JP2002102591A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2002102591A
JP2002102591A JP2000293308A JP2000293308A JP2002102591A JP 2002102591 A JP2002102591 A JP 2002102591A JP 2000293308 A JP2000293308 A JP 2000293308A JP 2000293308 A JP2000293308 A JP 2000293308A JP 2002102591 A JP2002102591 A JP 2002102591A
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JP
Japan
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washing
laundry
water
washing tub
tub
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Application number
JP2000293308A
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English (en)
Inventor
Katsumi Oe
克己 大江
Koichi Kuroda
晃一 黒田
Haruo Mamiya
春夫 間宮
Katsuji Onishi
勝司 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗濯物の回転状態に基づいて、循環ポンプの運
転を制御し、洗剤の異常発泡を防止する。 【解決手段】洗濯物及び洗濯水を収容することのできる
洗濯槽2と、この洗濯槽2内に回転自在に配設され、洗
濯物及び洗濯水を攪拌するためのパルセータ23と、前
記洗濯槽2内での洗濯物の回転状態を検出する布回り検
出手段62cと、前記洗濯槽2の外部に配置され該洗濯
槽2内の底部に貯留した水を吸引する循環ポンプ71
と、この循環ポンプ71によって吸引した水を前記洗濯
槽2の上部まで導く循環経路73と、前記循環経路73
を通った水を前記洗濯槽2内の洗濯水の水面より上方の
位置にて洗濯槽2内に向けて吐出する吐出口77とを備
えた洗濯機において、前記循環ポンプ71は、前記布回
り検出手段62cによって検出された洗濯物の回転状態
に基づいて運転制御されること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、洗濯機は、より高い洗浄性能を確
保するため、多種多様な工夫が成されてきている。その
中の1つとして、洗濯運転中、洗剤の溶解促進及び洗濯
液を無駄なく衣類へ注水して洗浄性能を向上させる方法
がある。これは、洗濯運転に必要なパルセータによる水
流とは別に、洗濯槽の外部に配置された循環ポンプを駆
動し、洗濯槽内の底部から吸引した洗濯水を、洗濯物上
へシャワー状にかけるものである。しかし、循環ポンプ
の駆動を、洗い行程の運転が終了するまで頻繁に行って
いるため、シャワー水が洗濯水面或いは、洗濯物へ衝突
することにより洗剤が異常発泡する可能性がある。
【0003】この洗剤の異常発泡を防ぐために、特開平
7−275557号公報にて示されている洗濯機では、
泡検知装置を洗濯槽の最上部に設けている。上述のよう
に、泡が異常発泡したとき、泡検知装置に泡が検知され
ると、循環ポンプの運転を停止し、シャワー水の注水を
止める。これによって、これ以上の泡の発生を防ぐこと
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような洗剤の異常発泡を防ぐ洗濯機には、以下に示すよ
うな課題がある。
【0005】泡検知装置は、洗濯運転に必要な水位より
もはるかに高い位置である洗濯槽の最上部に備え付けら
れている。そこで、例えば一番低い水位である「極小」
で洗濯運転を開始した場合、「極小」である洗濯水位か
ら泡検知装置が備え付けられているところまで、かなり
高さに差がある。そのため、循環ポンプを頻繁に駆動
