JP2002104952A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2002104952A
JP2002104952A JP2000295637A JP2000295637A JP2002104952A JP 2002104952 A JP2002104952 A JP 2002104952A JP 2000295637 A JP2000295637 A JP 2000295637A JP 2000295637 A JP2000295637 A JP 2000295637A JP 2002104952 A JP2002104952 A JP 2002104952A
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JP2000295637A
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Naomi Tatsumi
尚美 辰巳
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Noevir Co Ltd
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Noevir Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚の老化の防止効果、特に皮膚
の引き締め効果及びたるみ防止効果に優れ、さらに使用
感の良好な皮膚外用剤を得る。 【解決手段】 カッコン,ワレモコウ及び麦芽の
抽出物並びに抽出分画物より選択した1種又は2種以上
と、海藻の抽出物及び抽出分画物より選択した1種又は
2種以上を併用して、皮膚外用剤に含有させる。海藻の
抽出物等としては、紅藻類の抽出物が好ましく、特にス
ギノリ目に属する海藻の抽出物が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚の老化の防止
効果、特に皮膚の引き締め効果及びたるみ防止効果に優
れ、さらに使用感の良好な皮膚外用剤に関する。さらに
詳しくは、カッコン,ワレモコウ及び麦芽の抽出物並び
に抽出分画物より選択した1種又は2種以上と、海藻の
抽出物及び抽出分画物より選択した1種又は2種以上を
併用して成る皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】加齢や紫外線曝露,皮膚組織内において
発生する活性酸素種等による酸化的ストレス、薬物や種
々のアレルゲンとの接触などにより、皮膚の老化が進行
することが知られている。これまで皮膚外用剤の分野で
は、かかる皮膚の老化を防止するべく、活性酸素種消去
剤や抗炎症剤,抗アレルギー剤等多くの生理活性成分の
探索及び検討がなされてきた。近年は、消費者の天然志
向及び植物志向を反映してか、かかる成分を植物に求め
る傾向が強くなっている。
【0003】しかしながら、すでに報告されている植物
起源の上記成分の中には、活性が低いため、皮膚外用剤
に配合して十分な作用効果を得るにはかなりの高濃度を
要したり、安定性や安全性上問題があったり、皮膚外用
剤に好ましくない色や臭いを付与したり、使用感を損ね
てしまうものがあったりして、皮膚外用剤に配合した際
に、製剤安定性及び安全性,使用感及び作用効果のすべ
ての面で満足できるものは少ないのが現状であった。ま
た皮膚の老化は、種々の要因が複雑に関与し合って進行
するため、前記反応の一部の過程のみに作用する物質を
用いても十分な効果は得られなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、複雑な要因により進行する皮膚の老化を防止,改善
し、さらに製剤安定性,安全性及び使用感の良好な皮膚
外用剤を得ることを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべく
種々検討したところ、本発明者らはカッコン(Pueraria
e Radix),ワレモコウ(Sanguisorba officinalis
L.)及び麦芽の抽出物並びに抽出分画物より選択した1
種又は2種以上と、海藻の抽出物及び抽出分画物より選
択した1種又は2種以上を併用して皮膚外用剤に含有さ
せることにより、良好な皮膚の老化の防止効果、特に皮
膚の引き締め効果及びたるみ防止効果が得られ、さらに
使用感も向上することを見いだして、本発明を完成する
に至った。
【0006】カッコン抽出物及び抽出分画物について
は、特に4',7-ジヒドロキシイソフラボン(ダイゼイ
ン)含有量の高いものを用いると、良好な効果が得ら
れ、また4',7-ジヒドロキシイソフラボン自体を用いて
もよい。
【0007】なお、カッコン抽出物については、ムコ多
糖断片化抑制,活性酸素消去,抗酸化作用(特開平6−
24937)、脂肪合成促進作用(特開平11−199
499)、毛乳頭活性化作用(特開平11−24082
3)が開示され、ヒアルロン酸産生促進作用も報告され
ている(日本薬学会第120年会講演要旨集2,第58
ページ,2000年)。さらに、7-イソプロポキシイソ
フラボンの代謝物についてI型コラーゲンの合成促進作
用が報告されている(Calcified Tissue International
55(5) 356-362 (1994))が、カッコン抽出物中の4',7-
ジヒドロキシイソフラボンについては抗アセチルコリン
作用を有することは周知であるものの、コラーゲン生成
