JP2002104839A - 電子線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサ及び電子線励起ディスプレイ素子 - Google Patents

電子線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサ及び電子線励起ディスプレイ素子

Info

Publication number
JP2002104839A
JP2002104839A JP2000294537A JP2000294537A JP2002104839A JP 2002104839 A JP2002104839 A JP 2002104839A JP 2000294537 A JP2000294537 A JP 2000294537A JP 2000294537 A JP2000294537 A JP 2000294537A JP 2002104839 A JP2002104839 A JP 2002104839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
electron beam
display element
mass
alkali
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000294537A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3882489B2 (ja
Inventor
Masahiro Morishita
昌洋 森下
Katsuya Kamitsukuri
克也 神作
Toshiaki Mizuno
俊明 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP2000294537A priority Critical patent/JP3882489B2/ja
Priority to US09/947,470 priority patent/US6586867B2/en
Priority to FR0112321A priority patent/FR2814591B1/fr
Publication of JP2002104839A publication Critical patent/JP2002104839A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3882489B2 publication Critical patent/JP3882489B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/062Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight
    • C03C3/064Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron
    • C03C3/068Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron containing rare earths
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/062Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight
    • C03C3/064Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/062Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight
    • C03C3/064Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron
    • C03C3/066Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron containing zinc
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/86Vessels; Containers; Vacuum locks
    • H01J29/864Spacers between faceplate and backplate of flat panel cathode ray tubes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2329/00Electron emission display panels, e.g. field emission display panels
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2329/00Electron emission display panels, e.g. field emission display panels
    • H01J2329/86Vessels
    • H01J2329/8625Spacing members
    • H01J2329/864Spacing members characterised by the material

