JP2002104132A - チャイルドシートアンカー構造 - Google Patents

チャイルドシートアンカー構造

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JP2002104132A
JP2002104132A JP2000293843A JP2000293843A JP2002104132A JP 2002104132 A JP2002104132 A JP 2002104132A JP 2000293843 A JP2000293843 A JP 2000293843A JP 2000293843 A JP2000293843 A JP 2000293843A JP 2002104132 A JP2002104132 A JP 2002104132A
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Japan
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child seat
tether
anchor
vehicle
anchor structure
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JP2000293843A
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Ikuo Sakunaga
育生 作永
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所望の張力を容易な取付作業で得られるチャイ
ルドシートアンカー構造を提供する。 【解決手段】後部座席8に装着されるチャイルドシート
10の上端から延設されるテザーストラップ12の先端
を係合可能なテザーアンカー14とを備えたチャイルド
シートアンカー構造である。少なくともテザーストラッ
プ12の先端を前記テザーアンカー14に係合させた状
態では、車体のサイドパネル15に沿って、テザーアン
カー14をスライド移動可能とすると共に、チャイルド
シート10よりも車両後方の所定の位置で、スライド移
動を停止させるレール部18が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の座席部に
装着されるチャイルドシートの取付構造であるチャイル
ドシートアンカー構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のチャイルドシートアンカー構造と
しては、車両の後部座席に、チャイルドシートを装着す
る際、チャイルドシートの上端から延設されるストラッ
プを、車体側の強度部材に設けられたアンカ部材に係止
させることにより、チャイルドシートの前方向への転び
を防止するテザーアンカー構造が知られている。
【0003】例えば、図16乃至図18に示すような特
開平6−199203号公報等に記載されているワゴン
タイプの車両1では、後部座席後方に設けられた荷室の
荷物収納性を損なうことの無いように、アンカブラケッ
ト部材2が、バックドア3の下辺に沿って車体側にもう
けられたテールクロスメンバ4に固着されている。
【0004】このように構成された従来のチャイルドシ
ートアンカー構造では、チャイルドシートをリヤシート
へ装着するため、リヤシートの上に、チャイルドシート
本体を載置してから、一旦、車両1を降りて車両1後方
に廻り、前記バックドア3を開放すると共に、ストラッ
プ5の先端5aに設けられたフック部材6を、前記アン
カブラケット部材2の係合孔2aに係止させる。
【0005】そして、再び、車室内に戻って、後部座席
で、このストラップ5の長さを調整する。この長さの調
整により、前記チャイルドシートは所望の張力で、車両
後方へ引かれて、前方向への転びが防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のチャイルドシートアンカー構造では、チャイ
ルドシートを装着するため、乗員が、一旦、車両の後ろ
に回り込み、バックドア3を開放して車両1の後ろから
フック部材6を前記アンカブラケット部材2に係止させ
た後、再び車室内に戻って、後部座席からストラップ5
の長さを調整しなければならない。
【0007】このため、装脱着作業が繁雑であるという
問題があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、所望の張力を容易な取付作業で得られるチャイ
