JP2002104056A - リフト - Google Patents

リフト

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JP2002104056A
JP2002104056A JP2000300840A JP2000300840A JP2002104056A JP 2002104056 A JP2002104056 A JP 2002104056A JP 2000300840 A JP2000300840 A JP 2000300840A JP 2000300840 A JP2000300840 A JP 2000300840A JP 2002104056 A JP2002104056 A JP 2002104056A
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JP
Japan
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platform
inner guide
guide
guides
lift
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Application number
JP2000300840A
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English (en)
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Hiroshi Hirayama
弘 平山
Hiroshi Iizuka
洋 飯塚
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平の状態を保ちながらプラットホームを確
実に地面に接地させることができるリフトを提供するこ
とである。 【解決手段】 プラットホーム14を水平状態に保ちな
がらガイドするインナーガイド13を、外側部材7と内
側部材8とによって構成し、外側部材7に対して内側部
材8をスライド自在にすることによって、このインナー
ガイドの長さを可変にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車椅子などを昇
降させるために用いる車両用のリフトに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用のリフトに関して、本出
願人は特願2000−226492号として既に特許庁
に提出している。この出願にかかるリフトは、図16に
示すように、車両10の後部開口部11にリフトLを設
けている。このリフトLは、車両10に固定した本体1
2と、この本体12に一端を回動自在に連係させた一対
のインナーガイド9,9と、これらインナーガイド9,
9に沿って移動可能に連係したプラットホーム14とか
ら構成されている。上記プラットホーム14は、その上
に車椅子Wを載せた状態で、水平状態を保ちながらイン
ナーガイド9.9に沿って昇降するようにしている。そ
して、車椅子Wを車両10に載せたり、車両10内から
下ろしたりするうにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のリフトは、イン
ナーガイド9,9の長さ一定のため、車椅子Wを下ろす
位置が設定位置よりも低くなると、インナーガイド9,
9の長さが足りなくなる。このようにインナーガイド
9,9の長さが足りなくなると、プラットホーム14を
地面に接地させることができないという問題があった。
また、車椅子Wを下ろす位置が設定位置よりも高くなる
と、インナーガイド9,9を所定の角度に回動させるこ
とができなくなり、プラットホーム14を水平の状態に
保つことができないという問題もあった。この発明の目
的は、水平の状態を保ちながらプラットホームを確実に
地面に接地させることができるリフトを提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、車両の開口
部の左右に配置した一対のアウターガイドと、これらア
ウターガイドの内側に設けるとともに、アウターガイド
に沿って移動可能にした一対のインナーガイドと、これ
らインナーガイド間に掛け渡すとともに、このインナー
ガイドおよび上記アウターガイドに沿って移動可能にし
たプラットホームと、このプラットホームと上記インナ
ーガイドとを連係させる連係機構と、プラットホームの
移動方向に応じて推力または引っ張り力を与える駆動機
構と、インナーガイドを所定の位置で回動させる回動機
構とを備えている。そして、上記プラットホームは、駆
動機構により推力または引っ張り力を与えられると、連
係機構によって連係されたインナーガイドとともに水平
移動する。一方、上記インナーガイドは、所定の位置に
達すると、回動機構によりその基端部を支点に回動して
