JP2002105804A - 不良糸除去方法および不良糸除去装置 - Google Patents
不良糸除去方法および不良糸除去装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 不良糸除去方法において、緯糸の種類にかか
わらず、不良糸の除去を確実にできるようにする。 【解決手段】 緯入れ不良の発生時に、緯入れ不良にか
かる不良糸1aを主ノズル2に連ねた状態として、給糸
側から主ノズル2または主ノズル2および補助ノズル3
によって新たな緯糸1を経糸11の開口12内に挿入し
てから、給糸側から不良糸1aを牽引して開口12から
除去する不良糸除去方法において、新たな緯糸1を経糸
11の開口12内に挿入する過程で、緯糸1の挿入長さ
を緯糸1の種類に応じて変更するか、または緯入れ用の
ノズル(主ノズル2または補助ノズル3または主ノズル
2および補助ノズル3)の動作条件を緯糸1の種類に応
じて変更する。
わらず、不良糸の除去を確実にできるようにする。 【解決手段】 緯入れ不良の発生時に、緯入れ不良にか
かる不良糸1aを主ノズル2に連ねた状態として、給糸
側から主ノズル2または主ノズル2および補助ノズル3
によって新たな緯糸1を経糸11の開口12内に挿入し
てから、給糸側から不良糸1aを牽引して開口12から
除去する不良糸除去方法において、新たな緯糸1を経糸
11の開口12内に挿入する過程で、緯糸1の挿入長さ
を緯糸1の種類に応じて変更するか、または緯入れ用の
ノズル(主ノズル2または補助ノズル3または主ノズル
2および補助ノズル3)の動作条件を緯糸1の種類に応
じて変更する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、緯入れ不良の発生
に伴う不良糸の除去に際し、不良糸を主ノズルに連ねた
状態で新たな緯糸を経糸の開口内に挿入する不良糸除去
方法において、新たな緯糸を経糸の開口内に挿入する過
程における、緯糸の挿入長さおよび緯入れ用のノズルの
動作条件の少なくとも一方を緯糸の種類に応じて変更す
る方法および装置に関する。
に伴う不良糸の除去に際し、不良糸を主ノズルに連ねた
状態で新たな緯糸を経糸の開口内に挿入する不良糸除去
方法において、新たな緯糸を経糸の開口内に挿入する過
程における、緯糸の挿入長さおよび緯入れ用のノズルの
動作条件の少なくとも一方を緯糸の種類に応じて変更す
る方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平11ー107133号公報は、緯
入れ不良発生にともなう織機の停止後に、不良糸を口出
しし、緯入れ用の主ノズルや緯入れ用の補助ノズルを噴
射させて、緯糸を経糸の開口内へ挿入することによっ
て、不良糸を織り前から引き離すこと、および不良糸の
巻き取りドラムにより緯糸を係止して、巻取りドラムを
1回転した後に、経糸の開口内へ緯糸を再び挿入するこ
とによって、主ノズルに連なる緯糸を切断カッタの切断
領域に臨ませ、緯糸を切断した後、不良糸を巻取りドラ
ムによって除去すること、を開示している。
入れ不良発生にともなう織機の停止後に、不良糸を口出
しし、緯入れ用の主ノズルや緯入れ用の補助ノズルを噴
射させて、緯糸を経糸の開口内へ挿入することによっ
て、不良糸を織り前から引き離すこと、および不良糸の
巻き取りドラムにより緯糸を係止して、巻取りドラムを
1回転した後に、経糸の開口内へ緯糸を再び挿入するこ
とによって、主ノズルに連なる緯糸を切断カッタの切断
領域に臨ませ、緯糸を切断した後、不良糸を巻取りドラ
ムによって除去すること、を開示している。
【0003】また、特開平5ー195378号公報は、
緯入れ不良発生にともなう織機の停止後、不良糸を口出
しし、緯入れ用の主ノズルや緯入れ用のサブノズルを噴
射させて、緯糸を経糸の開口内へループ状として挿入す
ることによって、緯糸を反給糸側のサクションノズルに
受け渡すこと、およびその後、ループ状の緯糸のループ
内にピン状の緯糸ガイドを進入させ、給糸側から緯糸を
牽引し、緯糸ガイドを介して不良糸を除去すること、を
開示している。
緯入れ不良発生にともなう織機の停止後、不良糸を口出
しし、緯入れ用の主ノズルや緯入れ用のサブノズルを噴
射させて、緯糸を経糸の開口内へループ状として挿入す
ることによって、緯糸を反給糸側のサクションノズルに
受け渡すこと、およびその後、ループ状の緯糸のループ
内にピン状の緯糸ガイドを進入させ、給糸側から緯糸を
牽引し、緯糸ガイドを介して不良糸を除去すること、を
開示している。
【0004】上記の2つの他に、この種の技術として、
緯入れ不良発生にともなう織機の停止後に、不良糸を口
出しし、緯入れ用の主ノズルや緯入れ用のサブノズルを
噴射させて、緯糸を経糸の開口内へ挿入することによっ
て、緯糸を反給糸側の牽引装置(サクションノズル)へ
受け渡し,不良糸を反給糸側から牽引して除去する方法
もある。
緯入れ不良発生にともなう織機の停止後に、不良糸を口
出しし、緯入れ用の主ノズルや緯入れ用のサブノズルを
噴射させて、緯糸を経糸の開口内へ挿入することによっ
て、緯糸を反給糸側の牽引装置(サクションノズル)へ
受け渡し,不良糸を反給糸側から牽引して除去する方法
もある。
【0005】
【発明が解決しようする課題】上記の従来の技術による
と、例えば、通常のスパン糸とスパンテックス糸のよう
な縮み率の大きい緯糸とを交互に緯入れする織物の場合
に、用いられる緯糸の種類により縮み率が異なることに
よって、不良糸除去の成功率が悪くなるという問題があ
った。この原因は、不良糸を除去するに際して、スパン
テックス糸を経糸の開口内へ挿入するときに、スパンテ
ックス糸が経糸の開口内で縮んで短くなり、サブノズル
の気流に乗りにくくなるからである。また,スパンテッ
クス糸を挿入するのに適した条件(挿入長さ、緯入れ用
のノズルの噴射圧力、噴射時間など)のままでスパン糸
を挿入すると、スパン糸が経糸に引っかかるなどして、
不良糸の除去作業が行えないおそれがある。
と、例えば、通常のスパン糸とスパンテックス糸のよう
な縮み率の大きい緯糸とを交互に緯入れする織物の場合
に、用いられる緯糸の種類により縮み率が異なることに
よって、不良糸除去の成功率が悪くなるという問題があ
