JP2002308597A - リフト - Google Patents

リフト

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JP2002308597A
JP2002308597A JP2001118324A JP2001118324A JP2002308597A JP 2002308597 A JP2002308597 A JP 2002308597A JP 2001118324 A JP2001118324 A JP 2001118324A JP 2001118324 A JP2001118324 A JP 2001118324A JP 2002308597 A JP2002308597 A JP 2002308597A
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inner guide
guide
guides
roller
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JP2001118324A
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Shuji Sato
周二 佐藤
Hiroshi Iizuka
洋 飯塚
Norimichi Fukuda
憲道 福田
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調節が不要で、プラットホームの移動量に応
じてこのプラットホームと内側部材との隙間が変化した
としても、これら両者を連結した状態に保つことのでき
るリフトを提供することである。 【解決手段】 インナーガイド13を外側部材7と内側
部材8とから構成する一方、プラットホーム14に回動
自在に取り付けたアーム部材57と、アーム部材57の
先端に回転自在に取り付けたローラ58と、ローラ58
を外側部材7または内側部材8の側面に押しつける弾性
体59と、内側部材8を外側部材7に収納する方向の弾
性力を作用させた復帰用スプリング61とを備え、ロー
ラを内側部材の基端に当接させた状態で、内側部材をス
ライドさせることにより、プラットホームの昇降位置に
同期させてインナーガイドの長さを調節可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車椅子などを昇
降させるために用いる車両用のリフトに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用のリフトに関して、本出
願人は特願2000−300840として既に特許庁に
提出している。この出願にかかるリフトは、図5に示す
ように、車両10の後部開口部11にリフトLを設けて
いる。このリフトLは、車両10に固定した本体12
と、この本体12に一端を回動自在に連係させた一対の
インナーガイド7,7と、これらインナーガイド7,7
に沿って移動可能に連係したプラットホーム14とから
構成されている。上記プラットホーム14は、水平状態
を保ちながらインナーガイド7,7に沿って昇降するよ
うにしている。そして、このように昇降するプラットホ
ーム14に車椅子Wを載せることによって、この車椅子
Wを車両10に載せたり、車両10から下ろしたりする
ようにしている。以下、このリフトを具体的に説明す
る。
【0003】図6に示すように、本体12は、左右一対
のアウターガイド15,15を備えている。そして、こ
れらアウターガイド15,15内に、図7に示すよう
に、上記インナーガイド13,13とプラットホーム1
4を格納できるようにしている。上記アウターガイド1
5,15には、図8に示すように、下側レール16と上
側レール17とを設け、これら両レール16,17間
に、中間レール18を設けている。上記下側レール16
の先端側上面には、ストッパー19を形成している。ま
た、上記中間レール18の先端部分には、傾斜部20を
設けている。この傾斜部20と上記ストッパー19とに
よって、インナーガイド13,13を回動させる回動機
構を構成しているが、その作用については後で説明す
る。
【0004】上記アウターガイド15,15の上部に
は、チェーンガイド21,21を設けている。このチェ
ーンガイド21,21は、プッシュプルチェーン22,
22をガイドするものである。このプッシュプルチェー
ン22,22は、例えば図9,10に示すように、複数
の外側リンク部材23と、その内側に設けた複数の内側
リンク部材24とを、ピン25によって連結したもので