ルドシートアンカー構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、座席に装着される
チャイルドシートの上端から延設されるテザーストラッ
プと、該テザーストラップの先端を係合可能なテザーア
ンカーとを備えたチャイルドシートアンカー構造におい
て、少なくとも前記テザーストラップの先端を前記テザ
ーアンカーに係合させた状態では、車体のパネルに沿っ
て、該テザーアンカーをスライド移動可能とすると共
に、前記チャイルドシートよりも車両後方の所定の位置
で、該スライド移動を停止させるレール部を有するチャ
イルドシートアンカー構造を特徴としている。
【0010】このように構成された請求項1記載のもの
では、チャイルドシートを装着する際、前記レール部の
うち、前記テザーストラップを装着しやすい位置で、該
テザーストラップの先端を前記テザーアンカーに装着す
ると共に、該レール部に沿わせて、前記テザーアンカー
を車両後方にスライド移動させて、該スライドを停止さ
せることにより、容易な取付作業で所望の張力を得られ
る。
【0011】また、請求項2に記載されたものでは、前
記レール部は、車体のサイドパネルに沿って、前記座席
近傍から、前記チャイルドシートよりも車両後方に位置
する車体の骨格部材まで延設されると共に、該レール部
に沿ってスライド移動可能な前記テザーアンカーを有
し、該座席近傍で、前記テザーアンカーにに前記テザー
ストラップの先端を係合させてから、車両後方の前記骨
格部材配設位置まで前記テザーアンカーを移動させた状
態で、スライド移動を停止させる請求項1記載のチャイ
ルドシートアンカー構造を特徴としている。
【0012】このように構成された請求項2記載のもの
では、座席近傍で、前記テザーアンカーに前記テザース
トラップの先端を係止させてから、車両後方に前記テザ
ーアンカーを移動させるので、係合作業が座席側で行え
て、従来のように、後部ドアを開閉するために、車体後
部に回り込む必要がない。
【0013】また、前記スライド部材は、前記テザース
トラップの先端を前記車両後方に位置する骨格部材配設
位置まで、スライド移動させて停止させるので、テザー
ストラップの先端は、高剛性を有する骨格部材に取り付
けられているのと略同様の状態となる。このため、別途
補強部材を該チャイルドシートアンカーの為に設ける必
要が無い。
【0014】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記レール部には、テザーアンカーを一体に有して、断
面略コ字状で中空構造を呈するレール本体の内側壁に沿
って、スライド移動するスライドブロック部材を設ける
と共に、該レール本体内で摺動すると共に、該スライド
ブロックに一部係合する駆動側ブロック部材を一体に設
けたワイヤ部材を有する請求項1又は2記載のチャイル
ドシートアンカー構造を特徴としている。
【0015】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記ワイヤ部材が、前記レール本体内で、該レー
ル本体の屈曲形状に沿って摺動するので、前記駆動側ブ
ロック部材が、レール本体の屈曲形状に合わせて、前記
スライドブロック部材を円滑にスライド移動させること
ができる。
【0016】このため、前記レール本体部を所望の剛性
を有する剛体で構成できるので、前記レール部の車両前
後方向全域に渡り、精度の高い移動を行うことができ
る。
【0017】更に、請求項4に記載されたものでは、前
記テザーストラップの先端に、係合部材又は被係合部材
の何れか一方を設けると共に、前記テザーアンカーに、
前記係合部材又は被係合部材を係合する他方の被係合部
材又は係合部材を設けたチャイルドシートアンカー構造
において、前記係合部材は、タング部材であると共に、
前記被係合部材は、該タング部材を係止させるバックル
部材である請求項1乃至3のうち何れか一項記載のチャ
イルドシートアンカー構造を特徴としている。
【0018】このように構成された請求項4記載のもの
では、従来からシートベルトの固定用に用いられるタン
グ部材と、バックル部材とを用いて、確実な装脱着を容
易に行うことが出来ると共に、部品の共用化を行うこと
により、製造コストの増大を抑制できる。
【0019】また、請求項5に記載されたものでは、前
記レール部は、車両側面視で後端部を、前記車体の略鉛
直方向に沿って立設されるCピラー部材に沿わせて屈曲
することにより、スライド停止状態では、前記テザース
トラップ張設方向が、該レール本体延設方向と略直交す