し、洗濯物上に洗濯水をシャワー状に注水させたことに
より発生する洗剤の異常発泡が、泡検知装置でなかなか
検知されない。
【0006】よって、洗剤の異常発泡が、泡検知装置で
検知され、その後、循環ポンプの運転を停止し、シャワ
ー水の注水を止めたとしても、その時点で洗濯槽内は、
すでに洗濯水位面から泡検知装置の間が、泡だらけの状
態になっている。その結果、循環ポンプの運転を停止さ
せた後の洗い行程の洗濯運転に支障をきたす恐れがあ
る。
【0007】更に、洗剤は、一度異常発泡すると、なか
なか除去するのは困難であり、洗い行程の運転終了後、
洗濯槽から洗濯水を機外に排水しても、次行程であるす
すぎ行程で完全に泡をなくすことができない。よって、
すすぎ不足が生じてしまう。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
に成されたものであり、その目的とするところは、洗濯
物の回転状態に基づいて、循環ポンプの運転を制御し、
洗剤の異常発泡を防止する洗濯機を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
構成は、洗濯物及び洗濯水を収容することのできる洗濯
槽と、この洗濯槽内に回転自在に配設され、洗濯物及び
洗濯水を攪拌するためのパルセータと、前記洗濯槽内で
の洗濯物の回転状態を検出する布回り検出手段と、前記
洗濯槽の外部に配置され該洗濯槽内の底部に貯留した水
を吸引する循環ポンプと、この循環ポンプによって吸引
した水を前記洗濯槽の上部まで導く循環経路と、前記循
環経路を通った水を前記洗濯槽内の洗濯水の水面より上
方の位置にて洗濯槽内に向けて吐出する吐出口とを備え
た洗濯機において、前記循環ポンプは、前記布回り検出
手段によって検出された洗濯物の回転状態に基づいて運
転制御されることを特徴としている。
【0010】上記構成によれば、洗濯物の回転状態によ
って洗濯水の水流が変化する。この水流の変化によって
発生する洗剤の泡立ちが異なる。そこで洗濯物の回転状
態に基づいて、洗濯槽の外部に配置された循環ポンプの
運転を制御している。よって、洗剤の泡立ちを最小限に
抑えることができる。
【0011】本発明の請求項2に係る構成は、前記布回
り検出手段は、一定時間毎に洗濯物の回転状態を検出す
ることを特徴としている。
【0012】上記構成によれば、洗濯運転中、洗濯物は
絡まったりほぐれたりして絶えずその状態が変化してい
る。よって、一定時間毎に、布回り検知を何度も行い、
洗濯物の回転状態を検出する。こうすることにより、洗
濯槽内の洗剤の泡立ちが即座に確認できる。
【0013】本発明の請求項3に係る構成は、前記循環
ポンプは、間欠運転することを特徴としている。
【0014】上記構成によれば、循環ポンプの運転を、
洗濯物及び洗濯液にシャワー状に連続して注水せず、間
欠運転させて注水している。よって、洗濯物及び洗濯液
に洗濯水が連続してかかることがないため、洗剤が異常
発泡しない。
【0015】本発明の請求項4に係る構成は、前記循環
ポンプは、予め定められた所定時間まで運転制御される
ことを特徴としている。
【0016】上記構成によれば、洗剤成分が汚れ成分を
ほぼ完全に溶解するのに必要な所定時間まで、循環ポン
プの運転制御を行っている。よって、汚れ成分がほぼ完
全に溶解すれば、洗剤の泡立ちもほとんどなくなる。そ
の必要な所定時間まで洗濯物の回転状態に基づいて循環
ポンプの運転制御を行っているので、洗剤の異常発泡を
確実に防ぐことができる。
【0017】本発明の請求項5に係る構成は、前記布回
り検出手段によって検出された洗濯物の回転状態に基づ
いて前記循環ポンプの運転を実行した場合、この循環ポ
ンプの運転が予め定められた所定時間に到達する途中で
あっても、洗濯物の回転状態によっては前記循環ポンプ
の運転を一時停止することを特徴としている。
【0018】上記構成によれば、予め定められた所定時
間に到達するまで前記循環ポンプを実行する場合、その
途中、洗濯物の回転状態によっては循環ポンプの運転を
一時停止している。よって、洗濯物の回転状態に基づい
て発生する洗剤の泡立ちを、的確に且タイミングよく検
知することが可能となり、洗剤の異常発泡を抑えること