への作用等に関する報告はこれまでなされていない。
【0008】また、ワレモコウ抽出物については、乾燥
粉末の水抽出物についてコラゲナーゼ阻害作用が開示さ
れ(特開平7−196526)、その他ヒドロキシラジ
カル又は一重項酸素消去作用(特開平7−13321
6)、ケミカルメディエイター遊離阻害作用(特開平1
0−36276),肌力改善,角質細胞の形態改善作用
(特開平11−29460)、真皮コラーゲン線維束改
善作用(特開平11−12122)、エラスターゼ阻害
作用(特許第2969451号)などが報告されてい
る。
【0009】さらに、麦芽抽出物についても、一酸化窒
素(NO)産生促進作用(特開平7−324039),
抗酸化作用(特開平10−140153),津液作用
(特開平11−193238)等、種々の生理作用が報
告されている。しかしながら、カッコン,ワレモコウも
しくは麦芽の抽出物もしくは抽出分画物と、海藻の抽出
物もしくは抽出分画物を併用することにより得られる本
発明の効果は、これまで全く示唆すらされていない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において用いるカッコン
Puerariae Radix)は、マメ科(Leguminosae)に属す
る落葉藤本であるクズ(Pueraria lobata Ohwi)の周皮
を除いた根であり、日本産,韓国産及び中国産の角カッ
コン,板カッコン及び粉カッコンを用いることができ
る。
【0011】また、ワレモコウ(Sanguisorba officina
lis L.)はバラ科(Rosaceae)に属する多年生草本で、
葉,茎,花,根等の各部位を用いることができるが、根
部を用いることが好ましい。
【0012】次に麦芽としては、オオムギ(Hordeum vu
lgare L.),コムギ(Triticum sativum Lamarck),ラ
イムギ(Secale cereale L.),カラスムギ(Avena fat
ua L.),エンバク(Avena sativa L.)等の穀粒を発芽
させたものを用いることができる。これらはイネ科(Gr
amineae)に属する1年生又は2年生草本で、特にオオ
ムギの麦芽を用いることが好ましい。オオムギとして
は、ロクジョウオオムギ(Hordeum vulgare L. var. he
xastichon Aschers.),シジョウオオムギ(Hordeum vu
lgare L.var. vulgare),ニジョウオオムギ(Hordeum
vulgare L. var.distichon Alefeld)等、種々の系統の
オオムギを用いることができる。
【0013】続いて本発明においては、海藻として緑藻
類,紅藻類,褐藻類のいずれをも用いることができる
が、紅藻類を用いることが好ましく、特にスギノリ目
Gigartinales)に属する海藻が好ましく使用できる。
スギノリ目には、スギノリ科,ヌメリグサ科,ヒカゲノ
イト科,オゴノリ科,ユカリ科,キジノオ科,アツバノ
リ科,ススカケベニ科,ミリン科,イソモツカ科,イバ
ラノリ科,オキツノリ科等の海藻が属しており、スギノ
リ(Gigartina tenella Harvey),カイノリ(Gigartin
a intermedia Suringar),シキンノリ(Gigartina tee
dii Lamouroux),イボノリ(Gigartina pacifica Kjel
lman),イカノアシ(Gigartina mamillosaJ.Agard
h),ツノマタ(Chondrus ocellatus Holmes),ヒラコ
トジ(Chondruspinnulatus Okamura),トゲツノマタ
Chondrus armatus Okamura),コトジツノマタ(Chon
drus elatus Holmes),クロハギンナンソウ(Chondrus
yendoiYmada et Mikami),アカハギンナンソウ(Rhod
oglossum pulcherum Setchell et Gardner),オゴノリ
Gracilaria verrucosa Papenfuss),オオオゴノリ
Gracilaria gigas Harvey),シラモ(Gracilaria bu
rsa-pastris Silva),ツルシラモ(Gracilariopsis ch
orda Ohmi),ミゾオゴノリ(Gracilaria incurvataOka
mura),カバノリ(Gracilaria textorii Suringar),
ユミガタオゴノリ(Gracilaria arcuata Zanardini),
リュウキュウオゴノリ(Gracilaria eucheumoides Harv
ey),フシクレノリ(Corallopsis opuntia J.Agard
h),カイメンソウ(Ceratodictyon spongiosum Zanard
ini),ナミイワタケ(Tylotus lichenoides Okamur
a),イソモッカ(Catenella opuntia Greville),ウ
スギヌ(Nemastoma lancifolia Okamura),ホウノオ
Platoma japonica Okamura),ベニスナゴ(Schizyme
nia dubyi J.Agardh),ユカリ(Plocamium telfairiae
Harvey),ホソユカリ(Plocamium leptophyllum var.
