JP2002102285A - 開孔フィルムを有する吸収性物品 - Google Patents

開孔フィルムを有する吸収性物品

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JP2002102285A JP2000299284A JP2000299284A JP2002102285A JP 2002102285 A JP2002102285 A JP 2002102285A JP 2000299284 A JP2000299284 A JP 2000299284A JP 2000299284 A JP2000299284 A JP 2000299284A JP 2002102285 A JP2002102285 A JP 2002102285A
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聡 水谷
Tatsuya Tamura
竜也 田村
Yuki Noda
祐樹 野田
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    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/51Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the outer layers
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    • A61F13/512Topsheet, i.e. the permeable cover or layer facing the skin characterised by its apertures, e.g. perforations
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
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    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂にフィラーを混合したフィルムを延伸
し、フィルム内部に蒸気を透過させるセルを形成し、さ
らに開孔を形成した開孔フィルムは、前記セルによりフ
ィルム強度が低下しているため、開孔が潰れたり、開孔
と開孔との間のリブ部が分断するなどの問題がある。 【解決手段】 吸収性物品の表面シートとして、多数の
開孔11と導液管12を有する開孔フィルム10を使用
する。この開孔シート10は、ハード成分となるポリエ
ステルと、ソフト成分となるポリエステルまたはポリエ
ーテルとのブロック共重合体と、オレフィン系樹脂とが
混合された樹脂材料で形成されている。前記ブロック共
重合体は、蒸気透過性があり、しかも伸縮性と耐久性に
富む。さらにオレフィン系樹脂を含むことで、表面の粘
着性を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生理用ナプキンや
使い捨ておむつ、尿取りパッド、パンティライナーなど
の吸収性物品に係り、特に受液側に開孔フィルムが設け
られた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】生理用ナプキンや使い捨ておむつの受液
側表面材として、開孔フィルムが用いられているものが
ある。
【0003】この種の開孔フィルムの製造行程は、表面
に多数の孔を有するスクリーンドラムにオレフィン系な
どの樹脂フィルムを供給し、熱風により樹脂を軟化させ
るとともにスクリーンドラムの内部の吸引圧によって、
前記樹脂フィルムに前記ドラム孔に対応した孔を形成
し、同時に開孔の周囲をフィルムの一方の側へ突出させ
て導液管を形成している。
【0004】前記開孔フィルムにおいて、さらにその表
面に蒸気が滞留しにくくなるように、フィルム自体に蒸
気通過性を付与することが行われている。その方法は、
予め樹脂フィルム内に無機微粒子などのフィラーを混合
しておき、この樹脂フィルムを一軸延伸しまたは二軸延
伸している。この延伸行程により、フィルム内において
樹脂と前記フィラーとの境界部を分離し且つフィルム内