った。この原因は、不良糸を除去するに際して、スパン
テックス糸を経糸の開口内へ挿入するときに、スパンテ
ックス糸が経糸の開口内で縮んで短くなり、サブノズル
の気流に乗りにくくなるからである。また,スパンテッ
クス糸を挿入するのに適した条件(挿入長さ、緯入れ用
のノズルの噴射圧力、噴射時間など)のままでスパン糸
を挿入すると、スパン糸が経糸に引っかかるなどして、
不良糸の除去作業が行えないおそれがある。
【0006】したがって、本発明の目的は、不良糸除去
方法において、緯糸の種類にかかわらず、不良糸の除去
を確実にできるようにすることである。
方法において、緯糸の種類にかかわらず、不良糸の除去
を確実にできるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的のもとに、本
発明は、緯入れ不良の発生時に、緯入れ不良にかかる不
良糸を緯入れ用の主ノズルに連ねた状態として緯入れ用
のノズルによって新たな緯糸を経糸の開口内に挿入して
から、不良糸を牽引して経糸の開口から除去する不良糸
除去方法において、新たな緯糸を経糸の開口内に挿入す
る過程における緯糸の挿入長さおよび緯入れ用のノズル
の動作条件の一方または双方を緯糸の種類に応じて変更
するようにしている。
発明は、緯入れ不良の発生時に、緯入れ不良にかかる不
良糸を緯入れ用の主ノズルに連ねた状態として緯入れ用
のノズルによって新たな緯糸を経糸の開口内に挿入して
から、不良糸を牽引して経糸の開口から除去する不良糸
除去方法において、新たな緯糸を経糸の開口内に挿入す
る過程における緯糸の挿入長さおよび緯入れ用のノズル
の動作条件の一方または双方を緯糸の種類に応じて変更
するようにしている。
【0008】異なる種類の緯糸を緯入れする多色緯入れ
の場合に、本発明の不良糸除去方法は、緯入れ不良にか
かる不良糸の緯糸の種類を判断し、この緯糸の種類に対
応して、緯糸の挿入長さおよび緯入れ用のノズルの動作
条件の少なくとも一方を決定する。
の場合に、本発明の不良糸除去方法は、緯入れ不良にか
かる不良糸の緯糸の種類を判断し、この緯糸の種類に対
応して、緯糸の挿入長さおよび緯入れ用のノズルの動作
条件の少なくとも一方を決定する。
【0009】単一緯入れの場合に、本発明の不良糸除去
方法は、手動で緯糸の種類を入力することによって、こ
の種類に対応して、緯糸の挿入長さおよび緯入れ用のノ
ズルの動作条件の少なくとも一方を決定する。
方法は、手動で緯糸の種類を入力することによって、こ
の種類に対応して、緯糸の挿入長さおよび緯入れ用のノ
ズルの動作条件の少なくとも一方を決定する。
【0010】緯入れ用のノズルの動作条件は、ノズルの
噴射時間、ノズルの噴射圧力、および複数の補助ノズル
のうち動作状態とする補助ノズルの選択形態の少なくと
も1つ、つまり1つの項目または2以上の項目の組合せ
により変更する。
噴射時間、ノズルの噴射圧力、および複数の補助ノズル
のうち動作状態とする補助ノズルの選択形態の少なくと
も1つ、つまり1つの項目または2以上の項目の組合せ
により変更する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、多色緯入れの一例とし
て、空気噴射式織機によって、異なる3種類の緯糸1を
所定の順序で緯入れするにより、緯糸の異種異番手織物
を製織するときの概要をを示す。
て、空気噴射式織機によって、異なる3種類の緯糸1を
所定の順序で緯入れするにより、緯糸の異種異番手織物
を製織するときの概要をを示す。
【0012】異なる3種類の緯糸1は、それぞれ3つの
給糸体5から供給され、例えばドラム式の測長貯留装置
6に導かれ、回転ヤーンガイド7の回転運動によって静
止状態のドラム8の外周面に係止ピン9により係止され
ながら巻き付けられて測長され、貯留されている。緯入
れ開始タイミングで、ソレノイド10が係止ピン9を後
退させて、貯留状態の緯糸1をドラム8の外周面で開放
したとき、空気噴射式織機の緯入れ用のノズル、すなわ
ち主ノズル2および織り前に沿って配置された複数の補
助ノズル3は、空気を噴射することによって、ドラム8
の緯糸1を解舒し、経糸11の開口12中に緯入れして
いく。この緯入れ状態は、緯糸1の先端の到達側でフイ
ーラ19により検出され、その出力信号として、後述の
織機制御装置20に送られる。
給糸体5から供給され、例えばドラム式の測長貯留装置
6に導かれ、回転ヤーンガイド7の回転運動によって静
止状態のドラム8の外周面に係止ピン9により係止され
ながら巻き付けられて測長され、貯留されている。緯入
れ開始タイミングで、ソレノイド10が係止ピン9を後
退させて、貯留状態の緯糸1をドラム8の外周面で開放
したとき、空気噴射式織機の緯入れ用のノズル、すなわ
ち主ノズル2および織り前に沿って配置された複数の補
助ノズル3は、空気を噴射することによって、ドラム8
の緯糸1を解舒し、経糸11の開口12中に緯入れして
いく。この緯入れ状態は、緯糸1の先端の到達側でフイ
ーラ19により検出され、その出力信号として、後述の
織機制御装置20に送られる。
【0013】緯入れ後、緯糸1は、筬13によって織布
14の織り前に筬打ちされて、緯糸の異種異番手織物と
しての織布14となり、その後、緯入れ側(給糸側)の
給糸カッタ4によって、織布14の緯入れ側端部で切断
され、主ノズル2内の緯糸1から分離する。給糸カッタ
4は、一例として機械駆動式で、給糸側で織り前の延長
線上に固定されており、織機の主軸21と連動して、主
軸21の回転角40度近くで閉じることによって、緯入
れした緯糸1を切断する。
14の織り前に筬打ちされて、緯糸の異種異番手織物と
しての織布14となり、その後、緯入れ側(給糸側)の
給糸カッタ4によって、織布14の緯入れ側端部で切断
され、主ノズル2内の緯糸1から分離する。給糸カッタ
4は、一例として機械駆動式で、給糸側で織り前の延長
線上に固定されており、織機の主軸21と連動して、主
軸21の回転角40度近くで閉じることによって、緯入
れした緯糸1を切断する。
【0014】不良糸除去装置36は、緯糸処理装置1
8、吹き上げノズル16および不良糸除去装置24から
構成されている。製織過程で、緯入れ不良の発生時に、
緯入れ不良にかかる不良糸1aは、吹き上げノズル16