先端が下方に傾斜した状態を保ち、この傾斜したインナ
ーガイドに沿って、上記連係機構によるインナーガイド
との連係が解除されたプラットホームが案内され、この
プラットホームが水平状態に支持されたまま昇降する構
成にしている。
【0005】第1の発明は、上記インナーガイドを外側
部材と内側部材とによって構成し、外側部材に対して内
側部材をスライド自在にすることによって、このインナ
ーガイドの長さを可変にしたことを特徴とする。第2の
発明は、上記第1の発明において、プラットホームと内
側部材とを所定の位置で連係させたり、その連係を解除
したりするインナーガイドのディテント機構を設けたこ
とを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜15にこの発明の実施例を
示す。図1に示すように、車両10の後部開口部11に
は、リフトLを設けている。このリフトLは、車両10
に固定した本体12と、この本体12に連係する一対の
インナーガイド13,13と、これらインナーガイド1
3,13に連係するプラットホーム14とから構成され
ている。上記本体12は、図2に示すように、左右一対
のアウターガイド15,15を備えている。そして、こ
れらアウターガイド15,15内に、図3に示すよう
に、上記インナーガイド13,13とプラットホーム1
4が格納できるようにしている。
【0007】上記アウターガイド15,15には、図4
に示すように、下側レール16と上側レール17とを設
け、これら両レール16,17間に、中間レール18を
設けている。上記下側レール16の先端側上面には、ス
トッパー19を形成している。また、上記中間レール1
8の先端部分には、傾斜部20を設けている。この傾斜
部20と上記ストッパー19とによって、この発明の回
動機構を構成するが、その機能については、後で詳しく
説明する。
【0008】上記アウターガイド15,15の上部に
は、チェーンガイド21,21を設けている。このチェ
ーンガイド21,21は、プッシュプルチェーン22,
22をガイドするものである。このプッシュプルチェー
ン22,22は、例えば図5,6に示すように、複数の
外側リンク部材23と、その内側に設けた複数の内側リ
ンク部材24とを、ピン25によって連結したものであ
る。
【0009】上記外側リンク部材23および内側リンク
部材24は、図6に示すように、その上部に凸部26と
回転規制面27とを備え、一方のリンク部材の凸部26
先端が、隣合う他方のリンク部材の回転規制面27に当
接するようにしている。そして、このような状態で、プ
ッシュプルチェーン22が真っ直ぐな状態を保つように
している。このようにしたプッシュプルチェーン22
は、ピン25を支点にして、図面下方には曲がるが、反
対側には曲がらない。なぜなら、凸部26および回転規
制面27によって、両者の相対回転が規制されているか
らである。
【0010】また、図2に示すように、プッシュプルチ
ェーン22は、その一端を上記プラットホーム14の連
結部47に固定し、その他方を従動スプロケット29と
駆動スプロケット30とを介してチェーンカセット31
内に収納するようにしている。上記駆動スプロケット3
0は、電動モータMの回転軸に固定されていて、この電
動モータMの作動によって回転する。そして、この駆動
スプロケット30の回転方向に応じてプッシュプルチェ
ーン22が移動し、プラットホーム14に推力または引
っ張り力を与えるようにしている。なお、上記プッシュ
プルチェーン22、従動スプロケット29、駆動スプロ
ケット30、電動モータMによってこの発明の駆動機構
を構成している。
【0011】一方、上記インナーガイド13,13は、
図4に示すように、外側部材7と内側部材8とからな
り、外側部材7の直線部13bに、内側部材8をスライ
ド自在に組み付けている。また、外側部材7の基端部1
3aの側面には、第1、第2ローラ32,33を回転自
在に取り付けている。これら第1、第2ローラ32,3
3は、図3に示すように、インナーガイド13,13を
アウターガイド15内に格納したときに、図7に示すよ
うに、下側レール16と中間レール18とによってガイ
ドされる。そして、このガイドされた状態を保ちなが
ら、水平方向に移動可能にしている。また、図示する状
態のときに、下側レール16と中間レール18とによっ
て第1、第2ローラ32,33が支持されて、インナー
ガイド13が水平を保つようにしている。
【0012】上記のように基端部13a側で支持された
インナーガイド13,13は、その直線部13b側に、
下向きの力が作用している。したがって、インナーガイ
ド13,13が図示する状態から右方向に移動して、第
2ローラ33が中間レールの傾斜部20に達すると、こ
の傾斜部20の下面に第2ローラ33を押しつけなが
ら、インナーガイド13,13が第1ローラ32を支点
に回動し、直線部13bが下がり始める。そして、図8
に示すように、第1ローラ32がストッパー19に接す