にき裂を生じさせ、フィルムに多数のセル(微小空隙)
を発生させている。前記セルを設けることで、フィルム
に蒸気通過性を与えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記開孔フィ
ルムは、開孔の周囲部分である前記導液管や、開孔と開
孔の中間に位置するリブ部に前記セルとなる空隙やき裂
が形成されているため、前記導液管や前記リブ部の強度
が低下している。そのため、装着者の肌との当接圧力や
肌との摩擦力により、前記導液管が押し潰されて、開孔
が樹脂で塞がれ、開孔フィルムの液の透過性が低下す
る。あるいは前記リブ部が分断されて、開孔どうしがフ
ィルムの破断部により連結されると、吸収性コアに吸収
された液が開口フィルムの表面に逆戻りしやすくなる。
【0006】また、先の行程でフィラーが混合された樹
脂フィルムを延伸して前記セルを形成し、その後の行程
で前記スクリーンドラムによって、樹脂フィルムに開孔
を形成しているが、スクリーンドラムに供給される樹脂
フィルムの強度がフィラーとセルの存在のために低下し
ているため、安定した形状の開孔を形成するのが難しく
なる。そのため、それぞれの開孔の面積が相違したり、
開孔と開孔との間のリブ部が、スクリーンドラムでの吸
引圧力により分断されるおそれもある。
【0007】また前記セルが形成されたフィルムの強度
を高めるためにフィルムの坪量を増加させることも考え
られるが、フィルムの坪量を増加させると、前記スクリ
ーンドラムの吸引圧で開孔を形成するのが難しくなり、
これによっても、開孔の安定した成形が困難になりやす
い。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、耐久性に優れ、また成形性に優れた蒸気通過性の
樹脂で形成された開孔フィルムを有する吸収性物品を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、液吸収層を覆
う領域の表面に、合成樹脂フィルムに多数の開孔が形成
された開孔フィルムが設けられている吸収性物品におい
て、前記開孔フィルムは、ソフト成分とハード成分との
ブロック共重合と、オレフィン系樹脂とを含み、前記ソ
フト成分が、ポリエステルおよび/またはポリエーテル
で、前記ハード成分がポリエステルであり、前記開孔フ
ィルムは、前記ブロック共重合体を5〜70質量%含む
ことを特徴とするものである。
【0010】あるいは、本発明は、液吸収層を覆う領域
の両側部に、縦方向へ延びて表面側へ立ち上がり可能な
壁部が形成されている吸収性物品において、前記壁部の
少なくとも表面は、合成樹脂フィルムに多数の開孔が形
成された開孔フィルムで形成されており、前記開孔フィ
ルムは、ソフト成分とハード成分とのブロック共重合
と、オレフィン系樹脂とを含み、前記ソフト成分が、ポ
リエステルおよび/またはポリエーテルで、前記ハード
成分がポリエステルであり、前記開孔フィルムは、前記
ブロック共重合体を5〜70質量%含むことを特徴とす
るものである。
【0011】そして、前記開孔フィルムの開孔が形成さ
れていない領域での、JISZ0208に規定される4
0℃、相対湿度60%での蒸気透過度が、500〜80
00g/m2/24時間である。また、前記開孔フィル
ムの開孔の周囲には、導液管が形成されている。
【0012】本発明の吸収性物品では、液吸収層を覆う
領域の表面および/または防漏壁の少なくとも表面が、
ソフト成分とハード成分とのブロック共重合体、および
オレフィン系樹脂を主体として形成されている。
【0013】前記ハード成分となるポリエステルと、ソ
フト成分となるポリエーテルおよび/またはポリエステ
ルとのブロック共重合体は、透湿性があり、特にソフト
成分が非晶質であるため透湿性に優れたものとなる。前
記ブロック共重合体を使用することにより、従来のよう
に、平均粒径が1〜30μmのフィラーを含ませて延伸
させフィルム内のセルを形成するという手法をとること
なく、開孔を有していない領域で蒸気を透過することが
可能となり、表面での蒸気の滞留を防止できる。
【0014】フィラーやセルが存在しないために、フィ
ルムの強度と耐久性が高く、例えば開孔の周囲の導液管
の強度を保つことができる。また開孔および導液管を形
成するときの成形性もよい。
