JP2002102580A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

洗濯乾燥機

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JP2002102580A
JP2002102580A JP2000302197A JP2000302197A JP2002102580A JP 2002102580 A JP2002102580 A JP 2002102580A JP 2000302197 A JP2000302197 A JP 2000302197A JP 2000302197 A JP2000302197 A JP 2000302197A JP 2002102580 A JP2002102580 A JP 2002102580A
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washing
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栄治 松田
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亘 内山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯物を収容する内槽内に温風を送風して洗
濯物を乾燥させる行程を有する洗濯乾燥機において、乾
燥検知精度が高く、未乾燥や過乾燥が起こらないように
して信頼性が高い乾燥検知性能を実現する。 【解決手段】 筐体1内に弾性的に吊支した外槽3内
に、回転中心軸を鉛直方向に有する内槽4を回転自在に
支持し、内槽4の内底部に回転翼6を回転自在に設け、
内槽4または回転翼6をモータ10により駆動し、冷却
用送風機27により冷却される熱交換器12を有する温
風循環経路18内に温風を循環させ、制御装置33によ
りモータ10、乾燥用送風機14、ヒータ15、冷却用
送風機27などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、
乾燥などの行程を制御する。制御装置33は、温風循環
経路18の循環風温度と、熱交換器12の外壁温度の差
温変化量によって乾燥終了するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯、すすぎ、脱
水、乾燥の一連の行程を逐次制御する洗濯乾燥機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の洗濯乾燥機は図4に示す
ような構成が提案されている。以下、その構成について
説明する。
【0003】図4に示すように、筐体1は、内部に複数
のサスペンション2によって弾性的に吊り下げた外槽3
を設け、脱水時の振動をサスペンション2によって吸収
する構成としている。外槽3の内部には、洗濯物および
乾燥対象物を収容する内槽4を中空で2重構造とした洗
濯/脱水軸5を中心に回転可能に配設し、内槽4の内底
部に衣類(洗濯物や乾燥対象物)を撹拌する回転翼6を
回転自在に配設している。
【0004】また、内槽4の内部周壁には小孔(図示せ
ず)を多数設けるとともに、上方には流体バランサ7を
設けている。回転翼6は外周部に傾斜面8を有する略皿
状の基盤の上面に撹拌用突出部9を形成することによ
り、乾燥行程においては、乾燥対象物を回転翼6の回転
による遠心力で傾斜面8に沿って上方へと舞い上がりや
すくしている。
【0005】モータ10は、外槽3の底部に取り付け、
洗濯または脱水時に回転力の伝達を洗濯/脱水軸5に切
り換えるクラッチ11と洗濯/脱水軸5を介して、内槽
4または回転翼6に連結している。
【0006】熱交換器12は、循環する湿った温風を除
湿するもので、一端を伸縮自在の下部蛇腹状ホース13
を介して外槽3の下部に接続し、他端を乾燥用送風機1
4の一端に接続している。乾燥用送風機14の他端は、
加熱手段であるヒータ15を有する温風供給路16に接
続し、上部蛇腹状ホース17を通って内槽4へ繋がり、
循環する温風循環経路18を構成している。乾燥用送風
機14とヒータ15とで温風送風手段を構成している。
【0007】外槽3には、外槽3の上面を気密的に覆う
外槽カバー19を設けており、この外槽カバー19に伸
縮自在の上部蛇腹状ホース17からの温風噴出孔20を