ができる。又、洗濯槽から泡が溢れ床面を濡らしたり、
機器の誤動作を未然に防ぐことができる。
【0019】
【発明の実施の形態及び効果】以下、本発明の洗濯機の
一実施形態について、図面を参照して具体的に説明す
る。
【0020】図5は洗濯機の制御機構であるマイコンの
構成図である。100は制御の中心となるマイクロコン
ピュータ(以下マイコンと称す)である。このマイコン
100は、CPU101、RAM102、ROM10
3、タイマー104、システムバス105及び入出力ポ
ート106、107とから構成される。
【0021】CPU101は、制御部108と演算部1
09とから構成され、制御部108は、命令の取り出し
及び実行を行い、演算部109は、命令の実行段階にお
いて、制御部108からの制御信号によって入力機器や
メモリから与えられるデータに対し、二進加算、論理演
算、増減、比較等の演算処理を行う。
【0022】RAM102は、機器に関するデータを記
憶するためのものであり、ROM103は、予め機器を
動かすための手段や判断のための条件設定、各種情報の
処理をするためのルール等を読み込ませておくものであ
る。
【0023】図1は本発明の一実施形態にかかる洗濯機
の右側面断面図である。この洗濯機は、上面に開口11
を有する箱形のハウジング1内に、洗濯物及び洗濯水を
収容可能な洗濯槽2が正面側に傾けて設けられた洗濯槽
傾斜タイプの洗濯機である。この洗濯槽傾斜タイプの洗
濯機のメリットとして、洗濯槽2が手前に傾斜している
ことにより、使用者にとって洗濯槽2の底部が視認し易
い上に、洗濯槽2内への洗濯物の出し入れがし易い点に
ある。
【0024】この実施形態では、洗濯槽傾斜タイプの洗
濯機を例にとって説明するが、この発明は、洗濯槽が傾
斜しておらず、洗濯槽の中心軸線がほぼ鉛直方向に延び
た通常の洗濯機にも適用可能である。
【0025】ハウジング1の上面の開口11は、洗濯槽
2内に洗濯物を投入し、又、洗濯槽2から洗濯物を取り
出すための開口である。この開口11に関連して、ハウ
ジング1の上面には、開口11を開閉自在に覆うための
蓋12が設けられている。又、開口11の手前側には、
操作キー等が配列された操作部13が設けられている。
【0026】洗濯槽2は、洗濯水を溜めることのできる
略有底円筒状の外槽21と、この外槽21内に同軸に設
けられた内槽22とを備えている。洗濯槽2は、外槽2
1が長さの異なる吊棒31、32で、ハウジング1から
吊り下げられることにより、その中心軸線CLが鉛直線
VLに対して角度K(例えば10°程度)だけ傾斜した
状態で支持されている。内槽22は、外槽21内で回転
可能に設けられており、その周面には多数の小孔22a
が形成されている。又、内槽22の底面には、中心軸線
CL回りに回転可能なパルセータ23が配置されてい
る。
【0027】洗濯槽2の上方には、洗濯槽2内に給水す
るための給水機構4が設けられている。給水機構4は、
一端がハウジング1外に引き出された給水路41と、こ
の給水路41を開閉する給水バルブ42と、給水路41
の他端に接続された給水口形成部材43とを有してい
る。給水路41には、ハウジング1外に引き出された一
端に給水ホース(図示せず)が接続され、この給水ホー
スが図外の水道等に接続されることにより、洗濯に必要
な水が供給できるようになっている。給水口形成部材4
3は、洗濯に使用する洗剤を入れておくための洗剤容器
43aを備えており、この底面には、給水路41から洗
剤容器43aに流入した水を洗濯槽2に供給するための
給水口43bが形成されている。
【0028】洗濯槽2の下方には、内槽22及びパルセ
ータ23を回転駆動するための駆動機構6が設けられて
いる。駆動機構6は、回転駆動力を発生するモータ61
と、内槽22及びパルセータ23を回転可能に支持する
軸受部62とを有している。軸受部62には、内槽22
を支持し、回転させるための内槽軸62aが含まれてい
る。内槽軸62aは、外槽21の底面を貫通して、上端
が内槽22の底面に連結されている。又、内槽軸62a
には、上端がパルセータ23に連結された翼軸62bが
回転自在に内挿されている。内槽軸62aの内部は、パ
ルセータ23の回転数をパルス化するとともに、このパ