るとともに、インナーガイド13,13に固定した凸部
34とアウターガイド15,15に設けた規制片35と
が接触すると、インナーガイド13,13が所定の角度
に保もたれる。
【0013】つまり、このインナーガイド13,13
は、所定の位置まで移動したときに、上記ストッパー1
9および傾斜部20からなる回動機構によって、外側部
材7の基端部13aに設けた第1ローラ32を支点に回
動し、このインナーガイド13,13の先端が下方に傾
斜した状態を保つ。なお、このインナーガイド13,1
3の外側部材7の基端部13a,13aには、図4に示
すようにピンPを固定している。このピンPの機能につ
いては後で詳しく説明する。
【0014】また、上記したようにインナーガイド1
3,13は外側部材7と内側部材8とから構成されてい
るが、その具体的な組み付け構造を図13〜15に示
す。図13に示すように、外側部材7は、その断面がほ
ぼコの字になっていて、その内側に上側レール45と下
側レール44(図14参照)とを固定している。そし
て、これら上側レール44と下側レール45とによっ
て、プラットホーム14に設けた車輪39,40をガイ
ドするようにしている。
【0015】また、上記外側部材7には、内側部材8を
スライド自在に組み込んでいるが、この内側部材8は、
その断面をほぼL字にしている。この内側部材8にも下
側レールを48固定し、図14に示すように、この下側
レール48を外側部材7に設けた下側レール44と一列
に並べている。また、これら一列に並べた下側レール4
4,48の隣には、補助レール49を平行にして外側部
材7に固定している。そして、この補助レール49と下
側レール44,48とが走行方向にラップする部分によ
って、一方の下側レールから他方の下側レールに車輪4
0をスムーズに乗り移らせるようにしている。なお、図
示していないが、上記下側レール44,48および補助
レール49の端部には曲面を形成し、車輪40が各レー
ルに滑らかに乗るようにしている。
【0016】また、上記内側部材8には、固定した樹脂
製のスライド部材50,51を固定して、これらスライ
ド部材50,51によって、外側部材7に対して内側部
材8をスライド自在にしている。このようにしてスライ
ド自在にした内側部材8の基端には、図15に示すよう
に連係孔52を形成している。この連係孔52の機能に
ついては後で説明する。なお、上記補助レール49の長
さは、インナーガイド13が最も伸張したときにも、内
側部材8の下側レール48にラップするように設定して
いる。
【0017】上記プラットホーム14は、図4に示すよ
うに、プレート部36と、このプレート部36の側面に
固定したサイド部材37,37と、これらサイド部材3
7,37に設けた車輪取付部38,38とから構成され
ている。上記車輪取付部38,38には、第1、第2車
輪39,40を回転自在に取り付けている。そして、こ
れら第1、第2車輪39,40を、上記インナーガイド
13,13のレール44,45,48,49よってガイ
ドするようにしている。
【0018】また、上記車輪取付部38,38の連結部
47には、上記プッシュプルチェーン22,22の先端
を連結し、このプッシュプルチェーン22,22によっ
て、プラットホーム14に推力や引っ張り力を作用させ
るようにしている。さらに、上記サイド部材37,37
には、第3車輪41を回転自在に取り付けている。そし
て、図7に示すように、プラットホーム14が本体12
内に格納されているときに、第2車輪40および第3車
輪41が下側レール16によってガイドされ、第1車輪
39が上側レール17によってガイドされるようにして
いる。
【0019】さらにまた、上記サイド部材37,37の
側面には、高さの異なる第1、第2連係プレート42,
43を所定の間隔をあけて固定している。これら連係プ
レート42,43は、図3に示したように、プラットホ
ーム14がインナーガイド13,13とともに本体12
内に格納されているとき、図10に示すように、インナ
ーガイド13,13に設けたピンPを挟むようにしてい
る。
【0020】したがって、図示する状態からプラットホ
ーム14が右方向に移動すると、一方の連係プレート4
2によってピンPが右方向に押されて、インナーガイド
13がプラットホーム14とともに右方向に移動する。
反対に、プラットホーム14が左方向に移動した場合に
は、他方の連係プレート43によってピンPが左方向に
押されて、インナーガイド13がプラットホーム14と
ともに左方向に移動する。つまり、上記連係プレート4
2,43とピンPによって、この発明の連係機構を構成
している。
【0021】また、上記インナーガイド13が回動した
場合には、ピンPの位置が図11に示すようになる。す
なわち、インナーガイド13が回動すると、ピンPの位
置がプラットホーム14に対して高くなる。そして、こ
のときのピンPの位置は、連結プレート42の上面より
も高く、連係プレート43の上面よりも低くなるように