るように構成される請求項1乃至4のうち何れか一項記
載のチャイルドシートアンカー構造を特徴としている。
【0020】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記レール部に沿って前記テザーストラップ先端
が、車両後方にスライド移動されると、車体の略鉛直方
向に沿って立設されるCピラー部材上のスライド停止位
置まで到達して停止する。
【0021】この状態では、前記テザーストラップ張設
方向と、該レール本体延設方向とが、略直交するので、
前記チャイルドシートの車両前方向への転びによる張力
によっても、該テザーストラップが、前記レール部に沿
って車両前方方向に移動することが抑制される。
【0022】従って、簡易なロック機構等で、充分停止
位置を保持できるので、構成を簡略化して、製造コスト
の増大を抑制することができる。
【0023】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0024】図1乃至図6は、この発明の実施の形態1
のチャイルドシートアンカー構造を示すものである。な
お、前記従来例と同一乃至均等な部分については同一符
号を付して説明する。
【0025】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1のワゴンタイプの車両7では、後部座席8の腰部に設
けられたISOFIXアンカー部材9,9に、チャイル
ドシート10の後方に突設されたバックル11,11が
嵌着されている。
【0026】このチャイルドシート10の上端からは、
テザーストラップ12が延設されていて、先端12a
に、係合部材としてのタング部材13が設けられてい
る。そして、被係合部材としてのバックル部材14aを
有するテザーアンカー14に、このタング部材13を係
合させることにより、このテザーストラップ12を車両
後方に向けて張設して、チャイルドシート10を後部座
席8に装着するようにしている。
【0027】この車両7の車体のサイドパネルには、サ
イドウインドウ開口部15aが開口形成されていて、サ
イドウインドウパネル16が、はめ込まれている。
【0028】このサイドウインドウ開口部15aの周縁
には、前記座席近傍の前縁部15bに沿う位置から、上
縁部15cに沿って車両後方に向けて延設され、車両後
側に位置する後縁部15dに車体の略鉛直方向に沿って
立設された骨格部材としてのCピラー部材17までレー
ル部18が延設されている。
【0029】このレール部18は、主に、車両側面視略
凹字状を呈する金属製のレール本体19と、このレール
本体19を、前記サイドパネル15内側に、ボルト部材
20a…等を用いて固定する複数のブラケット部材20
…とによって構成されている。
【0030】このうち、レール本体19は、中空形状を
呈して、前記サイドウインドウ開口部15aの前縁部1
5bに沿う前辺部19a、前記上縁部15cに沿う上辺
部19b、前記後縁部15dに沿う後辺部19cを有し
て、各辺部19a〜19cに渡り、内部略全域に、ワイ
ヤガイドレール部21及び、このワイヤガイドレール部
21に連設されるブロックガイドレール部22が形成さ
れている。
【0031】このブロックガイドレール部22は、前記
サイドウインドウパネル16側の内側面に形成される幅
狭のスリット部23を介して、車室内空間と連通するよ
うに構成されて、レール本体19の断面形状を図4に示
すように略コ字状としている。
【0032】また、前記後辺部19のサイドウインドウ
パネル16側には、上方に向けて突設された片持ち片状
のアンカープレート19dが設けられている。
【0033】そして、前記ブロックガイドレール部22
内には、一対のスライド樹脂ブロック24,24が、ス
ライドプレート25の前,後に固着されて、スライド自
在となるように設けられている。
【0034】このスライドプレート25には、車室内側
突設部分に、前記テザーアンカー14が装着されている
と共に、前記アンカープレート19dに係止する係止溝
25aが形成されている。
【0035】前記スライド樹脂ブロック24,24は、
前記ワイヤガイドレール部21内に摺動可能に収納され
るワイヤ部材26に各々一体となるように固着された駆
動側ブロック部材としてのワイヤ樹脂ブロック27,2
7の押圧面27a,27aによって、一部係合する当接
面24a,24aが押圧されて前記ブロックガイドレー
ル部22内で、スライド移動されるように構成されてい
る。
【0036】また、この実施の形態1では、前記ワイヤ