ルス数を計測してマイコン100に入力する計測部(布
回り検出手段)62cが備え付けられてある。
【0029】この実施形態では、軸受部62の下方にモ
ータ61が連結されており、モータ61、軸受部62並
びに内槽軸62a及び翼軸62bは、中心軸線CLに沿
って配置されている。
【0030】洗濯槽2の底面には、洗濯槽2内から洗濯
水を機外へ排水するための排水機構5が設けられてい
る。排水機構5は、洗濯槽2の最も低い位置、言い換え
れば洗濯槽2の前方側底面に設けられている。この位置
に排水機構5を設けることにより、洗濯槽2内の洗濯水
を残らず排水することができる。
【0031】排水機構5には、外槽21の底面に開口し
た排水孔51と、外槽21の外底面側から排水孔51に
連結された排水バルブ53と、排水バルブ53から延び
出した排水路52とが含まれている。排水路52は、先
端に向かって除々に低くなるように配設されており、こ
の先端はハウジング1外に導出されている。
【0032】この構成により、排水バルブ53を閉じた
状態で洗濯槽2内への給水が行われると、その供給され
た水が洗濯槽2(外槽21)内に溜められる。そして、
その洗濯槽2内に溜められた洗濯水は、排水バルブ53
を開くことにより、排水路52を介して機外に排水する
ことができる。
【0033】外槽21の上部には、溢水孔54が形成さ
れている。溢水孔54は、外槽21内の水位が予め定め
られた高さを超えないようにするためのものであり、上
記予め定める高さを超えて供給された水は、溢水孔54
から溢れ出るようになっている。溢水孔54には、溢水
管55が接続されており、この溢水管55の先端は、排
水路52の排水バルブ53よりも排水の下流側となる部
位に接続されている。これにより、排水バルブ53の開
閉状態にかかわらず、溢水孔54から溢れ出た水を機外
に排水できる。
【0034】この洗濯機には、更に、洗濯槽2の水を強
制的に循環させる循環機構70が備えられている。循環
機構70には、循環ポンプ71が含まれ、循環ポンプ7
1の吸い込み口は入口側ホース72によって排水バルブ
53に接続されている。又循環ポンプ71の吐出口に
は、出口側ホース(循環経路)73が接続され、出口側
ホース(循環経路)73は外槽21の外側面に沿って配
置され、外槽21の外槽上縁部24に取り付けられた注
水口部材74に接続されている。
【0035】循環機構70は、洗濯槽2内の洗濯水を、
排水孔51及び排水バルブ53を経由して取り込み、注
水口部材74の吐出口77から洗濯槽2内に注いで循環
させる。
【0036】循環機構70により循環する洗濯水の取り
込み口を、上述のように、排水バルブ53にすると、洗
濯槽内で溶け残った洗剤を溶かすことができるという利
点がある。より具体的に説明すると、洗濯槽2内で溶け
残った洗剤は、低い位置へと流れていく。洗濯槽2内の
最も低い位置は、外槽21に形成された排水孔51であ
り、排水バルブ53は、排水孔51から下方へ突出する
ように設けられている。よって、溶け残りの洗剤は、最
終的に排水バルブ53へ流れ込む。そこで、この排水バ
ルブ53の水を、循環ポンプ71によって循環させれ
ば、その中に含まれている溶け残った洗剤も循環され、
確実に洗剤を溶かすことができるものである。
【0037】図4は、この実施形態にかかる洗濯機の外
槽21だけを上部から見た部分図である。外槽21に
は、その上縁開口に外槽カバー25が取り付けられる。
図4に示す外槽カバー25は、上下一対のリング状をな
す外槽カバー内の下方の外槽カバー25を示しており、
一対の外槽カバーの上方の外槽カバーが取り外された状
態で示されている。
【0038】外槽21の上縁部、即ち外槽カバー25に
は、注水口部材74が取り付けられている。注水口部材
74には、出口側ホース(循環経路)73の上端が連結
される入口孔75が設けられており、出口側ホース(循
環経路)73の上端部が入口孔75に下方から連結され
る。
【0039】注水口部材74は、出口側ホース(循環経
路)73から入口孔75を通って入ってくる洗濯水を、
吐出口77から洗濯槽2内へ注ぐためのものである。
【0040】注水口部材74は、洗濯槽2内への洗濯物
の出し入れの際に邪魔にならないよう、外槽カバー25