【0015】また、ハード成分とソフト成分とのブロッ
ク共重合体は、伸縮性に富むため、開孔フィルムは装着
者の肌の動きに追従でき、肌への刺激が少ない。さらに
ポリエステル系樹脂を含むことにより、開孔フィルム表
面でのべたつき感を抑制できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の吸収性物品の一
例として生理用ナプキンを縦方向を二分する中央の切断
線で切断した断面図である。
【0017】図1に示す生理用ナプキン1は、液不透過
性の裏面シート2の上面の中央領域に吸収性コア3が設
置されており、この吸収性コア3の表面が表面シート4
により覆われている。生理用ナプキン1の受液側表面の
左右両側部にはサイドシート5,5が設けられている。
このサイドシート5,5は、左右両側部において前記裏
面シート2と接合されており、さらに吸収性コア3の左
右外側で折り曲げられて、防漏壁6,6が形成されてい
る。そして前記防漏壁6,6を構成するために2つ折り
された前記サイドシート5,5は、前記表面シート4の
左右両側部の上面に接合されている。
【0018】前記防漏壁6,6にはそれぞれ、縦方向
(Y方向)に延びる弾性部材7が接合されている。この
弾性部材7の収縮力により、生理用ナプキン1は縦方向
へ向けて湾曲形状を成し、その結果、防漏壁6は生理用
ナプキン1の受液側表面から立ち上がることが可能とな
る。
【0019】図1に示す生理用ナプキン1は、前記吸収
性コア3が設けられている幅W1の領域が吸収領域、前
記吸収性コア3の左右両縁部よりも所定寸法内側に位置
している幅W2の領域が中央領域、前記吸収性コア3の
左右両縁部よりも外側で、表面シート4の左右両縁部ま
での幅W3の領域が非吸収領域である。
【0020】そして、前記生理用ナプキン1の前記表面
シート4または、前記サイドシート5の少なくとも防漏
壁6を形成している部分が、以下に説明する開孔フィル
ム10により形成されている。あるいは表面シート4と
前記防漏壁6を形成している部分の双方が開孔フィルム
10によって形成されている。
【0021】なお、前記裏面シート2は、通気性の樹脂
フィルムや、疎水性の不織布、好ましくは撥水処理され
たスパンボンド、ポイントボンド、メルトブロン、サー
マルボンドなどの不織布で形成されている。また、前記
吸収性コア3はパルプなどの吸収性素材と高吸収性樹脂
などで形成されている。また、前記サイドシート5は、
前記開孔フィルム10で形成されない場合には、疎水性
の不織布、好ましくは撥水処理された不織布で形成され
る。
【0022】図2は前記開孔フィルム10を拡大して示
す部分断面斜視図である。前記開孔フィルム10には、
多数の開孔11が形成されている。この開孔11は規則
的または不規則に配列して形成されたものであり、開孔
11の周囲にはフィルムの下面方向へ突出する導液管1
2が形成されている。そして前記導液管12の開口端1
2aは、吸収性コア3側に向けられている。前記開孔1
1は、吸収性コア3を覆う幅W1の吸収領域のみに形成
されていてもよいし、さらには吸収性コア3の中央領域
を覆う幅W2の部分にのみ開孔11が形成されていても
よい。あるいは前記幅W1の吸収領域と幅W3の非吸収
領域の双方に開孔11が形成されていてもよい。
【0023】前記導液管12のフィルム表裏方向の高さ
は、0.3〜1.0mmであり、この範囲であれば、吸
収性コア3に吸収された液体のフィルム表面への逆戻り
を防止しやすい。また、個々の開孔11の面積は0.1
25〜1.766mm2の範囲で、開孔フィルム10の
開孔11の占有面積率は25〜70%が好ましく、さら
に40〜65%が好ましい。個々の開孔11の面積が前
記範囲で且つ占有面積率が前記範囲であると、フィルム
表面に与えられた液体を吸収性コア3に透過させやすく
なり、また吸収性コア3に吸収された液体のフィルム表
面への逆戻りを防止しやすい。
【0024】前記開孔フィルム10は、ソフト成分とハ
ード成分とのブロック共重合体と、オレフィン系樹脂と
が混合された樹脂材料で形成されている。前記ブロック
共重合体を用いることで、開孔フィルム10の前記開孔
11が形成されていない非開孔領域において蒸気透過性
を具備することができる。すなわち、ソフト成分とハー
ド成分とのブロック共重合体は透湿性が高く、特に前記