ある。
【0005】上記外側リンク部材23および内側リンク
部材24は、図10に示すように、その上部に凸部26
と回転規制面27とを備え、一方のリンク部材の凸部2
6先端が、隣合う他方のリンク部材の回転規制面27に
当接するようにしている。そして、このような状態で、
プッシュプルチェーン22が真っ直ぐな状態を保つよう
にしている。このようにしたプッシュプルチェーン22
は、ピン25を支点にして、図面下方には曲がるが、反
対側には曲がらない。なぜなら、凸部26および回転規
制面27によって両者の相対回転が規制されているから
である。
【0006】また、図6に示すように、プッシュプルチ
ェーン22は、その一端を上記プラットホーム14の連
結部47に固定し、その他方を従動スプロケット29と
駆動スプロケット30とを介してチェーンカセット31
内に収納するようにしている。上記駆動スプロケット3
0を電動モータMの回転軸に固定し、この電動モータM
の作動によって回転するようにしている。そして、この
駆動スプロケット30の回転方向に応じてプッシュプル
チェーン22を動かして、プラットホーム14に推力ま
たは引っ張り力を与えるようにしている。つまり、従動
スプロケット29、駆動スプロケット30、および電動
モータMによって、プッシュプルチェーンを引っ張った
り押したりする駆動機構を構成している。
【0007】一方、上記インナーガイド13,13は、
図8に示すように、外側部材7と内側部材8とからな
り、外側部材7の直線部13bに、内側部材8をスライ
ド自在に組み付けている。また、外側部材7の基端部1
3aの側面には、第1、第2ローラ32,33を回転自
在に取り付けている。これら第1、第2ローラ32,3
3は、図7に示すように、インナーガイド13,13を
アウターガイド15内に格納したときに、図11に示す
ように、下側レール16と中間レール18とによってガ
イドされる。そして、このガイドされた状態を保ちなが
ら、水平方向に移動可能にしている。また、図示する状
態のときに、下側レール16と中間レール18とによっ
て第1、第2ローラ32,33が支持されて、インナー
ガイド13が水平を保つようにしている。
【0008】上記のように基端部13a側で支持された
インナーガイド13,13は、その直線部13b側に、
下向きの力が作用している。したがって、インナーガイ
ド13,13が図示する状態から右方向に移動して、第
2ローラ33が中間レールの傾斜部20に達すると、こ
の傾斜部20の下面に第2ローラ33を押しつけなが
ら、インナーガイド13,13が第1ローラ32を支点
に回動し、直線部13bが下がり始める。そして、図1
2に示すように、第1ローラ32がストッパー19に接
するとともに、インナーガイド13,13に固定した凸
部34とアウターガイド15,15に設けた規制片35
とが接触すると、インナーガイド13,13が所定の角
度に保たれる。
【0009】つまり、このインナーガイド13,13
は、所定の位置まで移動したときに、上記ストッパー1
9および傾斜部20からなる回動機構によって、外側部
材7の基端部13aに設けた第1ローラ32を支点に回
動し、このインナーガイド13,13の先端が下方に傾
斜した状態を保つ。なお、このインナーガイド13,1
3の外側部材7の基端部13a,13aには、図8に示
すようにピンPを固定している。このピンPの機能につ
いては後で詳しく説明する。
【0010】また、上記したようにインナーガイド1
3,13は外側部材7と内側部材8とから構成されてい
るが、その具体的な組み付け構造を図16〜17に示
す。図16に示すように、外側部材7は、その断面がほ
ぼコの字になっていて、その内側に上側レール45と下
側レール44(図17参照)とを固定している。そし
て、これら上側レール44と下側レール45とによっ
て、プラットホーム14に設けた車輪39,40をガイ
ドするようにしている。
【0011】また、上記外側部材7には、内側部材8を
スライド自在に組み込んでいるが、この内側部材8は、
その断面をコの字にしている。この内側部材8にも下側
レールを48固定し、図17に示すように、この下側レ
ール48を外側部材7に設けた下側レール44と一列に
並べている。また、これら一列に並べた下側レール4
4,48の隣には、補助レール49を平行にして外側部
材7に固定している。そして、この補助レール49と下
側レール44,48とが走行方向にラップする部分によ
って、一方の下側レールから他方の下側レールに車輪4
0をスムーズに乗り移らせるようにしている。なお、図
