端勾配slに対応した角度に作られる
が、上面部63には景観にマッチした紋様、ノンスリッ
プを考慮した凹凸等を形成することもできる。
【0035】本発明の勾配自在側溝ブロック単位体は、
下部ブロック40と上部ブロック60をそれぞれ選択し
て組み合わせることにより、高価な多数の製造用型枠を
必要とせず歩車道・車道の中間分離帯・駐車場・排水性
舗装対応等各種の需要に適用できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明した請求項1記載の発明によれ
ば、下部ブロックの上部幅より上部ブロックの全幅が大
きいため下部ブロックと基礎コンクリートへの載荷重が
分散されると共に、下部ブロックの天端勾配の有無に関
わらず天端に対して直角に突設した第1アンカーボルト
と、当接面に対して直角に突設した上部ブロックの第2
アンカーボルト間を軸線誤差を吸収可能な連結器で容易
に連結でき、連結器の所定トルクの緊締により下部ブロ
ックと上部ブロック間に加えられた押圧力を維持して、
施工後地表下となる側面から堅固に一体化するので、長
期使用により破損を来すガタつきの発生或いは破損によ
る上部ブロックの跳ね上がり、故意または悪戯による脱
落等による重大事故を避けることができ交通安全に大き
な効果がある。
【0037】また、従来の倒立U形側溝ブロックは、打
設時に左右側壁下端の狭い部分から打設するため5分〜
8分を要していたが、本発明の勾配自在側溝ブロック単
位体は、下部ブロック・上部ブロック共に2分以内の短
時間で効率よく打設でき、自動化ラインでも製造可能な
ためローコストで提供できる。
【0038】また、本発明の勾配自在側溝ブロック単位
体は、下部ブロックと上部ブロックをそれぞれ選択して
組み合わせることにより、高価な多数の専用型枠を必要
とせず歩車道・車道の中間分離帯・駐車場・排水性舗装
用等各種の側溝にローコストで対応できる。また、需要
が逼迫する最盛期以外の時期に例えば応用範囲の広い最
多サイズの下部ブロック、上部ブロック等をストックし
生産の合理化を計れる利点もある。
【0039】更に、請求項6記載の発明では、天端が水
平な勾配自在側溝ブロック単位体または天端勾配を付け
た勾配自在側溝ブロック単位体を用いた勾配自在側溝構
造体は、水路敷コンクリートの打設が不要で、しかも施
工計画に適合した道路縦断勾配と水路敷勾配の両方を満
足させることができ、倒立U形側溝ブロックV1,V2
の施工に比較して格段の作業効率での施工が可能であ
り、勾配自在側溝構造体の埋め戻し後早い段階で交通を
再開でき施工期間の短縮と省力化が計れ施工費が削減で
きる効果がある。
【0040】また、請求項7記載の発明では、水路敷コ
ンクリートを場所打ちする場合においても、下部ブロッ
クの障害物のない天端開口部から水路底面部上に場所打
ちコンクリートを延長方向へ連続して水路敷勾配に近似
した勾配状に投入可能で、均し作業も倒立U形側溝ブロ
ックV1,V2の施工に比較して格段の作業効率での施
工が可能であり、道路縦断勾配と水路敷勾配を付与した
勾配自在側溝構造体の施工期間の短縮と省力化が計れ施
工費が削減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の勾配自在側溝ブロック単位体の分
解斜視図である。
【図2】は、本発明の下部ブロックに天端勾配を付与し
た勾配自在側溝ブロック単位体の分解斜視図である。
【図3】は、本発明の勾配自在側溝ブロック単位体の連
結手段の説明図である。
【図4】は、本発明の水路敷勾配を付与した勾配自在側
溝構造体の施工を示す縦断面図である。
【図5】は、本発明の水路敷勾配と道路縦断勾配を付与
した勾配自在側溝構造体の施工を示す縦断面図である。
【図6 】は、本発明の請求項5に係る下部ブロックの説
明図である。
【図7】は、本発明の請求項7に係る勾配自在側溝構造
体の縦断面図である。
【図8】は、本発明の上部ブロックの各実施例の説明図
である。
【図9】は、本発明の請求項4に係る排水性舗装に対応
する上部ブロックの説明図である。
【図10】は、本発明の下部ブロックの製造用型枠の説
明図である。
【図11】は、本発明の上部ブロックの製造用型枠の説
明図である。
【図12】は、従来技術の倒立U形側溝ブロックの斜視
図である。
【図13】は、従来技術の倒立U形側溝ブロックを使用
した側溝構造体の施工を示す縦断面図である。
【符号の説明】
B−底部(倒立U形側溝ブロックV1,V2の開放した
底部) C−場所打ちコンクリート(水路敷勾配を形成するため
投入する) J−連結手段 K−開口部(倒立U形側溝ブロックV1,V2の蓋掛け
可能な) N−水路内面(倒立U形側溝ブロックV1,V2の) S−側壁部(倒立U形側溝ブロックV1,V2の) T−上面部(倒立U形側溝ブロックV1の) T2−上面部(倒立U形側溝ブロックV2の) V1−(中央部に開口部を有する倒立U形側溝ブロッ
ク) V2−(両端部に開口部を有する倒立U形側溝ブロッ
ク) 10−道路路肩 20−掘削穴 30−基礎コンクリート 40−本発明の請求項1に係る勾配自在側溝ブロック単
位体の下部ブロック 40S−本発明の請求項1に係る勾配自在側溝ブロック