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 線膨張係数がソーダライムシリカガラスの線
膨張係数と同等の無アルカリガラス製電子線励起ディス
プレイ素子用ガラススペーサを提供する。 【解決手段】 SiO10〜35質量%、RO(但
し、Rはアルカリ土類金属を示す)20〜60質量%、
9〜30質量%、及びAl0〜10質量
%を含み、実質的にアルカリ金属を含有しないガラス組
成を有し、かつ、線膨張係数が76〜92×10−7
℃の無アルカリガラスで構成される電子線励起ディスプ
レイ素子用ガラススペーサ。このガラススペーサを用い
た電子線励起ディスプレイ素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子線励起ディスプ
レイ素子用ガラススペーサ及びこのガラススペーサを用
いた電子線励起ディスプレイ素子に係り、特に、実質的
にアルカリ金属を含有せず、しかもソーダライムシリカ
ガラスと同等の線膨張係数を有する無アルカリガラスよ
りなる電子線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサ
と、このガラススペーサを用いた電子線励起ディスプレ
イ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置に比べて明るい画像が得ら
れると共に視野角も広いフラット型ディスプレイとし
て、電子線源から放出される電子ビームを蛍光体に照射
して蛍光を発生させることにより画像を形成する自発光
型の電子線励起ディスプレイが、近年広く実用に供され
ている。
【0003】フラット型電子線励起ディスプレイは、電
子ビームを蛍光体に照射して画像を形成するため、電子
線源、蛍光体、その他の構成部品を約10−3Pa以下
の真空雰囲気の真空容器内に組み込む必要があり、例え
ば、図1に示すような耐大気圧構造の真空容器が提案さ
れている(特開平7−230776号公報)。
【0004】図1は、フラット型電子線励起ディスプレ
イの分解斜視図であり、ガラス板15及びこのガラス板
15の内面に形成された画像形成部材5からなる前面板
1と、後述する電子放出素子群を搭載した背面板2とを
備える。画像形成部材5は、該電子放出素子から電子ビ
ームが照射されて発光する蛍光体を有する。前面板1と
背面板2とは、図1のA−A断面図である図2に示すよ
うに支持枠3を介して気密的に接合され、支持枠3と共
に気密の耐大気圧構造を形成する。さらに、前面板1と
背面板2の間には大気圧支持部材として複数のガラスス
ペーサ4が挿入される。
【0005】ガラススペーサ4の各々は、例えば、厚さ
0.2mm、高さ5mmの平板状に加工され、下端が接
着部材8を介して背面板2に固定されている。このガラ
ススペーサ4は、上端が接着部材8を介して前面板1に
固定されてもよく、また、上下端が接着部材8を介して
前面板1及び背面板2に夫々固定されてもよい。
【0006】背面板2は、ガラス基板21と、ガラス基
板21上にマトリックス状に配列された厚さ100nm
のNiからなる複数個の素子部23と、これらの素子部
23に給電すべくガラス基板21上に形成された厚さ2
μmのAgからなる複数の配線部24とを備える。素子
部23の各々には、電子放出素子25が形成されてい
る。配線部24の配線パターンは平行線のパターンであ
り、隣り合う一対の配線部24を通して、これらの配線
部24に沿う複数の電子放出素子25に同時に給電され
る。さらに、図示はされていないが、SiO絶縁層を
介し、ガラス基板21の10μm上方に50μm径の電
子通過孔を有する変調電極が配置されている。
【0007】なお、各ガラススペーサ4の位置は背面板
2上では2列の電子放出素子25の中間の配線材24上
に当接されており、また前面板1上では、画像形成部材
15の蛍光体のうち電子放出素子25から電子が照射さ
れない部分であるブラックストライプ上に当接されてい
る。
【0008】特開平12−203857号公報には、こ
のような電子線励起ディスプレイ素子のガラススペーサ
を精度良く製造する方法として、断面形状がガラススペ
ーサの所望の断面形状とほぼ相似形である母材ガラスを
準備し、この母材ガラスをその粘度が10〜10
アズになるように加熱しつつ延伸する方法が提案されて
いる。
【0009】この方法によれば、母材ガラスと延伸ガラ
スとの断面形状の相似性の程度を向上させ、容易に所望
形状のガラススペーサを製造することができる。
【0010】しかして、この特開平12−203857
号公報には、ガラススペーサを構成するガラス組成とし
て、次のような組成が記載されている。
【0011】
【表1】
【0012】一方、前面板及び背面板は通常ソーダライ
ムシリカガラスで構成されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図1,2に示す如く、
電子線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサは、大気
圧真空容器の前面板と背面板との間で両者の間隔を一定
に保つものであるが、このガラススペーサは電子放出素
子に晒されるため、ガラススペーサを構成するガラスに
Na成分のような可動イオンが含まれていると、バイア
ス電圧でイオンが偏在することにより電界破壊が起こる
という問題がある。従って、このような不具合を防止す
るためには、ガラススペーサを構成するガラスは無アル
カリガラスであることが望ましいが、一方で、ガラスス
ペーサは電子線励起ディスプレイ素子の背面板に低融点
ガラスフリットを用いて約500℃以下の温度で融着・
固定される工程を経るため、その線膨張係数が前面板及
び背面板を構成するソーダライムシリカガラスの線膨張
係数と同等であることが必要となる。
【0014】しかしながら、特開平12−203857
号公報に記載される無アルカリガラスの線膨張係数は3
5〜40×10−7/℃と、ソーダライムシリカガラス
の線膨張係数とは大きく異なり、電子線励起ディスプレ
イ素子用ガラススペーサとしては適当ではない。
【0015】本発明は上記従来の問題点を解決し、線膨
張係数がソーダライムシリカガラスの線膨張係数と同等
の無アルカリガラス製電子線励起ディスプレイ素子用ガ
ラススペーサとこのガラススペーサを用いた電子線励起
ディスプレイ素子を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の電子線励起ディ
スプレイ素子用ガラススペーサは、SiO10〜35
質量%、RO(但し、Rはアルカリ土類金属を示す)2
0〜60質量%、B9〜30質量%、及びAl