示していないが、上記下側レール44,48および補助
レール49の端部には曲面を形成し、車輪40が各レー
ルに滑らかに乗るようにしている。
【0012】また、上記外側部材7には樹脂製のスライ
ド部材50,51a,51bを固定して、これらスライ
ド部材50,51a,51bによって内側部材8をスラ
イド自在にしている。このようにしてスライド自在にし
た内側部材8の基端には、図18に示すように連係孔5
2を形成している。この連係孔52の機能については後
で説明する。なお、上記補助レール49の長さは、イン
ナーガイド13が最も伸張したときにも、内側部材8の
下側レール48にラップするように設定している。
【0013】上記プラットホーム14は、図8に示すよ
うに、プレート部36と、このプレート部36の側面に
固定したサイド部材37,37と、これらサイド部材3
7,37に設けた車輪取付部38,38とから構成され
ている。上記車輪取付部38,38には、第1、第2車
輪39,40を回転自在に取り付けている。そして、こ
れら第1、第2車輪39,40を、上記インナーガイド
13,13のレール44,45,48,49によってガ
イドするようにしている。
【0014】また、上記車輪取付部38,38の連結部
47には、上記プッシュプルチェーン22,22の先端
を連結し、このプッシュプルチェーン22,22によっ
て、プラットホーム14に推力や引っ張り力を作用させ
るようにしている。さらに、上記サイド部材37,37
には、第3車輪41を回転自在に取り付けている。そし
て、図11に示すように、プラットホーム14が本体1
2内に格納されているときに、第2車輪40および第3
車輪41が下側レール16によってガイドされ、第1車
輪39が上側レール17によってガイドされるようにし
ている。
【0015】さらにまた、上記サイド部材37,37の
側面には、高さの異なる第1、第2連係プレート42,
43を所定の間隔をあけて固定している。これら連係プ
レート42,43は、図11に示したように、プラット
ホーム14がインナーガイド13,13とともに本体1
2内に格納されているとき、図14に示すように、イン
ナーガイド13,13に設けたピンPを挟むようにして
いる。
【0016】したがって、図示する状態からプラットホ
ーム14が右方向に移動すると、一方の連係プレート4
2によってピンPが右方向に押されて、インナーガイド
13がプラットホーム14とともに右方向に移動する。
反対に、プラットホーム14が左方向に移動した場合に
は、他方の連係プレート43によってピンPが左方向に
押されて、インナーガイド13がプラットホーム14と
ともに左方向に移動する。つまり、上記連係プレート4
2,43とピンPによって、プラットホームと上記イン
ナーガイドとを連係させる連係機構を構成している。
【0017】また、上記インナーガイド13が回動した
場合には、ピンPの位置が図15に示すようになる。す
なわち、インナーガイド13が回動すると、ピンPの位
置がプラットホーム14に対して高くなる。そして、こ
のときのピンPの位置は、一方の連係プレート42の上
面よりも高く、他方の連係プレート43の上面よりも低
くなるように設定している。したがって、インナーガイ
ド13が回動した場合には、連係プレート42にピンP
が接触しないので、図示するようにプラットホーム14
だけが右方向に移動できるようになる。
【0018】そして、図15に示す状態からプラットホ
ーム14が左方向に移動すると、連係プレート43がピ
ンPに当接し、その後、プレート43によってピンPが
左方向に押される。このようにピンPが左方向に押され
ると、インナーガイド13が第1ローラ32を支点に回
動する。つまり、このピンPを連係プレート43で左方
向に押すことによって、インナーガイド13を水平に戻
すこともできるようにしている。なお、図8に示すよう
に、上記連係プレート42,43と第2車輪40との間
には、スプリングプランジャ53を固定している。この
スプリングプランジャ53は、その先端をスプリングの
弾性力によって突出させている。このスプリングプラン
ジャ53の機能についても後で詳しく説明する。
【0019】次に、この従来例の作用を説明する。ま
ず、図7に示した状態、すなわちインナーガイド13お
よびプラットホーム14を本体12に格納した状態か
ら、電動モータMを作動させると、プッシュプルチェー
ン22によってプラットホーム14に推力が与えられ
る。このとき、プラットホーム14とインナーガイド1
3,13とは、図11に示すように、ピンPと連係プレ
ート42によって連係されているので、プラットホーム
