JP2002103444A - 2軸配向ポリエステルフィルム及びその製造方法 - Google Patents
2軸配向ポリエステルフィルム及びその製造方法Info
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Abstract
力学特性、保香性、耐熱性、耐油性、低吸湿性及び特に
食品包装材料に要求される乾熱、湿熱環境下での寸法安
定性を保持したまま、異方性が高く、優れた引裂き直進
性ニ軸延伸ポリエステルフィルムを安定して提供するこ
と。 【解決手段】2種以上のポリエステルの混合物からなる
ポリエステルフィルムであって、空間的及び又は時間的
にせん断速度を急激に増加させるような樹脂溶融押出し
工程とその後の延伸工程によって得られる、相分離構造
を有し、かつ等方性評価値が0.70以下であることを
特徴とする2軸配向ポリエステルフィルム。
Description
れ、かつ、優れた強度、耐熱性、寸法安定性を有し、菓
子、漬物、味噌、スープ、ジャム、冷凍、冷蔵、レトル
トパウチなどの食品をはじめ、医薬品、日用品、コスメ
ティクスなどの包装材料として有用なフィルムに関する
ものである。
ラスチックフィルムを用いた包装袋が多く使用されてお
り、ニ軸延伸プラスチックフィルムとヒートシール可能
な無配向プラスチックフィルムを2層或いは3層以上ラ
ミネートした包装袋が広く使用されている。ニ軸延伸ポ
リエステルフィルムは耐久性、防湿性、力学的強度、耐
熱性、耐油性に優れており、チューブラー法、フラット
式同時ニ軸延伸法、フラット式逐次ニ軸延伸法などを用
いて製造したニ軸延伸ポリエステルフィルムが食品包装
分野に於いて幅広く使用されている。
ルムを用いた包装袋は、引裂き開封性が悪いという問題
点を有している。開封性を良くする為にノッチを付与す
る方法があるが、ノッチから引裂いた際に直線的に引裂
けない現象がしばしば発生し、内容物が飛散して無駄に
なるばかりではなく、クッキーなどの柔らかい菓子は開
封時に割れたり、内容物が液体の場合には衣服を汚した
りするトラブルが起こる場合がある。
開封性包装材料としては、一軸延伸ポリオレフィンフィ
ルムを中間層としてラミネートしたものがある。このよ
うなものとしては、例えば、ニ軸延伸ポリエステルフィ
ルム/一軸延伸ポリオレフィンフィルム/無延伸ポリオ
レフィンフィルムの3層ラミネートフィルムがあるが、
わざわざ中間層を設けなければならずコスト的に問題が
あり用途が限定されていた。
引裂き直進性に優れたポリエステルフィルムが考案され
ている。かかるポリエステルフィルムはボリマーブレン
ドの相分離構造の異方性を利用して引裂き直進性を発現
させている。このフィルムの異方性を制御するために、
例えば特開平08−169962では未延伸状態のシー
トにおける異方性を規定している。しかし特定の樹脂組
成物を用い、かかる押し出し条件を用いても、確実に異
方性を安定制御することが難しかった。またフィルムが
完成に至るまでには更に延伸工程、緩和処理工程、熱セ
ット工程等がはいるため、その後に経験する工程によっ
て異方性が変化し、最終的に望ましい異方性に制御する
ことが難しかった。
問題点を解決しようとするものであり、ニ軸延伸ポリエ
ステルフィルムの特徴である力学特性、保香性、耐熱
性、耐油性、低吸湿性及び特に食品包装材料に要求され
る乾熱、湿熱環境下での寸法安定性を保持したまま、異
方性が高く、優れた引裂き直進性ニ軸延伸ポリエステル
フィルムを安定して提供しようとするものである。
課題を解決する為に鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明の2軸配向ポリエステルフィルム
は、2種以上のポリエステルの混合物からなるポリエス
テルフィルムであって、空間的及び又は時間的にせん断