から内側へ突出しないように取り付けられている。或い
は、注水口部材74は、外槽カバー25から内側へわず
かに突出するが、上方から見た時に、外槽21内に同心
状に配置された内槽22内には出っ張らないように、外
槽カバー25に取り付けられている。そうすれば、内槽
22内への洗濯物の出し入れ時に、注水口部材74が邪
魔になることがない。
【0041】つまり注水口部材74は、平面形状が円形
の外槽カバー25の所定位置に取り付けられており、外
槽カバー25に添うように円弧状の平面形状をしてい
る。円弧状の注水口部材74は、上述のように外槽カバ
ー25から内側へはほとんど突出せず、又外槽カバー2
5から外側へも突出しないから、注水口部材74の外側
がハウジング1にぶつかる等の恐れもない。
【0042】尚、外槽21の後方中央部は、ハウジング
1に近接しており隙間が少ない。そこで、この実施形態
では、出口側ホース(循環経路)73は、外槽21の真
後側面ではなく、右側に少しずれた位置に取り付け、外
槽21の外側面に取り付けられた出口側ホース(循環経
路)73がハウジング1に接触する恐れがないようにさ
れている。一方、注水口部材74は、外槽21の奥側中
央部に配置し、奥側中央から右にずれた位置に取り付け
られた出口側ホース(循環経路)73を良好に注水口部
材74に接続するため、入口孔75が右隅に形成されて
いる。
【0043】この発明は、上記の構成に限定されるもの
ではなく、注水口部材74を、外槽21の前方側(洗濯
機の手前側、図1においては左側)に配置してもよい。
そのような構成にした場合、洗濯槽2の後方は上端部が
高くなっているから、循環される洗濯水が勢い良く注が
れても、飛び跳ねた洗濯水が洗濯機奥側の高くなった部
分に当たり、洗濯槽2外へ飛び出ることがないという利
点がある。
【0044】更にこの洗濯機には、エアー混入装置80
が設けられている。エアー混入装置80には、例えば操
作部13の下方に配置されたエアーポンプ81と、エア
ーポンプ81から送られるエアーを導くエアーホース8
2とが備えられており、エアーホース82により導かれ
る空気は、循環ポンプ71から吐出される洗濯水の中に
混入されるようになっている。
【0045】尚、図示しないが、エアーホース82によ
り導かれるエアーは、外槽21の下方から洗濯槽2内の
洗濯水に供給されるようになっていてもよい。
【0046】以下、本発明の洗濯機における洗剤の異常
発泡を防止する運転制御を詳細に説明する。図2及び図
3は、洗濯運転の動作の流れを示すフローチャートであ
る。
【0047】使用者は、ハウジング1の上面に設けられ
た蓋12を開き、洗濯槽2内に洗濯物(図示せず)を投
入する。次に、洗濯物の量に応じた洗剤を洗剤容器43
aに挿入する。その後、蓋12を閉め、洗濯機本体の手
前側にある操作部13に配列されたスタートスイッチ
(図示せず)を押して洗濯運転を開始する。
【0048】運転をスタートすると、洗濯槽2内の底部
に配置されたパルセータ23が反転運転を開始し、洗濯
槽2内の洗濯物の負荷量を検知する。パルセータ23の
反転運転が停止後、負荷量によって求められた洗濯水位
が決定する。この洗濯水位に基づいて、循環ポンプ71
の全通電時間(循環ポンプ71の間欠運転制御)、水流
強度(パルセータ23の反転運転制御)が決定する。同
時に、洗濯物の布質によって洗い行程の全所要時間(洗
濯運転時間)も決定される(ステップS1)。
【0049】洗濯水位によって決められているこれらの
データは、洗浄性能を確保するために水飛び・泡立ち等
を想定して予め実験等により求められたものであり、R
OM103内に洗濯水位毎に各データが収められてい
る。
【0050】負荷量検知後、給水バルブ42が開き給水
を始める(ステップS2)。給水される水は、給水路4
1の他端に接続された給水口形成部材43に備えられて
いる洗剤容器43a内の洗剤を、給水口43bより洗濯
槽2内に流し込む。
【0051】給水途中、負荷量によって求められた洗濯
水位より低い所定の水位に到達したかどうか(ステップ
S3)が判定され、所定の水位に到達していれば、その
所定時間経過後、循環ポンプ71の間欠運転及びパルセ
ータ23の反転運転を同時に開始する(ステップS