14と一体的にインナーガイド13も移動する。
【0020】プラットホーム14とともにインナーガイ
ド13が図11中右方向に移動していくと、上記したよ
うに、所定の位置でインナーガイド13が回動し始め
る。そして、図12に示すように、インナーガイド13
がその第1ローラ32をストッパー19にぶつける位置
まで移動すると、このインナーガイド13が所定の傾斜
角度で保持される。このとき、インナーガイド13の傾
斜角度というのは、プラットホーム14のプレート部3
6と、プラットホーム14に設けた第1車輪39と第2
車輪40とを結ぶ線とで形成される角度とほぼ同じにし
ている。そして、これら第1、第2車輪39,40によ
る2点支持によって、プラットホーム14を水平状態に
保つようにしている。
【0021】また、インナーガイド13が上記のように
回動すると、アウターガイド15の下側レール16のレ
ール面と、インナーガイド13の下側レール44のレー
ル面とが一致し、アウターガイド15の上側レール17
のレール面とインナーガイド13の上側レール45のレ
ール面とが一致する。
【0022】上記のようにしてインナーガイド13が回
動すると、図15に示したように連係プレート42の上
面よりも上方にピンPが移動して離脱するので、これ以
降は、プラットホーム14だけが右方向に移動してい
く。そして、このプラットホーム14に設けた第2車輪
40がアウターガイド15側の下側レール16からイン
ナーガイド13の下側レール44に乗り移る。また、こ
のとき第1車輪39も、アウターガイド15の上側レー
ル17からインナーガイド13の上側レール45に乗り
移る。
【0023】このようにしてプラットホーム14がアウ
ターガイド15側からインナーガイド13側に完全に乗
り移ったら、それ以降は、インナーガイド13に沿って
プラットホーム14が水平状態を保ったまま斜め下方に
降りていく。そして、このプラットホーム14がある位
置まで降りてくると、このプラットホーム14に設けた
スプリングプランジャ53の先端が、インナーガイド1
3の内側部材8に設けた連係孔52に入るようにしてい
る。
【0024】このようにスプリングプランジャ53の先
端が連係孔52に入ると、内側部材8とプラットホーム
14とが連結した状態になるので、内側部材8もプラッ
トホーム14と一体となって移動する。そのため、外側
部材7から内側部材8がスライドしながら出てくる。そ
して、この内側部材8の先端が地面にぶつかって、その
移動が規制されると、スプリングプランジャ53の先端
が連係孔52から抜ける。つまり、スプリングプランジ
ャ53の先端は、ある程度の力が作用するとスプリング
に抗して引っ込むようにしている。
【0025】スプリングプランジャ53の先端が連係孔
52から抜けると、内側部材8とプラットホーム14と
の連結状態が解除される。そのため、それ以降は、プラ
ットホーム14のみが外側部材7と内側部材8とにガイ
ドされながら降りていく。このようにすれば、接地面の
高さにばらつきがある場合でも、プラットホーム14を
確実に接地させることができる。なお、内側部材8とプ
ラットホーム14との間隔は、各部品の寸法誤差や組み
付け誤差などがあるために、必ずしも一定ではない。そ
こで、上記スプリングプランジャ53は、リフトを完成
させた後、有効ストロークを調節して、そのプランジャ
を連係孔52に所定の量だけ挿入できるようにしてい
る。
【0026】図13に示すように、プラットホーム14
を接地させたときに、第1車輪39が外側部材7から抜
け出さないように内側部材8の寸法を設定している。そ
して、このようにプラットホーム14を接地させたとき
に、外側部材7によって第1車輪39をガイドし、内側
部材8によって第2車輪40をガイドするようにしてい
る。なお、第2車輪40を支点にしてプラットホーム1
4が水平状態に保たれているので、内側部材8の部分ま
でレールがなくてもよい。
【0027】また、プッシュプルチェーン22,22の
先端が、プラットホーム14の連結部47に固定されて
いるため、上記のようにプラットホーム14を接地させ
た場合、プッシュプルチェーン22は、アウターガイド
15に設けた滑車46,46によって下方に偏向され
る。そして、この滑車46,46よりも下方では、イン
ナーガイド13と平行になっている。
【0028】上記のようにプラットホーム14を地面に
接触させた状態で、そのプレート部36に車椅子Wを載
せる。車椅子Wをプラットホーム14に載せたら、電動
モータMを作動させて、プッシュプルチェーン22を引