設定している。したがって、インナーガイド13が回動
した場合には、連係プレート42にピンPが接触しない
ので、図示するようにプラットホーム14だけが右方向
に移動できるようになる。
【0022】そして、図11に示す状態からプラットホ
ーム14が左方向に移動すると、連結プレート43がピ
ンPに当接し、この当接した後、ピンPが左方向に押さ
れる。このようにピンPが左方向に押されると、インナ
ーガイド13が第1ローラ32を支点に回動する。つま
り、このピンPを連結プレート43で左方向に押すこと
によって、インナーガイド13を水平に戻すこともでき
るようにしている。なお、図4に示すように、上記連結
プレート42,43と第2車輪40との間には、スプリ
ングプランジャ53を固定している。このスプリングプ
ランジャ53は、その先端をスプリングの弾性力によっ
て突出させている。このようにしたスプリングプランジ
ャ53の機能については後で詳しく説明する。
【0023】次に、この実施例の作用を説明する。ま
ず、図3に示した状態、すなわちインナーガイド13お
よびプラットホーム14を本体12に格納した状態か
ら、電動モータMを作動させると、プッシュプルチェー
ン22によってプラットホーム14に推力が与えられ
る。このとき、プラットホーム14とインナーガイド1
3,13とは、図10に示すように、ピンPと連係プレ
ート42によって連係されているので、プラットホーム
14と一体的にインナーガイド13も移動する。
【0024】プラットホーム14とともにインナーガイ
ド13が図7中右方向に移動していくと、上記したよう
に、インナーガイド13が回動し始める。そして、図8
に示すように、インナーガイド13がその第1ローラ3
2をストッパー19にぶつける位置まで移動すると、こ
のインナーガイド13が所定の傾斜角度で保持される。
このとき、インナーガイド13の傾斜角度というのは、
プラットホーム14のプレート部36と、プラットホー
ム14に設けた第1車輪39と第2車輪40とを結ぶ線
とで形成される角度とほぼ同じにしている。そして、こ
れら第1、第2車輪39,49による2点支持によっ
て、プラットホーム14を水平状態に保てるようにして
いる。
【0025】また、インナーガイド13が上記のように
回動すると、アウターガイド15の下側レール16のレ
ール面と、インナーガイド13の下側レール44のレー
ル面とが一致し、アウターガイド15の上側レール17
のレール面とインナーガイド14の上側レール45のレ
ール面とが一致する。
【0026】上記のようにしてインナーガイド13が回
動すると、図11に示したように連係プレート42の上
面よりも上方にピンPが移動して離脱するので、これ以
降は、プラットホーム14だけが右方向に移動してい
く。そして、このプラットホーム14に設けた第2車輪
40がアウターガイド15側の下側レール16からイン
ナーガイド13の下側レール44に乗り移る。また、こ
のとき第1車輪39も、アウターガイド15の上側レー
ル17からインナーガイド13の上側レール45に乗り
移る。
【0027】このようにしてプラットホーム14がアウ
ターガイド15側からインナーガイド13側に完全に乗
り移ったら、それ以降は、インナーガイド13に沿って
プラットホーム14が水平状態を保ったまま斜め下方に
降りていく。そして、このプラットホーム14がある位
置まで降りてくると、このプラットホーム14に設けた
スプリングプランジャ53の先端が、インナーガイド1
3の内側部材8に設けた連係孔52に入るようにしてい
る。
【0028】このようにスプリングプランジャ53の先
端が連係孔52に入ると、内側部材8とプラットホーム
14とが連結した状態になるので、内側部材8もプラッ
トホーム14と一体となって移動する。そのため、外側
部材7から内側部材8がスライドしながら出てくる。そ
して、この内側部材8の先端が地面にぶつかって、その
移動が規制されると、スプリングプランジャ53の先端
が連係孔52から抜ける。つまり、スプリングプランジ
ャ53の先端は、ある程度の力が作用するとスプリング
に抗して引っ込むようにしている。
【0029】このようにして連係孔52からスプリング
プランジャ53の先端が抜けると、内側部材8とプラッ
トホーム14との連結状態が解除される。したがって、
それ以降は、プラットホーム14のみが外側部材7と内
側部材8とにガイドされながら降りていく。なお、上記
スプリングプランジャ55と連係孔52とによって、こ
の発明のインナーガイドのディテント機構を構成してい
る。
【0030】また、図2に示すように、プラットホーム
14が接地するまで下がった状態で、第1車輪39が外
側部材7から抜け出さないような寸法関係に設定してい
る。そして、第1車輪39を外側部材7によってガイド
して、第2車輪40を下側部材8によってガイドするよ
うにしている。なお、第2車輪40を支点にしてプラッ
トホーム14が水平状態に保たれているので、内側部材