flexuosum J.Agardh),マキユカリ(Plocamium recur
vatum Okamura),ヒメユカリ(Plocamium oviforme Ok
amura),イソダンツウ(Caulacanthus okamurai Yamad
a),キジノオ(Phacelocarpus japonicus Okamura),
ミリン(Solieria robusta Kylin),ホソバミリン(So
lieria mollis Kylin),エゾナメシ(Turnerella mert
ensiana Schmitz),トサカノリ(Meristotheca papulo
sa J.Agardh),キクトサカ(Meristotheca coacta Oka
mura),キリンサイ(Eucheuma muricatum Weber van B
osse),アマクサキリンサイ(Eucheuma amakusanensis
Okamura),トゲキリンサイ(Eucheuma serra J.Agard
h),ビャクシンキリンサイ(Eucheuma cupresoideum W
eber van Bosse),ススカケベニ(Halarachnion latis
simum Okamura),イバラノリ(Hypnea charoides Lamo
uroux),カギイバラノリ(Hypnea japonica Tanak
a),サイダイバラ(Hypnea saidana Holmes),タチイ
バラノリ(Hypnea variabilis Okamura),ヒモイバラ
Hypnea chordacea Kuetzing),サイミ(Ahnfeltia c
oncinna J.Agardh),イタニグサ(Ahnfeltia plicata
F.Fries),ハリガネ(Ahnfeltia paradoxa Okamur
a),オキツノリ(Gymnogongrus flabelliformis Harve
y),ミアナグサ(Trematocarpus pygmaeus Yendo),
アツバノリ(Sarcodia ceylanica Harvey),ハスジグ
サ(Stenogramma interrupta Montagne),エツキマダ
ラ(Fauchea stipitata Ymamada et Segawa),ウエバ
グサ(Webbe rella micans Hauptfleisch)等が挙げられ
る。
【0014】カッコン(Puerariae Radix),ワレモコ
ウ(Sanguisorba officinalis L.),麦芽及び海藻は、
生のまま抽出に供してもよいが、抽出効率を考えると、
細切,乾燥,粉砕等の処理を行った後に抽出を行うこと
が好ましい。特に麦芽については、細菌や酵母等により
発酵させて抽出することもできる。抽出は、抽出溶媒に
浸漬して行う。抽出効率を上げるため撹拌を行ったり、
抽出溶媒中でホモジナイズしたり、酵素処理等により加
水分解してもよい。抽出温度としては、5℃程度から抽
出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時
間は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、4
時間〜14日間程度とするのが適切である。
【0015】抽出溶媒としては、水の他、メタノール,
エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級
アルコール、1,3-ブチレングリコール,プロピレングリ
コール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の多価
アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等のエ
ーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、ア
セトン,エチルメチルケトン等のケトン類などの極性有
機溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以
上を選択して用いる。また、生理食塩水,リン酸緩衝
液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。
【0016】カッコン(Puerariae Radix),ワレモコ
ウ(Sanguisorba officinalis L.),麦芽及び海藻の上
記溶媒による抽出物は、そのままでも本発明に係る皮膚
外用剤に含有させることができるが、濃縮,乾固したも
のを水や極性溶媒に再度溶解したり、或いはこれらの生
理作用を損なわない範囲で脱色,脱臭,脱塩等の精製処
理を行ったり、カラムクロマトグラフィー等による分画
処理を行った後に用いてもよい。抽出物をさらに発酵さ
せたり、加水分解処理を行った後に用いることもでき
る。特にカッコン(Puerariae Radix)抽出物について
は、合成吸着樹脂に吸着させた後、水・エタノール混合
溶媒にて順次溶出した際、50容量%〜99.5容量%
エタノール水溶液により溶出される画分が4',7-ジヒド
ロキシイソフラボンを最も多く含有し、皮膚の老化防止