っ張る。プッシュプルチェーン22を引っ張ると、第
1、第2車輪39,40がインナーガイド13にガイド
されて、プラットホーム14が水平の状態を保ちながら
斜め上方に上昇していく。
【0029】上記のようにプラットホーム14をインナ
ーガイド13に沿って上昇させていくと、プラットホー
ム14に設けたスプリングプランジャ53の先端が、イ
ンナーガイド13の内側部材8に設けた連係孔52に引
っかかる。そのため、内側部材8がスライドしながら外
側部材7に入っていく。そして、内側部材8が外側部材
7に収納されると、図示していないストッパー機構によ
って内側部材8の移動が規制される。このように内側部
材8の移動が規制されると、スプリングプランジャ53
の先端が連係孔52から抜けて、それ以降はプラットホ
ーム14のみが上昇していく。
【0030】そして、このプラットホーム14の第2車
輪40がアウターガイド15の下側レール16に乗り移
ると、図15に示すように、このプラットホーム14に
設けた連係プレート43の上面が、インナーガイド13
のピンPよりも高い位置にくる。そのため、この状態か
らプラットホーム14が左方向に移動すると、連係プレ
ート43によってピンPが左方向に押されて、インナー
ガイド13が第1ローラ32を支点に回動する。
【0031】したがって、プラットホーム14の移動に
ともなって、インナーガイド13が水平状態に戻りなが
ら左方向に移動していく。そして、図11に示すよう
に、プラットホーム14とインナーガイド13,13と
が本体12に完全に格納される。なお、上記インナーガ
イド13が水平に戻ったときには、そのピンPが、連係
プレート42と連係プレート43との間に収まるよう
に、ピンPおよびプレート42,43の取付位置を設定
している。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにしたリフ
トでは、プラットホーム14と内側部材8との隙間が一
定ではないので、これら両者を連結するスプリングプラ
ンジャ53の有効ストロークを常に調節しなければなら
ず、その作業に非常に手間がかかるという問題があっ
た。また、内側部材8が平行ではなく、例えばハの字に
取り付けられている場合には、プラットホーム14の移
動量によって、上記隙間が変化するため、スプリングプ
ランジャ53の有効ストロークが不足して、プラットホ
ーム14と内側部材8とを連結した状態に保てなくなる
という問題もあった。この発明の目的は、調節が不要
で、プラットホームの移動量に応じてこのプラットホー
ムと内側部材との隙間が変化したとしても、これら両者
を連結した状態に保つことのできるリフトを提供するこ
とである。
【0033】
【課題を解決するための手段】この発明は、車両の開口
部の左右に配置した一対のアウターガイドと、これらア
ウターガイドの内側に設けるとともに、アウターガイド
に沿って移動可能にした一対のインナーガイドと、これ
らインナーガイド間に掛け渡すとともに、このインナー
ガイドおよび上記アウターガイドに沿って移動可能にし
たプラットホームと、このプラットホームと上記インナ
ーガイドとを連係させる連係機構と、移動方向に応じて
プラットホームに推力または引っ張り力を与える駆動機
構と、インナーガイドを所定の位置で回動させる回動機
構とを備え、上記プラットホームは、駆動機構により推
力または引っ張り力を与えられると、連係機構によって
連係されたインナーガイドとともに水平移動する一方、
上記インナーガイドは、所定の位置に達すると、回動機
構によりその基端部を支点に回動して先端が下方に傾斜
した状態を保ち、この傾斜したインナーガイドに沿っ
て、上記連係機構によるインナーガイドとの連係が解除
されたプラットホームが案内され、このプラットホーム
が水平状態に支持されたまま昇降するリフトを前提にす
る。
【0034】上記装置を前提にしつつ、この発明は、上
記インナーガイドを、外側部材とこの外側部材にスライ
ド自在に設けた内側部材とから構成する一方、上記プラ
ットホームに回動自在に取り付けたアーム部材と、この
アーム部材の先端に回転自在に取り付けたローラと、こ
のローラを上記外側部材または内側部材の側面に押しつ
ける弾性体と、内側部材を外側部材に収納する方向の弾
性力を作用させた復帰用スプリングとを備え、上記ロー
ラを内側部材の基端に当接させた状態で、内側部材をス
ライドさせることにより、プラットホームの昇降位置に
同期させてインナーガイドの長さを調節可能にしたこと
を特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】図1〜4に示す実施例は、プラッ