0〜10質量%を含み、実質的にアルカリ金属を含
有しないガラス組成を有し、かつ、線膨張係数が76〜
92×10−7/℃の無アルカリガラスで構成されるこ
とを特徴とする。
【0017】本発明のガラススペーサは実質的にアルカ
リを含まない無アルカリガラスよりなるため、アルカリ
成分に起因する電界破壊等の不具合を引き起こすことが
ない。しかも、この無アルカリガラスは、その線膨張係
数が76〜92×10−7/℃と、ソーダライムシリカ
ガラスの線膨張係数とほぼ同等であるため、熱膨張差に
起因する破壊等の問題もない。
【0018】本発明において、ガラススペーサを構成す
る無アルカリガラスは、特に線膨張係数が78〜88×
10−7/℃であることが好ましい。
【0019】また、この無アルカリガラスは、更にLa
0〜30質量%、ZnO0〜8質量%及びTiO
0〜5質量%を含んでいても良い。
【0020】本発明の電子線励起ディスプレイ素子は、
このような本発明の電子線励起ディスプレイ素子用ガラ
ススペーサを用いたものである。
【0021】なお、本発明において、線膨張係数とは、
温度30〜400℃の間の線膨張係数の平均値である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0023】まず、本発明の電子線励起ディスプレイ素
子用ガラススペーサを構成する無アルカリガラスのガラ
ス組成の限定理由について説明する。
【0024】本発明の電子線励起ディスプレイ素子用ガ
ラススペーサを構成する無アルカリガラスは、 SiO:10〜35質量% RO(但し、Rはアルカリ土類金属を示す):20〜6
0質量% B:9〜30質量% 及び Al:0〜10質量% を含むみ、更に必要に応じて La:0〜30質量% ZnO:0〜8質量% 及び TiO:0〜5質量% を含み、実質的にアルカリ金属を含有しないものであ
る。
【0025】なお、本発明において、「実質的にアルカ
リ金属を含有しない」とは、K,Na等のアルカリ金属
含有量が5000ppm以下であることを指す。
【0026】SiOはガラス骨格を形成するための必
須成分であるが、無アルカリガラスにおいてその含有量
が多いと線膨張係数が小さくなりソーダライムシリカガ
ラスの線膨張係数と同等の76〜92×10−7/℃の
線膨張係数を達成することができない。即ち、無アルカ
リガラスは一般的にソーダライムシリカガラスの線膨張
係数に比べて線膨張係数が小さいが、一方でSiO
は、線膨張係数を小さくする作用がある。このため、
本発明では、線膨張係数の小さい無アルカリガラスの線
膨張係数を大きくしてソーダライムシリカガラスの線膨
張係数と同等とするために、線膨張係数を小さくする作
用を有するSiOを少なく、35質量%以下とする。
ただし、SiOが10質量%よりも少ないとガラスを
形成し得なくなるため、SiOは10〜35質量%、
好ましくは13〜34質量%とする。
【0027】Alはガラスの耐久性の向上のため
の成分であるが、このAlもまた、SiOと同
様に線膨張係数を小さくする作用を有することから、そ
の含有量を少なく、0〜10質量%、好ましくは0〜8
質量%とする。
【0028】Bはガラスの耐久性を向上させるた
め、或いは溶解助剤としても使用される成分であり、本
発明では9〜30質量%、特に10〜28質量%とす
る。
【0029】RO、即ち、BaO、CaO、MgO、S
rO等のアルカリ土類金属酸化物の1種又は2種以上
は、ガラスの耐久性の向上、粘度調整等に用いられる
が、特に、線膨張係数を大きくする作用を有するもので
あり、本発明では、線膨張係数76〜92×10−7
℃を達成するために20質量%以上が必要である。ただ
し、ROの含有量が多過ぎると、相対的に他の成分の含
有量が少なくなり、良好なガラスを形成し得なくなるこ
とから、ROの含有量は20〜60質量%、特に30〜
55質量%とする。
【0030】なお、本発明の電子線励起ディスプレイ素
子用ガラススペーサは、更にLa0〜30質量
%、ZnO0〜8質量%、TiO0〜5質量%が含ま
れていても差支えない。
【0031】このようなガラス組成の無アルカリガラス
であれば、アルカリ金属を実質的に含まない無アルカリ
ガラスであるにもかかわらず、ソーダライムシリカガラ
スの線膨張係数と同等の76〜92×10−7/℃、好
ましくは78〜88×10 /℃の線膨張係数を有
し、電子線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサとし
てソーダライムシリカガラス製前面板及び背面板と良好
に一体化することができる。
【0032】なお、本発明の電子線励起ディスプレイ素
子用ガラススペーサの製造方法には特に制限はなく、好
ましくは特開平12−203857号公報に記載される
方法に従って製造される。
【0033】即ち、ガラススペーサの断面形状、例えば
所定のアスペクト比(高さ/厚さ比)の断面形状とほぼ
相似形の断面形状を有する母材ガラスをそのガラスが実
質的に軟化変形する温度に加熱しつつ延伸し、この延伸
されたガラス部材を所定の長さに切断することにより製
造される。
【0034】一般に、フラット型電子線励起ディスプレ
イは、図1及び図2を参照して述べたように、ガラス板
15及びガラス板15の内面に形成された画像形成部材
5からなる前面板1と、電子放出素子群を搭載した背面
板2とを備える。画像形成部材5は、電子放出素子から
の電子ビームが照射されて発光する蛍光体を有する。前
記前面板1と背面板2とは支持枠3を介して気密的に接
合され、支持枠3と共に気密の耐大気圧構造を形成す
る。さらに、前面板1と背面板2の間には大気圧支持部
材として複数のガラススペーサ4が挿入される。
【0035】一般に、ガラススペーサ4の各々は、例え
ば、厚さ0.2mm、高さ5mmの平板状に加工され、
下端が接着部材8を介して背面板2に固定されるが、こ
れに代えて、上端が接着部材8を介して前面板1に固定
されるか、又は、上下端が接着部材8を介して前面板1
及び背面板2の夫々に固定されてもよい。ガラススペー
サ4の断面形状のアスペクト比(高さ/厚さ比)は通常
4〜50である。
【0036】ガラススペーサ4は、厚さが0.03〜
0.25mmであるのがよい。即ち、ガラススペーサ4
が前面板1又は背面板2と接触する部分はディスプレイ
が発光表示できないことから、厚さは薄いほうが好まし
いが、0.03mm未満では薄過ぎて、ガラススペーサ
4の絶対強度が不足し取り扱いが困難となる。また、デ
ィスプレイの開口率を上げるためにガラススペーサ4を
配線部24に配置することになるが、その配線部24の
幅は一般的に最大0.25mmであるのでガラススペー