効果の点から最も好ましく用いられる。合成吸着樹脂と
しては、スチレンポリマー製の吸着樹脂であるDIAI
ONMCIゲル HP-20(三菱化学株式会社製)等が
好ましく用いられる。カッコン,ワレモコウ,麦芽及び
海藻の前記抽出物やその処理物及び分画物は、各処理及
び分画の後凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いるこ
ともできる。また、リポソーム等のベシクルやマイクロ
カプセル等に内包させて用いることもできる。
【0017】また本発明においては、上記したカッコン
の抽出物又はその分画物の替わりに、精製した4',7-ジ
ヒドロキシイソフラボンを用いてもよい。
【0018】本発明においては、上記カッコン(Puerar
iae Radix)の抽出物及び抽出分画物、もしくは4',7-ジ
ヒドロキシイソフラボン、ワレモコウ(Sanguisorba of
ficinalis L.)の抽出物及び抽出分画物、麦芽の抽出物
及び抽出分画物より選んだ1種又は2種以上と、海藻の
抽出物及び抽出分画物の1種又は2種以上を皮膚外用剤
基剤に含有させる。本発明に係る皮膚外用剤は、ローシ
ョン剤,乳剤,ゲル剤,クリーム剤,軟膏剤,粉末剤,
顆粒剤等、種々の剤型で提供することができる。また、
化粧水,乳液,クリーム,美容液,パック等の皮膚化粧
料、メイクアップベースローション,メイクアップベー
スクリーム等の下地化粧料、乳液状,油性,固形状等の
各剤型のファンデーション,アイカラー,チークカラー
等のメイクアップ化粧料等として提供することができ
る。
【0019】なお本発明に係る皮膚外用剤には、カッコ
ン(Puerariae Radix),ワレモコウ(Sanguisorba off
icinalis L.),麦芽の抽出物等及び海藻の抽出物等の
他に、油性成分,界面活性剤,保湿剤,顔料,紫外線吸
収剤,抗酸化剤,香料,防菌防黴剤等の一般的な医薬品
及び化粧料用原料や、皮膚細胞賦活剤,抗炎症剤,美白
剤等の生理活性成分を含有させることができる。
【0020】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。
【0021】まず、本発明に係る皮膚外用剤に含有させ
るカッコン(Puerariae Radix)の抽出物及び抽出分画
物、ワレモコウ(Sanguisorba officinalis L.)の抽出
物及び抽出分画物、並びに麦芽の抽出物及び抽出分画物
の調製について示す。
【0022】[カッコン抽出物1]カッコンの乾燥粉末
200gをエタノール1リットル中に浸漬し、20℃で
7日間静置して抽出し、抽出液をろ過して回収した後濃
縮,乾固し、凍結乾燥して、標記カッコン抽出物とし
た。
【0023】[カッコン抽出物2]カッコン500gを
細切し、エタノール2リットル中にて20℃で3日間撹
拌抽出し、抽出液をろ過して回収した後濃縮,乾固し、
グリセリン1リットルに溶解して、標記カッコン抽出物
とした。
【0024】[カッコン抽出物3]カッコン250gを
乾燥,粉砕し、50容量%エタノール水溶液2リットル
中にて20℃で7日間浸漬した後、ろ過してろ液を回収
して、カッコン抽出物3とした。
【0025】[カッコン抽出分画物1〜4]カッコン
Puerariae Radix)500gを乾燥,粉砕し、50容
量%エタノール水溶液2リットル中に浸漬して、20℃
で7日間静置して抽出した後、ろ過してろ液を回収し、
次いで濃縮,乾固して凍結乾燥する。この乾燥粉末3
6.0gをエタノール500mlに溶解し、さらに精製
水1500mlを加え、600mlのDIAION M
CIゲル HP-20(三菱化学株式会社製)を添加して
1時間撹拌した後、ろ過して前記樹脂を回収してカラム
に充填し、水・エタノールの混合溶媒にて順次段階的に
溶出した。その際、50容量%エタノール水溶液,70
容量%エタノール水溶液,90容量%エタノール水溶液
及び99.5容量%エタノール水溶液にて溶出される画
分を回収し、それぞれ凍結乾燥して、標記抽出分画物1
〜4とした。
【0026】[ワレモコウ抽出物1]ワレモコウ(Sang
uisorba officinalis L.)の根部350gを乾燥,粉砕
し、50容量%エタノール水溶液1.5リットル中にて
20℃で7日間浸漬した後、ろ過してろ液を回収して、
標記抽出物1とした。
【0027】[ワレモコウ抽出物2]ワレモコウ(Sang
uisorba officinalis L.)の根部250gを細切し、1,
3-ブチレングリコール2リットル中にて、20℃にて3
日間撹拌抽出した。ろ過してろ液を回収し、標記抽出物
2とした。
【0028】[ワレモコウ抽出物3]ワレモコウ(Sang
uisorba officinalis L.)の葉及び根部計450gを、
リン酸緩衝生理食塩水(pH=7.2)2.5リットル
中にてホモジナイズし、3,000回転で10分間遠心
分離して上清を回収し、標記抽出物3とした。
【0029】[ワレモコウ抽出物4]ワレモコウ(Sang
uisorba officinalis L.)の根部500gを乾燥,粉砕
し、エタノール2.5リットル中に浸漬し、15℃で1
0日間静置して抽出し、抽出液をろ過して回収した後濃
縮,乾固し、次いで凍結乾燥して、標記抽出物4とし
た。