開口している。また、この外槽カバー19に中蓋21を
開閉自在に設け、衣類を出し入れするようにしている。
【0008】筐体カバー22は筐体1の上部を覆うもの
で、開閉蓋23を開閉自在に有し、操作表示手段24を
設けるとともに、内槽4に給水する給水弁25を設けて
いる。また、外槽3の底部に外槽3内に水を排水する排
水弁26を設けている。冷却用送風機27は、筐体1の
側面に取り付け、筐体1の内部の外槽3、熱交換器12
などを冷却するように送風できるよう構成している。
【0009】制御装置28は、マイクロコンピュータを
具備し、モータ10、クラッチ11、乾燥用送風機1
4、ヒータ15、給水弁25、排水弁26、冷却用送風
機27などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥
の一連の行程を逐次制御するように構成している。
【0010】サーミスタ29は熱交換器12の入口の循
環風温度を検知するもので、サーミスタ30は熱交換器
12の出口の循環風温度を検知するものである。制御装
置28は、これらサーミスタ29、30による検知出力
を入力し、乾燥終了を判定するよう構成している。
【0011】上記構成において動作を説明する。洗い行
程では、開閉蓋23と中蓋21を開けて、内槽4に衣類
(洗濯物)を投入し運転を開始すると、給水弁25を開
いて所定の水位まで給水した後、モータ10を駆動す
る。このとき、伝達機構部のクラッチ11によりモータ
10の動力を洗濯軸を介して回転翼6に伝達し、回転翼
6が回転することで、回転翼6の撹拌用突出部9により
衣類を撹拌し、洗濯物同士、または内槽4の内壁や回転
翼6との接触により作用する機械力と、水流力により行
われる。
【0012】脱水行程では、洗濯終了後、排水弁36を
開いて内槽4内の水を排水した後、伝達機構部のクラッ
チ11を脱水側に切り換えて、モータ10の動力を脱水
軸を介し内槽4に伝達して回転させ、衣類に遠心力を与
えることにより、水分を衣類から分離することで行う。
脱水行程が終了すると引き続いて乾燥行程に入る。
【0013】乾燥行程に入ると、クラッチ11を洗濯側
に切り換えてモータ10を駆動して回転翼6に伝達し、
回転翼6を急速に正転、反転することで、脱水後に内槽
4の内壁に張り付いた衣類を引き剥がす。つぎに、排水
弁26を閉じて回転翼6を正転、反転させて撹拌用突出
部9で衣類を引っかけて撹拌しながら、乾燥用送風機1
4とヒータ15とで構成した温風送風手段により温風を
温風噴出孔20に送る。温風噴出口20より内槽4に吹
き込まれた温風は、衣類から水分を蒸発させた後、内槽
4から外槽3の内側へ出た後、下部蛇腹状ホース13を
通過して、熱交換器12へ至る。
【0014】衣類の水分を奪って湿気を含んだ温風が、
外槽3の内壁や熱交換器12内を通過しているとき、筐
体1の側面に設置した冷却送風機27による外部空気の
流入で、外槽3や熱交換器12の外壁は冷却されること
になり、その内部では、水分の結露が起こり、湿った温
風は除湿されて乾燥用送風機14に戻る。この温風循環
経路18で温風を循環させることにより、内槽4内の衣
類を乾燥させることができる。
【0015】乾燥行程での循環風の温度は、図5に示す
ように変化する。すなわち、図5に示すように乾燥を開
始すると、温風にさらされた衣類は温度が上昇し、やが
てヒータ15の加熱入力と衣類に含まれる水分の蒸発潜
熱の熱量の授受が平衡を保った乾燥状態になる。この期
間T1は恒率乾燥期間と呼ばれる。
【0016】さらに乾燥が進行し衣類の表面部に含まれ
た水分が蒸発し終わると、繊維の内部に含まれた水分の
蒸発が進行し始める。この期間T2は減率乾燥期間と呼
ばれ、ヒータ15の加熱入力に対し蒸発水分量が少ない
ため、余剰加熱入力が顕熱分として衣類および循環風の
温度を上昇させる。この温度の上昇開始ポイントを変曲
点Aと呼んでいる。
【0017】このときの衣類の乾燥率は約90〜95%
程度であり、制御装置28は、この変曲点Aをサーミス
タ29による検知温度TH1とサーミスタ30による検
知温度TH2の変化率から判定し、所定の遅延時間を設
け、十分に乾燥させてから乾燥行程を終了する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の構成では、脱水行程での外槽3の振れ廻りなど
を考慮した筐体1内の限られたスペースで、温風循環経
路18を構成しなければならず、充分な断面積を持つ通