8には、外側部材7のような上側レールがなくてもよ
い。
【0031】図1に示したように、プラットホーム14
を地面に接触させた状態で、そのプレート部36に車椅
子Wを載せる。このように車椅子Wを載せたら、電動モ
ータMを作動させて、プッシュプルチェーン22を引っ
張る。プッシュプルチェーン22を引っ張ると、第1、
第2車輪39,40がインナーガイド13にガイドされ
て、プラットホーム14が水平の状態を保ちながら斜め
上方に上昇していく。このようにプラットホーム14を
斜め上方に上昇させれば、車椅子Wに座っている人の頭
部も斜め上方に上昇していく。したがって、車椅子Wに
座っている人の頭部が車両の後部ハッチにぶつかったり
しない。
【0032】また、図2に示すように、アウターガイド
に設けた滑車46,46によって、プッシュプルチェー
ン22,22の走行方向が下方に偏向されている。そし
て、この偏向されたプッシュプルチェーン22,22
は、インナーガイド13に平行に導かれて、その先端が
プラットホーム14の連結部47に固定されている。そ
のため、プラットホーム14には、プッシュプルチェー
ン22,22の水平方向の引っ張り力Tがそのまま作用
している。
【0033】ここで、プラットホーム14の自重と積載
荷重とを合計した荷重をm、斜面と平行な分力をa、斜
面と直角な分力をbとすると、図12に示すように、プ
ラットホーム14を引っ張る力Tというのは、その傾斜
方向の分力a以上であれば足りる。この傾斜方向の分力
aというのは、上記合計荷重mよりも小さい。つまり、
同じ荷重のものを、垂直方向に持ち上げる場合よりも、
小さい力で引っ張ることができる。したがって、この実
施例によれば、プラットホーム14を垂直方向に持ち上
げる場合よりも、電動モータMの出力を小さくすること
ができ、その分、この電動モータMを小型化できる。
【0034】また、上記プラットホーム14は、第1、
第2車輪39,40によって、斜面を転動する構成にし
たので、上記斜面と直角な分力bによって生じる摩擦力
が、転がり摩擦力となる。転がり摩擦力は、滑り摩擦力
よりも十分小さい。したがって、この実施例によれば、
プラットホーム14を円滑かつより小さな引っ張り力で
移動させることができ、その分、電動モータMの出力も
小さくて済む。
【0035】上記のようにプラットホーム14をインナ
ーガイド13に沿って上昇させていくと、プラットホー
ム14に設けたスプリングプランジャ53の先端が、イ
ンナーガイド13の内側部材8に設けた連係孔52に引
っかかる。そのため、内側部材8がスライドしながら外
側部材7に入っていく。そして、内側部材8が外側部材
7に収納されると、図示していないストッパー機構によ
って内側部材8の移動が規制される。このように内側部
材8の移動が規制されると、スプリングプランジャ53
の先端が連係孔52から抜けて、それ以降はプラットホ
ーム14のみが上昇していく。
【0036】そして、このプラットホーム14の第2車
輪40がアウターガイド15の下側レール16に乗り移
ると、図11に示すように、このプラットホーム14に
設けた連係プレート43の上面が、インナーガイド13
のピンPよりも高い位置にくる。そのため、この状態か
らプラットホーム14が左方向に移動すると、連係プレ
ート43によってピンPが左方向に押されて、インナー
ガイド13が第1ローラ32を支点に回動する。
【0037】したがって、プラットホーム14の移動に
ともなって、インナーガイド13が水平状態に戻りなが
ら左方向に移動していく。そして、図7に示すように、
プラットホーム14とインナーガイド13,13とが本
体12に完全に格納される。なお、上記インナーガイド
13が水平に戻ったときには、そのピンPが、連係プレ
ート42と連係プレート43との間に収まるように、ピ
ンPおよびプレート42,43の取付位置を設定してい
る。
【0038】上記実施例によれば、インナーガイド13
を外側部材7と内側部材8とで構成し、外側部材7に対
して内側部材8をスライドさせることによって、インナ
ーガイド13の長さを変えることができる。そのため、
車椅子Wを下ろす位置が変化したとしても、インナーガ
イド13,13の長さが足りなくなったり、インナーガ
イド13が長すぎてこのインナーガイド13を所定の角
度に回動できないといった不都合がない。したがって、
水平状態に保ちながら、プラットホーム14を地面に確
実に接地させることができる。
【0039】なお、上記実施例では、プッシュプルチェ
ーン22、22を用いて、プラットホーム14に推力ま
たは引っ張り力を与えているが、プッシュプルチェーン
に変えて、シリンダなどを用いてもよい。この場合、プ
ラットホーム14を水平方向に動かすシリンダと、プラ
ットホームをインナーガイド13に沿って斜めに動かす
シリンダとを、シーケンス制御するようにすればよい。
ただし、この実施例にように、プッシュプルチェーン2
2,22を用いれば、これら一対のプッシュプルチェー