ソフト成分が非晶質であるために透湿度が高くなる。
【0025】好ましい例は、ソフト成分とハード成分と
のブロック共重合体ポリエステルであり、前記ソフト成
分は、ポリエステルとポリエーテルの少なくとも一方を
含んでいる。また前記ハード成分はポリエステルであ
る。
【0026】前記ソフト成分は、ガラス転移点が20℃
以下のものであり、前記ソフト成分は、脂肪族ポリエス
テル、またはポリエーテル、あるいは脂肪族ポリエステ
ルとポリエーテルとの共重合体などである。
【0027】前記脂肪族ポリエステルは、例えば、脂肪
族ジカルボン酸と脂肪族グリコールのポリエステルであ
り、前記脂肪族ジカルボン酸は、コハク酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸などから
選ばれる少なくとも1種以上のカルボン酸であり、前記
脂肪族グリコールは、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブチレングリコールなどから選ばれる1種
以上の多価アルコールである。前記ポリエーテルは、例
えばポリアルキレングリコールであり、これはポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリ
ヘキサメチレングリコールなどから選ばれる1種以上で
ある。
【0028】前記ハード成分となるポリエステルは、ガ
ラス転移点が50℃以上のポリエステルである。ハード
成分はカルボン酸とグリコールの少なくとも一方に芳香
族環を含むことが好ましく、例えば、芳香族ジカルボン
サンと脂肪族グリコールのポリエステルである。
【0029】前記芳香族ジカルボン酸は、フタル酸、テ
レフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボンサン酸、2,7−ナフタレンジカルボンサン酸、
1,5−ナフタレンジカルボンサン酸、ジフェニル−
4,4′−ナフタレンジカルボン酸、3,3′−ジメチ
ルジフェニル−4,4′−ジカルボン酸、4,4′−ジ
フェニルスルホンジカルボン酸、4,4′−ジフェノキ
シエタンジカルボン酸などから選ばれる少なくとも1種
以上のカルボン酸であり、前記脂肪族グリコールは、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブチレング
リコールなどから選ばれる1種以上の多価アルコールで
ある。
【0030】また、オレフィン系樹脂は、エチレン、プ
ロピレンの重合体または共重合体から選ばれたものある
いはその混合物である。例えば前記オレフィン系樹脂
は、LDPE(低密度ポリエチレン)、LLDPE(超
低密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレ
ン)あるいはこれらの混合物である。
【0031】前記ブロック共重合体とオレフィン系樹脂
とが混合された樹脂は、溶融押し出しされて、ダイによ
りシート状に成形され必要に応じて1軸延伸または2軸
延伸されてフィルム状となる。このフィルムは、スクリ
ーンドラムに供給される。スクリーンドラムには、開孔
11の配置パターンに対応する成形孔が形成されてい
る。スクリーンドラムの周囲に供給されたフィルムは、
熱風により加熱され、またスクリーンドラムの内からの
吸引圧により、フィルムが成形孔内に引かれ、図2に示
すように開孔11および導液管12が形成される。
【0032】前記ソフト成分とハード成分とのブロック
共重合体を用いることにより、前記蒸気透過性を具備で
きる。しかも、前記ブロック共重合体は、ソフト成分と
ハード成分の異なる単独高分子を共重合させたものであ
るため、前記ブロック共重合体を含むフィルムは、伸縮
性に富むものとなり、装着者の肌の圧力や肌との擦れに
よりフィルムが柔軟に追従して動き、その結果肌への刺
激性を低下できる。また前記ブロック共重合体は伸縮性
に富む反面、表面が粘着性を呈する。そこで、前記のよ
うにオレフィン系樹脂を混合することで、自己粘着性を
抑制できる。
【0033】開孔フィルム10の表面の粘着性を抑制
し、且つブロック共重合体の蒸気通過性を阻害しないた
めに、ブロック共重合体5〜70質量%に対し、オレフ
ィン系樹脂を95〜30質量%が含まれている。