4)。この時、循環ポンプ71の通電時間のカウントも
開始する。
【0052】ここで運転される循環ポンプ71の間欠運
転及びパルセータ23の反転運転は、予め負荷量によっ
て求められた洗濯水位によって決定された運転制御であ
る。更に、循環ポンプ71の間欠運転は、予め実験等に
より、洗剤の泡立ちをある程度抑えることができるON
/OFF制御に設定している。
【0053】給水開始後、洗濯水位に到達する前に、循
環ポンプ71を間欠運転させると、給水口43bからの
給水とともに、吐出口77からも洗濯水を洗濯槽2内へ
注ぐことができる。そして同時に注がれる給水及び洗濯
水により、洗濯槽2内で給水時に浮き上がってくる洗濯
物に上から水及び洗濯水を満遍なく注ぐことができ、洗
濯物の浮き上がり防止を図れる。又、給水口43bから
の給水は、洗剤分を含んだ水であり、吐出口77から循
環ポンプ71によって注水される洗濯水によって、ある
程度の泡立ちが想定されるが、洗い行程に入る前のはず
かな時間であり、影響がない範囲であることが言える。
【0054】その後、洗濯水位に到達したか(ステップ
S5)どうかが判定され、洗濯水位に到達すると、給水
バルブ42のみ停止(ステップS6)する。
【0055】ここから、循環ポンプ71が間欠運転され
たまま洗い行程が開始(ステップS7)される。まず、
一定時間後、洗濯物の回転状態を検出する布回り検知を
行う(ステップS8)。
【0056】この布回り検知は、計測部62c(布回り
検出手段)からの情報に基づいて、数秒間当たりのパル
セータ23の回転数を測定する。そして、この回転数
を、ROM103内の予め定められた基準値と比較し
て、パルセータ23の水流を決定するものである。つま
り、回転数が基準値よりも小さければ、パルセータ23
が回転しにくくて、洗濯物が移動していないと判断す
る。逆に、回転数が基準値よりも大きければ、パルセー
タ23が回転しすぎて、洗濯物の布地を傷めると判断す
る。
【0057】洗濯運転開始後、布回り検知を一定時間後
に行うのは、洗濯物の回転状態によって洗剤の発泡度合
がわかるためである。
【0058】同じ汚れの条件下では、洗濯物の回転状態
によって、洗剤の発泡度合は大きく影響される。つま
り、洗濯物が回りにくければ、洗濯水の水流が弱いこと
から、洗剤は泡立ちにくく、逆に洗濯物がよく回れば、
洗濯水の水流が強いことから、洗剤は泡立ちやすい。
【0059】以上から、洗濯中、洗濯物の回転状態か
ら、洗剤の泡立ちが想定できる。この洗濯物の回転状態
によって、循環ポンプ71の運転を制御し、洗剤の泡立
ちを促進させることにより発生する異常発泡を防ぐこと
が、本発明の目的である。
【0060】具体的には、計測部62c(布回り検出手
段)からの情報によって、パルセータ23の回転数が基
準値よりも小さく、布回りの回転が弱いと判断された場
合(ステップS8の「Y」)、洗濯物が洗濯槽2内で移
動していないことから、パルセータ23の単位時間当た
りの回転時間を長くして、洗濯槽2内のパルセータ23
の水流を1ランク強くする(ステップS9)。これによ
り、洗濯槽2内の洗濯物が、1ランク強くなったパルセ
ータ23の水流により十分攪拌し、洗いムラが発生しな
いようになる。
【0061】それと同時に、洗濯物の回転が弱いと、洗
剤が泡立ちにくいため、パルセータ23だけの水流では
不充分の可能性もある。よって、給水行程の途中から継
続させていた循環ポンプ71の間欠運転も続行する(ス
テップS10)。これにより、パルセータ23の水流と
循環ポンプ71からの洗濯水によって、確実に洗浄性能
を確保できる。
【0062】そして、パルセータ23の水流と循環ポン
プ71からの洗濯水を運転させながら洗い行程が実行さ
れ、循環ポンプ71の全通電時間に到達したかが判定さ
れる(ステップS11)。循環ポンプ71の全通電時間
に到達していれば、循環ポンプ71の間欠運転を停止
し、通電時間を完全にクリアーする(ステップS1
2)。
【0063】この循環ポンプ71の全通電時間は、洗濯
運転開始前に、負荷量によって求められた洗濯水位で決
定しており、洗剤成分が、パルセータ23による水流
と、循環ポンプ71の洗濯水によって、汚れ成分を溶解
するのに必要な時間である。