【0030】[ワレモコウ抽出分画物1及び2]ワレモ
コウ(Sanguisorba officinalis L.)の根部500gを
乾燥,粉砕し、エタノール2.5リットル中に浸漬し、
20℃で7日間静置して抽出した後、ろ過してろ液を回
収し、次いで濃縮,乾固して凍結乾燥する。この乾燥粉
末をエタノール500mlに溶解し、さらに精製水15
00mlを加え、600mlのDIAION MCIゲ
ル HP-20(三菱化学株式会社製)を添加して1時間
撹拌した後、ろ過して前記樹脂を回収してカラムに充填
し、水・エタノールの混合溶媒にて順次段階的に溶出し
た。その際、30容量%エタノール水溶液及び50容量
%エタノール水溶液にて溶出される画分を回収し、それ
ぞれ凍結乾燥して、標記抽出分画物1及び2とした。
【0031】[麦芽抽出物1]ロクジョウオオムギ(Ho
rdeum vulgare L. var. hexastichon Aschers.)の麦芽
500gを粉砕し、50容量%エタノール水溶液2リッ
トル中にて、20℃で3日間撹拌抽出した後、ろ過して
ろ液を回収し、標記抽出物1とした。
【0032】[麦芽抽出物2]コムギ(Triticum sativ
um Lamarck)の麦芽650gを熱水2.5リットル中に
浸漬し4時間抽出を行った後、ろ過してろ液を回収し、
標記抽出物2とした。
【0033】[麦芽抽出物3]ライムギ(Secale cerea
le L.)の麦芽550gを生理食塩水2リットル中にて
10℃でホモジナイズし、次いで5時間撹拌した後、
3,000回転で10分間遠心分離し、上清を回収して
標記抽出物3とした。
【0034】[麦芽抽出物4]シジョウオオムギ(Hord
eum vulgare L.var. vulgare)の麦芽500gを精製水
2.0リットル中に浸漬し、40℃〜45℃で2時間撹
拌した後、pHを5.5〜6.0に調整して、乳酸菌
Lactobacillus delbruckii)を加え、45℃〜50℃
にて5日間嫌気的に発酵させた。次いで3,000回転
で10分間遠心処理し、上清を回収してミリポアフィル
ターにてろ過し、標記抽出物4とした。
【0035】[麦芽抽出分画物1及び2]ロクジョウオ
オムギ(Hordeum vulgare L. var. hexastichon Ascher
s.)の麦芽500gを乾燥,粉砕し、20容量%エタノ
ール水溶液2.5リットル中に浸漬し、20℃で7日間
静置して抽出した後、ろ過してろ液を回収する。このろ
液に、600mlのDIAION MCIゲル HP-2
0(三菱化学株式会社製)を添加して1時間撹拌した
後、ろ過して前記樹脂を回収してカラムに充填し、水・
エタノールの混合溶媒にて順次段階的に溶出した。その
際、15容量%エタノール水溶液及び30容量%エタノ
ール水溶液にて溶出される画分を回収し、それぞれ凍結
乾燥して、標記抽出分画物1及び2とした。
【0036】[スギノリ抽出物,ツノマタ抽出物,オゴ
ノリ抽出物]スギノリ(Gigartina tenella Harvey),
ツノマタ(Chondrus ocellatus Holmes)及びオゴノリ
Gracilaria verrucosa Papenfuss)の各乾燥粉末25
0gを50容量%エタノール水溶液1.2リットル中に
それぞれ浸漬し、20℃にて7日間抽出した。抽出液を
ろ過してろ液を回収し、標記各抽出物とした。
【0037】[カイメンソウ抽出物]カイメンソウ(Ce
ratodictyon spongiosum Zanardini)の乾燥粉末300
gを50容量%エタノール水溶液1.5リットル中にそ
れぞれ浸漬し、20℃にて7日間抽出した。抽出液をろ
過してろ液を回収し、濃縮乾固した後凍結乾燥して、標
記抽出物とした。
【0038】[キリンサイ抽出物,トゲキリンサイ抽出
物,イバラノリ抽出物]キリンサイ(Eucheuma muricat
um Weber van Bosse),トゲキリンサイ(Eucheuma ser
ra J.Agardh)及びイバラノリ(Hypnea charoides Lamo
uroux)の各藻体1.2kgを細切し、1,3-ブチレング
リコール3リットル中に浸漬し、15℃で3日間撹拌抽
出した。抽出液をろ過してろ液を回収し、標記各抽出物
とした。
【0039】[サイミ抽出物]サイミ(Ahnfeltia conc
inna J.Agardh)の藻体2.4kgを乾燥した後粉砕
し、精製水1.5リットルに浸漬し、50℃〜60℃で
10時間撹拌抽出した。抽出液をろ過してろ液を回収
し、標記抽出物とした。
【0040】続いて、本発明に係る皮膚外用剤について
の実施例の処方を示す。
【0041】 [実施例1] ローション剤 (1)エタノール 20.00(重量%) (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.00 (3)カッコン抽出分画物1 0.02 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (5)ジプロピレングリコール 5.00 (6)1,3-ブチレングリコール 10.00 (7)スギノリ抽出物 5.00 (8)精製水 58.88 製法:(1)に(2)〜(4)を添加して溶解し、アルコール相