速度を急激に増加させるような樹脂溶融押出し工程とそ
の後の延伸工程によって得られる、相分離構造を有し、
かつ等方性評価値が0.70以下であることを特徴とす
る。この場合において、上記2軸配向ポリエステルフィ
ルムは機械の流れ方向の引裂き直進性に優れることが好
適である。またこの場合において、上記層分離構造は糸
引き島状であることが好適である。さらにまた、この場
合において、上記ポリエステルの混合物がテレフタル酸
を80mol%以上含有する結晶性ポリエステル樹脂
(A)90〜70wt%と融点170℃以上の結晶セグメ
ント及び融点又は軟化点が100℃以下、分子量が40
0〜8000の軟質重合体からなるブロック共重合ポリ
エステル(B)10〜30wt%の混合物であるることが
好適である。さらにまた、この場合において、上記ポリ
エステルの混合物がテレフタル酸を80mol%以上含有
する結晶性ポリエステル樹脂(A)と融点170℃以上
の結晶セグメント及び融点又は軟化点が100℃以下、
分子量が400〜8000の軟質重合体からなるブロッ
ク共重合ポリエステル(B)とポリブチレンテレフタレ
ート(C)の混合物であり、かつ(A)が90〜70wt
%、(B)と(C)の合計量が10〜30wt%であるこ
とが好適である。さらにまた、この場合において、上記
2軸配向ポリエステルフィルムが空間的及び又は時間的
にせん断速度を急激に増加させるような樹脂溶融押出し
工程とその後の延伸工程によって得られることが好適で
ある。さらにまた、この場合において、空間的及び又は
時間的にせん断速度を急激に増加させるような樹脂溶融
押出し工程とその後の延伸工程を含むことを特徴とする
2軸配向ポリエステルフィルムの製造方法が好適であ
る。
ル(A)はテレフタル酸を80mol%以上含有するが、
エチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とするポ
リエステルであり、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)が最適であるが、PETとポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)、PETとポリエチレンナフタレート
(PEN)などとの共重合体、或いはこれらの混合物を
用いることができる。
0dl/g以上のものが好ましく、さらには0.62dl/g以
上0.90dl/g以下のものが適当である。極限粘度が
0.62dl/g未満のものを用いた場合、衝撃強度、引き
裂き直進性ともに優れない。極限粘度が0.90dl/gよ
り大きなものを用いた場合押し出し成形性に劣る。結晶
性ポリエステル(A)の重合方法は特に限定されない
が、極限粘度を好適な範囲にするために固相重合法を併
用することが出来る。
ル(B)において、融点170℃以上の結晶セグメント
は、その成分だけで重合体としたときに、融点が170
℃以上のものであるが、例えばテレフタル酸、イソフタ
ル酸、2・6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカ
ルボン酸の残基と、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ブタンジオール、ペンタメチレングリコー
ル、P−キシレングリコール、シクロヘキサンジメタノ
ール等の脂肪族、芳香族、脂環族ジオールの残基とから
なるポリエステル等を用いることができるが、特にテレ
フタル酸残基が80mol%以上を占めることが望まし
い。
体は、前記セグメント構成成分だけで測定した場合の融
点或いは軟化点が100℃以下のものをいう。分子量が
400以下のものを用いた場合は、得られるブロック共
重合ポリエステルは融点が低く粘着性が大であり、フィ
ルムへの配合加工性に困難となる。また、分子量が80