単位体の天端勾配を付与した下部ブロック 40X,40Y−本発明の請求項5に係る勾配自在側溝
ブロック単位体の下部ブロック 50−凹陥部(本発明の勾配自在側溝ブロック単位体の
下部ブロックの) 54−第1アンカーボルト(下部ブロックの) 60−本発明の請求項1に係る勾配自在側溝ブロック単
位体の上部ブロック 64−第2アンカーボルト(上部ブロックの) 65−凹陥部(本発明の勾配自在側溝ブロック単位体の
上部ブロックの) 69−排水溝部 80J−連結器 90J−連結器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面U字形の下部ブロックの天端上に平
    板状の上部ブロックを固着した暗渠型の側溝ブロック単
    位体において、 左右側壁の天端当接面と外側面に開口して穿設した任意
    数の凹陥部内に連結用の第1アンカーボルトを天端当接
    面に対して直角に突設した天端勾配が水平から15%の
    範囲自在で所定水路幅員と所定水路深さを有する断面略
    U字形の下部ブロックと、 下部ブロックの上部幅より大なる全幅を有し、当接面と
    外側面に開口して穿設した任意数の凹陥部内に連結用の
    第2アンカーボルトを当接面に対して直角に突設した任
    意断面形状の上部ブロックとを備え、 第1アンカーボルトと第2アンカーボルト間に軸線誤差
    の吸収機能を有する連結手段を介在させて、下部ブロッ
    クと上部ブロックを互いに引き寄せる方向へ付勢して地
    表下となる側面から連結して一体化した、ことを特徴と
    する勾配自在側溝ブロック単位体。
  2. 【請求項2】 前記上部ブロックが、上面の中央部また
    は略中央部から左右端部へ向けて道路横断勾配に対応す
    る2%乃至10%の勾配を形成し、上面の両勾配の交差
    線上に長手方向へ向けて任意数の路面水流入孔を穿設し
    た上部ブロックである、ことを特徴とする請求項1記載
    の勾配自在側溝ブロック単位体。
  3. 【請求項3】 前記上部ブロックが、上面部の片側に道
    路境界部を突設し他端へ向けて道路横断勾配に対応する
    2%乃至10%の勾配を形成し、上面部の道路境界部近
    傍に長手方向へ向けて任意数の路面水流入孔を穿設した
    上部ブロックである、ことを特徴とする請求項1記載の
    勾配自在側溝ブロック単位体。
  4. 【請求項4】 前記上部ブロックが、上面部の車道側外
    側面の所定位置から下面部へ向けて開口する任意数の排
    水溝部を穿設した上部ブロックである、ことを特徴とす
    る請求項1乃至3何れか1項記載の勾配自在側溝ブロッ
    ク単位体。
  5. 【請求項5】 前記下部ブロックが、水路底面部に任意
    数の凹部または貫通孔を形成し、上部ブロックの連結前
    に天端開口部から水路底面上に場所打ちコンクリートを
    投入し均して天端勾配と異なる水路敷勾配を形成可能に
    した下部ブロックである、ことを特徴とする請求項1乃
    至4何れか1項記載の勾配自在側溝ブロック単位体。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4何れか1項記載の勾配自
    在側溝ブロック単位体を、所定の道路縦断勾配と水路敷
    勾配に整合させて道路路肩の掘削穴内に打設した基礎コ
    ンクリート上に、止水パッキンを挟挿して施工計画区間
    敷設した、ことを特徴とする勾配自在側溝構造体。
  7. 【請求項7】 前記水路敷勾配が、下部ブロックの天端
    開口部から水路底面上に場所打ちコンクリートを投入し
    て所定勾配に均した水路敷勾配である、ことを特徴とす
    る請求項6記載の勾配自在側溝構造体。
  8. 【請求項8】 前記下部ブロックの水路底面部が、水路
    敷コンクリートの剥離或いは脱落または下部ブロックの
    滑動を防止するため、水路底面部に任意数の凹部または
    貫通孔を形成した水路底面部である、ことを特徴とする
    請求項7記載の勾配自在側溝構造体。
JP2000297422A 2000-09-28 2000-09-28 勾配自在側溝ブロック単位体とそれを使用した勾配自在側溝構造体 Pending JP2002106054A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000297422A JP2002106054A (ja) 2000-09-28 2000-09-28 勾配自在側溝ブロック単位体とそれを使用した勾配自在側溝構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000297422A JP2002106054A (ja) 2000-09-28 2000-09-28 勾配自在側溝ブロック単位体とそれを使用した勾配自在側溝構造体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002106054A true JP2002106054A (ja) 2002-04-10