サ4の厚さが配線部24の幅を超えるのは好ましくな
い。
【0037】また、ガラススペーサ4は、高さが一般的
に0.7〜5mmであり、好ましくは1〜5mmである
のがよい。フラット型電子励起ディスプレイでは、蛍光
体の利用効率を高めるために、一般的に5000〜60
00ボルトの高加速電圧を用いるので、ガラススペーサ
で形成される前面板1と背面板2との間隔が1mm未満
では双方の絶縁性を確保するのが難しく、5mmを超え
ると電子線源から放出された電子ビームが広がりすぎて
隣接する画素まで発光してしまうので好ましくない。
【0038】ガラススペーサ4の長さは、ディスプレイ
の大きさやその製造方法に依存して決定され、一般的に
10〜1000mmである。
【0039】本発明の電子線励起ディスプレイ素子は、
前記組成及び線膨張係数の無アルカリガラスよりなるガ
ラススペーサを用いて、例えば図1,2に示すように構
成される。
【0040】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0041】実施例1〜4、比較例1,2 表2に示す組成のガラスを調製し、その線膨張係数、転
移点及び屈伏点を調べ、結果を表2に示した。
【0042】
【表2】
【0043】表2より、本発明に係る無アルカリガラス
はアルカリを含まず、しかも線膨張係数がソーダライム
シリカガラスの線膨張係数と同等であることがわかる。
【0044】これに対して、本発明組成よりもSiO
が多い比較例1,2のガラスでは、線膨張係数がソーダ
ライムシリカガラスの線膨張係数と大きく異なり、電子
線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサとして不適当
である。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば実質
的にアルカリを含まない無アルカリガラスであって、線
膨張係数が前面板及び背面板を構成するソーダライムシ
リカガラスの線膨張係数と同等の無アルカリガラスより
なる電子線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサが提
供され、このガラススペーサにより、電界破壊や熱膨張
差による損傷等の問題のない高品質電子線励起ディスプ
レイ素子が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】フラット型電子線励起ディスプレイの分解斜視
図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 前面板 2 背面板 3 支持枠 4 ガラススペーサ 8 接着部材 21 ガラス板 23 素子部 24 配線部 25 電子放出素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 俊明 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本板硝子株式会社内 Fターム(参考) 4G062 AA03 BB01 DA04 DA05 DB01 DB02 DB03 DC03 DC04 DD01 DE01 DE02 DE03 DF01 EA01 EA10 EB01 EC01 ED01 EE01 EE02 EE03 EE04 EE05 EE06 EF01 EF02 EF03 EF04 EF05 EF06 EG01 EG02 EG03 EG04 EG05 EG06 FA01 FA10 FB01 FB02 FB03 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FK02 FK03 FK04 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM25 NN29 5C032 CC10 5C036 EE14 EE17 EF01 EF06 EF09 EG01 EH11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiO10〜35質量%、RO(但
    し、Rはアルカリ土類金属を示す)20〜60質量%、
    9〜30質量%、及びAl0〜10質量
    %を含み、実質的にアルカリ金属を含有しないガラス組
    成を有し、かつ、線膨張係数が76〜92×10−7
    ℃の無アルカリガラスで構成されることを特徴とする電
    子線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該無アルカリガラス
    の線膨張係数が78〜88×10−7/℃であることを
    特徴とする電子線励起ディスプレイ素子用ガラススペー
    サ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、該無アルカリ
    ガラスが更にLa0〜30質量%、ZnO0〜8
    質量%及びTiO0〜5質量%を含むことを特徴とす
    る電子線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項の電子
    線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサを用いたこと
    を特徴とする電子線励起ディスプレイ素子。
JP2000294537A 2000-09-27 2000-09-27 電子線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサ及び電子線励起ディスプレイ素子 Expired - Fee Related JP3882489B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000294537A JP3882489B2 (ja) 2000-09-27 2000-09-27 電子線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサ及び電子線励起ディスプレイ素子
US09/947,470 US6586867B2 (en) 2000-09-27 2001-09-07 Glass spacer of particular composition and electron-beam emitting display device
FR0112321A FR2814591B1 (fr) 2000-09-27 2001-09-25 Entretoise de verre et disposition d'affichage emettant des faisceaux d'electrons