部材26が、前記サイドパネル15にボルト部材20a
…等を用いて固定された電動巻取機28に接続されてい
る。
【0037】この電動巻取機28では、電源としてのバ
ッテリ29が、スイッチ部30を介して接続されてい
て、内蔵される駆動モータの回転駆動によって、ウオー
ムギヤ等の減速ギヤを介して回転駆動されるボビン34
に、前記ワイヤ部材26を巻取り、或いは送出させるよ
うに構成されている。
【0038】このワイヤ部材26の巻取り、或いは送出
により、このワイヤ部材26を前記ワイヤガイドレール
部21内で、摺動移動させて、前記スライドプレート2
5を、前記レール部18に沿って、座席近傍から、チャ
イルドシート10よりも車両後方の前記Cピラー部材1
7配設位置まで移動させた状態で、スライドを停止させ
ることが出来るように構成されている。
【0039】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0040】この実施の形態1のチャイルドシートアン
カー構造では、チャイルドシート10を後部座席8に装
着する際、まず、後部座席8の腰部に設けられたISO
FIXアンカー部材9,9に、チャイルドシート10の
後方から突設されたバックル11,11を嵌着する。
【0041】次に、図1中二点鎖線で示すように、前記
レール部18のうち、前記テザーストラップ12を装着
しやすい前辺部19aに、前記スライドプレート25が
存在する状態で、テザーストラップ12の先端12aに
設けられたタング部材13を、前記テザーアンカー14
のバックル部材14aに係合させて装着する。
【0042】そして、前記スイッチ部30を入れて、駆
動モータを回転駆動させることにより、ボビンに前記ワ
イヤ部材26を巻き取らせる。ワイヤ部材26に一体に
固着された車両前側のワイヤ樹脂ブロック27は、スラ
イド樹脂ブロック24の当接面24aに一部、押圧面2
7aを当接させながら、押圧し、このレール部18に沿
わせて、前記テザーストラップ12の先端12aを車両
後方まで、スライド移動させる。
【0043】前記後辺部19cでは、下端に前記スライ
ドプレート25が到達すると、前記係止溝25aに、前
記アンカープレート19dが係合する。このため、この
状態で前記スライドプレート25のスライド移動を、前
記後部座席近傍に設けられたスイッチ部30で停止させ
ることにより、容易な取付作業で所望の張力を得られ
る。
【0044】このように、後部座席8近傍で、前記テザ
ーアンカー14のバックル部材14aに前記タング部材
13を係止させてから、車両後方に前記スライドプレー
ト25を移動させるので、係合作業が後部座席8側で、
しかも、車室内側で行えて、従来のように、後部ドアを
開閉するために、車体後部に回り込む必要がない。
【0045】また、前記スライドプレート25は、前記
テザーストラップ12の先端を前記チャイルドシート1
0よりも車両後方に位置するCピラー部材17配設位置
まで、スライド移動させて停止させるので、テザースト
ラップの先端は、高剛性を有するCピラー部材17に取
り付けられているのと略同様の状態となる。このため、
別途補強部材をこのチャイルドシートアンカーの為に設
ける必要が無い。
【0046】更に、この実施の形態1では、前記ワイヤ
部材26が、前記レール本体19内で、このレール本体
19の屈曲形状に沿って摺動するので、前記ワイヤ樹脂
ブロック27,27が、前記スライド樹脂ブロック2
4,24を車両前後方向から押圧して、レール本体19
の屈曲形状に合わせて、前記スライドプレート25と共
に、前記テザーアンカー14を円滑にスライド移動させ
ることができる。
【0047】このため、前記レール本体19は、車両側
面視形状に関わらず、所望の剛性を有する金属等の剛体
で構成できるので、前記レール部18の車両前後方向全
域に渡り、精度の高い移動を行わせることができる。
【0048】また、この実施の形態1では、従来からシ
ートベルトの固定用に用いられるタング部材13と、テ
ザーアンカー14のバックル部材14aとを、係合部材
及び被係合部材として用いて、確実な装脱着を容易に行
うことが出来ると共に、シートベルト係合部品との共用
化を行うことにより、製造コストの増大を抑制できる。
【0049】更に、この実施の形態1では、前記レール
本体19が車両側面視略凹字状を呈しているので、前記
レール部18に沿って前記テザーストラップ12の先端
12aが、車両後方にスライド移動されると、車体の略
鉛直方向に沿って立設されるCピラー部材17上のスラ
イド停止位置まで到達して停止する。