00を越える場合は、軟質重合体が層分離し、極めて高
い溶融粘度を示し、硬く脆い性質となり、共重合反応後
重合釜からの取り出しが困難となったり、また、このブ
ロック共重合ポリエステルをフィルム成形に用いた場
合、透明性が不良であったりして好ましくない。好まし
くは800〜1200の分子量のものである。
低融点軟質重合体の割合は1〜12mol%の範囲が好ま
しい。1mol%未満の場合軟質重合体としての特性が得
られず、12mol%を越えた場合、結晶性ポリエステル
(A)との混合溶融時にブロック共重合ポリエステル
(B)の分散が大きくなり引裂き直進性が得られず、ま
た透明性も悪化する。さらに3〜8mol%の範囲が好ま
しく、特に2〜4mol%の範囲が好ましい。
リエチレンオキサイドグリコール、ポリテトラメチレン
オキサイドグリコール、ポリプロピレンオキサイドグリ
コール、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドと
の共重合グリコール、エチレンオキサイドとテトラヒド
ロフランとの共重合グリコール等のポリエーテル、ポリ
ネオペンチルアゼレート、ポリネオペンチルアジペー
ト、ポリネオペンチルセパケート等の脂肪族ポリエステ
ル、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリピバロラクトン等
のポリラクトンを示すことができる。好ましくはポリエ
チレンオキサイドグリコール、ポリテトラメチレンオキ
サイドグリコール等が実用的である。これらのブロック
共重合ポリエステルは通常の縮合重合法によって製造す
ることができる。
リエステルの具体例としては、ポリエチレンテレフタレ
ート−ポリエチレンオキサイドブロック共重合体、ポリ
エチレンテレフタレート−ポリテトラメチレンオキサイ
ドブロック共重合体、ポリブチレンテレフタレート−ポ
リエチレンオキサイドブロック共重合体、ポリブチレン
テレフタレート−ポリテトラメチレンオキサイドブロッ
ク共重合体、ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレ
ンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドブロック共重
合体、ポリテトラメチレンテレフタレート・イソフタレ
ート−ポリテトラメチレンオキサイドブロック共重合
体、ポリエチレンテレフタレート−ポリ−ε−カプロラ
クトンブロック共重合体、ポリエチレンテレフタレート
−ポリネオペンチルセパケートブロック共重合体、ジ
(4−カルボキシフェノキシ)エタンとエチレングリコ
ールとからのポリエステルとポリエチレングリコールと
のブロック共重合体、ビス(N−パラカルボエトキシフ
ェニル)アジパミドとエチレングリコールとからのポリ
エステルとポリエチレングリコールとのブロック共重合
体などを上げることができる。
とブロック共重合ポリエステル(B)との配合比は結晶
性ポリエステル(A)90〜70wt%に対してブロック
共重合ポリエステル(B)を10〜30wt%の割合で配
合することが必要であり、好ましくは結晶性ポリエステ
ル(A)90〜75wt%、ブロック共重合ポリエステル
(B)10〜25wt%、さらに好ましくは結晶性ポリエ
ステル(A)90〜80wt%、ブロック共重合ポリエス
テル(B)10〜20wt%である。ブロック共重合ポリ
エステル(B)が10wt%未満の場合、引裂き直進性が
得られない。また、ブロック共重合ポリエステル(B)
が30wt%を越えた場合、ニ軸延伸ポリエステルフィル
ムの引張り強度が低下したり寸法安定性や剛性が低下し
て使用に耐えない。
混合分の一部をポリブチレンテレフタレートに置き換え
ても良い。
熱収縮率は150℃×30分の条件で機械の流れ方向
(MD方向)、巾方向(TD方向)共に3%以下である