および緯糸処理装置18などによって処理される。吹き
上げノズル16は、主ノズル2の先端近くに設置されて
おり、緯入れ不良による織機の停止前に、上方に向けて
空気を吹き上げる共に、不良糸1aに対応する則長貯留
装置6の係止ピン9を一時的に後退させて、所定巻数の
緯糸1を解舒することによって、主ノズル2の内部の緯
糸1およびこれにつながっている不良糸1aを給糸カッ
タ4の切断域から外すことにより、緯入れ不良にかかる
不良糸1aを主ノズル2に連ねた状態のままとする。
8、吹き上げノズル16および不良糸除去装置24から
構成されている。製織過程で、緯入れ不良の発生時に、
緯入れ不良にかかる不良糸1aは、吹き上げノズル16
および緯糸処理装置18などによって処理される。吹き
上げノズル16は、主ノズル2の先端近くに設置されて
おり、緯入れ不良による織機の停止前に、上方に向けて
空気を吹き上げる共に、不良糸1aに対応する則長貯留
装置6の係止ピン9を一時的に後退させて、所定巻数の
緯糸1を解舒することによって、主ノズル2の内部の緯
糸1およびこれにつながっている不良糸1aを給糸カッ
タ4の切断域から外すことにより、緯入れ不良にかかる
不良糸1aを主ノズル2に連ねた状態のままとする。
【0015】また、緯糸処理装置18は、主ノズル2と
織布14の緯入れ側端部との間の上方に設置され、緯入
れ不良の発生時に、緯入れ不良にかかる不良糸1aを牽
引して除去するために、上方の待機位置から下降して、
取り込み用のピン15で緯糸1を引掛けて捕捉した後、
もとの待機位置まで上昇し、巻き取りドラム17の回転
により不良糸1aを牽引しながら巻き取り、巻き取った
不良糸1aを吸引器29でにより吸引して排出する。
織布14の緯入れ側端部との間の上方に設置され、緯入
れ不良の発生時に、緯入れ不良にかかる不良糸1aを牽
引して除去するために、上方の待機位置から下降して、
取り込み用のピン15で緯糸1を引掛けて捕捉した後、
もとの待機位置まで上昇し、巻き取りドラム17の回転
により不良糸1aを牽引しながら巻き取り、巻き取った
不良糸1aを吸引器29でにより吸引して排出する。
【0016】次に、図2は、空気噴射式織機の制御系を
示している。織機制御装置20は、フイーラ19の出力
信号のレベルから、正常な緯入れ、または緯入れ不良を
判断し、緯入れ不良が生じたとき、機械停止信号を発生
するとともに、不良糸除去装置24へ起動指令を出力す
る。さらに、織機制御装置20は、織機の主軸21に連
結されている回転検出器22からの回転信号を入力し、
この回転信号を緯糸選択装置23および不良糸除去制御
装置24に出力している。
示している。織機制御装置20は、フイーラ19の出力
信号のレベルから、正常な緯入れ、または緯入れ不良を
判断し、緯入れ不良が生じたとき、機械停止信号を発生
するとともに、不良糸除去装置24へ起動指令を出力す
る。さらに、織機制御装置20は、織機の主軸21に連
結されている回転検出器22からの回転信号を入力し、
この回転信号を緯糸選択装置23および不良糸除去制御
装置24に出力している。
【0017】製織中、緯糸選択装置23は、織機制御装
置20から回転検出器22の回転信号を入力しながら、
所定の緯入れ順序で緯糸選択信号を織機制御装置20へ
出力している。そこで、織機制御装置20は、選択され
た緯糸1を緯入れするために緯糸選択信号に対応する駆
動器27へ制御信号を出力して、係止ピン9のソレノイ
ド10、主ノズル2の電磁開閉弁31、圧力制御弁33
の駆動を制御する。
置20から回転検出器22の回転信号を入力しながら、
所定の緯入れ順序で緯糸選択信号を織機制御装置20へ
出力している。そこで、織機制御装置20は、選択され
た緯糸1を緯入れするために緯糸選択信号に対応する駆
動器27へ制御信号を出力して、係止ピン9のソレノイ
ド10、主ノズル2の電磁開閉弁31、圧力制御弁33
の駆動を制御する。
【0018】また、機械制御装置20は、駆動器28へ
も制御信号を出力して、補助ノズル3の電磁開閉弁3
2、圧力制御弁34の駆動を制御する。ここで、則長貯
留装置6(係止ピン9のソレノイド10)、主ノズル
2、主ノズル2の電磁開閉弁31およびおよび圧力制御
弁33は、主緯入れ装置25を構成しており、複数の補
助ノズル3、それらの電磁開閉弁32および圧力制御弁
34は、補助緯入れ装置26を構成している。
も制御信号を出力して、補助ノズル3の電磁開閉弁3
2、圧力制御弁34の駆動を制御する。ここで、則長貯
留装置6(係止ピン9のソレノイド10)、主ノズル
2、主ノズル2の電磁開閉弁31およびおよび圧力制御
弁33は、主緯入れ装置25を構成しており、複数の補
助ノズル3、それらの電磁開閉弁32および圧力制御弁
34は、補助緯入れ装置26を構成している。
【0019】通常の緯入れ時における係止ピン9の進
出、後退の各タイミング、主ノズル2の噴射開始、終了
のタイミング、噴射圧力、および補助ノズル3の噴射開
始、終了の各タイミングは、織機制御装置20に予め設
定されている。なお、これらの値は、緯糸1の種類毎に
適切に設定されている。
出、後退の各タイミング、主ノズル2の噴射開始、終了
のタイミング、噴射圧力、および補助ノズル3の噴射開
始、終了の各タイミングは、織機制御装置20に予め設
定されている。なお、これらの値は、緯糸1の種類毎に
適切に設定されている。
【0020】緯入れ不良の発生時に、織機制御装置20
は、不良糸除去制御装置24に対して起動指令を出す。
不良糸除去制御装置24は、起動指令を受けた時に、吹
き上げノズル16の電磁開閉弁30および緯糸処理装置
18を不良糸除去方法の動作順序にもとづき制御すると
ともに、不良糸1aの除去に際し、前準備として、不良
糸1aに対応する駆動器27へ制御信号を出力すること
によって、係止ピン9のソレノイド10、主ノズル2の
電磁開閉弁31、圧力制御弁33を動作させるととも
に、必要に応じて、駆動器28へ制御信号を出力するこ
とによって、補助ノズル3の電磁開閉弁32、圧力制御
弁34を動作させる。これによって、主ノズル2、また
は主ノズル2および補助ノズル3は、給糸側から、新た
な緯糸1を当該緯糸1の種類に応じた挿入条件により開
口12内に挿入する。このときの糸種の判断のために、