路を構成できなかった。このため、乾燥に必要な所定の
風量を確保するためには風速を上げることが必要とな
り、そのときの強い風圧で熱交換器12内の除湿水が機
外に排出されにくく、減率乾燥期に再蒸発して温風循環
経路18内の相対湿度を上げ、サーミスタ29、30に
よって判別される変曲点が現れにくくなる。
【0019】特に、サーミスタ30による検知温度は、
通常乾燥専用機器においては、減率乾燥期では徐々に温
度が下がるが、この種の洗濯乾燥機は徐々に上昇すると
いった傾向がある。さらに、下部の蛇腹状ホース13に
も残水しやすく、同様の弊害を起こしている。これによ
って乾燥検知精度が損なわれ、未乾燥や過乾燥などの乾
燥性能を低下させるという問題があった。
【0020】また、衣類の容量0.5kg以下や無負荷
のときは乾燥が急速に進むため、恒率乾燥期がなく、上
記したようなはっきりした変曲点が現れないため、適正
な時間で乾燥を自動終了させるための別の乾燥検知アル
ゴリズムが必要であるという問題があった。
【0021】さらに、乾燥行程を開始してしばらくは筐
体1の温度が恒率乾燥期に至るまで、サーミスタ29、
30による検知温度の差温が開き、あたかも変曲点に達
したのと同じ挙動を示す。したがって、この時点で誤検
知をおこし、未乾燥のまま終了し、乾燥性能に対する信
頼性を低下させるという問題があった。
【0022】本発明は上記課題を解決するもので、乾燥
検知精度が高く、未乾燥や過乾燥が起こらないようにし
て信頼性が高い乾燥検知性能を実現することを目的とし
ている。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、筐体内に弾性的に吊支した外槽内に、回転
中心軸を鉛直方向に有する内槽を回転自在に支持し、内
槽の内底部に回転翼を回転自在に設け、内槽または回転
翼を駆動手段により駆動し、冷却手段により冷却される
熱交換器を有する温風循環経路内に、内槽内に温風を送
風する温風送風手段による温風を循環させ、制御手段に
より駆動手段、温風送風手段、冷却手段などの動作を制
御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥などの行程を制御する
よう構成し、制御手段は、温風循環経路の循環風温度
と、熱交換器の外壁温度の差温変化量によって乾燥終了
するよう構成したものである。
【0024】これにより、乾燥検知精度を高くすること
ができ、未乾燥や過乾燥が起こらないようにできて、信
頼性が高い乾燥検知性能を実現することができる。
【0025】
【発明の実態の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を鉛
直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、
前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼と、前記内
槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に温
風を送風する温風送風手段と、熱交換器を有し前記温風
送風手段による温風を循環させる温風循環経路と、前記
熱交換器を冷却する冷却手段と、前記駆動手段、温風送
風手段、冷却手段などの動作を制御し洗い、すすぎ、脱
水、乾燥などの行程を制御する制御手段とを備え、前記
制御手段は、前記温風循環経路の循環風温度と、前記熱
交換器の外壁温度の差温変化量によって乾燥終了するよ
う構成したものであり、減率乾燥期間の循環風温度の上
昇と、熱交換器の表面温度の下降とによる差温値の変化
量である変曲点を明確に判定でき、乾燥検知精度を高く
することができ、未乾燥や過乾燥が起こらないようにで
きて、信頼性が高い乾燥検知性能を実現することができ
る。
【0026】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、温風循環経路の循環
風温度と、熱交換器の外壁温度の差温値が、乾燥開始か
ら所定の時間内に一定の温度以上になると少容量衣類と
判断し、所定の遅延時間を経て乾燥終了するよう構成し
たものであり、少容量の衣類や無負荷の場合は、乾燥開
始からの温風循環経路内温度の上昇速度が速いことか
ら、温風循環経路の循環風温度と、熱交換器の外壁温度
の差温値が所定の時間内に一定の温度以上になると少容