トホーム14と内側部材8とを連係する構成に特徴を有
するものであり、本体12、インナーガイド13、アウ
ターガイド15およびプラットホーム14の基本的な構
成については前記従来例と同じである。以下では、プラ
ットホーム14と内側部材8とを連係する機構について
説明し、従来と同じ構成要素については同じ符号を付し
その詳細な説明を省略する。
【0036】プラットホーム14の車輪取付部38,3
8には、支持部材55をそれぞれ固定している。この支
持部材55には、アーム部材57を取り付けているが、
この具体的な取り付け構造を、図2を用いて説明する。
なお、この図2は、図1中左側に設けた支持部材55お
よびアーム部材57を、本体12側からプラットホーム
14に向かって見た拡大図であり、しかも、プラットホ
ーム14の第1,2車輪39,40を、インナーガイド
13,13に沿わせた状態の図である。図2に示すよう
に、支持部材55には、ピン56を介して上記アーム部
材57を回動自在に取り付けている。このアーム部材5
7の一端には、ローラ58を回転自在に取り付けてい
る。また、このアーム部材57の他端には、スプリング
59の一端を連結している。そして、このスプリング5
9の他端を車輪取付部38に連結することによって、ピ
ン56を支点とした図中時計回りの回転力をアーム部材
57に付与している。そのため、このアーム部材57に
設けたローラ58が、インナーガイド13を構成する外
側部材7の側面に押しつけられている。
【0037】また、支持部材55には、アーム部材57
の図面時計回りの回動を規制するストッパー60を設け
ている。このストッパー60にアーム部材57を押しつ
けた状態で、ローラ58の回転中心とピン56の中心と
を結ぶラインが、外側部材7の側面からの垂線に対して
所定の角度θを保つように設定している。このように設
定している理由は後で説明する。
【0038】一方、図1に示すように、インナーガイド
13を構成する外側部材7内には、復帰用スプリング6
1を設けている。この復帰用スプリング61は、その一
端を外側部材7に連結し、その他端を内側部材8に連結
している。そして、この復帰用スプリング61の弾性力
によって、内側部材8を外側部材7内に収納するように
している。また、外側部材7の内面には、規制部62を
固定し、内側部材8の外面には、凸部63を固定してい
る。そして、内側部材8が外側部材7に対してスライド
したときに、その凸部63が規制部62にぶつかると、
その移動が規制されるようにしている。
【0039】次に、この実施例の作用を説明する。図2
〜4は、プラットホーム14がインナーガイド13に沿
って下降するときのアーム部材57の動きを順番に示し
たものである。図2は、内側部材8がまだスライドして
いないときの状態を示し、図3は、内側部材8がスライ
ドしている状態を示し、図4は、内側部材8の移動が規
制部62によって規制された状態を示している。
【0040】図2に示すように、プラットホーム14が
インナーガイド13に沿って下降してくると、ローラ5
8が外側部材7の側面を転がりながら内側部材8の基端
8aに近づいてくる。内側部材8の基端8aにローラ5
8がぶつかると、図3に示すように、このローラ58に
よって内側部材8が図中下方に押されて、内側部材8が
プラットホーム14と一体となってスライドし始める。
このとき、復帰用スプリング61が伸ばされることによ
ってその弾性力が増加するが、復帰用スプリング61の
バネ力を、ローラ58によって内側部材8に与えられる
推力より小さくなるよう設定している。そのため、復帰
用スプリング61のバネ力によって、内側部材8の動き
が止まることはない。
【0041】上記のようにして内側部材8がスライドし
ていくと、その先端が地面にぶつかることにより、内側
部材8の移動が規制される。内側部材8の移動が規制さ
れると、アーム部材57がピン56を支点に図中左回り
に回動し、ローラ58が内側部材8の基端8aに乗り越
える。そして、このローラ58は、プラットホーム14
が地面に接するまで、内側部材8の側面を転がりながら
図面下方に移動していく。このようにすることによっ
て、地面に接地するまで内側部材8を確実にスライドさ
せることができるようにしている。なお、内側部材8の
先端が地面にぶつかる前に、図1に示したように、内側
部材8に設けた凸部63が、外側部材7に設けた規制部
62にぶつかった場合には、その時点で内側部材8の移
動が規制される。そのため、内側部材8が外側部材7か
ら抜けることはない。