緯糸選択装置23の緯糸選択信号は、不良糸除去制御装
置24にも送られている。
は、不良糸除去制御装置24に対して起動指令を出す。
不良糸除去制御装置24は、起動指令を受けた時に、吹
き上げノズル16の電磁開閉弁30および緯糸処理装置
18を不良糸除去方法の動作順序にもとづき制御すると
ともに、不良糸1aの除去に際し、前準備として、不良
糸1aに対応する駆動器27へ制御信号を出力すること
によって、係止ピン9のソレノイド10、主ノズル2の
電磁開閉弁31、圧力制御弁33を動作させるととも
に、必要に応じて、駆動器28へ制御信号を出力するこ
とによって、補助ノズル3の電磁開閉弁32、圧力制御
弁34を動作させる。これによって、主ノズル2、また
は主ノズル2および補助ノズル3は、給糸側から、新た
な緯糸1を当該緯糸1の種類に応じた挿入条件により開
口12内に挿入する。このときの糸種の判断のために、
緯糸選択装置23の緯糸選択信号は、不良糸除去制御装
置24にも送られている。
【0021】不良糸1aの除去に際し、前準備として行
われる新たな緯糸1の挿入のための挿入条件、すなわち
(1)緯糸1の挿入長さ、(2)緯入れ用のノズル(主
ノズル2、または主ノズル2および補助ノズル3)の動
作条件、または(3)緯糸1の挿入長さ、および緯入れ
用のノズル(主ノズル2、または主ノズル2および補助
ノズル3)の動作条件は、各緯糸1の種類毎に固有のも
のとして、織機制御装置20から不良糸除去制御装置2
4へ予め入力され、設定されている。
われる新たな緯糸1の挿入のための挿入条件、すなわち
(1)緯糸1の挿入長さ、(2)緯入れ用のノズル(主
ノズル2、または主ノズル2および補助ノズル3)の動
作条件、または(3)緯糸1の挿入長さ、および緯入れ
用のノズル(主ノズル2、または主ノズル2および補助
ノズル3)の動作条件は、各緯糸1の種類毎に固有のも
のとして、織機制御装置20から不良糸除去制御装置2
4へ予め入力され、設定されている。
【0022】不良糸除去装置24は、織機制御装置20
から起動指令を入力すると、緯入れ不良となった緯糸1
の種類を緯糸選択信号から判断し、緯糸1の種類に対応
する挿入条件を決定し、それにもとづいて対応の駆動器
27および駆動器28へ制御信号を出力する。
から起動指令を入力すると、緯入れ不良となった緯糸1
の種類を緯糸選択信号から判断し、緯糸1の種類に対応
する挿入条件を決定し、それにもとづいて対応の駆動器
27および駆動器28へ制御信号を出力する。
【0023】さて、本発明による不良糸除去方法は、緯
入れ不良の発生時に、緯入れ不良にかかる不良糸1aを
緯入れ用の主ノズル2に連ねた状態として、給糸側から
緯入れ用の主ノズル2または補助ノズル3、または主ノ
ズル2および補助ノズル3によって新たな緯糸1を経糸
11の開口12内に挿入する過程を経た後に、不良糸1
aを牽引して経糸11の開口12から除去する不良糸除
去方法において、新たな緯糸1を経糸11の開口12内
に挿入する過程で、緯糸1の挿入長さ、および主ノズル
2または補助ノズル3、または主ノズル2および補助ノ
ズル3の動作条件の少なくとも一方を緯糸1の種類に応
じて変更することを特徴とする。この一連の動作は、不
良糸除去制御装置24により実行される。
入れ不良の発生時に、緯入れ不良にかかる不良糸1aを
緯入れ用の主ノズル2に連ねた状態として、給糸側から
緯入れ用の主ノズル2または補助ノズル3、または主ノ
ズル2および補助ノズル3によって新たな緯糸1を経糸
11の開口12内に挿入する過程を経た後に、不良糸1
aを牽引して経糸11の開口12から除去する不良糸除
去方法において、新たな緯糸1を経糸11の開口12内
に挿入する過程で、緯糸1の挿入長さ、および主ノズル
2または補助ノズル3、または主ノズル2および補助ノ
ズル3の動作条件の少なくとも一方を緯糸1の種類に応
じて変更することを特徴とする。この一連の動作は、不
良糸除去制御装置24により実行される。
【0024】異なる種類の緯糸1を所定の順序で緯入れ
する多色緯入れの場合に、不良糸除去制御装置24は、
緯入れ不良の発生時に、緯入れ不良にかかる不良糸1a
の緯糸1の種類を判断し、この緯糸1の種類に対応し
て、緯糸1の挿入長さおよび主ノズル2または補助ノズ
ル3、または主ノズル2および補助ノズル3の動作条件
の少なくとも一つを決定する。
する多色緯入れの場合に、不良糸除去制御装置24は、
緯入れ不良の発生時に、緯入れ不良にかかる不良糸1a
の緯糸1の種類を判断し、この緯糸1の種類に対応し
て、緯糸1の挿入長さおよび主ノズル2または補助ノズ
ル3、または主ノズル2および補助ノズル3の動作条件
の少なくとも一つを決定する。
【0025】なお、単一緯入れの場合に、不良糸除去制
御装置24は、手動で緯糸1の種類を入力することによ
って、この緯糸1の種類に対応して、緯糸1の挿入長さ
および主ノズル2または補助ノズル3、または主ノズル
2および補助ノズル3の動作条件の少なくとも一つを決
定する。
御装置24は、手動で緯糸1の種類を入力することによ
って、この緯糸1の種類に対応して、緯糸1の挿入長さ
および主ノズル2または補助ノズル3、または主ノズル
2および補助ノズル3の動作条件の少なくとも一つを決
定する。
【0026】主ノズル2、または補助ノズル3、または
主ノズル2および補助ノズル3の動作条件は、噴射時
間、噴射圧力、および複数の補助ノズル3のなかで動作
状態とする補助ノズル3の選択形態の少なくとも1つ、
つまり1つの項目または2以上の項目の組合せにより変
更する。
主ノズル2および補助ノズル3の動作条件は、噴射時
間、噴射圧力、および複数の補助ノズル3のなかで動作
状態とする補助ノズル3の選択形態の少なくとも1つ、
つまり1つの項目または2以上の項目の組合せにより変
更する。
【0027】図3および図4の(1)ないし(10)
は、異なる種類の緯糸1を所定の緯入れ順序で緯入れす
る多色緯入れによる緯糸の異種異番手織物における不良
糸除去方法の具体的な一連の動作順序を示している。こ
れらの図3および図4の(1)ないし(10)で、左側
は、織機の主軸21の回転角を示し、右側は、織布(異
種異番手織物)14の織り組織を示し、左右の中間部分
は、緯糸1や不良糸1aの状況を示している。なお、主