量衣類と判断することで、適正な時間で乾燥行程を終了
することができる。
【0027】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、乾燥行程に入ってか
ら所定時間経過するまで、または温風循環経路の循環風
温度と、熱交換器の外壁温度の差温値が一定値に到達す
るまでの差温値の過去の値を現在の値に順次更新し、差
温の変化量を0として乾燥終了するよう構成したもので
あり、乾燥開始時の誤検知を防止でき、信頼性の高い乾
燥検知を実現できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。
【0029】(実施例1)図1に示すように、サーミス
タ31は熱交換器12の出口に取り付け、温風循環経路
18の循環風温度を検知し、サーミスタ32は熱交換器
12の外壁表面に取り付け、熱交換器12の外壁温度を
検知するよう構成している。
【0030】制御装置(制御手段)33は、マイクロコ
ンピュータを具備し、モータ(駆動手段)10、クラッ
チ11、乾燥用送風機(温風送風手段)14、ヒータ
(温風送風手段)15、給水弁25、排水弁26、冷却
用送風機(冷却手段)27などの動作を制御し、洗い、
すすぎ、脱水、乾燥の各行程を制御すると同時に、サー
ミスタ31とサーミスタ32の検知温度に基づいて、温
風循環経路18の循環風温度と、熱交換器12の外壁温
度の差温変化量によって乾燥終了するよう構成してい
る。
【0031】図2は乾燥行程におけるサーミスタ31に
よる検知温度TH1と、サーミスタ32による検知温度
TH2およびTH1−TH2の差温値を表している。こ
の図をもとに乾燥行程の進行に伴う、温風循環経路18
の状態の変化を説明する。
【0032】乾燥行程が始まると、乾燥用送風機14、
ヒータ15が作動し、乾燥循環経路18に温風が循環す
る。温風噴出孔20から内槽4へ吹き出された温風は、
回転翼6によって撹拌される湿った衣類に吹き付けられ
て、効率的な乾燥を行う。衣類から水分を奪って多湿に
なった温風は、熱交換器12を通過するとき、冷却用送
風機27によって送られる送風によって、熱交換器12
の壁面を介して熱交換する。
【0033】このとき、冷やされて結露点に達した温風
は、熱交換器12の内壁面に結露水を形成する。図2に
示す恒率乾燥期間T1は衣類からの蒸発水分量が一定
(平衡状態)であり、冷却風による冷却効果は凝縮とい
う状態変化に費やされ、熱交換器12の壁面温度は平衡
状態を保ったままとなる。したがって、熱交換器12の
壁面温度を検知するサーミスタ32の検知温度TH2も
一定の値を示す。
【0034】さらに、乾燥が進行し衣類からの蒸発水分
量が徐々に減少し、温風の温度が上昇していく減率乾燥
期間T2では、温風の相対湿度(水分量)が徐々に下が
っていくため、熱交換器12の壁面での凝縮に費やされ
る交換熱量も減少してくる。したがって、冷却用送風機
27から送風された冷却風は熱交換器12の壁面を冷や
し始め、その結果、熱交換器12の壁面温度が下がって
くる。
【0035】この熱交換器12の壁面における状態変化
をサーミスタ32によって検知する。さらに、循環風の
恒率乾燥期間T1から減率乾燥期間T2に至る温度上昇
をサーミスタ31で温度TH1を検知し、サーミスタ3
2の検知温度TH2との差をとることによって、より明
確に変曲点を判定することができ、所定の遅延時間を設
け、十分に乾燥させてから乾燥行程を終了する。
【0036】このように本実施例によれば、温風循環経
路18の循環風温度を検知するサーミスタ31の検知温
度TH1と、熱交換器12の外壁温度を検知するサーミ
スタ32の検知温度TH2との差温変化量によって変曲
点を判定し、乾燥終了するようにしているので、減率乾
燥期間の循環風温度の上昇と、熱交換器12の表面温度
の下降とによる差温値の変化量である変曲点を明確に判
定でき、乾燥検知精度を高くすることができ、未乾燥や
過乾燥が起こらないようにできて、信頼性が高い乾燥検
知性能を実現することができる。
【0037】(実施例2)図1に示す制御手段30は、
乾燥行程に入ってからサーミスタ31による検知温度T
H1と、サーミスタ32による検知温度TH2の差温T
H1−TH2の値が、乾燥開始から所定の時間(たとえ
ば、40分)以内に一定の温度(たとえば、36℃)以
上になると少容量衣類と判断し、所定の遅延時間(たと