ン22,22を同軸スプロケットで駆動させることがで
きる。つまり、電動モータMが1台で足り、コスト的に
有利である。
【0040】
【発明の効果】第1の発明によれば、インナーガイドの
長さを可変にしたので、車椅子を下ろす位置が変化した
としても、それに応じてインナーガイドの長さを最適な
長さに調節することができる。したがって、水平状態を
保ちながら、プラットホームを地面に確実に接地させる
ことができる。第2の発明のリフトによれば、ディテン
ト機構によって、プラットホームと内側部材とを連係さ
せたりその連係を解除することができるので、プラット
ホームの動きによって、インナーガイドを自動的に伸張
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のリフトLを車両1に搭載した状態を示
す側面図である。
【図2】実施例を示す斜視図であり、プラットホーム1
4が接地した状態を示す図である。
【図3】実施例を示す斜視図であり、プラットホーム1
4が格納された状態を示す図である。
【図4】実施例を組み立てる前の状態を示す分解図であ
る。
【図5】プッシュプルチェーン22の平面図である。
【図6】プッシュプルチェーン22の側面図である。
【図7】実施例の機構を説明する模式図であり、プラッ
トホーム14およびインナーガイド13が本体12に格
納された状態を示す図である。
【図8】実施例の機構を説明する模式図であり、インナ
ーガイド13が完全に回動した状態を示す図である。
【図9】実施例の機構を説明する模式図であり、プラッ
トホーム14が接地した状態を示す図である。
【図10】連係プレート42,43とピンPとの関係を
示す模式図であり、インナーガイド13が回動する前の
状態を示す図である。
【図11】連係プレート42,43とピンPとの関係を
示す模式図であり、インナーガイド13が回動した状態
を示す図である。
【図12】プラットホーム14を引っ張るときの力の関
係を示した説明図である。
【図13】インナーガイド13の断面図である。
【図14】インナーガイド13のレールのラップ状態を
示す断面図である。
【図15】インナーガイド13の部分拡大図である。
【図16】従来のリフトを示す斜視図である。
【符号の説明】
7 外側部材 8 内側部材 10 車両 11 後部開口部 13 インナーガイド 14 プラットホーム 15 アウターガイド 19 この発明の回動機構を構成するストッパー 20 この発明の回動機構を構成する中間レールの傾斜
部 22 この発明の駆動機構を構成するプッシュプルチェ
ーン 29 この発明の駆動機構を構成する従動スプロケット 30 この発明の駆動機構を構成する駆動スプロケット 42 この発明の連係機構を構成する連係プレート 43 この発明の連係機構を構成する連係プレート 52 この発明のディテント機構を構成する連係孔 53 この発明のディテント機構を構成するスプリング
プランジャ P この発明の連係機構を構成するピン M この発明の駆動機構を構成する電動モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の開口部の左右に配置した一対のア
    ウターガイドと、これらアウターガイドの内側に設ける
    とともに、アウターガイドに沿って移動可能にした一対
    のインナーガイドと、これらインナーガイド間に掛け渡
    すとともに、このインナーガイドおよび上記アウターガ
    イドに沿って移動可能にしたプラットホームと、このプ
    ラットホームと上記インナーガイドとを連係させる連係
    機構と、プラットホームの移動方向に応じて推力または
    引っ張り力を与える駆動機構と、インナーガイドを所定
    の位置で回動させる回動機構とを備え、上記プラットホ
    ームは、駆動機構により推力または引っ張り力を与えら
    れると、連係機構によって連係されたインナーガイドと
    ともに水平移動する一方、上記インナーガイドは、所定
    の位置に達すると、回動機構によりその基端部を支点に
    回動して先端が下方に傾斜した状態を保ち、この傾斜し
    たインナーガイドに沿って、上記連係機構によるインナ
    ーガイドとの連係が解除されたプラットホームが案内さ
    れ、このプラットホームが水平状態に支持されたまま昇
    降するリフトにおいて、上記インナーガイドは、外側部
    材と内側部材とからなり、外側部材に対して内側部材を
    スライド自在にすることによって、このインナーガイド
    の長さを可変にしたことを特徴とするリフト。
  2. 【請求項2】 プラットホームと内側部材とを所定の位
    置で連係させたり、その連係を解除したりするインナー
    ガイドのディテント機構を設けたことを特徴とする請求
    項1記載のリフト。
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