ノズル2は、不良糸1aに対応するものとして1つだけ
示されている。
は、異なる種類の緯糸1を所定の緯入れ順序で緯入れす
る多色緯入れによる緯糸の異種異番手織物における不良
糸除去方法の具体的な一連の動作順序を示している。こ
れらの図3および図4の(1)ないし(10)で、左側
は、織機の主軸21の回転角を示し、右側は、織布(異
種異番手織物)14の織り組織を示し、左右の中間部分
は、緯糸1や不良糸1aの状況を示している。なお、主
ノズル2は、不良糸1aに対応するものとして1つだけ
示されている。
【0028】図3の(1):製織中に、緯入れ不良が発
生すると、緯糸1の到達側のフイーラ19は、緯入れ不
良のサイクル(主軸21の1回転域)の回転角290度
近くで、緯入れ不良を検知し、織機制御装置20に対し
て緯入れ不良に対応するレベルの出力信号を送る。この
とき、織機制御装置20は、織機停止信号を発生し、織
機の制動を開始するとともに、不良糸除去制御装置24
を起動させる。
生すると、緯糸1の到達側のフイーラ19は、緯入れ不
良のサイクル(主軸21の1回転域)の回転角290度
近くで、緯入れ不良を検知し、織機制御装置20に対し
て緯入れ不良に対応するレベルの出力信号を送る。この
とき、織機制御装置20は、織機停止信号を発生し、織
機の制動を開始するとともに、不良糸除去制御装置24
を起動させる。
【0029】図3の(2):織機の制動開始と同時に、
不良糸除去制御装置24は、吹き上げノズル16から空
気を噴射させるとともに、ソレノイド10を動作させ
て、係止ピン9を後退させ、ドラム8上で糸処理に必要
な糸長さ、例えば2巻分の緯糸1を主ノズル2の噴射に
より解舒する。これによつて、解舒された緯糸1は、主
ノズル2の先端から吹き上げノズル16により吹き上げ
られ、主ノズル2と織布14の緯入れ側端部との間で、
逆U字状に弯曲して、緯入れ経路から外れる。したがっ
て、織機の制動過程で、筬13が不良糸1aを織り前ま
で打ち込み、給糸カッタ4が切断動作を行ったとして
も、緯糸1は、給糸カッタ4の切断域から外れていて切
断されず、主ノズル2の内部から不良糸1aにつながっ
たままの状態となっている。やがて、織機は、慣性回転
しながら次のサイクルの回転角150度近くで停止す
る。
不良糸除去制御装置24は、吹き上げノズル16から空
気を噴射させるとともに、ソレノイド10を動作させ
て、係止ピン9を後退させ、ドラム8上で糸処理に必要
な糸長さ、例えば2巻分の緯糸1を主ノズル2の噴射に
より解舒する。これによつて、解舒された緯糸1は、主
ノズル2の先端から吹き上げノズル16により吹き上げ
られ、主ノズル2と織布14の緯入れ側端部との間で、
逆U字状に弯曲して、緯入れ経路から外れる。したがっ
て、織機の制動過程で、筬13が不良糸1aを織り前ま
で打ち込み、給糸カッタ4が切断動作を行ったとして
も、緯糸1は、給糸カッタ4の切断域から外れていて切
断されず、主ノズル2の内部から不良糸1aにつながっ
たままの状態となっている。やがて、織機は、慣性回転
しながら次のサイクルの回転角150度近くで停止す
る。
【0030】図3の(3):織機制御装置20は、織機
を自動的に逆転させ、緯入れ不良発生サイクルの回転角
180度近くで一旦停止することによって、不良糸1a
を織り前に口出しする。なお、吹き上げノズル16は、
逆転の途中で、緯入れ不良発生サイクルの回転角230
度近くで吹き上げ動作を終了する。
を自動的に逆転させ、緯入れ不良発生サイクルの回転角
180度近くで一旦停止することによって、不良糸1a
を織り前に口出しする。なお、吹き上げノズル16は、
逆転の途中で、緯入れ不良発生サイクルの回転角230
度近くで吹き上げ動作を終了する。
【0031】図3の(4):不良糸除去制御装置24
は、係止ピン9を進出状態としながら緯入れ不良に対応
する主ノズル2を短期間噴射させるとともに、すべての
補助ノズル3あるいは特定の位置の補助ノズル3(例え
ば、すべての補助ノズル3のうち給糸側に位置する半分
の補助ノズルのみ、あるいは、複数の補助ノズル群のう
ち最も給糸側に位置する第1補助ノズル群および第1補
助ノズル群に隣接する第二補助ノズル群)により緯入れ
方向に空気を一斉に噴射することによって、新たな緯糸
1(この場合においては、吹き上げノズル16によって
吹き上げられていた緯糸1を示す。)を経糸11の開口
12内へ挿入し、挿入された緯糸1を介して空気の力で
不良糸1aを織布14の織り前から引き離し、緯糸1お
よび不良糸1aをフイーラ19の方向に引き延ばす。こ
のとき、不良糸除去装置24は、不良糸1aの糸種を判
断して糸種に応じた挿入条件を決定し、それにもとづい
た制御信号を出力している。
は、係止ピン9を進出状態としながら緯入れ不良に対応
する主ノズル2を短期間噴射させるとともに、すべての
補助ノズル3あるいは特定の位置の補助ノズル3(例え
ば、すべての補助ノズル3のうち給糸側に位置する半分
の補助ノズルのみ、あるいは、複数の補助ノズル群のう
ち最も給糸側に位置する第1補助ノズル群および第1補
助ノズル群に隣接する第二補助ノズル群)により緯入れ
方向に空気を一斉に噴射することによって、新たな緯糸
1(この場合においては、吹き上げノズル16によって
吹き上げられていた緯糸1を示す。)を経糸11の開口
12内へ挿入し、挿入された緯糸1を介して空気の力で
不良糸1aを織布14の織り前から引き離し、緯糸1お
よび不良糸1aをフイーラ19の方向に引き延ばす。こ
のとき、不良糸除去装置24は、不良糸1aの糸種を判
断して糸種に応じた挿入条件を決定し、それにもとづい
た制御信号を出力している。
【0032】図3の(5):緯糸処理装置18(巻取り
ドラム17)は、上方の待機位置から下方の捕捉位置ま
で下降して、捕捉用のピン15により緯糸1を引掛けて
捕捉する。
ドラム17)は、上方の待機位置から下方の捕捉位置ま
で下降して、捕捉用のピン15により緯糸1を引掛けて
捕捉する。
【0033】図3の(6):緯糸処理装置18(巻取り
ドラム17)は、下方の捕捉位置から上方の待機位置ま
で上昇する。
ドラム17)は、下方の捕捉位置から上方の待機位置ま
で上昇する。
【0034】図4の(7):ここで、不良糸除去制御装
置24は、緯入れ不良に対応する係止ピン9、主ノズル