ことが好ましい。熱収縮率が3%を越えると印刷適性が
悪化するので好ましくない。
評価値は0.70以下であることが好ましく、0.60
以下がより好ましい。更に0.30以下となるとポリエ
ステル(B)が19wt%のとき200mm引き裂いたとき
の反れ巾が±1mm程度となった。等方性評価値が0.7
0を越えると、機械の流れ方向の引裂き直進性が得られ
ない。
する方法としては、樹脂溶融押し出し工程に於いて、空
間的及び又は時間的なせん断速度の急峻に増加する工程
を設ける事、更にこの工程を押し出しの完了する時点の
近くに設ける事が有効である。これによって発生する糸
引き島状相分離構造の特徴又は痕跡を安定して形成する
ことが出来る。更に先に述べたポリエステル組成物を用
いる事、例えばポリエステル(B)を多目にする、二軸
延伸にて延伸、熱固定の温度を高目の範囲に設定する、
等も有効なことが解った。
えば、結晶性ポリエステル(A)とブロック共重合ポリ
エステル(B)、あるいはこれらにポリブチレンテレフ
タレートをチップ状で混合したものを押出し機に投入
し、加熱溶融した後、Tダイのダイオリフィスからシー
ト状に押出吐出する。
くに空間的及び又は時間的なせん断速度の急峻に増加す
る工程を設けるためには、例えば、シーティングのプロ
ファイルが急峻であるかまたは、階段的にリップを絞っ
たダイスを用いる事、ダイス入り口付近の溶融パイプラ
インをそれ以前のパイプ径より急峻に十分絞っておく
事、フィルターをダイスの近くに設ける事、等を必要に
応じ適宜組み合わせ実施されることが望ましい。この
際、ダイオリフィスでの樹脂のせん断速度は200sec
-1以上であることが上記効果の点から好ましい。さらに
300sec-1以上が好ましい。
ラムに密着して巻きつけられて冷却される。続いて、得
られた未延伸シートを90〜110℃の温度にて縦方向
に3〜4倍の延伸倍率にて延伸する。続いて80〜11
0℃の温度にて横方向に3.5〜4.5倍の延伸倍率に
て延伸する。延伸倍率がそれぞれの温度未満の場合は均
質な延伸フィルムを得ることができない場合があり、ま
た、それぞれの温度を越えた場合は結晶性ポリエステル
(A)の結晶化が促進されて透明性が悪くなる場合があ
る。ニ軸延伸されたフィルムは、続いて、210〜25
0℃の温度にて熱処理される。熱処理温度が210℃よ
り低いとフィルムの収縮率が大きくなり、袋として使用
した場合に変形する原因となる。また、250℃より高
い場合はフィルムが融解し製膜困難となる。
いが、ロールとテンターによる逐次ニ軸方式によるもの
が好ましい。本発明のフィルムを製造するにあたり、あ
らかじめ適当な酸化防止剤、アンチブロッキング剤、紫
外線吸収剤、滑剤、相溶化剤等の添加剤を添加しても支
障はない。本発明のニ軸延伸フィルムには、コロナ放電
処理、火炎処理、表面硬化処理或いは各種のコーティン
グによる表面処理を行うことができる。
する。尚、実施例及び比較例の測定方法は次の通りであ
る。
エタンの重量比6/4の混合溶媒に、サンプルを溶液濃
度0.4g/dlで溶解し、温度30℃で測定した値から還
元粘度を求め、さらに必要に応じ極限粘度に換算する。
D方向に200mm、TD方向に40mmの短冊状のフィル
ム片を切りだし、このフィルム片の一方の短辺の中央部
に長さ5mmの切りこみを入れた試料を10本作成する。
次に、切り込みよりMD方向に手で引裂き、引裂き伝播
端が切り込みを入れた辺に向かい合う短辺の中央部から
2mm以内に到達したものを◎、2〜5mm以内に到達した
ものを○、5mm以上にて到達したものを△、向かい合う
短辺に到達しなかったものを×とした。図1に概念図を
示す。
IMETER MODEL C−2)を用い、サンプル
ホルダーを外し、受光用フォトダイオードの入力線を切
り離す。可視光用ブルーセンシティブフォトダイオード