【0034】このような混合配分とすることで、開孔フ
ィルム10の表面の自己粘着性を抑制して装着者の肌へ
の刺激性を低減できるようになる。また前記混合配分と
することで、ブロック共重合体の蒸気通過性を阻害する
ことがなく、前記開孔シート10の開孔11が形成され
ていない非開孔領域での、JISZ0208に規定され
る蒸気透過度を、40℃、相対湿度60%において、5
00〜8000g/m 2/24時間とすることが可能で
ある。また前記蒸気透過度のさらに好ましい範囲は、1
000〜8000g/m2/24時間であり、さらに好
ましくは、1500〜5000g/m2/24時間であ
る。
【0035】また、フィルムの成形を安定させ、前記ス
クリーンドラムで開孔11および導液管12を安定した
形状に成形するためには、前記ブロック共重合体のメル
トフローレートは2〜30g/10分が好ましく、さら
には5〜20g/10分が好ましく、さらに好ましくは
5〜15g/10分である。また、フィルム成形の安定
と、前記開孔11および導液管12の成形安定のために
オレフィン系樹脂の密度は0.88〜0.930g/c
3が好ましく、メルトフローレートは、4〜30g/
10分が好ましい。
【0036】また、前記ブロック共重合体と前記オレフ
ィン系樹脂を含むフィルムの坪量は、開孔11および導
液管12の成形を安定させる範囲として、15〜40g
/m 2が好ましく、さらに好ましくは、20〜30g/
2である。
【0037】前記開孔フィルム10は、ブロック共重合
体を用いることで、開孔11が形成されていないリブ部
18において蒸気透過性を発揮できる。よって、従来の
ように、平均粒径が1〜30μmの無機フィラーを含有
させて延伸させ、セルを形成するという行程が不要であ
る。すなわち、この開孔フィルム10には、炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、燐酸カルシウム、タルク、シリ
カ、あるいは活性炭等の鉱物または合成鉱物などの無機
フィラーが含まれていない。無機フィラーを含んでいな
いために、フィルムの伸縮性が良好で、肌の動きに追従
しやすく、また無機フィラーを含んでいないために、樹
脂の耐久性が高く、装着者の肌の圧力や擦れにより、導
液管12が潰れたり、開孔11と開孔11との中間のリ
ブ部18が破断するようなことが起きにくい。
【0038】ただし、開孔フィルム10には、白色化し
て、吸収性コア3に吸収された経血などの色を隠蔽する
ための染料物質を含ませることができる。この染料物質
の平均粒径は0.1〜0.5μmであり、その含有量
は、2〜7質量%である。
【0039】さらに、前記開孔フィルム10に、柔軟性
を補うための可塑剤または滑剤として、脂肪酸エステ
ル、脂肪族アルコール、脂肪族アミド、シリコン、さら
にはワックスを0.05〜3質量%含ませることが可能
である。
【0040】さらに、開孔フィルムの表面に微細な凹凸
を形成することで、肌との接触面積を低減させることが
可能である。例えば押出し成形行程で溶融状態または半
溶融状態の樹脂を冷却ロールで冷却する際に、前記冷却
ロールの表面に微細な凹凸を形成しておく。または開孔
11を形成する前記スクリーンドラムの表面に微細な凹
凸を形成しておくことで、開孔フィルム10の表面に微
細な凹凸を記憶させることが可能である。
【0041】なお、本発明の開孔フィルムは、使い捨て
おむつ、尿取りパッド、パンティライナーなどの表面シ
ートや防漏壁として使用可能である。
【0042】
【実施例】ポリエステルのブロック共重合体を40質量
%、密度0.915g/cm3のLLDPEを60質量
%とした混合樹脂を、溶融押出し機およびダイを用い、
さらに延伸して坪量が25g/m2のフィルムを得た。
このフィルムの蒸気透過度は2241g/m2/24時
間であった。
【0043】前記フィルムを、スクリーンドラムに送
り、熱風350℃で予熱した後に吸引圧により吸引し
て、開孔の面積率が61%、導液管の高さ寸法が0.4
2mmの図2に示すのと同じ形状の開孔フィルムを得
た。
【0044】得られた開孔フィルムを1インチ幅で速度
100mm/分で引張ったときの縦方向(MD)の破断
強度は8.7N、横方向(MD)の破断強度は3.1N
であった。またKES風合試験機で4900Paの圧力