2、および必要に応じて、すべての補助ノズル3あるい
は特定の位置の補助ノズル3を動作させる。主ノズル
2、またはすべての補助ノズル3あるいは特定の位置の
補助ノズル3は、緯入れ不良発生サイクルの180度で
空気を噴射して、糸処理に必要な新たな緯糸1を開口1
2の内部に挿入する。
置24は、緯入れ不良に対応する係止ピン9、主ノズル
2、および必要に応じて、すべての補助ノズル3あるい
は特定の位置の補助ノズル3を動作させる。主ノズル
2、またはすべての補助ノズル3あるいは特定の位置の
補助ノズル3は、緯入れ不良発生サイクルの180度で
空気を噴射して、糸処理に必要な新たな緯糸1を開口1
2の内部に挿入する。
【0035】すでに記載したように、新たな緯糸1を経
糸11の開口12内に挿入する過程で、緯糸1の挿入長
さおよび緯入れノズル(主ノズル2、または補助ノズル
3)の動作条件の一方または双方は、緯糸1の種類に応
じて変更される。異なる種類の緯糸1を所定の緯入れ順
序で緯入れする多色緯入れの場合、緯入れ不良の発生時
に、緯入れ不良にかかる不良糸1aの緯糸1の種類を判
断し、この種類に対応して、緯糸1の挿入長さおよび緯
入れ用のノズル(主ノズル2および補助ノズル3)の動
作条件の少なくとも一方を決定する。
糸11の開口12内に挿入する過程で、緯糸1の挿入長
さおよび緯入れノズル(主ノズル2、または補助ノズル
3)の動作条件の一方または双方は、緯糸1の種類に応
じて変更される。異なる種類の緯糸1を所定の緯入れ順
序で緯入れする多色緯入れの場合、緯入れ不良の発生時
に、緯入れ不良にかかる不良糸1aの緯糸1の種類を判
断し、この種類に対応して、緯糸1の挿入長さおよび緯
入れ用のノズル(主ノズル2および補助ノズル3)の動
作条件の少なくとも一方を決定する。
【0036】例えば、図4の(7)における緯糸1の挿
入について述べると、緯糸1が縮み率の小さい糸例えば
スパン糸なら、不良糸除去装置24は、ソレノイド10
を動作させて、係止ピン9を1回だけ後退・前進させ、
ドラム8上で1巻分の緯糸1を主ノズル2の噴射によっ
て解舒する。また、緯糸1が縮み率の大きい糸例えばス
パンテックス糸なら、ソレノイド10を動作させて、係
止ピン9を1回後退・前進させた後、さらに係止ピン9
を1回後退・前進させることにより、ドラム8上で2巻
分の緯糸1を主ノズル2の噴射によって解舒する。この
2巻分の緯糸1の解舒は、連続解舒とし、2巻をセンサ
ーにより検出して、解舒停止とる方式で行うこともでき
る。
入について述べると、緯糸1が縮み率の小さい糸例えば
スパン糸なら、不良糸除去装置24は、ソレノイド10
を動作させて、係止ピン9を1回だけ後退・前進させ、
ドラム8上で1巻分の緯糸1を主ノズル2の噴射によっ
て解舒する。また、緯糸1が縮み率の大きい糸例えばス
パンテックス糸なら、ソレノイド10を動作させて、係
止ピン9を1回後退・前進させた後、さらに係止ピン9
を1回後退・前進させることにより、ドラム8上で2巻
分の緯糸1を主ノズル2の噴射によって解舒する。この
2巻分の緯糸1の解舒は、連続解舒とし、2巻をセンサ
ーにより検出して、解舒停止とる方式で行うこともでき
る。
【0037】なお、単一緯入れの場合、手動で緯糸1の
種類が入力されたとき、不良糸除去装置24は、この緯
糸1の種類に対応して、緯糸1の挿入長さおよび緯入れ
用のノズル(主ノズル2およびまたは補助ノズル3)の
動作条件を決定する。
種類が入力されたとき、不良糸除去装置24は、この緯
糸1の種類に対応して、緯糸1の挿入長さおよび緯入れ
用のノズル(主ノズル2およびまたは補助ノズル3)の
動作条件を決定する。
【0038】緯入れ用のノズル(主ノズル2およびまた
は補助ノズル3)の動作条件は、それらの噴射時間、噴
射圧力および動作状態とする補助ノズル3の位置の少な
くとも1つの項目により変更する。動作状態とする補助
ノズル3の位置は、群単位あるいは1本単位で指定さ
れ、緯糸1の縮み率の大小に応じて、(1)すべての補
助ノズル3として、(2)最も給糸側の補助ノズル3群
のみとして、(3)最も給糸側の補助ノズル3群および
その隣りの補助ノズル3群のみとして、選択される。ま
た、補助ノズル3の動作条件は、緯糸1の種類によっ
て,動作対象の補助ノズル3の一斉噴射、あるいは給糸
側から順にリレー噴射あるいは噴出圧力により設定す
る。
は補助ノズル3)の動作条件は、それらの噴射時間、噴
射圧力および動作状態とする補助ノズル3の位置の少な
くとも1つの項目により変更する。動作状態とする補助
ノズル3の位置は、群単位あるいは1本単位で指定さ
れ、緯糸1の縮み率の大小に応じて、(1)すべての補
助ノズル3として、(2)最も給糸側の補助ノズル3群
のみとして、(3)最も給糸側の補助ノズル3群および
その隣りの補助ノズル3群のみとして、選択される。ま
た、補助ノズル3の動作条件は、緯糸1の種類によっ
て,動作対象の補助ノズル3の一斉噴射、あるいは給糸
側から順にリレー噴射あるいは噴出圧力により設定す
る。
【0039】図4の(8):織機制御装置20は、織機
を180度から330度まで正回転させ、ここで、主ノ
ズル2の延長線上にある緯糸1を給糸カッタ4により切
断する。この切断時に、緯糸1は、主ノズル2および補
助ノズル3の噴射により、伸張した状態にあり、確実に
切断される。したがって、この切断過程で、切断のミス
は、発生しない。
を180度から330度まで正回転させ、ここで、主ノ
ズル2の延長線上にある緯糸1を給糸カッタ4により切
断する。この切断時に、緯糸1は、主ノズル2および補
助ノズル3の噴射により、伸張した状態にあり、確実に
切断される。したがって、この切断過程で、切断のミス
は、発生しない。
【0040】図4の(9):織機制御装置20および不
良糸除去制御装置24は、織機を緯入れ不良発生サイク
ルの回転角180度まで逆転し、不良糸1aを口出しす
る。ここで、不良糸除去制御装置24は、緯糸処理装置
18に動作指令を出す。緯糸処理装置18は、不良糸除
去制御装置24からの動作指令により、巻き取りドラム
17の回転させ、巻き取りドラム17の外周面で不良糸
1aを巻き取り、巻き取った不良糸1aを吸引器29に
より吸引して排出する。
良糸除去制御装置24は、織機を緯入れ不良発生サイク