【0050】この状態では、前記テザーストラップ12
張設方向と、レール本体19延設方向とが、略直交する
ので、前記チャイルドシート10の車両前方向への転び
による張力によっても、このテザーストラップ12が、
前記レール部18のレール本体19の上辺部19bに沿
って車両前方方向に移動することが抑制される。
【0051】従って、図5に示すアンカープレート19
dを係止溝25aに係合させる簡易なロック機構等で、
充分停止位置を保持できるので、構成を簡略化して、製
造コストの増大を抑制することができる。
【0052】
【実施の形態2】図6乃至図11は、この発明の実施の
形態2のチャイルドシートアンカー構造を示すものであ
る。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分につ
いては同一符号を付して説明する。
【0053】この実施の形態2では、後部座席近傍の床
部31に、前記電動巻取機28に代えて、手動巻取機3
2が設けられている。
【0054】この手動巻取機32は、主に、断面略コ字
状のブラケット本体33に、前記ワイヤ部材26を巻き
取るボビン34が、軸方向を略鉛直方向に沿わせて回転
可能に軸支されている。
【0055】このボビン34の回転中心軸34aは、下
端をスラスト入りベアリング35を介して、前記ブラケ
ット本体33の下面部に形成された孔部33aに挿通さ
せると共に、上端の周囲に一対のC字型ベアリング3
6,36を装着して、前記ブラケット本体33の上面部
に形成された軸溝33bに係合させている。
【0056】そして、この回転中心軸34aの上端に
は、六角ナット部39が設けられていて、回転レバー4
0或いは、六角レンチ等の工具で、前記ボビン34と共
に、この回転中心軸34aを回動可能としている。
【0057】また、このブラケット本体33の背面板部
33cには、ケーシング固定溝部33が切り欠かれて形
成されている。このケーシング固定溝部33には、前記
ワイヤ部材26を摺動自在に内装すると共に、周囲を被
覆するアウターケーシング37の端縁が、グロメット3
8を介して固着されている。
【0058】そして、底面部に形成された取付孔33e
に、取付ボルト41…を挿通して、前記床部31に、こ
のブラケット本体33が固着されるように構成されてい
る。
【0059】更に、前記ワイヤ部材26のアウタケーシ
ング37は、複数のブラケット42及び取付ネジ43に
よって前記床部31に固着されている。
【0060】次に、この実施の形態2の作用について説
明する。
【0061】この実施の形態2では、前記実施の形態1
の作用効果に加えて、更に、前記六角ナット部39に、
回転レバー40を係合させて、前記ボビン34を正回転
或いは逆回転させると、前記アウターケーシング37内
のワイヤ部材26は、このボビン34に巻き取り或いは
送出される。
【0062】このため、前記テザーアンカー14に、タ
ング部材13を係合させて、後部座席近傍の床部31
で、前記回転レバー40をワイヤ部材26巻き取り方向
に回転させることにより、前記テザーストラップ12の
先端12aを車両後方まで、スライド移動させることが
できる。
【0063】他の構成、及び作用効果については、前記
実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
【0064】
【実施の形態3】図12乃至図15は、この発明の実施
の形態3のチャイルドシートアンカー構造を示すももの
である。なお、前記実施の形態1,2と同一乃至均等な
部分については同一符号を付して説明する。
【0065】この実施の形態3では、後部座席近傍の床
部31に、前記手動巻取機32に代えて、手動巻取機4
4が設けられている。
【0066】この手動巻取機44では、前記ボビン34
の回転中心軸34aの上端に、前記ブラケット本体33
の上面部よりも、上方に位置するように、ラチェット歯
45が設けられている。
【0067】このラチェット歯45の中心には、前記回
転中心軸34aに予め固着されている略三角形状の嵌合
部材46が嵌着される嵌合孔47が形成されている。
【0068】そして、図12に示すように、嵌合部材4
6に嵌合孔47が嵌合した状態で滑り止め付きナット5
0で、このラチェット歯45が、前記回転中心軸34a
から挿抜不能となるように固着される。
【0069】また、前記ブラケット本体33の上面部に
は、このラチェット歯45に噛み合うフック部48aを
有するレバー部材48が、軸ネジ部材49を介在させ
て、回動可能に軸支されている。