(BS120)のセンサー面が、5mmφの比色計の入射
光絞りの中心から入射光軸の出射側に対し仰角60度、
距離21mmとなる位置に取り付け、その信号出力を比色
計のフォトダイオード入力を切り離したあとに接続す
る。漏光を完全に除去した後測定に移る。入射光(白色
光)を遮断した状態にてゼロ調整ダイアルにてメーター
の0%をあわせる。比色計の5mmφ入射光絞りの上に試
料フィルムを1〜10枚(標準2〜5枚)、切り出した
方向を揃え重ねて固定する。このとき光軸とセンサーの
中心を含む平面に試料フィルムのMD方向が垂直となる
ようにする。入射光を当て、100%調整ダイアルにて
メーターの100%をあわせる。次に試料フィルムを入
射光絞りを中心に90度まわし、光軸とセンサーの中心
を含む平面に試料フィルムのTD方向が垂直になるよう
にし、メーターを読む(a%)。さらに同じ向きにフィ
ルムを90度まわしては100%あわせ、a%読みを5
回繰り返す。最後にフィルムを取り外し、入射光を当て
メーターを読む(B%)。5回のa%読みの平均をA%
とすると、等方性評価値Iは下記式(1)で表される。 I=(A−B)/(100−B)
異方性が小さい程Iは1に近い値をとる。この評価法を
行う場合、光学的に等価であって感度が類似するもので
あれば機器の選択は上記に限定されない。
を作成するためにエポキシ樹脂に包埋した。これをトリ
ミングし、面出しした後にRuO4蒸気中で16時間染
色した。それぞれの染色されたブロックから、MD、T
D断面の超薄切片を作成してメッシュにとり、カーボン
蒸着を施して観察用試料とした。観察は日本電子製JE
M−2010透過型電子顕微鏡で、加速電圧200k
V、直接倍率10000倍で観察、写真撮影を行った。
MD断面の切片10μm平方の範囲に500nm以上の
長さの相分離構造が5本以上見出されるものを糸引き島
状相分離構造有りと判断した。
して東洋紡績社製 RE553(極限粘度0.63dl/g)
を用い、ブロック共重合ポリエステル(B)として、
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸100mol%、ジ
オール成分としてブタンジオール96.7mol%、ポリ
テトラメチレングリコール(分子量1000)3.3mo
l%からなるポリエステル(還元粘度1.33dl/g)を
88/15wt%の割合で混合したものを調製した。これ
を90mmφ押出し機を使用して280℃の樹脂温度にて
フィルターを通し、ダイ部への入り口径10mmφ及びリ
ップ出口を2mmから階段状に1mmに絞ったTダイより溶
融押出しし、25℃に調温されたキャストロールに密着
急冷し、厚さ約200μmの未延伸シートを得た。この
ときのリップ先端でのせん断速度は約500sec-1であ
った。
縦延伸機で100℃にて3.7倍、テンター式横延伸機
で105℃にて4.5倍に延伸した後、240℃で熱処
理を行い、室温まで冷却し、厚さ12μmのニ軸延伸フ
ィルムを得た。得られたニ軸延伸フィルムの等方性評価
及び引裂き直進性を測定し、結果を表1に示した。
た未延伸シートをテンター式横延伸機で105℃にて
4.5倍に延伸し、ロール式縦延伸機で100℃にて
3.7倍延伸した後、240℃で熱処理を行い、室温ま
で冷却し、厚さ12μmのニ軸延伸フィルムを得た。
の入り口径30mmφ及びリップ出口を2mmのままとした
Tダイより溶融押出しした以外実施例1と同様の工程に
てニ軸延伸フィルムを得た。
の入り口径30mmφ及びリップ出口を2mmのままとした
Tダイより溶融押出しした以外実施例1と同様の工程に
てニ軸延伸フィルムを得た。
た未延伸シートを同時2軸延伸法を用い100℃にて機
械の流れ方向に4.1倍、巾方向に4.1倍延伸した、
240℃で熱処理を行い、室温まで冷却し、厚さ12μ
mのニ軸延伸フィルムを得た。