ルの回転角180度まで逆転し、不良糸1aを口出しす
る。ここで、不良糸除去制御装置24は、緯糸処理装置
18に動作指令を出す。緯糸処理装置18は、不良糸除
去制御装置24からの動作指令により、巻き取りドラム
17の回転させ、巻き取りドラム17の外周面で不良糸
1aを巻き取り、巻き取った不良糸1aを吸引器29に
より吸引して排出する。
【0041】図4の(10):最後に、織機制御装置2
0は、織機を緯入れ不良発生サイクルの前のサイクルの
回転角320度まで逆転し、再起動の指令を待って、正
規の製織を再開する。
0は、織機を緯入れ不良発生サイクルの前のサイクルの
回転角320度まで逆転し、再起動の指令を待って、正
規の製織を再開する。
【0042】本発明は、主軸21に連動する機械方式の
開口装置でなく、綜絖枠に専用のモータとして備えた電
動開口方式の開口装置を有する織機にも適用できる。緯
糸処理装置18は、緯糸1を巻き取るものでなく、緯糸
1を吸引して不良糸1aを除去する吸引除去方式でもよ
い。吸引除去方式の場合、主ノズル2の上流側で緯糸1
を保持した状態で、主ノズル2から空気を噴射すれば、
緯糸処理装置18に吸引されていた緯糸1は、緯入れ経
路上に挿入される。また、緯糸処理装置18は反給糸側
に設けられるものを対象としてもよい。このとき緯糸処
理装置18へ不良糸1aを受け渡すために、不良糸1a
の口出し後に、緯入れ用のノズルによって不良糸1aに
連なる緯糸1を挿入するが、この際の挿入条件を不良糸
1aの糸種に応じて変更すればよい。給糸カッタ4は、
主軸21に連動する機械駆動方式でなく、電動駆動方式
でもよい。電動方式の給糸カッタ4では、その作動時点
が任意に設定できる。
開口装置でなく、綜絖枠に専用のモータとして備えた電
動開口方式の開口装置を有する織機にも適用できる。緯
糸処理装置18は、緯糸1を巻き取るものでなく、緯糸
1を吸引して不良糸1aを除去する吸引除去方式でもよ
い。吸引除去方式の場合、主ノズル2の上流側で緯糸1
を保持した状態で、主ノズル2から空気を噴射すれば、
緯糸処理装置18に吸引されていた緯糸1は、緯入れ経
路上に挿入される。また、緯糸処理装置18は反給糸側
に設けられるものを対象としてもよい。このとき緯糸処
理装置18へ不良糸1aを受け渡すために、不良糸1a
の口出し後に、緯入れ用のノズルによって不良糸1aに
連なる緯糸1を挿入するが、この際の挿入条件を不良糸
1aの糸種に応じて変更すればよい。給糸カッタ4は、
主軸21に連動する機械駆動方式でなく、電動駆動方式
でもよい。電動方式の給糸カッタ4では、その作動時点
が任意に設定できる。
【0043】すでに記載したように、新たな緯糸1を経
糸11の開口12内に挿入する過程で、緯糸1の種類に
応じて変更する項目は、挿入する緯糸1の長さの変更に
代えて、あるいは緯糸1の長さに加えて、主ノズル2、
または補助ノズル3、または主ノズル2および補助ノズ
ル3の動作条件である。例えば、縮み率の大きい糸の場
合に、主ノズル2または補助ノズル3、または主ノズル
2および補助ノズル3の噴射時間は長く、噴射圧力は高
く設定される。また、補助ノズル3の動作条件は、噴射
時間、噴射圧力の他に、緯糸1の種類によって、動作対
象となる補助ノズル3を下記のように、(1)縮み率大
の緯糸1のとき、すべての補助ノズル3を対象として、
(2)最も給糸側の補助ノズル3群のみを対象として、
(3)最も給糸側の補助ノズル3群およびその隣りの補
助ノズル3群のみ対象として、設定させる。また、補助
ノズル3の動作条件は、緯糸1の種類によって、動作対
象の補助ノズル3の一斉噴射、あるいは給糸側から順に
リレー噴射により設定することもできる。なお、緯糸1
の種類に起因する緯糸1の特性としては、縮み率の他
に、緯糸1の強さや緯糸1の太さ、あるいは毛羽立ちの
具合などがあり、これらを適宜考慮して挿入条件を設定
してもよい。
糸11の開口12内に挿入する過程で、緯糸1の種類に
応じて変更する項目は、挿入する緯糸1の長さの変更に
代えて、あるいは緯糸1の長さに加えて、主ノズル2、
または補助ノズル3、または主ノズル2および補助ノズ
ル3の動作条件である。例えば、縮み率の大きい糸の場
合に、主ノズル2または補助ノズル3、または主ノズル
2および補助ノズル3の噴射時間は長く、噴射圧力は高
く設定される。また、補助ノズル3の動作条件は、噴射
時間、噴射圧力の他に、緯糸1の種類によって、動作対
象となる補助ノズル3を下記のように、(1)縮み率大
の緯糸1のとき、すべての補助ノズル3を対象として、
(2)最も給糸側の補助ノズル3群のみを対象として、
(3)最も給糸側の補助ノズル3群およびその隣りの補
助ノズル3群のみ対象として、設定させる。また、補助
ノズル3の動作条件は、緯糸1の種類によって、動作対
象の補助ノズル3の一斉噴射、あるいは給糸側から順に
リレー噴射により設定することもできる。なお、緯糸1
の種類に起因する緯糸1の特性としては、縮み率の他
に、緯糸1の強さや緯糸1の太さ、あるいは毛羽立ちの
具合などがあり、これらを適宜考慮して挿入条件を設定
してもよい。
【0044】もちろん、前提となる不良糸除去方法は、
不良糸1aの除去に際して,緯糸1を経糸11の開口1
2内に挿入する行程を含むものであれば、すべて本発明
の対象となる。
不良糸1aの除去に際して,緯糸1を経糸11の開口1
2内に挿入する行程を含むものであれば、すべて本発明
の対象となる。
【0045】
【発明の効果】本発明では、新たな緯糸を経糸の開口内
に挿入する過程で、緯糸の挿入長さおよび緯入れ用のノ
ズルの動作条件の一方または双方を緯糸の種類に応じて
変更するから、不良糸となった緯糸の種類に応じた適切
な挿入条件のもとに、緯糸が経糸開口内に挿入されるの
で、緯糸の挿入動作が正確に行え、もって不良糸の除去
作業が確実に行える。
に挿入する過程で、緯糸の挿入長さおよび緯入れ用のノ
ズルの動作条件の一方または双方を緯糸の種類に応じて
変更するから、不良糸となった緯糸の種類に応じた適切
な挿入条件のもとに、緯糸が経糸開口内に挿入されるの
で、緯糸の挿入動作が正確に行え、もって不良糸の除去
作業が確実に行える。
【図1】多色(3色)緯入れ用の空気噴射式織機によっ
て、異なる種類の緯糸1を所定の順序で緯入れするによ