とする。一方、(8)に(5)〜(7)を順次溶解して水相とす
る。水相にアルコール相を添加し、撹拌,混合する。
【0042】 [実施例2] 乳剤 (1)セタノール 1.00(重量%) (2)ミツロウ 0.50 (3)ワセリン 2.00 (4)スクワラン 6.00 (5)ジメチルポリシロキサン 2.00 (6)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.00 モノステアリン酸エステル (7)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.00 (8)グリセリン 4.00 (9)1,3-ブチレングリコール 4.00 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (11)精製水 53.25 (12)カルボキシビニルポリマー 10.00 (1.0重量%水溶液) (13)水酸化カリウム 0.10 (14)エタノール 5.00 (15)ワレモコウ抽出分画物1 0.05 (16)ツノマタ抽出物 10.00 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合し、加熱溶解して75
℃とする。一方、(8)〜(11)の水相成分を混合,溶解し
て75℃とする。これに前記油相を加えて予備乳化した
後、(12)を添加してホモミキサーにて均一に乳化し、次
いで(13)を加えて増粘させた後冷却し、40℃で(15)を
(14)に溶解して(16)とともに添加,混合する。
【0043】 [実施例3] 水中油型クリーム剤 (1)ミツロウ 6.00(重量%) (2)セタノール 5.00 (3)還元ラノリン 8.00 (4)スクワラン 27.50 (5)グリセリル脂肪酸エステル 4.00 (6)親油型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.00 (7)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 5.00 モノラウリン酸エステル (8)プロピレングリコール 5.00 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (10)カッコン抽出分画物2 0.02 (11)ワレモコウ抽出物4 0.25 (12)カイメンソウ抽出物 2.50 (13)精製水 34.63 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合,溶解して75℃とす
る。一方、(8)〜(13)の水相成分を混合,溶解して75
℃に加熱する。次いで、この水相成分に前記油相成分を
添加して予備乳化した後ホモミキサーにて均一に乳化
し、冷却する。
【0044】 [実施例4] ゲル剤 (1)ジプロピレングリコール 10.00(重量%) (2)カルボキシビニルポリマー 0.50 (3)水酸化カリウム 0.10 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (5)カッコン抽出分画物3 0.02 (6)麦芽抽出分画物1 0.20 (7)オゴノリ抽出物 5.00 (8)精製水 84.08 製法:(8)に(2)を均一に溶解した後、(1)に(4)〜(7)を
溶解して添加し、次いで(3)を加えて増粘させる。
【0045】 [実施例5] 水中油型乳剤型軟膏 (1)白色ワセリン 25.0(重量%) (2)ステアリルアルコール 25.0 (3)グリセリン 12.0 (4)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (6)精製水 25.7 (7)カッコン抽出分画物4の1.0(w/v)% 0.2 エタノール溶液 (8)ワレモコウ抽出物1 0.5 (9)麦芽抽出分画物2の1.0(w/v)%水溶液 0.5 (10)キリンサイ抽出物 10.0 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,加熱して均一に溶解
し、75℃とする。一方、(5),(6)の水相成分を混合,
加熱して75℃とする。この水相成分に前記油相成分を
撹拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却した後、40
℃にて(7)〜(10)を添加,混合する。
【0046】 [実施例6] リポソーム剤 (1)グリセリン 2.0(重量%) (2)1,3-ブチレングリコール 3.0 (3)ポリオキシエチレン(25E.O.)オレイルエーテル 0.2 (4)エタノール 10.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (6)トゲキリンサイ抽出物 15.0 (7)精製水 64.7 (8)4',7-ジヒドロキシイソフラボン,ワレモコウ 5.0 抽出分画物2,麦芽抽出分画物1内包リポソーム 製法:(5)を(4)に溶解し、(1)〜(3),(6)とともに(7)に
添加して均一に混合し、これに(8)を加えて分散する。
なお、(8)のリポソームは、4',7-ジヒドロキシイソフラ
ボンを1.0(w/v)%、ワレモコウ抽出分画物2を2.