えば、20分)を経過するとヒータ15をオフし、内槽
4内の空冷を行い内槽4内の温度が所定値(たとえば、
約47℃)に到達したときに報知して終了するよう構成
している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0038】上記構成において図3を参照しながら動作
を説明する。図3は約0.5kg以下の少容量の衣類
や、無負荷のときのサーミスタ31による検知温度TH
1と、サーミスタ32による検知温度TH2およびTH
1−TH2の差温値を表している。なお、二点鎖線は、
たとえば4.5kg等の高容量のときのTH1−TH2
の差温値を表している。
【0039】約0.5kg以下の少容量の衣類や、無負
荷のときは蒸発水分量がヒータ15の入力に対して少な
いため、図3に示すように、恒率乾燥期間が表れずに乾
燥してしまう。さらに少容量や無負荷の場合ヒータ15
の入力が温風温度の上昇に費やされ、たとえば4.5k
g等の高容量に比較すると、乾燥開始後の温度上昇が速
くなる。
【0040】一般に、ヒータ15の入力1200W程度
の洗濯乾燥機の場合、少容量の乾燥に必要な時間は、約
60分程度であることが実験的に判っている。さらに乾
燥開始から40分以内に差温値が36℃に達することも
実験的に判っている。
【0041】したがって、乾燥行程に入ってからサーミ
スタ31による検知温度TH1と、サーミスタ32によ
る検知温度TH2の差温TH1−TH2の値が、乾燥開
始から所定の時間(40分)以内に一定の温度(36
℃)以上になると少容量衣類と判断し、所定の遅延時間
(20分)経過後にヒータ15をオフし、内槽4内の空
冷を行う。さらに、内槽4内の温度がやけどや自然発火
が起こらない所定値(約47℃)に到達したときに報知
して終了することによって、適正な時間で衣類を充分に
乾燥させることができる。
【0042】(実施例3)図1に示す制御装置33は、
乾燥行程に入ってから所定時間経過するまで、またはサ
ーミスタ31による検知温度TH1と、サーミスタ32
による検知温度TH2の差温TH1−TH2の値が一定
値に到達するまでの間の差温値を現在の値に順次更新し
て一定数とし、差温の変化量を0として乾燥終了するよ
う構成している。他の構成は上記実施例1と同じであ
る。
【0043】上記構成において動作を説明する。図2に
示すように、乾燥行程に入ってから所定の期間は温風の
温度(サーミスタ31による検知温度TH1)が熱交換
器12の壁面温度(サーミスタ32による検知温度TH
2)より速く上昇することによって、差温値が開いてく
る。
【0044】この温度変化の挙動は、恒率乾燥期間T1
から減率乾燥期間T2に移行したときの差温値の挙動に
疑似しており、判別するのが困難であった。したがっ
て、図2に示すように、乾燥開始からのこの疑似的挙動
をなくすために、乾燥行程に入ってから所定時間経過す
るまで、またはサーミスタ31、32の差温値が一定値
に到達するまでの間の過去の差温値の値を現在の値に順
次更新し、一定数とする。たとえば、図2における時間
t1、t2での差温値をf(t1)、f(t2)とする
と、f(t1)=f(t2)とすることにより、変化量
△=0となる。
【0045】これにより、差温値の変化量が0となり、
ここで誤検知して未乾燥のまま終了するということがな
くなる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転
中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持し
た内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼
と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記
内槽内に温風を送風する温風送風手段と、熱交換器を有
し前記温風送風手段による温風を循環させる温風循環経
路と、前記熱交換器を冷却する冷却手段と、前記駆動手
段、温風送風手段、冷却手段などの動作を制御し洗い、
すすぎ、脱水、乾燥などの行程を制御する制御手段とを
備え、前記制御手段は、前記温風循環経路の循環風温度
と、前記熱交換器の外壁温度の差温変化量によって乾燥
終了するよう構成したから、減率乾燥期間の循環風温度
の上昇と、熱交換器の表面温度の下降とによる差温値の
変化量である変曲点を明確に判定でき、乾燥検知精度を