り、緯糸の異種異番手織物を製織するときの説明図であ
る。
て、異なる種類の緯糸1を所定の順序で緯入れするによ
り、緯糸の異種異番手織物を製織するときの説明図であ
る。
【図2】多色(3色)緯入れ用の空気噴射式織機の制御
系のブロック線図である。
系のブロック線図である。
【図3】本発明の緯糸の異種異番手織物における不良糸
除去方法の動作順序(1)ないし(6)の説明図であ
る。これらの図で、左側は織機の主軸の回転角を示し、
右側は織り組織を示し、左右の中間部分は緯糸や不良糸
の状況を示す。
除去方法の動作順序(1)ないし(6)の説明図であ
る。これらの図で、左側は織機の主軸の回転角を示し、
右側は織り組織を示し、左右の中間部分は緯糸や不良糸
の状況を示す。
【図4】本発明の緯糸の異種異番手織物における不良糸
除去方法で、上記図3の動作順序(1)ないし(6)に
つづく動作順序(7)ないし(10)の説明図である。
これらの図で、左側は織機の主軸の回転角を示し、右側
は織り組織を示し、左右の中間部分は緯糸や不良糸の状
況を示す。
除去方法で、上記図3の動作順序(1)ないし(6)に
つづく動作順序(7)ないし(10)の説明図である。
これらの図で、左側は織機の主軸の回転角を示し、右側
は織り組織を示し、左右の中間部分は緯糸や不良糸の状
況を示す。
1 緯糸 1a 不良糸 2 主ノズル 3 補助ノズル 4 給糸カッタ 5 給糸体 6 測長貯留装置 7 回転ヤーンガイド 8 ドラム 9 係止ピン 10 ソレノイド 11 経糸 12 開口 13 筬 14 織布 15 ピン 16 吹き上げノズル 17 巻き取りドラム 18 緯糸処理装置 19 フイーラ 20 織機制御装置 21 主軸 22 回転検出器 23 緯糸選択装置 24 不良糸除去制御装置 25 主緯入れ装置 26 補助緯入れ装置 27 駆動器 28 駆動器 29 吸引器 30 電磁開閉弁 31 電磁開閉弁 32 電磁開閉弁 33 圧力制御弁 34 圧力制御弁 35 圧力源 36 不良糸除去装置
Claims (9)
- 【請求項1】 緯入れ不良にかかる不良糸を緯入れ用の
主ノズルに連ねた状態として緯入れ用のノズルによって
新たな緯糸を経糸の開口内に挿入してから、不良糸を牽
引して経糸の開口から除去する不良糸除去方法におい
て、 新たな緯糸を経糸の開口内に挿入する過程における緯糸
の挿入長さおよび緯入れ用のノズルの動作条件の少なく
とも一方を緯糸の種類に応じて変更することを特徴とす
る不良糸除去方法。 - 【請求項2】 異なる種類の緯糸を緯入れする多色緯入
れの場合、緯入れ不良にかかる不良糸の緯糸の種類を判
断し、この種類に対応して、緯糸の挿入長さおよび緯入
れ用のノズルの動作条件の少なくとも一方を決定するこ
とを特徴とする請求項1記載の不良糸除去方法。 - 【請求項3】 単一緯入れの場合、手動で緯糸の種類を
入力することによって、この種類に対応して、緯糸の挿
入長さおよび緯入れ用のノズルの動作条件の少なくとも
一方を決定することを特徴とする請求項1記載の不良糸
除去方法。 - 【請求項4】 緯入れ用のノズルの動作条件を、噴射時
間、噴射圧力および複数の補助ノズルのうち動作状態と
する補助ノズルの選択形態の少なくとも1つにより変更
することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ
か一つに記載の不良糸除去方法。 - 【請求項5】 緯入れ不良にかかる不良糸を緯入れ用の
主ノズルに連ねた状態として緯入れ用ノズルによって新
たな緯糸を経糸の開口内に挿入してから、緯糸処理装置
によって不良糸を牽引して経糸の開口から除去する不良
糸除去装置において、 不良糸除去装置は、不良糸除去制御装置を含み、不良糸
除去制御装置には、新たな緯糸を経糸の開口内に挿入す
る過程における緯糸の挿入長さおよび緯入れ用のノズル
の動作条件の少なくとも一方が挿入条件として緯糸の種
類毎に設定されており、いずれか一つの挿入条件を選択
的に設定可能であることを特徴とする不良糸除去装置。 - 【請求項6】 不良糸除去制御装置は、不良糸の緯糸の
種類を判断して対応する挿入条件を決定し、それにもと
づいて上記緯糸の挿入を遂行することを特徴とする請求
項5記載の不良糸除去装置。 - 【請求項7】 不良糸除去制御装置は、所定の順序で出
力される緯糸選択信号にもとづいて不良糸の緯糸の種類
を判断することを特徴とする請求項6記載の不良糸除去
装置。 - 【請求項8】 不良糸除去制御装置は、予め決定されて
いる挿入条件にもとづいて上記緯糸の挿入を遂行するこ
とを特徴とする請求項5記載の不良糸除去装置。 - 【請求項9】 緯入れ用のノズルの動作条件を、噴射時
間、噴射圧力および動作状態とする補助ノズルの選択形
態の少なくとも一つとすることを特徴とする請求項5な
いし請求項8のいずれかに記載の不良糸除去装置。
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---|---|---|---|
JP2000300345A JP3560332B2 (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 不良糸除去方法および不良糸除去装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108677358A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-10-19 | 苏州华哥电器科技有限公司 | 一种储纬器及其供纬方法 |
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- 2000-09-29 JP JP2000300345A patent/JP3560332B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN108677358A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-10-19 | 苏州华哥电器科技有限公司 | 一种储纬器及其供纬方法 |
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