を与えたときの圧縮率は33%であり、肌との接触圧に
対する耐久性を有するものであることがわかった。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の吸収性物品
に用いられる開孔フィルムは、蒸気透過度が高く、しか
もフィルム全体の強度と耐久性さらには伸縮性が高い。
よって、肌の動きに追従し肌への刺激が少なく、またフ
ィルム表面で蒸気滞留が生じにくく、蒸れ感の少ない吸
収性物品を形成できる。またオレフィン系樹脂を含むこ
とで、肌への粘着性を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の断面図、
【図2】本発明の開孔フィルムを一部を拡大した部分断
面斜視図、
【符号の説明】
1 生理用ナプキン 2 裏面シート 3 吸収性コア 4 表面シート 5 サイドシート 6 防漏壁 7 弾性部材 10 開孔フィルム 11 開孔 12 導液管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 27/32 A61F 5/44 H C08L 23/00 13/18 310Z 67/00 A41B 13/02 E // A61F 5/44 (72)発明者 野田 祐樹 香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセン ター内 Fターム(参考) 3B029 BB03 BB05 4C003 BA03 BA06 HA06 4C098 AA09 CC05 CC07 DD02 DD05 DD24 DD26 4F100 AA01A AA01B AA01H AK03A AK03B AK41A AK41B AK41J AK54A AK54B AK54J AK63 AL02A AL02B AL05A AL05B AR00C BA03 BA10A BA10B CA23A CA23B DC11A DC11B EJ24 GB66 GB72 JD04A JD04B JD14C JK01 JK08 JK12A JK12B JK13A JK13B JL00 JL14 YY00A YY00B YY00H 4J002 BB02X BB11X CF03W CF10W GD03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液吸収層を覆う領域の表面に、合成樹脂
    フィルムに多数の開孔が形成された開孔フィルムが設け
    られている吸収性物品において、 前記開孔フィルムは、ソフト成分とハード成分とのブロ
    ック共重合と、オレフィン系樹脂とを含み、前記ソフト
    成分が、ポリエステルおよび/またはポリエーテルで、
    前記ハード成分がポリエステルであり、 前記開孔フィルムは、前記ブロック共重合体を5〜70
    質量%含むことを特徴とする吸収性物品。
  2. 【請求項2】 液吸収層を覆う領域の両側部に、縦方向
    へ延びて表面側へ立ち上がり可能な壁部が形成されてい
    る吸収性物品において、 前記壁部の少なくとも表面は、合成樹脂フィルムに多数
    の開孔が形成された開孔フィルムで形成されており、 前記開孔フィルムは、ソフト成分とハード成分とのブロ
    ック共重合と、オレフィン系樹脂とを含み、前記ソフト
    成分が、ポリエステルおよび/またはポリエーテルで、
    前記ハード成分がポリエステルであり、 前記開孔フィルムは、前記ブロック共重合体を5〜70
    質量%含むことを特徴とする吸収性物品。
  3. 【請求項3】 前記開孔フィルムの開孔が形成されてい
    ない領域での、JISZ0208に規定される40℃、
    相対湿度60%での蒸気透過度が、500〜8000g
    /m2/24時間である請求項1または2記載の吸収性
    物品。
  4. 【請求項4】 前記開孔フィルムの開孔の周囲には、導
    液管が形成されている請求項1ないし3のいずれかに記
    載の吸収性物品。
  5. 【請求項5】 前記開孔フィルムには、平均粒径が1〜
    30μmの無機フィラーが含まれていない請求項1ない
    し4のいずれかに記載の吸収性物品。
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