【0070】このレバー部材48は、通常、前記フック
部48aを前記ラチェット歯45に噛み合わせる方向
に、他端部51aを取付ボルト52で、前記上面部に固
定するスプリング51によって付勢されている。
【0071】更に、この実施の形態3のボビン34は、
回転中心軸34aの下端側に装着されるコイルスプリン
グ53によって、前記ワイヤ部材26を巻き取る方向に
付勢されている。
【0072】次に、この実施の形態3のチャイルドシー
トアンカー構造の作用について説明する。
【0073】この実施の形態3のチャイルドシートアン
カー構造では、前記コイルスプリング53の付勢力に抗
して、前記滑り止め付きナット50を回転レバー40等
で前記ワイヤ部材26を送出する方向に回転させる。
【0074】前記ワイヤ部材26は、前記スライドプレ
ート25と共に、テザーアンカー14を車両前方に移動
させて、前記レール部18の前辺部19a近傍に位置さ
せる。
【0075】この状態では、前記ラチェット歯45に、
レバー部材48のフック部48aが、スプリング51に
よって噛み合い方向に、付勢されて噛み合わされて固定
されているので、後部座席8近傍で、前記テザーアンカ
ー14のバックル部材14aに前記タング部材13を、
容易に係止させることができる。
【0076】次に、前記レバー部48を前記軸ネジ部材
49を回転中心として、揺動させると、前記レバー部材
48のフック部48aが、前記ラチェット歯45から外
れ、前記コイルスプリング53の付勢力で、前記ボビン
34が回転して、前記ワイヤ部材26をこのボビン34
に巻き取らせる。
【0077】このため、前記スライドプレート25は、
車両後方へ向けて、前記レール部18に沿って、前記前
辺部19aから前記上辺部19bを通過してスライド移
動し、前記後辺部19cに到達する。前記スライドプレ
ート25が、前記後辺部19cに到達すると、前記係止
溝25aに、前記アンカープレート19dが係合する。
【0078】他の構成、及び作用効果については、前記
実施の形態1,2と同様であるので、説明を省略する。
【0079】尚、実施の形態1においては、スイッチ部
30を入れることにより駆動モータを回転駆動させるよ
うに構成しているが、特にこれに限らず、例えば、タン
グ部材13とバックル部材14aとの係合を検知させて
自動で、駆動モータを回転駆動させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のチャイルドシートアン
カー構造で、全体の構成を説明する車室内の分解斜視図
である。
【図2】実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造
で、装置の構成を示す斜視図である。
【図3】実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造
で、レール部内の構成を説明する長手方向に沿った位置
での断面図である。
【図4】実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造
で、図3中A−A線に沿った位置での断面図である。
【図5】実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造
で、図1中B−B線に沿った位置での断面図である。
【図6】実施の形態2のチャイルドシートアンカー構造
で、全体の構成を説明する車室内の分解斜視図である。
【図7】実施の形態2のチャイルドシートアンカー構造
で、ブラケット本体の斜視図である。
【図8】実施の形態2のチャイルドシートアンカー構造
で、ボビンの分解斜視図である。
【図9】実施の形態2のチャイルドシートアンカー構造
で、ブラケット本体の背面図である。
【図10】実施の形態2のチャイルドシートアンカー構
造で、図9中C−C線に沿った位置での断面図である。
【図11】実施の形態2のチャイルドシートアンカー構
造で、図6中D−D線に沿った位置での断面図である。
【図12】実施の形態3のチャイルドシートアンカー構
造で、手動巻取機のボビンを示す分解斜視図である。
【図13】実施の形態3のチャイルドシートアンカー構
造で、手動巻取機の分解斜視図である。
【図14】実施の形態3のチャイルドシートアンカー構
造で、手動巻取機の上面図である。
【図15】実施の形態3のチャイルドシートアンカー構
造で、手動巻取機の側面図である。
【図16】ワゴンタイプの車両の側面図である。
【図17】従来例の車両の荷室内を後部座席方向から見
た斜視図である。
【図18】従来例の車両のチャイルドシートアンカー構