5(w/v)%、及び麦芽抽出分画物1を2.5(w/v)%含有
する50容量%エタノール水溶液100mlに、大豆レ
シチン80gを添加して55℃で懸濁し、次いで超音波
処理してリポソームを調製し、遠心分離により回収して
得た。
【0047】 [実施例7] 美容液 (1)1,3-ブチレングリコール 5.0(重量%) (2)カルボキシビニルポリマー 0.4 (3)ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (5)L-アルギニン 1.0 (6)カッコン抽出物1 0.1 (7)ワレモコウ抽出物2 0.2 (8)麦芽抽出物4 0.1 (9)サイミ抽出物 20.0 (10)精製水 72.1 製法:(1)〜(9)を順次(10)に添加して、均一に混合,溶
解する。
【0048】 [実施例8] 油中水型エモリエントクリーム (1)流動パラフィン 30.00(重量%) (2)マイクロクリスタリンワックス 2.00 (3)ワセリン 5.00 (4)ジグリセリルジオレイン酸エステル 5.00 (5)L-グルタミン酸ナトリウム 1.60 (6)L-セリン 0.40 (7)プロピレングリコール 3.00 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (9)カッコン抽出物2 0.05 (10)麦芽抽出物2 0.05 (11)イバラノリ抽出物 7.50 (12)精製水 45.20 (13)香料 0.10 製法:(5),(6)を(12)の一部に溶解して50℃とし、あ
らかじめ50℃に加温した(4)に撹拌しながら徐々に添
加する。これをあらかじめ混合し、70℃に加熱溶解し
た(1)〜(3)に均一に分散する。これに、(8)を(7)に溶解
して(9)〜(11)とともに(12)の残部に添加し、70℃に
加熱したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳
化する。冷却後、40℃にて(13)を添加,混合する。
【0049】 [実施例9] メイクアップベースクリーム (1)ステアリン酸 12.0(重量%) (2)セタノール 2.0 (3)グリセリルトリ2-エチルヘキサン酸エステル 2.5 (4)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸 2.0 エステル (5)プロピレングリコール 10.0 (6)水酸化カリウム 0.3 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)麦芽抽出物3 0.2 (9)キリンサイ抽出物 3.5 (10)サイミ抽出物 3.5 (11)精製水 61.2 (12)酸化チタン 2.0 (13)ベンガラ 0.4 (14)黄酸化鉄 0.1 (15)香料 0.1 (16)カッコン抽出物3 0.1 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,溶解して75℃とす
る。一方、(5)〜(11)の水相成分を混合,加熱溶解し、
これに(12)〜(14)の顔料成分を添加してホモミキサーに
て均一に分散して75℃とする。次いで、この水相成分
に前記油相成分を添加してホモミキサーにて均一に乳化
し、冷却後40℃にて(15),(16)を添加,混合する。
【0050】 [実施例10] 乳液状ファンデーション (1)ステアリン酸 2.00(重量%) (2)スクワラン 5.00 (3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.00 (4)セタノール 1.00 (5)デカグリセリルモノイソパルミチン酸エステル 9.00 (6)1,3-ブチレンクリコール 6.00 (7)水酸化カリウム 0.08 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (9)ワレモコウ抽出物3 0.25 (10)精製水 50.72 (11)酸化チタン 9.00 (12)タルク 7.40 (13)ベンガラ 0.50 (14)黄酸化鉄 1.10 (15)黒酸化鉄 0.10 (16)香料 0.15 (17)麦芽抽出物1 0.10 (18)スギノリ抽出物 2.50 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,溶解して75℃とす
る。一方、(6)〜(10)の水相成分を混合,加熱溶解し、
これに(11)〜(15)の顔料成分を添加してホモミキサーに
て均一に分散して75℃とする。次いで、この水相成分
に前記油相成分を添加してホモミキサーにて均一に乳化
し、冷却後40℃にて(16)〜(18)を添加,混合する。
【0051】 [実施例11] ハンドクリーム (1)セタノール 4.00(重量%) (2)ワセリン 2.00 (3)流動パラフィン 10.00 (4)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.50 (5)ポリオキシエチレン(60E.O.)グリセリル 2.50 イソステアリン酸エステル (6)酢酸トコフェロール 0.25 (7)グリセリン 20.00 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (9)カッコン抽出分画物1 0.01 (10)イバラノリ抽出物 6.00 (11)精製水 53.64 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,溶解して75℃とす
る。一方、(7)〜(11)の水相成分を混合,加熱溶解して
75℃とする。次いで、この水相成分に前記油相成分を
添加してホモミキサーにて均一に乳化し、冷却する。
【0052】上記した本発明に係る実施例について使用
試験を行い、皮膚の老化防止効果の評価及び官能評価を