【0042】一方、接地させたプラットホーム14を上
昇させる場合には、図4に示すように、ローラ58が内
側部材8の側面を転がりながら図面上方向に移動してい
く。このとき、内側部材8には、第2車輪40を介して
プラットホーム14側の荷重が作用しているので、外側
部材7に対してこの内側部材8がスライドしたりしな
い。上記の状態からローラ58が内側部材8から外側部
材7に乗り移り、かつ、第2車輪40も外側部材7に乗
り移ると、内側部材8が復帰用スプリング61の弾性力
によって図3に示す状態を保ちながらスライドしてい
く。つまり、インナーガイド13を伸張させるときに
は、ローラ58を利用し、インナーガイド13を収縮さ
せるときには、復帰用スプリング61の弾性力を利用し
ている。
【0043】この実施例によれば、アーム部材57に取
り付けたローラ58を、外側部材7の側面に押しつける
ことができる範囲内であれば、内側部材8をスライドさ
せることができる。このローラ58を押しつけることの
できる範囲は、アーム部材57の回動支点からの距離に
よって決まる。そのため、このアーム部材57の回動支
点からの距離を、ゆとりを持って設定することにより、
インナーガイド13とプラットホーム14との間隔の変
化に対応することができる。
【0044】したがって、この実施例によれば、リフト
を組み立てた後で、スプリングプランジャの有効ストロ
ークを調節するといった従来のわずらわしい作業が一切
いらない。また、アーム部材57の回動支点からの距離
を十分ゆとりを持って設定しておけば、プラットホーム
14の移動量によってこのプラットホーム14と内側部
材8との隙間が変化するような場合にも、プラットホー
ム14と内側部材8とを連結した状態に保つことができ
る。
【0045】なお、この実施例では、ストッパー60に
アーム部材57を押しつけた状態で、ローラ58とピン
56の中心とを結ぶラインを、外側部材の側面の垂線に
対して所定の角度θを保つように設定している。そのた
め、内側部材8の基端8aにローラ58がぶつかったと
きに、アーム部材57を図面左回りにスムーズに回動さ
せることができる。
【0046】仮に、ストッパー60にアーム部材57を
押しつけた状態で、ローラ58とピン56の中心間を結
ぶラインが外側部材の側面に対して直角だとすると、内
側部材8aの端部にローラ58がぶつかったときに、ア
ーム部材57が回動しないおそれがある。アーム部材5
7が回動しないと、ローラ58が内側部材8の基端8a
を乗り越えられないので、プラットホーム14の下降が
そこでストップしてしまう。しかし、この実施例によれ
ば、ローラ58とピン56との中心間を結ぶラインを、
外側部材の側面の垂線に対して所定の角度θを保つよう
に設定しているので、上記のような不都合を防止するこ
とができる。
【0047】
【発明の効果】この発明によれば、アーム部材に取り付
けたローラを、外側部材の側面に押しつけることができ
る範囲内であれば、内側部材をスライドさせることがで
きる。このローラを押しつけることのできる範囲は、ア
ーム部材の回動支点からの距離によって決まる。したが
って、このアーム部材の回動支点からの距離を、ゆとり
を持って設定することにより、インナーガイドとプラッ
トホームとの間隔が変化に対応することができる。つま
り、リフトを組み立てた後で、スプリングプランジャの
有効ストロークを調節するといった従来のわずらわしい
作業をしなくても済む。
【0048】また、アーム部材の回動支点からの距離を
十分ゆとりを持って設定しておけば、プラットホームの
移動量によってこのプラットホームと内側部材との隙間
が変化するような場合にも、プラットホームと内側部材
とを連結した状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の組み付け図である。
【図2】内側部材8がまだスライドしていない状態を示
す実施例の要部拡大図である。
【図3】内側部材8がスライドしている状態を示す実施
例の要部拡大図である。
【図4】内側部材8が接地または規制部62によって規
制された状態を示す実施例の要部拡大図である。
【図5】リフトLを車両10に搭載した状態を示す側面
図である。
【図6】従来例を示す斜視図であり、プラットホーム1
4が接地した状態を示す図である。
【図7】プラットホーム14が格納された状態を示す斜
視図である。
【図8】組み立て図である。
【図9】プッシュプルチェーン22の平面図である。
【図10】プッシュプルチェーン22の側面図である。
【図11】機構を説明する模式図であり、プラットホー
ム14およびインナーガイド13が本体12に格納され
た状態を示す図である。
【図12】機構を説明する模式図であり、インナーガイ
ド13が完全に回動した状態を示す図である。
【図13】機構を説明する模式図であり、プラットホー
ム14が接地した状態を示す図である。
【図14】連係プレート42,43とピンPとの関係を
示す模式図であり、インナーガイド13が回動する前の
状態を示す図である。
【図15】連係プレート42,43とピンPとの関係を
示す模式図であり、インナーガイド13が回動した状態
を示す図である。
【図16】インナーガイド13の断面図である。
【図17】インナーガイド13のレールのラップ状態を
示す断面図である。
【図18】インナーガイド13の部分拡大図である。
【符号の説明】
7 外側部材 8 内側部材 8a 内側部材の基端 10 車両 11 後部開口部 13 インナーガイド 14 プラットホーム 15 アウターガイド 19 この発明の回動機構を構成するストッパー 20 この発明の回動機構を構成する中間レールの傾斜
部 22 この発明の駆動機構を構成するプッシュプルチェ
ーン 29 この発明の駆動機構を構成する従動スプロケット 30 この発明の駆動機構を構成する駆動スプロケット 42 この発明の連係機構を構成する連係プレート 43 この発明の連係機構を構成する連係プレート 57 アーム部材 58 ローラ 59 この発明の弾性体に相当するスプリング 61 復帰用スプリング P この発明の連係機構を構成するピン M この発明の駆動機構を構成する電動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 憲道 東京都港区浜松町2−4−1 世界貿易セ ンタービル カヤバ工業株式会社内 Fターム(参考) 3F333 AA06 AB09 AD08 BD05 BF01 BF04 BG04 CB04 CB09 CB10 DA02 DA04 DB02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の開口部の左右に配置した一対のア
    ウターガイドと、これらアウターガイドの内側に設ける
    とともに、アウターガイドに沿って移動可能にした一対
    のインナーガイドと、これらインナーガイド間に掛け渡
    すとともに、このインナーガイドおよび上記アウターガ
    イドに沿って移動可能にしたプラットホームと、このプ
    ラットホームと上記インナーガイドとを連係させる連係
    機構と、移動方向に応じてプラットホームに推力または
    引っ張り力を与える駆動機構と、インナーガイドを所定
    の位置で回動させる回動機構とを備え、上記プラットホ
    ームは、駆動機構により推力または引っ張り力を与えら
    れると、連係機構によって連係されたインナーガイドと
    ともに水平移動する一方、上記インナーガイドは、所定
    の位置に達すると、回動機構によりその基端部を支点に
    回動して先端が下方に傾斜した状態を保ち、この傾斜し
    たインナーガイドに沿って、上記連係機構によるインナ
    ーガイドとの連係が解除されたプラットホームが案内さ
    れ、このプラットホームが水平状態に支持されたまま昇
    降するリフトにおいて、上記インナーガイドを、外側部
    材とこの外側部材にスライド自在に設けた内側部材とか
    ら構成する一方、上記プラットホームに回動自在に取り
    付けたアーム部材と、このアーム部材の先端に回転自在
    に取り付けたローラと、このローラを上記外側部材また
    は内側部材の側面に押しつける弾性体と、内側部材を外
    側部材に収納する方向の弾性力を作用させた復帰用スプ
    リングとを備え、上記ローラを内側部材の基端に当接さ
    せた状態で、内側部材をスライドさせることにより、プ
    ラットホームの昇降位置に同期させてインナーガイドの
    長さを調節可能にしたことを特徴とするリフト。
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Cited By (4)

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CN113089990A (zh) * 2021-05-12 2021-07-09 江西致邦住宅工业集团有限公司 一种高层钢结构施工平台

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