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000294537A JP3882489B2 (ja) 2000-09-27 2000-09-27 電子線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサ及び電子線励起ディスプレイ素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002104839A true JP2002104839A (ja) 2002-04-10
JP3882489B2 JP3882489B2 (ja) 2007-02-14

Family

ID=18777126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000294537A Expired - Fee Related JP3882489B2 (ja) 2000-09-27 2000-09-27 電子線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサ及び電子線励起ディスプレイ素子

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6586867B2 (ja)
JP (1) JP3882489B2 (ja)
FR (1) FR2814591B1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006083019A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Canon Inc 画像表示装置用スペーサと画像表示装置
WO2007129629A1 (ja) 2006-05-02 2007-11-15 Nippon Sheet Glass Company, Limited ガラス組成物およびこれを用いたガラススペーサ
JP2008013421A (ja) * 2005-07-14 2008-01-24 Nippon Electric Glass Co Ltd 平面表示装置用ガラススペーサー及びこれを用いたスペーサー
US7365036B2 (en) 2004-11-30 2008-04-29 Asahi Glass Company, Limited Crystallized glass spacer for field emission display and method its production
JP2012519149A (ja) * 2009-03-04 2012-08-23 ショット アクチエンゲゼルシャフト 結晶化ガラスはんだおよびその使用
US8664134B2 (en) 2009-03-04 2014-03-04 Schott Ag Crystallizing glass solders and uses thereof
WO2018037760A1 (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 セントラル硝子株式会社 波長変換部材