行った。その際、各実施例について表1に示す代替を行
って比較例を調製し、同時に使用試験に供した。使用試
験は、皮膚のしわの増加や張りの低下,たるみといった
老化症状の見られる40才代〜60才代の女性パネラー
20名を1群とし、各群に実施例及び比較例のそれぞれ
をブラインドにて1日2回、2カ月間使用させて行っ
た。
【0053】
【表1】
【0054】皮膚の老化防止効果は、使用試験開始前及
び終了後の皮膚のしわ,皮膚弾性及びたるみの状況を比
較し、これらの改善状況について「改善」,「やや改
善」,「変化なし」の3段階にて評価し、各評価を得た
パネラー数にて表2に示した。なお皮膚のしわは目視観
察及び写真撮影により評価し、皮膚弾性はキュートメー
ターによる測定結果により評価した。皮膚のたるみにつ
いては目視観察により評価を行った。
【0055】
【表2】
【0056】表2より明らかなように、本発明の実施例
使用群では、いずれにおいても全パネラーで皮膚の老化
症状の改善傾向が認められ、皮膚のしわについては30
%以上、皮膚弾性については45%以上、皮膚のたるみ
については40%以上のパネラーにおいて明確な改善が
認められていた。これに対し、カッコン抽出物又は抽出
分画物,4',7-ジヒドロキシイソフラボン,ワレモコウ
抽出分画物,及び麦芽抽出物又は抽出分画物を、保湿剤
であるピロリドンカルボン酸ナトリウムやヒアルロン酸
ナトリウム、又は抗炎症剤であるグリチルリチン酸ジカ
リウムに代替した比較例6,比較例9及び比較例11使
用群では、皮膚症状の改善はかんばしくなく、皮膚のし
わについて55%以上、皮膚弾性について35%以上、
皮膚のたるみについて45%以上のパネラーにおいて症
状の改善傾向が認められていなかった。また、カッコン
抽出物及びワレモコウ抽出物を含有しない比較例3にお
いては、カイメンソウ抽出物の作用により良好な皮膚老
化症状の改善を示してはいたが、対応する実施例3使用
群に比べて、その効果は有意に小さくなっていた。
【0057】官能評価は、塗布時のなめらかさ,しっと
り感,密着感,皮膚の引き締め感及び皮膚の張りについ
て、表3に示す基準に従って評価させて点数化し、20
名の平均値を算出して表4に示した。
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】表4において明らかなように、本発明の実
施例においては、いずれについても塗布時に良好ななめ
らかさが認められ、しっとり感,密着感にも優れてお
り、さらに良好な皮膚の引き締め効果と皮膚の張りの向
上が感じられていた。これに対し、海藻抽出物を50容
量%エタノール水溶液等に代替した比較例1,比較例
2,比較例4,比較例5,比較例7,比較例8及び比較
例10使用群においては、塗布時のなめらかさ及び密着
感についての評価が悪くなっていた。
【0061】なお実施例1〜実施例11については、2
5℃で6カ月間保存した場合において状態の変化は全く
認められず、男性パネラー30名による48時間の背部
閉塞貼付試験においても、問題となる皮膚刺激性反応は
認められなかった。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、皮
膚の老化の防止効果、特に皮膚の引き締め効果及びたる
み防止効果に優れ、さらになめらかで、しっとり感及び
密着感といった使用感も良好な皮膚外用剤を得ることが
できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AB032 AB052 AB232 AB242 AB442 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC242 AC392 AC402 AC432 AC482 AC582 AC792 AC841 AC842 AD092 AD112 AD152 AD662 CC02 CC04 CC05 CC06 CC11 DD23 DD31 DD41 DD45 EE12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッコン(Puerariae Radix),ワレモ
    コウ(Sanguisorba officinalis L.)及び麦芽の抽出物
    並びに抽出分画物より選択した1種又は2種以上と、海
    藻の抽出物及び抽出分画物より選択した1種又は2種以
    上を含有して成る、皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 カッコン(Puerariae Radix)の抽出分
    画物が、抽出物を合成吸着樹脂に吸着させた後、水・エ
    タノール混合溶媒にて順次溶出した際、50容量%〜9
    9.5容量%エタノール水溶液により溶出される画分で
    あることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 カッコン(Puerariae Radix)の抽出物
    及び抽出分画物の替わりに、4',7-ジヒドロキシイソフ
    ラボンを用いることを特徴とする、請求項1又は請求項
    2に記載の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 海藻抽出物及び抽出分画物が、紅藻類の
    抽出物及び抽出分画物である、請求項1〜請求項3に記
    載の皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 海藻抽出物及び抽出分画物が、スギノリ
    目に属する紅藻類の抽出物及び抽出分画物である、請求
    項1〜請求項3に記載の皮膚外用剤。
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