高くすることができ、未乾燥や過乾燥が起こらないよう
にできて、信頼性が高い乾燥検知性能を実現することが
できる。さらに、熱交換器の外壁温度の温度を検知する
ことにより、温度検知手段を熱交換器の外壁面に設ける
ことによって、洗濯、乾燥中のリントや汚れが付着する
ことがなく、信頼性を向上することができる。
【0047】また、請求項2に記載の発明によれば、制
御手段は、温風循環経路の循環風温度と、熱交換器の外
壁温度の差温値が、乾燥開始から所定の時間内に一定の
温度以上になると少容量衣類と判断し、所定の遅延時間
を経て乾燥終了するよう構成したから、適正な時間で乾
燥行程を終了することができ、過乾燥による衣類の傷み
の防止やランニングコストの低減を図ることができ、信
頼性を向上することができる。
【0048】また、請求項3に記載の発明によれば、制
御手段は、乾燥行程に入ってから所定時間経過するま
で、または温風循環経路の循環風温度と、熱交換器の外
壁温度の差温値が一定値に到達するまでの差温値の過去
の値を現在の値に順次更新し、差温の変化量を0として
乾燥終了するよう構成したから、乾燥開始時の誤検知を
防止でき、未乾燥のまま終了するということがなくな
り、信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯乾燥機の縦断面図
【図2】同洗濯乾燥機の乾燥行程での動作タイムチャー
【図3】本発明の第2の実施例の洗濯乾燥機の乾燥行程
での動作タイムチャート
【図4】従来の洗濯乾燥機の縦断面図
【図5】同洗濯乾燥機の乾燥行程での動作タイムチャー
【符号の説明】
1 筐体 3 外槽 4 内槽 6 回転翼 10 モータ(駆動手段) 12 熱交換器 14 乾燥用送風機(温風送風手段) 15 ヒータ(温風送風手段) 18 温風循環経路 27 冷却用送風機(冷却手段) 33 制御装置(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鑓 健太郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA10 AA16 BA08 BB19 CB07 CB52 CB57 EA01 KA27 KB27 LB02 LB24 LC08 LC28 LC33 MA01 MA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転
    中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持し
    た内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼
    と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記
    内槽内に温風を送風する温風送風手段と、熱交換器を有
    し前記温風送風手段による温風を循環させる温風循環経
    路と、前記熱交換器を冷却する冷却手段と、前記駆動手
    段、温風送風手段、冷却手段などの動作を制御し洗い、
    すすぎ、脱水、乾燥などの行程を制御する制御手段とを
    備え、前記制御手段は、前記温風循環経路の循環風温度
    と、前記熱交換器の外壁温度の差温変化量によって乾燥
    終了するよう構成した洗濯乾燥機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、温風循環経路の循環風温度
    と、熱交換器の外壁温度の差温値が、乾燥開始から所定
    の時間内に一定の温度以上になると少容量衣類と判断
    し、所定の遅延時間を経て乾燥終了するよう構成した請
    求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、乾燥行程に入ってから所定
    時間経過するまで、または温風循環経路の循環風温度
    と、熱交換器の外壁温度の差温値が一定値に到達するま
    での差温値の過去の値を現在の値に順次更新し、差温の
    変化量を0として乾燥終了するよう構成した請求項1記
    載の洗濯乾燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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