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2806075B1 (fr) * 2000-03-07 2002-09-20 Saint Gobain Vitrage Espaceur en verre
JP3724457B2 (ja) * 2002-06-13 2005-12-07 日本板硝子株式会社 電子線励起型ディスプレイ用ガラススペーサ
TW200704270A (en) * 2005-02-17 2007-01-16 Tdk Corp Spacer for flat panel display and flat panel display
US20070151296A1 (en) * 2005-12-22 2007-07-05 Photon Dynamics, Inc. Method and apparatus for handling and aligning glass substrates
CN105130185A (zh) * 2015-08-21 2015-12-09 绥中明晖工业技术有限公司 高硼硅防爆玻璃罩制造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04221931A (ja) * 1990-12-25 1992-08-12 Fujitsu Ltd 液晶表示素子
JP3241219B2 (ja) 1993-11-01 2001-12-25 キヤノン株式会社 画像表示装置の製造方法
US6197480B1 (en) * 1995-06-12 2001-03-06 Toray Industries, Inc. Photosensitive paste, a plasma display, and a method for the production thereof
JPH09167583A (ja) * 1995-12-15 1997-06-24 Futaba Corp 表示装置
JP2000203857A (ja) 1999-01-08 2000-07-25 Nippon Sheet Glass Co Ltd ガラススペ―サの製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006083019A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Canon Inc 画像表示装置用スペーサと画像表示装置
US7511408B2 (en) 2004-09-16 2009-03-31 Canon Kabushiki Kaisha Spacer for image display apparatus and image display apparatus
US7365036B2 (en) 2004-11-30 2008-04-29 Asahi Glass Company, Limited Crystallized glass spacer for field emission display and method its production
JP2008013421A (ja) * 2005-07-14 2008-01-24 Nippon Electric Glass Co Ltd 平面表示装置用ガラススペーサー及びこれを用いたスペーサー
WO2007129629A1 (ja) 2006-05-02 2007-11-15 Nippon Sheet Glass Company, Limited ガラス組成物およびこれを用いたガラススペーサ
JP2012519149A (ja) * 2009-03-04 2012-08-23 ショット アクチエンゲゼルシャフト 結晶化ガラスはんだおよびその使用
US8658549B2 (en) 2009-03-04 2014-02-25 Schott Ag Crystallizing glass solder and use thereof
US8664134B2 (en) 2009-03-04 2014-03-04 Schott Ag Crystallizing glass solders and uses thereof
WO2018037760A1 (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 セントラル硝子株式会社 波長変換部材

Also Published As

Publication number Publication date
US20020060513A1 (en) 2002-05-23
FR2814591A1 (fr) 2002-03-29
FR2814591B1 (fr) 2004-09-03
JP3882489B2 (ja) 2007-02-14
US6586867B2 (en) 2003-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7365036B2 (en) Crystallized glass spacer for field emission display and method its production
JP2002104839A (ja) 電子線励起ディスプレイ素子用ガラススペーサ及び電子線励起ディスプレイ素子
JP4098121B2 (ja) 平面型表示装置
JP4120895B2 (ja) ディスプレイパネルのためのガラス
US6940220B2 (en) Glass, method for its production, and FED device
JP4974046B2 (ja) 平面表示装置用ガラススペーサー及びこれを用いたスペーサー
JPWO2006106781A1 (ja) イットリウムを含むガラス組成物を含む電子線励起型ディスプレイ用ガラススペーサおよび電子線励起型ディスプレイ
JP2006182637A (ja) フィールドエミッションディスプレイ用結晶化ガラススペーサーおよびその製造方法、ならびにフィールドエミッションディスプレイ
JP2001139342A (ja) プラズマディスプレイ装置及びその前面ガラス基板
JP2007001831A (ja) 画像表示装置用スペーサと画像表示装置
US7755269B2 (en) Spacer and image display panel using the same
JP4370801B2 (ja) ガラス、ガラスの製造方法およびフィールドエミッションディスプレイ装置
JP5146896B2 (ja) 平面表示装置用ガラススペーサーの製造方法
US20030230969A1 (en) Glass spacer for electron beam excitation display
JP4600061B2 (ja) ガラススペーサーおよびその製造方法、ならびにフィールドエミッションディスプレイ
JP2005347171A (ja) フィールドエミッションディスプレイ用ガラススペーサーおよびその製造方法、ならびにフィールドエミッションディスプレイ
JP2000357477A (ja) ディスプレイ用ガラス成形品及びガラス容器
JP2006083019A (ja) 画像表示装置用スペーサと画像表示装置
US6844666B2 (en) Color flat-panel display with electrodes including insulators
JP2003112942A (ja) 電界放射型ディスプレイ用ガラス基板
KR100338520B1 (ko) 스페이서를 가지는 전계방출 표시소자 및 그 제조방법
JP3556919B2 (ja) 発光素子
JP2595408B2 (ja) 表示装置用極薄基板及び表示装置
KR20070009459A (ko) 평면표시장치 스페이서용 유리 및 이를 이용한 스페이서
JP2002075253A (ja) 平面型ディスプレイ用正面板およびそれを用いた平面型ディスプレイ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees