JP2779152B2 - テーブル昇降装置 - Google Patents

テーブル昇降装置

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JP2779152B2
JP2779152B2 JP8119007A JP11900796A JP2779152B2 JP 2779152 B2 JP2779152 B2 JP 2779152B2 JP 8119007 A JP8119007 A JP 8119007A JP 11900796 A JP11900796 A JP 11900796A JP 2779152 B2 JP2779152 B2 JP 2779152B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧シリンダ装置
を用いて、テーブルを昇降させるテーブル昇降装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】出願人は、以前、油圧シリンダ装置を用
いて、テーブルを昇降させるテーブル昇降装置を実公昭
58-6875号にて提案している。この装置(9)は、図8に
示す如く、基台(92)の上面とテーブル(91)の下面との間
に、一対のアーム(94a)(94b)を中央で枢支した交叉アー
ム(94)を左右に1組ずつ配備している。交叉アーム(94)
の各アーム(94a)(94b)は基端が、基台(92)又はテーブル
(91)に枢支されており、他端には夫々回動可能にローラ
(95a)(95b)が取り付けられている。ローラ(95a)(95b)
は、基台(92)の上面、テーブル(91)の下面に夫々形成さ
れたレール(96a)(96b)にスライド可能となっている。基
台(92)に枢支された方のアーム(94b)間は、リンク(97)
を介して連結棒(98)にて連結されており、該連結棒(98)
は中央にて油圧シリンダ装置(93)のピストンロッド(93
a)に連繋されている。油圧シリンダ装置(93)のシリンダ
(93b)は、基台(92)に固定されている。油圧シリンダ装
置(93)に作業油を供給すると、ピストンロッド(93a)が
上方に移動し、連結棒(98)を押し上げる。連結棒(98)の
上方への移動に伴って、リンク(97)を介して連繋された
交叉アーム(94)は、基端側に近づく方向にローラ(95a)
(95b)がレール(96a)(96b)上をスライドしながら起き上
がって、テーブル(91)を基台(92)と平行な状態を保った
まま上昇させる。上昇したテーブル(91)を降下させる場
合には、油圧シリンダ装置(93)から作業油を排出する。
これにより、油圧シリンダ装置(93)による交叉アーム(9
4)の付勢が解除され、テーブル(91)の自重又はピストン
ロッド(93a)の下方への移動による引張りによって、交
叉アーム(94)のアーム(94a)(94b)が起き上がり、テーブ
ル(91)が基台(92)と平行な状態を保ったまま降下する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のテーブル昇
降装置(9)において、テーブル(91)の上昇高さは、交叉
アーム(94)のアーム長さによって規制される。通常、こ
の種装置は、アーム(94)をテーブル(91)の下に収容し、
アーム(94)が装置、特にテーブル(91)から食み出ないよ
うに構成されている。従って、テーブル(91)の上昇高さ
は、テーブル(91)の長さ以上に設定することができず、
これより上昇高さを上げるためには、複数の交叉アーム
(94)を上方に連結して用いる必要があった。又、油圧シ
リンダ装置(93)に作業油を供給したときの1回のピスト
ンロッド(93a)の突出により、交叉アーム(94)はほぼ一
定角度ずつ起き上がる。つまり、交叉アーム(94)が基台
(92)に対して平行なときの交叉アーム(94)の立上がり量
に比べ、交叉アーム(94)の立設角度が垂直に近いときの
立上がり量は小さい。従って、油圧シリンダ装置(93)の
ピストンロッドの突出量とテーブル(91)の上昇量は比例
せず、テーブル(91)の上昇量の調節が難しかった。
【0004】本発明は、テーブルの上昇高さをより高く
設定できるテーブル昇降装置を提供することを目的とす
る。また、油圧シリンダ装置への1回の送油操作による
テーブルの上昇量が、テーブルの下降位置近傍と上昇位