【0064】逆に、循環ポンプ71の全通電時間に到達
していなければ(ステップS11「N」)、洗濯運転
中、洗濯物は絡まったりほぐれたりして絶えずその状態
が変化しているので、一定時間毎に、布回り検知(ステ
ップS8)を何度も行い、洗濯物の回転状態を検出す
る。
【0065】一度布回り検知(ステップS8)によって
洗濯物の回転が弱いと判断して、上述のような運転制御
を行っていても、洗濯中、循環ポンプ71の全通電時間
に到達するまでに、布回りの回転が、逆に強くなり洗剤
の異常発泡が生じてくることも考えられる。このような
場合は、循環ポンプ71の全通電時間に到達していなく
ても、循環ポンプ71の間欠運転を一時停止する(ステ
ップS14)。この時、循環ポンプ71の全通電時間の
カウントは一時停止しない。
【0066】これにより、洗剤の泡立ちの発生を的確に
且タイミングよく検知することが可能となり、洗剤の異
常発泡を抑えることができる。又、洗濯槽から泡が溢れ
床面を濡らしたり、機器の誤動作を未然に防ぐことがで
きる。
【0067】そして、循環ポンプ71の全通電時間に到
達する前に、再度布回り検知によって洗濯物の回転が弱
いと判断すれば、その時点で、循環ポンプ71の間欠運
転を再度開始する。
【0068】次に、計測部62c(布回り検出手段)か
らの情報によって、パルセータ23の回転数が基準値よ
りも大きく、布回りの回転が強いと判断された場合(ス
テップS8の「N」)、洗濯物が洗濯槽2内で回転しす
ぎて、布地を傷めると判断し、パルセータ23の単位時
間当たりの回転時間を短くして、洗濯槽2内のパルセー
タの水流を1ランク弱くする(ステップS13)。これ
により、洗濯槽2内の洗濯物が、1ランク弱くなったパ
ルセータ23の水流により、布地を傷めることなく、ソ
フトに洗うことができる。
【0069】それと同時に、洗濯物が回転しすぎると、
洗剤が泡立ち易いため、パルセータ23だけの水流で充
分洗浄性能を確保できる。よって、給水行程の途中から
継続させていた循環ポンプ71の間欠運転を一時停止す
る(ステップS14)。これにより、パルセータ23だ
けの反転運転のみであるため、循環ポンプ71を駆動
し、洗濯槽の上部である吐出口77から注水される洗濯
水で、洗濯水位面に発生する余計な洗剤の異常発泡を即
座に防止することができる。
【0070】上記の如く、洗濯物の回転状態によって、
循環ポンプ71の運転を制御し、洗剤の異常発泡を防止
しながら、洗濯運転を続行する。その後、循環ポンプ7
1の全通電時間が完全にクリアーされ(ステップS1
2)、パルセータ23の反転運転のみで、洗い行程が終
了したかどうかが判定される(ステップS15)。
【0071】洗い行程が終了していなければ(ステップ
S15「N」)、一定時間毎に、布回り検知(ステップ
S16)を洗い行程が終了するまで何度も行い、洗濯物
の回転状態を検出する。
【0072】ここで行う布回り検知(ステップS16)
は、パルセータ23の水流強度のみ(ステップS17又
はステップS18)を決定するものである。循環ポンプ
71の間欠運転の有無に関係なく、洗い行程終了までの
間、布回りの検知を行う理由として、洗濯物の回転状態
によって、最適なパルセータ23の水流で洗濯運転がで
きるようにするためである。
【0073】循環ポンプ71の間欠運転の全通電時間が
終了した後、パルセータ23のみの運転で、再度洗濯物
の回転状態が弱くなることがある。このような場合、循
環ポンプ71の間欠運転が再度必要になる。しかし、循
環ポンプ71を再度稼動させることなく洗い行程終了ま
で、パルセータ23の水流のみで運転を行う。
【0074】その理由として、循環ポンプ71の間欠運
転の全通電時間が終了した時点で、洗い行程の約2/3
が終了した段階である。よって、洗剤成分が汚れ成分を
ほとんど分解した後であるため、洗剤の異常発泡はほと
んどなく、循環ポンプ71の間欠運転を再度行う必要が
ない。
【0075】洗い行程終了後(ステップS15
「Y」)、パルセータ23の反転運転を停止する(ステ
ップS19)。その後、排水バルブ53を作動させて、
洗濯槽2内の洗濯水を機外へ排水し、次行程であるすす
ぎ行程へ移行する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる洗濯機の右側面断
面図。
【図2】洗濯運転の動作の流れを示すフローチャート。
【図3】洗濯運転の動作の流れを示すフローチャート。
【図4】洗濯機の外槽だけを上部から見た図。
【図5】マイコンの構成図。
【符号の説明】
2 洗濯槽 6 駆動機構 21 外槽 22 内槽 23 パルセータ 24 外槽上縁部 51 排水孔 53 排水バルブ 61 モータ 62 軸受部 62a 内槽軸 62c 計測部(布回り検出手段) 70 循環機構 71 循環ポンプ 72 入口側ホース 73 出口側ホース(循環経路) 74 注水口部材 77 吐出口 100 マイコン 101 CPU 102 RAM 103 ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間宮 春夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大西 勝司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA19 BA08 BA28 BB12 CA07 CB06 CB44 FD08 KA07 KB02 LA11 LA12 LC02 LC14 LC33 MA01 MA02 MA03 MA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯物及び洗濯水を収容することのでき
    る洗濯槽と、この洗濯槽内に回転自在に配設され、洗濯
    物及び洗濯水を攪拌するためのパルセータと、前記洗濯
    槽内での洗濯物の回転状態を検出する布回り検出手段
    と、前記洗濯槽の外部に配置され該洗濯槽内の底部に貯
    留した水を吸引する循環ポンプと、この循環ポンプによ
    って吸引した水を前記洗濯槽の上部まで導く循環経路
    と、前記循環経路を通った水を前記洗濯槽内の洗濯水の
    水面より上方の位置にて洗濯槽内に向けて吐出する吐出
    口とを備えた洗濯機において、前記循環ポンプは、前記
    布回り検出手段によって検出された洗濯物の回転状態に
    基づいて運転制御されることを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 前記布回り検出手段は、一定時間毎に
    洗濯物の回転状態を検出することを特徴とする請求項1
    記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記循環ポンプは、間欠運転すること
    を特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 前記循環ポンプは、予め定められた所
    定時間まで運転制御されることを特徴とする請求項1記
    載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 前記布回り検出手段によって検出され
    た洗濯物の回転状態に基づいて前記循環ポンプの運転を
    実行した場合、この循環ポンプの運転が予め定められた
    所定時間に到達する途中であっても、洗濯物の回転状態
    によっては前記循環ポンプの運転を一時停止することを
    特徴とする洗濯機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100360734C (zh) * 2003-04-25 2008-01-09 Lg电子株式会社 用于洗衣机的洗涤水循环装置及其控制方法
JP2008206966A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Samsung Electronics Co Ltd 洗濯機及びその制御方法
JP2011019608A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Panasonic Corp 洗濯機

Cited By (3)

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