造で、図17中E−E線に沿った位置での断面図であ
る。
【符号の説明】
8 後部座席(座席) 10 チャイルドシート 12 テザーストラップ 13 タング部材(係合部材) 14 テザーアンカー 14a バックル部材(被係合部材) 15 サイドパネル(パネル) 17 Cピラー部材(骨格部材) 18 レール部 24 スライド樹脂ブロック(スライドブロッ
ク部材) 25 スライドプレート(スライド部材) 26 ワイヤ部材 27 ワイヤ樹脂ブロック(駆動側ブロック部
材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座席に装着されるチャイルドシートの上端
    から延設されるテザーストラップと、該テザーストラッ
    プの先端を係合可能なテザーアンカーとを備えたチャイ
    ルドシートアンカー構造において、 少なくとも前記テザーストラップの先端を前記テザーア
    ンカーに係合させた状態では、車体のパネルに沿って、
    該テザーアンカーをスライド移動可能とすると共に、前
    記チャイルドシートよりも車両後方の所定の位置で、該
    スライド移動を停止させるレール部を有することを特徴
    とするチャイルドシートアンカー構造。
  2. 【請求項2】前記レール部は、車体のサイドパネルに沿
    って、前記座席近傍から、前記チャイルドシートよりも
    車両後方に位置する車体の骨格部材まで延設されると共
    に、該レール部に沿ってスライド移動可能な前記テザー
    アンカーを有し、該座席近傍で、前記テザーアンカーに
    前記テザーストラップの先端を係合させてから、車両後
    方の前記骨格部材配設位置まで前記テザーアンカーを移
    動させた状態で、スライド移動を停止させることを特徴
    とする請求項1記載のチャイルドシートアンカー構造。
  3. 【請求項3】前記レール部には、テザーアンカーを一体
    に有して、断面略コ字状で中空構造を呈するレール本体
    の内側壁に沿って、スライド移動するスライドブロック
    部材を設けると共に、該レール本体内で摺動すると共
    に、該スライドブロックに一部係合する駆動側ブロック
    部材を一体に設けたワイヤ部材を有することを特徴とす
    る請求項1又は2記載のチャイルドシートアンカー構
    造。
  4. 【請求項4】前記テザーストラップの先端に、係合部材
    又は被係合部材の何れか一方を設けると共に、前記テザ
    ーアンカーに、前記係合部材又は被係合部材を係合する
    他方の被係合部材又は係合部材を設けたチャイルドシー
    トアンカー構造において、 前記係合部材は、タング部材であると共に、前記被係合
    部材は、該タング部材を係止させるバックル部材である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか一項記載
    のチャイルドシートアンカー構造。
  5. 【請求項5】前記レール部は、車両側面視で後端部を、
    前記車体の略鉛直方向に沿って立設されるCピラー部材
    に沿わせて屈曲することにより、スライド停止状態で
    は、前記テザーストラップ張設方向が、該レール本体延
    設方向と略直交するように構成されることを特徴とする
    請求項1乃至4のうち何れか一項記載のチャイルドシー
    トアンカー構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6869141B2 (en) 2002-08-29 2005-03-22 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Child seat mounting structure
JP2010254095A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Ogk Co Ltd 自転車用幼児座席

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US6869141B2 (en) 2002-08-29 2005-03-22 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Child seat mounting structure
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