置近傍でほぼ同一にすることが可能なテーブル昇降装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】上記課題を解決するため
に、本発明のテーブル昇降装置(1)は、基台(51)とテー
ブル(12)の間に昇降機構(2)を配備して構成される。昇
降機構(2)は、基台(51)に垂直に立設された支持ブラケ
ット(21)と、該支持ブラケット(21)に一端が枢支された
支持第1アーム(31)と、該支持第1アーム(31)の支持ブ
ラケット(21)への枢支位置から基台(51)に対して斜方向
にずれた位置にて支持ブラケット(21)に一端が枢支され
た揺動第1アーム(33)と、支持第1アーム(31)と揺動第
1アーム(33)の他端を、支持ブラケット(21)への枢支位
置から等距離離れた位置で、且つ支持第1アーム(31)と
揺動第1アーム(33)とが平行となるように枢支する中間
ブラケット(22)と、中間ブラケット(22)に、基台(51)と
平行な向きにピストンロッド(42)又はシリンダ(41)が移
動可能となるよう固定して配備された油圧シリンダ装置
(4)と、該油圧シリンダ装置(4)を挟んで、中間ブラケ
ット(22)に、枢支位置が支持第1アーム(31)と揺動第1
アーム(33)に対して対称となるように一端が夫々枢支さ
れた支持第2アーム(35)及び揺動第2アーム(37)と、支
持第2アーム(35)と揺動第2アーム(37)の他端を、中間
ブラケット(22)への枢支位置から等距離離れた位置で、
且つ支持第2アーム(35)と揺動第2アーム(37)とが平行
となるように枢支する昇降ブラケット(23)と、油圧シリ
ンダ装置(4)の可動部先端に一端が取り付けられ、他端
が揺動第1アーム(33)と揺動第2アーム(37)の中間ブラ
ケット(22)への枢支側の端部に夫々連繋された1対のチ
ェーン(46)、ワイヤロープ等の引張り手段(45)とから構
成される。上記支持第1アーム(31)、支持第2アーム(3
5)、揺動第1アーム(33)、揺動第2アーム(37)は、夫々
基台(51)に垂直な面内で揺動可能にブラケット(21)(22)
又ブラケット(22)(23)に枢支される。昇降機構(2)の昇
降ブラケット(23)の上部には、基台(51)に対して平行と
なるようにテーブル(12)が配備される。
【0006】中間ブラケット(22)は、支持第1アーム(3
1)と揺動第1アーム(33)との平行なリンク機構によって
基台(51)に垂直な面内での平行移動のみを許容されてい
る。又、昇降ブラケット(23)は、中間ブラケット(22)に
枢支された支持第2アーム(35)と揺動第2アーム(37)と
の平行なリンク機構によって、同様に基台(51)に垂直な
面内での平行移動のみを許容されている。従って、テー
ブル(12)の昇降の如何なる段階でも、テーブル(12)は、
基台(51)に対して平行な状態を保っている。更に、支持
第1アーム(31)と支持第2アーム(35)、揺動第1アーム
(33)と揺動第2アーム(37)は、夫々が油圧シリンダ装置
(4)を通り、基台(51)に平行な平面に対して対称的な構
造を具えているため、その動作は、常に対称的である。
【0007】
【作用】油圧シリンダ装置(4)の可動部を引張り手段(4
5)を引っ張る方向に移動させると、揺動第1アーム(33)
及び揺動第2アーム(37)は、夫々中間ブラケット(22)と
の枢支部分を中心として、アーム(33)(37)が起き上が
る。このとき、中間ブラケット(22)に枢支された支持第
1アーム(31)及び支持第2アーム(35)は、夫々揺動第1
アーム(33)と、揺動第2アーム(37)と平行な状態を保っ
た儘、同様に起き上がる。支持アーム(31)と揺動アーム
(33)の起き上がりにより、これらアームに枢支された中
間ブラケット(22)は、上方に平行移動する。又、昇降ブ
ラケット(23)は、テーブル(12)を基台(51)に対して平行
な状態を保った儘、真上に平行移動する。これによっ
て、テーブル(12)がそのままの姿勢を保って上昇する。
中間ブラケット(22)の上方への移動量は、支持第1アー
ム(31)と揺動第1アーム(33)にのみ依存し、昇降ブラケ
ット(23)の上方への移動量は、中間ブラケット(22)の上
方への移動量に、支持第2アーム(35)と揺動第2アーム
(37)とによる移動量を加えたものである。つまり、昇降
ブラケット(23)の上方への移動量は、中間ブラケット(2
2)の上方への移動量の2倍となる。
【0008】油圧シリンダ装置(4)から作業油を排出す
ると、上記動作と逆の手順で、揺動アーム(33)(37)と支
持アーム(31)(35)が水平方向に倒れ、中間ブラケット(2
2)、昇降ブラケット(23)を元位置に降下させる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1乃至図3は、本発明のテーブル昇降装
置(1)を手押し車(5)に配備した例を示している。図1
はテーブル降下時の装置の断面図、図2はテーブル上昇
時の断面図、図3は図2の線X−Xに沿う断面図を示し
ている。以下の説明で前とは、図1の矢印Fで示す手押
し車(5)の進行方向側、後とは矢印Rで示す後退側であ
る。手押し車(5)は、四隅に車輪(52)が回動可能に取り
付けられた基台(51)と、該基台(51)の後端に取り付けら
れた押手(53)とから構成される。
【0010】テーブル昇降装置(1)は、基台(51)上の左
右に押手(53)側寄りに前後方向に向けて立設した平行支
持ブラケット(21)(21)上に配備される。昇降装置(1)の
昇降機構(2)は以下の構成である。前記各支持ブラケッ
ト(21)(21)には、後述する揺動第1アーム(33)を枢支す
る貫通孔(21b)が開設されており、該貫通孔(21b)の後方
上部には、支持第1アーム(31)を枢支する貫通孔(21a)
が夫々開設されている。両貫通孔(21a)(21b)の中心を通
る仮想線Aは、図1に示す如く、基台(51)と45°の角
度をなしている。
【0011】支持第1アーム(31)、揺動第1アーム(33)
は、両支持ブラケット(21)(21)に夫々1組ずつ設けら
れ、後記する支持第2アーム(35)、揺動第2アーム(37)
も同様に左右に1組ずつ設けられる。支持ブラケット(2
1)の内側には夫々、下方の貫通孔(21b)を貫通する軸に
て、揺動第1アーム(33)の基端が枢支される。図1及び
図2に示す如く揺動第1アーム(33)の自由端には、後述
するチェーン(46)の取り付け位置から後方に向けて外周
が略円弧形である引張り受面(33a)が形成される。支持
ブラケット(21)の内側には、同様に上方の貫通孔(21a)
を貫通する軸にて、支持第1アーム(31)の基端が枢支さ
れる。
【0012】揺動第1アーム(33)の自由端に設けられた
引張り受面(33a)を図4に示す。揺動第1アーム(33)の
自由端の先端には、チェーン取付部(33b)が突設され、
アーム(33)の起立方向には、該取付部(33b)からチェー
ン(46)が当接可能な引張り受面(33a)が形成される。引
張り受面(33a)は、ほぼ円弧形であって、該円弧面は、
取付部(33b)から離れるにしたがって、アーム(33)の中
間ブラケット(22)への枢支孔(34a)の中心M1から遠ざか
るように、且つアーム(33)が基台(51)と平行であるとき
には、チェーン(46)も基台(51)に平行となるように膨ら
んでいる。
【0013】揺動第1アーム(33)と支持第1アーム(31)
を平行にして自由端に共通の中間ブラケット(22)が枢支
されている。両アーム(33)(31)の支持ブラケット(21)上
での枢支部間の距離と、中間ブラケット(22)上での枢支
部間の距離は互いに等しい。中間ブラケット(22)は、略
六角形の2枚の板を左右両側から揺動第1アーム(33)及
び支持第1アーム(31)の先端の外側に枢支し、両板の前
端を繋ぎ板(22a)にて一体に連結して構成される。該中
間ブラケット(22)は、基台(51)と平行な仮想中心線Bに
対して、上下対称な形状となっている。中間ブラケット
(22)の中心線よりも下方には、前記支持第1アーム(31)
及び揺動第1アーム(33)が枢支されている。
【0014】中間ブラケット(22)の中心線よりも上方に
は、支持第2アーム(35)と揺動第2アーム(37)の夫々基
端が枢支される。支持第2アーム(35)の枢支部(22d)及
び揺動第2アーム(37)の枢支部(22e)は、前記支持第1
アーム(31)の枢支部(22c)及び揺動第1アーム(33)の枢
支部(22b)に対して、中間ブラケット(22)の中心線Bを
中心とする線対称の位置にある。支持第2アーム(35)は
支持第1アーム(31)と同じ形状であり、揺動第2アーム
(37)は揺動第1アーム(33)と同じ形状である。揺動第2
アーム(37)はその引張り受面(37a)を前記揺動第1アー
ム(33)の引張り受面(33a)に対向するように取り付けら
れている。
【0015】支持第2アーム(35)及び揺動第2アーム(3
7)の自由端は、アーム(35)(37)を平行にして夫々昇降ブ
ラケット(23)に枢支される。昇降ブラケット(23)の上部
には、上面が基台(51)と平行となるようにテーブル(12)
が取り付けられる。
【0016】中間ブラケット(22)に油圧シリンダ装置
(4)が配備される。油圧シリンダ装置(4)は、図1乃至
図3に示す如く、左右の中間ブラケット(22)(22)の前側
を連繋する繋ぎ板(22a)上に中間ブラケット(22)の中心
線B(図1)上に後方に向けて配備されている。シリンダ
装置(4)のピストンロッド(42)の先端には、左右向きに
取付部(43)が形成され、各取付部(43)に引張り手段(45)
として夫々2対のチェーン(46)の一端が取り付けられて
いる。チェーン(46)の他端は、夫々揺動アーム(33)(37)
の取付部(33b)(37b)に連繋されている。
【0017】油圧シリンダ装置(4)への作業油の供給
は、油圧シリンダ装置(4)に作業油通路(69)によって連
繋されたポンプ機構(6)にて行なわれる。ポンプ機構
(6)は、手押し車(5)の後部に配備され、後述するペダ
ル機構(7)の操作によってプランジャ(62)がポンプ(61)
を押圧して、ポンプ(61)内の作業油を作業油通路(69)を
通ってシリンダ(41)に供給する。プランジャ(62)は、バ
ネ(63)にて後方に向けて付勢されており、先端が後述す
るペダル機構(7)の押し片(78)と常に当接している。作
業油通路(69)には、ポンプ(61)から油圧シリンダ装置
(4)への作業油の流通のみを許容する逆止弁(図示せず)
が設けられている。
【0018】油圧シリンダ装置(4)からの作業油の排出
は、油圧シリンダ装置(4)とポンプ(61)とを連繋した作
業油排出路(図示せず)によって行なわれる。該作業油排
出路の流路中にバルブが配備され、該バルブにバルブレ
バー(何れも図示せず)を連繋して、該レバーを捻ること
によってバルブの開閉を行なうことができる。
【0019】ペダル機構(7)として、以下に説明する機
構を用いることができる。ペダル機構(7)は、図1に示
す如く、手押し車(5)の後方にポンプ(61)と隣接して配
備される。図5及び図6は、ペダル機構(7)の断面図で
ある。ペダル機構(7)は、手押し車(5)の下部に突設さ
れたブラケット(66)間に枢支され、バネ(71a)にて後方
上部に向けて付勢された左右1対の枢支片(71)と、該枢
支片(71)間に揺動可能に枢支され、先端にペダル(75)が
突設されたペダル片(73)と、ブラケット(66)に揺動自由
に枢支された押し片(78)とから構成される。ブラケット
(66)は、手押し車(5)の台板(51)の中央上面に配備され
る。ブラケット(66)の上端間は、枢支片(71)の上方への
揺動を規制するストッパー(67)にて連繋されている。枢
支片(71)は、ブラケット(66)間に枢支(70)され、同軸に
枢支されたトーションバネ(71a)にてブラケット(66)の
ストッパー(67)に当接する向きに付勢されている。枢支
片(71)の自由端には、後述するペダル片(73)に配備され
たT字型ピン(76)と係合可能である引掛部(72)が形成さ
れている。枢支片(71)を付勢するバネ(71a)は、後述す
る通り、枢支片(71)をペダル片(73)と一体化してペダル
(75)を踏むときには、枢支片(71)の揺動を許容する。し
かし、枢支片(71)とペダル片(73)との結合を解いて、ペ
ダル片(73)が枢支片(71)との枢支位置を中心として揺動
する際には、ペダル(75)を踏んでも、枢支片(71)は殆ど
揺動しない程度のバネ定数を有する。
【0020】ペダル片(73)は、基端が枢支片(71)に揺動
可能に枢支(79)された下方に向けて開口するコ字状の板
体(74)と、板体(74)の後端間を連繋するペダル(75)とか
ら形成される。ペダル片(73)の略中央部にはT字型のピ
ン(76)の基端が枢支(76b)され、自由端の両側は、ペダ
ル片(73)から臨出し、コ字状板体(74)の下向き開口縁に
当接可能となっている。T字型ピン(76)には、スナップ
アクション用バネ(76a)が連繋されており、該バネ(76a)
の付勢によって、T字型ピン(76)は上或いは下向きに回
動して、コ字状板体(74)の開口縁に当って位置決めされ
る。T字型ピン(76)の自由端側の両端は、前記枢支片(7
1)先端の引掛部(72)に係脱可能となっている。ペダル片
(73)の基端には、押し片(78)と当接する当り(77)が形成
されている。押し片(78)は、枢支片(71)と同軸に揺動自
由に枢支(70)され、ペダル片(73)とプランジャ(62)との
間に設けられる。ペダル片(73)は、その基端が枢支片(7
1)に枢支(79)されているため、枢支位置(79)を中心とし
て、ペダル(75)の自重により当り(77)が押し片(78)に当
接している。又、押し片(78)は揺動自由に枢支されてい
るため、当り(77)に押されてプランジャ(62)の先端と常
に当接している。尚、プランジャ(62)を付勢するバネ(6
3)は、ペダル(75)の自重によるプランジャ(62)の押し込
み力のみでは殆ど動かない程度のバネ定数である。
【0021】上記構成のペダル機構(7)は、図5に示す
如く、枢支片(71)とペダル片(73)とを係合しない状態
(通常モード)でペダル(75)を踏み込むと、ペダル(75)
は、ペダル片(73)の枢支片(71)との枢支位置(79)を中心
として揺動し、当り(77)が押し片(78)を押し込む(図5
の一点鎖線)。押し片(78)はプランジャ(62)を前方に押
し込み、ポンプ(61)から油圧シリンダ装置(4)に作業油
が供給され、ピストンロッド(42)が後方に移動する。ペ
ダル(75)の踏み込み力を解くと、プランジャ(62)に配備
されたバネ(63)の付勢力によって、プランジャ(62)が後
方に移動し、押し片(78)とペダル片(73)が押されて元の
状態に復帰する。
【0022】又、図5の状態から、枢支片(71)のみを下
方に押し、T字型ピン(76)を下向きに揺動させてコ字状
板体(74)の開口縁に当接させ、枢支片(71)を戻すと、T
字型ピン(76)と枢支片(71)の引掛部(72)とが係合し(高
速モード、図6の一点鎖線)、ペダル片(73)が枢支片(7
1)に対して固定される。この状態でペダル(75)を踏み込
むと、ペダル(75)は、枢支片(71)のブラケットへの枢支
位置を中心として揺動する。上記枢支片(71)とペダル片
(73)とを係合しない場合に比べて、ペダル片(73)の当り
(77)と揺動中心までの距離が長くなるため、1回の踏み
込みによる当り(77)の移動量が大きくなり、押し片(7
8)、プランジャ(62)の移動量も大きくなる。従って、ポ
ンプから油圧シリンダ装置(4)に供給される作業油の量
が多くなるから、テーブル(12)の上昇量も大きくなる。
ペダル(75)の踏み込み力を解くと、プランジャ(62)に配
備されたバネ(63)の付勢力によって、プランジャ(62)が
後方に移動し、押し片(78)が元の状態に復帰する。又、
ペダル片(73)と一体となった枢支片(71)は、枢支片(71)
を上方に向けて付勢しているバネ(71a)によって、元の
状態に復帰する。尚、枢支片(71)とペダル片(73)とが係
合されている状態で、枢支片(71)のみをバネ(71a)に抗
して下方に押し込み、T字型ピン(76)を後方に引っ張る
と、T字型ピン(76)と引掛部(72)との係合を解くことが
できる。
【0023】以下、本発明のテーブル昇降装置(1)の動
作について説明する。テーブルの上昇動作 ペダル機構(7)のペダル(75)を踏み込むと、ペダル片(7
3)が枢支片(71)との枢支位置(79)を中心として揺動し、
当り(77)が押し片(78)、プランジャ(62)を押し、プラン
ジャ(62)が前方に移動して、ポンプ(61)から作業油が逆
止弁を通って油圧シリンダ装置(4)に供給される。油圧
シリンダ装置(4)に供給された作業油は、ピストンロッ
ド(42)を後方に向けて押し出す。ピストンロッド(42)が
後方に移動すると、ピストンロッド(42)の先端と揺動ア
ーム(33)(37)間を連繋するチェーン(46)が、揺動第1ア
ーム(33)と揺動第2アーム(37)が起き上がる方向に引っ
張る。支持アーム(31)(35)は夫々対応する揺動アーム(3
3)(37)と常に平行状態を保った儘揺動するため、揺動ア
ーム(33)(37)が起き上がると、支持アーム(31)(35)も起
き上がる。揺動第1アーム(33)及び支持第1アーム(31)
の起き上がりによって、中間ブラケット(22)は支持ブラ
ケット(21)に対して、斜後方に平行移動する。又、アー
ム(31)(33)(35)(37)の起き上がりにより、昇降ブラケッ
ト(23)は真上に平行移動し、テーブル(12)が上昇する。
揺動アーム(33)(37)とチェーン(46)との当接面には、外
周形状がほぼ円弧形である引張り受面(33a)(37a)が夫々
設けられているため、ピストンロッド(42)によるチェー
ン(46)の引張り量と、テーブル(12)の上昇量は、テーブ
ル(12)の最下降位置から最上昇位置に亘って比例する。
従って、1回のペダル操作による油圧シリンダ装置(4)
への作業油の供給量が一定であれば、テーブル(12)の上
昇量も一定となる。
【0024】テーブルの降下動作 テーブル(12)の降下は、バルブレバーを捻ってバルブを
開放し、油圧シリンダ装置(4)からポンプ(61)に作業油
を排出することによって行なわれる。作業油を排出する
と、ピストンロッド(42)が前方に移動してチェーン(46)
が弛み、テーブル(12)等の自重によって、上記起き上が
り動作とは逆に、アームが倒れる方向に揺動する。この
とき、チェーン(46)は、引張り受面(33a)(37a)に順次当
接する。アーム(31)(33)(35)(37)の揺動によって、中間
ブラケット(22)、昇降ブラケット(23)が降下し、テーブ
ル(12)が降下する。
【0025】揺動アーム(33)(37)の先端に形成された引
張り受面(33a)(37a)の外周形状を前記の如く形成する
と、ペダル(75)の踏み込みによるポンプ(61)からの作業
油供給量が一定であれば、テーブル(12)の上方への移動
量が一定となる。引張り受面(33a)(37a)は上記以外の形
状、例えば、楕円形、円弧形と楕円形との組合せ等とす
ることもできる。尚、ペダル(75)の1回の踏み込みによ
るテーブル(12)の移動量が変動してもよい場合は、引張
り受面(33a)(37a)は、枢支部(22b)を半径中心とする円
弧面、或いは直線等とすることもできる。
【0026】支持ブラケット(21)に開設された貫通孔(2
1a)(21b)の中心を通る仮想線Aと、基台(51)との交角を
45°とすると、テーブル(12)を降下させたときに各ア
ーム(31)(33)(35)(37)が基台(51)と平行となり、テーブ
ル(12)をより低くまで降ろすことができ、又、保管時の
装置の高さを低くすることができる。尚、本発明は、こ
の角度を45°に限定されない。
【0027】図7に示す如く、昇降機構(2)の上部に、
同様の構成の昇降機構(2a)を複数連繋することもでき
る。この場合、昇降ブラケット(23)の上部に、他の昇降
機構(2a)の支持ブラケット(21a)を連繋し、最上の昇降
ブラケット(23a)の上部にテーブル(12)を取り付ければ
よい。
【0028】又、油圧シリンダ装置(4)への作業油の供
給/排出は、上記構成のペダル機構(7)に限定されず、
他の機構を用いて行なうこともできる。更に、引張り手
段(45)は、チェーン(46)に限定されず、ワイヤロープ等
を用いることもできる。
【0029】
【発明の効果】上記構成のテーブル昇降装置(1)によれ
ば、各アームをテーブル(12)の下部に収容できる長さと
したときに、テーブル(12)の上昇量をテーブル(12)の長
さのほぼ2倍まで設定することができる。又、揺動アー
ム(33)(37)の引張り受面(33a)(37a)を上記形状とするこ
とにより、油圧シリンダ装置(4)への1回の送油操作に
よるテーブル(12)の上昇量を、テーブルの最下降位置近
傍から最上昇位置近傍に亘って、ほぼ同一とすることが
できる。
【0030】又、油圧シリンダ装置(4)に作業油を供給
するポンプ機構(6)を上記構成のペダル機構(7)とする
と、ペダル1回の踏み込みによるテーブル(12)の上昇量
を必要に応じて切り替えることができる。
【0031】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテーブル昇降機構のテーブル降下時の
断面図である。
【図2】本発明のテーブル昇降機構のテーブル上昇時の
断面図である。
【図3】図2の線X−Xに沿う矢視断面図である。
【図4】揺動アームの自由端の側面図である。
【図5】ポンプ機構の断面図であって、ペダル機構を通
常モードに設定している。
【図6】ポンプ機構の断面図であって、ペダル機構を高
速モードに設定している。
【図7】昇降機構を複数組み合わせた場合の断面図であ
る。
【図8】従来のテーブル昇降装置を示す図である。
【符号の説明】
(1) テーブル昇降装置 (12) テーブル (2) 昇降機構 (21) 支持ブラケット (22) 中間ブラケット (23) 昇降ブラケット (31) 支持第1アーム (33) 揺動第1アーム (35) 支持第2アーム (37) 揺動第2アーム (4) 油圧シリンダ装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台(51)に対してテーブル(12)を平行な
    状態で上下に昇降させる昇降装置(1)であって、 基台(51)の上に、昇降機構(2)が配備され、 該昇降機構(2)は、 基台(51)に垂直に立設された支持ブラケット(21)と、 該支持ブラケット(21)に一端が枢支された支持第1アー
    ム(31)と、 該支持第1アーム(31)の枢支位置から基台(51)に対して
    斜方向にずれた位置にて支持ブラケット(21)に一端が枢
    支された揺動第1アーム(33)と、 支持第1アーム(31)と揺動第1アーム(33)の自由端を、
    支持ブラケット(21)への枢支位置から等距離離れた位置
    で、且つ支持第1アーム(31)と揺動第1アーム(33)とが
    平行となるように枢支する中間ブラケット(22)と、 中間ブラケット(22)に、基台(51)及び支持ブラケット(2
    1)と平行な向きにピストンロッド(42)又はシリンダ(41)
    が移動可能に配備された油圧シリンダ装置(4)と、 該油圧シリンダ装置(4)を挟んで、中間ブラケット(22)
    に、枢支位置が支持第1アーム(31)と揺動第1アーム(3
    3)に対して対称となるように一端が夫々枢支された支持
    第2アーム(35)及び揺動第2アーム(37)と、 支持第2アーム(35)と揺動第2アーム(37)の他端を、中
    間ブラケット(22)への枢支位置から等距離離れた位置
    で、且つ支持第2アーム(35)と揺動第2アーム(37)とが
    平行となるように枢支する昇降ブラケット(23)と、 油圧シリンダ装置(4)の可動部先端に一端が取り付けら
    れ、他端が揺動第1アーム(33)と揺動第2アーム(37)の
    中間ブラケット(22)への枢支側の端部に夫々連繋された
    1対のチェーン(46)、ワイヤロープ等の引張り手段(45)
    とから構成され、 上記支持第1アーム(31)、揺動第1アーム(33)、支持第
    2アーム(35)、揺動第2アーム(37)は、夫々基台(51)に
    垂直な面内で揺動可能にブラケット(21)(22)又はブラケ
    ット(22)(23)に枢支されており、 昇降機構(2)の昇降ブラケット(23)の上部には、基台(5
    1)に対して平行となるようにテーブル(12)が配備される
    ことを特徴とするテーブル昇降装置。
  2. 【請求項2】 支持ブラケット(21)への支持第1アーム
    (31)と揺動第1アーム(33)と枢支位置を結ぶ仮想線A
    は、基台(51)と45°の角度で交わることを特徴とする
    請求項1に記載のテーブル昇降装置。
  3. 【請求項3】 揺動第1アーム(33)と揺動第2アーム(3
    7)の中間ブラケット(22)への枢支側先端には、引張り手
    段(45)の取付部(33b)(37b)が形成され、 該取付部(33b)(37b)からアーム(33)(37)の起立方向に向
    けて、引張り手段(45)が当接可能な引張り受面(33a)(37
    a)が形成され、 該引張り受面(33a)(37a)は、ほぼ円弧形であって、該円
    弧面は、取付部(33b)(37b)から離れるにしたがって、各
    アーム(33)(37)の中間ブラケット(22)への枢支中心から
    遠ざかるように、且つアーム(33)(37)が基台(51)と平行
    であるとき引張り手段(45)も基台(51)と平行となるよう
    膨らんでいることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載のテーブル昇降装置。
  4. 【請求項4】 昇降ブラケット(23)の上部には、テーブ
    ルに代えて、昇降機構(2)と同様の構成を有する昇降機
    構(2a)の支持ブラケット(21a)と連繋し、最上の昇降機
    構(2a)の昇降ブラケット(23a)には、最下の支持ブラケ
    ット(21)と平行となるようにテーブル(12)を配備するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    テーブル昇降装置。
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