Family

ID=18779539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000297422A Pending JP2002106054A (ja) 2000-09-28 2000-09-28 勾配自在側溝ブロック単位体とそれを使用した勾配自在側溝構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002106054A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013091976A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Kcon Kk 側溝用ブロック
JP2016037751A (ja) * 2014-08-07 2016-03-22 エムシー産業株式会社 側溝蓋、側溝およびその施工方法
JP2016132980A (ja) * 2015-01-20 2016-07-25 正剛 大嶋 自由勾配u形側溝
JP2016199980A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 正剛 大嶋 自由勾配u形側溝
JP2017206927A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 正剛 大嶋 エプロンにアスファルト舗装するプレキャストコンクリート街渠用自由勾配門形側溝
CN110055828A (zh) * 2019-04-28 2019-07-26 中铁二院工程集团有限责任公司 一种路堤大坡度齿轨铁路结构及构筑方法
CN110055827A (zh) * 2019-04-28 2019-07-26 中铁二院工程集团有限责任公司 一种路堑大坡度齿轨铁路结构及构筑方法
CN111888106A (zh) * 2020-08-21 2020-11-06 耿凡龙 心内科患者急救转运担架床

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013091976A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Kcon Kk 側溝用ブロック
JP2016037751A (ja) * 2014-08-07 2016-03-22 エムシー産業株式会社 側溝蓋、側溝およびその施工方法
JP2016132980A (ja) * 2015-01-20 2016-07-25 正剛 大嶋 自由勾配u形側溝
JP2016199980A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 正剛 大嶋 自由勾配u形側溝
JP2017206927A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 正剛 大嶋 エプロンにアスファルト舗装するプレキャストコンクリート街渠用自由勾配門形側溝
CN110055828A (zh) * 2019-04-28 2019-07-26 中铁二院工程集团有限责任公司 一种路堤大坡度齿轨铁路结构及构筑方法
CN110055827A (zh) * 2019-04-28 2019-07-26 中铁二院工程集团有限责任公司 一种路堑大坡度齿轨铁路结构及构筑方法
CN110055827B (zh) * 2019-04-28 2023-09-22 中铁二院工程集团有限责任公司 一种路堑大坡度齿轨铁路结构的构筑方法
CN110055828B (zh) * 2019-04-28 2023-09-26 中铁二院工程集团有限责任公司 一种路堤大坡度齿轨铁路结构的构筑方法
CN111888106A (zh) * 2020-08-21 2020-11-06 耿凡龙 心内科患者急救转运担架床

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002106054A (ja) 勾配自在側溝ブロック単位体とそれを使用した勾配自在側溝構造体
JPH0439336Y2 (ja)
JP3670570B2 (ja) 自由勾配側溝用ブロック、側溝およびその施工方法
JP3126885B2 (ja) 自然石を用いた石垣用ブロック製造法
CN211522700U (zh) 一种基于箱涵的路面铺设结构
CN217679575U (zh) 一种一体式排水沟篦子
JP2859139B2 (ja) 歩車道境界ブロック及び歩車道境界部の施工構造
CN220394651U (zh) 一种骑跨车行道边线的井盖结构
JP4029058B2 (ja) 立体交差道路のアプローチ部建設方法
JP3147160U (ja) ガードレールの支柱の雑草繁茂防止板
KR200248399Y1 (ko) 슬릿구
KR100488130B1 (ko) 조립식 옹벽
KR20110051567A (ko) 프리캐스트 콘크리트 도로 경계부와 이를 이용한 도로 경계부 시공 방법 및 도로 경계부 프리캐스팅 성형 장치
KR200354133Y1 (ko) 프리캐스트 콘크리트 옹벽블록
JPH0439341Y2 (ja)
JP2007063887A (ja) 全延長に亘って排水機能を有する頂版蓋を載置してなる掃流性を高めた函渠型側溝
JPS5851203Y2 (ja) コンクリ−ト舗装体
JPS6141826Y2 (ja)
JP3175636B2 (ja) 張り出し歩道の構築方法
CN116335196A (zh) 一种井筒混凝土加强板与井座一体化施工安装结构及方法
JPS5851208Y2 (ja) 橋,高架道路等構築体
JPH06306807A (ja) 歩道ブロック
JP2577479B2 (ja) コンクリート擁壁の造成工法と擁壁用コンクリートブロック
KR200272119Y1 (ko) 도로 교량용 교대의 접합이음구조
JP2005097909A (ja) 側溝用ブロック及びその施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070910

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080811

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091124