(B)の配合量を19wt%とした以外は実施例1と同
様にしてニ軸延伸フィルムを得た。
(B)の配合量を19wt%とした以外は実施例2と同
様にしてニ軸延伸フィルムを得た。
して東洋紡績社製 RE553(極限粘度0.63dl/g)
を82wt%用い、ブロック共重合ポリエステルBとし
てジカルボン酸成分としてテレフタル酸100mol%、
ジオール成分としてブタンジオール93.3mol%、ポ
リテトラメチレングリコール6.7mol%からなるポリ
エステル(還元粘度1.50dl/g)9wt%、ポリブチレ
ンテレフタレート9wt%、の割合でペレット同時混合し
たものを用いた以外は実施例1と同様にニ軸延伸フィル
ムを得た。
して東洋紡績社製 RE553(極限粘度0.63dl/g)
を82wt%用い、ブロック共重合ポリエステルBとし
てジカルボン酸成分としてテレフタル酸100mol%、
ジオール成分としてブタンジオール93.3mol%、ポ
リテトラメチレングリコール6.7mol%からなるポリ
エステル(還元粘度1.50dl/g)9wt%、ポリブチレ
ンテレフタレート9wt%、の割合でペレット同時混合し
たものを用いた以外は実施例2と同様にニ軸延伸フィル
ムを得た。
の入り口径30mmφ及びリップ出口を2mmのままとした
Tダイより溶融押出しした以外実施例1と同様の工程に
てニ軸延伸フィルムを得た。
の入り口径30mmφ及びリップ出口を2mmのままとした
Tダイより溶融押出しした以外実施例1と同様の工程に
てニ軸延伸フィルムを得た。
フィルムの特徴である、耐久性、防湿性、力学的性質、
耐熱性、耐油性を有すると共に光学的、機械的に高い異
方性を有し、フィルムのMD方向に極めて高い引裂き直
進性を有する、改良されたニ軸延伸ポリエステルフィル
ムが安定的に提供される。
Claims (6)
- 【請求項1】 2種以上のポリエステルの混合物からな
るポリエステルフィルムであって、空間的及び又は時間
的にせん断速度を急激に増加させるような樹脂溶融押出
し工程とその後の延伸工程によって得られる、相分離構
造を有し、かつ等方性評価値が0.70以下であること
を特徴とする2軸配向ポリエステルフィルム。 - 【請求項2】 請求項1記載の2軸配向ポリエステルフ
ィルムであって、機械の流れ方向の引裂き直進性に優れ
ることを特徴とする2軸配向ポリエステルフィルム。 - 【請求項3】 請求項1あるいは2記載の相分離構造
が、糸引き島状であることを特徴とする2軸配向ポリエ
ステルフィルム。 - 【請求項4】 請求項1、2、3のいずれかに記載のポ
リエステルの混合物がテレフタル酸を80mol%以上含
有する結晶性ポリエステル樹脂(A)90〜70wt%と
融点170℃以上の結晶セグメント及び融点又は軟化点
が100℃以下、分子量が400〜8000の軟質重合
体からなるブロック共重合ポリエステル(B)10〜3
0wt%の混合物であるることを特徴とすうる軸配向ポリ
エステルフィルム - 【請求項5】 請求項1、2、3のいずれかに記載のポ
リエステルの混合物がテレフタル酸を80mol%以上含
有する結晶性ポリエステル樹脂(A)と融点170℃以
上の結晶セグメント及び融点又は軟化点が100℃以
下、分子量が400〜8000の軟質重合体からなるブ
ロック共重合ポリエステル(B)とポリブチレンテレフ
タレート(C)の混合物であり、かつ(A)が90〜7
0wt%、(B)と(C)の合計量が10〜30wt%であ
ることを特徴とする2軸配向ポリエステルフィルム。 - 【請求項6】 2軸配向ポリエステル製造の方法であっ
て、空間的及び又は時間的にせん断速度を急激に増加さ
せるような樹脂溶融押出し工程とその後の延伸工程を含
むことを特徴とする2軸配向ポリエステルフィルムの製
造方法。
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